週刊 中東のエネルギー最前線


2008年10月26日分
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●081007C 原油価格の低下と需要減で,OPECは早急な行動はとらないだろう






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●原油価格の低下と需要減で,OPECは早急な行動はとらないだろう

Abraham Energy Report と言うのは,月刊のニュースレターで,世界のエネルギーマーケットの動向を,ユニークでかつタイムリーな観察内容で好評を得ている。Abraham と言うのは,former U.S. Energy Secretary Spencer Abraham のことで,現在は, chairman and CEO of The Abraham Group LLC in Washington, D.C. として,活動している。

本日発表されたこの報告書であるが,月曜日にバレル80ドルまで下げた原油価格について論じている。原因は,経済悪化と需要減から来ている。しかし今回は,OPECは,共同歩調での直接行動はとらないだろう,というのがその報告の趣旨である。米国の先週の統計では,原油需要が更に下方修正され,7月の実績は過去11年で最低レベルとなっている。

日本の8月の需要実績も,前年9%減であり,ガソリンに至っては14%減となっている。英国でも同じで,7月統計では,4%減,ガソリンは10%減である。世界の2008年の伸びは,おそらく,0.5〜0.6 mmbd まで縮小するだろう。これはこの10年で最低の伸びになるはずである。

原油価格の幅については,報告書は,90ドルから115ドルの範囲内で,ここ数ヶ月は動くはずだと行っている。多くの関係者が,この原油価格の動きに関して,注意深くOPECの動きを見守っている。報告書も,注意深いアプローチを促している。報告書は,OPECがすぐに共同歩調で動くことはないと判断している。

それはまず,OPEC諸国の担当大臣達の動きが極めて静かであることと,ラマダンの月で動きがたい点がある。特にサウジアラビアは,原油需要の長期的な落ちを非常に気にしている。これは他のOPEC諸国の意向もそれに近いと思われる。彼等は,当面の問題を解決するよりは,長期的な原油の需要に重きを置いているものと思われる。


Reference

●081007C 原油価格,marketwatch
原油価格の低下と需要減で,OPECは早急な行動はとらないだろう
Lower Demand and Falling Oil Prices Unlikely to Prompt OPEC Action: Abraham Energy Report
http://www.marketwatch.com/news/story/lower-demand-falling-oil-prices/story.aspx?guid=%7BE5EEB94F-6336-4505-B293-AF69CA32E789%7D&dist=hppr



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