アジアのエネルギー最前線
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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 2008年10月27日分 ーインドネシアの電気料金上げ

今日の泉南での測量作業は,大体同じような年齢層で,気分良く作業が出来た。最近なぜか,測量作業をやる人が増えてきたような気がする。練習場でも席が空くのをしばらく待つことがしばしば,また,朝早いスタートがとれないことがある。値段が極端に下がったことが原因なのであろうか。測量が比較的安い趣味に変わってきた,と言うのは面白い。平日でも若い人が多いのは,不況か。

今日の東京株式市場は,午前10時頃に7,000円を切ったようだが,その後,上げに転じたようだ。前場の終わりに売りに走った人が結構いたのではないか。株というのは,売れば上がる,買えば下がる,それはなぜなのであろうか。原油は,OPEC減産をものともせず今日も下がった。テキサス産軽質油の終値が一時バレル61.30ドル,1年5ヶ月ぶり安値らしい。

スーダンで中国人作業員が9人拉致され5人が死亡,2人不明のニュースが流れている。中国の人たちはすごい,海外進出に,危険の文字は存在しないのか。昨日,2008年10月26日のパキスタン,コハラ水力でも,パキスタンで中国人技術者が誘拐された事件を忘れたように,勇敢に危険地帯の水力開発に関心を示している。国内の炭坑よりは安全,と言う分けか。


さて,今日のジャカルタポストは,PLNのファーミ総裁(注4)が,PLNは2010年に基本電気料金を30%引き上げることを計画中である,と語っている。この計画は,2012年までに,PLNが独立採算をとるためである。即ち,政府の補助金を頼りにせず,PLN自身による資金調達,内部留保か借り入れで対応することを意味する。

ファーミ総裁(注4)は更に,「現在の基本電気料金はKWh当たり7セント相当であるが,30%の値上げによって,同じ地域の他の国の電気料金と比べると,合理的な値である。例えば,マレーシアは10セント,フィリッピンは15セント,シンガポールは20セントである。インドネシアの国民の経済力は,2010年には,この料金に耐え得るものになっているであろう。」。

逆にファーミ総裁(注4)は,2010年までは電気料金は上げない,と言ったと言うことか。日本の消費税と同じ言い方だ。必要だが今は上げません,来年は大統領選挙だから,と言いたいところなのだろう。しかし,良く7セントまで上げてきたなあ,と言う感想を持つ。4セント当時,電気料金値上げで暴動が起こりそうになり,スハルト政権が倒れたことがあった。

---- 2003年,ジャカルタのデモ,ホテル自室より撮影 ----

(注) (1) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081026.htm,(2) State owned power company PT Perusahaan Listrik Negara (PLN),(3)
http://my.reset.jp/~adachihayao/index3news0808.htm,080817C,(4) PLN president director Fahmi Mochtar,(5)



本文

●インドネシア,PLN,2010年に電気料金30%上げへ

昨日,2008年10月26日分(注1)の,PLN3億ドル起債申請の記事でも述べたように,インドネシアの国家電力公社(注2)の運営については,強く抑制された電気料金の元,政府が大きな補助金を供与していることで,これまでもいろいろ議論が出てきている。2008年8月17日の報道(注3)では,選挙を控えた大統領は,議会に対して,2009年の燃料補助金は,今年の180兆ルピア,約194億ドル相当,を43.76%カットして101兆ルピア,約108億ドル相当,に減らす意向を表明した。

今日の記事。PLNのファーミ総裁(注4)は次のように述べた。「PLNは2010年に基本電気料金を30%引き上げることを計画中である。この計画は,2012年までに,PLNが独立採算をとるためである。即ち,政府の補助金を頼りにせず,PLN自身による資金調達,内部留保か借り入れで対応することを意味する。」

ファーミ総裁(注4)は更に,「現在の基本電気料金はKWh当たり7セント相当であるが,30%の値上げによって,同じ地域の他の国の電気料金と比べると,合理的な値である。例えば,マレーシアは10セント,フィリッピンは15セント,シンガポールは20セントである。インドネシアの国民の経済力は,2010年には,この料金に耐え得るものになっているであろう。」。

逆にファーミ総裁(注4)は,2010年までは電気料金は上げない,と言ったと言うことか。日本の消費税と同じ言い方だ。必要だが今は上げません,来年は大統領選挙だから,と言いたいところなのだろう。しかし,良く7セントまで上げてきたなあ,と言う感想を持つ。4セント当時,電気料金値上げで暴動が起こりそうになり,スハルト政権が倒れたことがあった。


(注) (1) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081026.htm,(2) State owned power company PT Perusahaan Listrik Negara (PLN),(3) http://my.reset.jp/~adachihayao/index3news0808.htm,080817C,(4) PLN president director Fahmi Mochtar,(5)

●インドネシア,世界の金融危機,エネルギーセクターも,国内銀行頼り

今インドネシアは,エネルギーセクターと電力セクターに,多くの資金を必要としている。電力セクターでは,2009年までに10,000MWの石炭火力を開発するクラッシュプログラム(注5)を推進中であり,更に第2次のクラッシュプログラム(注5)を計画中である。原油分野では,生産の落ちを懸念する議会などの意向で,探査活動の拡充を求められており,更に,天然ガス分野では,新たなLNG基地の建設が進められている。

今日のジャカルタポストの記事は,この多額の資金を必要とする分野が,世界の金融危機で資金調達が困難になったときの,国内金融機関の役割を宣伝する内容か。国際金融市場の流動性の悪化は,インドネシアの電力エネルギー分野の資金について,国内や国際融資機関を頼みのせざるを得なくなるだろう,と言う観測である。

BAPENAS(注6)のデオ国際金融局長(注7)は,事実インドネシアが世界の金融市場からの資金調達が困難になってきており,また利率も高騰している,と言っている。一般に,エネルギー鉱業分野の企業は,市場が国際的であるために,特に米ドル基本の資金調達を目指す傾向にある。

中央銀行の貨幣システム安定部署のウインボ氏(注8)は,エネルギープロジェクトは本来,国内銀行での資金調達を求める潜在性がある,と語っている。ウインボ氏(注8)は,国内銀行は今のところ健全であり,国内銀行にとっても,リスクが少ないという意味で,エネルギープロジェクトは魅力的である。

インドネシア銀行(注9)の2008年8月時点のデーターによれば,不良債権(注10)の平均率は,原油ガス石炭セクターで,僅かに0.84%,電力に至っては0.03%である。その他,いろいろ書いてあるが,どうも退屈なので省略する。しかし,昨日も3億ドル債券発行のニュース(注11)にもあるよう,インドネシアのエネルギーセクターに,資金調達に何らかの異常が起こっている可能性もあるのか。

(注) (5) Crash Program,(6) the National Development Planning Board (Bapenas),(7) Dewo Broto Joko Putranto,Director for multilateral financing,(8) Wimboh Santoso, head of the central bank's monetary system stability bureau.,(9) Bank Indonesia (BI),(10) bad loans, technically known as non-performing loans (NPL) ,(11) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081026.htm,(12)

Reference

Vietnam

●081027A Vietnam, vietnamnews
最近のベトナムの水力は,民間資金が流れ込む
Private money for Phu Yen hydro
http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=04ECO271008

India

●081027B India, Economic Times
リモートセンシング,ティースタ水力,矛盾を暴く
Remote sensing finds over-reporting of facts in Teesta project
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Remote_sensing_finds_over-reporting_of_facts_in_Teesta_project/articleshow/3645907.cms

Indonesia

●081027C Indonesia, The Jakarta Post
PLN,2010年に電気料金30%上げへ
PLN to hike rates by 30 percent in 2010
http://www.thejakartapost.com/news/2008/10/27/pln-hike-rates-30-percent-2010.html
●081027D Indonesia, The Jakarta Post
世界の金融危機,エネルギーセクターも,国内銀行頼り
Energy sector can rely on local banks, agency funds
http://www.thejakartapost.com/news/2008/10/27/energy-sector-can-rely-local-banks-agency-funds.html

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