アジアのエネルギー最前線
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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 081224A フィリッピン,サンミゲールがペトロンの株式過半数ー

●フィリッピン,サンミゲールがペトロンの株式過半数

高い確度の情報であるが,国家石油PNOC(注1)が,英国籍の投資企業アシュモア(注2)に売却した下流国家石油企業ペトロン(注3)の株式40%分,256.87億ペソを受け取ったことによって,フィリッピン政府は,徐々に国家赤字を減らすという目標に近づいているようだ。PNOC(注1)のカイラオ会長(注4)は,「フィリッピン政府は,予定された期間内に,支払いを受け取った。」,と語った。

それは,英国籍の投資企業アシュモア(注2)の関連企業であるSEA(注5)が小切手をカイラオ会長(注4)に手渡した直後である。一方,サンミゲール(注6)は,昨日,石油ビジネスの第一歩となるペトロン(注3)の株式買収を終了した,と発表している。サンミゲール(注6)のフィリッピン証券市場(注7)への報告では,ペトロン(注3)のアシュモア(注2)が持つ株式の50.1%取得の交渉は,最終段階だ,としている。

英国籍の投資企業アシュモア(注2)の関連企業であるSEA(注5)は,今月初めに541百万ドルで,国の有するペトロン(注3)の株式40%をかった時点で,90.57%に達している。ペトロン(注3)によると,昨日時点で,投資分を差し引いた209.12億ペソは,ペトロン(注3)売却代金として既に国庫(注8)に入っている。これは,予定されていた2009年2月5日より,1ヶ月以上早い処置である。

国家石油PNOC(注1)は,2008年12月19日に,アシュモア(注2)との取引の結論を出しており,フィリッピンの巨大石油企業であるPNOC(注1)の37.5億株を売却することで,売買協定SPA(注9)に署名していた。この売却に際し,PNOC(注1)のカイラオ会長(注4)は,政府が機会が来れば,更に石油精製事業を拡大して行く可能性を否定していない。ペトロン(注3)の株式の売却は石油精製販売産業からの撤退を意味しない。

PNOC(注1)のカイラオ会長(注4)は更に,PNOC(注1)の石油安定供給の義務はそのままであり,更に石油産業下流への投資も考えている,多くの内外の企業がPNOC(注1)との連携を探っており,それは,次の石油精製販売事業,次なるペトロン(注3)への道である,と。ただ考えておかなければならないのは,この英国籍の投資企業アシュモア(注2)は,サンミゲール(注6)へ売却のつもりで,これは最終段階に入っている。

ペトロン(注3)は明確にフィリッピン国内の石油産業の重要な役割を持っており,国家石油PNOC(注1)のカイラオ会長(注4)は,将来,再びこの分野へのカムバックを考えている。エネルギー企業としてPNOC(注1)には限界はなく,そのことは,メジャーと競い合うことになるもう一つの企業の設立の可能性もある,とカイラオ会長(注4)は宣言している。

(注) (1) Philippine National Oil Company (PNOC),(2) United Kingdom-based investment firm Ashmore Group,(3) Petron Corporation,(4) PNOC president Antonio M. Cailao,(5) SEA Refinery Corporation,(6) San Miguel Corp.,(7) Philippine Stock Exchabnge,(8) National Treasury,(9) sale purchase agreement (SPA),(10)

参考資料

フィリッピン

●081224A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,サンミゲールがペトロンの株式過半数
San Miguel close to buying 50.1% of Petron PNOC gets P25.7-B payment from Ashmore
http://www.mb.com.ph/BSNS20081224144062.html


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