| HOME | |サイトマップ | | 自己紹介| | 足立隼夫の主張 | | 各国訪問写真記録 | | English Version | | プロジェクト位置図 |
|日刊 アジアのエネルギー最前線| | アフリカのエネルギー最前線 | | 中央アジアのエネルギー最前線 |
| 中南米のエネルギー最前線 | | 再生可能エネルギー最前線 | | 中東のエネルギー最前線 | | 世界の地球温暖化最前線 |
Since 1998 October
(本更新直前487,355 ,メルマガ配信数 1.229)
ー 日刊アジアのエネルギー最前線 081207A インドの電源開発,もう引っ返す道なしー
●インドの電源開発,もう引っ返す道なし
インドの電源開発は,もう待ったなしである。2008年11月29日付本HP(注1)では,香港の銀行系のHSBC(注2)が,インドの石炭のクリーンかが,今後の投資の目玉である,と言う記事を載せていたが,インドの石炭をどうするのか,このことが,インド経済を占う大きな要素であることは間違いない。今日の記事は,全体的な視点から,インドのエネルギーを見ている貴重なものだ。週末の読み物,と銘打っている。
インドの電源開発はもう引っ返せない。7%の経済成長を続けて行くためには,次の20年間で電源を今の6倍にする必要がある。即ち,現在の143,000MWを少なくとも800,000MWにすると言うことである。まるで脱力感を煽るような数字である。問題はそれだけではないのだ。世界の6%が内蔵しているインドの石炭は,環境を阻害する硫黄分と灰分を高い濃度で含んでいるのである。
環境に破壊的な損害をもたらさないためには,どうしても,原子力,バイオ燃料,風力,太陽光を,より大きな規模で開発するような,クリーン技術を強化せざるを得ない。現在のインドのエネルギー消費は,IE報告書2008(注3)によると,一次エネルギーとしての石炭が53%,石油が31%,天然ガスが8%,水力,風力,太陽光など再生可能が6.8%,原子力が1.2%であり,これは将来基本的に見直す必要がある。
インド政府の期待は,再生可能エネルギーの開発速度を上げて,2008〜2012年に20%にすべく,新規70,000MWを再生可能で開発することである。グリーンな代替案として現実に技術が完成しているのは原子力で,世界で既に370,000MWの設備が存在する。太陽光は,確かに汚染がなく資源は無尽蔵である。しかし,全土で130000MW必要なときに,僅かに1,700MWである。
インドは太陽光に恵まれており,殆ど年中,殆ど全土で,可能である。もし,大規模発電が可能なら,大成功だろう。原油価格が下がってきている現在,太陽光や風力への大規模な投資は,経済的に不適当だ。勿論,原油価格が低く止まっていることはないが,その原油価格に比べて,太陽光や風力がそれほど安価になって,経済的になるとは思えない。
原子力は,二酸化炭素排出量が最も少ない。原子力供給国NSG(注4)の合意と,米印原子力協定(注5)の成立によって,近い将来,原子力開発のブームが来ることは間違いない。最近のこの3年間で,安全基準が改善し,危険が少なくなった。インドは,現在の原子力設備5,000MWを,2030年には20,000MWに増強する予定である。しかしそこに,問題が横たわる。
インドのウラニューム自然埋蔵量は,多く見積もっても,70,000トンである。大まかに見ても,この量は既設及び計画中の原子力発電所を動かすのに,十分とは言えない。インドはウラニュームを世界中で探し回っているが,最大の資源を持つオーストラリアは,労働党の政策,NNPT(注6)非加盟国には輸出しない,があり,悲観的である。
しかし,注目すべきは,最近インドを訪問したスミス外相(注7)は,記者会見で,インドから特別の要請があれば,平和及び軍事の二つの目的を有する場合でも,自分は考えてみたい,と述べている。インドの見通せる未来について,原子力や再生可能エネルギー開発が,大きく前進することはありえるが,石炭,石油,ガスへの依存を捨て去る可能性は考えられない。
公共部門の石油ガス委員会(注8)は,原油ガスの探査は終焉と考えているが,幸運にも,私企業のリライアンス(注9)が,活動領域を拡大しつつある。深海のハイドロカーボン(注10)で,リライアンス(注9)のベンガル湾のKG流域(注11)は,18ヶ月内に,国産ハイドロカーボンの40%を生産する見込みである。リライアンス(注9)は,これによって,外貨流出を200億ドル抑えることが出来る,と言っている。
インドは,経済成長によって,一人当たりの電力消費が年間400KWh,世界平均は2400KWh,と極めて低いが,今後急激に増えるだろう。巨大な電力不足が,インドの成長を妨げる。更にエネルギーの多様化を急ぐ必要があるが,送配電網からの莫大な損失を見逃すことは,賢明な方法とは言えない。オーストラリアに於ける最近の高圧送電網の経験は,インドを大いに勇気づけるものだ。
インドは,このオーストラリアの送電技術から多くのことを学ぶだろうし,出来るだけ詳しく調べる必要がある。この技術は,資本集中が必要で,労働力を余り必要としない。しかし,如何にクリーンで効率的かをよく検討してみる価値がある。確かに,インドに適しているかどうかには問題があるが,現在のインドの電力損失を考えれば,更に検討している必要がある。
広範ににいろいろなことが書いてあるが,インドの基本的な方向転換を図るような提案はない。ウラニュームの問題をオーストラリアとどの様に話し合うか,これは一つの至近年の大きな問題だろう。ハイドロカーボン(注10)は,環境も考慮して,果たして使い物になるのかどうか,疑問を持つ。最後に出てくるオーストラリアの送電技術は,長距離という面からの視点が高いのだろう。
(注) (1) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081129B.htm,(2) HSBC,(3) International Energy Outlook 2008,(4) Nuclear Suppliers Group,(5) Indo-US civil nuclear deal,(6) Nuclear Non-Proliferation Treaty,(7) Foreign Minister Stephen Smith,(8) Oil and Natural Gas Commission,(9) Reliance group,(10) first-of-its-kind hydrocarbons,(11) Krishna-Godavari basin in the Bay of Bengal,(12)
Reference
India
●081206A India, businessspectator.
インドの電源開発,もう引っ返す道なし
WEEKEND READ: India's big test
過去のニュース
●パキスタンがインドへ水補償要求 (081205)
●メコン事務局長が投稿立場説明 (081204)
●ベトナムの電力改革迷走か (081203)
●比のロペスが国産資源開発へシフト (081202)
●インド北部の水力二つ前進へ (081201)
●マニラのプール市場に混乱 (081130)
●タイEGATの海外進出への飛躍 (081129)
●世銀の大規模インフラに批判の声 (081128)
●フィリッピンの再生可能エネルギー再び (081127)
●ミャンマーのラシオへの思い (081126)
●インドのパイプラインへの挑戦 (081125)
●パキスタンの水問題深刻 (081124)
●ベトナムの開発に何か変化が (081123)
●インドネシアの石炭探査投資を (081122)
●中国雲南省がコルカタへ調査団 (081119)
●パキスタンのダムになお異論 (081118)
●ミャンマーは更にダム開発加速 (081117)
●インド北東地域の送電線計画 (081116)
●メコン洪水で再び中国ダム論争 (081115)
●金融危機とインドの電源開発 (081114)
●カンボジアのNGO天国終焉 (081113)
●インドの電力プール市場 (081111)
●フィリッピンのマイクロ水力 (081109)
●カンボジアの多彩な水力開発 (081108)
●IEAが原油動向で報告書 (081107)
●インドの大規模火力に資金難 (081106)
●中国の石炭に下降傾向 (081105)
●タイ首相ナムグムの水を東北タイへ (081104)
●タイの原子力地点決定は2009年末 (081103)
●イランのパイプラインとインドの優柔不断
(081102)
●ミャンマーでの中国のプレゼンス (081101)
●ベトナム油田へのロシアの参入 (081031)
●マニラ配電の先行き見通し (081030)
●カンボジアなどへの中国の進出 (081029)
●中国の水力開発規模は世界一 (081028
●インドネシアの 電気料金上げ (081027)
●中国企業がアザドカシミールにダム投資 (081026)
●中国広西とベトナムを結ぶ線 (081025)
●丸紅のフィリッピンへの取り組み (081024)
●インドネシアと中国のLNG契約 (081023)
●ラオスの水力で住民補償が再燃 (081022)
●世界で50カ国以上が原子力発電を計画 (081021)
●世界金融情勢の変化の影響 (081020)
●インドとパキスタン対立の悪夢 (081019)
●パキスタン大統領の北京挑戦 (081018)
●インド北辺水力開発に反旗 (081017)
●米国がインドへ原子力通商使節団 (081016)
●フィリッピンの天然ガスと電気料金 (081015)
●フィリッピンの長期エネルギー計画 (081014)
●インドの大規模石炭火力計画 (081013)
●ミャンマーの水力への外国投資 (081012)
●ダム建設を巡るカシミール問題 (081011)
●フィリッピンの国産エネルギーへの拘り (081010)
●バングラデシュとミャンマーの関係 (081009)
●バングラデシュのエネルギー長期見通し (081008)
●中国政府のチベット開発政策 (081007)
●ADBが初めてベトナム水力支援 (081006)
●知的送電線ネットワークの発想へ (081005)
●中国とインドのエネルギー問題 (081004)
●インドの原子力開発加速へ (081003)
●アジア大陸の水源はチベット高原 (081002)
●インドの配電組織改革 (081001)
●フィリッピンの再生可能エネへの取組 (080930)
●インドの地球温暖化との戦い (080929)
● サルウイーン河のダム開発 (080927)
●メコン流域会議開催と中国 (080926)
●インド,25年までに6千万KW水力開発 (080925)

メールマガジン配信ご希望の方は下記いずれかより申し込んで下さい,無料です。
【日刊 アジアのエネルギー最前線】
http://www.mag2.com/m/0000226907.html 202
http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/12995.html 222
http://merumaga.yahoo.co.jp/Detail/8660/p/1/ 224
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=010578 43
http://www.melma.com/backnumber_167974/ 123
【週刊 アフリカのエネルギー最前線】
http://www.mag2.com/m/0000273675.html 38
http://kapu.biglobe.ne.jp/14528/index.html 4
http://merumaga.yahoo.co.jp/Detail/19799/p/1/ 6
https://my.melma.com/basicinformationcomp/(申請中)
【週刊 中南米のエネルギー最前線】
http://www.mag2.com/m/0000273730.html 38
http://kapu.biglobe.ne.jp/14529/index.html 4
http://merumaga.yahoo.co.jp/Detail/19814/p/1/
4
https://my.melma.com/basicinformationcomp/(申請中)
【週刊 中東のエネルギー最前線】
http://kapu.biglobe.ne.jp/14531/index.html 5
http://www.mag2.com/m/0000273808.html 23
http://merumaga.yahoo.co.jp/Detail/19836/p/1/ 7
【週刊 再生可能エネルギー最前線】
http://www.mag2.com/m/0000274231.html 42
http://kapu.biglobe.ne.jp/14551/index.html 7
http://merumaga.yahoo.co.jp/Detail/19956/p/1/ 3
http://my.melma.com/login/(発行申請中)
【週刊 世界の地球温暖化最前線】
http://www.mag2.com/m/0000276643.html 27
http://kapu.biglobe.ne.jp/14611/index.html 3
http://merumaga.yahoo.co.jp/Detail/20572/p/1/ 1
http://www.melma.com/backnumber_177719/ 15
【週刊 中央アジアのエネルギー最前線】
http://www.mag2.com/m/0000277253.html
http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/ (発行申請中)
http://merumaga.yahoo.co.jp/Detail/20748/p/1/
http://www.melma.com/backnumber_177671/ 11
177719
読者数 直接メール 259 延べ 1,229人
海外出張直前重要サイト
通貨換算||時差||電話コード||フライト一覧||ホテル予約||各地気象||世界天気予報|| 海外安全情報|| 海外用品|海外医療||海外出張支援|| 海外赴任ナビ|| 成田へ|| 羽田へ|| 関空へ|| 伊丹へ|| ロンリプラネット|
| 鈴木篁氏] | Livedoor | |@nifty| | Gmail | |Bangkok Post| |Manila Bulletin| |Jakarta Post| |Economic Times| |時事通信| |ZAKZAK|
○https://www.blogger.com/start?hl=ja ○http://www.google.com/intl/en/press/intl-zeitgeist.html ○http://translate.google.com/translate_t?hl=ja# ○http://maps.google.com/maps?hl=ja&tab=wl 城kmhttp://news.google.com/news?hl=ja&sa=N&tab=ln&q= ○https://www.google.com/adsense/login3 ○http://mail.google.com/mail/#inbox ○http://www.google.com/ig?hl=ja
お問い合わせまたはご意見は下記メールアドレスへ
PGA02435@nifty.com