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夜話 その317回

 10月と11月の各隊のプログラムはハイキングが行われることが多くあります。この時期にハイキングが多いのはスポーツの秋だから、体力をつけるためではなく、山の風の音、川のせせらぎ、鳥や虫、樹木などを通して、季節を肌で感じることができ、また、観察力や想像力、仲間同士の協力と友情が出来る様に思います。
 では、ハイキングにはどんな種類があるでしょうか? よく行われるのが、スカウト技能を途中で試したり、ゲームを行ったりする「関所ハイク」、先発者の道しるべを頼りにいく「追跡ハイク」、夜に歩く「夜間ハイク」、地図だけを頼りに目的地までいく「地図ハイク」などがあり、変わったところでは、史跡などを訪問する「歴史ハイク」というのもあります。
 たとえば、瀬川と半町の境目に、「瀬川の本陣あと」があります。ここの前の道は西国街道と呼ばれていますが、奈良・平安時代には「山陽道」として整備され、やがて宿場となり、江戸時代には幕府の宿駅制で山崎通の駅所となって、瀬川・半町に本陣と旅宿が置かれて、参勤交代の西国大名の泊まる本陣、庶民の旅宿もあった宿場で、賑やかな場所のようでした。
 このように、史跡を調べながら西国街道を歩いて行くのもいいし、箕面市内の他の史跡を調べながら歩いて、体を使って肌で感じるだけではなく、その場に立って、大昔から現在までの様子の移り変わりを、資料で調べ、考えたり、想像したりするのも楽しいハイキングだと思います。    

                                                                             団委員長 服部 慶治