アジアのエネルギー最前線
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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 2008年10月31日分 ーベトナム油田へのロシアの参入

内戦が激化するコンゴ共和国,東中部の端に,占拠合戦の地方都市ゴマ

昨夜から今日にかけて,テレビの外電は,アフリカ,コンゴの内戦をずっと取り上げている。反政府勢力「人民防衛国民会議」(CNDP)が主要都市ゴマに向け進軍している問題で,避難民のルワンダ,ウガンダへ向けての大量移動が深刻だが,今日の毎日新聞は,これを資源戦争と位置づけている。コルタンが遠因とは,知らなかった。

毎日新聞によると,「コルタン(コロンバイトとタンタライトの略語)は,オーストラリアやカナダなどが主要産地だが,埋蔵量はコンゴ民主共和国が世界一ともいわれている。 コルタンから精錬される金属タンタルは,電子部品に不可欠な鉱物資源で,携帯電話やコンピューターなどで使用されている。欧米や日本を含むアジアの企業が大半を買い占めており,価格が上昇している。」,と解説している。

さて,今日の主題で,ロシアのガス巨大企業ガズプロム(注2)は,ペトロベトナム(注3)と,ベトナム大陸棚(注4)のブロック129〜132で30年間の原油ガス事業に合意し署名したことである。これに関連して,いろいろ調べていると,勉強になった。まず一つは,ロシアが主導して奨められていると思われている天然ガスのカルテ,OPEC版である。インターナショナルビジネスタイムスの10月24日の記事(18)は,全体像が分かる。

ベトナムの原油掘削,IHC Hydrohammer BV の好意で借用
http://www.ihchh.com/images/projects/Vietnam%20S-750%20site.jpg

天然ガスは最近,価格のばらつきやLNGも含めた大きな値上がりなど,世界で揺れていることは,このHPでも取り上げてきた。今日のIBT(18)の記事を一言で言うと,天然ガスカルテを積極的に進めようとしているのは,世界でのけ者にされているイランとベネズエラだ,ロシアは,或いは主導権が握れるのではないか,と考えている。2008年10月21日には,イランのノザリ石油相が,カタール石油相及びガスプロム(注2)のミレル社長を招いて協議しているが,内容は公表されていない。ガスプロム(注2)が一挙に実権を握るのではないか,との危惧が欧米にある。

このような中での今日のベトナムの記事である。ロシアのガス巨大企業ガズプロム(注2)は,ペトロベトナム(注3)と,ベトナム大陸棚(注4)のブロック129〜132で30年間の原油ガス事業に合意し署名した。契約内容は,探査,開発,それにハイドロカーボン(注5)の生産を含むもので,運用は,ガズプロム(注2)とペトロベトナム(注3)の合弁企業ベトガズプロム(注6)が行う。この合弁企業ベトガズプロム(注6)は,ベトナムばかりでなく,ロシアも包含した海外の活動も行う,としている。

それで,ロシアのベトナムのガスへの関わり合いを調べていると,私が感じてきた,「経済発展すれば必ずガスが出る」,という,「無機成因説」,に行き着いた。これは殆ど平野浩氏(注8)のサイトに書かれているものだが,「実はロシアは,かなり前から密かに,「無機成因説」,に立って油田の探索をやってきていると思われる,というのである。1970年にロシアは,40,230フィートの深度に達する実験油井を掘ることに成功している,と言うことも根拠で,地球のマントルという非常に深いところに石油があるという理論なので、深く油井を掘る必要があるのである。」。実に面白い。

平野浩氏(注8)によると,ベトナム南部沖の海底油田は,1970年代に米国のモービル社が手を付けたが,サイゴン陥落後に旧ソ連が引き継いで,1986年にバクホー油田で商業生産を開始した,と書かれている。私が知ったのは,もっとずっと後で,日本の制裁解除後,1990年代初めに,フーミーの火力開発をやろうとしたときに,本当にガスは出るのか,と随分ベトナムをいじめた。あのころは,旧ソ連は,メコン流域から経済的な理由で,手を引いた後だった。

(注) (18) http://jp.ibtimes.com/article/biznews/081024/23480.html,(19)
(注) (1) http://electronic-journal.seesaa.net/article/94498407.html,(2) Gazprom,(3) Petrovietnam,(4) the Vietnam continental shelf,(5) hydrocarbons,(6) Vietgazprom,(7) Gazprom zarubezhneftegaz,(8) http://electronic-journal.seesaa.net/article/5824255.html,(9) Electronic Jounal,(10)

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本文

●ロシアのガズプロム,ペトロベトナムと契約,沖合ブロック開発で

今日のこのニュースの背景を調べようとしていたら,ロシアがベトナムのガスに深く関わり始めた事情の上に,ロシアの考えは原油ガスの「無機成因説」に立っているのではないか,という経済関係の方の意見に遭遇して驚いている(注1)。私は,経済発展しようとすると必ず天然ガスが出る,だからガスは何処でもあって,地球内部の活動から無限に生成されているのではないか,と言って皆に嘲笑されてきた。それでも,私以上に,経済専門の方が研究されているのは,やはり何かありそうだ。私の「無機成因説」の発想の原点は,ベトナムのガスである。

今日の記事だが,必ずしも唐突ではないようだ。それは後で触れることにする。ロシアのガス巨大企業ガズプロム(注2)は,ペトロベトナム(注3)と,ベトナム大陸棚(注4)のブロック129〜132で30年間の原油ガス事業に合意し署名した。契約内容は,探査,開発,それにハイドロカーボン(注5)の生産を含むもので,運用は,ガズプロム(注2)とペトロベトナム(注3)の合弁企業ベトガズプロム(注6)が行う。

契約によると,この合弁企業ベトガズプロム(注6)は,ベトナムばかりでなく,ロシアも包含した海外の活動も行う,としている。合弁企業ベトガズプロム(注6)のシェアーは,ガズプロム(注2)が51%,ペトロベトナム(注3)が49%で,ガズプロム(注2)を代表するのは,ガズプロムザルベッツネ(注7)である,と書かれている。

エレクトロニックジャーナル(注9)を刊行する平野浩氏(注8)によると,ベトナム南部沖の海底油田は,1970年代に米国のモービル社が手を付け手が,サイゴン陥落後に旧ソ連が引き継いで,1986年にバクホー油田で商業生産を開始した,と書かれている。私が知ったのは,もっとずっと後で,日本の制裁解除後,1990年代初めに,フーミーの火力開発をやろうとしたときに,本当にガスは出るのか,と随分ベトナムをいじめた。あのころは,旧ソ連は,メコン流域から経済的な理由で,手を引いた後だった。

(注) (1) http://electronic-journal.seesaa.net/article/94498407.html,(2) Gazprom,(3) Petrovietnam,(4) the Vietnam continental shelf,(5) hydrocarbons,(6) Vietgazprom,(7) Gazprom zarubezhneftegaz,(8) http://electronic-journal.seesaa.net/article/5824255.html,(9) Electronic Jounal,(10)

●中国のドンファン電気,インドで生産拠点を構築

重電メーカーの製作能力に起因する発電所工程の遅れで,第11次五カ年計画の70,000MW新規開発も危ぶまれているインドであるが,国営の重電メーカーBHELを持つだけに,機器製作には熱心である,電力重電メーカーのハブとなる意気込み,と言う記事が出たのは2008年10月10日であった(注11)。その記事では,日本の三菱重工,東芝を含む4つのグループが出てくる(注12)。

さて今日の記事だが,中国企業の強引な市場参入の意思表示に,インド電力セクターが揺れている。中国の重電メーカー東風電気(注13)が,インド国会が,中国企業はインドで機器製作を許されない,と言っているにもかかわらず,生産設備を建設するという。東風電気(注13)の幹部は,ずっと計画をしてきたが,一つ,土地の取得が大変に難しいという困難に直面している,と言っている。

かって我らがラメッシュ副大臣(注14)が国会で次のように答弁している。「CEA(注15)の基準によると,中国企業はインドでプロジェクトを興すことは出来ない。中国企業に許されるのは,機器を供給し,EPC契約(注16)に参入することだけが許される。」,と。

中国の重電メーカー東風電気(注13)によると,既にインドのパートナーと協力して,場所選定などに着手しているという。詳しいことは言っていないが,東風電気(注13)の幹部は,自分たちだけの判断でインドに来ようとしているのはない,とまで言っている。CEA(注15)は,中国製の機器の審査基準を現在審議中とされている。このCEA(注15)の委員会によると,基本は,仕様書作成,詳細設計に於ける勤勉さ(注17)だと言っている。

まさにインドと中国の真剣勝負である。どんどん発展すると,政治問題化して,下手をすると首脳同士の問題になる可能性だってある。インドは,日本や欧米のメーカーには,合弁として寧ろ参入を奨めているから,問題も大きい。インドが最後に問題にしているのは,中国人の技術そのものへの信頼感がないと言うわけで,勤勉さ(注17)の問題だ,とまで言っている。インドは,それを盾にするしか,反対の方法がないわけだ。

(注) (11) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081010.htm,(12) BHEL-Siemens,L&T-Mitsubishi,Toshiba-JSW,Bharat Forge-Alstom ,(13) Chinese power equipment maker Dong Fang Electric Corp,(14) Minister of State for Power Jairam Ramesh,(15) Central Electricity Authority (CEA),(16) engineering procurement and construction contracts,(17) due diligence,(18)

Reference

Vietnam

●081031A Vietnam, istockanalyst
ロシアのガズプロム,ペトロベトナムと契約,沖合ブロック開発で
Gazprom, Petrovietnam Sign Contract for Four Blocks Offshore Vietnam
http://www.istockanalyst.com/article/viewiStockNews+articleid_2755168.html

India

●081031B India, Economic Times
中国のドンファン電気,インドで生産拠点を構築
Dong Fang Electric to set up production facility in India
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Dong_Fang_Electric_to_set_up_production_facility_in_India/articleshow/3654678.cms

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