アジアのエネルギー最前線
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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 090110A ー フィリッピン,送電公社の運営権,前払い金を納入へ ー

●フィリッピン,送電公社の運営権,前払い金を納入へ

フィリッピンの電力自由化の過程に於いて,なぜ送電公社の運営権を売り渡さなくてはならなかったのか,私にはよく分からない。国がお金を必要としたのか,或いは自由化,民営化の原則の中で,運営権の入札が必要だったのか。とにかく,分割民営化の中では送電公社が,電力運営の中心になるケースが多いが,フィリッピンはその方法を放棄して,中国企業などに運営権を売り渡した。

フィリッピン国家送電公社TRANSCO(注1)の運営権委譲入札の落札グループが,25年間の全国送電網運営のために,PSALM(注2)に,750万ドルの前渡金納入を開始した。この送電網運営を引き受けるグループ,NGCP(注3)筋は,「我々は,2009年1月15日に,送電網の引き渡しを受ける準備が出来ている。」,と語った。

送電網の運営権を引き受けるNGCP(注3)は,外国企業として,中国国家送電網(注4)が40%,地元企業カラカハイパワー(注5)が30%,モンオロ(注6)が30%,それぞれ資本を有する。取引文書によると,国会の承認があってから30日以内に,運営権者は入札価格39.5億ドルの25%を払い込まなければならない。国会承認は,2008年12月20日に行われている。地元企業分60%,592.5百万ドルは既に送金された。

中国国家送電網(注4)は別行動で,395百万ドルを,今週中に払い込む予定である。NGCP(注3)筋は,「我々は国家電網の運営を実施することに興奮しており,名誉なことだと思っている。我々の参入によって,より高い効率性が発揮でき,また運営は透明性を保ちながら,財務効率を追求して行く。」,とその抱負を述べている。

いろいろな情報が飛び交い,完全移行は,2008年12月29日か,また2009年1月5日かとも言われたが,モンオロ(注6)は,フィリッピン証券市場(注7)への届け出でこれを否定している。モンオロ(注6)の一部であるブラウン(注8)が,2009年1月6日,フィリッピン証券市場(注7)へ伝えたところでは,「まだTRANSCO(注1)の運営権は,NGCP(注3)に引き渡されていない。」,と言うことである。

PSALM(注2)への前渡金は,750万ドルだが,NGCP(注3)の資本組成は,987.5百万ドルであり,入札価格の残りの部分は,20年間に支払うことになっているようだ。PSALM(注2)によると,前渡金の納入は当初,2008年12月30日であったが,2009年1月に変更,払い込まれるものと期待している,と言っている。

TRANSCO(注1)の運営権委譲入札は,2007年12月12日に行われたが,他の入札者は,オランダ企業TPFオーロラ(注9)と組んだサンミゲール(注10)とマレーシア企業プライ(注11)で,入札価格は39.05億ドルであった。この記事,どこか,奥歯に何かが刺さったような言い方が気になりますね。移行時期が明確になっていないのと,中国企業の動きですね。

(注)(1) National Transmission Corporation (TransCo),(2) Power Sector Assets and Liabilities Management Corporation (PSALM),(3) National Grid Corporation of the Philippines (NGCP),(4) State Grid of China,(5) Calaca High Power,(6) Monte Oro Group,(7) Philippine Stock Exchange,(8) Brown Company,(9) TPG Aurora B.V.,(10) San Miguel Energy Corporation,(11) Malaysian firm TNB Prai Sdn Bhd,(12)


参考資料

フィリッピン

●090109C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,送電公社の運営権,前払い金を納入へ
Winning bidder makes $ 987.5-M payment for TransCo concession
http://www.mb.com.ph/BSNS20090109145188.html


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