2009年9月30日更新
[ HOME ] | サイトマップ |


2009年8月 2009年7月 200年6月 2009年5月 2009年4月 2009年3月 2009年2月 2009年1月 2008年12月 2008年11月 2008年10月 2008年9月 2008年8月 2008年7月 2008年6月 2008年5月 2008年4月 2008年3月 2008年2月 2008年1月 2007年12月分2007年11月分2007年10月分



2009年9月30日 ー インドと米国の原子力開発が順調に進展 ー

明日は泉南の測量で遅れます。中国の山東省,遼東半島の海陽で,6基の全体計画のうち2基,合計出力4,500MWの原子力発電所が着工したことを伝えたが,今日は,ウエスティングハウスを傘下に置く東芝が,この海陽原子力発電所の着工を発表している。海陽1号機は,世界初の次世代型加圧水型原子炉で,AP1000と称される。東芝では,電力の安定供給と地球温暖化防止の観点,と強調している。

電力の安定供給と地球温暖化防止の観点,と同じことを言っているのは,私の尊敬するインドのマハモハン・シン首相で,2009年9月29日,首都デリーで開催された原子力エネルギーの平和利用に関する国際会議に出席,2050年までに470,000MWの原子力発電所で賄うことを発表している。40年後とはいえ,現在の全発電設備は,約150,000MW,原子力は僅かに,4,020MWであるから,鳩山さんの25%に負けない発言。

このインドの原子力開発の切っ掛けとなったのは,勿論,2008年のブッシュ大統領による米印原子力協力協定の結果である。その後の進展は,極めて早かった。日本も含む原子力供給国グループがこれを追認し,フランス,ロシアなどが乗り込んで,核燃料供給を支援して,余り動いていなかった既設の原子力発電所に息吹を吹き込んだ。日立-GEの参入も伝えられる中,三菱重工はフランスのアレバと組んで,機会あればと狙う。

中国の海陽原子力発電所で採用されたAP1000型炉で,東芝傘下のウエスティングハウスが,攻勢をかけている。日本の三大原子力メーカーが先頭に立って,原子力商戦に立ち向かっているのは心強い。地球温暖化が本当であれば,このインドと中国の石炭火力国の,原子力とヒマラヤの水力開発なくしては,地球は救われない。原子力商戦を通じて,気候変動に対応している姿を,もっと浮き彫りにすべきだと思う。

鳩山首相の,2020年25%削減,は誰が見ても困難な話だが,日本はそんなに自国の削減に頑張る必要はないと思う。国内の削減は電力会社に任せておいて,もっとも効果の上がる,インドと中国への,商戦を通しての貢献を,大いにPRすべきだ。外国の削減分の買い取りには,当然,インドと中国の,水力及び原子力開発への貢献を入れないと,何をやっているのか分からない。CDMに原子力を入れない,は見直されるのではないか。


今日の主要テーマー

●090930D India, businesswire
インドの原子力発電地点の選定に米印ビジネス委員会が賞賛
USIBC Applauds India’s Allotment of Nuclear Sites for U.S. Technology
http://my.reset.jp/adachihayao/index090930D.htm

http://www.businesswire.com/portal/site/google/?ndmViewId=news_view&newsId=20090929006576&newsLang=en
●090930E India, telegraphindia
インドのシン首相が原子力発電所を2050年までに470,000MWへと
PM bets on nuke power potential
http://my.reset.jp/adachihayao/index090930E.htm

http://www.telegraphindia.com/1090930/jsp/business/story_11556184.jsp


今日の他の世界エネルギー関連ユース

○090930A Vietnam, english.vietnamnet
ベトナムは台風の接近で北部での500MW欠落が心配されている
Superstorm damages lines - north loses 500 MW of electricity
http://english.vietnamnet.vn/biz/2009/09/871133/
○090930B Thailand, reuters
タイは景気回復でガスの需要が急上昇して第4四半期は日40億立方フィートへ
Thai Q4 natural gas demand to rise-energy official
http://www.reuters.com/article/rbssEnergyNews/idUSBKK41460420090929
○090930C India, blog.taragana
インドのジェネコンL&Tが原子力で3,000〜4,000MW開発可能と
We can build n-plants up to 3,000-4,000 MW: L&T
http://blog.taragana.com/n/we-can-build-n-plants-up-to-3000-4000-mw-lt-180666/
○090930F India, english.chosun
インドは原子力発電開発を電力不足と気候変動への対策を位置づける
India Poised for Major Expansion of Nuclear Power
http://english.chosun.com/site/data/html_dir/2009/09/30/2009093000277.html
○090930G China, nature
中国の三峡ダムで水が引いた後で多量のメタンガス発生の懸念がある
Chinese dam may be a methane menace
http://www.nature.com/news/2009/090929/full/news.2009.962.html
○090930H China, chinaknowledge
中国企業がエチオピア南部の225MW水力開発で協定に署名
China Gezhouba inks US$451.06-mln deal with Ethiopia
http://www.chinaknowledge.com/Newswires/News_Detail.aspx?type=1&NewsID=27520


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○東芝が中国山東省で原子力発電プラントの建設着工開始
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0930&f=business_0930_110.shtml
○中国国務院が生産能力過剰と重複建設を抑制するよう要求,風力発電など
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0930&f=politics_0930_006.shtml
○インドのシン首相が2050年までに発電量の4割を原子力で
http://news.indochannel.jp/news/nws0001568.html
○NY原油,EIA在庫発表を口実に60ドル割れか
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0930&f=business_0930_100.shtml
○中国石油がイラン油田の開発合意に署名
http://www.chinapress.jp/economy/18587/
○中国と米国がクリーンエネルギー協力推進,エネルギーと気候変動の挑戦に対応
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/237127/


本文

●インドの原子力発電地点の選定に米印ビジネス委員会が賞賛

In a significant step toward implementing the U.S.-India civil nuclear initiative, the Government of India has officially designated two site locations for U.S. commercial nuclear technology. The Indian Cabinet reserved sites at Mithi Virdi in Gujarat and at Kovada in Andhra Pradesh to host the U.S. reactor parks.

米印原子力協定(注5)に始まるインドの原子力発電所開発について,インド側の積極的な動きに対して,米国企業側がインドの積極的な対応を,ワシントンから評価している。その第一は,インド側から打ち出した2カ所の原子力発電所団地(注9)の構想で,いずれも米国企業を想定した立地構想である。協力の構想があっても,具体的な地点がないことには,進まない。

インド側が提示しているのは,西の海岸,グジャラート州のミティビルディ港(注7)付近と,東の海岸,アンデラプラデシュ州のコバダ(注8)である。いずれも地図上で確認困難であるが,概略の位置は地図に示した,未開の地であると思われる。ミティビルディ港(注7)は近くに既設の港があるようだ。インドの構想では,一原子力団地に,6〜7基の原子炉を置く計画で,一カ所5,000MW近い規模となりそう。

ワシントンの商工会議所(注19)は,大きく歓迎の意を表しているが,インドには法制上など,まだすべきことが多く残されているようだ。そのもっとも大切なことは,原子力責任法(注17)とでも言うのだろうか,IAEAと関係してくる事故時の補償の基本条件の取り決めのようなものだろう。その他に,原子力の民営化は方針としてうちだされているが,法律上の手続きは出来ていない,などなどである。

(注)D (1) 090930D India, businesswire,(2) title: USIBC Applauds India’s Allotment of Nuclear Sites for U.S. Technology,(3) ttp://www.businesswire.com/portal/site/google/?ndmViewId=news_view&newsId=20090929006576&newsLang=en,(4) WASHINGTON--(BUSINESS WIRE),(5) U.S.-India civil nuclear initiative,(6) U.S. commercial nuclear technology,(7) Mithi Virdi in Gujarat,(8) Kovada in Andhra Pradesh,(9) U.S. reactor parks,(10) U.S.-India Business Council,(11) Ron Somers, USIBC President,(12) Ted Jones, Director for Energy, Environment and Enterprise at USIBC,(13) Nuclear Energy Institute,(14) U.S. Commercial Service of the U.S. International Trade Administration,(15) Nation Nuclear Suppliers Group,(16) India-specific IAEA safeguards agreement,(17) nuclear liability law,(18) Convention on Supplementary Compensation (CSC),(19) U.S. Chamber of Commerce,(20) photo source: http://redgreenandblue.org/files/2008/10/bush-delhi.jpg,(21)

今日の参考資料

●090930D India, businesswire
インドの原子力発電地点の選定に米印ビジネス委員会が賞賛
USIBC Applauds India’s Allotment of Nuclear Sites for U.S. Technology
http://my.reset.jp/adachihayao/index090930D.htm

http://www.businesswire.com/portal/site/google/?ndmViewId=news_view&newsId=20090929006576&newsLang=en

最近の関連資料

●090917E India, industrialinfo
インドの電力公社がGE日立に6原子力発電所9000MWを協議
India's NPCIL in Talks with GE-Hitachi Nuclear on Six Nuclear Reactors of 9,000 Megawatts
http://my.reset.jp/adachihayao/index090917E.htm
●090912E India, online.wsj
インドの原子力発電量の伸びで2009年度目標は190億KWh
India Nuclear Power This FY Pwr Generation Target 19,000M Units
http://my.reset.jp/adachihayao/index090912E.htm
○090909G India, indiainfoline
インドの原子力は燃料の供給で発電量が50%の増
Nuclear Power Corp may increase generation by 50% report
http://www.indiainfoline.com/news/innernews.asp?storyId=113651&lmn=1
●090715A India, bloomberg
インドの原子力問題についてクリントン長官が挑む
Clinton Seeks to Resolve India Nuclear Arms Dispute
http://my.reset.jp/adachihayao/index090715A.htm
●090715C India,steelguru
インド政府は原子力発電への民間参入を認める方向を視野に
Open up nuclear sector in India for private players
http://my.reset.jp/adachihayao/index090715C.htm
●090625B India, Economic Times
インドは原子力開発に関して経済性を考えて国産技術開発を
'India should look at generating cheaper power'
http://my.reset.jp/adachihayao/index090625B.htm


●インドのシン首相が原子力発電所を2050年までに470,000MWへと

Prime Minister Manmohan Singh envisages a mammoth increase in nuclear power generation at 470,000 mega watt by 2050 against just 4,020 MW now. “If we can manage our (nuke) programme well, our three-stage strategy can yield potentially 470,000 MW by 2050. This will sharply reduce our dependence on fossil fuels and will be a major contribution to the global efforts to combat climate change,” he said.

米印原子力協定受けたインドの原子力は,フランスからの燃料供給を受けて,50%程度の既設原子力の稼働率を挙げてきて,さて今後は何処まで原子力新規電源を伸ばしていけるのか,世界の大きな関心の的である。インドが何処まで水力と原子力で設備を拡大して行くかは,地球全体の気候変動問題に大きな影響を与える。私の信頼するインドのマンモハン・シン首相(注6)が,IAEA(注8)の支援を受けながら,大きな目標に挑戦。

マンモハン・シン首相(注6)は,現在原子力施設,17基4,020MWに対して,2050年に,470,000MWの原子力発電設備とする旨,構想を語った。現在は,化石燃料依存が70%に対して,原子力は僅かに4%である。1978年でインドの核実験により停止されていた国際的な原子力取引を,2008年の米印原子力協定によって,制裁が解除された。

これを契機に,原子力供給国グループNSG(注7)とIAEA(注8)が,NNPT(注9)に署名していないインドを例外扱いすることで,方針を転換し,一挙に,米国,]フランス,ロシアが,インドに於ける,核燃料供給も含めた,原子力商戦を繰り広げることになった。一方,国内体制では,ジェネコンのL&T(注10)が,年間3,000〜4,000MWの建設が可能,と打ち上げてきた。

NTPC(注12)も2017年運転開始で,2,000MWの原子力開発を計画している。国営重電メーカーのBHEL(注13)も,1,600MWの原子炉へ,次の2年間で,150億ルピーを投ずる計画である。

(注)E (1) 090930E India, telegraphindia,(2) title: PM bets on nuke power potential,(3) ttp://www.telegraphindia.com/1090930/jsp/business/story_11556184.jsp,(4) OUR SPECIAL CORRESPONDENT,New Delhi, Sept. 29,(5) photo explanation: Prime Minister Manmohan Singh with Mohamed ElBaradei (right), director-general of the International Atomic Energy Agency, and finance minister Pranab Mukherjee in New Delhi on Tuesday. (PTI),(6) Prime Minister Manmohan Singh,(7) Nuclear Suppliers Group原子力供給グループ,(8) International Atomic Energy Agency,IAEA,(9) nuclear non-proliferation treaty,(10) Larsen & Toubro,(11) L&T chairman A.M. Naik,(12) NTPC,(13) Bhel,(14) map source: http://www.globalsecurity.org/wmd/world/india/images/india-energy.gif。,(15)

今日の参考資料

●090930E India, telegraphindia
インドのシン首相が原子力発電所を2050年までに470,000MWへと
PM bets on nuke power potential
http://my.reset.jp/adachihayao/index090930E.htm

http://www.telegraphindia.com/1090930/jsp/business/story_11556184.jsp

最近の関連資料

●090917E India, industrialinfo
インドの電力公社がGE日立に6原子力発電所9000MWを協議
India's NPCIL in Talks with GE-Hitachi Nuclear on Six Nuclear Reactors of 9,000 Megawatts
http://my.reset.jp/adachihayao/index090917E.htm
●090912E India, online.wsj
インドの原子力発電量の伸びで2009年度目標は190億KWh
India Nuclear Power This FY Pwr Generation Target 19,000M Units
http://my.reset.jp/adachihayao/index090912E.htm
○090909G India, indiainfoline
インドの原子力は燃料の供給で発電量が50%の増
Nuclear Power Corp may increase generation by 50% report
http://www.indiainfoline.com/news/innernews.asp?storyId=113651&lmn=1
●090715A India, bloomberg
インドの原子力問題についてクリントン長官が挑む
Clinton Seeks to Resolve India Nuclear Arms Dispute
http://my.reset.jp/adachihayao/index090715A.htm
●090715C India,steelguru
インド政府は原子力発電への民間参入を認める方向を視野に
Open up nuclear sector in India for private players
http://my.reset.jp/adachihayao/index090715C.htm
●090625B India, Economic Times
インドは原子力開発に関して経済性を考えて国産技術開発を
'India should look at generating cheaper power'
http://my.reset.jp/adachihayao/index090625B.htm


2009年9月29日 ー ベトナムの中部高原で220MWの水力が着工 ー

今日は少し慌ててしまい,十分な編集できず,ごめんなさい。午後から京都で,50年同窓会の準備会合で出かけねばならない。卒業して50年,毎年5年ごとに盛大な同窓会を開いてきたが,公式な同窓会はこれで終了することにしている。卒業50名で40名が集う。殆どの人がこの年齢までは生き残る,と言うことだ。若い人は実績がないので心配だろうが,我々は生き抜いた実績がある,子供の時には,十分に栄養をとっていないのに。

卒業した頃は華々しい時代だった。新幹線を構想する国鉄や,高速道路を造り始める道路関係,まだ息吹の残っていたダム,主要都市の都市整備,などへ皆飛び散っていたわけだが,昭和39年に,木曽から車で出来たばかりの名神高速に入り,天王山トンネルのオレンジ色の光の中に飛び込んだときは,まるでこれから展開する夢の日本列島の繁栄の中に飛び込んでワープしたような錯覚に襲われた。

新幹線も出来て,高速道路も出来て,ダムも殆ど造ってしまって,橋もすべて架かってしまって,もうやることがなくなって,そうして皆老いて,50年前に卒業した8割のものが集うことになる。国鉄再編の波に飲み込まれた同僚もいるし,海外へ飛び出した同僚も,何人かいる。まるで日本の成長期の見本市のような感じである。もう我々が皆やってしまったから,後輩達はベトナムに行って下さい,と言いたいところだ。

ベトナムは開発の最盛期,まだ無数のダムプロジェクトで,手がつけられていないものもあるし,高速道路も全くないし,ハノイからサイゴンを結ぶ新幹線も,やっと先日,日本へ話を持ちかけられたばかりだ。国土の開発について言えば,まさにベトナムは,半世紀以上,後ろを追っかけてきている,軽く一世代は違う時間のずれになる。日本がダムは駄目だからベトナムのダムも支援しない,では日本人としても義務が果たせないだろう。


今日の主要なテーマー

●090929A Vietnam, nhandan
ベトナムの220MWのコントウム水力プロジェクトが着工
Construction of biggest hydro-electric power plant in Kon Tum starts
http://my.reset.jp/adachihayao/index090929A.htm

http://www.nhandan.com.vn/english/business/280909/business_c.htm


その他の世界のエネルギー関連ニュース

○090929B Philippines, heboholstandard
フィリッピンのドイツ商工会議所が再生可能エネルギーで10億ドルの便益
Philippines can earn $1BFrom renewable energy
http://www.theboholstandard.com/cbill.php?issue=136&s1=2308&s2=2309&s3=2314&s4=737&s5=2319&s6=2326&s7=735&s8=736&s9=&s10=&s11=&s12=&s13=&s14=
○090929C India, Economic Times
インドのタタ電力がインドネシアなどの炭坑を買収へ
Tata Power scouts for coal blocks abroad
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/indl-goods-/-svs/metals-mining/Tata-Power-scouts-for-coal-blocks-abroad-/articleshow/5064720.cms
○090929D Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの発電企業IPが石炭企業アダロと石炭購入で交渉中
Indonesia Power Eyeing Adaro's Coal
http://en.vivanews.com/news/read/92747-indonesia_power_eyeing_adaro_s_coal
○090929E Laos, bicusa
ラオスのナムトウン2水力の完成間近でIRNがまだやるべきことありと
Obey the agreement, Nam Theun 2 investors told
http://www.bicusa.org/en/Article.11496.aspx

今日の日本語エネルギー関係ニュース

○国連気候変動枠組み条約作業部会がバンコクで開幕
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090929AT3S2800W28092009.html
○世銀総裁,「日本は省エネで新市場開拓を」
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090929AT2N2802X29092009.html


本文

●ベトナムの220MWのコントウム水力プロジェクトが着工

The construction of the Thuong Kon Tum Hydro-electric Power Plant commenced in Dak Tang commune, KonPlong district, Kon Tum province on September 27. The ground-breaking ceremony was held by the Vinh Son ? Song Hinh Hydro-Electric Power Joint Stock Company.

2004年に,マスタープランとして首相が承認した計画の中で,この220MWのトウオン・コン・トウム水力プロジェクト(注5)が,2010〜2011年運転開始で顔を出している。一昨日,2009年9月27日に着工したが,第1号機は2013年運転開始,当初の予定より2年遅れと言うことか。中央高原のコン・トウム県(注6)であるが,東側のチャ・クック川(注11)へ分流を行うような計画だ。

総工事費は5.7兆ドン,約3億ドル相当だから,KW当たりでは15万円ぐらいだから,相変わらずベトナムの水力は安い。プロジェクトは,ダクブラ川(注10)の支流,ダク・スンゲ川(注9)と書かれている。年間発生電力量は,11億KWhであるから,5,000時間運転ぐらいか,日本の原子力の稼働率と同じぐらいだ。東側のチャ・クック川(注11)に放流され,クワン・ガイ県(注12)を潤すことになる。

(注)A (1) 090929A Vietnam, nhandan,(2) title: Construction of biggest hydro-electric power plant in Kon Tum starts,(3) http://www.nhandan.com.vn/english/business/280909/business_c.htm,(4) Nhan Dan Online,(5) 220 MW Thuong Kon Tum Hydro-electric Power Plant,(6) Dak Tang commune, KonPlong district, Kon Tum province,(7) photo source: http://www.nhandan.com.vn/english/business/280909/business_c.htm,Snghe river - a branch of the Dakbla river,(8) Vinh Son-Song Hinh Hydro-Electric Power Joint Stock Company,(9) Dak Snghe river,(10) Dakbla river,(11) Tra Khuc river,(12) Quang Ngai province,(13)

今日の参考資料

●090929A Vietnam, nhandan
ベトナムの220MWのコントウム水力プロジェクトが着工
Construction of biggest hydro-electric power plant in Kon Tum starts
http://my.reset.jp/adachihayao/index090929A.htm

http://www.nhandan.com.vn/english/business/280909/business_c.htm

最近の関連資料

●090712A Vietnam, vietnamnews
ベトナムの停電でEVNの能力に疑問の声が広がる
Power cuts raise questions over EVN’s ability to meet demand
http://my.reset.jp/adachihayao/index090712A.htm
●090712B Vietnam, globalpost
ベトナム中部の水力開発で川が干上がってきている
Vietnam Hydropower projects drying up central Vietnam's water supplies
http://my.reset.jp/adachihayao/index090712B.htm
●090619A Vietnam, thanhniennews
ベトナムのEVNが2009年内に1,100MWの6発電所を投入へ
Six new plants set for national power grid link
http://my.reset.jp/adachihayao/index090619A.htm
●090606A Vietnam, hydroworld
ベトナムは260MWのチュンソン水力で環境モニター
Vietnam seeks environmental monitoring for 260-MW Trung Son
http://my.reset.jp/adachihayao/index090606A.htm
●090511B Vietnam,army.qdnd
ベトナム政府は多数の水力プロジェクト推進を支援
Government backs hydropower projects
http://my.reset.jp/adachihayao/index090511B.htm


2009年9月28日 ー 中国の原子力の安全と風力発電の不安定の問題 ー

ドイツの総選挙で社会民主党が連立から離れる可能性が出てきて,脱原発政策が見直される可能性が高いという。成り行きとしては当然だと思うが,失われた15年間は,何とももったいない。日本の民主党の政権は4年を目処に政策の実行を考えて行くという。4年のスパンに入りきれないものは沢山あるだろうが,八ツ場ダムも,半世紀に亘る事業だから,政権が変われば再び生きてくる,と言うことか。堪らないですね,国民は。

日本の予算は単年度だから,複数年度に亘るプロジェクトの政策をどの様に決めて行くのか,今までもいろいろな議論があった。しかし,単年度予算,と言うのは金科玉条で,その範囲の中で,ものごとを考えてきた。ダムなどは,閣僚による水資源調整審議会か何かで,複数年度に亘るプロジェクトを設定してきたが,ODAの世界では大変に苦労している歴史がある。鳩山内閣は2年予算と言っているが,一層のこと4年予算で行くべきでは。

さて中国は,太陽光発電は高くて中国では無理だから機器だけ造って輸出に回す,風力は何とか採算ベースに乗りそうなので,大いに進めて行く,という考え方で来た。ところが,風力開発を進める地域で補完のために石炭火力を建設する準備をしている,と言うことで,メディアが驚いている。石炭火力に変わって風力を造るのに,風力を造ってまた石炭火力か,というわけである。

我々から見れば当然の話で,風力発電は流れ込み式水力をもっと稼働率を悪くした気ままな供給力だから,あくまで出力がゼロでキロワットアワーだけがつくから,供給を安定させるためには,100MWの風力発電所を造ると,100MWの石炭火力をつけなければならない。だから,経済性を判定する場合は,石炭火力だけ,というケースと,風力プラス石炭火力,この二つのケースの比較で,おそらく風力は駄目だろう。

だから,原子力発電と揚水発電または貯水池式水力の組み合わせが,もっとも好ましいわけで,中国も,あれっ,風力に石炭火力が必要なのか,と驚いている。知的送電網,スマートグリッドで解決しようとしている米国なども,チュウ・エネルギー長官などは,揚水発電所の必要性を主張しているし,再生可能エネルギー法を成立させたフィリッピンのレイエス長官も,ベースとしての原子力と揚水発電のようなものは欠かせない,と言っている。

中国は,2020年までに再生可能エネルギーを15%にもって行く,ことを国際公約にした。また,原子力発電所を,2020年までに,40,000MWとする約束もある。これだと,毎年1,000MWクラスユニットが2機づつ運転に入らなければならない。原子力の安全を保つ上から,この開発スピードは速すぎる,と新しくできた国家電力庁NEAの総裁が釘を刺している。

山東省の遼東半島に計画されていた海陽原子力発電所が,中央政府の認可を得て,2014年にも運転開始の予定である。全部で,1,250MW機6台の計画だが,認可を受けたのは最初の2台である。東芝参加のウエスティングハウスのAP1000が使われる。1990年代末に海外電力調査会が現地に入った記録があるが,その時は中国側は,海陽には国産機を使いたいと言っていたようだ。


今日の主たるテーマー

●090928K China, reuters
中国のNEAトップが安全から見て原子力開発の速度が速すぎる
China official warns on "too fast" nuclear plans
http://my.reset.jp/adachihayao/index090928K.htm

http://www.reuters.com/article/GCA-GreenBusiness/idUSTRE58Q1GR20090927
●090928M China, shanghaidaily
中国の山東省に1,250MのWE機原子力ユニット2機を建設へ
Haiyang nuclear plant gets green light
http://my.reset.jp/adachihayao/index090928M.htm

http://www.shanghaidaily.com/sp/article/2009/200909/20090928/article_415113.htm
●090928N China, online.wsj
中国は2020年までの風力の建設で石炭火力のバックアップが必要と
China's Wind Farms Come With a Catch: Coal Plants
http://my.reset.jp/adachihayao/index090928N.htm

http://online.wsj.com/article/SB125409730711245037.html


その他の世界のエネルギー関連ニュース

○090928A Vietnam, news.scotsman
ベトナムのメコンデルタは海面上昇1mで1700万人に影響
Vietnam's war to save Mekong from sea
http://news.scotsman.com/latestnews/Vietnam39s-war-to-save-Mekong.5681960.jp
○090928J Srilanka, colombopage
スリランカはウマオヤ川で92MWなど4つの中規模水力開発へ
Sri Lanka to construct more hydropower plants
http://www.colombopage.com/archive_091/Sep1254061360CH.html
○090928L Pakistan, dailytimes
パキスタンはインドのキシャンガンガ水力の紛争で世銀に仲介を求める
Indo-Pak dispute over Kishanganga project: Islamabad to approach
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009%5C09%5C28%5Cstory_28-9-2009_pg1_2
○090928B Myanmar, guardian
ミャンマーのダム建設に参加の英国企業に人権団体から批判
British firm attacked over Burma dams
http://www.guardian.co.uk/world/2009/sep/27/burma-dams-human-rights
○090928C India, economictimes.indiatimes
インドの電力大臣が2010年の電力確保のためBHELに急げと
Power ministry to ask BHEL to expedite supply of equipment
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/Power-ministry-to-ask-BHEL-to-expedite-supply-of-equipment/articleshow/5061860.cms
○090928D India, zikkir
インドの計画委員会はガス価格に関し百万Btu当たり4.2ドル妥当と
Planning Commission study says ONGC, OIL gas prices too low
http://zikkir.com/business/5919
○090928E India, google
インドの火力発電所の事故で中国人のスタッフに調査が及んでいる
Indian police quiz Chinese over chimney collapse
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5hztr5wAs1F6Nv5bcWpcgbS7F8XOg
○090928G Indonesia, thejakartapost
インドネシアのPLNが2009年は原油価格低下などで20兆ルピア節約の見込み
PLN seeking to cut costs by Rp 20 trillion
http://www.thejakartapost.com/news/2009/09/24/pln-seeking-cut-costs-rp-20-trillion.html
○090928H China, tradingmarkets
中国の神華集団が1000MWニンハイ火力の商業運転開始
Shenhua's 1-mln-kw generating unit starts work
http://www.tradingmarkets.com/.site/news/Stock%20News/2549076/
○090928I China, zikkir
中国の水資源研究所内に水力開発研究センターを組織して支援へ
National center to back up hydropower development
http://zikkir.com/business/5805
○090928O China, themalaysianinsider
中国を源流とするアジアの各河川の上流でのダム建設に東南アジア諸国が懸念
China’s dams worrying S-E Asia ? Michael Richardson
http://www.themalaysianinsider.com/index.php/opinion/breaking-views/38754-chinas-dams-worrying-s-e-asia--michael-richardson


日本語のエネルギー関連ニュース

○バンコクで「ポスト京都」作業部会開幕へ,各国の意見集約めざす
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20090928D2M2800O28.html
○フィリピンの台風の死者,行方不明者100人超える
http://www.asahi.com/international/update/0928/TKY200909280178.html
○ドイツで社会民主党(SPD)との大連立を解消,脱原発政策転換か
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009092802000200.html
○NY原油が60ドル割れに向けての動き
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0928&f=business_0928_074.shtml


本文

●中国のNEAトップが安全から見て原子力開発の速度が速すぎる

China may have to put the brakes on the construction of nuclear power plants to ensure the plants are safe, the country's top energy planning official told reporters on Sunday. Zhang Guobao, head of the National Energy Administration, warned of signs of "improper" and "too fast" development of nuclear power in some regions.

原子力発電所の拡大は,中国にとっては重要な課題である。最近組織されたNEA(注5)の総裁が,原子力建設のペースが速すぎて,安全が懸念される,との考えを表明した。この発言の影響は少なくないだろう。現在中国は,2020年までに原子力発電の設備容量を,40,000MWに上げる目標を持っており,このためには毎年2機の原子力を開発し続ける必要がある。

また政府の一部では,60,000〜70,000MWで,系統の5%を確保すべし,という意見もある。また,5,850億ドルの景気刺激策で更にこの雰囲気は加速されている。また,2020年までに再生可能エネルギーを15%まで開発する,と言うのは,湖錦濤主席(注7)のG20における発言である。現状で,水力は再生可能エネルギーとして最大で,6%を維持しており,これに対して原子力は,0.6%である。

15 percent of energy from renewable sources by 2020
(注)K (1) 090928K China, reuters,(2) title: China official warns on "too fast" nuclear plans,(3) http://www.reuters.com/article/GCA-GreenBusiness/idUSTRE58Q1GR20090927,(4) Sun Sep 27, 2009 12:12pm EDT,By Eadie Chen and Lucy Hornby,QINGDAO, China (Reuters),Editing by David Holmes,(5) Zhang Guobao, head of the National Energy Administration,(6) Sino-U.S. Energy Summit,(7) President Hu Jintao,(8) Three Gorges hydropower dam,(9) ConocoPhillips,(10) CNPC,(11) shale gas,(12) Sichuan province,(13) Royal Dutch Shell,(14) photo source: ttp://www.reuters.com/article/GCA-GreenBusiness/idUSTRE58Q1GR20090927,(15) map source: http://kaznak.web.infoseek.co.jp/china/atomic4.gif,(16)

今日の参考資料

●090928K China, reuters
中国のNEAトップが安全から見て原子力開発の速度が速すぎる
China official warns on "too fast" nuclear plans
http://my.reset.jp/adachihayao/index090928K.htm

http://www.reuters.com/article/GCA-GreenBusiness/idUSTRE58Q1GR20090927

最近の関連資料

○090908H China, bloomberg
中国の原子力でアレバ東芝グループの製鉄企業が倍増の計画と
China to Build More Nuclear Plants, Japan Steel Says
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601080&sid=a_2qCOGzC4_I
●090806B China, officialwire
中国の原子力発電量は680億KWhから2013年には1,400億KWhへ
China's Estimated 68twh Of Nuclear Demand In 2008 Is Forecasted To Reach 140twh By 2013
http://my.reset.jp/adachihayao/index090806B.htm


●中国の山東省に1,250MのWE機原子力ユニット2機を建設へ

CHINA'S State Council has given the go-ahead to Shandong Haiyang nuclear power station's phase-one project. The Cabinet's State-owned Assets Supervision and Administration Commission said in a statement on its Website yesterday that two nuclear power generating units would be built in Shandong Province in the first phase of the project. Each will have an installed capacity of 1.25 million kilowatts, it said.

中国,山東省の海陽原子力計画地点(注4)について,1990年代末に,海外電力調査会が現地に入っている(注5)。このときには,中国政府は次期国産化プラントに位置付けられるCNNP−1000C(3ループPWR)の採用に熱心であると見られる,と書かれている。今日の記事では,東芝の傘下に入っているウエスティングハウス(注11)のAPー1000の技術を使うことになる,とされている。

この海陽原子力計画地点(注4)では,全6機の全体計画を持っているが,今回認可されたのは,第一段階として,第1及び第2号機の合計2,500MWである。中国電力投資(注8)と国家原子力技術(注9)では,2014年から2015年にかけて運転開始すると考えている。中国は,地球温暖化との戦いに於いて原子力は重要と位置づけており,2020年までに,40,000MWに持って行く計画である。

(注)M (1) 090928M China, shanghaidaily,(2) title: Haiyang nuclear plant gets green light,(3) http://www.shanghaidaily.com/sp/article/2009/200909/20090928/article_415113.htm,(4) Shandong Haiyang nuclear power station海陽原子力,(5) State Council,(6) Assets Supervision and Administration Commission,(7) Shandong Province,(8) China Power Investment Corp,(9) State Nuclear Power Technology Corp,(10) AP1000 technology,(11) Westinghouse,(12) photo source: http://www.accessen.us/company/success15-b.jpg,(13) map source: http://jepic-bj.hp.infoseek.co.jp/sr000621/index.html,(14)

今日の参考資料

●090928M China, shanghaidaily
中国の山東省に1,250MのWE機原子力ユニット2機を建設へ
Haiyang nuclear plant gets green light
http://my.reset.jp/adachihayao/index090928M.htm

http://www.shanghaidaily.com/sp/article/2009/200909/20090928/article_415113.htm

最近の関連資料

○090908H China, bloomberg
中国の原子力でアレバ東芝グループの製鉄企業が倍増の計画と
China to Build More Nuclear Plants, Japan Steel Says
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601080&sid=a_2qCOGzC4_I
●090806B China, officialwire
中国の原子力発電量は680億KWhから2013年には1,400億KWhへ
China's Estimated 68twh Of Nuclear Demand In 2008 Is Forecasted To Reach 140twh By 2013
http://my.reset.jp/adachihayao/index090806B.htm


●中国は2020年までの風力の建設で石炭火力のバックアップが必要と

China's ambition to create "green cities" powered by huge wind farms comes with a dirty little secret: Dozens of new coal-fired power plants need to be installed as well. Part of the reason is that wind power depends on, well, the wind. To safeguard against blackouts when conditions are too calm, officials have turned to coal-fired power as a backup.

中国は再生可能エネルギー開発に関して,確固とした信念を持っていて,太陽光は高価で中国では無理,主力は風力で行く,太陽光の機器は造るが殆どは輸出用だ,と言っていた。だから風力には随分力が入っていて,チベットや雲南省,或いは海岸沿いの江蘇省(注6)などで大規模な風力を建設或いは計画中だ。ところが,風力の出力が不安定な問題をどうするか,いよいよ基本的な問題が浮かび上がってくる。

本HP,2009年9月2日付(注8)では,この問題を送電線から見ている。10%に達する風力設備に対して系統は問題なく受け入れられるのか,と言うとそれは十分には立証されていない。知的送電網,スマートグリッドの研究によって,この状態を改善するよう考えているが,まだ思考段階だろう。この知的送電網,スマートグリッドの中には,揚水発電所かバッテリー貯蔵施設を考えたい,としている。

中国は,2020年までに15%の再生可能エネルギーを開発する,それは2005年の倍増の数字に当たるが,今日の記事は,中国としては新たな視点で,風力発電の不安定さを問題にしている。現在の送電線の状態から考えて,地域間で融通し合うだけの送電能力はない。そこで浮かび上がってくるのが,石炭火力による補給である。風力を造れば石炭火力が必要になる,この矛盾に,当事者達は悩んでいる。

(注)N (1) 090928N China, online.wsj,(2) title: China's Wind Farms Come With a Catch: Coal Plants,(3) http://online.wsj.com/article/SB125409730711245037.html,(4) SHANGHAI,(5) photo explanation: A worker near a wind farm in Jiangsu province earlier this year,(6) Jiangsu province江蘇省,(7) picture source: http://msnmoney.brand.edgar-online.com/EFX_dll/EDGARpro.dll?FetchFilingHTML1?ID=5744900&SessionID=jD3hWZnjVRJFbg9,(8) http://my.reset.jp/adachihayao/index090902H.htm,(9)

今日の参考資料

●090928N China, online.wsj
中国は2020年までの風力の建設で石炭火力のバックアップが必要と
China's Wind Farms Come With a Catch: Coal Plants
http://my.reset.jp/adachihayao/index090928N.htm

http://online.wsj.com/article/SB125409730711245037.html

最近の関連資料

●090927D China, chinapost
中国の石炭への依存は長期に亘って続くだろう
China to remain reliant on coal for the long term: gov't official
http://my.reset.jp/adachihayao/index090927D.htm
●090923G China, forbes
中国の湖錦濤主席が炭素強度で2020年までに対GDP目標達成へ
China's Hu vows to cut carbon output per GDP by 2020
http://my.reset.jp/adachihayao/index090923G.htm
●090922G China, easybourse
中国がこの気候変動会議で運輸,産業効率,再生可能などで画期的な提案の可能性
China To Launch Impressive CO2 Policies -De Boer
http://my.reset.jp/adachihayao/index090922G.htm
●090902H China, steelguru
中国の再生可能エネルギー開発と送電網でせめぎ合い
Power grids struggling on renewable energy purchase rule in China
http://my.reset.jp/adachihayao/index090902H.htm


2009年9月27日 ー インドと中国のG20宣言への反応は消極的 ー

前原国土交通大臣が,悲愴な顔で走り回っている,あの偽メール問題の時の前原代表の顔を思い出す。間違いだと分かっていながら,立場上推し進めなければならない,という点で共通点がある。ダムは必要かどうか,と言うのはそれぞれの対象によって変わってくるだろうから,一様に,ダム見直しで進めなければならない前原さんが可哀相だ,ダム撤退が変革の象徴にされているから。

私自身も中止構想の対象になっている安威川ダムの下流に住んでいるが,以前より一度,安威川ダム計画の洪水ルーチンを見せて欲しいなあと考えていた。ダムは流域の大きさによっては,洪水調節に有効だが,一歩操作を誤れば危険この上もない。孫子が住むことになるかも知れない安威川下流で,洪水調節計画だけは誤らないようにして欲しいものだ。特に小流域だけに,集中豪雨の新しい経験が,十分に取り込まれているかどうか。

堤防で十分だ,という議論もあるけれど,堤防ほど厄介なものはない。メコン河で,ビエンチャン付近に堤防を造ったら,折角遊水池として機能していたビエンチャン平野が機能しなくなり,下流に洪水被害を新しくもたらすことになった。また対岸のタイは裕福だから堤防をどんどん強固なものにして行くが,相対的にラオス側の堤防が弱くなり,非常時には大砲でタイ側の堤防を爆破,などという物騒なアイディアも出てくる。

日本の国内でも,大なり小なり,同じようなことが起こっているに違いない。おそらく,堤防の弱いところと強いところがあるはずで,必ず決壊する順番は,ある程度予想がつくはずだ。一カ所切れてしまえば,残りの地域は安全になってしまうが,全部が全部,同じようなレベルで頑張ると大変なことになる。しかし何処を弱くするか,という方針は国家的には立てられるけれど,個々の地域にとっては,とんでもない話になる。

出来るならば洪水は,上流のダムで防御したいものだ,と我々は思ってしまう,それが下流には平等だから。ダム地元の犠牲は計測可能だから,対策は十分に考えることが必要だ。円山川の下流の豊岡が水没したとき,建設省の友人に,なぜ豊岡の堤防を切ったのか,と問いつめたら,円山川については,一生懸命,洪水調節のダムを考えたが,適切なダムサイトがなかった,と述懐していた。

さて,G20の会議の余波はまだ続いていて,ニュースも溢れかえっているから,選抜は難しかったが,やはり中国とインドの反応が気になるところである。両国は一斉に,対応は難しい,という言葉が出てきている。インドは,化石燃料への補助金撤廃,の合意に,補助金がなければ原油価格の乱高下に下流の市場は耐えられない,と言っているし,中国では高官が,中国経済は,簡単には石炭依存から離脱できない,と言っている。

鳩山首相の25%削減につては,国際社会では歓迎されているが,国内では賛否両論である。不可能な国際的な約束をなぜ独断で行うのか,と言うものから,国際社会で主導権を握るためには必要な約束だった,というものまである。下に挙げた毎日の社説が,比較的客観的に書いている。国民への負担,と言うが,まず行わなければならないのは,電力の原子力発電への依存を高めることだ。ダムと同じで,大本で制御することが基本だ。


今日の主たるテーマー

●090927B India, thehindubusinessline
インドはG20の化石燃料への補助金撤廃は困難である
Fossil fuel subsidy phase-out may be difficult at one go
http://my.reset.jp/adachihayao/index090927B.htm

http://www.thehindubusinessline.com/2009/09/27/stories/2009092750900200.htm
●090927D China, chinapost
中国の石炭への依存は長期に亘って続くだろう
China to remain reliant on coal for the long term: gov't official
http://my.reset.jp/adachihayao/index090927D.htm

http://www.chinapost.com.tw/business/asia/b-china/2009/09/26/226298/China-to.htm


その他の世界のエネルギー関連ニュース

○090927A Srilanka, nation
スリランカの2番目の石炭火力がNTPCとの間で遂に最終段階
Trinco coal power deal finalised
http://www.nation.lk/2009/09/27/news27.htm
○090927C China, china
中国の青海省のツンドラの中で大規模なエネルギー源を発見
New energy source found in tundras
http://www.china.org.cn/china/news/2009-09/26/content_18605119.htm
○090927E China, chinapost
中国は新疆ウイグル自治区で第2次の石油備蓄施設を着工
China starts building first oil reserve in Xinjiang
http://www.chinapost.com.tw/business/asia/b-china/2009/09/26/226302/China-starts.htm


日本語エネルギー関連ユース

フィリピンで台風16号で410mmの雨による洪水,死者多数
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2646492/4672628
前原国交相が,大型公共事業,工事中止補償へ新法,表明
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090927AT3B2600326092009.html
社説,25%削減,鳩山演説,国際的存在感を評価
http://mainichi.jp/select/opinion/watching/news/20090927ddm004070002000c.html


本文

●インドはG20の化石燃料への補助金撤廃は困難である

“We agreed to phase out subsidies for fossil fuels, so that we can transition to a 21st century energy economy, a historic effort that would ultimately phase out nearly $300 billion in global subsidies,” said the US President, Mr Barrack Obama, as the Summit of leaders of the top 20 economies came to an end.

G20の会議でオバマ大統領が高々に宣言した,「我々は遂に化石燃料への補助金撤廃に合意した,これで我々は21世紀の経済に移行することになり,まさに歴史的なこの決断は,世界で3,000億ドルに上る補助金の撤廃への第一歩を踏み出すのだ,」,と。この記事の詳しい内容は,少し理解困難だが,インドの専門家の言い分として,インドではそう簡単に補助金の撤廃とは行かない,と主張している。

特に強調している点は,補助金制度が,石油やガスの末端価格を安定的に調整する役割を果たしており,この補助金による調整機能が働くなくなると,2008年7月のように,原油がバレル140ドルにも達するような変動があった場合,市場は持たない,と主張している。しかし,突然の補助金打ち切りは困難としても,時間をかけて変更していく必要を主張している。石炭のことは話題になっていないが,どうなのか。

(注)B (1) 090927B India, thehindubusinessline,(2) title: Fossil fuel subsidy phase-out may be difficult at one go,(3) ttp://www.thehindubusinessline.com/2009/09/27/stories/2009092750900200.htm,(4) M. Karunakaran,Murali Gopalan,Richa Mishra,Mumbai/New Delhi, Sept. 26,(5) $300 billion in global subsidies,(6) Reliance,(7) Essar,(8) Shell,(9) IndianOil,(10) Hindustan Petroleum Corporation,(11) Bharat Petroleum Corporation,(12) oil bonds,(13) excise duties,(14) Oil and Natural Gas Corporation,(15) map source: http://www.hydrocarbons-technology.com/projects/panipat/images/img1.jpg,(16) photo source: http://images.businessweek.com/ss/07/02/0211_indiacompanies/image/slide9.jpg,(17)

今日の参考資料

●090927B India, thehindubusinessline
インドはG20の化石燃料への補助金撤廃は困難である
Fossil fuel subsidy phase-out may be difficult at one go
http://my.reset.jp/adachihayao/index090927B.htm

http://www.thehindubusinessline.com/2009/09/27/stories/2009092750900200.htm

最近の関連資料

●090918I India, prminds
インドの石炭需要はこの2年間に7.58%伸びる
Indian Coal Industry
http://my.reset.jp/adachihayao/index090918I.htm
●090913E India, Economic Times
インドでの石炭への盛り上がりは温暖化の中でどうなっているか
Investment in coal suddenly becomes hot favourite
http://my.reset.jp/adachihayao/index090913E.htm
○090912F Indonesia, ptinews
インドのデオラ石油相が原油ガスの探査で入札が好調と
Excellent response to auction of oil & gas blocks Deora
http://www.ptinews.com/news/276062_Excellent-response-for-auction-of-oil---gas-blocks--Deora


●中国の石炭への依存は長期に亘って続くだろう

China will continue to rely on coal for most of its energy needs for a long time, a senior official said Friday, just days after the nation's president pledged to cut greenhouse gas emissions. “It is an indisputable fact that China mainly relies on coal for its overall energy structure.

中国の湖錦濤主席(注6)がピッツバーグで,中国は2020年までに2005年レベルでの温暖化ガス削減に一定の役割を果たす,と数値こそ言わなかったものの,中国の気候変動への取り組みを語った日,北京では,国家電力庁NEA(注5)が,中国のエネルギーから石炭を除いて行くことは,しばらくは困難だ,と発言して,話題になっている。NEA(注5)の役割はよく分からないが,調整機関として最近組織されたものだ。

中国は,エネルギー使用の70%を石炭に頼っており,温暖化ガス排出は米国に次いで2番目だが,NEA(注5)総裁は,しかし中国は,全力で排出削減と省エネルギーに努力する,として,風力発電がこの3年間で4倍の,12,000MWに達して世界で4番目となり,近いうちに,トップか2番目の国となるだろう,と言っている。中国は,GDP比のエネルギーを2010年までに20%カット,2020年には再生可能エネルギーを15%,としている。

(注)D (1) 090927D China, chinapost,(2) title: China to remain reliant on coal for the long term: gov't official,(3) ttp://www.chinapost.com.tw/business/asia/b-china/2009/09/26/226298/China-to.htm,(4) BEIJING,(5) Zhang Guobao, head of the National Energy Administration,(6) Chinese President Hu Jintao,(7) go all out,全力で進む,(8) map source: http://energy.er.usgs.gov/images/wocqi/china_fig1.gif,(9)

今日の参考資料

●090927D China, chinapost
中国の石炭への依存は長期に亘って続くだろう
China to remain reliant on coal for the long term: gov't official
http://my.reset.jp/adachihayao/index090927D.htm

http://www.chinapost.com.tw/business/asia/b-china/2009/09/26/226298/China-to.htm

最近の関連資料

○090925E China, reuters
中国の湖錦濤主席の演説は中国の新しい時代の始まり
Hu's carbon commitment marks new era for China
http://www.reuters.com/article/latestCrisis/idUSPEK325868
●090922G China, easybourse
中国がこの気候変動会議で運輸,産業効率,再生可能などで画期的な提案の可能性
China To Launch Impressive CO2 Policies -De Boer
http://my.reset.jp/adachihayao/index090922G.htm
●090910P China, businessspectator
中国の石炭獲得に対しオーストラリアの石炭企業が関心
Chinese interest in Australia coal ticks up as prices fall
http://my.reset.jp/adachihayao/index090910P.htm
●090903G China, reuters
中国は国内石炭市場のための法案を準備中である
China soon to issue coal market rules - source
http://my.reset.jp/adachihayao/index090903G.htm


2009年9月26日 ー フィリッピンの電源1,000MWの推進を期待 ー

今日は一つのテーマーで時間がかかってしまったのは,フィリッピンの電力分野で司令塔は何処なのか,と捜しまくった。ある程度,全国の需給バランスを見ていた送電公社も,中国電網などが運営に当たるようになって,ウエブサイトも一新,何も分からなくなってしまった。タイやインドネシアは,国家電力公社が解体寸前で,憲法裁判所からストップがかかったので,一応,司令塔と言えるものが存在する。

フィリッピンのエネルギー省のサイトの中に,電源開発計画,と銘打ったものがあるので開いてみると,ミッショナリーの電源開発計画,と書いてある。ミッショナリーというのは,どうも地方の島嶼などを対象とした奉仕活動みたいなものを言うのか,時々フィリッピンの英語の使い方には,戸惑うことが多い。NPCのサイトでは,それらしき需給バランスがあるが,中部電力が2002年に造ったもの,そのままみたいだ。

私の観測では,ミンダナオやビサヤスは危なそうだが,ルソン系統にはまだ余裕がある,と感じていた。ピークが6,500MWぐらいで,対応可能な供給力が8,500MW,設備出力では10,000MWを越えている。しかし今日のレイエス・エネルギー長官の話では,2010年から危なくなってくる,と言っている。今回,全国で約1,000MWの民間による開発を期待しているようであるが,至近年に,4,000MWの新規電源が欲しい,と言っている。

完全に民間資金待ちの情勢であるが,民間資金が投資すべきかどうか,その情勢判断をする資料もない,要するに長期に亘る需要想定とか,需給バランスの目処みたいなものが示されなければ,投資意欲を刺激できない。特に電力の場合は,2年や3年の需要想定では話にならない。少なくとも10年,望ましくは20年の需要想定で,投資を判断して行く必要がある。それがフィリッピンにはない。

民間企業が自分で将来の需要想定を持て,というのは無理だ。民間企業も,融資機関を説得して資金調達を行う必要がある。勿論,融資機関が,フィリッピン政府の需要想定を信頼するかどうか分からないが,少なくとも民間企業は,同じ土俵の上で,銀行と話し合えるものが必要だ。フィリッピン政府は,ゼロサムゲームにうつつを抜かさず,もう少しこの点に力を入れて欲しい。

米国で行われていた一連の首脳会合が終わった。鳩山首相も頑張ったが,中国の湖錦濤主席は,今後は世界を動かすのはG8でなくG20だと言うことが明らかになって,今後中国が議長国を引き受けてもよい,と勝負に打って出ている。GDP第3位は,間もなく日本を追い越して第2位となり,名実共に,中国と米国の世界主導が確立しつつある。


今日の主要テーマー

●090926F Philippines, business.inquirer
フィリッピンのエネルギー省が9プロジェクトで1,000MW投入を期待
DOE banks on new power plants Plants’ capacity not enough to address shortfall
http://my.reset.jp/adachihayao/index090926F.htm

http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20090925-226918/DOE-banks-on-new-power-plants


その他の世界のエネルギー関連ニュース

○090926A Vietnam, english.vietnamnet
ベトナムの紅河デルタの石炭について環境上の問題で意見飛び交う
Readers skeptical of huge Red River basin coal-mining project
http://english.vietnamnet.vn/reports/2009/09/870596/
○090926B Brazil, online.wsj
ブラジルの88億ドルの大規模ベロモンテ水力で企業が安すぎると
Brazil Energy Cos Doubt Belo Monte Hydro Station Costs-Report
http://online.wsj.com/article/BT-CO-20090925-705909.html
○090926C Pakistan, dailytimes
パキスタンの友好国会議でそのエネルギー開発計画への支援が合意に
Friends to focus on Pakistan’s energy sector next
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009%5C09%5C26%5Cstory_26-9-2009_pg7_16
○090926D Philippines, business.inquirer
フィリッピンのサンロケ水力などのIPPA入札に9社が応札へ
Nine firms eye Napocor contracts
http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20090925-226917/Nine-firms-eye-Napocor-contracts
○090926E Philippines, newsinfo.inquirer
フィリッピンのミンダナオの200MW石炭火力への反対論続く
Fight vs coal plants gets new champion in Pacquiao
http://newsinfo.inquirer.net/inquirerheadlines/regions/view/20090926-226936/Fight-vs-coal-plants-gets-new-champion-in-Pacquiao
○090926G India, home.kyodo
インドの気候変動との戦いに鳩山首相が協力を表明
Japan ready to offer support on climate change to India: Hatoyama
http://home.kyodo.co.jp/modules/fstStory/index.php?storyid=461910
○090926H Cameroon, hydroworld
カメルーンが200MWのメンベレ水力でシノハイドロと協定
Sinohydro to build 200-MW project in Africa
http://www.hydroworld.com/index/display/article-display/7356439272/s-articles/s-hrhrw/s-hydroindustrynews/s-newdevelopment/s-2009/s-09/s-sinohydro-to_build.html
○090926I Ethiopia, allafrica
エチオピア政府が中国企業と120億ドルでダムと風力を支援
Govt Embarks On Power Generation Projects
http://allafrica.com/stories/200909250800.html
○090926J Uganda, newvision
ウンガンダの250MWブジャガリ・ダムの860百万ドルは高く料金に響く
Bujagali dam to raise power costs
http://www.newvision.co.ug/D/8/12/695825


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○G20で,化石燃料の補助金3,000億ドル廃止,途上国支援は結論先送り
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003011&sid=aUZSTQKL8d_g&refer=jp_asia
○中国湖錦濤主席が刺激策は断固として堅持,保護主義に反対
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0926&f=business_0926_023.shtml
○日本とインドネシアの首脳会談で温暖化対策協力で一致
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009092602000237.html
○G20「最上位会合」に,世界経済,歴史的転換
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090926-OYT1T00529.htm
○鳩山首相,アフガン支援を優先,経済,内需主導へ転換
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090926AT3S2600K26092009.html
○G20首脳,気候変動問題で12月COP15前に協議も,EU議長国
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-11664220090926
○大メコン圏で見つかった新種163種、すべて絶滅の危機に WWF
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2646315/4666590


本文

●フィリッピンのエネルギー省が9プロジェクトで1,000MW投入を期待

The Department of Energy expects nine new power projects to provide the three main grids a combined capacity of over 1,000 megawatts (MW) to help address a looming shortfall in the country’s power supply. Committed power projects refer to those that have complied with the necessary permits and clearances of various agencies and concerned local governments and, in the process, of financial closing.

ゼロサムゲームにうつつを抜かしていたフィリッピンのエネルギー省が,民間企業の電源開発について,具体的なプロジェクトを挙げて,開発をアピールした,珍しい。エネルギー省(注5)が,3つの系統に於ける9つのプロジェクト,合計1,000MW越えの新しい開発に期待を示した。まず,オランダ籍のGNパワー(注6)が進めるルソン系統(注8)の600MW石炭火力増設で,2012年運転開始を目指している。

ビサヤス系統(注7)では,5つのプロジェクトで,647.5MWを期待している。それらは,パナイ・エネルギー開発(注8)の164MW石炭火力の2010年運転開始,グリーン・パワー・パナイ(注9)の17.5MWバイオマス,KWPCO-SPC(注10)の石炭火力の2011年運転開始,EDC(注11)の20MWナスロ地熱(注12),セブEDCの246MW増設の2010〜2011年運転開始,などである。

またミンダナオ系統(注14)では,ミナージ(注15)の8MW水力の2011年運転開始,HEDCORシブラン(注16)の42.5MWの2009年12月〜2010年運転開始,EDC(注17)の50MWミンダナオ3地熱の2014年運転開始,など,100.5MWである。エネルギー省(注5)によると,これらの1,020MWでは十分でなく,近年中に新規4,100MWの電源が必要となる。

(注)F (1) 090926F Philippines, business.inquirer,(2) title: DOE banks on new power plants Plants’ capacity not enough to address shortfall,(3) http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20090925-226918/DOE-banks-on-new-power-plants,(4) By Amy R. Remo,Philippine Daily,Inquirer,First Posted 22:55:00 09/25/2009,MANILA, Philippines,(5) Department of Energy,DOE,(6) GN Power,(7) Visayas grid,(8) Luzon grid,(8) Panay Energy Development Corp,(9) Green Power Panay,(10) Kepco-SPC,(11) Energy Development Corp,(12) 20-MW Nasulo geothermal facility,(13) Cebu Energy Development Corp,(14) Mindanao grid,(15) Minergy Cabulig,(16) Hedcor Sibulan Inc,(17) EDC,(18) Energy Secretary Angelo T. Reyes,(19) photo source: http://thinkgeoenergy.com/wp-content/uploads/2009/04/edc_website.jpg,(18) map source: http://www.napocor.gov.ph/2007Annual/NPC2007AR.pdf,(19)

今日の参考資料

●090926F Philippines, business.inquirer
フィリッピンのエネルギー省が9プロジェクトで1,000MW投入を期待
DOE banks on new power plants Plants’ capacity not enough to address shortfall
http://my.reset.jp/adachihayao/index090926F.htm

http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20090925-226918/DOE-banks-on-new-power-plants

最近の関連資料

○090921C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの地元企業がビサヤス系統に25億ペソの水力投入を計画
Oriental Energy lines up P2.5-B hydropower plant
http://www.mb.com.ph/articles/221481/oriental-energy-lines-p25b-hydropower-plant
○090911B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのミンダナオの石炭火力は更に遅れる
Construction of coal power plant delayed
http://www.bworldonline.com/BW091009/content.php?id=045
○090907A Philippines, bworldonline
フィリッピンのHEDORがベングットで120MW水力群建設へ
Hedcor to build hydroelectric plant in Benguet
http://www.bworldonline.com/BW090709/content.php?id=042


2009年9月25日 ー 中国の政府系ファンドが資源へ方針転換 ー

1998年以降,我々が,財政投融資を基本としたJBICの国際金融に大いに注目した時期があった。アジアの開発基金として重要な役割を果たしていたが,その原資は何だったのだろうか。今思い起こすと,それは当時400兆円に上った国民の郵便貯金であった。海外での日本のアセットを増やすという意味で,我々も発電分野で注目し,電力民間開発IPPで,米国のコントラクターがそれを持っていってしまうのに注意を喚起していた。

財政投融資の制度は残っているけれども,JBICの資金は順次起債に依存するようになった,と理解している。日本の外貨準備100兆円は何処に行っているのか,と調べたら,殆どは米国債を買っていることを学んだ。だから今,JBICが国際金融で民間企業の海外進出を支援している部分には,外貨準備は使われていない。おそらく,JBIC独自の起債に,一部,財政投融資が使われているのだろう,この辺り,私も不確かである。

外貨準備は,企業が一生懸命海外で稼いだ外貨である。国内の円の通貨は,少し極論だが,いつでも紙幣を印刷すれば出てくるので,内需は日本限りの資産である。でも稼いだ外貨は,純粋に国際的な利益だから,最大限に活用すべきだと思う。殆どが米国債という安全ではあるが,利益の少ない投資だ。積極的に,海外の資源開発資金に使ったらどうか,と思うが,日本の財務省には,リスクの問題で反対意見が多いという。

ソブリン・ウエルス・ファンドSWFという言葉が新聞を賑わせているので,調べてみたら,言うなれば,政府系ファンド,のことだ。中国は,外貨準備のうちの2,000億ドルを使ってCIC,即ち中国投資有限責任公司を組織し,海外の投資事業に運用している。外貨準備が増えてくるに従って,米国債の他,経営に苦しんだ米系の銀行,モルガン・スタンレーなどに投資したが,2008年末に金融危機で,CICは,67億ドルの損失を被ったという。

2009年に至って,この中国版政府系ファンドは,金融危機の大きな損害を契機に反省し,方向転換を図った。考え方はこうだ,今や中国は経済発展著しく,これを支えるエネルギーも含めた原材料の将来の需給が大いに危ぶまれている,今ここに手にした外貨は,この経済成長を支えるために,海外の資源,石炭,銅,鉄鉱石,などの鉱山を抑えて行くことが,将来の中国人が生き延びるための,重要な手段になる,というのだ。

中国の外貨準備高は,2009年6月末で2.13兆ドルに達している。殆どは米国債だが,この際,積極的に,長期に亘って国家に利益をもたらす資源への投資に転換した,と世界の専門家は見ているわけである。日本のバブル期には,日本企業は海外の不動産を買いまくって,あっという間にすべてを失った。私の知人でも,2,000億円の借金を,欧州の不動産を売り飛ばして返済したと言う,すべてを失ったわけだ。

私は,日本の金融界の識者は或いは政府の金融の指導層は,もっともっと研究して日本民族の将来生き残りのための枠組みを基本に,真剣に企業をあるべき方向に誘導すべきだ。民間企業は海外でも全く短期的で自分の利益でしか動かない,この民間の海外進出の勝手気ままな意欲を統合して,日本民族を世界の中で将来あるべき方向に誘導する責任がある。資源は国際市場で自由に得られる,という思いこみは間違いかも知れない。

この一週間のこの中国系政府ファンドの動きに注目が集まっている。この水曜日,2009年9月23日,インドネシアで発電用石炭の最大の生産企業であるPTブミに19億ドルを,また,同じ時期に,カナダの多様化鉱山企業テック資源に15億ドルを投資し,この3ヶ月で実に42.5億ドルを投資している。なお,世界の最大のSWFはアブダビ投資庁で,石油利益を元に,1兆ドルの原資を誇っている。


今日の主たるテーマー

●090925G China, business.asiaone
中国の政府系ファンドが世界の資源への投資を拡大
China sovereign fund boosts resource interests
http://my.reset.jp/adachihayao/index090925G.htm

http://business.asiaone.com/Business/News/Story/A1Story20090924-169741.html
●090925I Thailand, Bangkok Post
タイのラチャブリ電力がラオスの水力の遅れから風力発電に投資へ
Ratchaburi targets wind Billions of baht for new projects planned
http://my.reset.jp/adachihayao/index090925I.htm

http://www.bangkokpost.com/business/economics/24456/ratchaburi-targets-wind


その他の世界のエネルギー関連ニュース

○090925A Vietnam, vietnamnews
ベトナム国会経済委員会が国家電力開発戦略の審議
Viet Nam reaches electricity target
http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=03IND240909
○090925B Vietnam, vietnamnews
ベトナムの原子力発電所開発の気運が増してきた
Viet Nam pushes for nuclear power
http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=01IND240909
○090925C India, netindian
インドのガス探査と石炭計画の入札現場説明がシドニーで
NELP-VIII and CBM-IV road show held in Perth
http://netindian.in/news/2009/09/23/0003459/nelp-viii-cbm-iv-road-show-held-perth
○090925D India, webnewswire
インドのCLPが1320MWのジャジャール火力の資金調達完了
CLP India concludes financing arrangements for 1320 MW Jhajjar Power Plant
http://www.webnewswire.com/node/464290
○090925E China, reuters
中国の湖錦濤主席の演説は中国の新しい時代の始まり
Hu's carbon commitment marks new era for China
http://www.reuters.com/article/latestCrisis/idUSPEK325868
○090925F China, reuters
中国のオーストラリア資源への投資
Chinese investments in Australian resources
http://www.reuters.com/article/rbssIndustryMaterialsUtilitiesNews/idUSSYD53769220090924
○090925H Cambodia, phnompenhpost
カンボジアのカムチャイなどのダム開発に地元民が首都集合
Villagers gather to express dam concerns
http://www.phnompenhpost.com/index.php/2009092428554/National-news/villagers-gather-to-express-dam-concerns.html


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○日本の温室効果ガス25%削減目標がが住まいにも影響
http://www.asahi.com/housing/column/TKY200909250206.html
○インドの火力発電所で建設中の煙突が倒壊,死者100人超える恐れ
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/accidents/2645935/4657219
○ベネズエラ大統領,原油価格は来年初めまでに1レル80ドル以上に
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-11648720090925
○中国高官発言,中国の二酸化炭素「排出ピーク」は2030−40年
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0925&f=business_0925_077.shtml
○中国は排出削減の実施で低炭素経済の発展に弾み
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0925&f=politics_0925_005.shtml


本文

●中国の政府系ファンドが世界の資源への投資を拡大

China's 200-billion-dollar sovereign wealth fund is pouring money into resources firms to quench the Asian giant's thirst for raw materials and diversify its investments, analysts said Thursday. In the past three months alone, China Investment Corp (CIC) has invested more than four billion dollars in companies in Canada, Indonesia and Hong Kong with interests in coal, copper and iron ore.

昨日も,中国の政府系ファンド(注5),中国投資公司CIC(注6)が,インドネシアの石炭企業PTブミ(注14)に,19億ドルの投資を発表したばかりである。ここに来て,政府系ファンド(注5)の話題が増えてきた,ある程度の警戒感を持って。2,000億ドルの資金を持つCIC(注6)が,中国の経済発展への重要な原資である一次資源獲得への活動を強めてきた,との専門家の観測である。

CIC(注6)は過去に,米国の金融企業,モルガン・スタンレー(注7)やブラックストーン(注8)への投資,更には米国国債(注11)への資金投下を行ってきたが,今回の金融危機で大きな損失を出して,政策の転換に踏み切ったようである。この3ヶ月の間に,カナダ,インドネシア,香港を中心に,石炭,銅,鉄鉱石に対して,総計40億ドルに上る投資を行った。

過去の痛い経験から,長期に亘って国家に利益をもたらす資源への投資に転換した。中国の外貨準備は2009年6月末現在で,2.13兆ドルに達していて,その殆どを余り利益の上がらない米国国債などで保有している。2007年には,50億ドルを,モルガン・スタンレー(注7)やブラックストーン(注8)に注ぎ込んだが,金融危機で67億ドルの損失を被っている。この経験が,CIC(注6)の政策変更に大きな圧力となった。

この水曜日,2009年9月23日,インドネシアで発電用石炭の最大の生産企業であるPTブミ(注14)に19億ドルを,また,香港籍の商品取引企業ノーブル・グループに,850百万ドル,また同じ時期に,カナダの多様化鉱山企業テック資源(注16)に15億ドルを投資し,この3ヶ月で実に42.5億ドルを投資している。また,内モンゴルで希土類を扱うバオガン・グループ(注17)に,数十億元の合弁を持ちかけている。

この一連のCIC(注6)の行動は,明らかに米国で出した債務を懸念している。CIC(注6)は,このような形の債務を避けて,今後は,国家の長期的発展に資するための資源分野の投資に,大きく舵を切ったことは明かである。

(注)G (1) 090925G China, business.asiaone,(2) title: China sovereign fund boosts resource interests,(3) ttp://business.asiaone.com/Business/News/Story/A1Story20090924-169741.html,(4) Thu, Sep 24, 2009,AFP,BEIJING,(5) sovereign wealth fund,(6) China Investment Corp (CIC),(7) US bank Morgan Stanley,(8) Blackstone Group,(9) Sherman Chan, an Australia-based analyst for Moody's Economy.com,(10) 2.13 trillion dollars at the end of June,(11) US Treasury bonds,(12) low-yielding instruments,(13) Ren Xianfang, a Beijing-based analyst with Global Insight,(14) PT Bumi Resources,(15) Noble Group,(16) Teck Resources,(17) Baogang Group of Inner Mongolia,(18) Royal Bank of Scotland strategist Brian Jackson,(19) picture source: http://www.china-inv.cn/cicen/resources/resources.html,(20)

今日の参考資料

●090925G China, business.asiaone
中国の政府系ファンドが世界の資源への投資を拡大
China sovereign fund boosts resource interests
http://my.reset.jp/adachihayao/index090925G.htm

http://business.asiaone.com/Business/News/Story/A1Story20090924-169741.html

最近の関連資料

●090924E Indonesia, reuters
インドネシアの石炭企業の債務に中国投資基金が19億ドル借款供与
Indonesia's Bumi says China's CIC lends $1.9 bln
http://my.reset.jp/adachihayao/index090924E.htm
●090911I China, chinadaily
中国の国家石油CNPCが海外資源のための300億ドル獲得
CNPC gets $30b to fund acquisitions
http://my.reset.jp/adachihayao/index090911I.htm
●090910P China, businessspectator
中国の石炭獲得に対しオーストラリアの石炭企業が関心
Chinese interest in Australia coal ticks up as prices fall
http://my.reset.jp/adachihayao/index090910P.htm


●タイのラチャブリ電力がラオスの水力の遅れから風力発電に投資へ

Ratchaburi Electricity Generating Holding Plc (RATCH) plans to invest more in wind-power projects, possibly in the North and Northeast, for which it is now conducting a feasibility study. Thawat Vimolsarawong, senior executive vice-president for business development, said billions of baht in new investment would be spent on additional wind-power project, with further details should be concluded within next year.

タイのラチャブリ電力(注5)が,タイの北部及び東北部で大々的に風力発電開発に臨む,というもので,ラチャブリ電力(注5)としては,再生可能エネルギーには風力しか採算に合うものはない,と断言している。風力の建設費は,KW当たり6万バーツ,約1,784ドル相当,20万円程度と言っている。少し安いが,ラチャブリ電力(注5)の言うとおり,他の再生可能エネルギーで採算に合うものはないだろう。

この記事で,ラチャブリ電力(注5)が扱っているラオスのプロジェクトについての状況に触れている。460MWのナムグム第3水力(注14)及びセピアンセナムノイ水力(注15)は,EGAT(注16)と売電単価について交渉中であるが,2013年に運転開始の予定であったが,建設費の値上がりなどで,交渉は遅れており,1年から2年,遅れが出るだろう。

600MWのナムグム第2水力(注17)については,工事は80%完成しており,来年,2010年に運転開始できる見込みである。ホンサ・リグナイト石炭火力(注18)については,現在bは売電単価について,タイの閣議決定を待っているところで,2年内にも建設工事を開始し,2015年に運転開始の予定である。

(注)I (1) 090925I Thailand, Bangkok Post,(2) title: Ratchaburi targets wind Billions of baht for new projects planned,((3) ttp://www.bangkokpost.com/business/economics/24456/ratchaburi-targets-wind,(4) Writer: VICHAYA PITSUWAN,Published: 25/09/2009 at 12:00 AM,(5) Ratchaburi Electricity Generating Holding Plc,(6) wind-power projects,(7) Thawat Vimolsarawong, senior executive vice-president for business development,(8) each megawatt of wind power, 60 million baht,(9) 60-megawatt wind farm worth 4.274 billion baht in Khao Kho, Phetchabun,(10) Royal Forestry Department,(11) 1,000 rai of land,40m*40m,(12) Sustainable Energy Corporation (SEC),(13) Renewable Energy Co,(14) Nam Ngum 3 hydropower project,(15) Xe Pien Xe Nam Noi hydropower project,(16) Electricity Generating Authority of Thailand (Egat),(17) Nam Ngum 2 plant,(18) lignite-fired Hong Sa plant,(19) President Noppol Milinthanggoon,(20)

今日の参考資料

●090925I Thailand, Bangkok Post
タイのラチャブリ電力がラオスの水力の遅れから風力発電に投資へ
Ratchaburi targets wind Billions of baht for new projects planned
http://my.reset.jp/adachihayao/index090925I.htm

http://www.bangkokpost.com/business/economics/24456/ratchaburi-targets-wind

最近の関連資料

●090730B Laos, nationmultimedia
タイのラチャブリ電力が需要の低迷で開発のペースを落とす
Ratch lowers 7-year power generation target
http://my.reset.jp/adachihayao/index090730B.htm
●090617A Laos, news.asiaone
ラオスのナムトウン2水力の工事に遅れがでている
Laos's largest dam behind schedule company
http://my.reset.jp/adachihayao/index090617A.htm
●090517A Thailand, nationmultimedia
タイのエネルギー委員会がラオスのホンサ石炭火力を買電
Hongsa Lignite power sale deal approved
http://my.reset.jp/adachihayao/index090517A.htm


2009年9月24日 ー インドネシアのガス資源と石炭事情 ー

先日来,南シナ海に浮かぶ南沙諸島の問題に注目してきた。南沙諸島は,基本的にフィリッピンがその領土であることを主張して強硬であるが,特に,マランパヤ・ガス田の地図から,そのすぐ向こうに南沙諸島がある,などというのは,すぐには結びついてこない。しかし,ちょっと世界地図を広げてみると,マランパヤ・ガス田から手が届きそうな位置に,南沙諸島があることに気づく。

南沙諸島は,一説によると,2,000億バレルの原油を包蔵している,と報じられている。さて,46兆立方フィートの天然ガス包蔵の可能性が報じられているインドネシアのナツナ・ガス田だが,これはリアウ諸島の一角で,こんなに北に飛び出しているのに,誰もインドネシアの領土であることに異議を申し立てない。何か歴史的な意味合いがあるのだろうが,マレーシアが自分の領域だ,と言っても,そうかも知れない,と思うような位置である。

それでもマレーシアのペトロナスは,ナツナからマレー半島へ,ガス・パイプラインを敷設して,お金を払って天然ガスをその工業団地に輸入している。このナツナ・ガス田は,1970年にイタリア企業によって発見されているが,需要地へ遠いことと,炭酸ガスの含有量が70%と多いために,採算が難しい,とエクソンが言って,開発が遅れた。ペトロナスが契約したのは,発見から32年を経た2002年である。

2002年の時点で,20年契約,百万Btu当たり2.8ドル,だから,インドネシア政府としては何とか価格改定を行いたいと交渉してきたが,ここにいたってペトロナスも,価格改定の交渉の席に着くことになったようだ。なぜ天然ガスは百万Btuで話をするのか,それなら石炭も石油もそうすべきではないか,と思っていたが,最近になって換算表を眺めていて,1000立方フィートが,大体,百万Btuなのだ,と知った,恥ずかしい。

今日は,インドネシアの資源の話が続く。インドネシアは世界最大の発電用石炭の輸出国である。インドネシアの石炭は,世界的にも余り大きいとは言えない。確認埋蔵量は,約614億トンで,南アフリカやオーストラリアの900億トンレベルよりも小さい。そのうちの72%は,南スマトラと東カリマンタンに偏って存在する。パプアでは地質的に大きなポテンシャルを持っていると考えられているが,調査が進んでいない。

インドネシアの石炭生産については,年間約1億5,000万トン程度と考えられるが,今手元に2008年の資料がない。今日,話題になっているPTブミは,2008年に約6,000万トンを生産しているので,インドネシア有数の石炭企業と考えてよい。このPTブミに,中国の政府系SWF資金が大量に流れ込むことになった。この総額2,000億ドルとも言われる中国政府系資金のインドネシアへの融資総額は,19億ドルである。

この中国の国家投資基金SWFについては,CGIの日本語解説(注5)があるので,正確にはそちらを見て頂きたい。1980年代に,その貿易黒字から,日本も世界から大いに警戒されたわけであるが,この中国の国家資金については,2,000億ドルという巨額の黒字を,このCIC(注5)が一手に引き受けており,問題は,他の西欧の政府系基金と違って,CIC(注5)の内部の不透明さに,特に米国金融界は警戒をしている。

一文を借りるが,「巨額の政府系資金が国家戦略の一環として,特定の産業の一部企業の株式を大量に保有し,その事業体を実質的に議決権を通して経営参画する動きがあれば問題が生じる。特にその資金が国家戦略上重要な産業,資源エネルギーなどの国家の機能存続に係わる重要な基幹産業への投資の比重が増大すれば,国家は通商防衛上,その投資動向に関心を示し,保有株数の上限枠を設ける必要が出てくる。」。


今日の主要なテーマー

●090924D Indonesia, upstreamonline
インドネシアのナツナ・ガス田でペトロナスが価格で妥協へ
Petronas agrees to reset Natuna price
http://my.reset.jp/adachihayao/index090924D.htm

http://www.upstreamonline.com/incoming/article191932.ece
●090924E Indonesia, reuters
インドネシアの石炭企業の債務に中国投資基金が19億ドル借款供与
Indonesia's Bumi says China's CIC lends $1.9 bln
http://my.reset.jp/adachihayao/index090924E.htm

http://www.reuters.com/article/rbssConsumerGoodsAndRetailNews/idUSJAK52115520090923


その他世界のエネルギー関連ニュース

○090924A India, trak.in news
インドの景気刺激策で世界銀行が43億ドル,10億ドルは送電線
World Bank approves $4.3-bn loan for India
http://trak.in/news/world-bank-approves-4-3-bn-loan-for-india/7139/
○090924B India, Economic Times
インドのラメシュ環境相が中国の湖錦濤演説を評価してインドも見習うと
India can learn lessons from China, says Jairam Ramesh
http://timesofindia.indiatimes.com/news/india/Climate-Change-India-can-learn-lessons-from-China-says-Jairam-Ramesh/articleshow/5045898.cms
○090924C India, Economic Times
インドのラメシュ環境相が中性子実験設備の建設現場を視察
Construction of India’s neutrino-detection lab opposed by environmentalists
http://trak.in/news/construction-of-indias-neutrino-detection-lab-opposed-by-environmentalists/7263/
○090924F China, probeinternationa
中国が水力を中心に料金システムに手を加え始めた
China begins tweaking the price of electricity
http://www.probeinternational.org/three-gorges-probe/china-begins-tweaking-price-electricity
○090924G Kazakhstan,hydroworld
カザフスタンの300MW水力プロジェクトの送電線に世界銀行が支援
World Bank approves loan to support Kazakhstan project
http://www.hydroworld.com/index/display/article-display/6444846494/s-articles/s-hrhrw/s-hydroindustrynews/s-newdevelopment/s-2009/s-09/s-world-bank_approves.html


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○米国が政策転換,ミャンマーと直接対話へ,特使任命の方針
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2009092400194
○岡田外相がパキスタンのクレシ外相と会談,パキスタン早期訪問で一致
http://mainichi.jp/select/world/news/20090924k0000e010014000c.html
○インド宇宙研究機関(ISRO)が海洋と大気を調査,観測衛星を打ち上げ
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200909230019.html
○中国の政府系ファンドCICが資源関連投資を加速,ブミなどに27.5億ドル投資
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003011&sid=a.ve5HDOoVjE&refer=jp_asia
○住友商事,九電など,中国内蒙古自治区の風力発電事業の本格商業運転を開始
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=231787&lindID=5


本文

●インドネシアのナツナ・ガス田でペトロナスが価格で妥協へ

Malaysia’s Petronas has bowed to pressure from Jakarta to renegotiate the price of gas supplies from ConocoPhillips’ Natuna Sea block. "Last month, Petronas agreed to a revision of the price of gas supplied to the Duyong complex," BPMigas planning deputy Achmad Luthfi told the Jakarta Post.

1970年に発見されたナツナのガス田(注6)であるが,推定埋蔵量46兆立方フィートと言われながら,そのかけ離れた位置と炭酸ガスが70%含まれているという難しさから,長年,開発が見送られてきた。なぜこのようなリアウ諸島の中のナツナ環礁が,南シナ海の南端まで,インドネシア領として張り出しているのか,歴史的な背景があるのだろう。すぐ北の南沙諸島は,周辺国の紛争の渦中にあるというのに。

結局現状では,マレーシアに送る以外に利用することは困難で,どの様な経緯があるのか,フィリッピンのCONOCO(注5)がマレーシアのPETORONAS(注4)にガスパイプラインで輸送し,マレーシアのドウヨン・工業団地に送られている。46兆立方フィートという東南アジアでは最大のガス田であるから,将来は海上LNGプラントの発想などを考えているのだろう。

このマレーシアへのガス供給契約では,CONOCO(注5)とPETORONAS(注4)が2002年に20年間の供給契約を締結しているが,その契約価格は,百万Btu当たり2.80ドルという低いものである。この価格の改定が,関係者の間で協議されてきたが,PETORONAS(注4)が改訂に応じようとしなかった。しかし当初の,日量385億Btuが,昨年,2008年には2090億Btuまで上がって,事情が変わってきた。

ここにいたって,PETORONAS(注4)も,改訂に応ずる姿勢を見せてきたようで,これから交渉が始まるようだ。エネルギー資源に敏感なインドネシア国会だが,ある国会議員(注12)は,インドネシアは,2002年から2008年までの間で,4兆ルピア,約412百万ドル相当,の損失を受けている,と関係者を非難している。

(注)D (1) 090924D Indonesia, upstreamonline,(2) title: Petronas agrees to reset Natuna price,(3) ttp://www.upstreamonline.com/incoming/article191932.ece,(4) Petronas,(5) ConocoPhillips,(6) Natuna Sea block,(7) Duyong complex,(8) BPMigas,(9) BPMigas planning deputy Achmad Luthfi,(10) $2.80 per million British thermal unit,(11) 38.5 billion British thermal units (bbtu),(12) Lawmaker, Wahyudin Munawir,(13) map surce: http://www.petrostreamz.com/admin/uploads/whitepapers/IPA03-E-068-Heri-Ekstrand.pdf,(14) photo source: http://www.ascopegas.com.my/ascopewss/paperdb/Document%20Library1/1/APCE-2005/D1-West-Natuna-PCSB.pdf,(15)

今日の参考資料

●090924D Indonesia, upstreamonline
インドネシアのナツナ・ガス田でペトロナスが価格で妥協へ
Petronas agrees to reset Natuna price
http://my.reset.jp/adachihayao/index090924D.htm

http://www.upstreamonline.com/incoming/article191932.ece

最近の関連資料

●090219E Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのプルタミナがナツナガス田で政府補償を要求
Pertamina asks for government guarantee for Natuna
http://my.reset.jp/adachihayao/index090219E.htm
●090211A Indonesia, The Jakarta Post
カラ副大統領,原油ガスで海外企業に支配させない
RI may prefer lead role in oil, gas: Kalla
http://my.reset.jp/adachihayao/index090211A.htm
●090114D Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのセプ,エクソンのガス田権利は4年前に失効
Exxon’s rights in Natuna terminated since 2005 Govt
http://my.reset.jp/adachihayao/index090114D.htm
●080618E Indonesia, The Jakarta Post
政府,ナツナのガス田開発で,プルタミナへ開発権益
Govt entrusts Pertamina with Natuna block
http://www.thejakartapost.com/news/2008/06/17/govt-entrusts-pertamina-with-natuna-block.html


●インドネシアの石炭企業の債務に中国投資基金が19億ドル借款供与

China's $200 billion CIC sovereign wealth fund has lent Indonesian coalminer PT Bumi Resources Tbk (BUMI.JK) $1.9 billion in its latest move to secure exposure to global commodities. In less than a week, China Investment Corporation has also bought a 14.5 percent stake in trading firm Noble Group (NOBG.SI) for $850 million and agreed a cooperation pact with commodity trader Glencore [GLEN.UL>. [ID:nSP502382].

インドネシアは世界最大の発電用石炭の輸出国である。インドネシアの石炭は,世界的にも余り大きいとは言えない。確認埋蔵量は,約614億トンで,南アフリカやオーストラリアの900億トンレベルよりも小さい。そのうちの72%は,南スマトラと東カリマンタンに偏って存在する。パプアでは地質的に大きなポテンシャルを持っていると考えられているが,調査が進んでいない。

石炭生産については,年間約1億5,000万トン程度と考えられるが,今手元に2008年の資料がない。今日,話題になっているPTBumi(注6)は,2008年に約6000万トンを生産しているので,インドネシア有数の石炭企業と考えてよい。このPTBumi(注6)に,中国のSWF資金(注5)が大量に流れ込むことになった。この総額2000億ドルとも言われる中国政府系資金のインドネシアへの融資総額は,19億ドルである。

この中国の国家投資基金SWFについては,CGIの日本語解説(注5)があるので,正確にはそちらを見て頂きたい。1980年代に,その貿易黒字から,日本も世界から大いに警戒されたわけであるが,この中国の国家資金については,2000億ドルという巨額の黒字を,このCIC(注5)が一手に引き受けており,問題は,他の西欧の国家基金と違って,CIC(注5)の内部の不透明さに,特に米国金融界は警戒をしている。

(注)E (1) 090924E Indonesia, reuters,(2) title: Indonesia's Bumi says China's CIC lends $1.9 bln,(3) ttp://www.reuters.com/article/rbssConsumerGoodsAndRetailNews/idUSJAK52115520090923,(4) Wed Sep 23, 2009 9:33am EDT,JAKARTA, Sept 23 (Reuters),(5) CIC sovereign wealth fund,(6) PT Bumi Resources,(7) China Investment Corporation,(8) Ari Hudaya, president director and CEO of Bumi,(9) PT Samuel Sekuritas Indonesia,(10) Straits Asia Resources,(11) Adaro Energy (ADRO.JK),(12) Berau Coal,(13) Bakrie family,(14) photo source: http://www.bumiresources.com/index.php?option=com_content&task=view&id=11&Itemid=26,(15) map source: http://regest.files.wordpress.com/2009/06/indonesia-coal-resources2.jpg,(16)

今日の参考資料

●090924E Indonesia, reuters
インドネシアの石炭企業の債務に中国投資基金が19億ドル借款供与
Indonesia's Bumi says China's CIC lends $1.9 bln
http://my.reset.jp/adachihayao/index090924E.htm

http://www.reuters.com/article/rbssConsumerGoodsAndRetailNews/idUSJAK52115520090923

最近の関連資料

○090912G Indonesia, news.alibaba
インドネシアの石炭企業が在庫調整でトン66ドルまで値下げ
Indonesia Coal-Prices at $66, suppliers offer at bargain prices
http://news.alibaba.com/article/detail/energy/100169759-1-indonesia-coal-prices-%252466%252C-suppliers-offer.html
●090828F Indonesia, reuters
インドネシアのPLNが190万トンの亜瀝青炭を購入
Indonesia's PLN buys 1.9 mln T/year coal for new power plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090828F.htm
●090714A Indonesia, thejakartapost
インドネシアのPLNが国内石炭火力で石炭入札へ
PLN holds tenders to buy coal
http://my.reset.jp/adachihayao/index090714A.htm
●090317B Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア政府がプマラン石炭火力の入札開示へ
Govt to soon open bid for Pemalang power plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090317B.htm
●081204D Indonesia, The Jakarta Post
タイ企業,インドネシアの石炭火力に関心
Thai investors eye coal-fired power plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index081204D.htm


2009年9月23日 ー 中国が南沙諸島共同開発を示唆 ー

南シナ海の南沙諸島,改めて地図を開くと,フィリッピンが強くその固有の領土を主張しているのに対して,まるで子供がおやつを取り合いするように,ブルネイ,マレーシア,ベトナム,中国,台湾,などがその領土権を主張して,紛糾している。古来は漁業権の問題であったが,南シナ海の中心部にある珊瑚礁地帯として,一説には2,000億バレルとも言われる原油の埋蔵量が,今は各国の大きな関心である。

太平洋戦争がなければ,日本も領有権を主張したいところであろう。しかし日本は,経済成長時代に国際市場で自由に石油が手に入った経験がいつまでもその根っこにあって,今でもエネルギー資源に対して,甚だ淡泊である。南沙諸島で昨年,2008年に,ベトナム,中国,フィリッピンで共同の物理探査を実施したが,これがフィリッピンで今,問題になっており,憲法裁判所に当事者達が訴追されている。

この重要な時期に,マニラ駐在の中国大使が微妙な発言を行った。領有権問題は,ロシアと中国の関係が示すように,50年経っても100年経っても解決しない,ここで関係諸国は,南沙諸島の共同開発の合意に向かって話し合ったらどうか,というのである。領有権問題は,一歩でも引いた方が負け,と決まっているところでこの発言は,中国の経済成長が,南沙諸島の原油開発に,待ったなしの状態,と言うことだろう。

フィリッピンとしては,まさにマランパヤ油田の延長線上の問題であり,海軍を増強してでも南沙諸島の領有権を守りたい意向である。中国大使も,共同開発の合意さへ無理な状態かも知れない,と悲観論である。しかし中国は,いつでも南沙諸島を領有を主張するだけの海軍力を増強しているし,海南島方向から,深海ボーリングの準備を進めている。フィリッピンの領有権を認めて,商業的な共同開発合意,など無理ですかね。

昨日は,中国の湖錦濤主席が地球温暖化で画期的な提案を行う,と言うので,国際社会が緊張していたが,今朝の日本の新聞は鳩山演説で埋めつくされ,朝日新聞などは,湖錦濤演説は僅か2行だった。炭素強度を指標として削減に努める,としたが具体的な目標がなかったことが,今朝の結果である。アルゴア氏は,中国が舞台に上がっただけで画期的な出来事,と評している。

炭素強度,GDP当たりの温暖化ガス排出量,と考えてもう一度数字を並べると,GDP1兆ドル当たり,世界全体は3.79億トン,米国が3.93億トン,日本が2.44億トン,ドイツが2.13億トン,中国が6.31億トン,インドが8.93億トンとなる。この計算で行くと,日本で1,000円の弁当を食べると,24キログラムの炭酸ガスがポッと出るが,中国で同じ1,000円の弁当を食べると,63キログラムの炭酸ガスが出ることになる。

フィリッピンのサンロケ水力などのIPPA入札に,東京電力,丸紅などのTEAMが参入する。このIPPAは,NPCの電気引き取りの肩代わりの他に,2025年頃にBOT期間が終了しての発電所の引き取りも,そのIPPA落札者の権利となる。ここでちょっと考えてしまうのは,BOT,即ち,建設運営して,20年などの一定期間が経過した時点で,フィリッピン政府に所有権を移管する,という趣旨である。

なかなか資金が集まらない東南アジア諸国の電源開発で,それらの国を助けるため,当初20年間は民間企業,IPP企業が運営して,その後当該政府に移管して,その国の電源整備に資する,というのがBOT方式の本来の意味であった。ところが,フィリッピンのIPPA制度では,IPP企業の設備を他の民間企業が引き取る,という,一見,不思議な帰結になっている。関電のBOTを東電が引き取る,何かおかしくない?


今日の主なテーマー

●090923B Philippines, ap.mysinchew
フィリッピンの南沙諸島で中国は策なく共同開発すべし
China no solution in sight to Spratlys dispute
http://my.reset.jp/adachihayao/index090923B.htm

http://ap.mysinchew.com/node/29487?tid=78
●090923G China, forbes
中国の湖錦濤主席が炭素強度で2020年までに対GDP目標達成へ
China's Hu vows to cut carbon output per GDP by 2020
http://my.reset.jp/adachihayao/index090923G.htm

http://www.forbes.com/feeds/reuters/2009/09/22/2009-09-22T185435Z_01_N22195458_RTRIDST_0_NS-CLIMATE-CHINA-UPDATE-3-PIX-TV.html


今日の他の世界のエネルギー関連ニュース

○090923A Coal, in.reuters
石炭価格でアジアの基準であるオーストラリア炭70ドルに
Asia Coal-Prices tops $70 as traders seek bargains
http://in.reuters.com/article/domesticNews/idINSYD50868020090922
○090923C India, ptinews
インドのNTPCがリライアンスと4.2ドルでガス供給
NTPC may sign deal with RIL this week for natural gas
http://www.ptinews.com/news/294327_NTPC-may-sign-deal-with-RIL-for-natural-gas-at-USD-4-20-mmBtu
○090923D China, reuters
中国の水力の価格を石炭火力と同じとする実験開始
China to lift hydropower feed-in price in pilot plan
http://www.reuters.com/article/rbssIndustryMaterialsUtilitiesNews/idUSPEK24910020090922
○090923E China, news.xinhuanet
中国が気候変動で途上国支援策を発表
China issues six measures to assist developing countries
http://news.xinhuanet.com/english/2009-09/22/content_12097326.htm
○090923F Philippines, bworldonline
フィリッピンのサンロケ水力などのIPPA入札に東電丸紅など参入
Listed holding company to join Aboitiz Power, TeaM Energy in bid for hydropower contracts
http://www.bworldonline.com/BW092309/content.php?id=045
○090923H Ethiopia, goodnewsethiopia
エチオピアのEEPCが中国企業とゲネールダワ・ダムなど協定
EEPCo signs accord with Chinese companies to build power projects
http://www.goodnewsethiopia.com/2009/09/22/eepco-signs-accord-with-chinese-companies-to-build-power-projects/


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○民主党の温暖化対策に内外から逆風,産業界の合意形成難航も
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090923AT3S2200S22092009.html
○鳩山外交スタート,「対中接近」潜む危うさ,米国に懸念も
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090923AT3S2201422092009.html
○国連事務総長が,「鳩山演説は新たな息吹」,と
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090923/erp0909231006002-n1.htm
○ADBが2009年のタイのGDP成長率予測を引き下げ,マイナス3.2%
http://thai.news-agency.jp/articles/article/2733
○中国の温室効果ガスの削減努力表明も数値目標なし
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200909230001.html
○中国の原子力発電が大規模な発展期に入る
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/236603/


本文

●フィリッピンの南沙諸島で中国は策なく共同開発すべし

China sees no solution in sight to territorial disputes over potentially oil-rich South China Sea regions so it has begun to discuss possible joint projects with other claimant countries to avoid confrontations, a Chinese official said Tuesday.

一説には,2,000億バレルの原油が眠っているとも言われる南シナ海(注5)の南沙諸島(注6)は,その領有権を巡って,ブルネイ,中国,マレーシア,フィリッピン,台湾,ベトナムの,実に6カ国が争っている。2カ国でも難しい領有権の問題で,6カ国が争うのも,それも周辺海域の漁業権の問題だけではなく,原油ガスの探査,開発の権利が関係してくるからだ。太平洋戦争がなかったら日本もこの争いに参加しているだろう。

昨年,2008年に,フィリッピン国家石油PNOC(注9),中国国家海洋石油CNOOC(注10),ベトナム国家石油VOGC(注11)が合同で物理探査を実施したが,フィリッピンの憲法裁判所が,中国,ベトナムと他国と共同でフィリッピン領と称する地域を調査したことは,憲法違反である,現在審議中である。このような困難な中で,マニラ駐在の中国大使が発言した。

中国大使の発言。南沙諸島の領有問題は,とてもすぐに解決すると言うことは困難だろう,ロシアと中国の領有問題も50年以上がかかっている,エネルギーが大切なこの時期に,小異を捨てて,関係国で共同開発を目指すべきではないか,というのである。しかし,中国大使は,この共同開発さへ困難な状況だ,と認めている。共同開発を口にするさへ困難な状況で発言したこと自体,一歩前進とはとれないか。

(注)B (1) 090923B Philippines, ap.mysinchew,(2) title: China no solution in sight to Spratlys dispute,(3) ttp://ap.mysinchew.com/node/29487?tid=78,(4) MANILA, Philippines (AP),(5) South China Sea,(6) Spratlys,(7) Ambassador Liu Jianchao,(8) Association of Southeast Asian Nations,(9) Philippine National Oil Co.,(10) China National Offshore Oil Corp.,(11) Vietnam Oil and Gas Corp.,(12) By JIM GOMEZ/Associated Press Writer,(13) map spurce: http://www.japanfocus.org/data/schinasea.gif,(14) photo source: http://www.nansha.org.cn/books/2/the_nanshas_spratlys_disputes-backcover.jpg,(15)

今日の参考資料

●090923B Philippines, ap.mysinchew
フィリッピンの南沙諸島で中国は策なく共同開発すべし
China no solution in sight to Spratlys dispute
http://my.reset.jp/adachihayao/index090923B.htm

http://ap.mysinchew.com/node/29487?tid=78

最近の関連資料

●090902F Philippines, abs-cbnnews
フィリッピンのマランパヤ問題は他の油田開発に大きな影響
'Malampaya case affects other oil fields, Spratlys claim'
http://my.reset.jp/adachihayao/index090902F.htm
○090902A Philippines, businessmirror
フィリッピンのパラワンのガスは州の外で州に権利はない
NG Palawan has no share in gas deal
http://businessmirror.com.ph/home/top-news/15452-ng-palawan-has-no-share-in-gas-deal.html
○090831A Philippines, newsbreak
フィリッピン政府とマアランパヤ州の間で20年の100億ドルの収入配分で白熱
Palace, Palawan face off over Malampaya’s $10 billion http://newsbreak.com.ph/index.php?option=com_content&task=view&id=6675&Itemid=88889066
●090718F Philippines, businessmirror
フィリッピンのマランパヤ・ガス田もいよいよ限界になってきた
Malampaya output tweaked
http://my.reset.jp/adachihayao/index090718F.htm


●中国の湖錦濤主席が炭素強度で2020年までに対GDP目標達成へ

Hu makes China's first promise of measurable curbs,Blunts impact by giving no firm target number,China shows "impressive leadership" says Al Gore (Adds details, analysis). Chinese President Hu Jintao on Tuesday promised to put a "notable" brake on the country's rapidly rising carbon emissions, but dashed hopes he would unveil a hard target to kickstart stalled climate talks.

昨日から,中国が何か重大発表をやる,というので注意してみていた。今朝の日本の新聞は,大々的な鳩山首相の25%削減演説で埋めつくされていたが,その中で中国の湖錦濤主席の演説要旨は,ほんの一行だけだった。炭素強度,という言葉が事前に流れていたが,これは中国の自己の目標として行く,今は具体的な目標数値は出さない,と言うことで,まあ回りは,そんなものだろう,という感じである。

アルゴア氏(注5)は,この湖錦濤主席(注6)の演説を,重要視している,と発言している。それは今まで中国は,先進国が京都議定書の削減義務を遂行することが先決,と言う主張であったから,ここで中国が自ら削減目標を,数値はないが方法論を述べただけでも,中国が温暖化ガス削減の舞台に上ってきた,ことを意味するというのである。昨日も計算したが,炭素強度を,温暖化ガス排出量とGDPの関係で表すと次の通り。

世界の温暖化ガス排出量は230億トン,世界のGDP総額は60兆6900億ドルで1兆ドル稼ぐのに3.79億トンの排出となる。同じ計算をしてみると,米国が56.1億トン排出で14兆2646億ドルだから1兆ドル当たり3.93億トン,日本が12.0億トンで4兆9238億ドルだから1兆ドル当たり2.44億トン,ドイツが7.8億トンで3兆6675億ドルだから1兆ドル当たり2.13億トン,となる。

これに対して,中国は27.8億トン排出で4兆4016億ドルだから1兆ドル当たり6.31億トン,インドは10.8億トン排出で1兆2097億ドルだから1兆ドル当たり8.93億トンとなる。中国と日本を比べると,実に中国は2.6倍近い温暖化ガスを排出していることになる。これを炭素強度と定義するなら,中国は何を言いたいのだろう。日本と同じレベルになるまで,先進国は新興国を支援すべし,となるのだろうか。

(注)G (1) 090923G China, forbes,(2) title: China's Hu vows to cut carbon output per GDP by 2020,(3) ttp://www.forbes.com/feeds/reuters/2009/09/22/2009-09-22T185435Z_01_N22195458_RTRIDST_0_NS-CLIMATE-CHINA-UPDATE-3-PIX-TV.html
,(4) By Paul Eckert and Claudia Parsons,UNITED NATIONS (Reuters),(5) Al Gore,(6) Chinese President Hu Jintao,(7) carbon intensity,(8) Yang Ailun of Greenpeace China,(9) Todd Stern, special envoy on climate change in the United States,(10) carbon trading scheme,(11)

今日の参考資料

●090923G China, forbes
中国の湖錦濤主席が炭素強度で2020年までに対GDP目標達成へ
China's Hu vows to cut carbon output per GDP by 2020
http://my.reset.jp/adachihayao/index090923G.htm

http://www.forbes.com/feeds/reuters/2009/09/22/2009-09-22T185435Z_01_N22195458_RTRIDST_0_NS-CLIMATE-CHINA-UPDATE-3-PIX-TV.html

最近の関連資料

●090922G China, easybourse
中国がこの気候変動会議で運輸,産業効率,再生可能などで画期的な提案の可能性
China To Launch Impressive CO2 Policies -De Boer
http://my.reset.jp/adachihayao/index090922G.htm
○090826L Climate change,english.people
中国は水資源もCOP15で交渉の範囲に入れるべきと
Water should be included in the climate negotiations in Cop 15
http://english.people.com.cn/90001/90781/90879/6738854.html
○090825O China, tradingmarkets
中国の最大規模の太陽光発電所が着工
CHINA'S LARGEST SOLAR POWER PLANT BEGINS CONSTRUCTION IN QINGHAI
http://www.tradingmarkets.com/.site/news/Stock%20News/2491935/
○090825P China, reuters
中国のグリーンエネルギー政策と暗い空との矛盾
The Great Paradox of China Green Energy and Black Skies
http://www.reuters.com/article/mnCarbonEmissions/idUS37179272320090818


2009年9月22日 ー 中国が気候変動に炭素強度で重要提案へ ー

この作業をしながらロンドンの音楽番組を聞いているが,時々ニュースが入ってくる,何度も何度も,間もなく始まるニューヨークの気候変動会議で,中国の湖錦濤主席が,今年,2009年12月のコペンハーゲンでのCOP15における合意に向けて,野心的な提案を行う,と報じている。ニューヨークに到着した中国訪問団の一人が,UN気候変動事務局長のボーア氏の耳に囁いた言葉が,燎原の火のように,ニューヨークを席巻している。

折角,鳩山首相が,1990年比温暖化ガス25%削減を2020年までに実現,大きな注目を浴びながら準備していったのに,この湖錦濤主席の提案があるというので,鳩山さんの演説がかき消されてしまっている。湖錦濤主席が何を言い出すのだろうか,もう間もなく会議が始まるので,この文章が公開される頃には,湖錦濤主席の演説が終わっているだろう。皆が合意できる野心的な案,その様なものがあるのだろうか。

EUの環境担当大臣であるミリバンド氏は,湖錦濤主席の提案は,「炭素強度」,を基本にする案であろう,と推測している。「炭素強度」,とは何であろうか,いろいろな意味が考えられる,例えば,鉄1トンを創り出すのに何トンの炭酸ガスを排出するか,なども一つの指標であろうが,どうも世界では,炭素強度と言ったときは,各国のGDP当たりの温暖化ガス排出量だという,それで果たして中国やインドが合意できるとは思えないが。

因みに,概数だが年量で試算してみると,世界の温暖化ガス排出量は230億トン,世界のGDP総額は60兆6900億ドルで1兆ドル稼ぐのに3.79億トンの排出となる。同じ計算をしてみると,米国が56.1億トン排出で14兆2646億ドルだから1兆ドル当たり3.93億トン,日本が12.0億トンで 4兆9238億ドルだから1兆ドル当たり2.44億トン,ドイツが7.8億トンで3兆6675億ドルだから1兆ドル当たり 2.13億トン,となる。

これに対して,中国は27.8億トン排出で4兆4016億ドルだから1兆ドル当たり6.31億トン,インドは10.8億トン排出で1兆2097億ドルだから1兆ドル当たり8.93億トンとなる。中国と日本を比べると,実に中国は2.6倍近い温暖化ガスを排出していることになる。これを炭素強度と定義するなら,中国は何を言いたいのだろう。日本と同じレベルになるまで,先進国は新興国を支援すべし,となるのだろうか。

この数字を見て感ずることは,さすがにドイツの優位性である。太陽光やゴミの選別をして何になる,と私は思っているが,それでも先進国の中で僅かの差を追い求めて行くことの難しさも感ずる。努力と効果が全く釣り合わない。そのような高価な太陽光を犠牲を払って設備したり,毎日毎日面倒くさいゴミの選別をするよりは,中国やインドに出かけていって,原子力や水力の開発に手を貸す方が,どれだけ効果が大きいか。

同じ一つの地球だから,中国で貢献した方が効果的だ。同じ一つの地球だから,何処で努力しても,温暖化対策という面では,同じだから。そこで面白いのは,ヒマラヤの氷河湖決壊問題だ。ヒマラヤの回りに,中国,インド,ネパール,パキスタン,ブータン,バングラデシュ,と実に30億人の人々が同じ影響を受けている,これを統合しようと言うのが,インドのラメシュ環境大臣の発想だ。日本の原子力も,ヒマラヤに貢献するのだから。



今日の主要テーマー

●090922F India, cfr.org
インドの気候変動対策でラメシュ大臣が先進国の義務は40%削減と
India's Climate Change Forecast
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm

http://www.cfr.org/publication/20248/indias_climate_change_forecast.html?breadcrumb=%2Fpublication%2Fpublication_list%3Ftype%3Dinterview
●090922G China, easybourse
中国がこの気候変動会議で運輸,産業効率,再生可能などで画期的な提案の可能性
China To Launch Impressive CO2 Policies -De Boer
http://my.reset.jp/adachihayao/index090922G.htm

http://www.easybourse.com/bourse/actualite-financiere/2nd-update-china-to-launch-impressive-co2-policies-de-boer-734614


その他の世界エネルギー関連ニュース

○090922A Vietnam, msnbc.msn
ベトナムのメコンデルタなど世界のデルタに人口集中などで沈下が起きている
Most major river deltas are sinking, study finds
http://www.msnbc.msn.com/id/32957136/ns/us_news-environment/
○090922B Thailand, hydroworld
タイのEGATが小水力など再生可能エネルギー開発で約6.4億ドル設定
Thailand's EGAT focused on hydropower
http://www.hydroworld.com/index/display/article-display/5683689016/s-articles/s-hrhrw/s-hydroindustrynews/s-smallhydro/s-2009/s-09/s-thailand_s-egat_focused.html
○090922C Srilanka, dailymirror
スリランカの送電網などにインド企業が進出の積極的な動き
Indian companies eyeing Sri Lanka for projects
http://www.dailymirror.lk/DM_BLOG/Sections/frmNewsDetailView.aspx?ARTID=62261
○090922D Philippines, business.inquirer
フィリッピンのサンロケ水力などIPPA入札に少なくとも7社が参入の意向
Seven firms to vie for 3 IPPAs
http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20090922-226334/Seven-firms-to-vie-for-3-IPPAs
○090922E India, thehindubusinessline
インドのNTPCが国内ガスへの依存増大から第8次探査NELPへ参入視野
NTPC exploring tie-ups with oil PSUs for NELP-VIII bid
http://www.thehindubusinessline.com/2009/09/22/stories/2009092251680100.htm
○090922H Bhutan, google.com
ブータンの首都西部でマグニチュード6.3の地震で11人が犠牲に
Earthquake kills at least 11 in remote, mountainous Bhutan, shakes northeast India
http://www.google.com/hostednews/canadianpress/article/ALeqM5jB1OaFPLV5VittevkpDoAYLyvR7Q


日本語エネルギー関連ユース

○2010年のアジアの成長は64%とADBが見通し,0.4%上方修正
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090922AT3K2200922092009.html
○中国の人口が2033年にピークを迎え15億人前後に
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090922AT2M2100O21092009.html
○日本とEUの外務大臣が会談,温暖化対策で協力合意
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009092200212
○国連気候変動サミットが間もなく,9月22日,ニューヨークで開催
http://japanese.cri.cn/881/2009/09/22/1s147264.htm
東電やJパワーが水力発電の設備増強,CO2削減に対応
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090922AT1D2101521092009.html


本文

●インドの気候変動対策でラメシュ大臣が先進国の義務は40%削減と

India and China have long maintained their economic growth will suffer if they accept binding emission targets under an international agreement on climate change. Instead, they have called for mitigation commitments by the developed world and financial support from rich countries to help developing countries adapt to climate change.

インドの電力省の副大臣から環境大臣に昇任したラメシュ氏(注5)には,私も注目してきた。ラメシュ氏(注5)は本当は開発部署に置いておくべき人物であるが,今年,2009年12月に向かってのコペンハーゲンのCOP15では,中国と共に,インドが重要なポジションにあり,これからのラメシュ氏(注5)の動きに注目しておこう。北京で中国の解振華・環境担当相(注9)と会談し,クリントン長官にも強気の応対をした。インタビュー記事である。

ラメッシュ環境大臣(注5)のポイントは二つあり,一つは,先進国は,2020年までに温暖化ガス排出を1990年レベルで40%削減,と,2050年までに摂氏プラス2度の上限はナンセンス,という点である。40%削減というのは既に中国とも話し合われたもので,新興国には制限を設けない,という点を強調している。

もう一つ,ラメッシュ環境大臣(注5)が焦点を置いている問題で注目すべきは,ヒマラヤの氷河湖決壊問題である。この氷河湖決壊は,ヒマラヤ周辺国が同じように被害を受ける,という点で,インド,中国,ネパール,パキスタン,ブータンなどに共通のテーマーで,欧米や日本の過去の発展がヒマラヤを通じて周辺国に困難をもたらしている,という考え方は,周辺国,特に中国との結束上の問題で核心をなす。

(注)F (1) 090922F India, cfr.org,(2) title: India's Climate Change Forecast,(3) ttp://www.cfr.org/publication/20248/indias_climate_change_forecast.html?breadcrumb=%2Fpublication%2Fpublication_list%3Ftype%3Dinterview。(4) Interviewee: Jairam Ramesh, Minister of State for Environment and Forests, India,Interviewer: Jayshree Bajoria, Staff Writer,September 21, 2009,(5) Jairam Ramesh, Minister of State for Environment and Forests,(6) binding emission targets,(7) December conference in Copenhagen,(8) 1997 Kyoto Protocol,(9) Xie Zhenhua,解振華,(10) 40 percent reduction in emissions by the developed world by 2020 with 1990 reference levels,(11) two-degree Celsius proposal,(12) L'Aquila agreement of the G8,(13) photo source:: http://www.huffingtonpost.com/huff-wires/20090720/as-clinton-india/images/4fe7981d-b4cf-4f1e-9afb-18571ff596b1.jpg,(14)

今日の参考資料

●090922F India, cfr.org
インドの気候変動対策でラメシュ大臣が先進国の義務は40%削減と
India's Climate Change Forecast
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm

http://www.cfr.org/publication/20248/indias_climate_change_forecast.html?breadcrumb=%2Fpublication%2Fpublication_list%3Ftype%3Dinterview

最近の関連資料

●090913E India, Economic Times
インドでの石炭への盛り上がりは温暖化の中でどうなっているか
Investment in coal suddenly becomes hot favourite
http://my.reset.jp/adachihayao/index090913E.htm
○090902G India, hindu
インドのシン首相が干魃と戦い抜くことが可能だと
We can tackle drought, says Manmohan Singh
http://www.hindu.com/2009/09/02/stories/2009090257940100.htm
○090829G India, samaylive
インドのラメシュ環境相は中国のシンクタンクの提案である2030年ピークに慎重対応
India concerned over China think tank's proposal on emissions
http://www.samaylive.com/news/india-concerned-over-china-think-tanks-proposal-on-emissions/651965.html
○090828E India, en.cop15
インドのラメシュ環境相が北京で温暖化削減で怪気炎
India to rich nations Call our bluff
http://en.cop15.dk/news/view+news?newsid=1972
●090812A India, gulfnews
インドと中国は氷河湖決壊問題で同じテーブルに着かざるを得ない
Melting glaciers bring Delhi and Beijing to table
http://my.reset.jp/adachihayao/index090812A.htm
●090812B India, newsweek
インドのラメシュ環境相はクリントン長官にインドはもう十分に気候変動対策を行っていると
He Protests Too Much India is already going green.
http://my.reset.jp/adachihayao/index090812B.htm


●中国がこの気候変動会議で運輸,産業効率,再生可能などで画期的な提案の可能性

The top United Nations climate official said Monday China is poised to unveil on Tuesday new policies to fight climate change that could help international negotiations ahead of a critical meeting in December. Yvo de Boer, executive secretary of the U.N. Framework Convention on Climate Change, said he has been told that Chinese officials will present a series of new policies on transportation, industrial efficiency, renewable energy and other areas.

2009年9月22日,今日の気候変動会議では,中国の湖錦濤主席(注15)が,画期的な提案を行う,と言うので,いろいろな推測が飛び出している。このHPが公開される頃には,湖錦濤主席の演説は始まっているのだろうが,中国の代表団の一人がボアUN気候変動事務局長(注5)に,2009年12月のコペンハーゲンに向けて,その合意を基本的に助けるものだ,伝えている。

EU代表のミリバンド氏(注6)は,おそらく炭素強度(注7)を主題としたものだろう,と意見を述べている。炭素強度とは,いろいろな意味があるのだろう,しかしここで問題となる炭素強度(注7)とは,単純に,GDP当たりの炭素排出量だと思われる。ここで炭素強度(注7)を持ち出すことが果たして中国に有利なのかどうか,疑問があるが,中国がもっとも恐れているのは炭素関税(注18)であることを考えれば,納得も行く。

(注)G (1) 090922G China, easybourse,(2) title: China To Launch Impressive CO2 Policies -De Boer,(3) ttp://www.easybourse.com/bourse/actualite-financiere/2nd-update-china-to-launch-impressive-co2-policies-de-boer-734614,(4) (Updates with comments from U.K. environment minister, political analyst, background and details) ,By Mark Peters and Ian Talley Of DOW JONES NEWSWIRES NEW YORK -(Dow Jones),(5) Yvo de Boer, executive secretary of the U.N. Framework Convention on Climate Change,(6) Ed Milliband, the U.K.'s secretary of state for energy and climate change,(7) carbon intensity goal,(8) U.N. Secretary General Ban Ki-moon,(9) Conference of the Parties, or COP,(10) Kyoto Protocol,(11) Pittsburgh,(12) carbon-intensity standard,(13) emission-intense economies,(14) European Commission President Jose Barroso,(15) Chinese President Hu Jintao,(16) U.S. President Barack Obama,(17) John Podesta, head of the advocacy group Center for American Progress,(18) carbon border tariffs,(19) Copenhagen,(20) China Beijing Environment Exchange,(21) Chicago Climate Exchange,(22) China National Petroleum Corp.,(23) CCX Chairman and founder Richard Sandor,(24) http://www.djnewsplus.com/access/al?rnd=s53LLwtDa2kUP3PSE6PUiw%3D%3D,(25) graph source: http://www.oxfamblogs.org/fp2p/wp-content/uploads/global-co2-emissions.png,(26) photo source: http://teamgaia.files.wordpress.com/2007/06/climatechange1.jpg

今日の参考資料

●090922G China, easybourse
中国がこの気候変動会議で運輸,産業効率,再生可能などで画期的な提案の可能性
China To Launch Impressive CO2 Policies -De Boer
http://my.reset.jp/adachihayao/index090922G.htm

http://www.easybourse.com/bourse/actualite-financiere/2nd-update-china-to-launch-impressive-co2-policies-de-boer-734614

最近の関連資料

●090902H China, steelguru
中国の再生可能エネルギー開発と送電網でせめぎ合い
Power grids struggling on renewable energy purchase rule in China
http://my.reset.jp/adachihayao/index090902H.htm
○090826J China, chinaknowledge
中国は再生可能エネルギー基金の創設を検討中
China mulls setting up renewable energy development fund
http://www.chinaknowledge.com/Newswires/News_Detail.aspx?type=1&NewsID=26509
○090826L Climate change,english.people
中国は水資源もCOP15で交渉の範囲に入れるべきと
Water should be included in the climate negotiations in Cop 15
http://english.people.com.cn/90001/90781/90879/6738854.html
○090825O China, tradingmarkets
中国の最大規模の太陽光発電所が着工
CHINA'S LARGEST SOLAR POWER PLANT BEGINS CONSTRUCTION IN QINGHAI
http://www.tradingmarkets.com/.site/news/Stock%20News/2491935
○090825P China, reuters
中国のグリーンエネルギー政策と暗い空との矛盾
The Great Paradox of China Green Energy and Black Skies
http://www.reuters.com/article/mnCarbonEmissions/idUS37179272320090818
●090806A China, nytimes
中国代表が気候変動対策の妥結に向けて楽観論を展開
China Sees Climate Accord, Without Strict Limits
http://my.reset.jp/adachihayao/index090806A.htm
●090717A China, tpmcafe.talkingpointsmemo
中国を訪問した米国チュウ長官は気候変動で対立点を協議
US Energy Secretary Stephen Chu in China
http://my.reset.jp/adachihayao/index090717A.htm
●090717B China, chinadaily
中国政府は先進国の炭素関税案でWTOを無視すると反論
Carbon tariff 'an excuse' to protect trade
http://my.reset.jp/adachihayao/index090717B.htm
●090611A China, worldchanging
中国はクリーンエネルギー経済への転換を始めた
China Begins Transition To A Clean-Energy Economy
http://my.reset.jp/adachihayao/index090611A.htm


2009年9月21日 ー タイのEGATが2010年に停電の可能性 ー

タイの電力の70%は天然ガス依存で,そのうち25%はミャンマーのヤナダ・ガス田からのパイプラインによる輸入,またタイ湾の天然ガスの確認埋蔵量は少なく,枯渇が心配されている。先日から,パイプラインの故障が相次いで天然ガスの供給不足が起こり,EGATが心配している,天然ガスへの大きな依存が,実際に現象となって現れてきて,この状態が続けば,2010年に停電の可能性がある,とEGATを心配させている。

この機会に,タイの電力諸元を整理しておこう。タイの国土面積は,51.4万平方km,人口は,6,739万人,GDP総額は, 2,730億ドル。電力設備は2008年末で,28,482MW,このうちEGATが,13,615MWで48%, IPPが,12,151MWで43%,SPP(小規模IPP)が,2,073MWで7%,輸入が,640MWで2%である。2009年7月までの6ヶ月間の発電実績で,天然ガス70%,リグナイト22%,水力5%,輸入他 3%となっている。

ピーク需要は,2009年6月に起こっており,20,845MW,その6月のピーク値に対するロードファクターは84.4%である。タイが902MWを輸入することになっているラオスのナムトウン第2水力プロジェクトは,今年,2009年11月にも送電を開始する見込みで,大いに期待されているが,EGATによると,タイ東北部の需給バランスはこれでとれることになるが,肝心の西部及び南部の需要には耐えきれない,と心配している。

ガス火力が順当に動けば,KWh当たり2バーツ,約5.93セント相当,で供給できるが,石油火力を動かすと,KWh当たり3〜5バーツ,約8.89〜14.82セント相当,がかかり,ディーゼルを動かす羽目になると,8バーツ,約23.72セント相当,もかかってしまう。来年度,2010年度までとなっている政府の補助金が大きく積み重なってくる恐れがあり,基本価格に考えている原油価格がバレル40ドルに対して,現状70ドルも不安要因。

タイが経済の落ち込みで設備過剰と考えられてきたが,もうはや,来年,2010年の電力需給を心配しなければならないところまで来ているのか。関係者が常に心配してきたこと,それは過度の天然ガス依存である。EGATや政府は,石炭火力によるこの弊害の除去に努力してきたが,民意が受け入れない。今日のEGATの発言の中には,石炭火力や原子力への,国民の啓蒙の意味も含まれているのであろう。

先日も,ベトナムの原子力の担当者が,東南アジアでの原子力発電の導入は,ベトナムが先になるだろう,とし,タイも計画を進めているが,タイでは多くの国民が反対で大変だ,それに比べてベトナムは,地点も決定し,国民の90%が,原子力の導入に同意している,とタイの状況を述べていた。そのタイは,今日も,3000人規模の,タクシン派,反タクシンのデモがぶつかりあっている。

中国。中国の発改委の張国宝副首相が,水力の地元住民対策として,水力発電の卸売単価を上げることを検討中だ,という。現在の卸売単価は,個別の発電所の条件で異なるが,石炭火力がKWh当たり,0.4〜0.5元,約4〜5セント相当,であるのに対し,水力は低く,0.2〜0.3元,約2〜3セント相当,に抑えられている。昨年,2008年の水力設備は,170,000MW,発電量は,5,633億KWhであった。


今日の主たるテーマー

●090921A Thailand, Bangkok Post
タイのEGATは2010年以降に天然ガス不足で停電の可能性
Egat warns of more blackouts
http://my.reset.jp/adachihayao/index090921A.htm

http://www.bangkokpost.com/business/economics/24241/egat-warns-of-more-blackouts
●090921F China, chinadaily
中国が水力プロジェクトによる住民救済で卸売り価格を値上げ視野
China to hike wholesale hydropower electricity price
http://my.reset.jp/adachihayao/index090921F.htm

http://www.chinadaily.com.cn/china/2009-09/20/content_8713273.htm


その他の世界のエネルギー関連ニュース

○090921B Srilanka, dailynews
スリランカのCEBは今後毎年250〜300百万ドルが電源に必要と
Energy sector needs $ 250m to 300m annually
http://www.dailynews.lk/2009/09/21/bus01.asp
○090921C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの地元企業がビサヤス系統に25億ペソの水力投入を計画
Oriental Energy lines up P2.5-B hydropower plant
http://www.mb.com.ph/articles/221481/oriental-energy-lines-p25b-hydropower-plant
○090921D India, Economic Times
インドの国家アルミ企業が原子力導入など多様化を視野に
National Aluminium plans nuclear power plant
http://www.thaindian.com/newsportal/business/national-aluminium-plans-nuclear-power-plant_100249959.html
○090921E India, dnaindia
インドの国家石炭CILが世界の石炭鉱山の選別で強力な委員会を組織
Coal India vets EoIs from 52 global firms
http://www.dnaindia.com/money/report_coal-india-vets-eois-from-52-global-firms_1291838


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○日本の鉄鋼輸出の中韓頼みは転換の必要へ,JFEや神鋼
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090921AT1D100BM20092009.html
○9月22日の国連気候変動サミットでは新興国支援が焦点
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090921AT2M2000M20092009.html
○古川和男博士のトリウムに関し「原発技術」の独占提供先を募集
http://www.business-i.jp/news/for-page/chizai/200909210006o.nwc
○温暖化の途上国支援を強化について「鳩山イニシアチブ」は自公枠組み拡充
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200909210030a.nwc
○鳩山首相の「気候」演説は削減率より効率で貢献をすべきである
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090921/stt0909210327001-n1.htm


本文

●タイのEGATは2010年以降に天然ガス不足で停電の可能性

Thailand may face more frequent power blackouts next year as electricity demand rises with the economic recovery, says a senior executive of the Electricity Generating Authority of Thailand (Egat). A foreman from Italian-Thai Development Plc, one of the investors in Nam Theun 2 in Laos, inspects construction at the site, where new capacity will become available in November.

最近のニュースで,タイのガスパイプラインが故障頻発で,電力の70%を天然ガスに依存していることから,石油火力を稼働させたり,10億バーツの経費が嵩んでいるが,景気回復と共に,来年,2010年以降の電力需給に問題があり,停電も起こしかねない,とEGAT(注5)のスタット副総裁(注8)が心配している。タイへの供給,920MWのラオスのナムトウン第2水力(注7)は,今年,2009年11月にも運転開始する。

しかし,このナムトウン第2水力(注7)の電力は,タイの東北部の需要を満たすだけで,依然としてタイ西部及び南部は適切な新規電源がなく,苦慮している。天然ガスへの依存度が余りにも高いことが問題である。設備としては25%の余裕があるが,燃料供給を考えると,需給が危ない。停電の1日前,亜他は3日前での警戒警報を発令できるよう,計画中だという。東北部は2,000MWの供給力が出来て,需要と見合っている。

ガス火力が順当に動けば,KWh当たり2バーツ,約5.93セント相当,で供給できるが,石油火力を動かすと,KWh当たり3〜5バーツ,約8.89〜14.82セント相当,がかかり,ディーゼルを動かす羽目になると,8バーツ,約23.72セント相当,もかかってしまう。来年度,2010年度までとなっている政府の補助金が大きく積み重なってくる恐れがあり,基本価格に考えている原油価格がバレル40ドルに対して,現状70ドルも不安要因。

原油価格は,来年度,2010年度は更に上がって,バレル80ドルになることも予測され,現在の補助金積み重なり分の200億ドルが,補助金期限の2010年7月までには,300億バーツに達する恐れがある。

(注)A (1) 090921A Thailand, Bangkok Post,(2) title: Egat warns of more blackouts,(3) ttp://www.bangkokpost.com/business/economics/24241/egat-warns-of-more-blackouts,(4) Writer: YUTHANA PRAIWAN,Published: 21/09/2009 at 12:00 AM,(5) Electricity Generating Authority of Thailand (Egat),(6) Italian-Thai Development Plc,(7) 920MW Nam Theun 2 hydropower project,(8) Sutat Patmasiriwat, Egat's deputy governor for power generation,(9) fixed rate for the fuel tariff (Ft),(10)

今日の参考資料

●090921A Thailand, Bangkok Post
タイのEGATは2010年以降に天然ガス不足で停電の可能性
Egat warns of more blackouts
http://my.reset.jp/adachihayao/index090921A.htm

http://www.bangkokpost.com/business/economics/24241/egat-warns-of-more-blackouts

最近の関連資料

●090729C Thailand, nationmultimedia
タイの金融危機でラオスのナムグム2水力が遅延
Ch Karnchang delays its Lao unit's listing
http://www.nationmultimedia.com/2009/07/27/business/business_30108379.php
●090626C Thailand, Bangkok Post
タイの国家石油PTTはミャンマーからのガス輸入に遅れ
PTT seeks M9 delivery delay
http://my.reset.jp/adachihayao/index090626C.htm


●中国が水力プロジェクトによる住民救済で卸売り価格を値上げ視野

China would make pilot moves to raise hydropower electricity prices in a bid to subsidize residents who made way for the power projects, Zhang Guobao, vice minister of the National Development and Reform Commission, China's top economic planning agency, said over the weekend. "The commission is about to raise hydropower electricity prices to the same level as coal-fired power plants in a pilot move," Zhang was quoted as saying by the Caijing business magazine Saturday.

中国の電源設備は遂に8億KW,800,000MW,に達したが,2020年までに水力設備は3億KW,300,000MWにするとの計画である。現在の水力設備は,170,000MWである,10年間で76%増,の計算になる。果たして大丈夫か,というのは,最近の報道で水力建設の環境問題が大きく取り上げられ,各地で工事の中止が頻発している。地元住民への配慮,が浮かび上がってくる,日本が歩いて来た道である。

発改委の張国宝副首相(注5)が,水力の地元住民対策として,水力発電の卸売単価を上げることを検討中だ,という。現在の卸売単価は,個別の発電所の条件で異なるが,石炭火力がKWh当たり,0.4〜0.5元,約4〜5セント相当,であるのに対し,水力は低く,0.2〜0.3元,約2〜3セント相当,に抑えられている。昨年,2008年の水力設備は,170,000MW,発電量は,5,633億KWhであった。

これは,設備で全体の21.6%,発電量で,全体の16.4%である。1993年に始まって,今年,2009年6月末に完了した三峡ダムの移住民の数は,127万人に達している。張国宝副首相(注5)は,水力発電の卸売単価の改定について,まだどの地域からこの措置を開始するか,委員会の中で検討中である,と説明している。

(注)F (1) 090921F China, chinadaily,(2) title: China to hike wholesale hydropower electricity price,(3) ttp://www.chinadaily.com.cn/china/2009-09/20/content_8713273.htm,(4) (Xinhua),Updated: 2009-09-20 22:54,BEIJING,(5) Zhang Guobao, 張国宝,vice minister of the National Development and Reform Commission,(6) China Electricity Council,(7) photo source: http://cheeju.wordpress.com/2008/11/21/7-wonders-of-modern-engineering/,(8) map source: http://www.yangtzeriver.org/map/china-map.jpg,(9)

今日の参考資料

●090921F China, chinadaily
中国が水力プロジェクトによる住民救済で卸売り価格を値上げ視野
China to hike wholesale hydropower electricity price
http://my.reset.jp/adachihayao/index090921F.htm

http://www.chinadaily.com.cn/china/2009-09/20/content_8713273.htm

最近の関連資料

○090920D China, news.xinhuanet
中国の水力発電設備は2020年までに300,000MWに達する
China's installed capacity of hydropower to hit 300 mln kw in 2020
http://news.xinhuanet.com/english/2009-09/19/content_12081458.htm
○090913G China, english.cctv
中国の三峡ダムは長江開発のシンボルの世界の注目
Three Gorges performane
http://english.cctv.com/program/newshour/20090912/103168.shtml
○090825Q China, reuters
中国の発電設備は遂に8億kWに達した
China's power generating capacity tops 800 GW
http://www.reuters.com/article/GCA-GreenBusiness/idUSTRE57F08J20090816
●090806C China, chinacsr.
中国の金沙江のダムでNGOが初めて環境省へ抗議
MEP Accused Of Illegal Environmental Behavior
http://my.reset.jp/adachihayao/index090806C.htm
●090722A China, redorbit
中国四川省の長江上流の渓洛渡ダムで工事を急いで危険な状態に
China’s Xiluodu Dam Faces Problems With New Audit Report
http://my.reset.jp/adachihayao/index090722A.htm
●090717C China, english.people.com
中国貴州省の3,000MWゴウピタン水力が運転開始
Biggest hydro-power station in Guizhou starts trial run
http://my.reset.jp/adachihayao/index090717C.htm


2009年9月20日 ー バングラデシュが2015年にも原子力発電 ー

国民の豊かさと国土,に注目して調べてみると,1平方m当たりで幾らのGDPを稼ぎ出しているか,日本は1,302ドル,スイスが1,202ドル,ドイツが1,027ドル,EU全体では427ドル,米国が154ドル,中国が46ドル,インドが37ドル,インドネシアが27ドル,である。国土の中での道路や鉄道やダムの密度を調べてみようと思うが,まだ旨く資料に行き当たっていない。100平方mの土地なら年間130万ドルを稼ぎ出していることになる。

これだけのGDPをたたき出すには,相当に国土が使いつくされていなければ出来ないだろう。おそらく,道路やダムの密度は,日本は飛び抜けて大きいのではないか。自然環境から生まれるGDPは多くないので,どうしても狭い日本で,国民の生活を豊かにしようとすれば,社会資本の充実が欠かせない。羽田から東京の都心に向かうと,一体この町は,幾らのお金がかかっているのだろう,と思ってしまう。

特に,バングラデシュやアフリカから帰国して,羽田に着いて高速バスに乗り,あの東京湾の社会資本の壮大さに圧倒されることがしばしばで,こんなにお金をかけても神は怒らないのだ,と思ってしまう。泉南のゴルフ場から湾岸線を走るときもそうだ,大丈夫かな,と思ってしまう。その様な観点で日本の国土を眺めた人が今の民主党の中にいるのだろうか。日本の豊かさは,充実した社会資本に支えられているのだと。

バングラデシュは,現在,5,198MWの電源設備を持っているが,現状で,1,000〜1,500MWの不足と見られている。国民の40%がまだ電気を使用していない。電源の90%は東部の天然ガスに依存しているが,枯渇の危険に脅かされている。バングラデシュは,今から40年以上も前,1966年に,カナダの技術的支援で,原子力を造ろうと,計画していたが果たせなかった。

先日,2009年8月27日のこのサイトに,中国とバングラデシュの会議の模様を報告している。バングラデシュは中国に対して,原子力発電所の建設支援を要望したが,計画が出来たら見てみよう,と返事をしたきりで,何の音沙汰もない。中国は,全く中国のために使い道がない,と見たら,何と冷たいことか。インドに取り囲まれたバングラデシュは,中国にとって地政的価値がないのだ。

困惑したバングラデシュは,今年,2009年5月に,ハシナ首相の主導で,ロシアと協力を進めることで合意し,IAEAも同意している状況下にある。この状況下の中で,オスマン科学技術相を団長とする8人のメンバーでモスクワを訪問し,ロシアの原子力公社ROSATOMと技術支援に関する協力を協議することとなった。現在の計画は,600MWであるが,ハシナ首相は,1,000MWも視野に入れている。

2015年の運転開始を目指しているが,資金調達については,ロシアとは必ずしも円滑には進んでいないようで,当面の費用,150百万ドルについて,国際社会の支援を呼びかけている。2015年と言えば,東南アジア諸国に先駆けて,と言うことになるが,日本企業も,まずベトナムから,というのが偽りのないところだ。原子力発電はODAでは支援しないと言うことで,OECDで合意しているようだ。


今日の主なテーマー

●090920E Bangladesh, nation.ittefaq
バングラデシュはロシアの協力で600MWの原子力発電所を視野に
Proposed N plant to generate 600 MW power initially
http://my.reset.jp/adachihayao/index090920E.htm

http://nation.ittefaq.com/issues/2009/09/20/news0806.htm


その他の世界のエネルギー関連ニュース

○090920B Vietnam, thanhniennews
ベトナムの北部のマオケ火力などに中国輸銀が借款供与へ
Chinese bank to fund shipyard expansion, power plant
http://www.thanhniennews.com/business/?catid=2&newsid=52538
○090920C India, indiaprwire
インドのCLPが1320MWのジャジャール火力で資金調達
CLP India concludes financing arrangements for 1320 MW Jhajjar Power Plant
http://www.indiaprwire.com/pressrelease/oil-energy/2009091834055.htm
○090920D China, news.xinhuanet
中国の水力発電設備は2020年までに300,000MWに達する
China's installed capacity of hydropower to hit 300 mln kw in 2020
http://news.xinhuanet.com/english/2009-09/19/content_12081458.htm


今日の日本語エネルギー関係ニュース

○タイで,タクシン氏失脚から3年,支持・反対両派が大規模集会
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20090919D2M1902119.html
○気候変動サミット,鳩山首相,「25%削減」,表明へ,途上国支援も提唱
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090920AT3S1901119092009.html
○「途上国との溝狭まる」,17カ国の温暖化会議閉幕
http://www.usfl.com/Daily/News/09/09/0919_019.asp?id=73373


本文

●バングラデシュはロシアの協力で600MWの原子力発電所を視野に

State Minister for Science and ICT Yafez Osman has said the proposed nuclear plant in northwestern Ruppur is expected to produce initially at least 600-mw electricity as the country reached an initial understanding with Russia for technological assistance for the ambitious project.

1億の民を有するバングラデシュは,エネルギー,特に電力供給に悩んでいる。現在の電力設備は,5,198MWであるが,現状で,1,000〜1,500MWの不足と見られている。国民の40%がまだ電気を使用していないし,5,198MWの90%は,東部からの天然ガスに依存しており,その枯渇に脅えている。そのため,ブータンやミャンマーからの水力発電による電力輸入も模索している。

1966年,今より40年以上も前に,カナダの協力で原子力発電を計画し,バングラデシュの西北部,ガンジス河とブラマプトラ河が合流する付近の,ルプール(注6)に約260エーカーの土地も準備していた。この計画は立ち消えとなったが新たに今年,2009年5月に,ハシナ首相(注10)の主導で,ロシアと協力を進めることで合意し,IAEA(注9)も同意している状況下にある。

この状況下の中で,オスマン科学技術相を団長とする8人のメンバーでモスクワを訪問し,ロシアの原子力公社ROSATOM(注8)と技術支援に関する協力を協議することとなった。現在の計画は,600MWであるが,ハシナ首相(注10)は,1000MWも視野に入れており,2015年の運転開始を目指している。ただ,150百万ドルとしている資金調達については,国際機関など,海外の支援を広く求めている。

(注)B (1) 090920E Bangladesh, nation.ittefaq,(2) title: Proposed N plant to generate 600 MW power initially,(3) http://nation.ittefaq.com/issues/2009/09/20/news0806.htm,(4) BSS, Dhaka,(5) State Minister for Science and ICT Yafez Osman,(6) Ruppur,(7) ICT Ministry Secretary Nazmul Huda Khan,(8) Deputy Director General of the Russian State Atomic Energy Corporation (Rosatom) NN Spasskiy,(9) International Atomic Energy Association (IAEA),(10) Prime Minister Sheikh Hasina,(11) Agriculture Minister Matia Chowdhury,(12) photo source: http://www.maplandia.com/bangladesh/rajshahi-div/pabna-zl/ruppur/,(13)

今日の参考資料

●090920E Bangladesh, nation.ittefaq
バングラデシュはロシアの協力で600MWの原子力発電所を視野に
Proposed N plant to generate 600 MW power initially
http://my.reset.jp/adachihayao/index090920E.htm

http://nation.ittefaq.com/issues/2009/09/20/news0806.htm

最近の関連資料

●090827I Bangladesh, thedailystar
バングラデシュは原子力発電など中国の支援に期待
China offers $1b for 5 projects
http://my.reset.jp/adachihayao/index090827I.htm

●090610B Bangladesh, nation.ittefaq
バングラデシュはブータンの水力を輸入する可能性がある
Bhutan can export hydropower to Bangladesh: President
http://my.reset.jp/adachihayao/index090610B.htm
○081009E Bangladesh, xinhuanet
ミャンマー,バングラデシュの水力開発要請に合意
Myanmar agrees to move forward hydropower plant proposal
http://news.xinhuanet.com/english/2008-10/09/content_10167617.htm


2009年9月19日 ー インドの石炭確認埋蔵量は2,574億トン ー

日本の駐米大使が記者会見して,鳩山首相の国連総会演説に世界が注目している,それは,2020年までに1995年レベルで温暖化ガス25%削減,をどう説明するのか,に関心,としている。今朝のテレビで,直島経産相が,25%削減は中国と米国を土俵に上げるための作戦,と話している。もう少し,鳩山首相の演説が終わるまで言うのを待ってあげればよいのに。原子力発電所は温暖化のためだけではないが,増設は必至。

社民党は,この鳩山首相の25%削減に,諸手をあげて賛成だが,それを実現するためには,原子力発電所の増設が必須だ,と説明されて,福島党首は目を白黒させているのではないか。とにかく,この1,2年で原子力発電所の稼働率を90%近くまで上げてから,原子力発電所の拡充にかかる必要がある,火力発電所の新規原子力発電所による置き換え,ぐらいな気持ちで電力会社は計画を進める必要がある。

さて,インドの石炭については,最近大いに関心を持っている。世界の石炭確認埋蔵量を1兆トン,と読んでおこう。インドは世界第4位の確認埋蔵量を持っていて,今日の記事では,2,574億トンである。石炭王国のインドがどうして海外の石炭に手を出さねばならないのか,疑問を呈していた。インドの石炭は灰分を多く含んで質が悪く,製鉄などの原料炭に問題があり,海外に手を伸ばさざるを得ない現状を,最近勉強した。

インドの電力,製鉄,セメントなどは大きく石炭に依存しており,近い将来での他の燃料への転換は困難である。一方,炭坑は困難を極めていて環境への影響も大きい。2008年の石炭生産量,4億5,640万トンの83%は,原料炭にはならない。石炭消費量は,電力が77%,製鉄が4%,セメントが3%であった。この5年間,電力は年率6.70%の使用増,セメントは4.03%増,に対して,製鉄は,年率2.03%の減となっている。

将来について,政府の改革委員会によると,2012年末の時点で,発電用石炭は1億トンの不足が予想されている。この対策として,外資の投入,海外炭坑の開発,民間企業による炭坑開発,手続きの簡素化,技術革新,などを目指している。石炭輸送の改善も重要で,鉄道,港湾の改良も視野に入っている。港での待ち時間は,発電用で4.12日,原料炭で4.89日が,2007年の実績である。

かなりインドの石炭事情が分かってきたが,日本の資料は少し古いから,NEDOなど,もっと更新の期間を狭くする必要があると思う,石炭事情は,まさに時間で変化している。中国に比べて,インドの炭坑事故は余り聞いたことがない。もっとも生産量が,中国の年25億トンに比べて,インドは4億トンだから,と言うこともあろう,しかし,インドは露天掘りが多いことも事実だろう。


今日の主たるテーマー

●090918I India, prminds
インドの石炭需要はこの2年間に7.58%伸びる
Indian Coal Industry
http://my.reset.jp/adachihayao/index090918I.htm

http://www.prminds.com/pressrelease.php?id=10317
●090919D Japan, japantimes
日本の新しい温暖化対策には原子力開発が欠かせない
Nuke power gets another look, but concerns persist
http://my.reset.jp/adachihayao/index090919D.htm

http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20090919f2.html


その他世界の今日のエネルギー関連ニュース

○090919A Vietnam, english.vietnamnet
ベトナムの再生可能エネルギー開発にADBが151百万ドルを供与
ADB loans VN US$151 million to develop renewable energy
http://english.vietnamnet.vn/politics/2009/09/869320/
○090919B Vietnam, vietnamnews
ベトナムの雑誌に特集号でこの10年は供給力確保が緊急課題と
Outlook looks into energy security
http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=05SOC180909
○090919C Thailand, Bangkok Post
タイでエネルギー博覧会が10月に開かれ投資への意欲を盛り上げる
Expo for the whole continent offers Thai investors a chance to glimpse the future of the country's energy supply options
http://www.bangkokpost.com/business/economics/24136/asia-powers-up
○090919E Pakistan, dailytimes
パキスタンは北西辺境州の2800MWのパタン水力の調査を行う
Govt seeks finances for 2,800MW Patan hydropower project
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009%5C09%5C19%5Cstory_19-9-2009_pg5_1
○090919F Indonesia, reuters
インドネシアのボンタンLNGの生産は2010年にガス枯渇から落ちてくる
Lower 2010 LNG output seen from Indonesia's Bontang
http://www.reuters.com/article/rbssEnergyNews/idUSJAK43642020090918
○090919G Africa, herald
南アフリカ連合SADCは450MWのインガ第3水力を開発すべきと
Inga III is a Westcor project ? DRC
http://www.herald.co.zw/inside.aspx?sectid=10270&cat=8


今日の日本語エネルギー関連ニュース

鳩山首相が9月22日の国連気候変動サミットの開会式で演説へ
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090919AT2M1900N19092009.html
インドネシアのバリ島近くでM6.4の地震,少なくとも7人負傷と
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200909190007.html
小沢環境相が9月22日の国連気候変動ハイレベル会合などに出席へ
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090919k0000m010030000c.html
中国の外交部が鳩山政権の東アジア共同体構想に好意的コメント
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=35483&type=1
柏崎刈羽原発の7号機で新潟県知事が停止要請,県民への配慮強調
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20090919ddlk15040119000c.html


本文

●インドの石炭需要はこの2年間に758%伸びる

Aarkstore announce a new report "Indian Coal Industry" through its vast collection of market reserach report. Coal demand to grow at a CAGR of 7.58% in the next two years India is the third-largest producer and consumer of coal in the world. With proven reserves of 257.38 billion (Bn) tonnes, coal is one of the most abundant sources of energy in the country. In 2007, coal accounted for 51 percent of the primary energy consumed in the country.

インドの石炭について,コンサルタント(注4)がレポートを書いている。最近,インドが南アフリカやインドネシアの石炭に対して積極的な行動を起こし,アジアの石炭分野で話題になっているが,石炭王国のインドがどうして海外の石炭に手を出さねばならないのか,疑問を呈していた。インドの石炭は灰分を多く含んで質が悪く,製鉄などの原料炭に問題があり,海外に手を伸ばさざるを得ない現状を,最近勉強した。

まず,石炭需要はこの先2年間で,年率7.58%の伸びが予測されている。インドの石炭の確認埋蔵量は世界の約1兆トンに対して,2,573.8億トンで世界第4位,2007年実績で一次エネルギーの51%を石炭に頼っている。インドの石炭は強く政府の管理下にあり,政府所有の2社,インド国家石炭CIL(注6)とSCC(注7)の2社で,全体の92%を扱っている。

電力,製鉄,セメントなどは大きく石炭に依存しており,近い将来での他の燃料への転換は困難である。一方,炭坑は困難を極めていて環境への影響も大きい。2008年の石炭生産量,4億5,640万トンの83%は,原料炭にはならない。石炭消費量は,電力が77%,製鉄が4%,セメントが3%であった。この5年間,電力は年率670%の使用増,セメントは403%増,に対して,製鉄は,年率2.03%の減となっている。

2007年に制定された石炭供給方針では,電力,肥料,軍隊,鉄道については,価格は既定である。2008年の石炭輸入量は,5,000万トンであるが,その57%は原料炭である。原料炭は主としてオーストラリアから,電力用石炭はインドネシアからの輸入である。また,少量だが,ネパール,バングラデシュ,ブータンには,輸出している。

将来について,改革委員会(注9)によると,2012年末の時点で,発電用石炭は1億トンの不足が予想されている。この対策として,外資の投入,海外炭坑の開発,民間企業による炭坑開発,手続きの簡素化,技術革新,などを目指している。石炭輸送の改善も重要で,鉄道,港湾の改良も視野に入っている。港での待ち時間は,発電用で4.12日,原料炭で4.89日が,2007年の実績である。

(注)I (1) 090918I India, prminds,(2) title: Indian Coal Industry,(3) http://www.prminds.com/pressrelease.php?id=10317,(4) Aarkstore,(5) CAGR,年複利成長率,(6) Coal India Limited (CIL),(7) Singareni Collieries Company Limited (SCCL),(8) Fuel Supply Agreements (FSAs) ,(9) Expert Committee on Road Map for Coal Sector Reforms,(10) http://www.aarkstore.com/reports/Indian-Coal-Industry-17094.html,(11) photo source: www.savcl.com/operation.php,(12) map source: http://map.infomine.com/map.asp?open_section=PROP,WORL&cmd=MAP&location_id=,(13)

今日の参考資料

●090918I India, prminds
インドの石炭需要はこの2年間に758%伸びる
Indian Coal Industry
http://my.reset.jp/adachihayao/index090918I.htm

http://www.prminds.com/pressrelease.php?id=10317

最近の関連資料

●090913E India, Economic Times
インドでの石炭への盛り上がりは温暖化の中でどうなっているか
Investment in coal suddenly becomes hot favourite
http://my.reset.jp/adachihayao/index090913E.htm
●090913F India, steelguru
インドは南アフリカの石炭の最大の購入国へ130万トン
India buys 1.3 million tonnes of SA thermal coal in August
http://my.reset.jp/adachihayao/index090913F.htm
●090910K India, bloomberg
インドのNTPCがインドネシア炭坑開発でコンサルタントを指名
NTPC Hires Macquarie for Indonesia Coal Mine Purchase
http://my.reset.jp/adachihayao/index090910K.htm
●090910L India, tradingmarkets
インドに対してインドネシアが石炭年1600万トン供給合意
INDIA TO IMPORT MORE COAL FROM INDONESIA
http://my.reset.jp/adachihayao/index090910L.htm
●090910L India, tradingmarkets
インドに対してインドネシアが石炭年1600万トン供給合意
INDIA TO IMPORT MORE COAL FROM INDONESIA
http://my.reset.jp/adachihayao/index090910L.htm
○090723E India, indopia
インドの電力不足の中で石炭不足から発電出来ない火力も
Loss in power generation due to drying up of coal stocks
http://www.indopia.in/India-usa-uk-news/latest-news/624723/MadhyaPradesh/4/20/4
○090715E India, business-standard
インドの石炭大臣が石炭価格の値上げで首相に申請
Ministry to seek PM's support to raise coal prices
http://www.business-standard.com/india/news/ministry-to-seek-pm%5Cs-support-to-raise-coal-prices/67644/on


●日本の新しい温暖化対策には原子力開発が欠かせない

With Prime Minister Yukio Hatoyama having set a more ambitious emissions reduction target than that pledged by former rival Taro Aso, nuclear power is emerging as one of the most effective potential solutions.

鳩山首相の国連総会での演説に注目が集まっている,それは,2020年までに温暖化ガス1990年レベルで25%削減,の方針決定を受けて,鳩山首相がどの様な方策を説明するか,と日本大使が会見している。一方で,直島経産相は今朝のテレビで,米国と中国を引っ張り込むための方策だ,と明言,もう少し鳩山さんの演説が終わるまで,待てばよいのに。

鳩山さんが25%削減を打ち出して,そうだそうだ,と手を叩いていた社民党は,その方策が原子力発電所の増設しかない,と聞かされて,目を白黒させているかも知れない。今日の記事は,日本語では多く出回っているが,鳩山首相の訪米直前に,英文で世界に流されたところに意味がある。20%カットのシナリオでは,45%の電力を原子力発電で,14%を再生可能エネルギーで,と言われている。

(注)D (1) 090919D Japan, japantimes,(2) title: Nuke power gets another look, but concerns persist,(3) ttp://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20090919f2.html,(4) Saturday, Sept. 19, 2009,By SHINYA AJIMA,Kyodo News,(5) photo: Burning issue: Smoke rises from a burning electrical transformer near the Kashiwazaki-Kariwa Nuclear Power Station in Niigata Prefecture in July 2007 following a strong earthquake. AP PHOT,(6) Prime Minister Yukio Hatoyama,(7) Taro Aso,(8) radioactive toxic waste,(9) Democratic Party,DPJ,(10) cutting greenhouse gas emissions by 25 percent compared with 1990 levels by 2020,(11) Tokyo Electric Power Co.,(12) Kashiwazaki-Kariwa nuclear power station in Niigata Prefecture,(13) Ministry of Economy, Trade and Industry,(14) Tomoko Murakami, an analyst at the Institute of Energy Economics Japan,(15) Takao Shiino, counselor at Nomura Research Institute,(16) Shinichi Ichikawa, chief market strategist at Credit Suisse in Japan,(17) Mihama nuclear plant,photo source: http://www.watanabemasashi.jp/monnjyu.gif,(18) map source: http://www.nucleartourist.com/world/japan.jpg,(19)

今日の参考資料

●090919D Japan, japantimes
日本の新しい温暖化対策には原子力開発が欠かせない
Nuke power gets another look, but concerns persist
http://my.reset.jp/adachihayao/index090919D.htm

http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20090919f2.html

最近の関連資料

●090912H Japan, home.kyodo
日本の新しい温暖化ガス削減目標で決め手は原子力発電
Nuke power emerging as attractive option for emissions goal, but concerns persist
http://my.reset.jp/adachihayao/index090912H.htm


2009年9月18日 ー ベトナムの原子力は日本と協力の可能性 ー

ベトナムの原子力は日本と協力の可能性,と言って良いのかどうか,ベトナム紙は好意的な記事になっている。先日,2009年9月16日にハノイで開かれた原子力セミナーには,経済産業省の原子力国際協力推進室長が日本の代表として臨んだようだ。このセミナーを終えて,先方,ベトナム産業通商省のエネルギー局長が,原子力については,安全第一,軽水炉に多くの経験を持つ日本の支援が望ましい,と発言している。

日本の報道は,ちらっとテレビで拝見したが,どこからもまだ発表はないようだ。ベトナムの問題は資金問題にある。最初の計画に60億ドルが必要と言われており,この資金調達を支援してくれそうな国,フランス,韓国,ロシア,米国,などとも接触する中での今回の日本との合同セミナーであった。日本側からは,制裁解除後,300人に上るベトナムのエネルギー関係研修生が日本に送られている,と言う事実を強調している。

ベトナム側も,エネルギー関係への日本の支援は長い経緯があり,ベトナムとしても日本の支援を望む,と言う気持ちが表れている。ベトナムの計画の基本は,2050年までに電力設備の15〜20%を原子力で賄う方針で,そのために,2020〜2040年にかけて8,000MW,更に,2024〜2030年には,1,000MW4基を建設する。EVNは,最初の原子力地点として,南部海岸の,ニン・トウアン県のフオック・ディン村を想定している。

ベトナム紙は,この原子力開発計画が順調に行けば,東南アジアではフィリッピンに続く2番目の原子力発電所になる,タイでも2020年を目処に調査を続けているが,タイは社会的な反対論が多く困難で,それに比べれば,ベトナムの場合は,90%の国民が原子力開発を支援している,と言っている。ベトナムの国民はそう言うところがあり,50万ボルト送電線の時も,国を挙げて国民が協力した実績がある。

ラオス,ミャンマー,カンボジアと中国の勢力が増大する中,ベトナムは中国に対して,ある一定の距離を保っている。中国の豊富な資金源が使えないのは残念であるが,ベトナムはそれだけ日本への傾倒を深めている。日本のODAの橋が事故で落ちたとき,亡くなった青年の父親がテレビに出て,いいから息子の屍を乗り越えて,早く橋を完成して自分を対岸に渡してくれ,と言っていた,泣けてきたですね。

太平洋戦争中にも,日本軍に食糧を強制調達されて餓死者が多く出たと聞いているが,ベトナム側はこれを絶対に日本人に対して言わない。今,ベトナムは,日本を中心に,インドや米国などとの連携を模索している。中国への心理的な問題があるのだろうが,先日の記事では,もし日本やインドが仲良くしてくれるなら,今の共産党独裁体制を変えてもよい,とまで言っている。

今日は取り上げたい記事が他にもあった。カンボジアとタイの海域紛争地区で,シェブロンと三井石油開発が試掘権を視野に入れている。フンセン政権の汚職体質に懸念を表明した記事があった。中国は南シナ海で深海ドリリングに挑戦するという,南沙諸島への準備か。インドの石炭に関する総括的な記事があり,今日は解説する時間がないが,明日までには勉強しておきたい。


今日のテーマー

●090918A Vietnam, english.vovnews
ベトナムは日本の原子力技術を採用することになるだろう
Vietnam likely to select Japan’s nuclear power technology
http://my.reset.jp/adachihayao/index090918A.htm

http://english.vovnews.vn/Home/Vietnam-likely-to-select-Japans-nuclear-power-technology/20099/107922.vov
●090918B Vietnam, vietnamnews
ベトナムは原子力発電所建設に向かって熟考中
Nation mulls plan to build nuclear power plants
http://my.reset.jp/adachihayao/index090918B.htm

http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=01IND170909
●090918L Cambodia, petroleumworld
カンボジアの海域でシェブロンと三井が試掘権を視野に
Chevron, Mitsui seek oil exploration rights from Cambodia
http://my.reset.jp/adachihayao/index090918L.htm

http://www.petroleumworld.com/story09091704.htm


その他世界のエネルギー関連資料

○090918C Srilanka, economictimes.indiatimes
スリランカでインドのNTPCが1,000MW石炭火力建設へ
NTPC to sign agreement for 1,000 MW coal power plant in Lanka
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/NTPC-to-sign-agreement-for-1000-MW-coal-power-plant-in-Lanka/articleshow/5022507.cms
○090918D Ecuador, chinadaily
エクアドルの20億ドル水力プロジェクトをシノハイドロが請け負う
Sinohydro bags Ecuador deal
http://www.chinadaily.com.cn/bizchina/2009-09/17/content_8701505.htm
○090918E India, thehindubusinessline
インドのNTPCが2017年までに30,000MWの倍に
NTPC to expand power generation capacity
http://www.thehindubusinessline.com/businessline/blnus/02171191.htm
○090918F India, india-server
インドのヒマチャル州政府が小水力のための基金創設へ
Himachal Pradesh To Explore Hydropower Fund Creation
http://www.india-server.com/news/himachal-pradesh-to-explore-hydropower-12544.html
○090918G India, pib.nic
インドの規制委員会CERCがグリーン電力に向かって新しい料金制度
CERC notifies tariff regulations for green power
http://pib.nic.in/release/release.asp?relid=52706
○090918H Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのクリーン技術開発のため世界銀行が3億ドル支援
WB offering Indonesia $300 million for clean technology
http://www.thejakartapost.com/news/2009/09/17/wb-offering-indonesia-300-million-clean-technology.html
○090918I India, prminds
インドの石炭需要はこの2年間に758%伸びる
Indian Coal Industry
http://www.prminds.com/pressrelease.php?id=10317
○090918J China, upstreamonline
中国のCNOOCが南シナ海で深海ドリリングを計画
CNOOC plans deep-water wells
http://www.upstreamonline.com/live/article188976.ece
○090918K China, industrialinfo
中国のCPICがIGCCガス発電所1,600MWへ投資
China Power Investment to Build 4x400-Megawatt IGCC Project in Jiangsu
http://www.industrialinfo.com/showAbstract.jsp?newsitemID=150267


今日の日本語エネルギー関連資料

○国連事務総長が鳩山首相の温暖化ガス削減目標を評価,「よい手本」と
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090918AT2M1800P18092009.html
○温暖化対策で主要経済国フォーラムMEF開催,削減目標など議論
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090918AT2M1800L18092009.html
○前原誠司国交相,全国143ダム見直し,「住民参加の視点で」
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091801000344.html
○米副大統領がイラク油田2次入札で外資応札しやすい条件求める
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090918AT2M1800C18092009.html
○主要国の温暖化会議開幕,新枠組み交渉の打開策探る
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091801000141.html


本文

●ベトナムは日本の原子力技術を採用することになるだろう

Japan is the likeliest candidate to providie Vietnam with technology for its first nuclear power plant, said the head of the Energy Department under the Ministry of Industry and Trade.

日本の原子力委員会の資料の中に,平成20年6月に,経済産業省の副大臣が,ベトナムとの原子力協力について覚書を交わした文書がある。昨日か,テレビで日本とベトナムの原子力セミナーを報じていたが,今のところ,日本側からの報道はない。ベトナム側から,ベトナムは日本の原子力技術に信頼を置いており,ベトナムの原子力開発について,技術と資金の支援を日本に要請する可能性が高い,と報じた。

ベトナムの産業通商省エネルギー局(注4)のタ・バン・フオン局長(注5)が語った内容である。タ・バン・フオン局長(注5)は,世界でもっとも普及している軽水炉(注6)について,日本は技術的に主導の立場にあり,また日本とベトナムは,エネルギー協力に関して一定の歴史を持っている,ベトナムとしては安全が最大の優先事項であると。2009年10月にもベトナム国会に計画を提案するが,4,000MWの規模を考えていると。

(注)A (1) 090918A Vietnam, english.vovnews,(2) title: Vietnam likely to select Japan’s nuclear power technology,(3) ttp://english.vovnews.vn/Home/Vietnam-likely-to-select-Japans-nuclear-power-technology/20099/107922.vov,(4) Energy Department under the Ministry of Industry and Trade,(5) Ta Van Huong,(6) light water reactors,(7)

今日の参考資料

●090918A Vietnam, english.vovnews
ベトナムは日本の原子力技術を採用することになるだろう
Vietnam likely to select Japan’s nuclear power technology
http://my.reset.jp/adachihayao/index090918A.htm

http://english.vovnews.vn/Home/Vietnam-likely-to-select-Japans-nuclear-power-technology/20099/107922.vov

最近の関連資料

○090826A Vietnam, thanhniennews
ベトナムの原子力発電所は1,000MWで2020年
Vietnam to have first nuclear power plant by 2020: official
http://www.thanhniennews.com/education/?catid=4&newsid=52046
●090807A Vietnam, in.reuters
ベトナムは2020年までに系統の10%を原子力で賄う
INTERVIEW - Nuclear energy to power 10 pct of Vietnam by 2030
http://my.reset.jp/adachihayao/index090807A.htm
●090225A Vietnam, english.vietnamnet
ベトナムの原子力開発は4月にも国会へ上程へ
Nuclear power project to be submitted to NA in April
http://my.reset.jp/adachihayao/index090225A.htm


●ベトナムは原子力発電所建設に向かって熟考中

Viet Nam has expanded a national plan to build nuclear power plants over the next 20 years. Prime Minister Nguyen Tan Dung has approved a goal to generate 15-20 per cent of the country’s total power output from nuclear power by 2050, and the Law on Atomic Energy took effect on January 1 of this year, creating a legal framework for the plan.

2009年9月16日,日本側は経済産業省の原子力国際協力推進室長を団長とする調査団が,ハノイでセミナーを行った。ベトナム側の報道である。まず,ベトナムの原子力開発計画については,グエン・タン・ドウン首相の決裁で,2050年までに系統の15〜20%を原子力で供給すること,原子力法(注6)が2009年に効力を発している。

日本の原子力発電について,最初の1966年7月の原子力発電開始から,既に現在では53基,47,935MWが稼働し,更に53基が工事中と報じている。ベトナムの計画は,2020〜2040年にかけて,8,000MWを稼働する計画だ。更に,2024〜2030年には,1,000MW4基を建設する。EVN(注10)は,最初の原子力地点として,南部海岸の,ニン・トウアン県のフオック・ディン村(注11)を想定している。

問題は最初の原子力発電所建設に要する60億ドルの資金調達で,EVN(注10)は現在,日本,フランス,韓国,ロシア,米国などと接触している。ベトナムは東南アジアでフィリッピンに続いて2番目の原子力開発国となる。現在,タイも2020年に投入すべく調査を行っているが,社会の反対が激しい,その点ベトナムは,90%の国民が原子力開発を指示していると。

(注)B (1) 090918B Vietnam, vietnamnews,(2) title: Nation mulls plan to build nuclear power plants,(3) ttp://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=01IND170909,(4) HA NOI,(5) Prime Minister Nguyen Tan Dung,(6) Law on Atomic Energy,(7) Ta Van Huong, director of the Ministry of Industry and Trade’s Energy Institute,(8) Yahagi Tomoyoshi from Japan’s Ministry of Economy, Trade and Industry,原子力国際協力推進室長,(9) 4-per-cent low-enriched uranium,(10) Electricity of Viet Nam (EVN),(11) Ninh Thuan Province’s Phuoc Dinh Village,(12) photo source: english.vietnamnet.vn/tech/2008/06/790423/,(13) map source: http://www.vietnamtravels.vn/Vietnam-travel-information/Vietnam_files/Ninh-Thuan-map.jpg,(14)

今日の参考資料

●090918B Vietnam, vietnamnews
ベトナムは原子力発電所建設に向かって熟考中
Nation mulls plan to build nuclear power plants
http://my.reset.jp/adachihayao/index090918B.htm

http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=01IND170909

最近の関連資料

○090826A Vietnam, thanhniennews
ベトナムの原子力発電所は1,000MWで2020年
Vietnam to have first nuclear power plant by 2020: official
http://www.thanhniennews.com/education/?catid=4&newsid=52046
●090807A Vietnam, in.reuters
ベトナムは2020年までに系統の10%を原子力で賄う
INTERVIEW - Nuclear energy to power 10 pct of Vietnam by 2030
http://my.reset.jp/adachihayao/index090807A.htm
●090225A Vietnam, english.vietnamnet
ベトナムの原子力開発は4月にも国会へ上程へ
Nuclear power project to be submitted to NA in April
http://my.reset.jp/adachihayao/index090225A.htm


●カンボジアの海域でシェブロンと三井が試掘権を視野に

US energy giant Chevron and Japan's Mitsui Oil Exploration Company are seeking exploration rights in a maritime area that is disputed between Cambodia and Thailand, a Cambodian official said Wednesday. Officials from both companies told Cambodian Prime Minister Hun Sen in meetings on Tuesday that they had submitted their applications for bids to the Cambodian National Petroleum Authority, a spokesman for the premier said.

カンボジアとタイの間で,タイ湾の原油ガス探査で領域確定が出来ていない領域がある。それを前提に,カンボジア政府が行動を取った。シェブロン(注5)と日本の三井石油開発(注6)が,カンボジア政府に対する探査の権益を求めていることに関し,フンセン首相(注7)が,カンボジア国家石油庁CNPA(注8)に,必要な入札の手続きを指示した,と発表された。タイ政府は既に,2001年に二つの企業に探査の権利を与えている。

タイとカンボジアの協議は,1995年に始められて,紛争地域内での成果を,カンボジアは50対50で提案したが,タイがより多くを求めて,交渉は中断している。2005年にこの地域でシェブロン(注5)が原油を発見して以来,推定数億バレルの原油とその3倍の天然ガスについて,カンボジアは大いに盛り上がってきた。しかし,量的には不確定で,カンボジアの汚職体質が懸念されている。

(注)L (1) 090918L Cambodia, petroleumworld,(2) title: Chevron, Mitsui seek oil exploration rights from Cambodia,(3) ttp://www.petroleumworld.com/story09091704.htm,(4) PHNOM PENH,Petroleumworld.com, Sept 16, 2009,Story from AFP,AFP 09/16/2009 13:21,(5) Chevron,(6) Mitsui Oil Exploration Company,三井石油開発,(7) Cambodian Prime Minister Hun Sen,(8) Cambodian National Petroleum Authority,(9) spokesman Eang Sophalleth,(10) Gulf of Thailand,(11) disputed area map source: store.businessmonitor.com/article/275887/,(12) Cambodia off shore block map source: http://www.pgs.com/PDFTemp/PDF634168686.pdf,(13)

今日の参考資料

●090918L Cambodia, petroleumworld
カンボジアの海域でシェブロンと三井が試掘権を視野に
Chevron, Mitsui seek oil exploration rights from Cambodia
http://my.reset.jp/adachihayao/index090918L.htm

http://www.petroleumworld.com/story09091704.htm

最近の関連資料

●080829A Thailand, Bangkok Post
タイ湾のガス田問題,カンボジアの交渉行き詰まり
Thai-Cambodian oil talks stall
http://www.bangkokpost.net/290808_Business/29Aug2008_biz30.php


2009年9月17日 ー ベトナムの紅河デルタの石炭は2000億トン ー

ベトナムの紅河デルタの面積は,10,000平方kmだが,そのうちの3,500平方kmの面積の深さ1,200mの中に,約2,000億トンの石炭が埋もれている。大まかに言って世界の石炭可採埋蔵量は1兆トン,第4位の中国が約11%の約1,100億トン,石炭輸出でよく出てくるオーストラリアと南アフリカでそれぞれ約900億トン,インドネシアは600億トン,であるから,ベトナムの紅河デルタのポテンシャルは驚くべきものだ。

メコン河の流域面積は約80万平方km,それに対してベトナムのハノイに流れ込む紅河は,168,700平方kmである。しかしこの二つの大河の大きな違いは,メコン河がチベットの砂漠を源流としているのに対して,紅河は雲南省の深い森林を源流としている。大昔はどうなっていたのか分からないが,メコンデルタには石炭がなくて,紅河には無限の石炭が埋蔵している,宜なるかな,である。

最近,ベトナムが石炭で悩んでいることは,このサイトでも取り上げてきた。海外石炭に調査団を送るが,何処に行っても,中国とタイの調査団が先着していて有利に話を進めている。いずれも価格が高く,ベトナムは手を出せない,と言っている。良質で大きな石炭埋蔵量を持つベトナムが何を悩んでいるのだろうか。ベトナムの炭坑の分布を見ると,海岸寄りの山に張り付いた形で,デルタを避けて,偏っている。

ベトナムの現在の技術では,紅河デルタの石炭に手をつけることは難しく,生産は伸びない。ベトナムの石炭生産量は年間4,500〜4,700万トンで,需要は,2,500〜2,600万トンだから,2,000万トンは輸出に回せるが,2012年には,輸出を500万トンまで縮小する必要があるとしている。石炭需要が2015年になると,9,400万トンに跳ね上がる。石炭火力発電所だけで,6,700万トンを必要とする。

ところが,生産は,6,000万トンまでしか上がらない。更に,2020年になると,発電が1億5,000万トンで,全体では,1億8400万トンを必要としているのに,国内生産は,7,000万トンである。現状の炭坑開発では,どうしても将来の需要とのギャップが大きいが,海外の石炭は,ベトナムとしては高価で手が出ない。ベトナムの残された手だては,紅河デルタの石炭しかない,というわけである。

紅河デルタの石炭採掘がどれほど難しいか,素人でも分かる。ベトナムの建設省は,担当のベトコミンをアドバイスしているが,それは,水田には手をつけるな,分散開発をするな,デルタの基礎地盤に大きな影響を与えるな,気候変動問題との関連に留意せよ,などなど。一体,水田を潰さず,基礎地盤に影響を与えずに,どうして石炭を掘れと言うのか。そこで,丸紅と豪企業の石炭ガス化のアイディアが出てくるわけである。

丸紅のサイトを見ても,余り詳しいことは書いてない,契約が終了して,現在方法論を議論しているところだ,としている。豪企業にはノウハウがあるようであるが,オーストラリアの砂漠でガス化するのと,アジアの人口稠密な地域の一つである北ベトナムで,地下石炭ガス化に挑むのは,並大抵の苦労ではなかろう。40億ドル規模のプロジェクトと言うが,しかし,ガス化しか,石炭生産の方法はないだろう。

インドの話は飛ぶが,インド原子力公社NPCILと,GE-日立原子力エネルギーが,原子炉の供給について,2009年1月から協議を始めている,との米国からの情報である。NPCILの選択は,改良型沸騰水型原子炉ABWR,6基で,全部の出力は,9,000MWとなる大型の商談である。現在話し合われているのは,インド及び米国内の規制について,これをクリアするための協議が行われているという。


今日の主なテーマー

●090917B Vietnam, english.vietnamnet
ベトナム紅河デルタの石炭開発は包蔵も大きいがリスクもある
Exploring 210-billion-tonne coal basin: big potential, high risk
http://my.reset.jp/adachihayao/index090917B.htm

http://english.vietnamnet.vn/reports/2009/09/868786/
●090917E India, industrialinfo
インドの電力公社がGE日立に6原子力発電所9000MWを協議
India's NPCIL in Talks with GE-Hitachi Nuclear on Six Nuclear Reactors of 9,000 Megawatts
http://my.reset.jp/adachihayao/index090917E.htm

http://www.industrialinfo.com/showAbstract.jsp?newsitemID=150274
●090917G Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア政府は民間企業にも電力供給を容認
Govt to allow private firms to export electricity
http://my.reset.jp/adachihayao/index090917G.htm

http://www.thejakartapost.com/news/2009/09/16/govt-allow-private-firms-export-electricity.html


その他の世界のエネルギー関連ニュース

○090917A Vietnam, nasdaq
ベトナムは北部のマオコエ石炭火力に中国輸銀ローン
Vietnam To Get China Eximbank's Loans For Shipyard, Pwr Projs
http://www.nasdaq.com/aspx/stock-market-news-story.aspx?storyid=200909160032dowjonesdjonline000006&title=vietnam-to-get-china-eximbanks-loans-for-shipyardpwr-projs
○090917C Pakistan, indiatoday.intoday
パキスタンのガスパイプラインから中国はインドを除く策
China may replace India in IPI pipeline project
http://indiatoday.intoday.in/site/Story/61956/LATEST%20NEWS/China+may+replace+India+in+IPI+pipeline+project.html
○090917D Laos, bernama
ラオスに対するマレーシア企業の投資はナムテン1水力など膨大
Vast Potential For Malaysian Investors In Laos
http://www.bernama.com/bernama/v5/newsbusiness.php?id=440817
○090917F India, industrialinfo
インドの電力セクターの資金不足は1020億ドル
Indian Power Sector Faces $102 Billion Shortage of Funds
http://www.industrialinfo.com/showAbstract.jsp?newsitemID=150196
○090917H Pakistan, thenews
パキスタンの競争入札が行われていない2,070億ルピー分は進めないと
Rs 207 billion project not awarded water ministry
http://www.thenews.com.pk/daily_detail.asp?id=198965


今日の日本語エネルギー関連ニュース

ベネズエラ大統領が中国と油田開発を行うと,3年間で約1.5兆円投資
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003011&sid=aziLlg84_SD4&refer=jp_asia
豪ゴーゴンLNGで,投資比率最終決定,米エクソンモービル,シェブロン,シェル
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009091700536
水素エネルギー社会の実現へ,産官学が総力で挑む福岡水素戦略リポート
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20090916/102200/
原発行政,社民党福島氏の見直し発言に,直嶋経産相「ノー」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090917k0000e010019000c.htmlhttp://mainichi.jp/select/seiji/news/20090917k0000e010019000c.html


本文

●ベトナム紅河デルタの石炭開発は包蔵も大きいがリスクもある

According to Vinacomin, Vietnam’s need for coal by 2010 will be 25-26 million tonnes. With a total output of 45-47 million tonnes, Vietnam will be able to export 20 million tonnes next year. However, the country will have to reduce coal exports to 5 million tonnes in 2012. This is the reason for Vinacomin’s request to open the Red River Delta coal basin.

メコン河の流域面積は約80万平方km,それに対してベトナムのハノイに流れ込む紅河は,168,700平方kmである。しかしこの二つの大河の大きな違いは,メコン河がチベットの砂漠を源流としているにに対して,紅河は雲南省の深い森林を源流としている。大昔はどうなっていたのか分からないが,メコンデルタには石炭がなくて,紅河には無限の石炭が埋蔵している,宜なるかな,である。

最近のベトナムが,石炭に悩んでいることは分かっていて,海外の石炭を買いに走ったベトナムが,彼方此方で中国に買い占められた跡で,海外調査団が殆ど成果を上げていない。2010年時点で見ると,ベトナムの石炭生産量は年間4,500〜4,700万トンで,需要は,2500〜2600万トンだから,2,000万トンは輸出に回せるが,2012年には,輸出を500万トンまで縮小する必要がある。

この石炭需要が2015年になると,9,400万トンに跳ね上がる。石炭火力発電所だけで,6700万トンを必要とするが,生産は,6000万トンまでしか上がらない。更に,2020年になると,発電が1億5000万トンで,全体では,1億8400万トンを必要としているのに,国内生産は,7000万トンである。現状の炭坑開発では,どうしても将来の需要とのギャップが大きいが,海外の石炭は,ベトナムとしては高価で手が出ない。

紅河デルタの地下には,実に2,100億トンの石炭が埋蔵していることが分かっている。可採埋蔵量で,中国が,約1,000億トン,インドが980億トン,オーストラリアと南アフリカがそれぞれ900億トン,インドネシアは600億トンだから,この紅河デルタの石炭埋蔵がいかに大きいかが分かる。しかし問題は,問題はどうしてこれを掘るか,という問題である。

このデルタの面積は約10,000平方kmだが,そのうち,ナムディン県(注8),フンイエン県(注9),タイビン県(注10)の3県,約3,500平方kmに石炭埋蔵の可能性が高く,その殆どは水田や住宅地の地下である。ビンミン炭坑(注19),コアイチャウ1炭坑,コアイチャウ2炭坑(注18)など,400mから1,200mの深さまで掘る必要があり,調査費用だけで,約3億8000万ドル,開発には45億ドルを要する大事業だ。

外国企業の協力が必要であり,オーストラリアのリンク・エナージ(注14)と日本の丸紅(注15)が,この紅河デルタの石炭ガス化事業について,ビナコミン(注6)と契約を結んでいるが,丸紅のサイトを見ると,現在方法論の段階である。一方で,ベトナム企業(注16)が,中国企業CMC(注17)と契約して一般採掘方法で手をつけようと契約している状態である。

この紅河デルタの石炭採掘については,ベトナム国内でも議論が盛んで,環境,住民の生活などに大きな影響を与えるとして,ベトナムの科学者達(注21)が警告を発している。ベトナムの建設省は,注意点として,工区を分割するな,水田への影響を最小限にせよ,基礎地盤に大きな影響を与えるな,更には気候変動問題との関連に注意を,と難しい注文を出している。


(注)B (1) 090917B Vietnam, english.vietnamnet,(2) title: Exploring 210-billion-tonne coal basin: big potential, high risk,(3) ttp://english.vietnamnet.vn/reports/2009/09/868786/,(4) 09:04' 16/09/2009 (GMT+7),VietNamNet Bridge,(5) Red River Delta coal basin,(6) Vietnam Coal and Mineral Group’s (Vinacomin),(7) Ministry of Industry and Trade,(8) Nam Dinh province,(9) Hung Yen province,(10) Thai Binh province,(11) Binh Minh,(12) Khoai Chau 1,(13) Khoai Chau 2,(14) Linc Energy,(15) Marubeni Corporation,(16) Red River Energy Company,(17) China’s Machinery Import Export Corporation (CMC),(18) Khoai Chau coal mine,(19) Binh Minh coal mine,(20) Ministry of Construction (MoC),(21) Union of Vietnam Scientific and Technological Associations,(22) delta map source: http://hanoi-studio-kuleuven.blogspot.com/,(23) mine map source: http://map.infomine.com/map.asp?open_section=PROP,WORL&cmd=MAP&location_id=,(24)

今日の参考資料

●090917B Vietnam, english.vietnamnet
ベトナム紅河デルタの石炭開発は包蔵も大きいがリスクもある
Exploring 210-billion-tonne coal basin: big potential, high risk
http://my.reset.jp/adachihayao/index090917B.htm

http://english.vietnamnet.vn/reports/2009/09/868786/

最近の関連資料

●090823B Vietnam, english.vietnamnet
ベトナムの電力の石炭不足と輸出増強策は明らかな矛盾である
Apparent paradox: Vietnam running short of coal, but pushing exports
http://my.reset.jp/adachihayao/index090823B.htm
●090803E Vietnam, english.vovnews
ベトナムの2009年の石炭生産は4300万トンに達する
Coal sector targets 43 million tonnes this year
http://my.reset.jp/adachihayao/index090803E.htm


●インドの電力公社がGE日立に6原子力発電所9000MWを協議

Nuclear Power Corporation of India Limited (NPCIL) (Mumbai), a state-owned atomic energy enterprise, is holding talks with GE-Hitachi Nuclear Energy (GEH) (Wilmington, North Carolina) to purchase six advanced boiling-water reactors (ABWRs) for the former's nuclear power projects in the country.

米印原子力協定に発したインドの原子力開発であるが,先日も,フランスのアレバからのウラン燃料供給で,やっと既設原子力の稼働率が60%台に乗せる可能性が出てきた,と報じられた。2009年7月のクリントン国務長官のインド訪問の後,どの様な進展があるのか,注目されていたところであるが,インドの原子力公社NPCIL(注5)の動きが米国から伝わってきた。

NPCIL(注5)と,GE-日立原子力エネルギー(注6)が,原子炉の供給について,209年1月から協議を始めている,との情報である。NPCIL(注5)の選択は,改良型沸騰水型原子炉ABWR(注7)6基で,全部の出力は,9,000MWとなる大型の商談である。現在話し合われているのは,インド及び米国内の規制について,これをクリアするための協議が行われているという。

(注)E (1) 090917E India, industrialinfo,(2) title: India's NPCIL in Talks with GE-Hitachi Nuclear on Six Nuclear Reactors of 9,000 Megawatts,(3) ttp://www.industrialinfo.com/showAbstract.jsp?newsitemID=150274,(4) BANGALORE, INDIA--September 16, 2009--Researched by Industrial Info Resources (Sugar Land, Texas),(5) Nuclear Power Corporation of India Limited (NPCIL),(6) GE-Hitachi Nuclear Energy (GEH) (Wilmington, North Carolina),(7) advanced boiling-water reactors (ABWRs),(8) photo source: http://www.coloradocollege.edu/dept/PC/RepresentativePhy/Pages/Photoshop/Problem%20Pictures/Nuclear%20Plant.jpg,(9) map source: http://www.brynmawr.edu/geology/206/bose_files/image010.jpg,(10)

今日の参考資料

●090917E India, industrialinfo
インドの電力公社がGE日立に6原子力発電所9000MWを協議
India's NPCIL in Talks with GE-Hitachi Nuclear on Six Nuclear Reactors of 9,000 Megawatts
http://my.reset.jp/adachihayao/index090917E.htm

http://www.industrialinfo.com/showAbstract.jsp?newsitemID=150274

最近の関連資料

●090912E India, online.wsj
インドの原子力発電量の伸びで2009年度目標は190億KWh
India Nuclear Power This FY Pwr Generation Target 19,000M Units
http://my.reset.jp/adachihayao/index090912E.htm
●090715A India, bloomberg
インドの原子力問題についてクリントン長官が挑む
Clinton Seeks to Resolve India Nuclear Arms Dispute
http://my.reset.jp/adachihayao/index090715A.htm
●090715C India,steelguru
インド政府は原子力発電への民間参入を認める方向を視野に
Open up nuclear sector in India for private players
http://my.reset.jp/adachihayao/index090715C.htm
●090625B India, Economic Times
インドは原子力開発に関して経済性を考えて国産技術開発を
'India should look at generating cheaper power'
http://my.reset.jp/adachihayao/index090625B.htm


●インドネシア政府は民間企業にも海外への電力供給を容認

Albeit under strict regulations, the govern-ment will now allow private firms investing in electricity generation and distribution to export power. The move is part of government efforts to attract private companies to participate in the power industry, something that did not happen under the monopoly state utility PT Perusahaan Listrik Negara (PLN).

インドネシアから海外へ電力輸出を行うことに限って,インドネシア国会が,民間企業にも,発電と配電の事業の認可を与える,と言うことらしい。d湖が問題になるのか,というと,インドネシア領の西カリマンタン(注7)とマレーシアのサラワク(注8)の間の問題のようだ。この地域は余り関心を払ったことはないが,人口密度が薄いとはいえ,確かに電力輸出の余地はある。スマトラとシンガポールの間もそうなのだろう。

(注)G (1) 090917G Indonesia, The Jakarta Post,(2) title: Govt to allow private firms to export electricity,(3) ttp://www.thejakartapost.com/news/2009/09/16/govt-allow-private-firms-export-electricity.html,(4) Alfian , The Jakarta Post , Jakarta | Wed, 09/16/2009 2:19 PM | Business,(5) PT Perusahaan Listrik Negara (PLN),(6) J. Purwono, director general for electricity and energy utilization at the ministry,(7) West Kalimantan,(8) Sarawak Energy Bhd (SEB),(9) map source: http://www.aseanenergy.org/energy_sector/electricity/apg/asean_power_grid.htm,(10)

今日の参考資料

●090917G Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア政府は民間企業にも電力供給を容認
Govt to allow private firms to export electricity
http://my.reset.jp/adachihayao/index090917G.htm

http://www.thejakartapost.com/news/2009/09/16/govt-allow-private-firms-export-electricity.html

最近の関連資料

●090909H Indonesia, tehrantimes
インドネシアのPLNは発電所建設で更に20億ドルの資金が不足
Indonesia’s PLN still seeking $2b in loans for power plants
http://my.reset.jp/adachihayao/index090909H.htm
●090909I Indonesia, india-server
インドネシアの電源開発にインド企業にも機会をとプルノモ
Indian Firms To Be A Part Of Indonesian Power Expansion Programme
http://my.reset.jp/adachihayao/index090909I.htm
●090822A Indonesia, energy-business-review
インドネシアのPLNは第2次10,000MW開発プログラムを発進
PT PLN Plans Second 10,000MW Power Program In Indonesia
http://my.reset.jp/adachihayao/index090822A.htm
●090822B Indonesia, asiasentinel
インドネシアでは人口の3分の一が電気がなく大統領に期待
Starved for Power in Indonesia
http://my.reset.jp/adachihayao/index090822B.htm


2009年9月16日 ー パキスタンのコハラ水力を中国企業へ特命で混乱 ー

今日は日本の政権交代の日である。日本には小選挙区制は適していない,と米国の評論家が言っていたが,これだけ極端に振れるとやりにくい,と言うことか,皆さん,自分の都合のよい立場からものを言っている。2大政党制も,おそらく政治家から見て都合がよいのではないか,政治がやりやすいから。でも国民から見れば,多党政治で苦労してバランスを取りながら,連立を模索してくれる方が,多くの人の代弁をしてくれると思う。

パキスタンの北東部,アザド・カシミールは,地図をじっくり見ても,国境がどうなって入り組んでいて,何処が国境未確定なのか,よく分からない。インダス河はパキスタンの国土を縦断して,その水源は中国のウイグル自治区と接している。インダス本流の最上流には,先日から問題にしている日本工営の7,000MWのブンジ水力地点がある。中国の三峡公司が入ってくることになっているが,中国国境から110kmという至近距離。

インダス河のすぐ南の大支流,ジェルム川は,国境未確定,インドとの微妙な関係にあるアザド・カシミールの細長い領域の中を北から南に流れ下る。そのインドと近接する地点にコハラ橋梁がジェルム川を横切っている。ここは古来,戦略上の要衝で,現在はパキスタンが実効支配している。この直上流に,1,100MWのコハラ水力プロジェクトのダムサイトがある。オーストラリアのSMECが調査を行ってきた。

2008年10月に,中国企業がイスラマバードを訪れているが,中国の水力建設企業CWEが,パキスタン側の説明を受け,1,100MWのコハラ水力プロジェクトの建設に大いに関心あり,と表明した。パキスタンの水資源大臣は,パキスタンでは大規模プロジェクトは国際入札するという規則がある,とその約束に含みを残していた。

中国との協力を強く押し進めるパキスタンのザルダリ大統領は,2009年になって北京を訪問した際に,強引に,中国企業CWEのコハラ水力プロジェクトへの参入を促し,調査を開始するという覚書を準備した。随行していた水資源省次官に署名するよう指示したが,国際入札という決まりがあるなかで,次官は署名を拒んだ。大統領は,パキスタン駐北京大使に,替わって署名をさせた。

全くパキスタンらしい話だが,その後,大統領の指示を拒否した水資源省の次官は交代し,新しい次官は,中国企業と交わした覚書の基づいて,経済委員会や閣議などの承認を受けるべく,手続きを行い,所謂,事後承認として批准を求めたわけである。今日の記事では,この件が問題となっていることを報じ,国内の手続きを経ずに,中国企業への特命発注に近い行動をした大統領一行を批判している。

インダス河最上流,中国の国境と近いところの7000MWのブンジ水力を中国の三峡公司に預け,今度また,懐深く中国のCWEが国境未確定地域に入ってくることで,インド政府を刺激していることは,目に見えるようである。インド政府は既に,ブンジ水力に中国企業が入ることに,公式に懸念を表明している。先に開発したものに優先権がある,というインダス河水条約から,インドもパキスタンも,開発を急いでいる。

経済発展を先に遂げた方が,国際河川の優先開発権を持つ,というのは不思議な約束だが,事実,メコン河ではタイの流域内での優先開発を,ベトナム,ラオス,カンボジアが,追認,了解している。インダス河もこの考え方だが,タイと周辺諸国は発展に格段の差があったが,インドとパキスタンの場合は,中国の支援を受けるパキスタンとインドとの間には,それほどの差がないから,大変に難しい。

一方で中国は,インドとの対抗もあるが,同時にパキスタンの海域への進出を考えており,既にパキスタンの港の建設を支援している。パキスタンと中東は目と鼻の先である。インドが,ステルジュ川のバギリハール・ダムを強引に建設したように,インドとパキスタンの間には,水問題で一触即発の中,中国がパキスタンの懐深く入ってくるので,問題をますます複雑にしている。


今日の日本語エネルギー関連資料

日本の政権交代,ゼネコン戦々恐々,公共工事縮小で,「生き残れない」
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20090915/ecn0909151624004-n1.htm
米政府,自動車の燃費,「年5%改善を」,規制の詳細発表
http://car.nikkei.co.jp/news/article.aspx?id=AS2M1600I%2016092009
米シェブロン,西豪ゴーゴン事業で韓国ガスとLNG長期販売契約
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009091600228
日揮など,豪でLNGプラント受注,総額2,300億円
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090915AT1D1509015092009.html
中部電力の浜岡原発の地盤を詳細調査へ,駿河湾震源の地震に対応
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009091500878


本文

●パキスタンの1050MWのコハラ水力が国際入札なしに中国企業へ

In violation of the government痴 policy and without going through an open bidding process in mega projects, the government first signed an MoU and then issued a Letter of Interest (LoI) for Rs207 billion ($2.5 billion) 1,050 MW Kohala hydropower project to a Chinese company, it is learnt.
The China International Water & Electric Corporation (CWE) is now seeking an extension in the time for preparing the feasibility study and even waivers from the ECC and the cabinet approvals are being sought to give a legal cover to what has been done irregularly and illegally.

地図を開けると,このアザド・カシミール(注16)のコハラ(注15)というところが,非常に微妙な国際紛争の真っ直中,と言うことがよく分かる。インダス河の支流,ジェルム川(注15)の戦略的なコハラ橋梁は,インドとパキスタンの領土争いで重要な役割を果たしてきた要衝である。北北東に180kmの直線距離で,中国が支援することになった,インダス河最上流の,7,000MWのブンジ水力がある。

ブンジ水力地点から中国領ウルグイ自治区との境界までは,114kmである。このコハラ橋梁の近くに高さ160mのダムを建設して,水路と共に,落差320mを得て,出力1,100MWのコハラ水力プロジェクト(注5)がある。私も,昨年,2008年10月26日に,中国の水力発電企業CWE(注7)が,ザルダリ大統領の呼びかけでイスラマバードを訪問,コハラ水力プロジェクト(注5)への関心表明をしたことを覚えていて,気になっていた。

あの時に,パキスタンの水資源大臣が,コハラ水力プロジェクト(注5)はパキスタンの制度上,国際入札になる,と釘を刺していた。ところが,今年,2009年にザルダリ大統領が北京を訪問した際,中国側の申し出で,パキスタンの水資源省と中国企業のCWE(注7)が,調査を9ヶ月で行って,工事に入る,とする覚書を交わした。当時随行した次官は,危ないと署名を拒否し,パキスタン大使が替わって署名している。

この間,パキスタンの水資源省の次官は交代しているが,水資源省側は,パキスタンのトップである大統領がそばに立っているのに,どうして覚書を交わしたことがいけないのか,と反論しているが,この特命発注に対しては,国内で問題になっている。当然,大統領の身辺にも疑問の目は向けられているようだから,パキスタンの国内問題とは言え,中国との関係で,無視できない事件である。

(注)B (1) 090916B Pakistan, thenews,(2) title: Rs207bn power project awarded without bids,(3) ttp://www.thenews.com.pk/top_story_detail.asp?Id=24556,(4) Wednesday, September 16, 2009,By Ansar Abbasi,ISLAMABAD,(5) 1,050 MW Kohala hydropower project,(6) Letter of Interest (LoI),(7) China International Water & Electric Corporation (CWE),(8) ECC,(9) President Asif Zardari,(10) then-water and power secretary Ismail Qureshi,(11) Pakistan痴 ambassador to China Masood Khan,(12) Water and Power Secretary Shaid Rafi,(13) Private Power and Infrastructure Board (PPIB) Managing-Director Fayyaz Elahi,(14) Water and Power Development Authority (Wapda),(15) River Jhelum at Kohala,(16) district Muzaffarabad, Azad Jammu & Kashmir,(17) photo source: http://www.smec.com/Default.aspx?aProjId=93,(18)

今日の参考資料

●090916B Pakistan, thenews
パキスタンの1050MWのコハラ水力が国際入札なしに中国企業へ
Rs207bn power project awarded without bids
http://my.reset.jp/adachihayao/index090916B.htm

http://www.thenews.com.pk/top_story_detail.asp?Id=24556

最近の関連資料

●090912I India, bombaynews
パキスタンの中国支援のブンジ・ダムにインドが反対
India protests Pakistan's Gilgit order, China-aided dam
http://my.reset.jp/adachihayao/index090912I.htm
●090908A Pakistan, dailytimes
パキスタンと中国が7,000MWブンジ水力など覚書を締結
MoUs signed between Pakistan and China
http://my.reset.jp/adachihayao/index090908A.htm
●090829C Pakistan, rediff
パキスタンのカシミール開発への中国の貢献はグワダル港軍港化に繋がる
China's growing role in Pakistan-occupied Kashmir
http://my.reset.jp/adachihayao/index090829C.htm
●090824A Pakistan, onlinenews
パキスタンのザルダリ大統領が早急な開発に中国の支援をと
President declares Pakistan痴 immense development as his priority dream
http://my.reset.jp/adachihayao/index090824A.htm
●090809B Pakistan, dailytimes
パキスタン最大の7,100MWのブンジ水力の調査開始へ
Bunji hydropower project to generate 7,100 MW
http://my.reset.jp/adachihayao/index090809B.htm
●090809C Pakistan, pakobserver
パキスタンは21億ドルのニールム-ジェルム水力の権利を失いかねない
$2.1b Neelum-Jhelum Hydel project Pak may lose priority rights over Neelum
http://my.reset.jp/adachihayao/index090809C.htm
●090713B Pakistan, geo.tv
パキスタンは中国企業のエネルギー資源開発を優遇
China company to invest in Pak energy projects
http://my.reset.jp/adachihayao/index090713B.htm
●090618A Pakistan,
パキスタンの中小ダムの建設計画で中国政府が支援表明
Chinese govt to support President Zardari’s plan to build 12 small and medium sized hydropower dams
http://my.reset.jp/adachihayao/index090618A.htm
●081026A Pakistan, tehrantimes
中国企業,1,100MW,コハラ水力建設を申し出
China offers to construct 1100 MW Kohala Hydropower
http://my.reset.jp/adachihayao/index090618A.htm


●中国の石炭価格が景気回復の兆しで急騰している

Spot thermal prices in China's top coal shipping port Qinhuangdao climbed from a week earlier, after prices stagnated for more than a month, as demand rose on the back of a recovering economy and was aided by hot weather in southern China, industry officials said on Tuesday.

中国企業が,世界の石炭買収に走っている現状で,中国国内炭の価格の動きが気になるところである。中国の輸出石炭の価格は,秦皇島の港(注5)に於けるスポットマーケットの指標が重要である。しばらく沈静化していた石炭価格が,一週間ぐらい前から上がり始めた,景気持ち直しによる電力の発電増と,中国南部の高気温のためと思われる。炭坑事故で多くの中小炭坑の閉鎖も影響を与えている。

NAR(注6),即ち,キログラム5,800キロカロリーの石炭で,0.8%動いて,秦皇島海上市場(注7)で,トン605元〜620元,約88.6〜90.8ドル相当,に上がってきている。5,500キロカロリーでは,575〜590元で,先週から2%上がっている。中国全土の発電量が,2009年初めから8月にかけて93%上昇している。この15ヶ月で最大の伸びで,景気回復の力強さを示している。石炭需給は,今のところ,バランスしているようだ。

(注)E (1) 090916E China, news.alibaba,(2) title: China Coal-Prices rise on demand, market seen in balance,(3) ttp://news.alibaba.com/article/detail/energy/100171764-1-china-coal-prices-rise-demand%252C-market.html,(4) Published: 14 Sep 2009,21:31:51 PST,SHANGHAI, Sept 15,(5) Qinhuangdao port秦皇島,(6) calorific value of 5,800 kcal/kg (NAR),(7) Qinhuangdao Seaborne Coal Market (www.cqcoal.com),(8) Guangdong province, (9) Henan province,(10) thermal coal market,(11) $1=6.828 Yuan,(12)

今日の参考資料

●090916E China, news.alibaba
中国の石炭価格が景気回復の兆しで急騰している
China Coal-Prices rise on demand, market seen in balance
http://my.reset.jp/adachihayao/index090916E.htm

http://news.alibaba.com/article/detail/energy/100171764-1-china-coal-prices-rise-demand%252C-market.html

最近の関連資料

●090910P China, businessspectator
中国の石炭獲得に対しオーストラリアの石炭企業が関心
Chinese interest in Australia coal ticks up as prices fall
http://my.reset.jp/adachihayao/index090910P.htm
●090903G China, reuters
中国は国内石炭市場のための法案を準備中である
China soon to issue coal market rules - source
http://my.reset.jp/adachihayao/index090903G.htm
●090831D China, steelguru
中国の山西省は炭坑の数を2598から1000まで整理へ
Shanxi Province to consolidate its coal industry
http://my.reset.jp/adachihayao/index090831D.htm
●090831E China, reuters
中国の石炭企業神華集団が福州に石炭備蓄施設を建設へ
China Shenhua to build coal reserves in Fuzhou -paper
http://my.reset.jp/adachihayao/index090831E.htm
●090815C China, miningweekly
中国の海外石炭の輸入が飛躍的に伸びている
Chinese demand for foreign coal soars
http://my.reset.jp/adachihayao/index090815C.htm


今日のその他の世界のエネルギー関連資料

○090916A Thailand, Bangkok Post
タイの天然ガスでミャンマーのパイプライン事故でEGATが苦況に
More gas supply interruptions cause headaches for Egat
http://www.bangkokpost.com/business/economics/23927/more-gas-supply-interruptions-cause-headaches-for-egat
○090916C Philippines, business.inquirer
フィリッピンのビサヤで18MWのアクラン水力をオリエンタル・エナージ着手
P2.5-B hydro plant to rise in Panay Lower cost, stable supply seen
http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20090916-225423/P25-B-hydro-plant-to-rise-in-Panay
○090916D India, domain-b
インドのNTPCが自ら南アフリカの炭坑取得を視野に
NTPC to acquire coal mine in South Africa
http://www.domain-b.com/companies/companies_n/National_Thermal_Power/20090915_ntpc.html
○090916F Bangladesh, energybangla
バングラデシュの国会が沖合原油探査でPSC適用に問題ありと
Bangladesh Controversy over Offshore Exploration PSC
http://www.energybangla.com/index.php?mod=article&cat=SomethingtoSay&article=2104


2009年9月15日 ー フィリッピンの水力IPPA入札スタート ー

今日はスリランカのエネルギー大臣が,中国の石炭火力や日本の水力を話題にしている談話を主題にしたかったのだが,昨日,測量作業のため一
日休んでしまって,どうしてもフィリッピンのゼロサムゲームに付き合わざるを得ず,それで時間がなくなってしまった。このサイトでは,ゼロサムゲームには付き合いたくない,という精神なのだが,日本の有力企業,丸紅,東電,関電が関連しており,省略できなかった。

最近問題となっているのは,フィリッピンのIPPAである。私のサイトへのアクセスも,IPPAとは,と言うキーワードが結構多い。私もよく分からないが,このIPPAの仕組みを不思議に思っている読者も多いようだ。確かに,相当古くからIPPAというワードは出てきているが,余り気にとめていなかった。しかし,フィリッピンの電力の保守の牙城に食い込む最後の自由化の関門,とも言える大きな変革である,正しいかどうかは別にして。

先日も友人と電話で話していたのだが,電力一斉の自由化の声の中で,最後の土壇場で,インドネシアのPLNとタイのEGATが,憲法裁判所の抵抗で民営化への道をストップした。私たちも,これから発展する途上国のエンジンである電力を,完全民営化することは不適切,と考えている。自由化によって必要に応じ発電所も民間資本で建設されて行く,というのは間違いで,発電所建設のスパンが,経済競争の中では長すぎるのが理由。

さて,一方で完全民営化自由化に向かって走っているフィリッピンのIPPAとは,と言うことだが,それは,現在IPPが運営している発電所の電力を引き取り売りさばく役割で,それがBOTプロジェクトの場合は,BOT終了後,その発電所を引き取る,と言う役割を持った企業をIPPAと呼ぶのだ,と理解している。PSALMの英文の定義は難しいが,役割として5点が具体的に書いてある。

現在動いているIPPの発電所は,殆どが電力公社NPCとの間で,テーク・オア・ペイ,即ち電力の一括定額引き取り,みたいな契約をしていて,極めて安泰である。これは,電力不足が心配されて,IPP開発を促すための措置だった。しかし問題は,電力自由化の線に沿って,NPCが30%以上の電力を占有してはいけない,という原則論の中で,はじき飛ばされて,IPPAがNPCに替わって,IPPの電力を引き取ることになる。

そのIPPAの入札が始まり,丸紅,東京電力が運転している,スワルやパグビラオの石炭火力の電力は,NPCに替わって,サンミゲールとアボイテスがIPPAとして引き取り,2025年後は,所有権もそこに移ることになる方向で,手続きが進んでいる。なぜ丸紅と東京電力が,自分たち自身でIPPAとなる選択はないのか,というと,それはあるようで,ただ,丸紅,東京電力側がその選択を避けた,というようなニュアンスが感じられる。

このIPPAという制度は,IPP側から見ると誠に不条理で,NPCに引き取って貰うつもりで経営しているのに,突然NPCが買うのを止めてしまった,と言うことも言えるような制度である。しかしそのきっかっけは,憲法にも匹敵する電気事業法の問題なので,IPPとして泣き寝入りせざるを得ない状況に追い込まれている。東京電力と関西電力の間で,お互いにお互いのIPPのIPPAになったらどうか,と私も提案していた。

丸紅と東京電力は,今日の報道では,丸紅と関西電力が運転するサンロケ水力発電所の電力の引き取り手,即ちIPPAの入札に参入する意思を表明した。自分たちの持つ石炭火力よりは,再生可能エネルギーである水力の引き取り手になる方が有利,と踏んでいる節がある。この9月30日に現場説明が行われ,11月11日に入札が締め切られる。

これからの売電や買電の仕組みは,私にはよく分からないが,どうも入札時には買電価格は決まらないのではないか,と思われる。それはIPPAがIPPの電力を引き取るというのだから,予め売電単価はある程度,入札時に入っていなければおかしいことになるが,それなら入札時に,IPPも交渉の中にはいるのか,と言うと,そうでもなさそうだ。自由化の波に押されて,IPP受難の時代の訪れ,という懸念もある。


今日の日本語エネルギー関連資料

温暖化ガス主要排出17カ国が9月17,18日にワシントンで会合
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090915AT2M1500T15092009.html
IAEA年次総会が天野事務局長を承認
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200909150001.html
豪のLNG事業で欧米石油3社がCO2地下貯留に挑む
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090914NT002Y87314092009.html
ベネズエラが「代替エネルギー必要」と核開発を表明
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=120528&servcode=A00&sectcode=A00
日立・住友商事がエジプト初の超臨界圧火力発電所向発電設備2台を受注
http://www.news1st.jp/index.php?s=28&item=785
三菱電機が中国で原子力発電所向けデジタル計装制御システムを受注
http://www.ecool.jp/press/2009/09/post-332.html


本文

●フィリッピンのサンロケ水力のIPPAに東電グループが関心

TEAM ENERGY PHILIPPINES plans to bid for the management of the independent power producer contract of the 345-megawatt San Roque multi-purpose hydroelectric power plant in Pangasinan. At the sidelines of the PowerTrends 2009, Team Energy president Federico E. Puno said the company was interested in the hydropower facility as it was “a good fit with our coal plant.”

フィリッピンのIPPA(注10)は分かりにくい制度だが,PSALMのサイトでは英文で明確に役割を定めている(注10参照)。しかしこれだけでは,なぜIPPの上にまたIPPA(注10)が必要なのか,簡単には理解できない。私のサイトへのアクセスを見ていても,IPPAとは何だ,という感じのキーワードで検索してくる人が結構いる。このIPPA入札が,石炭火力から始まって,サンロケ(注6)などの水力にも及ぼうとしている。

今日,突然に出てきたのは,IPPA化される石炭火力のIPP企業であるTEAMエナージ(注5)が,丸紅,関西電力,米国のシエテなどが合同で所有する345MWのサンロケ水力発電所(注6)のIPPA契約(注10)に関心がある,と報道されたことである。TEAMエナージ(注5)の社長を務めるプノ氏(注7)が,先日行われたセミナーの別会見で,その抱負を述べたことに,この報道は発している。

TEAMエナージ(注5)のプノ社長(注7)は,石炭火力を有するTEAMエナージ(注5)にとって水力との組み合わせは適切な選択,と語ったことだ。この丸紅,東京電力などが資本を分け合うTEAMエナージ(注5)は,パンガシーナの345MWのサンロケ水力発電所のIPPA(注9)の入札に参入することを計画している。TEAMエナージ(注5)の所有する二つの石炭火力は,IPPA入札が行われたところだ。

1,000MWのスワル石炭火力(注8)のIPPA(注10)は,サンミゲールが,700MWのパグビラオ石炭火力(注9)は,アボイテスが,それぞれ入札では権利を得ている。プノ社長(注7)は,TEAMエナージ(注5)は,この石炭火力二つのIPPA(注10)入札には参加しない,水力のような,より関心のあるIPPA入札が待っているからだ,と説明している。再生可能エネルギー法(注13)の税優遇に関心があるようだ。

プノ社長(注7)はこれから,小水力太陽光風力などの再生可能エネルギー・プロジェクトに参戦したい,としている。しかし問題は,NPC(注14)が買ってくれないので,自分たちで供給先を捜さなければならないことが問題だ,と。また,重要な発言は,水力のIPPAを勝ち得た暁は,設備の拡張を考えている,と言っていることだ。勿論それは,所有者の意志に関わることだが。二つの石炭火力は,BOT(注15)が,2024年,2025年に切れる。

(注)B (1) 090914B Philippines, business.inquirer,(2) title: Team Energy eyes San Roque IPPA contract,(3) ttp://business.inquirer.net/money/breakingnews/view/20090913-225070/Team-Energy-eyes-San-Roque-IPPA-contract,(4) By Amy R. Remo,Philippine Daily Inquirer,First Posted 22:49:00 09/13/2009,(5) TEAM ENERGY PHILIPPINES,(6) 345-megawatt San Roque multi-purpose hydroelectric power plant in Pangasinan,(7) Team Energy president Federico E. Puno,(8) 1,000-MW Sual coal-fired power plant,(9) 700-MW Pagbilao coal-fired power plant,(10) IPP Administrator contracts,(11) San Miguel Corp.,(12) Aboitiz,(13) Renewable Energy Act of 2008,(14) National Power Corp.,(15) build-operate-transfer contracts,(16) photo source; http://www.psalm.gov.ph/privatization/IPPA%20Plant%20Profile/profile_san%20roque.html,(17)

今日の参考資料

●090914B Philippines, business.inquirer
フィリッピンのサンロケ水力のIPPAに東電グループが関心
Team Energy eyes San Roque IPPA contract
http://my.reset.jp/adachihayao/index090914B.htm

http://business.inquirer.net/money/breakingnews/view/20090913-225070/Team-Energy-eyes-San-Roque-IPPA-contract

最近の関連資料

○090910G Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの電力分野の関係機関が一堂に
Power Trends 2009
http://www.mb.com.ph/articles/219765/power-trends-2009
○090910I Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのPSALMがサンロケなどのIPPAで入札企業を増やしたい
PSALM puts more IPPAs for bidding
http://www.mb.com.ph/articles/219830/psalm-puts-more-ippas-bidding
○090908D Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのアボイテスが735MWパグビラオ石炭火力の燃料供給を行う
Aboitiz Power plots strategy on coal procurement for Pagbilao plant
http://www.mb.com.ph/articles/219410/aboitiz-power-plots-strategy-coal-procurement-pagbilao-plant
○090902E Philippines, pepei.pennnet
フィリッピンの石炭火力のIPPAで英国コンサルタントが活躍
Pinsent Masons closes $1.763bn privatization for PSALM in the Philippines
http://pepei.pennnet.com/Articles/Article_Display.cfm?Section=ARTCL&SubSection=Display&PUBLICATION_ID=6&ARTICLE_ID=368607
○090829D Philippines, business.inquirer
フィリッピンの石炭火力のIPPA入札結果でスワルはサンミゲールへ,アボイテスも
San Miguel wins Sual power deal
http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20090828-222473/San-Miguel-wins-Sual-power-deal
●090728A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの石炭火力のIPPAでアボイテスが新提案
Aboitiz Power reviews pricing strategy for Sual, Pagbilao IPPAs
http://my.reset.jp/adachihayao/index090728A.htm


●フィリッピンの水力発電所群に東電グループが関心

THE JAPANESE consortium that took over the assets of Mirant Philippines, Inc. two years ago wants to bid for contracts to manage the state’s power supply deals with a number of hydroelectric plants. "We are still looking at the other bids, particularly the hydroelectric plants like San Roque," Federico E. Puno, president of TeaM Energy Corp., told reporters. The statement came after listed Aboitiz Power Corp. bared last week plans to bid for hydroelectric IPPAs.

丸紅,東京電力などで構成されるTEAMエナージ(注16)が,サンロケ(注38)などの水力のIPPA入札(注6)に打って出る計画であり,今後,水力などの再生可能エネルギーに参入する意向だ,という記事を,伝えているが,この記事は,更にその状況の詳細を盛り込んでいるので,重要なポイントだけを述べておく。

丸紅,東京電力などで構成されるTEAMエナージ(注16)は,今から2年前に破産したミラント(注4)を買収したものであるが,今回のプノ社長(注17)の,水力のIPPA参入の発言は,TEAMエナージ(注16)が現在所有するスワル石炭火力(注21)のIPPA(注6)入札で勝ちを収めているアボイテス(注5)が,同じく水力へのIPPA参入を宣言した先週の発言を受けて行ったものだ。

PSALM(注7)は,345MWのサンロケ水力発電所(注8),70MWのバクン水力発電所(注9),30MWのベングイット水力発電所(注10)のIPPA入札(注6)を発出したが,今月,2009年9月30日に現場説明(注11),11月11日に入札締め切り,という日程で進めている。入札の内容は,NPC(注12)が買い取っている電力の引き取りと,BOT期限後の所有権の獲得,というものだ。

345MWのサンロケ水力発電所(注8)は,丸紅(注14)と関西電力(注15,韓国と書かれているが日本の間違い)が運営し,70MWのバクン水力発電所(注9),30MWのベングイット水力発電所(注10)は,アボイテス(注5)が,現在運転している。TEAMエナージ(注16)は,これらのIPPA入札に参入するが,2007年6月に石炭火力を買収,資本をこの2社が,それぞれ50%保有している。

TEAMエナージ(注16)は,スワル(注21),パグビラオ(注22),イリジャン(注20)の発電所,合計2,127MWを所有し,ルソン系統の25%に達している。記事に出てくるファーストGEN(注24)は,今後大々的に,太陽光発電に打って出る計画である。いずれも,再々可能エネルギーにタイする関心は,強いものがある。

(注)C (1) 090914C Philippines, bworldonline,(2) title: TeaM Energy to join bids for hydropower plants,(3) ttp://www.bworldonline.com/BW091409/content.php?id=041,(4) Mirant Philippines, Inc.,(5) Aboitiz,(6) IPP Administrator contracts,IPPAs,(7) Power Sector Assets and Liabilities Management Corp. (PSALM),(8) 345-megawatt San Roque multi-purpose hydroelectric power plant in Pangasinan,(9) 70-MW Bakun plant in Ilocos Sur,(10) 30-MW Benguet mini-hydroelectric facility,(11) pre-bid conference,(12) National Power Corp.,(13) build-operate-transfer contracts,(14) Marubeni Corp.,(15) Kansai Electric Power Co. Ltd.,(16) TEAM ENERGY PHILIPPINES,(17) Team Energy president Federico E. Puno,(18) Renewable Energy Act of 2008,(19) Tokyo Electric Power Corp.,(20) Ilijan power plant,(21) 1,000-MW Sual coal-fired power plant,(22) 700-MW Pagbilao coal-fired power plant,(23) San Miguel Corp.,(24) First Philippine Holdings Corp.,(24) Elpidio L. Ibanez, president and chief operating officer of First Philippine Holdings,(25) First Philec Solar Corp,(26) SunPower Manufacturing Ltd.,(27) SunPower Corp.,(28) Manila Electric Co.,(29) photo source: http://www.psalm.gov.ph/privatization/IPPA%20Plant%20Profile/profile_bakun.html,(30)

今日の参考資料

●090914C Philippines, bworldonline
フィリッピンの水力発電所群に東電グループが関心
TeaM Energy to join bids for hydropower plants
http://my.reset.jp/adachihayao/index090914C.htm

http://www.bworldonline.com/BW091409/content.php?id=041

最近の参考資料

○090910G Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの電力分野の関係機関が一堂に
Power Trends 2009
http://www.mb.com.ph/articles/219765/power-trends-2009
○090910I Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのPSALMがサンロケなどのIPPAで入札企業を増やしたい
PSALM puts more IPPAs for bidding
http://www.mb.com.ph/articles/219830/psalm-puts-more-ippas-bidding
○090908D Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのアボイテスが735MWパグビラオ石炭火力の燃料供給を行う
Aboitiz Power plots strategy on coal procurement for Pagbilao plant
http://www.mb.com.ph/articles/219410/aboitiz-power-plots-strategy-coal-procurement-pagbilao-plant
○090902E Philippines, pepei.pennnet
フィリッピンの石炭火力のIPPAで英国コンサルタントが活躍
Pinsent Masons closes $1.763bn privatization for PSALM in the Philippines
http://pepei.pennnet.com/Articles/Article_Display.cfm?Section=ARTCL&SubSection=Display&PUBLICATION_ID=6&ARTICLE_ID=368607
○090829D Philippines, business.inquirer
フィリッピンの石炭火力のIPPA入札結果でスワルはサンミゲールへ,アボイテスも
San Miguel wins Sual power deal
http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20090828-222473/San-Miguel-wins-Sual-power-deal
●090728A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの石炭火力のIPPAでアボイテスが新提案
Aboitiz Power reviews pricing strategy for Sual, Pagbilao IPPAs
http://my.reset.jp/adachihayao/index090728A.htm


その他の今日の世界のエネルギー関連資料

○090914A Srilanka, dailynews
スリランカの電力大臣が石炭火力や水力など電力需給を語る
Electricity for all to promote sustainable development - Power Minister
http://www.dailynews.lk/2009/09/14/fea01.asp
○090914D Nepal, myrepublica
ネパールの100Mクラス火力発電所にドイツが関心
Germany to help set up thermal plant Mahat
http://www.myrepublica.com/portal/index.php?action=news_details&news_id=9768
○090915A India, hydroworld
インドの灌漑開発公社が24MWのゴシクルド水力をEPC発注
Construction contract awarded for India's Gosikhurd Hydel project
http://www.hydroworld.com/index/display/article-display/7210845759/s-articles/s-hrhrw/s-hydroindustrynews/s-general/s-2009/s-09/s-construction-contract.html
○090915B Bhutan, hydroworld
ブータンの114MWのダガチュ水力でアルストムの機器発注
Alstom-led consortium wins contract for Dagachhu project
http://www.hydroworld.com/index/display/article-display/6301767520/s-articles/s-hrhrw/s-News-2/s-2009/s-09/s-alstom-led-consortium.html


2009年9月13日 ー インドの海外石炭は原料炭不足が始まり ー

明日は秋晴れの中,泉南で測量作業あり,更新が遅れるかも。さて,今日のインドの石炭の記事は,今まで余り知らなかったことが書かれていて,非常に関心があった。私も,急に世界の石炭の世界が動いている,という情勢は読みとっていたが,何処に原因があるのか,単なる中国のせいではなかろう,なぜ石炭埋蔵量の多い中国やインドが世界の石炭を買いに走るのか,よく分からなかった。

今日の記事を読んで,完全に分かったわけではないけれど,私の知らなかった石炭の一面を知ることにはなった。皆さん,原文を読んで貰えばよいが,私なりに理解したところを書いてみる。昨年,2008年7月に,世界の経済は一つのピークを迎えた。それ以降,2008年末までは石炭の世界はそれほど変わった訳ではなかった。しかし,2009年を迎えると,世界の石炭が急激に動き出した。

2008年まで,勿論現在でも,世界の石炭は,70カ国に分布しているのにもかかわらず,4大石炭企業に支配されてきた。その4つとは,XSTRATA,リオティント,三菱の入ったBMA,それに,アングロサクソンである。この世界の一端に,我が三菱商事が重要な一角を占めていることを知った。三菱が資源メジャーBMPと共に資本折半で設立されたBMAで,オーストラリアの重要な炭坑を抑えており,原料炭が主体のようである。

この4つの企業が抑えている世界の石炭生産国は,オーストラリア,南アフリカ,米国,インドネシア,カナダ,アフリカで,石炭価格も長期契約によって支えられて安定し,世界の発電企業の40%,鉄鋼の66%を支配している。特に輸入に完全に依存している日本,韓国,台湾は従順であり,国内炭で賄ってきた中国も,2008年までは静かであった。勿論インドも,決して強い交渉を行うことはなかった。

2009年になってから中国の態度が変わったのは,原料炭が極端に不足,遂に国内価格がトン300ドルに達したときである。このころ,世界は,金融危機で原料炭の価格が下がり始めており,中国はここぞとばかり海外の原料炭に飛びついた。一方このとき,インドの原料炭も瀕死の状態に陥っていた。インドは毎年5億トンの石炭を生産しているが,低質で,鉄鋼企業は2,000万トンの海外炭を買って,国内炭と混合して使ってきた。

このインドの海外原料炭はスポット市場で買ってきたが,この3年間ほどは鉄鋼のブームでスポット価格が上がり続けてきて,最早,スポット市場という方法には耐えられなくなっていた。2012年にはインドの原料炭需要が,4,500万トンに達すると言われ,インドも4大石炭企業に頼るか,独自の炭坑を海外に求めるか,の選択に迫られてきた。これがインドが海外に走った背景だ。

インドの発電企業も同じような状態だ,と書かれているが,ここが分からない点ではあるが,地球温暖化の問題があるとは言え,とにかくインドの企業は,燃料がなくなることに脅えていると見られている。大規模石炭火力計画UMPPを進める発電企業は,新設発電所への石炭供給の目処が立たなくなってきて,海外石炭を輸入できるかどうかが,まさに発電企業の死活問題,という脅えに襲われていると思われる。

海外の炭坑を買うと言っても,オーストラリア,米国,南アフリカの炭坑は高価である。安価な炭坑の選択となれば,インドネシア,モザンビーク,フィリッピン,カザフスタン,ジンバブエになってくる。そこで現れたのが強力な中国の出現である。いずれにしても,これらの国での炭坑開発は大変で,実際の生産開始まで,辛抱強く待たねばならない。今までとは全く異なるビジネスである。世界には,この怯えから動いている国がある。

クエートがカンボジアの水田を買っている,と言う話は,私も読んでいたが,今日の記事でも取り上げている。更に,中国がアフリカへ進出しているのは,アフリカの農地を確保するためだという,中国は将来の10億の民の食糧問題を真剣に心配している。インドは今干ばつに見舞われているが,再び食糧と燃料で世界の難民にはなりたくない,と記事は結んでいる。世界市場でなんでも手に入る,と考える日本人は正しいのだろうか。


今日の日本語エネルギー関連資料

EUが温暖化対策で途上国に2020年時点で最大年2兆円支援
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20090910D2M0904M10.html
中国が三峡ダム建設で127万人の移住を完全に終了
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090913/chn0909130857001-n1.htm
中国が日本の大陸棚拡張に反対,沖ノ鳥島は「岩」と!
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090913/chn0909130056000-n1.htm
スペイン企業がベネズエラ沖で大規模な天然ガス田を発見,7兆立方フィート
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/090913-005639.html


本文

●インドでの石炭への盛り上がりは温暖化の中でどうなっているか

Bought a coal mine lately? For most of corporate India it seems to be the only relevant question these days. At a time when carbon dioxide in human breath is about the only politically acceptable emission, investing in a “dirty” fuel like coal is suddenly the smart thing to do. But what has created this rush to own coal? And why is the market applauding those who do? The answer lies in two simple words: fear and loathing.

2009年に入ってから急に世界の石炭が騒がしくなってきた。何とか国内の石炭で凌いできた中国とインドが,海外石炭へ目を向け始めたのが原因なのか。なぜインドは自国の石炭で賄えないのか。いろいろと疑問があるが,この記事は今まで私の知らなかった世界の一面を伝えてくれている。究極は,原子力と水力,と言っても,人類は今しばらく,石炭なしには動かない。

地球温暖化の問題があるとは言え,とにかくインドの企業は,燃料がなくなることに脅えている。企業は鉄鋼と電力に分けられるが,この世界は旨く棲み分けている,鉄鋼は原料炭(注6),電力は発電炭(注7)である。世界の70カ国で石炭は埋蔵されているが,実は4つの大企業によって支配されている。それは,XSTRATA(注8),リオティント(注9),三菱の入ったBMA(注10),それに,アングロサクソン(注11)である。

この4つの企業が抑えている石炭は,オーストラリア,南アフリカ,米国,インドネシア,カナダ,アフリカで,石炭価格も長期契約によって支えられ,世界の発電企業の40%,鉄鋼の66%を支配している。多くの企業は大人しくこの大石炭企業に従い,特に輸入に完全に依存している日本,韓国,台湾は従順である。国内炭で賄ってきた中国も,2008年までは静かであった。インドは勿論決して強い交渉は行わなかった。

2009年になってから中国の態度が変わった。それは,原料炭が不足し遂に価格がトン300ドルに達したときである。世界金融危機で原料炭の価格が下がり,中国はここぞとばかり海外の原料炭に飛びついた。インドの原料炭はまさに瀕死の状態に陥った。インドは毎年5億トンの石炭を生産しているが,いずれも低質である。鉄鋼企業は,2000万トンの海外炭を買って,国内炭と混合して使ってきた。

このインドの海外原料炭はスポット市場で買ってきたが,この3年間ほどは鉄鋼のブームでスポット価格が上がり続けてきて,最早,スポット市場という方法には耐えられなくなっていた。2012年には原料炭需要が,4,500万トンに達すると言われ,インドも4大石炭企業に頼るか,独自の炭坑を海外に求めるか,の選択に迫られてきた。これがインドが海外に走った背景だ。インドの発電企業も同じような状態だ。

インドの発電企業は,政府の進める大規模石炭火力計画UMPP(注12)の推進などで,新設発電所への石炭供給の目処が立たなくなってきて,海外石炭を輸入できるかどうかが,まさに発電企業の死活問題となってきた。もし一括契約が出来なければ,自分自身で海外に炭坑を持つより他に方法がなくなってきたのである。金融危機で需要が冷え込み,海外の炭坑も苦しんでいる中,インド企業のもチャンス到来,という分けである。

海外の炭坑を買うと言っても,オーストラリア,米国,南アフリカの炭坑は高価である。安価な炭坑の選択となれば,インドネシア,モザンビーク,フィリッピン,カザフスタン,ジンバブエになってくる。粉砕炭が原料炭に替わる一つの方法であるが,そこで現れたのが強力な中国の出現である。これらの国での炭坑開発は大変で,実際の生産開始まで,辛抱強く待たねばならない。今までとは全く異なるビジネスである。

インドがインドネシアの炭坑を買いに走っているのは,全く,クウエートがカンボジアの水田を買いに走っているのと同じであるし,また中国が首位かののうちを買いに走っているのと同じなのだ。インドは,再び食糧難から,また燃料難から,世界の難民になることを臨まないだけである。

(注)E (1) 090913E India, Economic Times,(2) title: Investment in coal suddenly becomes hot favourite,(3) http://economictimes.indiatimes.com/Features/The-Sunday-ET/Markets/Investment-in-coal-suddenly-becomes-hot-favourite/articleshow/5004684.cms,(4) 13 Sep 2009, 0318 hrs IST, Nidhi Nath Srinivas, ET Bureau,(5) oathing,呪い,(6) coking coal,(7) steam or thermal coal,(8) Xstrata,(9) Rio Tinto,(10) BHP Billiton Mitsubishi Alliance (BMA),(11) Anglo American,(12) ultra mega power plants (UMPP),(13) Indonesia, Mozambique, Philippines, Kazakhstan and Zimbabwe,(14) Australia, USA and South Africa,(15) euphemistically,遠回しに,(16) Kuwait buy rice paddies in Cambodia,(17) China buy farms in Africa,(18) photo source: http://www.riotinto.com/media/photolibrary_18501.asp?rhslink=1,(19) map source: http://www.erdene.com/assets/imgs/projects/Map_WorldCoalMarket.gif,(20)

今日の参考資料

●090913E India, Economic Times
インドでの石炭への盛り上がりは温暖化の中でどうなっているか
Investment in coal suddenly becomes hot favourite
http://my.reset.jp/adachihayao/index090913E.htm

http://economictimes.indiatimes.com/Features/The-Sunday-ET/Markets/Investment-in-coal-suddenly-becomes-hot-favourite/articleshow/5004684.cms

最近の関連資料

●090910K India, bloomberg
インドのNTPCがインドネシア炭坑開発でコンサルタントを指名
NTPC Hires Macquarie for Indonesia Coal Mine Purchase
http://my.reset.jp/adachihayao/index090910K.htm
●090910L India, tradingmarkets
インドに対してインドネシアが石炭年1600万トン供給合意
INDIA TO IMPORT MORE COAL FROM INDONESIA
http://my.reset.jp/adachihayao/index090910L.htm
○090908F India, bloomberg
インドへの石炭輸出で南アフリカのインドへの輸出量がトップに
South African Coal Exports May Rise on Sales to India
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601116&sid=a41Fv0JydVWE
●090723E India, indopia
インドの電力不足の中で石炭不足から発電出来ない火力も
Loss in power generation due to drying up of coal stocks
http://www.indopia.in/India-usa-uk-news/latest-news/624723/MadhyaPradesh/4/20/4
●0907903B India, business-standard
インドは雨量少なく水力の出力落ちでガスと石炭火力がフル稼働
Government looks at coal, gas to beat power shortfalls
http://my.reset.jp/adachihayao/index0907903B.htm
●090708B India, Economic Times
インド政府は25の民間企業への石炭供給協定を取り消す
Govt revokes coal supplies to 25 pvt power cos
http://my.reset.jp/adachihayao/index090708B.htm


●インドは南アフリカの石炭の最大の購入国へ130万トン

India was the single biggest buyer of South African coal in August, lifting 1.3 million tonnes from Richards Bay Coal Terminal, 22% of total August 5.5 million tonnes exports.

大規模石炭火力開発を進めながら石炭供給力不足に悩むインドは,南アフリカの石炭(注5)を買いに走っている。インドの山から西海岸まで運ぶよりは,船でインド洋を横切って南アフリカから運ぶ方が経済的なのか。この8月,2009年8月,南アフリカのリチャード石炭港(注6)から船出した,550万トンの石炭のうち,22%の最大輸入国はインドで,130万トンであった。

年間で考えると,この1年間,インドへの南アフリカの石炭輸出は,月別で22〜34%を占め,全部で,1,100万トンに達している。南アフリカの今年の石炭輸出総量は,5,800万トンと見込まれており,昨年,2008年の,6,180万トンから落ち込んでいる。

(注)F (1) 090913F India, steelguru,(2) title: India buys 1.3 million tonnes of SA thermal coal in August,(3) ttp://steelguru.com/news/index/2009/09/12/MTExNDY2/India_buys_1.3_million_tonnes_of_SA_thermal_coal_in_August.html,(4) Saturday, 12 Sep 2009,(5) South African coal,(6) Richards Bay Coal Terminal,(7) map source: http://www.mbendi.com/indy/ming/coal/af/sa/p0005.htm,(8) photo source: http://www.arm.co.za/,(9)

今日の参考資料

●090913F India, steelguru
インドは南アフリカの石炭の最大の購入国へ130万トン
India buys 1.3 million tonnes of SA thermal coal in August
http://my.reset.jp/adachihayao/index090913F.htm

http://steelguru.com/news/index/2009/09/12/MTExNDY2/India_buys_1.3_million_tonnes_of_SA_thermal_coal_in_August.html

過去の関連資料

●090910K India, bloomberg
インドのNTPCがインドネシア炭坑開発でコンサルタントを指名
NTPC Hires Macquarie for Indonesia Coal Mine Purchase
http://my.reset.jp/adachihayao/index090910K.htm
●090910L India, tradingmarkets
インドに対してインドネシアが石炭年1600万トン供給合意
INDIA TO IMPORT MORE COAL FROM INDONESIA
http://my.reset.jp/adachihayao/index090910L.htm
○090908F India, bloomberg
インドへの石炭輸出で南アフリカのインドへの輸出量がトップに
South African Coal Exports May Rise on Sales to India
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601116&sid=a41Fv0JydVWE


その他の今日の世界エネルギー関連資料

○090913A Vietnam, saigon-gpdaily
ベトナム首相がソンラ県訪問でソンラ水力など視察
PM urges Son La to develop hydropower
http://www.saigon-gpdaily.com.vn/National/2009/9/74147/
○090913B Pakistan, dailymailnews
パキスタンのタール石炭火力で遂にシンディ州政府が同意
Thar coal energy accord
http://dailymailnews.com/0909/13/Editorial_Column/DMEditorial.php
○090913C Philippines, thepeninsulaqatar
フィリッピンのNPCの料金値上げは10センタボで10月より
Philippines to raise power tariff in October
http://www.thepeninsulaqatar.com/Display_news.asp?section=World_News&subsection=Philippines+%26+South+Asia&month=September2009&file=World_News2009091315241.xml
○090913D India, thehindubusinessline
インドの電力取引PTCは今や46.5%市場を獲得
Power Trading Corporation Buy
http://www.thehindubusinessline.com/iw/2009/09/13/stories/2009091350451100.htm
○090913G China, english.cctv
中国の三峡ダムは長江開発のシンボルの世界の注目
Three Gorges performane
http://english.cctv.com/program/newshour/20090912/103168.shtml


2009年9月12日 ー 地球温暖化対策で燃え上がる原子力開発 ー

中国電力の上関原原子力計画で,漁民が埋め立て阻止に動き,佐賀県の玄海原子力のプルサーマル計画に地元町村が反対に立ち上がる,こうしてみると,沈滞して開発は静かな日本でも,原子力に対する地元などの抗議は続いている。共同通信を通じて,英語で,鳩山さんの,2020年までに1990年25%温暖化ガス削減,の提案を伝え,日本のエキスパートの意見として,原子力に頼るより手段はない,と世界に発信している。

日本の発電設備は約230,000MW,原子力設備は,2005年末で,54発電所,48,222MW,建設中計画中を含めて,67発電所,64,880MWとなっており,設備で言えば約21%,発電量で言えば約30%である。原子力発電所の稼働率は,1998年に80%を越えたことがあるが,現在では58%程度と言われている。自民党は,鳩山案を実現するためには,新たに9基の原子力発電ユニットを建設する必要がある,と言っている。

勿論,太陽光や風力の開発,個人や企業のエネルギー使用の削減や効率化もあるが,いずれにしても大したことはないし,例え末端でエネルギー使用を節約しても,電力会社がそれを化石燃料使用削減に回してくれなければ,全然地球に効いてこない。だから,温暖化対策の焦点は,日本では原子力発電の稼働率向上と,出来るだけ将来に向けて,火力発電所を新規原子力で代替して行くことが,唯一つの残された手段といえる。

電気自動車が電力会社に跳ね返ってくる,という説には,反対論が多かった,大したことない,という意見が多い。問題は,100KWのバッテリーを充電するときに,幾らのKW入力で何%が同時に充電するのか,という問題だが,電気自動車に替わるのは何十年もかかる,という意見には賛成できない。おそらく20年で1億台殆ど全部が電気に変わるだろう。電力企業にかかる気候変動対策の負荷は極めて大きい,と覚悟する必要がある。

インドでは,米印原子力協定を受けてフランスのアレバが核燃料を供給することになったが,これを受けて,インド原子力公社は,4月から始まった2009年度の原子力発電所による計画発電量を,190億KWhとした。原子力設備は4,120MWなので,燃料不足で30%と言われた稼働率が,やっと日本並みの58%程度までに回復する。更に大規模な原子力開発計画を進めており,米国にも協力を求めている。

インドの原子力開発は,中国と共に,地球温暖化問題を解決する鍵の一つであり,アレバと組む三菱重工の他,GEと組む日立,ウエスティングハウスを傘下に収めた東芝など,活躍が期待される。インドや中国は,日本と違って,原子力をベースに,大いに水力開発も重要なテーマーであり,ヒマラヤを囲んで,人類の壮大な戦いが今始まる。7,000MWのブンジ水力にはインドが警戒しているが,この分野は協力して欲しい。

タイの原子力発電開発計画は進んでいるのか。今日のバンコクのセミナーで,EGATが,2020年及び2021年に亘って,合計2,000MWの原子力を投入する,と説明している。タイ湾の天然ガスは,後19年で枯渇する可能性があると。75%も天然ガスに依存し,更に現状でその25%をミャンマーに依存し,近い将来,カタールのLNGを輸入するタイも,原子力から逃れることが出来ない状況だ。


今日の日本語エネルギー関連資料

上関原発建設計画で漁民は「海は売ってない」と埋め立て阻止でにらみ合い続く
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20090912ddlk35040410000c.html
社説,温室ガス25%削減に道筋をどう付けるかだ
http://www.sakigake.jp/p/editorial/news.jsp?kc=20090912az
玄海プルサーマル計画で佐賀,愛媛,静岡の団体が停止要望
http://mainichi.jp/select/science/news/20090912k0000e040014000c.html
大村に九州最大の太陽光発電所,九電計画,2012年度稼働へ
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20090912/01.shtml


本文

●タイのEGATは2つの原子力発電所を計画している

The Electricity Generating Authority of Thailand (Egat) plans to build two nuclear power plants, beginning in 2020 and 2021, Egat deputy governor and spokesman Wirat Kanchanaphaibul said on Friday. He was speaking at a seminar, “Pressure of Electricity Costs and Economic Development”, held today by the Economic Reporters Association.

タイのEGAT(注5)が,今日開かれるセミナー(注7,8)で,改めてEGAT(注5)の原子力開発計画を説明する。2カ所で合計2,000MWを,2020年,2021年に運転開始する予定という。特に,天然ガスの依存しすぎる体制を改善したい,現在は75%を天然ガス,しかもそのうちの25%はミャンマーからで,変動する天然ガスの価格変動に対応するのは非常に難しい,としている。

タイ湾の天然ガスは,後25年で枯渇するので,原子力発電所が運転開始すれば,天然ガスは運輸分野が使用することになると。原子力発電所は計画してから運転開始まで13年を要するので,そのつもりで計画を実行する必要があると。ただタイは,まだ具体的な立地をまだ決定していないので,その公表のタイミングと一般への啓蒙が,タイの原子力発電開発の鍵を握っている。

(注)A (1) 090912A Thailand, Bangkok Post,(2) title: Egat plans two nuclear power plants,(3) ttp://www.bangkokpost.com/breakingnews/154049/nuclear-power-plant-in-11-years,(4) Writer: BangkokPost.com,Published: 11/09/2009 at 03:09 PM,(5) Electricity Generating Authority of Thailand (Egat),(6) Egat deputy governor and spokesman Wirat Kanchanaphaibul,(7) Pressure of Electricity Costs and Economic Development,(8) Economic Reporters Association,(9) two 1,000 megawatt nuclear power plants,(10) Energy expert Manoon Siriwan,(11) Gulf of Thailand,(12) picture source: http://www.egat.co.th/en/images/stories/pdf/PDP2007Rev2-Mar2009-Eng(wo-invest).pdf,(13)

今日の参考資料

●090912A Thailand, Bangkok Post
タイのEGATは2つの原子力発電所を計画している
Egat plans two nuclear power plants
http://my.reset.jp/adachihayao/index090912A.htm

http://www.bangkokpost.com/breakingnews/154049/nuclear-power-plant-in-11-years

最近の関連資料

●081103A Thailand, The Nation
タイの原子力地点提示は,2009年末になる
Search on for nuclear site
http://nationmultimedia.com/2008/11/03/business/business_30087411.php
●080618A Thailand, Bangkok Post
タイの原子力開発,来月より調査スタート
Nuclear study starts next month
http://www.bangkokpost.com/Business/18Jun2008_biz35.php
●080326A Thailand, MCOT
エネルギー省,原子力発電について,8カ所で公聴会
Energy Ministry sets 8 hearings on nuclear power plant
http://enews.mcot.net/view.php?id=3436
●080304B Thailand, Bangkok Post
原子力はタイにとって必要,エネルギー安定とクリーン
Nuclear provides clean energy
http://www.bangkokpost.com/Business/03Mar2008_biz22.php
●080304C Thailand, Bangkok Post
タイは原子力を必要としない,高価で危険
A dangerous, expensive option
http://www.bangkokpost.com/Business/03Mar2008_biz23.php



●インドの原子力発電量の伸びで2009年度目標は190億KWh

Nuclear Power Corp. of India Ltd. expects to generate 19,000 million units of power in the current fiscal that began April 1, a company executive said Friday. "The company will be able to achieve the target (for this fiscal)," S. Thakur, executive director of corporate planning, told reporters on the sidelines of an industry event.

インドの海岸地域,特にムンバイやラジャスタンでは,石炭生産地から遠いため,原子力発電所が開発され,インド全土で,17発電所,設備出力合計,4,120MWが運転しているが,各条約に加盟していないために,核燃料の輸入が制限を受け,燃料不足から十分な発電が出来ていなかった。原子力の燃料不足,というのはまさにインド独特の特徴だが,米印原子力協定が,これに突破口を与えた。

米印原子力協定と前後して,フランスのアレバ(注8)もインドとの対話を始め,2009年2月には盛大に,インド原子力公社NPCIL(注5)とアレバ(注8)の協力を約束する覚書が締結され,核燃料供給にも道筋をつけた。その成果が,今日のインド原子力公社NPCIL(注5)の強気の発言となっている。なお,三菱重工は,このアレバ(注8)と協力関係にある。

4月から始まった2009年度の原子力発電の目標を,190億KWhとすることを発表した分けだが,この目標は,設備出力,4,120MWから見るとまだ57%であるが,かなり改善された数字といえる。インドの原子力開発は,中国と共に,地球温暖化問題を解決する鍵の一つであり,水力開発とともに,人類の壮大な戦いだ。三菱重工の他,GEと組む日立,ウエスティングハウスを傘下に収めた東芝など,活躍が期待される。

(注)E (1) 090912E India, online.wsj,(2) title: India Nuclear Power This FY Pwr Generation Target 19,000M Units,(3) ttp://online.wsj.com/article/BT-CO-20090911-700185.html,(4) NEW DELHI (Dow Jones),(5) Nuclear Power Corp. of India Ltd.,NPCIL,(6) 19,000 million units of power,(7) S. Thakur, executive director of corporate planning,(8) Areva S.A. (CEI.FR),(9) Rajasthan,(10) table source: http://www.npcil.nic.in/main/AllProjectOperationDisplay.aspx,(11)

今日の参考資料

●090912E India, online.wsj
インドの原子力発電量の伸びで2009年度目標は190億KWh
India Nuclear Power This FY Pwr Generation Target 19,000M Units
http://my.reset.jp/adachihayao/index090912E.htm

http://online.wsj.com/article/BT-CO-20090911-700185.html

最近の関連資料

○090909G India, indiainfoline
インドの原子力は燃料の供給で発電量が50%の増
Nuclear Power Corp may increase generation by 50% report
http://www.indiainfoline.com/news/innernews.asp?storyId=113651&lmn=1
●090715A India, bloomberg
インドの原子力問題についてクリントン長官が挑む
Clinton Seeks to Resolve India Nuclear Arms Dispute
http://my.reset.jp/adachihayao/index090715A.htm
●090715C India,steelguru
インド政府は原子力発電への民間参入を認める方向を視野に
Open up nuclear sector in India for private players
http://my.reset.jp/adachihayao/index090715C.htm
●090625B India, Economic Times
インドは原子力開発に関して経済性を考えて国産技術開発を
'India should look at generating cheaper power'
http://my.reset.jp/adachihayao/index090625B.htm
●090525A India, Economic Times
インドでGEと日立がインド企業と原子力ABWR開発で協力
GE Hitachi Nuclear Energy, L&T to develop nuclear power plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090525A.htm
●090324B India, Economic Times
インドの原子力セクターにGE-日立が参入へ
GE-Hitachi to build nuclear reactors for NPCIL, BHEL
http://my.reset.jp/adachihayao/index090324B.htm
●090213C India, Economic Times
インド,NTPCが原子力開発へ参入へ
NTPC may enter into N-power biz
http://my.reset.jp/adachihayao/index090213C.htm
●090205A India, Economic Times
インド,仏のアレバと,原子力協力で覚書署名
India to sign MoU with AREVA for nuclear reactors on Feb 4
http://my.reset.jp/adachihayao/index090205A.htm


●日本の新しい温暖化ガス削減目標で決め手は原子力発電

With incoming Prime Minister Yukio Hatoyama having set a more ambitious emissions reduction target for the government to be led by the Democratic Party of Japan than that pledged by outgoing rival Taro Aso, nuclear power is emerging as one of the most effective possible solutions.

日本の次期政権を担う民主党(注7)の鳩山代表(注5)が,地球温暖化ガスについて,1990年比25%削減を2020年までに実現(注8),と宣言したことについて,国内でも議論が盛り上がっているが,今日の共同の英文記事は,国内の専門家の意見を集約しながら,この鳩山代表(注5)の削減案を実現するには,原子力発電しかあり得ない,と論じている。日本の原子力発電開発の周辺環境を解説している。

日本の発電設備は約230,000MW,原子力設備は,2005年末で,54発電所,48,222MW,建設中計画中を含めて,67発電所,64,880MWとなっており,設備で言えば約21%,発電量で言えば約30%である。原子力発電所の稼働率は,1998年に80%を越えたことがあるが,現在では58%程度と言われている。自民党は,鳩山案を実現するためには,新たに9基の原子力発電ユニットを建設する必要がある,と言っている。

(注)H (1) 090912H Japan, home.kyodo,(2) title: Nuke power emerging as attractive option for emissions goal, but concerns persist,(3) ttp://home.kyodo.co.jp/modules/fstStory/index.php?storyid=459622,(4) TOKYO, Sept. 12 KYODO,(5) incoming Prime Minister Yukio Hatoyama,(6) emissions reduction target,(7) Democratic Party of Japan,(8) cutting greenhouse gas emissions by 25 percent compared with 1990 levels by 2020,(9) Tokyo Electric Power Co.,(10) Kashiwazaki-Kariwa nuclear power station in Niigata Prefecture,(11) Ministry of Economy, Trade and Industry,(12) Tomoko Murakami, an analyst at the Institute of Energy Economics Japan,(13) Liberal Democratic Party,(14) Social Democratic Party,(15) People's New Party,(16) Takao Shiino, counselor at Nomura Research Institute,(17) Shinichi Ichikawa, chief market strategist at Credit Suisse in Japan,(18) 45 percent from nuclear power, 14 percent from green energy,(19) photo source: http://www.tepco.co.jp/nu/kk-np/intro/outline/outline-j.html,(20) map source: www.geocities.co.jp/Technopolis/6734/img/ritti0049.pdf ,(21)

今日の参考資料

●090912H Japan, home.kyodo
日本の新しい温暖化ガス削減目標で決め手は原子力発電
Nuke power emerging as attractive option for emissions goal, but concerns persist
http://my.reset.jp/adachihayao/index090912H.htm

http://home.kyodo.co.jp/modules/fstStory/index.php?storyid=459622


●パキスタンの中国支援のブンジ・ダムにインドが反対

India Friday protested against Pakistan's new autonomy package for the Northern Areas of Kashmir, renamed as Gilgit-Baltistan, and the construction of the proposed 7,000 MW Bunji dam in this region with Chinese assistance. Pakistan, however, said the protest was uncalled for. The external affairs ministry summoned Pakistan's deputy high commissioner Riffat Masood and handed over note verbale (formal protest) in these two cases and asserted that Jammu and Kashmir is an integral part of India.

パキスタンは今月に入って,従来パキスタンが北部地域(注5)と称して,カシミールの一部で国境未確定,パキスタン実効支配地域を,パキスタン政府直轄地域としていたものを,新たに,ギルギット-バルティスタン州(注6)として独立させて自治権を認め,州政府首相を置くこととした。今日,これに対してインドが,国境未確定であり,パキスタン政府の措置は不適切,と抗議したものだ。

このインドの抗議は,従来より国境未確定として両国が互いに抗議を繰り返して来たものであるが,今回のインドの抗議の裏には,インダス河上流の,7,000MWのブンジ水力プロジェクト(注7)を中国が支援することになり,このインドにとっては国境未確定地域への,ニールム-ジェルム水力(注16),バシャ・ダム・プロジェクト(注17)と,中国が介入してくることへの警戒と非難が込められている。

7,000MWのブンジ水力プロジェクト(注7)は,日本工営がこれまでの調査の一角を占めてきたもので,最近のパキスタン政府の着工への強い意思表示で関心が高まってきている。ブンジ水力プロジェクト(注7)は,ギルギットの上流,ヒマラヤの標高7,788mのラカポシ山の南麓,真下に当たる。高さ180mのRCCダムで,6kmほど川の屈曲部をショートカットのトンネルで繋いで,落差約250mを得る,壮大な計画である。

(注)I (1) 090912I India, bombaynews,(2) title: India protests Pakistan's Gilgit order, China-aided dam,(3) ttp://www.bombaynews.net/story/541895,(4) Bombay News.Net,Friday 11th September, 2009 (IANS),New Delhi,(5) Northern Areas of Kashmir,(6) Gilgit-Baltistan,(7) 7,000 MW Bunji hydroelectric project,(8) Pakistan's deputy high commissioner Riffat Masood,(9) Jammu and Kashmir,(10) Gilgit-Baltistan Empowerment and Self Governance Order-2009,(11) locus standi,提訴権,(12) akin,血族,(13) external affairs ministry spokesperson Vishnu Prakash,(14) Astore district in Gilgit-Baltistan,(15) President Asif Ali Zardari,(16) Neelam Jhelum hydropower project,(17) Bhasa dam,(18) Azaad Kashmir,(19) map source: http://en.wikipedia.org/wiki/Gilgit-Baltistan,(20)

今日の参考資料

●090912I India, bombaynews
パキスタンの中国支援のブンジ・ダムにインドが反対
India protests Pakistan's Gilgit order, China-aided dam
http://my.reset.jp/adachihayao/index090912I.htm

http://www.bombaynews.net/story/541895

最近の関連資料

●090802B Pakistan, dailytimes
パキスタンのディアマ-バシャ・ダムの推進を視野に
CDWP sends Diamer Bhasha Dam project to ECNEC
http://my.reset.jp/adachihayao/index090802B.htm
●090809C Pakistan, pakobserver
パキスタンは21億ドルのニールム-ジェルム水力の権利を失いかねない
$2.1b Neelum-Jhelum Hydel project Pak may lose priority rights over Neelum
http://my.reset.jp/adachihayao/index090809C.htm
●090809B Pakistan, dailytimes
パキスタン最大の7,100MWのブンジ水力の調査開始へ
Bunji hydropower project to generate 7,100 MW
http://my.reset.jp/adachihayao/index090809B.htm
●090824A Pakistan, onlinenews
パキスタンのザルダリ大統領が早急な開発に中国の支援をと
President declares Pakistan痴 immense development as his priority dream
http://my.reset.jp/adachihayao/index090824A.htm
○090826B Pakistan, app.com
パキスタンのザルダリ大統領は中国で8つの覚書締結
Zardari’s China visit concludes with 8 MoUs
http://www.app.com.pk/en_/index.php?option=com_content&task=view&id=84691&Itemid=1
●090908A Pakistan, dailytimes
パキスタンと中国が7,000MWブンジ水力など覚書を締結
MoUs signed between Pakistan and China
http://my.reset.jp/adachihayao/index090908A.htm
○090910F Pakistan, dawn
パキスタンのギルギット-バルチスタンが自治権
Gilgit-Baltistan autonomy
http://www.dawn.com/wps/wcm/connect/dawn-content-library/dawn/news/pakistan/04-gilgit-baltistan-autonomy-qs-01


その他の世界のエネルギー関連資料

○090912B Philippines, easybourse
フィリッピンのNPCは10月より電気料値上げへ
Philippines' National Power To Hike Rates Starting October
http://www.easybourse.com/bourse/actualite-financiere/philippines-national-power-to-hike-rates-starting-october-729352
○090912C Philippines, philstar
フィリッピンのNPCが地方電源のため70億ペソを調達
Napocor to raise P7 billion for off-grid projects
http://www.philstar.com/Article.aspx?articleId=504070&publicationSubCategoryId=66
○090912D Myanmar, in.reuters
ミャンマーのパイプラインでNGOに攻撃されたTOTA,仕事続けると
Total says won't quit Myanmar after NGO accusation
http://in.reuters.com/article/oilRpt/idINLB51577020090911
○090912F Indonesia, ptinews
インドのデオラ石油相が原油ガスの探査で入札が好調と
Excellent response to auction of oil & gas blocks Deora
http://www.ptinews.com/news/276062_Excellent-response-for-auction-of-oil---gas-blocks--Deora
○090912G Indonesia, news.alibaba
インドネシアの石炭企業が在庫調整でトン66ドルまで値下げ
Indonesia Coal-Prices at $66, suppliers offer at bargain prices
http://news.alibaba.com/article/detail/energy/100169759-1-indonesia-coal-prices-%252466%252C-suppliers-offer.html



2009年9月11日 ー 中国国家石油は資源買収に300億ドル準備 ー

日本が間違っているのか,中国が間違っているのか。太平洋戦争の時に石油がなくなりそうで,日本はパレンバンに落下傘部隊を入れ,ジャワ島を占領した。しかし,戦後の日本高度成長期を見ると,国際エネルギー資源というものに,それほどの注意は払っていなかったような気がする。オイル・ショックはあったが,あの危機は日本の危機,と言うよりも,西側世界共通の危機,と言う考え方だった。

昭和40年代,貿易収支の黒字で世界から非難されたが,海外のホテルを買ったり,リゾートを買ったり,と言うことはあったが,エネルギー資源の確保に走ったことはなかった。エネルギー資源は国際市場の問題で,国際エネルギー企業が資源の確保をして,国際市場で日本に供給してくれる,という気持ちだった。だから,中国が日本の領海でガス探査を始めたときは,日本は考えてもいなかったから,ショックを受けた。

そのため日本の貿易黒字で確保した国際エネルギー資源というものはほとんどないが,中国は有り余る貿易黒字を,資源の買いあさりに投入している。マラッカ海峡に何か起こったら困るから,ミャンマーから陸に揚げてパイプで中国まで運ぶ準備をしている。マラッカ海峡に具体的に何が起こると考えているのだろうか,単なる船の混雑,だけではないだろう。日本は,事態は空想出来ても,具体的に手を打とうとは思っていない。

単なる企業の採算を考えての投資なら,ここまで惜しげもなくドルを投げ出すことは出来ないだろう。特に,ミャンマーに港を造って,4,000kmのパイプラインを雲南省経由で広東まで運ぶ,などと言うのは,全く我々には妄想とも映る。あのような危ないミャンマーに生命線を預ける,しかも,30年,40年とあのミャンマーの軍事政権を確保しておこうというのだろうか。国際市場に信を置く日本と,それに信を置かない中国の違いか。

今日に記事にある中国国家石油の買収やプロジェクトを挙げると,ロシアとベネズエラに於ける原油ローン,中央アジア・ガス・パイプライン,2005年のペトロ・カザフスタンの買収,更に75億ドルのジュネーブ籍アダックス石油の買収,カナダのオイルサンドなどが挙げられている。我々の耳に新しいのは,オーストラリアのゴーガン・ガス田のLNG契約,ミャンマーの原油ガス・パイプラインなどがある。

更に,中国国家石油は,中国開発銀行から低利で5年間に亘って,300億ドルの資金を確保したと報じられた,3兆円ですよ。中国国家石油は,これから何処に行くのだろうか。今,一生懸命資金を注ぎ込んでいるアフリカ,それもアンゴラ,ナイジェリアなどの治安が悪いところにダム技術者を注ぎ込んで,ダムを手がけている。いずれも石油を中心とした資源国である。

ミャンマーの軍事政権の話は,読んでいて気分が悪くなってきますね。公式レートと闇レートで政府予算を操作して,シンガポールの中国系銀行に,ミャンマーの将軍達の個人口座に,50億ドル相当がため込まれているという。それに協力しているのが,仏籍のTOTALだという。世界人権グループERIの報告書である。問題は,ミャンマー国民の医療や福祉に殆ど使われていない,そこに問題がある,と怒っている。

今日はその他に,インドネシア国会と開戦前夜のような緊迫した状況になっていたPLNが,やっと20%の電力料金値上げで妥協したようだ。インドネシアの国会も,なかなかの奮闘である。インドのリライアンスのKGガスに関して,その供給価格で,リライアンスとNTPCの話し合いがもつれている。NTPCは百万Btu当たり2.34ドルと主張している。


今日の日本語エネルギー関連資料

インドネシアのコタパンジャン・ダムでODAダム撤去訴訟,スマトラ島民の訴え棄却
http://mainichi.jp/select/world/news/20090911dde041040077000c.html
IEAが来年石油需要を2カ月連続上方修正,8570万バレル
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003011&sid=a9jMG7.Xmsv8&refer=jp_asia
豪のゴーゴンので米シェブロンと大ガス・東ガスとLNG長期供給契約
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090911AT1D1006Q10092009.html
フランスが来年から「炭素税」導入,電力は対象外
http://www.asahi.com/international/update/0911/TKY200909110049.html


本文

●ミャンマーのパイプラインで世論を押し切り中国は推進

Despite fresh international criticism of Beijing’s backing for an unpopular regime as the Burmese junta, China sees its alliance with the country’s military as a matter of simple economic expediency and is determined to forge ahead with controversial joint dual oil and gas pipelines that will ensure greater energy security for its robust economy.

中国国家石油CNPC(注12)主導の,ミャンマーの原油ガス・パイプライン(注16)は,今月,2009年8月,建設のための現地での活動を開始したようだ。この活動を受けて,ミャンマー国外,バンコクなどで活動する,「シュエ・ガス運動(注9)」,が,このプロジェクトを批判する報告書を公表した。中国政府は,このような内外からの批判にもかかわらず,計画通りプロジェクトを進める考えである。

「シュエ・ガス運動(注9)」,の批判のポイントは,電気も十分にない軍事政権下で生活するミャンマー国民の福祉を全く無視して,ミャンマーの資源を中国のために活用とするこの原油ガス・パイプライン(注16)は暴挙だ,とし,このプロジェクトの収益はすべて軍事政権高官の懐に入っている,と言っている。この「シュエ・ガス運動(注9)」のサイトでは,具体的なパイプラインのルートやポンプ位置まで示した地図がある。

もう一つの問題は,最近,ミャンマー北部のコーカン自治区に於ける少数民族とミャンマー正規軍の戦闘で,少数民族の武装勢力は中国領内に逃げ込んだが,この地域には中国からの支援が入っており,またパイプラインがミャンマーの国境を越す重要なポイントであることから,果たして治安が保たれてパイプラインの安全が保証されるのか,複雑な情勢の動きがあると言うことだ。

また,これに加えて,オーストラリアの大学の研究者が,中国はミャンマーの現軍事政権の永続性を問題にしている。中国は何処まで将来のミャンマー情勢を推し量っているのか,という点である。今やミャンマーは,世界第4位の天然ガス資源保有国であり,相当長期,例えば30年,40年の長さでリスクが計れないと,パイプラインへの投資の大きさから言って,耐えられない。マラッカ海峡を迂回できる,と言うその一点なのだが。

(注)C (1) 090911C Myanmar, ipsnews,(2) title: CHINA Dual Pipelines in Burma to Push Ahead Amid Criticism,(3) ttp://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=48381,(4) By Antoaneta Bezlova,BEIJING, Sep 9 (IPS),(5) expediency,ご都合主義,(6) offshore Shwe gas fields in Arakan state, (7) Kunming,(8) Malacca Strait,(9) Shwe Gas Movement,(10) evictions,立ち退き,(11) Sean Turnell, a Burma expert at Macquarie University in Australia,(12) China National Petroleum Corporation (CNPC),(13) Corridor of Power,(14) Long Changwei, expert at China University of Petroleum,(15) map source: http://www.shwe.org/,(16) joint dual oil and gas pipelines,(17)

今日の参考資料

●090911C Myanmar, ipsnews
ミャンマーのパイプラインで世論を押し切り中国は推進
CHINA Dual Pipelines in Burma to Push Ahead Amid Criticism
http://my.reset.jp/adachihayao/index090911C.htm

http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=48381

最近の関連資料

○090910H Myanmar, shanland
ミャンマーの北の国境は衝突が拡大している
Danger of border skirmishes escalating
http://www.shanland.org/index.php?option=com_content&view=article&id=2719:danger-of-border-skirmishes-escalating&catid=102:mailbox&Itemid=279
○090908E Myanmar, irrawaddy
ミャンマーのパイプライン・プロジェクトでNGOが中止を要請
Shwe Gas Calls on Corporations, Govts to Suspend Pipeline Project
http://www.irrawaddy.org/article.php?art_id=16736
●090826D Myanmar, atimes
ミャンマーでのビジネスの問題に米国上院議員が火を付けた
On the march to do business in Myanmar
http://my.reset.jp/adachihayao/index090826D.htm
●090826E Myanmar, businessspectator
ミャンマーのガスの中国への輸出で大宇が56億ドル取引
Daewoo in $US5.6bn Burma gas export deal to China
http://my.reset.jp/adachihayao/index090826E.htm
●090724A Myanmar, business-standard
インドの国家石油がミャンマーの中国パイプラインに資本参加の意向
ONGC Videsh to join Chinese gas pipeline from Myanmar
http://my.reset.jp/adachihayao/index090724A.htm
●090605A Myanmar, atimes
ミャンマーの内戦の中に中国が引き込まれつつある
China drawn into Myanmar's border strife
http://my.reset.jp/adachihayao/index090605A.htm
●090411C Myanmar, irrawaddy
ミャンマーのシャン州は不穏な空気が漂いつつある
Shan State ‘Extremely Unstable’ Researchers
http://my.reset.jp/adachihayao/index090411C.htm
●090401A Myanmar, news.alibaba
ミャンマーのイラワジ川の水力とパイプラインに中国が支援へ
Myanmar gets China's help for hydropower project
http://my.reset.jp/adachihayao/index090401A.htm


●ミャンマーの原油の取引で将軍達のポケットに50億ドル

An impoverished nation is deprived as pipeline cash is deposited in foreign bank accounts, report claims The Burmese military junta has earned almost $5bn from a controversial gas pipeline operated by the French oil giant Total and deprived the country of vital income by depositing almost all the money in bank accounts in Singapore, a new report claims.

相当にひどいことが書いてある。これを読むと,ミャンマー軍事政権が生真面目に外国要人と会っている姿や,中国との交渉など,少し見方が違ってくる。ある意味では,事実に近いものがあるのだろう。このミャンマーの軍事政権が,平穏理に民主化に移行するなど,ちょっと考えられないところだ。地球国際人権グループERI(注8)の報告書の発表が非難の切っ掛けである。

中国の問題よりも寧ろ,タイへのガス・パイプライン,ヤダナ・パイプライン(注7)を扱ったフランス籍TOTAL(注6)の不手際というか,軍事政権との硬い結びつきを問題にしている。一昔前に,アフリカの贈収賄で悪名を馳せたElf(注20)の当時の幹部は多くが投獄されたが,その一部がTOTAL(注6)に移り,会社のモラルの低下を招いている,と告発している。

ミャンマーの通貨単位チャットには対ドル交換レートで,公式レートが1ドル,6チャット,闇レートが,2000チャットという,今でもそうなのかな。軍事政権は,受け取ったガス代金を,公式レートで国庫に入れ,残りをシンガポールの中国籍銀行OCBC(注11)の将軍達の個人口座に入れているという。そうして,その鞘で生まれた個人資産の累計は,50億ドルにも達しているという。

アフリカで悪名を轟かせたElf(注20)のサイトは消え去っているが,TOTAL(注6)では,特にヤダナ・パイプライン(注7)に関するQ&Aを設けているが,この闇レートの問題ばかりでなく,軍と結託しての村人達の強制労働についても,その様な事実はない,と説明している。地球国際人権グループERI(注8)は,このミャンマー軍による強制労働や村の強制撤去は,今も続いているという。

(注)D (1) 090911D Myanmar, independent,(2) title: Burmese generals pocket $5bn from Total oil deal,(3) ttp://www.independent.co.uk/news/world/asia/burmese-generals-pocket-5bn-from-total-oil-deal-1784497.html,(4) AFP/GETTY IMAGES
Workers at Total's billion-dollar gas project in eastern Burma,(5) By Andrew Buncombe, Asia Correspondent,Thursday, 10 September 2009,(6) Total,(7) Yadana pipelineYanada and Total, (8) EarthRights International (ERI),(9) Andaman Sea,(10) General Than Shwe,(11) Overseas Chinese Banking Corporation (OCBC),(12) State Peace and Development Council,(13) Burma Campaign UK,(14) Cyclone Nargis,(15) Aung San Suu Kyi,,(16) Chevron,(17) PTTEP,(18) Myanmar Oil and Gas Enterprise,(19) vice chairman Maung Aye,(20) Elf,(21) photo source: http://cache4.asset-cache.net/xc/200547482-001.jpg?v=1&c=NewsMaker&k=2&d=5B253C78B6C5E7C90557F703A66EB2D81F6F6178A68B340C,(22) map source: http://burma.total.com/en/images/visuels/carte.gif,(23)

今日の参考資料

●090911D Myanmar, independent
ミャンマーの原油の取引で将軍達のポケットに50億ドル
Burmese generals pocket $5bn from Total oil deal
http://my.reset.jp/adachihayao/index090911D.htm

http://www.independent.co.uk/news/world/asia/burmese-generals-pocket-5bn-from-total-oil-deal-1784497.html

最近の関連資料

○090908E Myanmar, irrawaddy
ミャンマーのパイプライン・プロジェクトでNGOが中止を要請
Shwe Gas Calls on Corporations, Govts to Suspend Pipeline Project
http://www.irrawaddy.org/article.php?art_id=16736
●090826E Myanmar, businessspectator
ミャンマーのガスの中国への輸出で大宇が56億ドル取引
Daewoo in $US5.6bn Burma gas export deal to China
http://my.reset.jp/adachihayao/index090826E.htm
●090805A Myanmar, enews.mcot
ミャンマーとタイのブロックM9のガス生産開始は2013年
Thai-Myanmar gas project to start commercial production in 2013
http://my.reset.jp/adachihayao/index090805A.htm
○090724B Myanmar, online.wsj.com
ミャンマーの外国資本投資は増え続け10億ドルで殆ど中国
Foreign Investment Grows in Myanmar
http://online.wsj.com/article/SB124774475064350745.html?mod=googlenews_wsj
●090707C Myanmar, mizzima
ミャンマーは経済制裁にも係わらず外国投資は150億ドルに達している
Foreign investments soar in Burma despite economic sanctions
http://www.mizzima.com/news/inside-burma/2410-foreign-investments-soar-in-burma-despite-economic-sanctions-.html


●中国の国家石油CNPCが海外資源のための300億ドル獲得

China National Petroleum Corp (CNPC), the country's largest oil and gas producer, said yesterday it had received a $30 billion loan to finance its overseas expansion as the company accelerated oil assets acquisitions this year. Under an agreement with China Development Bank (CDB), the loan will be provided over five years at a discounted interest rate, CNPC said in a statement.

中国は何か勘違いをしているのではなかろうか,とさへ思ってしまう。太平洋戦争の直前,日本は石油を断たれそうになって,パレンバンやジャワに攻め込んだ。しかし戦後の日本の経済成長は,多国籍企業による安価で豊富な石油供給に支えられて,世界一の名を恣にした。一旦,世界大戦が起これば,国際市場の原油などは逼迫するだろうが,戦争しない限り,世界の原油は世界市場に配分される。

しかし,外貨が豊富になってきて,この金融危機の下だからこそ,今買わねばならないのだ,と言う中国の見方は,世界経済にとってはプラスになるのかも知れない。中国国家石油CNPC(注5)が,将来5年間を見越して,中国開発銀行CDB(注6)から300億ドルという大規模な借款を受けた。世界のエネルギー資源の買収資金だという。改めて中国国家石油CNPC(注5)の最近の国際的な活動は,添付地図から読みとれる。

この記事で列挙されているのは,ロシアとベネズエラに於ける原油ローン(注8),中央アジア・ガス・パイプライン(注9),2005年のペトロ・カザフスタンの買収(注10),更に75億ドルのジュネーブ籍アダックス石油の買収(注14),カナダのオイルサンド(注15)などが挙げられている。我々の耳に新しいのは,オーストラリアのゴーガン・ガス田のLNG契約,ミャンマーの原油ガス・パイプラインなどがある。

(注)I (1) 090911I China, chinadaily,(2) title: CNPC gets $30b to fund acquisitions,(3) ttp://www.chinadaily.com.cn/bizchina/2009-09/10/content_8675036.htm,(4) By Wan Zhihong (China Daily),Updated: 2009-09-10 08:45,(5) China National Petroleum Corp (CNPC),(6) China Development Bank (CDB),(7) Jiang Jiemin, president of CNPC,(8) oil-for-loan deals with Russia and Venezuela,(9) central Asia natural gas pipeline,(10) 2005 takeover of PetroKazakhstan,(11) Lin Boqiang, director of the Center for Energy Economic Research of China at Xiamen University,(12) Zhou Jiping, vice-president of CNPC,(13) Sinopec Group,(14) $7.51 billion takeover of Geneva-based oil and gas producer Addax Petroleum Corp.,(15) two oil sands projects in Canada,(16) Chinese Academy of Social Sciences (CASS),(17) Fu Chengyu, president of China's leading offshore oil producer CNOOC,(18) map source: http://www.cnpc.com.cn/en/cnpcworldwide/default.htm,(19)

今日の参考資料

●090911I China, chinadaily
中国の国家石油CNPCが海外資源のための300億ドル獲得
CNPC gets $30b to fund acquisitions
http://my.reset.jp/adachihayao/index090911I.htm

http://www.chinadaily.com.cn/bizchina/2009-09/10/content_8675036.htm

最近の関連資料

●090910P China, businessspectator
中国の石炭獲得に対しオーストラリアの石炭企業が関心
Chinese interest in Australia coal ticks up as prices fall
http://my.reset.jp/adachihayao/index090910P.htm
○090906K China, zawya
中国南部の湛江の港がクウエートの原油でタイアップ
Southern China upbeat on Kuwait''s mega refinery project
http://www.zawya.com/Story.cfm/sidZAWYA20090906074544/Southern%20China%20upbeat%20on%20Kuwait's%20mega%20refinery%20project
○090829K China, gulfnews
中国の関係するゴーゴンのLNGについてエクソンが最終決断へ
Exxon says decision on gas field soon
http://www.gulfnews.com/business/Oil_and_Gas/10344343.html
●090829L China, contrarianprofits
中国は資源を漁る中で今や二つの大きなLNGプロジェクトに着手
China Landing Natural Gas Deals as Prices Plummet
http://my.reset.jp/adachihayao/index090829L.htm
○090827H China, offshore-mag
中国の国家石油CNOOCの生産が15%など飛躍的に増大
Strong first half for CNOOC
http://www.offshore-mag.com/index/article-display/1782829761/s-articles/s-offshore/s-production/s-asia-pacific/s-2009/s-08/s-strong-first_half.html
○090826K China, shreveporttimes
中国は経済成長に伴う原油需要で危機感
China hungry for oil deals for growing economy
http://www.shreveporttimes.com/article/20090825/NEWS05/908250323/1064
○090826Q China, thejakartaglobe
中国の346億ドル豪のガス買収で豪首相が対中問題は未解決と
The Thinker: China’s Tough Talk
http://thejakartaglobe.com/opinion/the-thinker-chinas-tough-talk/325980


その他の今日の世界のエネルギー関連資料

○090911A Thailand, Bangkok Post
タイの電力経費は官民協同で2011年までに1000億バーツ節約
Power bills to be cut by B100bn
http://www.bangkokpost.com/business/telecom/23584/power-bills-to-be-cut-by-b100bn
○090911B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのミンダナオの石炭火力は更に遅れる
Construction of coal power plant delayed
http://www.bworldonline.com/BW091009/content.php?id=045
○090911E India, expressindia
インドのNTPCはリライアンスのガス供給は合理的な価格でと
Ensure RIL supplies gas at cheaper rates NTPC
http://www.expressindia.com/latest-news/ensure-ril-supplies-gas-at-cheaper-rates-ntpc/515315/
○090911F India, economictimes
インドのリライアンスがKGガスは2.34ドルでと
‘Despite govt policy, RIL can supply gas at $2.34’
http://economictimes.indiatimes.com/News/News-By-Industry/Energy/Despite-govt-policy-RIL-can-supply-gas-at-234/articleshow/4993005.cms
○090911G Indonesia, straitstimes
インドネシアのコタパンジャン問題は日本の裁判所が棄却
Japan court rejects dam suit
http://www.straitstimes.com/Breaking%2BNews/Asia/Story/STIStory_427919.html
○090911H Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLNの値上げ問題は20%で決着
Electricity rates up 20% at least PLN
http://www.thejakartapost.com/news/2009/09/10/electricity-rates-20-least-pln.html
○090911J Congo,busrep
コンゴの大規模ウエストコール・プロジェクトはまだ検討の余地あり
Westcor power project still viable, needs review
http://www.busrep.co.za/index.php?fSectionId=561&fArticleId=5158472


2009年9月10日 ー 中国やインドがなぜ海外石炭を買いまくるか ー

中国やインドと言えば,世界でも有数の石炭埋蔵国である。この二つの石炭王国が,西へ東へ,全く文字通り東奔西走して,石炭の確保に走っている。いろいろな分析があるであろうが,石炭というのは全く持っているだけではどうにも仕方のない産物らしい。結局中国も,日本と同じように,将来,国内の石炭が必要になったときは,最早,新規に炭坑を開発するような勢いはなくなっているのだろう。

おそらく分かっていない埋蔵量というのは,とんでもない大きな数字に違いない。ベトナムの紅河デルタが,1,000m掘れば,とか2,000m掘れば,とか言っているから,アマゾン河の人間が住んでいるデルタの下など,想像を超える石炭があるのだと思う。大きな流域を抱えてその上流が,古代,森林だったところは,当然石炭の埋蔵の上に国土は出来ているに違いない。

石炭の資料は古いものがあって,特に生産量や消費量などは,最近のニュースをさらわなければ分からない。一応の数字で大まかにまとめると,
世界の全石炭埋蔵量は,7兆1,400億トン,可採埋蔵量は,9,854億トン。このうち,米国が25.4%,ロシアが15.9%,中国が11.6%,インドが第4位で確認埋蔵量930億トン,と言われている。この数字で議論するが,インドネシア,南アフリカ,オーストラリアが,今注目されている。

おそらく,南アフリカやオーストラリアは,インドのすぐ続いて,確認埋蔵量900億トンのレベルだが,インドネシアは600億トンのレベルだ。年間の生産量または使用量は中国が25億トンまで伸ばしているので,それから考えると,インドの年間使用量は,6億トンのレベルだ。インドネシアの生産量は,今日の記事で2億4,000万トン,米国になると5億トン消費しているが,日本は1億8,000万トン程度だろう。

このような概数に立って考えるが,年間25億トン程度で自給自足できた中国が,ここに来て急速に輸入を増やす姿勢に出ている。8億KWという電力設備の急速な拡大と,中小老朽炭坑の閉鎖が影響していると考えられている。特に今回の河南省の炭坑事故とそれに伴う157炭坑の閉鎖が,中国の発電企業などの思惑を呼んで,海外の石炭の買いに走らせている。中国のこの傾向はどんどん加速度的に進行するだろうと予測する。

インドがなぜ輸入石炭を必要とするのか,私はよく分からないが,産炭地と電力需要地の隔たりが矛盾を生んでいるのだと思う。石炭は中央東部に集中しているが,ムンバイなどの西海岸地域は,電力不足に悩んでいる。そのために原子力立地が多いが,これからの需要を考えると,南アフリカから直接,西海岸の発電所に送った方が,効率的なのだろう。炭坑堀と露天掘りの違いは,中国にはあるが,インドにはないのではないか。

オーストラリアに押しかけた中国の石炭企業は,規格外の石炭でもよいとして,20%灰分で,トン61ドルであるが,中国到着価格で,90〜93ドルで買っている。中国の国内石炭の価格は,5,800キロカロリーで,97ドルしている。インドネシアの石炭企業も,中国の動きで価格上昇を期待している。中国企業がインドネシアにも出没,20万トンの亜瀝青炭を,45.5ドルで買っていったという。熱量は,4700キロカロリー,灰分5%だった。

一方インドは,最近はインドネシアを中心に攻めている。インドの2012年3月末の時点で石炭不足は,年2億2,800万トンと予想されている。NTPCは,年産1000万トンクラスの炭坑が海外にあれば入札の意志がある。インドネシアは石炭輸出では世界最大で,年生産量は,2億4,000万トンであり,60%を輸出している。NTPCの今年の輸入量は,1,250万トンで,国内生産を新たに,2012年には,1,500万トンを追加生産する。

今日は重要なニュースが飛び交って,他にも見たかったニュースがある。フィリッピンのサンロケ水力などのIPPA,即ち,NPCに替わっての電力引き取りと,2025年以降の発電所の所有の入札で,今のところ,アボイテスなど2社程度が関心を示しているが,PSALMとして,入札企業を増やしたい意向である。余り私もよく分かっていないが,国内企業でないと駄目なのか,関電の発電所を三菱が買う,なんて言うのは駄目なのか。


今日の日本語エネルギー関連資料

OPEC総会が生産枠据え置きを決定,世界景気に配慮
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090910AT2M1000O10092009.html
民主党の温暖化ガス25%削減なら原発建設問題は避けられない
http://www.stockstation.jp/mission-v/744
米エネルギー省EIA,2009年の世界の原油需要予想を8,367万バレルと下方修正
http://www.ecool.jp/news/2009/09/tos35-609.html
中国内モンゴルに米企業の協力で世界最大の太陽光発電所
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-11428020090909


本文

●インドのNTPCがインドネシア炭坑開発でコンサルタントを指名

NTPC Ltd., Asia’s biggest power utility by value, has hired Macquarie Group Ltd. to evaluate a proposed coal mine purchase in Indonesia, the Indian company’s first overseas acquisition. “We appointed Macquarie about 15 days back and they have already started due diligence,” Chairman R.S. Sharma said in an interview at his office in New Delhi. He didn’t give details.

最近,インドの石炭不足による火力発電所の運転に支障が出てきている,と言う記事を目にする。世界の石炭の埋蔵量では第4位に位置づけられるインドにどうして石炭不足が起こるのか。南アフリカやインドネシアで石炭を買いまくっている。中国と併せて,世界の石炭市場を騒がしている。今日の記事は,インドネシアで炭坑を買い取る前提として,調査を行うため,マックエール(注6)を雇用したとのこと,投資コンサルタントである。

記事の中の数字を拾っておく。電源設備拡充倍増で,2012年3月末の時点で石炭不足は,年2億2,800万トンと予想されている。NTPC(注5)は,年産1000万トンクラスの炭坑が海外にあれば入札の意志がある。インドネシアは石炭輸出では世界最大で,年生産量は,2億4,000万トンであり,60%を輸出している。NTPCの今年の輸入量は,1,250万トンで,国内生産を開始したものが,2012年には,1,500万トンに達する。

NTPC(注5)の北部のダッドリ石炭火力(注14)は,今年,2009年10月に新しいユニットを投入する,全稼働すれば,490MWとなる。更に,2010年2月には同じ規模の増設が完了する。コルバ石炭火力(注15)の3ユニット,14,80MWも,2010年3月に投入される。従って,2010年3月までに新たに,3,300MWが稼働する。インドは,2012年3月までに,新たに78,700MWを開発する計画だ。

更に次の5年間では,100,000MWを追加する。今年,2009年のピーク供給力不足は,12.6%に達している。NTPC(注5)は,来月,2009年10月,5プロジェクト,7,260MWの機器発注を行う。NTPC(注5)の現時点の設備は,30,644MWであり,インド全体では,CEA(注16)によれば,151,073MWである。

(注)K (1) 090910K India, bloomberg,(2) title: NTPC Hires Macquarie for Indonesia Coal Mine Purchase,(3) ttp://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601091&sid=aaqiXMwFcrRc,(4) By Gaurav Singh,Sept. 9 (Bloomberg),(5) NTPC,(6) Macquarie Group Ltd.,(7) Chairman R.S. Sharma, NTPC,(8) Coal India Ltd.,(9) 228 million metric tons a year by March 2012,(10) Madanagopal Ramu, an analyst with Centrum Broking Private Ltd.,(11) 240 million tons of coal in the year ending,(12) Purnomo Yusgiantoro, the country’s Energy and Mineral Resources Minister,(13) 12.5 million tons of coal in the year ending March,(14) Dadri plant,(15) Korba plant,(16) Central Electricity Authority,(17) photo source: https://www.ntpc.co.in/index.php?option=com_content&view=article&id=96&Itemid=175⟨=en,(18) table source: https://www.ntpc.co.in/index.php?option=com_content&view=article&id=21&Itemid=83⟨=en,(19)

今日の参考資料

●090910K India, bloomberg
インドのNTPCがインドネシア炭坑開発でコンサルタントを指名
NTPC Hires Macquarie for Indonesia Coal Mine Purchase
http://my.reset.jp/adachihayao/index090910K.htm

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601091&sid=aaqiXMwFcrRc

最近の関連資料

○090908F India, bloomberg
インドへの石炭輸出で南アフリカのインドへの輸出量がトップに
South African Coal Exports May Rise on Sales to India
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601116&sid=a41Fv0JydVWE
○090831C India, mydigitalfc
インド政府は石炭火力の超臨界機器について関税優遇措置を提案
Tax sop for supercritical power gear on cards
http://www.mydigitalfc.com/government-finance/tax-sop-supercritical-power-gear-cards-810
○090723E India, indopia
インドの電力不足の中で石炭不足から発電出来ない火力も
Loss in power generation due to drying up of coal stocks
http://www.indopia.in/India-usa-uk-news/latest-news/624723/MadhyaPradesh/4/20/4
○090715F India, hindu
インドのNTPCがチャティスガールで4,000MW電源準備
NTPC to set up 4,000 MW power plant in Chhattisgarh
http://www.hindu.com/thehindu/holnus/006200907111331.htm
●090708B India, Economic Times
インド政府は25の民間企業への石炭供給協定を取り消す
Govt revokes coal supplies to 25 pvt power cos
http://my.reset.jp/adachihayao/index090708B.htm


●インドに対してインドネシアが石炭年1600万トン供給合意

Indonesia, the world's largest exporter of thermal coal, has agreed to increase shipment to India by 23 per cent to 16 million tons this year.
The prices for the coal shipments would be determined by the international market, Energy and Mineral Resources Minister Purnomo Yusgiantoro said yesterday upon his return from India.

インドネシアのプルノモ・エネルギー大臣(注5)は,インド訪問を終えて帰途にある。インドでは,次のインドネシアの,10,000MW,第2次クラッシュ・プログラムへのインドの参入を促したが,同時に,石炭不足に喘ぐインドに対する石炭輸出を,23%増加させて,年1,600万トンとすることで合意,価格は国際価格に従うと。インドネシアの石炭は,年産2億3,000万トンで,その60%を輸出している。

(注)L (1) 090910L India, tradingmarkets,(2) title: INDIA TO IMPORT MORE COAL FROM INDONESIA,(3) ttp://www.tradingmarkets.com/.site/news/Stock%20News/2517605/,(4) Wed. September 09, 2009; Posted: 12:08 AM,JAKARTA, Sep 09, 2009 (AsiaPulse via COMTEX),(5) Energy and Mineral Resources Minister Purnomo Yusgiantoro,(6) photo source: http://img.alibaba.com/photo/101636275/THERMAL_STEAM_COAL.jpg,(7) map source: http://regest.files.wordpress.com/2009/06/indonesia-coal-resources2.jpg,(8)

今日の参考資料

●090910L India, tradingmarkets
インドに対してインドネシアが石炭年1600万トン供給合意
INDIA TO IMPORT MORE COAL FROM INDONESIA
http://my.reset.jp/adachihayao/index090910L.htm

http://www.tradingmarkets.com/.site/news/Stock%20News/2517605/

最近の関連資料

○090908F India, bloomberg
インドへの石炭輸出で南アフリカのインドへの輸出量がトップに
South African Coal Exports May Rise on Sales to India
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601116&sid=a41Fv0JydVWE
○090831C India, mydigitalfc
インド政府は石炭火力の超臨界機器について関税優遇措置を提案
Tax sop for supercritical power gear on cards
http://www.mydigitalfc.com/government-finance/tax-sop-supercritical-power-gear-cards-810
○090723E India, indopia
インドの電力不足の中で石炭不足から発電出来ない火力も
Loss in power generation due to drying up of coal stocks
http://www.indopia.in/India-usa-uk-news/latest-news/624723/MadhyaPradesh/4/20/4
○090715F India, hindu
インドのNTPCがチャティスガールで4,000MW電源準備
NTPC to set up 4,000 MW power plant in Chhattisgarh
http://www.hindu.com/thehindu/holnus/006200907111331.htm
●090708B India, Economic Times
インド政府は25の民間企業への石炭供給協定を取り消す
Govt revokes coal supplies to 25 pvt power cos
http://my.reset.jp/adachihayao/index090708B.htm
●090909I Indonesia, india-server
インドネシアの電源開発にインド企業にも機会をとプルノモ
Indian Firms To Be A Part Of Indonesian Power Expansion Programme
http://my.reset.jp/adachihayao/index090909I.htm
●090828F Indonesia, reuters
インドネシアのPLNが190万トンの亜瀝青炭を購入
Indonesia's PLN buys 1.9 mln T/year coal for new power plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090828F.htm
○090824N Indonesia, thejakartapost
インドネシアの産業界が政府に対して石炭企業をコントロールせよと
Govt asked to control coal traders, brokers
http://www.thejakartapost.com/news/2009/08/24/govt-asked-control-coal-traders-brokers.html
●090714A Indonesia, thejakartapost
インドネシアのPLNが国内石炭火力で石炭入札へ
PLN holds tenders to buy coal
http://my.reset.jp/adachihayao/index090714A.htm


●中国の石炭獲得に対しオーストラリアの石炭企業が関心

After a lull of about two months, Australian thermal coal producers are now seeing renewed interest from Chinese buyers for spot cargoes in the fourth quarter amid a drop in coal prices, industry sources said. Some analysts said China's demand for imported coal could increase further in coming months, as a recent wave of coal mine closures triggered by a mine explosion could raise domestic coal prices, making imports more attractive.

中国の海外石炭購買意欲は激しい。それが今度の山西省の炭坑事故で157炭坑の閉鎖が指示され,世界が今後の中国の石炭買いに大きな関心を払っている。オーストラリアでも,現在過剰気味の石炭が中国の買いで在庫が減り価格も上がるものと,大いに期待している。しかし,なぜ有数の石炭国であるインドや中国が,世界の石炭買いに走るのか,考えてみる必要がある。

オーストラリアの石炭業者は,特にこの最近2ヶ月間の中国企業の動きに注目しており,価格低下の中,この第4四半期の中国の動きに注目している。中国企業は,熱量は高いが配分が多い規格外の石炭を希望しているが,この高灰分の石炭は第3四半期で中国が買ってしまって在庫が少ないと言っている。北半球が冬季に入り,価格上昇を待っている状況だ。価格は現在落ちており,トン66ドル辺りである。

オーストラリアの価格指標(注7)では,熱量キログラム当たり6,322キロカロリー,最大灰分15%が標準になっているが,中国企業が買おうとしている石炭は灰分が高く,価格は安い。20%灰分で,トン61ドルであるが,中国企業は中国到着価格で,90〜93ドルで買っている。中国の国内石炭の価格は,5,800キロカロリーで,97ドルしている。インドネシアの石炭企業も,中国の動きで価格上昇を期待している。

あるインドネシア企業によると,最近,中国企業が,20万トンの亜瀝青炭(注14)を,FOB(注8)45.5ドルで買っていったという。熱量は,4700キロカロリー,灰分5%だった,安ければよい,と言う感じ。とにかく,山西省の炭坑事故による,157の炭坑の閉鎖が,中国企業のマインドを大きく刺激しているようだ。

(注)P (1) 090910P China, businessspectator,(2) title: Chinese interest in Australia coal ticks up as prices fall,(3) ttp://www.businessspectator.com.au/bs.nsf/Article/Chinese-interest-in-Australia-coal-ticks-up-as-pri-VQDKK?OpenDocument,(4) By Fayen Wong of Reuters,PERTH,(5) off-specification coal,(6) Australian coal,(7) global COAL Newcastle weekly index,(8) free-on-board (FOB),(9) Newcastle port,(10) 6,322 kcal/kg (GAR),(11) maximum ash content of 15 per cent,(12) 5,800 kcal/kg (NAR),(13) Seaborne thermal coal,(14) Commonwealth Bank of Australia David Moore,(14) sub-bituminous coal,(15) 4,700 kcal/kg (NAR),(16) Pingdingshan in central China's Henan Province,(17) photo source: http://www.abc.net.au/reslib/200709/r174754_662682.jpg,(18) map source: http://www.australiancoal.com.au/the-australian-coal-industry_coal-resources.aspx,(19) photo source China coal mine: http://www.newsdaily.com/stories/tre5871ia-us-china-coal/,(20)


今日の参考資料

●090910P China, businessspectator
中国の石炭獲得に対しオーストラリアの石炭企業が関心
Chinese interest in Australia coal ticks up as prices fall
http://my.reset.jp/adachihayao/index090910P.htm

http://www.businessspectator.com.au/bs.nsf/Article/Chinese-interest-in-Australia-coal-ticks-up-as-pri-VQDKK?OpenDocument

最近の関連資料

●090903G China, reuters
中国は国内石炭市場のための法案を準備中である
China soon to issue coal market rules - source
http://my.reset.jp/adachihayao/index090903G.htm
●090831D China, steelguru
中国の山西省は炭坑の数を2598から1000まで整理へ
Shanxi Province to consolidate its coal industry
http://my.reset.jp/adachihayao/index090831D.htm
●090831E China, reuters
中国の石炭企業神華集団が福州に石炭備蓄施設を建設へ
China Shenhua to build coal reserves in Fuzhou -paper
http://my.reset.jp/adachihayao/index090831E.htm
●090831G China, english.cctv
中国の内モンゴルで初めての石炭ガス化プロジェクトが発進
1st large coal-to-gas project launches
http://my.reset.jp/adachihayao/index090831G.htm
○090826I China, thisismoney
中国の需要の高まりから世界の石炭価格は急上昇した
Coal prices
http://www.thisismoney.co.uk/30-second-guides/article.html?in_article_id=490022&in_page_id=53611
●090815C China, miningweekly
中国の海外石炭の輸入が飛躍的に伸びている
Chinese demand for foreign coal soars
http://my.reset.jp/adachihayao/index090815C.htm


その他の今日の世界のエネルギー関連資料

○090910A Vietnam, english.vovnews
ベトナムのハノイの高速鉄道のコンサルタント契約成立
VND840 billion Hanoi rail consultancy contract agreed
http://english.vovnews.vn/Home/VND840-billion-Hanoi-rail-consultancy-contract-agreed/20099/107666.vov
○090910B Vietnam, thanhniennews
ベトナムはドウンクワット精製工場のため2010年から原油輸入
Vietnam to import crude for Dung Quat refinery in 2010
http://www.thanhniennews.com/business/?catid=2&newsid=52379
○090910C Vietnam, online.wsj
ベトナムのペトロべとナムがシェブロンなどから原油購入
PetroVietnam To Buy Crude From BP, Chevron - Exec
http://online.wsj.com/article/BT-CO-20090909-702384.html
○090910D Vietnam, english.vietnamnet
ベトナムのEVNが再び電源開発の遅れを報告
EVN reports delay in power generation projects, again
http://english.vietnamnet.vn/biz/2009/09/867677/
○090910E Pakistan, steelguru
パキスタンのタール炭田に神華集団が15億ドルを投資
Shenhua group likely to invest USD 1.5 billion on Thar Coal
http://steelguru.com/news/index/2009/09/09/MTExMDA2/Shenhua_group_likely_to_invest_USD_1.5_billion_on_Thar_Coal.html
○090910F Pakistan, dawn
パキスタンのギルギット-バルチスタンが自治権
Gilgit-Baltistan autonomy
http://www.dawn.com/wps/wcm/connect/dawn-content-library/dawn/news/pakistan/04-gilgit-baltistan-autonomy-qs-01
○090910G Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの電力分野の関係機関が一堂に
Power Trends 2009
http://www.mb.com.ph/articles/219765/power-trends-2009
○090910H Myanmar, shanland
ミャンマーの北の国境は衝突が拡大している
Danger of border skirmishes escalating
http://www.shanland.org/index.php?option=com_content&view=article&id=2719:danger-of-border-skirmishes-escalating&catid=102:mailbox&Itemid=279
○090910I Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのPSALMがサンロケなどのIPPAで入札企業を増やしたい
PSALM puts more IPPAs for bidding
http://www.mb.com.ph/articles/219830/psalm-puts-more-ippas-bidding
○090910J Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの地熱開発に関し外国企業と再生可能エネルギー開発の関係迫る
Foreign investors bat for clarity in re-classification of geothermal as RE resource
http://www.mb.com.ph/articles/219832/foreign-investors-bat-clarity-reclassification-geothermal-re-resource
○090910M Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLNが国会に利益目標断られ2010年の投資計画変更と
PLN may revise investment plans
http://www.thejakartapost.com/news/2009/09/08/pln-may-revise-investment-plans.html
○090910N Indonesia, online.wsj
インドネシアのPLNが電気料金を20〜30%値上げを提案
Indonesia PLN Propose 20%-30% Hike In Electricity Tariffs
http://online.wsj.com/article/BT-CO-20090909-702958.html
○090910O China, news.xinhuanet
中国の石炭クリーン技術で神華集団とシェルが協力へ
Shell, Shenhua agree to jointly research clean coal technology
http://news.xinhuanet.com/english/2009-09/09/content_12023441.htm
○090910Q Cambodia, phnompenhpost
カンボジアの水質悪化の原因となるセサンのダム開発に警告
Dams threaten Sesan
http://www.phnompenhpost.com/index.php/2009090928275/National-news/dams-threaten-sesan.html


2009年9月9日 ー インドネシアのクラッシュ・プログラムで20億ドル不足 ー

最近読者が増えて来て,力が入ってきているのですが,編集方針も若干変えて,まず網羅性を重視しアフリカ・南米,日本語なども拾って行く,ただし重点はあくまで,次世代への資産が増える,「電源開発と燃料などの資源開発」,に絞って行きたい。それと,目の前で時々刻々動いている事実を捉えたいと思います。その観点から,サイト上には,原油,石炭,天然ガスの価格変動を,常に参照表示して行きます。今後ともよろしく。

さて今日は,常に電力危機にあるインドネシアの石炭火力開発ですが,元々,第1次クラッシュ・プログラムが発進したときは,中国に依存する予定ではなかった。寧ろ当初は,日本などの積極的な関与を期待していたのだが,Jパワーなどの石炭火力撤退で困っているところに,当時のタラ副大統領の訪中で,中国の政治体制は素晴らしい,の一言で,80億ドルの事業費の殆どを中国に依存することになった。

Jパワーの石炭火力撤退は,この中国の進出と共に始まるわけで,それはスリランカであり,タイとカンボジアのココンからの撤退で始まる。石炭火力なら任せておけ,とインドネシアに乗り込んでいった中国は,資金と企業を伴って始まったが,世界の金融危機以後に若干おかしくなった。航空機問題などがあって,金利などで無理な注文が続き,インドネシアは,80億ドルのうちの20億ドルは,どうしても中国以外に頼らざるを得なくなった。

今日,インドネシアのエネルギーを担当するプルノモ大臣はインドのニューデリーにある。中国の支援がもしなかったら,おそらく第一次クラッシュ・プログラムは失敗していたと思うが,やはりインドネシアとしては,中国へ傾倒しすぎて誰も助けてくれなくなった,と言う反省がある。日本は当然として,中国と同じ歩調で発展を続けるインドの力も借りたい,というのがプルノモ大臣の本音だろう。インド企業の誘致をデリーで声高に叫んでいる。

第一次クラッシュ・プログラムの20億ドルもあるのだが,問題は第2次クラッシュ・プログラム,10,000MWの行方だ。第2次の特徴は,地熱や水力などの再生可能エネルギー重視とIPPへの依存だろう。計画では,12%が水力,48%が地熱,14%がガス火力,26%が石炭火力で,2012年の完成を目指す。プロジェクトの数は,全部で83となり,このうち65プロジェクトは,ジャワ-バリ系統の外である。

また,40%はPLN自身が建設し,残りはIPPとなる。PLNのプロジェクトについては,資金源を,世界銀行,JBIC,ドイツ基金KfW,ADB及びサウジアラビアの銀行に期待しており,今年,2009年9月にも入札を開始する予定である。この計画の多様化によって,日本としても,公的資金の支援以外に,企業によるIPPが出てくるので,地熱や水力は面白くなってくる。チソカンの揚水も上がっているが,揚水は公的資金が望ましい。

今日のもう一つのテーマー,ラオス大統領が昆明にある。中国は,ベトナムの存在が邪魔になっている,何とかしてラオスが兄貴として信用しているベトナムをラオスから手を引かせたいようだ。ベトナムを支援したエクソンは絶対に南沙諸島の2,000億バレルの探査には近寄せない,と中国は言っている。ベトナムは,日本,米国,インドが支援してくれるならば,政治体制を変えてもよい,とまで言っている,すごい。


今日の日本語関連資料

OPEC総会へ閣僚監視委を設置しOPEC原油生産枠の順守求める 
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090909AT2M0900L09092009.html
中国の河南省で炭鉱事故,政府に激震走る,未許可ならば生産中断
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0909&f=national_0909_018.shtml
中国は57兆円経済対策が裏目に出て生産能力過剰が深刻化 
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0909&f=column_0909_004.shtml
英国が日本の新政権の「温室効果ガス25%減」明言を歓迎
http://www.ecool.jp/foreign/2009/09/eng19-335.html
中国政府系ファンドがインフラ資産やグリーンエネルギーへの投資機会を模索
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-11413220090909
西国電力の上関原発計画があす海面埋め立てに着手
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200909090236.html
中部電力と豊田通商がカナダの発電事業に初参画
http://www.ecool.jp/news/2009/09/chu13-609.html


本文

●ラオスの大統領が中国訪問で雲南を訪れ一層の二国間発展を

China pledges improved ties with Laos as Beijing seeks greater influence in Southeast Asia. ?China is making new economic inroads into Southeast Asia, strengthening ties with poverty-stricken neighbor Laos through a new mining venture and a key diplomatic visit. As Lao President Choummaly Sayasone arrived in China's southwestern Yunnan province Sunday, official media heralded a new era of expanding ties.

ラオスのチュマリ大統領(注6)が昆明に到着,一週間に亘る中国訪問の旅を開始した。中国政府の各機関は一斉に,ラオス大統領の中国訪問を報じ,中国とラオスの二国間関係の新しい出発,と囃し立てた。この記事は,バンコクで書かれたもので,中国のラオスへ経済的,文化的,更には軍事的な進出に対するベトナムやタイの懸念と,頼りにしてきた日本のプレゼンスの後退,これを盛り返そうとする米国の意図,などに触れている。

特に中国が目指すのは,中国とラオスの国境付近に埋蔵される鉄鉱や非鉄金属資源,鉛,リン,錫,などに注目した進出,と見られている。中国にとっての問題は,ベトナムとラオスの親密な関係で,ラオスは共産党関連の外交を通じても,ベトナムはラオスの兄貴,と称して,中国は明らかにベトナムをラオスから追い出した気持ちである。また,ラオスとタイも経済的に強固な関係にあり,中国にとっては難関がある。

このような状況の中で,ラオスのチュマリ大統領(注6)の中国訪問は,重要な機会と受け取られている。既に,テレビのネットワーク,ナムガオ水力送電線プロジェクト(注19),ナムグムダム北西のバンビエンに於けるセメント工場建設(注20)などをコミットしている。ベトナムが気にしているのは,ADBのメコンデルタ(注15)基金の中に潜り込んだ中国資金の動きである。

また,中国とベトナムの間には,深刻な対立がある南沙諸島(注17)の問題がある。中国は,ベトナムの油田開発で重要な役割を果たしたエクソンモビル(注18)に対して,南沙諸島(注17)方面への進出は,絶対に反対する,と言う姿勢を見せている。ベトナムは,日本やインドとの強い結びつきを確かめるため,政治体制の見直しも示唆しており,そこにはクリントン国務長官の,戦略的なベトナムとの連携も動いている。

(注)F (1) 090909F Laos, Radio Free Asia (RFA),(2) title: China, Laos Expand Ties,(3) http://www.rfa.org/english/news/laos/expandingties-09082009102237.html,(4) 2009-09-08,BANGKOK,(5) photo: AFP,Chinese President Hu Jintao (R) shakes hands with Laos President Choummaly Sayasone in Beijing,,Aug. 7, 2008,(6) Lao President Choummaly Sayasone,(7) Yunnan province,(8) Politburo Standing Committee member He Guoqiang,(9) dislodge,手を引かせる,(10) Ian Storey, editor of the journal Contemporary Southeast Asia and Fellow of Singapore's Institute of Southeast Asian Studies,(11) Kunming University of Science and Technology,(12) nonferrous metal resources,(13) iron, zinc, phosphorus, and tin resources,(14) Asian Development Bank,(15) Mekong delta region,(16) Former U.S. ambassador to Vietnam Raymond Burghardt,(17) Spratly Island,(18) Exxon Mobil Corp,(19) Namgao River Hydropower Station Transmission Project,(20) Vangvieng Cement Plant,(21) president Jiang Zemin in November 2000,(22) Vangvieng photo source: http://en.wikipedia.org/wiki/File:Roofs-vang-vieng.JPG,(23)

今日の参考資料

●090909F Laos, rfa
ラオスの大統領が中国訪問で雲南を訪れ一層の二国間発展を
China, Laos Expand Ties
http://my.reset.jp/adachihayao/index090909F.htm

http://www.rfa.org/english/news/laos/expandingties-09082009102237.html

最近の関連資料

●090814A Laos, english.people
ラオスのナムカン川でシノハイドロが2つの水力推進へ
Sinohydro inks power plant deal with Laos' energy firm
http://my.reset.jp/adachihayao/index090814A.htm
●090730A Mekong, The Nation
メコン圏への大国の介入にタイなどはどの様に対処すべきか
As superpowers eye the Mekong, Thailand should act
http://my.reset.jp/adachihayao/index090730A.htm
●090702A Laos, enews.mcot
ラオスは2020年までにASEANの電源地帯となる
Laos plans to become battery of ASEAN by 2020
http://my.reset.jp/adachihayao/index090702A.htm


●インドネシアのPLNは発電所建設で更に20億ドルの資金が不足

Indonesia’s state power firm, PT Perusahaan Listrik Negara (PLN), needs to borrow $2 billion to fund the construction of new plants as part of the government’s crash power program, a company official said on Monday. Southeast Asia’s biggest economy, which suffers frequent blackouts, has been struggling to resolve a power crisis in recent years.

インドネシアのPLN(注5)は,現在,第1次10,000MWクラッシュ・プログラム(注6)として,ジャワ-バリ系統の増強を目指して,鋭意,石炭火力を中心とした電源開発を,中国の資金支援を中心に,進めている。35のプロジェクトの内,10プロジェクトがジャワ-バリ系統,4,337MWであり,その他の系統は,5,626MWである。遅れ気味ながら,2009年から2010年の完成を目指している。資金に問題あり,と言われてきた。

中国の積極的な支援によって,第1次10,000MWクラッシュ・プログラム(注6)の資金目処が立ったようなもので,総事業費80億ドルと言われているが,そのうちの60億ドルは中国が支援したが,途中で中国の姿勢に変化が起こった。航空機の問題でインドネシアと中国企業との間で問題が起き,世界の金融危機に際して中国は,融資の利子率について変更を表明し,インドネシア政府は苦慮していた。

今日の発表は,ジャカルタ発でテヘランの新聞記者が書いたものだが,ルディ・アンタラPLN副総裁(注7)がロイターの記者に対して,20億ドル足りないと。現在懸命に海外の融資機関に当たっており,早急な解決が必要である。と語っている。2010年にすべての発電所を運転開始に持ち込む予定であったが,完成は,主として資金の面から,2011年にずれ込むという。

2009年末までに運転開始が可能な発電所は,中部ジャワの315MWのレンバン石炭火力(注10),西部ジャワ,バンテン県の300MW2台のラブアン石炭火力(注11),西ジャワ州の350MWのインドラマユ石炭火力(注12)である。なおPLNは,再生可能エネルギーを中心とした第2次クラッシュ・プログラム(注9)を発進させている。現在のPLNの設備は,25,000MW,ただし老朽化が進んでいる。需要の伸びは年率10%。

(注)H (1) 090909H Indonesia, tehrantimes,(2) title: Indonesia’s PLN still seeking $2b in loans for power plants,(3) ttp://www.tehrantimes.com/index_View.asp?code=202803,(4) JAKARTA (Reuters),(5) PT Perusahaan Listrik Negara (PLN),(6) crash power program,(7) Rudi Antara, PLN’s vice president director,(8) President Susilo Bambang Yudhoyono,(9) second phase of 10,000 MW power plants,(10) 315 MW Rembang power plant in Central Java,(11) two units of 300 MW Labuan plant in Banten province, western Java, (12) 350 MW Indramayu in West Java province,(13) Photo source: http://www.biblelife.org/energy-coal-fired-plant.jpg,(14)

今日の参考資料

●090909H Indonesia, tehrantimes
インドネシアのPLNは発電所建設で更に20億ドルの資金が不足
Indonesia’s PLN still seeking $2b in loans for power plants
http://my.reset.jp/adachihayao/index090909H.htm

http://www.tehrantimes.com/index_View.asp?code=202803

最近の関連資料

●090822A Indonesia, energy-business-review
インドネシアのPLNは第2次10,000MW開発プログラムを発進
PT PLN Plans Second 10,000MW Power Program In Indonesia
http://my.reset.jp/adachihayao/index090822A.htm
●090822B Indonesia, asiasentinel
インドネシアでは人口の3分の一が電気がなく大統領に期待
Starved for Power in Indonesia
http://my.reset.jp/adachihayao/index090822B.htm
●090714A Indonesia, thejakartapost
インドネシアのPLNが国内石炭火力で石炭入札へ
PLN holds tenders to buy coal
http://my.reset.jp/adachihayao/index090714A.htm
●090714B Indonesia, thejakartapost
インドネシアのジャワバリ系統に1,535MW新規電源投入へ
Java-Bali grid set for increased power supply
http://my.reset.jp/adachihayao/index090714B.htm
●090523B Indonesia, english.cri.cn
インドネシアのジャワ島などの電力危機に緊急措置
Indonesia Sets Steps to Overcome Power Crisis
http://my.reset.jp/adachihayao/index090523B.htm
●090225D Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの航空機中国契約問題がPLN開発計画に影響
Merpati row may delay PLN 10,000 MW program
http://my.reset.jp/adachihayao/index090225D.htm
●090213D Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア,中国が資金支援で,利子率上げを主張
China wants higher interest for PLN projects
http://my.reset.jp/adachihayao/index090213D.htm
●090211B Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLN,電源で中国の支援が必要
PLN should negotiate with China on funds, or local banks
http://my.reset.jp/adachihayao/index090211B.htm


●インドネシアの電源開発にインド企業にも機会をとプルノモ大臣

According to the energy and mineral resources minister of Indonesia, Purnomo Yusgiantoro , the power expansion programmes of the country will provide the Indian forms with a chance for making a good investment.

インドネシアのエネルギー担当のプルノモ大臣は,今,ニューデリーにあるようだ。インドネシアの石炭火力を中心とした,10,000MWの第1次クラッシュ・プログラムは,最初は中国を頼りにしたものではなく,日本政府なども協力の姿勢を示していた。途中で中国が乗り出してきて,殆どのプロジェクトに中国企業を送り込み,資金も大部分の面倒を見て来たが,ここにいたって20億ドルの不足に,インドネシアは喘いでいる。

そのためかどうか分からないが,第2次クラッシュプログラム(注6)では,一方の大国インドにも誘いをかけようと言うわけである。第1次10,000MWクラッシュ・プログラムが石炭火力中心であったのに対し,第2次10,000MW開発プログラム(注6)では,地熱と水力を多く取り込み,12%が水力,48%が地熱,14%がガス火力,26%が石炭火力で,2012年の完成を目指す。

プロジェクトの数は,全部で83となり,このうち65プロジェクトは,ジャワ-バリ系統の外である。このうち,40%はPLN(注5)自身が建設し,残りはIPP(注7)となる。PLN(注5)のプロジェクトについては,資金源を,世界銀行,JBIC,ドイツ基金KfW,ADB及びサウジアラビアの銀行に期待しており,今年,2009年9月にも入札を開始する予定である。

(注)I (1) 090909I Indonesia, india-server,(2) title: Indian Firms To Be A Part Of Indonesian Power Expansion Programme,(3) ttp://www.india-server.com/news/indian-firms-to-be-a-part-of-indonesian-12021.html,(4) Last Updated: 2009-09-08T09:49:02+05:30,(5) energy and mineral resources minister of Indonesia, Purnomo Yusgiantoro,(6) 10,000 MW accelerated power expansion programme,(7) independent power producers (IPPs),(8) renewable energy projects,(9)


今日の参考資料

●090909I Indonesia, india-server
インドネシアの電源開発にインド企業にも機会をとプルノモ
Indian Firms To Be A Part Of Indonesian Power Expansion Programme
http://my.reset.jp/adachihayao/index090909I.htm

http://www.india-server.com/news/indian-firms-to-be-a-part-of-indonesian-12021.html

最近の関連資料

●090822A Indonesia, energy-business-review
インドネシアのPLNは第2次10,000MW開発プログラムを発進
PT PLN Plans Second 10,000MW Power Program In Indonesia
http://my.reset.jp/adachihayao/index090822A.htm
●090822B Indonesia, asiasentinel
インドネシアでは人口の3分の一が電気がなく大統領に期待
Starved for Power in Indonesia
http://my.reset.jp/adachihayao/index090822B.htm
●090523A Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのプルタミナが地熱で第2次クラッシュ参入
Pertamina prepares second phase HoA for 10,000 megawatt program
http://my.reset.jp/adachihayao/index090523A.htm
●090213D Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア,中国が資金支援で,利子率上げを主張
China wants higher interest for PLN projects
http://my.reset.jp/adachihayao/index090213D.htm
●081220C Indonesia, The Jakarta Post
南部スマトラ,インドなどが発電所など,40億ドル投資へ
India, UAE firms to build $4b smelter
http://my.reset.jp/adachihayao/index081220C.htm
●081204D Indonesia, The Jakarta Post
タイ企業,インドネシアの石炭火力に関心
Thai investors eye coal-fired power plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index081204D.htm


今日のその他の世界のエネルギー資料

○090909A Brazil, hydroworld
ブラジルの362MWマウア水力は順調に2011年運転開始
First phase of Maua hydro plant in Brazil complete
http://www.hydroworld.com/index/display/article-display/2424569541/s-articles/s-hrhrw/s-hydroindustrynews/s-newdevelopment/s-2009/s-09/s-first-phase_of_maua.html
○090909B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのトランス・アジアが10億ドルの400MW風力発電を計画
Trans-Asia plans 400-MW wind capacity with $1-B investment
http://www.mb.com.ph/articles/219668/transasia-plans-400mw-wind-capacity-with-1b-investment
○090909C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの前エネルギー長官がここ2,3年は電力不足なし
Former energy chief sees no power shortage next few years
http://www.mb.com.ph/articles/219602/former-energy-chief-sees-no-power-shortage-next-few-years
○090909D Malaysia, biz.thestar
マレーシアのバクン・ダム水力は2010年にも送電開始
Bakun dam may begin to supply power in 2010
http://biz.thestar.com.my/news/story.asp?file=/2009/9/9/business/4676260&sec=business
○090909E Laos, thegovmonitor
ラオスに対するADBの5年戦略計画が進行で更なる努力
Lao PDR’s Rapid Growth Brings New Development Challenges ADB
http://thegovmonitor.com/world_news/international/lao-pdrs-rapid-growth-brings-new-development-challenges-adb-4035.html
○090909G India, risingkashmir
インドのバギルハール・ダムの900MW拡張で住民に脅え
Baghlihar Dam eroding road, taking lives
http://www.risingkashmir.com/index.php?option=com_content&task=view&id=16628&Itemid=1
○090909G India, indiainfoline
インドの原子力は燃料の供給で発電量が50%の増
Nuclear Power Corp may increase generation by 50% report
http://www.indiainfoline.com/news/innernews.asp?storyId=113651&lmn=1
○090909J Tajikistan, economictimes
タジキスタンがインド企業に対して水力開発への参加をと
Tajikistan invites India to invest in hydro power
http://economictimes.indiatimes.com/articleshow/4985079.cms


2009年9月8日 ー パキスタンの7000MWブンジ水力は中国のBOT ー

パキスタンのインダス河最上流,7,000MWクラスのブンジ水力プロジェクトは,限りない夢がある。8,000m近いヒマラヤの山々を縫うようにしてインダス川の源流が中国のウイグル自治区まで伸びている。180mのRCCダムと6kmのトンネルによるショートカットによって,430m近い落差を生み出して,7,0000MWの出力と280億KWhの年間発生電力量を生み出すという。

カラチで行われたパキスタンと中国企業の覚書交換では,中国の三峡発電公司がBOT方式で進める,という内容で,パキスタン水資源省と署名を行った。このような国家プロジェクトをBOT方式など,一体考えられるのだろうか。両者とも,国のトップレベルの話に乗って,覚書に署名するより他になかったような気もする。20年から25年でバランスを取らなければならないBOTプロジェクトに,10年以上の建設期間が伴うわけだ。

我が日本工営も,英国籍やフランスのソグレアなどと組んで,ここまでついてきたわけであるが,中国企業がBOTで持って行くとなったら,今までのコンサルタントはどうなるのであろうか。長年に亘って積み上げてきたプロジェクトに対する経験と知識は相当なものだろう,そう簡単に中国側に引き渡してしまうことが出来るとは思えない。80億ドルと言われる事業費を出すことが出来るのは,中国企業しかない,と言うことか。

鳩山さんの25%温暖化ガス削減方針がいろいろな反響を呼んでいる。賛否両論だけれども,中国などが警戒感を持って慎重に発言している,というのは面白い。鳩山さんの説明を見ていると,中国や米国が真剣に取り組むという条件で,と言っている。日本だけがやっても地球はどうにもならない,と言うことなのだが,全くその通りで,寧ろ日本は,国内で削減するよりは,中国の削減を支援する方が,どれだけ地球によいことか。

25%削減案では,各家庭が500万円負担とか,産業界が反対,とか出ているが,本当に温暖化対策をやるならば,もっと別のアプローチが必要だ。大まかに言うと,日本の温暖化ガス年間排出13億トンは,産業38%,自動車飛行機22%,家庭など28%と言われている。この数字が一人歩きしているが,これは修正の必要がある。実際は,電力38%,産業20%,家庭5%,と言い直すべきである。産業も家庭も,オリジンは発電である。

事細かに,無数に散らばる家庭や産業に努力を求めるよりは,大本である電力に対策が必要なのだ。ダムと一緒で,水の出口で幾ら手で押さえても漏れ吹き出してしまうので,上流の水の取り入れ口をしっかりと塞ぐのが適切な温暖化対策だ。個々の家庭の努力よりは,技術も資金など豊富な資源を持つ電力会社が,個々の家庭に替わって,個々の産業に替わって,温暖化対策を一手に引き受ける必要がある。

自動車の話は別になるが,自動車は電気自動車に替わるから問題ない,というような発言を岡田さんがしていたが,電気自動車の電源である電力が温暖化ガスを排出していたのでは,何の効果もないことになる。官房長官が今日の会見で口走っていたが,どうやってこれから9基も原子力を造るのか,と。本気で温暖化対策を進める必要があるならば,9基などと言うオーダーの話ではないだろう。

まずとにかく,流れ込み式水力程度の原子力発電所の稼働率を80%以上に上げるのが先決で,それは今の電力会社の責任でやる必要がある。そこから先だが,昔,シベリアから電気を持ってくる話の時,シベリアよりは中国の方がよい,と言った人がいたが,今日のニュースの中に,中国の原子力は,今後相当の投資を行うという。日本までの送電など,今の技術ではそんなに難しくない。最後は中国の原子力電力の輸入ですな。数億円の小さなCDMよりは規模が違う。どう?


今日の日本語エネルギー関連資料

温暖化ガス25%削減について,経産相「極めて難しい」,環境相「高く評価」
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090908AT3S0800H08092009.html
中東湾岸諸国が石油施設へ大型投資再開,サウジで製油所
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090908AT2M0600407092009.html
鳩山代表の温暖化ガス25%削減表明に欧州「歓迎」,中国は警戒
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090908AT2M0703F07092009.html
インドネシアのジャワ島沖で新たな地震,M6.1
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200909080005.html
地球環境フォーラム出環境省審議官が環境税の必要性指摘
http://www.asahi.com/politics/update/0908/TKY200909080147.html
「インド発展に水欠かせず」,安全保障顧問,雨水再利用の必要性認識
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200909080014a.nwc


本文

●パキスタンと中国が7,000MWブンジ水力など覚書を締結

With the continued support of the government of Pakistan, the country would be able to overcome its economic woes, said Saleem H Mandiwala, Minister of State and Chairman Board of Investment. This he said during signing ceremony of a number of Memoranda of Understanding (MoU) Monday. Mandiwala said that such visits lead by the President of Pakistan reaffirms the leadership’s resolve to put the country back on the track of economic prosperity and development.

2009年8月末に中国を訪問したパキスタンのザルダリ大統領が基本合意した8つのプロジェクト,その中に,7,000MW余のブンジ水力プロジェクト(注9)が入っていた。今回,カラチで,パキスタン水資源省(注6)と中国の三峡発電公司(注7)との間で正式なMOUで合意されたが,その合意の内容はBOT(注8)である。事業費総額,70〜80億ドルと考えられており,BOTとしてはまれに見る規模である。

中国が支援する,と聞いていたので,三峡発電公司(注7)の技術的な協力なのか,と考えていたが,BOTと聞いて驚いた。BOTは一般に,20年から25年運転して経費を回収した後,施設を相手政府に引き渡す。従って,開発,運転ともスピードを求められるプロジェクト実施形式だが,ブンジ水力プロジェクト(注9)の場合は,180mのRCCダムなど,おそらく10年近くを要する。何か政治的な見切り発車のような気がする。

現在調査を行っているコンサルタントは,英国籍モット・マクドナルド,フランスのソグレア(注11)などで,日本工営(注12)がしっかりグループに入っている。ダムはインダス河の最上流で,ギルギットの上流,ヒマラヤの標高7,788mのラカポシ山の南麓,真下に当たる。高さ180mのRCCダムで,6kmほど川の屈曲部をショートカットのトンネルで繋いで,ダムを入れて落差約428mを得る,壮大な計画である。

(注)A (1) 00908A Pakistan, dailytimes,(2) title: MoUs signed between Pakistan and China,(3) ttp://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009%5C09%5C08%5Cstory_8-9-2009_pg5_11,(4) KARACHI,(5) Saleem H Mandiwala, Minister of State and Chairman Board of Investment,(6) Ministry of Water and Power, Government of Pakistan,(7) China Three Gorges Dam Project Corporation,(8) BOT basis,(9) Bunji Hydropower Project,(10) photo source: www.sogreah.fr/metiers-gb-2-11-dams+and+hydro,(11) sogreah,(12) Nippon-koei, 日本工営,(13)

今日の参考資料

●090908A Pakistan, dailytimes
パキスタンと中国が7,000MWブンジ水力など覚書を締結
MoUs signed between Pakistan and China
http://my.reset.jp/adachihayao/index090908A.htm

http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009%5C09%5C08%5Cstory_8-9-2009_pg5_11

最近の関連資料

●090829C Pakistan, rediff
パキスタンのカシミール開発への中国の貢献はグワダル港軍港化に繋がる
China's growing role in Pakistan-occupied Kashmir
http://my.reset.jp/adachihayao/index090829C.htm
○090826B Pakistan, app.com
パキスタンのザルダリ大統領は中国で8つの覚書締結
Zardari’s China visit concludes with 8 MoUs
http://www.app.com.pk/en_/index.php?option=com_content&task=view&id=84691&Itemid=1
●090824A Pakistan, onlinenews
パキスタンのザルダリ大統領が早急な開発に中国の支援をと
President declares Pakistan痴 immense development as his priority dream
http://my.reset.jp/adachihayao/index090824A.htm
●090809B Pakistan, dailytimes
パキスタン最大の7,100MWのブンジ水力の調査開始へ
Bunji hydropower project to generate 7,100 MW
http://my.reset.jp/adachihayao/index090809B.htm
●090713B Pakistan, geo.tv
パキスタンは中国企業のエネルギー資源開発を優遇
China company to invest in Pak energy projects
http://my.reset.jp/adachihayao/index090713B.htm


●パキスタンへの支援で世界銀行が3億ドルのタルベラ増設を盛り込む

According to the WB monthly operational summery, WB has an objective to add hydropower generation to the total energy mix, reduce electricity shortages (which are constraining economic growth and efforts at poverty alleviation) and contribute to the institutional development of Water and Power Development Authority (WAPDA) Hydel, which owns and operates the existing 3,478 megawatts (MW) Tarbela Hydropower Plant.

パキスタン,インダス河の上流,タルベラ・ダム(注8)は,貯水池長さ80km,総貯水池容量が137億トン,有効貯水量が115億トン,ダム堤頂長が2,740m,アースフィルダム,ダム高さが143m,総発電容量は,今日の記事で,3478MWと書かれており,1967年にダムが完成したときは,17.5万KWユニット10台,1,750MWであり,現在では当初の2倍の,20ユニットになっている。

今回の増設計画は,単機容量を大きくして,480MW機2台,合計960MWとされている。従って,おそらくピーク時間を短くして,雨期の余剰水量も飲み込もう,と言う計画なのであろう。これが,2010年の目標に間に合うのか,ただ,電力不足を解決するために,KWを増やすのは即効性があるが,果たして貯水池の運用が円滑に行くのか,問題はあろう。世界銀行が,3億ドルの支援を行うこととなった。

(注)B (1) 090908B Pakistan, dailytimes,(2) title: Lists of proposed projects WB includes $300m Tarbela Fourth Extension Hydropower project,(3) http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009%5C09%5C08%5Cstory_8-9-2009_pg5_17,(4) Staff Report,ISLAMABAD,(5) World Bank (WB),(6) Tarbela Fourth Extension Hydropower project,(7) Water and Power Development Authority (WAPDA),(8) 3,478MW Tarbela Hydropower Plant,(9) Punjab Barrages Rehabilitation and Modernisation,(10) Thar Coal and Power Technical Assistance,(11) map source: http://www.ppib.gov.pk/PROJECT%20PROFILE%20Tarbela%204th%20Extesion%20NEW.pdf,(12)

今日の参考資料

●090908B Pakistan, dailytimes
パキスタンへの支援で世界銀行が3億ドルのタルベラ増設を盛り込む
Lists of proposed projects WB includes $300m Tarbela Fourth Extension Hydropower project
http://my.reset.jp/adachihayao/index090908B.htm

http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009%5C09%5C08%5Cstory_8-9-2009_pg5_17

最近の参考資料

○090828B Pakistan, industrialinfo
パキスタンはタールの石炭で2020年までに10,000MW開発
Pakistan Approves Four Power Projects from Thar Coal Reserves to Generate 10,000 MW by 2020
http://www.industrialinfo.com/showAbstract.jsp?newsitemID=149624
○090827F Pakistan, thenews
パキスタンの北西辺境州政府が水力地元便益還元で強硬
NWFP wants compensation in NFC
http://www.thenews.com.pk/daily_detail.asp?id=195082
●090802C Pakistan, news.alibaba
パキスタンの脆弱な電力セクターは経済発展を阻害する
FEATURE-Frail power sector holds Pakistani economy hostage
http://my.reset.jp/adachihayao/index090802C.htm
●090713A Pakistan, dailytimes
パキスタンの大統領と首相が産業への円滑な電力供給を
‘President, PM for smooth power supply to industry’
http://my.reset.jp/adachihayao/index090713A.htm
●090713E Pakistan, thenews
パキスタンのKESCがタール石炭火力を2年内に開発
KESC to go for Thar coal power generation in two years
http://my.reset.jp/adachihayao/index090713E.htm
●090618C Pakistan, dawn
パキスタンのタルベラダムの増設計画が進行中
Work on Tarbela's fourth extension underway
http://my.reset.jp/adachihayao/index090618C.htm
●090510A Pakistan, thenews
パキスタはのタルベラダムの増設に間もなく着手
Work on Tarbela extension project to start soon
http://my.reset.jp/adachihayao/index090510A.htm


その他の今日の世界エネルギー関連資料

○090908C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのマニラ配電が小売り電力供給者として認められる
Meralco becomes retail electricity supplier
http://www.mb.com.ph/articles/219407/meralco-becomes-retail-electricity-supplier
○090908D Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのアボイテスが735MWパグビラオ石炭火力の燃料供給を行う
Aboitiz Power plots strategy on coal procurement for Pagbilao plant
http://www.mb.com.ph/articles/219410/aboitiz-power-plots-strategy-coal-procurement-pagbilao-plant
○090908E Myanmar, irrawaddy
ミャンマーのパイプライン・プロジェクトでNGOが中止を要請
Shwe Gas Calls on Corporations, Govts to Suspend Pipeline Project
http://www.irrawaddy.org/article.php?art_id=16736
○090908F India, bloomberg
インドへの石炭輸出で南アフリカのインドへの輸出量がトップに
South African Coal Exports May Rise on Sales to India
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601116&sid=a41Fv0JydVWE
○090908G India, timesofindia.indiatimes
インドのグジャラートの3,000MW太陽光プロジェクトでクリントン基金が支援
Clinton Foundation to set up 3000MW solar plant in Gujarat
http://timesofindia.indiatimes.com/news/city/ahmedabad/Clinton-Foundation-to-set-up-3000MW-solar-plant-in-Gujarat/articleshow/4984301.cms
○090908H China, bloomberg
中国の原子力でアレバ東芝グループの製鉄企業が倍増の計画と
China to Build More Nuclear Plants, Japan Steel Says
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601080&sid=a_2qCOGzC4_I


2009年9月7日 ー ネパールの水力でインドと中国がせめぎ合う ー

モロッコの山中を走行中に,大きなコンクリートダムが見えてきた。車に乗っていたモロッコ人のカウンターパーツが,突然頭を下げるようにしながら,止まらずに走り抜けろ,と指示している。ダムが間近になると,ダムの頂上に機関銃を据えて国道上を睨んでいるモロッコ軍が見えた。スピードを落とす様子を見せると撃ってくる可能性があるという。まるで要塞の傍を走り抜けるようなものだ。

ミャンマーで中国が1,500kmに及ぶパイプラインを,ミャンマー南西のアラカン州から雲南省の昆明まで敷設しようとしている。少数民族など,あの混乱のミャンマーの中をどうやってパイプライン周辺の治安を保つのだろう,と思うが,中国はパイプライン沿いの主要なダム・プロジェクトを抑えている。特にサルウイーン上流は全部中国のダム・プロジェクトであり,そのダム上に,ダム保安の大義名分で,機関銃部隊を配備する。

ネパールの首都カトマンズから東へ直線で200km,中国とネパールの国境付近,標高8,850mのエベレストと8,598mのカンチェンジュンガの狭間に,ガンジス河の支流アルン川が北から国境を横切ってほぼ南に流れ下る。このアルン川に沿って,数少ない中国のチベットとネパールを結ぶ間道が走っている。この間道をJICAの若い友人が,学生時代にジープで一人で駆け下りた言う。

学生の身分でそんなことをよく許されたね,親の顔が見たいよ,と言ったら,アダチさんとよく似てますわ,と言われた。この間道は比較的簡単にチベットの心臓部,ブラマプトラ河流域に到達できる。この国境付近に,404MWのアルン第3水力プロジェクトがあり,インド企業がここにとりつくことになっている。なぜこのような高い標高のプロジェクトにとりつくのか,インドの軍事的意図がちらつく,と今日の記事は書いている。

少し考えすぎだと思うが,インド企業がもっとも困難と思われるアルン第3水力を真っ先に手がけるのも,この国境問題を除くと,ちょっと理解できないところがある。インドが英国の植民地であったときに,ネパールは英国がネパールをもインド植民地の中に取り込む意図と戦った。中国はその頃,チベットに近づいてくる英国の手からネパールに手を貸す力は全くなかった。寧ろネパールが障壁となって,チベットの植民地化を防いだ。

今日では,インドと米国の同盟関係が際だってきており,中国はそのインドに挟まれたネパールの地位を重要視している。問題は,ネパールの政治的安定と共に際だってくるのは,中国領チベットの不安定である。「自由チベット」,がインドを拠点とし,ネパールにもウイグル族を含む反中国グループが内在しているとされ,中国は表だって,ネパールに対して一つの中国の原則を守るよう,強要している。

これは何も軍事的意味ばかりではない。中国は経済的に,人口稠密なインド北部やバングラデシュに市場としての大きな関心を持っている。中国の軽工業に於ける商業的実力は歴史的に実証済みだ。政治的にも物理的にも,チベットより南下するルートが開かれれば,インド商人などより,中国商人の方が遙かに優位で,今以上にインド北部は中国経済の中に取り込まれる可能性があり,インド経済を圧迫するだろう。

今週,2009年9月9日,ネパールのコイララ外相が,中国の楊外相の招きで,北京を訪問する。ネパール中西部のカルナリ川流域,その西部の支流であるベリ川,ジャジャルコットの県庁所在地から上流へ35km地点と思われる箇所のダム計画,400MWのサリアガット水力プロジェクト,約6億ドル相当,と関連道路の建設プロジェクトの融資案件の要請を抱えて,コイララ外相が北京に乗り込む。先週はネパール首相がデリーにあった。



今日の日本語エネルギー関連資料

ネパール外相が楊潔チ外交部長の招請に応じて中国を訪問へ
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0904&f=politics_0904_006.shtml
ネパールなど,ヒマラヤ氷河解け飢饉に,南アジア諸国が気候変動で初協議
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200909050029a.nwc
ネパールが中国チベット自治区政府と経済貿易協調委員会の設立
http://japanese.cri.cn/881/2009/09/03/1s146327.htm
ベトナム北部にミニ国際金融センター,政府が2020年目標に計画
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20090907D2M0600E07.html
中国当局が新疆に党と警察幹部2,100人を派遣
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20090906D2M0600Z06.html
鳩山代表が温暖化ガス中期目標,「2020年までに90年比25%減」,表明
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090907AT3S0700L07092009.html
アフガン国際会議で英独首脳会談が年内開催で一致
http://www.asahi.com/international/update/0907/TKY200909070127.html
IBMが知的水資源網,「水資源のスマートグリッド」,構想に着手
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/cnet/20090907-OYT8T00549.htm


本文

●ネパールと中国チベットとの地政学的位置と開発への影響

Age old Nepal-China relation has gathered both cordial and catastrophic experience. Their lust to harness maximum benefit from geopolitics of Tibet had leaded them towards direct confrontation in different phase of the history. However, mutual respect towards one other's sovereignty has maintained warmer relation among them till now.

ネパール,ヒマラヤを背景としたネパールはどの様にして今の位置を確保してきたのだろうか。大国,中国とインドに挟まれて,今でもその行動は如何に両大国の狭間で国家的威信を保持するか,経済を開発するか,一生懸命である。インドの英国の植民地時代,ネパールはその険しい山岳地帯を利用して戦った。相当部分をインドにもぎちぎられたが,当時の中国は,この隣人の苦境に対して,支援する力はなかった。

インドと中国の国境の大部分をネパールが緩衝していることは,今の時代でも極めて特徴的な事実である。インドと中国が直接国境を接している東のアルナチャルプラデシュや西のダクダルでは,かって中国とインドの激しい戦争が繰り返されたが,ネパールを挟む国境地域は静かに過ぎてきた。しかし問題は,そこに秘められた中国とインドの静かな戦いであり,それはネパールの政治的安定と共に,再び激化している。

今日では,インドと米国の同盟関係が際だってきており,中国はそのインドに挟まれたネパールの地位を重要視している。問題は,ネパールの政治的安定と共に際だってくるのは,中国領チベットの不安定である。「自由チベット」,がインドを拠点とし,ネパールにもウイグル族を含む反中国グループが内在しているとされ,中国は表だって,ネパールに対して一つの中国の原則を守るよう,強要している。

インドは,83,000MWとも言われる膨大なネパールの水力資源と,インドのガンジス河流域を制するネパールの水資源開発が,今後のインドの経済発展にとって欠かせないものである。それはネパールの政治的安定によってもたらされるものであるが,中国にとっても,ネパールの安定は重要である。中国の狙いは,過密な人口を有するインド,バングラデシュへの輸出攻勢であり,政治さへ安定すれば,中国にとっては易しい。

インドは,寧ろチベットの不安定を,表だっても密かにも,助長させようとしている気配がある。それは,まだ国境が未確定な,東のアルンチャルプラデシュや西のラダックを実効確保するための一つの保証のようなものである。そのために,「自由チベット」,のインド国内での活動を,殆ど手放しで自由にさせている。民主主義国家であり限り,それは致し方なし,と言うのが大義名分だろう。

(注)I (1) 090906I Nepal, kashmirwatch,(2) title: Geopolitical Dimension of Nepal-China Relation,(3) ttp://www.kashmirwatch.com/showexclusives.php?subaction=showfull&id=1252251080&archive=&start_from=&ucat=15&var1news=value1news
,(4) Kashmir Watch, Sep 6,By Sujit Mainali,(5) Tibet,(6) Ladakh,(7) Arunachal Pradesh (South Tibet),(8) Kashmir,(9) Sikkim,(10) Mustang district,(11) Kalapani,(12) 83,000 megawatt electricity to irrigate its desertfying land,(13) Arun-3 hydroelectricity project,(14) Sankhuasawa District,(15) Kimanthanka route,(16) Sigatse,(17) Sikarjong,(18) Free Tibet Movement,(19) Siliguri Corridor of West Bangal,(20)

今日の参考資料

●090906I Nepal, kashmirwatch
ネパールと中国チベットとの地政学的位置と開発への影響
Geopolitical Dimension of Nepal-China Relation
http://my.reset.jp/adachihayao/index090906I.htm

http://www.kashmirwatch.com/showexclusives.php?subaction=showfull&id=1252251080&archive=&start_from=&ucat=15&var1news=value1news

最近の関連資料

●090825H Nepal, economictimes
ネパールに対してインドは中国を意識し投資増大へ
India attempts to match Chinese influence in Nepal
http://my.reset.jp/adachihayao/index090825H.htm
●090825G Nepal, hindu
ネパールはインドに対して投資環境確保を約束
Nepal promises steps to improve business climate
http://my.reset.jp/adachihayao/index090825G.htm
○090824E Nepal, news.xinhuanet
ネパールとインドの友好条約改定でより通商の範囲を拡大
Renewed treaty with India widens trade scope Nepali finance minister
http://news.xinhuanet.com/english/2009-08/24/content_11935250.htm
●090731A Nepal, telegraphnepal
ネパールは水力を含む3大プロジェクトを中国に支援要請
Nepal appeals China for support to three projects
http://my.reset.jp/adachihayao/index090731A.htm
○090731C Nepal, kantipuronline
ネパールの商工会議所調査団が中国で事業協力合意
FNCCI woos Chinese investment in Nepal
http://www.kantipuronline.com/capsule.php?&nid=207033
●090607B Nepal, samaylive
ネパールの水力開発にインド企業4番手が110MWプロジェクトに名乗り
Another Indian company wins hydropower contract in Nepal
http://my.reset.jp/adachihayao/index090607B.htm
●090504A Nepal, sify.com
ネパールの水力開発でインド企業の前にまた障害
GMR runs into fresh trouble in Nepal
http://my.reset.jp/adachihayao/index090504A.htm
●090420C Nepal, thaindian
ネパールの首相の訪中で中国が支援の豪雨
China rains aid ahead of Nepal PM’s visit
http://my.reset.jp/adachihayao/index090420C.htm
●090301C Nepal, isria.info
ネパールのプラチャンダー首相が一つの中国政策を強調
Prachanda reiterates one-China policy
http://my.reset.jp/adachihayao/index090301C.htm
●090301D Nepal, asianews
ネパールの反チベットの動きに中国が警告を発す
Beijing warns Kathmandu against pro-Tibet rallies in Nepal
http://my.reset.jp/adachihayao/index090301D.htm
●090220C Nepal, thaindian.com
ネパールのアッパーカルナリの工事がGMRで再開
GMR trouble in Nepal resolved Menon
http://my.reset.jp/adachihayao/index090220C.htm
●090219C Nepal, thehimalayantimes
ネパール首相とインドの外相が今後の開発計画で協議
Follow-up push to bilateral commitments
http://my.reset.jp/adachihayao/index090219C.htm
●081219B Nepal, xinhuanet
ネパールの銀行,中国企業と戦略的連携へ
Nepali bank signs strategic partnership agreement with Chinese firm
http://my.reset.jp/adachihayao/index081219B.htm
●081202B Nepal, kantipuronline
中国の外務部長がネパールへ,道路や水力など
Chinese FM arriving
http://my.reset.jp/adachihayao/index081202B.htm
●081127B Nepal, thehimalayantimes
今日,ネパールとインドの総括協議,画期的な取り決めへ
Bilateral nod to update extradition treaty
http://my.reset.jp/adachihayao/index081127B.htm


●ネパールは中国輸銀へジャジャルコットの400MW水力など10億ドル要請

The government has initiated the process for seeking a soft loan worth US$ 1 billion from the Chinese Export and Import Bank, known as China Exim Bank, to finance three major development projects. The proposed three projects include one regional airport at Pokhara, a hydropower project in Jajarkot district and a road connectivity package that mainly includes construction of bridges.

先日はネパール首相がインドのデリーを訪問し,インドのシン首相との間で,パンチェスバール水力推進などでインドの協力を得ることを合意してきたが,今度は北京の招きでコイララ外相が,2009年9月9日にも北京入りする。両者のコンビネーションよろしく,インドと中国の間を泳ごうという戦略だが,中国との間にはウイグル族との問題があり,北京も厳しい政治的な条件を付けることになるだろう。

中国へ支援を要請するプロジェクトは3つだが,いずれも2009年7月末に,ネパール外務省から発表されたもので,一つはポカラの地方空港(注9)の整備,二つは,ネパール中西部のカルナリ川流域,その西部の支流であるベリ川,ジャジャルコット(注7)の県庁所在地から上流へ35km地点と思われる箇所のダム計画,400MWのサリアガット水力プロジェクト(注8),約6億ドル相当,とそれに連なる道路建設で,総額10億ドル。

400MWのサリアガット水力プロジェクト(注8)は,ネパール電力庁の資料の中にあるが,カトマンズから西北西に320kmの位置にあって,180mの高いロックフィルダムを計画している。ジャジャルコット(注7)の近くと思われ,ここに通ずる道路建設も,このサリアガット水力プロジェクト(注8)に関連しているだろう。400MWで首都まで遠く,インドへ輸出せざるを得ないが,それと中国の借款は問題ないのであろうか。


(注)A (1) 090907B Nepal, myrepublica,(2) title: Nepal seeks $1b loan from Chinese Exim bank,(3) ttp://www.myrepublica.com/portal/index.php?action=news_details&news_id=9483,(4) REPUBLICA,KATHMANDU, Sept 7,(5) Chinese Export and Import Bank, (China Exim Bank),(6) Pokhara,(7) Jajarkot district,(8) 400 MW Nalsyagugad hydropower,(9) Pokhara regional airport,(10) 60 MW Upper Trishuli Hydropower Project,(11) Tatopani,(12) Foreign Minister Sujata Koirala,(13) Kohalpur substation,(14)

今日の参考資料

●090907B Nepal, myrepublica
ネパールは中国輸銀へジャジャルコットの400MW水力など10億ドル要請
Nepal seeks $1b loan from Chinese Exim bank
http://my.reset.jp/adachihayao/index090907B.htm

http://www.myrepublica.com/portal/index.php?action=news_details&news_id=9483

最近の関連資料

●090825H Nepal, economictimes
ネパールに対してインドは中国を意識し投資増大へ
India attempts to match Chinese influence in Nepal
http://my.reset.jp/adachihayao/index090825H.htm
●090731A Nepal, telegraphnepal
ネパールは水力を含む3大プロジェクトを中国に支援要請
Nepal appeals China for support to three projects
http://my.reset.jp/adachihayao/index090731A.htm
●090504B Nepal, kantipuronline
ネパールは自己資金で2つの水力を2年内に完成へ
Plan to build hydel projects sans donors
http://my.reset.jp/adachihayao/index090504B.htm
●090420C Nepal, thaindian
ネパールの首相の訪中で中国が支援の豪雨
China rains aid ahead of Nepal PM’s visit
http://my.reset.jp/adachihayao/index090420C.htm


その他の今日の世界のエネルギー資料

○090906H Nepal, ekantipur
ネパールの144MWのカリガンダキ水力は50MW増設可能
Kali Gandaki can generate ‘extra 50 MW’
http://www.ekantipur.com/kolnews.php?&nid=213464
○090906J India, arabianoilandgas
インドの国家石油OILがイランのガスに50億ドル投資
OIL reveals $5 billion Iran investment plans
http://www.arabianoilandgas.com/article-6120-oil_reveals_5_billion_iran_investment_plans/
○090906K China, zawya
中国南部の湛江の港がクウエートの原油でタイアップ
Southern China upbeat on Kuwait''s mega refinery project
http://www.zawya.com/Story.cfm/sidZAWYA20090906074544/Southern%20China%20upbeat%20on%20Kuwait's%20mega%20refinery%20project
○090907A Philippines, bworldonline
フィリッピンのHEDORがベングットで120MW水力群建設へ
Hedcor to build hydroelectric plant in Benguet
http://www.bworldonline.com/BW090709/content.php?id=042


2009年9月6日 ー インドの電力スポットは23セント近くまで上昇 ー

ロンドンで開催されているG20財務閣僚会議で,今年,2009年12月のコペンハーゲンで開催される国連地球気候変動会議COP15に向けて,先進国側からG20の結束を図ろうと提案がなされたが,インド,中国などの反対で,結論が出なかったようだ。財務閣僚会議では無理だろう,皆心配しているのは景気の行方だから,地球温暖化問題へは,合意に持っていけないだろう。

国連のサイトを見ると,大きく,コペンハーゲンまで後90何日,と書かれていて,刻一刻とそのディジタル時計が数を減らして行く。余りにも時間が少なすぎる,と言うところだろうが,やはり京都議定書の遵守が先決であることは,先進国も分かっている。中国は,妥協はしないけれども自分たちは一生懸命やっている,という実績を,後3ヶ月でも積み重ねようとしている。

インドは,私は大いにラメシュ環境大臣に注目している。就任早々北京に飛んで中国との対話に臨んだり,インドを訪問したクリントン国務長官に,インドは妥協できない,と強硬姿勢を示したり,注目が集まっている。彼の今までの発言は,先進国からまず削減せよ,と言う従来のインドや中国の主張であるが,私は彼は壊し屋ではない,と見ている。如何にインドの主導権でまとめ上げるか,懸命に想を練っていることだろう。

インドの電力自由化が何処まで進んでいるのか,しばらく目を離していたが,電力のスポットマーケットにも嵐が襲いかかっているようだ。カリフォルニアに続き,フィリッピンでもWESM市場の価格が,送電線の事故などで急上昇して問題になっている。成熟していない電力市場でのスポットマーケットは無理だろう,と言っているが,インドは渇水で電力不足が更に厳しくなっている。

IEXでは,午前9時から10時の間で,8月3日に6.11ルピー,12.52セント相当,であったものが,8月13日に2.37倍の14.50ルピー,29.71セント相当,に急上昇している。PXILでも,同じ時期に,4.50ルピー,9.22セント相当,が,3.22倍の14.50ルピー,29.71セント相当,である。石炭,ナフタなど燃料価格は動いていないので,全く電気事業法の需要家と投資企業を保護する趣旨に反していると。


今日の日本語のエネルギー関連資料

米エネルギー省が太陽光パネルメーカーに5億ドル余の融資保証
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090906AT2M0501K05092009.html
G20会合の気候変動問題では先進国と途上国の対立で合意できず
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11364920090905
WWFの報告書で,今世紀末の北国圏1メートル超の海面上昇
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20090906ddm041040037000c.html


本文

●インドのカシミールの480MWのウリ水力でSIDAが批判される

Swedish consortium ‘diplomatically’ justified limitations. Swedish Agency for International Cooperation and Development Agency (SIDA), the consortium which constructed 480 Megawatt Uri hydroelectric project, has blatantly lied about power generation capacity and actual power being generated by the project besides making wrong power availability claims.

インドの環境NGO(注10)が,1997年にカシミールに建設された,480MWのウリ水力(注6)発電所について,資金調達や建設に当たったスウエーデンの政府機関SIDA(注5)やその関連企業を非難している。NGOが出来上がった発電所の運用実績を元に,その計画の内容を批判するのは,珍しいケースだろう。外交上の問題から,SIDA(注5)が事実を隠蔽しているというのである。

480MWのウリ水力(注6)発電所は,ジャムカシミールにあり,インダス河の支流,ジェルム川の下流部に,流れ込み式として実施され,将来の増設を見越して設計されている。取水ダムから発電所までのトンネルの距離は,10.6km,落差は252m,地下発電所に120MWユニット4台を設置している。送電線の問題や冬の雪崩の影響で,計画の70%の発電量しか出ていないが,本国への報告で事実でない部分がある,と言うのである。

(注)C (1) 090906C India, kashmirwatch,(2) title: The Wrongdoings of Uri Project-II ‘diplomatically’ justified limitations,(3) http://www.kashmirwatch.com/showheadlines.php?subaction=showfull&id=1252211331&archive=&start_from=&ucat=1&var0news=value0news,(4) Part-II,Syed Junaid Hashmi,Kashmir Times,(5) International Cooperation and Development Agency (SIDA),(6) 480 MW Uri hydroelectric project,(7) National Hydroelectric Power Corporation (NHPC),(8) 220 KV Pampore-Kishenpur transmission line,(9) avalanches,雪崩,(10) South Asian Network for Dams, Rivers and People (SANDRP),(11) 2663 Gigawatt Hours per annum,(12) Jhelum river,(13) 9 MW Mohra hydroelectric project,(14) Mohra,(15) Central Electricity Authority,(16) photo source: http://thehindubusinessline.com/2003/01/20/images/2003012001830101.jpg,(17)

今日の参考資料

●090906C India, kashmirwatch
インドのカシミールの480MWのウリ水力でSIDAが批判される
The Wrongdoings of Uri Project-II ‘diplomatically’ justified limitations
http://my.reset.jp/adachihayao/index090906C.htm

http://www.kashmirwatch.com/showheadlines.php?subaction=showfull&id=1252211331&archive=&start_from=&ucat=1&var0news=value0news

関連資料

●090723C India, business-standard
インドのNHPCは新規14,000MW開発を視野に上場へ
'We are working on 4,622 Mw...identified another 14,000 Mw'
http://my.reset.jp/adachihayao/index090723C.htm
●0907903B India, business-standard
インドは雨量少なく水力の出力落ちでガスと石炭火力がフル稼働
Government looks at coal, gas to beat power shortfalls
http://my.reset.jp/adachihayao/index0907903B.htm
●090210B India, thenews
インド,インダス上流のカシミール,3ダム着工へ
India constructing three dams in held Kashmir
http://my.reset.jp/adachihayao/index090210B.htm
●081227A India, dailytimes
インドの閣議,キシャンガンガ水力,承認,パキスタン紙
Indian cabinet okays Kishanganga project
http://my.reset.jp/adachihayao/index081227A.htm


●インドの電力不足での料金値上がりでCERCが最高11ルピーに制限

Alarmed over sharp increase in power rates due to acute shortage of electricity in the country, Central Electricity Regulatory Commission
(CERC) has capped the maximum price of power at Rs 11 per unit in a draft order. This order is applicable till October 15. However, the commission has convened a public hearing in New Delhi on September 8 in which various stakeholders can make oral submissions before it. The commission will take a final decision after considering all views and suggestions received.

インドの電力マーケットはどうなっているのか,しばらく目を離しているが,渇水に伴う電力出力不足から,取引市場では異常なことが起こっているのではないか,と心配している。スポット取引の量はそれほど多くないと思うが,基本的に電気料金と生産原価にギャップを持つインドは,市場でどうなっているのかの,大きな参考資料だ。

インドの電気料金などの規制を担当するCERC(注5)は,スポットマーケットに上限を設けることで,2009年9月8日にも公聴会を開催する。上限はKWh当たり11ルピー,約22.54セント相当,である。全国平均はおそらく7セント以下と思われるので,スポットマーケットでは,相当の波に洗われていると言える。一応,10月15日までの時限的な規則だ。

IEX(注7)では,午前9時から10時の間で,8月3日に6.11ルピー,1252セント相当,であったものが,8月13日に2.37倍の14.50ルピー,29.71セント相当,に急上昇している。PXIL(注9)でも,同じ時期に,4.50ルピー,9.22セント相当,が,3.22倍の14.50ルピー,29.71セント相当,である。石炭,ナフタなど燃料価格は動いていないので,全く電気事業法の需要家と投資企業を保護する趣旨に反していると。

(注)D (1) 090906D India, timesofindia.indiatimes,(2) title: CERC caps power rates at Rs 11/unit,(3) ttp://timesofindia.indiatimes.com/news/city/nagpur/CERC-caps-power-rates-at-Rs-11/unit/articleshow/4974609.cms,(4) TNN 6 September 2009, 05:19am IST,NAGPUR,(5) Central Electricity Regulatory Commission (CERC),(6) Rs 11 per unit,22.54 cents,(7) Indian Energy Exchange (IEX),(8) Rs 14.50 per unit,29.71 cents, (9) Power Exchange of India Ltd (PXIL),(10)

今日の参考資料

●090906D India, timesofindia.indiatimes
インドの電力不足での料金値上がりでCERCが最高11ルピーに制限
CERC caps power rates at Rs 11/unit
http://my.reset.jp/adachihayao/index090906D.htm

http://timesofindia.indiatimes.com/news/city/nagpur/CERC-caps-power-rates-at-Rs-11/unit/articleshow/4974609.cms

最近の関連資料

●090715B India, indiainfoline
インドのシンディ電力大臣が電力不足は20,000MWに達していると
India has 15,000-20,000 MW power shortfall: Shinde
http://my.reset.jp/adachihayao/index090715B.htm
●0907903B India, business-standard
インドは雨量少なく水力の出力落ちでガスと石炭火力がフル稼働
Government looks at coal, gas to beat power shortfalls
http://my.reset.jp/adachihayao/index0907903B.htm
●090531C India, hindu
インドのシン新政権誕生で電力改革と地方電化を推進へ
Big push to rural electrification on cards
http://my.reset.jp/adachihayao/index090531C.htm



今日のその他の世界のエネルギー関連資料

○090906A Pakistan, dailytimes
パキスタン政府はトライバル地域内のバラ多目的ダム建設を決意
Govt to construct Bara multipurpose dam in FATA
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009%5C09%5C06%5Cstory_6-9-2009_pg5_7
○090906B Iran, tehrantimes
イランの450MWのルードバル水力ダムを中国が建設へ
China invests in Iran hydroelectric project
http://www.tehrantimes.com/index_View.asp?code=202634
○090906E Indonesia, steelguru
インドネシアのパイトン石炭火力が300トン石炭購入契約
Indonesia Paiton Energy buys coal from Adaro and Kideco
http://steelguru.com/news/index/2009/09/05/MTEwMzg1/Indonesia_Paiton_Energy_buys_coal_from_Adaro_and_Kideco.html
○090906F Turkmenistan, steelguru
トルクメニスタン南部で年生産量500億立方mの天然ガス田発見
Turkmenistan confirm huge gas reserves at South Iolotan
http://steelguru.com/news/index/2009/09/05/MTEwMzI1/Turkmenistan_confirm_huge_gas_reserves_at_South_Iolotan.html
○090906G Congo, tehrantimes
コンゴがSADCに4000MW規模のインガ水力ダム建設支援を要請
Congo will ask SADC to help build Grand Inga hydropower plant
http://www.tehrantimes.com/index_View.asp?code=202633


2009年9月5日 ー 中国は気候変動会議に向けて天然ガスへの投資 ー

中国の石炭はどうなるのか,と話題を投げかけてきたが,それは主として中国の炭坑の問題を取り上げたつもりであった。中国の石炭は殆ど坑内堀で事故が多いばかりでなく,価格的にも,露天掘りのベトナム,南アフリカ,オーストラリアの石炭に勝てなくなるだろう,と考えたからである。今日の二つの資料は,中国の衝撃的な買収作戦,410億ドル,オーストラリアのガス田のエクソンとの契約が,切っ掛けとなっている。

中国が真剣に気候変動問題を考えているかどうか,それはよく分からないが,気候変動と思われる影響を日本などより身近に感じているのは,大陸国家の中国であろう。1兆トンにも達する膨大な石炭資源に頼る誘惑は,中国のエネルギー関係者の頭から消えない。石炭と石油で75%の電力を生み出している現状は,このままで行けば,輸入石炭の増加も含めて,止まらなくなってしまう。

天然ガスはその炭酸ガス排出量に於いて,石炭の半分とされている。更に,世界各地で天然ガス包蔵の発見が続き,私が言うように,まさに天然ガスは無限に出てきそうな雰囲気になってきた。昨日見たように,日本のインペックスの提案,フローティングのLNG液化プラントを造るならば,更にその探査地域はこれから増えてくる。外貨が豊富な中国政府が,ここで一挙に天然ガスに傾いて行く過程は理解できるものだ。

しかし今日の記事にもあるように,天然ガスは人類究極のエネルギー資源と考えられているわけではない。太陽光や風力に頼りたいが,とてもその様な量的な段階が早く来るとは思えない。これから中国が力を入れているのは,やはり水力と原子力であるが,このような移り変わりの時代に於いて,中継ぎとして,天然ガスが重要な役割を果たす,と中国が見ていることは事実だろう。

中国は真剣に,今年,2009年末のコペンハーゲンで開かれる気候変動会議に於ける,米国との対決を考えているようだ。米国も同じように石炭石油依存の問題を抱え,経済活動に制限を加えれれることに抵抗してきた前政権のトラウマがある。今話題になっている天然ガスの資源の買収作戦には,これが非常に大きな動機になっているというのだ。中国の資源買いあさりは,気候変動対策への中国の努力の表れと。

このような外交的な取引のために,大金を投ずるのは,理解が難しい,と考える向きもあるだろうが,集まってくる有り余るドルを,何処に向けるか,と言うことになると,LNGになるのか。ただ,石炭火力が安い,と言う魅力には勝てないものがある。今後,石炭火力はまだまだ増えるだろうが,天然ガスが石炭と競争するためには,効率を上げることが一つの方法で,58%とも言われる高い効率の技術を,日本は武器に出来ないだろうか。


今日の日本語エネルギー関連資料

中国のウルムチ市の交通規制一部緩和も,デモ再燃恐れ厳戒態勢続く
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009090501000306.html
スイスの水力発電所の価値を再評価し更に投資の動き
http://www.swissinfo.ch/jpn/front.html?siteSect=105&sid=11165131&rss=true&ty=st
中国企業による資源会社買収が加速,海外メディアは懸念示す
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=35008&type=1
モンゴルとロシアがウラン開発などで合弁,資源投資呼び込めば高成長可能に
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200909050003o.nwc
東京電力はヒートポンプなど生産工程にもオール電化革命
http://www.business-i.jp/news/special-page/jidai/200909050001o.nwc
マレーシアの海底送電ケーブル事業で10億リンギ起債へ
http://www.malaysia-navi.jp/news/090904071740.html


本文

●中国は発電燃料として天然ガスを増加する方向

It was reported that PetroChina Co. Ltd. has formed an agreement with Huaneng Power to supply natural gas for new electric power production. This will help China minimize the problems it is having with increasing electric production from coal fired power plants.

中国のペトロチャイナ(注5)が華能国際電力(注6)と,新規発電所の建設に関して,天然ガス供給を行う旨の合意書を交わした。この合意は,石炭火力の増加で引き起こされる問題を食い止めるための方策だ。経済成長率7〜10%を支える膨大な発電所を,石炭だけに頼っていたのでは,ますます大気汚染問題を引き起こし,気候変動問題にも対応できなくなる。

天然ガスは,石炭に比べて炭酸ガス排出量が半分と見られている。ペトロチャイナ(注5)は,天然ガス生産で,国内海外併せて2008年は14%の伸びを見せている。風力や太陽光などの再生可能エネルギーは,現段階では量的に需要を満足できない。将来,再生可能エネルギーを大量に開発できるまでの重要な繋ぎとして,中国は天然ガスを考えている。

(注)B (1) 090905B China, examiner,(2) title: China to increase natural gas usage for electric power production,(3) http://www.examiner.com/x-325-Global-Warming-Examiner~y2009m9d4-China-to-increase-natural-gas-usage-for-electric-power-production,(4) September 4, 2:06 PMGlobal Warming ExaminerJohn Ryden,(5) PetroChina Co. Ltd,(6) Huaneng Power,華能国際電力,(7)

今日の参考資料

●090905B China, examiner
中国は発電燃料として天然ガスを増加する方向
China to increase natural gas usage for electric power production
http://my.reset.jp/adachihayao/index090905B.htm

http://www.examiner.com/x-325-Global-Warming-Examiner~y2009m9d4-China-to-increase-natural-gas-usage-for-electric-power-production

最近の関連資料

●090903G China, reuters
中国は国内石炭市場のための法案を準備中である
China soon to issue coal market rules - source
http://my.reset.jp/adachihayao/index090903G.htm
●090831D China, steelguru
中国の山西省は炭坑の数を2598から1000まで整理へ
Shanxi Province to consolidate its coal industry
http://my.reset.jp/adachihayao/index090831D.htm
●090831E China, reuters
中国の石炭企業神華集団が福州に石炭備蓄施設を建設へ
China Shenhua to build coal reserves in Fuzhou -paper
http://my.reset.jp/adachihayao/index090831E.htm
●090831G China, english.cctv
中国の内モンゴルで初めての石炭ガス化プロジェクトが発進
1st large coal-to-gas project launches
http://my.reset.jp/adachihayao/index090831G.htm
●090829L China, contrarianprofits
中国は資源を漁る中で今や二つの大きなLNGプロジェクトに着手
China Landing Natural Gas Deals as Prices Plummet
http://my.reset.jp/adachihayao/index090829L.htm


●中国は石炭を天然ガスに置き換える方向を視野に

Recent moves by China to boost its access to natural gas supplies suggest the country is looking to the industry to help reduce its dependency on coal. The recent signing of a US$41 billion contract between Exxon Mobil and Petrochina - the world’s two most valuable listed oil companies - to obtain natural gas in Australia, suggests China is looking to more sustainable sources to meet its energy demands.

最近の中国のペトロチャイナ(注5)によるエクソンモビル(注4)との410億ドルに上るオーストラリアのLNG契約について,中国の石炭依存からの脱出に対する強い意欲が読みとれる。2020年に於ける中国の石油需要は,26%増の930億トンと見られており,石炭と石油による炭酸ガス排出増が,気候変動問題で,中国に重くのしかかっている。

中国政府は現在,水力,原子力,天然ガスに大きな投資を行っているが,これは,石炭と石油への依存が75%にも達している現状の打開に苦慮しているからだ。天然ガスは,石炭や石油に比べ,炭酸ガス排出量が少ないと見られている。しかし,中国にとって重要なのは,持続性のあるエネルギー資源の確保であり,その点で石炭の価格は安く,魅力的であるところに大きな問題がある。

その意味から,中国が考えているのは,天然ガスによる発電の効率を高める技術の育成である。2009年12月のコペンハーゲン(注6)に於ける国連気候変動会議(注7)が,中国に重くのしかかっている。この点から,最近の中国の動きは,気候変動問題を強く意識したもので,米国などの対応との比較を際だたせようとしているようだ。急激な20%受け入れに変わって,経済成長を助ける更に緩やかな対応を,主張しようとするものだ。

(注)C (1) 090905C China, ictsd,(2) title: China Looks to Offset Coal with Natural Gas,(3) http://ictsd.net/i/news/biores/54162/,(4) Exxon Mobil,(5) Petrochina,(6) Copenhagen,(7) UN Framework Convention on Climate Change Conference of the Parties,(8) photo spource: http://unfccc.int/meetings/intersessional/bangkok_09/items/4967.php,(9)

今日の参考資料

●090905C China, ictsd
中国は石炭を天然ガスに置き換える方向を視野に
China Looks to Offset Coal with Natural Gas
http://my.reset.jp/adachihayao/index090905C.htm

http://ictsd.net/i/news/biores/54162/

最近の関連資料

●090903G China, reuters
中国は国内石炭市場のための法案を準備中である
China soon to issue coal market rules - source
http://my.reset.jp/adachihayao/index090903G.htm
●090831D China, steelguru
中国の山西省は炭坑の数を2598から1000まで整理へ
Shanxi Province to consolidate its coal industry
http://my.reset.jp/adachihayao/index090831D.htm
●090831E China, reuters
中国の石炭企業神華集団が福州に石炭備蓄施設を建設へ
China Shenhua to build coal reserves in Fuzhou -paper
http://my.reset.jp/adachihayao/index090831E.htm
●090831G China, english.cctv
中国の内モンゴルで初めての石炭ガス化プロジェクトが発進
1st large coal-to-gas project launches
http://my.reset.jp/adachihayao/index090831G.htm
●090829L China, contrarianprofits
中国は資源を漁る中で今や二つの大きなLNGプロジェクトに着手
China Landing Natural Gas Deals as Prices Plummet
http://my.reset.jp/adachihayao/index090829L.htm


その他の今日のエネルギー関連資料

○090905A India, in.reuters
インドの重電メーカーBHELは数週間内に25億ドルの受注の見込み
India's BHEL eyes $2.5 bln orders in 4-6 wks
http://in.reuters.com/article/domesticNews/idINBOM45180920090904
○090905D Cambodia, news.alibaba
カンボジアの送電網構築に中国が80百万ドルを支援
China invests $80 mln in Cambodian power sector
http://news.alibaba.com/article/detail/markets/100167112-1-china-invests-%252480-mln-cambodian.html


2009年9月4日 ー インドネシアで日本国石が海上LNG施設実現へ ー

天然ガスの海上液化施設,と言うのは非常に挑戦的なのであろうか,調べてみたが日本語の世界ではなかなか説明がない。船に積んだ発電所とか,航空母艦とか,関西空港とか,海上風力発電,とか,いろいろ発想が生まれても,LNGプラントに関しては,どうも調べた限りでは,このインドネシアの東端,チモール海,マセラ鉱区のアバディ・ガス田で,国際石油開発帝石の提案が初めてのようだ,他にあったらごめんなさい。

結局,陸上の基地までパイプラインで送って,地上の基地で液化し,LNG船に積み込む,というのが従来方式なら,これは,フローティングの方式だから,大きなLNG液化船舶を造る,と言うことなのだろう。建設費については,インドネシア側は,196億ドル,と言っているが,日本側は,100億ドルで出来る,と言っている。記事には書いてないが,船の形式で動き回れるならすごいと思う。天然ガスの世界は無限に広がって行く。

これが日本の造船所で造って,チモール海に自力航行して行けるなら面白い。このアバディ・ガス田と言うのは,国際石油開発帝石の説明を読むと,1998年11月,マセラ鉱区の100%権益を同社が取得,2000年にアバディ・ガス田を発見,2002年に評価井でガス層の広がりを確認,2007年5月,埋蔵量評価の確度を高めるために4坑の追加評価井の掘削を実施,並行してLNGによる商業化を前提に開発検討作業を進めている。

INPEXによると,アバディ・ガス田の埋蔵量は,10兆立方フィート以上で,14.4兆立方フィートのタング・プロジェクトに次ぐインドネシア第2の規模という。プルタミナも,30%資本参入を求めている。2016年の完成を目指している。インドネシアは,天然ガス輸出国として,カタール,マレーシアに続いて,世界第3位の位置にある。タングーについてはBPが運用しているが,問題が起き,生産量が激減しているという。

中国の石炭について,北京政府は今日にも新しい規則を公布するという。とにかく価格が混乱して,困っているようだ。年契約を四半期契約に改めるなど言っているが,私は,中国の炭坑の抱えているもっと根本問題があるような気がする。しかし,世界第3位の石炭埋蔵量,1.1兆億トンで,これを掘らずに海外の石炭に手を伸ばされたのでは,世界は困ってしまう。人類は,どうも石炭を使い切ることは出来ないようだ。


今日の日本語エネルギー関連資料

インドとロシアがエネルギー分野で原子力など協力拡大に合意
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090903AT2M0303003092009.html
東京電力に太陽光や風力など自然エネルギー活用の課題
http://www.business-i.jp/news/special-page/jidai/200909040002o.nwc
インドネシアのジャワ島沖地震で死者少なくとも57人に
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11348420090904
中国新疆デモのその後は事態沈静化するも緊張は続く
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090904AT2M0400Y04092009.html
ブラジルの510km高速鉄道建設は初期投資の7割は公的資金でと政府が財源案
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090904AT2M0400J04092009.html


本文

●インドネシアのタングLNGは2009年に56船から16船に削減

A consortium led by BP Indonesia is negotiating with offshore buyers to delay the shipment of liquefied natural gas from the Tangguh liquefaction plant due to technical problems that led to a shutdown in July, soon after operations commenced, the company's spokesman said Thursday.

インドネシア最大のLNG基地,タング液化プラント(注6)は,BPインドネシア(注5)主導のコンソーシアムが運転している。2009年7月に技術的な問題から運転中止,すぐに運転は再開したが,LNG船の船出しが遅れるという。当初の予定は,2009年に56船を予定したが,16船しか出せない,買い取り先と再調整について交渉中という。

本来の計画では,17船を中国の福建省,8船を韓国のPOSOCO(注8),12船をK-パワー(注9),19船をSRE(注10)の予定であった。

(注)E (1) 090903E Indonesia, online.wsj,(2) title: Tangguh Must Cut 2009 LNG Shipments To 16 Cargoes From 56 -BP,(3) ttp://online.wsj.com/article/BT-CO-20090903-702894.html,(4) JAKARTA (Dow Jones),(5) BP Indonesia,(6) Tangguh liquefaction plant,(7) Fujian,(8) Posco,(9) K-Power,(10) Sempra Energy (SRE),(11) BP PLC,(12) map source: http://www.borderpowerplants.org/Soakai.pdf,(13)

今日の参考資料

●090903E Indonesia, online.wsj
インドネシアのタングLNGは2009年に56船から16船に削減
Tangguh Must Cut 2009 LNG Shipments To 16 Cargoes From 56 -BP
http://my.reset.jp/adachihayao/index090903E.htm

http://online.wsj.com/article/BT-CO-20090903-702894.html

●インドネシアは日本企業提案の海上LNGプラントを承認

Indonesia approved Japan's Inpex Holdings Inc (1605.T: Quote, Profile, Research) development plan to build a floating liquefied natural gas (LNG) plant, a multi-billion-dollar project, an Energy Ministry official said on Thursday. In January, Indonesia in principle agreed to the Inpex proposal and said it was considering the economic value of the floating LNG project, which it estimated could cost $19.6 billion. An Inpex official later said estimated the cost at closer to $10 billion.

INPEX(注5)と言うのは,2008年10月1日に,国際石油開発帝石ホールディングス株式会社が国際石油開発と帝国石油を合併して出来た,海外資源の開発を狙っての,日本の野望に満ちた国策の企業である。世界に多くの原油ガスの開発を仕掛けているが,今日の報道資料にあるインドネシア領海,ティモール海(注11)のマセラ鉱区(注14)のアバディ・ガス田(注10)に関するもの。

INPEX(注5)のサイトによると,1998年11月,マセラ鉱区(注14)]の100%権益を取得,2000年に試掘第1号井でアバディ・ガス田(注10)を発見,2002年に評価井2坑によりガス層の広がりを確認,2007年5月,埋蔵量評価の確度を高めるために4坑の追加評価井の掘削を実施,並行してLNGによる商業化を前提に開発検討作業を進めている,と書かれている。

今日のテーマーは,海上LNGプラント(注6)のINPEX(注5)の提案を,インドネシア政府が受け入れた,と言うもので,海上LNGプラント(注6)と言うのは,極めて先進的な発想なのであろう。建設費は196億ドル,と言われてきたが,今日のINPEX(注5)は,100億ドルで出来る,と言っている。2016年の完成を目指している。生産目標は,年450万トンである。

INPEX(注5)によると,アバディ・ガス田(注10)の埋蔵量は,10兆立方フィート以上で,14.4兆立方フィートのタング・プロジェクト(注12)に次ぐインドネシア第2の規模という。プルタミナ(注15)も,30%資本参入を求めている。インドネシアは,天然ガス輸出国として,カタール,マレーシアに続いて,世界第3位の位置にある。

(注)F (1) 090903F Indonesia, in.reuters,(2) title: Indonesia energy ministry approves Japan's Inpex LNG plan,(3) ttp://in.reuters.com/article/rbssEnergyNews/idINJAK5773920090903,(4) Thu Sep 3, 2009 10:26am IST,JAKARTA, Sept 3 (Reuters),(5) Inpex Holdings Inc国際石油開発帝石,(6) floating liquefied natural gas (LNG) plant,(7) Edy Hermantoro, a director at the ministry,(8) 4.5 million tonne per year,(9) 10 trillion cubic feet,(10) Abadi field,(11) Timor Sea,(12) Tangguh project in Papua,(13) 14.4 tcf,(14) Masela block,(15) Pertamina,(16) Reporting by Muklis Ali; Editing by Sara Webb,(17) map source: http://www.iee-c.com/indogas2009/pdf/,(18) picture source: http://www.iee-c.com/indogas2009/pdf/,(19)

今日の参考資料

●090903F Indonesia, in.reuters
インドネシアは日本企業提案の海上LNGプラントを承認
Indonesia energy ministry approves Japan's Inpex LNG plan
http://my.reset.jp/adachihayao/index090903F.htm

http://in.reuters.com/article/rbssEnergyNews/idINJAK5773920090903

最近の関連資料

●090901C Indonesia, upstreamonline
インドネシアのスノロLNGを国内に供給するには高すぎる
'Senoro LNG too expensive for Indonesians'
http://my.reset.jp/adachihayao/index090901C.htm
●090714C Indonesia, thejakartapost
インドネシアのドンギLNGで日本側が合意の延長を促している
Japan buyers allow time for talks over LNG plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090714C.htm
●090623C Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのドンギ-スレノLNGで三菱は輸出にこだわる
Consortium insists on need to export Donggi-Senoro's LNG
http://my.reset.jp/adachihayao/index090623C.htm


●中国は国内石炭市場のための法案を準備中である

China is likely to issue a set of regulations for the domestic thermal coal market, a source told Reuters on Thursday, a move likely to include ways to help resolve the deadlock in annual coal price talks. Protracted contract talks and weaker overseas prices have combined to help drive Chinese coal imports to record highs in the second quarter. China produces easily enough coal to meet its needs and only imports when foreign coal is cheaper than domestic.

埋蔵量1兆トン余,世界第3位の包蔵量を誇り,電力の70%を石炭で動かしている,石炭王国中国であるが,今大きな波に洗われている。国内石炭価格の急上昇とそれに伴う石炭輸入の急増である。私は,中国の坑内堀と,ベトナム,南アフリカ,オーストラリアなどの露天掘り石炭の価格差が,将来の中国の石炭産業に大きな影響を与える,と読んでいる。中国政府は,今日にも新しい規則を発表するという。

石炭企業と電力企業の長引く価格交渉が,電力企業を輸入に走らせていると言う見方がある。現在の年間契約方式が,市場価格との乖離をもたらすことから,政府の新しい規則は,この契約期間を,半年ごと,または四半期毎に改めることを基本にしているのではないか,と見られている。また,国内石炭価格を,秦皇島港のスポット価格に連動させるのではないか,との見方もある。

現在,2006年以来,国内石炭価格は相当に自由化されているが,今回の措置が,旧来の政府によるコントロールを強化する方向に走るならば,それは危険だと考える見方もある。5電力企業(注13〜17)は,2008年末から石炭企業と未だに価格交渉を行っている。神華などの石炭企業(注18,19)は,4%値上げを主張しており,トン当たり540元,約79.06ドル相当,と言うことになる。

(注)G (1) 090903G China, reuters,(2) title: China soon to issue coal market rules - source,(3) ttp://www.reuters.com/article/rbssIndustryMaterialsUtilitiesNews/idUSSYD41897120090903,(4) Thu Sep 3, 2009 7:58am EDT,By Eadie Chen and Fayen Wong,BEIJING/PERTH, Sept 3 (Reuters),(5) domestic thermal coal market,(6) annual coal price contract,(7) Asian coal prices,(8) National Development and Reform Commission,(9) National Energy Administration,(10) quarterly or semi-annual coal pricing agreement,(11) domestic spot prices from the Qinhuangdao port,(12) China liberalised coal prices in 2006,(13) Datang Power,大唐国際発電,(14) China Resources Power,華潤電力,(15) Huaneng Power,華能国際電力,(16) Huadian Power,華電国際電力,(17) China Power,中電投資,(18) Shenhua,神華集団,(19) Yanzhou Coal,?州煤?,(20) 540 yuan ($79.06) ,(21) world coal price source: www.abare.gov.au/.../09ac_june/htm/coal.htm,(22)

今日の参考資料

●090903G China, reuters
中国は国内石炭市場のための法案を準備中である
China soon to issue coal market rules - source
http://my.reset.jp/adachihayao/index090903G.htm

http://www.reuters.com/article/rbssIndustryMaterialsUtilitiesNews/idUSSYD41897120090903

最近の関連資料

●090831D China, steelguru
中国の山西省は炭坑の数を2598から1000まで整理へ
Shanxi Province to consolidate its coal industry
http://my.reset.jp/adachihayao/index090831D.htm
●090831E China, reuters
中国の石炭企業神華集団が福州に石炭備蓄施設を建設へ
China Shenhua to build coal reserves in Fuzhou -paper
http://my.reset.jp/adachihayao/index090831E.htm
●090831G China, english.cctv
中国の内モンゴルで初めての石炭ガス化プロジェクトが発進
1st large coal-to-gas project launches
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm
○090826I China, thisismoney
中国の需要の高まりから世界の石炭価格は急上昇した
Coal prices
http://www.thisismoney.co.uk/30-second-guides/article.html?in_article_id=490022&in_page_id=53611
●090815C China, miningweekly
中国の海外石炭の輸入が飛躍的に伸びている
Chinese demand for foreign coal soars
http://my.reset.jp/adachihayao/index090815C.htm


今日のその他のエネルギー関連資料

○090903C Philippines, pepei.pennnet
フィリッピンのサンミゲールがリマイ・ディーゼルをCNGへ変換
Philippines' San Miguel to invest $350m to convert diesel plant to run compressed natural gas
http://pepei.pennnet.com/Articles/Article_Display.cfm?Section=ARTCL&SubSection=Display&PUBLICATION_ID=6&ARTICLE_ID=368674
○090903D India, upstreamonline
インド政府は発電燃料についてKG6ガスの追加を視野に
India eyes KG D6 gas for power plants
http://www.upstreamonline.com/live/article187142.ece


2009年9月3日分 ー 南沙諸島の原油埋蔵は2000億バレル ー

昨深夜,谷本有香さんのCNBCを見ていたら,突然,英国のBPの急激な株値上がりが報ぜられた。メキシコ湾深海部で「巨大」油田発見,の報道である。40億バレル,と言っているが不確定である。しかし,何と言っても,情勢が非常に安定したメキシコ湾,というのは,米国は勿論のこと,西側諸国にとっては朗報だろう。今までの発見も入れると,この地域で180億バレルに達するという。

ところで,フィリッピンと中国の間で領有権で紛争中の東シナ海の南沙諸島はどの程度の原油埋蔵量を見込んでいるのだろうか。今日の報道資料で,幅は非常に大きいが,20億〜2,000億バレルで,2,000億バレルであればフィリッピンの215年分の消費量に匹敵するという。今までは夢の夢,みたいな話であったが,周囲の探査活動の拡大で現実味を帯びてきた。中国の航空母艦建造も影響がある。

私は,東シナ海の地図を眺めていて,近い将来,東シナ海はガス田銀座になるだろう,と予言している。その中心にあるのは南沙諸島である。最も近いフィリッピンは,既にパラワンのマランパヤガス田から300km,手を伸ばした位置にあり,強く領有権を主張している。南のインドネシアは,既にリアウのナツナ・ガス田まで手を伸ばしてきており,南沙諸島を目指している。

南東からはマレーシアがクワンタン辺りから南沙諸島を目指している。真東に当たるベトナムは,メコン河の広大な大陸棚から白虎油田まで来ているので,南沙諸島は目と鼻の先である。中国がなぜ南沙諸島の領有権を主張するのかと思うが,海南島からはすぐで,ここまで5カ国が南沙を目指すなら日本も,とも思うが,日本はその様なしんどい仕事はしない,今でも,ビジネスで原油ガスは簡単に手に入る,と思っている。

マランパヤ・ガス田の報道はよくなされるが,南沙諸島に繋がっている,という地図を見る機会は余りない。フィリッピンのアロヨ政権も強欲で,原油ガス収入を地元パラワン州政府と分け合うことを拒否,パラワンの管轄権は15kmまで,マランパヤは80kmで,マランパヤの収入はすべてアロヨ政府だ,と言うことで,裁判所に持ち込まれる。その様に言うならば,南沙諸島の領有権は主張できないだろう,と皮肉を言われている。

中国だが,風力や太陽光など,再生可能エネルギーが10%以下なら,不安定な電源でも送電網が吸収できるだろう,と言われてきたが,国家送電網から,少し厳しい,という技術的な見解が出てきている。中央の発改委は,今後の課題として,知的送電網,スマートグリッドの導入や,揚水発電所の活用,バッテリー蓄電施設の建設,などを考えて,再生可能エネルギー法の改定を考えているようだ。

中国の国家電網はしっかりしていると思う。2000年頃に,当時の李鵬首相が東京電力を訪ねて,日本の電力の分割,自由化はどう考えているか,と質問されて,東京電力は言葉を濁したと聞いている。東京から帰った李鵬首相は,休む暇もなく中国の電力の分割に踏み切り,電源はバラバラにしてしまったが,送電線については,強力な国家電網で一つにまとめた。

このときに,電源のうちでも揚水発電所は分割せずに,一括して国家電網に預けた,これは一つの見識である。送電網企業を無力にしてしまったフィリッピンとは異なる改革だ。再生可能エネルギーの呼び声と共に,米国のチュウ・エネルギー長官も,フィリッピンのレイエス長官も,揚水発電所の役割を評価する傾向にある。大規模な揚水が果たして不安定な風力などに役立つとは思えないが,揚水を持った系統が強い,とは言えるだろう。


今日のエネルギー関連日本語資料

英のBPがメキシコ湾深海部で「巨大」油田発見,40億バレルとも
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11322320090903
柏崎刈羽原発の7号機で東電の措置で保安院見解が出て新潟県が反発,直ちに原子炉停止をと
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20090903ddlk15040148000c.html
三井造船などが国内初の波力発電所を建設へ,2012年に稼働
http://www.ecool.jp/news/2009/09/mit11-600.html
中国首相が「マクロ政策転換せず」,世銀総裁と会談
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090903AT2M0203G02092009.html
インドネシアの地震で46人死亡,チラタ・ダムの表面を見ておいて下さい
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090903AT2M0301403092009.html


本文

●中国の再生可能エネルギー開発と送電網でせめぎ合い

Interfax-China reported that the regulation that currently requires Chinese power grid companies to purchase all of the electricity generated by renewable energy projects is unrealistic and is proving difficult to meet. As such, the central government is considering a draft amendment to China's Renewable Energy Law that, if accepted, would set a minimum target for the amount of electricity that power grid companies must buy from renewable energy projects.

風力や太陽光など出力が不安定な電源を増やそうとすると,何処の国でも出てくる問題が,系統の不安定だ。中国も結構大規模な風力発電などを計画しているが,いよいよこの送電網との関係が話題になるようになってきた。2000年頃か,当時の李鵬首相が東京電力を訪問して,電力の分割自由化はどう考えているのか,質問して,東京電力は明確に説明しなかったが,李鵬さんは帰ってすぐに,中国電網を分離して独立させた。

このときに,電源は分割で多くの企業に分かれたが,送電網を国家の一つの核とした,このとき,揚水発電所(注13)を需給調整の要として,電網側に残した。これが現時点でどの様に運用されているか,十分な資料がないが,中国の電力分野の一つの見識であった。今日の記事では,当然出てくるべき問題で,10%までなら風力や太陽光の不安定電源を受け入れられる,と言う点について,まだ十分に立証されていない,と言っている。

現在施行中の再生可能エネルギー法を改正する必要がある,と述べているが,電網企業が強制的に再生可能エネルギーの受け入れを求められている現状を調整するような内容である。また,知的送電網,スマートグリッド(注12)の研究によって,この状態を改善するよう考えているが,まだ思考段階だろう。この知的送電網,スマートグリッド(注12)の中には,揚水発電所(注13)かバッテリー貯蔵施設(注14)を考えたい,としている。

(注)H (1) 090902H China, steelguru,(2) title: Power grids struggling on renewable energy purchase rule in China,(3) ttp://steelguru.com/news/index/2009/09/02/MTA5ODMy/Power_grids_struggling_on_renewable_energy_purchase_rule_in_China.html,(4) Wednesday, 02 Sep 2009,Sourced from Interfax-China,(5) renewable energy projects,(6) Chinese power grid companies,(7) China's Renewable Energy Law,(8) National Development and Reform Commission,(9) Mr Zhou Fengqi a senior adviser of the National Development and Reform Commission,(10) 2009 Advanced Wind Technology and Investment Summit,(11) Lnoppen,(12) smart grids知的送電網,(13) pumped storage power projects,(14) battery storage facilities,(15) Inner Mongolia Huadian Huitengxile Wind Power Co Ltd,(16) Mr Liang Zhenfei director of production of Inner Mongolia Huadian Huitengxile Wind Power Co Ltd,(17) pumped storage figure source: http://en.wikipedia.org/wiki/File:Pumpstor_racoon_mtn.jpg,(18)

今日の参考資料

●090902H China, steelguru
中国の再生可能エネルギー開発と送電網でせめぎ合い
Power grids struggling on renewable energy purchase rule in China
http://my.reset.jp/adachihayao/index090902H.htm

http://steelguru.com/news/index/2009/09/02/MTA5ODMy/Power_grids_struggling_on_renewable_energy_purchase_rule_in_China.html

最近の関連資料

○090826J China, chinaknowledge
中国は再生可能エネルギー基金の創設を検討中
China mulls setting up renewable energy development fund
http://www.chinaknowledge.com/Newswires/News_Detail.aspx?type=1&NewsID=26509
○090825O China, tradingmarkets
中国の最大規模の太陽光発電所が着工
CHINA'S LARGEST SOLAR POWER PLANT BEGINS CONSTRUCTION IN QINGHAI
http://www.tradingmarkets.com/.site/news/Stock%20News/2491935/
●090611A China, worldchanging
中国はクリーンエネルギー経済への転換を始めた
China Begins Transition To A Clean-Energy Economy
http://my.reset.jp/adachihayao/index090611A.htm
●090527A China, chinaknowledge
中国は超高圧送電網UHVに2020年までに6000億元投入
State Grid to spend RMB 600 bln on UHV power lines by 2020
http://my.reset.jp/adachihayao/index090527A.htm
●090527C China, chinadaily
中国の景気刺激策のうち300億元は新エネルギー開発へ
$30b set aside for green stimulus to double alternative fuel useBy
http://my.reset.jp/adachihayao/index090527C.htm
●090524B China, dailymailnews
中国の副首相が超高圧送電網UHVの技術発展を強調
Vice Premier stresses UHV power technology
http://my.reset.jp/adachihayao/index090524B.htm
●090506A China, news.xinhuanet
中国は再生可能エネルギー開発に向け支援計画を策定へ
China expected to issue support plan for renewable energy
http://my.reset.jp/adachihayao/index090506A.htm
●090429A China, shanghaiist
中国でモンゴルの電力が直接上海へ送電される
Shanghai's electricity direct from Mongolia
http://my.reset.jp/adachihayao/index090429A.htm
●090301C China, chinadaily
中国は2030年までにグリーン経済を確立することが出来ると
China can build 'green economy' by 2030
http://my.reset.jp/adachihayao/index090301C.htm


●フィリッピンのマランパヤ問題は他の油田開発に大きな影響

Limiting Palawan’s jurisdiction isn’t just about who gets control of US$10 biilion in revenues The position of the national government that the Malampaya natural gas project is outside the territory of Palawan province has implications more far-reaching than cornering the entire US$8.1 billion to $10 billion expected revenues from the reservoir, experts say. Should the court decide in favor of Malacanang, Palawan will lose its entitlement to multi-billion-dollar earnings not just from Malampaya but from 2 other commercially viable oil fields in its waters, Galoc and Nido-Matinloc.

フィリッピンのパラワン島(注5)のマランパヤ天然ガス・プロジェクト(注6)について,先日から賑わしい。元々,フィリッピン政府は,法律に基づいて,マランパヤ天然ガス・プロジェクト(注6)の収入を,中央政府とパラワン(注5)の州政府で分け合う方式をとってきたが,100億ドルに達する莫大な収入に目を付けたアロヨ政権が,マランパヤ(注6)は,パラワン(注5)の外だ,州政府の権利を剥奪,州政府は裁判に持ち込んだ。

フィリッピン国内の問題だから,と関係資料もゴミ箱に捨てていたが,問題はいよいよ大きくなって,遙か彼方の南沙諸島(注10)にまで話が及んできた。アロヨ政権の言い分は,パラワンの管轄権は島から15kmで,マランパヤは80kmも離れているから関係ない,と言っている。そうすると,中国と領有権を争っている南沙諸島は一体どうなるのか,と国内議論が起こってきたのだ。

東シナ海は,将来は天然ガス田のオンパレード,ガス田銀座が出来上がるだろう,と私は予想している。その中心になるのが南沙諸島だ。南沙諸島を円の中心にして,東からフィリッピン,南からナツナ・ガス田を足がかりにしたインドネシア,更にはマレーシア,東から白虎油田を足がかりにしたベトナム,そうして,直接的に南沙諸島の領有権を主張する中国,南沙諸島をめがけて押しかけてくる。パラワンと揉めていたのでは勝ち目なしだ。

今日の資料の中で具体的に重要な数字が並んでいるので拾っておこう。マランパヤ海盆の資源の埋蔵量は,天然ガスが2.7兆立方フィート,原油などが8,500バレル,2001年に生産を開始して2010年には累積4,100万バレルに達する。2008年10月に生産開始したガロック油田(注8)の埋蔵量は100億バレル,最初の90日で日量2万バレル,フィリッピンの6%を生み出している。ガロックもパラワンから70km離れている。

ニド-マティンロック油田(注9)はまだ詳細は分からない。1991年に発見された,西リナパカン油田(注16)は,日1万7,000バレルを生産してきたが,1996年1月に生産中止するまで,600万バレルを生産した。領有権で紛争のある南沙諸島付近の原油埋蔵量は,20億〜2,000億バレルと推定されている。フィリッピンの石油消費の,15〜215年の量である。南沙諸島はパラワンから,300kmの距離にある。

(注)F (1) 090902F Philippines, abs-cbnnews,(2) title: 'Malampaya case affects other oil fields, Spratlys claim',(3) ttp://www.abs-cbnnews.com/nation/regions/09/02/09/malampaya-case-affects-other-oil-fields-spratlys-claim,(4) Jesus F. Llanto, Newsbreak | 09/02/2009 2:33 PM,(5) Palawan province,(6) Malampaya natural gas project,(7) Palawan’s jurisdiction,(8) Galoc oil field,(9) Nido-Matinloc oil field,(10) Spratlys islands南沙諸島,(11) 2.7 trillion cubic feet of natural gas reserves,(12) Shell Philippines (45%),(13) Chevron-Texaco (45%),(14) Philippine National Oil Company-Exploration Corporation (PNOC-EC),(14) PNOC,(15) El Nido town,(16) West Linapacan oil field,(17) Kalayaan Islands Group,(18)

今日の参考資料

●090902F Philippines, abs-cbnnews
フィリッピンのマランパヤ問題は他の油田開発に大きな影響
'Malampaya case affects other oil fields, Spratlys claim'
http://my.reset.jp/adachihayao/index090902F.htm

http://www.abs-cbnnews.com/nation/regions/09/02/09/malampaya-case-affects-other-oil-fields-spratlys-claim

最近の関連資料

○090902A Philippines, businessmirror
フィリッピンのパラワンのガスは州の外で州に権利はない
NG Palawan has no share in gas deal
http://businessmirror.com.ph/home/top-news/15452-ng-palawan-has-no-share-in-gas-deal.html
○090831A Philippines, newsbreak
フィリッピン政府とマアランパヤ州の間で20年の100億ドルの収入配分で白熱
Palace, Palawan face off over Malampaya’s $10 billion http://newsbreak.com.ph/index.php?option=com_content&task=view&id=6675&Itemid=88889066
●090728C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのマランパヤ・ガスで新規300MW発電所を計画
PNOC-EC plans to secure Malampaya gas for new plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090728C.htm
●090718F Philippines, businessmirror
フィリッピンのマランパヤ・ガス田もいよいよ限界になってきた
Malampaya output tweaked
http://my.reset.jp/adachihayao/index090718F.htm
●090310D Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのパラワンの電力供給で民間との再契約に慎重
Interim extension of supply contract sought to avert Palawan power shortage
http://my.reset.jp/adachihayao/index090310D.htm
●090310E Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのガロック油田が日100万バレルを達成
Galoc oil production reaches 1-M barrels
http://my.reset.jp/adachihayao/index090310E.htm
●090303B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのマランパヤガス田のパイプライン回復まで70日必要
Spex undertakes Malampaya maintenance
http://my.reset.jp/adachihayao/index090303B.htm


今日の他のエネルギー関連資料

○090902C renewable, businessgreen
IFCと三菱UFJがアジアのエネルギー効率化プロジェクトに協力
IFC teams up with Japanese finance firm to fund Asian efficiency projects
http://www.businessgreen.com/business-green/news/2248736/ifc-teams-japanese-finance-firm
○090902D Philippines, manila bulletin
フィリッピンの電力関係者一堂に集合してビジネスフォーラム,9月9日
Power stakeholders to gather at business forum Sept. 9-10
http://www.mb.com.ph/articles/218763/power-stakeholders-gather-business-forum-sept-910
○090902E Philippines, pepei.pennnet
フィリッピンの石炭火力のIPPAで英国コンサルタントが活躍
Pinsent Masons closes $1.763bn privatization for PSALM in the Philippines
http://pepei.pennnet.com/Articles/Article_Display.cfm?Section=ARTCL&SubSection=Display&PUBLICATION_ID=6&ARTICLE_ID=368607
○090902G India, hindu
インドのシン首相が干魃と戦い抜くことが可能だと
We can tackle drought, says Manmohan Singh
http://www.hindu.com/2009/09/02/stories/2009090257940100.htm
○090903A Philippines, business.inquirer
フィリッピンのライバンダムでサンミゲールが提案中止
San Miguel puts Laiban project on hold
http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20090902-223227/San-Miguel-puts-Laiban-project-on-hold
○090903B China, businessdailyafrica
中国が東アフリカ諸国に1,000億ドル通商プランを提案
China sets $100bn trade goal with EAC
http://www.businessdailyafrica.com/-/539552/652006/-/582mj1/-/


2009年9月1日分 ー インドネシアとネパールの資源ナショナリズム ー

資源ナショナリズム,と言ってもその発露にはいろいろな形がある。フィリッピンが先頭を切り,これに続いてインドネシア,タイと電力自由化が進む流れであったのは1990年代だ。2000年代に至って,突然,各国で憲法裁判所というものが権威をふるい始めた。最初に驚いたのは,民営化に向かってまっしぐらに進んでいたインドネシアのPLNの民営化差し止めの裁判所決定だ。パイトン石炭火力などIPPは順調に進んでいた。

その後の電源はすべてIPPだと考えていたが,裁判所の決定以来,方向が違ってきて,現在進めている10,000MW石炭火力のクラッシュ・プログラムはすべてPLNが企業主である。続いてショックだったのは,あの完全自由経済下のタイで,殆ど民営化のための株式上場が決定していたEGATに憲法裁判所が上場差し止めの命令を出して,一時,大きな混乱を招いた。給料アップを期待した従業員も大騒ぎだった。

私たちは,成熟していない電力市場では,分割民営化,電力自由化は無理だ,と言う意見で,フィリッピンでも今後,電力需給が逼迫してくると,その対応への主体がなくて,混乱をもたらすと懸念している。日本でさへも,電力自由化には躊躇いがある。電力会社は完全自由化に近い,と考えているが,外から眺めると,やはり地域独占であり,それぞれの地域の電力供給に重い責任を持たされている,と見ている。

それぞれの政治の立場から,インドネシアの前のカラ副大統領は個性的であった。インドネシアはまず,原油の生産がピークを過ぎたことが発端で,エネルギー資源に対して,インドネシア国会が神経質である。それを見たカラ副大統領は,大統領選挙直前に,日本の三菱商事,中部電力,関西電力などが既に枠組みを作り上げていたドンギ-スノロLNGで,インドネシア国内供給優先,で一言でぶっ壊してしまった。

前のカラ副大統領は,インドネシアのエネルギー資源を外国企業に自由にはさせない,が口癖で,ユドヨノ大統領だってそう言われればそうだと言わざるを得ない。このLNGも,百万Btu当たり13ドルで買いそうな日本勢に対して,インドネシアでは半値以下の6ドルでも難しい。もっとも,LNG価格市場が低迷しており,日本が想定した13ドルも,少し時間軸がずれてきたような雰囲気でもあるが。

このようなインドネシアの資源ナショナリズムに対して,ネパールは,王制を倒して,さてこれから膨大な包蔵水力をインドに売りさばく,と動き始めたときに,ネパール国会で,重要なネパールの資源を他国へ売ってよいのか,と異論が出た。面白かったのは裁判所の判断で,水や落差は確かにエネルギー資源だが,それで出来上がった電気は,単なる商品に過ぎない,と言うわけである。ネパールの裁判所は賢い。

政権を取ったマオイストは,プラチャンダーを先頭に立てて,10年間で10,000MWの開発,を合い言葉に,何がなんでもインドへ電気を売る,と言う姿勢で走ってきたが,マオイストが政権を失って情勢が変わってきた。750MWのSMECのウエスト・セティ水力は,地元のマオイストの委員会が,ネパール優先,明確にならない限り抵抗する,と言っている。ネパールの西の果て,インドに売るしかプロジェクトの見込みはないのに。

とにかく,持てる資源を他国のために提供するときは,特に小国の場合は神経質になる。東南アジアのバッテリーに徹する,と宣言したラオスでさへも,国民の目の前で,大規模水力の5%は必ずラオス国内に下ろしてくれ,と要求する,当然なのだが,タイに売った方が儲かるのに,と言うことでもそうは言えない。インドネシアのLNGだってそうだ。資源ナショナリズムが,世界のエネルギー市場を攪乱している。

今日の海外の報道では,インドのNHPCの株式上場,フィリッピンのマランパヤ・天然ガスの州と中央政府の利益配分の対立,中国のカメルーンでの200MW水力建設,などが目立つ。カメルーンはかって日本工営が入って,そのマラリア蚊に悩ませられた地域だ。カメルーンでは,ドイツ大使館の野外パーティーで日本大使館員などが罹患した。私たちも,山の中で寝ずに蚊を追っ払っていた。

今日の日本語の報道の中では,フジ産経の東京電力物語が面白い。私たちも,東京電力の海外進出の始まりを東京で目の当たりにしてきたが,特にフィリッピンの石炭火力や,サウジアラビアへの突進など,小島マネージャーの話も勇ましい。東電の海外IPP事業による2008年度の持ち分比率に応じた発電事業の売上高は822億円,最終利益は106億円にものぼったと言う。中国の政治体制と経済の記事も,目を通して下さい。


今日の日本語関連資料

米国政府が再生可能エネルギーで直接支援,生産施設に5億ドル
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090902AT2M0200M02092009.html
東京電力はコンサル実績で海外に活路を見出し既に年商822億円
http://www.business-i.jp/news/special-page/jidai/200909020002o.nwc
中国の共産党一党支配・社会主義市場の維持も経済の推進力で西側は共存余儀なく
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200909020005o.nwc


本文

●インドネシアのスノロLNGを国内に供給するには高すぎる

Indonesia’s gas pipeline operator Perusahaan Gas Negara (PGN) claimed the proposed price for liquefied natural gas from the Donggi Senoro joint venture in Sulawesi is too high without a government subsidy.

三菱商事などが主導し,中部電力(注11)や関西電力(注12)がバイヤーとして活躍するインドネシアのドンギ-スノロLNGプロジェクトDSLNG,順調に交渉が進んでいたところ,大統領選挙直前の当時のカラ副大統領の,インドネシアの資源を海外企業に自由にさせない,ドンギ-スノロLNGプロジェクトDSLNGはインドネシア国内優先だ,の一言で混乱に陥っている。先日は,PLNが,百万Btu当たり6.16ドルで買う,との報道もあった。

今日の報道。インドネシアのガス・パイプライン運用企業であるPGN(注4)が,ドンギ-スノロLNGプロジェクトDSLNG(注10)のLNG(注5)の価格は高すぎて,政府補助なしでは,余りにも価格が高すぎる,と発言している。PGN(注4)のヘンディ総裁(注9)は,ドンギ-スノロLNGプロジェクトDSLNG(注10)の価格は,百万Btu当たり13ドルで,国内取引価格5.60ドルに比べて高すぎると語っている。

ガス引き取り手として想定されていた中部電力(注11)と関西電力(注12)が,ドンギ-スノロLNGプロジェクトDSLNG(注10)の支援からはずれるという噂もあり,混乱に陥っている。合弁の一角にあるプルタミナ(注14)は,新しいバイヤーを求めて,動いている。

(注)C (1) 090901C Indonesia, upstreamonline,(2) title: 'Senoro LNG too expensive for Indonesians',(3) ttp://www.upstreamonline.com/live/article186943.ece,(4) Perusahaan Gas Negara (PGN),(5) liquefied natural gas,(6) Donggi Senoro joint venture,(7) Sulawesi,(8) million British thermal units,(9) Hendi Prio Santoso, president director of PGN,(10) Donggi Senoro LNG project,(11) Chubu Electric Power,(12) Kansai Electric Power,(13) Vice President Jusuf Kalla,(14) Pertamina,(15)

今日の参考資料

●090901C Indonesia, upstreamonline
インドネシアのスノロLNGを国内に供給するには高すぎる
'Senoro LNG too expensive for Indonesians'
http://my.reset.jp/adachihayao/index090901C.htm

http://www.upstreamonline.com/live/article186943.ece

最近の関連資料

○090826P Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLNがドンギ-スノロLNGを6.16ドルで購入合意
PLN Agrees to Pertamina’s Price for Donggi-Senoro Gas
http://thejakartaglobe.com/business/pln-agrees-to-pertaminas-price-for-donggi-senoro-gas/326033
●090813A Indonesia, pennenergy
インドネシアの石油担当大臣がドンギのガスは国内使用で
Indonesian oil minister wants Donggi gas for domestic market
http://my.reset.jp/adachihayao/index090813A.htm
●090714C Indonesia, thejakartapost
インドネシアのドンギLNGで日本側が合意の延長を促している
Japan buyers allow time for talks over LNG plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090714C.htm
●090623B Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのドンギ-セノロLNGで三菱が契約を固執
Mitsubishi sticks with Donggi-Senoro project
http://my.reset.jp/adachihayao/index090623B.htm
●090623C Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのドンギ-スレノLNGで三菱は輸出にこだわる
Consortium insists on need to export Donggi-Senoro's LNG
http://my.reset.jp/adachihayao/index090623C.htm
●090318B Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのLNGから日本などが他の市場を模索
RI’s LNG diverted to other markets
http://my.reset.jp/adachihayao/index090318B.htm
●090217C Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアが日本とLNG輸出で契約を延長
LNG RI signs deal with Japan on gas sales extension
http://my.reset.jp/adachihayao/index090217C.htm
●090211A Indonesia, The Jakarta Post
カラ副大統領,原油ガスで海外企業に支配させない
RI may prefer lead role in oil, gas: Kalla
http://my.reset.jp/adachihayao/index090211A.htm


●ネパールのマオイストがウエストセティ水力で条件闘争

Claiming that the West Seti Project is against the interest of the country, the Seti Mahakali State Committee of the UCPN (Maoist) has declared that it will not allow the project to run under present understanding between Nepal and India. The five-day meeting of the committee also decided to request the party´s central leadership not to ignore the project.

ネパールの西部,750MWのウエスト・セティ水力(注5)は,オーストラリアのSMEC(注11)がADB(注8)の支援を得て進める大規模水力で,電力はインドへ輸出される計画である。セティ川の上流,流域面積4,250平方kmの位置に,高さ195mのコンクリート遮水壁型ロックフィルダムを築造し,19億トンの貯水容量で,ショートカットのトンネル6.5km,落差283m,年間発生電力量36億KWhのプロジェクトである。

既にADB(注8)の金融支援もほぼ固まって,ネパール政府は最後の決断を迫られている状況にある。ネパールの水力開発は,マオイスト(注10)の政権把握で順調に推移するものと期待されていたが,プラチャンダーの政権投げ出しで,地方に割拠するマオイストのメンバー達の動向が気になっていた。パンチェスバール水力では,プラチャンダー自ら街頭に出て,反対運動を繰り広げている。

まさにネパールの水力開発の命運を握るのは,再びマオイスト派の動きになってきた。ネパールの地方の治安はマオイストが握る。今日の記事でも表に出てくるのはマオイストの地方組織(注7)である。必ず出てくるのは,インドのためのプロジェクトで,ネパールへの見返りが明確でない,と言うもので,一応は条件闘争,という感じだが,反対の根は深い。

(注)B (1) 090902B Nepal, myrepublica,(2) title: Maoists want new deal on West Seti,(3) ttp://www.myrepublica.com/portal/index.php?action=news_details&news_id=9292,(4) DIL BAHADUR CHHATYAL,DHANGADHI, Aug 31,(5) 750MW West Seti Project,(6) Seti Mahakali State Committee of the UCPN (Maoist),(7) Committee Secretary Khagraj Bhatta,(8) Asian Development Bank,(9) photo source: http://www.wsh.com.np/project-details/,(10) Maoist,(11) SMEC,(12)

今日の参考資料

●090902B Nepal, myrepublica
ネパールのマオイストがウエストセティ水力で条件闘争
Maoists want new deal on West Seti
http://my.reset.jp/adachihayao/index090902B.htm

http://www.myrepublica.com/portal/index.php?action=news_details&news_id=9292

最近の関連資料

●090816B Nepal, zeenews
ネパールのマオイストがパンチェスバール・ダムに反対してデモを計画
Maoists warn of mass agitation in Nepal
http://my.reset.jp/adachihayao/index090816B.htm
●090731A Nepal, telegraphnepal
ネパールは水力を含む3大プロジェクトを中国に支援要請
Nepal appeals China for support to three projects
http://my.reset.jp/adachihayao/index090731A.htm
●090731B Nepal, kantipuronline
ネパール政府は750MWのウエストセティ水力で最終決断へ
Govt mulls new West Seti pact
http://my.reset.jp/adachihayao/index090731B.htm
●090607A Nepal, myrepublica
ネパール西部の750MWウエストセティ水力でパネル設置
Experts for West Seti
http://my.reset.jp/adachihayao/index090607A.htm


今日のその他のエネルギー資料

○090901A India, tribuneindia
インドのウッタラカンド州は30,000MWの包蔵水力
Power politics weakening projects
http://www.tribuneindia.com/2009/20090901/dplus.htm
○090901B India, in.reuters
インドのNHPCの株式上場は十分な活況ではなかった
India's state-run NHPC makes tepid debut
http://in.reuters.com/article/domesticNews/idINBOM34151620090901
○090901D Cameroon,n.reuters
カメルーンの200MWダムを中国のシノハイドロが実施へ
China's Sinohydro has deal for Cameroon dam project
http://in.reuters.com/article/oilRpt/idINLV33249320090831
○090902A Philippines, businessmirror
フィリッピンのパラワンのガスは州の外で州に権利はない
NG Palawan has no share in gas deal
http://businessmirror.com.ph/home/top-news/15452-ng-palawan-has-no-share-in-gas-deal.html






アジアのエネルギー最前線 0902