アジアのエネルギー最前線

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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 090508A ー ネパールの政治危機はインド企業の水力開発へ影響 ー


●ネパールの政治危機はインド企業の水力開発へ影響

Nepal Arun III hydro

As the country drifts towards political crisis, extortion, threat to life and property become the order of the day The political turmoil in Nepal may hurt the ambitious plans of Indian power generation firms such as Satluj Jal Vidyut Nigam Ltd, or SJVNL, Bhilwara Energy Ltd, or BEL, and GMR Infrastructure Ltd, to set up hydroelectric projects with a combined capacity of 1,124MW in that country.

ネパールのプラチャンダー首相の突然の辞任は衝撃的であった。今日初めて,インド企業が進めるネパールの水力開発への影響について,ニューデリー発の記事が出た。誰も今の時点では何も言えない,と言うことは,衝撃の大きさを物語っている。カトマンズではマオイストのデモが荒れ狂い,地方でも農民が他の政党の建物を襲撃する事件が起きているという。

現在,インド企業が進めようとしているプロジェクトが上げられているので,整理しておこう。SJVNL(注5)が402MWのアルン第3水力(注11),GMR(注7)が302MWのアッパーカルナリ水力(注12)と250MWのアッパーマルシャンディ水力(注13),BEL(注6)が120MWのリクー水力(注14)と50MWのバラティ水力(注15),その合計出力は,1,124MWとなっている。

いずれもデリーから電話で取材したものだろう,インド政府のカトマンズ駐在は,現在の状態はよく分からないがインドの資産やインド人の安全が保証されているとは言えない,一旦ことが起こればすべて崩壊するような状態だ,と伝えている。プラチャンダー首相(注8)が2009年5月4日に,軍司令官のカタワル将軍(注9)を罷免して,これをヤダブ大統領(注10)が取り消し,直ちにプラチャンダーが辞任して,デモ行動に移っている。

インド電力省の高官は,多くの貴重なプロジェクトがあり,現在の状態に失望している,正常化するのを待つより他にない,と語っている。GMRの広報官は,プロジェクトはまだ土地調達など初期段階で大きな問題はない,とあまり多くを語らない。BELのラビ会長(注17)は,状態を非常に危惧している,と述べている。ネパールのNEA(注20)も,状態がどう推移するか分からない,見守っている状態だ,と言っている。

ネパールは世界でもっとも新しく共和国になった国であるが,戦略的に中国とインドに挟まれて微妙な位置にあり,インドは伝統的には,マオイスト(注19)よりは,反対派の会議派(注18)に近い外交政策をとってきた。ネパールの発電設備は617MWでそのうち570MWが水力,未開発水力は,83,000MWと言われており,水力開発投資には,9.96兆ルピーの資金が必要とされている。

(注)A (1) 090508A Nepal, livemint,(2) title: Crisis in Nepal may affect plans of Indian power generation firms,(3) http://www.livemint.com/2009/05/07214700/Crisis-in-Nepal-may-affect-pla.html?h=B,(4) New Delhi:,(5) Satluj Jal Vidyut Nigam Ltd, or SJVNL,(6) Bhilwara Energy Ltd,or BEL,(7) GMR Infrastructure Ltd,(8) Maoist leader Pushpa Kamal Dahal, also known as Prachanda,(9) army chief Rookmangud Katawal,(10) president Ram Baran Yadav,(11) 402MW Arun-III project,(12) 302MW Upper Karnali project, (13) 250MW Upper Myarsangdi project,(14) 120MW Likhu project,(15) 50MW Balathi project,(16) H.K. Sharma, chairman and managing director, SJVNL,(17) Ravi Jhunjhunwala, chairman, LNJ Bhilwara Group,(18) Nepali Congress party,(19) Maoists,(20) Nepal Electricity Authority,NEA,(21) Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry (Ficci),(22) gross domestic product,(23)

参考資料

●090508A Nepal, livemint
ネパールの政治危機はインド企業の水力開発へ影響
Crisis in Nepal may affect plans of Indian power generation firms
http://www.livemint.com/2009/05/07214700/Crisis-in-Nepal-may-affect-pla.html?h=B

過去の関連資料

●090401B Nepal, uk.reuters
ネパールの水力開発でダハール首相がインドが鍵を握っている
India key to Nepali hydropower ambition, PM says
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090401B.htm
●090220C Nepal, thaindian.com
ネパールのアッパーカルナリの工事がGMRで再開
GMR trouble in Nepal resolved Menon
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090220C.htm
●090127A Nepal, mediaforfreedom
ネパール,ダハール首相,議会に対して幅広い理解を要請
PM Dahal calls for comprehensive political understanding
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090127A.htm
●090126D Nepal, nepalmonitor
ネパールの水力開発には外国資本が必須
FDI in Nepal’s Hydropower Sector: A Focus on the Product
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090126D.htm
●081127B Nepal, thehimalayantimes
今日,ネパールとインドの総括協議,画期的な取り決めへ
Bilateral nod to update extradition treaty
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081127B.htm











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