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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 081225A ー パキスタンがインドへ水補償要求ー
●パキスタン,シェナブ川で,水量補償要求へ

シェナブ川
インダス河の上流,インド領内,チェナブ川(注1)にインドがバギリハールダム(注2)を完成したことで,下流本流の流況に影響を与えるとパキスタンが抗議をしている。この状況は,2008年11月23日付本HP(注3)に詳しい。パキスタンが,インダスの水問題でチェナブ川(注1)の実情を反映せよ,と言うものだが,先日からは,具体的に被害額を補償せよ,という表現に変わってきた。
今週木曜日,2008年12月4日,ラホールにて,第32回パキスタン電力年次会議(注4)が行われ,アシュラフ水資源電力大臣(注5)が出席した。その時の記者会見で,2つの点を語っている。それはインダス河の水問題であり,もう一つは,電力不足と電気料金の問題である。特に,その前の週にムンバイでテロ事件が起きており,インドとパキスタンの関係は緊張状態にある。
インダス川上流,チェナブ川(注1)にインドがバギリハールダム(注2)の問題で,アシュラフ水資源電力大臣(注5)は,今,インドに対して,あらゆるレベルで,補償を支払うよう要求している,と語っている。具体的には何を言っているのか不明だが,おそらく,バギリハールダム(注2)が完成したばかりであり,この際にダムの初期湛水に使われた水を,農業か発電の損失便益に換算,と言うことなのであろう。
また,アシュラフ水資源電力大臣(注5)は,国内の電力問題に言及している。国家電力調整庁NEPRA(注6)が更に電力料金を値上げする歩行にある状態の中で,中流階級に属する需要家に対して,料金値上げの影響を緩和する,と発言している。また,原油高騰の時期に,政府は電力への補助金を,1,170億ルピー支出しており,大きな赤字を抱えていることも説明した。
チェナブ川(注1)の水問題については,その流量の減分について,既にインド政府に抗議を発しており,それは首相のレベルから大統領のレベルと,関係するあらゆるレベルで抗議を行っているが,その内容は明確で,ニューデリーに対して補償を要求しているものである。アシュラフ水資源電力大臣(注5)は,我々は今,インド側の回答を待っているところだ,と説明した。
アシュラフ水資源電力大臣(注5)は,電力不足の問題にも言及した。現在のこの冬季の期間,1,500〜1,800MWの不足が生じているが,現在政府は緊急の手段を進めており,2009年末までには,新たに,5,000MWを追加する予定である。マラカンド第3水力(注7)は既に発電を開始しており,AGL社の発電所(注8)も,まもなく運転に入る予定である,と。
別の資料で調べてみると,マラカンド第3水力(注7)は,北西辺境州にあって出力は,81MW,2008年1月に完成したが,発電開始は少し遅れたようだ。AGL社の発電所(注8)とは,ラワンピンディ(注9)の精油所に建設されているもので,156MW,とされている。いずれにしても,アシュラフ水資源電力大臣(注5)の言う,2009年末,新規5,000MWにはほど遠い内容だ,他にあるのかな。
(注) (1) Chenab river,(2) Baglihar hydro electric power project,(3) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081123A.htm,(4) 32nd Annual Convention of Institution of
Electrical and Electronic Engineers of Pakistan,(5) Water and Power Minister Raja Pervaiz Ashraf,(6) National Electric Power Regulatory Authority
(NEPRA),(7) Malakand-III hydropower station,(8) Attock General Limited power plant,(9) Rawalpindi,(10)
Reference
Pakistan
●081205A Pakistan, dailytimes
パキスタン,シェナブ川で,水量補償要求へ
Pakistan for Chenab water compensation
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2008%5C12%5C05%5Cstory_5-12-2008_pg7_2
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