2009年5月1日更新
[ HOME ] | サイトマップ |


2009年3月 2009年2月 2009年1月 2008年12月 2008年11月 2008年10月 2008年9月 2008年8月 2008年7月 2008年6月 2008年5月 2008年4月 2008年3月 2008年2月 2008年1月 2007年12月分2007年11月分2007年10月分





2009年5月1日 ー 日本政府がパキスタンの電力支援へ ー

今日の現地からの報道だが,パキスタンのイスラマバード,この木曜日,2009年4月30日,日本の渥美大使が急遽,パキスタンのアシュラフ水資源電力大臣を訪問,日本は積極的にパキスタンの電力セクターを支援する用意がある,と伝えた。4月17日の東京での一連のパキスタン会議では,日本政府は具体的にはダム支援を明らかにしておらず,緒方理事長も,日本はパキスタンには入れない,とまで言っていた。

タリバンの勢力が,イスラマバード近郊まで押し寄せてきて,その処置に困惑しているパキスタン政府であるが,確かに,北西辺境州の事情は特殊である。部族,トライバルの自治地域のような区域であり,そこに逃げ込んだタリバンを,軍事力で駆逐することは困難である,と我々も理解できる。国際的な圧力で,とにかく形だけでもパキスタン軍はタリバン攻撃を行っている状況だ。

アシュラフ大臣を訪ねた渥美大使は,このHPでも書いたように,電力と水への支援が核になるべき,との判断から,日本政府は電力を支援する,と伝えたわけであるが,渥美大使は,ところでプロジェクトのリストを出してもらえないか,とちょっとどうかと思われる質問で,アシュラフ大臣は,東京で詳細に説明したではないですか,と言いながら,改めて,パキスタンの要望を説明したようだ。

これを敷衍するような形で,地元紙が詳しく,プロジェクトの内容と必要工事費,それに年支出計画まで添えて記事にしている。大きく目につくのは,バシャダムへのこだわりで,総額50億ドル,とりあえず今年度に273百万ドルが必要,としている。また,バシャダムの工事のために必要なカラコルムハイウエーなど,周辺道路関係が,850百万ドルが緊急に必要,としている。

また,タールの石炭プロジェクトは,今後のパキスタンのエネルギーを占う重要なプロジェクトであり,17.5億ドル必要としている。更に,ブンジ水力プロジェクト(注10)に4年後から7年間で60.95億ドル,グドウ火力発電プロジェクト(注11)に,次の4年間で710百万ドル,などとなっている。その他,農業,灌漑,鉄道など,要請は多彩を極めている。渥美大使の申し出は,どの様に今後進められるのか,注目したい。


本文

●パキスタンの電力セクターへ日本政府が支援へ

Japanese Ambassador Chihiro Atsumi called on Federal Minister for Water and Power Raja Pervez Ashraf on Thursday and assured him of providing financial and technical assistance for Pakistan’s energy sector.

木曜日,2009年4月30日,イスラマバードの渥美日本大使(注5)は,パキスタンのアシュラフ水資源電力大臣(注6)を訪ね,日本政府はパキスタンの電力セクターを積極的に支援する,との日本政府の意志を伝えた。渥美日本大使(注5)は,2009年4月15日,東京パキスタン会議の直前の私のHPのコメントを見て,改めて日本政府の真意を確認されたのだろう。

報道によると,二人の会談はややちぐはぐ,渥美大使(注5)が,電力セクターを積極的に支援するので,プロジェクトのリストを頂きたい,と言うと,アシュラフ大臣は,東京でちゃんと渡したではないか,と応えている。大臣は,現状での電力不足は,3,500MWである,と大使に伝えている。また,日本からの支援を受け入れる準備は,十分に出来ている,と伝えている。

大臣はやや勉強不足気味の大使に対して,改めて電力の現状を説明し,特に石炭火力を水力について支援を要望したようだ。石炭については既に中国が大きくコミットしており,効率化の面などで日本の支援も必要,と考えたと解釈してもよいか。おそらく大使からの持ちかけであろうが,風力,太陽光開発に着いても,大臣から話が出たようだ。

渥美日本大使(注5)は,特に,日本の民間企業の開発へのインセンティブに触れており,これに関して大臣は,パキスタンと日本は全天候型の友好関係で,政治的困難があろうと,パキスタンは日本の支援を受け入れ,企業をサポートする,と強調している。大使の訪問もさることながら,これを大きく取り上げたパキスタンの報道は,日本のダムへの姿勢が明確でなかったことで,改めてその日本の支援を確認した,という意味だろう。

(注)A (1) 090501A Pakistan, thenews,(2) title: Japan to provide help for Pakistan’s power sector,(3) http://www.thenews.com.pk/print1.asp?id=175249,(4) Friday, May 01, 2009,By By our correspondent,ISLAMABAD:,(5) Japanese Ambassador Chihiro Atsumi,(6) Federal Minister for Water and Power Raja Pervez Ashraf,(7)

参考資料

●090501A Pakistan, thenews
パキスタンの電力セクターへ日本政府が支援へ
Japan to provide help for Pakistan’s power sector
http://www.thenews.com.pk/print1.asp?id=175249

過去の関連事項

●090429B Pakistan, dawn
パキスタンの中央開発会議でエネルギー開発が最重要課題
Energy projects top agenda of CDWP meeting
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090429B.htm
●090428C Pakistan, dailytimes
パキスタンのニールムジェルム水力にIDBが融資へ
Pakistan, IDB likely to finalise 3-year financial package worth $577m
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090428C.htm
●パキスタンのダムへの支援を日本政府拒否
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090415.htm
●090411B Pakistan, regionaltimes
パキスタンの電力需要はこの先5年で36,000MWへ
Power demand to rise upto 36,000MW in next five years: Pervez Ashraf
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090411B.htm
●090323B Pakistan, thenews
パキスタンの電力不足量は2,500MWの不足
Country to face power shortage of 2,500 MW till 31st
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090323B.htm
●090302A Pakistan, steelguru.com
パキスタンは54のダムプロジェクトに各国の支援を期待
Pakistan seeks help for 54 mega projects
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090302A.htm
●090109A Pakistan, dailytimes
パキスタン政府,16プロジェクトで,25,270MW
Govt plans 16 projects for generating 25,270MW power
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090109A.htm
●090103A Pakistan, thenews
パキスタン,ザルダリ大統領,停電をなくせよ,と指示
Zardari directs end to power outages
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090103A.htm
●081119C Pakistan, regionaltimes
経済省,パキスタンの水力投資は,外資に絶好の機会
‘Hydropower projects offer sound investment opportunities’
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081119C.htm


●パキスタンは友好国のバシャダムへの融資を求めている

2009年4月17日に東京で開かれたパキスタン友好国会議FODP(注5)で配布されたパキスタン側の必要とする資金の内訳について,パキスタン紙が詳細を報じた。エネルギー関連では,まずディアマ-バシャ・ダム(注6)があり,2009-2010年度分として,273百万ドルが上がっている。このダムと関係すると思われるアクセス道路について,二つの部分に分けて説明している。

一つは,中国やアフガニスタンと繋がるグワダール連結(注7)確立に594百万ドル,カラコルムハイウエー(マンセーラ-サジン間258km)の改良工事に256百万ドル,をそれぞれ要請している。その他,鉄道に,13.42億ドル,タール石炭プロジェクト(注9)に,17.50億ドル,またバシャダム全体(6)に,50億ドル,農業灌漑に6年間で23億ドル,32の小規模ダムに5年間で,14.34億ドル,農業に5年間で28.80億ドル,

また,エネルギー分野で,ブンジ水力プロジェクト(注10)に4年後から7年間で60.95億ドル,第4年に480百万ドル,第5年に600百万ドル,第6年に840百万ドル,第7年に960百万ドル,第8年に960百万ドル,第9年に840百万ドル,第10年と第11年に70百万ドル,とされている。また,グドウ火力発電プロジェクト(注11)に,次の4年間で710百万ドル,などとなっている。

(注)B (1) 090501B Pakistan, thenews,(2) title: Pakistan seeks $273m from Friends for Basha dam,(3) http://www.thenews.com.pk/print1.asp?id=175244,(4) Friday, May 01, 2009,By By Mehtab Haider,ISLAMABAD: ,(5) Friends of Democratic Pakistan (FoDP),(6) Diamer-Basha dam,(7) Gwadar linkages with China, Afghanistan,(8) Karakoram Highway (Mansehra to Sazin 258km),(9) Thar coal development,(10) Bunji Hydropower Plant,(11) Guddu Thermal Power,(12)

参考資料

●090501B Pakistan, thenews
パキスタンは友好国のバシャダムへの融資を求めている
Pakistan seeks $273m from Friends for Basha dam
http://www.thenews.com.pk/print1.asp?id=175244


2009年4月30日分 ー インドのリライアンスはイランをとるか米国をとるか ー

豚による新型インフルエンザの影響が大きくなっている。国際協力や企業の海外事業にも,少なからず影響を与えそうだ。メキシコは,5月1日〜5日まで連邦政府の業務を停止するという(注)。民間企業もこれに倣うように勧告しているので,経済活動が完全に停止することになる。メキシコの死者の数は176人に達している。日本もこの間休業だが,観光が入れ替わって来るので,メキシコとは違う。

我々がもっとも恐れるのは,中国であり,東南アジアだろう。人口の多いところほど,コントロールが難しくなる。麻生首相が中国を訪問しているが,靖国で顔の強ばっている温家宝首相を見ていると,靖国にこだわっている場合か,と言う言葉も聞かれるほど,このインフルエンザの影響は大きい。アジアの国々が,日本ほど徹底してメキシコからの飛行機をチェック出来るとは思えないし,日本だって,渡航経歴を完全にはチェックできない。

危険が生じたと思われる頃から厳戒態勢がとられるまでに,メキシコから日本へ入国した人でチェックを受けなかった人の数は1万人を超すという。その人達の足取りを追うのは不可能だという。到着時に空港で提出する黄色の申告書は,そう言えば特定の国からのものだけで,米国や欧州など先進国から入ってくる人には,提出の義務がない。メキシコ経由で欧州から帰国する人は,全然把握出来ないと言うことか。

日本の警戒態勢も大したことないですね。ざると一緒で,一部でチェックしても水際作戦は,必ずしも万全ではない。おそらく危険性の1%もカバーできてないのではないか。ダムの問題も一緒で,水が漏れかけると,幾ら下流で対策を講じても絶対に止まらない。慌てふためいて手で塞いでも人と金を食うばかりだ。とにかく当面は,メキシコの出国体制がどうなっているのか,それを国際的に問いつめるべきではないか。

インドも人口は大きいし,危ない。そのインドのエネルギー大規模企業リライアンスは,米国上院議員達から,2500億ドル経済のイランをとるのか,13兆ドル経済の米国をとるのか,と迫られている。どうもイランは,石油精製能力が不足で,ガソリンの40%を輸入に頼っており,その重要なガソリン供給の一部を,インドのリライアンスが担っているようだ。米国議会は,企業への罰則を求める立法に取りかかっている。

そのリライアンスは,インド東岸沖のKG流域からの天然ガスの生産を,2009年4月初旬に開始し,まず農業優先で肥料工場に供給しながら,いよいよ今日から発電所への供給を始めるという。9企業,11発電所,4,000MWに対して,18mmscmd,日1,800万立方mを,百万Btu当たり42ドルで,5年間供給する契約である。インドの電力事業にとって,歴史的な日でもある。

(注) http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090430AT2M3002W30042009.html


本文

●インドの企業に米上院議員がイランをとるのか米国をとるのかと

Asking India's Reliance Industries (RIL) and other energy companies doing trade with Iran to choose either Tehran or Washington, US
senators have moved a bill aimed at penalising such companies

2,500億ドルのイラン経済をとるのか,13兆ドルの米国経済をとるのか,エネルギー多国籍企業に迫っているのは,米国上院議員グループである。イランに対して,ガソリンや石油化学製品(注12)を供給する企業には,罰則を科す,と言う法律案を立案中であるという。この動きに反応したのはインドのメディアで,イランに協力している多国籍企業の中には,シェル(注6)などと共にインドの有力企業リライアンス(注5)が入っているからである。

イランは産油国であるが,精製能力が十分でないのか,ガソリン消費量の40%を輸入に頼っている。これに制限を加えることによって,イランの核保有への野望をくじくことが出来る,というのが,米国の上院議員達の意見である。今のところ,超党派で25人の上院議員が立法の方向で動いているようだ。議員達はこの法律によって,オバマ大統領(注11)により大きな権限を与えることが出来る,と主張している。

米国は,他の関連企業を有する国家に対しても同調を求める考えであるが,それはまさしく,有力企業リライアンス(注5)を有するインドも重要な対象であるわけだ。

(注)A (1) 090430A India, Economic Times,(2) title: Choose US or Iran: Senators tell RIL,(3) http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/Choose-US-or-Iran-Senators-tell-RIL/articleshow/4465473.cms,(4) 30 Apr 2009, 0008 hrs IST, AGENCIES,WASHINGTON: ,(5) Reliance Industries (RIL),(6) Shell,(7) Vitol,(8) BP,(9) senator Jon Kyl,(10) US Congress,(11) President Barack Obama,(12) gasoline or other refined petroleum products,(13) US Senate,(14) House of Representatives,(15) Mike Johanns,(16)

参考資料

●090430A India, Economic Times
インドの企業に米上院議員がイランをとるのか米国をとるのかと
Choose US or Iran: Senators tell RIL
http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/Choose-US-or-Iran-Senators-tell-RIL/articleshow/4465473.cms

過去の関連事項

●090124A India, Economic Times
インド,イランのパイプラインなければガス危機
'India to face gas crisis if Iran pipeline is scrapped'
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090124A.htm
●081204C India, Economic Times
イランからのガスパイプライン,パキスタンで攻撃の可能性
Attack likely to blow up IPI pipeline plan
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081204C.htm
●081125D India, Economic Times
インド,トルコのガス原油をイスラエル経由で
India, Turkey, Israel to discuss gas pipeline
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081125D.htm



●インドのリライアンスが発電へのガス供給で合意

Reliance Industries announced the signing of gas sales agreements with nine power firms to supply 11 million metric standard cubic meters per day of gas, according to reports. RIL will sell gas at the government-approved well-head price of $4.2 per million metric British thermal unit (mmbtu) for five years to fuel 11 power plants. The gas will be brought from the KG basin, where RIL started production early this month.

2009年4月初旬,インドとしては歴史の残る天然ガス生産が,インド大陸東岸沖,KG流域(注9)でリライアンス(注5)によって始まった。最優先は農業国インドの肥料工場であり,次は発電分野である。リライアンス(注5)は,閣議決定に基づいて,2009年4月28日,9つの発電企業に対して,総量日1,100万立方m,11mmscmd,のガス供給を行うことを発表した。11発電所に対して5年間,百万Btu当たり4.2ドルである。

供給量は漸次増大させて,18mmscmdに持って行く計画であるが,4,000MWの出力に対応し,電力不足のインドのエネルギーに大きな影響を与えることになるだろう。契約した発電企業は,ガウタミ電力(注10)以下,9つの企業(注11〜18)である。なお,リライアンス(注5)は既に,肥料工場に14mmscmdを供給することで合意している。

(注)B (1) 090430B India, Economic Times,(2) title: RIL signs gas sale agreements,(3) http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/RIL-signs-gas-sale-agreements/articleshow/4461356.cms,(4) 29 Apr 2009, 0042 hrs IST, ET Bureau,MUMBAI: ,(5) Reliance Industries,RIL,(6) million metric standard cubic meters per day,mmscmd,(7) million metric British thermal unit (mmbtu),(8) PMS Prasad, president and CEO of RIL’s petroleum business,(9) KG basin,(10) Gautami Power,(11) GVK Industries,(12) Konaseema Gas Power,(13) Lanco Kondapalli Power,(14) Reliance Infrastructure,(15) Vemagiri Power Generation,(16) Gujarat Paguthan Energy Corporation,(17) Torrent Power,(18) Maharashtra State Power Generation Company,(19)

参考資料

●090430B India, Economic Times
インドのリライアンスが発電へのガス供給で合意
RIL signs gas sale agreements
http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/RIL-signs-gas-sale-agreements/articleshow/4461356.cms

過去の関連事項

●090409B India, economictimes.indiatimes
インドの閣僚会議がKGガスの電力への供給開始を承認
Power list gets nod for KG gas
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090409B.htm
●090405A India, Economic Times
インドのKG流域でグジャラート企業が新ガス井発見
GSPC strikes gas discovery in KG 21 well
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090405A.htm
●090405B India, Economic Times
インドのリライアンスのKGガス生産開始はエネルギー界に活性
Energy boost for India as KG gas flows
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090405B.htm
●090402C India, Economic Times
インドのリライアンスがKG流域ガスの生産開始
RIL's KG-D6 block gas project goes on steam
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090402C.htm


2009年4月29日分 ー 中国の超高圧送電網UHVに注目集まる ー

メキシコのインフルエンザがどうなって行くのか,予断を許さない状況だが,少し落ちついてくると経済への影響の話になってくる。株価の明暗が巷で語られているが,それより,直行便休止の国が出てきている。直行便を止めると非常に危なくなって来る。どうしても帰国したいときに迂回して帰国されると混乱する。寧ろまとめて,一つの飛行機でメキシコグループを運んだ方がよいと思う,処理がしやすいだろう。

皆さんは,グーグルの書籍検索を見られたことがありますか。グーグルってとんでもないことを考えるもので,デジタル資料のかき集めだけでなく,世界の印刷物を全部自分のサーバーに置こう,と言うのだから,むちゃくちゃと言えばむちゃくちゃだ。でもそうなったらどれだけ便利か,と考えてしまう。今日も集団訴訟でニューヨーク州の連邦地方裁判所の通知期間のニュースが出ている(注)。

日本では8割の作家が反対し,2割ぐらいがデジタル化に同意,それから収益を得る前提でグーグルに協力するという。グーグルがその計画によって収益を上げ,その収益の正当な分配が作家側にもたらせられればよいわけだが,それがなぜグーグルか,と言う話になるだろう。グーグルと同じことをやろうという企業は当然出てくるから,著作権を持つ方はますます混乱させられる。一層,その様な市場を造ってしまえばどうだろうか。

中国が世界に誇る超高圧長距離送電線技術UHV(注4),と最近は何度も中国紙の記事を飾る。まさに必要から進んだ技術で,1970年代の日本の50万ボルト送電線建設ももの凄かったが,中国は距離と規模でこれを越える。現在中国は,新しい超高圧長距離送電線(注4)を建設中だ。それは,内モンゴル(注9)のシリンゴル盟(注8)と安徽省(注7)の准南(注6),及び上海(注5)を結ぶ送電線である。

中国は,超高圧長距離送電線技術UHV(注4)では今や世界一を自任し,これらからの市場であるインドやロシアへの売り込み,更に3000マイル,知的送電網,スマートグリッドの建設を策する米国への進出を考えている。当然,ブラジルやカナダ,オーストラリア,更には南アフリカなど,市場は幾らでもあるだろう。私も中国の計画の概念は理解できても,技術の詳細はよく分からない。

送電技術者の方が書かれたと思われる紹介記事がある(注)。その中に,我が国企業の関わり合いが書かれている。曰く,「このプロジェクトについては,我が国で20年以上に亘り調査,研究および設備建設の実績のあるUHV技術があることから,それを保有する東京電力および電力中央研究所が,国家電網公司に対して,「100万ボルト送電技術コンサルティング契約」,を結び,国際的協力をしている。」,と書かれている。

中国の報道の中には,この記述はないが,あらゆる場面で日本の企業が係わっているという認識を持った。ただ中国は,商業化出来たのは中国が初めてだ,と書いているが,私の理解は,2,000kmになんなんとする送電距離があって初めて経済的効果が出てくる,と言うことなのであろう。工事費や損失の比較など,詳細を知っておく必要があろう。

(注) http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090429AT2N2803429042009.html
(注) http://www015.upp.so-net.ne.jp/overhead-TML/topics.html#20090201

本文

●中国でモンゴルの電力が直接上海へ送電される

China is in the process of building three new ultra-high voltage (UHV) power lines to connect Shanghai to Huainan, in Anhui province, and Xilingol, in Inner Mongolia. The State Grid Corporation began the building in January after the successful completion of the first UHV power line, which linked the southeastern part of Shanxi Province to Jingmen City of Hubei Province. They're hoping to have the three new lines finished by 2010.

中国が世界に誇る超高圧長距離送電線技術UHV(注4),と最近は何度も中国紙の記事を飾る。まさに必要から進んだ技術で,1970年代の日本の50万ボルト送電線建設ももの凄かったが,中国は距離と規模でこれを越える。現在中国は,新しい超高圧長距離送電線(注4)を建設中だ。それは,内モンゴル(注9)のシリンゴル盟(注8)と安徽省(注7)の准南(注6),及び上海(注5)を結ぶ送電線である。

中国国家送電網(注10)は,2009年1月に,山西省南部(注11)と湖北省(注13)の荊門の間の超高圧長距離送電線(注4)の完成に引き続き,新しい上記の送電網を,2010年の完成を目指して着工している。交流100万ボルト送電線(注17)と直流80万ボルト送電線(注18)は,旧ソ連の技術であるが,実際には中国が最近になって経済性を得て商業化したものである。76%の石炭と80%の水力が,北部西部に偏在している。

この中国の超高圧送電技術(注15)は,現在世界が注目しており,最近も,ウオールストリートジャーナル(注14)が取り上げ,特に中国と同じような状況にあるインドとロシアでは,討議研究が行われている。最近,中国国家送電網(注10)のスポークスマンがこのことを取り上げ,中国が世界の超高圧送電技術(注15)をリードしている,と胸を張っている。

(注)A (1) 090429A China, shanghaiist,(2) title: Shanghai's electricity direct from Mongolia,(3) http://shanghaiist.com/2009/04/28/soon_the_neon_lights_of.php,(4) ultra-high voltage (UHV) power lines,(5) Shanghai,(6) Huainan 准南,(7) Anhui province 安徽省,(8) Xilingolシリンゴル盟錫林郭勒盟,(9) Inner Mongolia,(10) State Grid Corporation,(11) Shanxi Province 山西省陝西省,(12) Jingmen City荊門,(13) Hubei Province湖北省,(14) Wall Street Journal,(15) UHV technology,(16) Photo by Xinhua,(17) 1000 KV alternating current,(18) 800 KV direct current,(19)

参考資料

●090429A China, shanghaiist
中国でモンゴルの電力が直接上海へ送電される
Shanghai's electricity direct from Mongolia
http://shanghaiist.com/2009/04/28/soon_the_neon_lights_of.php

過去の関連資料

●090223A China, forbes
中国の送電網先進技術が海外進出を狙う
Chinese utility tries to join electricity pioneers
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090223A.htm
●090209D China, chinadaily
中国,四川から上海への超高圧送電線,2010年に向け突貫
China steps up in buliding UHV power line
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090209D.htm
●090117C China, alibaba.com
中国国家電網,超高圧送電網整備に,146億ドル
China grid operator to spend $14.6 bln on UHV lines
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090117C.htm
●081224C China, edubourse.com
中国,ABBが80万ボルト,遠距離送電の鍵となる変圧器テスト成功
ABB successfully tests ultrahigh-voltage transformer, key for power
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081224C.htm


●パキスタンの中央開発会議でエネルギー開発が最重要課題

Energy projects will dominate the agenda of a meeting of the Central Development Working Party on April 30 and six power projects costing Rs23.6 billion are likely to be approved. The meeting will be presided over by Deputy Chairman of the Planning Commission Sardar Aseff Ahmed Ali.

パキスタンは,東京での支援国会議が終わって,50億ドルのプレッジを受けたわけだが,具体的にどの様な開発を行って行くか,国内の工程表に載せる必要がある。重要なプロジェクトが集中する北西辺境州では,タリバン掃討作戦が行われているが,新聞を読んでいてもどうも中途半端な気がしてならない。国際世論を納得させるためにやっている,と言う感じだ。

2009ねン4月30日,明日,中央開発会議CDWPが開催され,当面の実施プロジェクトが決定されるが,会議を主宰するのは,国家計画委員会のアリ副議長(注6)である。大方の予想では,エネルギー関連プロジェクトが優先して審議される模様だ。6つの発電プロジェクト,総事業費236億ルピー,約2.9億ドル相当,と見られている。

具体的に名前が挙がっているのは,130MWのディバカワール水力(注7)の事業費14.2億7ルピー,72MWのカンカバール水力(注8)の事業費76.5億ルピー,4MWのタクチラス水力の事業費11.1億ルピー,などである。また,ムルタン(注10)とイスラマバードを結ぶ送電網補強が含まれる予定である。これは,IPPの発電所とを結ぶものだ。また,ディアマバシャダム(注11)のためのカラコルムハイウエー(注12)のバイパス道路も。

(注)B (1) 090429B Pakistan, dawn,(2) title: Energy projects top agenda of CDWP meeting,(3) http://www.dawn.com/wps/wcm/connect/dawn-content-library/dawn/news/business/13+energy+projects+top+agenda+of+cdwp+meeting--za-07,(4) By Kalbe Ali,Tuesday, 28 Apr, 2009 | 12:06 PM PST |,ISLAMABAD:,(5) Central Development Working Party,(6) Deputy Chairman of the Planning Commission Sardar Aseff Ahmed Ali,(7) Diber Khawar hydropower project,(8) Khan Khawar hydropower project,(9) Thak Chilas hydropower project,(10) Multan,(11) Diamer Basha Dam,(12) Karakoram Highway,(13)

参考資料

●090429B Pakistan, dawn
パキスタンの中央開発会議でエネルギー開発が最重要課題
Energy projects top agenda of CDWP meeting
http://www.dawn.com/wps/wcm/connect/dawn-content-library/dawn/news/business/13+energy+projects+top+agenda+of+cdwp+meeting--za-07

過去の関連事項

●090411B Pakistan, regionaltimes
パキスタンの電力需要はこの先5年で36,000MWへ
Power demand to rise upto 36,000MW in next five years: Pervez Ashraf
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090411B.htm
●090323B Pakistan, thenews
パキスタンの電力不足量は2,500MWの不足
Country to face power shortage of 2,500 MW till 31st
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090323B.htm
●090302A Pakistan, steelguru.com
パキスタンは54のダムプロジェクトに各国の支援を期待
Pakistan seeks help for 54 mega projects
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090302A.htm
●090109A Pakistan, dailytimes
パキスタン政府,16プロジェクトで,25,270MW
Govt plans 16 projects for generating 25,270MW power
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090109A.htm
●090103A Pakistan, thenews
パキスタン,ザルダリ大統領,停電をなくせよ,と指示
Zardari directs end to power outages
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090103A.htm
●090103B Pakistan, dailymailnews
パキスタンの電力不足,イランからの電力供給
Power from Iran
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090103B.htm
●081221A Pakistan, thenews
パキスタンのバシャダム,発電所位置で,裁定委員会設置
Body formed to resolve royalty issue
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081221A.htm


2009年4月28日分 ー メコン流域開発で保健影響評価HIA導入提案 ー

今月中旬,2009年4月中旬,オバマ大統領がメキシコを訪れている。このとき案内役を務めた国立人類学博物館(メキシコ市)のソリス館長が,4月23日,シエイクスピアの亡くなった日,私が生まれた日に,急性インフルエンザで突然亡くなった,と言うので,オバマ大統領の周辺が騒がしい。補佐官の記者会見でも,なぜソリス館長が亡くなったか,説明出来ず立ち往生した。(注1)。

このメキシコの豚インフルエンザは,若い人が亡くなるのが怪訝がられているが,この大規模インフルエンザでは,若年,壮年層が被害を受けるのが特徴とか。年寄りは既にある程度過去に影響を受けており,免疫が出来ている。海外出張も,急遽OBを動員して出張に当たらせているとか。スペイン風邪は日本で47万人死んだと言うが,大正5年,さすがの私もこれは免疫がないか。

犠牲者が増えてきていることと,患者の発生した国が増えてきているので,当面様子を見てから出張予定を組んだ方がよさそう。一番近いところでは韓国だが,フィリッピンなど,かなり早く来るのではないか,スペイン語に乗って。株式市場は,中外製薬が急騰し,旅行関連株が急落しているという(注2)。2003年4〜6月の東アジアの成長率を2%押し下げた新型肺炎(SARS)の例があり,貿易や経済への影響が心配されている。

これも保健の話だが,今まで,犬の遠吠え,のような感じで動いていたメコン河の環境グループは,2009年4月22〜24日にチェンマイで開かれた,「アジア太平洋保健影響評価会議(注12)で,「チェンマイ宣言(注14)」,が採択されて,開発プロジェクトに於ける保健影響評価HIA(注13)の必要が宣言され,これを,国際融資機関であるADB(注16)や世界銀行(注17)に認めさせる,との内容だ。

これからのダムの調査の中に,環境影響評価EIAとは別個に,保健影響評価HIAを入れよう,と言う動きは,活発化するだろう。このチェンマイの会議で環境グループが気がついたのが,ASEANの実力である。これまで,メコン河委員会も動いてくれないし,各国政府は中国に気を遣って動かない。ASEANはジャカルタに常設の事務局を持っており,首脳会議も定期的に開かれる,ASEANは強力である。

(注1) http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090428AT2M2802928042009.html
(注2) http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200904280010a.nwc

本文

●アジア太平洋地域に於ける2013年の水力開発現状

The Asia-Pacific region leads the global hydro power market with a total installed capacity of 295,764 MW by the end of 2008. The region has witnessed tremendous growth in the hydro electric sector over the years, principally because of strong growth in the leading hydro power nations such as China, Japan, India and Australia.

このグローバル・マーケット・ダイレクトGMD(注10)のサイト(注12)を覗いてみると,エネルギー以外の分野も含めて,調査報告書が一杯詰まっている。価格を見てみると,例えば,この,「アジア太平洋諸国に於ける水力発電の2013年までの見通し(注9)」,を見てみると,3,500ドルもしている。2001年からの報告書もあるので,最近のアジアの水力開発が掴めるだろうが,これはどこかの法人で買って教えて貰いたい。

おそらく地図なども詳細なものが網羅的に書かれている,と期待するが,それでも我々を満足させるかどうか,分からない。2013年まで,と言うことは,殆どすべて現状で着工寸前,と言う状態のはずだ。特に注目すべき国として,日本,オーストラリア,中国,インド,を挙げているが,アジア太平洋地域(注5)と言うと,少なくともベトナム,ミャンマー,パキスタンも入っているのだろうと思うが。

アジア太平洋地域に於ける2008年末現在の水力設備の総計は,295,764MWである。CAGR(注6)と言うのは,複合年伸び率のことだ。2009〜2013年,5年間の水力開発の伸び,CAGR(注6)は,6.92%で,2013年末に於ける水力設備は,434,388MWと予測している。中国は,世界最大の三峡ダムを初めとして,2008年末で,146,000MWであるが,2013年末には,250,000MWとなると想定している。

過去,2001〜2008年では,アジア太平洋地域の水力開発は大きく伸びて,2001年末で205,422MWであったものが,2008年末には295,764MWとなり,そのCAGR(注6)は,5.35%である。今後,波のエネルギーへの期待を示しているが,ちょっと素人臭いところもある。出版されている報告書(注8)が投資企業の参考になれば,と書かれている。

(注)A (1) 090428A Power, pressreleasepoint,(2) title: Asia Pacific Hydro Power Market Analysis and Forecasts to 2013,(3) http://www.pressreleasepoint.com/asia-pacific-hydro-power-market-analysis-and-forecasts-2013,(4) Posted April 27th, 2009 by cpickering@glob... in Energy UK Product News alternative Cleantech energy Hydro water,(5) Asia-Pacific region,(6) CAGR,compound annual growth rate,(7) Three Gorges dam,(8) http://www.global-market-research-data.com/,(9) Asia Pacific Hydro Power Market Analysis and Forecasts to 2013,(10) Global Markets Direct,(11) Asia-Pacific Hydro power market during the period 2001-08,(12) http://www.globaldata.com/reportstore,(13)

参考資料

●090428A Power, pressreleasepoint
アジア太平洋地域に於ける2013年の水力開発現状
Asia Pacific Hydro Power Market Analysis and Forecasts to 2013
http://www.pressreleasepoint.com/asia-pacific-hydro-power-market-analysis-and-forecasts-2013


●メコン河本流のダム開発について環境グループの懸念

Environmentalists have warned that the damning of Mekong Rivers will have a significant trans boundary impact on countries which share this river, including Burma but accessing information on the issue in Burma is limited.

メコン河の上流,中国領内のダムの影響については,環境団体や流域の住民から不安の声が聞かれて来たが,政治的な問題もあって政府自体がその話し合いの中にはいることはなかった。中国政府の立場は,外交的な立場から関係沿岸国,ミャンマー,ラオス,タイ,カンボジア,ベトナムに対して説明しており,了解されているものと理解している,と言う立場であった。

実際にメコンの下流に対してどの様な影響があるか,明確な結果は示されておらず,メコン河委員会などは,基本的な影響はない,との見解を公式に表明している。今日の記事では,相当に具体的な行動が提案されており,今後真剣な議論を呼ぶものと思われる。特に,タイベースの環境グループTERRA(注7)の環境専門家モントレー氏(注6)は,この金曜日の会議でこの問題を取り上げている。下流本流のバンクムダム(注8)が問題。

モントレー氏(注6)は,上流の中国のダムが,下流住民の生活や水位や水量の変化に影響するだけでなく,下流国との間,或いは住民との間で問題を起こしていることを強調している。また,政治家,投資企業,融資機関は,電気が必要だ,と主張しているが,それは一種のごまかしだ,とまで言っている。環境グループLNDO(注9)が出している報告書(注10)では,ミャンマー流域に住む2000人の少数民族(注11)を問題にしている。

2009年4月22〜24日にチェンマイで開かれた,「アジア太平洋保険影響評価会議(注12)では,「チェンマイ宣言(注14)」が採択されて,開発プロジェクトに於ける保険影響評価HIA(注13)の必要が宣言され,これを,国際融資機関であるADB(注16)や世界銀行(注17)に認めさせ,地域で唯一の常設機関を持つASEAN(注15)の組織に,このHIA(注13)の問題を取り上げさせることを提案している。今後,HIAが問題になろう。

(注)B (1) 090428B Mekong,mizzima,(2) title: Environmentalists worried over impact of Mekong damning,(3) http://www.mizzima.com/news/inside-burma/2021-environmentalists-worried-over-impact-of-mekong-damning.html,(4) by Usa Pichai,Monday, 27 April 2009 11:19,Chiang Mai (Mizzima) -,(5) Mekong River,(6) Montree Chantawong, a Thai environmentalist,(7) Towards Ecological Recovery and Regional Alliance (Terra),(8) Ban Koum Hydropower dam,(9) Lahu National Development Organization (LNDO),(10) Undercurrents ? Monitoring Development Along Burma’s Mekong,(11) Akha, Shan, Lahu, Sam Tao (Loi La), Chinese, and En,(12) Asia and Pacific Regional Health Impact Assessment Conference in Chiang Mai,(13) Health Impact Assessment (HIA),(14) Chiang Mai Declaration,(15) ASEAN,(16) Asian Development Bank,(17) World Bank,(18) Equator Principles,(19)

参考資料

●090428B Mekong,mizzima
メコン河本流のダム開発について環境グループの懸念
Environmentalists worried over impact of Mekong damning
http://www.mizzima.com/news/inside-burma/2021-environmentalists-worried-over-impact-of-mekong-damning.html

過去の関連事項

●081204B Mekong, phnompenhpost
メコン河委員会のダムに対する見解について
Dam wrong about Mekong River Commission's role
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081204B.htm
●081128A Laos, brettonwoodsproject
世界銀行のダム報告書,批判への説得に失敗している
new World Bank book fails to convince critics of large dams
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081204B.htm
●]081115D Mekong, irrawaddy
バンコクのフォーラム,中国のダムの放流に抗議
Chinese Dams Accused of Flooding the Region
http://www.irrawaddy.org/article.php?art_id=14633



●パキスタンのニールムジェルム水力にIDBが融資へ

Pakistan and Islamic Development Bank (IDB) are expected to finalise the modalities of three years rolling financing plan worth $577 million for the year 2010-2012 today (Tuesday), sources told Daily Times here on Monday. In this regard the country mission of Islamic Development Bank will hold meeting with high officials of Pakistan. The meeting is likely to finalise the modalities of the financing mode and their proper implementation.

パキスタンに対する国際支援は,先日の東京会議で,50億ドルの総額が設定された。パキスタンは,緊急に水と電気が必要だが,パキスタンが有する多くのダム計画に,どの国が資金を供給するのか,具体的には明確ではない。多くのダムプロジェクトが集中する北西辺境州では,今朝もタリバンとの戦闘が行われており,国際支援も困難を極める。この情勢の中,イスラム銀行IDB(注5)がパキスタンに入る。

パキスタン政府やザルダリ大統領は,本当に涙を流して喜んでいるだろう。日本の支援を担当する緒方さんが,「我々は現地に入れませんからね。」と仰っているのとは対照的である。IDB(注5)ミッションは,具体的には2009年後半と言われているが,今日イスラマバードに入るのは,予備調査団と言うところか。2010〜2012年の3年間のローリングプランで,総額577百万ドルの見通しという。

融資対象で名前が挙がっているのは,エネルギー関係では,960MWのニールム-ジェルム水力(注6)に360百万ドル,ディムラ-バシャダム(注8)に30百万ドルなどであるが,ナショナルハイウエーにADB(注10)と協力して57百万ドルを支援する。なお,ニールム-ジェルム水力(注6)の他,カワール水力(注13)や再生可能エネルギーも議題に上がっており,今後永続的にIDB(注5)がパキスタンに資金供与するスキームのようだ。

(注)C (1) 090428C Pakistan, dailytimes,(2) title: Pakistan, IDB likely to finalise 3-year financial package worth $577m,(3) http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009\04\28\story_28-4-2009_pg5_8,(4) By Ijaz Kakakhel,ISLAMABAD: ,(5) Islamic Development Bank (IDB),(6) Neelum Jhelum Hydropower Project,(7) NUST Development Project,(8) Diamer Bhasha Dam,(9) National Trade Corridor,(10) Asian Development Bank (ADB).,(11) Kharan and Wadhuk projects,(12) Balochistan,(13) Khawar Hydropower project,(14)

参考資料

●090428C Pakistan, dailytimes
パキスタンのニールムジェルム水力にIDBが融資へ
Pakistan, IDB likely to finalise 3-year financial package worth $577m
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009\04\28\story_28-4-2009_pg5_8

過去の関連事項

●090418B Pakistan, greaterkashmir
パキスタンはジェルム川の分水問題で国際調停へ
Pak to move ICA against Jhelum diversion
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090418B.htm
●090302A Pakistan, steelguru.com
パキスタンは54のダムプロジェクトに各国の支援を期待
Pakistan seeks help for 54 mega projects
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090302A.htm
●081213B Pakistan, pakobserver
ニールムジェールム水力,中東から775百万ドル
Neelum-Jhelum project Kuwait, S Arabia, Abu Dhabi ensure $ 775m funding
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081213B.htm
●081204A Pakistan, pakobserver
126億ドル,ディアマバシャダム,10企業が事前適格
$ 12.6b Diamer-Bhasha dam
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081204A.htm


2009ね年4月27日分 ー フィリッピンのマランパヤガス資源で料金問題 ー

アジアの開発が全然面白くなくて,書くモチベーションがどんどん失われて行きますね,2日間も休んでしまった。皆,机に座って何をしているのですかね。もっともっと動いたらどうかと思う。走り回って,アジアをひっくり返すようなプロジェクトを興して欲しいと思う。何もないじゃないですか,全く。草薙剛の全裸写真売り出しで,大ブームを巻きおこそうと考えている人がいる。とにかくエネルギーの世界も,発想の転換ですよ,必要なのは。

豚インフルエンザの拡大が,まるで地震の犠牲者のように増えていきますね。JTBがメキシコ行きのツアーを取りやめたり,メキシコにビジネス拠点を持つパナソニックや日立は,対策に追われているが,JALはまだ飛んでいるようだ(注1)。ODAも電力も,メキシコは余り関係ないが,アジアに飛び火してくるのは,時間の問題だろう。JICAなどは,東南アジア諸国に緊急援助隊を準備するぐらい,考える必要がある。

中東のカタール,サウジアラビアなどの産油国と日本,中国,インドといったアジアの石油消費国計21カ国による,「第3回アジア・エネルギー産消国閣僚会合」,が2009年4月26日,東京で開かれた。二階俊博経済産業相が,アジアの石油の長期需要見通しの策定を提案したようだ。インドネシアやフィリッピンは入ってこないが,天然ガスが入ってくると大変になる。そろそろ天然ガスも,アジアでやった方がいいのではないか。

フィリッピンは,選挙が迫ってきて,電気料金問題が大きな焦点になって来つつあるとか。全く嘘だが,電気料金を下げるためには,国内資源によるエネルギー自給率を上げることが必要だ,とフィリッピン政府は言っている。そこでやり玉に挙がっているのが,国産資源でありながら,60%のロイヤリティをかけている(6%の間違いですかね),上院からもこの見直しの話が出ている。

(注1) http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200904270052a.nwc
(注2) http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200904270028a.nwc


本文

●フィリッピンの選挙が近づきマランマヤガスの値下げの声加熱

As election fever starts to swirl, the relentless clamor of Filipinos for cheaper electricity rates is finally reaching the upper echelons of the policy-making process, as evidenced by the attention being given by the Senate on the proposal to bring down the government’s royalties from the $4.5 billion Malampaya deep water gas-to-power project.

フィリッピンのマランパヤ天然ガスプロジェクトについては過去にも書いている。パラワン州北西沖の極めて深い海底から天然ガスが抽出され,500kmに及ぶ海底パイプラインでバタンガス州まで輸送されている。バタンガスからは,シェル・フィリピン開発が BV(注11)が天然ガスを3つの発電所に供給している。国産エネルギーでありながら,政府のロイヤリティが高いため,電気料金が下がらない,と批判されてきた。

今日の記事。選挙運動が加熱してきて,その矛先が東南アジア一高い電力料金に向かい,それで究極のやり玉に挙がってきたのが,45億ドルのマランパヤ深海ガス発電所プロジェクト(注6)である。フィリッピン政府の歳入となっているマランパヤからの収入(注7)を減らせば,電気料金は確実に下がる,と信ずると主張するグループが,勢いを増してきている。

上院でこの主張を実際に描き上げているのは,上院議長のエンリレ議員(注8)で,現在政府が徴収している60%のロイヤリティを,3%に下げて,その下がった分は電気料金の削減に向けるべきだ,と主張している。またこの政策提案の元は,もっとも電気消費量の多い半導体産業グループSEIPI(注9)で,このまま電力料金が高止まりしたのでは,産業がフィリッピンから,ベトナムや中国に逃げて行く,と警告している。

他の記事によると,マランパヤ・ガス田の商業運転は,2002年1月の始まっており,可採埋蔵量は,3兆立方フィートとされており,日400〜450百万立方フィートを,20年間供給する能力がある,と考えられている。このガスで発電するバタンガスの三つの発電所は,2,700MWの能力を持っていて,ルソン系統の30%の電力を賄う能力を持っている。

(注)A (1) 090427A Philippines, Manila Bulletin,(2) title: Malampaya gas production,Cut in royalties can lower electricity costs,(3) http://mb.com.ph/articles/203530/malampaya-gas-production,(4) By MYRNA M. VELASCO,April 24, 2009, 5:03pm,(5) government’s royalties,(6) Malampaya deep water gas-to-power project,(7) Malampaya revenues,(8) Senate President Juan Ponce Enrile,(9) Semiconductors and Electronics Industries of the Philippines (SEIPI),(10) map spurce: http://www.sarpn.org.za/documents/d0002569/7-WRI_Community_dev_May2007.pdf,(11) (Shell Philippines Exploration BV),(12)

参考資料

●090427A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの選挙が近づきマランマヤガスの値下げの声加熱
Malampaya gas production
http://mb.com.ph/articles/203530/malampaya-gas-production

過去の関連記事

●090310D Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのパラワンの電力供給で民間との再契約に慎重
Interim extension of supply contract sought to avert Palawan power shortage
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090310D.htm
●090310E Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのガロック油田が日100万バレルを達成
Galoc oil production reaches 1-M barrels
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090310E.htm
●090303B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのマランパヤガス田のパイプライン回復まで70日必要
Spex undertakes Malampaya maintenance
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090303B.htm
●081230A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,エネルギー省,西パラワンの深度探査,承認
DoE approves ultra-deep well oil drilling for West Palawan
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081230A.htm
●081220A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,商工会議所,NPCの民営化を急げと
PCCI urges speedier Napocor privatization
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081220A.htm


●フィリッピンのビサヤス州で2,3年内の電力危機に水力で

Governors of the different provinces in the Visayas are fast-tracking the construction and development of alternative sources of energy to cushion the impact of the expected power shortage in the next few years. Antique Governor Sally Perez on Sunday said she has already talked to the other governors in the Visayas and they have all agreed to fast track the development of alternative power sources like coal-fired power plants, hydropower plants, and bio mass, among others.

今朝から頭に来ているのは,毎日,フィリッピンの各系統の電力需給を正確に報じていたフィリッピン送電公社のサイトが消えてなくなっている。中国電網が,運用を引き次いだ結果だろうが,あのように有益な情報をカットされて,非常に腹を立てている。今日はビサヤス系統の電力危機に関する記事だが,その電力危機の現状を把握することが出来ない。皆さんも試してくれますか。

ビサヤス地域(注5)の県知事達は,この2,3年内に迫り来るビサヤス系統の電力危機に備え,電源の早急な準備に頭を悩ませている。アンティク県知事のペレス氏(注6)は,この日曜日,2009年4月26日,既に他の県知事達と,石炭火力,水力発電,バイオマス発電の可能性について協議した,と語っている。ビニラヤ祭(注8)に出席したペレス知事(注6)は,特に,セブ-ボホール-パナイ系統(注7)の問題について連携していると。

ペレス知事(注6)のアンティークでは,アンティーク中央部に位置するビラシガ水力発電所(注9)について,再生可能エネルギーの立場から注目しており,低料金ばかりでなく投資への糸口と期待している。ビラシガ水力発電所(注9)は,ブガソンのパリウアン川(注11)上にあり,発電企業SWEC(注12)によって,2011年に完成するものと期待されている。ビサヤスの電力危機は深刻で,土曜日には地域7(注13)で6時間停電した。

また,ビニラヤ祭(注8)の席上で,ガルシア・セブ知事(注14)は,セブ(注16)で,2つの発電所を建設予定であり,出力は436MWで,セブ(注16)だけでなく,セブ-ネグロス-パナイ-ボホール電力系統(注21)にも供給する予定だ,と語っている。土曜日のセブ全体を襲った停電は,地域の産業に大きな影響を与えている。

ガルシア・セブ知事(注14)は,セブ州政府(注15)が,産業界や電力会社VECO(注17)との間で,一般家庭への影響を最小限にとどめるため,節電に協力して行く合意が出来ている,と語っている。これに応えて,2009年4月13〜16日の間,合計で,160,050KWhを節減し,セブ,ネグロス,パナイで,40〜70MWを節約した。VECO(注17)のラクソン社長(注20)は,このような協力体制は,フィリッピンで初めてだ,と言っている。

(注)B (1) 090427B Philippines, Manila Bulletin,(2) title: Visayas governors to fast-track building of alternative power sources,(3) http://mb.com.ph/articles/203774/visayas-governors-fasttrack-building-alternative-power-sources,(4) By MARS W. MOSQUEDA JR.,April 26, 2009, 5:12pm,SAN JOSE, Antique ?,(5) Visayas,(6) Antique Governor Sally Perez,(7) Cebu-Bohol-Panay grid,(8) Biniraya Festiva,(9) Villasiga hydropower plant,(10) central Antique,(11) Paliuan River in Bugasong,(12) Sunwest Water and Electric Company,(13) Region 7,(14) Cebu Gov. Gwendolyn Garcia,(15) Cebu Provincial Government,(16) Cebu,(17) Visayan Electric Company (Veco),(18) Cebu Provincial Capitol,(19) browning out,(20) Sebastian Lacson, Veco Vice President for Administration and Customer Service Group,(21) Cebu-Negros-Panay-Bohol power grid,(22)

参考資料

●090427B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのビサヤス州で2,3年内の電力危機に水力で
Visayas governors to fast-track building of alternative power sources
http://mb.com.ph/articles/203774/visayas-governors-fasttrack-building-alternative-power-sources

過去の関連事項

●090320A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのパナイ水力の引き渡しは3月25日
Panay-Bohol plants’ turnover set March 25
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090320A.htm
●090317A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのERCがビサヤスの送電線改良450百万ペソを承認
ERC approves P450-million transmission line project for Visayas
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090317A.htm
●090309B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのPMCがビサヤ系統について料金設定などで承認要求
PEMC seeks to lift Visayas power supply
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090309B.htm
●090301B Philippines, pia.gov.ph
フィリッピンのボホールのワヒッグ水力を開発へ
Bohol to tap Wahig hydropower source
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090301B.htm
●090201C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,ビサヤス系統のスポットマーケットを視野に
WESM, system operator to launch supply augmentation auction for Visayas
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090201C.htm


2009年4月24日 ー インドの4,000MWのササン火力が資金調達完了 ー

世界の金融危機の中,インドの経済は強い,と言うコメントをよく耳にする。ササン石炭火力,実に4,000億円相当のプロジェクトの,この時期での資金調達の完了,の記事を見て,ネットを覗いてみたが,少し古く昨年の11月のコメントで,早稲田大学のインド研究所の講演会を聞きに行った若い大学院生の方がメモっておられるのを拝見(注1)。

中国と比べてインドの強みは,人口構造が将来極めて有望である,と言うことが一つあるようだ。インド企業の強みが,外需よりも内需に依存していることと,その内需の先行き見通しを明るくする人口構造にあるという,この点に大いに着目したい。中国は折角の経済環境を,人口制限で手を加えてしまったために,歪みが出てきてしまっている。この問題は,将来厳しく効いてくるだろう。

4,000億円相当と言う巨大な石炭火力プロジェクトの資金調達を,この時期に終えると言うことに,インド紙も,画期的なこと,と自賛している。それも殆どはインドの銀行,国有企業の金融支援で終えている。プロジェクトの債務資本比率は75対25であるから,約3,000億円を銀行がコミットしたことになる。なお,資本部分には,機器輸出を狙う各国の輸出入銀行の支援が当然あるわけで,日本企業も健闘していることだろう。

この問題とも関係するが,中国政府が,中国で生産販売するデジタル家電などの情報技術の公開を5月より強制する,とのニュースがある(注2)。日本政府も慌てているようだ。国際的にも例を見ない強硬手段で,影響が大きいことが,我々にもよく分かる。日本にとっても重要な市場であるからこそ,中国も強気だが,これは相当の紛争に繋がるだろう。

今日は,インドの他,フィリッピンの電力料金の問題を取り上げている。電力料金を抑えようとするアロヨ大統領に意に反して,じわじわと自由化の影響が出てきて,電気料金が上がって行く。その他,スリランカ北部に追いつめられた反政府ゲリラのLTTEに関して,まだ続報がない。一般の人が10万人脱出した,と報じられている。

(注1) http://d.hatena.ne.jp/Hash/20081117/1227807699
(注2)http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090424AT3S2400K24042009.html

本文

●フィリッピンのマニラ配電の値上げが5月より認可

After more than six years, the Energy Regulatory Commission (ERC) has allowed utility giant Manila Electric Company (Meralco) to finally raise its distribution charges by P0.2429 per kilowatt hour (kWh) to P1.2227 per kWh from P0.9798 per kWh, on account of the performance-based ratesetting (PBR) scheme.

フィリッピンの電気料金は東南アジアで一番高い,と言われて久しく,アロヨ政権も電力改革による電気料金の提言が大きな目標になっていて,事業体からの相次ぐ値上げ申請を抑えている状況だ。ルソンの6,000MWの約7割の需要を握っているマニラ配電MERALCO(注6)も例外ではないが,その巨大な需要規模ゆえに,政治の中でも何度もやり玉に挙がってきた。

6年間据え置かれてきたマニラ配電(注6)の配電料金について,電力規制委員会ERC(注5)は,実績ベース調整PBR(注7)の名の下に,KWh当たり0.2429ペソ,約0.505セント相当,値上げして,0.9798ペソ,約2.038セント相当,であった配電コストを,1.227ペソ,約2.552セント相当,とすることを認可した。約25%の値上げである。NPCからの買電を5.5ペソとすると,需要家は,約8ペソ,約16.7セント,と言うことになる。

申請よりも若干和らげられているが,この1.227ペソ,約2.552セント相当,と言うのは,配電コスト,メータリング,供給経費を含んでいる。このPBR(注7)方式というのは,長く配電企業などのよって主張されていたもので,MERALCO(注6)の配電料金値上げは,2003年以来である。MERALCO(注6)は需要家に対して,5月からの料金変更を通知するが,実質的には値下げになる,としている。

それは,送電コストを反映する送電料金調整方式TRAM(注8)と,為替レート調整CERA(注9)が下がるからである。MERALCO(注6)のペナ経済担当副社長(注10)は,実質的に下がる,と明言している。クラス別の値上げ幅は,0〜200KWhが0.5729から0.6917ペソへ,201〜300KWhが0.8765から〜0.9953ペソへ,301〜400KWhが1.1628から1.2816ペソへ,401KWh以上が1.6615から1.7803ペソへ,となる。

(注)A (1) 090424A Philippines, Manila Bulletin,(2) title: Meralco charges up P0.24/kWh in May,(3) http://mb.com.ph/articles/203430/meralco-charges-p024kwh-may,(4) By MYRNA M. VELASCO,April 23, 2009, 5:21pm,(5) Energy Regulatory Commission (ERC),(6) Manila Electric Company (Meralco),(7) performance-based ratesetting (PBR) scheme,(8) Transmission Rate Adjustment Mechanism (TRAM),(9) Currency Exchange Rate Adjustment,(10) Meralco vice president and utility economics head Ivanna G. dela Pena,(11) 1 Peso = 0.0208 US$,(12)

参考資料

●090424A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのマニラ配電の値上げが5月より認可
Meralco charges up P0.24/kWh in May
http://mb.com.ph/articles/203430/meralco-charges-p024kwh-may

過去の関連事項

●090319A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのマニラ配電の資本増強競争白熱
First Pacific-Lopez alliance to control Meralco board
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090319A.htm
●090310C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのマニラ配電の2009年は伸びフラット
Meralco sees flat growth in 2009 electricity sales
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090310C.htm
●090213B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのNPC,発電契約の見直しを迫られる
Review of NPC contracts pushed
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090213B.htm
●081228A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,ERCが,NPC料金自動調整のルール
ERC set to rule on automatic adjustment for Napocor rates
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090319A.htm
●081224B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,NPCが発電単価を全国で上げるよう申請
NPC seeks generation rate hikes for all grids
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081224B.htm
●081221B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,規制委員会,料金自動調整で公式提示
ERC sets formula on automatic recovery of NPC’s purchased power, forex costs
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081221B.htm
●081216C Philippines, Manila Bulletin
マニラ配電,大規模ユーザーが,貧困層料金負担
Bigger consumers to shoulder costs of subsidy for Meralco lifeline users
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081216C.htm


●インドのリライアンスがササンUMPPの資金調達完了と

MUMBAI: Reliance Power (R-Power), part of the Reliance Anil Dhirubhai Ambani Group (R-ADAG), on Tuesday announced the financial closure for its Rs 19,400-crore ultra mega power project at Sasan in Madhya Pradesh, making it India’s largest debt raising plan at a time when the global liquidity market is just emerging from tight conditions following the recession worldwide.

火曜日,2009年4月21日,リライアンス・グループRADAG(注6)のリライアンス電力RPOWER(注5)は,総事業費1,940億ルピー,約4,000億円相当,のマディアプラデシュ州(注8)の大規模石炭火力ササン・プロジェクト(注7),4,000MWの,インド最大の資金プロジェクトが,世界的な金融危機の中にあるにもかかわらず,資金調達を完了したことが発表された。

ササン・プロジェクト(注7)の債務資本比率は,75対25で,債務の殆どは,12の国有銀行によるコンソーシアム,インド中央銀行SBI(注10)主導の融資グループ及びその他の金融機関によって供与される。債務額1,455億ルピーの85%以上は,国有の金融機関が賄った,と言うことである。インド・インフラ融資公社(注11)の海外関連企業が,5億ドル,約250億ルピー相当を供与とリライアンスのチャラサニ社長(注12)は語っている。

コンソーシアムの中には,民間銀行アクシス(注13)が含まれている。また,中央銀行SBI(注10)と電力融資公社PFC(注14)はそれぞれ,350億ルピー,160億ルピーを融資している。資本部分の485億ドルは既に固まっているが,そのうち100億ルピーは,土地の手当てと準備工事に既に投資されている。2機1,320MWを含む第1期分は,現在の第11次五カ年計画の間に完成する,とチャラサニ社長(注12)は言っている。

またチャラサニ社長(注12)によると,借り入れ条件は,利率12〜12.5%,償還期間15〜20年である。また,RPOWER(注5)は,世界の機器輸出を視野に入れている各国輸出入銀行からの借り入れも行っている。スタンダード・チャータッド(注16)が幹事を引き受けている。資金調達は時期的にもっとも困難な中で行われ,その達成は,目立っている。インドの金融界は余り流動性への影響を受けなかったと言える。

この資金調達を完了するまでは,RPOWER(注5)が落札してから,21ヶ月を要している。タタ電力(注18)の厳しい競争があり,一時は石炭供給の問題で訴訟が起こり,関連閣僚会議(注19)の決定に従って,デリー高裁が裁くという難しく困難な局面を乗り越えての,資金調達完了であった。

(注)B (1) 090424B India, Economic Times,(2) title: R-Power announces financial closure for Sasan power plant,(3) http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/R-Power-announces-financial-closure-for-Sasan-power-plant/articleshow/4432239.cms,(4) 22 Apr 2009, 0103 hrs IST, ET Bureau,MUMBAI: ,(5) Reliance Power (R-Power),'6) Reliance Anil Dhirubhai Ambani Group (R-ADAG),(7) ultra mega power project at Sasan,(8) Madhya Pradesh,(9) Sasan power project,(10) SBI,(11) India Infrastructure Finance Co,(12) CEO JP Chalasani,(13) Axis Bank,(14) Power Finance Corporation,(15) 11th Five Year Plan,(16) Standard Chartered Bank,(17) Dun & Bradstreet COO Kausal Sampat,(18) Tata Power,(19) Empowered Group of Minister,(20)

参考資料

●090424B India, Economic Times
インドのリライアンスがササンUMPPの資金調達完了と
R-Power announces financial closure for Sasan power plant
http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/R-Power-announces-financial-closure-for-Sasan-power-plant/articleshow/4432239.cms

過去の関連事項

●090420A India, Economic Times
インドの国家送電網が電源を睨み2000億ルピー投資へ
PowerGrid to spend about 20,000 cr in UMPPs by 2012
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090420A.htm
●090321C India, Economic Times
インドで4つの大規模発電プロジェクトが再び発進する
Work resumes at four large power plants
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090321C.htm
●090309C India, Economic Times
インドのリライアンスがササーン火力で資金調達完了へ
Financial closure for Sasan UMPP by March end
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090309C.htm
●090114B India, Economic Times
インド政府,発電プロジェクトに対する石炭供給基準緩和
Power projects will get to share captive coal
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090114B.htm
●081230B India, Economic Times
インド,大規模火力プロジェクトUMPP,5社が応札
5 power cos submitted bids for UMPP
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081230B.htm
●081229B India, Economic Times
インド,大規模火力,ティラヤ,入札へ
Bids for the Tilaiya ultra mega power project on Monday
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081229B.htm


2009年4月23日 ー 中国の姜楡報道官の記者会見とスリランカ ー

「エコポイント」が今日のキーワードか。それにしても経済産業省のエコポイントに関する記者会見は,格好が悪かった。傑作なのは,エコポイント制度を補正予算で採用する,と言うニュースが流れた途端,買い控えが起こって,商品の売れ行きが急に悪くなった,という(注)。そこで慌てて記者会見を行い,「エコポイント」は何に使えるか,全く目処が立っていないけれど,とにかく5月15日からポイントを発効する,という付け焼き刃。

民主主義国家というのはこういうものだろうか,サプライズ効果が殆ど期待できない。しかし,もう少し頭を柔らかくして検討すれば,よい方法があると思う。一括した補正予算の中の一項目で,例えば数千億円を予算で取り,何に使うかまだ分からない,と言う形にして,政府内部でシステムを作り上げてから,補正予算成立と共に,エコポイントを打ち出すとか。買い控えは当然読み切らなければならないことだろう。まあ,大したことないか。

世界の美人政治家の格付けで,日本の市会議員が一番になった,と言うニュースが流れていたが,その時,高い順位につけたのが,中国の姜楡報道官である,ジアンユと発音するが,楡の文字は少し違う。その姜楡報道官が,このときしかない,というタイミングで,スリランカ支援を,またこれも記者とのやらせかも知れないが,質問に答えた,まさにスリランカ正規軍が,LTTEに対して24時間の最後通告をしたときである。

まだ決着が着いたとの報道はないが,スリランカの石炭火力建設で微妙な関係にあったインドは,嫌な顔をしている。姜楡報道官は,同時に,ネパールのプラチャンダー首相にも触れており,まさに中国の裏庭への強い調子の発言,スリランカ,ネパールとも中国の友好国,と発言し,インド企業が苦労しながら入っているネパールの水力開発に,全面的な支援を行うという。

ソマリアの海賊問題にも触れているが,このインド洋も,考えてみればインドの海であり,インドはこの海域を通じてトルコのLNGを輸入しようとしている。がっちりと回りを押さえ込んでくる中国の外交力は,さすがである。特にネパールの問題で微妙なのは,マオイストの軍隊を武装解除せずに正規軍に編入出来るのかどうか,ネパールのもっとも微妙な問題を,毛派首相プラチャンダーの決断支持を,姜楡報道官は断言している。

(注) http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200904230022a.nwc

本文

●タイの発電企業GLOWが石炭火力など510億バーツ投資へ

Belgium-based Suez Tractebel S.A. will spend 51 billion baht through its Thai subsidiary, Glow Energy Plc (GLOW), aiming to increasing power production capacity by 67% by 2011. Once its power plants are complete, the company's total capacity would rise to 3,275 megawatts, from 1,966 MW this year, said Glow's Suthiwong Kongsiri, Glow's executive vice-president and chief financial officer.

今朝の新聞の片隅に目をやっていると日本の所得収支が貿易収支を抜いた,と書いてあった。この所得収支というのは,海外でのIPPを進める商社や電力企業が,ある程度の貢献をしているのだろう。今日は久しぶりの政治混乱の続くタイからの報道である。その対象は,ベルギー企業のSUEZ(注5)のタイの子会社であるGLOW(注6)である。GLOW(注6)は,2011年までに発電能力を67%増大させる計画である。

GLOW(注6)のスティオン副社長(注7)によると,現在計画中の発電所が完成すれば,現在の発電能力,1,966MWが,3,275MWに増大する,としている。このSUEZ(注5)グループのタイの企業は,地域の中でもこの3年間でもっとも大きな飛躍を約束されていると。最大のプロジェクトはラヨン(注9)の,660MWのGHCO-ONE(注8)の石炭火力,総事業費261億バーツである。

GLOW(注6)は,2011年11月運転開始のIPP(注10)許認可を獲得している。他の計画は,165億バーツ,328MWのガス火力,70億バーツ,115MWの石炭火力で,いずれもラヨン(注9)に位置し,2011年に運転に入る計画である。また残りの15億バーツは,2001年よりタイのEGAT(注15)に買電しているラオスのファイホー水力発電所(注14)の資本獲得に当てられる。

スティオン副社長(注7)によると,2005年にタイ証券市場(注16)に上場して以来,拡大を続けてきたが,次の3年間は特別に急拡大となる計画で,今年から方針が激変する,と言っている。またGLOW(注6)は,東北タイで,風力発電の可能性調査を実施しており,2010年半ばに決断したいとしている。調査が順調にいけば,規模は60MWで,MW当たり2億ドルの予定である。

GLOW(注6)は,2009年の売り上げは,2008年の337億バーツを僅かに下回る可能性があると。しかし,天然ガスと石炭価格の低下で,純利益は大きく上昇すると。政府のエネルギー部門(注17)によると,輸入石炭価格は,2008年のトン82.10ドルに対して,現在は70ドルであり,天然ガスは,百万Btu当たり,2008年が250バーツ,約7.03ドル相当,であったものが,現在は,235バーツ,約6.61ドル相当,となっている。

従って2008年には,純益は,その前年,2007年の37.8億バーツから12%下げている。トリス格付け(注19)では,EGAT(注15)からの長期電力販売契約で,確実なキャッシュフローにより,保証債(注20)も格付けAとなっている。株式市場では,昨日,1バーツ上がって一株21.90バーツ,取引高67.6百万バーツで終わっている。

(注)A (1) 090423A Thailand, Bangkok Post,(2) title: Glow committed to B51bn expansion,(3) http://www.bangkokpost.com/business/economics/15497/glow-committed-to-b51bn-expansion,(4) By: YUTHANA PRAIWAN,Published: 23/04/2009 at 12:00 AM,Newspaper section: Business,(5) Suez Tractebel S.A,(6) Glow Energy Plc (GLOW),(7) Glow's Suthiwong Kongsiri, Glow's executive vice-president and chief financial officer,(8) Gheco-One,(9) Rayong,(10) independent power producer (IPP),(11) 660-megawatt coal-fired power plant,(12) 328-MW gas-fired plant,(13) 115-MW coal-fired plant,(14) Houy Ho hydropower plant,(15) Electricity Generating Authority of Thailand (Egat),(16) Stock Exchange of Thailand,(17) Department of Energy Business,(18) million British Thermal Units,(19) Tris Rating,(20) guaranteed debentures,(21)

参考資料

●090423A Thailand, Bangkok Post
タイの発電企業GLOWが石炭火力など510億バーツ投資へ
Glow committed to B51bn expansion
http://www.bangkokpost.com/business/economics/15497/glow-committed-to-b51bn-expansion

最近の関連事項

●090219A Thailand, Bangkok Post
タイのラチャブリ電力が2009年の拡張計画で128百万ドル
Thai Ratchaburi to spend $128 mln on 2009 expansion
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090219A.htm
●090213A Thailand, Bangkok Post
タイの経済の落ち込みで,EGATは電源投資を減額へ
Slowing demand means savings for Egat
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090213A.htm
●090201A Thailand, the nation
タイのEGAT,マモーの石炭生産で,許認可取得,890億バーツ
Egat gets go-ahead for further Mae Moh mining
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090201A.htm


●スリランカなどについて中国ジアンユ報道局長が支援すると

美人の誉れ高い中国のジアンユ報道官が,記者団を前に突然,スリランカ,ネパール,ソマリアなど,近隣の問題国に対する強力な支援の姿勢を打ち上げた。特にスリランカは,LTTEの命運が今日明日の迫っており,また,ネパールについては,毛派という関係もある,またソマリアの海賊問題については,海軍艦艇を最初の急行させたのは,中国海軍である。なお,この会見には,インドが若干微妙な反応を示している。

ジアンユ報道官(注9)は,強い調子で,スリランカ政府が現在行っている努力,反政府ゲリラLTTE(注5)の駆逐とその首領プラバカラン(注6)の逮捕に関し,スリランカ政府を強力に支援する,と述べた。また同時に,2009年5月2日にも2度目の北京訪問に飛び立つ,ネパールのプラチャンダー首相(注7)の決断,彼の毛派軍隊を,ネパール正規軍に編入することの決定を支持する,とした。

ジアンユ報道官(注9)は,スリランカ,ネパールとも,中国にとっては友好国であり,スリランカとネパール両国の国家主権を尊重し,治安と平和安定を望む,とまさにインドの裏庭にある両国への強い支援の姿勢を繰り返した。スリランカ政府が,24時間を最終期限として,LTTE(注5)の首領プラバカラン(注6)への投降を促す最後通告に併せて,記者団の質問に答えたものである。

また,ネパールに対しては,中国のネパール支援を50%増し,23百万ドルとする約束で,友好度が最高潮に達した時点で,この発言がなされている。この中には,インドは国境を接するこのヒマラヤの国への水力開発投資も視野の中に入ったものである。また,ソマリア(注10)の海賊問題に対しても,国際社会に強いメッセージを発している。

(注)B (1) 090423B Srilanka, dailymirror,(2) title: Fight against LTTE China backs Lanka,(3) http://www.dailymirror.lk/DM_BLOG/Sections/frmNewsDetailView.aspx?ARTID=46867,(4) BEIJING:,(5) Liberation Tigers of Tamil Eelam (LTTE),(6) V. Prabhakaran,(7) Nepal's Prime Minister Pushpa Kamal Dahal Prachanda,(8) Maoist forces,(9) Jiang Yu, spokeswoman for the Chinese foreign ministry,(10) Somalia,(11)

参考資料

●090423B Srilanka, dailymirror
スリランカなどについて中国ジアンユ報道局長が支援すると
Fight against LTTE China backs Lanka
http://www.dailymirror.lk/DM_BLOG/Sections/frmNewsDetailView.aspx?ARTID=46867

過去の関連事項

●090420C Nepal, thaindian
ネパールの首相の訪中で中国が支援の豪雨
China rains aid ahead of Nepal PM’s visit
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090420C.htm
●090401B Nepal, uk.reuters
ネパールの水力開発でダハール首相がインドが鍵を握っている
India key to Nepali hydropower ambition, PM says
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090401B.htm
●090331C Nepal, myrepublica
ネパールの10000MW水力で2兆ルピーが必要
10,000 MW will cost Rs 2 trillion: Govt taskforce
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090331C.htm


2009年4月22日分 ー 中国が長江に更に20のダムを計画 ー

定額給付金付き中学同窓会で城崎へ,更新遅れ気味,ごめんなさい。但馬の故郷の山や川に取り囲まれた2日間だった。特に円山川の河口付近では,数年前に豊岡市と言う地域の大都市が水没するという災害に見舞われて,川の怖さを改めて知ったわけであるが,当時何人かが車に閉じこめられた,と言う悲惨な話がある。円山川には治水ダムを建設する場所がなかった,というのが,私の知る専門家の説明であった。

私の田舎の中学は,当時,大企業の養成工,と言うのがエリートの進む道で,それさへ狭き門で,中学を卒業して就職しなければならなかった多くの同級生達のその後は茨の道だったと思う,昭和26年中学卒業である。しかしそれぞれが,自分たちの家庭を築き上げて,今,苦しかった人生を忘れて,飲んで騒いでいる姿には,胸を打たれるものがある。

今日は,簡単な中国の記事だけでごめんなさい。ただ,含んでいる問題は大きい。石炭火力を出来るだけ水力発電で置き換えようとする,そのためにの水力包蔵は大きいが,今日のような長江へのダムの集中で,批判が起こることになる。


本文

●中国は2020年までに長江に更に20の水力を建設

China is planning to build at least 20 more reservoirs or hydroelectric projects in the Yangtze River system by 2020, in spite of growing concerns over dam construction there. The increase was planned primarily at further harnessing the hydropower resources of the Yangtze. China’s government plans are aimed at tapping 60% of the river's hydroelectric potential by 2030, as currently only 36% of that potential was now being exploited.

中国の長江水系(注5)に関し,ダム建設への周囲の批判が高まる中,中国政府は,2020年までに少なくとも20の貯水池または水力発電所を建設する計画を持っている。中国政府は更に長江の水力開発に拍車をかける計画であるが,特に,現在,包蔵水力の36%が調査されている段階であるが,これを2030年までに60%を開発する考えである。

水資源省のフシウイ副大臣(注6)は,2020年までに20以上の水力開発を発表しているが,長江水系(注5)に於けるダムの爆発的な建設は,内外の専門家から,環境上,また地震の観点からも,批判が高まっている。批判が集中しているのは,湖北省(注8)の巨大プロジェクト,三峡水力発電所(注7)である。特に,最近の報告では,水系内に蓄積される汚染源と,貯水池近傍の地滑りの問題である。

上海で開かれた水会議で,長江水利委員会のカイキフア部長(注9)は,包蔵水力の36%が現在調査中である,と確認している。しかし,中国の鰻登りの電力需要のための,ダムや貯水池の増大する開発が,長江の環境を脅かしている,という点も述べられている。

(注)A (1) 090422A China, energy-business-review,(2) title: China To Build 20 Hydroelectric Projects In Yangtze River System By 2020,(3) http://www.energy-business-review.com/news/china_to_build_20_hydroelectric_projects_in_yangtze_river_system_by_2020_090421,(4) Published:21-April-2009,By Staff Reporter,(5) Yangtze River system,(6) vice minister Hu Siyi,(7) Three Gorges dam project,(8) Hubei province,(9) Yangtze Water Resources Committee director Cai Qihua,(10)

参考資料

●090422A China, energy-business-review
中国は2020年までに長江に更に20の水力を建設
China To Build 20 Hydroelectric Projects In Yangtze River System By 2020
http://www.energy-business-review.com/news/china_to_build_20_hydroelectric_projects_in_yangtze_river_system_by_2020_090421


●中国の三峡貯水池が長江下流の気候変動へ影響している

Weaker hydrology in the Yangtze basin has been blamed on climate change and the Three Gorges Project on the river is claimed to be damaging water quality, wetlands and fisheries, according to the latest report on the region by the China Academy of Science (CAS).

中国科学技術院CAS(注7)の最新の報告書によると,長江流域(注5)の気候変動に関する水文の弱体化が問題になっており,特に三峡ダムプロジェクト(注6)が与える水質,沼地,魚類に対する悪影響が報告されている。降水量が,2006年に10.3%,2007年に6.9%,それぞれ減少している,との報告がなされている。また,流域上流の氷河が2030年には7%減少するとの予測が行われている。長期的な調査研究が必要としている。

科学者達の報告書,「長江の開発と保全2009」(注8)では,窒素とリンの濃度の増大と,富栄養化と魚類の遮断による藻の繁茂によって,水質が悪化している,とされている。今週の上海に於ける第3回長江フォーラム(注10)において,中国水利部は,長江流域に更に20の水力発電所を建設する計画を発表している。

(注)B (1) 090422B China, waterpowermagazine,(2) title: Climate change blamed for lower Yangtze basin rainfall,(3) http://www.waterpowermagazine.com/story.asp?sectioncode=130&storyCode=2052774,(4) Tuesday, April 21, 2009,(5) Yangtze basin,(6) Three Gorges Project,(7) China Academy of Science (CAS),(8) Yangtze Conservation and Development Report 2009,(9) Ministry of Water Resources,(10) 3rd Yangtze Forum, in Shanghai,(11)

参考資料

●090422B China, waterpowermagazine
中国の三峡貯水池が長江下流の気候変動へ影響している
Climate change blamed for lower Yangtze basin rainfall
http://www.waterpowermagazine.com/story.asp?sectioncode=130&storyCode=2052774


2009年4月20日分 ー ネパール支援増大で中国がチベットなど条件 ー

今日は泉南の測量作業で,明日は,定額給付金中学同窓会で,城之崎に走ります。更新が少し遅れるかも。それにしても,定額給付金が間に合うかと思っていたが,まだ来ない,早くすればそれだけ盛り上がるだけではなく,実際早くしたほうがそれだけ経済効果があるわけで,遅くなればなるほど,どんどん効果が薄れる,ダムだって早く造っただけ,その便益が大きくなる。

そう言う点で,政治体制から来るのか,国民性から来るのか,中国の景気刺激策の効果は早いのではないか(注1)。今日,4月20日,上海のモーターショウ,数ヶ月前のシカゴのモーターショウの沈滞の雰囲気とは大分違うようだ。トヨダの社長のプレゼンスが大きい。自動車は既に在庫が減り始めて,次に向かって走り始めているようだ。トヨタのSUVがショウの目玉だとか(注2)。

その中国が,ネパールの新政権にプレッシャー。ネパールの外務大臣が北京に招かれて,支援を5割り増しする,との示唆で,プラチャンダー首相の北京入りを待っている。プラチャンダーは,就任直後,昨年,2008年8月に北京を訪問しているが,この5月に再度訪問する。水力開発への援助を期待するが,ネパールの狙いは,平和友好条約の締結にある。しかし北京は,そう簡単にはネパールに言質を与えない。

ネパールが,「一つの中国」を認め,カトマンズーで北京オリンピックの時に起こったチベット闘争だ。プラチャンダーに,カトマンズでの反チベット闘争を取り締まれ,と言うのである。そうすれば,水力開発の支援もさることながら,平和友好条約も締結しよう,と言うのである。北京が心配しているのは,ネパールの中の政局で,プラチャンダーが合意しても,ネパール国会がどうなるか,と言うことなのだ。

中国の支援を取り付けるためにネパールが無理をすると,インドとの関係がおかしくなる可能性もあり,ネパールの中でも問題が起こりそう。折角プラチャンダーが,民主主義,人権の尊重という理想の高い政治を掲げているのに,ここで反チベット闘争を強権で取り締まると,折角動き始めたネパールの新時代がおかしくなる。プラチャンダーは難しい舵取りを強いられている。

(注1) http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200904200021a.nwc
(注2) http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200904200024a.nwc


本文

●インドの国家送電網が電源を睨み2000億ルピー投資へ

Central transmission utility PowerGrid Corp has announced an investment of up to Rs 20,000 crore during the XIth Five-Year Plan period to provide transmission system to four ultra mega power projects of 4,000 MW each. This is a part of PGCIL's total investment of Rs 55,000 crore for laying new transmission lines for various projects, including four UMPPs and others to be commissioned, in the 12th plan period.

インドの国家送電網PGCIL(注5)は,4,000MW規模の4つの超大型石炭火力UMPP(注7)への送電網構築のため,第11次五カ年計画(注6)内の2012年までに,送電網に2,000億ルピー,約40億ドル相当,を投資すると発表した。これは,第12次五カ年計画(注8)も含めたUMPP以外のプロジェクトを対象としたすべての投資額,5500億ルピー,約110億ドル相当,の一部に当たる。

PGCIL(注5)のマジュムダール局長(注9)は,UMPP(注7)関連で,1600億〜2000億ルピー,約32億ドル〜40億ドル相当,を投入,第11次五カ年計画(注6)の期間内には,800億〜900億ルピー,約16億ドル〜18億ドル相当,を注ぎ込み,残りは第12次五カ年計画(注8)にずれ込ませる,と語っている。

世界的な金融危機の影響については,マジュムダール局長(注9)は2つの点で恩恵があったと,一つは政府の対策で資金の流動性が確保されたことと,建設費が安くなったことだ,と言っている。この野望的な計画に対する資金調達は,内部留保の活用と,国際金融機関からの融資に依存する,としている。

(注)A (1) 090420A India, Economic Times,(2) PowerGrid to spend about 20,000 cr in UMPPs by 2012,(3) http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/PowerGrid-to-spend-about-20000-cr-in-UMPPs-by-2012/articleshow/4420996.cms,(4) 19 Apr 2009, 1655 hrs IST, PTI,MUMBAI:,(5) PowerGrid Corp,PGCIL,(6) XIth Five-Year Plan,(7) UMPPs,(8) 12th Plan (2012-17),(9) PGCIL Director (Projects) S Majumdar,(10)

参考資料

●090420A India, Economic Times
インドの国家送電網が電源を睨み2000億ルピー投資へ
PowerGrid to spend about 20,000 cr in UMPPs by 2012
http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/PowerGrid-to-spend-about-20000-cr-in-UMPPs-by-2012/articleshow/4420996.cms

関連事項

●090321C India, Economic Times
インドで4つの大規模発電プロジェクトが再び発進する
Work resumes at four large power plants
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090321C.htm
●090309C India, Economic Times
インドのリライアンスがササーン火力で資金調達完了へ
Financial closure for Sasan UMPP by March end
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090309C.htm
●090115B India, Economic Times
インド,送電公社が不満,発電地点の変更が頻発
PowerGrid seeks new IPP norms over location shifts
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090115B.htm
●081230B India, Economic Times
インド,大規模火力プロジェクトUMPP,5社が応札
5 power cos submitted bids for UMPP
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081230B.htm
●081229B India, Economic Times
インド,大規模火力,ティラヤ,入札へ
Bids for the Tilaiya ultra mega power project on Monday
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081229B.htm


●インドの国家送電網が2010年度に1200億ルピーを投資

Power Grid Corporation on Saturday said that its capital expenditure for this fiscal is at over Rs 12,000-crore and the downturn in global economies had not affected its operations. "Our capex for FY 10 is over Rs 12,000-crore. Last year, it was Rs 8,095-crore," Power Grid Corporation of India Limited (PGCIL) Chairman and Managing Director, S K Chaturvedi, told reporters here.

インドの国家電網PGCIL(注5)は,土曜日,2009年4月18日,本年度の資本支出は,1,200億ルピー,約24億ドル相当,であり,世界金融危機はPGCIL(注5)の運営には影響していない,と発表した。PGCIL(注5)のチャタベリ総裁(注6)は,2010年度の資本支出は,1,200億ルピー,約24億ドル相当であるが,2009年度は,809.5億ルピー,約16.2億ドル相当,であったと言っている。

チャタベリ総裁(注6)は,送電事業に関する限り,景気後退の影響は受けておらず,PGCIL(注5)は,運用を維持し,目標を達成している,と言っている。PGCIL(注5)は,第11次五カ年計画(注7)内で,地域間容量を,37,800MW,新規に増強する計画である。既にこのうち,20,800MW容量は達成している。この第11次五カ年計画内の目標達成のため,5,500億ルピー,約110億ドル相当,を当てる予定である。

PGCIL(注5)は,世界銀行(注8)とADB(注9)から,資金調達の約束を取り付けており,その総額は,10億ドルを期待している,とチャタベリ総裁(注6)は語っている。

(注)B (1) 090420B India, Economic Times,(2) title: Power Grid Corp earmarks Rs 12,000-crore capex for FY 10,(3) http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/Power/Power-Grid-Corp-earmarks-Rs-12000-crore-capex-for-FY-10/articleshow/4418246.cms,(4) 18 Apr 2009, 1902 hrs IST, PTI,MUMBAI:,(5) Power Grid Corporation of India Limited (PGCIL),(6) Chairman and Managing Director, S K Chaturvedi,(7) 11th five Year Plan (2007-12),(8) World Bank,(9) Asian Development Bank,(10)


●090420B India, Economic Times
インドの国家送電網が2010年度に1200億ルピーを投資
Power Grid Corp earmarks Rs 12,000-crore capex for FY 10
http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/Power/Power-Grid-Corp-earmarks-Rs-12000-crore-capex-for-FY-10/articleshow/4418246.cms


●ネパールの首相の訪中で中国が支援の豪雨

Ahead of Nepal’s Maoist Prime Minister Pushpa Kamal Dahal Prachanda’s second visit to China next month, Beijing has stepped up its aid bonanza for its smaller southern neighbour, increasing development assistance by 50 percent. From the earlier 100 million yuan (about $14 million), Beijing has upped its aid to 150 million yuan (over $21 million), Nepal’s state media said Sunday.

ネパールのプラチャンダー首相(注5)の2度目,来月,2009年5月の訪中に先だって,北京政府は,隣の小国ネパールへ,50%増しの援助を供与する約束をしている。当初,1億元,約14百万ドル相当,の約束を,1.5億元,約21百万ドル相当に引き上げる,とネパールのメディアが報じた。これは,ヤダフ外相(注6)が,9日間の北京政府の招待で訪中した時の情報である。土曜日,外相は帰国している。

ヤダフ外相(注6)も詳細は分からないが,プラチャンダーの卒業した南部チットワン地区(注8)のランプール農業大学(注7)の改善計画や,中国とネパールの間の,道路,鉄道建設が含まれている,と語っている。また,両国の貿易収支のバランスのため,ネパールの500品目の関税免除も含まれている。ネパールとしては,困難な水力開発,それにインフラ,農業,観光,技術,などを要請している。

何処まで中国が,プラチャンダーの政権を支えるのかは,来月のプラチャンダーの訪中まで,明かではない。しかしメディアは,中国ネパール平和友好条約(注9)の締結は無理と見ている。この問題は,ネパールの連立内閣の党派の問題や,最大野党のネパール会議党(注10)との話し合いにかかっている。2010年の新憲法制定までは,これらの動きは不明確である。

プラチャンダーの訪中の前に,ネパールの大使節団が,土曜日に北京に向けて旅立った。カナール共産党党首(注11)と4人のリーダー達で,一週間,中国共産党(注12)の招きで,中国に滞在する。中国としては,「一つの中国」(注13)の確認の問題と,カトマンズー内のチベット反対派の押さえ込みの問題を抱えている。オリンピック開催時に,これらが大きくクローズアップされている。

(注)C (1) 090420C Nepal, thaindian,(2) China rains aid ahead of Nepal PM’s visit,(3) http://www.thaindian.com/newsportal/business/china-rains-aid-ahead-of-nepal-pms-visit_100181708.html,(4) April 19th, 2009 - 3:45 pm ICT by IANS -,Kathmandu, April 19 (IANS),(5) Maoist Prime Minister Pushpa Kamal Dahal Prachanda,(6) Nepal’s Foreign Minister Upendra Yadav,(7) Rampur Agriculture Campus,(8) Chitwan district,(9) new peace and friendship treaty with China,(10) Nepali Congress party,(11) Jhalanath Khanal, chief of the Communist Party of Nepal-Unified Marxist Leninist,(12) Communist Party of China,(13) One China policy,(14) Tibetan dissidents,(15)

参考資料

●090420C Nepal, thaindian
ネパールの首相の訪中で中国が支援の豪雨
China rains aid ahead of Nepal PM’s visit
http://www.thaindian.com/newsportal/business/china-rains-aid-ahead-of-nepal-pms-visit_100181708.html

関連事項

●090401B Nepal, uk.reuters
ネパールの水力開発でダハール首相がインドが鍵を握っている
India key to Nepali hydropower ambition, PM says
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090401B.htm
●090301C Nepal, isria.info
ネパールのプラチャンダー首相が一つの中国政策を強調
Prachanda reiterates one-China policy
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090301C.htm
●090301D Nepal, asianews
ネパールの反チベットの動きに中国が警告を発す
Beijing warns Kathmandu against pro-Tibet rallies in Nepal
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090301D.htm
●081202B Nepal, kantipuronline
中国の外務部長がネパールへ,道路や水力など
Chinese FM arriving
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081202B.htm
●080828C Nepal, Washington Street Journal
プラチャンダ,北京訪問,ネパール東西を鉄道連結構想
The Prachanda Path
http://online.wsj.com/article/SB121985913495976891.html?mod=googlenews_wsj


2009年4月18日分 ー ベトナム北部での水力開発が続く ー

1990年に,まだベトナムに対する制裁が解除される前,メコン委員会へ日本政府が寄付した僅かなお金を持って,初めてベトナムを訪ねた。南ベトナムに対しては,ベトナム戦争以前に多くのビジネスマンやODA関係者が入っていたが,北ベトナムは当時はなかなか入れなかった。勿論大使館はあって,古びた煉瓦の集合住宅の一角に,大使以下数人のスタッフが働いていた。

その僅かなお金を持って,ハノイよりベトナムの中央高原,バンメトートへ飛ぶわけであるが,大使館に挨拶して出かけようとしたら,「あの飛行コースは危ないですからね,気を付けて下さいよ」,と注意されたが,注意と言うよりは,脅かしである。事実当時,大使館は犠牲者を出した直後であった。バンメトートに着いて行く当ても分からず困っていたら,やっとハノイから来た担当官が,我々を見つけ出してくれた。

メコン委員会のスイス人スタッフと一緒に行ったのだが,彼はベトナムからのスイスへの帰化人で,南ベトナムの王族の出身だと言っていた,北ベトナム軍がサイゴンに攻め込むときに,逃れてスイスに辿り着き,そこでスイスの女性と結婚して,スイス人になったわけである。我々は,ハノイでも北ベトナムの要人と話をしたわけだが,彼は本当に感慨深いものがあったようだ。

私は私で,ベトナム人が自分たちでかなり大きな水力発電所を造っているのに驚いた。日本が昔,南ベトナムを支援した水力発電所(戦後賠償かな)もあったわけであるが,それでもその後,国際社会から疎遠にされてからも,独自にこつこつと水力発電所を造っていた。旧ソ連の援助のダムもあるが,ベトナム人が独自で造ったダムやタービンもあった。

こうやってみると,今でもベトナムの人々は,こつこつと水力地点を捜してきて,自分たちでお金を集めて,造っている。アジアでは,大体の水力地点は,我々は知っているのだが,最近のベトナム,特に北は,新しい水力地点を捜してきて,私も初めて聞く名前の水力発電所が多い。とにかく,日本人と一緒で,水力発電所は本当に好きである。

ただ,ベトナムの水力発電所は,どうしても乾期に水が足らなくなって,停電に追い込まれる。最近の水力国は,このような渇水による停電に見舞われることが多い。パキスタン然り,ネパール然りである。計画上の問題もあるが,火力との適切な組み合わせを考える系統計画の重要性を思わせる。私議,明日は泉南で測量作業があり,遅れます。明後日は,定額給付金中学同窓会で城之崎へ,更新がもたもたするかも。

本文

●ベトナム北部のバンチャット水力へ153百万ドル調達

Four domestic commercial banks on Wednesday signed a loan agreement worth VND2.6 trillion (US$153 million) with the Electricity of Viet Nam for the Ban Chat hydroelectric power project in the northern province of Lai Chau.

ベトナム国内銀行群が,EVN(注5)のベトナム北部,ライチュ県,バンチャット水力プロジェクト(注6)に対し,2.6兆ドン,約153百万ドル相当,のローンを供与することで署名を交わした。ローンを供与するのは,ベトナム農業農村開発銀行AGRIBANKなど4銀行(注8〜11)である。AGRIBANK(注8)は,1.46兆ドン,約85.9百万ドル相当,を13年償還,3年の猶予期間,の条件で供与する。

バンチャット水力プロジェクト(注6)は,出力220MWで,タンウエン地区(注13)のナムム川(注12)に位置し,総事業費は8.6兆ドン,506百万ドル相当である。ファムルタンEVN総裁(注14)によると,運転開始は2012年の第1四半期で,完成すれば,年間13億KWhを発電すると共に,低地への洪水調節の役割も果たすと。

産業通商省MIT(注15)によると,ベトナム全土の電力需要は,2010年に930億〜1,000億KWh,2020年に2,000億〜2,300億KWh,2050年に6,259億〜7,660億KWhを予想しており,国民一人当たりでは,2020年に2,058〜2,350KWh,2050年には,6,100〜7,500KWhとなる計画であると。

水力発電所に関して言えば,設備出力で,2010年には8,800MW,2020年には15,000MWに達し,それぞれ年間,350億KWh,600億KWhを供給する。ベトナムの水力ポテンシャルは,年3,000億KWhで,経済的に開発できる出力は,18,000〜20,000MWと考えている。EVN(注5)の予測では,需要は2015年までは年率16%と言う高い伸びを示すだろうと。

ベトナムの2007年に於ける一人当たりの電力使用量は,僅かに785KWhで,11の東南アジア諸国の中では7番目であり,アジア諸国49カ国の中では40番目,世界192カ国の中では134番目である。

(注)A (1) 090418A Vietnam, vietnamnews,(2) title: EVN gets $153m for hydro-electric plant,(3) http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=06BUS170409,(4) (17-04-2009),HA NOI ?,(5) Electricity of Viet Nam,EVN,(6) Ban Chat hydroelectric power project,(7) Lai Chau,(8) Bank for Agriculture and Rural Development of Viet Nam (Agribank),(9) Bank for Investment and Development of Viet Nam (BIDV),(10) Bank for Foreign Trade of Viet Nam (Vietcombank),(11) Global Petro Commercial Joint Stock Bank.,(12) Nam Mu river,(13) Than Uyen District,(14) EVN General Director Pham Le Thanh,(15) Ministry of Industry and Trade,(16)

参考資料

●090418A Vietnam, vietnamnews
ベトナム北部のバンチャット水力へ153百万ドル調達
EVN gets $153m for hydro-electric plant
http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=06BUS170409



●パキスタンはジェルム川の分水問題で国際調停へ

Pakistan is contemplating to move the International Court of Arbitration against India’s diversion of the Jhelum river to the Wullar barrage and the “faulty design” of the Kishanganga hydropower project in Jammu and Kashmir. “I served notice on the Indian Commissioner in March after exhausting all endeavours mentioned in the 1960 Indus Waters Treaty to resolve the issue,”

インダス上流,ジャムカシミールのジェルム川に関するインドとパキスタンの紛争は,遂にパキスタンの国際調停への決心に至らせたようだ。パキスタンは,インドのJ&K(注9)のキシャンンガンガ水力プロジェクト(注8)について,その設計の欠陥とジェルム川(注6)の水をウラー湖(注7)へ分水する問題について,国際調停裁判所ICA(注5)への提訴を真剣に考えている。

パキスタンのアシュラフ水資源電力大臣(注12)は,2009年3月に,インド側のコミッショナー(注10)へ,1960年インダス水条約(注11)に照らして努力を続けたが結果が出ず,何らかの行動に出ることを伝えている,と言っている。先週,イスラマバードで,アシュラフ水資源電力大臣(注12)を中心に,関係者(注14〜18)が集まり,会議を開いている。

パキスタン側のインダス委員会コミッショナー,シャー氏(注19)は,常設のインダス水委員会(注20)での交渉への努力には,気力が尽きた,パキスタンは,インドのキシャンンガンガ水力プロジェクト(注8)の建設には反対することに決定した,と語っている。

(注)B (1) 090418B Pakistan, greaterkashmir,(2) title: Pak to move ICA against Jhelum diversion,(3) http://www.greaterkashmir.com/today/full_story.asp?Date=18_4_2009&ItemID=43&cat=1,(4) WATER WAR,GK MONITORING DESK,Srinagar, Apr 17:,(5) International Court of Arbitration,ICA,(6) Jhelum river,(7) Wullar barrage,(8) Kishanganga hydropower project,(9) Jammu and Kashmir,(10) Indian Commissioner,(11) 1960 Indus Waters Treaty,(12) Pakistan’s Water and Power minister Pervez Ashraf,(13) former Water and Power secretary Ashfaq Mehmud,(14) Water and Power ministry,(15) Foreign Office,(16) Law Division,(17) General Headquarters,(18) Inter-Services Intelligence,(19) Pakistan Indus Waters Commissioner, Jama’at Ali Shah,(20) Permanent Commission of Indus Waters,(21)

参考資料

●090418B Pakistan, greaterkashmir
パキスタンはジェルム川の分水問題で国際調停へ
Pak to move ICA against Jhelum diversion
http://www.greaterkashmir.com/today/full_story.asp?Date=18_4_2009&ItemID=43&cat=1

関連記事

●081213B Pakistan, pakobserver
ニールムジェールム水力,中東から775百万ドル
Neelum-Jhelum project Kuwait, S Arabia, Abu Dhabi ensure $ 775m funding
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081213B.htm
http://pakobserver.net/200812/13/news/topstories03.asp
●081205A Pakistan, dailytimes
パキスタン,シェナブ川で,水量補償要求へ
Pakistan for Chenab water compensation
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081205A.htm
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2008%5C12%5C05%5Cstory_5-12-2008_pg7_2
●081123A Pakistan, pakobserver
インダスの水問題,シェナブ川の実情を反映せよ
Reflecting Chenab water issue
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081123A.htm
http://pakobserver.net/200811/23/Articles02.asp
●090210B India, thenews
インド,インダス上流のカシミール,3ダム着工へ
India constructing three dams in held Kashmir
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090210B.htm
http://www.thenews.com.pk/top_story_detail.asp?Id=20205
●090120B India, newspostonline
インドのヒマチャルプラデシュ,13水力を認可
Himachal Pradesh approves 13 hydropower projects
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090120B.htm
http://www.newspostonline.com/world-news/himachal-pradesh-approves-13-hydropower-projects-2009011826485
●081227A India, dailytimes
インドの閣議,キシャンガンガ水力,承認,パキスタン紙
Indian cabinet okays Kishanganga project
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081227A.htm
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2008%5C12%5C27%5Cstory_27-12-2008_pg7_1
●081225A India, .sakaaltimes
インド,アルンチャルプラデッシュ,2008年,水力や国境など
2008 A saga of development in Arunachal
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081225A.htm
http://www.sakaaltimes.com/2008/12/24130055/2008-A-saga-of-development-in.html



2009年4月16日分 ー インドの水力は技術者不足で遅れ ー

今日,2009年4月17日,東京で,パキスタン支援国会議が行われ,速報が出されているが,各国併せて40億ドル,日本は10億ドル,と報道されている。しかし実は,ザルダリ大統領は,ドバイで開かれた専門家レベル会議で既に,300億ドルの要請を出しており,表向き,日本政府の手前,40億ドルで手打ちが出来ても,デフォルトの危険など,300億レベルの話にならなければ決着がついたとは言えないようだ。

ザルダリ大統領は,新聞記者を通じて,日本とパキスタンの継続的で定期的な協議の場を提案しており,日本としては10億ドルで手を打った,とは言えない状況だろう。アフガニスタンへの軍事支援が出来ない場合のことを考えると,パキスタンに対する日本の負担は,まだこれからの話し合い,と言う感じ。皆さんが,アフガニスタンのためのパキスタン,と言っているが,反発も出ている。

昨夜のNHKで緒方理事長と国谷さんが対談していたが,緒方さんも,アフガニスタンのためではないですよ,と言っていた。緒方さんが随分お元気そうなので驚いたが,ただ,「私たちはパキスタンには入れませんからね,どこかに現地など,よいNGOがいませんかね。」,は少し問題発言ではないか。自分たちが入れないのに,パキスタンを支援するために主導権を持って東京で会議を開く?ちょっとこれは納得できないですね。

息子達のために億の保険に入って,ビルマ軍に周囲を十重二十重と守って貰って,その中でダム基礎のボーリングをしたり,カンボジアのポルポト残党を追うカンボジア大隊の背後から,地雷を飛び飛び,ダムサイトまで行ったり,また東電の場合はテロ荒れ狂うバグダッドに入って電力調査など,それぞれ日本のエンジニアー達は侍の末裔だ,どこかNGOがいないか,のトップの発言は,JICA軟弱と言われかねない。

今日のインドのニュースは,思うように水力開発が進まないのは,技術者の不足だ,と言っている。要するに,詳細報告書が出来てから,プロジェクトが完成するまでに8年間を要する,今日,詳細報告書が出たとしても,もう,2012〜2017年の第12次五カ年計画内に納めることは不可能,政府も,30,000MWの水力開発を,25,000MWに落としてもまだ危ないという。

詳細設計報告書の審査と環境省の審査に3,4年というのを改めればよいのだが,官僚主義コチコチのインドは,そうも行かないのだろう。要するに,開発本体はいても,現地調査を含めた報告書を造るコンサルタントが不足しているというのだ。それが本当なら,ちょっと出かけていって手伝って,序でに旨くいけば,資本参加もする,というような挑戦はどうですか,インドの山奥はすごく面白いと思いますよ,人類最後の挑戦に参戦しては。


本文

●ネパールの水力開発でインド企業が再び苦況に

Two Indian companies that broke the ice in Nepal’s highly politicised hydropower sector last year by bagging contracts to develop two separate projects that together would generate over 700 MW are in hot water again following opposition by local groups.

ネパールの毛派の政権獲得で,一挙にネパールの水力開発に火がつき,ダハール首相の,10年間で10,000MW開発の号令と共に,先陣を切ってネパールに入ったのは,待ちかまえていたインド企業である。一時は,外国企業に任せてよいのか,とのネパール国会の議論もあったりしてもたついていたが,今度は,地元の急ごしらえの環境団体と衝突している。

昨年,2008年に政治外交の氷を割って,ネパールに入ったインド企業は,二つのプロジェクト,7000MWの開発で契約を結んだが,ここに来て,地域のグループの反対に出くわした。インドのGMR(注5)は,300MWのアッパー・カルナリ水力プロジェクト(注6)について,ネパール新政権より,進めの指示を受け取ったが,最初は法律的な問題で,今度は地域のグループの反対に遭遇している。

また,インドのSJVN(注8)は,402MWのアルン第3水力プロジェクト(注9)を獲得したが,現地住民の反対に遭っている。アルン渓谷原住民フォーラムAVAIPRF(注10)は,最近組織された反対グループだが,首都カトマンズに押しかけて,移住後の住民の生活について何も聞かされていない,と気勢を上げている。またこのフォーラムは,チベット国境付近の北部サンクバサフバ地区(注11)の貴重種の保護の問題も指摘している。

このフォーラムは,関係閣僚への直訴まで行っている。もしマオイストの内閣が受け付けてくれなければ,プロジェクトの反対行動に出る,と脅かしている。ネパールはヒマラヤからの豊富な水で,43,000MWの包蔵水力を持ちながら,資金不足と政治的混乱から,僅か1%しか開発できていない。国内の電力事情は最悪で,毎日18時間が停電している。

地元企業は大規模プロジェクトを開発するには資金不足で,一方で外国企業は地元民の反対に遭遇するという厳しい状況だ。ネパールでもっとも古くより準備が行われているのは,オーストラリア企業(注13)による,750MWのウエスト・セティ水力プロジェクト(注12)である。

(注)A (1) 090416A Nepal, sindhtoday,(2) Indian hydropower investors face fresh trouble in Nepal,(3) http://www.sindhtoday.net/south-asia/87630.htm,(4) Apr 16th, 2009 | By Sindh Today | Category: India, UnCat,Kathmandu, April 16 (IANS),(5) GMR Group,(6) 300 MW Upper Karnali project,(7) Bangalore,(8) Satluj Jal Vidyut Nigam,(9) 402 MW Arun III project,(10) Arun Valley Adivasi Indigeous People’s Rights Forum,(11) northern Sankhuwasabha district,(12) West Seti,(13) Australian West Seti Hydro Ltd,(14)

参考資料

●090416A Nepal, sindhtoday
ネパールの水力開発でインド企業が再び苦況に
Indian hydropower investors face fresh trouble in Nepal
http://www.sindhtoday.net/south-asia/87630.htm

関連事項

●090401B Nepal, uk.reuters
ネパールの水力開発でダハール首相がインドが鍵を握っている
India key to Nepali hydropower ambition, PM says
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090401B.htm
●090331C Nepal, myrepublica
ネパールの10000MW水力で2兆ルピーが必要
10,000 MW will cost Rs 2 trillion: Govt taskforce
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090331C.htm
●090220C Nepal, thaindian.com
ネパールのアッパーカルナリの工事がGMRで再開
GMR trouble in Nepal resolved Menon
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090220C.htm
http://www.thaindian.com/newsportal/world-news/gmr-trouble-in-nepal-resolved-menon_100156723.html
●090126D Nepal, nepalmonitor
ネパールの水力開発には外国資本が必須
FDI in Nepal’s Hydropower Sector: A Focus on the Product
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090126D.htm


●インドの五カ年計画の遅れは水力プロジェクトで顕著である

That the power capacity addition in the Eleventh Plan (2007-2012) is going to be below the targeted 78,700 Mw is fairly well-known. It is now evident that there will be a slippage in the capacity addition in the Twelfth Plan (2012-17) also due to the delays in hydropower projects. The government had initially set a target of adding 30,000 Mw of hydropower capacity in the Twelfth Plan period but later lowered the target as only 25,000 Mw capacity was found to be feasible for the Plan.

水力プロジェクトが,現地との話し合いで遅れる,と言うのは良くある話だが,人手が足りなくで詳細設計が出来ない,そのために遅れる,というのは何ともすさまじい話である。日本からも出て行ってあげてはどうですかね。第11次五カ年計画(注5),2007〜2012年,の電源開発目標,78,700MW達成に遅れが出ている,というのはよく聞かされるが,第12次五カ年計画(注6),2012〜2017年の水力開発にも遅れが出ているという。

政府は,当初,第12次五カ年計画(注6),2012〜2017年の水力開発目標を,30,000MWとしていたが,25,000MWの可能性が高いと修正してきた。具体的には,プロジェクトの5分の1が,詳細設計報告書DPR(注7)の提出が遅れる見込みである。DPR(注7)とは,開発企業が,プロジェクトの技術的資金的な詳細を内容とする報告書である。

水力開発官庁のトップにあるCEA(注8)は,5,000MW分のDPR(注7)がまだ作成中の段階で,これらのプロジェクトが第12次五カ年計画(注6)内に完成することは不可能,と言っている。代表的な大規模水力は,インドでは運転開始までに10年は要する。これは最初の予備報告書PFR(注9)は現地調査も入れて2年間が必要である。

これに続いてDPR(注7)のCEA(注8)への提出となるが,CEA(注8)の技術的財政的な面からの承認が降りると,環境面の承認のために環境森林省MOEF(注10)に回される。この承認には,2〜2.5年を要する。最後に実際の工事だが,更に5年を要する。DPR(注7)の提出から8年を要する。例え今日提出されても,第12次五カ年計画(注6),2012〜2017年に完成することは不可能であると。

DPR(注7)の作成がなぜ遅れるのか。最初の想定は,25,000MW分のDPR(注7)が,2009年3月までに提出されるとの想定であった。特に,8,000MW分について,出てきたのは2,400MW分で,既に,5,600MW分が後ろにずれ込んでいる。急ぐ余り現地調査が不十分など,受け入れられないものがあり,また決定的に,プロジェクトの数に比べて,コンサルタントが不足していると。

(注)B (1) 090416B India, business-standard,(2) Slow pace of hydropower projects set to hit govt plans,(3) http://www.business-standard.com/india/news/slow-pacehydropower-projects-set-to-hit-govt-plans/355404/,(4) Sudheer Pal Singh / New Delhi April 17, 2009, 0:58 IST,(5) Eleventh Plan (2007-2012),(6) Twelfth Plan (2012-17),(7) Detailed Project Reports (DPRs),(8) Central Electricity Authority (CEA),(9) preliminary feasibility report (PFR),(10) Ministry of Environment and Forest (MoEF),(11)

参考資料

●090416B India, business-standard
インドの五カ年計画の遅れは水力プロジェクトで顕著である
Slow pace of hydropower projects set to hit govt plans
http://www.business-standard.com/india/news/slow-pacehydropower-projects-set-to-hit-govt-plans/355404/

関連事項

●090409A India, thaindian
インドのヒマチャル州がオランダ企業と960MW水力開発へ
Himachal signs power project agreement with Brakel
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090409A.htm
●090328B India, economictimes.indiatimes
インドのNTPCは水力の地元還元を更に増大させる計画
NTPC may get to allot more power to host states
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090328B.htm
●090322C India, livemint
インドの経買う委員会が上流中国に対抗の水力推進提案
Plan panel for more hydropower projects to pre-empt China
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090322C.htm
●090210B India, thenews
インド,インダス上流のカシミール,3ダム着工へ
India constructing three dams in held Kashmir
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090210B.htm
●090203B India, Economic Times
インド,アルンチャルプラデシュ,SJVNLが水力開発
SJVNL to be given projects in Aurnachal Pradesh ? Jiaram Ramesh
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090203B.htm
●090130A India, thaindian
インド,ヒマチャルプラデシュ,ADBローン支払いへ
ADB to release first tranche of loan to Himachal soon
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090130A.htm
●090120B India, newspostonline
インドのヒマチャルプラデシュ,13水力を認可
Himachal Pradesh approves 13 hydropower projects
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090120B.htm


2009年4月15日分 ー パキスタンのダムへの支援を日本政府拒否 ー

今日は,2009年4月16日,明日より東京で,パキスタン支援国会議が始まる。先ほどのパキスタン現地の報道で,日本政府の考え方が明らかになり,パキスタン側を失望させている。パキスタンの焦眉の急は,水と電力である。パキスタン政府は,日本政府に,969MWのニールム-ジェルム水力プロジェクト(注10)と,4,500MWのバシャ・ダムプロジェクト(注11)を含む20プロジェクトの支援を要請していた。

まさに黒四前夜である。その中で,日本政府が支援しようとしているのは,僅かな国家的には副次的なプロジェクト3つで,パキスタンの経済を根幹から助けるプロジェクトではない。カラチの鉄道と地方の送電網,それに灌漑用の堰である。それが事実なら,何がパキスタンの支えるか,と言う考え方ではなく,誰からも問題の起こらない無難なプロジェクトだけを選んできた,と言うのが実情であろうと思う。

ではパキスタンを本当に支えるのは誰か,と言うことになるが,記事では,ADBに大いに期待がかかっている。ADBがIDBなどをまとめて,水や電力に支援を集めてくれる,と言うのが,パキスタンの期待のようだ。日本政府は出来ないのであれば,東京に来てくれ,など言うのは却って恥ずかしい。元々パキスタンの必要な開発プロジェクトは分かっていたから,寧ろ北京にお願いした方が,よかったのではないか。

日本の実情とパキスタンの実情が余りにも違うので,支援の仕方で日本国民の賛同が得られない,それを乗り越えることは出来ない,というなら,早くから北京に花を持たせて,電力や水中心の支援に持っていった方が,パキスタンにとってよいばかりでなく,日本にとっても賢明な方法だろう。イラク戦争と同じで,血を流すようなプロジェクトはどこかがやってくれる,安全なところだけ,と言う気持ちが,日本のODA機関にはびこっては困る。

本文

●インドの大規模電源開発で選挙監理委員会が待った

The government’s effort to push through a policy related to large power plants has been scotched by the Election Commission. The revised so-called mega power policy has been in the making for at least a year, but the power ministry’s request to the commission to be allowed to put up this policy before the cabinet has been denied because of the general election that begins on Thursday.

インドは,自家用発電所が大きな役割を担っている。全体の4分の1ぐらいで,一つ一つの規模も大きい。規模の大きい発電所の建設に対して,税金面での優遇措置を与えて,その開発を促そうという政策があるが,その実施について,選挙監理委員会が待ったをかけた,と言うのである。総選挙は,木曜日,2009年4月16日に公示される。

政府は,所謂大規模電源政策(注6)を推し進めるべく,選挙によって現内閣が総辞職する前に,閣議決定を行うよう,選挙監理委員会EC(注5)に申し出ていたが,EC(注5)はこの案を潰した。新内閣が出来るまで待て,と言うのである。新政策は,大規模電源政策(注6)を自家用発電所(注8)にまで拡大して適用しようというものである。

新政策の特徴は,1,000MW以上の自家発電所への優遇政策適用で,多くの企業,リライアンス(注9),ジンダール(注10),スターライト(注11),などは自家用大規模電源を計画している。自家用発電所に新たに適用しようとしている優遇策は,関連機器輸入の関税免除,10年の税免除などである。選挙監理委員会EC(注5)が閣議決定を許してない背景について聞き合わせたが,何処とも回答がない。

現在の優遇政策の適用限界は,規模が1,000MW以上,配電が自由化された州で,人口が少なくとも100万人以上,と言う条件である。水力については,最少500MWであるが,J&K(注16),北東地域(注17)については,火力が700MW,水力が350MW,となっている。リライアンスは,ハリヤナ(注19)とマハラシュトラ(注20)にそれぞれ2,000MWの火力プロジェクトを計画している。4,000MWの計画もある。

JSPL(注22)は,ジャカンド(注23)に2,609MW,オリッサ(注24)に2,600MWを計画しており,スターライト(注11)は,オリッサ(注24)に1215MW,チャティスガール(注27)に1,200MWを,それぞれ計画している。新しい政策が,自家用発電所にも適用されるようになれば,大いにインドの電力需給の改善に貢献するに違いない,と考えられている。

2007年までの5年間で,開発目標,41,110MWに対して,実際に開発されたのは,20,950MWである。インドの現在の設備は,147,000MWで,2012年までに新たに,78,577MWを開発する計画である。自家用発電所は全国で,45000MW存在するが,2012年までに新規の自家用発電所が,10,000MW開発されるものと期待されている。

(注)A (1) 090415A India, livemint,(2) title: EC says no to review of mega power policy,(3) http://www.livemint.com/2009/04/16000121/EC-says-no-to-review-of-mega-p.html,(4) Utpal Bhaskar,New Delhi:,(5) Election Commission,(6) so-called mega power policy,(7) Essar power plant at Hazira,(8) high-capacity captive plants,(9) Mukesh Ambani’s Reliance Industries Ltd, or RIL,(10) Jindal Steel and Power Ltd,(11) Anil Agarwal-owned Vedanta Resources Plc’s Sterlite Industries (India) Ltd,(12) Captive power plants,(13) power secretary V.S. Sampath,(14) chief election commissioner N. Gopalswamy,(15) threshold capacity,(16) Jammu and Kashmir,(17) North-East,(18) SEZs,(19) Haryana,(20) Maharashtra,(21) Reliance Retail Ltd,(22) JSPL,(23) Jharkhand,(24) Orissa,(25) Sterlite,(26) Bharat Aluminium Co. Ltd, or Balco,(27) Chhattisgarh,(28)

参考資料

●090415A India, livemint
インドの大規模電源開発で選挙監理委員会が待った
EC says no to review of mega power policy
http://www.livemint.com/2009/04/16000121/EC-says-no-to-review-of-mega-p.html


●パキスタンに対して日本政府が送電線など3プロジェクト支援へ

The sources revealed to the Business Recorder on last Tuesday that the government had requested Japan to provide assistance for 20 projects that also included Neelum Jhelum hydropower project and Bhasha dam, but Japan agreed to extend support for three projects. The assistance will be provided through Japan International Co-operation Agency.

2009年4月17日より始まる,パキスタン支援のための東京会議が迫り,日本政府の方針と見られる案が,現地より漏れ伝わってきた。現地紙によると,日本政府は,パキスタン友好国東京会議(注9)に於いて,3つのプロジェクト,カラチ環状鉄道プロジェクト(注5),GEPC(注7)の第6次第2フェース送配電網プロジェクト(注6)及び,新カンキ堰プロジェクト(注7)を支援することに決定,東京会議で発表する。

パキスタン政府は,電力と水資源に重要性に鑑みて,ニールム-ジェルム水力プロジェクト(注10),バシャ・ダムプロジェクト(注11)を含む20プロジェクトの支援を要請したが,日本政府の受け入れるところとならず,上の3プロジェクトを,JICA(注12)を通じて支援する,と報じられている。鉄道については,既にJICAも補足調査を完了している。円借款は,償還期間40年のステップローン(注14)で行われる。

パキスタン政府は,ニールム-ジェルム水力プロジェクト(注10),バシャ・ダムプロジェクト(注11)については,イスラム開発銀行IDB(注17)の協力も視野に入れている。IDBは,2011年に僅か3,000万ドルをバシャダムに準備しているだけだ。パキスタンは,2005年時点で,65億ドルが必要,と見積もっている。ADB(注18)を中心としたコンソーシアムも考えている。

(注)B (1) 090415B Pakistan,steelguru,(2) Japan agrees to provide aid for 3 projects in Pakistan,(3) http://steelguru.com/news/index/2009/04/16/OTAzNDY%3D/Japan_agrees_to_provide_aid_for_3_projects_in_Pakistan.html,(4) Thursday, 16 Apr 2009,Sourced from Business Recorder,(5) Karachi Circular Railway project,(6) sixth secondary transmission and grids project,(7) Gujranwala Electric Power Company,(8) New Khanki Barrage,(9) Friends of Democratic Pakistan meeting,(10) Neelum Jhelum hydropower project,(11) Bhasha dam,(12) Japan International Co-operation Agency,(13) consultant Mr Scott Wilson Railways, UK appointed by Pakistan Railways,(14) STEP loan,(15) Punjab Irrigation Department,(16) PC-1,(17) Islamic Development Bank (IDB),(18) Asian Development Bank,(19)

参考資料

●090415B Pakistan,steelguru
パキスタンに対して日本政府が送電線など3プロジェクト支援へ
Japan agrees to provide aid for 3 projects in Pakistan
http://steelguru.com/news/index/2009/04/16/OTAzNDY%3D/Japan_agrees_to_provide_aid_for_3_projects_in_Pakistan.html



2009年4月14日分 ー フィリッピンでノルウエーがアンガット水力を買収視野に ー

タイの経済が円滑に行かなければ,私はこのHPを運用する目的も意欲もない,メコンの中心であり,インドシナ半島の中心,そうして今や雲南省と結ぶ大メコン圏の核になる経済である。赤シャツのデモ隊が解散しないなら,今日から,このコンピュータもろとも,このHPを擲つつもりでいたが,瀬戸際で退いてくれた。ジャカルタから転勤してきて,車列に割り込むとき,軽く頭を下げるタイ人に吹き出したが,その様なタイ人に帰れと願う。

世の中,原子力と水力の組み合わせによる,舞台の大回転が起こっている。今日のインドの記事は,改めて,私の叫ぶ人類最後の戦いに挑む,インド北辺の水力への盛り上がりを描き出している。また,三菱重工が,原子力への欧米市場への参入に意欲を燃やしている(注)。昨日は横浜で,日本原子力産業協会の年次大会が行われて,三菱重工業の佃和夫会長が,「日本企業の務め」,と見得を切っている。

資産売却にうつつを抜かすフィリッピンだが,いよいよ売却の矛先は,マニラの北東40kmにある,248MWのアンガットダムに迫ってきた。来月にも入札が行われる,と言うことで,ノルウエー企業の張り切りぶりが伝えられている。発電所を買う金があれば,新しい発電所を造れ,と私は言いたいのだが,昨年に売り出されたアンボクラオに比べれば,アンガットは,相当上等なのではないか。

問題はダムの位置であって,マニラに近接してマニラ市民の飲料水の水源となっている。ダムはすべて発電側のNPCによって所有され運転されているが,水道の運用も重要で,水質問題も含めて,このダムを買う企業は,大きな責任を背負わされることになる。電力はNPCが引き取るのか,この段階に至っては,そうも行かないのではないか。

私はどちらでもよいと思うが,買う方やお金を用意する方にとって見れば,電気を引き取るのかどうか,大いに問題だろう。昨日も見てきたとおり,既にIPP水力の一部は,電力の引き取り手を,NPCからIPPAに変更する手続きが進んでいる。最終的にフィリッピン政府が狙うのは,プール市場,WESMでの取引か,オープンアクセス,自ら小売り需要家と交渉する,と言う難しいことになる。

サハリン1のLNGについて,ロシアが日本へ,LNG設備の支援を要請してくるとの記事もある,5,000億円相当とも言われている。経営権はロシアが話さない。イラクの原油生産が復活の兆しで,日400万バレルまで,近い将来回復しそうだ,と言う情報の中で,中国の石油企業が顔を出しているとか。中国は軍隊を出さなかったので,原油舞台を出すのか。イランが人工衛星打ち上げを言い出している,どちらを向いて飛ばすのか。

(注) http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200904150015a.nwc

本文

●インドの論調として地球温暖化からダム開発再び

It may be due to global warming or a change in the earth’s hydrological cycle, but dams and hydropower are making a comeback. Several new
power project tenders, floated by the state and the central governments in the recent past, are increasingly focusing on large and mid-sized hydel power projects as they are cost-effective in the long-run and not dependent on costly fuel.

急にエコノミックタイムスが,インドの水力開発の盛り上がりについて書いてきた。それはおそらく,地球温暖化や地球上の水循環問題の故であろうが,ダム開発や水力開発の機運が盛り上がってきた。長期的視野での経済性や燃料の調達が必要ないところから,大規模,中規模の水力プロジェクトが,州政府単位で,また中央政府単位で,新しいプロジェクトが提案されてきている。

最近になって,18〜20の中規模の水力プロジェクトが入札に付され,8ヶ月内にはその結論が出る。その中には,108MWのラタ・タオバン水力雨中5),1,400MWのティパイムキ水力(注6),444MWのビシュヌガード・ピパルコティ水力(注7),1,000MWのパカル・ドウル水力(注8),775MWのルーリ水力(注9),ディアバン多目的水力(注10)などが含まれている。総選挙の後ではもっと出てくるだろう。

更に,近隣諸国,ブータン,ネパール,スリランカなどでも大規模な水力開発が進んでいる。国家水力開発公社NHPC(注11)は,第11次五カ年計画(注12)の中で,12水力プロジェクト,5,322MWの開発を計画している。更に,NHPC(注11)は,6,851MW相当のプロジェクト群の政府承認を手続き中である。また,9つ以上の,7255MWの水力について,詳細設計準備のための調査中である。

市場研究者のスリバスタバ氏(注13)は,水力開発に従事する企業には,膨大な機会が期待される,と言っている。専門家は,地球温暖化の影響が,水力も含めた再生可能エネルギーの開発を煽っていると。国内建設企業は,不況にもかかわらず,受注で一杯の状態だ。この先3〜4年間で,5,000億〜6,000億ルピーに達している。燃料が不要と言うことが,もう一つ別の要素だ。火力の燃料費は高くなってきている。

PWCのラオ氏(注14)は,水力発電は,エネルギー確保という観点と経済性の面から有利に立っている,と評価している。経済性は稼働率の高さからも来ており,水力が90%ぐらいを出すのに,火力は35%,ガス火力は50%ぐらいである。2007年3月の,全国設備は,132,329MWに対して,26%が水力であり,第11次五カ年計画では,18%,92,557MWが水力で考えられている。

国内の主要な建設企業,L&T(注15),ジャイプラカッシュ(注16),パテル(注17),ヒンドウスタン(注18),ガモン(注19)などは積極的に水力の入札に打って出ている。パテルのパテル社長(注20)は,水力は,地質問題,契約問題,住民移住,土地の手当て,などで遅れることが多かったが,最近は政府は,資金調達を助けるために,積極的に促進の手を打っている,と評している。

研究者のナイール氏(注21)は,水力は土木部分が70%を占め,火力などの25〜30%に比べて高く,それが建設業者の関心を高めている,と言っている。CEA(注22)の調査によると,インド全国の包蔵水力は,148,701MWで,このうち,2008年11月時点で,36,648MWが開発されただけであると言っている。

(注)A (1) 090414A India, Economic Times,(2) title: Cos queue up to power hydel projects,(3) http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/Cos-queue-up-to-power-hydel-projects-/articleshow/4402331.cms,(4)
15 Apr 2009, 0145 hrs IST, Rajesh Unnikrishnan & Pradeep Pandey, ET Bureau,MUMBAI:,(5) 108MW Lata Taovan Hydroelectric project,(6) 1,400MW Tipaimukh Hydro Electric project,(7) 444MW Vishnugad Pipalkoti Hydro Electric project,(8) 1,000MW Pakal Dul Hydro Electric project,(9) 775MW Luhri Hydroelectric project,(10) Diabang Multipurpose Hydroelectric project,(11) National Hydroelectric Power Corporation (NHPC),(12) Eleventh Plan,(13) Amit Srivastava, a research analyst with Karvy Stock Broking,(14) PricewaterhouseCoopers executive director and utilities leader Kameswara Rao,(15) Larsen & Toubro,(16) Jaiprakash Associates,(17) Patel Engineering,(18) Hindustan Construction,(19) Gammon Indi,(20) Rupen Patel, managing director of Patel Engineering,(21) Crisil head research Sudhir K Nair,(22) Central Electric Authority,(23)

参考資料

●090414A India, Economic Times
インドの論調として地球温暖化からダム開発再び
Cos queue up to power hydel projects
http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/Cos-queue-up-to-power-hydel-projects-/articleshow/4402331.cms

関連事項

●090409A India, thaindian
インドのヒマチャル州がオランダ企業と960MW水力開発へ
Himachal signs power project agreement with Brakel
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090409A.htm
●090328B India, economictimes.indiatimes
インドのNTPCは水力の地元還元を更に増大させる計画
NTPC may get to allot more power to host states
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090328B.htm
●090322C India, livemint
インドの計画委員会が上流中国に対抗の水力推進提案
Plan panel for more hydropower projects to pre-empt China
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090322C.htm
●090210B India, thenews
インド,インダス上流のカシミール,3ダム着工へ
India constructing three dams in held Kashmir
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090210B.htm


●フィリッピンのアンガットダムをSNパワーが狙っている

Norwegian power firm SN Power Invest has showed continued optimism about the country's power sector as it plans to bid for independent power producer (IPP) contracts, particularly the Angat hydro power plant. According to SN Power country representative Rodolfo Azanza, SN Aboitiz Power Inc., the joint venture between Aboitiz Power Corp. and SN Power, will participate in the bidding for the 246-megawatt Angat hydro power plant in San Lorenzo, Bulacan.

フィリッピンの発電資産売却,アンガットダムが残っていたか。それにしても最近のノルウエー企業SNパワーの動きは活発である。先日も,ネパールのダハール首相がオスロを訪問し,ネパールのタマコシ川の開発に参入する気配を伝えたばかりである(注5)。ノルウエー企業SNパワー投資(注6)は,フィリッピンのIPPを有望と見ており,特に,246MWのアンガット水力発電所(注7)に注目している。

SNパワーの現地代理アザンザ氏(注8)は,アボイテス(注9)とSNパワーの合弁であるSNアボイテス(注16)が,ブラカン県サンロレンツオの246MWのアンガット水力発電所の入札に参加する,と述べた。その他にも,昨日問題になったIPPA,即ちIPPの代理人の入札にも関心を持っている,と言っている。アンガットの入札は,この先2,3ヶ月内にも実施される予定である。

アンガット水力発電所(注7)は,1967年7月の2つの付属機器の運転開始に続き,2つの主機が運転開始している。また,1968年8月に更に2機が 運転開始した。PSALM(注12)は,来月,2009年5月に,カセクナン多目的水力(注13),340MWのサンロケ水力(注14),70MWのアボイテスのバクン水力(注15),IPP管理者の入札に付す予定である。

アザンザ氏(注8)によると,SNパワーは,新規IPP水力の開発も考えているが,当面は政府資産の買い取りに専念すると。特にクリーンな水力には関心があると。SNパワーは,アジアと南米で,14の水力を保有しており,更に今のところ,9つの発電所を視野に入れていると。現在はフィリッピンの水力に注目しているが,将来は風力など,再生可能エネルギーも視野に入っている。チリーには,47MWの風力発電所を持っている。

(注)B (1) 090414B Philippines, Manila Bulletin,(2) title: SN Power eyes Angat hyro power plant,(3) http://www.abs-cbnnews.com/business/04/14/09/sn-power-eyes-angat-hyro-power-plant,(4) abs-cbnNEWS.com | 04/14/2009 6:30 PM,,as of 04/14/2009 8:32 PM,(5) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090331B.htm,(6) SN Power Invest,(7) Angat hydro power plant,(8) SN Power country representative Rodolfo Azanza,(16) SN Aboitiz Power Inc,(9) Aboitiz Power Corp,(10) 246-megawatt Angat hydro power plant in San Lorenzo, Bulacan,(11) IPP power contracts administration,(12) Power Sector Assets and Liabilities Management Corp. (PSALM),(13) Casecnan multi-purpose hydro plant of the National Irrigation Administration in Nueva Ecija,(14) 340-MW San Roque multi-purpose hydro facility in Pangasinan,(15) 70-MW Bakun plant of Aboitiz Equity Ventures in Ilocos Sur,(17)

参考資料

●090414B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのアンガットダムをSNパワーが狙っている
SN Power eyes Angat hyro power plant
http://www.abs-cbnnews.com/business/04/14/09/sn-power-eyes-angat-hyro-power-plant

関連事項

●090412A Philippines, bworldonline
フィリッピンの発電資産売却は水力発電所が次の目標
Hydropower plants next on PSALM’s auction block
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090412A.htm
●090402A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのNPCとPSALMが運転委託で合意書締結
Napocor signs O&M agreement with PSALM, defines future role
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090402A.htm
●090328C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのPSALMはカラカ火力など売却に自信
PSALM hopeful on sale of Calaca, Limay power plants within the year
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090328C.htm


2009年4月13日分 ー パキスタンを中国の水力調査団が訪問 ー

タイの旧正月,ソンクラーン,は盛大なお祭りだった。もうこれで水が一滴もなくなる,と言う乾期の最後に,やっと残った水を全部使ってお互いにぶっかけあいをし,翌日から始まる雨期に期待をかける。そのお祭りも,この騒乱で出来なくなっているだろう。長く使わなかった軍隊を使ってしまったが,タクシンはどうしようもない,結局彼は私腹をうんと肥やして海外から扇動するのだから悪い。武力もやむを得ないだろう。

天然ガスの世界に激震が走っている(注)。イランは世界第2位の天然ガス生産量を誇っている。そのイランが,核疑惑などでシェルなどが,約束したLNGプロジェクト着手を迷っているとき,イラン政府は,この2009年5月20日までに決断できなければ,中国企業に渡す,と最後通告を突きつけてきた。中国はイランの油田や天然ガス田開発への関与を拡大している。またイランは,EU向けLNG提案で,ロシアを牽制している。

昨日,2009年4月13日,6名の中国の水力エンジニアーが,パキスタンのイスラマバードに降り立った。中国国際水力開発公司の面々である。手厚くこれをもてなしたのは,パキスタンのアシュラフ水資源電力大臣,パキスタンは中国の技術を尊敬しており,一緒に働けるなら嬉しい,と最大限の歓迎をしている。中国の調査団は,具体的なプロジェクトを突きつけてきている。風力にも関心があるようだ。

それらは,コハラ水力(注9),ブンジ水力(注10),ニールム-ジェルム水力(注11),バシャダム(注12),タルベラダムの堆砂対策(注13),それに風力発電プロジェクト並びに風力機器製造産業プロジェクト,などである。これらのプロジェクトに対する中国企業の具体的な提案を行った。アシュラフ水資源電力大臣(注5)は,これらのプロジェクトは重要で,中国国際水電公司CWE(注6)の提案を十分に考慮する,と応えている。

2009年4月17日には,ザルダリ大統領が,東京に降り立つ。70億ドル,とも言われる要求を掲げてくる,と言われているが,額もさることながら,ザルダリ大統領のダムと石炭について,東京の緒方さんが何処まで真面目につきあえるのか,と言うことだろう。中東も中国も,パキスタンのダムについて,資金協力を行うことを考えている。後で友好国会議が行われるが,どの様に仕分けされるのであろうか。

今日のフィリッピンの石炭火力のIPPAの話,よく分からないのは,この1,200MWのスワル石炭火力(注7)と,735MWのパグビラオ石炭火力(注8)は元々NPC(注12)の資産で,それを売却して東電(注10)が取得した。その時は,NPCが引き取り手になっていたのか。だから今度は,その引き取り手をNPCではなくIPPA(注6)に入札によって変える。最初からなぜそうしなかったのか。NPCが引き取らなければ売れなかったとも。

(注) http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090414AT2M1400714042009.html


本文

●パキスタンは中国使節団を迎えて水力開発協力を要請

The government would facilitate and provide a friendly environment to the Chinese companies in Pakistan, said Federal Minister for Water and Power, Raja Pervez Ashraf here on Monday.

パキスタンは,月曜日,2009年4月13日,中国企業の使節団を迎えて,アシュラフ水資源電力大臣(注5)がこれを迎えて,最大限の友好でもてなした。中国使節団は,一行6名よりなる,中国国際水電公司CWE(注6)で,団長は社長のル・ゴウジャン氏(注7)である。ル・ゴウジャン団長(注7)は,水力と風力への投資に関心があるとし,それがパキスタンの電力需要に応えるものになろう,と挨拶した。

アシュラフ水資源電力大臣(注5)は,中国の投資は,中国-パキスタンの友好を深めるものだと語り,またパキスタンは,中国の技術を尊敬しており,一緒に働けることが喜ばしい,と応えている。ル・ゴウジャン団長(注7)は,CWE(注6)の実績を説明し,三峡ダム公司(注8)と技術手kじに関係が深いことを強調した。また,パキスタンの水力と風力に関心があり,数百万ドルをもって具体的なプロジェクトの名前を挙げた。

それらは,コハラ水力(注9),ブンジ水力(注10),ニールム-ジェルム水力(注11),バシャダム(注12),タルベラダムの堆砂対策(注13),それに風力発電プロジェクト並びに風力機器製造産業プロジェクト,などである。これらのプロジェクトに対する中国企業の具体的な提案を行った。アシュラフ水資源電力大臣(注5)は,これらのプロジェクトは重要で,中国国際水電公司CWE(注6)の提案を十分に考慮する,と応えている。

(注)A (1) 090413A Pakistan, dailytimes,(2) title: Power generation projects: Government to facilitate Chinese companies,(3) http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009\04\14\story_14-4-2009_pg5_12,(4) Staff Report,ISLAMABAD:,(5) Federal Minister for Water and Power, Raja Pervez Ashraf,(6) China International Water and Electric Corporation (CWE),'(7) President Lu Goujan,(8) three Gorges Dam Corporation,(9) Kohala hydropower,(10) Bunji Hydropower,(11) Neelam Jhelum Hydropower,(12) Basha Dam,(13) Sedimentation management of Terbela dam,(14)

参考資料

●090413A Pakistan, dailytimes
パキスタンは中国使節団を迎えて水力開発協力を要請
Power generation projects: Government to facilitate Chinese companies
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009\04\14\story_14-4-2009_pg5_12

関連資料

●090302A Pakistan, steelguru.com
パキスタンは54のダムプロジェクトに各国の支援を期待
Pakistan seeks help for 54 mega projects
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090302A.htm
●090125A Pakistan,
パキスタン,国会で水力開発について,糾弾
Planning, inspections of Kalabagh Dam cost Rs 1.23 billion
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090125A.htm
●090109A Pakistan, dailytimes
パキスタン政府,16プロジェクトで,25,270MW
Govt plans 16 projects for generating 25,270MW power
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090109A.htm
●081213B Pakistan, pakobserver
ニールムジェールム水力,中東から775百万ドル
Neelum-Jhelum project Kuwait, S Arabia, Abu Dhabi ensure $ 775m funding
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081213B.htm


●フィリッピンの石炭火力のIPPA入札は再設定へ

Acknowledging realities that the global financial crunch somehow set off hurdles in the power privatization program, the Power Sector Assets and Liabilities Management Corporation reset anew to May this year the bidding for the engagement of Independent Power Producer Administrators (IPPAs) for the 1,200-megawatt Sual and 735-MW Pagbilao coal plants.

フィリッピンの電力改革についていけないところがあるのだが,途中でIPPA(注6)なるものが出てきて,理解に苦しんでいた。昨日のサンロケなどのIPPAの話と合わせ考えると,IPP発電所の中で,NPCが引き取り手になっているものは,これを他の引き取り手に委譲しなければ,NPCの独占が解消しない,と言うことらしい。だから,NPCに引き取って貰っていたIPPは,新たな入札で決まるIPPAなるものに電気を渡すと言うことか。

PSALM(注5)が,1,200MWのスワル石炭火力(注7)と,735MWのパグビラオ石炭火力(注8)のIPPA入札(注9)を,更に延期して,2009年5月とした。世界的な金融危機を踏まえたものである。最初は,2009年2月末の予定を,2009年3月27日に延期し,更に今回,延期したものである。PSALM(注5)は,4グループが入札を待っている,と言っている。これらの発電所は,東電などのTEAM(注10)が運営している。

PSALM(注5)は依然として,2009年末までに,発電資産の70%を分散する計画で進めている。この目標は非常に重要で,これが達成されれば,需要家が自由に電源を選べる,「オープンアクセス」,を実施することが出来る。前回に,600MWのカラカ石炭火力(注13)の売却に失敗して,暗礁に乗り上げていた。

それにしてもよく分からないのは,この1,200MWのスワル石炭火力(注7)と,735MWのパグビラオ石炭火力(注8)は元々NPC(注12)の資産で,それを売却してTEAM(注10)が取得したわけである。その時は,NPCが引き取り手になっていたのか,その様だ。だから今度は,その引き取り手をNPCではなくIPPA(注6)に入札によって変える。最初からなぜそうしなかったのか。NPCが引き取らなければ売れなかった,と言うことか。

(注)B (1) 090413B Philippines, Manila Bulletin,(2) title: PSALM resets IPPA bidding for Sual, Pagbilao plants to May,(3) http://mb.com.ph/articles/202249/psalm-resets-ippa-bidding-sual-pagbilao-plants-may,(4) By MYRNA M. VELASCO,April 13, 2009, 5:55pm,(5) Power Sector Assets and Liabilities Management Corporation (PSALM),(6) Independent Power Producer Administrators (IPPAs),(7) 1,200-megawatt Sual coal plant,(8) 735-MW Pagbilao coal plant,(9) IPPA bidding,(10) TeaM Energy,(11) Electric Power Industry Reform Act,(12) NPC,(13) 600-MW Calaca coal plant,(14) http://www.doe.gov.ph/IPO%20Web/linked%20files/2008/EIF%202008/1_PSALM_Presentation10Dec08.pdf,(15)

参考資料

●090413B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの石炭火力のIPPA入札は再設定へ
PSALM resets IPPA bidding for Sual, Pagbilao plants to May
http://mb.com.ph/articles/202249/psalm-resets-ippa-bidding-sual-pagbilao-plants-may

関連事項

●090412A Philippines, bworldonline
フィリッピンの発電資産売却は水力発電所が次の目標
Hydropower plants next on PSALM’s auction block
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090412A.htm
●090402A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのNPCとPSALMが運転委託で合意書締結
Napocor signs O&M agreement with PSALM, defines future role
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090402A.htm
●090328C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのPSALMはカラカ火力など売却に自信
PSALM hopeful on sale of Calaca, Limay power plants within the year
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090328C.htm
●090304B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのNPCの売り上げは資産売却進行でが急落
NPC power sales dip as plants were sold
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090304B.htm
●090129A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,カラカ問題,スエズの前渡金を没収
PSALM forfeits $ 14-M bond on Calac
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090129A.htm


2009年4月12日分 ー フィリッピンの資産売却はIPP水力へ波及 ー

それにしてもタイはどうなるのであろうか。私もタイは大切に考えてきたが,少し嫌になってきた。タイがあってこそのラオスの水力開発であり,周辺諸国のカンボジア,ミャンマー,雲南,更にはベトナムだって,タイが崩れては何の意味もない。このHPもタイのために造ったようなものだ。タクシンは,人民革命だ,と叫んでいる。彼にはもう支持は集まらないだろう。丸紅の株が急騰している。中国の食糧提携の関係らしい。

昨日も書いたが,中国は内陸部から景気回復の兆しがあるという,先ほどのニュースでも,温家宝首相が意外にに早く立ち直っている,と言っている。宮崎正弘氏は,今度出てくる800万人近い大学卒業生の行く先が問題だ,と言っている。今日の湖北省の原子力開発にも見られるとおり,中国経済の原動力は地方だ。中央政府が一言言うと,途端に地方が動く。良いのか悪いのか,よく分からないが。

フィリッピンの,電源開発をさしおいての自由化への改革,電源資産売却こそが電力改革だ,と信じて進んでいる姿は,少し不満であるが,今日の記事で気がついたのは,IPPも資産売却の対象だ,と言うことだ。殆どのIPP発電所は,NPCが電気を引き取っているが,これを解消しなければ,自由化の目的が達せられない,という。そう言われてみればそうで,電気事業改正法EPIRAにも書いてあるという。

IPPがNPCとの間で結んでいる買電契約を,その70%を入札にかける,現在入札の準備をしている石炭火力群を,2009年前半に整理してしまい,次にIPP水力を入札に出すという。対象は,サンロケ水力発電所(注10)(丸紅と関西電力所有),340MWのカセクナン多目的ダム水力発電所(注13)(CECWEC所有でNIA(注16)とBOT(注15)契約),70MWのバクン水力発電所(注17)(アボイテス(注18)とPHL(注19)が所有)。

ちょっと理解が難しいのは,買電契約の一部をIPPに返せばよいと思うのだが,その契約電力の契約そのものを入札にかけるという。誰が入札に参加するのか,と言うと,IPP管理者(注32)だという。これに対して,アボイテスなどが関心を示していると言う。入札に出すのはIPP側でなくて契約書を持っているNPCだと思うが,その売買に関してはPSALMで,買いに行くのはIPP本人でもよいわけだ,何をやっているのか,と言いたくなる。

本文

●フィリッピンの発電資産売却は水力発電所が次の目標

AFTER COAL plants, the Power Sector Assets and Liabilities Management Corp. (PSALM) will put hydropower plants on the auction block, in line with the privatization of independent power producer (IPP) contracts. In a text message, PSALM spokesman Conrad S. Tolentino said after the sale of the 1,000-megawatt Sual plant in Pangasinan and 700-megawatt Pagbilao plant in Quezon targeted this first semester, the government power privatization arm will sell hydropower plants.

しっかり読んでみないとよく分からないが,フィリッピンの電源資産売却が,IPPプロジェクトにも及んでくる,と言うのは知らなかった。言われてみれば,IPPで引き取り手をNPCとしているプロジェクトは,当然資産売却の対象になる,と言うことか。正確に言えば,NPCとの買電契約が売却の対象になると言うことだが。今日も,フィリッピンのややこしい話に付き合わされるのは,辛抱貯まらないですね。

PSALM(注5)は,石炭火力の売却が終われば,次はいよいよIPPに連なる水力発電所を,売却の対象にすることになる。PSALM(注5)のトレンティノ報道官(注7)によれば,1000MW,パンガシナンのスワル発電所(注8)と,700MW,ケソンのパグビラオ発電所(注9)を2009年前半に売却した後,いよいよ,水力発電所の売却にかかるという。この中には,次の発電所が含まれる。

それは,140MW,パンガシナンのサンロケ水力発電所(注10)(丸紅(注11)と韓国の関西電力(注12)所有),340MW,ヌエボエチアのカセクナン多目的ダム水力発電所(注13)(CECWEC(注14)所有でNIA(注16)とBOT(注15)契約),70MW,ベングット・イロコス・スールのバクン水力発電所(注17)(アボイテス(注18)とPHL(注19)が所有),の3発電所が含まれている。

電気事業関連法(注20)によると,地域の電力事業への小売りや「オープンアクセス」(注21)の対象とするために,IPP契約に於ける運用管理権益の少なくとも70%は,委譲することになっている。「オープンアクセス」(注21)とは,需要家が電力供給者を選ぶことが出来る権利を意味しているが,現在,IPPの引き取り手はNPC(注222)になっている。現在,10のIPP発電所がルソン系で競売に付されているがその中には次のものを含む。

1,200MW,バタンガスのイリヤン天然ガス複合発電所(注23)(KEPCO(注24)所有),215MW,ラユニオンのバウアン・ディーゼル発電所(注25)(BPP(注26)所有),116MW,ザンバレスのスービックディーゼル発電所(注27)(エンロン(注28)所有),440MW,トンゴナン・レイテのレイテB地熱発電所(EDC(注30)所有)が含まれる。

IPP水力発電所について,トレンティノ報道官(注7)は,入札の期日も,個別かパッケージかも決定していない,と言っている。落札するIPP管理者(注32)は,IPP発電所からの契約電力アウトプットを管理し運用することになる。現在は,PSALM(注5)が引き取ってWESM(注31)で取引しているが,そのPSALM(注5)の役割を落札するIPP管理者(注32)が果たすことになる。

IPP契約が消滅した段階で,発電所はIPP管理者(注32)が引き取る。IPP契約は,2010〜2012年に消滅してくる。アボイテス社のアボイテス副社長(注33)は,水力発電所の管理者の地位に関心を持っている,水力は燃料を必要としないが,出力が不安定という問題がある,と語っている。

(注)A (1) 090412A Philippines, bworldonline,(2) title: Hydropower plants next on PSALM’s auction block,(3) http://www.bworldonline.com/BW041309/content.php?id=042,(4) photo source; The completed San Roque dam as of 2003. WWW.MARUBENIPHIL.COM,(5) Power Sector Assets and Liabilities Management Corp. (PSALM),(6) independent power producer (IPP),(7) PSALM spokesman Conrad S. Tolentino,(8) 1,000-megawatt Sual plant in Pangasinanm,(9) 700-megawatt Pagbilao plant in Quezon,(10) 140-megawatt San Roque hydro plant in San Manuel, Pangasinan,(11) Marubeni Corp,(12) Korean firm Kansai Electric Power Co. Ltd.,(13) 340-megawatt Casecnan Multi Purpose Hydro plant in Nueva Ecija,(14) California Energy Casecnan Water and Energy Co., Inc,(15) build-operate-transfer,(16) National Irrigation Administration,(17) 70-megawatt Bakun Hydro plant in Benguet Ilocos Sur,(18) Aboitiz Power Corp.,(19) Australian firm Pacific Hydro Ltd,(20) Republic Act 9136 or the Electric Power Industry Reform Act of 2001,(21) "open access.",(22) National Power Corp.,(23) 1200-megawatt Ilijan Natural Gas Combined Cycle plant in Batangas,(24) Kepco Ilijan Corp.,(25) 215-megawatt Bauang Diesel Plant in La Union,(26) Bauang Private Power,(27) 116-megawatt Subic Diesel Plant in Zambales,(28) Enron Power Corp.,(29) 440-megawatt Leyte B Geothermal Plant in Tongonan Leyte,(30) Energy Development Corp.,(31) Wholesale Electricity Spot Market,(32) IPP administrators,(33) Luis Miguel O. Aboitiz, Aboitiz Power senior vice-president for power generation group,(34) photo source for Casecnan: http://www.philippinebusiness.com.ph/images/photos/casecnan.jpg,(35)

参考資料

●090412A Philippines, bworldonline
フィリッピンの発電資産売却は水力発電所が次の目標
Hydropower plants next on PSALM’s auction block
http://www.bworldonline.com/BW041309/content.php?id=042

最近の関連事項

●090402A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのNPCとPSALMが運転委託で合意書締結
Napocor signs O&M agreement with PSALM, defines future role
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090402A.htm
http://www.mb.com.ph/articles/200779/napocor-signs-om-agreement-with-psalm-defines-future-role
●090328C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのPSALMはカラカ火力など売却に自信
PSALM hopeful on sale of Calaca, Limay power plants within the year
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090328C.htm
http://www.mb.com.ph/articles/200229/psalm-hopeful-sale-calaca-limay-power-plants-within-year
●090320A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのパナイ水力の引き渡しは3月25日
Panay-Bohol plants’ turnover set March 25
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090320A.htm
http://www.mb.com.ph/node/199588
●090304B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのNPCの売り上げは資産売却進行でが急落
NPC power sales dip as plants were sold
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090304B.htm
http://www.mb.com.ph/node/197555
●090126C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,スエズ,カラカ火力から手を引く
Calaca buyer Suez Energy gives up deal, closes office
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090126C.htm
http://www.mb.com.ph/BSNS20090125146511.html
●090122A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,アボイテス,電源資産のため15億ペソ起債
Aboitiz Power to borrow P1.5B more; parent to hike spending
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090122A.htm
http://www.bworldonline.com/BW012109/content.php?id=045


●中国の湖北省は更に多くの原子力開発を計画している

Central China's Hubei province is considering building three nuclear power plants on top of one expected to start construction soon, Xinhua news agency reported, hoping to gain from Beijing's big push for clean energy. China is considering installing 60-75 gigawatts (GW) of nuclear power reactors by 2020, up from its previous plan of 40 GW. The country now has less than 10 GW of operating nuclear reactors.

今日の記事を見ていると,中国に於ける地方政府の積極投資の姿勢がよく分かる。中央政府が一旦何かのシグナルを出すと,途端に地方がそれに飛びかかってくる。日本もこうはならないものか。中国中央部の湖北省(注5)は,現在推進中のプロジェクト以外に,北京政府のクリーン開発の方針を勘案して,更に3つの原子力発電プロジェクトを視野に入れている。

中国全体では,2020年までに,従来の原子力40,000MW計画を改定して,60,000〜75,000MWとすることを計画している。現在の原子力設備は,10,000MWである。湖北省の計画委員会ジアンキアオ次長(注9)によると,その3地点は,シシュイ県(注6),ヤンシン県(注7)及びゾンシアン市(注8)である。シシュイ原子力プロジェクト(注11)については,既に上部に申請しているという。

湖北省は水力資源は多いいが,石炭については他の省から輸送しなければならない。シアンニン(注12)の官庁は,湖北省最初の,4,000MW原子力プロジェクトのため,住民移住を完了しており,道路も完成した。環境調査報告書は,現在上部で審査中である。中国の2大原子力企業の一つ,広東原子力(注13)と湖北省政府(注14)は,2008年3月に,原子力建設で合意している。

(注)B (1) 090412B CHina, ews.alibaba,(2) title: China's Hubei eyes more nuclear power projects - media,(3) http://news.alibaba.com/article/detail/energy/100081630-1-china%2527s-hubei-eyes-more-nuclear.html,(4) BEIJING, April 7 -,(5) Hubei province湖北省,(6) Xishui county, (7) Yangxin county陽新県,(8) Zhongxiang city,(9) Zhen Jianqiao, deputy director of the Hubei Provincial Development and Reform Commission,(10) National Development and Reform Commission,(11) Xishui nuclear project,(12) Xianning,(13) China Guangdong Nuclear Power Group,(14) Hubei provincial government,(15)

参考資料

●090412B CHina, ews.alibaba
中国の湖北省は更に多くの原子力開発を計画している
China's Hubei eyes more nuclear power projects - media
http://news.alibaba.com/article/detail/energy/100081630-1-china%2527s-hubei-eyes-more-nuclear.html

関連事項

●090301C China, chinadaily
中国は2030年までにグリーン経済を確立することが出来ると
China can build 'green economy' by 2030
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090301C.htm
http://www.chinadaily.com.cn/bizchina/2009-02/26/content_7516870.htm


2009年4月11日分 ー ミャンマー東部シャン州に不穏 ー

建設機械のコマツの社長さんがテレビに出て,販売した重機にGPSなど発信器を付けて,それを日本の本社の集中制御室でモニターし,機械の維持管理サービスに役立てる,と言うシステムを話していたが,面白いけれど問題があるな,と思っていたら,中国の各地に配置された重機だけは,モニターの公表を避けたか,避けるように要請された。

中国内陸部の経済復調が顕著と言う(注)。コマツを初め,日本の建機メーカーが色めき立っているという。 「その根拠は巨額の公共投資。昨年11月,中国政府は4兆元(約57兆円)にもおよぶ公共投資を中心とした景気対策を発表。うち沿海部との格差是正の意味からも,内陸部を中心とする農村のインフラ整備に巨費を投じる。」,としている。

中国の雲南省の経済圧力は,ラオスと共に,まずミャンマーに押し寄せる。西部のアラカン州沿岸から雲南省まで原油とガスを運ぶパイプラインは,間もなく着工と言われている。この線上の治安を保つのは容易ではなかろう,と思っていると,今日の記事では,東部国境のシャン州の情勢が不穏という。それも,少数民族ワ族と軍事政権の対立の上に,中国の勢力が,ワ族に圧力をかけているという。

中国側は,軍事政権側と対話をしながら,また一方で少数民族側とも交渉を行っている。このシャン州の一部は麻薬の生産地であるが,中国が麻薬撲滅を旗印に,ゴムの植林,森林伐採を行って,その麻薬の畑を潰し,住民を移住させ,ひいては森林喪失を起こしている。この地域はいずれは両国政府によってパイプラインが敷設されるところで,両国の外交にとって治安維持が絶対条件である。

サルウイーン河を初めとする各地の中国資本によるダム開発は,パイプラインの通過点として重要な意味を持っている,と私は見ている。パイプラインは少しぐらい曲がっても,おそらくダムの上を通過して行く場面が多くなるだろう。ただ心配するのは,中国政府は,ミャンマーの軍事政権の永続性をどう見ているのか,中国のように,穏やかに続いていくと信じているのだろうか。

今日はこの他,パキスタンのアシュラフ水資源大臣が,その包蔵水力の開発と,それに石炭の開発にも言及している。2009年4月17日は,東京でパキスタン支援国会議が開かれ,ザルダリ大統領も来日に予定である。果たして,ダムや石炭に重点を置くパキスタンと,日本などの思惑が一致するのだろうか,総額はともかく,難しい局面だろう。また,タイの政情不安,残念である。

(注) http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200904110035a.nwc

本文

●パキスタンの電力需要はこの先5年で36,000MWへ

Minister for Water and Power Raja Pervez Ashraf on Tuesday said the government is committed to attract investors in power sector as electricity demand in the next five years will increase to around 36,000 MW.

国内の政治問題や対テロ作戦で難しい立場に立つパキスタンであるが,2009年4月17日の東京に於ける支援国会議は,一つの機会ではある。ザルダリ大統領も来日の予定と聞く。対象がダム開発だけに,日本の主宰する会議よりも,中東などを巻き込んだ友好国会議に大きな期待を持っている可能性がある。停電に悩むパキスタンで,今後の電源開発に抱負を述べている。

火曜日,2009年4月7日,アシュラフ水資源電力大臣(注5)は,向こう5年間で電力需要は36,000MWまで伸びるので,政府としては電力セクターに於ける民間資金の投資意欲を高める必要がある,と演説した。この演説は,165MWのアトック発電所(注6)の竣工式に於けるもので,この発電所の完成で,ルワルピンディ(注4)とイスラマバードの二つのとしの需要の70%を賄うことが出来る。

アトックグループ(注7)は,この165MWの発電所の他,更に緊急電源として,203MWの発電所を計画している。大臣(注5)は,基本的には水力発電所が必要で,包蔵は全国で,50,000MWあるが,現在まで,6,000MWが開発されただけである。また他に,26,000MWが現在準備中で,公共事業体と民間資金とを併せたものであると。

また,大きな貢献を果たすはずの国内石炭資源の開発にも努力していると。石炭埋蔵量の半分と推定される1,850億トンは,現在探査中であり,この量は,100000MWの石炭火力を30年間運転するに十分な量であると。風力について,シンディ州(注9)は,9,700平方kmで43,000MWのポテンシャルがあると言われているが,いろいろな条件を考えても,11,000MWはあるだろう。

停電対策として,緊急に二つの方向で考えており,IPPも含めた既設発電所の運用最適化と,現在進行中の計画の促進や,IPPの提案になる緊急電源である。PPIB(注11)によって承認されたIPPのうち,12地点,2,539MWは資金調達を終える段階にあり,2009〜2010年の運転開始を目指して積極的に推進している。

全国的に電力不足に遭遇している中,エネルギー需要も指数関数的に増大している。電力インフラの建設は緊急に必要だが,公共事業体は予算不足に見舞われており,民間資金に期待している。民間資金は,十分な便益と投資環境の改善を常に要求する。政府は,規制緩和と市場開放に努力している。政府の努力で,投資環境は,徐々に熟しつつあると。

(注)B (1) 090411B Pakistan, regionaltimes,(2) title: Power demand to rise upto 36,000MW in next five years: Pervez Ashraf,(3) http://regionaltimes.com/08apr2009/moneynews/power.htm,(4) RAWALPINDI: ,(5) Minister for Water and Power Raja Pervez Ashraf,(6) 165 MW Attock Gen Ltd Power Project,(7) Attock Group,(8) 203 MW fast track project,(9) Sindh,(10) IPPs,(11) PPIB,(12) COD,(13) Attock Gen Ltd,(14)

参考資料

●090411B Pakistan, regionaltimes
パキスタンの電力需要はこの先5年で36,000MWへ
Power demand to rise upto 36,000MW in next five years: Pervez Ashraf
http://regionaltimes.com/08apr2009/moneynews/power.htm

関連項目

●090323B Pakistan, thenews
パキスタンの電力不足量は2,500MWの不足
Country to face power shortage of 2,500 MW till 31st
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090323B.htm
●090302A Pakistan, steelguru.com
パキスタンは54のダムプロジェクトに各国の支援を期待
Pakistan seeks help for 54 mega projects
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090302A.htm
●090109A Pakistan, dailytimes
パキスタン政府,16プロジェクトで,25,270MW
Govt plans 16 projects for generating 25,270MW power
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090109A.htm
●090103A Pakistan, thenews
パキスタン,ザルダリ大統領,停電をなくせよ,と指示
Zardari directs end to power outages
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090103A.htm


●ミャンマーのシャン州は不穏な空気が漂いつつある

The political situation in Burma’s eastern Shan State has worsened since mid-2008, as ceasefire groups come under growing pressure to disarm and China exerts greater economic influence over the region, according to a new report released today.

ミャンマーの政治的不安定さは,中国がもっとも気にするところであろう。今日の記事のワ地区(注16)は,私もラオカイに行く途中で,横目で眺めた地域であるが,再び記事が流れてくる。ミャンマー東部のシャン州(注5)は,戦闘中止グループ(注6)に対する軍事政権の武装解除圧力と,中国の経済的進出で,2008年半ば以降,急激に不穏な空気が漂い始めている。ラフ機関LNDO(注7)の報告書による。

軍事政権(注8)の武装解除圧力と,来年に控えた選挙の強制で,少数民族の戦闘中止グループ(注6)は,ミャンマー軍に対する不信の念を募らせている。ラフ機関LNDO(注7)の報告書は,地道な現地調査によって,「極めて不穏な状態」(注19),と表現している。ミャンマー軍は,シャン州(注5)に基地を進出させ,特にワ軍隊UWSA(注9)の抵抗に備えている状態だ。今年になって,各所で衝突が起こっている模様。

特にミャンマー軍事政権が,2008年半ば,ワの武装グループに,南部に撤退するよう通告してから緊張が高まった,とLNDOのジャクイ氏(注10)が語っている。UWSA(注9)は,1989年4月のミャンマー共産党(注11)の解散によって生まれた,ミャンマー最大の少数民族グループで,戦闘中止で合意したが,武装解除には応じていない。

もう一つの不安定要素は,中国の雲南省と国境を接して,北京がこの地域に関心を持ってきたことである。国境の情報筋によると,中国は,軍事政権側と少数民族武装グループに,別個に停戦を交渉している模様である。ミャンマー軍事政権のある将校によると,これらの武装グループは,北京政府とネピドー(注14)政権の間で約束された,ガス原油パイプライン構想(注13)に大きな脅威となる,と伝えている。

武装少数民族グループが中国側に伝えているのは,武装解除を要求する,軍事政権の造った2008年の憲法(注15)には,武装グループは甚だ不満,と言っているようだ。ジャクイ氏(注10)によると,最近になって中国側が国境の幾つかのゲートを閉鎖したのは,中国側がシャン州の不穏な空気を察した結果だ,と言っている。中国の意図が何処までかよく分からないが,中国の影響がこの地域で大きくなってきていることは確実だ。

中国のシャン州地域への投資は,水力開発,鉱業開発から始まって,ゴム植林や違法狩猟にまで及んでいるという,と地域の内部資料(注17)は報じている。中国企業雲南ホンギュ(注18)による麻薬撲滅によって,強制労働,強制移住,大規模森林喪失が起こっている。中国企業の説明にもかかわらず,国連調査では,昨年の麻薬生産は増加しているという。

(注)C (1) 090411C Myanmar, irrawaddy,(2) title: Shan State ‘Extremely Unstable’ Researchers,(3) http://www.irrawaddy.org/article.php?art_id=15463,(4) By WAI MOE Thursday, April 9, 2009,(5) Shan State,(6) ceasefire groups,(7) Lahu National Development Organization (LNDO),(8) Burmese junta,(9) United Wa State Army (UWSA),(10) LNDO director Japhet Jakui,(11) Communist Party of Burma,(12) China’s Yunnan Province,(13) Sino-Burma gas and oil pipelines project deal,(14) Naypyidaw,(15) junta-sponsored 2008 constitution,(16) Wa areas,(17) Undercurrents,(18) Yunnan Hongyu Group,(19) “currently extremely unstable.”,(20)

参考資料

●090411C Myanmar, irrawaddy
ミャンマーのシャン州は不穏な空気が漂いつつある
Shan State ‘Extremely Unstable’ Researchers
http://www.irrawaddy.org/article.php?art_id=15463

関連事項

●090401A Myanmar, news.alibaba
ミャンマーのイラワジ川の水力とパイプラインに中国が支援へ
Myanmar gets China's help for hydropower project
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090401A.htm
●081126B Myanmar, mmtimes
ミャンマー,シャン州のラシオ,観光客を惹き付けるか
Can Lashio draw tourists to Shan State
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081126B.htm


2009年4月9日分 ー インドのKGガスを電力へ配分を承認 ー

東南アジア諸国で激変が続いている。タイの情勢は,落胆するばかりである。どちらが主導権を握っても騒動が起こる。私から見ていて困るのは,今度はブミポン国王が中立でなくなり始めることだ。タクシン派は,プレム枢密院議長に敵対しているが,彼は国王の側近だから,今度はデモ隊が間接的に国王に敵対していることになる。これでは国王が出られないし,収拾の目処がつかない。エネルギー問題もほったらかしである。

インドネシアの総選挙は,ユドヨノ大統領の民主党が第1位で,カラ副大統領のゴルカル党が劣勢。2009年7月の大統領選挙には,これらの党から大統領候補を立てることになるが,ユドヨノ大統領の再選は安定していてよいと思うが,カラ副大統領が政権から離れざるを得ないとなると面白くない。カラ副大統領はやり方は乱暴だが,エネルギー問題に熱心で,報道を見ていても面白い。是非二人のコンビを続けて欲しい。

パキスタンの政治的安定も,開発にとっては重要。複雑な政治背景を抱えながら,ザルダリ大統領は,2009年4月17日の支援国会議で東京に向かう。日本政府は議長国として事前調整に当たっているが,最近の報道では,日本政府が40億ドルで各国機関と調整中と書かれている。日本は4億ドルを考えているようだ。一方,パキスタン政府筋は,多くのダム計画を抱えて,70億ドルを要請すべく,東京への準備を進めている。

パキスタンを通じてのイランからのガスパイプライン構想が,殆ど失敗しているインドであるが,KG流域のリライアンスによる天然ガス供給がスタートして,インド国内を大いに沸かしている。インドの場合は,農業も非常に重要で,今回の天然ガスは,まず肥料工場に優先的に回されるが,今日の報道では,ガスの生産が上がってきて,関係閣僚会議が,発電所への供給開始を承認した。

記事によるとインドの天然ガスを燃料とするガス火力発電所は,2009年2月末時点で,15,149MW,全設備の10%強である。これらの発電所を90%稼働率で動かそうとすると75mmscmd(注B17)が必要であるが,実際の供給量はその半分で,50%の稼働率しかない。今回電力へ配分されるKGガスは,18mmscmd(注B17)で,電力としてはまだ満足な状態ではない。肥料も入れると,KGガスは80mmscmd(注B17)である。

本文

●インドのヒマチャル州がオランダ企業と960MW水力開発へ

Ending months of uncertainty, the Himachal Pradesh government Thursday signed a pre-implementation agreement with Holland’s Brakel Corp NV to set up the 960-MW Thopan-Powari-Jangi hydropower project. “The pre-implementation agreement (PIA) was signed between Chief Secretary Asha Swaroop and the company’s director, Dean Gesterkamp, this (Thursday) evening in Shimla,” a government official said.

インドの西北山岳地帯,州都シムラを持つヒマチャルプラデシュ州,その中でも東に位置する,960MW,トーパン-パワリ-ジャンギ水力(注8)は,入札の結果で紛争が続いて着工が遅れている。珍しく,オランダ企業がインド企業を抑えて落札したが,対抗馬のリライアンスがこの結果に抵抗し,2006年入札以来,次の段階に進んでいなかった。2008年12月1日付本HP(注19)に同じ内容で報告している。

この木曜日,2009年4月9日,州都シムラ(注11)において,州政府スワループ次官(注9)と,オランダ企業BRAKEL(注7)のゲステルカンプ重役(注10)との間で,960MW,トーパン-パワリ-ジャンギ水力(注8)プロジェクトの準備実施合意PIA(注6)に署名された。事業費は600億ルピー,約12億ドル相当,である。BRAKEL(注7)は既に,17.3億ルピーの予納金を納めている。既に現地では,測量を開始している。

(注)A (1) 090409A India, thaindian,(2) title: Himachal signs power project agreement with Brakel,(3) http://www.thaindian.com/newsportal/business/himachal-signs-power-project-agreement-with-brakel_100177720.html,(4) April 9th, 2009 - 10:40 pm ICT by IANS -,Shimla, April 9 (IANS),(5) Himachal Pradesh government,(6) pre-implementation agreement (PIA),(7) Holland’s Brakel Corp NV,(8) 960-MW Thopan-Powari-Jangi hydropower project,(9) Chief Secretary Asha Swaroop,(10) company’s director, Dean Gesterkamp,(11) Shimla,(12) Kinnaur district,(13) company’s top official in Shimla, B.R. Gautam,(14) previous Congress government,(15) incumbent Bharatiya Janata Party (BJP) government,(16) show-cause notices,(17) Reliance Energy,(18) Himachal Pradesh High Court,(19) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081201A.htm,(20)

参考資料

●090409A India, thaindian
インドのヒマチャル州がオランダ企業と960MW水力開発へ
Himachal signs power project agreement with Brakel
http://www.thaindian.com/newsportal/business/himachal-signs-power-project-agreement-with-brakel_100177720.html

最近の関連ページ

●090120B India, newspostonline
インドのヒマチャルプラデシュ,13水力を認可
Himachal Pradesh approves 13 hydropower projects
http://my.reset.jp/~adachihayao/090120B.htm
●081219C India, sindhtoday
ヒマッチャルプラデッシュ,水力開発で,小規模会社重視
Himachal allots hydro projects to smaller players
http://my.reset.jp/~adachihayao/081219C.htm
●081201A India, sindhtoday
ヒマッチャルプラデシュ州,オランダ企業の水力建設を承認
Himachal Pradesh invites Brakel to sign power project agreement
http://my.reset.jp/~adachihayao/081201A.htm
●081119F India, siliconindia
ヒマチャルプラデシュ,水力は流れ込み式のみ,環境考慮
Himachal Pradesh favours agency to develop Himalayan states
http://my.reset.jp/~adachihayao/081119F.htm

●インドの閣僚会議がKGガスの電力への供給開始を承認

インドのリライアンスの天然ガス生産開始,の報は既に伝えたとおり。リライアンスでもこれを確認,インドのエネルギーが新しい段階に入った,と伝えている。それでも,発見から7年を要したわけであり,量も限られていて,インドのガスとの戦いはこれからだ。リライアンスは,2009年4月1日,KG流域のD-6ブロック(注7)からの天然ガス生産を開始,インドの経済浮揚とエネルギー確保が期待されている。

この天然ガス生産開始は,貿易収支の改善,肥料への補助金の軽減,それにインドの海辺での原油ガス探査への投資に,大きな影響を与えるだろう。まず最初は費用を優先してガス供給を開始したが,今日は電力への供給開始を伝えている。木曜日,2009年4月9日,関係閣僚会議EGOM(注5)は,KG流域のD-6ブロック(注7)からの天然ガスを,発電所への供給開始を決定した。

この決定によって便益を得るのはまず,ダボール発電所など4発電所(注8)で,また国有公社NTPCのガス不足に悩むカワス発電所など5発電所(注9)が大きな便益を得る。法的に紛争が続いているが,リライアンスと公社との間には,大きな問題はない,と電力省は言っている。ガス供給は肥料を優先したが,関連省庁の実施委員会は,ここに個別の発電所へのガス供給も承認した。

大きな便益を得るのはアンデラプラデシュ(注10)で,電力への割当量,18mmscmd(注17)のうち,6.22mmscmd(注17)がアンデラプラデシュ(注10)の発電所に割り当てられる。アンデラプラデシュ(注10)の発電所は,ゴダバリ発電所など8発電所(注11)である。これらの発電所は,スペクトルムなど6企業(注12)が所有している。残りの,11.78mmscmd(注17)は,他の州の公益事業及び私企業の発電所に供給される。

他にガスの供給を受けるのは,ファリダバード発電所など11発電所(注13)で,これらは殆ど,NTPCなど(注14)が所有している。次の段階で供給を受けるのは,バトバなど7企業(注15)の発電所になる。2009年2月末の状態で,天然ガス火力は,15,149MW,90%のプラントファクターで,75mmscmd(注17)のガスが必要だが,実際の供給量は,この半分で,全国で50%の稼働率しかない。

(注)B (1) 090409B India, economictimes.indiatimes,(2) title; Power list gets nod for KG gas,(3) http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/Power-list-gets-nod-for-KG-gas/articleshow/4382675.cms,(4) 10 Apr 2009, 0143 hrs IST, ET Bureau,NEW DELHI:,(5) empowered group of ministers (EGoM),(6) Reliance Industries (RIL),(7) offshore KG-D6 fields,(8) GVK’s Jegurupadu, Lanco’s Kondapalli, GMR’s Vemagiri and Dabhol power projects,(9) NTPC’s gas-based projects at Kawas, Gandhar, Anta, Auraiya and Dadri,(10) Andhra Pradesh,(11) Godavari, Kondapalli, Jegurupadu, Jegurupadu Extn, Samalkot, Vemagiri, Gautami & Konasima,(12) Spectrum, GVK, GMR, BSES Andhra and Lanco,(13) Faridabad, Auraiya, Anta, Kawas, Gandhar, Ratnagiri, Utran, Hazira, Dhuvaran, Dhuvaran Extn and Uran,(14) NTPC, GSECL and MSEB,(15) Vatva, Trombay, GPEC, GIPCL, Phutgan, Essar Power and Torrent,(16) map source: Business Outlook India,(17) Million Metric Standard Cubic Meter Per Day,(18)

参考資料

●090409B India, economictimes.indiatimes
インドの閣僚会議がKGガスの電力への供給開始を承認
Power list gets nod for KG gas
http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/Power-list-gets-nod-for-KG-gas/articleshow/4382675.cms

最近の関連ページ

●090405A India, Economic Times
インドのKG流域でグジャラート企業が新ガス井発見
GSPC strikes gas discovery in KG 21 well
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090405A.htm
●090405B India, Economic Times
インドのリライアンスのKGガス生産開始はエネルギー界に活性
Energy boost for India as KG gas flows
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090405B.htm
●090402C India, Economic Times
インドのリライアンスがKG流域ガスの生産開始
RIL's KG-D6 block gas project goes on steam
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090402C.htm
●090220D India, Economic Times
インド政府はKGのガスよりも西海岸に注目
Govt may swap RIL’s KG basin gas with rich west coast output
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090220D.htm
●090204B India, Economic Times
インド,リライアンス,KGガス供給で協議へ
RIL steps on the gas, in talks to sell KG output
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090204B.htm


2009年4月8日分 ー 中国の水力発電は2020年に3億KWへ ー

麻生政権が,誰も止める人がいなくなって,闇雲に景気対策に突っ走ることになった。もうこうなったら,小泉内閣の郵政改革と一緒で,反対する人は反抗勢力にされかねない。国民から見ていて,大丈夫かな,とも思うが,もっとやれ,と言う感じにもなってくる,国民皆がそうなのだろう。こうなったらアイディア勝負になってくる。何がもっとも効果があるか,なんて考えていない,役人もアイディア競争だろう。

それにしても,借り物が多い。特に面白かったのは,ドイツの旧式カーの廃棄の補助金である。ロンドンから帰ってきてそのアイディアをそっくり日本に頂く麻生さんも,少し厚かましい,日本で誰かが発想してもよかった。これで,車の出力を落とさないエンジンのダウンサイジング競争が始まった感じである。先日はトヨタのバッテリー積み込み,プリウスを奨められたが,日産もターボによる高出力,ダウンサイジングに踏み切る(注)。

日本やドイツは,比較的この辺の切り替えが効きやすいような企業の軽量感があるが,米国などはそう簡単にはいかないようだ。中国はどうだろう。中国の自動車市場に,ハイブリッドなどが出現するのは,どのくらいのスピードになるのだろうか。中国の風力は早かった。驚くほどの速度で開発していったが,太陽光は高いから開発しない,と聞いている。今日の記事でも,太陽光の言葉は出てこない。

今日の記事は,三つとも中国の水力開発に集中した。黄河の小浪底ダムは,随分前から話を聞いていたが,今回初めて中央が現地調査を行って,合格の判を押したようだ。20万人水没,黄河の洪水と泥流との戦い,2001年に完成しているが,今までお墨付きがもらえなかった。ダム頂上には大きな亀裂が入っているという。

中国の全部の発電所出力は700,000MW以上であるが,現在はこのうち,170,000MWが水力である。これを,2020年には,300,000MWに持って行くと言うから,この10年間で過去の75%の開発をやる,しかも,一つのプロジェクトが10年はかかるから,今直ちに130,000MWの水力をスタートさせなければ出来ない,大変目標である。

(注) http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200904090016a.nwc

本文

●中国のチベットで3つの水力発電所建設へ

The No. 7 Sino-Hydro Bureau Co. Ltd is to spend 3.8 billion yuan to develop hydropower resources in Ganzi (Tibetan: Karze) Prefecture of Sichuan Province, reported China’s official Xinhuanet news service Apr 2. (冒頭引用)

場所はどの辺なのか,どの川なのか,調べてみたけれどよく分からない。九龍工と言う川だが,これは本来は福建省の川で,この四川省とは関係ないと思う。ガンジ(注6)と言う地名は四川省にあるが,東南の方向で,この記事とは関係なさそう。そんなに大きな発電所ではないが,おそらく,内需喚起の一貫のプロジェクトなのであろう。

中国の第7水力建設公司(注5)は,38億元,約5.56億ドル相当,を,四川省(注7)ガンジ県(注6)に投じると報道された。公司(注5)のザン・ジアンウエン社長(注9)によると,この資金は,九龍江開発計画(注10)の第2期工事を完成するためで,3つの水力発電所,出力合計で,494MWが含まれている。資金は中国建設銀行(注11)などによるもので,2009年4月1日,成都(注12)で署名された。

(注)A (1) 090408A China, tibetanreview,(2) China to build three hydropower stations in Karze, Sichuan Province,(3) http://www.tibetanreview.net/news.php?&id=2906,(4) (TibetanReview.net, Apr 04, 2009) ?,(5) No. 7 Sino-Hydro Bureau Co. Ltd,(6) Ganzi (Tibetan: Karze) Prefecture,(7) Sichuan Province四川省,(8) Xinhuanet news service,(9) Zhang Jianwen, general manager of the Bureau,(10) Jiulong River九龍江,(11) China Construction Bank,(12) Chengdu成都,(13)

●090408A China, tibetanreview
中国のチベットで3つの水力発電所建設へ
China to build three hydropower stations in Karze, Sichuan Province
http://www.tibetanreview.net/news.php?&id=2906


●中国黄河の小浪底ダムが8年をかけて完成へ

The Xiaolangdi Water-Control Project was officially hailed a success Tuesday after eight years as a pilot operation. The project is the most difficult ever built on the world's muddiest natural waterway, the Yellow River.The project, which would have to deal with heavy floods and high sedimentation for years, was ready for a safe run, a panel of experts and officials said. The check was co-sponsored by the National Development and Reform Commission and the Ministry of Water Resources. (冒頭引用)

まさに黄河との戦いである。この小浪底ダムは,2001年12月に工事は完成を見ているのだが,今日に至るまで中国政府は,その成果について公式には発表していなかったのであろう。小浪底ダムプロジェクト(注5)は,火曜日,2009年4月7日,公式にその運用が成功したと報じた。まさに困難の連続で,それは世界でもっとも泥流の多い黄河との戦いであった。それは洪水と泥流の戦い,と言っても良い。

最終的な審査は,発改委NDRC(注7)と水利部MWR(注8)の合同で行われた。小浪底ダムプロジェクト(注5)は,352億元,約51億ドル相当,を投じて,2001年に完成したが,このうち11億ドルは世界銀行(注9)の借款である。352億元のうち91.8億元は,河南省(注10)及び山西省(注11)の221村落,20万人の移住のために使われた。移住担当のリウ・ユンジエ氏(注12)は,工程通り移住は終わったと。

審査団一行は,1日,河南省の洛陽(注13)から北40kmの現場に足を運んで現地視察を行い,立派な出来であることを認めた。しかし,2,3の問題点に注意を喚起した。例えば一つは,高さ160mのダムの頂上に,2年前に発見されている亀裂で,満水位に達するまでに修復の必要がある。専門家のワン・ホン(注14)氏は,不均質なダム本体の影響で,湛水には問題ないとしている。

完成してから既に8回,堆積泥土の排出作業を行っており,成功している。将来20年間は,このままの状態で耐え得るものと考えられている。このプロジェクトは,下流への渇水時の水供給と,電力不足に悩む湖南省の需給に貢献していると。別の資料から見ると,この発電所の出力は,1,836MW,洛陽の北40kmほどの黄河にある大規模なロックフィルダムである。

1991年9月に準備工事着工,1994年9月に本体工事着工,竣工は2001年12月。ダムの目的は,洪水調節,堆砂軽減,流氷増水防止,潅漑,発電などである。黄河は,黄土高原を中心に大量の土砂が流出し,それがもとで中流域では天井川となって,洪水の原因となっていた。
小浪底ダムは,洪水調節容量40.5億立方m,利水容量10.5億立方mに対して堆砂容量75.5億立方mと大量の堆砂容量を確保している。

(注)B (1) 090408B China, news.xinhuanet,(2) Xiaolangdi hydel project gets nod,(3) http://news.xinhuanet.com/english/2009-04/08/content_11148226.htm,(4) www.chinaview.cn 2009-04-08 10:15:20 Print,BEIJING, April 8 --,(Source: China Daily),(5) Xiaolangdi Water-Control Project小浪底ダム,(6) Yellow River,(7) National Development and Reform Commission,(8) Ministry of Water Resources,(9) World Bank,(10) Henan province河南省,(11) Shanxi province山西省,(12) Liu Yunjie, an official in charge of the settlement program,(13) Luoyang, Henan province洛陽,(14) expert Wang Hong,(15) unhomogeneous deformation,(16)

●090408B China, news.xinhuanet
中国黄河の小浪底ダムが8年をかけて完成へ
Xiaolangdi hydel project gets nod
http://news.xinhuanet.com/english/2009-04/08/content_11148226.htm


●中国は2020年までに水力発電の75%増を目標

China will aim to raise its hydropower generating capacity by three quarters to 300 gigawatts (GW) by 2020, China's energy chief said in remarks published in an official publication. China boasts the world's largest hydropower generating capacity of 170 GW, or 20 percent of its tota

中国エネルギー庁NEA(注5)が明らかにした,エネルギー開発の基本方針である。中国は,水力発電を2020年までに300,000MW,更に新設する,これは現状の設備の4分の3に匹敵する量である。中国は現状で世界最大の水力発電国で,全設備の20%,170,000MWの水力発電設備を保有している。また,世界第2位のエネルギー消費国として,風力発電を,現在の12,000MWから来年には,20,000MWに引き上げる。

水力発電を除く再生可能エネルギーについて,現行の1.5%を,2020年には6%に上げる。中国の電力の80%は石炭火力であるが,現在に至るもその経済性ゆえに,これを減らすことに成功していない。しかし,更に,クリーンで再生可能なエネルギーの開発に努力を続ける。また,原子力発電については,現在の1.3%を,2020年には5%に上げる計画である。

(注)C (1) 090408C China, nanyang100,(2) China to raise hydropower capacity by 75% by 2020,(3) http://www.nanyang100.com/business/5331.html,(4) 7/04/2009 01:33:00,BEIJING, April 7 (Reuters),(5) Zhang Guobao, the head of National Energy Administration,(6) renewable energy sources,(7)

●090408C China, nanyang100
中国は2020年までに水力発電の75%増を目標
China to raise hydropower capacity by 75% by 2020
http://www.nanyang100.com/business/5331.html


2009年4月7日分 ー インドネシアのPLNがIPP売電単価設定へ ー

昨夜は,テレビもコンピューターも見ずに10時に就寝,今朝は早く起きて,テレビも新聞も見ずに,真っ直ぐ警察署へ,免許更新で一瞬にして通過。実は,この皆さんのためのマイコン作業で視力が落ち,ゴルフでもボールが4つある,と思って歩いて行くと2つしかなかったり。昨日は薬屋さんに行って,パッと目が見える薬がないか,と聞いて馬鹿にされたり,大変だった。これで次は認知症の試験があるまで車に乗れる,すごく嬉しい。

今日のラオスの記事は,これまた何度も目をこすった。記事の日付が4月1日であることに気がついて,やっとエイプリルフールだと分かってガックリ。記事は,ラオスのルワンプラバンの近くに,70MWの水力発電所が運転開始,日本の資金による,と書かれている。日本政府が,ルワンプラバンの奥地に,70MWの発電所を造る分けがないし,150億円近いお金を出すわけがない。誤解するところだった,危なかった。70KWかな。

インドネシアの10,000MW,石炭火力のクラッシュプログラムは,その後,円滑に行っているのだろうか。今年,2009年2月の時点では,8割方を占める中国資金に問題が起こって,大統領以下,大変に心配していた。ムラパティ航空の経営問題と絡んで,中国が約束したお金の支出を止めているが,つい最近見た記事では,ムラパティ航空問題は解決したような書きぶりだったが。

インドネシア政府は,だからといって一日も休むわけにはいかない。20010年運転開始の第1次クラッシュプログラムの行く末はともかく,2014年の運転開始を目指す第2次クラッシュプログラムに取りかからなければならない。2009年3月17日には,最初のジャワ島中部北岸,プマラン石炭プロジェクトの入札間近,の記事が出ていた。

第1次クラッシュプログラムまでは,PLNがすべて実施する直轄方式で,インドネシア政府は資金の目処を立てればよかったが,第2次はそうは行かない。具体的な発表はまだないが,再生可能エネルギーが中心,と言われているし,全体の40%は民間投資,IPPに期待している。従って今日の記事は,プルヲノ総局長が,IPPからの買い取り値段に言及し,PLNをして,ある基準を作らせようとしている。

要するに,民間資金のとし意欲を駆り立てるような料金設定が必要な分けである。問題は,フィリッピンなどと違って,インドネシアの電気料金は安い。勿論,大量の政府補助金で何とか持っている状態であるが,今日のプルヲノ総局長の話の中には,KWh当たり5.8〜8セントと言う数字が出てくる。インドネシアの電気料金に比べれば随分高い価格である。インドネシアは,どんどん補助金の闇の中にはまりこんで行く。

本文

●インドネシアのPLNがIPPからの売電単価を設定へ

State power company PT PLN holds the mandate to set power purchase prices to buy electricity produced by its (IPP) business partners, aiming at flexibility amid the dynamics of economic circumstances, a state official says. (冒頭原文)

インドネシアは,電力需給に苦しんできた。特にジャワバリ系統については,今日明日が知れない状態に陥っている。2006年以来,政府主導で,クラッシュプログラムと称して,石炭火力を中心に,電源開発を進めてきた。中国による資金支援が頼りであるが,最近になって中国政府の態度に変化が起こり,その資金調達に悩んでいいる(注13,14)。

しかし,このままで眠っておれないのが,インドネシアの電力需給である。2014年を運転開始の目標として,インドネシア政府は第2次のクラッシュプログラム,10,000MWの電源開発を打ちだしている(注12)。今度は,石炭火力ばかりでなく,再生可能エネルギーも入れ込んでの10,000MW賭しているが,殆どを民間開発,即ちIPPと考えている。その第1陣としてプラマン石炭火力が入札に付される(注12)。

電気料金の安いインドネシアは,IPPからの売電単価が問題である。今日の記事はこの問題を扱っている。政府高官筋によると,PLN(注5)は,変動する経済環境の中での弾力性を維持するため,IPP(注6)からの売電単価を設定することになった。エネルギー鉱工業省電力総局長のプルオノ氏(注7)は,その基礎となるのは,先週発効した,エネルギー鉱工業省の買電に関するガイドライン(注8)だ,と言っている。

目的は言うまでもなく,IPPなどの投資企業に,投資意欲を与えるための措置である。PLNの第2次10,000MWクラッシュプログラム(注9)の2014年運転開始への主役となるのはIPPで,40%を受け持つことになっている。2006年にスタートした第1次は,すべてPLNのプロジェクトであった。2009年初めの時点で政府は,買電の標準単価は,KWh当たり5.8〜8セントと表明している。随分高い。

プルオノ総局長(注7)によると,売電単価はいろいろな要素を勘案するが,発電所のタイプ,その位置,出力,経済指標,燃料費,為替レートなどが絡んでくると。プロジェクトによって異なってくるが,PLNは最終的に政府の承認を得なければならない。政府が重要な役割を果たすだろうと。また,企業の決定の手順,公開入札か,指名入札か,特命か,これらも考慮の中に入っていると。

(注)A (1) 090407A Indonesia, The Jakarta Post,(2) title: PLN to set power purchase prices for independent producers,(3) http://www.thejakartapost.com/news/2009/04/07/pln-set-power-purchase-prices-independent-producers.html,(4) The Jakarta Post ,JAKARTA | Tue, 04/07/2009 10:45 AM | Business,(5) PT PLN,(6) independent power producers IPP,(7) director general for elec-tricity and energy utilization at the Energy and Mineral Resources Ministry, J. Purwono,(8) Energy and Mineral Resources Ministry’s Regulation on the Guideline for Power Purchase Prices for Cooperatives or other Independent Power Producers (IPPs),(9) second-phase 10,000 MW crash power program,(10) Java-Bali system,(11) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090317B.htm,(12) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090213D.htm, (13) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090211B.htm ,(14)

参考資料

●090407A Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLNがIPPからの売電単価を設定へ
PLN to set power purchase prices for independent producers
http://www.thejakartapost.com/news/2009/04/07/pln-set-power-purchase-prices-independent-producers.html

過去の関連事項

●090317B Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア政府がプマラン石炭火力の入札開示へ
Govt to soon open bid for Pemalang power plant
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090317B.htm

●090213D Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア,中国が資金支援で,利子率上げを主張
China wants higher interest for PLN projects
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090213D.htm


●090211B Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLN,電源で中国の支援が必要
PLN should negotiate with China on funds, or local banks
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090211B.htm



●ラオスのルワンプラバンでナムモン水力が完成

The Energy and Mining Division in Luang Prabang cooperated with Electricite du Lao branch in the province to hold a hand-over ceremony of Nam Mong Hydropower Plant in Nambak district, Luang Prabang province on 1 April. (原文引用)

何か不思議な記事である,目をこすりながら読んでみた。エイプリルフールかな。70MWは水力としては大発電所である。ルワンプラバン県(注8)のナムバック地区(注7),ナムモン水力発電所(注6)が完成し,引き渡し式が行われたと。日本の資金援助と書いてあるが,150億円も日本が出すわけがないだろう。エイプリルフールか,70KWの間違いか,いずれかですね,これは。

(注) B (1) 090407B Laos, isria.info,(2) title: A Japanese funded 70 mw dam supplies energy to six villages,(3) http://www.isria.info/en/7_April_2009_35.htm,(4) Energy and Mining Division in Luang Prabang,(5) Electricite du Lao,(6) Nam Mong Hydropower Plant,(7) Nambak district,(8) Luang Prabang province,(9) Head of Electricite du Lao branch in Luang Prabang province, Mr. Bountham Sanphansili,(10) Head of Energy and Mining Division of Luang Prabang province, Mr. Houmpheng Souvannaphakdy,(11)

●090407B Laos, isria.info
ラオスのルワンプラバンでナムモンMW水力が完成
A Japanese funded 70 mw dam supplies energy to six villages
http://www.isria.info/en/7_April_2009_35.htm


2009年4月6日分 ー フィリッピンの電気料金のせめぎ合い ー

昨日の測量作業は,まさに春爛漫の中で,最高の一日であった。週日にもかかわらず,大勢の若い人が参加していて,驚いたが,レイオフなどの影響も受けているのだろうか。実際に整備作業をしている人々の頭の上を飛ばした人がいて,北朝鮮のミサイルみたいなことをするな,と叱られていた。確かに,考えてみれば見るほど,プロならともかく,人の頭の上を下手くそが打ってくるのだから,腹が立つ。

ロンドンから帰ってきた麻生首相は,経済対策の中で,太陽光発電を増やせ,と指示した。欧州の真っ直中に入って,日本の現状が余程恥ずかしかったのだろうと思う。2%の10兆円もそうだが,すべて麻生さんの頭は外を向いている感じ。日本に於ける太陽光発電設備は,2008年末で200万KW,世界第3位だそうだ(注1)。1位はドイツの540万KW,2位はスペインの230万KWである。

家庭用の燃料電池が勢いを得ているという(注2)。果たして燃料電池はエネルギー的に得策なのかどうか,少し疑問点を感ずる。家庭内で送られてきたガスから水素を取り出すときに二酸化炭素が出るし,日本中の家庭に散在した燃料電池から出る炭酸ガスを,将来固定しようとしても大変な努力を必要とする。熱の部分は直接利用するから効率がよい,としているが,発電所でも逃げる熱を捉える努力はしている。

フィリッピンは,アジア諸国に先駆けて,また,オバマ大統領がグリーンニューディールを実施する前に,再生可能エネルギー法を成立させたというので,甚だ鼻息が荒い。開発は全然進んでいないけれども,地熱発電や地方の中小水力の開発投資への意欲は相当に盛り上がってきていることは,うかがい知ることが出来る。それにココナツからのエタノールを,自動車の燃料に混入する法律もある。

その一方で,国民と政府,また国会は,電気料金が高いと大騒ぎだ。フィリッピンの電気料金は,日本,カンボジアと共に,アジアで最も高い。私の意見は,日本は別の理由だが,他の電気料金の高い国は,あくまで石炭国でなかったことが原因だと思う。石炭で経済を養っている典型は,中国,インド,ベトナム,初期のタイなどである。フィリッピンが高いのは仕方がない。

ただ,フィリッピンはここで,再生可能エネルギー法を守る必要から,電気料金のプレッシャーが余分にかかってくる。電気料金を下げろ,と言いながら,再生可能エネルギーを増やせ,と言うのは矛盾である。そこのところは分かった上で議論する必要がある。再生可能エネルギーは一般には,経済活動の足を引っ張る。それをさせないために政府の税金が使われるが,税金と電気料金は,殆ど同じものだ。

再生可能エネルギーによって経済が活性化する,と言うのは事実でなかろう。石炭の方がよい。ただ,地球の観点から再生可能エネルギーを使わねばならない,と言うならそれはそう言うべきで,グリーンが経済活性化する,と言うのは,間違っているのではないか。地球を救わねばならない,と言うのがもう一つ実感として伝わってこないところに,私の問題もある。50年ぐらいの地球の温度のサイクル,という人もいることだし。

(注1)http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200904070015a.nwc
(注2)http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200904060030a.nwc

本文

●フィリッピンの国会で高い電気料金で議論

Consumers should expect lower electricity costs following the filing in Congress and hopefully enactment of a bill into law seeking to reduce government royalties or shares from the use of indigenous sources of energy, Senate President Juan Ponce Enrile said Saturday.(原文冒頭)

フィリッピンの再生可能エネルギー法にアロヨ大統領が署名したのは,2008年12月16日である。この法案の原稿を書き上げ,何年もかかって国会内を根回して,一生懸命,その成案に尽くしたのが,今日の記事に出てくる二人の上院議員である。まさに,アジアに先駆けて,或いはオバマ大統領が言い出す前に,ここまで運んできたフィリッピンの熱意には敬意,しかし,議論の噛み合わない電気料金問題ではある。

土曜日,2009年4月4日,エンリレ上院議長(注7)は,消費者が高い電気料金を下げることを要求しており,それは,国産エネルギー資源(注6)を使用することによる政府のロイヤリティや租税の削減をによって実現されるもので,関連法案を準備する必要がある,と主張した。エンリレ上院議長(注7)は,豊富な国産エネルギー資源(注6)の使用を怠って輸入燃料に頼る政府を非難している。

政府は,わざわざ国産エネルギー資源(注6)を高く使用しようとしている,と言うのである。エンリレ議員(注7)によると,2007年5月の国産の天然ガスに課せられている政府経費は,KWh当たり1.46ペソ,約3.05セント相当,で,それは,輸入石炭に対する0.17ペソ,約0.35セント相当,原油に対する0.20ペソ,約0.42セント相当,LNGに対する0.29ペソ,約0.6セント相当,に比べて,5倍から8倍になっていると。

国産エネルギーに切り替え,そのロイヤリティと租税を除くと,電気料金は大幅に下がるだろうと。特に電力の場合は,他の産業に比べて,60%を政府課税が占めていて影響が大きいと。また,関連事項で,再生可能エネルギー法(注12)の成立に貢献したアンガラ議員(注10)は,2009年7月にも,国際再生可能エネルギー会議IREC(注11)を開催することを発表した。フィリッピンのグリーン革命(13)への先見性を喧伝している。

アンガラ議員(注10)は,再生可能エネルギー法(注12)は,国内のクリーンエネルギー市場を拡大し,この分野の雇用を一気に増大すると。また,エンリレ議員(注7)は,国産エネルギー資源の,発見,探査,またの使用において,政府の資本比率を,3%まで下げるべきだと主張している。

(注)A (1) 090406A Philippines, Manila Bulletin,(2) title: Lower electricity costs seen,(3) http://mb.com.ph/articles/201471/lower-electricity-costs-seen,(4) By MARIO B. CASAYURAN,April 4, 2009, 8:21pm,(5) government royalties,(6) indigenous energy resources,(7) Senate President Juan Ponce Enrile,(8) Senate Bill No. 3148,(9) extractive industries,(10) Sen. Eduardo J. Angara, chairman of the Congressional Commission on Science and Technology and Engineering (COMSTE),(11) International Renewable Energy Conference (IREC),(12) Renewable Energy Bill,(13) Green Revolution,(14) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090404B.htm,(15) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081217A.htm,(16) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081127A.htm,(17)

参考資料

●090406A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの国会で高い電気料金で議論
Lower electricity costs seen
http://mb.com.ph/articles/201471/lower-electricity-costs-seen

過去の本HP関連項目

●090404B Philippines, pia.gov
フィリッピン政府は再生可能エネルギーへの投資を推進
Gov't pushes investments in renewable energy projects
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090404B.htm
●081217A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピン,大統領,再生可能エネルギー法案に署名
President signs law promoting renewable energy
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081217A.htm
●081127A Philippines, abs-cbnnews
再生可能エネルギーによるクリーン開発
Clean development through renewable energy?Edgardo Angara
http://my.reset.jp/~adachihayao/index081127A.htm


●フィリッピンのERCがマニラ配電の料金上乗せ案棚上げを期待

The Energy Regulatory Commission (ERC) is expected to come out with a decision on Manila Electric Company's (Meralco) suspended performance based regulation (PBR) rate setting scheme soon to allow the utility to increase its rates. ERC executive director Francis Saturnino Juan said that the ERC has almost completed studying the petition raised by a consumer group that led to the suspension of Meralco's PBR.

フィリッピンの電気料金は,アジアの中で日本に続いて高い。歴代の政権は,この高い電気料金で,国民と事業体の狭間で苦慮してきている。電力自由化を目指して電気事業法を改正し,更に国産エネルギー重視の立場から,再生可能エネルギー法を,アジア欧米に先立って成立させて,これらが電気料金を安くする方向に行くと考えているが,私から見ると,とんでもない,と言う感じである。今日はマニラ配電の電気料金である。

電力規制委員会ERC(注5)は,間もなく,マニラ配電MERALCO(注6)が許認可申請中の業績ベース調整料金PBR(注7)の導入,即ち料金値上げ案を,却下するものと期待されている。ERC(注5)のジュアン総裁(注8)は,需要家の要請を受けて,その検討作業はほぼ終了している,と。需要家を代表するのは,電力需要者国家連合NESECORE(注9)である。しかし,決定は休日の関連もあって,来週にずれ込む見込み。

業績ベース調整料金PBR(注7)と言うのは,国際的にも採用されている方式で,事業体の実績で決められる。マニラ配電区域での計画停電の実績など,何処まコスト的に事業体が受け入れられるか,と言う点が問題だ。今まで決まっている料金は,主として資産等から,事業体が耐えれる点で,シーリングされているのが実情である。

(注)B (1) 090406B Philippines, Manila Bulletin,(2) title: ERC to rule on Meralco PBR rate,(3) http://mb.com.ph/articles/201389/erc-rule-meralco-pbr-rate,(4) April 4, 2009, 3:06pm,(5) Energy Regulatory Commission (ERC),(6) Manila Electric Company (Meralco),(7) performance based regulation (PBR) rate,(8) ERC executive director Francis Saturnino Juan,(9) National Association of Electricity Consumers for Reforms (Nasecore),(10) brownouts,(11) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090322B.htm,(12) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090319A.htm,(13) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090310C.htm,(14)

参考資料

●090406B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのERCがマニラ配電の料金上乗せ案棚上げを期待
ERC to rule on Meralco PBR rate
http://mb.com.ph/articles/201389/erc-rule-meralco-pbr-rate

過去の関連ユース

●090322B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのマニラ配電が11名の役員名簿発表
Meralco bares new nominees to 11-man board of directors
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090322B.htm

●090319A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのマニラ配電の資本増強競争白熱
First Pacific-Lopez alliance to control Meralco board
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090319A.htm

●090310C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのマニラ配電の2009年は伸びフラット
Meralco sees flat growth in 2009 electricity sales
http://my.reset.jp/~adachihayao/index090310C.htm


2009年4月5日 ー インドの東部海域で更に天然ガスの発見 ー

北朝鮮のミサイル発射の誤報は,安全側だからまっいいか,とも思っていたが,よく考えてみると,例えば米国と旧ソ連のような関係の中で発射誤認をすると,どちらかが直ちに報復発射を行うわけで,世界原爆戦争に陥る危険がある。だから,誤認が起こるようでは,まだ日本は核戦争に参加する資格がないのかも知れない。それにしても,政治家はとにかく,米中ロシアなどの専門家は,常に相手のミサイルを監視しているのかな。

知的送電網,スマートグリッドは,「太陽光発電や風力発電をはじめ,不安定でも温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)を排出しない再生可能エネルギーを,大幅に電力網に組み入れることを目指すもの」,と解説しているのは,ビジネスアイ(注)だ。バッテリーの問題を重要視した記事だ。洗濯機や冷蔵庫に,パソコンのようなバッテリーを組み込むことも,考えているだろう。日本は全然やる気がない,と書いている。

先日も書いたが,太陽光,風力の大量導入は,明らかに経済の足を引っ張る。それを補うために税金を投入するのが,所謂,グリーンニューディール,と考えられるが,出力に信頼性のない電源が,経済にどれほど大きな影響を与えるか,よく考えるべきだろう。電力がもっとも嫌うのは,設備の二重投資である。流れ込み式の水力などは,経済評価で有効出力を評価しないから,もう一つ設備が必要になる。

知的送電網,スマートグリッド,という前に,どうしてもバッテリーを開発することが最優先事項だ。バッテリーがなければ,知的送電網の運用は極めて難しくなる。先日も,新型プリウスを売り込まれたが,ガソリンエンジンが70KWぐらいで,内蔵バッテリーが60KWぐらい,と出力の面では完全に2重投資になっている。あれで,よく価格が保たれるなあ,と感心していた。研究の要がある。

今日は,インドの天然ガスを取り上げた。2002年に発見されたリライアンス,7年後の先週,やっと生産を開始したわけであるが,今日は同時に近くのKG21井で,グジャラートの公社が,深海で膨大な天然ガスを発見した。ここまで来ると,何処だって掘れば出る,と言うのは間違いないだろう。ただ一生懸命掘るかどうか,と言うことで,日本などは,中東やインドネシアの安い原油に頼ってきたから,深海を掘るような努力はしない。

私もガスはよく知らないが,今回のKG21井は,5,656mの位置で高さ800mに達する天然ガスの塊を発見したという。必ず出るとは思っていないだろうから,6,000m近くまで根気よく掘るなど,人間業ではないと思う。深海井の技術は,特に孔壁の安定をどう保つかが問題で,文献を見てみると,中国人の書いたものが結構多い。後で経済発展を遂げる中国にとって,深海井の技術は欠かせないのだろう。

(注) http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200904040014a.nwc

本文

●インドのKG流域でグジャラート企業が新ガス井発見

Gujarat State Petroleum Corporation (GSPC), a Gujarat government owned company, has made huge discovery of gas in the KG 21 well located on the western side of Deendayal West block at Krishna Godavari Basin off Ahdhra Pradesh coast, official sources said. (冒頭原文引用)

インドの東部,KG流域でリライアンスの天然ガス生産に沸くインドのエネルギーセクターであるが,また今日は,別のグジャラート州の企業が,天然ガス発見のニュースである。天然ガスは何処でもある,ただ,深いか浅いかだ,と言う私の予言は本物のようだ。グジャラート州政府(注7)が所有するグジャラート州石油公社GSPC(注6)は,新たな発見,とGSPC(注6)筋の情報として伝えた。

このGSPC(注6)が発見した膨大な天然ガスのは,アンデラプラデシュ沖合(注11),クリシュナ-ゴドバリ流域(注10)のディーンダヤル西ブロック(注9)の西部に位置するKG21井(注8)である。高官筋によると,深さ5,656mの位置で,高さ800mに及ぶガス注に遭遇したという。この流域では最深の場所だという。政府ハイドカーボン局DGH(注12)の認可が必要だが,日100百万立方m以上の生産が見込めるという。

DGH(注12)は同じGSPC(注6)に対して,KG22井で,1.26兆立方フィートのガスの存在を,商業的に可能と認めている。

(注) A: (1) 090405A India, Economic Times,(2) title: GSPC strikes gas discovery in KG 21 well,(3) http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/GSPC-strikes-gas-discovery-in-KG-21-well/articleshow/4359759.cms,(5) 4 Apr 2009, 2059 hrs IST, PTI,AHMEDABAD:,(6) Gujarat State Petroleum Corporation (GSPC),(7) Gujarat government,(8) KG 21 well,(9) Deendayal West block,(10) Krishna Godavari Basin,(11) off Ahdhra Pradesh coast,(12) Director General of Hydrocarbons (DGH),(13)

●インドのリライアンスのKGガス生産開始はエネルギー界に活性

In a development slated to enhance India’s macroeconomic health as well as energy security, Reliance Industries (RIL) has commenced natural gas production from its D-6 block in the Krishna-Godavari (KG) basin. The gas started to flow late on Wednesday evening. The development will reduce India’s trade deficit, cut the subsidy burden on fertilisers, and improve chances of oil multinationals investing in oil and gas exploration in Indian seas. (冒頭原文引用)

インドのリライアンスの天然ガス生産開始,の報は既に伝えたとおり。リライアンスでもこれを確認,インドのエネルギーが新しい段階に入った,と伝えている。それでも,発見から7年を要したわけであり,量も限られていて,インドのガスとの戦いはこれからだ。リライアンス(注5)は,先週水曜日夕方,2009年4月1日,KG流域(注7)のD-6ブロック(注6)からの天然ガス生産を開始,インドの経済浮揚とエネルギー確保が期待されている。

この天然ガス生産開始は,貿易収支の改善,肥料への補助金の軽減,それにインドの海辺での原油ガス探査への投資に,大きな影響を与えるだろう。石油省のパンディ次官(注8)は,水曜の夕方始まった天然ガス生産は,今のところ,日2.5百万立方m(mmscmd)であるが,間もなく5mmscmdに上がり,今年中にはピークを迎えて,80mmscmdに達するだろう,としている。

インドの石油と天然ガスの年間使用量は,原油換算で175百万トンであるが,この天然ガスは全使用量の6分の1に当たる。現行の価格では,リライアンスのKGガスは,ピーク値で年間90億ドルの外貨節約に貢献する。2007〜2008年度の原油輸入は,680億ドルであった。百万Btu当たり現行のの4.2ドルとすると,11年間の耐用年数と考えると,420億ドルの節約となり,このうち政府持ち分は,140億ドルに達する。

リライアンスの売り上げ増は,現行価格で年20億ドルである。リライアンスのアンバニ社長(注9)は,技術的な困難との闘いもさることながら,法的な問題,内輪の問題も大変だった,と言っている。リライアンスの今回の業績は歴史的なものであり,複雑困難なプロジェクトを仕上げるという意味で,世界にも大きな影響を与えるだろうと。カナダ企業のNIKO(注10)も探査免許NELP-1(注11)の段階から貢献した。

リライアンスは,90%の資本を有しており,残りはNIKO(注10)である。天然ガス発見は2002年で,生産まで7年かかったことになる。パンディ次官(注8)によると,KGガスは最初,ナガールジュナ肥料プラント(注12)に供給され,4,5日後には更に遠くの肥料プラントに送られると。政府の方針では,最初の15mmscmdまではすべて肥料に供されると。コンサルタントのマバニ氏(注13)は,インドでの深海での生産に意義がある,と。明日は測量作業があり,更新が遅れます。

(注)B: (1) 090405B India, Economic Times,(2) title: Energy boost for India as KG gas flows,(3) http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/Energy-boost-for-India-as-KG-gas-flows/articleshow/4352631.cms,(4)
3 Apr 2009, 0334 hrs IST, ET Bureau,NEW DELHI:,(5) Reliance Industries (RIL),(6) D-6 block,(7) Krishna-Godavari (KG) basin,(8) petroleum secretary RS Pandey,(9) RIL CMD Mukesh Ambani,(10) Niko Resources of Canada,(11) new exploration licensing policy (Nelp-1),(12) Nagarjuna fertiliser plant,(13) global consultancy firm KPMG’s head of Infrastructure & government, Jai Mavani,(14) deepwater play,(15) Dhirubhai 1 and 3,(16)

参考資料

●090405A India, Economic Times
インドのKG流域でグジャラート企業が新ガス井発見
GSPC strikes gas discovery in KG 21 well
http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/GSPC-strikes-gas-discovery-in-KG-21-well/articleshow/4359759.cms
●090405B India, Economic Times
インドのリライアンスのKGガス生産開始はエネルギー界に活性
Energy boost for India as KG gas flows
http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/Energy-boost-for-India-as-KG-gas-flows/articleshow/4352631.cms



2009年4月4日分 ー ミャンマーのアラカン州で水力着工 ー

「中国は革命から60年かけて核戦略を整備し,米国ロシアに伍し,改革開放と同時に軍の近代化に着手,ミサイルや宇宙兵器を整備し,さらに過去20年連続の国防費拡大によって嘗ての大英帝国に近づけるほどの海軍力を増大,今後十数年かけて空母を建造し,いずれ西太平洋を米軍とシェアするほとの軍事覇権を確立するであろう。」,と言うのは,中国への辛口の論評でなる宮崎正弘氏の言葉である。

このような書き方をすると,米国と中国の将来の関係,というものが何か現実味を帯びてくる。日本は油を断たれて戦争に突入したが,インドネシアの原油に手を伸ばしたのは,戦争を始めてからであった。航空母艦は油がなくては動かない。今我々は,電気自動車は電気で動くから原子力発電所があればよい,と言っているが,中国の航空母艦はバッテリーでは動かないだろう,今から造るなら,原子力空母だろうか。

ミャンマーのアラカン沿岸に,大規模な港を造り,2,000kmのパイプラインを,昆明,重慶と敷設してくる中国は,ミャンマーの将来をどの様に考えているのだろうか。我々日本人は,いずれミャンマーも民主化するに違いないから,それからミャンマー支援を行う,今はミャンマーは仮の姿だ,と思っているけれど,中国はミャンマーをどう捉えているのか。民主化すれば,中国に送るパイプラインは何処まで保証されるのか。

まさか中国が武力でミャンマーの民主化を抑えることは出来ないだろう。中国政府首脳は,あの中南海の中で,ミャンマーのことをどう言っているのだろうか。ただ,中国もミャンマーを通過して輸送されるエネルギー資源なくして成り立たないように,ミャンマー自体も民主化したとしても,天然ガスを売らないとやっていかない。ただ問題は変革の過程だ,大混乱が予想されるし,パイプラインなど,ひとたまりもないだろう。

今日の記事にあるアラカン州のサイディン水力プロジェクトの位置は,確実には分からないが,アラカン州では有名な滝のあるところで,1950年代から開発に挑戦してきたが,今まで出来なかった。地元の話では,中国の支援で開発が進められているという。中国は域内の主要なダムを抑えて,パイプラインの通過地点にするつもりだろう。地元民は,2010年の選挙を控えた軍事政権のパフォーマンス,と見ている。70MWである。

本文

●ミャンマーのアラカンでサイディン水力着工

Construction on the Sai Din hydropower plant in northern Arakan State started in March 2009 with the aim of developing power to distribute in Arakan, said an engineer from the Buthidaung municipal office. "The project has already started with the help of the Chinese government, and it is a five-year project set to complete in 2014," he said. (冒頭原文引用)

ミャンマーの西部,アラカン州の水力開発については,2009年1月15日付本HP(注12)に,「ミャンマーのアラカン山脈に600MW発電可能」,と題して解説している。このときは,軍事政権幹部が現地をヘリコプターで視察し,水力地点を確認している。今まで忘れてこられたこの地域は,中国のガス開発,バングラデシュの水力への関心,更にはインドのラメシュ副大臣がインドへのルートを求めて訪問,動きが激しい。

ブティダウン地区事務所(注7)の話によると,ミャンマー北西部のアラカン州(注6)にて,サイディン水力プロジェクト(注5)が,いよいよ着工の運びとなり,今年,2009年3月着工,アラカン地方の電力供給を目的に開発されると。中国政府の支援で,5年かけて,2014年に完成の予定である。サイディン水力プロジェクト(注5)は,ブティダウン(注4)の南東30マイルの位置にあり,アラカン最大のサイディン滝(注8)を利用する。

出力規模は,70MWである。このサイディン滝(注8)地点は,過去に,ウヌー政府(注9)時代に開発が意図されたが成功しなかった。1952年に,地点調査に当たっていた外国人エンジニアーが,ビルマ共産党(注10)のグループによって殺害される事件があり,作業は中止された。SLORC(注11)が政権を取った1988年の時点で,政府は開発を発表したが,3年後に注視された。

2009年,今年になって,アラカン州(注6)の住民から,一日2時間程度の電力供給で不満が溜まっており,軍事政権は,サイディン水力プロジェクト(注5)の再開を決定した。現地のエンジニアーの話では,多くの資機材の運搬が行われており,今回の着工は間違いない,と見ている。軍事政権は,今年,2009年1月,アラカン州で,このサイディン水力プロジェクト(注5)と鉄道建設を行う,と発表している。

アラカン州の人々は,2010年に行われる選挙に於いて,軍事政権への支援を得るためのプロジェクトだ,と噂している。私は,中国のガスパイプライン敷設の治安問題に,密接に関係していると思う。

(注A) (1) 090404A Myanmar, narinjara,(2) title: Sai Din Hydropower Project Resumes,(3) http://www.narinjara.com/details.asp?id=2119,(4) 4/3/2009,Buthidaung:,(5) Sai Din hydropower plant,(6) Arakan State,(7) Buthidaung municipal office,(8) Sai Din Waterfall,(9) U Nu government,(10) Burma Communist Party,(11) SLORC,(12) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090115A.htm,(13)

●フィリッピン政府は再生可能エネルギーへの投資を推進

フィリッピンは,アジア諸国に先駆けて,2008年01月10日,国会で再生可能エネルギー法を承認し,地球温暖化対策と輸入燃料の削減を目的に,地熱,水力を中心にして,大いに内外にその意気込みを示している。その状況は,2008年11月27日付本HP(注23)でも見てきた通りである。高い電気料金への一層の負担がかかるが,フィリッピンの再生可能エネルギーの重点は,輸入燃料削減に比重がかかっているように感あり。

今日の記事。アロヨ政権(注5)は,海外からの輸入燃料を削減し,雇用増大を目標にして,再生可能エネルギーRE(注6)への一層の投資拡大を強力に推し進める方針である。レモンド報道官(注7)は,再生可能エネルギー源の探査開発に,特に,地熱,風力,太陽光,水力,バイオマスに力点を置き,更に代替燃料,バイオディーゼル(注8),バイオエタノール(注9),LPG(注10),CNG(注11),の増大を図っている。

フィリッピンの地熱発電の出力は,1,958MWで世界第2位である。これは,2008年7月に契約を完了した,ビリランなど(注12)の3つのプロジェクトで,更に勢いを増している。太陽光発電PV(注13)の面でも,カガヤン・デ・オロ(注14)で,1MWの規模で開発,アジア最大である。全国では,42,531のユニットが稼働している。水力も,3,298MWが稼働中,ミニ水力も,13.5MWが稼働中である。(後省略)

(注B) (1) 090404B Philippines, pia.gov,(2) title: Gov't pushes investments in renewable energy projects,(3) http://www.pia.gov.ph/?m=12&r=&y=&mo=&fi=p090403.htm&no=99,(4) Manila (3 April) --,(5) Arroyo administration,(6) renewable energy (RE),(7) Press Secretary Cerge M. Remonde,(8) bio-diesel,(9) bio-ethanol,(10) auto-LPG,(11) compressed natural gas (CNG),(12) Biliran, Leyte; Amacan, Compostela Valley and Mabini, Batangas,(13) solar photovoltaic (PV) power plant,(14) Cagayan de Oro,(15) Department of Energy,(16) Chemrez Inc, Senbel Fine Chemicals, Romtron Phils Inc., Pure Essence International Inc., Freyvonne Milling Services, Golden Asian Oil International Inc., Mt. Holly Coco Industrial Company Limited, Rasza Agro Produce Corp., Bio-energy Corp., Tantuco Enterprises and Lipi Tech.. Inc,(16) Leyte Agri Corp.,(17) San Carlos Bioenergy Project,(18) 120 outlets of Seaoil Philippines, 107 of Shell Philippines, 14 of Petron, 22 Chevron and 10 Flying V,(19) Batangas, Laguna to Manila routes,(20) Tabangao, Batangas,(21) Binan, Laguna,(22) .barangay,(23) http://my.reset.jp/~adachihayao/index081127A.htm,(24)

参考資料

●090404A Myanmar, narinjara
ミャンマーのアラカンでサイディン水力着工
Sai Din Hydropower Project Resumes
http://www.narinjara.com/details.asp?id=2119

●090404B Philippines, pia.gov
フィリッピン政府は再生可能エネルギーへの投資を推進
Gov't pushes investments in renewable energy projects
http://www.pia.gov.ph/?m=12&r=&y=&mo=&fi=p090403.htm&no=99


2009年4月3日分 ー ラオスのメコン本流コーン滝開発と漁業 ー

深夜テレビを見ていたら,1933年,私の生まれる前々年,即ち76年前に,1929年の世界不況を受けて,同じくロンドンで列国が集まって金融会議を行い,決裂,その6年後に,1939年に世界は第2次大戦に突入していったという。昨日,2009年4月2日までのロンドンで開催されたG20も,外は,米国など経済運営への抗議で,失業者によるデモが渦巻いていたという。

米国と欧州の対立はあるとしても,最大の焦点は中国の湖錦濤主席の出方だったのであろう。基軸通貨の議論は収まったとしても,中国のポジションの取り方には,大いに関心のあるところだが,結局,中国の主張は,今まで慎重だったIMFへの400億ドルの拠出表明で,世界の行く先はある程度見えた,と言うことか。要するに中国は,既存組織の中での新たな役割を主張して行く,安全な方向,と言うことに,私は感じた。

「官民協同型PPP」,と言うのがキーワードになり,米国では債権買い取りで官民の協力を打ちだしたが,債権は結局残るわけで,その後どうするかが問題だ,と日銀総裁候補だった武藤さんがテレビで言っていた,私もそう思う,右から左に動かしただけだから。でも右から左へ動かす間に波及効果が起これば,という話だろう。太陽光などは基本的に経済の足を引っ張るわけだから,そこに税金が入れば,何か波及効果が,の期待なのだ。

昨日は,経済産業省のアジアでのインフラ整備を支援するファンド創設などの政策案が明らかになった(注)。官民協働型(PPP)と呼ばれるやり方でアジアのインフラ整備が不可欠と判断した,としている。1997年,アジア金融危機直前の構造審議会のような感じもするが,2,000億円では全然足りないのではないか,発電所一つ出来ないわけだから,官民と言うからには,もう少し枠組みを大きく考えてはどうか。

メコン河の,ラオスとカンボジアの国境にある滝,コーンフォール。最初のフランスのメコン踏査隊が行きどまったところだが,魚類はそこを上っていくらしい。マレーシア企業が,ドンサホン計画と称して,流れ込み式,240MW〜360MWの水力発電所を考えている。調査報告書は既にラオス政府に上がっているらしい。よくできた報告書だが,魚類への影響が問題,と言っている。

今日の記事にも出てくるが,プロジェクトの近くの村民は,漁業がどうなるのか心配しているが,それでも彼等は政府の決定には逆らわない,と言っている。政府がよいかどうか,自分達のことも含めて判断してくれる,と言っている。ラオスの人々の穏和な性格。ラオスの環境庁も,報告書を見ながら検討しているが,漁業の話には手を焼いているようだ。不特定多数への補償,と言うのは,プロジェクトがもっとも苦手としているところ。

流水の問題は比較的分かりやすく,連続の方程式一本で解けるが,その流水の中を流れたり動いたりする流砂と魚類は曲者だ。それはプロジェクト近傍だけでは解決できないから,話が何処まで広がるか分からない。これはNGOも主張していることだが,水系一貫の調査が必要。だから日本では,例えば黒部川は関電,熊野川は電発,と分けて開発を行ってきた,メコン河はそうは行かないところに難しさがある。

(注) http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200904030015a.nwc

本文

●ラオス南部の村人達は密かにダムか魚かどちらが大事と

On the banks of a remote section of the Mekong River in southern Laos, an area known as Siphandone, villagers quietly debate the question, which is more important to Laos: fisheries or building dams? The debate has been going on ever since a proposal by the Lao government to construct a hydropower dam on this section of the Mekong mainstream, which could have serious impacts on fish stocks that have fed local families for centuries. (冒頭原文引用)

メコン河(注5)の離村,ラオス南部のシャンドン村(注6)で知られる地区では,村人達が,密かに,魚とダムとどちらが大切なのか,議論している。この村人の議論は,ラオス政府がここにメコン本流の初めてのダムを建設する提案をしてからで,何世紀にも亘って続けられてきた村人達の漁業に,深刻な影響が出る可能性があるからだ。各国で,このチベットに発する4,880kmの本流にダムを造るべきか,議論が巻き起こっている。

問題になっている地点は,カンボジアに流れ込む,所謂ラオス人がホー(注8)と呼んでいる,網目状の複雑な流れの中で,チャンパサック県のシオアドン(注7)に位置するコーンの滝(注7)の位置である。この地点は,4月から5月の乾期,水位がもっとも低下する時期に魚類が唯一通過できる深い川底で,ホーサホン(注9)と呼ばれている箇所だ。

カンパオ(注11)と呼ばれているダムサイト近くのドンサダム村(注10)の人々は,決してダムに反対しているわけではない,と言いながら,漁業への影響をもっとも心配している人々だ。このホーサホン(注9)に依存している人々は,約2,000人だ,と地方の役所は見ている。村人は,伝統的に政府の決定には反対しない,と言いながら,政府が漁業に対する影響調査を慎重に行うことを願っている。漁業なしでは生きていけない人々だ。

村人の一人は,昨年,このホーサホン(注9)で捕った魚類は約2トンで,3万キップを得た,と話している。この10年間で人口が伸びたことと,商業用漁獲の伸びで,個人の漁獲高は落ちていると。ラオス政府は,2006年3月に,マレーシア企業,メガファースト(注12)と,ドンサホン水力プロジェクト(注13)の調査を委託することで合意している。2008年2月にはBOT方式(注14)で開発することで,署名している。

メガファースト(注12)がマレーシア証券市場に報告した内容によると,ドンサホン水力プロジェクト(注13)は,カンボジア国境から2km,流れ込み式(注15)の開発方式で,出力は,240〜360MWで,電力は,ラオスのみでなく近隣諸国に売電する,としている。意志決定の過程では,チャンパサック県(注7)の上層部は係わったが,公聴会もビエンチャンで行われただけで,シハンドン(注6)の住民には,特に相談はなかったと。

今年,2009年初めの状況は,ラオス政府は,ドンサホン水力プロジェクト(注13)を推進する構えである。技術陣からは,魚類への影響は,チャンパサック県(注7)のみならず,上流のサバナケット県(注16))にも及ぶだろう,と意見が出ている。下流部最初の本流開発で,カンボジアからも,国際的にも,関心が高まっている。カンボジアのNGOも,イラワジイルカ(注17)の生息地で,反対,また,世界漁業センター(注18)も反対している。

ラオス政府の水資源環境庁のボラチット女史(注19)によると,調査報告書は受け取っているが,まだ承認していない状況であると。しかし,流れ込み式なので,大きな影響はなかろう,との意見である。報告書では,14世帯,80人が移住する必要があると。ボラチット女史(注19)は,報告書は調査をよくやっているが,魚類の移動調査については不十分,と言っている。出来るだけ影響が少ない方向で検討して貰うと。

ラオスの鉱工業エネルギー省のカムチャン次席(注20)は,金融危機のため,進捗していないと。ドンサホン水力プロジェクト(注13)の電力の買い手であるタイは,まだ買電に同意していない,銀行も融資を渋っていると。ラオスは地域のバッテリーを辞任しているが,近隣諸国も電源に力を入れているので,必ずしも順調ではない。ラオス政府は,タイ,中国,マレーシアの企業に,本流開発の調査を認めている。

(注A) (1) 090403A Laos, australia.to,(2) title: Quietly, Worried Villagers Debate Dam Impact,(3) http://www.australia.to/index.php?option=com_content&view=article&id=7978:development-laos-quietly-worried-villagers-debate-dam-impact&catid=88:in-depth,(4) Written by E Souk - Newsmekong,VIENTIANE, Apr 2 (IPS) -,(5) Mekong River,(6) Siphandone,(7) Khone Falls, Siphandone in Champasak province,(8) ‘hoo' in Lao,(9) Hoo Sahong,(10) Done Sadam,(11) Khampao,(12) Mega First Corp. Berhad,(13) Don Sahong project,(14) build-own-operate basis,(15) run-of-river project,(16) Savannakhet province,(17) Irrawaddy dolphins,(18) World Fish Centre,(19) Lao Water Resource and Environment Authority, Bounkham Vorachit,(20) deputy director of the energy department of the Lao Ministry of Mines and Energy, Khamchan Phalayok,(21) (*This story was written for the Imaging Our Mekong Programme coordinated by IPS Asia-Pacific.),(22) photo and map source: http://www.internationalrivers.org/files/Don%20Sahong%20Fact%20sheet%20Sept%202008%20ENGLISH.pdf,(23)

●中国甘粛省の240MWのビングリン水力がCDM認証

World largest hydropower CDM project launched in Gansu Bingling Hydropower Clean Development Mechanism (CDM) project, the world's largest hydropower CDM project, has been launched in Northwest China's Gansu province.Bingling Hydropower station has a total installed capacity of 240 megawatts and will reduce greenhouse gas emissions by 760,000 tons per year. (冒頭原文引用)

中国のビンリン水力発電プロジェクト(注8),単機48MWのチューブラータービン5機,合計出力240MW,であるが,世界最大規模の水力発電所CDMらしい,中国北西部の甘粛省(注6)の黄河(注11)上にある。温暖化ガス排出抑制量は,年76万トンである。甘粛省電力投資公司(注10)にとって初めての水力CDM。

2005年6月に着工し,2008年5月に,イタリーの電力大手ENEL(注13)と,CDM買取契約(注12)を交わしている。2009年2月に,国連のCDM委員会UNECC(注14)で承認された。11mぐらいの低落差で,貯水池がない。

(注B) (1) 090403B China, istockanalyst,(2) title: World largest hydropower CDM project launched in Gansu,(3) http://www.istockanalyst.com/article/viewiStockNews/articleid/3165702,(4) Wednesday, April 01, 2009 9:56 AM,Apr. 1, 2009 (Xinhua News Agency) --BEIJING, April 1 (Xinhua) ? (Source: iStockAnalyst ),(5) Clean Development Mechanism (CDM),(6) 甘粛省Gansu province,(7) Bingling Hydropower Clean Development Mechanism (CDM) project,(8) Bingling Hydropower station,(9) greenhouse gas emissions,(10) Gansu Power Investment Bingling Hydropower Development Co., Ltd,(11) Yellow River,(12) Certified Emission Reduction Purchase Agreement,(13) Enel,(14) Executive Council of CDM projects of the UN,(15) map source: http://cdm.unfccc.int/UserManagement/FileStorage/NOX4QP572TSAIEG0J9ZYL8C6RD1BWH,(16) photo soyrce: pro.corbis.com/images/42-18048125.jpg?size=67.,(17)

参考資料

●090403A Laos, australia.to
ラオス南部の村人達は密かにダムか魚かどちらが大事と
Quietly, Worried Villagers Debate Dam Impact
http://www.australia.to/index.php?option=com_content&view=article&id=7978:development-laos-quietly-worried-villagers-debate-dam-impact&catid=88:in-depth

●090403B China, istockanalyst
中国甘粛省の240MWのビングリン水力がCDM認証
World largest hydropower CDM project launched in Gansu
http://www.istockanalyst.com/article/viewiStockNews/articleid/3165702


2009年4月2日 ー インドのリライアンスがKG流域ガスの生産開始 -

インドの経済誌は,今回のリライアンス,KG流域の深海井,KG−D6ブロック(注7)の天然ガス生産開始に興奮している。世界的にはそれほど大規模ではないのだが,石炭以外は化石燃料に恵まれなかったインドが,7年間をかけて開発を行い,8兆ドルもの大金をかけた夢のプロジェクトだけに,インドのこれからのエネルギー環境を変革するもの,と囃し立てている。

インドは農業国である。緑の革命からその生産を伸ばし,今でも政策的に優遇されている農業セクターは,天然ガス不足に泣く電力を後回しにして,このガスはまず肥料産業に回される。2010年,ピークの日量80百万立方mの生産に達すれば,電力が不足としているガスの半分を,この井戸から賄うことになる。今日のところ,リライアンスから景気のよい声が聞こえていない。

リライアンスは,正式発表はちょっと待ってくれ,と言っているが,何かあったのか,と思ったら,小さい記事で,インド西部沿岸のジャムナガール,そこにリライアンスの石油精製プラントがあるが,これが小火を起こしたようで,それのかまけて発表が遅れているのではないか。火災は30分間だけで負傷者もなく,製品の供給は通常通り行われているという。

生産量を要約する。最初の1ヶ月の生産量は,10mmscmdであるが,15mmscdmdが肥料工場に配分される。2009年末には生産は,80mmscmdに達する。次に待っているのは電力で,2009〜2011年のインドのガス需要の10%,更に続いて11%程度を供給する,としている。このKG流域のガス埋蔵は,約6兆立方フィートと言われているが,今後も投資が続けられるので,まだ確認埋蔵量は伸びて行くだろう。

ブータンの,1,200MWのプナチャンチュ第1水力プロジェクトは,インドとブータンの二国間関係によって開発されることになり,インドのコントラクターがダム関係を,約250億円相当で請け負った,L&T社である。我々も2度も現地に足を運び,Jパワーのサムライ達が2年間に亘って調査を行ったプロジェクトだけに,思い入れがある。今日のHPには,古い写真を引っ張り出してきて,貼り付けておいた。

本文

●フィリッピンのNPCとPSALMが運転委託で合意書締結

The National Power Corporation (Napocor) and the Power Sector Assets and Liabilities Management Corporation (PSALM) recently signed an Operations and Management Agreement (OMA). The agreement paves the way for the future role of Napocor after all of the power generation facilities under its ownership in the main grids have been privatized. (冒頭原文引用)

フィリッピンの電力自由化過程,国家電力公社NAPOCOR(注5)とPSALM(注6)は,運転運用合意書OMA(注7)に署名した。NAPOCOR(注5)によると,この合意書OMA(注7)は,電気事業改革法EPIRA(注8)に基づいて,PSALM(注6)とNAPOCOR(注5)の関係を確立したものだ,と。NAPOCOR(注5)の従業員には,従来通りの待遇が用意されていると。電源資産売却後のNAPOCOR(注5)の行き方を示している。

この記事全体は,どうも,発電資産を売却後も,その売却された発電所の運転と運営を,NAPOCOR(注5)が請け負う,と言うことらしい。即ち,発電所売却で,資本関係や設備の改造,増設は,買い取り先が行うが,運転の実際は,NAPOCOR(注5)の人員を,資本企業が運転委託する形で,従業員の仕事は保証されている,と理解してよいのだろう。

(注)A (1) 090402A Philippines, Manila Bulletin,(2) title: Napocor signs O&M agreement with PSALM, defines future role,(3) http://www.mb.com.ph/articles/200779/napocor-signs-om-agreement-with-psalm-defines-future-role,(4) By JAMES A. LOYOLA,March 30, 2009, 3:41pm,(5) National Power Corporation (Napocor),(6) Power Sector Assets and Liabilities Management Corporation (PSALM) ,(7) Operations and Management Agreement (OMA),(8) Electric Power Industry Reform Act (EPIRA).,(9) Omnibus Electricity Reform Bill,(10) Sec. 49 of EPIRA and Rule 21, Sec. 1 of IRR; Section 55 (a) and (e), Rule 21, Section 11(a) of the EPIRA IRR, Section 47 (j) and Section 5(q), Rule 21 of the EPIRA IRR,(10) Department of Finance,(11) Department of Energy,(12) An Oversight Committee,(3)

●ブータンのプナチャンチュ水力のダム工事はインドのL&T社へ

ブータンとインドが協力して,2020年までにブータンの水力を11,576MW開発する,との両国の合意は,2009年3が26日付本HP(注12)で報じたとおりである。内容は詳細で,10のうち6プロジェクト,9,340MWは,二国間政府協力,インドからブータンへの40%無償,60%借款,で,残りの4プロジェクト,2,236MWは,両国公社間の合弁という。この1,200MWのプナチャンチュ第1水力(注6)は,この二国間政府協力の一つ。

L&T社(注5)は,ムンバイ籍の,インドの主導的なコントラクターの一つで,今回,1,200MWのプナチャンチュ第1水力(注6)の工事の一部を,124.5億ルピー,約2.45億ドル相当,で請け負った,と発表した。インドとブータンの両国は,首都ティンプー(注8)から東80kmの地点,プナチャンチュ川沿いに,プナチャンチュウ開発庁PHPA(注7)を置いている。

L&T社(注5)が請け負った部分は,仮排水路トンネル,ダム本体,取水口,排砂設備とそれに関連する機器類である。L&T社(注5)の建設部(注9)によると,工期は66ヶ月である。L&T社(注5)にとっては,完成した1,020MWのタラ水力(注10)に次ぐ,ブータンに於ける二つ目の仕事である。エンジニアリングは,WAPCOS(注11)が担当する。他に,導水路と発電所の仕事があるはずだ。

(注)B (1) 090402B Bhutan,rttnews,(2) title: L&T Secures Rs.1,245 Cr. Hydropower Project From Bhutan,(3) http://www.rttnews.com/ArticleView.aspx?Id=900492&SMap=1,(4) 4/1/2009 4:02 AM ET ,(RTTNews), - by RTT Staff Writer,(5) Larsen & Toubro Ltd., or L&T,(6) 1,200MW Punatsangchhu-I Hydroelectric Project,(7) Punatsangchhu-I Hydroelectric Project Authority or PHPA,(8) Punatsangchhu River,(8) Thimpu,(9) L&T's Construction Division,(10) 1,020 MW Tala Hydroelectric Project,(11) WAPCOS Ltd.,(12) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090326B.htm,(13)

●インドのリライアンスがKG流域ガスの生産開始

Reliance Industries is believed to have started natural gas production on Wednesday from its deep-sea Krishna-Godavari basin fields, a move that has the potential to transform India's energy landscape. The company, however, did not officially make any announcement today, with a spokesperson saying Reliance will make a formal statement in this regard tomorrow morning. (冒頭原文引用)

インドの天然ガスにとっては歴史的な日である。記事は簡単であるが,リライアンスからの正式発表はまだなされていない。KG流域ガスについては,2009年3月30日付本HP(注11)で詳しく取り扱っている。2009年末には生産は,80mmscmdに達する。次に待っているのは電力で,2,3日内に契約が成立,KGD6ガス(注6)は,2009〜2011年のインドのガス需要の10%,更に続いて11%程度を供給する,としている。

この水曜日,2009年4月1日,リライアンス(注5)は,KG流域ガス田(注6)の深海井から生産を開始したが,これはインドのエネルギーの展望に大きな変革をもたらすものである。このガス供給開始は,燃料不足に悩む火力発電所ばかりでなく,農業生産と密接に関係する肥料産業への貢献,また,政府にも分配やロイヤリティから,井戸の耐用年数間,280億ドルの歳入をもたらすことになる。

リライアンス(注5)は,この深海井,KG−D6ブロック(注7)の開発に7年間を要したわけで,シバール次官(注8)は,深海からの生産という意味で世界的な事業である,と語っている。2010年のピーク達成時には,この8兆8350億ドルを費やしたプロジェクトは,インドの天然ガスの生産を倍増することになる。肥料産業へは十分な供給を果たし,電力には,不足量36mmcmdの半分を供給する。

(注)C (1) 090402C India, Economic Times,(2) title: RIL's KG-D6 block gas project goes on steam,(3) http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/RILs-KG-D6-block-gas-project-goes-on-steam/articleshow/4346393.cms,(4) 1 Apr 2009, 2157 hrs IST, PTI,NEW DELHI:,(5) Reliance Industries,(6) Krishna-Godavari basin fields,(7) KG-D6 block,(8) Director-General of Directorate General of Hydrocarbons V K Sibal,(9) photo 1 source: philip9876.wordpress.com/2008/09/22/,(10) photo 2 source: www.lngworldwide.com/enlarge.asp?id=101,(11) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090330.htm,(12)

参考資料

●090402A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのNPCとPSALMが運転委託で合意書締結
Napocor signs O&M agreement with PSALM, defines future role
http://www.mb.com.ph/articles/200779/napocor-signs-om-agreement-with-psalm-defines-future-role

●090402B Bhutan,rttnews
ブータンのプナチャンチュ水力はインドのL&T社へ
L&T Secures Rs.1,245 Cr. Hydropower Project From Bhutan
http://www.rttnews.com/ArticleView.aspx?Id=900492&SMap=1

●090402C India, Economic Times
インドのリライアンスがKG流域ガスの生産開始
RIL's KG-D6 block gas project goes on steam
http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/RILs-KG-D6-block-gas-project-goes-on-steam/articleshow/4346393.cms



2009年4月1日 ー ミャンマーの北辺水力に中国が着手 ー

中国が,オーストラリア籍の世界最大の鉱山企業,リオテントを買収しようとして,オーストラリア政府から拒否された報道は,既に目に入っている。中国資金の世界の資産買収へは,いろいろ警戒も出ているが,しかし,この金融情勢では中国頼り,と言うのが世界の実情だ。オバマ大統領が初の海外舞台で,G20の準備会合で,仏のサルコジ大統領が,役に立たなければ退席する,と,世界が厳しい神経戦を展開している。

昨日,2009年3月31日(注)には,中国の激しいダム開発攻勢に乗って,カンボジア政府が,2016年には電力海外輸出へ,と豪語する。さて今日は,ミャンマーの水力開発で独断場にある中国が,遂に,北部国境近く,イラワジ河(注5)の最上流,カチン州(注6)の州都ミッチーナ(注9)の上流32km,マリカ川(注7)とマイカ川(注8)の合流点に,ダムを開発し,3,600MWを発電する。第2次大戦で有名なミッチーナである。

古い資料にあたっていると,2007年11月23日に,このダムサイトで,中国人の地質専門家が川に流され行方不明になっている。当時は,ミャンマー政府,軍隊を動員して大捜索を展開し,最後は報奨金50万チャットを出して遺体の発見に努めたようだが,見つけられなかったのか。2007年から既に中国人はここを歩いていたのだ。私もビルマにいた当時は,綺麗な雪山を想像し,行きたいと思ったが,当時は無理だった。

このプロジェクトは,地図を見ると当然ながら,相当の水没移住が生ずるようで,過去の記事から見ると,5万世帯,と言っているから,30万人以上が移住することになる。記事でも,中国は移住問題と環境調査に,相当の規模の調査を投入した,と言っている。この地点は,ミートソーネ水力地点(注17)だと思うが,雲南省との国境から80kmで,まさしく中国への供給を主目的にしているのだろう。

今日の記事では,中国へのパイプラインの年内着工を報じている。総延長2,000km,90兆立方フィートと言われる天然ガスの埋蔵の他,中東やアフリカの原油も,ミャンマー,ラキン州のチャウピュ町(注12)の深海港湾から,パイプラインを通じて中国へ輸送する。雲南省の西の国境の町,瑞麗を通って昆明まで運び,更にこれを重慶まで延長するという。まさに中国の生命線となるわけである。

私は思うのだが,このような大事な輸送ラインを,国際的に見て政情不安定なミャンマーのど真ん中を通過させる,その中国の度胸に感嘆する。中国はどんなことをしてもミャンマー軍事政権の維持に動くだろう,と考えられる,そのためにはどの様な外交手段も駆使するだろう。それと,中国が進める35のダムサイトは,考えてみればミャンマーの治安確保の上で抑えておかなければならないポイントなのだ,ダムは中国にとって手段だろう。

今日は再び,ノルウエーのオスロに滞在する,ネパールのプラチャンダー首相のニュースを取り上げている。2020年までに10,000MW水力を開発するプラチャンダーの政治的公約を果たすために,ノルウエー企業の協力を得る。プラチャンダーは,インドの電力市場がネパールの鍵を握っている,と言っているが,10,000MWを輸入するインドも,ネパールの治安と政治が気になるだろう。

(注) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090331.htm

本文

●ミャンマーのイラワジ川の水力とパイプラインに中国が支援へ

China is to help Myanmar build a big hydropower plant on the River Irawaddy in the north of the country, adding to a string of joint hydropower projects, and a huge gas pipeline to China is also planned, officials in Myanmar said. The latest hydropower project, under a deal reached with a Chinese delegation last week, involves a plant in northern Kachin State, at the confluence of the Malikha and Maykha rivers on the upper reaches of the Irawaddy.(冒頭原文引用)

ミャンマーのイラワジ河(注5)上流のダム開発に,いよいよ中国が乗り出した。中国領は目と鼻の先である。ガスパイプラインを通すための調査の前哨戦とも見て取れる。先週,2009年3月末,最新の協力プロジェクトとして,ミャンマー北部のカチン州(注6),イラワジ河(注5)の最上流,カチン州(注6)の州都ミッチーナ(注9)の上流32km,マリカ川(注7)とマイカ川(注8)の合流点に,ダムを開発する。

おそらく今まで,ミートソーネ水力地点(注17)として知られてきた地点で,2007年11月23日(注16)に,中国人の地質技術者が川に流されて死亡している。その記事を参照すると,発電所の出力は,3,600MWと言う大規模なもので,5万世帯が水没するという。この地点は,中国との国境から僅かに80kmの地点である。昨年調査が行われ,水没移住と環境影響に重点を置いて,報告がなされたという。

中国がミャンマーにとっては唯一のダム支援国,と言っても良く,15のダムプロジェクトが現在も推進中である。これらが全部完成すれば,10400MWと言われており,現在の,1,690MWに比べて,大変な数字である。また,ガスと石油のパイプラインの問題であるが,中国側によると,国境横断のルートで両国が合意し,署名が行われた,と報じている。

このパイプラインは,全延長2,000kmで,国境を越え,雲南省の瑞麗(注10)から昆明に達し,更に中国南西部の重慶(注10)まで繋ぐという。これは,マラッカ海峡(注11)を通らずに,原油ガスを輸送できることから,中国にとっても,ミャンマーにとっても重要なプロジェクト,としている。ミャンマー側のパイプラインの始点は,南西部のラキン州のチャウピュ(注12)の深海港湾である。工事は,2009年前半にスタートする。

このラキン州沖合のA1ブロック(注13)に位置するシュエ天然ガス田(注19)のガス包蔵は,4〜6兆立方フィートTCFと見られている。ミャンマー全体では,ガス包蔵が90兆立方フィート,原油が32億バレル,これが19の内陸部と主要3カ所のガス田に分布している。タイへの輸出統計では,2007年度が,25.3億ドル,2006年度が,20.3億ドルとなっている。今年度の9ヶ月で既に,17.8億ドルに達している。

(注)A (1) 090401A Myanmar, news.alibaba,(2) title: Myanmar gets China's help for hydropower project,(3)
http://news.alibaba.com/article/detail/energy/100077635-1-myanmar-gets-china%2527s-help-hydropower.html,(4) YANGON, March 30 -,(5) River Irawaddy,(6) Kachin State,(7) Malikha river,(8) Maykha river,(9) Myitkyina,(10) Ruili 瑞麗 and Kunming 昆明 in Yunnan province to Chongqing 重慶 municipality in southwestern China,(11) Strait of Malacca,(12) Kyaukphyu Township in Rakhine State,(13) A-1 block off Rakhine,(14) http://bnionline.net/feature/narinjara/3106-chinese-inspector-dies-in-myitsone-hydro-power-project-site.html,(15) photo source: Malikha and Maykha rivers,www.tourismmyanmar.com/myitkyina.htm,(16) map source,off Rakine gas field,mprlexp.com/Offshore-Detail.htm,(17) Myitosone hydro,(18) Shwe gas field,(20)

●ネパールの水力開発でダハール首相がインドが鍵を握っている

Nepal aims to boost its hydropower generation capacity more than 15-fold in 10 years, and the government is working to gain access to the vast Indian market for electricity exports, its premier said on Tuesday. The Himalayan nation's goal is to build 10,000 megawatts of hydropower plants by 2020, from around 630 MW now, as part of the ruling Maoists' pledge to create a "new Nepal." (冒頭原文引用)

10年間で10,000MW水力開発,を打ちだしているネパールのプラチャンダー首相(注6),彼は今,ノルウエーのオスロ(注15)にある。ネパールの水力開発については,昨日,2009年3月31日(注16,17),詳しく見てきた。プラチャンダーがオスロで何をしているか,インドが大切だ,と語るプラチャンダーの言葉を載せたロイター電に引き寄せられて,この記事を読んでみた。

プラチャンダー首相(注6)はオスロで,インドの大きな市場へのアクセスを考えて,10年間で現在の15倍の水力開発に挑戦する,と語る。現在の設備は,630MWで,これを2020年には,10,000MWにする目標である。プラチャンダー首相(注6)は,ノルウエー現地,グロンマ川のソルベルグホス水力発電所(注7)を視察しながら,ネパールの水力開発について語った。

特にプラチャンダーは,「我々は現在,協議の最中だが,開発についてインドと共通の理解を目指している。」,と強調している。ネパールは最貧国だが,ノルウエーのような国から技術を学び,世界の金融界の支援を受けながら,ゴールを目指すと。インドへの電力輸出によって潤うが,国境を越える送電網が必要になると。

随行したシュレスタ・ヒマラヤ銀行頭取(注8)は,もしインドへの電力輸出が旨く行くなら,ノルウエーのように発展する可能性がある,と言っている。19世紀の終わりには欧州の最貧国であったノルウエーが,その豊かな水力資源を活用して,今や世界で5番目の水力国であり,これを近隣諸国へ輸出して今日を得た,と理解している。プラチャンダー政権の問題の一つは,1日18時間に及ぶ停電でもある。

ノルウエー籍のSNパワー(注11)は,ネパールで最初は,2,000MWの水力開発を目指していた。その中には,456MWのアッパータマコシ水力(注9),600MWのタマコシ2,3水力(注10)があり,タマコシ2,3水力(注10)は現在調査中である。SNパワー(注11)は,スタットクラフト社(注13)の子会社で,アジアや南米で活躍,ネパールでは1993年以来,水力に係わり,60MWのキミティ水力発電所(注12)の主たる所有者。

SNパワー(注11)のアンダーソン社長(注14)はプラチャンダーに,オスロに案内して,ネパールは我々の成長目標だ,と語っている。また,インドとの送電連携の重要性を念を押している。スード副社長(注16)は,15億ドルの資金調達が円滑に行けば,2011年か2012年に着工したい,と語っている。プラチャンダーに対しては,厳しく,手続きの簡素化とインドへの送電線開発が出来なければ,プロジェクトは出来ない,と。

(注)B (1) 090401B Nepal, uk.reuters,(2) title: India key to Nepali hydropower ambition, PM says,(3) http://uk.reuters.com/article/oilRpt/idUKLV71468520090331,(4) Tue Mar 31, 2009 9:08pm,By John Acher,SOLBERGFOSS, Norway (March 31),(Editing by David Gregorio),(5) Maoists,(6) Prime Minister Prachanda,(7) Solbergfoss hydroelectric plant on the River Glomma in Norway,(8) Manoj Bahadur Shrestha, chairman of Himalayan Bank,(9) 456 MW Upper Tamakoshi project,(10) 600 MW Tamakoshi 2/3,(11) SN Power,(12) 60 MW Khimiti plant,(13) Statkraft,(14) SN Power's Chief Executive Oistein Andresen,(15) Oslo,(16) Nadia Sood, SN Power's Executive Vice President for South Asia,(16) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090331B.htm,(17) http://my.reset.jp/~adachihayao/index090331C.htm,(18)

参考資料

●090401A Myanmar, news.alibaba
ミャンマーのイラワジ川の水力とパイプラインに中国が支援へ
Myanmar gets China's help for hydropower project
http://news.alibaba.com/article/detail/energy/100077635-1-myanmar-gets-china%2527s-help-hydropower.html

●090401B Nepal, uk.reuters
ネパールの水力開発でダハール首相がインドが鍵を握っている
India key to Nepali hydropower ambition, PM says
http://uk.reuters.com/article/oilRpt/idUKLV71468520090331





アジアのエネルギー最前線 0902