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ー 週刊 世界の地球温暖化最前線 2008年11月5日分ー温暖化ガス抑制は発展途上国にこそ必要 ー
●温暖化ガス抑制目標は,発展途上国にも必要である
今日,2008年11月6日,米国大統領にオバマ候補が当選した。オバマ候補は,地球温暖化問題に関しては,ブッシュ現大統領とは違って積極的に取り組む姿勢ではあるが,それは京都議定書を批准するよりも,ポスト京都に積極的に参加する意味であり,条件として,新興国,発展途上国の参加を求めている。それではブッシュと変わらない,と言うことだが,さて,オバマの当選で,今後の世界の地球温暖化問題はどう変わるのであろうか。
今日の記事は,ドイツのポツダム気候変動研究所(注1)のクロップ上級科学者(注2)が,インドのNGO,ダウントウアース(注3)のボラー氏(注4)にインタビューに答えたものである。いわば,
ドイツは原子力発電をはずしてから,どの様に排出ガス規制に対応しようとしているのか?原子力発電はクリーンではない。第1に,KWh当たり90〜140グラムの炭酸ガスを出すが,風力は10グラムで済む。第2に,コストが高い,廃棄物と安全でまだ回答が出ていない。なぜこの恐竜時代のような技術に依存しようとするのか。
ドイツの再生可能エネルギーの容量はどのくらいか?ドイツに於ける風力発電の容量は2006年で22,621MWに達している。2004年で発電の10%を占めていたものが,2007年には13%,また需要では,2004年に4%であったものが,2007年には13%である。2010年の目標は2010年で15.5%,2020年で27%である。2050年で温暖化ガス80%削減を目指している。
インドと比べるとどうか?比較は難しいが,欧州も水力電源は豊富である。インドは太陽光発電で行くべきではないか。特にラジャスタン(注5)などの半砂漠地帯に向いている。2005年のデーターによると,900万ヘクタールの砂漠があれば,人類の90%は活きられる。風力も,インドで可能だろう。
ポスト京都について何か示唆があるか?ポスト京都へのオードマップが必要である。明らかに地球と大気には温暖化ガス(注6)に限界がある。解決方法はただ一つ,持続可能で賢明な生活と開発である。途上国も南北協力を通じてやるべきことがある。
途上国にも温暖化ガス削減への義務はあるか?当然である。しかし私はインドは発展するなと言っているのではない。しかし公正な合意形成が必要だ。1990年を基準として,OECD(注7)加盟国は80%,途上国は50%削減が必要だ。また先進国は途上国への技術移転の努力が必要であるし,途上国は,森林喪失を防ぎ,進捗を大きく眺める(注8)必要がある。中国とインドの参画なくして,目標達成は出来ない。
地球温暖化は途上国にどの様に影響するか?途上国は,もっとも大きな影響を受ける。それは,途上国が気候変動の影響に対応するだけの,資金力がないからだ。更に言えば,気候変動は環境条件を劇的に変化させ,今日の,「既に限界の地域(注9)」,を明日には,「住めない地域(注10)」,にしてしまうからだ。
私は,この記事を読み始めたときは,実はがっかりしていた。ドイツの最前線の科学者が,インドに与える言葉はこの程度か,と。しかし,最後の説を読んで,ああ,いい言葉だな,と思った。今日の,「既に限界の地域(注9)」,を明日には,「住めない地域(注10)」。要するに,地球全体が同じように滅びて行くのではなく,地球上で気候変動の影響が,大きく偏って起こるのだ,と改めて思ったことであった。
(注) (1) Potsdam Institute for Climate Impact Research,
Germany,(2) Juergen P Kropp , senior scientist,(3) http://www.downtoearth.org.in/,(4) Amarjyoti Borah,(5) Rajasthan,(6) ghg emissions,(7) oecd (Organisation for Economic Cooperation and
Development),(8) farsighted concepts of progress,(9)
‘already marginal areas’,(10) ‘no-stay areas’
Reference
●081005D CDM,downtoearth
温暖化ガス抑制目標は,発展途上国にも必要である
“Emissions targets a must for developing
countries”
http://www.downtoearth.org.in/full6.asp?foldername=20081015&filename=inv&sec_id=14&sid=1
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