アジアのエネルギー最前線
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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 2009年3月12日分 ー ネパールとドイツの水力開発協力ー

2009年3月12日分 ー ネパールとドイツの水力開発協力 ー

Marsyangdi Hydro at Manasuru foot
photo source; www.ces.de
(注30)

昨日問題にしていたバッテリーの効率だが,友人が探し出してきてくれた電気自動車の資料では,バッテリーに対して充電85%放電85%と言っているのでバッテリー全体では72%ぐらいになり,70%と言っている揚水発電所と同じぐらいになる。このとき,現在のガソリン自動車の効率はエンジン部分で9.6%,原油から考えると8.6%と低い。電気自動車の場合は,関電の効率が50%で電気自動車を元から考えると35%,と言っている。

瞬間的に全部電気自動車に変換すると,自動車分定格総量で80,000MWとすると,約10,000MWが節約できることになる。発電所の稼働率は60%ぐらいだろうが,自動車の稼働率はどのぐらいだろう,10%以下かな。だから,全部自動車を電気に瞬間的に変えれば,1,000MWユニットの原子力発電所を,早急に10機準備しなければならないことになる。ローカルな大気汚染にはすごく効きそうな感じ。

また,このようなエネルギー革命の中で,バッテリーか揚水発電かを大量に入れることになるが,揚水発電所の年間固定経費はKW当たり1万円ぐらいだが,バッテリーの場合は耐用年数も考えると,100万円ぐらいになるだろう。日本は,十分な揚水発電所の系統容量を持っていると考えられるが,米国の場合は足らないと言っている。だから,揚水発電所にも再生可能エネルギーと同じ税優遇制度を設ける方向で進んでいる。

今日の記事では,ネパールの外務大臣がドイツを訪問し,マルシャンディ水力の完成に伴い,そのお礼を言っている。海外の山岳地帯にはいると,よくドイツ人のエンジニアーと遭遇する,インドネシア然り,ネパール然り,パキスタンの北西辺境州然り,またカトマンズの繁華街では,登山のために訪れたドイツの観光客が多い。ドイツ人はアルプスがあるから山が好きなのか。少しも深い山岳地帯を恐れず歩くドイツ人エンジニアー達敬服。

本文

●ネパール外相がベルリンでマルシャンディ水力など

Marsyangdi Hydro at Manasuru foot
photo source; www.ces.de
(注30)

Foreign minister Upendra Yadav met with German acting federal foreign minister Guenter Gloser in Berlin and discussed bilateral issues ednesday morning. On the occasion of the 50th anniversary of the establishment of diplomatic relations between Nepal and Germany, Yadav and Gloser expressed satisfaction over the excellent bi-lateral relations enjoyed by the two countries, states a press release issued by the Nepali Embassy in Berlin. (冒頭原文引用)

ドイツのエンジニアー達のバイタリティには敬服するところがある。インドネシアで地質専門家と働いたことがあるし,モロッコでアトラス山脈の中で働くエンジニアーと会って意見を交換したことがある。また,パキスタンの北西辺境州では,ドイツのGTZが残した山岳地帯の小水力の資料を見たことがある。ネパールの水力開発では実績がある。山岳地帯に強い彼等の拠り所は,何なのであろうか。

ネパールのヤダフ外相がベルリンを訪問し,ドイツのグロッサー外相代理と,二国間関係について協議を行った。その際に,マルシャンディ水力プロジェクト(注27),76MW,がドイツGTZ(注28)の支援で完成したことに,ネパール側から謝意が述べられた。マルシャンディ水力プロジェクト(注27)は,カトマンズの北西方向約160kmの位置にあり,マナスル(注31)の麓である。

マルシャンディ水力プロジェクト(注27),正確には,ミッド-マルシャンディは,右手に標高8,163mのマナスルを,左手に標高8091mのアンナプルナを見る位置で,マルシャンディ川上にある。最大使用水量は毎秒80トン,総落差は120m,年間発生電力量は470GWh,出力は76MW,導水路トンネルの長さは5,500m,ペンストック延長は470m,事業費は173百万ドル,工事は2001〜2007年,となっている。

(注) (1) 090312A Nepal, nepalnews,(2) Nepali-German FMs talk on bilateral issues,(3) http://www.nepalnews.com/archive/2009/mar/mar12/news05.php,(4),(25) Foreign minister Upendra Yadav,(26) German acting federal foreign minister Guenter Gloser,(27) Marsyangdi Hydro power project,(28) German Development Cooperation (GTZ),(29) Nepal-Germany Chamber of Commerce and Industries,(30) photo source: http://www.ces.de/05/01/22-9901e-c.pdf,(31) hill Manaslu Himal,(32)

●インドのリライアンスが1500kmの送電網建設を

Reliance Anil Dhirubhai Ambani Group (R-ADAG) company Reliance Power Transmission (RPTL), a wholly-owned subsidiary of Reliance Infrastructure, will invest nearly Rs 1,800 crore in setting up a 1,500-km transmission line that will pass through Maharashtra, Madhya Pradesh, Gujarat and Karnataka. (冒頭原文引用)

送電網については,最近の中国の超高圧直流長距離送電線の話題,米国のオバマ政権による知的送電網,など話題が豊富だが,インドも国土と資源の偏りの問題から,国内的にもいろいろと問題を抱えており,また,ネパールやブータンとの送電連携に伴って,国際連携問題も一つの焦点である。国家送電網PGCIL(14)が全国を独立して管轄しているが,民間による参入も,電気事業法上可能な状態。

このような状態の中で,リライアンス財閥R-ADG(注8)の,リライアンス・インフラ(注16)の関連会社,リライアンス送電RPTL(注9)が,マハラシュトラ(注17),マディアプラデッシュ(注18),グジャラート(注19),カルナタカ(注20)を貫く,1,500kmに及ぶ180億ルピー,約3.5億ドル相当,の送電網計画を準備している。この送電網は,東部諸州と日地域間の余剰電力の融通を行うものだ。

インド国家電網PGCIL(注14)は,マディアプラデッシュ(注18)からこのリライアンスの送電網に繋ぐ計画であり,これによってこのリライアンスの送電網が,東地域系統に連携することになる。資金調達は,負債率75対25で行われ,2,3ヶ月内に完了する予定,プロジェクトはEPC契約(注15)で,リライアンス・インフラが請け負い,2010年には工事が完成するものと期待されている。

リライアンス側によれば,すべての許認可は6ヶ月以内に取得できると考えており,6ヶ月後の着工が可能であろうと。100%民間資金による州を越えた送電網の建設は,このプロジェクトが最初である。これが完成すれば,西地域の各構成要素である企業の送配電線と連携できる。それらはマハラ州配電(注17)を初め8つの企業(注17〜24)の配電系統が結ばれることになる。

(注) (4) 090312B India, Economic Times,(5) R-ADAG co to invest Rs 1.8k cr for 1,500-km power link,(6) http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/R-ADAG-co-to-invest-Rs-18k-cr-for-1500-km-power-link/articleshow/4253464.cms,(7) 12 Mar 2009, 0126 hrs IST, Debjoy Sengupta , ET Bureau,KOLKATA: ,(8) Reliance Anil Dhirubhai Ambani Group (R-ADAG),(9) Reliance Power Transmission (RPTL),,(10) Maharashtra,(11) Madhya Pradesh,(12) Gujarat,(13) Karnataka,(14) PowerGrid Corp,(15) engineering, procurement and construction (EPC),(16) Reliance Infrastructure,(17) Maharashtra State Electricity Distribution,(18) Madhya Pradesh Power Trading,(19) Gujarat Urja Vikas Nigam,(20) Chhattisgarh State Power Distribution (CSPDCL),(21) Madhya Pradesh Audyogik Kendra Vikas Nigam (MPAKVNL),(22) Electricity Department of Goa,(23) Administration of Daman & Diu,(24) Electricity Department of Dadra & Nagar Haveli.,(25)

参考資料

ネパール


●090312A Nepal, nepalnews
ネパール外相がベルリンでマルシャンディ水力など
Nepali-German FMs talk on bilateral issues

http://www.nepalnews.com/archive/2009/mar/mar12/news05.php

インド

●090312B India, Economic Times
インドのリライアンスが1500kmの送電網建設を
R-ADAG co to invest Rs 1.8k cr for 1,500-km power link

http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/R-ADAG-co-to-invest-Rs-18k-cr-for-1500-km-power-link/articleshow/4253464.cms









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