週刊 アフリカのエネルギー最前線

2008年10月11日分
[ HOME ] [ サイトマップ

●081011E ケニアの東部の県で,石炭探査を開始


Watch the latest videos on YouTube.com




大きな地図で見る


●ケニアの東部の県で,石炭探査を開始

2008年9月24日に,なぜアフリカには石炭がないのか,と言う記事が出た。確かに,アフリカを石炭火力で救おう,と言う話は余り聞いたことがない。調べてみたが,日本語の資料も余りない。地質調査書が1970年代の古い資料を公開している。それを見ると,推定予想を入れて,850億トンとなっているが,そのうち85%の725億トンが南アフリカである,と書いている。

その他では,スワジランドが50億トン,ローデシアが66億トン,モザンビークが7億トン,タンザニアが3.7億トン,ザンビアが1.2億トン,モロッコが1億トン,と続く。しかし,これは明らかに,少し前の時代にアフリカが栄えた頃,特に白人の入植が多かった地域が数字が多くなっており,調査が行われていないことを表している。英文の資料も見てみるが,アフリカを見る新しい視点とも言える記事である。

ケニアは,ダム建設への円借款などを通して,日本も深い関係を持っている。私も,初めてのアフリカ訪問は,35年前のケニヤであった。今のケニヤは,国土面積58.3万平方km,人口3,510万人(2006年世銀),GDP総額191億ドル(2006年世銀),一人当たりGDP540ドル,発電設備1,082MW,ピーク需要908MW(2005年)であり,アフリカ東部の有力国である。

今日の記事。National Energy Conference が開かれた席上で,Alfred Odawa, an officer from the Geo-Exploration Department, Ministry of Energy が明らかにした内容である。ケニヤは,地形上,どこかに石油が出ないかと探し回ったようであるが,どうしても見つからず,これに腹を立てたエネルギー省は,石炭探査に踏み切ることになった。何か根拠があるのだろうが,詳しくは書かれていない。

彼等が目を付けたのは,ナイロビの東,約150kmの地域で,400平方kmに亘り,Mui 河流域が広く広がっている。ここの特に,Kitui and Mwingi Districts に目を付けて,石炭探査の入札に踏み切るという。コントラクターは直ちに現地に入り,融資用の報告書,bankable document on coal in this basin を作成することを要求される。中国の石炭技術に注目している,と記されている。

調べてみると,9月2日の記事で,次のように書かれている。Vice President Kalonzo Musyoka によると,彼の故郷である Mwingi district では,10年ぐらい前から石炭が出ないか調査を行っていたが,かなり有望との説が浮上してきた。もし出るならば,アフリカ諸国へ輸出できるぐらいの規模と思われる。また中国は,ケニヤの東沿岸 Lamu からスーダンへの鉄道敷設を考えており,これが Mwingi を通過するので,これが石炭輸出の拠点となるかも知れない。またしても中国か。

http://en.afrik.com/article14399.html


参考資料

●081011E Kenya, eastandard
ケニアの東部の県で,石炭探査を開始
Coal exploration starts in Eastern Province
http://www.eastandard.net/InsidePage.php?id=1143996670&cid=14&j=&m=&d=


過去の情報

● ケニヤ電力公社 KenGen,危機に関し,関係企業の会議を招集
● 石炭こそがアフリカの硬くて黒い金塊だ (080924)