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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 2008年12月25日分 ー インドのアルナチャルプラデシュの開発機運ー
2008年12月25日分 ー アルナチャルプラデシュの開発機運
ー

インド北東部の山岳地帯,インド北辺水力,人類最後の戦いの最前線,未確定国境で中国との摩擦を抱えたその北辺,行ったことはないが,何となく夢があり,一度は具に見てみたい,その様なイメージで眺めているアルンチャルプラデシュ州(注1)である。2008年早々には,JBIC,Jパワーなどの調査団が入ったと聞いている。いつか話を聞いてみたいものだ。今日は現地紙が,2008年を振り返っている。
アルンチャルプラデシュ州(注1)は,安全に問題もあるが観光地であり,ブラマプトラ河(注2)の大支流が入って,渓谷美をなしている,と想像している。州都はやや南西の縁に位置するイタナガール(注3)である。州の総面積は,83,743平方km,人口は,2001年推定で1.091百万人。主要河川は,シアン(注4),ティラップ(注5),ロヒト(注6),スバンシリ(注7),バレリ(注8),いずれもブラマプトラ河(注2)の支流である。

グーグルアースや写真など,じっくりと見てみたが,いずれの場合もそうだが,地図だけ見ていると大変な山岳地帯で恐ろしいところに見えるが,全く平和な,のどかな山間地帯の風景である。こういうところでじっくりと腰を据えて,水力発電所を計画してみたい,と言う気にさせる。ただ,州都イタナガール(注3)の写真を見ると,州都とは言え,なかなか大変そう。
この地は,中国との国境紛争の最前線である。今,シン首相(注11)が2,000億ルピーをひっさげて州都を訪問し,州の開発に火を付けてことは,これは中国を意識しての話である。少なくとも国際的な地図の上では,中国との間の未確定地帯となっている。インド西部の国境は完全に中国軍に抑えられてしまったが,この東部の地域は,中国軍が静かに引き上げていった地域だ。水力開発で,戦車に変わってブルドーザーが来る。

アルンチャルプラデシュ州(注1)は,インドにとって未来の発電所,と称されているが,その包蔵水力は,50,000MWとされているが,今回,開発へ大きな一歩を踏み出している。この10年間の計画で,で民間企業による開発が,4,200MW,中央公社企業によるものが,10,230MWに達している。これらの開発を通じて,アルンチャルプラデシュ州(注1)は無料電力を得ることが出来る。またこの電源で産業育成が可能になる。
58億ルピーに上る地方電化は,ラジブガンディ(注15)のもと,殆どの村落が電化される。食糧供給の拠点整備も行われる。一方で拉致事件も頻発しており,治安の問題が重要で,一層の中央政府の協力が約束されている。このHPでも,東のヒマチャルは相当話題となっていたが,この東の山岳州についても,私の関心は高く,出来るだけ拾っていきたいと思っている。HP(注21)で写真など見てください。
(注) (1) Arunachal Pradesh,(2) Bramaputra river, (3) Itanagar,(4) Siang,(5) Tirap,(6) Lohit,(7) Subansiri,(8) Bhareli,(9) saga,(10) Chief Minister Dorjee Khandu,(11) Prime Minister Dr Manmohan Singh,(12) Tawang,(13) Mahadevpur,(14) Trans-Arunachal Highway project,(15) Rajiv Gandhi Gramin Vidyutkaran Yojana,(21) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081225.htm
本文
●インド,アルンチャルプラデッシュ,2008年,水力や国境など
インド北東部の山岳地帯,インド北辺水力,人類最後の戦いの最前線,未確定国境を抱えた中国との摩擦を抱えたその北辺,行ったことはないが,何となく夢があり,一度は具に見てみたい,その様なイメージで眺めているアルンチャルプラデシュ州(注1)である。2008年早々には,JBIC,Jパワーなどの調査団が入ったと聞いている。いつか話を聞いてみたいものだ。今日は現地紙が,2008年を振り返っている。
アルンチャルプラデシュ州(注1)は,安全に問題もあるが観光地であり,ブラマプトラ河(注2)の大支流が入って,渓谷美をなしている,と想像している。州都はやや南西の縁に位置するイタナガール(注3)である。州の総面積は,83,743平方km,人口は,2001年推定で1.091百万人。主要河川は,シアン(注4),ティラップ(注5),ロヒト(注6),スバンシリ(注7),バレリ(注8),いずれもブラマプトラ河(注2)の支流である。
記事は主要な関心事だけ拾ってみる。タイトルは,「アルンチャルの武勇伝20008」,とでも訳すのだろうか,サガ(注9)というのは,冒険談,英雄伝,などと訳されている。2008年の主要な出来事の中で関心をそそるのは,電力セクターの活況,多くの開発事業,中国との国境騒動,などである。州政府カンドウ首相(注10)の指導力で始まった開発への大きな一歩を踏み出した。
2008年1月には,中央政府の首相として初めてアルンチャルプラデシュ州(注1)訪問,シン首相(注11)が2,000億ルピーをひっさげて来訪し,州の開発に火を付けてことは,大きな出来事だった。その提案の中には,タワン(注12)からマハデブプール(注13)を結ぶ1,840kmの,アルンチャル縦断ハイウエー(注14),550億ルピーのプロジェクトが含まれており,中央政府としても国家プロジェクトである。
シン首相(注11)は多くの分野のプロジェクト開発の約束をしたが,州都イタナガール(注3)への4レーン高速道路も含まれている。観光のためのホテル,ヘリコプーター便,国境付近のイルミネーション,教育,大学拡充,水供給システム,その他があるが,中央政府の意志は,中国との国境問題や国境付近のダム開発を意識していることが窺われる。ロシア,タイ,南米諸国,チェコスロバキアなどの投資資本が出てきている。
アルンチャルプラデシュ州(注1)は,インドにとって未来の発電所,と称されているが,その包蔵水力は,50,000MWとされているが,今回,開発へ大きな一歩を踏み出している。この10年間で民間企業による開発が,4,200MW,中央公社企業によるものが,10,230MWに達している。これらの開発を通じて,アルンチャルプラデシュ州(注1)は無料電力を得ることが出来る。またこの電源で産業育成が可能になる。
58億ルピーに上る地方電化は,ラジブガンディ(注15)のもと,殆どの村落が電化される。食糧供給の拠点整備も行われる。一方で拉致事件も頻発しており,治安の問題が重要で,一層の中央政府の協力が約束されている。このHPでも,東のヒマチャルは相当話題となっていたが,この東の山岳州についても,私の関心は高く,出来るだけ拾っていきたいと思っている。
(注) (1) Arunachal Pradesh,(2) Bramaputra river, (3) Itanagar,(4) Siang,(5) Tirap,(6) Lohit,(7) Subansiri,(8) Bhareli,(9) saga,(10) Chief Minister Dorjee Khandu,(11) Prime Minister Dr Manmohan Singh,(12) Tawang,(13) Mahadevpur,(14) Trans-Arunachal Highway project,(15) Rajiv Gandhi Gramin Vidyutkaran Yojana,(16)
●インドネシア,プルタミナ,補助金2兆ルピアを期待
プルタミナ(注16)は,来年,2009年,補助金による燃料供給で,2兆ルピア,約166百万ドル,が失われる可能性がある,と報じられている。この損失は,「アルファパーセント」(注17)と言われる,所謂,供給原価と利潤の差を意味するもので,これは政府によって8%と規定され,その時の仮定は,原油価格がバレル50ドル,為替レートがルピア対ドル11,000,である。語っているのは,スマルノ総裁(注18)である。
プルタミナ(注16)は,財務省(注19)と国営企業省(注20)に対して,「アルファパーセント」(注17)を,最低の限界となる12.5%とするよう要求している。2008年は,原油が数ヶ月間高騰してバレル100ドルを超していたので,プルタミナ(注16)の供給ビジネスの利潤は,4兆ルピアに達していた。政府は,これ以上は補助金を行わないが,国内で販売する質の悪い石油で,巨額の利潤を得ている。
(注) (16) State-owned oil company, PT Pertamina,(17) "alpha percentage",(18)
Pertamina president director Ari Soemarno,(19) Finance Ministry,(20) State Ministry for State Enterprises,(21)
参考資料
インド
●081225A India, .sakaaltimes
インド,アルンチャルプラデッシュ,2008年,水力や国境など
2008 A saga of development in Arunachal
http://www.sakaaltimes.com/2008/12/24130055/2008-A-saga-of-development-in.html
インドネシア
●081225B Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア,プルタミナ,補助金2兆ルピアを期待
Pertamina expects fuel subsidies to cost
Rp 2t next year
http://www.thejakartapost.com/news/2008/12/24/pertamina-expects-fuel-subsidies-cost-rp-2t-next-year.html
過去のニュース
●中国2千キロの80万ボルト直流送電 (081224)
●中国がインドネシアのエネルギーに31億ドル
(081223)
●インドのガスとLNGを巡る情勢 (081222)
●パキスタンの水力便益地元還元 (081221)
●フィリッピンの電気料金は民営化で下がるか
(081220)
●インド北辺水力開発に変わった兆し (081219)
●フィリッピンの再生可能で産業界が沸き立つ
(081218)
●フィリッピンが再生可能400万KW開発へ
(081217)
●米国の知的送電網開発の気運 (081216)
●メコン委員会も気候変動戦争に参戦 (081215)
●インドが省エネ取引市場を計画 (081214)
●インダスのニールム川に火花散る (081213)
●中国の地方政府の開発志向は止まらない (081212)
●NGOが世界銀行は温暖化の元凶と (081211)
●原油価格下降の現状とこれからの動き (081210)
●中国の経済外交が国内巨大需要へ急旋回 (081209)
●パキスタンのバシャダムの資金不足 (081208)
●フィリッピンの送電網は中国へ (081207)
●インドの電力が最高警戒レベル (081206)
●パキスタンがインドへ水補償要求 (081205)
●メコン事務局長が投稿立場説明 (081204)
●ベトナムの電力改革迷走か (081203)
●比のロペスが国産資源開発へシフト (081202)
●インド北部の水力二つ前進へ (081201)
●マニラのプール市場に混乱 (081130)
●タイEGATの海外進出への飛躍 (081129)
●世銀の大規模インフラに批判の声 (081128)
●フィリッピンの再生可能エネルギー再び (081127)
●ミャンマーのラシオへの思い (081126)
●インドのパイプラインへの挑戦 (081125)
●パキスタンの水問題深刻 (081124)
●ベトナムの開発に何か変化が (081123)
●インドネシアの石炭探査投資を (081122)
●中国雲南省がコルカタへ調査団 (081119)
●パキスタンのダムになお異論 (081118)
●ミャンマーは更にダム開発加速 (081117)
●インド北東地域の送電線計画 (081116)
●メコン洪水で再び中国ダム論争 (081115)
●金融危機とインドの電源開発 (081114)
●カンボジアのNGO天国終焉 (081113)
●インドの電力プール市場 (081111)
●フィリッピンのマイクロ水力 (081109)
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●IEAが原油動向で報告書 (081107)
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●イランのパイプラインとインドの優柔不断
(081102)
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●ベトナム油田へのロシアの参入 (081031)
●マニラ配電の先行き見通し (081030)
●カンボジアなどへの中国の進出 (081029)
●中国の水力開発規模は世界一 (081028
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●中国広西とベトナムを結ぶ線 (081025)
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●インドとパキスタン対立の悪夢 (081019)
●パキスタン大統領の北京挑戦 (081018)
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●米国がインドへ原子力通商使節団 (081016)
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●ミャンマーの水力への外国投資 (081012)
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●バングラデシュのエネルギー長期見通し (081008)
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●ADBが初めてベトナム水力支援 (081006)
●知的送電線ネットワークの発想へ (081005)
●中国とインドのエネルギー問題 (081004)
●インドの原子力開発加速へ (081003)
●アジア大陸の水源はチベット高原 (081002)
●インドの配電組織改革 (081001)
●フィリッピンの再生可能エネへの取組 (080930)
●インドの地球温暖化との戦い (080929)
● サルウイーン河のダム開発 (080927)
●メコン流域会議開催と中国 (080926)
●インド,25年までに6千万KW水力開発 (080925)
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