アジアのエネルギー最前線
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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 2008年11月30日分 ー マニラのプール市場に混乱ー

2008年11月30日分 ー マニラのプール市場に混乱 ー

ムンバイのインド門

インドとパキスタンの間が緊張している。ムンバイのテロの後,パキスタンのザルダニ大統領は,インドのシン首相に直接電話をして信頼関係を維持しようとしたが,インドがパキスタンの情報関係の司令官をニューデリーに喚問しようとして緊張が走った。パキスタン側は,軍部がこれに抵抗し,司令官でなくて,次席をニューデリーに送ったようだ。パキスタンは,軍を西から東に移動させているという。

エネルギー最前線では,とにかく,インド,ネパール,パキスタンの共同作戦が欠かせない。今日の記事にもあるように,ネパールの静かな革命,王制から共和制に移行し,民主的な政策を進めるマオイスト政権の,経済発展を目指す必死の努力が続けられている。よくここまでコントロールできる,と感心しているが,首領のプラチャンダーが,元々武人でなくて農業の専門家である,このことが大きく役立っているのだろう。

今日は12月1日である。昨日も書いたが,タイの騒乱は12月3日から4日が山だと見ている。12月3日に,最高裁がタクシン派を政治的に不適格とする審判を出して,12月4日にブミポン国王がこれを追認して,総選挙に入るか,或いはすんなりと前回の第2党に政権を譲るのか,とにかく早く落ちついて欲しいが,警察は5人以上の集会を禁ずる命令を出した,これ以上混乱するなよ。

今朝の新聞にオイルサンドの話が出ていたのでメモしておいた。カナダの現在のオイルサンドからの石油生産は日140万バレルに達しているという。因みに日本の日当たり石油使用量は400万バレルである。今のところオイルサンドの埋蔵量は,1.7兆バレル,これとは別に,ベネズエラのオリノコ流域で1兆バレルの可能性,原油埋蔵量は残り1.2379兆バレル。でもオイルサンド生産の公害は,ひどいらしい。

さて今日のフィリッピンの記事。詳しいことはもう少し過去の事情を調べてみなければ分からないが,首都圏マニラの中心的な送電線,23万ボルト,スキャット-アラネタ線(注3)を,クリスマスの週に遮断するよう裁判所が執行令状を発した。どうも,今年,2008年10月4日頃に発生した事故の責任問題の調査のようで,電力セクターが,とんでもない,と反発している。

それは,送電線の突発事故によって生ずるWESM(注1)での,電力取引価格の急騰の問題が,2008年10月25日本HP(注4)で取り上げられ,その中で,WESM(注1)は現在10%の市場規模であるが,今後の増分はすべてWESMを通すことになるので,将来は大きくなる,と解説している。そこで問題になるのは,この前に,サンホセ開閉所(注7)のときに起こった,取引価格の高騰の問題を思い出すわけだ。

送電線事故によるプール市場の取引料金の高騰は,時によれば,記事にもあるように,天文学的な数字になる。我々もカリフォルニアで勉強してきた。アジアの先陣を切るフィリッピンではあるが,プール市場100%を目指すには,とにかくまず需給バランスが必須である。ある確率の元,供給信頼度が必要で,それは当然,電源だけでなく送配電網までも言う。成熟した市場にはプール市場はよいが,フィリッピンには試練が待ち受けている。

(注) (1) Wholesale Electricity Spot Market,(2) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081004A.htm,(3) 29.25-kilometer Sucat-Araneta line stretches from Sucat substation in Paranaque City to the Araneta substation in Sta. Mesa, Quezon City,(4) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081025B.htm,(5) state-run National Power Corporation,(6) Department of Energy,(7) San Jose substation,(8) Quezon,(9) National Transmission Corporation,(10) TransCo vice president for operations Carlito Caludio,(11)

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本文

●フィリッピン,スキャットの送電線カット,電力料金高騰を招くか

フィリッピンの電力卸売市場WESM(注1)は,アジアの中でも先進的なプール市場であるが,十分に成熟していない電力需給の世界で,円滑に運ぶかどうか,我々も注目しているところである。今日の記事をたぐってみると,2008年10月4日付本HP(注2)に辿り着く。その他の記事を調べてみると,このころに,今日の記事にある23万ボルト送電線,スキャット-アラネタ線(注3)の事故に問題は発している。

これに関連して,送電線の突発事故によって生ずるWESM(注1)での,電力取引価格の急騰の問題が,2008年10月25日本HP(注4)で取り上げられ,その中で,WESM(注1)は現在10%の市場規模であるが,今後の増分はすべてWESMを通すことになるので,将来は大きくなる,と解説している。そこで問題になるのは,WESM(注1)の運用経費である,として,この問題が論じられている。

今日の記事に行く。電力需要の大きな部分を占める首都マニラの需要家は,クリスマスの休日の間,停電の可能性とそれによるWESM(注1)の取引価格の影響を受ける可能性がある,それは,地方裁判所が,スキャット-アラネタ線(注3)の停電を行うことへの令状を発したからである。ここからよく分からないのだが,最高裁判所が,NPC(注5)の訴えを却下した結果を踏まえての執行令状,と考えられる。

この執行令状に対する影響について,エネルギー省DOE(注6)は,サンホセ開閉所(注7)の事故のために2008年7月〜10月の電力料金請求書で起こったような,天文学的な数字が,再びこの電力遮断で起こるのではないか,と予測して懸念している。このスキャット-アラネタ線(注3)を地図上で調べてみると,マニラ南の空港付近からケソン(注8)の中心部までの約30kmで,市内供給の心臓部に当たる。

送電公社Transco(注9)のカルディオ運用担当副社長(注10)は,この遮断を2009年1月31日以降に延期するための最後の手段,上級裁判所への上訴は行き詰まっている,と説明している。送電公社Transco(注9)は,このタイミングは全く間違っている,クリスマスに我々の需要家に迷惑を与えることは最悪だ,我々はそれを望んでいない,としている。

事情はもう少し調べないと分からないことがあるが,2008年10月初めの事故は,建設会社のクレーンが送電線を引っかけたようだ。しかし問題は,電力のプール市場を勇敢に採用してきたフィリッピンの電力セクターが,いろいろ問題に突き当たっていると言うことで,本格的な運用までには,電力需給のバランスを保つことと,これを需要家へ繋ぐ送配電網が,十分に整備していなければならない,と言うことを意味している。

(注) (1) Wholesale Electricity Spot Market,(2) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081004A.htm,(3) 29.25-kilometer Sucat-Araneta line stretches from Sucat substation in Paranaque City to the Araneta substation in Sta. Mesa, Quezon City,(4) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081025B.htm,(5) state-run National Power Corporation,(6) Department of Energy,(7) San Jose substation,(8) Quezon,(9) National Transmission Corporation,(10) TransCo vice president for operations Carlito Caludio,(11)


Reference

Philippines

●081130A Philippines, Manila Bulletin
スキャットの送電線カット,電力料金高騰を招くか
Sucat-Araneta line shutdown may cause power price spikes
http://www.mb.com.ph/BSNS20081130142365.html




過去のニュース

●タイEGATの海外進出への飛躍 (081129)
●世銀の大規模インフラに批判の声 (081128)
●フィリッピンの再生可能エネルギー再び (081127)
●ミャンマーのラシオへの思い (081126)
●インドのパイプラインへの挑戦 (081125)
●パキスタンの水問題深刻 (081124)
●ベトナムの開発に何か変化が (081123)
●インドネシアの石炭探査投資を (081122)
●中国雲南省がコルカタへ調査団 (081119)
●パキスタンのダムになお異論 (081118)
●ミャンマーは更にダム開発加速 (081117)
●インド北東地域の送電線計画 (081116)
●メコン洪水で再び中国ダム論争 (081115)
●金融危機とインドの電源開発 (081114)
●カンボジアのNGO天国終焉 (081113)
●インドの電力プール市場 (081111)
●フィリッピンのマイクロ水力 (081109)
●カンボジアの多彩な水力開発 (081108)
●IEAが原油動向で報告書 (081107)
●インドの大規模火力に資金難 (081106)
●中国の石炭に下降傾向 (081105)
●タイ首相ナムグムの水を東北タイへ (081104)
●タイの原子力地点決定は2009年末 (081103)
●イランのパイプラインとインドの優柔不断 (081102)
●ミャンマーでの中国のプレゼンス (081101)
●ベトナム油田へのロシアの参入 (081031)
マニラ配電の先行き見通し (081030)
カンボジアなどへの中国の進出 (081029)
中国の水力開発規模は世界一 (081028
インドネシアの 電気料金上げ (081027)
中国企業がアザドカシミールにダム投資 (081026)
中国広西とベトナムを結ぶ線 (081025)
丸紅のフィリッピンへの取り組み (081024)
インドネシアと中国のLNG契約 (081023)
ラオスの水力で住民補償が再燃 (081022)
世界で50カ国以上が原子力発電を計画 (081021)
世界金融情勢の変化の影響 (081020)
インドとパキスタン対立の悪夢 (081019)
パキスタン大統領の北京挑戦 (081018)
インド北辺水力開発に反旗 (081017)
米国がインドへ原子力通商使節団 (081016)
フィリッピンの天然ガスと電気料金 (081015)
フィリッピンの長期エネルギー計画 (081014)
インドの大規模石炭火力計画 (081013)
ミャンマーの水力への外国投資 (081012)
ダム建設を巡るカシミール問題 (081011)
フィリッピンの国産エネルギーへの拘り (081010)
バングラデシュとミャンマーの関係 (081009)
バングラデシュのエネルギー長期見通し (081008)
中国政府のチベット開発政策 (081007)
●ADBが初めてベトナム水力支援 (081006)
●知的送電線ネットワークの発想へ (081005)

中国とインドのエネルギー問題 (081004)
インドの原子力開発加速へ (081003)
アジア大陸の水源はチベット高原 (081002)
インドの配電組織改革 (081001)
フィリッピンの再生可能エネへの取組 (080930)
インドの地球温暖化との戦い (080929)
サルウイーン河のダム開発 (080927)
メコン流域会議開催と中国 (080926)
インド,25年までに6千万KW水力開発 (080925)

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