アジアのエネルギー最前線
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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 081204B メコン河委員会のダムに対する見解について ー

●メコン河委員会のダムに対する見解について

メコントンレサップ合流

メコン河の開発とメコン河委員会MRC(注1)の関係,その議論がでていたのは,2008年9月26日付本HP(注2)か。私もよく覚えているが,MRC(注1)がその役割を果たしていない,との論調が,プノンペンポストに投稿された。特に,その記事が取り上げたのは,メコン河委員会MRC(注1)が1995年に再組織されたときに交わされた基本合意文書であった。今日はこれに対して,MRC(注1)バード事務局長(注3)が,投稿で反論。

バード事務局長(注3)が答えた相手の文書は,2008年11月27日付のプノンペンポスト(注4),スタンカン氏のダムの間違い(注5)と言う投稿である。スタンカン氏(注5)は,メコン河委員会MRC(注1)は表向き,メコンの環境を守ると標榜しているが,その役割に対して非常に弱い,と指摘している。9月の地域協議会で,メコン河委員会MRC(注1)の役割が重要である,との指摘が,政府,開発企業,NGO,金融からあった。

3点について述べる。第1に,ダムのようなプロジェクトが実施される前に,1995年のメコン合意書(注6)に基づいて,政府間の公式な協議がなされる。その前に情報は供給されるが,完全情報が開発側から提供されて,メコン河委員会MRC(注1)が検討するのは,2009年早々で,これでもって正式な政府間のプロセスが行われるはずだ。

第2に,9月の地域協議会で参加者がメコン河委員会MRC(注1)の早い行動を要請したが,それは,いろいろな形の違う影響を考えて流域全体としての調査が行われるよう,戦略的で蓄積された調査研究を急ぐように,という意味と考えている。ここは,誠に官僚的な表現になっているが,どうも,個別の調査結果の報告を見て,メコン河委員会MRC(注1)は,流域としての全体的な視野に立つ,と言っているように見える。

第3に,コンサルタントはMRC(注1)の役割の重要性を知っている。それは,世界的に有名なグループと水辺環境専門家,対策の専門家を集めて,魚類の移動と将来のメコン河の魚類の生息量と地域住民の望む生活レベルを調査研究することを目的としているからである。会議の席上では同時に,世界の河川プロジェクトの経験が,引用されていた。

いずれにしても,MRC(注1)は,1995年のメコン合意書(注6)に基づいて水力開発を進めることが地域に便益をもたらすと考えており,その持続的開発を支援しながら,環境全般の問題について,積極的に行動して行く決意である。水力開発は,地域にとってまさしく絶好の機会であると同時に,危険な要素を含んでいる,と言うことは,周知の通りである。

MRC(注1)事務局は,メコン河委員会(注7)の指導を受けながら,水力開発の機会と危険を常に分析してきたところである。スタンカン氏のダムの間違い(注5)が指摘した問題は貴重であり,ここのダムプロジェクトを進めるべきかどうかの決定に対して責任を持つ各政府に,問題tんを明らかにすよう,MRC(注1)事務局は,努めているのである。

バード事務局長(注3)は,いつでもMRC(注1)にコンタクトしてくれ,と結んでいるが,誠に官僚的な回答で,1995年のメコン合意書(注6)とメコン河委員会(注7),即ち加盟国政府代表の意志決定を前提に語っている。まあ自分たちを単なる技術者グループと位置づけたわけで,プロジェクトを実施するならMRC(注1)に持ち込んでくれ,情報が十分の段階で検討の上,各国政府に伝える,受動的である。

(注) (1) Mekong River Cimmission,(2) http://my.reset.jp/~adachihayao/index080926,(3) Jeremy Bird CEO, MRC Secretariat,(4) Phnom Penh Post,(5) "Dam Wrong" by Mr Stan Khan,(6) 1995 Mekong Agreement,(7) MRC Council,(8)

Reference

Laos

●081204B Mekong, phnompenhpost
メコン河委員会のダムに対する見解について
Dam wrong about Mekong River Commission's role
http://www.phnompenhpost.com/index.php/2008120322988/National-news/Dam-wrong-about-Mekong-River-Commission-s-role.html


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