2007年11月1日分
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ー 日刊アジアの開発問題 2007年11月1日分 中国の電力7億KW石炭不足も

昨夜の6チャンネル,目を覆いたくなるベトナム,カントー橋崩落。50人の犠牲者,その最後の一人が見つかって駆けつける父親。画面が変わって父親がカメラに向かい,「むすこの体が帰って来た,これで安心した,早く橋を造って下さい,私もその橋を渡ってあちこちに行ってみたい。」,涙なしには見れなかったが,あれはベトナム人の果敢な精神から出たのか,私はあれがディエンビエンフーでフランス軍を落とし,ベトナム戦争で米国を追い出したベトナム人の姿だと思う,やらせではないと思いますね,感動した!

中国が電力設備をどんどん増やして2007年末には7億KW,米国に追いつく。しかし,燃料供給は大丈夫か,2010年で4000万KWの稼働不能の計算も出てくる。上海を環境モデル都市に,昨日の政治絡みと並べて考えてしまう。インドのジャイプールで開かれている第12回世界湖沼会議,インド代表が氷河のとけ出しで議論を主導。


目次

●中国,5年内に電力需給に余裕,2007年末発電能力7億KW
●中国,山西省,「石炭まだ200年以上生産できる」
●CO2排出量ゼロ!夢の「環境都市」,開発計画が進む,上海市
●温暖化影響,相次ぎ指摘,世界湖沼会議,参加者ら「水資源に脅威」


本文

●中国,5年内に電力需給に余裕,2007年末発電能力7億KW

つい先日の記事でも,中国の電力設備は6億KWで,どうしてGDP350兆円で6億KWと言う大きなエンジンがいるのか,日本はわずか2.3億KWで430兆円のGDP規模を運営しているではないか,と言っていたら,今日の記事では,この1月から9月までに6,000万KW増設され,2007年末には7億KWになるという。中国電力企業聨合会は,今後5年間,供給力に若干の余裕が出てくるといっている。

7億KWと言えば,米国と並んで第1位である。なお,年間発電量については,米中央情報局によると,米国が3兆9,790億KWh(2004年)で世界第1位,第2位以下は,中国の2兆5000億KWh(2005年),日本の9960億KWh(同),ロシアの9524億KWh(同),インドの6306億KWh(2004年)と続く。

さて問題は,昨日もインドの電力事情で指摘されたとおりであるが,燃料がついてくるのかという問題である。恐らく設備過剰で,石炭供給には中国も苦労していると思われるが,実態はもう一つよく分からない。


●中国,山西省,「石炭まだ200年以上生産できる」

その中国の石炭であるが,世界の石炭可採量が約10兆億トンと言われており,中国はその11.6%,すなわち約1兆トンとされているが,今日の報道では,山西省だけで2,600億トンの埋蔵とされている。包蔵量は中国の数世紀のエネルギーを維持できるほど十分な量であるが,問題は生産能力である。これが,この前の記事の7億KWの発電の主要な部分を維持しなければならないのだから,大変である。

少し古く,2005年の報道であるが,国家安全生産監督管理総局(安監総局)の王顕政・副局長は,「2010年には石炭消費量が22億トンに達する」,と予想,その上で,予測される生産量は18.7億トンで,約3億トンの石炭が不足するとの懸念を示している。昨日勉強したところだが,1,000MWの石炭火力の運転を1年間維持するのに必要な石炭は約690万トン,3億トン不足といえば,4,300万KW分の石炭火力が動けなくなる計算である。

インドも中国も,いずれも豊富な石炭包蔵を持ちながら,その生産能力が経済成長に追いついていけない悩みがあるようだ。現場は大車輪で,中国ではよく炭鉱事故が報道される。ところで,インドは何故炭鉱事故が起こらないのか?

●CO2排出量ゼロ!夢の「環境都市」,開発計画が進む,上海市

この記事を見ると,つい昨日の,「中国の省エネは政治絡み」,と言う記事を見てしまいますね。上海市のトップにも,江沢民派なのか,「太子党」,の一人がついたし,大気汚染に汚れきってきた北京に対抗した上海の行き方がかいま見えるような気がする。これは上海の一部と思われるが,崇明島東端部で,都市内の建築物は最高8階までと高さを制限,道路には十分な広さの歩道を設けるほか,バスは全て燃料電池車,電動オートバイ・自転車の使用も奨励するという。

●温暖化影響,相次ぎ指摘,世界湖沼会議,参加者ら「水資源に脅威」

京都新聞の報道。現在,インドのジャイプールで開かれている第12回世界湖沼会議の模様である。インドの学者達がリードしており,特にインドの代表がヒマラヤ山脈の氷河の後退について報告。「ヒマラヤの氷河はガンジス川やインダス川など主要河川の水源になっており、10億人の水資源を1年間安定的に支えている。しかし,今日では氷河の溶解が進み,川の水量が3〜4%ほど増えている」,と話し,水資源の将来を不安視した。


その他

●タイ,省エネ促進に40億バーツ,来年エネ省
●インドネシア,クラカタウ火山,高度な警報,活動予兆
●重慶で長江大橋開通、08年以降はモノレールも利用


参考資料

2007年11月1日分

タイ

http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Thailand.htm

●071101A タイ,10月31日8時0分配信 NNA
タイ,省エネ促進に40億バーツ,来年エネ省
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071031-00000006-nna-int

フィリッピン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Philippines.htm

●071101B Philippines, Manila Bulletin
ERC,時間によよって異なる電気料金制度,採用を検討中
ERC mulls new rules for TOU power scheme
http://www.mb.com.ph/BSNS20071031107303.html

インドネシア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm

●071101C,Indonesia, The Jakarta Post
クラカタウ火山,高度な警報,活動予兆
HIGHLY ACTIVE: Mount Anak Krakatau, or Child of Krakatoa
http://www.thejakartapost.com/headlines.asp
●071101D インドネシア,10月31日8時0分配信 NNA
インドネシア,エネルギー関連契約、90億米ドル調印
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071031-00000005-nna-int

環境一般
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Japan.htm

●071101E 温暖化,10月31日15時20分配信 京都新聞
温暖化影響、相次ぎ指摘 世界湖沼会議 参加者ら「水資源に脅威」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071031-00000036-kyt-l25

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071101F 中国,10月31日10時18分配信 サーチナ・中国情報局
重慶で長江大橋開通、08年以降はモノレールも利用
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071031-00000003-scn-cn
●071101G 中国,「人民網日本語版」2007年10月31日
社会科学院顧問、資産インフレ加速に警鐘
http://j.peopledaily.com.cn/2007/10/31/jp20071031_78980.html
●071101H 中国,10月30日18時7分配信 サーチナ・中国情報局
山西省,「石炭まだ200年以上生産できる」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071030-00000033-scn-cn
●071101I 中国,10月30日12時15分配信 Record China
CO2排出量ゼロ!夢の「環境都市」、開発計画が進む―上海市
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071030-00000009-rcdc-cn
●071101J 中国,10月30日16時4分配信 サーチナ・中国情報局
5年内に電力需給に余裕、07年末発電能力7億kW
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071030-00000023-scn-cn


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月31日分 中国の省エネは政治的意図

秋晴れの泉南で地形測量,また更新遅れ,ごめんなさい。中国の発電設備がGDPに比べて大き過ぎる,と書いたばかりだが,湖錦濤政権の言う省エネには政治的意図がある,とサンケイは言うのですね,どうだろう。国際協力銀行が中国との環境協力,これは実際はどういう形をとるのですかね,専門家ではないし,中国が雇用する専門家への資金協力?中国の経済成長は11.5%を一つの変曲点にしてターニングポイントが現れる,と言う中国の研究所の見解。インドのNTPC,石炭リンケージに問題が起こる,電力は発電設備でなくて燃料が問題なのです。温暖化ガス,2010年代半ばで米中印の三カ国が排出量の50%を占める,また,欧米が,排出権取引でEUを手本に協力の動きがあるという。


目次

●中国,地方評価に省エネ達成度,2期目の胡政権,スピード重視の政策見直し
●国際協力銀行,中国の環境政策支援,日本に技術移転要請
●中国,専門家が,経済成長,来年がターニングポイント
●インド,NTPCの石炭火力プロジェクトで,石炭供給不能で遅れる
●IEA年報予測,温暖化ガス,米中印で世界の半分,2010年代半ば


本文

●中国,地方評価に省エネ達成度,2期目の胡政権,スピード重視の政策見直し

中国の省エネルギーについては,最初は経済産業省やJICAの調査団が,中国の関係機関に働きかけた,と今では私は思っているが,4月でしたっけ,温家宝首相が日本を訪ねて,突然,省エネ協力を持ち出されて,実は私自身も驚いていた。そうして今回の人民大会における湖錦濤主席の政策転換の中には,明らかに環境重視,省エネ協調の路線が明確に表に出てきている。

このサンケイの記事によると,この本来の政策の重視の中には,極めて政治的な意図が隠されている,と言うのですね。そういう見方があるのですかね。今回の湖錦濤主席は,江沢民前主席派を完全に押さえることが出来なかった,湖錦濤としては,上海閥を押さえ込むために,どんどんエネルギーを使い込んでいる上海を標的にして,省エネを前面に打ち出すことにした,と言うのだ。我々から見たら,何だか考えすぎともとれる内容だが,しかし,省エネ問題を地方政府の評価に使う,と言う方針は,やはり少しおかしいかなという気にもさせる。日本の協力も難しい点がある。

●国際協力銀行,中国の環境政策支援,日本に技術移転要請

国際協力銀行は29日までに,中国国家環境保護総局(SEPA)との間で,中国の環境政策支援を行うことで合意した,と言う。従来から円借款を通してJBICは,円借款,例えば2006年には623億円と言う大きなお金が殆ど環境案件に振り向けられてきた。今回のこの合意の内容は,この円借款路線とは少し違うニュアンスで記事は書かれている。「具体的には,人材開発支援や政策の事後的評価を行い,環境保護や温暖化対策の実効性を高めるための助言を行う。」,と言う表現の中には,相当に技術協力的な意味合いを感じる。JBICが直接専門家を雇用して実施するのか,JICAとの合同を視野に入れた動きなのであろうか。

●中国,専門家が,経済成長,来年がターニングポイント

人民日報の記事で,中国社会科学院数量経済研究所の汪同三所長の報告としている。年経済成長率が11.5%を越えることはない,という表現から来ていて,これをターニングポイントにして下がると言う書き方はしていない,むしろ1.15%でどんどん伸びて行く,と言う言い方にも聞こえる。固定資産投資の増加速度が,2003年以降落ちてきている,ことも一つの原因である。

●インド,NTPCの石炭火力プロジェクトで,石炭供給不能で遅れる

電力省が,鉄道省と石炭省にレターを飛ばして,石炭供給を何とかしてくれ,と言えば,石炭大臣は,たいした問題ではない,すぐに供給できるようにする,と言った,と言うのですが,これはインドの電力にとって重要な問題を含んでいますね。発電所は造ればよいというものではない,必ず燃料がついてこなければならない。中国がGDPに比べて設備過剰だ,と私が言うのは,一つには,中国は発電所はどんどん出来たけれども,実際には石炭供給不足で,稼働率が低いのではないか,と見ているわけです。

この記事では,第11次五カ年計画で78,500MWを開発することになっているが,石炭の面から赤信号がともりかけているというのです。実際には,NTPCのファラッカとカールガオンと言う合計3,940MWの発電所計画で,年間2,700万トンの(1000MW当たり約690万トン必要)石炭が,国家インド石炭CILは供給できないと言ってきた。供給できてもせいぜい1,800〜1,900万トンで,原因としては,炭坑側の,入札遅れ,政府承認遅れ,鉄道設備の不足が上げられている。とにかくインドは,早急にこの問題を詰めなければならない。

●IEA年報予測,温暖化ガス,米中印で世界の半分,2010年代半ば

この問題に対するIEAが見た対策として,「エネルギー利用の効率化が急務として,新興国の原発増設を認め,先進国からの省エネ技術の移転を促す。」,と見ている。インドに詳しい私の友人も,エネルギー利用の効率化を叫んでいるし,このHPも,インドと中国の原発開発に関心を持ってみている。しかし先日も,インドには,原発燃料の供給不足という致命的な問題がある,ことは,既に私の読者達は知っている。


その他

●欧米,排出権取引で提携,EUと米加11州,共同宣言を採択
●中国代表、ダルフール問題で「複線」戦略を強調

参考資料

2007年10月31日分

インド

http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm

●071031A India, 30 Oct, 2007, 0509 hrs IST,Subhash Narayan, TNN Economic Times
NTPCの石炭火力プロジェクトで,石炭供給不能で遅れる
Missing coal linkage to delay NTPC projects
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Missing_coal_linkage_to_delay_NTPC_projects/articleshow/2501017.cms

環境一般
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Japan.htm

●071031B IAEA,日本経済新聞
温暖化ガス、米中印で世界の半分・10年代半ば、IEA年報予測
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20071030AT2M1700G29102007.html
●071031C 欧米,日本経済新聞
欧米、排出権取引で提携・EUと米加11州、共同宣言を採択
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20071030AT2M2901T29102007.html

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071031D 中国,「人民網日本語版」2007年10月29日
中国代表、ダルフール問題で「複線」戦略を強調
http://j.peopledaily.com.cn/2007/10/29/jp20071029_78797.html
●071031E 中国,10月30日8時32分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
地方評価に省エネ達成度 2期目の胡政権 スピード重視の政策見直し
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071030-00000010-fsi-bus_all
●071031F 中国,「人民網日本語版」2007年10月29日
専門家:中国の経済成長、来年がターニングポイント
http://j.peopledaily.com.cn/2007/10/29/jp20071029_78838.html
●071031G 中国,10月30日8時32分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
国際協力銀 中国の環境政策支援 日本に技術移転要請
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071030-00000006-fsi-bus_all


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月30日分 中国のGDP350兆円ドイツに迫る

昨日29日は遠出をしていて更新できず,失礼。関連ニュースも少なく,インドネシアのCDMを主題にしようと記事を読んでみたが,CDMの国連審査に関するインドネシアのプロジェクトの不利性ばかりが話題になっていて,少し面白くなかった。インドネシアの人々で環境に興味のある人は,相当の不満がたまっている。環境の大学の講師が,学生達に環境の道へ進んでこれから開けるCDMマーケットに身を投じて見てはどうか,と進めるが,学生は見向きもしない,と言うような記事なのである。今朝の新聞も,カナダ北米のCDM市場をEUに統合使用という動きがあるが,私は,そんなに巨大な市場に育つとは思われない。例えばITの世界のような,無限の可能性を求めて行くのとは違う,天井のある世界だから。

もっとも,原油の値段が4ドルだった頃,この価格がどんどん上がって行くと水力の経済性が見直される,と主張する友人に,こんなに潤沢に原油があるのに,と反論したことがあったが,今では25倍のバレル100ドルである。中国のGDPがそう簡単には,日本に追いつかないだろう,年8%でも倍になるのに10年かかる,と言っていたら,今日の記事では350兆円だという,もう殆ど日本に並んできた。人民元の値上がりのせいか,と思って調べてみると,人民元は高くなったと言われているが,この5年間でわずかに10%が上がっただけだ。そうとすれば,中国経済の伸びは実質性が高い。

中国が本格的に省エネに乗り出す。タイのサルウイーン河開発に人権委員会が問題を提起。タイの石炭企業バンプーがラオスの石炭火力に集中。パキスタンの電源開発遅れ,更に電力危機が深刻。インドは,財務大臣が米国企業の参入を呼びかける,またNTPCの水力石炭への多角化参入が円滑に言っていない。


目次

●中国,2007年GDPは350兆円へ,ドイツとほぼ並ぶ
●中国,省エネ強化へ法改正=目標達成度で成績評価
●タイ,国家人権委員会,ハッチダムの環境調査終了,EGATに決断迫る
●タイ石炭企業バンプー,ラオスの石炭火力に集中


本文

●中国,2007年GDPは350兆円へ,ドイツとほぼ並ぶ

中国国家統計局の推定で,2007年末の状態を言っている。日本は400兆円を少し出たところでしょう。日本は2%ぐらいで伸びていっても,中国が10%ぐらいで追っかけてくるから,もう数年で日本と並ぶだろう。人口当たりはまだまだとしても,国の力はGDP総額だから。それにしても,GDP400兆円の日本が1.5億KWのエンジンで走っているのに,どうして中国は350兆円のGDPを出すのに,6億KWのエンジンがいるのだろう。

●中国,省エネ強化へ法改正=目標達成度で成績評価

簡単な記事だが,法律で省エネルギーを規制していこうというもの,350兆円のGDPを出すのに6億KWのエンジンは大きすぎる,それを何とかしようと言うことか。日本のノウハウが大いに力を発揮するところだが,知的財産の関連から,協力の方法にいろいろ議論が出てくるだろう。先日も,湖に流れ込む汚水処理で,その浄化へ協力する日本企業のためらいが報道されていた。

●タイ,国家人権委員会,ハッチダムの環境調査終了,EGATに決断迫る

120万KW,360億バーツのハッチダムプロジェクト,東南アジア最後の原始河川と言われるサルウイーン河の下流部,ミャンマーの領域内に建設が予定されている。最近,ゲリラ側からの手榴弾攻撃で,EGATの従業員が死亡したため,タイ側は一斉に現場から引き揚げているが,いつかは開発されるものと期待されている。当事者のEGATの環境調査は,ミャンマー側の調査に終わっているが,タイの国家人権委員会は,ダムサイトから30km上流にあるマエホンソン地域の社会環境悪化を懸念し,独自の調査で行った報告書を,明日発表する。EGATは,タイ側には影響がない,としている。報告会には,現地の地元住民も招かれる。

●タイ石炭企業バンプー,ラオスの石炭火力に集中

このタイの最大の石炭企業バンプーは,タイの国内では石炭火力は地元住民の反対で出来ない,と踏み切ったような記事である。今,タイの国内で入札に入ろうとしている石炭などのIPP火力の入札には,バンプーは参加しない,どころか,ラオスの火力で国内の石炭火力のIPPプロポーサルに,値段で対抗してみせる,と言っている。180万KWであるから,ラオスの地元にとっては大きなインパクトである。バンプーは中国の技術導入で,地元公害は最小限に抑えたい,と言っている。

その他

●パキスタン,電力危機は去らない,新設計画が軒並み遅れ
●インド,NTPCの水力と石炭鉱山への進出,遅れている
●インド,財務大臣,米国企業の大規模石炭火力への参入を促す

参考資料

2007年10月30日分

タイ

http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Thailand.htm

●071030A Thailand, Bangkok Post
国家人権委員会,ハッチダムの環境調査終了,EGATに迫る
Egat urged to assess impact of Burma dams
http://www.bangkokpost.com/News/29Oct2007_news11.php
●071030B Thailand, The Nation
石炭企業バンプー,ラオスの石炭火力に集中
Banpu skips IPP bidding in favour of Laos
http://www.nationmultimedia.com/2007/10/29/business/business_30054072.php

パキスタン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Pakistan.htm

●071030C Pakistan, Dawn
電力危機は去らない,新設計画が軒並み遅れ
Power plan behind schedule
http://www.dawn.com/2007/10/28/top17.htm

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm

●071030D India, 29 Oct, 2007, 0059 hrs IST, PTI Economic Times
NTPCの水力と石炭鉱山への進出,遅れている
NTPC’s hydel power, coal mining plans likely to face delays
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/NTPCs_hydel_power_coal_mining_plans_likely_to_face_delays/articleshow/2498085.cms
●071030E India, 29 Oct, 2007, 1005 hrs IST, REUTERS Economic Times
財務大臣,米国企業の大規模石炭火力への参入を促す
Chidambaram urges US companies to bid on power projects
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Chidambaram_urges_US_companies_to_bid_on_power_projects_/articleshow/2498496.cms

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071030F 中国,10月28日19時0分配信 時事通信
省エネ強化へ法改正=目標達成度で成績評価−中国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071028-00000052-jij-int
●071030G 中国,10月28日18時44分配信 Record China
07年GDPは350兆円へ、ドイツとほぼ並ぶ―中国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071028-00000010-rcdc-cn

2007年10月29日分

パキスタン

http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Pakistan.htm

●071029A Pakistan, Dawns
水力発電所の均等の電気料金,」承認される
Unified tariff for hydel power projects approved
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2007%5C10%5C27%5Cstory_27-10-2007_pg5_1

ODA一般
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Japan.htm

●071029B 外務省,10月27日15時1分配信 毎日新聞
<海外危険情報>旅行中の携帯電話にメール 外務省が検討
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071027-00000051-mai-po

インドネシア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm

●071029C Indonesia, Adianto P. Simamora, The Jakarta Post, Jakarta
学生達,環境従事者,CDMの仕事,そんなもの探しても見つからない
Students say carbon trading not what they're looking for
http://www.thejakartapost.com/detailnational.asp?fileid=20071027.H01&irec=0

ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月28日分 中国第2の巨大ダム溪洛渡ダム着工

今朝の朝日新聞にはアマゾンの森林喪失が出ている。いつかは取り組まなければならない問題だが,総量的な数字だけメモしておく。アマゾンといわれる地域はブラジルの国土の60%,500万平方km。南部は低木地帯,北部は熱帯雨林。2006年には1万4,0000平方km,30年間で66万平方km喪失,2050年には焼失面積は40%になるだろう。牧草地から大豆に変わって行く。大豆生産量は年6,000万トン,10年で2倍,世界第2位,その20%は中国へ輸出されている。

さて今日のニュースだが,私にとっては溪洛渡ダムの着工が印象的,これは長江上流,金沙江,重慶の西の地点であるが,また語る機会もあるだろう。パキスタンでは,民間開発に委ねる13発電プロジェクトが国家承認,問題は政治的混乱の中,どうやって民間資金を集めるか。フィリッピンは,一向に電気料金が下がらないことで,自由化委員会が検討に着手。インドネシアは,来週,大統領出席の元,エネルギー関連会議が開かれ,内外の100億ドル超の契約がなされる。インドネシア提案のREED,途上国の森林育成,解説が出ている。


目次

●溪洛渡ダム,三峡ダムに次ぐ第2の巨大ダム,堤防工事が開始
●パキスタン,2010年までの民間電源開発13プロジェクトが発表
●フィリッピン,国家自由化委員会NCC,電気料金下げの影響を検討
●インドネシア,100億ドル超のエネルギー販売契約に来週調印
●インドネシア,途上国ガス削減REED,京都議定書の補完機能を


本文

●溪洛渡ダム,三峡ダムに次ぐ第2の巨大ダム,堤防工事が開始

この堤防工事とは,恐らく仮締め切りのことで,河川を締め切って水をバイパスに切り替える。11月10日にも河川切り替えが行われる。三峡ダムに次ぐ流域面積を持つので,この締め切りが大変なわけである。因みに,三峡ダム地点の流域面積は約100万平方kmであるが,ここは454,373平方kmである。私の手持ちの古い資料によると,流量は平均で毎秒4,560立方m,貯水池の容量は121億トンとなり,約10,000MWの発電力と年間535億KWhの発生電力量がある。シルードウと発音する。

なお,三峡ダムが論じられたときに,あのダムは流域的には大きくなく,流れ込み式に近くて,河川流況や環境に与える影響は,それほど大きくない,と論じたが,このダムの場合は,流量は平均で毎秒4,560立方mということは,年間総流入量は1368億トンであり,貯水量はわずか120億トン,10%にも満たない流れ込み式に程度の河川への影響である。

私は,金沙江にはいろいろな思いがあり,日本の技術陣も中国の大規模水力に関われないかと,一生懸命頑張った時代があった,1998年頃のことだ。中国としては,まだ資金的に日本を頼りにしている頃で,何とか潜り込めないかと同志達とともに頑張ったが,日本側から邪魔が入って無念の涙を飲んだ。当時は,江沢民主席が日本訪問で作業服を着て天皇陛下の晩餐会に臨み,北京の日本大使館は復讐に燃えていた,プロジェクトをつぶせの号令,その犠牲となったのが,我々の金沙江,麗江の近くの金安橋プロジェクトであった。でも今でもあの時に渡り合った中国のエンジニアー達を懐かしく思っている。彼らは私の味方だった。

●パキスタン,2010年までの民間電源開発13プロジェクトが発表

国家民間投資委員会PPIBはジャトイ水資源大臣が主宰して行った会合で,2010年までに2,456MWを開発する,2008年には554MW,2009年には1,343MW,2010年には559MW,の工程である。この記事では具体的な地点名は書いていない,調べておこう。また,2008〜2016年には16,790MWを開発する,と言っている。既に,オリエントパワー社,サファイアパワー社,アトラスパワー社など耳慣れない会社の名前が挙がっている。ローカルかな。

パキスタンというところは,以外と発電分野に民間投資が進んでいて,最初は私のことかと勘違いした,「アジアの隼」,と言う本にも,ブット首相による民間発電所の竣工式のシーンから,話が始まっている。民間資金による発電所が大いにに,我々も驚いたものである。パキスタン政府は,発電所を開発するのに,]政府のお金を使うなど全く考えていない。

●フィリッピン,国家自由化委員会NCC,電気料金下げの影響を検討

フィリッピンの電気料金はとにかく高い,日本に次ぐものである。大統領は,電力改革を行えば下がる,と言っているが,時間が進むに従って,民営化が電気料金を下げないことが分かってきた。国家産業の国際的競争力を上げようとするこのNCCなる機関は,直接に下げる要因として,今政府が課している国内エネルギー資源,マランパヤのガスや地熱に対してのロイヤリティの撤廃を主張しているようだ。電気料金を下げることによって,生産力,または輸出力が伸びて,付加価値税が入るだろう,とも言っている。

●インドネシア,100億ドル超のエネルギー販売契約に来週調印

日本語ロイター電と現地紙ジャカルタポストが報じている。来週ジャカルタで,アジア・太平洋の石油・ガス会議および展示会が開幕し,29日に行われる調印式には,ユドヨノ大統領が出席するという。準備されている契約は総額で101億2,500万ドル相当のエネルギー販売契約で,東ジャワのオヨン油田やウジュンパンカ田の開発などが含まれている。

●インドネシア,途上国ガス削減REED,京都議定書の補完機能を

REDD,途上国森林破壊温暖化ガス削減計画,をインドネシアがバリのCOP13で提案する,既に関係国は支援すると表明している,と言うもので,趣旨は明確だが具体的な内容には,記事は触れていない。インドネシア政府は,バリ会議が始まる前に,南カリマンタン,北スマトラ,南東スラウエシの各地域に4カ所のパイロットプロジェクトを立ち上げて,準備するというのである。まるで手品の仕掛けは,12月のバリで,と言う感じである。

しかしとにかく,インドネシアの主張する点は,京都会議で設定されたCDM方式は,インドネシアを初め熱帯雨林を有する発展途上国には,少しも役に立っていない,ということにある。24のエネルギー代替CDMプロジェクトがインドネシア提案で国連に上がっているが,全然承認されない。京都のCDMでは,森林は造林しか認められておらず,現実に温暖化ガスを吸収している熱帯林が打ちなわれて行くことへの対策が考慮されていない,と言うのである。

記事の中に出てくるデーターだが,インドネシアの熱帯林は1億2,000万ヘクタール,1987〜1997年に年間180万ヘクタールが喪失し,2000年までは280万ヘクタールに伸びたが,2000〜2006年は108万ヘクタールに押さえられている。

●フィリッピン,PSALM,燃料供給をIPPに一任の案,真剣に検討中
●インド,石炭の世界的な高騰,クリシュナパットナム火力の入札に影響


参考資料

2007年10月28日分

パキスタン

http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Pakistan.htm

●071028A Pakistan, Dawns
2010年までの民間電源開発13プロジェクトが発表
13 private power projects by 2010
http://www.dawn.com/2007/10/27/top5.htm

フィリッピン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Philippines.htm

●071028B Philippines, Manila Bulletin
PSALM,燃料供給をIPPに一任の案,真剣に検討中
PSALM to shift fuel buying to IPPAs
http://www.mb.com.ph/BSNS20071027106950.html
●071028C Philippines, Manila Bulletin
国家自由化委員会NCC,電気料金下げの影響を検討
NCC tackles power cost reduction
http://www.mb.com.ph/BSNS20071027106954.html

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm

●071028D India, Economic Times
石炭の世界的な高騰,クリシュナパットナム火力の入札に影響
Soaring coal prices effect Krishnapatnam UMPP bidding
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Soaring_coal_prices_effect_Krishnapatnam_UMPP_bidding/articleshow/2492991.cms
●071028E India, Economic Times
タミールナド州,BHELと契約,80万KW超臨界2基
BHEL, TNEB ink MoU for Rs 8.5k-cr thermal power facility in Tuticorin
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/BHEL_TNEB_ink_MoU_for_Rs_85k-cr_thermal_power_facility_in_Tuticorin/articleshow/2493863.cms

インドネシア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm

●071028F インドネシア,10月26日15時57分配信ロイター
インドネシア、100億ドル超のエネルギー販売契約に来週調印
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071026-00000570-reu-int
●071028G Indonesia, The Jakarta Post
途上国ガス削減REED,京都議定書の補完機能を
REDD, not green, scheme for reducing emissions
http://www.thejakartapost.com/detailnational.asp?fileid=20071026.I01&irec=0
●071028H Indonesia, The Jakarta Post
来週のジャカルタでのEXPO,10億ドル相当のエネルギー契約
$10 billion energy deals to be signed next week
http://www.thejakartapost.com/detailbusiness.asp?fileid=20071026.L01&irec=0

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071028I 中国,10月26日15時36分配信 Record China
三峡ダムに次ぐ第2の巨大ダム、堤防工事が開始―中国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071026-00000015-rcdc-cn


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月27日分 タイのラオスから買電具体化へ

電気料金が比較的円滑に上昇してきたタイ,石炭火力やミャンマーの水力の停滞もあり,一挙にラオスの水力輸入を加速している。IAEAは原発建設の加速を予想,特にアジア地域に注目している。インドは大規模石炭火力建設を進めているが,遅れに苛立った政府は工程監視の委員会を設置へ。インドネシアは,バリのCOP13が迫ってきたこともあり,森林問題を中心に発言が続く,スシロ大統領は削減数値は目標のみと。中国は天然ガスの供給に問題が出てくる兆し,西気東輸の二つ目のパイプライン建設か。北京と上海の高速鉄道計画,いいよ具体化へ。


目次

●EGAT,ラオスのナムグム3など,4水力の買電を決意
●世界の原子力発電量,2030年までに現在の約2倍に=IAEA
●インド電力省,プロジェクトの遅れに,委員会設置,PFCに指示
●インドネシア,スシロ大統領,温暖化ガス削減は,強制でなく任意で
●中国の第11次五カ年計画,送電網の新しい波


本文

●EGAT,ラオスのナムグム3など,4水力の買電を決意

昨日,テンヒンブン水力増設220MW,運転開始2012年,について買電契約が署名され,EGATのクライシ総裁が記者会見,今回のテンヒンブン増設を含め,ラオスの水力4地点合計出力1,460MWについて,年内に買電契約PPAを結び,2012〜2014年までに運転を開始することを期待している,と明言した。いずれも買電単価に問題のあった第3グループであるが,昨今のタイの円滑な料金値上げで,採算ラインに乗ってきたものであろう。

4地点というのは,ラオス企業のテンヒンブン増設の他,丸紅などが進めるナムグム3水力,440MW,2013年運転開始,マレーシア企業の進めるナムテン1水力,523MW,2013年運転開始,関西電力の進めるナムギエップ水力,277MW,2014年運転開始,である。バンプーの進める
ホンサリグナイト石炭火力,1,880MWについては,パートナーの選定の問題もあって,12月の総選挙後とされている。ラオスとの買電計画については,5,000MWの合意がなされているが,タイの国会承認を待って,2,000MW追加,合計で7,000MWとなることになっている。

そのほか,タイ国内の電源開発の状況が報じられているが,天然ガス火力合計2,800MW,2008〜2010年運転開始予定のプロジェクトは,機器供給の遅れで,若干遅れることが懸念されている。シーメンスと丸紅はソンクラのチャナガス火力を,2008年運転開始を目指しているし,三菱商事とシノタイがコントラクターを務める南バンコク火力は,6ヶ月早く,2008年10月に運転開始するとされている。

●世界の原子力発電量,2030年までに現在の約2倍に=IAEA

ポスト京都のテーマーの一つは原発建設である。世界で稼働中の原子力発電所は,2005年末で,439基,約3.85億KWである。IAEAは,2030年には発電量で現在の2倍になると予想している。要因は,新興国の急速なエネルギー需要拡大と,安定供給や気候変動に対する懸念が原子力発電を押し上げる,としている。今後の開発の主体は,現在石炭火力に大きく依存する中国とインドである。

原発が現在の発電力に占める割合は,中国が2%,インドが3%であるが,現在建設中の31カ所のプロジェクトは,16カ所がインドや中国を中心とする途上国である,としている。中国については,先日もこの欄で,急速な開発が予測される記事があったが,インドについては,燃料確保に問題が出ている記事があった。インドと米国の原子力協定の行くへが問題であろう。また,東南アジアの原発開発への試みも注目する必要あり。

●インド電力省,プロジェクトの遅れに,委員会設置,PFCに指示

「飴と鞭の政策」,と書き出しているけれども,余りピンと来ない表現だ。2006年に終了した第10次五カ年計画では,電源開発計画のうち,1,0000MWが,2007〜2012年の第11次五カ年計画に繰り越され,第11次では78,577MWの開発が必要となっている。今回の対象は,主要な送電網建設計画や大規模火力電源UMPPが主体的に含まれている。電力省は,電力融資公社PFCにモニタリングのパネルを設置するよう要請し,コンサルタントを雇用して分析に当たり,報告に基づいて電力省がパネルティーなどの処置を講ずる,としている。効率改善の問題も含まれる。

私から見ると,電力本省がいつもの美辞麗句で下部機関に指示して,その下部機関が果たして本省の思うとおりに動くかどうか,疑わしい点がある。遅れの原因は,土地取得などの住民問題もあるであろうが,殆どが入札手続きの紛争が中心で,むしろ問題は開発者側よりも,官側の官僚性にあるような気がする。モニタリングを行う雇用されたコンサルタントの専門性にも,なかなか難しいものを含んでいる。しかしいずれにしても,電力省が電源開発の遅れによる供給力不足に,重大な関心を持っていることを表している。記事は,新水力開発政策の40%自由化に触れている。

●インドネシア,京都後の気候変動枠組み,2009年合意へ

NNAが,ボゴールで開かれた気候変動会議の準備会合の総括を行っている。2012年に終了する京都議定書に変わるポスト京都問題については,2009年までに基本合意に達すること,米豪を含む先進国と,中国インドなどを含む途上国の積極的な参加を謳ったものだが,温暖化ガス削減義務の取り扱いについては,多くの問題を残している。原発推進を一つのテーマーに上げているのは,日本の鴨下環境相である。日本は,バリ会議の後,来年初めに洞爺湖サミットを控えており,真剣である。CDMはポスト後も生き残るが,矮小化せず,森林,原発,水力も,概念の中に取り組むことが,本当に地球を救う道だろう。

●インドネシア,スシロ大統領,温暖化ガス削減は,強制でなく任意で

スシロ大統領の,ボゴール準備会合の冒頭演説を参照したものである。主張の内容は殆ど中国の主張と同じである。先進国の責任と,インドネシアなどの途上国の自発的いな努力,義務的削減には応じないというものである。ただ努力はするので,技術的資金的支援を,先進国は行うべきだとしている。京都議定書では,途上国は事実上CDMを通じて削減努力に参加することになっているが,森林問題について,見直しが必要としている。

●インドネシア政府の産業立地植林プロジェクトHTI,地元住民が反対

●中国の第11次五カ年計画,送電網の新しい波

中国株式市場報告書2006ー2007に基づくもので,設備に関する数字を記しておく。2006年末に於ける総発電設備は,622,000MWで前年20.3%の伸び,このうち水力は,12,8567MW(記事中の数字が間違っているので%より換算)で総設備への割合は20.6%,前年9.5%の伸び,
火力は,484,050MWで総設備への割合は77.82%,前年の2.15%伸び,である。米国の7億KWに次いで世界第2位である。

●天然ガス需給ひっ迫、中国政府,「全力で生産せよ」
●中国石油天然ガス、第2のガスパイプラインの建設を検討
●総工費3兆5千億円の大プロジェクト・北京上海間高速鉄道、建設会社を年内にも設立―中国


参考資料

2007年10月27日分

タイ

http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Thailand.htm

●071027A Thailand, Bangkok Post
EGAT,ラオスのナムグム3など,4水力の買電を決意
Egat ready to sign purchase deals for four projects in Laos
http://www.bangkokpost.com/Business/26Oct2007_biz29.php

電力一般

●071027B 原発,10月25日16時4分配信 ロイター
世界の原子力発電量、2030年までに現在の約2倍に=IAEA
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071025-00000299-reu-int

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm

●071027C India, 26 Oct, 2007, 0038 hrs IST, TNN Economic Times
インド電力省,プロジェクトの遅れに,委員会設置,PFCに指示
Carrot-and-stick policy for power projects in offing
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Carrot-and-stick_policy_for_power_projects_in_offing/articleshow/2491286.cms

インドネシア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm

●071027D Indonesia, The Jakarta Post
政府の産業立地植林プロジェクトHTI,地元住民が反対
Public oppose industrial forest plan
http://www.thejakartapost.com/detailnational.asp?
●071027E Indonesia, The Jakarta Post
スシロ大統領,温暖化ガス削減は,強制でなく任意で
Emissions cuts should be voluntary, says Yudhoyono
http://www.thejakartapost.com/detailheadlines.asp?fileid=20071025.A06&irec=5fileid=20071025.H02&irec=1
●071027F インドネシア,10月26日8時1分配信 NNA
【インドネシア】京都後の気候変動枠組み、09年合意へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071026-00000005-nna-int

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071027G 中国,10月26日11時23分配信 サーチナ・中国情報局
天然ガス需給ひっ迫、中国政府「全力で生産せよ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071026-00000005-scn-cn
●071027H 中国,10月25日19時56分配信 ロイター
中国石油天然ガス、第2のガスパイプラインの建設を検討
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071025-00000367-reu-int
●071027I 中国,10月26日11時35分配信 Record China
総工費3兆5千億円の大プロジェクト・北京上海間高速鉄道、建設会社を年内にも設立―中国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071026-00000005-rcdc-cn
●071027J China, PR inside
中国の第11次五カ年計画,送電網の新しい波
China's 11th Five-Year Plan Period Will See a New Tide of Power Grid Construction
http://www.pr-inside.com/china-s-11th-five-year-plan-period-will-r267341.htm


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月26日分 CDM審査でインドネシア不満

今朝の朝刊にも東電などのCDM案件が国連で拒否されたと出ていたが,インドネシアも不満一杯,デリバティブ化,競争を原則に重点を置くCDMは,本当に地球を救おうとしていないことに気づくべきだ。ボーゴールの準備会合終了を受けて,インドネシアの森林問題は現地紙で議論が続く。中国の原発開発加速,石炭代替の意味は大きいが,安全の問題。ベトナムがルワンプラバンで140万KW開発,それはないだろう,本流以外は。インドの次の400万KW級大規模開発,人気が薄い。

目次

●中国やインドにはCDMが承認されるが,インドネシアはされない
●インドネシア政府,森林を守るためには,天然資源としての価値認識を
●中国,今後の成長備え,原発開発を加速へ,数億KW
●ベトナムのラオス投資,ルワンプラバンで140万KW水力など
●インド,大規模火力クリシュナパットナム,わずか3企業の入札

本文

●中国やインドにはCDMが承認されるが,インドネシアはされない

インドネシアの言い分は,インドネシア政府承認のCDMプロジェクトは9つが国連に申請中だが,一つも承認されていない。世界全体では819プロジェクトが承認されているが,その35%がインドで,15%が中国である,と言うのである。インドネシアの案件は殆どがバイオマスなどの燃料代替に関するものだが,インドネシア代表の国連審査委員会のメンバーであるリナさんは,インドネシアの案件は,殆どが実行に移されていないものばかりである,中国やインドに比べて財務省の支援が殆ど得られていない。その点で中国とインドは財務当局がCDMに熱心だ,と言うのである。

既に国連で承認されたCERは,中国,インド,ブラジルを含めて7,700万トンで,そのうち5,500万トンが先進国に売却済みという。世界銀行は,CDMの世界マーケットはどんどん大きくなっていて,2004年が10億ドル,2005年が110億ドル,2006年が300億ドルという。これは恐らくCO2取引そのものではなくて,プロジェクトの波及効果を含めた費用全体を言っているのであろう。

このように,マーケットの中での金額は大きいが,国連が承認したものはわずかに7,700万トンである。1999年の炭酸ガス排出量は全世界で237億トンである。米国が55億トン,中国が約30億トン,日本が約13億トン,と言う数字を考えると,京都議定書以来の国連承認の温暖化ガス抑制の量7,700万トンは,全体排出量のわずかに0.3%で,これが世界銀行によると300億ドルの市場に達しているという。要するに,地球を救うことを考えているのではなくて,市場を形成してお金儲けをしよう,としている訳で,その犠牲がインドネシアだ。

●インドネシア政府,森林を守るためには,天然資源としての価値認識を

ボゴールの準備会合を終わって,カバーン森林大臣が,実に恨みがましく,インドネシアの実情を知らない世界の世論に,理解を促した。彼は,ボゴール準備会合でポスト京都の一つの目玉,REDD,は発展途上国森林排出削減,を提案し,これを12月のバリ本会議に上程しようとしている。しばらく彼のコメントをお聞き頂きたい。

「森林の地元住民は,森林1ヘクタール100ドルぐらいの認識しかない。実際には木材換算で1立方m150ドルであり,1ヘクタール70立方mとしたら約 1万ドルに達する。鉱山開発のための森林伐採も出来ない。更に,インドネシアの熱帯雨林がどれほど現実に先進国の発する温暖化ガスを吸収しているのか,誰も感謝せずに,インドネシアの不法伐採や山火事ばかりを非難する。2000年以前には年間2,700万立方mを伐採していたが,今では910万立方mにまで抑制している。1億4,400万ヘクタールのうち4,000万ヘクタールが保護林に指定しているが,世界の誰も評価しないし,この努力によって失われた金額は,先進国の誰も補償しようとはしていない。」。

1980年代にインドネシアで伐採しまくった日本人としては,誠に耳が痛い話だが,でも,インドネシアが声を大にして叫び始めて,世界の世論が耳を傾けるようになった現実は,結構尊い。

●中国,今後の成長備え,原発開発を加速へ

先日,人民日報が報じた10月22日のセミナーの内容に準じているが,人民日報はむしろ再生可能エネルギーに重点を置いて報道していたのに比べて,この世界的な化学雑誌のサイトは,大きく中国の原発開発に力点を置いて報道されている。内容としては,さもありなん,と言う感じであるが,過去の発想からの転換の経緯に関心を持つ。報道によると,次の通りである。

2006年3月に発表された長期原発開発計画2005年〜2020年では,2020年時点で700万KW〜4,000万KWの間で,全系統の4%を原発で賄うべく計画されていた。その当時の担当は,この計画は実際には技術的にも資金的にも困難なもので,達成可能かどうか分からない,とコメントした。しかし今の時点に於いて,中国の原発はもっと大きなものになって行くだろう。今考えているのは数億KWのレベルであり,系統内の割合は2035年に10%,2050年には30%になって行く。特に新型の原発開発に期待がかかっており,現在のウラン235を使う従来型ではなく,資源包蔵が100倍以上のウラン238を使う高速増殖炉の技術の完成に期待がかかっている。

結局,水力開発に優先的に開発をしながら,環境も考慮して大幅に原発を増やして,石炭の使用量を減らしていこうという,まさにポスト京都の地球救済の重要なファクターと見ることが出来る。安全の問題はまた別である。

●ベトナムのラオス投資,ルワンプラバンで140万KW水力など

ベトナムがラオスへの支援額を大きく伸ばす可能性がある。13プロジェクトで35億ドルである。そのうち17億ドルはチャンパサックとサラバンの原油ガス探査に使われるが,他にルワンプラバンに140万KWの水力を造るという。本流以外にそのような大規模なものは出来ないと思う。なお,ルワンプラバンの空港新設で,中国が57百万ドルの支援を行っている。

●インド,大規模火力クリシュナパットナム,わずか3企業の入札

インドが進める400万KWクラス海外石炭輸入による石炭火力の第3弾,AP州のクリシュナパットナム計画の入札が行われた。ムンドラをKWh当たり2.26ルピー,5.74セントで勝ち取ったタタは参加せず。リライアンス,サテライト,ラーセントーブロの3社となった。後者2社は,ムンドラのときに非常に高い単価を見積もっている,36ルピー,実に9.14セントであった。リライアンスが有力と言うことか。エッサールと組んでプロポーサルを提出した住友商事は落とされたのか。


参考資料

2007年10月26日分

ラオス

http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Laos.htm

●071026A Laos, VOA
ベトナムのラオス投資,ルワンプラバンで140万KW水力など
Vietnam to Invest in Additional Thirteen Projects in Laos
http://www.voanews.com/lao/2007-10-24-voa3.cfm

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm

●071026B India, Economic Times
大規模火力クリシュナパットナム,わずか3企業の入札
REL, L&T, Sterlite bid for Krishnapatnam UMPP
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/REL_LT_Sterlite_bid_for_Krishnapatnam_UMPP/articleshow/2487689.cms

インドネシア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm

●071026C Indonesia, The Jakarta Post
政府,森林を守るためには,天然資源としての価値認識を
Forest protection should consider resources value: Govt
http://www.thejakartapost.com/detailheadlines.asp?fileid=20071024.A05&irec=4
●071026D Indonesia, The Jakarta Post
中国やインドにはCDMが承認されるが,インドネシアはされない
CO2 emission reduction 'not working' for RI
http://www.thejakartapost.com/detailnational.asp?fileid=20071024.H05&irec=4

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071026E 中国,10月24日14時23分配信 サーチナ・中国情報局
三峡ダム:年内目標達成、貯水量66億立方メートル
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071024-00000016-scn-cn
●071026F China, RSC
中国,今後の成長備え,原発開発を加速へ
China to ramp up nuclear power
http://www.rsc.org/chemistryworld/News/2007/October/24100701.asp


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月25日分 インドはウラン調達に苦慮

発電所はお金さへあれば幾らでも造れるが,問題は燃料確保である。インドがウランの調達に苦慮していると言うことは知らなかった。米国の協力の行くへが気になるところ。インドと言えば中国とともに,石炭がここまで成長を支えてきた大きな原動力。インドがインドネシアの海外石炭を視野に入れなければならないのは自国埋蔵の偏在か。山口ミャンマー元大使が刺激的な発言,軍事政権は正しいと。インドネシアがボゴール準備会合で森林問題,動き出す。人民日報が積極的に,その経済の世界戦略や持続可能なエネルギー政策について説明。


目次

●インド,燃料不足が深刻,原子炉停止=米からの調達も不透明に
●インド,NTPC,石炭確保のため,インドネシア企業とJVへ
●ミャンマー,「余計な口出し無用」,元大使の記事,ミャンマー紙が転載
●インドネシア,ボゴール準備会合に,開発途上国の森林問題提案
●中国,世界の発展戦略めぐり中国の立場を説明,財政部長
●中国,持続可能なエネルギーシステム構築を,中科院が提起


本文

●インド,燃料不足が深刻,原子炉停止=米からの調達も不透明に

インドの原子力発電はまだそれほどの量に達していないが,石炭のない沿岸地区を中心に民生用原子炉17基が稼働してい,約300万KW,全体の3%弱を供給しているが,そのうちの1基,ラジャスタン州のRAPS原発4号機が,燃料不足で停止しており,稼働中の原子炉も50〜70%に落として運転しているという。原子力発電が燃料不足で発電能力低下,と言う話は聞いたことがなかった。

インドは核拡散防止条約(NPT)に加盟していない。従ってウラン燃料の輸入に国際的な規制がかかっているというのである。先般来問題となっていた米国との原子力平和協力の話であるが,インドのシン政権を連立で支える左翼政党が,米国との原子力協力に異議を唱え,批准することが難しくなった。一時はシン首相の辞任の意志も伝えられたほど深刻な話で,米国との協力があれば燃料供給への期待があったわけである。インドの原子力が動かないと言うのは,地球環境にとってもゆゆしき話である。

●インド,NTPC,石炭確保のため,インドネシア企業とJVへ

石炭の総量問題だが,世界で現時点,可採埋蔵量は98,457億トンと言われていて,石油が41年で枯渇するのに,石炭は192年,約200年といわれている。インドはこのうち,米国(25.4%),ロシア(15.9%),中国(11.6%)に続いて世界第4位の包蔵量を有し,推定で2,480億トン,確認埋蔵量は930億トンと言われている。これに対して,昨年度,2006年〜2007年の総使用量は1.11億トン,このうち243百万トンを輸入している。インドが輸入先としているのは,インドネシア,オーストラリア,南アメリカである。

今回,インド国有の火力発電会社NTPCがインドネシアに調査団を派遣したのは,インドネシアの国有石炭会社,ブキットアサムのPTBA社で,NTPCの狙いは三つあって,一つは現地にNTPC独自の技術で500MWの石炭火力を建設しその燃料をPTBAに求める,二つは現在スリランカで準備中の石炭火力への燃料供給,三つは自国へ持ち帰りNTPCの石炭火力新設に生かす,と言うものである。NTPCの現有設備は27,904MWであるが,2012年にはこれを50,000MWにする計画である。

膨大な石炭包蔵を有するインドが,どうして海外炭まで買いあさる行動に出ているのか。インドにとって不便なのは,産炭地が偏在していることで,殆どの炭坑は東部に位置している。昔は貨車でデリーまで運んでそこで発電していたが,デリーの公害問題や輸送コストの問題で,現在では産炭地近くで発電し送電線で送る方式をとっている。経済発展を続けるムンバイや南部沿岸地域では,石炭がないため,輸入原油や原子力に頼らざるを得ない。いずれにしても豊富な国内の石炭包蔵が,輸送などの問題で,海外炭の方が使いやすくなってきている地域があるということだろう。

●ミャンマー,「余計な口出し無用」,元大使の記事,ミャンマー紙が転載

1995年から3年間,ミャンマー大使を勤めた山口洋一氏が日本国内で書いた記事を,ミャンマー紙が翻訳,転載したものである。表現は過激である。「国際社会はミャンマーに余計な口出しをせず,援助や貿易,投資,技術移転などで側面的な支援を行うべき。」,だとした上で,「デモを行っているのは一般市民ではなく無頼漢や与太者,失業者。」,とまで言い切った。軍事政権にとっては誠に好都合,立場も一時は日本政府代表だから,全く渡りに船である。しかし,日本政府も少し迷惑かな。

●インドネシア,ボゴール準備会合に,開発途上国の森林問題提案

インドネシアはREEDと呼んでいる,途上国の森林破壊による排出ガス抑制,である。水曜日からボゴールで40カ国が集合,準備会合が開かれている。12月3日〜12月15日まで,バリに於いて12日間に亘って開かれるCOP13への根回しを,このボゴールで行おうと,インドネシアは手ぐすねを引いている。既に,APEC総会で森林破壊の問題は取り上げられており,バリの本会議でも主題の一つになるはずである。

森林問題に関しては,インドネシアが主導して,F10,すなわち,インドネシアの他,ブラジル,コスタリカ,コロンビア,コンゴ,コンゴ民主共和国,ガボン,マレーシア,パプアニューギニア,ペルーが加わった,熱帯林同盟みたいなものが出来ており,彼らが一斉に,インドネシアの提案を支持することになる。インドネシアの提案は要するに,途上国の森林破壊を抑制するために,先進国は資金的な貢献を行う必要がある,と言うものである。京都議定書にはなかった概念である。12月3日〜12月15日のバリでCOP13には,189カ国から約1万人が参加するとされている。

●中国,世界の発展戦略めぐり中国の立場を説明,財政部長

楊財政部長が21日,ワシントンの第76回世界銀行・国際通貨基金(IMF)合同開発委員会で行った内容で,世界銀行の政策を指示するとした上で,中国は,「第一の原則は,世銀のグローバル性の維持と強化,第二は,各国の国情と自主発展の権利の尊重,第三は,、発展の外的環境の重視,第四は,革新の推進。」,としている。常に中国の主張は,「各国の国情と自主発展の権利の尊重」,と言う言葉が入り,中国の後進性を認識して対応するよう,世界に要求している。

●中国,持続可能なエネルギーシステム構築を,中科院が提起

中国科学院(科学アカデミー,CAS)による,「挑戦に対面――持続可能なエネルギーシステムの構築」,の報告書である。インターファックスでもこれを取り上げている。短期,中期,長期に分け,短期は2020年目度,エネルギーの利用効率の向上,中期は2030年を目処,原発と再生可能エネルギー開発,長期は2050年を目処に,国内持続可能なエネルギーシステムの構築,である。なかなか理想は高い。中期の再生可能エネルギーで,特に,「水力以外」,と念を押している。

●フィリッピン,IFC,マガット水力民営化のため,アボリッツに105百万ドル支援
●三井物産 インドでCO2排出権 160万トン獲得、小口に狙い
●インド,ハリアナ州,全州へ電力を供給するため,設備増強
●ドイツ,カンボジアの農村電化やバイオを含め,約48百万ドル無償


参考資料

2007年10月25日分

フィリッピン

http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Philippines.htm

●071025A Philippines, Manila Standard Today
IFC,マガット水力民営化のため,アボリッツに105百万ドル支援
Aboitiz Power gets $105-m IFC loan
http://www.manilastandardtoday.com/?page=business3_oct24_2007

ミャンマー
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Myanmar.htm

●071025B ミャンマー,2007年10月23日10時04分朝日新聞
「余計な口出し無用」元大使の記事、ミャンマー紙が転載
http://www.asahi.com/international/update/1023/TKY200710230047.html

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm

●071025C インド,10月23日15時0分配信 時事通信
燃料不足が深刻、原子炉停止=米からの調達も不透明に−インド
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071023-00000096-jij-int
●071025D インド,10月24日8時32分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
三井物産 インドでCO2排出権 160万トン獲得、小口に狙い
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071024-00000000-fsi-bus_all
●071025E India, Economic Times
NTPC,石炭確保のため,インドネシア企業とJVへ
NTPC mines Indonesian JV to secure coal linkage
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/NTPC_mines_Indonesian_JV_to_secure_coal_linkage/articleshow/2484782.cms
●071025F India, Economic Times
ハリアナ州,全州へ電力を供給するため,設備増強
Haryana to generate power
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Haryana_to_generate_power/articleshow/2484570.cms

インドネシア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm

●071025G Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア,ボゴール準備会合に,開発途上国の森林問題提案
RI to propose REDD scheme at Bogor meeting
http://www.thejakartapost.com/detailheadlines.asp?fileid=20071023.A06&irec=5

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071025H 中国,「人民網日本語版」2007年10月23日
世界の発展戦略めぐり中国の立場を説明 財政部長
http://j.peopledaily.com.cn/2007/10/23/jp20071023_78531.html
●071025I 中国,「人民網日本語版」2007年10月23日
持続可能なエネルギーシステム構築を 中科院が提起
http://j.peopledaily.com.cn/2007/10/23/jp20071023_78529.html
●071025J China, Interfax
中国,2050年までに,化石燃料依存を60%以下に
China's dependency on fossil fuels should be less than 60 pct by 2050 - gov't think tank
http://www.interfax.cn/displayarticle.asp?aid=28891&slug=ENERGY-FOSSIL-FUEL-RENEWABLE

カンボジア

http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Cambodia.htm

●071025K Cambodia, + - 18:10, October 23, 2007 People's daily
ドイツ,カンボジアの農村電化やバイオを含め,約48百万ドル無償
Germany commits over 48 mln USD in grants for Cambodia
http://english.people.com.cn/90001/90777/6289267.htm


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月24日分 インドの水力40%は自由に売って良いと

インドは,北辺,北東辺の水力開発について,民間資金導入を進める,これが成功するかどうか,これによってインドの石炭火力を減らすことが出来るか,ポスト京都の重要なテーマーである。天然ガスの枯渇の懸念で夜も眠れぬタイの電力,タイ湾の探査に巨額を投資する。政治混乱のパキスタン,国家計画委員会が24プロジェクトを承認,ここの水力もポスト京都のテーマー。フィリッピンは相も変わらず資産売却問題,送電公社のコンセッション入札がまたお流れ。森林はポスト京都のテーマー,日本の環境省が乗り出す。


目次

●インド,水力開発促進,新政策が40%までの電力の市場取引認める
●タイ,国家石油探査PTTEP,タイ湾に1000億バーツを投入へ
●パキスタン,国家経済委員会ECNEC,チャシュマ水力など,23プロジェクトを承認
●フィリッピン,送電公社 Trnsco 売却問題,事前審査を無期限延期
●日本の環境省,森林破壊,世界監視システム開発へ,世銀基金支援で
●<人事>外務省(23日) 兼ブータン大使(インド大使)堂道秀明ら

本文

●インド,水力開発促進,新政策が40%までの電力の市場取引認める

少し意味がはっきりしないが,インド電力省が進める新水力開発政策案,大体草案が固まったようで,閣議決定を待っている状態のようだ。インドの包蔵水力開発可能は1.5億KWと膨大である。石炭火力を大幅に削減できる可能性は,ポスト京都の重要テーマーである。今まで開発できなかったのは,投資資金の問題である。そこで,一挙に民間に開放するわけだが,そのためには,投資魅力がなければならない。だから,電力の40%をスポットマーケットで自由に売ってくれ。水力は初期原価が高いが,これによってプレミアムが入るだろう,と言うのである。

ただ,政府は水力の開発スケジュールに重大な関心を持っている,第11次五カ年計画の中で,如何に開発時期を確実にするかが問題である。そこで,開発企業は完成時期を明示して開発権を獲得し,遅れた場合には,6ヶ月毎に自由販売権を5%削減するというのである。いかにも具体的に見えるけれども,いかにも中央官僚のひねくり回した作文で,実効力があるのだろうか。私は問題はむしろ立地問題だと思うが。

●タイ,国家石油探査PTTEP,タイ湾に1000億バーツを投入へ

タイは,1993年より開発が進んだタイ湾の天然ガスの枯渇について神経を使っている。ミャンマーのヤダナ・ガス田からパイプラインで輸入しているが,国際情勢が誠に微妙である。そうかと言って石炭火力は住民の反対で円滑には進まない。どんどん,天然ガスへの依存が増えて行くのは危険だが,背に腹は代えられず,国家石油PTTの子会社PTTEPに1000億バーツ,約3640億円相当を注ぎ込んで,タイ湾の更なる探査を進める計画のようだ。

今後資金を投入して行くのは,2008年から2023年の15年間で,グレイター・バンコット・サウスと言う地域で,タイ湾の沖合と思われる。この地域は,PTTEPが44.45%の権益を持っており,他にトータルやBGアジアパシフィックが参加している。この調査によって,天然ガス300 mmcfd の増産を期待しているが,現在の600 mmcfd を900 mmcfd に上げることが出来るという。なお,600 mmcfd というのは,国内需要の20%だといわれており,天然ガスは大きくミャンマーに依存しているわけである。タイの天然ガスへの懸念が分かる数字である。

●パキスタン,国家経済委員会ECNEC,チャシュマ水力など,23プロジェクトを承認

政治的に混乱するパキスタンであるが,腐敗した官僚制度も,案外,プロジェクトの承認過程には秩序だったルールがあることを知って驚いたことがあった。殆どすべてのプロジェクトは,この国家経済委員会ECNECを通過せねばならない。それぞれのプロジェクトに符号がついていて,ECNECに上がって行くのに,今戸の段階かが分かるようになっている。でも,この委員会で承認されたからと言って,すぐに出来るものではない,当然資金調達の問題があるわけである。

今回承認されたのは,24プロジェクト,1,165億ルピー,2,207億円相当であるが,アジズ首相の発言にもあるように,エネルギーに重点があることと,中国との協力を重視している点に特徴があるようだ。特に大学教育について中国の協力を得る,と言っているが,英語のパキスタンと中国語の中国と,うまく行くようには思えないが,資金だけの問題か。独自の原発技術の開発による8,800MWの原発開発目標,チャシュマ水力開発,バロチスタンの原油ガス開発などに,エネルギーの重点がある。

●フィリッピン,送電公社 Trnsco 売却問題,事前審査を無期限延期

元々何故民営化しなければならないのか,民営化と言うよりは25年間経営権譲渡であるが,という問題はあるが,これも遅々として進まない,何度も障害に遭遇している。送電会社といえば,国の電力供給の根幹を担う組織で,むしろこの機関が将来の需給計画の責任を持たなければならないのに,経営権を譲渡してしまう,資金調達のためだろうか。いずれにしても,電気事業法に定められた事項なので進められなければならないが,10月10日に締め切った事前資格審査書類に,殆どの入札者の書類に欠陥があり,無期限延期というわけである。

何が不備だったのか,と言えば,入札者の親会社が,いずれも契約履行への最終判断をしていない,と言うのである。契約決定まではいつでも逃げ出せる,というわけだ。フィリッピン電力セクターへの信頼度が薄いことを示している。書類を出した5グループの中には,イタリア企業,中国電網,マレーシア電力公社が入っている。九州電力はどうしたのかな。

●日本の環境省,森林破壊,世界監視システム開発へ,世銀基金支援で

森林,特に,ブラジル,コンゴー,インドネシアの熱帯雨林と,中国の急速な植林活動は,ポスト京都の重要テーマーであるべきである。世界銀行の,「森林炭素パートナーシップ基金」,が12月に発足するのを受けて,日本とオーストラリアが,このモニタリングの面で技術的に協力するj,と言うもの。実際問題,森林保護の効果の測定は,物理的にも手続き的にも難しい問題を含んでいる。

破壊を防いだ面積に応じて資金供与する計画で,世銀が温室効果ガス排出削減量の認証(VER)を発行,民間が排出権として購入する方式を導入する予定だ。ここでCDMにこだわることには反対,公的資金だから,そういうデリバティブ精神は排除して,もっと効果的大規模にやるべきだ。大体,京都議定書のCDMの考え方を,地球温暖化問題を矮小化してしまった。

参考資料

2007年10月24日分

タイ

http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Thailand.htm

●071024A Thailand, Bangkok Post
国家石油探査PTTEP,タイ湾に1000億バーツを投入へ
PTTEP to invest B100bn in Bongkot Gulf field key to future energy security
http://www.bangkokpost.com/Business/23Oct2007_biz36.php

パキスタン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Pakistan.htm

●071024B Pakistan, Pakistan Times
国家経済委員会ECNEC,チャシュマ水力など,24プロジェクトを承認
ECNEC Approves Developments Projects of Rs.116.5 Billion
http://www.pakistantimes.net/2007/10/23/top1.htm

フィリッピン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Philippines.htm

●071024C Philippines, Manila Bulletin
送電公社 Trnsco 売却問題,事前審査を無期限延期
TransCo pre-qualification reset
http://www.mb.com.ph/BSNS20071023106558.html

ODA一般
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Japan.htm

●071024D 外務省,10月23日10時13分配信 毎日新聞
<人事>外務省(23日) 兼ブータン大使(インド大使)堂道秀明ら
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071023-00000012-mai-peo

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm

●071024E India, Earth Times
水力開発促進,新政策が40%までの民間資金参入を認める
India plans new hydropower policy
http://www.earthtimes.org/articles/show/127258.html

環境一般
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Japan.htm

●071024F 森林保護,10月22日20時10分配信毎日新聞
<森林破壊>世界監視システム開発へ 世銀基金支援で環境省
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20071023k0000m040066000c.html

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071024G 中国,10月23日12時8分配信 サーチナ・中国情報局
上海市に中国最大の太陽光発電所オープン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071023-00000009-scn-cn


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月23日分 カラ副大統領原発はまだアイディアの段階

日本のODAは,高齢化社会に於ける日本人生き残りへの重要な手段である。地球生き残りのためには,ポスト京都では,森林,原発,水力である。今日の記事では,フィリッピンのゼロサムゲーム,資産売却ばかりが目立つが,インドネシアの森林問題も盛り上がっている。インドネシアの原発開発には,あの今や中国かぶれとなったカラ副大統領が一言。

●カラ副大統領,政府はまだ原発開発の準備が出来ていない・・・・・土曜日にゴルカル党の創立43回記念大会が行われ,中部ジャワの責任者がムリア地点の原発推進に異議を唱えた。電話出席していたカラ副大統領は,原発建設は現段階ではただのアイディアだけで何も決まっていない,国会が方針を承認してからでないと何もスタートできない,と弁明している。

一方政府側は,早々と中部ジャワ北海岸のムリアに焦点を定め,来年にも入札,2010着工,2016年運転開始,と言う超スピードで進める青写真を描いている。まず国民の説得から初めて,と言う政治的に慎重なタイの取り組みとは大違いである。インドネシア人の考え方は昔からそうだが,世界の中にある最新技術は,それを持つ外国人を雇えばよいので,何も自分たちの国民の人材育成などは,準備中にやればよいのだ,と言う安易な考え方だ。まあ或いはそれが一つの方法ではあるとも思う。

●インドネシア,森林保護の基金提唱へ,COP13で・・・・・「世界の森林面積は39億ヘクタール(1万ヘクタールは1,000平方km)で地球陸地面積の30%,毎年730万ヘクタールの熱帯雨林が喪失している。インドネシアの熱帯雨林は,国別ではブラジル,コンゴーに続いて3番目で,1億4,400万ヘクタールの熱帯雨林を持ち,毎年180万ヘクタールが失われている。」,と言う総論は前にも書いたし,インドネシアが先進国の責任を言っていることも書いた。

結局,京都議定書で盛り込まれたCDM方式では,森林はどうにもならないと言うことだ。CDMは経済競争の理屈で温暖化を防ごうというもので,競争にならない問題,例えば,森林,原発,大規模水力には殆ど関心を持っていない,実はこれらが実際には地球を救うはずなのに。インドネシアは,12月にバリで行われるCOP13に,この点をついて,森林保護への基金創設を提案する構えである。

●途上国の森林守れ,日本政府最大1000万ドル拠出・・・・・「森林炭素パートナーシップ基金(森林ファンド)」,に,3年間で最大1千万ドル(約11億4000万円)拠出する意向,と書いてある。金額的には全然効いてこない話だが,まあこれからなのであろう。オーストラリアに続いて国として2番目の提案,と言うところに意義があるのか。

●フィリッピン,NPCの資産売却,更に5発電所,来年に・・・・・資産売却のゼロサムゲームにうつつを抜かすフィリッピン。いちいち列挙するのも面倒くさいが,要するに,2008年までにNAPOCORの資産を70%売却して,NAPOCORを単なる一発電会社とし,他の新しく発電所を持った企業群と電力供給を争わせて,電気料金を下げ,更に開発への意欲を刺激して,電力需給をバランスさせよう,という考えだが,その前にも大停電が起こりそうな気配である。だから私は,資産売却だけにうつつを抜かすな,と言いたいのである。

先週,60万KWのカラカ石炭火力がベルギー系の会社に売却されて,これでNAPOCORの資産の38.64%が売却されたわけだが,今年の年内の目標は50%で,まだこれからが正念場。売却を担当するPSALMは,投資企業の意欲が増してきた,と楽観している。今後の売価対象の大物は,175MWの水力,アンボクラオ-ビンガや,192.5MWのパリンピノン地熱である。それにしても,フィリッピンには規模の大きい地熱発電所があるのには驚かされる。

●フィリッピンPSALM,スキャット発電所売却は2009年,天然ガス転換
●フィリッピン,PNOC-EDCの地熱売却,外国企業から条件で不満
●インドネシア,日本へのLNG輸出期間,延長へ
●総書記後継争い「辣腕」反感,退任した曽慶紅の関係

参考資料

2007年10月23日分

フィリッピン

http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Philippines.htm

●071023A Philippines, Manila Bulletin
PSALM,スキャット発電所売却は2009年,天然ガス転換
PSALM sets Sucat plant privatization in 2009
http://www.mb.com.ph/BSNS20071022106525.html
●071023B Philippines, Manila Bulletin
PNOC-EDCの地熱売却,外国企業から条件で不満
Foreign bidders protest 'no exit' provision in PNOC-EDC deal
http://www.mb.com.ph/BSNS20071022106518.html
●071023C Philippines, Inquirer
NPCの資産売却,更に5発電所,来年に
5 more Napocor assets to be sold next year
http://business.inquirer.net/money/breakingnews/view_article.php?article_id=95832

インドネシア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm

●071023D インドネシア,2007年10月22日03時00分朝日新聞
森林保護の基金提唱へ インドネシア、COP13で
http://www.asahi.com/international/update/1021/TKY200710210166.html
●071023E Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア,日本へのLNG輸出期間,延長へ
RI to extend period of LNG exports to Japan
http://www.thejakartapost.com/detaillbus.asp?fileid=20071022154943&irec=0
●071023F Indonesia, The Jakarta Post
カラ副大統領,政府はまだ原発開発の準備が出来ていない
Govt not yet ready to go nuclear: VP
http://www.thejakartapost.com/detailnational.asp?fileid=20071022.H07&irec=6

環境一般
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Japan.htm

●071023G 森林保護,10月22日11時48分配信産経新聞
途上国の森林守れ 政府最大1000万ドル拠出
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071022-00000919-san-int

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071023H 中国,「人民網日本語版」2007年10月22日
党中央政治局常務委員、新メンバーが確定(速報)
http://j.peopledaily.com.cn/2007/10/22/jp20071022_78429.html
●071023I 中国,10月22日8時2分配信 産経新聞
総書記後継争い「辣腕」反感
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071022-00000044-san-int


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月22日分 タイのIPP関電など15社が応札へ

●タイ,第2次IPPプロジェクト,15社がプロポーサル提出,関電も・・・・・入札条件が私には不明確な点が多いが,記事面から推測すると,どうも発電所の規模も位置も燃料も,入札側に任せているようだ。それらの詳細はまだ発表されていないが,と言うことは所謂ソリシテーション方式ではなくて,用地の準備までIPP側に任せると言うことか。前回失敗した南部の石炭火力は,完全ソリシテーションで,用地準備できずにプロジェクト放棄をせざるを得なかったEGAT側,と言うか政府側にその責任がかかってきた。今回はそれを変更したと言うことか。

この問題が起こった1994年のIPPの入札では,合計出力5,943MWの要請に対して89グループが応札し,そのときの応札総出力は39,000MWと書いてある。ソリシテーション方式ならこの書き方はおかしいが,これに倣って今回の記述を見ると,要請3,200MWに対し,15企業(グループとは書いてない)がプロポーサルを,昨日の締め切り日に提出し,その提案合計は,17,000MWと書いてある。

EPPOのビラポン局長の談話では,1994年当時の同じ企業が殆どだが,注目すべきものとして日本企業の中に,関西電力,住友商事,トヨタ自動車が入っている,と言っている。Jパワーや中部電力は,前回の地元反対で苦労したが,今回も当然入っているのであろう。関西電力は,フィリッピンのサンロケ水力で成果を誇ったが,火力については新しいのではないか。ラヨンの石炭火力で地元反対に遭遇したIRPC(元タイ石油化学企業)は今回は参加を遠慮したようだ。

そのほかに名前の挙がっているところは,エグコ,ラッチャブリ,タイ石油,ヘマラジュ土地開発,また新入りとして,アマタ,ロキシリー,イタリアンタイ,ゲートウエイ工業パーク,などの名前が見える。なお,このIPP群は,2012〜2014年に運転開始されるもので,プロポーサル審査の重点は,発電技術高度化,適正な建設費,環境調査承認状況,の3点だと言っている。私もよく分からないで申し訳ないが,環境調査承認状況など,既に応札側が調査を行っていると言うことか,従来の方式と異なるので,一度関係者に,ある時点で確かめてみたい。

私がこの記事から推測するように,本当に,応札側が,土地も燃料も環境も提案するとすれば,落札者がその責任を持つと言うことか。もしそうなら,過去のタイに於ける電源開発の実情を見れば,応札側がとんでもないリスクを負うような基がする。プロポーサルを審査した結果で,土地準備などは政府の責任にするという方式なのか。勉強したい。

●インド,ADB,J&K州の水力開発に,720百万ドル支援・・・・・昨日の記事は,ADBの総括的な支援を述べただけだったが,今日の記事によると,アザド州政府首相はADBとの会合が終わった後,直ちに中央政府シンディ電力大臣と1時間に亘って談判を行い,ADBローン,利子率6〜7%を合意させて,その後PFCに,手続きを相談したようだ。公的借款を直接州政府が受けるには,制度上問題があるのだろう。ローンの対象地点は,カルタイ地点と新ガンデルバール地点だと述べている。なお,州政府首相は,中央政府電力大臣と,45万KWバギリハール水力の問題と,NHPCが引き渡しを拒否しているヅルハスティ水力についても,協議が行われた,としている。

●インド,JSWエナージ,電力機器で,上海企業とタイアップ・・・・・中国の電機メーカーが既に大幅にインド電力セクターに参入しているとは知らなかった。インドネシアも言っていたが,とにかく今は質よりも値段である,質はそれからだと言っていたが,同じ発想か。インドメーカーは,どうも国有化で余りうまくいっていないのか。既にタタが中国のドンファンと,リライアンスが上海と,JVを結んで,400万KW級大規模計画に取り組んでいるところ,今回新たにJSWエナージが,中国企業と組んだという記事である。

●対アフリカ,資源外交に政府本腰,アンゴラ,初の円借款・・・・・そうか,アンゴラから入っていったか,内戦はどうなったのかな。「アンゴラの原油生産量は日量約140万バレル(2006年)で、国際石油資本(メジャー)も開発に参加している。今年1月には石油輸出国機構(OPEC)に加盟するなど産油国としての地位を固めつつある。」。そのほかニッケルのマダカスガル,銅のザンビア,など,来年5月に横浜で開くアフリカ開発会議で政府開発援助(ODA)の協力を発表したいとしている。

●石炭企業バンプー,及び腰で中国に接近
●パキスタン,国会,明日の委員会で,27プロジェクトについて精査
●「人工太陽」でエネルギー不足を解決、50年以内に核融合発電を実現―中国

参考資料

2007年10月22日分

タイ

http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Thailand.htm

●071022A Thailand, Bangkok Post
石炭企業バンプー,及び腰で中国に接近
Banpu takes cautious approach in China
http://www.bangkokpost.com/201007_Business/20Oct2007_biz42.php
●071022B Thailand, Bangkok Post
第2次IPPプロジェクト,15社がプロポーサル提出
15 contenders for new licences in latest IPP bidding round
http://www.bangkokpost.com/201007_Business/20Oct2007_biz34.php

パキスタン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Pakistan.htm

●071022C Pakistan, Daily Times
国会,明日の委員会で,27プロジェクトについて精査
Development Agenda: ECNEC to review, revise 27 projects tomorrow
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2007%5C10%5C21%5Cstory_21-10-2007_pg5_9

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm

●071022D India, Economic Times
JSWエナージ,電力機器で,上海企業とタイアップ
JSW Energy ties up with Chinese firms
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/JSW_Energy_ties_up_with_Chinese_firms/articleshow/2475541.cms
●071022E India, Asian Age
ADB,J&K州の水力開発に,720百万ドル支援
ADB gives $720m for J&K power project
http://www.asianage.com/presentation/leftnavigation/news/india/adb-gives-$720m-for-jk-power-project.aspx

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071022F 中国,10月21日3時2分配信 毎日新聞
<中国>共産党大会閉幕へ 常務委員会の9人体制を維持
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071021-00000011-mai-cn
●071022G 中国,10月21日12時20分配信 Record China
「人工太陽」でエネルギー不足を解決、50年以内に核融合発電を実現―中国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071021-00000005-rcdc-cn

アンゴラ
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Angola.htm

●071022H アンゴラ,10月21日8時1分配信 産経新聞
対アフリカ 資源外交に政府本腰 アンゴラ、初の円借款
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071021-00000038-san-pol


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月21日分 ネパールの水力ノルウエーが奪取

ポスト京都は,森林・原発・水力である。水力は,中国とインド周辺,森林はインドネシア。今日のニュースは,ネパールとインド北部の水力開発が話題になっており,インドネシアの森林については,インドネシア自国の努力を問う記事である。

●ネパールに水力,インドが待ち受けているに,ノルウエーが奪取・・・・・最近,ネパール電力庁が作成した資料を見ると,ネパールの理論包蔵水力は,83,000MWであり,そのうち経済的に開発可能な量は,43,000MWであるとされている。ずいぶんな量である。これまで,国際政治の不安定でインドもその開発に手が出せなかったわけであるが,マオイストの政治参加で俄然インド企業が立ち上がり,14に及ぶインド企業が入り乱れてネパールに殺到している。この記事は,インド企業が最有利とされていた,カトマンズー東北部のコシ川のプロジェクト2カ所600MWを,ノルウエー企業であるSNパワーがかっさらっていった,と言うもの。

私もメコン河で,ノルウエー企業にしてやられた苦い経験がある,彼らは素早いし,水力の開発規模を考えられないぐらい大きくしてくる。ラオスのテンヒンブン水力の非常に早い段階で,ラオスの技術者から,ナムテン2の下流に作る案があると持ちかけられて,上流でナムテン2の分流プロジェクトが進んでいるのに,下流で流れ込み式なんて今議論できないだろう,と言ったら,途端にラオス人技術者は横の部屋にいたノルウエー人技術者に,日本は関心ないようだ,それっ,とばかり本国に連絡を取って,スウエーデン資金と組んで,あっという間に,発電所を創ってしまった。

今回は,インドのGMR社が殆どこれらのプロジェクトを手中にしていたところで,ネパール国会が口を出し,同時に落札できるのは一社に一プロジェクトと言う条件を出して,SNパワーにタマコシプロジェクトを落札させてしまったわけである。SNパワーの政治的な動きもあったようだが,ネパール側の本質論は,水資源とは国家の財産であり,それを一社に握らせる,特にインド企業に握らせることのリスクへの警戒感があったとも書かれている。記事は,本流のように流れ込んだインド企業をSNパワーが,網の中に追い込んでしまった,と書かれている。

このタマコシ第1及び第2水力には,世界銀行やADBが関心を示しており,2014年運転開始,SNパワーは既にインドのPTCと買電交渉を始めている。またSNパワーは,上流のアッパータマコシ309MWプロジェクトも視野に入れている。

●インド,J&K州,水力開発に,ADBの支援を期待している・・・・・ジャムアンドカシミール州は,パキスタンとの領土紛争,中国との呂言う度紛争を抱えて複雑な地域である。チェナブ川,インダス川,ジェルム川の主要河川を有して,包蔵水力は20,000MWと言われており,その開発はポスト京都の重要なテーマーの一つである。先週火曜日,ADBの南アジア局長TKカンディア氏が州都スリナガールを訪問し,州政府Rヨラ電力大臣らと協議を行ったが,ADBはその電力セクターへの支援を表明して,州政府を大いに喜ばせた,と言うわけである。

最近になって,309MW,NHPCによって工事中のドルハスティ水力プロジェクトが,州政府に移管されることになり,更にこの地域には,バギリハールなどの重要プロジェクトが目白押しで,ADBの支援は心強い。また,現在中央政府によって策定中の水力開発政策案では,民間資金の導入と地元対策に力点を置いており,これもJ&K州の水力開発に,大きな追い風となるはずである。

●インドネシア,不法伐採,先進国の助けを乞う前に,警察などの予算を増やして・・・・・インドネシアの森林保護は,ポスト京都の重要なテーマーの一つである。先日から,インドネシアの森林はインドネシアのためだけにあるのではなく地球人類のためのにあるのだから,先進国は保護のための資金を分担すべき,と随分ジャカルタポストを賑わしたが,今日の記事は一転して,先進国に余りベッグするな,我々にもまだ出来ることがある,と言う論調である。

●パキスタン自爆テロ,米の安定化構想打撃,イスラム過激派存在誇示
●インド,マハラシュトラの電力需給,急迫,200万KW制限
●中国,初の海上風力発電所、渤海湾に完成間近

参考資料

2007年10月21日分

パキスタン

http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Pakistan.htm

●071021A パキスタン,10月20日8時0分配信産経新聞
パキスタン自爆テロ 米の安定化構想打撃 イスラム過激派存在誇示
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071020-00000079-san-int

フィリッピン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Philippines.htm

●071021B Philippines, Manila Bulletin
国家石油PNOC,地熱事業で,14企業を事前資格審査
PNOC prequalifies 14 prospective bidders for geothermal subsidiary
http://www.mb.com.ph/BSNS20071020106276.html

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm

●071021C India, Economic Times
マハラシュトラの電力需給,急迫,200万KW制限
Power demand zooms, MSEDCL says people should cooperate
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Power_demand_zooms_MSEDCL_says_people_should_cooperate/articleshow/2475128.cms
●071021D India, Earth Times
ネパールに水力,インドが待ち受けているに,ノルウエーが奪取
Norway firm overtakes Indians in Nepal hydropower deals
http://www.earthtimes.org/articles/show/126928.html
●071021E India, Earth Times
J&K州,水力開発に,ADBの支援を期待している
Kashmir seeking ADB help in power development
http://www.earthtimes.org/articles/show/127044.html

インドネシア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm

●071021F Indonesia, The Jakarta Post
不法伐採,先進国の助けを乞う前に,警察などの予算を増やして
Fund illegal logging fight, govt told
http://www.thejakartapost.com/detailnational.asp?fileid=20071019.D03&irec=2

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071021G 中国,「人民網日本語版」2007年10月19日
中国・カザフ石油パイプライン、529万トンを輸送
http://j.peopledaily.com.cn/2007/10/19/jp20071019_78349.html
●071021H 中国,「人民網日本語版」2007年10月19日
初の海上風力発電所、渤海湾に完成間近
http://j.peopledaily.com.cn/2007/10/19/jp20071019_78356.html


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月20日分 タイの原発推進全容を決定

●タイの原発開発,全体計画を承認,法律書き下ろしへ・・・・・ポスト京都の主題は,森林・原発・水力である。その原発は,中国,インドは勿論のこと,東南アジア諸国,特に,タイ,インドネシア,ベトナム,フィリッピンなどが焦点である。インドネシアは,技術は二の次にして商業的な交渉から入っており,ベトナムは慎重且つ大胆に原発技術に集中,フィリッピンはまだ及び腰ながら大統領が言及している。政治的手続き的にもっとも慎重に進めているのはタイだろう。タイは,最終的に2022年に400万KWの原発を導入する基本計画を決めているが,昨日,コシット副首相主宰の国家エネルギー政策委員会に於いて,重要なスタート点に立った。

まず今から5ヶ月内に原子力発電施設建設計画案を策定する。一般公聴会の他,内外の専門家やIAEAの意見を聴取する。エネルギー省内に原子力局開発庁を創設,2008年〜2010年の間に原発関連の法整備を行う。発電開始の2022年まで国民へのキャンペーンを実施するが,その費用は毎年195百万バーツ,総額24.4億バーツの予算を計上する。最終的には2022年に400万KWの原発投入を目指す,と言うないようである。法制面や国民へのキャンペーンを重要視するところは,国民運動に悩ませられるタイらしいアプローチだ。

なお,この昨日の委員会では,バンコク市内の地下ケーブル化に777億バーツ,EGATインターナショナルの創設に5,000万バーツが承認された。また記者会見にたったエネルギー大臣は,ラオスからの水力輸入は,2015年までに700万KWとし,331万KW分について買電契約を決定したが,その買電単価は,KWh当たり1.89〜1.97バーツである,とした。これはドル換算で5.99セント〜6.24セントで,過去の4セント前後から比べると,燃料調整制度が効いてきて電気料金が10セント近くになったことを反映して高くなった。ここまで来ると,高価と言われるナムニエップ水力も視野に入ってくるだろう。

●タイ,更に200万KW,ラオスから買電へ・・・・・ロイター電である,前のエネルギー大臣の発表を敷衍している。先週木曜日に両国の間で署名されたもので,500万KWに追加,合計700万KWである。なお,EGATの買電契約案も承認したが,それは,523MWナムテン1,1,440MWナムグム3, 261MWナムニエップ,220MWテンヒンブン増設の4地点で合計3,314MW。買電単価は,それぞれKWh当たり1.94バーツ,1.97,1.95, 1.89バーツである。約5セントと注釈が入っているが,今日時点の換算では6セント前後になる。

記事によると,ホンサのリグナイト石炭火力プロジェクトは,現在の1,470MW規模から大幅に引き揚げて4,784MWにするという。大丈夫か,と言いたくなる。結局,2020年時点での電力国外輸入の割合は9%に達する。1990年当時は,我々は1%が限界だろうと話し合っていたが,国内石炭火力の挫折,ミャンマー情勢に不安で,なりふり構わず,と言うところか。まあそれだけ国際情勢が安定してきたとも言える。

●パキスタン史上最悪級のテロ,ブット氏,間一髪・・・・・安定しないのがパキスタン情勢。パキスタンの水力開発は,ポスト京都の重要な要素であるのに。ブット女史が首相在任中に,パキスタンの工業団地やムンダ多目的プロジェクト,北の農村電化,など走り回ったが,その後,シェリフ首相当時の悪政で立ち上がったムシャラフ将軍のクーデターに拍手したものである。しかし,彼が余りにも政権欲にこだわりすぎた。これからの政治情勢はまだまだ不安,早く落ちついて欲しい。]

●ベトナム,インドシナ,東西回廊で実証走行,国交省など実施
●フィリッピン,PSALM,パナイディーゼルなど売却へ,10社が参入と
●インド,水力開発新政策,40%の電力をスポットマーケットでOKと
●世界銀行,対中協力を緊密化,人民日報の記事

参考資料

2007年10月20日分


ベトナム
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Vietnam.htm

●071020A ベトナム,10月19日8時0分配信 NNA
【ベトナム・インドシナ】東西回廊で実証走行、国交省など実施
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000007-nna-int

タイ
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Thailand.htm

●071020B Thailand, Reuters
タイ,更に200万KW,ラオスから買電へ
Thailand to buy another 2,000 MW of power from Laos
http://uk.reuters.com/article/idUKBKK15938520071018
●071020C Thailand, The Nation
タイの原発開発,全体計画を承認,法律書き下ろしへ
Nuclearpower scheme backed Bid to draft law in three years after studies of locations, costs
http://nationmultimedia.com/2007/10/19/headlines/headlines_30053005.php

パキスタン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Pakistan.htm

●071020D パキスタン,10月19日12時7分配信毎日新聞
<パキスタン>史上最悪級のテロ ブット氏、間一髪
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000034-mai-int

フィリッピン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Philippines.htm

●071020E Philippines, Manila Bulletin
PSALM,パナイディーゼルなど売却へ,10社が参入と
10 firms eye Palinpinon-Panay package
http://www.mb.com.ph/BSNS20071019106166.html

ODA一般
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Japan.htm

●071020F 緒方理事長,10月18日19時0分配信時事通信
ODA予算の拡充訴え=サミットなど控え−緒方JICA理事長
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071018-00000152-jij-pol

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm

●071020G インド,日本経済新聞
インドのシン首相、辞任のうわさを否定
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20071019AT2M1804819102007.html
●071020H India, Economic Times
水力開発新政策,40%の電力をスポットマーケットでOKと
Hydel projects may get to sell 40% power at spot mkt price
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Hydel_projects_may_get_to_sell_40_power_at_spot_mkt_price/articleshow/2472206.cms

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071020I 中国,「人民網日本語版」2007年10月19日
世界銀行、対中協力を緊密化
http://j.peopledaily.com.cn/2007/10/19/jp20071019_78327.htm


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月19日分 神が創り賜いし石炭火力の島

●タイ,EGAT総裁,国内で石炭火力が出来ないなら海外立地へ・・・・・国外立地なのか海外立地なのか知らないが,このEGAT総裁の発言は,国内反対派にとって,痛くも痒くもない発言だ。タイの石炭火力が入らなければ,電気料金が持たないと言うことが分かっている。政府は盛んに天然ガス依存度が大きくなることを懸念していると言っているが,実際のところは電気料金だろう。計画では,2014〜2016年に280万KWの石炭火力を導入することになっている。地点はまだ決まっていない。過去に南部のプラチュアキリカーンでもう反対にあって撤退した経験がある。

この記事では,ラオス北部ホンサのリグナイトを用いた石炭発電所の計画で,出力は180万KWであると書いてあるが,そんなに大きいのか。内陸部の山間の発電所で水もすくなく,マモー以上の公害を引き起こすのではないか。ラオスからは,既に,ナムニエップの260MW,ナムグム3の460MW,ナムテン1の523MW,テンヒンブン増設の28万KWを輸入する協定を結んでいる。

地球温暖化の問題が言われているが,少なくとも今世紀の人類にとって,石炭は重要なエネルギー資源で,新技術の導入で今石炭をたき続ける必要がある。タイにとっては,既にマモー400万KWの集中的な石炭火力で苦い経験をしている。また,石炭の世界的に豊富な埋蔵量を考えると,輸入石炭が使用可能な発電所を考えるべきで,タイの国内で出来ないからラオスに行く,と言うのは方向が違うのではないか。我々は,タイと近隣国の電力需給のためには,カンボジアの西端の,「神が創り賜うた石炭火力の島」,カンボジアのココンを,当然考えるべきだと思うが。

●インドネシアの森林問題・・・・・ポスト京都の主題は,森林と原発と水力である。ジャカルタポストが,迫り来るバリ気候変動会議を睨みながら,森林問題に関する重要な記事を二つ載せている。一つは,森林のCDM条件の変更要請であり,二つは,インドネシアの森林保護への先進国の責任問題である。ここで総量をチェックしておきたい。世界の森林面積は39億ヘクタール(1万ヘクタールは1,000平方km)で地球陸地面積の30%,毎年730万ヘクタールの熱帯雨林が喪失している。

インドネシアの熱帯雨林は,国別ではブラジル,コンゴーに続いて3番目で,1億4,400万ヘクタールの熱帯雨林を持ち,毎年180万ヘクタールが失われている。世界の森林の年間二酸化炭素吸収量は総量で2,830億トンである,と言われている。これは1ヘクタール当たり72トンである。インドネシアが吸収している二酸化炭素は104億トン,毎年の森林喪失で失われた吸収量は1.3億トンである。日本の排出量は13億トン。

●インドネシア政府,森林からのCDMの条件緩和を考慮中・・・・・京都議定書によるCDMで,インドネシアの国内委員会が承認したものが24プロジェクトあるが,すべてエネルギー分野で,森林はゼロである。これは,森林の造林森林再生の条件が厳しすぎるからだ,と言うのである。例えば,造林については,過去50年間森林がなかったことを証明する必要がある,そのような資料はない,と主張している。他にも問題があるが,いずれにしてもCDM条件をがんじがらめにしているのは,CDMのデリバティブ的感覚である。

●森林保護のためのコストは,地球温暖化に関係する先進国も負担せよ・・・・・これに関する記事は,前にも出たが,更に敷衍して,近く開かれるボゴールでの準備会議に備えようというもの。インドネシアの言い分は,インドネシア熱帯雨林の木材価値が高すぎる,インドネシア一国で努力しても,費用がかかるばかりで機会損失も多い。インドネシアの森林喪失抑制で便益を得るのは,人類,特に先進国の人類だから,インドネシアの森林保護育成には,先進国の財政的支援が必要である,と主張している。

●温室効果ガス半減,気温上昇2度抑制,IPCC報告書案,2050年に向け対策急務
●フィリッピン,PSALM,24.6億ドルのNPC負債,レートなど見直しへ
●フィリッピン,カラカ発電所売却,落札企業に60万KW増設の権利を
●中国,5年以内に停電がなくなる!発電量は世界2位に

参考資料

2007年10月19日分


タイ
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Thailand.htm

●071019A Thailand, Bangkok Post
EGAT総裁,国内で石炭火力が出来ないなら海外立地へ
Egat threatens to move coal plants to Laos
http://www.bangkokpost.com/181007_Business/18Oct2007_biz39.php

フィリッピン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Philippines.htm

●071019B Philippines, Manila Bulletin
PSALM,24.6億ドルのNPC負債,レートなど見直しへ
PSALM plans to restructure $ 2.46 billion of NPC debts
http://www.mb.com.ph/BSNS20071018106050.html
●071019C Philippines, Manila Bulletin
カラカ発電所売却,落札企業に60万KW増設の権利を
Calaca winning bidder makes expansion offer
http://www.mb.com.ph/BSNS20071018106057.html

インドネシア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm

●071019D Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア政府,森林からのCDMの条件緩和を考慮中
Govt aims to ease requirement to trade carbon in forestry
http://www.thejakartapost.com/detailgeneral.asp?fileid=20071017210430&irec=2
●071019E Indonesia, The Jakarta Post
森林保護のためのコストは,地球温暖化に関係する先進国も負担せよ
Forest preservation: Moving beyond benefit-sharing
http://www.thejakartapost.com/detailbusiness.asp?fileid=20071017.L03&irec=2

環境一般
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Japan.htm

●071019F 気候変動会議,10月17日16時14分配信産経新聞
温室効果ガス半減 気温上昇2度抑制 IPCC報告書案 2050年に向け対策急務
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071017-00000105-san-soci

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071019G 中国,10月18日8時45分配信 Record China
5年以内に停電がなくなる!発電量は世界2位に―中国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071018-00000002-rcdc-cn


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月18日分 インド水力開発地元へ無償電力

原油価格,ニューヨーク市場で一時的にバレル89ドルに達した。IEAは2007年の原油需要日量8,590万バレルとし,9月の生産が8,510万バレルだとし産油量の減少を指摘した。原油の総量をチェックしておきたい(1バレルは159リッター)。原油確認埋蔵量は大まかに言って1兆バレル,その25%,約2,600億バレルをサウジアラビア,イラクが10.9%,1,125億バレル,アラブ首長国連邦が9.5%,978億バレル,などなどである。世界日需要を365倍すると317億バレルで,確認埋蔵量を年需要で割ると31年になる。これは可採年数と呼ばれているが,今後新しく発見される埋蔵量も入れると枯渇年数は80年と言われている。

私の友人で原油生産に関係していた専門家は,可採年数はいつまでたっても30年だという。100年といってしまえば需要にゆるみが出てくるし,5年といってしまえば世界的不安と原油の高騰を招く。だから誰かが常に30年になるよう調整しているらしい?確かに,君はまだ30年生きるよ,と言われればある程度心の余裕が出てくるし,余り死ぬことを意識しなくても生活できる。5年後に死ぬと言われれば,ちょっと考え込んでしまう。

●インド水力開発新政策,地元州が発電企業から,無償で電力を得る・・・・・ポスト京都の重要なテーマーの一つは,インド北部に包蔵する1億5,000万KWを如何に開発してインドの石炭火力を減らすか,と言うことである。インドの新しい水力開発政策の話は,昨日も記事に出ていたが,今日の記事は更に細かく地元への便益還元を解説している。日本も,昭和40年代に,水資源開発特別措置法で地元還元を謳い,更に電源でも地元還元のための電源特別会計が,今でも生き残っている。

今回のインドの趣旨は,やはり彼らも,地元政策なくして開発はあり得ないと言うことをよく知った上での政策で,水力開発の発生電力の13%を地元州に無償で落とすことを前提としており,開発企業はこの代償を買い取り電気料金の中に入れることが出来る。現在の政策案のドラフトは,12%となっていたが,これを13%に上げて,増分1%は,地域の開発基金に回すと言うことである。またこのほか,開発の影響を受けた家族には月100KWhが無償で与えられ,発電所から半径10km内は,開発企業の手で電化されなければならない,と細かい。

最近では,水力開発費用の25%ぐらいが,移住住民の手当や環境対策に使われていると思われるが,いずれも一時的な支出であり,耐用年数の間,これだけの無償を供与することは,開発企業にとっても大きな負担である,と言うよりもそのしわ寄せは一般の電力需要家にかかってくることになる。

●温室効果ガス,年間排出量は1人当たり2トン,独首相提案・・・・・メルケル首相は執拗ですね。流れとして,削減義務はかけないという方向に走っているのに,「美しい地球50」,以上の具体的な議論が出てきた。ますます先進国の反発を招くだろう。彼女の目標も2050年で,現在世界の一人当たり排出量は年4トン(昨日の私の議論で,炭素換算で65億トン,二酸化炭素で236億トンだから,今は二酸化炭素で話が進んでいる。)であるから,「美しい地球50」,と数字は一致していることになる。

現在国別で行くと,米国20トン,ドイツ11トン,日本10トン,中国3.5トンであるから,日本などは6%どころか80%削減,と言うことになる。彼女は,先進国と途上国の関係から,「1人当たりの排出量を同じにする指標しかあり得ない」,と言い切っている。現状から銅減らして行くか,森林吸収をどうするか,いずれにしても目標値はともかく,方法論としては,森林,原発,水力,の三大テーマーになって来る。

●重慶市,長江上流の経済の中心に,内陸部の中枢担う総合都市計画を発表・・・・・先日,大規模貯水池の上流に100万都市がある川は,インドネシアのチタルム川やベトナムの紅河である,と書いたが,長江上流には3,100万人都市が存在する。重慶の総合都市計画について記事に書かれているが,重要なのは上水道計画である。特に中国では,都市の下水道計画を徹底的にやっていただきたい。三峡ダムは,流れ込み式だから,余り大きな水質への影響は受けていないはずだが,上流から3,100万人の下水が流れ込んだのではたまらない。

●中国,電力使用量,今後3年間は年10%増を予測・・・・・中国電力連合会の予測。2010年には,発電総容量が9億KWに達し,全国の電力需給がバランスする,と言っている。現在の中国の一人当たり年使用量は,2,149KWh,日本の四分の1,米国の七分の1である。ただ,中国に言いたいのは,発電所はお金さへあれば幾らでも出来る,でも問題は燃料確保であると。

●ラオスの4っつのダム,環境団体がFS調査を見て態度を決めると・・・・・4つのダムとは,中国企業のパクベンとパクライ,タイ企業のサヤブリ,マレーシア企業のチャンパサッックのムアンコンである。いずれも中小規模と思われる。

●中国の国家投資ファンド、世界市場の不安定要素にはならず=会長
●専門家筋,タイは,北部のメコン第3架橋プロジェクトを急げ
●タイ,石炭採掘バンプー,海外事業を強化,インド,ラオスなど
●インドネシア政府,中央スラウエシのLNG基地から,60億ドル期待
●三峡ダムによる水質悪化を否定、長江の環境保護に巨額投資―重慶市長

参考資料

2007年10月18日分


タイ
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Thailand.htm


●071018A Thailand, Bangkok Post
タイは,北部のメコン第3架橋プロジェクトを急げ
Expert urges speedy Thai-Laos bridge work
http://www.bangkokpost.com/161007_Business/16Oct2007_biz21.php
●071018B タイ,10月17日8時0分配信 NNA
【タイ】石炭採掘バンプー、海外事業を強化
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071017-00000006-nna-int

フィリッピン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Philippines.htm

●071018C Philippines, Manila Bulletin
送電公社のラグナ送電プロジェクト,中国企業が落札
Chinese win TransCo’s Laguna project
http://www.mb.com.ph/BSNS20071017105967.html

ラオス
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Laos.htm

●071018D Laos, VOA
ラオスの4っつのダム,環境団体がFS調査を見て態度を決めると
Laos: New Dams Depend on Feasibility Study Results
http://www.voanews.com/lao/2007-10-16-voa3.cfm

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm

●071018E インド,日本経済新聞
米との原子力協定、棚上げへ・インド、左翼政党に妥協
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071017AT2M1603J17102007.html
●071018F India, Economic Times
新政策,地元州が発電企業から,無償で電力を得る
Host states to get extra hydel power from generating firms
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Host_states_to_get_extra_hydel_power_from_generating_firms/articleshow/2465204.cms

インドネシア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm

●071018G Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア政府,中央スラウエシのLNG基地から,60億ドル期待
RI may earn $6b in revenue from Senoro LNG plant
http://www.thejakartapost.com/detailbusiness.asp?fileid=20071017.L02&irec=1

環境一般
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Japan.htm

●071018H 独首相,10月16日21時33分配信 毎日新聞
<温室効果ガス>年間排出量は1人当たり2トン 独首相提案
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000161-mai-int

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071018I 中国,10月16日14時56分配信 Record China
電力使用量、今後3年間は年10%増を予測―中国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000015-rcdc-cn
●071018J 中国,10月17日8時0分配信 Record China
長江上流の経済の中心に、内陸部の中枢担う総合都市計画を発表―重慶市
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071017-00000002-rcdc-cn
●071018K 中国,10月16日16時46分配信 ロイター
中国の国家投資ファンド、世界市場の不安定要素にはならず=会長
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000657-reu-bus_all
●071018L 中国,10月16日16時17分配信 Record China
三峡ダムによる水質悪化を否定、長江の環境保護に巨額投資―重慶市長
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000017-rcdc-cn


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月17日分 米大統領京都議定書は悪い政策

二酸化炭素の排出量を炭素換算してメガトン(100万トン)で表すが,これが国際的にCO2排出量を表す数値である。分子量換算すると,二酸化炭素1トンは炭素換算で0.273トンである。1999年の世界の年間の二酸化炭素排出量を炭素換算で表すと,64.6億トン(炭酸ガス237億トン),日本は4.9%だから3.17億トン(炭酸ガス11.6億トン),これを今13億トンと言っているのか。国別で最大は米国で23.2%,15.0億トン(炭酸ガス54.9億トン),3位の中国は11.9%,ロシアが6.1%で,インドが49%。もっとも,中国とインドのデーターは少し古いだろう。

以下は,私の友人がくれたメールの引用である。地球温暖化の影響については,すでに四半世紀前からコロンビア大学のJHリフキンという学者が指摘していて,日本でも「エントロピーの法則」という上下巻が詳伝社から上梓されている(今日の書籍で紹介)。同著や他の著作は,今でもいろいろな大学の環境問題を扱う学部で教科書として採用されている。終章では,東洋的な自然と人間が共生する社会の理想が説かれている。今回の中国共産党大会では,とかくポスト胡主席の人事構想に注目が集まっているが,私はあの共産主義大国が,経済発展と地域間格差,環境問題といった(現代資本主義的な)課題とどう向き合っていくのかにとても興味がある。

●日本経団連,産業分野別に世界のCO2削減を=「ポスト京都議定書」で提言・・・・・昨日も少し触れたが,この経団連の地球環境部会の報告は,真っ向から京都議定書の削減義務に反対しているという意味と,電力,鉄鋼,石炭,鉱業などの国際横断的なアプローチを提案していると言うことで,目新しく且つ現実的に見える。この記事の中で,今年6月策定の,「骨太の方針2007」,では,「各国の事情に配慮した柔軟化,多様化」,と言う言葉が入っていて,これはこの前のAPECで米国と中国に折れたものだが,経団連がこれをフォローしたのか。

しかし,今日の新聞記事では,経済同友会が,削減義務付けは絶対に必要と言っているので,真っ向から対立している。どういう関係かよく分からない。昨日,アフリカのナミビヤ大統領と会談した福田首相は,洞爺湖サミットでの,「美しい星50」,に触れている。あの言葉は,安倍首相とともに,或いはAPECの妥協とともに,消えていったのではなかったのか。

●米大統領,「京都議定書は悪い政策」・・・・・大統領,ここまで言うか。経済を押さえなければ達成できないから悪い,と言う表現で,「根本的な問題は経済成長と環境保全を同時に達成できるかどうかだ。」,と言っている。そこには原子力発電の拡大を視野に入れている。京都議定書はまだ5年を残しながら,完全に葬り去られようとしている。ポスト京都は,森林と,原発と,大規模水力である。

●インド,水力開発の土地準備,州政府から推進者の責任へ・・・・・ポスト京都の一つの重要なポイントは,インド周辺の大きな水力包蔵が円滑に開発されて,インドの石炭火力をある程度代替できるかどうか,にかかっている。インド政府は,現在,新水力開発政策を起草中であるが,その中の重要な点として,土地準備,補償,地域社会開発など,従来地元州政府が担当してきたものを,開発者の責任に移そうとしている。更に,地元への電力無償供与を義務付けて,これらの費用を一切我っさい,均等電気料金の中に入れて,プロポーサルを書かせようとしている。

さて,私は,果たしてインド周辺,特に北部,北東部諸州が,この水力開発にどこまで協力するのか,関心を持って見守っている。中央政府の意気込みは理解できるが,インドのプロジェクト遂行には,州政府が中央政府の方針に従って努力するかどうかにかかっている。まもなく発表される水力開発方針は,州政府とも十分に議論したのであろうか。いつものように,中央政府の書く文書は美しいが,誰も従わない,と言うようなことのないよう,それがポスト京都で,本当に地球を救うかどうかの分岐点である。

●ベトナム,インフラなど投資阻害要因に警戒強まる
●ミャンマー援助、人材開発関連を取りやめ=官房長官
●インド,NTPCの電源開発遅れ,首相府が介入へ
●三峡ダムの環境破壊,政府担当者は事実を否定

参考資料

2007年10月17日分


ベトナム
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●071017A ベトナム,10月16日8時0分配信 NNA
【ベトナム・インドシナ】インフラなど投資阻害要因に警戒強まる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000007-nna-int

ミャンマー
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Myanmar.htm


●071017B ミャンマー,10月16日11時9分配信ロイター
ミャンマー援助、人材開発関連を取りやめ=官房長官
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000577-reu-int

インド
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●071017C India, Economic Times
NTPCの電源開発遅れ,首相府が介入へ
NTPC's project delay irks PMO
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/NTPCs_project_delay_irks_PMO/articleshow/2462010.cms
●071017D India, Economic Times
水力開発の土地準備,州政府から推進者の責任へ
Hydel power may come with riders
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Hydel_power_may_come_with_riders/articleshow/2461986.cms

環境一般
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Japan.htm


●071017E 米国大統領,日本経済新聞
米大統領「京都議定書は悪い政策」
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20071016AT2M1601016102007.html
●071017F 経団連,10月15日19時2分配信 時事通信
産業分野別に世界のCO2削減を=「ポスト京都議定書」で提言−日本経団連
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071015-00000104-jij-bus_all

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071017G 中国,「人民網日本語版」2007年10月12日
中国、東中国海協議を引き続き積極推進
http://j.peopledaily.com.cn/2007/10/12/jp20071012_77934.html
●071017H China, China Daily
三峡ダムの環境破壊,政府担当者は事実を否定
Official denies 'disaster' caused by gigantic dam
http://www.chinadaily.com.cn/china/2007-10/15/content_6176795.htm

カンボジア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Cambodia.htm


●071017I カンボジア,10月16日9時52分配信毎日新聞
福田首相 カンボジアのヘン・サムリン議長と会談
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000009-maip-pol


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月16日分 胡錦濤総書記演説省エネ環境

経団連のポスト京都への主張,まだここには収録していないが,ポイントは京都議定書のような量的な義務を排除して,エネルギー効率で競争しようではないか,と言うことである。もう一つの主要点は,世界横断的に,電力,交通など分野別に競争して,分野ないの協力関係を増進するというもの,面白いかも知れない。

●ネパール議会、審議を延期・王制廃止など巡り2日間・・・・・昨日は,ネパールの政治的動揺で,インドが目指すネパールの水力,ポスト京都への重要なプロジェクトの開発で,インドが戸惑っている,と言う論点を書いたが,今日は日本経済新聞が,その政治的混乱のポイントを解説していてよく分かった。現在開かれているネパール暫定議会が,王制廃止の時期で揉めて,2日間の休会に入ったことを,インドは心配しているのだ。

毛派は今すぐ王制廃止を決定しようとするし,会議派は,選挙後の制憲議会で決めようと言うのである。結局,会議派の中の王制保護派が言うことを聞かない。会議派は,「毛派は今も脅迫や暴力行為を続けている」,と非難する声明を発表,先行きが危ない。とにかく,ウエストセティなど,国境付近の水力を開発しようとすると,毛派が納得しなければ危なくて調査も続けられない,と言うわけである。

●省エネ,環境に重点=成長方式の転換図る−中国・・・・・胡錦濤総書記の党大会の演説で,江沢民前総書記が2番目の序列で入場し,湖錦濤総書記の2時間20分に亘る演説を,天井を見ながらときに目をつぶって聞き入ったという。対中硬派で知られる評論家宮崎正弘氏は,これは湖錦濤総書記が,この後に続く政治局常務委員の選定で,苦慮している結果で,この党大会では,湖錦濤の完全掌握は不可能だ,と談じている。本当にそうなのかな。

演説は,「資源節約型で環境に優しい社会の建設を,すべての部門と家庭にまで徹底させなければならない。」,として省エネルギーを前面に押し出してきた。果たして,2020年までにGDPを2000年比で4倍にする経済目標とうまく調和するのであろうか。環境の部分については,私はあくまで謙虚である,それは,今中国が当面している環境問題は,まさしく,昭和40年当初に,我々日本人が経験してきた公害そのものであるから。

人民日報は,演説の要点として,経済力の大幅な高まり,改革開放に重大な進展,人民の生活の改善,民主的法制の確率に進展,社会構築の全面的展開,などの諸点としているが,特に民主的法制の部分ではどう言っているのか。「人民代表大会制度,中国共産党が指導した多党協力,政治協商制度,民族地域自治制度などは引き続き改善され,基層における民主的活力が強まった。」,と言う表現で,潮流を説明しようとしている。これはなかなか我々には分かりがたい部分である。

●2007年のベトナムGDP伸び率,過去10年で最高に=国営紙・・・・・フック計画投資相の国会での発言によると,2007年のベトナムの経済成長は8.5%を達成すると言っている。2007年通年のGDPは713億ドルで,一人当たり835ドルとしている。いや,ベトナムの1992年当時のGDPは一人当たり200ドルであったはずだが,そうか20年で4倍か。感慨深い。


●インドネシア,投資の拡大など,成長を後押し,6.3%・・・・・今年9月末で外国直接投資は85.4億ドルで,昨年同期42.9億ドルを大きく越え,2006年5.5%の成長を越える見込み。インフレーションが問題であると書いてあるが,ラマダンの影響が終わると収まるだろうと,政府は楽観視している。ここまで伸びてくると,電力需要にも大きく響いてくるので,2009年のクラッシュプログラムの正否が大きな問題となってくるだろう。

●フィリッピン,ERC,電力事業企業群にライセンスで,公聴会開催
●インド,ビハールなど石炭と水の3州,電力合弁で合意

参考資料

2007年10月16日分


ベトナム
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Vietnam.htm


●071016A ベトナム,10月15日12時57分配信ロイター
07年のベトナムGDP伸び率、過去10年で最高に=国営紙
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071015-00000392-reu-int

タイ
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Thailand.htm


●071016B Thailand, Bangkok Post
活動家,首相と国連代表に,ミャンマーに働きかけろと
Activists to pressure PM over Burma UN special envoy to meet Surayud today
http://www.bangkokpost.com/News/15Oct2007_news08.php

フィリッピン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Philippines.htm


●071016C Philippines, Manila Bulletin
ERC,電力事業企業群にライセンスで,公聴会開催
ERC sets hearings on licenses to utilities
http://www.mb.com.ph/BSNS20071015105840.html

ネパール
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Nepal.htm


●071016D ネパール,日本経済新聞
ネパール議会、審議を延期・王制廃止など巡り2日間
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20071015AT2M1400G15102007.html

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm


●071016E India, Economic Times
NTPC,ビハール州と合意,1,320MW石炭火力
NTPC, Bihar board plan thermal power project at Nabinagar
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/NTPC_Bihar_board_plan_thermal_power_project_at_Nabinagar/articleshow/2460004.cms
●071016G India, Economic Times
ビハールなど石炭と水の3州,電力合弁で合意
3 states join hands to set up power JV
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Three_states_join_hands_to_set_up_power_JV/articleshow/2458865.cms

インドネシア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm


●071016H Indonesia, The Jakarta Post
PLN,石油燃料節約を計画,185百万ドル相当
PLN hopes to cut fuel spending by $185m
http://www.thejakartapost.com/detailbusiness.asp?fileid=20071015.L01&irec=0
●071016I Indonesia, The Jakarta Post
投資の拡大など,成長を後押し,6.3%
Investment seen driving economic growth
http://www.thejakartapost.com/detailheadlines.asp?fileid=20071015.@02&irec=1

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm


●071016J 中国,10月15日15時0分配信 時事通信
省エネ、環境に重点=成長方式の転換図る−中国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071015-00000061-jij-int
●071016K 中国,「人民網日本語版」2007年10月15日
胡総書記、党大会で活動報告(1) 5年間を回顧
http://j.peopledaily.com.cn/2007/10/15/jp20071015_78119.html


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月15日分 ネパールの水力開発にとまどうインド

ポスト京都のテーマーは何でしたっけ?森林と原発と大規模水力,それもインドを含むインド周辺の大規模水力が円滑に開発されて,インドの石炭火力の伸びを抑えるかどうか,でしたね。その中でも,今まで開発されてこなかったネパールの水力は,ネパールの政治的安定を期待して,インドが開発に乗り出す雰囲気にある。ところがここに来て,ネパールが揺れ動いているために,インドとしてはどうしたらよいか難しい情勢になってきた。

●ネパールの政治的激変,インドのネパール外交政策に変更を迫る・・・・・イーカンティプール紙が長文でインドの悩みを解説している。ネパールの政治的激変の前に,インドの思惑が大きく揺れている。この2007年11月に憲法制定議会の選挙を実施することになっているが,CPN,マオイストが政権離脱を宣言して混乱が生じた。そこで,主流派の会議派が急遽方針を変更し,王制廃止,共和制に移行,と大きく舵を取ってきた。この共和制への移行を選挙前に行うのかどうかで,まだ妥協点が見いだされていない。

1950年に,両国の間に平和友好条約が結ばれている。インドは,今回の政変でこの条約が有効なのかどうか,基本的な議論を初めながら,専門家に幾つかの質問を発して報告書で答申するように命じている。その質問は36項目の多岐に渡っているのだが,注目すべきは,ネパールの水力開発について,どの様な形がもっとも好ましいのか,問いかけている。それは少なくとも30〜40年のスパンでインドにとって安定している水力発電所ではなくてはならないから,水力を輸入できる政治状態がその間,保証されなければならないと言うことだ。

中国からも水力開発の提案が入っているし,欧米勢もネパールの水力開発には,それぞれIPPプロジェクトとしての関心を持っている。インドとしては気になって仕方がないところである。質問項目の中に,何故ブータンのように円滑に実施できないのか,と滑稽な質問もある。ブータンは,外交権も軍事権もインドに預けてしまって,水力開発は資金を全面的にインドに頼り,買電先も殆ど全部インドである。ネパールはそうは行かないでしょう,ネパール人の反インド感情は強い。しかし,マオイストが政権に入り安定すれば,少なくとも地方の治安は安定して来るので,それからだ。

●中国が南極の内陸に新基地開設へ…将来の資源獲得を視野
●黄河の環境守る“手榴弾”?日本からの借款で新型汚水処理場を建設―甘粛省蘭州市

参考資料

2007年10月15日分


ネパール
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Nepal.htm


●071015A Nepal, eKantipur
ネパールの政治的激変,インドのネパール政策に変更を迫る
India begins serious homework on new Nepal policy, solicits experts’ suggestions
http://www.kantipuronline.com/kolnews.php?&nid=125553

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm


●071015B India, Economic Times
電力不足,インド最大の産業地域に大きな打撃
Power pangs in India's most industrialised state
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power_pangs_in_Indias_most_industrialised_state/articleshow/2454954.cms

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm


●071015C 中国,10月13日20時37分配信 読売新聞
中国が南極の内陸に新基地開設へ…将来の資源獲得を視野
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071013-00000111-yom-int
●071015D 中国,2007年10月14日10時32分 朝日新聞
憶測やまぬ中国人事 胡氏指導力不足の声も
http://www.asahi.com/international/update/1012/TKY200710120310.html
●071015E 中国,10月14日11時20分配信 Record China
黄河の環境守る“手榴弾”?日本からの借款で新型汚水処理場を建設―甘粛省蘭州市
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071014-00000002-rcdc-cn


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月14日分 中国インドで2030年CO2排出倍増

エネ研,日本エネルギー経済研究所が,世界のエネルギー情勢に関する報告書「アジア/世界エネルギーアウトルック2007」で、こんな試算が明らかにした。アジアに於けるエネルギーの急増がテーマーで,特に,インド及び中国の伸びが大きいとしている。2030年の時点で,このエネルギー使用増大の結果が,大きな温暖化ガス排出をもたらし,アジア全体で炭素換算,2005年が27億トンであったものが,2030年時点では50億トンに増えると試算している。

安倍さんはまさかの坂で,総理大臣を辞めてしまったが,それとともに,「美しい星50」,も吹き飛んでしまったのだろう。良かったと言えば良かったのか,政治経済の社会で理想を語るのはよいけれども,科学を伴う政治のテーマーは聞いているだけでも恥ずかしい。2050年に温暖化ガス排出半減,と言うのは本当に安倍さんだけが首相としておい来て行くための言葉だったのだから,エネ研の,「25年にアジアの排出は約倍増」,などという報告書が出てくると,安倍さんもどうしようもなかったのだろう。

私は,地球温暖化については,本当に深刻なのかどうか分からないが,安倍さんが政治に使い,ゴアさんにも急に大統領選の話が出てきている。私はこういう政治的警鐘よりも,重点的に何をつぶして行くか,と言う視点が好きであり,個々の個人が毎日電気を消して温度を下げて,と言うような道徳論に与したくない。だって,そもそも,そういう道徳論と本来の削減対策とでは,オーダーが全く違うのだから。だから私は,インドネシアと中国の森林問題,インドと中国周辺の大規模水力,東南アジアと中国インドの原発開発,この3点に注目して行きたいと思う。

●アジアのCO2排出,30年に1.91倍=「省エネの技術移転必要」−エネ研・・・・・時事通信の取り上げ方。中国とインドを中心に石炭石油使用が大幅に増加,二酸化排出量が1.9倍,としているが,省エネ効果は24%削減すると予測している。世界全体に占めるアジアの排出量は,2005年の36%から43%になると予測している。「技術移転などを進め、アジアの省エネを図ることが重要になる」,と指摘。発電所効率向上と自動車の燃費向上が省エネの鍵としている。

●エネルギー消費,中印で2030年倍増,エネ研が試算・・・・・サンケイビジネスアイの取り上げ方。数字は勿論一緒だが,中国とインドの伸びに重点を置いている。両国の石油,天然ガス,石炭の需要が軒並み2005年比2倍以上を記録するとしている。ここで省エネとなるのだけれど,私は,この化石燃料使用の伸びを,大きく落とせるのは,バイオでもなく,風力でもなく,太陽光でもない。それは,中国国内の大規模水力,ブータン,ネパール,パキスタンを含めたインド周辺の大規模水力,それに,原発への置換がどこまで進むか,と言う問題だと思う。

●ソー・ウィン首相が死去=スー・チーさん拘束指揮の強硬派−ミャンマー
●インド,チャティスガール州,100万と200万KW,二つの石炭火力準備

参考資料

2007年10月14日分


ザンビア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Zambia.htm


●071014A ザンビア,JICA公示案件
(再公示)地方電化プロジェクト事前調査(評価分析) (契約)
http://partner.jica.go.jp/main_out/servlet/CTRL?NEXT_PAGE=/TI/TI_details.jsp?TAL_NO=102003000813439

ミャンマー
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Myanmar.htm


●071014B ミャンマー,10月12日23時0分配信時事通信
ソー・ウィン首相が死去=スー・チーさん拘束指揮の強硬派−ミャンマー
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071012-00000193-jij-int

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm


●071014C インド,10月13日8時33分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
エネルギー消費、中印で2030年倍増 エネ研が試算
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071013-00000024-fsi-ind
●071014D India, Economic Times
チャティスガール州,100万と200万KW,二つの石炭火力準備
Chhattisgarh to build two more power plants
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Chhattisgarh_to_build_two_more_power_plants/articleshow/2452787.cms

インドネシア

http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm


●071014E Indonesia, The Jakarta Post
国内上場企業EMP,東ジャワのブロックで,原油生産開始
EMP resumes oil production at Kangean block, East Java
http://www.thejakartapost.com/detailbusiness.asp?fileid=20071011.L02&irec=1

環境一般

●071014F アジア,10月12日19時1分配信 時事通信
アジアのCO2排出、30年に1.9倍=「省エネの技術移転必要」−エネ研
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071012-00000134-jij-bus_all



ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月13日分 中国の「退耕還林」事業急ピッチ

ポスト京都の主題は,森林と原発と大規模水力。中でも森林は,APEC域内ではインドネシアと中国,インドネシアは毎年180万ヘクタールが失われ,中国では毎年450万ヘクタールが増えている。しかし,中国が450万ヘクタール増えていると言っても,どこまで二酸化炭素吸収に有効かどうか分からない。数年前に雲南省の山中を歩いたときに,棚田とはまた違う光景,それは1mぐらいの幅で山に水平の帯が入っていた,それが一面である。文化大革命のときに植林のために築造した帯だが,実際に植林したのかどうか分からない,途中で放棄したのか。

現役時代に,アジア,アフリカ,中南米と,100回以上の旅を続けたが,そのうちに林相を見ると1年間の雨量の多さのレベルが分かるようになってきた。道を覆うようにトンネルを造って茂るためには,年間2000mm以上の雨が必要だとか,背丈ぐらいの灌木がまばらに生えているところは,年間400mm程度だとか。また,山がそびえる麓では地下水が豊富だとか(当たり前か)。そう考えると,インドネシアの密林と,中国のまばらな造林した森林では,二酸化炭素の吸収も相当に違うのではないか。

しかし,最近の人民日報は,盛んに中国の植林への努力と,それが地球環境に及ぼす効果の喧伝に躍起である。少し古いが,7月17日の人民日報は,2004年の統計で,中国が排出する温暖化ガスの8%,5億トンを吸収した,としている。26年間で植えられた樹木は492億本,現在増加した中国の全森林面積は1.75億ヘクタール,国土面積の18.21%に達したとしている。

●中央財政,「退耕還林」事業に1,300億元拠出・・・・・今日の人民日報は「退耕還林」事業を報じている。これはしかし,農民が耕した土地を買い取ってそこに植林する,土地を奪われた農民には各世帯平均3,500元(約55,000円)を支給して,補償した,と言うのである。補償費も極めて少ないが,何と言っても食糧問題への跳ね返りをどの様に考えているのであろうか。12月のバリ気候変動会議を控えて,中国の喧伝は激しくなってくる。2006年末までに,退耕還林事業が完了した面積は2,426万ヘクタールにも達するという。

●三峡ダムの環境対策で,4百万人の移住が必要・・・・・一般にはダムというのは河川の上流に位置して,上流からの汚染の被害は余り受けていない。しかし,世界の川には,上流に大都市を控えて下流に貯水池を建設しなければならない場合もある。私の眼が最初に言ったのは,ジャワ島,バンドンとジャカルタの間を南北に流れるチタルム川である。上流に100万都市バンドンを控えて,下流の三貯水池,サグリン,チラタ,ジャティルフールの汚染が問題になっている。ハノイのそばに流れ込む紅川,現地に駐在している専門家が,この川の上流に百万都市があるなんて,足立さんに言われるまで知らなかった,と。あのホアビンダムを持つ川の上流には,200万都市の昆明があるのである。

三峡ダムの上流には,重慶がある。三峡ダムの水没移住では百万人が移動したが,結局,このダムの環境を保つためには,周辺の住民400万人,水没移住の4倍の人口を移動させる決心をしたという。この中には,勿論,貯水池周辺の地滑りの直接の影響も含まれているだろうが,多くは恐らく,上流の汚染源に関係した人々の移動であろう。それにしてもこの発想は,中国でなければ出来ない。向こう10年〜15年の期間で実効に移すと言う。「中国政府,三峡ダムの環境保全に動く。」,ロイターも報じている。

●アロヨ大統領,日本政府支援の灌漑,バヨンガンダム,起工式に出席
●中国最長の湖底トンネルが開通 蘇州

参考資料

2007年10月13日分


フィリッピン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmao0Philippines.htm


●071013A Philippines, Manila Bulletin
アロヨ大統領,灌漑のバヨンガンダム,起工式に出席
Arroyo, Japan envoy lead inauguration of Bayongan Dam
http://www.mb.com.ph/PROV20071012105559.html

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmao0China.htm


●071013C 中国,「人民網日本語版」2007年10月11日
中国最長の湖底トンネルが開通 蘇州
http://j.peopledaily.com.cn/2007/10/11/jp20071011_77890.html
●071013D 中国,「人民網日本語版」2007年10月11日
中央財政、「退耕還林」事業に1300億元拠出
http://j.peopledaily.com.cn/2007/10/11/jp20071011_77904.html
●071013E China, Reuters
中国政府,三峡ダムの環境保全に動く
China moves to protect ecology of Three Gorges
http://uk.reuters.com/article/environmentNews/idUKKRA11831620071011
●071013F China, Shang Hai Daiy
三峡ダムの環境対策で,4百万人の移住が必要
4 million must move to save dam's ecology
http://www.shanghaidaily.com/sp/article/2007/200710/20071012/article_334


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月12日分 インドネシア森林保護基金創設提唱

●インドネシアが森林保全の「特別基金」創設を提唱へ=バリ会議の中心議題に・・・・・昨日は,インドネシアの専門家の話として,この国の森林保護をインドネシア政府にだけ押しつけるのは無理で,他の工業先進国も便益を得るのだから,それらの国が協力すべきだ,と,ジャカルタポストが報じたとところである。早速この問題で時事通信が,環境担当のラフマット国務大臣に接触,インドネシア政府が12月のCOP13で,森林保護に関する特別基金の創設を提唱するとした。

まだなかったのか,と言う感じである。記事は簡単であるが,意義は大きい。二国間支援なんかではなくて,特別基金の創設となると,インドネシアとしては思い切った使い方が出来るのであろうが,悪名高きインドネシアであるだけに,問題もあろう。基金となると,また日本はお金だけになってしまって,置いてけぼりを食う可能性もある。ここは日本の人材活用を強く主張すべきだろう。

●ベトナムに調査団派遣=日本援助の橋崩落事故で−外務省・・・・・銀行の友人も,悲惨で初歩的な事故だけに,両国の関係を心配していた。今朝の朝日新聞では,先方トップが,日本の後の対応がよいので感謝している,趣旨の発言をしていてホッとしたところであるが,それにしても外務省の調査団の派遣は,少し遅すぎるのでは。

●タイ,国会承認,2008年1月より,電気料金0.7%下げ・・・・・タイの電気料金には非常に関心を持っている。それは,石炭火力反対で天然ガスばかりになってくると,一般消費者の要望に応えられるような料金レベルでいけるのか,と言うことと,比較的料金が安価なために,ラオスなどの水力輸入にも影響してくるということである。

タイのEGATは,燃料コスト調整係数 Ftチャージを採用していて,燃料価格に応じて電気料金が4ヶ月毎に変動する。今日の記事では,この10月から来年1月までとして,KWh当たり2.93バーツであったものを,石油発電量がダウンしたと言うことで,291バーツに調整している。これは10.86円に相当し,過去から見ると上げてきたなあ,と言う感じ。なかなか政府も賢くて,目立たないようにここまで来た。ラオスの水力も,相当開発できるのではないか。

●ブラジルも,電力危機が忍び寄っている・・・・・ブラジルは,インドや中国と同じように見ておかなければならないが,私の目は今殆ど言っていない。今日の記事では,2001年に渇水が起こって危なかったのに,経済不況で停電せずに過ぎたが,この4年後,2011年は危ない,と言うのである。180万KWの不足が起こり,22%のでんりょくしよう制限が起こる可能性がある。環境審査と手続きの遅れが,電源開発を遅らせているという。

●フィリッピン,日本政府支援,2008年100%地方電化計画,275百万ペソ
●インド,AP州の大規模火力クリシュナパットナム,タタとリライアンスも残る
●インドネシア,九州電力,北スマトラの世界最大地熱事業に参画

参考資料

2007年10月12日分


ベトナム
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Vietnam.htm


●071012A ベトナム,10月10日19時1分配信 時事通信
ベトナムに調査団派遣=日本援助の橋崩落事故で−外務省
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071010-00000132-jij-pol

タイ
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Thailand.htm


●071012B Thailand, Bangkok Post
議会承認,2008年1月より,電気料金0.7%下げ
Electricity bills to decline through January
http://www.bangkokpost.com/Business/11Oct2007_biz36.php

フィリッピン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Philippines.htm


●071012C Philippines, Manila Bulletin
日本政府支援,2008年100%地方電化計画,275百万ペソ
Japan earmarks P275 M for power projects in Luzon
http://www.mb.com.ph/MAIN20071011105448.html
●071012D Philippines, Manila Bulletin
南ネグロスで,40MW級地熱発電の可能性
40-mw geothermal power drilling set in Negros Or.
http://www.mb.com.ph/PROV20071011105477.html

ラオス
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Laos.htm


●071012E Laos, Vientiane Times
党主席,エネルギー省の大臣以下に,効率化を指示
Party leader gives talks to energy ministry officials
http://www.vientianetimes.org.la/FreeContent/FreeContent_party.htm

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm


●071012F India, Economic Times
AP州の大規模火力クリシュナパットナム,タタとリライアンスも残る
REL, Tatas among final 9 in fray for Krishnapatnam power plant
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/REL_Tatas_among_final_9_in_fray_for_Krishnapatnam_power_plant/articleshow/2445276.cms

インドネシア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm


●071012G インドネシア,10月10日17時43分配信ロイター
国際帝石、東カリマンタンマハカム沖鉱区で天然ガスを発見
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071010-00000776-reu-bus_all
●071012H インドネシア,10月11日3時0分配信時事通信
インドネシアが森林保全の「特別基金」創設を提唱へ=バリ会議の中心議題に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071010-00000215-jij-int
●071012I インドネシア,10月11日8時0分配信 NNA
【インドネシア】九電、北スマの世界最大地熱事業に参画
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071011-00000005-nna-int

カンボジア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Cambodia.htm


●071012J カンボジア,JICA公示案件
電力セクター育成技術協力プロジェクト(フェーズ2)第1次事前調査(電力技術基準) (契約)
http://partner.jica.go.jp/main_out/servlet/CTRL?NEXT_PAGE=/TI/TI_details.jsp?TAL_NO=102003000813420

ブラジル
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Brazil.htm


●071012K Brazil, Reuters
ブラジルも,電力危機が忍び寄っている
Brazil faces growing power shortage risk-experts
http://uk.reuters.com/article/oilRpt/idUKN1021908720071010


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月11日分 インドネシア森林保護は先進国も貢献要

ポスト京都は,森林保護と原子力開発と大規模水力開発,その森林保護でもAPEC関連ではインドネシアと中国である,と論じてきたが,最近のインドネシアは森林火災の発生など,大きな関心が集まっている。

●インドネシア,森林保護の費用,気候変動の便益を得る工業先進国からも・・・・・ジャカルタポストが報じた研究者の主張を載せている。この150年間の工業先進国の責任から始まって,10年前の京都議定書,1990年レベルに戻す,への米豪の不参加,更にアルゴアの主張,と続けて,来るべき今年12月3〜14日のバリ気候変動会議への対応に言及している。

この主張のポイントは,例えば,リアウやカリマンタンで起こっている不法伐採は,殆どが近隣先進国によるものであり,また森林保護の便益を得るのは地球全般であって,インドネシア一国ではない。ところが実際には,不法伐採取り締まりや植林にインドネシア政府が支払う費用は膨大である。だから,12月に予定されているバリ気候変動会議では,この責任の先進国による分担が重要な議題となるべきである,と言うのである。

これは正当な議論であるが,どの様にこのシステムを構築するかには,いろいろ問題があるだろう。CDMの考え方で進めるのも一方法であるが,CDMの考え方は余りにも規模が矮小で,インドネシアや中国の森林問題を真っ向から立ち向かう姿勢にない。民間の先進国などの巨大な資金を動かすには,再度,先進国の公的資金が動かなければ,不可能だろう。地球温暖化を市場メカニズムで解決したい人々は不満であろうが,少なくとも両国の森林については,日本などの公的資金がリードする必要があると思う。

●気候変動会議への準備,グリーンピース活動家がキャンプ設定・・・・・グリーンピースが実力行使に動く。40人規模のボランティアを派遣して,モデルとしてスマトラのクワラチェナク村を選定して,キャンプで住み込み,そこに起こりつつある森林破壊や火災,更にはパームオイルに変換するための伐採事業を監視し,生物系の変動など現地調査を行いながら,気候変動会議に備えるという。

●インドネシア,ジャカルタジャパンクラブJJC,投資調整庁BKPMと定期対話で一致・・・・・日本の民間とインドネシア政府との直接対話,と言う道が開けることになる。数年前のジャカルタの電力危機のとき,このJJCが大きく日本政府を突き動かした。JJCの言い分は,一体日本政府はどれだけインドネシアの電力開発に公的資金を注ぎ込んだのか,あれだけの支援をしながらここに来て停電とは何事か,と言うのである。当時のジャカルタの日本大使館,通産アタッシェがあわただしく動き,我々も動員されたことがあった。

このNNAの記事によると,恒久事業認可(IUT)をベースとした同期の投資実現額は,日本が5億40万米ドル(82件)と3位に入っている。首位はシンガポールの31億7,760万米ドル(78件)。これに英国の15億9,710万米ドル(51件)が続いている。

●アフリカ開銀総裁,アフリカに於ける水力開発の重要性を強調
●タジキスタンの電力,ウズベキスタン経由トルクメンとの電力融通契約,今冬貢献
●対ミャンマー 日本、中国の後塵 「軍政に弱腰」の声も
●インド,HP州,水力開発などに,米国企業に投資呼びかけ

参考資料

2007年10月11日分


タジキスタン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Tajkistan.htm


●071011A Tajkistan, rferl org
ウズベキスタン経由トルクメンとの電力融通契約,今冬貢献
Central Asia: Tajikistan Hopes To Avoid Another Winter Of Power Shortages
http://www.rferl.org/featuresarticle/2007/10/93B021BF-0091-4A8E-AB0B-E6DAE6127A2F.html

ミャンマー
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Myanmar.htm


●071011B ミャンマー,10月10日8時2分配信産経新聞
対ミャンマー 日本、中国の後塵 「軍政に弱腰」の声も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071010-00000067-san-int

ラオス
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Laos.htm


●071011C Mekong, Online Opinion
多くの支援がメコン流域に,それは本当に大メコン圏?
Plenty of aid, but is it for a 'Greater' Mekong?
http://www.onlineopinion.com.au/view.asp?article=6488

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm


●071011D India, Economic Times
44MWチュタック水力プロジェクト,NHPCが22.7億ルピー契約
NHPC ties up with BHEL for supply of Rs 227 cr equipment
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/NHPC_ties_up_with_BHEL_for_supply_of_Rs_227_cr_equipment/articleshow/2443557.cms
●071011E India, News Post
HP州,水力開発などに,米国企業に投資呼びかけ
Himachal Pradesh Invites US Investment
http://newspostindia.com/report-18242

インドネシア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm


●071011F インドネシア,10月10日8時32分配信フジサンケイ ビジネスアイ
インドネシア地熱発電計画 九州電力が参加権益獲得
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071010-00000021-fsi-ind
●071011G Indonesia, The Jakarta Post
気候変動会議への準備,グリーンピース活動家がキャンプ設定
Greenpeace sets up Indonesian forest camp ahead of climate conference
http://www.thejakartapost.com/detailgeneral.asp?fileid=20071009203741&irec=0
●071011H Indonesia, The Jakarta Post
森林保護の費用,気候変動の便益を得る工業国からも
Forest preservation: Moving beyond benefit-sharing
http://www.thejakartapost.com/detailbusiness.asp?fileid=20071010.L03&irec=2
●071011I Indonesia, The Jakarta Post
プルタミナ,バンテン製油工場への原油,他国から調達
Banten refinery project left in lurch after Iran reneges on oil supplies
http://www.thejakartapost.com/detailbusiness.asp?fileid=20071010.L02&irec=1
●071011J インドネシア,10月10日8時13分配信 NNA
【インドネシア】JJC、投資調整庁と定期対話で一致
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071010-00000005-nna-int

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm


●071011K 中国,「人民網日本語版」2007年10月9日
石炭の石油代替技術が進展、工業生産に応用
http://j.peopledaily.com.cn/2007/10/09/jp20071009_77808.html

アフリカ
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Afica.htm


●071011M Africa, All Africa News
アフリカ開銀総裁,アフリカに於ける水力開発の重要性を強調
Africa: President Kaberuka Underscores Importance of Hydro-Energy to Sustain Current Economic Growth
http://allafrica.com/stories/200710091039.html


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月10日分 フィリッピン300万KW天然ガス火力を計画

●フィリッピン,エネルギー省,300万KW天然ガス火力,投資を促す・・・・・資産の転売ばかりにうつつを抜かすフィリッピン,と罵り続けてきたのが聞こえたのか,レイエス・エネルギー長官が,「今後は天然ガスに頼ることにする,300万KWへの投資を求めている,と大見得を切った。ところが,
マランパヤ天然ガス田は残り 300MW〜500MW増設が可能な量で,不足分はLNGの輸入に依存する,LNG設備はバターンへ計画をしていて,天然ガス関係で50億ドルの投資を目指している,と言うのである。

彼が口にした改訂20年エネルギー開発計画PEPなるものに記者の質問が集中したが,長官は,まだ策定中で正確には言えない,ということは,300万KW天然ガス火力の投入時期を明確に出来ない,と言うことだ。今日の発言で分かったことは,数年前に,JICA-中部電力で策定した計画以外は全然検討が進んでいないと言うことだ。もう一度言おう,資産の転売ばかりにうつつを抜かすフィリッピン,と。

ところで,レイエス長官は今後の電力は,LNG輸入に踏み切っても天然ガスを燃料の主体にする,と明確に発言しているが,方向として正しいのか。電力危機に備えるには石炭火力が必要だ,と言うことは,インドネシア,タイ,インドで盛んに言われているところで,それは輸入の容易さとその経済性にある。フィリッピンの電力セクターは,長官とは逆に,石炭火力を検討している。日本政府の過去の調査から,JICAとしても何らかのフォローアップが必要なのではないか。

●フィリピン上院外交委員長,「対日EPA、違憲も」・・・・・最近の東南アジアは,すぐに憲法が持ち出されて,意見であると一発で決めてくる。インドネシアの民営化,タイの民営化然りである。今度の問題は,日本国籍を持つ人に,フィリッピン人と同じ土地所有権を与える可能性があり違憲,と言うのである。いつからフィリッピンはこんなに反日的になってきたのか。看護婦の問題も,日本の資格などで揉めている。

●中国,小型火力発電ユニットの停止,目標の90%が完了・・・・・停止分は903万KWに上る。この分,大型最新鋭の火力に取って代わられるわけだが,一般にはそのまま置いておいて,ピーク時や緊急時に使うことになるが,中国も供給力に自信が出てきたと言うことか。

●気候変動専門家,インドの炭素排出構造,自殺行為
●タリム油田、天然ガス生産量が中国一へ―新疆ウイグル自治区

参考資料

2007年10月10日分


フィリッピン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Philippines.htm


●071010A フィリッピン,日本経済新聞
フィリピン上院外交委員長、「対日EPA、違憲も」
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20071009AT2M0800S09102007.html
●071010B Philippines, Manila Bulletin
エネルギー省,300万KW天然ガス火力,投資を促す
3,000-MW capacity eyed for greenfield gas-fed power project
http://www.mb.com.ph/BSNS20071009105253.html

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm


●071010C India, Economic Times
気候変動専門家,インドの炭素排出構造,自殺行為
Carbon-heavy growth 'suicide' for India: Climate expert
http://economictimes.indiatimes.com/News/Carbon-heavy_growth_suicide_for_India_Climate_expert/articleshow/2441335.cms

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm


●071010D 中国,日本経済新聞
中国共産党最高指導部、「ポスト胡」世代を起用・李克強氏ら有力
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20071009AT2M0800H08102007.html
●071010E 中国,「人民網日本語版」2007年10月8日
小型火力発電ユニットの停止、目標の90%が完了
http://j.peopledaily.com.cn/2007/10/08/jp20071008_77748.html
●071010F 中国,10月9日9時51分配信 Record China
タリム油田、天然ガス生産量が中国一へ―新疆ウイグル自治区
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071009-00000004-rcdc-cn


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月9日分 インドネシアの電力が中国に支配される

中国に支配される,期せずして東南アジアの2大紙,バンコクポストとジャカルタポストが,中国の進出規模を大きく報じている。20年ぐらい前に,タイ人やフィリッピン人の日本への流入に厳しく対処していた日本の外務省の担当官がいみじくも言っていた言葉,「我々が心配しているのは東南アジアではなくて,将来の中国人の流入ですよ。」と。でも,ここまで経済力で中国企業が東南アジアに進出してくるとは,そのときは思っていなかっただろう。日本はここで,日本の役割を再認識,再検討する時期である。少し遅いかな。

ジャカルタポストは,生活用品から始まって電力の分野まで大きく中国経済に支配されつつあること,バンコクポストは,北から移民してくる中国人と東から移民してくるベトナム人の狭間の中で,ラオスはまるで大海の中の小舟のようなもの,と嘆いている。

●中国資本,インドネシアの電力セクターを支配する勢い・・・・・この記事の書き出しが面白い。今や世界の生活用品は,中国製品に支配されているが,理由は簡単で,中国製品が安いからである,と言いながら,電力だって同じである,石炭火力100万KWを建設するのに,欧州や日本に頼むと10億〜11億ドルもかかってしまう。ところが中国企業であれば,これを7億〜8億ドルで建設してしまう,と言うのである。発電効率や保守費用には問題があるが,何と言っても商品の値段札である,と言い切る。

PLN総裁のエディさんは,「最近の中国は,ここ10年で大きな経験を積んできた。それは,質にはまだまだ問題はあるけれど,我々にとって今必要なのは,質ではなくて緊急の量なのだ,質はもっと後でよい。」,と言っている。2009年までに全国で1,000万KW,ジャワバリ系統で690万KWの石炭火力を開発するクラッシュプログラムで,ジャワの10プロジェクトにうち,8プロジェクトが中国企業の手に落ちている。また,ジャワの外でも,25プロジェクトのうち7プロジェクトが既に中国企業に決まり,他の15プロジェクトは交渉中であるという。

2,3年前は,私のこの欄でも,ジャワバリの電力危機が議論の中心であり,当時困り果てたメガワティ大統領は来日して,直接住友商事のトップに,何とかタンジュンジャティの石炭火力を助けてくれ,と泣きつき,義憤から立ち上がったのは,あの時は日本勢だった。ある日突然,チラチャップに中国企業が石炭火力参入を発表,あれっ,という間に,クラッシュプログラムが,中国企業の手に落ちてしまった。中国企業は,まだまだインドネシアには,電力の仕事があると見ており,今,大きなインパクトが予想されるのは,スンダ海峡海底送電で紹介した,南スマトラ,バンコの240万KW石炭火力である。

●今や中国の投資企業が,ラオスを占領しつつある・・・・・フランス統治時代には,中国人はラオスから追い出され,ベトナムに中国人を入れていた,と言う話から始まっている。その後共産革命を経て,ソ連が崩壊した18986年以降の中国人のラオスへの流れが急増し,今では,650万人のラオスに3万人が住み着き,更に北京のラオス大使館では,3,000家族が入国を申請して待っている,と言う。北は中国人の侵入,東からはベトナム人の侵入,いずれもゴム園建設を目指して入植している。

しかし,今始まっているのは,急激な中国資本の流入で,2001年〜2007年8月までの中国企業の直接投資は11億ドルに達し,タイの13億ドルに近づいてきた。この間の115プロジェクトのうち45プロジェクトが中国資本で,32%が水力開発に向かっているという。なお,中国資本の流入にはリーケッジが多く,75百万ドルの水力プロジェクトで,実際は45百万ドルで出来るのに,残りの30百万ドルはどこに行ってしまったのか,とつぶやいているコンサルタントの人がいるという。昔,田中首相時代にも同じような発言が,インドネシア援助であったことを思い出す。歴史は繰り返す。

なお記事の中で一つ,ボロベン高原,727平方kmに,大規模なボーキサイト権益が設定されていて,これは中国資本とオーストラリア資本の協力という。注目に値する。最後に,ラオス投資委員会のブンタビさんの言葉,「中国13億人,ベトナム8千万人,タイ6,500万人。この大国に囲まれた人口650万人の我々ラオスは,大海の小舟ですよ。」,と。

●日本政府,ウガンダのブジャガリダム送電線に,28.63百万ドル支援・・・・・前の二つの記事に食われてしまったが,この記事は注目の必要。今までは地方電化一本槍だった日本のアフリカ支援が,主電源に手を付け始めた,まあ一応送電線ではあるが,25万KWの問題のブジャガリダムとの関係だから,意味は大きい。ヨーロッパ勢の中での動きで,JBICとアフリカ開銀の協調である。

●2009年大統領選へ早くも駆け引き=「正副」の政権内対決も−インドネシア
●米,「アフリカ軍」,新設,中国の資源外交などに対抗
●建設中の「上海長江大橋」、「世界一の橋梁」架設に成功!来月にはメインタワーも着工―上海市

参考資料

2007年10月9日分

ウガンダ
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Uganda.htm


●071009A Uganda, All Africa News
日本政府,ブジャガリダムの調査に,28百万ドル支援
Japan Offers $28m for Bujagali Dam
http://allafrica.com/stories/200710080058.html

フィリッピン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Philippines.htm


●071009B Philippines, Manila Bulletin
NPC,方針変更,50%を越す石炭は,長期契約へ
NPC to increase coal contracting
http://www.mb.com.ph/BSNS20071008105211.html
●071009C Philippines, Manila Bulletin
マニラ配電 Meraslco,NPCからの買電を,KWh当たり3.26ペソ
Meralco plans higher buying volume from NPC at P3.26/kWh base price
http://www.mb.com.ph/BSNS20071008105157.html
●071009D Philippines,Manila Bulletin
DMCI電力,マスバテ県で,44MW地方電化へ
DMCI to build P2.5-B power plants
http://www.mb.com.ph/BSNS20071008105160.html

ラオス
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Laos.htm


●071009E Laos, Bangkok Post
今や中国の投資企業が,ラオスを占領しつつある
Chinese investors invade Laos
http://www.bangkokpost.com/breaking_news/breakingnews.php?id=122437

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm


●071009F India, Live Mint
大規模第火力2次分,タミルナド州の地点は,NTPC既立地
NTPC claim to sites could derail TN mega power project plans
http://www.livemint.com/2007/10/08012859/NTPC-claim-to-sites-could-dera.html

インドネシア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm


●071009G Indonesia, The Jakarta Post
中国,インドネシアの電力セクターを支配する勢い
Chinese poised to dominate RI power sector
http://www.thejakartapost.com/detailbusiness.asp?fileid=20071008.L01&irec=0
●071009H インドネシア,10月7日15時0分配信時事通信
09年大統領選へ早くも駆け引き=「正副」の政権内対決も−インドネシア
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071007-00000032-jij-int

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm


●071009I 中国,10月8日15時17分配信 読売新聞
米「アフリカ軍」新設、中国の資源外交などに対抗
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071008-00000202-yom-int
●071009J 中国,10月7日15時42分配信 Record China
建設中の「上海長江大橋」、「世界一の橋梁」架設に成功!来月にはメインタワーも着工―上海市
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071007-00000008-rcdc-cn


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月8日分 カリマンタン森林火災支援の手もなく

●インドネシア,カリマンタンの森林火災,救いの手もなく格闘・・・・・昨日も,インドネシアの森林火災の問題を取り上げたばかりであるが,今日は現地のジャカルタポストが,その生々しい状況を伝えている。東カリマンタンでは,この3日間で10ヘクタールの森林が喪失したが,実際の消防活動が行われているのは2ヘクタールに過ぎない。カリマンタン全体では,今燃えている火災現場は1,370地点に達し,東カリマンタンでも137地点に達しているという。殆どの原因は農民の焼け畑作業によるものと考えられているが,手の打ちようがなく,雨期待ちの状態である。

昨日も伝えたが,森林火災は地上に積み重なった泥炭の層を燃焼させて,炭酸ガスを発生させており,スマトラを含めたインドネシア全体の森林火災による二酸化炭素排出の総量は年間20億トンで,日本が発生させる13億トンを遙かに超えているという。消防隊の活動は殆ど効果がなく,外部からの支援も絶たれて,地元民がこの大火災と戦っている状況で,国際的な支援が待たれる。いずれにしても,インドネシアの森林保護は,ポスト京都の重要課題の一つであり,ブラジルやコンゴとともに,その森林保護に,大きな国際的な協力を必要としている。

●中国は,エネルギーについて,国内の再生可能エネルギー開発に力を入れている・・・・・2020年までの中期及び短期の再生可能エネルギー開発計画は,水力290,000MW,バイオ20,000MW,風力30,000MW,太陽光2,000MWで,中国が言う再生可能エネルギーの殆どは水力開発を言っている。バイオ,風力,太陽光などは水力に比べて微々たるものである。現在急激に発展しているインドや中国では,いずれも膨大な量の未開発水力を抱えており,この両国の水力開発が,軌道に乗るかどうかは,ポスト京都の重要な課題として,認識されている。いずれも水没移住の問題を抱えて,今後両国が,この環境問題を円滑に処理できるかどうか,問題は大きい。

●専門家,「中国経済,今後5年連続10%以上の成長」・・・・・中国のGDP(国内総生産)総額は2006年20兆元(300兆円)を越えた。すごいスピードで日本の400兆円に迫ってきている。1978年ぐらいに,日本も急激な円高に見舞われて,ドル換算GDPが大きな伸びを見せたが,今回の中国の伸びも,一つは人民元の高騰に押されているという感じ。だから,農村部など,必ずしも豊かになって行く実感が薄いとも言われる。この点に関して,ADBの専門家は,「中国の都市部と農村部の所得増と社会保障システムの改善に伴って,国内消費の規模は絶えず拡大し,国内投資も依然として急成長を見せている。」,と評価し,農村部の嵩上げに期待を示している。

●パキスタン大統領選,ムシャラフ氏が最多票,資格再審理後に発表・・・・・ムシャラフ大統領が,クーデターによって政権を奪取したときは,時の政府のあまりにも腐敗した実情を見て,我々外国人も,彼に拍手をい送ったものである。でも,彼の政権へのこだわりが,あまりにも長すぎた。ここまで来ると,彼の正義感と言うよりは,政権欲だけが目についてしまう。

●タイ資本にとって,インド北東部は,大きな魅力
●排出権取引,欧米が国際市場,EU,米12州と基準統一へ

参考資料

2007年10月8日分

パキスタン

http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Pakistan.htm

●071008A パキスタン,10月7日8時1分配信 産経新聞
パキスタン大統領選 ムシャラフ氏が最多票 資格再審理後に発表
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071007-00000040-san-int

フィリッピン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Philippines.htm

●071008B Philippines, Manila Bulletin
ERC,NIAにタイして懲戒処分,ライセンスなしのWESM
ERC reprimands NIA for trading on WESM with getting a license
http://www.mb.com.ph/BSNS20071007105079.html

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm

●071008C India, Economic Times
パキスタンとイランのガスパイプライン,10月に協議
Talks on IPI gas pipeline project by October end
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Talks_on_IPI_gas_pipeline_project_by_October_end/articleshow/2435247.cms
●071008D India, Bangkok Post
タイ資本にとって,インド北東部は,大きな魅力
Ample incentives in India's Northeast
http://www.bangkokpost.com/061007_Business/06Oct2007_biz37.php

インドネシア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm

●071008E Indonesia, The Jakarta Post
カリマンタンの森林火災,救いの手もなく格闘
No relief in sight as Kalimantan battles fires
http://www.thejakartapost.com/detailheadlines.asp?fileid=20071006.A05&irec=4

環境一般

●071008F 排出権,日本経済新聞
排出権取引、欧米が国際市場・EU、米12州と基準統一へ
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20071007AT2M0200M06102007.html

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071008G 中国,10月7日2時5分配信 サーチナ・中国情報局
専門家「中国経済、今後5年連続10%以上の成長」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071007-00000000-scn-cn
●071008H China, People's Daily
中国は,エネルギーについて,独立を考えている
China looks to energy independence (3)
http://english.people.com.cn/90001/90778/6277291.html


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月7日分 インドネシアの石炭火力に遅れか

今朝の朝日新聞では,インドネシアの森林の火災が取り上げられていたが,カリマンタンなどの森林火災による泥炭が燃えて発生する炭酸ガスは,年間20億トンで,日本が発生させる13億トンを遙かに超えているという。本来は森林が吸収すべき炭酸ガスを考えると,影響は大きい。先日は,日本企業が日本政府の承認を得た排出権が1億トンに達したと報じられた。また,インドネシアのユドヨノ大統領が,ともに熱帯の森林国として連携し,先進国からの資金を活用しようとしている国々は,南アメリカのブラジルとアフリカのコンゴである。いずれも大河の流域で,少し関心を持ってみるか。さて,インドネシアの石炭火力はどうなっているのだろうか。

●インドネシア,1,000万KWクラッシュプログラム,遅れる可能性・・・・・PLNのダリヨノさんが,PLNの中ではクラッシュプログラムの責任者であるが,彼の語るところによると,2009年運転開始の予定が1年ずれ込むという,2010年運転開始だ。典型的な地点は,当初北部海岸のタンジュンジャティに予定していたものが,急遽,南海岸のチラチャップに変更されたものである。ダリヨノさんは,これで入札手続きが1年遅れたと言っている。変更されたのはよく分からないが,確か最初に中国企業が目を付けたのがチラチャップで,インドネシア側がこの既成事実に従った結果だろう。

クラッシュプログラムでは,ジャワバリ系統内で10地点,6,900MWの開発が予定されているが,このうち,2007年3月に契約終了したものが5地点,同8月に契約終了が3地点,LOI,レターオブインテントが発せられたものが1地点,と言う状況である。問題は,ジャワ以外の地点であって,25地点,3,100MW,が開発予定であるが,このうち15地点では入札が有効になっていない,3社以上の入札参加がなかったからだという。例の南スマトラの中国企業による石炭火力開発は,また別の枠か。海底送電プロジェクトとともに,インドネシアの電力需給の鍵を握っている。

●インドのエネルギーセクター,省間調整の必要,合同会議設置へ・・・・・国内のエネルギーサミットに於ける議論である。誠にインドらしい高尚な議論がインドのエネルギートップによって行われたが,問題は,エネルギー関係が8省庁に分割されていて,これを統括するためには総合エネルギー計画を書き下ろすことが不可欠だ,と言うのである。

発電所はお金があれば幾らでも出来る,中国で見てきたように。しかし問題はエネルギー資源の円滑な供給と配分で,この点を彼らは感じているのであろう。でも,Aクマール産業大臣が言ったように,「アイデオロジック・レトリック」では駄目で,例え総合計画が描き上げられたとしても,中央政府の公式文書だけに終わってしまうだろう。最後に電力大臣が,「もう話し合っているときではない,実効に取りかかろう。」,私たちもそう言いたくなる。第11次五カ年計画では78,000MWの新規電源を開発することになっている。

●タイ国家石油PTT,従来通りミャンマーへの投資活動は継続する・・・・・今回のヤンゴン騒乱の影響や環境調査の遅れで,新たなM9ブロックの生産契約は,2,3ヶ月遅れるだろうが,タイとしてはこのビジネスを中断するわけにはいかない,というもので,このブロックからは,2011年より300mmcfdの天然ガスが生産され,タイの電力の主要な燃料供給を支えるはずである。今日の朝刊では,安保理声明で,中国が譲歩する姿勢を見せているようであるが,今もっとも密接に接触しているのは,むしろタイであろう。安保理の理事国なくて良かったと言うところか。

●フィリッピン,ERC,来週にも,競争市場に関する理論導入,の変更で公聴会・・・・・インド,インドネシア,タイが具体的な案件を動かしているときに,資産売却にうつつを抜かし,またこのような自由競争市場構築の理論論争に明け暮れているフィリッピン。どうなりますかね,インドネシアも外島ので元の入札が円滑に進んでいないようだが,最後に笑うものはフィリッピンになるのかどうか。

●NPC,東電グループへ,スアル石炭火力余剰をWESMへ,承認
●ロシア大規模水力企業,インドの水力開発へ参入の構え
●インド,リライアンス,7,647億ルピーの資金調達へ,電源開発
●アジア最大のガス田権益,インドネシアが6割要求,エクソン反発

参考資料

2007年10月7日分


タイ
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Thailand.htm

●071007A Thailand, Bangkok Post
http://www.bangkokpost.com/Business/06Oct2007_biz32.php
タイ国家石油PTT,従来通りミャンマーへの投資活動は継続する
PTT defends Burma business

フィリッピン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Philippines.htm

●071007B Philippines, Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/BSNS20071006104973.html
REC,来週にも,競争市場に関する理論導入,の変更で公聴会
ERC sets hearings on rules on contestability
●071007C Philippines, Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/BSNS20071006104974.html
NPC,東電グループへ,スアル石炭火力余剰をWESMへ,承認
Sual plant’s excess output may be traded

ラオス
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Laos.htm

●071007D Laos, Trading Market
http://www.tradingmarkets.com/.site/news/Stock%20News/673947/
マレーシア企業,ナンパオ水力再建設へ,5億ドル投資
Malaysian company to invest 500 million USD in Laos

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm

●071007E India, Earth Times
http://www.earthtimes.org/articles/show/119338.html
ロシア大規模水力企業,インドの水力開発へ参入の構え
Russian giant to build Indian hydropower plants
●071007F India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Rs_119_per_unit_tariff_possible_only_for_Sasan_Lanco/articleshow/2431901.cms
ササン大規模火力に失敗のランコ,KWh当たり1.19ルピーは,ササンのみ
Rs 1.19 per unit tariff possible only for Sasan: Lanco
●071007G India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Reliance_Power_to_borrow_Rs_76473_cr_to_fund_projects/articleshow/2431791.cms
リライアンス,7,647億ルピーの資金調達へ,電源開発
Reliance Power to borrow Rs 76,473 cr to fund projects
●071007H India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Plan_panel_moots_joint_development_of_energy_sector/articleshow/2433488.cms
インドのエネルギーセクター,省間の必要,合同会議設置へ
Plan panel moots joint development of energy sector
●071007I India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Oil__gas_exploration_licensing_policy_in_November/articleshow/2432867.cms
新探査ライセンス政策,80以上のブロックで入札実施へ
Oil & gas exploration licensing policy in November

インドネシア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm

●071007J インドネシア,日本経済新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20071006AT2M0401W05102007.html
アジア最大のガス田権益,インドネシアが6割要求,エクソン反発
●071007K Indonesia, The Jakarta Post
http://www.thejakartapost.com/detailbusiness.asp?fileid=20071005.L01&irec=0
1000万KWクラッシュプログラム,遅れる可能性
10,000-MW project may suffer delay


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月6日分 大規模石炭へインド財閥挑戦開始

インドの大規模石炭火力建設プログラムUMPPのその発端は,インド電力省のHPに詳しく書かれている。慢性的な電力不足を一気に打開しようとした意欲的な計画ではあるが,いろいろな障害,特に入札など手続き問題で揺れている,インドらしい成り行きである。中国の電力不足は,設備投資への意欲が刺激されて,中国人らしい開放感に溢れた発電所建設が進んで,政府が抑制を呼びかけるほどの建設ラッシュになった。インドネシアは,インドと似たような石炭火力1,000万KWクラッシュプログラムとしてスタートしたが,むしろ中国企業の独断場となっている。いずこの国も,石炭火力の建設によって電力危機を回避しようとしているが,ままならないのがタイの反対運動であり,フィリッピンの資産売却にうつつを抜かす現状である。

さて,インドのUMPPであるが,一カ所400万KW,1600億ルピー,と設定して,これを全国で9カ所以上建設するが,基本は完全に民間に頼るBOO方式(ビルド,オウン,オペレート)と定めており,国家電力融資公社PFCから発注される売電単価入札方式である。最初のMP州の入札でもめ事が起こったが,資本部分を26%以上と決めた上で入札を行っている。燃料は基本的にはローカルの石炭業者から購入契約を結ぶが,カイガ言い立地の地点については輸入石炭を認めている。また,最新鋭の機器導入を義務付けており,超臨界技術で効率を高めることも要求している。大気汚染について原則論を述べていないのはインドらしい。

この結果,先を走るMP州のササン(リライアンス),グジャラート州沿岸立地のムンドラ(タタ)の二地点が先行しており,続いて,カルナタカ州沿岸部のタドリ,AP州沿岸のクリシュナパットナム,タミールナド州のチェイユール,マハラシュトラ州沿岸のギリエ,オリッサ州のスンデルガル,ジャーカンド州のティライヤ,チャティスガールのアカルターラ,の九地点が上げられている。合計で,3,600万KWになる。これらを,第11次後家年計画の間に建設しようとしている。問題は,海外も含めた企業の投資意欲如何にかかっている。シンガポール企業がササンで資金調達に失敗して,今や国内財閥群の激しい入札争いに発展している。

●インド財閥系電力,発電子会社を上場へ,IPOで最大級の観測・・・・・一大ニュースとして日経が取り上げた。上場時の調達額が20億〜30億ドルで,インド企業としては過去最大であり,これにより集めた資金を,発電所の建設に充てるという。恐らく,UPMMを頭に置いた数字であろうが,相当の覚悟で資金調達に走る態勢である。恐らくタタも負けてはいないだろう。

●リライアンス,銀行団に60億ドル,2400億ルピー,調達準備を要求,電源不足・・・・・こちらは現地紙の報道。既にドイツの銀行などが20億ドルの調達に同意している。今後,リライアンスが中心となって競争が展開される政府のプロジェクトは12で24,200MW,金額にして7,647億ルピー。その地域内訳は,西地域 12,200MW, 北地域 9,080MW,北東地域2,900MWである。また,タイプ別では,国内海外を問わず石炭を燃料とするものが6プロジェクト,10,620MW,クリシュナゴドバリ流域の天然ガスを燃料とするものが4プロジェクト3,300MW,水力が3プロジェクト,3,300MW,うち3プロジェクトがAP州,1プロジェクトがウッタラカンドである。

リライアンスは,これらのプロジェクトに向かって,資金を調え,一斉に獲得に挑戦するわけであるが,リライアンスの前に立ちはだかるのは,タタでもなく,欧州企業でもなく,日本企業でもなく,恐らくインドの悪名高い官僚制度であろう。中国企業はどうなるのか,音無の構えである。やはりインドとの政治的関係なのか。或いは,ルピーと人民元とは別の世界にあるのか。

●インド,グジャラート州,2010年には,電力需給で独立へ

●中国海洋石油,深海油田開発に着手,エネルギー資源,拡大の一途・・・・・沿岸部のみならず開発が技術的にもコスト的にも難しい海底数百〜数千メートルの深海油田にも触手を伸ばす,という。日本海などは当然目の前の迫っている格好のエリアである。でもここまで来ると,各国間の資源争いの範囲を超えて,人類の夢に向かっての技術的突進,と見えてくるのは私だけか。国家プロジェクトでなければ,このような挑戦は出来ないし,日本にはそのような危機感がゼロである。国家プロジェクトとしてまとまりぬくい日本を,資源戦争で主導してきたのは,政府の中ではJBICであるが,そのJBICも今はない。

参考資料

2007年10月6日分


インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm

●071006B インド,日本経済新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20071005AT2M0403505102007.html
インド財閥系電力、発電子会社を上場へ・IPOで最大級の観測
●071006C India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Reliance_Power_asks_banks_to_organise_6_bn_debt/articleshow/2430181.cms
リライアンス,銀行団に60億ドル調達準備を要求,電源不足
Reliance Power asks banks to organise $6 bn debt
●071006D India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Gujarat_to_achieve_self-reliance_in_energy_by_2010_Modi/articleshow/2429863.cms
グジャラート州,2010年には,電力需給で独立へ
Gujarat to achieve self-reliance in energy by 2010: Modi

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071006E 中国,10月5日8時33分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071005-00000012-fsi-bus_all
中国海洋石油、深海油田開発に着手 エネルギー資源、拡大の一途
●071006F 中国,10月5日9時50分配信 サーチナ・中国情報局
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071005-00000001-scn-cn
新疆:2020年までに石炭生産量10億トンへ


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月5日分 中国のODAは年間20億ドル

あまりここでは取り上げていないが,JEPA,所謂,日比経済連携協定の,フィリッピン国会での批准が遅れている。対等ではないのではないかという意見が批准を遅らせているわけであるが,その中でも,フィリッピンの看護師の日本派遣で,その選考基準が厳しすぎる,と言うのも入っている。私たちは,将来の日本の人口減少,高齢化の問題は,アジアの地域の中で考えるべきで,そのためには日本のODA予算が重要な役割を果たすべきだ,すなわち,ODAは日本の次世代生き残りのために使われるべきだ,と主張してきた。さて,伸びてくる中国,中国は他国支援にどの様な考え方を持っているのであろうか。

●年間20億ドル,中国の対外援助,日本ODAの3分の1・・・・・中国が支援国会議に出てこない,とか文句を言っている間に,あっという間にここまで来ている。この記事は,米国の対外経済援助研究機関の「グローバル開発センター」が調査したものを,産経新聞が報じたものである。記事のポイントの一つは,現在の状況では中国の援助システムの実態が国家秘密とされ,実態の把握が難しいことを強調している,点である。理由は,国内の貧困を抱えながらの海外支援の矛盾,なお日本などから援助を受けている実情,多省庁が複雑に絡んで政府も実態が把握しがたいこと,の3点を上げている。

いずれにしても,援助の行く先やその方法を見ていると,明らかに二面があり,一つは経済成長を支えるための資源獲得,二つは外交戦略で台湾独立反対,日本常任理事国入り反対,が支援の条件であることである。「国家機密」であるが故に,受け入れ国に政治的透明性,人権尊重,腐敗防止,環境保護,経済管理の円滑さなどの条件をつけていないことが特徴だとして,その分,自国側の政治,戦略の狙いをあらわにして追求できる,と述べている。今後,北京五輪やOECDへの加盟問題が起こってくるときに,中国は海外支援をどの様に整理してくるか,関心を持ちたい。

●スンダ海峡大橋プロジェクト,実現に現実味を帯びてきた・・・・・スマトラの最南端とジャワ島の最西端の距離を測ってみると26.5kmである。昨日はこの間に海底送電線を敷設して,南スマトラに中国企業によって建設される大規模石炭火力のジャワへの送電計画を取り上げたが,先日も少し顔を出していた大橋問題が,ジャカルタポストで取り上げられ,それをNNAが解説している。橋は魔物である。スペインとモロッコの間にあるジブラルタル海峡は最短14kmであるが,トンネルか橋かで揉めて,ハッサン国王が,「トンネルは嫌じゃ,橋にしろ。」,と言った。スペインの反対でまだ出来ていない。

複合企業アルタ・グラハ・グループとしているがよく分からない。彼らが自費で,事前調査を実施するための調印式が船上で行われ,両方の州知事との間で合意書に署名された。調査だけで4年が必要としており,着工は2012年,完工は2025年,総工事費は100億ドル,橋の幅60mで道路と鉄道兼用,距離は29km〜33km,途中に水深200mの海溝があるので,吊り橋になると想定されている。

●インド,国家石油ガスONGC,インド西岸の調査に14億ドル相当投入へ・・・・・地球は自転しているので,世界の大陸は殆どが,東で傾斜がなだらかで西岸は急峻である。南アメリカ然り,中米然り,アフリカ大陸然り,インドのデカン高原然り。このインドのムンバイ沖では,あまり期待されていない油田があって,インドでは唯一の原油生産箇所であったが,近年枯渇が激しく,紛争が長引いたダボール発電所もこの影響を受けた時期があった。今回,インド国家石油ONGCが14億ドルを注ぎ込んで再生を図るという。油田再生により2,200万トンの増大を期待している。

●メコン流域,ADBの送電線支援決定で,タイが買電契約を進める・・・・・石炭火力のもたつきやミャンマーの紛争で,2011年頃の需給を心配しているタイは,ラオスとの政府間協定を改定,2007年9月に従来の500万KWから700万KW購入へ増やしている。問題は,ラオス国内の送電設備が整うかどうかに問題の焦点が移っていたが,ADBがこれを支援することでタイ側も踏ん切りが付き,早急に買電契約を結びたいとしている。一気に計画が加速するだろう。

●インド,マハラシュトラ州,自己で大規模火力プロジェクト建設を諦める
●インド,電力セクターの資金難,銀行の投資優先分野になれば,緩和
●インド,石炭大臣,第11次五カ年計画分対応の石炭供給認可,1,791万KW
●インドネシア政府,バリ気候変動会議,年末までに7900万本の植林実施へ
●日本企業が年内排出量1億トン 電力・鉄鋼は積極的
●中国,三峡ダムの水位が安定、累計発電量は1930億キロワットに到達―中国

参考資料

2007年10月5日分


ザンビア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Zambia.htm


●071005A ザンビア,JICA公示案件
http://partner.jica.go.jp/main_out/servlet/CTRL?NEXT_PAGE=/TI/TI_details.jsp?TAL_NO=102003000813408
地方電化プロジェクト事前調査(評価分析) (契約)

ラオス
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Laos.htm

●071005B Laos, MCOT
http://etna.mcot.net/query.php?nid=32008
ADBの送電線支援決定で,タイが買電契約を進める
Thailand to sign power purchase agreements with Laos

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm

●071005C India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/State_groping_for_power_without_plant/articleshow/2426966.cms
マハラシュトラ州,自己で大規模火力プロジェクト建設を諦める
State groping for power without plant
●071005D India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Power_sector_funding_may_come_under_priority_lending/articleshow/2426665.cms
電力セクターの資金難,銀行の投資優先分野になれば,緩和
Power sector funding may come under priority lending
●071005E India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/ONGC_to_spend_14_bn_on_redevelopment_of_field/articleshow/2427687.cms
国家石油ガスONGC,インド西岸の調査に14億ドル相当投入へ
ONGC to spend $1.4 bn on redevelopment of field
●071005F India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Coal_Ministry_issues_LoA_for_generation_of_17910_MW_of_power/articleshow/2424894.cms
石炭大臣,第11次五カ年計画分対応の石炭供給認可,1,791万KW
Coal Ministry issues LoA for generation of 17,910 MW of power

インドネシア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm

●071005G Indonesia, The Jakarta Post
http://www.thejakartapost.com/detailheadlines.asp?fileid=20071004.@01&irec=0
スンダ海峡大橋プロジェクト,実現に現実味を帯びてきた
Sunda Strait bridge step nearer reality
●071005H Indonesia, The Jakarta Post
http://www.thejakartapost.com/detailheadlines.asp?fileid=20071004.A03&irec=2
政府,バリ気候変動会議,年末までに7900万本の植林実施へ
Government plans to plant 79 million trees by year-end
●071005I インドネシア,10月4日8時0分配信 NNA
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071004-00000005-nna-int
【インドネシア】スンダ海峡大橋、事業化調査実施で調印

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071005J 中国,10月4日8時0分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071004-00000088-san-int
年間20億ドル 中国の対外援助 日本ODAの3分の1
●071005K 中国,10月4日8時33分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071004-00000011-fsi-ind
日本企業が年内排出量1億トン 電力・鉄鋼は積極的
●071005L 中国,「中国国際放送局 日本語部」 2007年10月3日
http://j.peopledaily.com.cn/2007/10/04/jp20071004_77629.html
中国経済、5年連続して10%の伸び率を保つと見込まれる
●071005M 中国,10月3日15時47分配信 Record China
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071003-00000010-rcdc-cn
三峡ダムの水位が安定、累計発電量は1930億キロワットに到達―中国

バングラデシュ
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Bangladesh.htm

●071005N バングラデシュ,JICA公示案件
http://partner.jica.go.jp/main_out/servlet/CTRL?NEXT_PAGE=/TI/TI_details.jsp?TAL_NO=102003000813411
(再公示)ベラマラ火力発電所建設計画調査プロジェクト形成調査(火力発電計画) (契約)


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月4日分 スンダ海峡海底送電来年入札

●PLN,来年早々にも,ジャワとスマトラ間の海底送電線プロジェクトを入札へ・・・・・最近のインドネシアの電力,積極的な取り組みに驚いている。余程この数年間の電力危機が苦しかったのだろう。電力民営化を目指して資産売却にうつつを抜かすフィリッピンよりは,相当に優秀である。しかしその裏にあるのは中国政府と企業の投資圧力であり,それを後押しするのが,すっかり中国ファンになったカラ副大統領だろう。彼は中国の政治体制にまで心酔した発言をしているから,中国の投資圧力には反対するどころか,インドネシアの電力開発のスケジュールも中国の都合に合わせて,プロジェクトを推進しているようだ。

このことが如実に分かるのが,週末に出たPLN送電担当重役のヘルマン氏の発言だろう。「スンダ海峡の海底電線敷設プロジェクトはもう一日も待てない。現在FS調査を実施中だが,来年4月には入札を行う必要がある。2011年には運用開始しなければ,南スマトラで建設予定の石炭火力の運転開始に間に合わない。」,と言うのである。この南スマトラの石炭火力は二つ,一つは240万KWバンコ火力,二つは160万KWムアラエニム火力で,いずれも中国企業が進めるIPPプロジェクトである。

PLNは先週,1,000万KWのクラッシュプログラムを支えるために,ジャワバリ系統の送電線補強のため,6つの送電線プロジェクトを現地企業に委託したが,その送電補強の総額は約100万ドルである。このように一気に進む電源開発とそれを支えるための送電線工事も歩調を合わせて進んでいるが,その基礎となる基本計画は誰がやったのか。スンダ海峡の海底電線には,その昔,日本政府も絡んでいたが,今度新しくできるジャワ-バリ-南スマトラの巨大な送電網系統の安定や安全などについては,十分な検討が必要だろう。

●インド,大規模電源計画UMPP,ササーンの経験から更に資金調達能力も・・・・・インドも電源開発に必死である。でもここはインドネシアに比べると,入札手続きで揉めに揉めている。全部で12の400万KWクラス石炭火力プロジェクトを進めているが,最初のMP州のササーンで躓いた。問題は,最低26%の投資額を満たせば適格としたが,シンガポールの企業が全体の資金調達能力がなく,再入札となった点で,大臣間協議IMGで今後,入札図書を変更することにした。

ササーン,ムンドラの二つのプロジェクトが,それぞれリライアンス及びタタによって動き始めたが,これに続くクリシュナパットナムとティライヤのプロジェクトは,新しい入札図書が適用される。前者は9つのグループが入札中という。でも,インドもどうかしている。資金調達能力は,資本調達能力とともに重要な要素である。今回の改訂は,近隣諸国で同様規模のプロジェクトの資金調達を完了した経験を,必要な条件としている。

●フィリッピン,マガット水力発電所36万KW,アボリッツが買収のための380百万ドル借款取得・・・・・インドネシア,インドに比べて更に情けないのはフィリッピン,電源はすべて買収の話,資産売却にうつつを抜かしている。380万ドル,貸す人がいるなら,本当の話,インドネシアに上げて欲しいと思う。設備の売買は,動く経済の中ではゼロサムゲームだから。イージーウエイを許すフィリッピン政府の考え方がおかしいのか。この380百万ドルは,中国の銀行を初めとする世界の銀行から集まってきた。380万ドルのうちドル部分は160百万ドル,残りはペソである。

●ミャンマー軍事政権,経済制裁の実効性薄い,ジェトロ分析
●ラオス,ナムタ1水力プロジェクト168MW,中国南方電網がラオスと署名
●中国,石炭生産量24億トンの見通し−2007年
●中国,75万ボルト送電の技術確立―国家電網公司

参考資料

2007年10月4日分


フィリッピン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Philippines.htm

●071004A Philippines, Inquirer
http://business.inquirer.net/money/breakingnews/view_article.php?article_id=92173
マガット水力発電所36万KW,アボリッツが買収のための380百万ドル借款取得
SN Aboitiz Power gets $380-M loan
●071004B ミャンマー,10月3日8時33分配信フジサンケイ ビジネスアイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071003-00000009-fsi-bus_all
ミャンマー軍事政権 経済制裁の実効性薄い ジェトロ分析

ラオス
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Laos.htm

●071004C Laos, China View
http://news.xinhuanet.com/english/2007-10/02/content_6823035.htm
ナムタ1水力プロジェクト168MW,中国南方電網がラオスと署名
Chinese firm to build power plant in Laos next year

インド
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0India.htm

●071004D India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/UP_to_generate_3000_mw_additional_power/articleshow/2422163.cms
電力不足のUP州,第11次五カ年計画で新規300万KW
UP to generate 3000 mw additional power
●071004E India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Experience_must_to_qualify_for_UMPPs/articleshow/2423471.cms
大規模電源計画UMPP,ササーンの経験から更に技術審査も
Experience must to qualify for UMPPs

インドネシア
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Indonesia.htm

●071004F Indonesia, The Jakarta Post
http://www.thejakartapost.com/detailbusiness.asp?fileid=20071002.M04&irec=3
PLN,来年早々にも,ジャワとスマトラの送電線強化を入札へ
PLN to put Sumatra and Java power transmission projects out to tender

環境一般
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Japan.htm

●071004G 温暖化会議,10月2日17時16分配信毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071002-00000015-maip-pol
温室効果ガス 主要閣僚で集中論議 削減目標達成へ本腰

中国
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0China.htm

●071004H 中国,10月3日8時32分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071003-00000027-fsi-ind
中国の電力会社から排出権 三菱重工、5年で33万トン
●071004I 中国,10月3日9時58分配信 サーチナ・中国情報局
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071003-00000002-scn-cn
石炭生産量24億トンの見通し−2007年
●071004J 中国,10月2日15時12分配信 サーチナ・中国情報局
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071002-00000023-scn-cn
750キロボルト送電の技術確立―国家電網公司


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月3日分 中国企業ラオスのナムタ川に

ラオスの北西部,ルワンプラバンから黄金の三角点に達するまでに,メコン河の右岸から本流に流れ込む大きな支流は,ナムウーとナムタの両河川がある。ナムウーは流域面積で全メコン約80万平方kmの2.9%,ナムタは0.9%である。私は,ルワンプラバンから本流を少し遡った経験しかないが,1990年初頭でも,中国から交易の船が運航していた。その後,更にこの交流を深めるため,乾期の川底を爆破する作業が行われたが,環境破壊だと言われて非難されたことがある。中国の雲南省から,道路でこのラオス領域を抜けてメコンに橋を架け,バンコクまで達する道路計画が進行中と報道されている。

このナムタ川やナムウー川にダムを造って発電する計画は昔からあった。私も何度か相談を受けたことがあるが,まず東部のナムテンやナムグムが先だ,と提言していた。机上であるが,私自身,これらの川の開発を検討したが,川の勾配が緩く貯水池が大きくなること,山岳地帯のため多くの人が川のそばに住んでいて水没移住人口が非常に大きいこと,それにこの地域はラオス東部に比べて雨の量が少なく河川流量が少ないこと,から開発が躊躇われてきた。今日の記事は,中国企業がナムタ川の開発を考えていると報じている。

●ラオス,中国企業,ナムタ川に水力プロジェクトを計画・・・・・現地に入ったある記者の報告で,きれいな写真もある。中国企業が4人の技術者を送り込んでいるが,彼らはファイサイの町に住んで夜は卓球に興じている,と描写が細かい。264MW,水没11,000人で提案したが,ラオス政府が難色を示して,ダム地点を変更中のようだ。1990年代にカナダ企業が調査したが,水没と河川の濁りの激しさの問題を指摘している。

ここに面白いことが書いてあるのだが,南部アタプーでセカマン水力を進めているベトナム企業は,水没住民との間で次のような補償契約を結んでいるというのだ,すなわち,水没1家族につき,1年分の米,コルゲート管75セット,セメント木材など,水牛1頭,現金1,500ドルで,これらを金額に換算すると1家族5,500ドルだという。記事は続くが,ただこのナムタ川流域は,非常に長い歴史を持っていて,南部のようにそう簡単には進まないだろう,と言うのである。どうも中国やベトナムの企業は,ナムテン2水力で世界銀行がやったような,現代的な環境調査をやるつもりはないらしい。しかし,ラオス政府はそうは行かないと思うが。

●資源国となったミャンマー,周辺諸国はどの様につきあうのか・・・・・ミャンマー騒乱が鎮まった後のニューヨークタイムズの記事である。とにかく,タイを中心として既に資源的に,或いは経済的にミャンマーと切っても切れない関係にあって,ミャンマーの将軍達を手厚くもてなす必要がある国々ばかりなのだ,と言っている。データは日本のクドウトシヒロ氏から出ている。

タイは既に年間20億ドルを天然ガス購入代として昨年,ミャンマー軍事政権に支払っており,このお金が,中国から武器,インドからヘリコプター,ロシアから試験原子炉の購入に充てられ,更に新首都建設に踏み切らせたのである。この天然ガスの売却費は,ミャンマーの輸出額の40%を占めていると言う。ガス包蔵はインドネシアなどに比べれば小さいが,ミャンマー政府にとっては莫大である。

ミャンマーの豊富な天然資源と既に切っても切れない関係にあるのは,タイの他,中国,インド,シンガポール,マレーシアなどで,特にタイは向こう14年間でサルインの水力820万KWを買電する約束をしている。タイの軍司令官を辞めて副首相になったソンティ将軍は,明確に,ミャンマーの将軍達とは今後も仲良くやっていくと明言している。何も手を出せない日本,かっては日本とビルマは,心からの友人であった。

●フィリッピン,電力卸売市場WESM,ネットプール方式へ変更のを検討中
●JICA職員ら2人が交通事故死=チュニジア・・・・・事故は必ず休日に起こる。

参考資料

2007年10月3日分

フィリッピン
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Philippines.htm


●071003A Philippines, Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/BSNS20071002104581.html
電力卸売市場WESM,ネットプール方式へ変更のを検討中
WESM mulls shift to net pool
●071003B Philippines, Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/BSNS20071002104578.html
この第3四半期,GDP成長が年率7%の高率を示す
GDP growth likely at 7% in Q3

ODA一般

●071003C JICA,10月1日22時0分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071001-00000194-jij-int
JICA職員ら2人が交通事故死=チュニジア

ミャンマー
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Myanmar.htm

●071003D ミャンマー,10月2日9時20分配信読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071002-00000301-yom-pol
武力弾圧でミャンマー支援削減へ、新規の人道援助行わず
●071003E Myanmar, New York Times
http://www.nytimes.com/2007/10/02/world/asia/01cnd-asia.html?pagewanted=1&hp
資源国となったミャンマー,周辺諸国はどの様につきあうのか
Myanmar痴 Resources Provide Leverage

ラオス
http://my.reset.jp/~adachihayao/indexmap0Laos.htm

●071003F Laos, New Mandala
http://rspas.anu.edu.au/rmap/newmandala/2007/09/30/the-nam-tha-dam/#more-1524
中国企業,ナムタ川に水力プロジェクトを計画
The Nam Tha dam


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月2日分 次は那覇広場をビルマ国民に貸そう

沖縄,那覇の広場に11万人が集合,福田首相の記者会見を動かし,町村官房長官に検討を約束させる。片やミャンマー,10万人が町を練り歩いたが,軍に蹴散らせれ,犠牲者を出し,タンシュエ議長は国民へのメッセージを一言も発せず,危険を感じた自分の妻子をビエンチャンに特別機で脱出させる。沖縄は名誉の問題であり,ミャンマーは生活の問題である。那覇には広場があったが,ヤンゴンは狭い通りしかなかった。今度ミャンマー国民が蜂起するときには,是非とも那覇の広場を彼らに提供してでも,成功して欲しいものだ。

●ミャンマー軍政,デモ制圧宣言,政権維持へ・・・・・ミャンマーの政府紙,「ミャンマーの光」,を読むと,僧侶の一団が一般市民の家に押し入り,暴力でデモへの参加を強要し,どうしても出ないなら金品を寄こせ,と暴行を働いた,と書いてある。記事によると,1988年の暴動の教訓から,軍事政権はでも鎮圧のための特殊部隊を養成したり,仏教界の高僧を軍側に抱き込むなど,着々と準備を整えてきて,「反政府勢力への対処をずっと研究しており,強固な基盤は容易には揺るがない。」,とバンコク筋は観測している。

1991年にタイでもスチンダ将軍を中心とする軍と民衆との対立があったが,そのとき騒乱のため役所が休みになってゴルフをしていた。ゴルフ場の近くでパンパンと銃声が聞こえていたが,一緒にプレーしていたタイのエンジニアーに,「何だ,タイの軍隊は国民を打つために射撃練習をしているのか。」,と皮肉を言ってやった。ミャンマーの軍隊は,まさしく国民を射撃するために,国民を押さえ込むために,戦闘部隊を養い,国民を打つために射撃訓練を行っているのだ,と言うことを一言,タンシュエに言ってやれ,ガンバリさん,ガンバレ!

●フィリッピン,まもなく民営化の送電公社,2017年までの開発計画,公表へ・・・・・資産売却にうつつを抜かすフィリッピン。新しい電気事業法EPIRAによると,送電網計画は公聴会で意見聴取を行うことが明記されている。国家送電公社は,2007年〜2016年の送電網開発計画TDPをNGOまでも含む関係者に意見を求めることで,9月27日ダバオで,10月2日セブで,10月8日ケソンで,それぞれ行われる。今年の12月に,国家送電公社は身売りされることになっていて,5つのグループが入札に参加すると見られている。

この記事では,このたび公聴会に付される送電網開発計画TDPは,エネルギー省の電源開発計画及び国家エネルギー計画と,協調したものだ,と書かれている。大体,メコン流域の送電網計画もそうだが,電源開発計画が曖昧な状態で,送電網の線を引っ張っても何の意味もない。送電公社の案は既に一部公聴会に付されているが,2016年までの電源開発計画が固まっているとは思えない,どの様な内容になっているのか。恐らくJICA-中部電力で実施したマスタープランがベースになっていると思うが,資産売却にうつつを抜かすフィリッピンでは,2016年までの電源は,今後の民間企業に任すつもりであり,送電線計画が先行するのは,ちょっと理解に苦しむ。

●フィリッピン,アンブクラオビンガ,入札企業が時間を要求,グループ形成・・・・・資産売却にうつつを抜かすフィリッピン。175MWアンブクラオとビンガ水力発電所,カラカ石炭火力600MW,約193MWパィンピノン及びパナイ,それぞれディーゼル発電所の売却が終わって,やっとNPC資産の50%が処理できることになる。政府の目標は70%だから,それが終わってからやっと電源開発を考えることになる。両水力発電所の入札には日本から丸紅と関西電力が参加すると言われている。

丸紅にしても関電にしても,既設発電所を買うお金があれば,新設に力を入れた方がどれだけフィリッピンのため,人類のためになるか,計り知れないと思うのだが。結局投資リスクを計れば買収だ,と言うのは,東京電力のミラントもそうだし,これを支えるJIBICも同じ考えだが,やはりフィリッピン政府の考え方が悪いのか。資産売却にうつつを抜かしている間に,刻々と電力危機は迫っている。

●ラオス投資セミナー,バンコクで開催・・・・・記事中,ラオス投資計画委員会のスリボン・ダラボン委員長は基調講演,「第2メコン国際橋など日本の政府開発援助ODAはラオス人の心に残っている。今後はODAだけでなく,投資を呼び込むワンストップサービスの早期実現や,日本ラオス投資協定の年内締結を目指す。」,と。日本独自の水力への投資も,大きな視野に入ってきた。

●インド政府,送電線プロジェクトにも,料金ベースの入札へ
●インド,西ベンガル州,向こう5年間,再生可能へ500億ルピー
●中国投資有限責任公司が成立,登録資本2000億ドル
●中国,西漢高速道路が開通「千里の蜀道」が日帰り可能に

参考資料

2007年10月2日分


フィリッピン

071002A Philippines, Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/BSNS20071001104533.html
まもなく民営化の送電公社,2017年までの開発計画,公表へ
TransCo sets hearings on transmission dev’t plan
071002B Philippines, Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/BSNS20071001104534.html
アンブクラオビンガ,入札企業が時間を要求,グループ形成
Ambuklao-Binga plant bidders seek time to form consortium

ミャンマー

071002C ミャンマー,9月30日21時41分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070930-00000935-san-int
ミャンマー軍政、デモ制圧宣言 政権維持へ

ラオス

071002D ラオス,10月1日8時0分配信 NNA
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071001-00000007-nna-int
【ベトナム・インドシナ】ラオス投資セミナー、バンコクで開催

インド

071002E India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Tariff-based_bidding_may_power_transmission_projects/articleshow/2417961.cms
政府,送電線プロジェクトにも,料金ベースの入札へ
Tariff-based bidding may power transmission projects
071002F India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Bengal_energy_sector_to_see_Rs_5k-cr_investment/articleshow/2417794.cms
西ベンガル州,向こう5年間,再生可能へ500億ルピー
Bengal energy sector to see Rs 5k-cr investment

中国

071002G 中国,「人民網日本語版」2007年9月30日
http://j.peopledaily.com.cn/2007/09/30/jp20070930_77550.html
中国投資有限責任公司が成立 登録資本2000億ドル
071002H 中国,10月1日11時42分配信 サーチナ・中国情報局
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071001-00000007-scn-cn
西漢高速道路が開通「千里の蜀道」が日帰り可能に


ー 日刊アジアの開発問題 2007年10月1日分 日本削減義務化腰砕け

日中のディベート,昨夜遅くまでBSを見てしまって。米国の元国務次官補が,「日中の国交回復からわずか30年,日米には60年の歴史がある。」,という言葉には思わず失笑。石川好さんの,「日米関係はいわば主従の関係,どうして日中がそのような関係になることがあるのか。」,にも一同,苦笑い。日中には2000年以上の歴史があって,関係がおかしかったのは100年だけ,と言う言い方があるが,どうも我々の世代には,戦中の思いが残って複雑。環境問題などは,全く日本がたどってきた道であることを,もっと強調したい。昭和30年代,「メイドインジャパン」は,世界の粗悪品の代名詞だった。

ミャンマーの民主化はどうして成功しないのか。長く現地でJICAの要職にいた友人が,地球jの遙か彼方からメールをくれた。彼のコメントは長いが,私の同感したポイント。ミャンマーでは農民が立ち上がらない。軍政はそれなりに国土開発をやっていて,イラワジデルタでは1年を通して米や豆を栽培できるようになっている。これは1988年当時とは乾期の風景が一変しているので一目瞭然。軍が恐れるのはその解体,民主化しても軍の現体制は維持できると言う保障を必要としている。それと彼は最後に,一般治安はすこぶる安定していると思うので,政治活動さえしなければ逃げ出す必要は全く無いはずです,と。

●温室効果ガス削減長期目標,米引き込み狙う,日本主導「拘束力なし」合意・・・・・28日の米政府主催の主要排出国会議。日本は,「50年までに半減させる目標」,というあまりにも大雑把な提案をひっさげて臨んでいるわけであるが,簡単に米国の,義務とはしない,と言う意見に同調,米国を土俵に引き戻すための妥協だ,と言い訳をした。EUは日本の裏切りを怒っているだろう。削減のための大きな方法論を議論して欲しいと思う。

「最大の排出国,米国は電力供給の5割を,排出量が多い石炭を燃料とする火力発電に頼っており,この構造を変えない限り「現状では削減義務化は困難」,(ワトソン国務省上級気候変動交渉官兼特別代表)と言う言葉が示すように,これをどの様なロードマップで原発に切り替えていくか,など,議論してよいと思う。原発で代替してもよい,と言う合意が出来るなら,大きく前進すると思うのだが。

●米国で中国への批判高まる,ミャンマー軍政支持・・・・・民衆の力によって独裁政権が倒れる,と言うパターンは,中国政権にとっては身の毛のよだつような恐ろしい出来事であろう。軍事政権を支援して,資源など経済的な結びつきを強めてきた中国が,それを保持しようという気持ちよりは,やはり政治的なドミノ現象を恐れるのであろう。昨夜のBSも,この問題で激論が行われたが,あの朱建栄教授は,実質的に中国の権力構造は変化してきた,として,民主化とは言わないが,政治的な変化が起こりつつあることを認めている。「デモ側も自制を=ミャンマー情勢で中国外相」。

●ミャンマー軍政が“制圧”宣言,国連特使が到着・・・・・「“制圧”に際し,「必要最小限の武力」を注意深く行使した。」,と勝ち誇った軍事政権側である。先の私の友人は,農民が参加しないから成功しない,と言っている。そうかも知れないが,ヤンゴンの町の構造は制圧し安いようになっている。あそこにもし,10万人を収容できる広場があったら,軍はとても手を出さなかっただろう。

参考資料

2007年10月1日分


ミャンマー

071001A ミャンマー,9月29日20時17分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070929-00000932-san-int
米国で中国への批判高まる ミャンマー軍政支持
071001B ミャンマー,9月30日1時53分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070929-00000114-yom-int
ミャンマー軍政が“制圧”宣言、国連特使が到着
071001C ミャンマー,9月30日1時0分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070930-00000003-jij-int
デモ側も自制を=ミャンマー情勢で中国外相

環境一般

071001D 主要排出国会議,9月30日10時13分配信産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070930-00000902-san-int
温室効果ガス削減長期目標 米引き込み狙う 日本主導「拘束力なし」合意

中国

071001E 中国,「人民網日本語版」2007年9月29日
http://j.peopledaily.com.cn/2007/09/29/jp20070929_77542.html
福建省、福州−澎湖間の旅行開通


ミャンマー騒乱は,軍の恐慌的な行動によって鎮静化に向かったようである。もっともホッとしているのは中国政府であろう。民衆の蜂起によって政府が覆るなんて,それは中国にとっては悪夢である。天安門事件を押さえ込んだ中国は今回特使を派遣したが,すぐにデモをどういう手段を使っても押さえ込みなさい,と要請したのだろう。ここで笑いものになるのは,慌てて家族を国外に脱出させたタンシュエ将軍ではないだろうか,もし事実とするならば,だが。慌てて逃げ出した企業はどうだろうか。これも極めて難しい判断だっただろうが,もう少し見極めたかった,と言う企業幹部はいるだろう。

やはり私は,問題はタンシュエ将軍そのものにあると思う。軍事政権は一生懸命ダムを造ったり,灌漑をやったり,道路を造ったり,橋を造ったり,毎日のように政権幹部が,直接国民と対話をしていた事実が報じられている。しかしタンシュエ将軍は自分のことしか考えていない。今回の家族脱出問題で,政権内でも煙が立ち始めるのではないか。軍内部でクーデターが行われるのが,とりあえずは最良の結果だろう。

●タンシュエ将軍の家族,もしやしてラオス入り・・・・・先週木曜日の午後6時,一機のミャンマーからのチャーター便が,ラオスのビエンチャンに到着した。機内からは8人の乗客が降りたが,この8人が全員,タンシュエ将軍の妻ドーカインカインを含む彼の家族だとされている。報道はタイのネーションのものだが,言い回しは慎重で,あくまでインドのメリニュースによれば,と言う言葉を繰り返している。航空機はエアーバガンの機体で,この航空会社はタンシュエと親しい政商タイザの所有する会社で,離陸したのは新首都ピドーで,空港の軍隊は,この離陸を見逃すように静かに見守っていたという。この報道は,昨日も時事通信が伝えていた。

●ミャンマー,軍政トップのタンシュエ議長,絶大な権力,逆らう者は失脚・・・・・産経新聞が,表面的ではあるが,タンシュエ将軍のプロファイルを伝えている。地元紙の記者が伝えたところでは, 「ミャンマーでは法律は重要ではない。何でも議長の考え次第だ。」,と。この2,3年でタンシュエの逆鱗に触れて罪に問われて収監された軍人や役人は1,000人をくだらないとされている。2004年10月のキンニュン首相の失脚は典型的な事件である。彼を取り巻く中で,強硬派で次を睨んでいるのは,序列3位のトゥラシュエマン陸海空軍作戦調整官だとされている。

●流血傍観,中国に風圧,米,影響力行使迫る,大統領自ら外相に要請・・・・・今回のミャンマー騒乱でもっとも苦境に立たされているのは中国政府だろう。中国は民主化を促すことはあり得ないし,ミャンマーの軍事政権に穏やかな対応を求めると,更に民衆に力を与えかねない。恐らく,何でもよいから争乱を収めろ,と強硬手段を進めるかのような対話が,ミャンマーと中国の政権の間で行われているのであろう。

●中国,ミャンマー情勢の沈静化に強い関心・・・・・中国外交部の姜瑜(ジアン・ユー)報道官は記者会見で,「中国は隣国として,ミャンマーの情勢に大変注目している。ミャンマーが国民の生活を改善し,社会生活の矛盾など関係する問題を迅速に解決し,国内政治を安定させることを希望している」,と述べたと報道されている。軍事政権は,国民を苦しめないように善政をしけ,まあ中国のように,と言いたいところだろう。

●ミャンマー流血,動けぬASEAN,インドも沈黙・・・・・少し滑稽なのは,ASEANとインドが全然動けないことだ。ASEANは政治的に軍事政権を容認してきた経緯があるし,インドは,中国と同様に経済的な関係があり,しばらく黙って中国に任せる,と言う感じである。もっとも日本も,特に福田首相の歯切れは極めて悪い。

●タイ,イタリアンタイ,石炭火力のIPPに入札へ
●主要排出国会議 「拘束力なし」で理解 欧州反対せず日本案軸に
●資源節約・環境友好型社会へ、中国は6つの努力

参考資料

2007年9月30日分


タイ

070930A Thailand, Bangkok Post
http://www.bangkokpost.com/Business/29Sep2007_biz29.php
イタリアンタイ,石炭火力のIPPに入札へ
Italian-Thai ready to seek IPP business

フィリッピン

070930B Philippines, Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/BSNS20070929104292.html
国家送電公社,ERCに対し,18億ペソ,フォースメジャー申請
TransCo to recoup P1.8-B ‘force majeure’ costs

ミャンマー

070930C ミャンマー,9月29日8時1分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070929-00000066-san-int
流血傍観、中国に風圧 米、影響力行使迫る 大統領自ら外相に要請
070930D ミャンマー,9月29日8時1分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070929-00000051-san-int
ミャンマー 軍政トップのタン・シュエ議長 絶大な権力、逆らう者は失脚
070930E ミャンマー,9月28日20時2分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070928-00000173-jij-biz
関西電力、5人の駐在員らにミャンマーからの帰国指示
070930F ミャンマー,9月29日14時48分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070929-00000925-san-int
ミャンマー流血 動けぬASEAN、インドも沈黙
070930G Myanmar, The Nation
http://www.nationmultimedia.com/2007/09/28/headlines/headlines_30050642.php
タンシュエ将軍の家族,もしやしてラオス入り
Family of Burma's super boss are in Laos - reports
070930K ミャンマー,9月28日20時52分配信 Record China
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070928-00000023-rcdc-cn
ミャンマー情勢の沈静化に強い関心―中国

環境一般

070930I 主要排出国会議,9月29日16時40分配信産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070929-00000085-san-int
主要排出国会議 「拘束力なし」で理解 欧州反対せず日本案軸に

中国

070930J 中国,「人民網日本語版」2007年9月28日
http://j.peopledaily.com.cn/2007/09/28/jp20070928_77497.html
資源節約・環境友好型社会へ、中国は6つの努力


ミャンマーでは何故40年間も民衆革命が成功しないのか?何となれば,ミャンマーには革命を起こす広場がないのである。なるほどそういうことか。フランス革命のバスチーユ広場,ムッソリーニのロレート広場,フルシチョフの赤の広場,ブカレストの党広場,そうして後一歩だった天安門広場。ヤンゴンは通りばかりで,通行人の邪魔になるから,いつでも軍隊は群衆を排除できる。天安門事件のとき,松下電器は最後まで北京に踏みとどまって,その後の中国での繁栄を得た。関西電力の私の友人は,今,急いでヤンゴンから脱出の途上にある。

●関電,現地社員が情報収集=中央部のコンサル業務は通常通り・・・・・この記事では平然としていた関西電力であるが,夕方のテレビでは,遂に撤退の決断をしたようだ。中国電力も,出張中の社員を,即刻帰国させるように支持したと報じていた。タンシュエ将軍が家族を軍用機でバンコクに脱出させた状態,もしそうであれば,関電の判断は正しかったであろう。でも,騒ぎが収まったときに,タンシュエ将軍は,民衆の笑いものになりそうである。

●ミャンマー,資源確保優先,民主化ドミノ警戒,制裁踏み切れぬ中国・・・・・結局,中国にとっての問題はドミノ現象への危険である。もし民衆の運動が成功して軍政が覆った場合,中国の人々はどう考えるであろうか。この記事では,中国国内で周辺諸国の民衆運動は報道が規制されている,と書いてあるが,それは不可能である。ただ,豊かであるから政治に興味がない,と言う間はよいが,貧困層が火を付ける可能性はいつでもある。ミャンマー騒動をどの様に片づけるか,今,中国首脳が一生懸命考えているテーマであろう。

インドは,ミャンマーの問題は中国が考えるべきで,インドはミャンマーとは文化的にも遠い,と言っているようであるが,中国のミャンマーに対する支援の濃度が薄まれば,いつでもインドが取って代わるよ,と言う姿勢らしい。特に軍事援助の問題である。

●ミャンマー騒乱,タイにとってはガス輸入協議に遅れ・・・・・かなり詳しいガスの購入状況が書かれているが,驚くのは,エネルギー担当ピヤスバスティ大臣のコメント,このまま騒乱が続いてミャンマーの指導者が替われば我々のガス交渉はどうなるのか。そんなことを言って,もし政権が変わらなければタイのエネルギー大臣はどうなるのか,と言いたいところだが,タイ政府から見て,ミャンマーの騒乱は相当に深刻と映っているのだろう。

なお,現在タイの天然ガス需要は約3,000mmcfdであるが,ミャンマーからその3分の一の1,100mmcfdを購入しており,ミャンマー政府の収入は月160百万ドルと考えられている。

●日中省エネ環境フォーラム,定期的に「経済政策協議」,エネ担当相会合で合意・・・・・一定の成果があったようであるが,最後に甘利経産相が国家発展改革委員会の馬凱主任と会談した席上で,「省エネ・環境分野こそ(日中の)戦略的互恵関係の構築に最も重要なフロンティア」,と述べたのに答えて,馬凱主任は,温室効果ガスの排出削減規模について、「外国からの圧力で目標を立てることはない」,と応じた。数値目標は,京都議定書で多くの場合,失敗する恐れが出てきている。

●インドネシア,石炭輸出を制限,3年後から1.5億トン・・・・・アンタラ通信などの報道によると,「昨年の石炭生産量は1億9,300万トンで,うち輸出が1億4,800万トン,国内供給量が4,500万トンだった。今年は2億500万トンの生産が見込まれており,輸出が1億5,600万トン,国内供給が4,900万トンと予想していた。」,と報じている。クラッシュプログラムを睨んでの措置だろう。

●フィリッピン,電気事業法EPIRAの改正に際し公聴会実施
●環境団体IRN,ラオスのダム建設にまだ納得していない
●インド,マハラシュトラの400万KW計画,住民の反対で位置変更
●温暖化対策で国連を活用・米主要閣僚、論議参加の意思強調
●中国政府,三峡ダムの隠れた環境問題に悩んでいる

参考資料

2007年9月29日分


フィリッピン

070929A Philippines, Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/BSNS20070928104262.html
ミラント買収の TeaM,スワル石炭火力120万KWのうち20万KWをWESMへ
TeaM Energy to trade Sual’s excess capacity at WESM
070929B Philippines,Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/BSNS20070928104175.html
電気事業法EPIRAの改正に際し公聴会実施
Hearings on EPIRA amendments set

ミャンマー

070929C ミャンマー,9月27日20時1分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070927-00000179-jij-biz
関電、現地社員が情報収集=中央部のコンサル業務は通常通り〔ミャンマー関係〕
070929D ミャンマー,9月28日8時1分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070928-00000061-san-int
ミャンマー、資源確保優先 民主化ドミノ警戒 制裁踏み切れぬ中国
070929E Myanmar, Bangkok Post
http://www.bangkokpost.net/Business/28Sep2007_biz29.php
ミャンマー事件,タイにとってはガス輸入協議に遅れ
Burma crisis delays natural gas talks Deal under threat if leadership changes

ラオス

070929F Laos, VOA
http://www.voanews.com/lao/2007-09-27-voa2.cfm
環境団体IRN,ラオスのダム建設にまだ納得していない
IRN Unconvinced Laos Dams Will Not Harm Environment

インド

070929J India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Girye_power_project_to_be_shifted_CEA_official/articleshow/2409925.cms
マハラシュトラの400万KW計画,住民の反対で位置変更
Girye power project to be shifted: CEA official
070929K India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/Developing_nations_will_not_be_able_to_meet_goals_India/articleshow/2410828.cms
インドの主張,もっとODAを,途上国は追いつけない
Developing nations will not be able to meet goals: India

インドネシア

070929G Indonesia, The Jakarta Post
http://www.thejakartapost.com/detailbusiness.asp?fileid=20070928.L01&irec=0
PLN,国内企業と送電線工事の契約
Local firms win power transmission contracts
070929H Indonesia, The Jakarta Post
http://www.thejakartapost.com/detailcity.asp?fileid=20070928.C01&irec=0
ジャワとスマトラを結ぶ橋梁工事,10月にも契約へ
070929I インドネシア,9月28日8時1分配信 NNA
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070928-00000005-nna-int
【インドネシア】石炭輸出を制限、3年後から1.5億トン

環境一般

070929L 米国,日本経済新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070928AT2M2801A28092007.html
温暖化対策で国連を活用・米主要閣僚、論議参加の意思強調
 
中国

070929M 中国,9月28日10時15分配信 ツカサネット新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070928-00000007-tsuka-cn
北京便り 〜革命は広場でおこる〜
070929N 中国,9月28日13時14分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070928-00000914-san-pol
福田首相、中国・温首相と電話会談、早期訪中で一致
070929O 中国,9月28日8時34分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070928-00000007-fsi-bus_all
日中省エネ・環境フォーラム 定期的に「経済政策協議」 エネ担当相会合で合意
070929P 中国,9月28日11時58分配信 Record China
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070928-00000008-rcdc-cn
中国最大の「陽江原発」が着工!2013年に第1期完成―広東省陽江市
070929Q China, China Org
http://www.china.org.cn/english/environment/226114.htm
中国政府,三峡ダムの隠れた環境問題に悩んでいる
Govt tackling Three Gorges' hidden environmental threats


荒れるミャンマー情勢,遂に日本人の犠牲者。「制裁に踏み切るにはどうも」,と口を濁していた町村官房長官などの何とも生ぬるい発言が腹立たしくなってくる人もいるだろう。中国が特使を送ったようだが,中国がどの様な姿勢をとるのか,関心を持っている。デモがそのまま軍政転換にまで進むことは,中国としては許せないだろう。それが出来るのならば,中国の民衆も出来てしまうわけだから。時事通信だけが,タンシュエ国家平和発展評議会議長の家族の首都ネピドー脱出を報じているが,確実な情報ではなさそうだ。これが事実なら,一気に全国民蜂起となるのだろうが。

●インドネシア,森林喪失への対策,支援を要請・・・・・ポスト京都の焦点は,原発や水力の他に,インドネシアと中国の森林育成に国際社会がどれだけ貢献できるかにかかっている,と言うのが私の意見である。インドネシアのユドヨノ大統領は,今回の国連に於ける首脳級気候変動会議の機会を捉え,熱帯雨林を持つ10カ国の首脳級に呼びかけて,月曜日,F10,すなわち10カ国森林国会議を主宰した。この10カ国で熱帯雨林の50%以上を保有していることになるが,熱帯雨林を,「地球の肺」,と喚び,森林の温暖化ガス吸収効果を強調して,国際社会,特に先進国に資金要請を行い,その技術と資源の供与を呼びかけたものである。

今でこそ,日本のインドネシアに於ける森林伐採は抑制されているものの,インドネシアの森林を荒らしたのは経済成長期の我々日本である。インドネシアは勿論のこと,1990年,まだ和平復帰をしていないカンボジアの山の中で木材を満載したトラックに遭遇し,その木材の1本1本に,「大阪行き」と書いてあり,恥ずかしい思いをしたことがある。今インドネシアは,毎年187万ヘクタールの森林が失われていると言われており,責任ある日本も,CDMなんてけちなことを言わずに,公的資金で支援すべきだ。中国の進める石炭火力の二酸化炭素を吸収するために。

●ソンラ水力,ベトナムの銀行群が約11億ドル相当の融資に合意・・・・・時は流れた。ホーチミンの街角に立て札が立っていて,何が書いてあるのかとベトナム人のカウンターパーツに聞くと,「国民は一致団結して国債を買い,南北縦断超高圧送電線の完成を成し遂げよう!」,まるで大東亜戦争の時のようなもの悲しくも勇ましい標語である。北部のソンラ大規模水力プロジェクトについては,全くその見込みもなく,やっと世界に先駆けて制裁を解除した日本政府に依存する以外になかった。会議の度に,日本の調査団は,その水没の多さに二の足を踏んだ。

あれから15年,22億ドル近いプロジェクトを,ベトナムは国内銀行の協力によってその半分の11億ドルを自己調達するのである。中国が外国資金に頼らずに三峡ダムを完成したように,ベトナムも今や250万KWクラスのASEAN最大の水力発電所を,自己資金で建設するのである。4銀行からの融資は,返済期間15年,偏在猶予期間5年の条件である。発生電力量は102億KWh。記事が誇らしくかき立てているのは,今や調査から完成まですべて資本と技術を持っているのは,ベトナムだけであると。時の流れ早い。

●ネパール,「共和制」に移行へ,最大与党が方針転換・・・・・この記事は私に大きな希望を与える。ネパールの水力開発は,ポスト京都の大きなテーマの中の一つだが,ネパールの最大与党ネパール会議派が共和制に反対したために,折角政権参加を表明していたマオイスト派が政権離脱を宣言し,大きく前進しようとしていたネパールの包蔵水力の開発,インドへの輸出のシナリオが崩壊しかけたところである。今回の与党の方針転換がマオイスト派の世間復帰を促すのかどうか,関心を持って見守りたい。

●インドネシアの原発に警告,「核開発は地域の懸念材料」,シンガポールの専門家・・・・・東南アジアの原発開発は,ポスト京都の重要なテーマの一つ。インドネシア,タイ,ベトナム,更にはフィリッピンと原発建設への関心を示す中,地域の問題として発言したのは,公式には今回が初めてだろう。ワークショップの中でシンガポール国際問題研究所(SIIA)のサイモン・タイ氏が発言したものである。タイなども,慎重に原発開発へのロードマップを読んでいるが,タイの場合は,特にメコン流域諸国やミャンマーなどとの話し合いの必要が出てくるだろう。
 
●日本のODAで建設中のベトナムの橋が崩落,死者最大で60人・・・・・既報であるが,犠牲者が増えてきている。一部関係者は,これが特別円借款で,当初より日本企業へ発注するようになっていたところから,ベトナムとの関係を懸念する向きもある。

●フィリッピン,スポットの運営者,資産処理を速く,投資企業を呼び込むため
●フィリッピン,ミンダナオ北部,NPA襲撃の可能性,最高度警報
●ミャンマー,軍政議長の妻子、タイに脱出か=ミャンマー
●<ミャンマー情勢>安保理で米中対立、浮き彫りに

参考資料

2007年9月28日分

ベトナム

070928A ベトナム,9月27日10時41分配信 ロイター
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070927-00000768-reu-int
日本のODAで建設中のベトナムの橋が崩落、死者最大で60人
070928B Vietnam, VNS
http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=04ECO260907
ソンラ水力,ベトナムの銀行群が約11億ドル相当の融資に合意
Banks loan $1.1b to Son La project

フィリッピン

070928C Philippines, Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/BSNS20070927104088.html
スポットの運営者,資産処理を速く,投資企業を呼び込むため
Power sales key for energy spot market
070928D Philippines, Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/PROV20070927104141.html
ミンダナオ北部,NPA襲撃の可能性,最高度警報
N. Mindanao placed on full alert status after NPA attack
070928E Philippines, Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/BSNS20070927104085.html
ERC,特別環境地区への電力料金カットを指示
ERC directs NPC, Meralco to start cheaper ecozone rates

ネパール

070928F ネパール,9月27日11時16分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070927-00000020-mai-int
<ネパール>「共和制」に移行へ 最大与党が方針転換

ミャンマー

070928G ミャンマー,9月26日14時2分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070926-00000083-jij-int
軍政議長の妻子、タイに脱出か=ミャンマー
070928H ミャンマー,9月27日11時46分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070927-00000029-mai-int
<ミャンマー情勢>安保理で米中対立、浮き彫りに

インドネシア

070928I Indonesia, The Jakarta Post
http://www.thejakartapost.com/detailheadlines.asp?fileid=20070926.@01&irec=0
インドネシア,森林喪失への対策,支援を要請
RI wants more green support
070928J Indonesia, The Jakarta Post
http://www.thejakartapost.com/detailheadlines.asp?fileid=20070926.A05&irec=4
シンガポール筋,インドネシアの原発は地域の問題
RI nuclear plants a 'regional issue'
070928K インドネシア,じゃかるた新聞
http://www.jakartashimbun.com/cgi-bin/member/member.cgi
「核開発は地域の懸念材料」 シンガポールの専門家インドネシアの原発に警告

中国

070928L 中国,「人民網日本語版」2007年9月27日
http://j.peopledaily.com.cn/2007/09/27/jp20070927_77407.html
楊部長「国際社会と共にアフリカの平和・発展を促進」


ベトナムメコンデルタ最大の都市カントーで,日本の円借款で工事中の橋が崩落した,と言うのはショックですね。コンクリート打設の直後だと言うから,仮設備の足場の強度不足か,何らかの事故で足を払われたか。大勢の犠牲者も出ていると言うから,下請け任せの悪いところが出てしまった。1992年にタイ駐在の書記官とここをフェリーで渡ったことがあり,メコンデルタ地域の農産物を中心とした都市カントーの豊かさに目を見張ったものだ。

1976年,初めて当時のビルマに入ったとき,自動車事故でお坊さんが犠牲になると死刑になるから注意しろ,と言われた。ミャンマーのデモは更に熾烈化しているが,フィリッピンのマルコスと違って,民衆の力だけで政権を覆すのは大変に難しいのだろう。シカゴトリビューンの記事を見ているが,同じ意見。でも,この時点で関心があるのは中国の出方である。安保理の非難決議に拒否権を使って大いにミャンマーの軍事政権から感謝され,ミャンマー縦断のガスパイプライン敷設合意まで取り付けた中国だが,ここまで国際世論の盛り上がったときに,どこまで内政不干渉を続けていけるか,この点に注目したい。

9月27日,28日に,米国主導の環境列国会議がワシントンで開かれる。今日の朝刊では,日本政府は再び「美しい地球50」を持って行くらしいが,大丈夫かな,総理大臣が変わったのを機会に,この提案を降ろしたらどうか,と言う気がする。京都議定書の削減義務が守れるかどうか,その瀬戸際にいるのに,また削減を数値で表して持って行くのは,少し恥ずかしいのではないか。米国や中国とは対立するだろう。私はやはり,この際,数値目標よりも,具体的な対応策で,世界があっと驚くようなアイディアを持ち込むべきだと思う。

●日中両政府,北京で省エネ・環境フォーラム,企業協力も・・・・・毎日新聞の短い記事だが,日本の提案に積極的に乗ってきた中国政府の深い関心が伝わってくる。省エネについては,それはそれでいいではないか,とよく言われるが,再生可能エネルギーの開発,原発と大規模水力のことであるが,これを推進すると省エネの必要はなくなる。当面は,化石燃料節約のための省エネだから,目標は地球温暖化なのだろう。ただ省エネがうまく温暖化削減義務の数値に表れてくるのかどうか,疑問を持っている。日本企業の幹部が出席しているが,省エネ技術の売り込みとしても,先方中国はノウハウの獲得が優先するだろう。せめぎ合いになる。

●タイの原発開発は,80億ドルが必要,2014年着工・・・・・ポスト京都の一つの目玉は,アジア諸国の原発建設である。社会的に原発建設がもっとも難しいと思われるタイは,また原発をもっとも必要としている国の一つである。今日の記事では,全体計画書をまずIAEAにレビューして貰い,それを国家エネルギー政策会議NEPCに上げて,計画に着手しようとしている。計画は,可能性調査4年をかけ,2014年着工,2020年一部完成,2021年400万KWフル稼働の計画である。世界最高の技術を導入するとして,米国,フランス,日本,韓国などの支援を得ようとしている。

●専門家筋,ミャンマーの政変が起こることはないだろう・・・・・シカゴトリビューンの記事であるが,ミャンマー人の米国在住の大学教授の意見を主体に書かれている。要は,年代が変わらなければ政治は変わらないだろう。特に今回は,北京オリンピックを控えている中国が,ミャンマーの変革を許すはずがなく,そこに妥協点を探ってくるだろう,と言うのである。

●ミャンマー情勢,事態の早期沈静化を望む姿勢…中国・・・・・中国の公式の反応である。「隣国としてミャンマー情勢の安定と経済発展を期待しており、ミャンマー政府、国民が現在の問題に適切に対応していくと信じる」。

●インド,大規模火力計画UMPP,もっと大きくすべきではないか・・・・・インドのこの400万KW11プロジェクト大規模構想UMPPは,インドネシアのクラッシュプログラムと並び称される,国家的な電源プロジェクトで,タタのムンドラ石炭火力,リライアンスのササーン石炭火力が軌道に乗り始めたところである。中央政府から出ている意見であるが,この際,もう100万KW増設したらどうか,敷地もあるし石炭もある,と言うわけである。今,ムンドラはKWh当たり2.26ルピー,6.60円相当,ササーンは1.19ルピー,3.47円相当で買電契約が出来ているが,もう100万KW付け加えると,増分単価は安いはずで,IPP側が勝手に売ってよい,と言うのである。インドの電力危機に大きな助けになるという意見である。

●インド,PFC,ジャカンド州の400万KWプロジェクトの入札
●インド,AP州の大規模火力プロジェクト,工期に間に合わない
●インドネシア,森林対策をアピール,カバン林業相
●インドネシア,ユドヨノ大統領が演説 「新たなメカニズム必要」バリ会議前にハッスル,気候変動の国連会合
●インドネシア,PLNへの補助金,7%アップ
●中国,三峡ダム:流量増で放水量増加、水位は156Mに
●中国,三峡ダムに何か手を打つ必要,破滅の可能性

参考資料

2007年9月27日分

タイ

070927A Thailand, Bangkok Post
http://www.bangkokpost.com/Business/26Sep2007_biz40.php
タイの原発開発は,80億ドルが必要,2014年着工
Nuclear plant will require $8 billion Construction is scheduled for 2014

フィリッピン

070927B Philippines, Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/PROV20070926104031.html
ラグナ湖の回復計画,考慮中
Laguna Lake rehabilitation sought

ミャンマー

070927C Myanmar, Chicago Tribune
http://www.chicagotribune.com/news/nationworld/chi-myanmar_websep26,1,1512371.story
専門家筋,ミャンマーの政変が起こることはないだろう
Myanmar protests unlikely to bring change, analysts say
070927D ミャンマー,9月25日19時11分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070925-00000066-mai-int
<ミャンマー情勢>事態の早期沈静化を望む姿勢…中国

インド

070927E India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/PFC_invites_bids_for_4000_MW_Tilaiya_project_in_Jharkhand/articleshow/2401650.cms
PFC,ジャカンド州の400万KWプロジェクトの入札
PFC invites bids for 4,000 MW Tilaiya project in Jharkhand
070927F India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/More_power_likely_in_ultra_mega_projects/articleshow/2403261.cms
大規模火力計画UMPP,もっと大きくすべきではないか
More power likely in ultra mega projects
070927G India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/PFC_invites_bids_for_4000_MW_Tilaiya_project_in_Jharkhand/articleshow/2401650.cms
AP州の大規模火力プロジェクト,工期に間に合わない
Krishnapatnam unlikely to meet deadline; fresh bids for Tilaiya

インドネシア

070927H インドネシア,じゃかるた新聞
http://www.jakartashimbun.com/cgi-bin/member/member.cgi
森林対策をアピール,カバン林業相
070927I インドネシア,じゃかるた新聞
http://www.jakartashimbun.com/cgi-bin/member/member.cgi
ユドヨノ大統領が演説 「新たなメカニズム必要」バリ会議前にハッスル 気候変動の国連会合
070927J Indonesia, The Jakarta Post
http://www.thejakartapost.com/detailbusiness.asp?fileid=20070925.L01&irec=0
PLNへの補助金,7%アップ
PLN power subvention set at 7% higher
070927K Indonesia, Antara News
http://www.antara.co.id/en/arc/2007/9/25/msian-company-to-build-thermal-power-plant-in-aceh/
マレーシア企業,アチェに石炭火力建設の計画
M`sian company to build thermal power plant in Aceh

中国

070927L 中国,9月25日11時52分配信 サーチナ・中国情報局
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070925-00000005-scn-cn
三峡ダム:流量増で放水量増加、水位は156Mに
070927M China, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/China_warns_of_catastrophe_from_Three_Gorges_Dam/articleshow/2403479.cms
中国,三峡ダムに何か手を打つ必要,破滅の可能性
China warns of "catastrophe" from Three Gorges Dam
070927N 中国,9月25日18時39分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070925-00000059-mai-bus_all
<日中両政府>北京で省エネ・環境フォーラム 企業協力も


福田新内閣発足。閑話休題で申し訳ない,まだ新聞などあまり書いていないけど,台風の眼は古賀さんの選対だろう。古賀さんは好きでないと言うよりは嫌いなタイプの政治家の一人だが,幹事長から選挙を取り上げてしまって,幹事長から選挙を取り上げると何が残るのか知らないが,近づく解散総選挙では郵政選挙の復讐になるのだろう。30人以上の新人議員などが公認からはじき飛ばされる,それがある一定のグループになると,誰かを担いで分党行動,そして民主へなだれ込む,そして政変が起こる。どう?まあ古賀さんはお見通しとしても,その政変対応よりも彼の怨念が先走るのではないか,そんな人だ。

●国連,温暖化対策へ本腰,首脳級会合,総長「前例破る行動を」・・・・・今日の論調で,あれおかしいなあ,と思ったのは,ポスト京都の削減義務を強硬に主張するのはEU,日本も米国と一緒に自主規制派に書かれている,いつの間に変わって来たのですかね。中国が,「現行の京都議定書の中で先進国がどこまで削減義務を果たすか,それが最大のテーマだ。」と言っているのは,いかにも挑戦的,目標が達成できない可能性は大きいし,ポスト京都で主導権を握らせない,と言うことだろう。そういう意味で,京都議定書義務のない米国と中国は気楽である。

省エネの問題が,この気候変動ではあまり取り上げられていない。でも朝日新聞の論調を見ると,日本政府は経産省ラインを中心に,活発な動きがあるようだ。何故日本のエネルギー使用が増えないのか,インフレにならないのか,不思議に思う中国やインドが,日本の省エネ技術に関心を示しており,日本政府も中国には,省エネすると油田を一つ発見するのと同じ,とか売り文句を考えて,省エネ技術の売り込みに大きな役割を果たしているようだ。でも,日本が京都議定書の義務を果たせなかったときの反動は怖い,まあ目に見えているが。

削減成果の測定というのは,実測しているのではなくて,議定書の中で細かに決められた計算方法に従って算定されているもので,架空の数字である。その中で省エネ効果がうまく計算されているかどうかと言われると,そこは難しいと思う。空調などの省エネ効果は電力に跳ね返って計算されるだろうが,発電所の効率などの向上が正確に反映されるのかどうか。

●インドネシア,ハイレベル会合が開幕,国連気候変動問題・・・・・ジャカルタポストの記事である。昔,インドネシア政府調査団の一員と言う格でワシントンの世界銀行に借款交渉に参加したことがある。ワシントンのインドネシア大使館の中の夕食会にも参加して,当時はある程度インドネシア語も理解できたので,インドネシア政府要人の中に溶け込んで話題に興じたが,彼らの中では,如何にしてお金を借りてくるかが重要な予算作成過程の一つなのだ。今日の記事では,ユドヨノ大統領を中心に,国連の場で如何にして気候変動の波に乗って,資金を導入するか,がインドネシア調査団の重要な役割のようで,大統領以下,皆張り切っているようだ。熱帯雨林の問題と森林火災が彼らの武器だ,少し変だが。

●ミャンマー,デモの武力鎮圧を懸念する声相次ぐ・・・・・10万人規模にふくれあがったデモ,何が起こるか分からない,ミャンマーから一時も目が離せなくなった。ブッシュ大統領はじめ世界の主要国,特に人権の立場から欧州諸国の間で,ミャンマー制裁の声が挙がる。ここぞとばかりデモに走るミャンマーの民衆を激励,扇動しているようなものだ。ASEAN諸国も,いずれもこのような民主化の過程を踏まえてきたために,「我々はどうしたらよいか知っている,それは民主化へのステップだ。」,とこれもデモを煽っている。造りかけているダムを早く造ってしまわなければ,民主化によってダムが吹っ飛んでしまうかも知れない。

●フィリッピン,レイエス長官,PEMCとPSALMの共同会議を要請・・・・・資産売却にうつつを抜かし,未熟な市場に卸売市場WESMによって強引に電気料金の競争原理を持ち込んだフィリッピン。電力改革によって電気料金が下がるはずではないか,と言う国会の厳しい質問に,アロヨ大統領から解決を迫られたレイエス長官は,遂に関係者を呼び集めて,意見を聞くことにした。9月,10月については,この卸売市場で何しろKWh当たり6.23ペソ,約15.8円相当が上昇したことへの対応である。とにかくね,レイエスさん,言いますけれど,まず需給をバランスさせなさい,それからですよ,自由競争は。形式だけ先に整えようとしたフィリッピンの電力の苦悩がここにある。

●インド,電力不足のビハール州政府,NTPCなど,遅れれば契約破棄と

参考資料

2007年9月26日午後

フィリッピン

070926A Philippines, Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/BSNS20070925103917.html
レイエス長官,PEMCとPSALMの共同会議を要請
Reyes seeks PEMC, PSALM meeting
070926B Philippines, Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/BSNS20070925103919.html
国家石油,株式売却で地熱子会社60%分,24の入札者
PNOC lists 24 likely bidders for 60% of geothermal unit

ミャンマー

070926C ミャンマー,9月25日10時46分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070925-00000018-mai-int
<ミャンマー>デモの武力鎮圧を懸念する声相次ぐ

インド

070926D India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Punjab_demands_Centre_to_set_up_two_1000_MW_power_plants/articleshow/2398887.cms
パンジャブ州政府,中央政府へ,100万KW2つの発電所建設を要請
Punjab demands Centre to set up two 1,000 MW power plants
070926E India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/News/News_By_Industry/Energy/Power/Bihar_government_threatens_to_scrap_pact_with_NTPC_BHEL/articleshow/2398052.cms
電力不足のビハール州政府,NTPCなど,遅れれば契約破棄と
Bihar government threatens to scrap pact with NTPC, BHEL

インドネシア

070926F インドネシア,じゃかるた新聞
http://www.jakartashimbun.com/cgi-bin/
ハイレベル会合が開幕 国連気候変動問題

環境一般

070926G 国連,9月25日8時1分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070925-00000044-san-int
国連、温暖化対策へ本腰 首脳級会合 総長「前例破る行動を」


ミャンマーの反政府運動,目が離せない状況になってきた。今朝の情報ではヤンゴンで10万人規模のデモで,画面を見るとあの懐かしい南北の大通りが人で埋め尽くされている。1988年に,殆ど軍政が崩壊しかけたことがあったが,相当厳しく残酷な取り締まりで,押さえ込んでしまった。今回は,国連に160カ国以上の首脳級が顔を揃えている状況で,軍事政権も動けない状況のようだ。ミャンマー国内では現在中国がダム建設に勤しみ,サルイン川では,一時撤退したとはいえ,タイがダム建設を画策している。1960年代か,前政権に密着した日本のコンサルタントがネウイン政権によって出入り禁止になった時期があった。電力開発は,時の政権の動きと密接に関係してくるのだ。

潘基文(バン・キムン)国連事務総長が,気候変動問題で張り切っている。24日には160カ国の首脳級が集まって,国連レベルでの協議が行われるが,イラク,イランなど国連も手が出せない問題が山積してきて,気候変動問題こそ地球レベルの国連の仕事である,と言うことに目を付けた潘事務総長は,よい仕事を見つけたとばかり,精を出している。気候変動問題は,削減目標ばかりに集中せずに,もっとも効果的な方法の議論を行うべきだ。買い物袋を持ってスーパーに行こう,と言うレベルの議論は,道徳論に終わってしまう。

●フィリッピン,民営化によって2010年の電力危機が救えるか・・・・・資産売却にうつつを抜かすフィリッピン。何を言っているのかよく分からないが,資産を売却しただけでは当面の2010年と予想される電力危機を回避できない,売却した資産がリハビリをやって正常に動き始めるのは2012年以降だ,と言っているようだ。でも,1990年代に起こったような大電力危機を避けるためには,政府の危機回避の強力な施策が必要と叫んでいる。インドネシアのクラッシュプログラムやインドの大規模電源開発の基本政策を学ぶべきだ。

●フィリッピン,電気事業法の改正に望む,電気料金の下げ・・・・・資産売却にうつつを抜かすフィリッピン。忍び寄る電力危機と改革によって下がると思っていた電気料金が高騰を続けている。マニラに電力を供給するMERALCOの電力料金はKWh当たり10ペソ,と言うから日本の平均よりかなり高くなってしまった。国会は,産業の電力へのオープンアクセスが電気料金を救うと思っている。すなわち,消費者が電源を選ぶためには,資産売却が70%に達してからだ,と法律に書いてあるから,資産売却にうつつを抜かしているわけだ。でも,電気料金の基本は需給のバランスであって,供給力が十分にない状態では,売り側の思うとおりの値段になってしまう,と言うことに気づいて欲しい。

●インド,マハラシュトラ,規制委員会と発電公社が,電力ゲーム・・・・・全部読まなくても思わず笑えてしまう。インドの英語は時々高度の比喩が使われるので,理解に結構時間がかかるが,電力危機にあるマハラシュトラ州の電力規制委員会MERCと州電力局MSEBは,ロッガーヘッド,角突き合わせた二つの大きな頭,常に論争状態にある,と言うわけだ。これは,資産売却にうつつを抜かすフィリッピンよりまだ始末が悪い。MERCの決定事項のうち17件が最高裁の判断を求めて抗争中,実に大小75の電力プロジェクトが,手続き上の紛争状態にあるという。全くインドらしい成り行きで,政府の施策は言葉の上で立派であるが,州は全然ついて行かない。インドのこれからの発展上の最大の問題だろう。

●インドネシア,関電が水力発電所運営,2010年稼働へ・・・・・関西電力のラジャマンダラ水力プロジェクト,既報であるが,NNAが詳報している。実際に出資するのは,子会社の関電インターナショナルとなる予定。国際協力銀行JBICが2003年に募集した調査が発端。

●ベトナム,ADB,9.3億ドル,北部クアンニン省モンズオン石炭火力発電所
●フィリッピン,アルカンタラ,ミンダナオの20万KW石炭火力建設へ
●ミャンマー 僧侶主導、反政府デモ 市民ら呼応2万人、拡大も
●中国,石油埋蔵量650万トン,天然ガス25兆立方メートル,未開発の資源に期待
●中国,西蔵でユニットあたり容量最大の水力発電所が稼動

参考資料

2007年9月25日午後

ベトナム

070925A ベトナム,9月24日8時0分配信 NNA
http://nna.asia.ne.jp/
【ベトナム・インドシナ】ADB、モンズオン火発に9.3億ドル

フィリッピン

070925B Philippines, Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/
民営化によって2010年の電力危機が救えるか
Privatization of Luzon power plants to solve crisis bucked
070925C Philippines, Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/
電気事業法の改正に望む,電気料金の下げ
EPIRA amendments may cut rates
070925D Philippines, Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/
アルカンタラ,ミンダナオの20万KW石炭火力建設へ
Alcantara group to build 200-MW coal-fed power plant in Mindanao
070925E Philippines, Manila Bulletin
http://www.mb.com.ph/
ADBもマシンロック発電所の買収に協力
ADB sets co-financing for Masinloc

ミャンマー

070925F ミャンマー,9月24日8時1分配信 産経新聞
http://www.sankei.co.jp/
ミャンマー 僧侶主導、反政府デモ 市民ら呼応2万人、拡大も

インド

070925H India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/
マハラシュトラ,規制委員会と発電公社が,電力ゲーム
Game of power: MERC vs MSEB
070925I India, Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/
ドバイ籍アスコン,デリーで120万KW発電所準備
Ascon Star to set up 1,200 MW plant for Rs 6k cr

インドネシア

070925J Indonesia, The Jakarta Post
http://www.thejakartapost.com/
スンダ海峡大橋,スマトラとジャワを結ぶ,着工へ一歩
Massive bridge to connect Java and Sumatra
070925K インドネシア,9月24日8時0分配信 NNA
http://nna.asia.ne.jp/
【インドネシア】関電が水力発電所運営、2010年稼働へ

中国

070925L 中国,9月23日16時29分配信 Record China
http://www.recordchina.co.jp/
石油埋蔵量650万t、天然ガス25兆立方メートル、未開発の資源に期待―中国
070925M 中国,「人民網日本語版」2007年9月24日
http://j.peopledaily.com.cn/
西蔵でユニットあたり容量最大の水力発電所が稼動