日刊 アジアのエネルギー最前線

●081003 ンドの原子力開発加速へ


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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 2008年10月3日分 ーインドの原子力開発加速へ ー

「インドの原子力開発加速へ」,中学生の時に野球をやっていて大事なゴロを後逸して前を見ながら,石ころに当たった,と弁明して恥ずかしかった。昨日の麻生首相も,景気低迷の責任を問われて,恥ずかしそうに,米国のせいだ,と言い訳していた。その米国上院が議論のある金融法案の審議の合間を縫って,米印原子力協力協定を,86対13で承認し,批准が成立した。

これを受けて,10月10日にライス国務長官がニューデリーに降り立って,協定に署名する段階になった。ブッシュ大統領が約束してから4年の月日が流れた。今日のインド紙 Economic Times は,インド商工会議所 Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry (FICCI) が政府に対し,次のステップに進むよう促し,インド企業は,協力受け入れの準備は万端である,とスタートラインに立った。

インドは,この先25年間で,60,000MWの原子力開発を計画しており,その費用は1,000億ドルと見られている。既に政府は10カ所の原子力地点を特定している。なぜか中国の計画を上回るインドの原子力開発計画である。中国は,2030年で4%の計画である。原子力業界は,中国もさることながら,インドへの参入で世界が競い合っている。

パートナーとして受けて立つ地元企業は,National Thermal Power Corp (NTPC), Reliance Energy, Tata Power, Larsen and Toubro, Bharat Heavy Electricals Ltd などであり,海外の企業でスタートラインに立っているのは,General Electric, Westinghouse, Areva,Atomstroy などである。日本企業は,日本政府が悩みながら供給国グループで合意の努力をしたが,日米協定がないことに阻まれている。

しかし業界では流れははっきりしており,原子力業界を牽引する三つのグループ,東芝と米国ウエスティングハウス,三菱重工と仏アレバ,日立と米国のGE,と大きな流れを造っており,また東芝はインドの Larsen and Toubro とも提携関係にある。三菱重工は,2007年のテキサス州で170万KW2基,加圧水型軽水炉の最新型で勢いを付けている。このような枠組みが,インドではどの様に機能するのか。

なお,米印協定の前は,インドの原子力にはロシアが協力しており,インドは米印協定の傍ら,ロシアと軍事協定を締結するなど,中立的立場の固守を貫いていることと,今回のシン首相の努力を評価する与党と,これを米国への屈服だ,と非難する野党があることや,世界の世論でも,イスラエルやパキスタンや,これからのイランや北朝鮮はどうなるのか,また被爆国としての日本の世論,など,難問もあることを知る必要がある。


本文

●インド商工会議所,民間も原子力開発参入は可能

この2008年10月2日に,米国上院が米印原子力協力協定を批准し,ライス国務長官が10月10日にインドを訪問して協定に署名するという,協定としては4年かかっての最終段階に到達,世界にこのニュースが飛び交い,中にはNPT未加盟と言うことで,非難の声も聞かれる。インドは歴史的な出来事として祝賀ムードにある。Economic Times は,インド国内の民間参入の問題を中心に報道した。

インド商工会議所 Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry (FICCI) は,政府に対して,早急に次のステップにはいるよう要請した。FICCは,インドの民間企業は,原子力参入の準備が整っているとし,各プロジェクトで主導権をとりたいとしている。インドは,この先25年間で,60,000MWの原子力開発を計画しており,その費用は1,000億ドルと見られている。既に政府は10カ所の原子力地点を特定している。

国内企業では, National Thermal Power Corp (NTPC), Reliance Energy, Tata Power, Larsen and Toubro, Bharat Heavy Electricals Ltd などがスタートラインにあり,これらが海外の企業,General Electric, Westinghouse, Areva,Atomstroy などの参入を視野に入れて,提携関係を狙っている。フランスの Areva は既にサルコジ大統領と共に,インドに入って,仏印原子力協定の協議に名を連ねている。

●インド,NTPC,KG流域ガスの優先順位で,政府に反論

KG流域のガス田について,先日取り上げている。曰く,「2002年にリライアンスは,インド東海岸沖合のクリシュナ・ゴバダリ(KG)盆地で推定埋蔵量14兆立方フィート(2002年度における世界最大の天然ガス発見)の天然ガスを保有することとなった。」。これがインドの今後のエネルギー事情にどの様な影響を与えるであろうか。ところが,インドらしいところで,またまた裁判所も絡む紛争である。

ガスを握る Reliance Industries (RIL) が,NTPCや自社と関連する発電所にガスを供給しようとしたところ,中央政府が,肥料関係が優先とガス基本政策 gas utilisation policy に書いてある,と言ってこれを阻止し,Reliance 側が,政策決定の前に,発電所への供給は決定していた,と反論し,訴訟を起こしている。今日はNTPCが先頭に立って反論している。

基本政策に於ける優先順位は,発電所では既設が優先で,新規発電所には回せない,と言う。NTPCは,Kawas と Gandhar,それぞれ1,300MW, の新規発電所については基本政策の前に,Reliance Industries (RIL) がガス供給を承諾したもので,新政策には触れないと主張している。基本政策では,ガスの優先順位は,第一に既設肥料工場,第二にLPG工場,第三に2008〜2009に完成の発電所,となっている。

肥料工場のガス需要は,76.39 million standard cubic meter per day (mmscmd) for 2011-12 で,発電へ回る余地は実際にはないことになる。しかし,NTPCによれば,40 mmscmd は発電に回せる余地があるはずだ,と言い,パイプラインが肥料工場には繋がっていない,と反論している。2004年には,NTPCと Riliance は,二つの発電所に,12 mmscmd を17年間,百万Btu当たり234ドルと言う安値で供給協定が結ばれていた。インドはどうしてこういうことになるのですかね。


Reference

India

●081003A India, Economic Times
インド商工会議所,民間も原子力開発参入は可能
Private players can participate in N-power projects: FICCI

http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Private_players_can_participate_in_N-power_projects_FICCI/articleshow/3552936.cms
●081003B India, Economic Times
NTPC,KG流域ガスの優先順位で,政府に反論
Plants blueprint predates gas policy NTPC

http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Plants_blueprint_predates_gas_policy_NTPC/articleshow/3553975.cms


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