アジアのエネルギー最前線

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ー 日刊アジアのエネルギー最前線 090414A ー インドの論調として地球温暖化からダム開発再び ー

●インドの論調として地球温暖化からダム開発再び

It may be due to global warming or a change in the earth’s hydrological cycle, but dams and hydropower are making a comeback. Several new
power project tenders, floated by the state and the central governments in the recent past, are increasingly focusing on large and mid-sized hydel power projects as they are cost-effective in the long-run and not dependent on costly fuel.

急にエコノミックタイムスが,インドの水力開発の盛り上がりについて書いてきた。それはおそらく,地球温暖化や地球上の水循環問題の故であろうが,ダム開発や水力開発の機運が盛り上がってきた。長期的視野での経済性や燃料の調達が必要ないところから,大規模,中規模の水力プロジェクトが,州政府単位で,また中央政府単位で,新しいプロジェクトが提案されてきている。

最近になって,18〜20の中規模の水力プロジェクトが入札に付され,8ヶ月内にはその結論が出る。その中には,108MWのラタ・タオバン水力雨中5),1,400MWのティパイムキ水力(注6),444MWのビシュヌガード・ピパルコティ水力(注7),1,000MWのパカル・ドウル水力(注8),775MWのルーリ水力(注9),ディアバン多目的水力(注10)などが含まれている。総選挙の後ではもっと出てくるだろう。

更に,近隣諸国,ブータン,ネパール,スリランカなどでも大規模な水力開発が進んでいる。国家水力開発公社NHPC(注11)は,第11次五カ年計画(注12)の中で,12水力プロジェクト,5,322MWの開発を計画している。更に,NHPC(注11)は,6,851MW相当のプロジェクト群の政府承認を手続き中である。また,9つ以上の,7255MWの水力について,詳細設計準備のための調査中である。

市場研究者のスリバスタバ氏(注13)は,水力開発に従事する企業には,膨大な機会が期待される,と言っている。専門家は,地球温暖化の影響が,水力も含めた再生可能エネルギーの開発を煽っていると。国内建設企業は,不況にもかかわらず,受注で一杯の状態だ。この先3〜4年間で,5,000億〜6,000億ルピーに達している。燃料が不要と言うことが,もう一つ別の要素だ。火力の燃料費は高くなってきている。

PWCのラオ氏(注14)は,水力発電は,エネルギー確保という観点と経済性の面から有利に立っている,と評価している。経済性は稼働率の高さからも来ており,水力が90%ぐらいを出すのに,火力は35%,ガス火力は50%ぐらいである。2007年3月の,全国設備は,132,329MWに対して,26%が水力であり,第11次五カ年計画では,18%,92,557MWが水力で考えられている。

国内の主要な建設企業,L&T(注15),ジャイプラカッシュ(注16),パテル(注17),ヒンドウスタン(注18),ガモン(注19)などは積極的に水力の入札に打って出ている。パテルのパテル社長(注20)は,水力は,地質問題,契約問題,住民移住,土地の手当て,などで遅れることが多かったが,最近は政府は,資金調達を助けるために,積極的に促進の手を打っている,と評している。

研究者のナイール氏(注21)は,水力は土木部分が70%を占め,火力などの25〜30%に比べて高く,それが建設業者の関心を高めている,と言っている。CEA(注22)の調査によると,インド全国の包蔵水力は,148,701MWで,このうち,2008年11月時点で,36,648MWが開発されただけであると言っている。

(注)A (1) 090414A India, Economic Times,(2) title: Cos queue up to power hydel projects,(3) http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/Cos-queue-up-to-power-hydel-projects-/articleshow/4402331.cms,(4)
15 Apr 2009, 0145 hrs IST, Rajesh Unnikrishnan & Pradeep Pandey, ET Bureau,MUMBAI:,(5) 108MW Lata Taovan Hydroelectric project,(6) 1,400MW Tipaimukh Hydro Electric project,(7) 444MW Vishnugad Pipalkoti Hydro Electric project,(8) 1,000MW Pakal Dul Hydro Electric project,(9) 775MW Luhri Hydroelectric project,(10) Diabang Multipurpose Hydroelectric project,(11) National Hydroelectric Power Corporation (NHPC),(12) Eleventh Plan,(13) Amit Srivastava, a research analyst with Karvy Stock Broking,(14) PricewaterhouseCoopers executive director and utilities leader Kameswara Rao,(15) Larsen & Toubro,(16) Jaiprakash Associates,(17) Patel Engineering,(18) Hindustan Construction,(19) Gammon Indi,(20) Rupen Patel, managing director of Patel Engineering,(21) Crisil head research Sudhir K Nair,(22) Central Electric Authority,(23)

参考資料

●090414A India, Economic Times
インドの論調として地球温暖化からダム開発再び
Cos queue up to power hydel projects
http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/Cos-queue-up-to-power-hydel-projects-/articleshow/4402331.cms

関連事項

●090409A India, thaindian
インドのヒマチャル州がオランダ企業と960MW水力開発へ
Himachal signs power project agreement with Brakel
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090409A.htm
●090328B India, economictimes.indiatimes
インドのNTPCは水力の地元還元を更に増大させる計画
NTPC may get to allot more power to host states
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090328B.htm
●090322C India, livemint
インドの計画委員会が上流中国に対抗の水力推進提案
Plan panel for more hydropower projects to pre-empt China
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090322C.htm
●090210B India, thenews
インド,インダス上流のカシミール,3ダム着工へ
India constructing three dams in held Kashmir
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090210B.htm











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中国とインドのエネルギー問題 (081004)
インドの原子力開発加速へ (081003)
アジア大陸の水源はチベット高原 (081002)
インドの配電組織改革 (081001)

フィリッピンの再生可能エネへの取組 (080930)
インドの地球温暖化との戦い (080929)
サルウイーン河のダム開発 (080927)
メコン流域会議開催と中国 (080926)
インド,25年までに6千万KW水力開発 (080925)

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