アジアのエネルギー最前線
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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 081228A フィリッピン,ERCが,NPC料金自動調整のルール ー

●フィリッピン,ERCが,NPC料金自動調整のルール

フィリッピンの電気料金の報道を追っかけるのはうんざりする。そう言う駆け引きばかりで,電源開発への機運は全然盛り上がらない。2008年12月23日付本HP(注1)では,電力規制委員会ERC(注2)は,国家電力公社NPC(注3)の,KWh当たり0.3685ペソの料金値上げ申請を,NPC(注3)が根拠を説明できていない,として却下した。逆に,KWh0.56ペソの削減を,この12月の請求書に適用すべく,承認した。

今日の記事。電力規制委員会ERC(注2)は,電気料金をもっと予測しやすくするために,国家電力公社NPC(注3)の,発電原価と為替レートを自動的に調整するルールに焦点を当てている。ERC(注2)のジュアン長官(注4)は,燃料費,発電原価,為替レートの調整方式を,2009年2月〜3月に規則化しようとしているが,その時期は,公聴会と法案公開の日程によって決まる,と言っている。

フィリッピンの電力投資企業は,国家電力公社NPC(注3)の時間制料金表TOU(注5)の値上げを要求している。それは,投資企業とNPC(注3)の間の暫定供給契約TSC(注6)が,このTOU(注5)に固定されてしまっているからである。資産買収企業,例えば,600MW,マシンロック火力(注7)のAES(注8)などは,NPC(注3)の机上で造られた料金表の最低線を押しつけられ,まさにピンチに陥っている。

実際,融資機関もこの点を心配しており,電力セクターへの融資に二の足を踏んでいる。ERC(注2)のジュアン長官(注4)も,その点は分かっているが,NPC(注3)の値上げ申請案は,説明が足りない,と言っている。ERC(注2)のスタッフは,自動調整方式の採用で,投資企業の言う眞の発電原価に迫ることが出来るのではないか,と言っており,関係者からの意見を聴取している,としている。

いずれにしても,提案されている燃料電力購入調整FPPCA(注9)と為替レート調整FXA(注10)は,現在の,発電原価調整方式GRAM(注11)と増分為替レート調整ICERA(注12)による料金設定の遅れを補うだろう,言われている。この調整遅れは1年にも及んで,NPC(注3)が需要家への請求書の歪みと不合理を生じている。

(注) (1) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081223B.htm,(2) Energy Regulatory Commission (ERC),(3) National Power Corporation (NPC),(4) ERC executive director Francis Saturnino Juan,(5) time-of-use (TOU) rates,(6) transition supply contracts (TSCs),(7) Masinloc coal-fired power facility,(8) AES Corporation,(9) Fuel and Purchased Power Cost Adjustment (FPPCA),(10) Foreign Exchange Adjustment (FXA) ,(11) Generation Rate Adjustment Mechanism (GRAM),(12) Incremental Currency Exchange Rate Adjustment (ICERA),(13)


参考資料

フィリッピン

●081228A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,ERCが,NPC料金自動調整のルール
ERC set to rule on automatic adjustment for Napocor rates
http://www.mb.com.ph/BSNS20081228144334.html


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