アジアのエネルギー最前線
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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 090107A ー ベトナム,電気料金値上げ案,政府へ提出 ー

●ベトナム,電気料金値上げ案,政府へ提出

ベトナムは,電気料金に関しては,中国と似たような問題を抱えている,原価と電気料金のギャップに悩む発電側と,インフレを気にする国のマクロ経済の関係である。2008年12月3日付本HP(注1)で,ここでは,電気料金の値そのものの議論よりも,その後に出てくる市場改革を念頭に於いたものだ。今日は,現実に,いつ上げるのか,という直面の問題に話が移っている。

電力を管轄するベトナム産業通商商MOIT(注2)のブイシュアンク副大臣(注3)は,電気料金値上げ案を政府に提出した,と発表した。MOIT(注2)の提案は二つの代替案からなっており,低いシナリオでは8.3%上げ,高いシナリオでは9%となっている。ブイシュアンク副大臣(注3)は,今回の提案は,経済の現況を考慮に入れたもので,その行程表によると,2009年の第1四半期に上げる必要がある,と語っている。

記事は,記者との一問一答の形式をとっているが,今回のMOIT(注2)の提案とEVN(注4)の考えは何処が違うのか,との質問に,EVN(注4)案は,より高くより早く,だが,MOIT(注2)は,物価の動向と企業の耐えれるバランスを考えている,特に注意して欲しいのは,最近の原油価格の下落が,電力にどの様な影響を与えるか,を考えている点だ,と。

需要が落ち込んできている状況下では,どう考えるか,の質問に対して,ベトナムは既に償却の進んだ原価の低い水力発電所を持っている,もしこれが有効に使えるなら,便益も大きいが,例えば,カマウ火力(注5)のような新鋭火力では,KWh当たり8セントで買っている。小売価格は,KWh当たり5セントなので,3セントのギャップがあり,電気料金の値上げは避けられない。

電気料金値上げの国民生活への影響について,慎重に考えるが,世界的な電気料金は,KWh当たり7セントで,ここまで一気に上げることは永久追うが大きいから,段階的な手段を踏みたいと思っている,と。値上げ時期の問題については,現在政府の決定を待っている状況だが,2009年代1四半期が適当だろう,と。

政府の景気刺激策について,この電気料金値上げは逆行しないか,との質問に,まさにこの点は逆説的で,注意が必要だが,8%の値上げがそのまま商品に跳ね返ってくるわけではない,大きな影響は与えないだろう,と。いずれにしても,ベトナムは電気料金の値上げは必須で,記事に言うように,7セントまで段階的に上げて,そして燃料などの自動調整に持って行くのが懸命だろうと思う。

(注) (1) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081203A.htm,(2) Ministry of Industry and Trade,(3) Deputy Minister of Industry and Trade Bui Xuan Khu,(4) Electricity of Vietnam,(5) Ca Mau thermal power plant,(6)


参考資料

ベトナム

●090106J Vietnam, english.vietnamnet
ベトナム,電気料金値上げ案,政府へ提出
Electricity price increase plan submitted to Government
http://english.vietnamnet.vn/biz/2009/01/822435/



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