アジアのエネルギー最前線
Watch the latest videos on YouTube.com

| HOME | |サイトマップ | | 自己紹介| | 足立隼夫の主張 | | 各国訪問写真記録 | | English Version | | プロジェクト位置図 |
|日刊 アジアのエネルギー最前線| | アフリカのエネルギー最前線 | | 中央アジアのエネルギー最前線 |
| 中南米のエネルギー最前線 | | 再生可能エネルギー最前線 | | 中東のエネルギー最前線 | | 地球温暖化最前線 |

Since 1998 October
(本更新直前483,452 ,メルマガ配信数 1.037)


ー 日刊アジアのエネルギー最前線 2008年11月5日分ー中国の石炭価格に下降傾向 ー

オバマ氏の当選に,株式市場が荒っぽく反応し,ニューヨークで500ドルの下落,東京も9000円を割り込んで542円の下げ(12時半時点)となっている。ロシアは,オバマ当選と同時に,ロシアの飛び地カリニングラードにミサイル配備を発表,露骨に米国へ反抗を表現した。昨夜のテレビで,日本政府の一部は,マケインに期待をかけていただけに,麻生首相の対応にも何か歯に挟まったような言い方が残った。原油は反落,バレル65ドル台である。リベラルの登場に,世界はカーターの外交空白を懸念している,と言う声あり。

今日の記事,上がり続けてきた中国の石炭価格に,この2008年9月から10月で下落の傾向が出てきた。原油価格の世界的な暴落や景気の下降による需要減の影響を受けた,と見られている。記事は,石炭市場の専門用語が出てきて,ちょっと理解できないところがあるが,原料炭には引き続き値下がりの傾向が続くとしても,発電用炭については,慎重な見方がある。

世界的な原油と石炭の価格下落傾向を受けて,中国国内価格も弱含み。CNYで9月が,トン当たり849.54元,約124.4ドル相当,に対して10月は,808.63元,約118.4ドル相当,で今年最初の落ちである。冶金関係の原料炭などは,発電炭に比べて落ちが激しい。発電炭の平均価格は,CNYで9月がトン当たり,814.14元,約119.2ドル相当,であったものが,10月には,788.32元,約115.4ドル相当,となっている。

2008年11月1日の本欄(注1)でも,中国の石炭火力を扱っている。中国政府の石炭政策のぶれを,余すところなく描写したものだった。曰く,「中国の石炭は不思議な世界だ。ある日中国政府は石炭は余っている,という,また別の日には,石炭火力発電所で7日分しかない,と慌てる。古い炭坑を閉鎖したと自慢していた中国政府は,急にそれを復活しろと指示する。何処が間違っているのだろうか?」,と。

専門家のヤンハオユン氏(注2)によれば,次に来る電力ピークと水力の出力源は,この第4四半期で,火力発電所の需要を下支えするので,電力炭の生産増大と共に,石炭価格を支えることになるだろう。前回の記事(注1)も,年率83.5%も伸びて,5月にトン132.40ドルであった値段が,110.40ドルに下落している。長期的には中国にとって石炭は主流で,2008年,今年は6.5%伸びで27億トン,2010年には31億トンとなる。因みに,米国の2007年の石炭消費は11億トンである。

(注) (1) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081101C.htm,(2) Mr Yan Haojun coal industry analyst of Shanghai Securities,(3)

元へ戻る



本文

●中国の石炭価格,10月に初めて下降へ

2008年11月1日の本欄(注1)でも,中国の石炭火力を扱っている。中国政府の石炭政策のぶれを,余すところなく描写したものだった。曰く,「中国の石炭は不思議な世界だ。ある日中国政府は石炭は余っている,という,また別の日には,石炭火力発電所で7日分しかない,と慌てる。古い炭坑を閉鎖したと自慢していた中国政府は,急にそれを復活しろと指示する。何処が間違っているのだろうか?」,と。

今日の記事は,中国の最近の石炭価格の動きを追っている。今日の記事で分からない言葉がある。MoM と CNY だが,中国のどこかの港の価格を呼んでいると思うが,あとで調べることにする。今日の中国元は対ドル0.1464である。2008年,今年になって初めて10月に中国国内石炭価格が下落傾向を示した。専門家によると,発電炭と原料炭の間に,違った動きがあるという。

世界的な原油と石炭の価格下落傾向を受けて,中国国内価格も弱含み。CNYで9月が,トン当たり849.54元,約124.4ドル相当,に対して10月は,808.63元,約118.4ドル相当,で今年最初の落ちである。冶金関係の原料炭などは,発電炭に比べて落ちが激しい。発電炭の平均価格は,CNYで9月がトン当たり,814.14元,約119.2ドル相当,であったものが,10月には,788.32元,約115.4ドル相当,となっている。

専門家のy7アンハオユン氏(注2)によれば,次に来る電力ピークと水力の出力源は,この第4四半期で,火力発電所の需要を下支えするので,電力炭の生産増大と共に,石炭価格を支えることになるだろう。

前回の記事(注1)も次のように記している。「石炭価格の上限の制限も問題を起こしている。石炭輸出は,年率83.5%も伸びて,5月にトン132.40ドルであった値段が,110.40ドルに下落している。長期的には中国にとって石炭は主流で,2008年,今年は6.5%伸びで27億トン,2010年には31億トンとなる。因みに,米国の2007年の石炭消費は11億トンである。」,と。

(注) (1) http://my.reset.jp/adachihayao/index081101C.htm,(2) Mr Yan Haojun coal industry analyst of Shanghai Securities,(3)

●インド政府,KG流域のガスの価格で,4.2ドルの方針

インドにとって貴重な天然ガス原資であるKGガス田(注6)で,価格上の紛争が起こっている。2008年10月15日のこのHP(注3)でも取り上げている。また,2008年10月3日(注4)には,政府の新しいガス政策によって,NTPCの新規発電所にKGガス(注5)が送れなくなり,NTPCを中心に,ムンバイでの訴訟委に発展しそうな状態であった。中央政府が,肥料関係が優先とガス基本政策(注6))に書いてある,と言ってこれを阻止し,リライアンス側が,政策決定の前に,発電所への供給は決定していた,と反論していたものである。

今日の記事。石油省(注7)の意見は,KGガス(注5)の価格は百万Btu当たり(注8)4.2ドルである。これは関係閣僚会議の決定で,政府のKGガス(注5)の株式持ち分に基礎を於いている。最近,石油省が国会に説明した内容であるが,デオラ石油大臣(注9)もパンディ次官(注10)も,これ以上は言えない,と口をつぐんでいる。

専門家による説明。石油省(注7)の考え方は,RIL(注11)とRNRL(注12)の法廷論争の仲介になるもので,ボンベイの法廷(注13)が石油省(注7)に求めている仲介の役割を果たそうという意志がある。ヒアリングは来週の火曜日,2008年11月11日に予定されている。RIL(注11)は当初3年前に,百万Btu当たり(注8)当たり234ドルで一度合意している。

以前には,RNRL(注12)の代理人(注14)は,4.2ドルというのは政府持ち分であるを意味する,と言っているのに対し,RIL(注11)の代理人は(注15)は,4.2ドルは販売価格だ,と言っている。どうにもつきあっておれない,と言う感じであるが,一時,11ドルの話もあって,相当の価格競争になるかと思ったが,政府の強い規制が働きかけた,と言っていいのか。それにしても安い。

(注) (3) http://my.reset.jp/adachihayao/index081015C.htm,(4) http://my.reset.jp/adachihayao/index081003B.htm,(5) Krishna-Godavari (KG) basin,(6) gas utilisation policy,(7) The petroleum ministry,(8) mmBtu (million British thermal unit),(9) Petroleum minister Murli Deora,(10) petroleum secretary RS Pandey,(11) Reliance Industries (RIL),(12) Reliance Natural Resources (RNRL),(13) The Bombay High Court,(14) RNRL senior counsel Ram Jethmalani and Mukul Rohatgi,(15) RIL counsel Harish Salve,(16)

●パキスタン,バシャダム,まもなくコントラクターを決定


パキスタンのディアマー-バシャダム(注16)については,本HP(注17)でも,2008年10月20日に,次のように伝えている。「2008年,今年の4月に,ドイツのラメイヤーの詳細設計が完成した記事がある。このインダス川の上流に建設される大規模なダム計画,バシャダイムラープロジェクト(注16)は,ダムの高さ281m,水没人口25,000人,資金調達を待たずに当時の大統領は着工を命令している。北京を訪れたザルダニ大統領が,中国の支援を取り付けてきたばかりである。」,と。

今日の記事。WAPDA(注18)は,全国の水力発電プロジェクトについて,可能性調査と詳細設計を大規模に進めており,その総出力は25,000MWに達する。殆どのプロジェクトは北部に集中し,4500MWのディアマー-バシャダム(注16)も含まれている。ドウラニWAPDA総裁(注19)は,北部地域ムハマッド事務局長(注20)との会談で,ディアマー-バシャダム(注16)は緊急で,来年,2009年にはコントラクター選定のための国際入札を実施する,と説明した。

ドウラニWAPDA総裁(注19)はディアマー-バシャダム(注16)の詳細について,次のように述べている。ダムの高さは272mでRCC方式(注21)で世界最大であり,貯水池の長さは100km,有効貯水容量は640万エーカーフィート,出力は4,500MW,年間発電量は18,000GWhで,パキスタンの水需要に対応しながら,安価な電気を供給する。

中国が資金援助を約束したとはいえ,大規模な水力発電所の建設に取りかかるパキスタンであるが,水没移住は2万5000人と言われており,今後の進捗には,いろいろな難関が控えているだろう。中国は,このような難関もものともせず,各国で大規模開発を進めている。中国政府内には,海外工事に於ける環境規制について議論が起こっている。

(注)(16) Diamer-Basha dam,(17) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081020A.htm,(18) Water and Power Development Authority,(19) WAPDA Chairman Shakil Durrani,(20) Northern Areas Chief Secretary Babar Yaqoob Fateh Muhammad,(21) Roller Compacted Concrete (RCC) dam,(22)

パキスタン,大規模ダムプロジェクト位置
http://my.reset.jp/~adachihayao/08040401.jpg
バシャダム,貯水池の概要
http://my.reset.jp/~adachihayao/08040402.jpg
バシャダム,ダム構造平面,高さ281m
http://my.reset.jp/~adachihayao/08040403.jpg

Reference

Pakistan

●081105A Pakistan, thenews
パキスタン,バシャダム,まもなくコントラクターを決定
Diamer-Basha contractors to be selected soon
http://www.thenews.com.pk/daily_detail.asp?id=144866

India

●081105B India, Economic Times
インド政府,KG流域のガスの価格で,4.2ドルの方針
Ministry view on gas price may impact RIL-RNRL case
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Ministry_view_on_gas_price_may_impact_RIL-RNRL_case/articleshow/3674310.cms

China

●081105C China, steelguru
中国の石炭価格,10月に初めて下降へ
China's first drop in coal price happens October
http://steelguru.com/news/index/2008/11/04/Njk3NTM%3D/China%252527s_first_drop_in_coal_price_happens_October.html

過去のニュース

●タイ首相ナムグムの水を東北タイへ (081104)
●タイの原子力地点決定は2009年末 (081103)
●イランのパイプラインとインドの優柔不断 (081102)
●ミャンマーでの中国のプレゼンス (081101)
●ベトナム油田へのロシアの参入 (081031)
マニラ配電の先行き見通し (081030)
カンボジアなどへの中国の進出 (081029)
中国の水力開発規模は世界一 (081028
インドネシアの 電気料金上げ (081027)
中国企業がアザドカシミールにダム投資 (081026)
中国広西とベトナムを結ぶ線 (081025)
丸紅のフィリッピンへの取り組み (081024)
インドネシアと中国のLNG契約 (081023)
ラオスの水力で住民補償が再燃 (081022)
世界で50カ国以上が原子力発電を計画 (081021)
世界金融情勢の変化の影響 (081020)
インドとパキスタン対立の悪夢 (081019)
パキスタン大統領の北京挑戦 (081018)
インド北辺水力開発に反旗 (081017)
米国がインドへ原子力通商使節団 (081016)
フィリッピンの天然ガスと電気料金 (081015)
フィリッピンの長期エネルギー計画 (081014)
インドの大規模石炭火力計画 (081013)
ミャンマーの水力への外国投資 (081012)
ダム建設を巡るカシミール問題 (081011)
フィリッピンの国産エネルギーへの拘り (081010)
バングラデシュとミャンマーの関係 (081009)
バングラデシュのエネルギー長期見通し (081008)
中国政府のチベット開発政策 (081007)
●ADBが初めてベトナム水力支援 (081006)
●知的送電線ネットワークの発想へ (081005)

中国とインドのエネルギー問題 (081004)
インドの原子力開発加速へ (081003)
アジア大陸の水源はチベット高原 (081002)
インドの配電組織改革 (081001)
フィリッピンの再生可能エネへの取組 (080930)
インドの地球温暖化との戦い (080929)
サルウイーン河のダム開発 (080927)
メコン流域会議開催と中国 (080926)
インド,25年までに6千万KW水力開発 (080925)

元に戻る


アジアのエネルギー最前線 地図


大きな地図で見る

元に戻る

カスタム検索

「日刊アジアの開発問題」メールマガジン配信ご希望の方は下記いずれかより申し込んで下さい,無料です。

http://www.mag2.com/m/0000226907.html
http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/12995.html
http://merumaga.yahoo.co.jp/Detail/8660/p/1/

http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=010578
http://www.melma.com/backnumber_167974/

読者数 直接メール 259 合計 1,037人

元へ戻る


海外出張直前重要サイト
通貨換算||時差||電話コード||フライト一覧||ホテル予約||各地気象||世界天気予報|| 海外安全情報|| 海外用品|海外医療||海外出張支援|| 海外赴任ナビ|| 成田へ|| 羽田へ|| 関空へ|| 伊丹へ|| ロンリプラネット|

| 鈴木篁氏] | Livedoor | |@nifty| | Gmail | |Bangkok Post| |Manila Bulletin| |Jakarta Post| |Economic Times| |時事通信| |ZAKZAK|

○https://www.blogger.com/start?hl=ja ○http://www.google.com/intl/en/press/intl-zeitgeist.html ○http://translate.google.com/translate_t?hl=ja# ○http://maps.google.com/maps?hl=ja&tab=wl 城kmhttp://news.google.com/news?hl=ja&sa=N&tab=ln&q= ○https://www.google.com/adsense/login3 ○http://mail.google.com/mail/#inboxhttp://www.google.com/ig?hl=ja


| HOME | |サイトマップ | | 自己紹介| | 足立隼夫の主張 | | 各国訪問写真記録 | | English Version | | プロジェクト位置図 |
|日刊 アジアのエネルギー最前線| |週刊 アフリカのエネルギー最前線 | | 週刊 中央アジアのエネルギー最前線 |
|週刊 中南米のエネルギー最前線| | 週刊 再生可能エネルギー最前線 | | 週刊 中東のエネルギー最前線 |

お問い合わせまたはご意見は下記メールアドレスへ
PGA02435@nifty.com