アジアのエネルギー最前線
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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 090126C ー フィリッピン,スエズ,カラカ火力から手を引くー

●フィリッピン,スエズ,カラカ火力から手を引く

カラカ石炭火力

ふと目に止まった記事だが,これはフィリッピンの電力改革を根底から揺すぶる大事件ですね。高い情報筋によると,仏ベルギー籍企業スエズエナージ(注15)は,マニラ事務所を閉鎖し,その結果として,787百万ドルのカラカ火力案件(注16)から手を引いてしまったようだ。今週に始まったこの縮小活動は,2,3ヶ月かけて,その義務や事務所閉鎖を実施するはずであった,と実業界の情報筋が語っている。

スエズエナージ(注15)がマニラで雇用した人員は,各国の事務所へ分散配置されるはず,とされている。PSALM(注17)は,カラカ火力案件(注16)の行く末についても明確な声明を出していない,スエズエナージ(注15)がマニラ事務所を閉鎖したことは,認めているようだ。もしスエズエナージ(注15)が手を引く場合は,PSALM(注17)は,14百万ドルの契約履行保証金(注18)を剥奪することになる。

スエズエナージ(注15)の地元企業エメラルドエナージ(注19)がカラカ火力案件(注16)の資金調達を確認した時点で,WESM(注20)で活動するための何人かのスタッフを雇用しており,この人員はの多くは,PSALM(注17)と既に連関し動いている。総合すると,このNPC(注21)の中古の発電所の入札で,買電価格をKWh0.37ペソ調整,4.26ペソとして,昨年12月,ERC(注22)がカラカ火力案件(注16)の取引を決定している。

しかしその取引の直後,スエズエナージ(注15)は,カラカ火力案件(注16)の発電所の状態について,NPC(注21)が,100%国内産セミララ石炭(注23)を使ってきたため,状況が極めて悪い,と述べていた。PSALM(注17)とスエズエナージ(注15)は,270日間,最終引き渡しまで調整を行うこととなっていた。一般に,一定期間内に代金支払いを行わなければならないが,カラカ火力案件(注16)は特別扱いであった。

実際,カラカ火力案件(注16)は,2008年8月がその支払日であったが,6ヶ月以上遅れていた。入札に付されたのは,2007年10月で,契約は,2007年11月9日まで有効のはずだった。発電所の引き取りは,「そのままの状態(注24)」,が原則であるが,発電機の改修のための現金を渡していた。このカラカ火力案件(注16)の事件は,フィリッピンの民営化に暗い影を投げかけている。

(注) (15) Suez Energy,(16) Calaca deal,(17) Power Sector Assets and Liabilities Management Corporation (PSALM),(18) performance bond,(19) Emerald Energy Corporation,(20) Wholesale Electricity Spot Market,(21) National Power Corporation (NPC),(22) Energy Regulatory Commission (ERC),(23) Semirara coal,(24) "as is, where is",(25)


参考資料


フィリッピン


●090126C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,スエズ,カラカ火力から手を引く
Calaca buyer Suez Energy gives up deal, closes office
http://www.mb.com.ph/BSNS20090125146511.html


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