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●081017B インド野党PDP,政府はカシミールのNHPCプロジェクト,放棄せよ


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●インド野党PDP,政府はカシミールのNHPCプロジェクト,放棄せよ

このカシミールを含むインド北辺の水力開発については,中央政府の強い開発への意志と,公社も含む民間資本の開発意欲が前面に出ていて,不思議なぐらい,開発反対の声は聞こえてこなかった。ナルマダ紛争で鍛えたインド国民であるが,あの熱気は今はない。政府の唱える大規模な水力は,案外円滑に実施されるのか,とも思っていたが,政治家から強硬な反対論が出てきた。

政治的な背景はよく分からないが,2004年に野党に下ったインド人民党(注1)のリーダーで元財務大臣のカラ氏(注2)が,強い調子の声明を発表した。ジャムカシミール州(注3)の土地,水資源などの天然資源を略奪に近い形で持って行く中央政府の政策に反対している。彼が指摘しているのは,ジャムカシミール州(注3)の7つの水力プロジェクトが,州政府からNHPC(注4)に引き渡されたことを言っている。

カラ氏(注2)は,この州政府の行為がインダス水条約(注5)に違反するもので,地元住民の水利用の権利を侵しており,州政府自体が使える水を殆どゼロにしている,と言うのである。彼は,皮肉にも,このような暴挙を行った州は,他の州にも影響を与えて,北部各州の経済繁栄を阻害するものだ,と攻撃している。

更に続いて,州政府はこの7つのプロジェクトを州に取り戻すだけでなく,インダス水条約(注5)に即して州の損失が起きないように,NHPC(注4)の有する二つの水力プロジェクト,サラールとウリ(注6)を州に返還させよ,と言っている。もしこの主張が受け入れられなければ,インド人民党(注1)は立ち上がり,調査行動を阻止するだろう。また中央政府は,州に対して600億ルピーに上る補償を行う必要がある,これは水条約違反と言うことから来る。

政治的な意図は全く不明であり,言葉も極めて厳しい表現を使っているが,カラ氏(注2)は,水力開発を止めろと言っているわけではなさそうだ。インドの電源開発は元々州政府が責任を持っていたもので,州政府としては,大規模水力の開発に当たって,資金調達などを考えると,政府系公社であるNHPC(注4)に開発を委譲した方がよい,と考えたのだろう。重要人物の思わぬ反対の激論で,周囲は戸惑っているかも知れない。

(注)
(1) Peoples Democratic Party (PDP),(2) former Finance Minister Tariq Hameed Karra,(3) Jammu and Kashimir,(4) National Hydro Electric Power Corporation (NHPC),(5) Indus Water Treaty (IWT),(6) Salal and Uri Power Projects,

Reference

India

●081017B India, kashmirobserver
インド野党PDP,政府はカシミールのNHPCプロジェクト,放棄せよ
Govt Should Scrap Deal with NHPC: PDP
http://www.kashmirobserver.com/index.php?option=com_content&view=article&id=1474:govt-should-scrap-deal-with-nhpc-pdp-&catid=50:localnews&Itemid=81


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