アジアのエネルギー最前線
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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 2009年1月19日分 ー パキスタンのロワリ隧道完成へー

2009年1月19日 ーパキスタンのロワリ隧道完成へ ー

本当に一生に一度しか行けなかったが,パキスタン,北西辺境州の北部の山岳地帯,いつまで経っても忘れられない地域の一つである。実際には,雪の吹きすさぶ中,電灯もない小屋の中で長靴のまま丸木小屋で一晩眠ったとか,帰途の一本道で,直径2mぐらいの大きな岩が落ちてきて道をふさぎ,車を降りて運転手が片輪を浮かせながら脱出したとか,大変のことばかりであったが,良く思い出す。

今日のニュースに出てくるチットラルは,パキスタンから見れば陸の孤島で,1998年頃には,ヘリコプターの便しかなかった不便な町であったが,そこにトンネルを掘ろうとしたのが,今日のニュースであるロワリ隧道である。我々は農村電化を要請されて現地を歩いていたのだが,吹雪の中,対岸の谷の奥の村落を見て来てくれ,とカウンターパーツに頼まれて,あれで農村電化が嫌になった。

1998年当時は橋本首相の時代だが,先日暗殺された当時のブット首相が東京を訪れ,橋本首相に,ロワリ隧道への支援を要請した。1970年代にブット女史のお父さん,これも暗殺されたのだが,そのお父さんがトンネルを掘り始めたが,資金が続かず,我々が訪ねた頃は,80mを掘ったところで中断していた。

当時のOECFから,JICA調査団が入るのなら,現地を確認して欲しい,と言われて現地に足を延ばした。結局,経済効果の問題から,日本は支援しなかったが,今日の記事で見ると,韓国企業がコントラクターとなって,最近やっと貫通した模様である。8.5kmと長大で,単線しか掘ってないので,本来は鉄道を敷設する予定であったが,これが問題になっている。

スイスのゴダールトンネル,16km,はやはり単線らしいが,道路トンネルのままでいいではないか,もし鉄道にするなら50億ルピーが必要で,そのお金をチットラルの水力開発に振り向けてくれ,と地元の政治家が主張している。結局,一車線で掘ってしまったのでどうしようもなくなって,道路トンネルに転用しようとすると,排気のためのトンネルが必要,と困ってしまっている。

ただ,私の言いたいのは,これほどの奥地であるにもかかわらず,さすがにパキスタンで,何処にでも人が多く住んでいる。敬虔なモスレムなので,道ばたでは殆ど女性の顔を見ないが,どの谷筋にも多くの人が住んでいて,農村電化をやるには需要に事欠かない。でも,日本人はあそこまで入っていって農村電化をやる人はいないが,ドイツの人々はそこに入っている,そこに畏敬を覚えたことである。

それにしてもニューヨークのハドソン川に不時着した機長は,本当に聞けば聞くほど,冷静沈着ですね,驚いた。離陸してから着水するまで,僅か5分間の出来事だという。それも,地上とぐだぐだ相談せず,一言も発せずハドソン川に向かったという。それもフェリーの港近く,救出船がいることを確認して降りたという。007じゃないけれど,人間にもあれだけ冷静沈着な人種がいるのですね,感動した。


本文

●パキスタン,ロワリ道路隧道,現実味を帯びてきた

パキスタンの北西辺境州NWFP(注1)の北端,チットラル(注2),そこに繋ぐためのロワリ道路隧道(注3)については,この辺りの風景と共に,私の心に染みついている。とんでもない辺境であり,雪の中,長靴とコートを着たまま,電気のない木材小屋で寝たことがある。しかし,パキスタンの奥地というのは,人が一杯住んでいる,さすがに人口1億の国である。今日の記事が目に止まった。

総延長8.5kmのロワリトンネル(注3)が,チットラル(注2)の人々にとって,またチットラル(注2)の歴史の上で重要な里程標となることが現実味を帯びてきた。国家道路公団NHA(注4)とコントラクターである韓国のサンブー(注5)の車両が,トンネルの出口から他の出口まで走り,車両が快適に走ることが実証されたのである。次はこのトンネルに鉄道を敷くことだが,50億ルピーが必要になる。

専門家達は,車両が走るのに,果たして鉄道を敷くべきなのだろうか,考え始めている。鉄道敷設費で大騒ぎをしているが,必要なのはそれだけではない。運転維持管理費や分解点検,更に両方の出口でいちいち荷物の積み卸しをする必要が出てくる。欧州にはこのように狭いトンネルでもっと長いものがある。1980年に完成したスイスアルプスのゴタルドトンネル(注6)は,16.3kmで,しかも一車線である。

しかし,ロワリトンネル(注3)を道路トンネルとして使う場合は,空調ダクトが必要となってくる。鉄道トンネルとしても単線運転である。鉄道の50億ルピーをもっと有効に使う方法はないのか。政治家でチットラル(注2)の新聞発行者であるシャー氏(注7)は,この費用で水力発電所を造り,チットラル(注2)の生活レベルの向上,森林保護,中小産業育成に資するべきだ,と主張している。道路の次はエネルギーだ,と彼は主張している。

(注) (1) NWFP,(2) Chitral District,(3) Lowari Tunnel,(4) National Highway Authority (NHA),(5) Sambu Construction Company,(6) Gothard Tunnel,(7) Fardad Alis Shah,(8)

●インド,NHPCがオリッサ州に,300MW水力

インド水力発電公社NHPC(注8)は,オリッサ州(注9)のスバルナプール地区(注10)に発電所を建設すべく準備に入った,と発表された。この,300MW水力発電プロジェクトは,マハナディ川(注11)の下流部分,スバルナプール地区(注10)のシンドール(注12)に位置して,NHPC(注8)とオリッサ水力発電公社OHPC(注13)の合弁で実施される予定である。

オリッサ州政府エネルギー長官ジェナ氏(注15)は,昨日,2009年1月16日,デリーで中央政府エネルギー次官(注16)出席の元,NHPC(注8)のスタッフと会談,プロジェクトの最終案について協議した。これは注目すべきことで,NP州政府(注17)が2000年に政権を握って以来,NHPC(注8)がオリッサで水力を開発するのは,初めてである。最後のプロジェクトは,コラプット地区(注18)のインドラバティ(注19)である。

OHPC(注13)のパディ運用局長(注20)によると,州政府は,13のIPP(注21)と発電プロジェクトのMOUを結んでいるが,水力はこれが最初である,とし,プロジェクトは未だ初期段階だ,と語った。しかし,情報筋によると,OHPC(注13)は既に,デリーのコンサルタントに,詳細設計(注22)を実施するよう,要請しているという。

(注) (8) National Hydro-Electric Power Corporation (NHPC),(9) Orissa&aposs,(10) Subarnapur district,(11) river Mahanadi,(12) Sindhol,(13) Orissa Hydro Power Corporation (OHPC),(15) Orissa&aposs Energy secretary P K Jena,(16) Union Energy secretary,(17) Naveen Patnaik government,(18) Koraput district,(19) Indravati,(20) OHPC&aposs director (operation) J N Padhi,(21) independent power producers (IPPs),(22) detailed project report (DPR),(23)


参考資料

パキスタン


●090119A Pakistan, thenews.com
パキスタン,ロワリ道路隧道,現実味を帯びてきた
Suggestions made for Lowari Tunnel project

http://www.thenews.com.pk/print1.asp?id=157692

インド

●090119B India, indopia.in
インド,NHPCがオリッサ州に,300MW水力
NHPC to set up a hydro-power unit in Orissa

http://www.indopia.in/India-usa-uk-news/latest-news/480469/Business/4/20/4


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