アジアのエネルギー最前線
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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 090115B ー インド,送電公社が不満,発電地点の変更が頻発 ー

●インド,送電公社が不満,発電地点の変更が頻発

電力民営化のとんだとばっちりが,このようなところに出てくるのか。IPP(注15)の度重なるプロジェクトの場所変更に苛立つ国家送電網PGCIL(注16)は,法律の対応を求めて,政策立案部門の門を叩いている。IPP(注15)の依頼に基づいて,PGCIL(注16)はその容量に見合って莫大な資本投下を行う。IPP(注15)は,初期依頼で10万ルピー,設計に1,500〜2,000万ルピーを支払う。

現在の規則では,設計開始から90日以内の時点で,基幹送電協定BPTA(注17)が未署名で場所を変更する場合は,PGCIL(注16)はそれを受け入れなければならない。しかし,変更はPGCIL(注16)に損失をもたらし,IPP(注15)はそれを補填してくれない。PGCIL(注16)の説明では,オリッサ(注18)からデリーまで約1,300km,2,000MWを送るのに,建設費は500億ルピー必要となる。

例えば,需要地としてデリーよりもマハラシュトラ(注19)の方が電気料金が高いので,IPP(注15)が急に変更した場合,その損失はPGCIL(注16)が負担しなければならない。このようなことを避けるために,PGCIL(注16)はIPP(注15)の銀行の保証を求めようとしている。また,設計から90日以内にIPP(注15)が基幹送電協定BPTA(注17)に署名しない場合は,新規手続きとなるべきだ,としている。

PGCIL(注16)は現在,電力省(注20),計画委員会(注21),電力規制委員会CERC(注22)などに交渉しており,2009年1月末にも何らかの措置が執られるものと期待している。現在,70〜80のIPPプロジェクトが動いており,例えば,チャティスガール(注23)は42のMOUを,オリッサ(注18)は22の,ジャークハンド(注24)は15の,それぞれIPPプロジェクトを抱えている。

企業によっては,発電プロジェクトに余り真剣に取り組まず,早急な利益だけを求めているような例があり,このような試みにPGCIL(注16)が振り回されるのは不適切であり,このような企業は除外して行くような措置も考えられている。中国などはどうなのでしょうね。やはり,問題はプロジェクトの許認可と長期契約の問題で,電源開発の基礎的な問題なのだが。

(注) (15) independent power projects (IPP),(16) PowerGrid Corporation of India,(17) bulk power transmission agreement (BPTA),(18) Orissa,(19) Maharashtra,(20) ministry of power,(21) Planning Commission,(22) Central Electricity Regulatory Commission,(23) Chattishgarh,(24) Jharkhand,(25)




参考資料


インド

●090115B India, Economic Times
インド,送電公社が不満,発電地点の変更が頻発
PowerGrid seeks new IPP norms over location shifts
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/PowerGrid_seeks_new_IPP_norms_over_location_shifts/articleshow/3978466.cms


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