アジアのエネルギー最前線
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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 081217Aー フィリッピンが再生可能400万KW開発へー

2008年12月17日分 ー フィリッピンが再生可能400万KW開発へ ー

www.daylife.com/photo/02CJ3sRdOLgKo

マラカニアン宮殿,国会議員を初め,エネルギー関係閣僚,環境専門家などを一堂に集めて,カタールから帰国したばかりのアロヨ大統領が,重々しく,再生可能エネルギー法案(注7)に署名し,アジアでは初めてとも言える試みに挑戦することになった。アロヨ大統領は,これらの人々の前で,これでフィリッピンはアジアを先導して国産エネルギー開発に邁進できる,地熱では世界第1位になる,と謳い挙げた。

フィリッピンの再生可能エネルギーについては,2008年10月10日付本HP(注1)にて,フィリッピン国会が,再生可能エネルギー報告を了承,アロヨ大統領の署名待ちとなっている,ことを伝え,2008年11月27日付本HP(注2)では,法案を積極的に進めた一人,アンガラ上院議員(注3)の講演内容を伝え,2008年12月13日付本HP(注4)では,ロペス財閥のファーストジェンFGC(注5)が,地熱へ走る状況を伝えた。

今日は各紙が,アロヨ大統領(注6)が再生可能エネルギー法案(注7)に署名をし正式に発効,そのお祭り騒ぎのような署名式の模様を伝えている。基本は,2010年までに国産エネルギーを60%に引き上げることを謳っている。正式名称は,共和国法律9513(注8),法律名は,再生可能エネルギー資源開発利用商業化推進法(注9)で,太陽光,風力,地熱,その他の開発に,租税などの優遇措置を講ずる内容である。

再生可能エネルギー法(注7)の運用は,エネルギー省(注13)が当たり,国家再生可能エネルギー委員会(注14)がこれを支える。現在見込まれている再生可能エネルギーの新規開発量は,4,000MWと見込まれている。エネルギー省のレイエス長官(注14)は,再生可能エネルギー開発が,次の5年間で,最大規模の産業の一つに発展するだろう,と見ている。

ここで重要な問題は,再生可能エネルギー,特に風力などは,高価で出力が断続的,と言う問題があり,世界中で政策担当者の議論が続いているところだ。短期的には,従来の燃料に比べて,再生可能エネルギーが高価であると言うことで,需要家は,クリーンか安価か,と言う選択に立たされることになる。しかしレイエス長官(注14)は,国民への多大な便益,持続的で独立で経済安保で気候変動対応への国民の統合,など強調した。

開発目標の4,000MWのうち,1,200MWが地熱発電で開発されると考えられている。これで米国を押しのけて,地熱では世界第1位になるはずだ。エネルギー省(注13)の見方は,投資企業は既に準備態勢にある,今までは政策不在で,その進捗は遅かったが,変わると考えている。いろいろな見方があるが,まず地熱開発を念頭に置いた立法だ,と考えればよいか。後の2,800MWはどうするのだろう。

(注) (1) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081010C.htm,(2) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081127A.htm,(3) Sen. Edgardo Angara,(4) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081213A.htm,(5) Lopez-controlled First Gen Corporation,(6) President Arroyo,(7) Renewable Energy Act of 2008,(8) Republic Act 9513,(9) Act Promoting the Development, Utilization and Commercialization of Renewable Energy Resources,(10) Biofuels Act,(11) Renewable Portfolio Standard,(12) feed-in-tariff mechanism,(13) Department of Energy,(14) National Renewable Energy Board,(14) Energy Secretary Angelo Reyes,(15)


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本文

●フィリッピン,大統領,再生可能エネルギー法案に署名

フィリッピンのエネルギーへの攻勢が激しい。電気料金が高い,と言う批判の中で,こうすれば安くなるからと,電力改革を進めてきているが,今度は,アジアに先駆けて,再生可能エネルギー法案の成立に全力を挙げた。それは寧ろ,国産エネルギーへの依存度を高める,という趣旨であり,資源の少ない国で,電気料金が本来高かった,と言うこと,地熱資源から,思い切った法案の成立になったのだろう。

フィリッピンの再生可能エネルギーについては,2008年10月10日付本HP(注1)にて,フィリッピン国会が,再生可能エネルギー報告を了承,アロヨ大統領の署名待ちとなっている,ことを伝え,2008年11月27日付本HP(注2)では,法案を積極的に進めた一人,アンガラ上院議員(注3)の講演内容を伝え,2008年12月13日付本HP(注4)では,ロペス財閥のファーストジェンFGC(注5)が,地熱へ走る状況を伝えた。

今日は各紙が,アロヨ大統領(注6)が再生可能エネルギー法案(注7)に署名をし正式に発効,そのお祭り騒ぎのような署名式の模様を伝えている。基本は,2010年までに国産エネルギーを60%に引き上げることを謳っている。正式名称は,共和国法律9513(注8),法律名は,再生可能エネルギー資源開発利用商業化推進法(注9)で,太陽光,風力,地熱,その他の開発に,租税などの優遇措置を講ずる内容である。

アロヨ大統領(注6)は,再生可能エネルギー法案(注7)への署名に当たって,大勢の国会議員やエネルギー関係官僚,環境専門家などを前に,これがフィリッピン共和国の偉大な里程標であるエネルギー独立への大きな希望への一歩だ,とたかだかに謳い挙げた。また,再生可能エネルギー法案(注7)は,2008年1月に発効した,バイオ燃料法(注10)と共に,再生可能エネルギーの枠組みを造るものだ,と説明した。

アロヨ大統領(注6)は続ける,アロヨ政権が発足する前のエネルギー自給率は45%であったが,今日では57%であり,2010年には60%を達成する,と。特に,地熱エネルギー利用については,世界第2位にあり,ポテンシャルでは世界で第1位であること,また太陽光エネルギーでは高い可能性を有し,水力資源とバイオ資源に恵まれていること,を強調した。カタールから帰国したばかりの大統領は,中東資金に期待を寄せている。

エネルギー自給率向上を前面に押し出しているが,気候変動対策の面からも,再生可能エネルギー法案(注7)のタイミングがよいことも強調されている。また,再生可能勘定基準(注11)の概念が含まれて,再生可能エネルギー供給比率の義務化があり,12年間の料金固定の制度,料金供給メカニズム(注12)も盛り込まれている。再生可能エネルギー関連機材の政策や輸入にも,税の優遇がなされる。

再生可能エネルギー法(注7)の運用は,エネルギー省(注13)が当たり,国家再生可能エネルギー委員会(注14)がこれを支える。現在見込まれている再生可能エネルギーの新規開発量は,4,000MWと見込まれている。エネルギー省のレイエス長官(注14)は,再生可能エネルギー開発が,次の5年間で,最大規模の産業の一つに発展するだろう,と見ている。

ここで重要な問題は,再生可能エネルギー,特に風力などは,高価で出力が断続的,と言う問題があり,世界中で政策担当者の議論が続いているところだ。短期的には,従来の燃料に比べて,再生可能エネルギーが高価であると言うことで,需要家は,クリーンか安価か,と言う選択にタタされることになる。しかしレイエス長官(注14)は,国民への多大な便益,持続的で独立で経済安保で気候変動対応への国民の統合,など強調した。

開発目標の4,000MWのうち,1,200MWが地熱発電で開発されると考えられている。これで米国を押しのけて,地熱では世界第1位になるはずだ。エネルギー省(注13)の見方は,投資企業は既に準備態勢にある,今までは政策不在で,その進捗は遅かったが,変わると考えている。いろいろな見方があるが,まず地熱開発を念頭に置いた立法だ,と考えればよいか。

(注) (1) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081010C.htm,(2) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081127A.htm,(3) Sen. Edgardo Angara,(4) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081213A.htm,(5) Lopez-controlled First Gen Corporation,(6) President Arroyo,(7) Renewable Energy Act of 2008,(8) Republic Act 9513,(9) Act Promoting the Development, Utilization and Commercialization of Renewable Energy Resources,(10) Biofuels Act,(11) Renewable Portfolio Standard,(12) feed-in-tariff mechanism,(13) Department of Energy,(14) National Renewable Energy Board,(14) Energy Secretary Angelo Reyes,(15)

参考資料

フィリッピン

●081217A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,大統領,再生可能エネルギー法案に署名
President signs law promoting renewable energy
http://www.mb.com.ph/articles/194288/president-signs-law-promoting-renewable-energy



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