日刊 アジアのエネルギー最前線
2012年1月23日更新 0010
ブラマプトラ河開発の論点 −
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ブラマプトラ,アルナチャル,チベット,ヒマラヤ,ヤールンツアンポ,
Brhamaputra,Arunachal, Tibet,Himalaya Yarlung Tsuanpo

・・・・続き

プロローグ

ヒマラヤを源流とするアジアの大河川,チベットからインドへ経てバングラデシュに流れ込むブラマプトラ河,西へ流れてパキスタンに入るインダス河,チベットから雲南を経てミャンマーに流れ下るサルウイーン河,同じく雲南からラオスを経てインドシナ半島を流れ下るメコン河,これらの国際河川は,いずれもその水源付近で十分な調査が行われてこなかった。中国の科学技術院が衛星資料を基に,水源,流域面積,流路延長などを精査した。





日刊 アジアのエネルギー最前線 地図

下記の地図はイメージ,続く文字をクリックしてアクセス願います
Asia Energy Front



Hydel projects on Ganga face uncertain future







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☆ インドのNTPC,975万KWシアンアッパー水力でプレFS完成,中央は急いでいる

ブラマプトラ河の地図を広げてみると,その中国領のチベットとインド領のアルナチャルプラデシュが,まさに切っ先を触れ合わさんばかりに,丁度ブラマプトラ河上流,チベットではヤルンツアンポ川と呼び,インドではシアン川という流れの上で,火花を散らせています。今日の記事では,焦るインドの表情が読み取れます。上流の中国は,さてこれからどう料理するか,まな板の前で考えているシェフを彷彿とさせますね。

その未だ未確定の国境線を隔てて,両国の大きなプロジェクトが対峙しています。上流の中国,2000m以上の落差を利用するダドウキオ水力は実に48000MW,三峡ダムの2倍はありますね,下流のインド,アッパーシアン水力も,11000MWです。恐らく両国とも今世紀をかけて開発しようとしている,まさに人類の最後のダム建設になるのでしょう。以下,記事の要約です。

インドのNTPC,975万KWシアンアッパー水力でプレFS完成,中央は急いでいる,この地点は,ブラマプトラ河で,中国チベットとの未確定国境の直下流に位置する,まさに両国の水争いの最前線で,最初に開発したものが占有権を持つ,ことが焦点

インドのNTPC,本来は火力発電を扱う公社だが,NHPCの資本力に問題があるため,重要な水力開発に駆り出されている,975万KWアッパーシアンは大規模で,アジアで三峡に次ぐ,工事費は1兆ルピーで,建設に10年を要する

ブラマプトラ河の上流,中国のチベット領内ではダム計画が進行しており,インドとの国境,大屈曲点では,壮大な規模の計画が進んでいる,インドは主要な支流,シアン,ロヒト,スバンシリ各川には少なくとも,それぞれ1つの貯水池建設を目指す

インドのNTPCがアッパーシアン水力のプレFS報告書を地元アルナチャルに提出したが,主要な町の水没をできるだけ避けた内容,と説明している,NTPCは,1700MWの水力に関係しているが,最初の800MWコルダム水力は来年度完成見込み

インドがアッパーシアンシアン水力を急ぐわけは,最初の開発国が流水の占有権を優先的に持つ,と言う国際上の原則に基づいている,果たしてこのような優先権がるのかどうか,問題ではあるが,事実このような原則に立たざるをえないほど,国際河川は難しい

インドにとって北東地域の開発は困難を極める,道路と送電線にも限界がある,3000MWのディバン水力は3年動いていない,NEEPCOが進める600MWカメン水力,NHPCが進める2000MWラワースバンシリ水力,いずれも6年以上を要する

●120123A India, expressindia.com
インドのNTPC,975万KWシアンアッパー水力でプレFS完成,中央は急いでいる
NTPC steps up work on hydel project to pip China
http://bit.ly/zmmE8a
http://my.reset.jp/adachihayao/120123A01.jpg
http://my.reset.jp/adachihayao/120123A02.jpg
http://my.reset.jp/adachihayao/120123A03.jpg
http://my.reset.jp/adachihayao/120123A04.jpg
http://my.reset.jp/adachihayao/120123A05.jpg
http://my.reset.jp/adachihayao/120123A06.jpg
State-owned NTPC Ltd,9,750 MW Siang Upper hydroelectric project in Arunachal Pradesh,Brahmaputra,“lower riparian right”,China,pre-feasibility report, Yarlung Tsangpo,sub-basins of Siang, Lohit and Subhansiri rivers,thermal power major,800 MW Koldam project in Himachal Pradesh,mega-dam at Metog,priority right,first appropriator’,‘later appropriator’,Dr Brahma Chellaney, Professor of Strategic Studies at the Centre for Policy Research,dismal,North-East,Central Electricity Authority,3,000 MW Dibang,NEEPCO’s 600 MW Kameng and NHPC’s 2,000 MW Lower Subhansiri,1,500-MW Nathpa Jhakri project


☆ 中国の科学学術院は,ブラマプトラ河などヒマラヤを源流とする河川の調査を衛星写真で精査

ヒマラヤを源流とするアジアの大河川,チベットからインドへ経てバングラデシュに流れ込むブラマプトラ河,西へ流れてパキスタンに入るインダス河,チベットから雲南を経てミャンマーに流れ下るサルウイーン河,同じく雲南からラオスを経てインドシナ半島を流れ下るメコン河,これらの国際河川は,いずれもその水源付近で十分な調査が行われてこなかった。中国の科学技術院が衛星資料を基に,水源,流域面積,流路延長などを精査した。

それに深い関心を示しているのはインドで,わざわざ北京発の記事としてインド紙が報じている。ブラマプトラ河について言うと,水源はチェマユンドウン氷河湖で,流路延長は3,848km,流域面積は712,035平方km,因みにメコン河の流域面積は約80万平方kmである。ここまではいいのだが,それからインド紙は,長々と,中国の独善とそれに対する警戒感に満ちてくる。シン首相は,中国政府がその開発は下流へ無害と言うから信じよう,と言っている。

私も,このブラマプトラ河上流,ヤルンツアンポ川の中国の開発計画をグーグルマップに落としてみて,その壮大な開発計画に大いに感じ入っている。この記事では,28のダム計画があり,その中で510MWのザンム水力は完成まじかである。流れ込み式開発ならば問題はない,とするインドのシン政権だが,いつまでこの条件が満たされるか分からない,チベット水資源開発が本格的に始まると,多くの貯水池が開発されることになる。

インドにしても,メコン河下流のラオス,タイ,カンボジア,ベトナムにしても,上流開発について,中国にある一定の条件を明示すべきだろう。最低河川維持流量の放流義務,洪水時の放流量の自流を超えないダム運用,など,話し合えばよいと思うのだが,話し合うよりは,開発は認めていない,と言う姿勢をとる方が,イージーなのかもしれない。流砂の問題に発展すると,話は極めて複雑になる。しかし,中国はチベットでダム開発は必ず行う。

中国にとって悩ましいのは,大屈曲点のダム開発だろう。非常に難しくて差し迫っての開発は困難だが,いつかは人類が手をつけなければならないポテンシャルだ。その最下流の計画では,標高2,900mから一気に標高800mまでの落差約2,100mを使って約43,8000MWを発電する計画である。発電としては極めて有望だが,中国は,エネルギーをとって,水を捨て去ることになる。折角3000m近い標高から,インドとの国境付近,800mまで落としてしまう

中国大陸は,いつの日かは必ず水資源不足から,このヒマラヤの水を分流せざるを得ないと思われる。必ずしも二者択一とはいえないが,エネルギーをとるか水を取るかで,判断を迫られるときが来る。勿論,インドとの問題があるから,穏やかな両国の議論になるのか,中国の実力行使になるのか,今までの中国の姿勢では,中国国内の問題は主権は中国にある,と言う姿勢をとるだろう。局地的な戦争,それはないとは言えないだろう。


☆ インドの疑いに対して中国はブラマプトラ河でのダム建設を否定


友人を通して手に入れた中国全土のダム計画が手元にある。いつもは,長江水系や黄河水系など,中国中央部の河川の開発に目を通しているが,最近賑わしいチベット周辺の開発計画を眺めてみると,改めてそのダム開発の緻密さには驚く。特に,ブラマプトラ河が大屈曲点を経て流れ下り,インド領内に入ってくるところも,アンデラプラデシュ州が国境未確定,との前提で,ずらりとダム計画が並ぶ,皆,中国名である。

インドは,リモート・センシングで衛星写真を分析して,中国がブラマプトラ上流にダムを建設中であることを確認した,と発表している。インドのラオ外務次官も,我が尊敬するマンモハン・シン首相も,何度も何度も中国側に確認しており,その様なダム計画はない,とアッサムやアルンチャルプラデシュの州政府首相を説得している。それでもインド国民の疑心暗鬼はぬぐい去れない。

私は私なりに現状を分析理解している。中国は実際にダムを建設中である。540MWのザンム水力プロジェクトだ。ダムの高さは110mだが,流域面積から見て,大きな貯水池は持っていないか,運用上,河川水を極端に溜め込む貯水池方式ではない,だから中国は,正面切って,ダムは造っていない,と言っている。インド側も,流れ込み式の運用であれば,国際河川の慣用から,許されると理解している。

それにしても中国は,国際河川のダム建設に関しては,確固とした信念を持って臨んでいる,自国内のダム建設は自国の責任で断固として実施する,下流国に相談をする必要はないと,国家の主権の問題だと。今回の問題でも,インドに情報を公開して現地に連れて行ってもよいのに,それをしない。インドに対して公開の措置を執れば,それはメコン河やサルウイーン河の下流諸国へも影響してくるからだ。

メコン下流諸国やパキスタンは,中国から莫大な支援を得ているから,上流のダム開発に対して,少なくとも政府間のやりとりはない。ベトナムのメコンデルタが危惧を表明していることと,環境グループが声を上げているが,殆ど影響はなく,特に最近は,メコン下流本流のダム開発が問題になっているので,環境グループはそちらにエネルギーをとられてしまっている。

しかし問題は,ブラマプトラ河の最東端の大屈曲点からの分水計画が,余りにも中国にとって魅力的な点である。専門家達は真剣に設計図を引いているであろうこと容易に想像が付く。それ故に数字も漏れてくる。ブラマプトラのインドへ流れ込む水の総量は年間715億トンで,中国はこのうち400億トンを分流する計画を持っているが,バングラデシュで総量は5,500億トンで,分水しても問題なし,と考えている向きもある。戦争が起こりそう。

今日のニュースの中で,ロイター電は,中国のアフリカ進出の全貌を,時間を追いながら総括しており,わかりやすい図解も添えている。また,朝鮮日報の日本語版は,「中国が海外油田を相次ぎ確保,各地で反発も」,と題して,中国の世界の資源戦略を描き出している。書き出しの言葉は,「オイルサンドでも深海でも構わない。独裁国家だからどうだというのか。石油とガスさえあればよい。」。

日本政府が,メコン下流国の首脳を呼んで東京で会議を主宰する,気候変動と環境が主題で,行程表を示して支援するという,会議は11月6,7日だ。ロイター電は,中国進出の中での日本の誘い込み,コート,と言う言葉を使って,中国囲い込みの中,日本が誘い出そうとしている感じの記事。日本外務省のコメントは,競争する気持ちはないと。インフラが最重要課題の国に,気候変動だけでの対処は,成果が目に見えない気がする。

そ他の世界のニュース。フィリッピンのサンミゲールが石油精製のペトロン買収の意向。フィリッピンのミンダナオでHEDCORの水力開発に反対運動。ミャンマーのガスパイプラインを中国のCNPCが着工へ。インドのアダニ電力がティトダ発電所を3,300MWへ増設。中国のアフリカの資源及び通商との関わり合いの歴史。中国の発電設備容量は830GWに達した。日本政府はメコン沿岸諸国代表を東京に招き気候変動など協議。

今日の主題

●091105I India, Economic Times
インドの疑いに対して中国はブラマプトラ河でのダム建設を否定
China denies building dams on Brahmaputra: Foreign secretary
http://my.reset.jp/adachihayao/index091105I.htm
http://timesofindia.indiatimes.com/india/China-denies-building-dams-on-Brahmaputra-Foreign-secretary/articleshow/5197237.cms


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*********************** 今日の地図写真 **********************

























トラベル


◯中国がアルナチャル・プラデシュ地方を巡る中印国境紛争でインドを挑発する理由は?
http://bit.ly/cE8pWX
中国の胡錦濤国家主席によるインド訪問を目前に控え、中国の孫玉璽・駐インド大使が13日、両国間で国境が未画定のインド北東部アルナチャルプラデシュ地方について「すべて中国のものである」とテレビ番組で発言した。

◯中国のブラマプトラ調査にインド緊張
http://bit.ly/ycBN67
ヒマラヤを源流とするアジアの大河川,チベットからインドへ経てバングラデシュに流れ込むブラマプトラ河,西へ流れてパキスタンに入るインダス河,

◯エベレストの直ぐ北のヤルツァンポ(ブラマプトラ川)
http://bit.ly/wgYvjQ
この写真は Google Earth に掲載されています [?] - ID: 16130283

◯インドはブラマプトラのダム計画をまだ疑っている
http://bit.ly/xpLWI7
友人を通して手に入れた中国全土のダム計画が手元にある。いつもは,長江水系や黄河水系など,中国中央部の河川の開発に目を通しているが,最近賑わしいチベット周辺の開発計画を眺めてみると,改めて

◯2005年3月再びアルナチャル・プラデッシュを訪れた
http://bit.ly/ytzg7Y
今回はパシガートからアロン、ダブリジョ、ジロとその近辺に住む種族を訪ねる旅であった。アッサム州のディブリガル空港に着くと先回案内してくれたミチが待っていた、二年振りの再会でお互いの近況などを話し合う、

◯チベット ラサ
http://bit.ly/zNGUMI
チベット滞在最後の日。ヤムドク ツォへ。ヒマラヤにかかる雲が低くてちょっと残念でしたが湖はきれいでした。

◯「ヒマラヤと日本は関係ないでしょう?」
http://bit.ly/zJHPxH
とんでもありません。ヒマラヤと日本は大いに関係がありますし、注視すべき場所なのです:


◯探検家、地理学者、プラントハンター、植物学者、紀行作家、軍人そして諜報員の顔を持つキングドン=ウォード
http://bit.ly/xHsZPh
フォーレスト(Forrest, George 1873-1932)は、彼の探検のスポンサーであるリバプールの綿仲買商 ビュアリーのプラントハンターの権利をまったく認めない封建的な雇用関係とケチさ加減に辟易して彼と袂を分かった。一方のビュアリーは、フォーレストの後任者として

◯崗日嗄布山群研究 (阿扎・拉古氷河周辺)
http://bit.ly/fiubHm
崗日嗄布(カンリガルポKangri Garpo)山群は古くは植物採集を目的としてチベットから雲南まで広く踏査したキングドン・ウォードによって1933年、その存在が明らかにされたが、近年まで注目もされずに全体的に未知のまま残されてきた。しかし、最近の中国の経済発展と開放政策のもとにチベットの道路網が整備され、四川省などから


ああ



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