アジアのエネルギー最前線
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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 2008年11月14日分 金融危機とインドの電源開発 ー

世界20カ国の首脳がワシントンに集まっているが,考えてみると,欧州の伝統と規制に耐えられなかった人々が新大陸に逃げ出して,アメリカ合衆国を造ったのだから,欧州主導の金融規制強化の考えを米国は嫌がるのだろう。その欧州の人たちがワシントンにやってきた,何と言うことをしでかしてくれたのか,と言っているのだから,そう見ると面白い。

麻生首相は矢継ぎ早に日本の対応を打ちだして,テレビでも英語でやりとりしながら,元気に振る舞っているのは良いが,あの漢字,踏襲,未曾有,頻繁,などが読めなかったのは,我々国民としてもショックだ。だから漫画が好きなのか,やっと納得したわけだが,漫画を一生懸命読んでいる孫にも,麻生さんみたいになるぞ,と言ったら,「総理大臣?いいじゃない!」。

インド,ムンバイの夕日

インドのシン首相もワシントンにいるのか。今日の記事でも,ネパールのプラチャンダ首相を相手に,ネパールの発展に協力を惜しまないことを告げている。インドのシン首相は本当にいい人だ。でも,その経済成長を電力不足が足を引っ張る,と言うことは,大変に困ったことだ。先日も,4,000MWクラス大規模火力開発構想UMPP(注2)の第3弾であるティライヤ地点(注3)が資金調達に行き詰まったばかりである。

ナットCEA総裁(注6)が,電源開発にどの様に実権があるのか,よく分からないが,ナットCEA総裁(注6)は,インドの進める第11次五カ年計画(注7)に含まれる92,000MWの開発に影響は与えないであろう,と自信をほのめかしている。78,000MWの目標であったのに,いつの間にか92,000MWに増やされている,大丈夫か,と思ってしまう。

どうしてインドは,中国に比べて,このように電源開発に手間取るのか。民主主義国家だからか,とも思ってしまう。2012年時点では,全設備は237,554.97MWに達する手はずである。現在のインド全体の発電設備は145,554.97MWで,その内訳は,火力が92,892.64MW,水力が36,347.76MW,原子力が4,120MW,再生可能エネルギーが11,194.57MW,となっている。

ナットCEA総裁(注6)が,電源開発の中でどういう立場にいるのか,問題であるが,ティライヤ地点(注3)の資金調達の遅れを目の前にしながら,ナットCEA総裁(注6)は強気である。CEAは,以前は許認可上.,強力な権限を持っていたが,現在では水力発電所に限って設計の審査を行っており,全体的には,電力分野の情報を司る機関に変わっているはずだ。

(注) (1) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081106A.htm,(2) 4,000-mw ultra mega power projects (UMPPs),(3) Tilaiya,(4) the Asian Development Bank (ADB),(5) http://my.reset.jp/adachihayao/index081013.htm,(6) Central Electricity Authority Chairman Rakesh Nath,(7) the 11th Five-Year Plan,(8) the 12th plan (20012-17),(9)

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本文

●インド,CEA総裁,金融危機は,電源開発に影響しないと

大規模な電源開発を進めなければならないインド,この重要な時期に世界の金融危機が発生して,インドを含むG20の首脳がワシントンに集まっている。本HPでも2008年11月6日(注1)に,4,000MWクラス大規模火力開発構想UMPP(注2)の第3弾であるティライヤ地点(注3)が至近調達困難に陥った,との報道が流れ,これに先立ってADB(注4)が,UMPP(注2)の規模を半分ぐらいにすべきだ,と提言している(注5)。

先日,ニューデリーで産業界の会合があり,その後でナットCEA総裁(注6)が記者団に語った。「現今の世界の金融危機が,インドの進める第11次五カ年計画(注7)に含まれる9,200MWの開発に影響は与えないであろう。現在のプロジェクトの進捗は順調である。」,と。また,「資金調達を終えたプロジェクトには政府が信用保証の手段を講じており,新しいプロジェクトについても同様の措置が執られる。」,と強調している。

更に,「今年度,2008年,の完成目標8,000MWは達成できる。第12次五カ年計画(2012〜2017年)(注8)で運転開始する予定の12,000MWも今のところ流動性のリスクは見られない。既に79000MWについては,既に開発のレールに乗っている。」,と語っている。

第11次五カ年計画(注7)(2007〜2011年)は,当初の目標78,000MWを92,000MWに上方修正し,2012年時点では,全設備は237,554.97MWに達する手はずである。現在のインド全体の発電設備は145,554.97MWで,その内訳は,火力が92,892.64MW,水力が36,347.76MW,原子力が4,120MW,再生可能エネルギーが11,194.57MW,となっている。

ナットCEA総裁(注6)が,電源開発の中でどういう立場にいるのか,問題であるが,ティライヤ地点(注3)の資金調達の遅れを目の前にしながら,ナットCEA総裁(注6)は強気である。CEAは,以前は許認可上.,強力な権限を持っていたが,現在では水力発電所に限って設計の審査を行っており,全体的には,電力分野の情報を司る機関に変わっているはずだ。

(注) (1) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081106A.htm,(2) 4,000-mw ultra mega power projects (UMPPs),(3) Tilaiya,(4) the Asian Development Bank (ADB),(5) http://my.reset.jp/adachihayao/index081013.htm,(6) Central Electricity Authority Chairman Rakesh Nath,(7) the 11th Five-Year Plan,(8) the 12th plan (20012-17),(9)

●フィリッピンのCDM,プロジェクト数で世界第7位

フィリッピンの論調は,実現するかどうかは別としても,常に議論は真面目である,大学の学生みたいなところがある。アキノ大統領が就任した直後に,新設された計画担当部署のNEDAを訪問して,日本の国際協力を協議したことがあったが,まるで女子大に来て講義をしているような感じであったことを覚えている。CDM(注9)の担当部署は,素直にフィリッピンの実績を誇っている。

今日の記事。フィリッピンが,京都議定書(注11)に規定されたCDM(注9),これは地球温暖化ガス排出(注11)の抑制に繋がるが,登録されたプロジェクトの数が,世界51カ国の中で第7位にランクされた。喜んでいるのは,アティエンザ環境次官(注12)で,2008年11月20日にマラカニアン宮殿の英雄ホール(注13)で開催される,炭素削減と気候変動の他分野会議(注14)への,彼女のメッセージである。

後ながながと保健衛生への温暖化の影響などの議論が続く。数字を拾っておくと,世界銀行によれば,昨年のCDM(注9)での投資金額は13億ドルに上る。フィリッピンは,世界の1205のプロジェクトのうち20プロジェクトが登録された。2005年以来,フィリッピンでは77の申請が行われたが,登録されたのは20プロジェクトで,残りは審査中である。

プロジェクトの種類だが,メタンエネルギープラント(注15),風力,地熱,水力などの再生可能エネルギー,バイオマスとバイオガスプロジェクト(注16),小水力,流域管理,廃水処理(注17),ゴミ処理(注18)など多岐に亘る。

(注) (9) the Clean Development Mechanism (CDM),(10) the Kyoto Protocol,(11) greenhouse-gas emissions,(12) Environment Secretary Jose Atienza Jr. ,(13) the Heroes Hall in Malacanang Palace,(14) the multisectoral Carbon Cutting Congress versus Climate Change (CCCvsCC),(15) methane-to-energy plants,(16) biomass and biogas projects,(17) wastewater-treatment plants,(18) organic-waste composting projects,(19)

●ネパールのプラチャンダー首相,インドとの二国間,進捗検討

ネパールの新しい首相,プラチャンダ(注19),前回のインド訪問から,これが2回目のニューデリー訪問となる。インドのシン首相(注20)と2ヶ月ぶりに会談し,コシ川洪水(注21)へのインドの支援など,前回の合意事項について,更に見直しが行われた。

今回のプラチャンダ(注19)のインド訪問は,初めての国際会議への顔見せとなり,デリーで開かれたBIMSTEC(注22)の第4次首脳会議に出席した。このBIMSTEC(注22)の首脳会議では,通商,観光の他,水資源や電力が話し合われた。

プラチャンダ(注19)はこの後,テリーダム(注23)とデラドウンの森林研究所(注24)を訪問する。

(注) (19) Prime Minister Pushpa Kamal Dahal `Prachanda',(20) Dr. Manmohan Singh,(21) Koshi floods,(22) Bay of Bengal Initiative for Multi-sectoral Technical and Economic Cooperation (BIMSTEC),(23) Tehri Dam,(24) Institute of Forestry in Dehradun

Reference

Philippines

●081114A Philippines, businessmirror
フィリッピンのCDM,プロジェクト数で世界第7位
RP 7th on ‘carbon-cut’ projects list
http://businessmirror.com.ph/index.php?option=com_content&view=article&id=1961:rp-7th-on-carbon-cut-projects-list&catid=26:nation

Nepal

●081114B Nepal, isria.info
ネパールのプラチャンダー首相,インドとの二国間,進捗検討
Prachanda-Singh talks: Nepal, India review bilateral deals
http://www.isria.info/RESTRICTED/D/2008/NOVEMBER_13/diplo_13november2008_61.htm

India

●081114C India, Economic Times
CEA総裁,金融危機は,電源開発に影響しないと
No impact of global slowdown on power projects Rakesh Nath
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/No_impact_of_global_slowdown_on_power_projects_Rakesh_Nath/articleshow/3700539.cms


過去のニュース

●カンボジアのNGO天国終焉 (081113)
●インドの電力プール市場 (081111)
●フィリッピンのマイクロ水力 (081109)
●カンボジアの多彩な水力開発 (081108)
●IEAが原油動向で報告書 (081107)
●インドの大規模火力に資金難 (081106)
●中国の石炭に下降傾向 (081105)
●タイ首相ナムグムの水を東北タイへ (081104)
●タイの原子力地点決定は2009年末 (081103)
●イランのパイプラインとインドの優柔不断 (081102)
●ミャンマーでの中国のプレゼンス (081101)
●ベトナム油田へのロシアの参入 (081031)
マニラ配電の先行き見通し (081030)
カンボジアなどへの中国の進出 (081029)
中国の水力開発規模は世界一 (081028
インドネシアの 電気料金上げ (081027)
中国企業がアザドカシミールにダム投資 (081026)
中国広西とベトナムを結ぶ線 (081025)
丸紅のフィリッピンへの取り組み (081024)
インドネシアと中国のLNG契約 (081023)
ラオスの水力で住民補償が再燃 (081022)
世界で50カ国以上が原子力発電を計画 (081021)
世界金融情勢の変化の影響 (081020)
インドとパキスタン対立の悪夢 (081019)
パキスタン大統領の北京挑戦 (081018)
インド北辺水力開発に反旗 (081017)
米国がインドへ原子力通商使節団 (081016)
フィリッピンの天然ガスと電気料金 (081015)
フィリッピンの長期エネルギー計画 (081014)
インドの大規模石炭火力計画 (081013)
ミャンマーの水力への外国投資 (081012)
ダム建設を巡るカシミール問題 (081011)
フィリッピンの国産エネルギーへの拘り (081010)
バングラデシュとミャンマーの関係 (081009)
バングラデシュのエネルギー長期見通し (081008)
中国政府のチベット開発政策 (081007)
●ADBが初めてベトナム水力支援 (081006)
●知的送電線ネットワークの発想へ (081005)

中国とインドのエネルギー問題 (081004)
インドの原子力開発加速へ (081003)
アジア大陸の水源はチベット高原 (081002)
インドの配電組織改革 (081001)
フィリッピンの再生可能エネへの取組 (080930)
インドの地球温暖化との戦い (080929)
サルウイーン河のダム開発 (080927)
メコン流域会議開催と中国 (080926)
インド,25年までに6千万KW水力開発 (080925)

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