アジアのエネルギー最前線
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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 090108A ー インドの海岸の火力は輸入炭30% ー

2009年1月8日分 ー インドの海岸の火力は輸入炭30% ー

2009年1月6日付本HP(注22)で,「中国,シノハイドロ,チベット大水力に8億ドル獲得」,の中で,マオエルガイ水力がよく分からない,と書いたら,中国のプロジェクトに挑戦している友人からメールあり,中国字で,毛爾蓋,もしくは,毛尓蓋と書くそうです。150MW水車3台の中型プロジェクトで,日本メーカーも入札の参戦したようです,有り難う。

また,昨日,2009年1月7日付本HP(注24)で,「カーボンニュートラル」,の考え方はおかしいのではないか,と書いておいて,世界で皆が信じているのに書きすぎたかな,とちょっと気にしていると,何人かのエネルギーの専門家の中にも,同感だ,と言う賛意が帰ってきていて,意を強くしている。自分で取り入れてきた炭酸ガスは,勝手に排出しても良い,となると,全体の計算が狂ってくるのではないか。

焼け畑農業などは,その後,木を植えてくれるならば,どんどんやっても良い,と言うことになるし,トウモロコシは1年に一度だが,焼け畑農業は10年だ,としたとき,木の苗を植え始めてから10年間,炭酸ガスを吸い続けるわけだから,量としてはトウモロコシと余り違わない,京都議定書が毎年計算だから,トウモロコシはよいが,熱帯林は駄目,というのは,余り科学的でないような気がする。まあ,バイオは駄目,と言いたいのだが。

インドは,電力不足がいつまでも続いて,大規模な石炭火力の建設を急いでいるが,石炭の地域的偏在とその質に悩みがある。インドのエネルギー資源で最も豊富なのは石炭で,その埋蔵量は,2,533億トンと世界全体の約10%と言われている。米国,ロシア,中国に次いで第4位である。そのため,電力供給の70%は石炭で賄われている。

しかし,灰分含有率が40%程度と高く品質は良くない。急速な経済発展によるエネルギー・電力の需要増に伴い,石油輸入の増大に加えて,石炭についても国内炭だけでは間に合わず,輸入に依存するようになっている,と報じられている。もう一つの問題は,電力と石炭が,中国と同じように縦割りになっていて,プロジェクトを始めるときに,石炭を確保する契約が,大変に問題になる。今日の記事は,これを浮き彫りにしている。

燃料供給合意FSA(注5)というのは,インド石炭CIL(注2)と発電所側が石炭供給で合意する石炭量のコミットを意味する。75%と言う限界点は,もしインド石炭CIL(注2)が守れなかったら,ペナルティを払う必要が生ずる。逆に,75%以下しか発電側が使わなかったら,発電側が罰金を払う。需要が増えるに従い,CIL(注2)は供給できなくなって,結果として輸入が増えてきている。今年の電力石炭の輸入量は,2,000万トンである。

(注) (1) standing linkage committee meeting,(2) Coal India,(3) coastal power plant,(4) shipping ministry,(5) fuel supply agreement (FSA),(6) coal ministry,(7)
(注 ) (22) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090106I.htm,(23) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090107.htm,(24)


本文

●インド,海岸立地の火力発電所は,輸入炭30%

インドも,中国と同じように,石炭を発電所までどうやって運ぶか,問題を抱えている。石炭供給力不足が電力の供給力不足に与えている影響は大きい。また,これも中国と同じだが,電力と石炭の行政が分かれていて,発電所を建設するときの石炭供給契約の成立が,プロジェクトの成否を決することがある。今日の記事は,この石炭供給の難しさを浮き彫りにしている。

もし,連携供給計画常任委員会(注1)が開発に支配的な権限を握るならば,現在工事中の海岸立地の発電所は,石炭必要量の30%を海外から輸入しなければならない。また,海岸立地でない発電所も,石炭必要量の10%を,海外か,インド石炭CIL(注2)以外から調達することが求められる可能性がある。最近開かれた会合では,海岸線から50km以内に位置する発電所は,沿岸立地発電所(注3)として海外炭の対象となる。

船舶省(注4)の代表によると,港湾セクターは,主要港湾で現在年6,000万トンの石炭を扱うことが出来,2,3年内には更に200万トンを増やす能力が出来る,と語っている。注目すべきは,電力セクターは,CIL(注2)と燃料供給合意FSA(注5)に対する限界点の決定で論争を続けてきている。電力は,限界点を90%と主張し,CIL(注2)は60%,一方石炭省(注6)は75%と言っている。

燃料供給合意FSA(注5)というのは,インド石炭CIL(注2)と発電所側が石炭供給で合意する石炭量のコミットを意味する。75%と言う限界点は,もしインド石炭CIL(注2)が守れなかったら,ペナルティを払う必要が生ずる。逆に,75%以下しか発電側が使わなかったら,発電側が罰金を払う。需要が増えるに従い,CIL(注2)は供給できなくなって,結果として輸入が増えてきている。今年の電力石炭の輸入量は,2,000万トンである。

(注) (1) standing linkage committee meeting,(2) Coal India,(3) coastal power plant,(4) shipping ministry,(5) fuel supply agreement (FSA),(6) coal ministry,(7)


参考資料

インド

●090108A India, Economic Times
インド,海岸立地の火力発電所は,輸入炭30%
Coastal power projects may have to import 30% of their coal needs
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Coastal_power_projects_may_have_to_import_30_of_their_coal_needs/articleshow/3944547.cms


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