日刊 アジアのエネルギー最前線


●081021 主題 世界で50カ国以上が原子力発電を計画


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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 2008年10月21日分 ー世界で50カ国以上が原子力発電を計画

昨日は高校時代の友人達と会食,まさに50年ぶり,という親しかった友人もいた。人生き方それぞれであるが,ある友人は畑を借りて年にタマネギ,馬鈴薯を中心に150株ほど収益を上げるという。フランスのパリで長い間,松下の販売の責任者をした男である。タマネギなどは人気がある作物だが,3年に一度しか造ってはいけないとか,土地の栄養の問題だ。

バイオマスもそう簡単ではなかろう,と思いを致した。もう一人は物理で核磁気の研究で,所謂,医学のMRIに関連した技術を担当し,今でも実験なんかを手伝うという。核磁気技術をJICAを通じて発展途上国に移転するプロジェクトで,JICAから,「核」という文字をはずしてくれ,と言われたとか。だから単に,「磁石」みたいになってしまったわけだ,可哀相に。異業種の話に耳を傾けるチャンスは,我々には余りない。でも,JICAやJBICで仕事をしている人たちは,多くの異業種の人の話を聞いて,働いているのだろうな,と思った。

原子力発電は,私にとっても異業種であるが,将来のエネルギーのメジャーは原子力と水力だ,と考えている人は,私の回りでも多い。昨日のテレビも電気自動車の時代到来,と謳い上げていたけれど,その電力は何で発電するのか,と言うことは触れないで走っている。小さな多くのガソリンエンジンを電力会社の大きなエンジンに変えただけだ。でも,原子力を自動車に積むのは難しいが,電気自動車なら原子力で走らせる。バイオ燃料は無意味?飛行機はどうするのか?あれは電気で動かないのですかね。飛行機を電気で動かしたら世の中どうなるのか,考えて下さい。

OECD(注1)の原子力エネルギー庁NEA(注2)の第50次年次総会がパリで開かれ,国連の原子力監視機関であるエルバラダイIAEA長官(注3)が演説を行った。10年前までは,原子力発電に対する見方は,世界中で冷めていた。しかし今日に至っては,世界中で50以上の国が原子力発電を考えており,特に,新たな国として,トルコとベトナムが熱心である,としている。

エルバラダイIAEA長官(注3)が,特にトルコとベトナムの原子力発電を取り上げたことに驚いた。タイとベトナムと原子力発電所推進でどちらが早いか,と友人と議論したことがある。私は,政治体制とベトナム人の特質から,ベトナムが原子力発電所を早く造るだろう,と言う意見である。タイはタイ人らしく極めて慎重で,本格推進までのロードマップばかりいじっている。国民の原子力発電への気持ちを醸成しているのだろう。インドネシアは極めて商業的である。既に企業を動かしながら,模索している。

トルコの原子力発電については,2008年9月26日に,私の「週刊中東のエネルギー最前線」,で取り上げたばかりである。余り知らなかったが,激しい原子力発電所建設への戦いが始まっていたのだ。9月24日に,トルコ政府のエネルギー天然資源省で,トルコ最初の原子力発電所の入札が行われたはずだ。どの段階の入札か,よく分からないが,おそらく可能性調査の段階だと思う。日立と組んだGEと,東芝と組んだWEが,前評判では激戦と聞いている。その後どうなったのか,東芝は時間がなく降りる,とも書かれていた。

ただ,エルバラダイIAEA長官(注3)も言っているが,時間的にそう簡単には原子力発電までには到達しない。あのインドや中国でさへも,2030年時点で数%に原子力発電が達するかどうか,と言われているから,実質的に原子力発電が30%を占めるなど有効な供給力となるには何年かかるのだろうか。関西電力も大阪万博に原子力発電の灯を送ってから,30%の今まで,40年かかっているのか。

(注) (1) Organisation for Economic Cooperation and Development (OECD),(2) Nuclear Energy Agency (NEA),(3) The International Atomic Energy Agency (IAEA), Director General Mohamed ElBaradei,(4) "safe, proliferation-resistant and cost-effective,",(13) Energy and Natural Resources Ministry


本文

●IAEA,世界で50カ国以上が原子力発電を計画

将来のエネルギーのメジャーは原子力と水力だ,と考えている人は,私の回りでも多い。昨日のテレビも電気自動車の時代到来,と謳い上げていたけれど,その電力は何で発電するのか,と言うことは触れないで走っている。小さな多くのガソリンエンジンを電力会社の大きなエンジンに変えただけだ。でも,原子力を自動車に積むのは難しいが,電気自動車なら原子力で走らせる。バイオ燃料は無意味?飛行機はどうするのか?

OECD(注1)の原子力エネルギー庁NEA(注2)の第50次年次総会がパリで開かれ,国連の原子力監視機関であるエルバラダイIAEA長官(注3)が演説を行った。10年前までは,原子力発電に対する見方は,世界中で冷めていた。しかし今日に至っては,世界中で50以上の国が原子力発電を考えており,特に,新たな国として,トルコとベトナムが熱心である,としている。

エルバラダイIAEA長官(注3)は,依然自分たちが発展途上国への核平和使用の技術移転に関して言っていたことは,原子力発電ではなくて,主として医療や産業分野であった,と語る。しかし,流れは急激に変わり,多くのメンバー国,特に発展途上国が,原子力発電に関心を示し,その数は50を超えている,と言う。

その中でも12カ国以上が原子力計画導入に熱心で,その中にはトルコとベトナムが含まれている。一方で中国は,6基の原子力発電を建設中であり,ロシアは,2020年までに大小併せての原子力発電所建設を計画している。エルバラダイIAEA長官(注3)は続ける,原子力発電の未来に対して,「安全と不拡散と経済性」(注4)に対する大きな努力が必要だ。勿論,各国とも原子力発電開発の権利は有しているが,責任も重要であることを認識すべきだ,と念を押している。

しかし,エルバラダイIAEA長官(注3)は,これらの国々での原子力発電の実現については厳しい見方をしている。特にその開発時間は問題であり.最低でも原子力発電所の基盤整備だけでも10年はかかると考えねばならなく,原子力開発には,ショートカットは許されない,と結んでいる。

私も,つい先日,「週刊 中東のエネルギー最前線」,でトルコの原子力開発を書いたばかりである。また,友人との間で,タイとベトナムとどちらが先に原子力発電所を実現させるか,賭けをしたこともある。特に東南アジアの各国,タイ,ベトナム,インドネシア,フィリッピンなどで今起きている議論,それぞれの国によってアプローチが異なる。いつまでも石炭火力だけに頼るわけにはいかないことは自明である。

(注) (1) Organisation for Economic Cooperation and Development (OECD),(2) Nuclear Energy Agency (NEA),(3) The International Atomic Energy Agency (IAEA), Director General Mohamed ElBaradei,(4) "safe, proliferation-resistant and cost-effective,",(5)

●インド,NHPCのカシミールの水力,州にとっても有利

2008年10月17日の私の記事で,「インド北辺の水力開発へ反旗」(注5)と書いて,「2004年に野党に下ったインド人民党(注6)のリーダーで元財務大臣のカラ氏(注7)が,強い調子の声明を発表した。ジャムカシミール州(注8)の土地,水資源などの天然資源を略奪に近い形で持って行く中央政府の政策に反対している。彼が指摘しているのは,ジャムカシミール州(注8)の7つの水力プロジェクトが,州政府からNHPC(注9)に引き渡されたことを言っている。」,と解説した。

今日のジャムカシミール州(注8)の首都スリナガール(注10)発の記事は,ジャムカシミール州(注8)政府の担当者が,元財務大臣のカラ氏(注7)のレポートに対して反論したものである。曰く,「ジャムカシミール州(注8)政府と,NHPC(注9)及びPTC(注11)との間で結ばれた三つの水力発電所の準備計画は,決してジャムカシミール州(注8)に不利なものでなく,ジャムカシミール州(注8)にとって,他の州よりは利益の多いものだ。」。

「NHPC(注9)がかって他の州と結んだ協定よりは,ジャムカシミール州(注8)にとって有利な条件だ。特にレポートは,7つの水力プロジェクトをNHPC(注9)に寄付をしたように書いているが,決してそうではない。ジャムカシミール州(注8)が10月10日に結んだNHPC(注9),PTC(注11)と結んだ協定では,7つの水力でなく,パカール,ドウル,カワール(注12)の3地点で,2008年4月までに着工,と言う内容だ。」。

何を言っているのか,記事だけではさっぱり分からないが,私は最初,私の言う人類最後の挑戦,インド北辺の水力開発に大きな反旗が翻った,と思って心配していたが,必ずしもそうではなく,どうも政治的な主導権の争いのようだ。それにしても,インド北辺の人々の声が全く伝わらないと言うのも,少しインドらしくない。インドってそういうところでゃなかったはずだが。

(注) (5) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081017B.htm,(6) Peoples Democratic Party (PDP),(7) former Finance Minister Tariq Hameed Karra,(8) Jammu and Kashimir,(9) National Hydro Electric Power Corporation (NHPC),(10) Srinagar,(11) Power Trading Cooperation,(12) Pakal Dul, Kiru and Kawar,

Reference

India

●081021A India, Economic Times
IAEA,世界で50カ国以上が原子力発電を計画
Over 50 countries considering to utilise N-power: IAEA
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Over_50_countries_considering_to_utilise_N-power_IAEA/articleshow/3607079.cms
●081021B India, Economic Times
NHPCのカシミールの水力,州にとっても有利
'MoU for setting up power projects not detrimental for J&K'
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/MoU_for_setting_up_power_projects_not_detrimental_for_JK/articleshow/3611922.cms


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