6月のカレンダーを見ると、どれも雨の絵が描いてあります。それほど天気が悪い日が続いているのだと感じます。 四季の移り変わりのある温暖湿潤の気候の日本では、雨は昔から暮らしに関わり、自然の恵みを与え、時には自然の脅威をも教えてくれます。
旧暦の6月を水無月(みなづき)とよび、今では新暦の6月の別名として呼ばれています。旧暦の6月は梅雨が明けて水が涸れてなくなってしまうからという説や、田植えが終わって田んぼに水を張る月ということで、「水張月(みづはりづき)」「水月(みなづき)」であるとする説もあるらしいです。
また、「梅雨」は春になって、やっと咲いた梅の花が、実をつけ、熟しだす頃の季節を言います。
日本語には季節によって、雨の強さ、弱さ、雨の降る時間によって言い方がそれぞれ違い、多彩な呼称に日本語の豊かさを感じます。
昔の人々は、わずらわしい雨を逆手にとって、楽しんで、自然からの贈り物として感謝していたのかもしれません。
雨が多いこの季節は、家にこもりがちなりますが、春から夏に変わるこの季節を体に感じて、自分なりの雨を楽しんでください。
団委員長 服部 慶治