アジアのエネルギー最前線
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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 2008年12月26日分 ー インド国家電網に世界銀行ローンー

2008年12月26日分 ー インド国家電網に世界銀行ローン ー

インドとパキスタンが再び緊張,と伝えているのは,今日,2008年12月17日11時12分の読売新聞速報である。ムンバイテロ事件以降,パキスタンのラホールの爆弾事件でインド人が拘束されており,12月26日,インドのシン首相が三軍の長を集めて会議を持った,と言う情報が流れた。これを切っ掛けに,パキスタン側が緊張し,兵員約1万人がアフガニスタン国境付近から東部のインド国境へ向け移動し始めた,と。

まさに両国の関係は,ことある毎に,一触即発の危機に直面する。何と言っても過去に,北部カシミールで戦闘をした経験があるだけに,容易に燃え始めるところが怖い。インドは既に,パキスタンへの渡航危険情報を流している。ブッシュ大統領が死に体だけに,仲介者を欠いた状況である。つい先日まで,ムンバイテロ事件までは,イランからパキスタンを通ってインドへのガスパイプラインが,議論されていたのに。

地図を見れば分かるが,ニューデリーとパキスタンの国境の都市ラホールとは,インダス平野の中,僅かに400kmの距離である。それでも戦いは必ずカシミールの山の中で行われている,それは勿論,紛争の原因の国境線上で行われているわけで,今回のような国境線以外の問題で紛争になると,このような平野の中での対立が起こって,また別の形の戦争になるのだろう。核の問題も出てくる。

2008年12月6日付本HP(注20)で,テロの脅威でインドの電力が随分緊張している,と言う話を書いた。インドの送電網は,PGCIL(注13)が運用しており,その全長は,61,875kmである。現時点では,南地域を除いて,5地域が連携している。送電網の破壊は,送電事業にとって最悪のシナリオである。もしその様なことが起これば,それから電力を受けている州は,全停電になってしまうであろう。


PGCIL(注13)は,2012年までの第11次五カ年計画(注15)で,複数のプロジェクトに5,500億ルピー近い額を投入するものと期待されている。このプロジェクトの中には,地域間の電力融通容量,現在の,17,000MWから2012年までに,37,000MW以上に拡大する計画も含まれている。また,PGCIL(注13)は,地方電化公社REC(注16)や他の関連機関と協力して,政府の地方電化計画を推進する。

インドの送電網は,テーマーとしてすごく面白い分野だ。今まで出てきた,知的送電網,再生可能エネルギー集約,超高圧直流長距離送電網,などのテーマーはすべてインドの送電線問題に当てはまる。インドを中心,今日遂に火力の建設に踏み切ったネパール,水力の宝庫ブータン,更にはスリランカ,それに加えて,パキスタン問題が進展して,パキスタン,バングラデシュを巻き込んだ一大送電線論議が起こるのはいつの日か。

(注) (13) State-owned transmission monopoly Power Grid Corporation of India (PGCIL),(14) “absorptive capacity” of the navratna company,(15) 11th five-year plan ending in 2012,(16) Rural Electrification Corporation,(17) World Bank,(18) International Bank for Reconstruction and Development,(19) India Infrastructure Finance Company,(20) http://my.reset.jp/adachihayao/index081206B.htm,(21)



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本文


●インド国家送電網,世界銀行30億ドルローンの一部割り振りへ

国有送電公社PGCIL(注13)は,世界銀行(注17)が,2009年7月までに供与する30億ドルローンの一部を割り当てられる模様である。その資金は,全土の送電網拡張に使用される。この先5年内に8,000万世帯に電気を供給する目標を持つ政府は,この資金で,送電線を新設することを考えている。政府高官は,この資金は,拡大路線で,予算を吸収することの出来る優良企業(注14),と言う言い方をしている。

PGCIL(注13)は,2012年までの第11次五カ年計画(注15)で,複数のプロジェクトに5,500億ルピー近い額を投入するものと期待されている。このプロジェクトの中には,地域間の電力融通容量,現在の,17,000MWから2012年までに,37,000MW以上に拡大する計画も含まれている。また,PGCIL(注13)は,地方電化公社REC(注16)や他の関連機関と協力して,政府の地方電化計画を推進する。

最近,通信分野にも乗り出して経営の多様化を進めているPGCIL(注13)は,かって世界銀行(注17)のローンを受けたことがある。また政府高官筋は,この世界銀行(注17)のローンは,この世界金融崩壊の中で,資金調達に苦しむ多くのインフラプロジェクトにとって,大いに助けになる,としている。また,電力供給にとって,経済成長を助けるために,適切な料金で供給することが重要である。

世界銀行(注17)グループの事業体,国際復興開発銀行(注18)のローンは,返済が長期で低い利子率である。残りのローンは,インドインフラ融資公社(注19)に供与して,資本設備の輸入企業に振り向けられる。インド政府は,この,2008〜2009年の2年間に亘って,世界銀行(注17)から,その2倍の60億ドルの借り入れを行うことになる。

(注) (13) State-owned transmission monopoly Power Grid Corporation of India (PGCIL),(14) “absorptive capacity” of the navratna company,(15) 11th five-year plan ending in 2012,(16) Rural Electrification Corporation,(17) World Bank,(18) International Bank for Reconstruction and Development,(19) India Infrastructure Finance Company,(20) http://my.reset.jp/adachihayao/index081206B.htm,(21)


参考資料

インド

●081226B India, Economic Times
インド国家送電網,世界銀行から30億ドルローン
PGCIL to get a pie of World Bank loan
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/PGCIL_to_get_a_pie_of_World_Bank_loan/articleshow/3892835.cms



過去のニュース

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