2009年10月30日更新
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2009年10月30日 ー 中国がコンゴからルワンダへ資源を求めて ー

今日こそはアジアに帰ろうと思っていたのに,またまたアフリカに来てしまった。読者がどんどん減っていくのは困ったものだが,アフリカを無視できない情勢であることは確かだ,読者の皆様も,もう少し我慢して頂きたい,明日はアジアに帰るから。でも,今日はアフリカのルワンダに目を向けなければならないとは思はなかった。私のルワンダ経験は1992年で,虐殺の直前である。平和な起伏に富んだなだらかな山野を思い出す。

その頃は,よくキンシャサの大使館にも行っていた。当時のザイールは悲惨で,大使館とホテルの間の往復のみであったが,ビジネスクラスであるにもかかわらず,ザイールの空港では,お尻が私の眼の前にあるようなザイールのおばさん達に押しのけられて,なかなか空港でチェックイン出来ない悲哀を味わった。その後,内戦の結果,コンゴ共和国に生まれ変わっているが,広大な国土と豊富な資源,どうなっているのか,と気になっていた。

中国はコンゴ共和国に対して,60億ドルに上る鉱業権に伴うインフラ協定を持っていると言う。この中国のコンゴ共和国への関心から,その北東に小さく存在しているルワンダに,中国の関心が伸びるのは,時間の問題だったのだろう。あのヒリーな首都,キガリには,中国大使館が,2億ドルの巨費をかけて,中国自慢の大公会堂を建設し,アフリカ中央部の情報センターにすると言う。

ルワンダは,東中央アフリカの小国で,ウガンダ,ブルンジ,コンゴ共和国,タンザニアと国境を接している。人口1千万人だが,1994年に部族対立から100万人近い虐殺が出た。中国は,2009年には,エネルギーなど,50百万ドルを投資している。中国大使は,カガメ大統領の強い指導力で,政治的に安定して,安全な環境が保たれている,と語っている。平和な国に生まれ変わったようだ。

中国が60億ドルの投資を行うコンゴ共和国の資源については,改めて調査したい,コンゴ川の水力ポテンシャルも大きいはずだ。ルワンダの中国の狙いは,錫石らしい,携帯電話などに使われる貴重な金属で,他に,電子部品などに使われるコルタンやタンタライトが豊富で,北部には金鉱脈がある。東の国境はタンザニアと接するアカゲラ川があり,私も当時,このアカゲラの滝を調査している。

飽くことのなき中国のアフリカ進出は,アンゴラから始まって,スーダン,エチオピア,ナイジェリア,タンザニア,ガーナ,トーゴー,カメルーンと続き,難しかったコンゴから,遂に奥地のルワンダまで,いずれも数十億ドルの投資だ。有り余る外貨を資源に注ぎ込む中国の姿勢は,バブル当時の日本が先進国の不動産買いに走って,すべてを失った経験からすると,意欲的に移る。来月は温家宝首相が,アフリカ会議でエジプトに飛ぶ。

今日のその他の世界のニュースは,ウガンダのブジャガリ水力プロジェクトは順調に工事が進捗,パキスタンを訪問中のクリントン長官がカシミール問題で楽観,パキスタンは300MWの燃料費調達失敗で米国が肩代わり,インドのマハラシュトラでフランスが1,650MWのジャイプール原子力準備開始,インドのリライアンス系企業が海外の石炭資源を獲得へ走る,インドネシアで豪企業がスマトラのタパンとジャンビの炭鉱を取得へ,など。


今日の主題

●091030B Rwanda, defenceweb
ルワンダへの投資について中国企業がコンゴとの関連で高く評価
China praises Rwanda's investment potential
http://my.reset.jp/adachihayao/index091030B.htm

http://www.defenceweb.co.za/index.php?option=com_content&task=view&id=4931&Itemid=282
●091030E India, indiajournal
インドのシン首相と温家宝首相の会談で国境など現状維持で更に話し合いと
India, China Agree to Maintain Peace on Border
http://my.reset.jp/adachihayao/index091030E.htm

http://www.indiajournal.com/pages/event.php?id=8872


その他の今日の世界のエネルギー関連ニュース

○091030A Uganda, newvision
ウガンダのブジャガリ水力プロジェクトは順調に工事が進捗
Bujagali power project on track
http://www.newvision.co.ug/D/8/220/699470
○091030C Pakistan, pakobserver
パキスタンを訪問中のクリントン長官がカシミール問題で楽観
War on terror Pakistan success soon: Clinton Kashmir solution to normalize Pak, India ties: Nawaz
http://pakobserver.net/200910/30/news/topstories01.asp
○091030D Pakistan, thenews
パキスタンは300MWの燃料費調達失敗で米国が肩代わり
Pakistan fails to improve power generation capacity
http://www.thenews.com.pk/daily_detail.asp?id=205802
○091030F India, indiajournal
インドのマハラシュトラでフランスが1,650MWのジャイプール原子力準備開始
France to Start Work at Maharashtra Nuclear Power Plant
http://www.indiajournal.com/pages/event.php?id=8842
○091030G India, dnaindia
インドのリライアンス系企業が海外の石炭資源を獲得へ走る
CESC scouting for coal mine overseas
http://www.dnaindia.com/money/report_cesc-scouting-for-coal-mine-overseas_1304771
○091030H Indonesia, newsstore
インドネシアで豪企業がスマトラのタパンとジャンビの炭鉱を取得へ
Indonesian Coal Acquisition
http://newsstore.smh.com.au/apps/previewDocument.ac?docID=GCA01005319ADD


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○全国の電力10社と大手都市ガス4社,全社値上げ,2カ月連続
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20091030/ecn0910301207000-n2.htm
○太陽光発電“暗い”見通し,パネル訪問販売で苦情殺到
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20091029/ecn0910291613002-n2.htm
○アジア,来年5.8%成長,他地域との非連動は否定−IMF
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2009102900517
○2008年度のエネルギー需給実績(速報),6.8%の大幅減
http://www.meti.go.jp/press/20091030002/20091030002.html
○鳩山首相,原子力政策は不可欠,「核燃料サイクル推進したい」
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/091030/env0910301309000-n1.htm
○温暖化対策税の創設要望,環境相,「2兆円前後検討」 
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009103001000430.html
○米上院委員会,温暖化対策法案を来週にも採決へ
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-12207620091030
○世界自然保護基金、長江中下流地域の湿地保護区を高く評価
http://japanese.cri.cn/881/2009/10/30/1s149447.htm


本文

●インドのシン首相と温家宝首相の会談で国境など現状維持で更に話し合いと

A day after he met his Chinese counterpart Wen Jiabao here and discussed border problem and other issues like construction of dam by China on Brahmaputra river, Prime Minister Manmohan Singh said the two leaders agreed that existing mechanisms should be used to resolve all outstanding issues.

インドと中国の間に最近起こってきた問題は,極めて深刻である。アルナチャルプラデシュ(注9)の国境問題,ブラマプトラ河(注6)の中国のダム建設の問題,ダライラマ(注10)のアルナチャルプラデシュ(注9)訪問,更に,アザドカシミールに於けるパキスタンのダムの中国支援の問題,などである。どれ一つとっても,簡単に済みそうな問題ではない。

先月末,2009年10月末,タイのフアヒンで開かれたASEAN首脳会議(注8)には,インドのマンモハン・シン首相(注7)が臨んだが,中国の温家宝首相(注5)も出席するので,インドとしては,マンモハン・シン首相(注7)に大きな期待がかかっていた。どの様な会談が行われたのか,詳報はなかなか届かなかったが,今日の記事で,帰国したマンモハン・シン首相(注7)が,インド国内向けに記者会見に応じている。

マンモハン・シン首相(注7)と温家宝首相(注5)は,とにかく,平和で平穏な解決を行う,既存の外交ルートを使って,問題の解決に努力する,として,早速の中国の楊外相(注11)をデリーに向かわせることにした。マンモハン・シン首相(注7)の説明では,国境問題は平和的な話し合いを続けると合意した上で,アルナチャルプラデシュ(注9)はインドが統括する領土だ,と主張した。

ブラマプトラ河(注6)の中国ダム建設の問題は,ダムは高さ116m,長さ389.5mだが,運用は流れ込み式で分流などの計画はない,中国は水文情報を提供し,今後とも国際河川としても規律を守る,と話し合われたとされた。ダライラマ(注10)は重要な宗教上の賓客だが,チベット問題の騒乱jに発展するような動きは取り締まる,と応じたようだ。

アザドカシミールで中国がパキスタンのダムを支援する問題については,マンモハン・シン首相(注7)は何も具体的には話さなかったと。ただ,国境問題でパキスタンと論争している地域は,インドの総合的な領土である,との主張を繰り返したようだ。とりあえず,両首相の会談は,穏やかにまとめられたわけだが,近く行われる外相会談が注目されることになった。

(注)E (1) 091030E India, indiajourna,(2) title: India, China Agree to Maintain Peace on Border,(3) http://www.indiajournal.com/pages/event.php?id=8872,(4) Date Submitted: Thu Oct 29, 2009,CHA-AM HUA HIN, THAILAND,(5) Wen Jiabao,(6) Brahmaputra river,(7) Prime Minister Manmohan Singh,(8) Association of South East Asian Nations (ASEAN)-India and East Asia Summits,(9) Arunachal Pradesh,(10) Dalai Lama,(11) Chinese Foreign Minister Yang Jiechi,(12)

今日の参考資料

●091030E India, indiajournal
インドのシン首相と温家宝首相の会談で国境など現状維持で更に話し合いと
India, China Agree to Maintain Peace on Border
http://my.reset.jp/adachihayao/index091030E.htm

http://www.indiajournal.com/pages/event.php?id=8872

最近の関連資料

○091027B India, bloomberg
インドと中国のアルンチャルの国境問題でロシアが入って今日会談
India, China Border Dispute May Overshadow Meetings with Russia
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601091&sid=a2g_ZIC7oe4w
○091026C India, ptinews
インドのアルンチャルはシン首相プロジェクトの道路建設など早期着工へ
PM's package in Arunachal to be expedited: Khandu
http://www.ptinews.com/news/347096_PM-s-package-in-Arunachal-to-be-expedited--Khandu
○091022E India, thaindian
インドのマンモハン・シン首相がASEANや中国などと会談のためバンコクへ
Manmohan leaves for Thailand Friday, likely to meet China PM
http://www.thaindian.com/newsportal/business/manmohan-leaves-for-thailand-friday-likely-to-meet-china-pm_100263720.html
○091022G India, beta.thehindu
インドは中国のブラマプトラ河開発に着手したが分水は行わないと言っている
India, China and water security
http://beta.thehindu.com/opinion/op-ed/article36468.ece
○091022I India, dailyindia
インドと中国の間で飛び交って言葉の戦争は危険で両サイドの危機管理が必要
China, India rivalry could spin out of control, warn experts
http://www.dailyindia.com/show/340265.php
○091021D India, morungexpress
インドのアッサム州などがブラマプトラ河上流の中国ダム計画で脅威と
UPA under pressure to act fast on China
http://www.morungexpress.com/regional/35795.html
○091021E India, hindustantimes
インドの州政府首相などが中国はブラマプトラ河にダムは造っていないと説得
No Chinese dam over Brahmaputra PM assures Arunachal
http://www.hindustantimes.com/News/northeastindia/No-Chinese-dam-over-Brahmaputra-PM-assures-Arunachal/Article1-467150.aspx
○091017F Nepal, telegraphnepal
ネパールの中国研究センターはインドが警戒している
China Study Centers could cement Nepal-India-China ties
http://www.telegraphnepal.com/news_det.php?news_id=6466
○091017H Inia, mangalorean
インドの外務省のラオ外務次官が中国との緊張を冷静にと
We need to resolve boundary issue with China: Nirupama Rao
http://mangalorean.com/news.php?newstype=broadcast&broadcastid=150644
●091017L India, sify
インドは中国のブラマプトラ本流ダム開発に打つ手がないかも知れない
Northeast frets, but India can do little on China's Brahmaputra dam
http://my.reset.jp/adachihayao/index091017L.htm
○091016B India, indiatoday.intoday
インドのシン首相がバンコクで温家宝首相とアルンチャルプラデシュの国境問題
Chinese PM to meet Manmohan in Thailand
http://indiatoday.intoday.in/site/Story/66458/LATEST%20NEWS/Chinese+PM+to+meet+Manmohan+in+Thailand.html
●091016D China, zeenews
中国はインドとの問題を孕みながらブラムプトラ河ダムの工事に入る
China building dam on Brahmputra River
http://my.reset.jp/adachihayao/index091016D.htm
●091016H India, expressindia
インドのシン首相のアルンチャル訪問で中国が緊張したがインドは正しいと
India to take Arunachal to right fora
http://my.reset.jp/adachihayao/index091016H.htm


●ルワンダへの投資について中国企業がコンゴとの関連で高く評価

China has invested $50 million in Rwanda so far this year and Chinese companies are looking at a number of power projects to help the central African country meet its energy needs, a Chinese official said. Sun Shuzhong, the Chinese ambassador to Rwanda, said in an interview that the landlocked country's stable political scene, safe reputation and President Paul Kagame's strong leadership made it an attractive place to invest.

中国との関係でルワンダ(注5)が出てくるとは思わなかった。本当は中国とコンゴ共和国(注8)の関係をもっとよく知りたいのだが,中国のルワンダ(注5)への関心は,実はコンゴ共和国(注8)への関心から発展したのだろう。日本政府は今,ルワンダ(注5)仁対してどの様に考えているのだろう,と思いながら。日本の関わりは記事にならなくても,中国との関係はロイターが取り上げる。

ルワンダ(注5)は,東中央アフリカの小国で,ウガンダ,ブルンジ,コンゴ共和国,タンザニアと国境を接している。人口1千万人だが,1994年に部族対立から100万人近い虐殺が出た。私が訪ねていたのは,その前,1993年だったのか。中国は,2009年には,エネルギーなど,50百万ドルを投資している。中国大使(注6)は,カガメ大統領(注7)の強い指導力で,政治的に安定して,安全な環境が保たれている,と語っている。

西隣の広大なコンゴ共和国(注8)には,中国が,60億ドルに上る鉱業権に伴うインフラ協定を持っているが,ルワンダ(注5)の資源の再輸出と関連して,ルワンダ(注5)は中国にとって重要な役割を果たす。中国のアフリカへの介入は,資源に関心を寄せて,人権に無関心,との非難があるが,温家宝首相(注9)は,来月にも,中国-アフリカ首脳会議(注10)でエジプトに向かう。2008年はアフリカへ54.9億ドルの投資を行った。

中国大使(注6)は,資源を獲得するだけではなく,貧困削減に尽くしている,と弁明している。ルワンダ(注5)への外国投資は鉱業で,2008年の最大は分野は,錫石(注11)であった。また,電子部品などに使われるコルタン(注12)やタンタライト(注13)があり,また北部では金鉱が注目を浴びている。ルワンダ(注5)の外貨獲得は,2008年に観光が最大で91.3百万ドルがあるが,続いて鉱業である。

近隣諸国を通しての輸出で,鉱業分野は17%,43.9百万ドルに達し,2007年の30.3百万ドルから,大きく伸びている。中国との二国間貿易では,2008年の95百万ドルに対して,2009年は100百万ドルに達する見込み。1994年のツチ族(注14)とフツ族(注15)の対立で80万人が虐殺された後,カガメ大統領(注7)は,強力な経済成長路線をとって,2008年にはGDPが,11.2%の伸びを見せた。

しかし,カガメ大統領(注7)には,民主主義抑圧への批判が絶えない。中国は,首都キガリ(注18)に2億ドルの会議センターを建設して,中央アフリカの諸国の通信センターとする構想に協力する構えである。また,電力不足気味の首都キガリ(注18)仁対して中国は,電力プロジェクトを視野に入れている。

(注)B (1) 091030B Rwanda, defenceweb,(2) title: China praises Rwanda's investment potential,(3) http://www.defenceweb.co.za/index.php?option=com_content&task=view&id=4931&Itemid=282,(4) Written by Reuters,Thursday, 29 October 2009,(5) Rwanda,(6) Sun Shuzhong, the Chinese ambassador to Rwanda,(7) President Paul Kagame,(8) Democratic Republic of Congo,(9) Premier Wen Jiabao,(10) China-Africa summit,(11) tin ore cassiterite錫石,(12) coltanコロンバイト,(13) tantalite,(14) Tutsis,(15) Hutus,(16) Rwanda scenary, photo source: http://media-cdn.tripadvisor.com/media/photo-s/00/19/52/99/rwanda-view2.jpg,(17) map source: http://www.merriam-webster.com/maps/images/maps/rwanda_map.gif,(18) Kigali,(19)
Shuzhong also said Chinese companies have built 70 % of Rwanda's roads and are looking into green technologies such as solar energy to help solve its power problems.

今日の参考資料

●091030B Rwanda, defenceweb
ルワンダへの投資について中国企業がコンゴとの関連で高く評価
China praises Rwanda's investment potential
http://my.reset.jp/adachihayao/index091030B.htm

http://www.defenceweb.co.za/index.php?option=com_content&task=view&id=4931&Itemid=282

最近の関連資料

●091028G China, finfacts
中国の海外の新興市場への進出についてドイツ連銀がその対応を提言
China's growing ties with emerging markets: What it means for geopolitics
http://my.reset.jp/adachihayao/index091028G.htm
●091027E China, ngrguardiannews
中国とアフリカの関係でナイジェリアの原油などその眞の意図は何か
The truth about China-Africa relations
http://my.reset.jp/adachihayao/index091027E.htm
●091025E China, business-standard
中国のアジア,アフリカ,南米を目指すグローバルな経済政策
ND Batra: China's economic diplomacy
http://my.reset.jp/adachihayao/index091025E.htm
●091021H Africa, allafrica
中国はギニアの軍事政権と70億ドルに上る鉱山事業投資から距離を取り始めた
China's Business Ties to the Loathed Camara Junta Could Quickly Backfire
http://my.reset.jp/adachihayao/index091021H.htm


2009年10月29日 ー エチオピアの道路やダムの動きと天然ガス ー

また今日もアフリカに目が向いてしまった,読者が減るのかなあ。エチオピアは何か神秘に満ちた国,というものが頭に残っている。整った顔立ちの,アフリカの中ではちょっと雰囲気が違う,シバの女王の関係か,或いは,よその先進的な宇宙から,宇宙人がエチオピアに降り立った,という話もある。エチオピアには海港がない,と言うこともあるし,何故中国などがエチオピアに押しかけるのか,人口が8,000万人近いせいか,どうだろう。

もう一つは,ナイル川の上流,青ナイルの源流と言うこともある。エチオピアの中央部を貫流して流れ下る青ナイルは,スーダンのカルツームを通過して流れ下る。古代の通商貿易をモデルにしたシミュレーションゲームに凝ったことがあるが,あの中では,川を遡ってカルツームに行けば,珍しいものが手にはいるので,好んでナイルを遡ったものだ。

エチオピアの首都アディスアベバは,京都によく似ている,というのが私の印象。北山に囲まれた盆地で,ここは京都の北大路,とか考えながら車で走った。北山の近くに行くと,ロバが薪を満載して山を下ってくる,まるで京都の大原の感じ,大原女が頭に野菜を載せて歩く雰囲気が,薪を背負ったロバになぞらえられる。

海港はないが,アディスアベバを中心に,800km以上の鉄道があって,その鉄道が東の小国ジブチに通じ,ジブチの港から紅海を経てアデン湾,更にインド洋にと繋がる。北東のエリトリアとは時々戦争をして,仲がよくない。南東の方向は,あの海賊で騒がしいソマリアである。ソマリア沖には,中国艦隊が,率先して展開した,日本海軍はそれを追っかけた。

中国は何故エチオピアのダムに,大量の投資を行うのであろうか。一つは,アフリカの中でも大きい人口に対する市場としての将来性に魅力はあると思う,でもそれほど大きいとは言えない。青ナイルの下流の領域内には,天然ガスが出ると想定されており,マレーシアのペトロナスが入っているが,これもまだ未知数だ。例えガスが出たとしても,中国に持って帰るには,まだ大変だ。

私は地図を眺めていて,このナイル川上流は,交通が結構大変なのではないか,と感じている。中国企業は,葛州覇水電公司とかシノハイドロとか,皆ダム企業だが,彼等は,エチオピアの道路建設に熱心である。日本も道路には協力しているが,エチオピア政府も,まず道路だ,と言う認識だ。中国が,世界からダルフール問題で指弾されながら,ひつこくスーダンに座り続けるのは,スーダンの原油などの資源と見られている。

スーダンの首都カルツームは,最近,中国資本の影響で,高層ビルが建ち並んでいると言う情報もある。しかし,どうやってカルツームにアクセスするのだろうか。ヌビア砂漠を越えなければ,紅海のスーダン港まで出られない。鉄道もあるようだが,この治安状況では,大変なのではないか。世情の落ちついているエチオピアからジブチ港に出るルートの確保が,中国にとっても重要なのではなかろうか。私の仮説である。


今日の主題

●091029D Ethiopia, af.reuters
エチオピアの道路や水力ダム建設に中国企業が進出
Ethiopia earmarks almost $1 billion for roads
http://my.reset.jp/adachihayao/index091029D.htm

http://af.reuters.com/article/investingNews/idAFJOE59R0FL20091028
●091029F Angola, allafrica
アンゴラの原油は深海ボーリングのヒットで飛躍的な発展が期待される
Nation Enhances Profile With Rising Reserves
http://my.reset.jp/adachihayao/index091029F.htm

http://allafrica.com/stories/200910280274.html


その他の今日の世界のエネルギー関連ニュース

○091029A Philippines, manilastandardtoday
フィリッピンのマニラの給水についてワワ・ダムは日5,000万リッターしかないのか
Is Wawa River capable only of 50 million liters
http://www.manilastandardtoday.com/insideBusiness.htm?f=2009/october/28/business6.isx&d=/2009/october/28
○091029B Laos, nhandan
ラオスへの海外資本投資ではベトナムが水力など14億ドルで第1位
Vietnam remains largest investor in Laos
http://www.nhandan.com.vn/english/business/281009/business_vl.htm
○091029C Ghana, allafrica
ガーナのアコソンボ・ダムの水位低下でブイ・ダム・プロジェクトの効果が期待される
The Bui Dam Project and Effects on the People
http://allafrica.com/stories/200910281066.html
○091029E Cambodia, phnompenhpost
カンボジアの水力ダムへの依存にNGOグループが反対
Groups say reliance on hydro may be harmful
http://www.phnompenhpost.com/index.php/2009102829244/National-news/groups-say-reliance-on-hydro-may-be-harmful.html


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○温暖化対策の新議定書,「年内採択は不可能」,条約事務局長
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091029AT2M2900X29102009.html
○新議定書採択「合意の形成へ引き続き努力」,松野官房副長官
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091029AT3S2900M29102009.html
○住友林業,インドネシアで大規模植林,2019年までに28万ヘクタール
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091029AT1D2704128102009.html
○世界最大のLNG生産設備,カタールで操業開始,年780万トン
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091028AT2M2800V28102009.html
○中国の重慶でアジア最大級の天然ガス田が発見される,1,200億立方メートル
http://www.tokkai.com/news/column/news/1256791027.php


本文

●エチオピアの道路や水力ダム建設に中国企業が進出

Ethiopia has set aside $987 million to build new roads and upgrade dilapidated ones during the 2009/10 (July-June) financial year, the Ethiopian Roads Authority (ERA) said. The landlocked country has spent $3.6 billion over the past 10 years on building 101,359 km (62,940 miles) of asphalt and gravel roads, the ERA said, with just over a third of this provided by the International Development Agency, the European Union and Japan.

エチオピアの地政学的な位置については,少し分かりがたいところがある。ただ,人口7,720万人(2006年世界銀行)と言うことは,アフリカの大国であるが,海港に恵まれず,しかも北のエリトリアとは永年の仇敵であり,南東の海岸のソマリアは,今話題の海賊の問題で,極めて治安が悪い。東のアデン湾に出るジブチとは,唯一の海への出口として,経済的に重要な位置づけだ。

国土面積109.7万平方kmで,エネルギーとして,発電設備は650MWで95%が水力発電,1,330MWへ向かって増設中。南西部低地にある推定4兆立方フィートの天然ガスが開発されようとしている。今日の最初のテーマーは道路網で,中国企業も密接に関係している。エチオピア道路庁ERA(注5)は,2009/10年度道路予算として,987百万ドルを計上,発展の鍵を握る道路の開発に巨額を注ぎ込む。

海に面していないエチオピアは,過去10年の間に,IDA(注7),EU,日本などから全体の3分の一の支援を受けながら,36億ドルを投入,101,359kmの道路を新設してきた。エチオピア政府は,道路網の改善により,北部の観光地の開発や,コーヒーなどの農産物の流通に焦点を当ててきている。外国投資は,エチオピア産の製品の輸出と,原油ガスの包蔵が見込まれる砂漠地域の探査に,関心を向けている。

中国企業,葛州覇水電公司CGGC(注9)は,408百万ドルの水力プロジェクトで協定を結び,シノハイドロ(注10)は,5つの川に5つのダムを建設する,事業費555百万ドルのチェモガ・イエダ水力プロジェクト(注11)の建設に合意している。また,マレーシアのペトロナス(注)は,エチオピアの各地域で,原油ガスの探査を狙っている。チェモガ・イエダ水力プロジェクトは,首都の北299kmのデブレマルコス(注19)にあり,出力250MW。

葛州覇水電公司CGGC(注9)の地点は,ゲレン川(注20)にあり,高さ100mのダムを新たに建設して,既設860MWに,254MWを付加するものだ。エチオピア航空(注14)は,アフリカ大陸の中でも有数の航空会社である。また,850kmの鉄道は,紅海(注15)の近隣国ジブチ(注15)の港に繋がり,エチオピアの唯一の海港の役割を果たしている。

(注)D (1) 091029D Ethiopia, af.reuters,(2) title: Ethiopia earmarks almost $1 billion for roads,(3)
http://af.reuters.com/article/investingNews/idAFJOE59R0FL20091028,(4) Wed Oct 28, 2009 10:55am GMT,By Barry Malone,ADDIS ABABA (Reuters),(5) Ethiopia,(6) Ethiopian Roads Authority (ERA),(7) International Development Agency,(8) birr,0.08$,(9) China Gezhouba Group Company (CGGC),(10) Sinohydro Corporation,中国水利水電集団公司,(11) Chemoga Yeda hydropower project,(12) Petronas,(13) huge Horn of Africa country,(14) Ethiopian Airlines,(15) Red Sea port in neighbouring Djibouti,(16) Prime Minister Meles Zenawi,(17) Ethiopia road map,map source: http://www.ethiopianriftvalleysafaris.com/pics/map2.jpg,(18) http://my.reset.jp/adachihayao/iindex3newsAF081026.htm,(19) Debre Markos,(20) Genale River,(21)

今日の参考資料

●091029D Ethiopia, af.reuters
エチオピアの道路や水力ダム建設に中国企業が進出
Ethiopia earmarks almost $1 billion for roads
http://my.reset.jp/adachihayao/index091029D.htm

http://af.reuters.com/article/investingNews/idAFJOE59R0FL20091028

最近の関連資料

○090926I Ethiopia, allafrica
エチオピア政府が中国企業と120億ドルでダムと風力を支援
Govt Embarks On Power Generation Projects
http://allafrica.com/stories/200909250800.html
○090923H Ethiopia, goodnewsethiopia
エチオピアのEEPCが中国企業とゲネールダワ・ダムなど協定
EEPCo signs accord with Chinese companies to build power projects
http://www.goodnewsethiopia.com/2009/09/22/eepco-signs-accord-with-chinese-companies-to-build-power-projects/
○090826M Africa, hydroworld
エチオピアのテケゼ・ダムが運用を開始
Ethiopia's Tekeze Dam begins generating power
http://www.hydroworld.com/index/display/article-display/9059878487/s-articles/s-hrhrw/s-hydroindustrynews/s-general/s-ethiopia_s-tekeze.html
●080229E Ethiopia, Sudan Tribune
エチオピア政府,中国との協力で,エネルギー強化へ
Ethiopia wants to strengthen energetic cooperation with China
http://www.sudantribune.com/spip.php?article26165


●アンゴラの原油は深海ボーリングのヒットで飛躍的な発展が期待される

Angola's contention for the position of Africa's leading petroleum resource producer gained more points weekend when the country's reserves capacity received a boost with a deepwater hit. French multinational major, Total, announced that its subsidiary TEPA Ltd. and Sociedade Nacional de Combustiveis de Angola (Sonangol EP), made an oil discovery on block 17/06, in the deep waters of the Angolan offshore.

先日来扱っているアンゴラの原油ガスについて,週末にまたビッグニュースである。フランス籍のTOTAL(注5)の子会社TEPA(注6)とアンゴラ国家石油SENANGOL(注7)が,アンゴラ南方沖,ブロック17/06(注8)の深海ボーリングで,原油包蔵に突き当たった。TOTAL(注5)によると,ガーデニア1機(注9)は,ブロック17/06(注8)の深海ボーリングの第1井で,深さ977mの地点である。

このハイドロカーボンの層は,中新生及び漸新生(注10)で,日量4000バレルの容量と推定している,API(注11)は25である。この確認された地点は,ブロック17/06(注8)の北西部分で,第4四半期には,更に探査が続けられる。SENANGOL(注7)が権益を持ち,TEPA(注6)が30%資本でオペレーターである。その他の協力企業は,注13〜16である。

この発見は,アフリカ大陸の2大産油国としてナイジェリアと争っているアンゴラにとっては,より世界から関心を高められるであろう。アンゴラは,現在OPEC(注17)の議長国で,この2年間,治安の悪化しているナイジェリアに替わって,アフリカでの主導権を握ることになる。インドネシアの産油量が衰えた段階で,インドネシアの替わって,OPEC(注17)のメンバーになったものだ。

(注)F (1) 091029F Angola, allafrica,(2) title: Nation Enhances Profile With Rising Reserves,(3) http://allafrica.com/stories/200910280274.html,(4) 28 October 2009,Sopuruchi Onwuka,(5) Total,(6) TEPA Ltd.,(7) Sociedade Nacional de Combustiveis de Angola (Sonangol EP),(8) block 17/06,(9) Gardenia-1,(10) Miocene 中新生 and the Oligocene 漸新生,(11) 25 API° oil during tests,(12) Sonangol Pesquisa e Producao, S.A,(13) SSI Seventeen Limited,(14) ACREP Bloco 17 S.A.,(15) Falcon Oil Holding Angola, S.A.,(16) PARTEX Oil and Gas (Holdings) Corporation,(17) Organization of Petroleum Exporting Countries (OPEC),(18) Block17 location, map source: http://www.total.com/static/fr/medias/topic1966/Total_2007_angola_lng.gif,(19)

今日の参考資料

●091029F Angola, allafrica
アンゴラの原油は深海ボーリングのヒットで飛躍的な発展が期待される
Nation Enhances Profile With Rising Reserves
http://my.reset.jp/adachihayao/index091029F.htm

http://allafrica.com/stories/200910280274.html

最近の関連資料

●091028H Angola, 234next
アンゴラの原油生産でシェブロンが中国との関係など見通しで2011年25%増
Chevron’s Angola output to see a 25% rise by 2011
http://my.reset.jp/adachihayao/index091028H.htm
●091028G China, finfacts
中国の海外の新興市場への進出についてドイツ連銀がその対応を提言
China's growing ties with emerging markets: What it means for geopolitics
http://my.reset.jp/adachihayao/index091028G.htm


2009年10月28日 ー アンゴラの原油ガス資源の将来性大きい ー

運転免許を取って大阪から木曽まで当時の国道を10時間走って帰ったときは,10時間の間,前の車のブレーキ灯ばかり見て走っていて,木曽に到着したときは倒れんばかりだった。慣れてくるに従って,もっと前の車を見るようになり,中国道が渋滞したときは,50台ぐらい前を見ているのと違うかな。レーンの右側一杯を走って前を見ようとする,仕事もアジアばかり見ていると,前の中国製の車に追突しそう。

最近,私の視線がアフリカへ向いてくると,HPの読者ががくんと減った。まだまだアジアにこだわる人が多いのだな,と思ってしまう。全く,バンコクやジャカルタやマニラに座っていて仕事をしていれば,自分の家にいるような気楽さを覚える。アフリカから帰ってきてアジアの町に到着すると,日本に帰ったような気分になってしまう。しかし,アジアの外にはアフリカがあるのだ,と言うことに気が付く人も最近は増えてきた。

2007年10月頃の記事の中に,「日本,中国資源外交に勢い,円借款掲げアフリカへ」,という記事がある。この時初めて日本政府は,アンゴラに対して円借款を供与した。「アンゴラは,原油生産量が1日平均140万バレル(2006年)で全世界の1.84%を占める。今年1月には石油輸出国機構(OPEC)に加入するなど産油国としての地位を確固たるものとしている。メジャーと呼ばれる国際石油資本も開発に参加している。」と書かれている。

アフリカ諸国は弁済能力がない,というのが円借款がなかった理由だが,考えてみれば弁済も何もないほど,アンゴラの原油が将来性を秘めていたわけで,中国は既に内戦が終わる前から,深くアンゴラに入り込んでいた。平成10年と言うと2000年ですか,私たちは道路無償でアンゴラに入っている。当時は何の意味かよく分からなかったが内戦中で危険感一杯だった。先方担当官が来ないので家に行って無理矢理連れ出したことがあった。

あのころに国連軍として中国が入っていたのだろう。キューバの国連部隊が,皆エイズにかかってしまって母国から帰国を拒否され,今でも1,000人規模で旧キューバ兵が残留している,と言う話がある。 今では中国人の技術陣が20万人規模で入っていると言うから驚く。今日の記事の中でも,国際メジャーに混じって,中国企業が存在感を示しており,シェブロンなどは,中国企業とはパートナーを組んで進む,と言わしめている。

ドイツ連銀が,中国の進出について書いているが,結局,既存の西欧グループは,この資源戦争の中で,中国の進出を押さえようと考えるのではなくて,中国企業と如何に競い合って開発を行うか,それが世界の資源開発の隆盛に繋がる,と意見を述べている。昔は私も,雲南省に円借款と共に入っていって,中国企業と共にメコン川を下ってくる,ことを夢見ていたのだが,状況は全く違ってきた。

日本人と中国人と,或いは,日本政府と中国政府と,資源についてどの様に考え方が違うのか,と考え込んでしまう。これから伸びて何処まで需要が大きくなるか分からないからどん欲な中国なのか,日本はもう新たな供給源は不要,と考えているのか。私は,国際メジャーに依存してきた温室育ちの日本ではないか,と思うのだが,商社の資源の人に言わせれば,その様な甘いものではないかも知れない。


今日の主題

●091028G China, finfacts
中国の海外の新興市場への進出についてドイツ連銀がその対応を提言
China's growing ties with emerging markets: What it means for geopolitics
http://my.reset.jp/adachihayao/index091028G.htm

http://www.finfacts.ie/irishfinancenews/article_1018294.shtml
●091028H Angola, 234next
アンゴラの原油生産でシェブロンが中国との関係など見通しで2011年25%増
Chevron’s Angola output to see a 25% rise by 2011
http://my.reset.jp/adachihayao/index091028H.htm

http://234next.com/csp/cms/sites/Next/Money/Business/5474935-147/story.csp


その他の世界のエネルギー関連ニュース

○091028A Myanmar, lankaweb
ミャンマーの中国へのガスパイプラインで反対グループが湖錦濤へ文書
Activists urge to suspend Shwe Pipeline Project in Burma
http://www.lankaweb.com/news/items/2009/10/27/activists-urge-to-suspend-shwe-pipeline-project-in-burma/
○091028B USA,blog.taragana
米国の知的送電網技術でインディアナとオハイオで204百万ドル支出
Power company Duke Energy awarded $204M for ’smart’ grid technology
http://blog.taragana.com/n/power-company-duke-energy-awarded-204m-for-smart-grid-technology-209014/
○091028C India, mangalorean
インドのカルナタカ州でラメッシュの環境相就任で一転水力プロジェクトに遅れ
Karnataka blames Jairam Ramesh for delay in power projects
http://mangalorean.com/news.php?newstype=broadcast&broadcastid=152344
○091028D Indonesia, biz.thestar
インドネシアのスマトラとマレーシアの送電連携で3億ドル支出へ
TNB, Listrik may spend US$300mil on power line
http://biz.thestar.com.my/news/story.asp?file=/2009/10/28/business/4989825&sec=business
○091028E Indonesia, easybourse
インドネシアのタングーLNG基地が中国福建の基地に向けてLNG輸送開始へ
Indonesia Likely To Ship Tangguh LNG Cargo To Fujian This Week
http://www.easybourse.com/bourse/actualite/indonesia-likely-to-ship-tangguh-lng-cargo-to-fujian-GB0007980591-750884
○091028F Vietnam, chinaknowledge
ベトナムのビントウワンの石炭火力で13億ドルのEPCが上海電気へ
Shanghai Electric signs power plant contract with Vietnam Electricity
http://www.chinaknowledge.com/Newswires/News_Detail.aspx?type=1&NewsID=28258


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○インド景気,先行きに不安要素,輸出の減少続く,インフレ懸念も
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20091027D2M2704I27.html
○中国投資CICがカナダの資源会社に投資,モンゴルの炭鉱開発
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20091027D2M2703F27.html
○東芝,リチウムイオン電池の新工場建設を発表,250億円投資
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091028AT3L2803028102009.html
○米国,知的送電網の構築に3,100億円,大統領表明
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091028AT2M2801828102009.html
○米大統領,スーダン制裁を1年延長,積極的に仲介に乗り出す方針
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091028STXKD009728102009.html
○アフガン首都,武装勢力が国連施設に侵入,7人死亡 
http://www.asahi.com/international/update/1028/TKY200910280205.html


本文

●中国の海外の新興市場への進出についてドイツ連銀がその対応を提言

China has developed closer economic and business ties with emerging markets across the globe, raising its profile and enhancing its economic and political clout. Deutsche Bank Research says thus far, China's interests have been driven mainly by its thirst for energy and commodities - - in short, commercially-driven. DBR says it is pointless for traditional powers to try to stop China's growing influence and it would be more productive if traditional powers responded to China's emergence by enhancing their own positive engagements with EM regions.

冒頭に,中国艦隊がアデン湾の海賊対策で出動する写真を載せている。中国は,全世界に亘っての新興市場への経済的政治的な結ぶ付きを強めている。この意図は,長期的にはエネルギーなどの資源を求めるもので,短期的には商業的な意図だ。既存の勢力,西欧の列強は,これを押し止めようと動くべきではなく,既存勢力も競って新興市場に殺到することによって,非常に生産的な動きになるだろう。

購買力平価によるGDP(注9)では,2008年実績の世界シェアーで,中国は,米国の20.6%,欧州の15.7%に次いで第3位を占めてきている。中国の海外投資は,2004年の55億ドルに比べて,2008年では10倍近くの522億ドルに達している。中国はまだ独自の経済圏を創造するまでには至っていないが,その世界的な動きは,世界の成長分野で地政を支配するまでになっている。

中国のアジアに対する影響は大きくなってきており,アジア9カ国への米国の貿易額を超えるまでになっている。2008年に於ける中国の,アジア9カ国への輸出額は,4,280億ドルで,米国の2340億ドルの倍近くに達している。中国は南アジアに対しても影響力を増してきている。インドとの貿易額は2008年で514億ドルでトップ3,パキスタンに対しては武器の供与の他,2009年7月に,5億ドルの借款供与に署名している。

(注)G (1) 091028G China, finfacts,(2) title: China's growing ties with emerging markets: What it means for geopolitics,(3) http://www.finfacts.ie/irishfinancenews/article_1018294.shtml,(4) By Finfacts Team,Oct 27, 2009 - 2:30:30 AM,(5) Chinese naval soldiers and officers,photo source: Photo: Xinhua,Chinese naval soldiers and officers of the Chinese escort flotilla attend the starting ceremony of the 100th escort mission on the Zhoushan missile frigate in the eastern waters of the Gulf of Aden, August 27, 2009. China is participating in the international action against Somali pirates. Photo: Xinhua,(6) Deutsche Bank Research,DBR,(7) EM regions,(8) DBR economist Syetarn Hansakul,(9) GDP (purchasing power parity basis),(10) Asia-9,(11) Chiang Mai Initiative,(12)

今日の参考資料

●091028G China, finfacts
中国の海外の新興市場への進出についてドイツ連銀がその対応を提言
China's growing ties with emerging markets: What it means for geopolitics
http://my.reset.jp/adachihayao/index091028G.htm

http://www.finfacts.ie/irishfinancenews/article_1018294.shtml

最近の関連資料

●091027E China, ngrguardiannews
中国とアフリカの関係でナイジェリアの原油などその眞の意図は何か
The truth about China-Africa relations
http://my.reset.jp/adachihayao/index091027E.htm
○091025D Nigeria, vanguardngr
ナイジェリアの電力を含むインフラ建設に中国企業CGGCが覚書を交わす
FCT, Chinese firm seal pact on housing
http://www.vanguardngr.com/2009/10/23/fct-chinese-firm-seal-pact-on-housing/
●091025E China, business-standard
中国のアジア,アフリカ,南米を目指すグローバルな経済政策
ND Batra: China's economic diplomacy
http://my.reset.jp/adachihayao/index091025E.htm
●091021H Africa, allafrica
中国はギニアの軍事政権と70億ドルに上る鉱山事業投資から距離を取り始めた
China's Business Ties to the Loathed Camara Junta Could Quickly Backfire
http://my.reset.jp/adachihayao/index091021H.htm
○091020A Srilanka, dailynews
スリランカの首相が成都で温家宝首相と会談して中国の支援を要請
China will continue to support Sri Lanka - Chinese Prime Minister
http://www.dailynews.lk/2009/10/20/news25.asp
●091020D China, tehrantimes
中国にとってイランの原油資源と大きな市場は強い関心
Iran is helping China to achieve energy independence
http://my.reset.jp/adachihayao/index091020D.htm


●アンゴラの原油生産でシェブロンが中国との関係など見通しで2011年25%増

Chevron’s crude oil production in Angola, will rise by a quarter in the next two years and it expects new discoveries to boost the country’s oil production further, Ali Moshiri, Chevron’s president for Africa and Latin America said. Chevron is one of Angola’s largest oil producers, responsible for operating oilfields with an output of over 500,000 barrels per day (bpd) of oil in 2008, of which 145,000 bpd was its own equity oil.

先日もギニアに関連してアンゴラ(注6)の現状を見て,内戦後のその変貌ぶりに驚いたばかりである。シェブロン(注5)によると,そのアンゴラ(注6)に於ける原油生産は,次の2年間,2011年には,25%の増産になると予測しており,この伸びは更に続くとしている。シェブロン(注5)は,アンゴラ(注6)に於ける最大の原油生産企業で,日量50万バレルで,資本配分から見ても,2008年で,14万5,000バレルに達する。

新規の,マフメイラ・ノルテ油田(注8)とトンブア-ランダナ油田(注8)が2009年に生産を始め,2011年のピークには,増分日量13万バレルと期待されている。今やアフリカでもアンゴラ(注6),もっとも活躍している国の一つだ。事業費38億ドルのトンブア-ランダナ油田(注8)プロジェクトは,2009年8月に生産を開始,可採埋蔵量3億5,000万バレル,2011年の生産ピークは,10万バレルと想定されている。

シェブロン(注5)によると,アンゴラ(注6)のポテンシャルはまだまだ高く,多くの多国籍企業が開発を行っている。今年,2009年の総生産量は,200万バレルと考えられ,ナイジェリアを抜く可能性がある。現在の企業は,TOTAL(注9),シェブロン(注5),エクソン(注11)の西欧メジャーであるが,中国企業が西アフリカでの投資を増やしつつある。

中国企業にとって,アンゴラ(注6)のような安定した国は,その中国の経済成長から見て,非常に魅力的だろう。中国企業は,原油ガス資源と見れば,何処でも出かけて行く。中国の経済は,原油依存になって来るであろうし,シェブロン(注5)も,中国企業は,資源を追求して行く上で仲間と考えている。これからのアンゴラ(注6)の問題は,経費のかかる沖合探査だが,原油の価格持ち直しが,これを助けてくれるだろう。

2008年12月にバレル32.4ドルまで下がったものが,現在では82ドルまで回復してきており,これがアンゴラの沖合探査に,大いに助けになる。短期的には価格も流動的だが,シェブロン(注5)は長期的視野で探査に取り組む。アンゴラ政府は,天然ガスの重点を移して行くことを視野に入れており,LNGも,年間540万トンが視野に入っている。LNGプロジェクト(注12)は,46%進捗で,運用開始は2012年の予定である。

(注)H (1) 091028H Angola, 234next,(2) title: Chevron’s Angola output to see a 25% rise by 2011,(3) http://234next.com/csp/cms/sites/Next/Money/Business/5474935-147/story.csp,(4) REUTERS,October 27, 2009 11:17PMT,(5) Chevron,(6) Angola,(7) Ali Moshiri, Chevron’s president for Africa and Latin America,(8) Mafumeira Norte and Tombua-Landana,(9) Total,(10) Chevron,(11) Exxon Mobil,(12) Angola Liquefied Natural Gas (LNG),(13) Angola oil block map,map source: http://www.berkeley.edu/news/students/2003/angola/images/oil-reserve-map.gif,(14) Angola oil block,photo source:http://www.offshore-technology.com/features/feature602/feature602-1.html,(15) graph source: http://www.stratfor.com/files/mmf/4/2/42bbdd324fd5bcd0d6e3e0df9ac7e045033f78ec.jpg,(16)

今日の参考資料

●091028H Angola, 234next
アンゴラの原油生産でシェブロンが中国との関係など見通しで2011年25%増
Chevron’s Angola output to see a 25% rise by 2011
http://my.reset.jp/adachihayao/index091028H.htm

http://234next.com/csp/cms/sites/Next/Money/Business/5474935-147/story.csp

最近の関連資料

●091027E China, ngrguardiannews
中国とアフリカの関係でナイジェリアの原油などその眞の意図は何か
The truth about China-Africa relations
http://my.reset.jp/adachihayao/index091027E.htm
○091025D Nigeria, vanguardngr
ナイジェリアの電力を含むインフラ建設に中国企業CGGCが覚書を交わす
FCT, Chinese firm seal pact on housing
http://www.vanguardngr.com/2009/10/23/fct-chinese-firm-seal-pact-on-housing/
●091025E China, business-standard
中国のアジア,アフリカ,南米を目指すグローバルな経済政策
ND Batra: China's economic diplomacy
http://my.reset.jp/adachihayao/index091025E.htm
●091021H Africa, allafrica
中国はギニアの軍事政権と70億ドルに上る鉱山事業投資から距離を取り始めた
China's Business Ties to the Loathed Camara Junta Could Quickly Backfire
http://my.reset.jp/adachihayao/index091021H.htm
○091020A Srilanka, dailynews
スリランカの首相が成都で温家宝首相と会談して中国の支援を要請
China will continue to support Sri Lanka - Chinese Prime Minister
http://www.dailynews.lk/2009/10/20/news25.asp
●091020D China, tehrantimes
中国にとってイランの原油資源と大きな市場は強い関心
Iran is helping China to achieve energy independence
http://my.reset.jp/adachihayao/index091020D.htm


2009年10月27日 ー 中国のアフリカ進出でナイジェリアは争点2分 ー

中国の資源攻勢には,どの国もひとたまりもない。ミャンマーは軍事政権の永続を保証されて,西南部のアラカン州の海港を明け渡して,そこからアラカン沖の天然ガスや,更には中東,アフリカからの原油を,ミャンマー縦断のパイプラインで中国の雲南省に送る構想を実現しつつある。スリランカは,ゲリラ撃滅のための武器を供与して,更に石炭火力発電所を造って,スリランカ南部の港を中国に託する流れである。

アフリカでは,スーダンとアンゴラが内戦時代に中国の介入を受け,その影響で,アフリカに於ける中国進出の拠点を提供している。アンゴラは,国家石油と中国企業の合弁企業を設立して,この企業が,タンザニアなどアフリカ各地で勢力を増している,アンゴラの首都ルアンダには,20万人の中国人が駐在している。スーダンのカルツームは,中国資本で高層ビルが乱立しているという。

先日はまた,軍事革命が起こったばかりのギニアに中国とアンゴラの合弁企業が乗り込んで,GDP総額37億ドルの国に,90億ドルとも言われる巨額の投資を約束して,虐殺を繰り返した,出来たばかりのカマラ軍事政権の経済を支配する状況にある。問題は,中国のナイジェリア進出である。ナイジェリアは1億人以上の人口を有して,アフリカ最大の産油国である,この国抜きに,中国のアフリカ資源戦略は終わらない。

私も2度ほどナイジェリアに足を運んでいるが,大国でポテンシャルは大きく,大いにその将来を期待しているのだが,何しろ大変な国である。何処が大変かと言われても,大変なところが大変なのである。ナイジェリア南部の産油地ではいつもゲリラ攻撃が繰り返されて,それが原油市場の価格を左右することがある。混乱の極み,と言うところだが,そこにまたナイジェリア特有の自尊心の強さが目立つ。

地方に行って,王様に謁見することになったが,こちらからは絶対に握手の手を出さないでくれ,場合によったら刀で切り落とされるかも知れないから,と言われる。破れたソファーに座った王様と謁見した。ホテルにチェックインするときに,前払いで札束が20cmぐらいになる,それを1枚1枚数え初めて,メンバー10人の札束を数え終わって部屋に案内される頃は深夜になっていた。

要は,極めて尊大なのである。このナイジェリアは,ギニアなどと違って既に西欧のメジャーが,しっかりと根を下ろしている。勿論,地元民の反発があって始終パイプラインが爆破されているが,それでも中国企業がここで主導権を握るのは大変だろうと思う。中国企業が,政府から数億ドルの資金を貰ってきているので水力を開発させてくれ,と言ったら,担当次官が,「自分で資金を作るから帰ってくれ」,と言われたとか。

ここがナイジェリアの人々の意見を二分しているところで,ある研究者は,中国の資金には,資金上乗せ,買収汚職,人権侵害などがつきまとうから,交渉に当たっては注意する必要がある,と言う。ある別の研究者は,中国の有り余った外貨をナイジェリアに導入するのは,当然,ナイジェリアにとって大切なことで,民間投資の基盤を整備して,中国資金を受け入れるべきだ,と意見を戦わせている。さすがの中国も,と言う感じ。


今日の主題

●091027E China, ngrguardiannews
中国とアフリカの関係でナイジェリアの原油などその眞の意図は何か
The truth about China-Africa relations
http://my.reset.jp/adachihayao/index091027E.htm

http://www.ngrguardiannews.com/editorial_opinion/article04/indexn2_html?pdate=261009&ptitle=The%20truth%20about%20China-Africa%20relations


その他の世界のエネルギー関連ニュース

○091027A Pakistan, dailytimes
パキスタンのグダワール軍港などの電力でイランが支援表明
Iran may finance three energy projects worth $330 million
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009%5C10%5C27%5Cstory_27-10-2009_pg5_2
○091027B India, bloomberg
インドと中国のアルンチャルの国境問題でロシアが入って今日会談
India, China Border Dispute May Overshadow Meetings with Russia
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601091&sid=a2g_ZIC7oe4w
○091027C Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのユドヨノ大統領が次期五カ年計画の策定に着手
Yudhoyono launches second attempt at five-year economic plan
http://www.thejakartapost.com/news/2009/10/26/yudhoyono-launches-second-attempt-fiveyear-economic-plan.html
○091027D Indonesia, news.stv
インドネシアの気候変動問題に対して日本が40億ドル供与
Japan pledges $4 billion climate change loan to Indonesia
http://news.stv.tv/environment/132564-japan-pledges-4-billion-climate-change-loan-to-indonesia/
○091027F China, newsstore.smh
中国のシノガスがトウバン鉱区で2200mの探査ボーリングを開始
SINO GAS & ENERGY (SINO GAS) COMMENCES DRILLING THE TB-07 WELL
http://newsstore.smh.com.au/apps/previewDocument.ac?docID=GCA01002612SEH
○091027G China, chinaknowledge
中国の江蘇省で200億元の石油化学基地を建設へ
CNPC to build RMB 20-bln petrochemical base in Jiangsu
http://www.chinaknowledge.com/Newswires/News_Detail.aspx?type=1&NewsID=28192
○091027H China, chinaknowledge
中国の2009年9月の電力生産は9.5%伸びて3,203億KWhへ
China's power output up 9.5% in Sep
http://www.chinaknowledge.com/Newswires/News_Detail.aspx?type=1&NewsID=28185
○091027I Bangladesh, bdnews24
バングラデシュの原子力発電開発へのロシアの協力が進捗
Dhaka, Moscow sign N-power protocol
http://bdnews24.com/details.php?id=145599&cid=2


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○国連高官,コペンハーゲン気候変動会議での合意形成に悲観的見方
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK849757620091027
○カナダの石油・ガス業界,エネルギー資産の買収加速か−資金確保で
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aHPj9zt2F7A8
○自動車・電池新時代,カギ握る電池の大容量化,自動車業界に構造変化も
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK031985120091027
○経産省,太陽光など買い取り制度でプロジェクトチーム設置
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/091027/env0910271159001-n1.htm


本文

●中国とアフリカの関係でナイジェリアの原油などその眞の意図は何か

I FEEL duty bound to pen this piece as a rejoinder to Olufemi Oyedele's letter titled 'Who is afraid of China?' (The Guardian, October 8, 2009). Oyedele lives in London and coincidentally, I was on a research tour of England at the time he wrote, gathering materials on an aspect of my research on China's diplomacy bordering on Western responses to China's ascendancy in global affairs.

2009年10月23日の記事で,中国国際集団OGGCが,ナイジェリアの住宅建設,インフラ構築,発電所建設など,広範な資金支援策を手に,ナイジェリア政府と協定を結んだ,と報じられた。中国はナイジェリアの原油獲得に,なりふり構わぬ攻勢をかけてきた。ナイジェリアは西欧のメジャーに支配されてきた過去があり,中国としても,他のアンゴラやスーダン,ギニアなどとは違った力の入れようである。

アフリカ地元の学者達が,中国のアフリカ進出に対して,ケンケンガクガクの議論を戦わせている。今日の記事では,ベニンのイグベニディオン大学(注5)の研究者が,ロンドン滞在のアフリカの他の研究者の主張を,ひどく攻撃している。そのロンドンの研究者の考え方は,余りにも西欧的だ,と言っているところを見れば,アフリカ内部でも中国の経済進出に対して,議論を二分しているようだ。

西欧型のアフリカの学者の言い分は,ナイジェリアは,中国が申し出てきた500億ドルにも達する原油ガス開発に,注意を持って対処し,簡単に応ずるべきではない,と言っている。それは,中国資金の間で横行している,過払いによる利益供与,買収汚職,人権侵害など,到底通常の取引では許容できないような事件がつきまとい,原油価格にもこれらの影響が及びかねない,との懸念である。

これに反論するベニンの大学の研究者は,2007年5月に実際に中国との水力開発の交渉に立ち会った経験を述べている。このとき,ナイジェリア側からは何も言い出さないのに,中国企業の社長は,ナイジェリアに対して何も要求せずに,まず無条件で,中国政府が数億ドルの水力ダムの建設費用の負担を申し出た。そこで,ナイジェリアの担当次官は,いきなり,「結構です,資金調達は我々自身で行います。」,と言い切った。

これ以来,その水力プロジェクトは棚上げされたままだが,実際は,BOTでどうかという持ちかけをするべきだった。それ以降,ナイジェリア政府は,民間企業による開発の環境作りを行っており,このような商取引に従った民間開発は可能な段階に達しており,中国の持つ貿易黒字の使い先に大いに門戸を開くべきだ。中国は疑いもなくアフリカの友人であり,中国の力をアフリカの発展に使うべきだ。

(注)E (1) 091027E China, ngrguardiannews,(2) title: The truth about China-Africa relations,(3) http://www.ngrguardiannews.com/editorial_opinion/article04/indexn2_html?pdate=261009&ptitle=The%20truth%20about%20China-Africa%20relations,(4) By 'Femi Meyungbe-Olufunmilade,(5) Meyungbe-Olufunmilade teaches Political Science at the Igbinedion University, Okada. Edo State,(6) Who is afraid of China? (The Guardian, October 8, 2009),(7) Olufemi Oyedele,(8) China National Offshore Oil Corporation (CNOOC),(9) Chevron,(10) Texaco,(11) Agip,(12) Shell,(13) Total,(14) Adam Blenford,(15) President Paul Kagame of Rwanda,(16) patriotic,愛国者,(17) peonage,日雇労働者,(18) candid,包み隠しのない,(19) penchant,強い志向,(20) Nigerian oil field, photo source: http://www.thewe.cc/contents/more/archive/globalization.html,(21) Nigeria map, map source: http://www.unibenalumniusa.com/i...emid%3D1 ,(22)

今日の参考資料

●091027E China, ngrguardiannews
中国とアフリカの関係でナイジェリアの原油などその眞の意図は何か
The truth about China-Africa relations
http://my.reset.jp/adachihayao/index091027E.htm

http://www.ngrguardiannews.com/editorial_opinion/article04/indexn2_html?pdate=261009&ptitle=The%20truth%20about%20China-Africa%20relations

最近の関連資料

○091025D Nigeria, vanguardngr
ナイジェリアの電力を含むインフラ建設に中国企業CGGCが覚書を交わす
FCT, Chinese firm seal pact on housing
http://www.vanguardngr.com/2009/10/23/fct-chinese-firm-seal-pact-on-housing/
●091025E China, business-standard
中国のアジア,アフリカ,南米を目指すグローバルな経済政策
ND Batra: China's economic diplomacy
http://my.reset.jp/adachihayao/index091025E.htm
●091021H Africa, allafrica
中国はギニアの軍事政権と70億ドルに上る鉱山事業投資から距離を取り始めた
China's Business Ties to the Loathed Camara Junta Could Quickly Backfire
http://my.reset.jp/adachihayao/index091021H.htm
○091020G Zambia, lusakatimes
ザンビア大統領が中国のCCSプラントなどインフラ支援に感謝
Government appreciates Chinese investments ? RB
http://www.lusakatimes.com/?p=19041
○090930H China, chinaknowledge
中国企業がエチオピア南部の225MW水力開発で協定に署名
China Gezhouba inks US$451.06-mln deal with Ethiopia
http://www.chinaknowledge.com/Newswires/News_Detail.aspx?type=1&NewsID=27520


2009年10月26日 ー ベトナム南部の大規模石炭火力コンプレックス ー

今日は大阪で会合があって慌てていてゴメン。鳩山イニシャティブによるインドネシアの気候変動支援について,ロイター電は40億ドルと報じているし,日経は4億ドルと報じているし,混乱。最近は中国のイニシャティブが数十億ドル規模なので,ロイターも桁を間違えたか,それにしても4億ドル,350億円は少ない気がする,小規模水力発電所を造るのがやっとで,原子力までは手が届かない,イニシャティブと言わなければ良かった。

昔,東京電力の友人が,ベトナムの石炭火力はそのうち南まで来まっせ(大阪弁だったかな),と言っていたが,あれから10年,ベトナムも南部の石炭火力を造り始めた,とりあえず,1,244MW,最終規模の4,400MWのビンタン石炭火力コンプレックスである。海外電力調査会も4月に情報を流しているが,中国の南方電網や三菱商事も出資する,とされている国際一大プロジェクトである。

位置は地図上で正確に押さえられないが,ホーチミンから140km東の海岸だから,大体,原子力発電所候補地の少し西のようだ。既に北では,中国企業の上海電気集団が,EPCコントラクターとして働いているが,今回のビンタン第2石炭火力は,この上海電気集団が,13億ドルという事業費でEPC契約を,EVNとの間で,昨日,2009年10月23日,署名したようだ。

北の産炭地から遠く離れた南部に於ける石炭火力,場合によっては輸入石炭も視野に入れていること,中国企業が本格的にベトナムの電源開発に進出してきたこと,EPCという近代的な契約方式であること,南の原子力候補地点の近くで,大規模電源立地に関して,民意を図っていることなど,今までにない開発の特徴を持っていると思う。


今日の主題

●091026B Vietnam, vietnamnews
ベトナムの1,224MWビンタン石炭火力を1億ドルで中国企業がEPC契約
Chinese win $1.3b thermo-power bid
http://my.reset.jp/adachihayao/index091026B.htm

http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=05ECO241009


その他の世界のエネルギー関連ニュース

○091026A Vietnam, vietnamnews
ベトナムは多目的ダムを活用して灌漑用水供給の効率化を目指す
Multi-purpose use of water to boost irrigation strategy
http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=03AGR241009
○091026C India, ptinews
インドのアルンチャルはシン首相プロジェクトの道路建設など早期着工へ
PM's package in Arunachal to be expedited: Khandu
http://www.ptinews.com/news/347096_PM-s-package-in-Arunachal-to-be-expedited--Khandu
○091026D Indonesia, The Jakarta Post
日本政府は鳩山イニシャティブで40億ドルをインドネシアの気候変動へ
Japan pledges $4 billion climate change loan to Indonesia
http://news.stv.tv/environment/132564-japan-pledges-4-billion-climate-change-loan-to-indonesia/


今日の日本語エネルギーニュース

○中国の高速鉄道,川重系車両を採用,北京―上海,2011年にも走行
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091026AT2M2303B25102009.html
○安価な石炭でコークス,神鋼が研究,独自成分添加し高強度
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091026AT1D0400325102009.html
○地球温暖化対策,インドネシアに4億ドル,鳩山首相,円借款供与を検討
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20091026ddm002040171000c.html


本文

●ベトナムの1,224MWビンタン石炭火力を1億ドルで中国企業がEPC契約

The Electricity of Viet Nam Corporation (EVN) yesterday signed a US$1.3 billion agreement with China’s Shanghai Electric Corporation (SEC) to build the main structure of the Vinh Tan 2 Thermo electric Plant. The construction, including a coal loading wharf that will serve the whole Vinh Tan thermo-electric complex, will be carried out by the Chinese contractor under an Engineering-Procurement-Construction (EPC) agreement.

このプロジェクト,ベトナム南部沿岸の1,244MWのビンタン石炭火力(注7)は,いろいろな意味で,ベトナムの石炭火力の一時代を画するプロジェクトだとも言える。北部の石炭生産地から離れて建設されること,中国企業が本格的に乗り出してきたこと,近代的なEPC契約(注8)を取り入れていること,原子力計画地点から比較的近いことで,大規模な石炭火力コンプレックスを建設して民意を図っていること,など。

このビンタン石炭火力(注7)については,私のHPでも,2009年3月11日に取り上げていて,ニソン第1石炭火力,モンドウオン第1石炭火力,デュエンハイ第1石炭火力などと共に,EVN(注5)が3,800MW,4地点2009年内着工を目指している一つの地点だ。また,4月に海電調がメモを公表しているが,総出力は4,400MWで,中国南方電網や三菱商事,香港のCLPなどの資本も動いている。

EVN(注5)は,ビンタン第2石炭火力(注7)のEPC契約(注8)について,総額13億ドルでもって,中国の上海電気SEC(注6)との契約を,昨日,2009年10月23日に署名した。この契約は,ビンタン石炭火力コンプレックス全体への石炭供給のための埠頭工事も含むものだ。このビンタン第2石炭火力(注7)の計画は,2台のタービンで出力合計,1,244MWで,年間発生電力は75〜80億KWh,2013年の完成を目指す。

この上海電気(注6)は既にベトナム北部で,クワンニン第1,クワンニン第2石炭火力(注10)の建設に従事している。ビンタン石炭火力コンプレックス全体の場所は,ビントウアン県,トウイホン地区,ビンタン村(注11)に位置して,全部完成すれば,4,400MWの大規模石炭火力となり,現在では,2015年の完成を目指している。

(注)B (1) 091026B Vietnam, vietnamnews,(2) title: Chinese win $1.3b thermo-power bid,(3) http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=05ECO241009,(4) (24-10-2009),HA NOI,(5) Electricity of Viet Nam Corporation (EVN),(6) Shanghai Electric Corporation (SEC),(7) 1,224MW Vinh Tan 2 Thermo electric Plant,(8) Engineering-Procurement-Construction (EPC),(9) EVN general director Pham Le Thanh,(10) Quang Ninh 1 and Quang Ninh 2 thermo-electric plants,(11) Vinh Tan Commune, Tuy Phong District in the central coastal province of Binh Thuan,(12) Binh Thuan coast photo source: http://anchoigiaitri.vn/page/UserFile/Relax/Business/1504/Avatar/binhthuan.jpg,(13)

今日の参考資料

●091026B Vietnam, vietnamnews
ベトナムの1,224MWビンタン石炭火力を1億ドルで中国企業がEPC契約
Chinese win $1.3b thermo-power bid
http://my.reset.jp/adachihayao/index091026B.htm

http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=05ECO241009

最近の関連資料

●091017A Vietnam, vietnamnews
ベトナムの2009年内2,969MW新規運転開始に赤信号
to bring on line an additional 2,969MW of capacity this year
http://my.reset.jp/adachihayao/index091017A.htm
○090920B Vietnam, thanhniennews
ベトナムの北部のマオケ火力などに中国輸銀が借款供与へ
Chinese bank to fund shipyard expansion, power plant
http://www.thanhniennews.com/business/?catid=2&newsid=52538
●090803B Vietnam, thanhniennews
ベトナム北部の石炭火力を中国企業が430百万ドルで受注
China’s Wuhan Kaidi to build Vietnam power plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090803B.htm
●090803B Vietnam, thanhniennews
ベトナム北部の石炭火力を中国企業が430百万ドルで受注
China’s Wuhan Kaidi to build Vietnam power plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090803B.htm
●090803D Vietnam, thanhniennews
ベトナム中部の1200MWのブンアン石炭火力でEPC契約
WorleyParson win consulting contract for Vietnam power plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090803D.htm
●090619A Vietnam, thanhniennews
ベトナムのEVNが2009年内に1,100MWの6発電所を投入へ
Six new plants set for national power grid link
http://my.reset.jp/adachihayao/index090619A.htm


2009年10月25日 ー 中国のアフリカ資源などのシーレーン確保 ー

昨日,友人と世界地図を広げて酒を飲んでいたが,スリランカの南端,ハンバントタ海港が,如何に重要な位置を占めているかと言うことを,改めて確認すると同時に,中国の内戦中からの,このハンバントタ海港を確保するための,中国の遠謀深慮に驚かされる。日本政府も,スリランカには一生懸命だったけれども,日本は,よく考えてみれば,少し間が抜けたような,とんまな役割だった。

日本が,明石代表を現地に送って,反乱軍との仲介を行っている最中に,中国はどんどん政府軍に武器を供与して,北部の反乱軍の撃滅を後押ししていたわけだ。撃滅に成功したスリランカ政府は,Jパワーが放棄し,日本から奪い取った,中国の石炭火力の起工式で,大統領顧問の弟を送って,中国こそ,スリランカの最大の関係者,と持ち上げている。

中国は,石炭火力,高速道路,経済特区,港の整備にと,10億ドル以上をかけて,ハンバントタ海港を,将来の中国の空母の寄港地として獲得し,中東,アフリカからの資源輸送のシーレーンを確保する意図である。今日は時間がなくて地図をお見せできないが,スリランカは,中東とアフリカからのシーレーンを受けて,これをマラッカ海峡と,ミャンマーのアラカンの港に振り分ける,極めて重要な位置にある。

今日の記事は,中国の海外進出,資源獲得作戦,などに関して,米国の民間軍事専門の大学,ノルウイッチ大学の教授が,その最近の動向を探った記事である。インドのビジネススタンドに再録されたのが面白い。中国がその成長する経済力を武器に,特に,アフリカ,南米,アジアに向けて,友好外交を展開している。1978年に開放経済に踏み切リ,海外通商の額は,10年で70倍,2008年には2.56兆ドルに到達している。

この20年間,年率平均9%の成長を続け,長期的視野に立って,死にものぐるいで,金属や天然資源への獲得に走っている。驚くには当たらないが,中国は,友好国の港各地に,情報収集機能や荷扱い機能を付加させ,アジア,アフリカ,中東からの物流を滞らせることのないよう,海上ルート,シーレインの確保に走っている。中国とアフリカの通商額は,年額で730億ドルにも達している。

アフリカの相手国は主として,アンゴラ(注8),赤道ギニア(注9),ナイジェリア(注10),コンゴ共和国(注11),スーダン(注12)で,米国に次いで2番目である。アフリカ諸国は,中国の安価な品物,直接投資,鉄道や道路やダムや学校や病院のインフラ支援を,何のひも付きもなく,人権にこだわることなく実施していることを歓迎している。中国の援助は,各国が断れないほど魅力的なものが多い。

長期に亘る通商と開発機会をもたらす援助パッケージで,権威を振り回す政権への外交的支援,武器援助,また時には債務放棄なども含ませている。最近のミャンマーでは,水力,原油,ガスの共同開発を行っている。2009年3月には北京で両国の間で,29億ドルに上るパイプラインの建設が合意され,これは,中東やアフリカからの原油の輸入も可能にするものだ。

今日の主題

●091025E China, business-standard
中国のアジア,アフリカ,南米を目指すグローバルな経済政策
ND Batra: China's economic diplomacy
http://my.reset.jp/adachihayao/index091025E.htm

http://www.business-standard.com/india/news/nd-batra-chinas-economic-diplomacy/374169/


その他の世界のエネルギー関連ニュース

○091025A Pakistan, thenews
パキスタンの電力対策に米国は詳細触れず350百万ドル支援
US may invest $350m in energy sector
http://www.thenews.com.pk/top_story_detail.asp?Id=25184
○091025B Philippines, newsinfo.inquirer
フィリッピンのネグロスで日本基金のADB支援で農村へ電灯が
Negros villages get ‘green’ electricity
http://newsinfo.inquirer.net/inquirerheadlines/regions/view/20091025-232084/Negros-villages-get-green-electricity
○091025C Philippines, business.inquirer
フィリッピンのエネルギー省が水力など4,042MWの再生可能エネルギー承認
Gov’t awards 87 renewable energy contracts
http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20091023-231924/Govt-awards-87-renewable-energy-contracts
○091025D Nigeria, vanguardngr
ナイジェリアの電力を含むインフラ建設に中国企業CGGCが覚書を交わす
FCT, Chinese firm seal pact on housing
http://www.vanguardngr.com/2009/10/23/fct-chinese-firm-seal-pact-on-housing/
○091025F Indonesia, biz.thestar
インドネシアのスマトラとマレー半島を結ぶ電力系統の開発にTNB協力
TNB’s joint venture operational by 2015
http://biz.thestar.com.my/news/story.asp?file=/2009/10/24/business/4965950&sec=business
○091026G China, news.xinhuanet
中国の三峡ダムが下流の渇水対策のために貯水計画を修正へ
China reschedules Three Gorges reservoir plan for drought-hit downstream
http://news.xinhuanet.com/english/2009-10/24/content_12315814.htm
○091025H China, turkmenistan
中国へトルクメンジスタンからのパイプラインが完成
Turkmenistan completes construction of its section of pipeline to China
http://www.turkmenistan.ru/?page_id=3&lang_id=en&elem_id=15793&type=event&sort=date_desc


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○日本とメコン川流域5カ国,経済・産業分野連携で合意
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091025AT2C2400624102009.html
○ASEAN共同体,首相が支持表明へ,首脳会議
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091025NT000Y39424102009.html
○東芝・三菱重工・日立,小型原子炉に参入 新興国も開拓
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091025AT1D2307L23102009.html
○中印の国境問題,話し合いを継続,首相会談で合意
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091025AT2M2402U24102009.html
○カンボジア,フン・セン首相「タクシン氏、経済顧問に」,タイと対立深刻
http://mainichi.jp/select/world/news/20091024ddm007030138000c.html
○中国ルート,ロシア国内は完工,東シベリア原油の油送管
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/091025/erp0910251255006-n1.htm


本文

●中国のアジア,アフリカ,南米を目指すグローバルな経済政策

China is using its growing trade power to enhance its global influence, especially in Africa, Latin America and Asia, where it is perceived as an all-weather friend. Since opening up its economy in 1978, China’s foreign trade has been growing by leaps and bounds. In 2008, its foreign trade volume exceeded $2.56 trillion?70 times more than what it was 10 years ago, according to the US-China Business Council. China has now become the world’s largest exporter, beating Germany, reported the World Trade Organization.

中国の海外進出,資源獲得作戦,などに関して,米国の民間軍事専門の大学,ノルウイッチ大学の教授が,その最近の動向を探った記事である。インドのビジネススタンドに再録されたのが面白い。中国がその成長する経済力を武器に,特に,アフリカ,南米,アジアに向けて,友好外交を展開している。1978年に開放経済に踏み切リ,海外通商の額は,10年で70倍,2008年には2.56兆ドルに到達している。

この20年間,年率平均9%の成長を続け,長期的視野に立って,死にものぐるいで,金属や天然資源への獲得に走っている。驚くには当たらないが,中国は,友好国の港各地に,情報収集機能や荷扱い機能を付加させ,アジア,アフリカ,中東からの物流を滞らせることのないよう,海上ルート,シーレインの確保に走っている。中国とアフリカの通商額は,年額で730億ドルにも達している。

アフリカの相手国は主として,アンゴラ(注8),赤道ギニア(注9),ナイジェリア(注10),コンゴ共和国(注11),スーダン(注12)で,米国に次いで2番目である。アフリカ諸国は,中国の安価な品物,直接投資,鉄道や道路やダムや学校や病院のインフラ支援を,何のひも付きもなく,人権にこだわることなく実施していることを歓迎している。中国の援助は,各国が断れないほど魅力的なものが多い。

長期に亘る通商と開発機会をもたらす援助パッケージで,権威を振り回す政権への外交的支援,武器援助,また時には債務放棄なども含ませている。最近のミャンマーでは,水力,原油,ガスの共同開発を行っている。2009年3月には北京で両国の間で,29億ドルに上るパイプラインの建設が合意され,これは,中東やアフリカからの原油の輸入も可能にするものだ。

スリランカ北部の氾濫が鎮圧されてからは,スリランカと中国の関係は急激に進んだ。まず,他国に先駆けて,中国の経済特区開発の権利を認めた。2009年8月には,コロンボ-カツナエイク高速道路(注13)及びハンバントタ港改良工事(注14)で,350百万ドルの協定を成立させている。このハンバントタ港(注14)では,10億ドルを投じて,インド洋を巡回する中国海軍の寄港地とすることも進めている。

このハンバントタ港改良工事(注14)は2007年に約束されたものだが,それ以来,中国は内戦中のスリランカ政府に,武器援助や外交的支援を続けてきた。中国による石炭火力の起工式では,大統領の弟(注15)が出席して,中国は最大の友人,と賞賛しているし,中国側は仏像と共に高僧(注18)を伴って,最大の友好表現を行っている。オーストラリアとの41億ドルLNG取引も,注目を引いた。

オーストラリアは,中国の反対するウルグイ代表(注22)にビザを与え歓迎し,中国の圧力に屈しなかったが,LNG契約があり,内心は恐れていたはずだ。中国は,タイ湾,チベット,新疆ウイグル自治区の問題があって,中国は折れた形だが,リオティント(注23)の買収を阻止されたときは,スパイ容疑で社員を拘留して報復した。オーストラリアもインドも,この中国の強大な力には,対応で混乱せざるを得ない。

(注)E (1) 091025E China, business-standard,(2) title: ND Batra: China's economic diplomacy,(3) http://www.business-standard.com/india/news/nd-batra-chinas-economic-diplomacy/374169/,(4) Nd Batra,a professor, communications and diplomacy, at Norwich University, October 25, 2009, 0:33 IST,(5) US-China Business Council,(6) World Trade Organization,(7) listening posts,情報収集場所,(8) Angola,(9) Equatorial Guinea,(10) Nigeria,(11) Republic of Congo,(12) Sudan,(13) Colombo-Katunayake Expressway,(14) Hambantota Bunkering Project,(15) Presidential Advisor Basil Rajapaksa,(16) President Mahinda Rajapaksa,(17) Shaolin Temple,(18) chief priest Ven Shi Yongxin,(19) Dalai Lama,(20) China-Australia $41-billion liquefied natural gas deal,(21) Vice Minister He Yafei,(22) exiled Uighur leader Rebiya Kadeer,(23) Rio Tinto,(24) Shanghai-based executive Stern Hu,(25) Angpla photo source: http://alambamento.files.wordpress.com/2009/07/p135912-angola-luanda_angola1.jpg,(26) Hambanton photo source: http://www.dailynews.lk/2009/01/08/z_p-vii-H%92tota.jpg,(27)

今日の参考資料

●091025E China, business-standard
中国のアジア,アフリカ,南米を目指すグローバルな経済政策
ND Batra: China's economic diplomacy
http://my.reset.jp/adachihayao/index091025E.htm

http://www.business-standard.com/india/news/nd-batra-chinas-economic-diplomacy/374169/

最近の関連資料

●091021H Africa, allafrica
中国はギニアの軍事政権と70億ドルに上る鉱山事業投資から距離を取り始めた
China's Business Ties to the Loathed Camara Junta Could Quickly Backfire
http://my.reset.jp/adachihayao/index091021H.htm
○091020A Srilanka, dailynews
スリランカの首相が成都で温家宝首相と会談して中国の支援を要請
China will continue to support Sri Lanka - Chinese Prime Minister
http://www.dailynews.lk/2009/10/20/news25.asp
●091020D China, tehrantimes
中国にとってイランの原油資源と大きな市場は強い関心
Iran is helping China to achieve energy independence
http://my.reset.jp/adachihayao/index091020D.htm
○091020G Zambia, lusakatimes
ザンビア大統領が中国のCCSプラントなどインフラ支援に感謝
Government appreciates Chinese investments ? RB
http://www.lusakatimes.com/?p=19041
○091014N China, bloomberg
中国が電力などを含む90億ドルの投資を行うとギニア側が発表
China to Invest as Much as $9 Billion in Guinea, Minister Says
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601087&sid=akzk9.ar00X0
○091007B Equador, google
エクアドルの1,500MW水力にシノハイドロが85%資本参入
Ecuador, Sinohydro in 2 bln dlr power plant deal
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5jtG39NFFUqDmh4HM4msyuv3bTlJg
○090930H China, chinaknowledge
中国企業がエチオピア南部の225MW水力開発で協定に署名
China Gezhouba inks US$451.06-mln deal with Ethiopia
http://www.chinaknowledge.com/Newswires/News_Detail.aspx?type=1&NewsID=27520
●090925G China, business.asiaone
中国の政府系ファンドが世界の資源への投資を拡大
China sovereign fund boosts resource interests
http://my.reset.jp/adachihayao/index090925G.htm
●090811A Srilanka, nation
スリランカのノロチョライ石炭火力は新しい時代の訪れ
Norochcholai to herald new power era To add 900 MW to National Grid by 2011
http://my.reset.jp/adachihayao/index090811A.htm
○090726C Srilanka, hindu.com
スリランカに対して中国輸銀が北部地域の復興支援を申し出
China EXIM bank to assist in development of Sri Lanka's north
http://www.hindu.com/thehindu/holnus/000200907111570.htm


2009年10月23日 ー JBICと東芝がインド洋物流作戦開始 ー

今日の東芝のインドのチェンナイ重電工場建設の記事を見ていて,いろいろなことが頭を過ぎる。最初に思ったのは,なぜチェンナイ,ムンバイ近辺ではないのか,それは日本政府が支援している,デリー・ムンバイ物流作戦には乗らないのか,という点,チェンナイは,物流としてハブの役割を果たしているのか,と思って,地図を開いてみた。チェンナイは,おそらく,インドシナ-インド大陸の物流作戦に乗っているのか,と考えた。

ベトナムのダナンから西へ山を越えてラオスに入り,メコン河の橋を渡って,バンコクに入り,タイの西岸からアンダマン海とベンガル湾を真っ直ぐに西に走ってチェンナイに達する,と言うことか。その途中に,インド領であるアンダマン諸島があり,ここではインド企業による原油ガス探査が進んでいる。この航路の殆どはインド領海内である。しかし,ミャンマーのアラカン沖で,中国の画する原油ガス・ルートと交差する。

ここで,日本政府の進める,メコン流域-インド大陸の物量作戦と,JBICが主導する,環境投資支援イニシアティブLIFEとが繋がる。このライフは,アジアを中心とした途上国を対象に途上国政府及び民間セクターを支援,2年で50億ドルを目処に,主要分野として,発電事業,特に高い熱効率の石炭火力発電所等,と書かれていて,賢人が既に東芝のチェンナイ工場を頭に描いていたのだろう。

インドの電源開発は急を告げている。9地点以上の大規模石炭火力UMPPを掲げて,石炭火力開発を推進しているが,インドの国営重電メーカーBHELの製造能力には疑問があり,工程の遅れの原因の一つは,火力機器の遅れだという。また,気候変動と連動して,JICAなども,インドの発電所の効率化に協力しており,東芝の超臨界機器への関心は高く,東芝のインドへの参入は,まさに時宜を得ている。

東芝は,コルカタ付近の揚水発電所でも,JBICと連携してインドの揚水発電機器に実績があり,チェンナイ工場の火力機器から,インド北辺の大規模水力開発への参入も視野に入れているだろう。更に,東芝は,ウエスティングハウスを傘下に置いており,これから始まるインドの原子力開発にも一役買って欲しい。今や,GE-日立が,ムンバイ周辺で大活躍だが,開発量を考えると,まだ拡大の余地がある。

中国のアフリカ資源大作戦や,ミャンマー縦断のエネルギー回廊,インド洋を横断しての,真珠の首飾り作戦,などを見ていると,日本は国家的な意志がなかなか現実のプロジェクトに反映してこない,と憂うることもあったが,このようなメコン流域横断物流,ベンガル湾横断物流,などを見ていると,官民一体となった動きが,これからも期待できそうだ。JBICに一つの大きな役割を期待する。


今日の主題

●091023C India, machinist
インドのチェンナイに建設する東芝の重電工場へJBICが90百万ドル
Toshiba JSW gets US$90 million loan from JBIC for Chennai facility
http://my.reset.jp/adachihayao/index091023C.htm

http://machinist.in/index.php?option=com_content&task=view&id=2403&Itemid=2


その他のアジアのエネルギー関連ニュース

○091023A Vietnam, nwasianweekly
ベトナムと中国の首相が南シナ海の国境問題で穏やかな対話をと
China, Vietnam pledge to deal with border disputes
http://www.nwasianweekly.com/2009/10/china-vietnam-pledge-to-deal-with-border-disputes/
○091023B Pakistan, dailytimes
パキスタンのWAPDAが水力開発で官民協力態勢を提案
‘WAPDA to spot potential hydel projects’
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009%5C10%5C23%5Cstory_23-10-2009_pg7_38
○091023D India, telegraphindia
インドのAP州のポラバラン多目的ダムの紛争はオリッサ高裁の手に
Orissa HC admits dam dispute petition
http://www.telegraphindia.com/1091023/jsp/nation/story_11647544.jsp
○091023E Climate Change,greenmuze
英国気象庁が50年以内の摂氏4度上昇の影響を双方向地図に
Climate Change Interactive Map
http://www.greenmuze.com/climate/heat/1710-climate-change-interactive-map.html
○091023F Brazil, engineeringnews
ブラジルは2030年までに240億ドルを投じて原子力拡充
As South African programme languishes, ?Brazil attracts interest from nuclear majors
http://www.engineeringnews.co.za/article/as-sa-programme-languishes-brazil-attracts-interest-of-the-nuclear-power-majors-2009-10-23


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○NY原油82ドルまで上昇,ドル安で1年ぶり高値水準
http://www.zakzak.co.jp/economy/investment/news/20091022/inv0910221219000-n1.htm
○中印,温暖化対策で協力協定,途上国の利益擁護狙う
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20091022D2M2202122.html
○東京モーターショー開幕,「エコ」と「走り」アピール
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091023AT1D220C123102009.html
○ロシア,資源狙い攻勢,オホーツク海の大陸棚延長申請へ
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091023AT2M2202022102009.html
○日経社説,中国経済の回復は道半ば,景気刺激策が支え
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20091022AS1K2200522102009.html
○タイでASEAN首脳会議開幕,人権改善へ初の諮問機関
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102301000441.html
○世界経済のカギ握る中国,13億人の「消費パワー」どこまで
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/091022/fnc0910222213025-n1.htm
○欧州,原発回帰,環境面など評価,世論は懐疑的
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200910230008o.nwc


本文

●インドのチェンナイに建設する東芝の重電工場へJBICが90百万ドル

Toshiba JSW Turbine and Generator Pvt. Ltd. (Toshiba JSW), a joint venture between JSW Group and Toshiba Corporation of Japan, today signed an agreement with the Japan Bank for International Cooperation (JBIC), the international wing of the Japan Finance Corporation for a US$90 million loan.

今日のこの,東芝がチェンナイに重電工場を建設する,と言う報道を見ていて,いろいろな思いが交錯する。インドの重電能力不足,石炭火力の超臨界と効率,日本政府の環境投資支援イニシアティブ,ベトナムからバンコクへの回廊作戦,インドシナとインド大陸を結ぶ物流作戦など。この東芝のプロジェクトは,これらのいろいろな思いを載せた一大構想の重要なキーなのだろう,JBICの描くアジア戦略か。

東芝(注7)と日本製鋼所JSW(注6)の合弁企業,東芝JSW(注5)が,2009年10月23日,国際協力銀行JBIC(注8)との間で,90百万ドルの借款契約に署名した,と報じられた。この借款は,現在進行中の,タミルナド州のチェンナイに於ける蒸気タービンと発電機の工場建設に使われる。東芝JSW(注5)は,2011年の工場運用開始を目標に,2014年までに500人の従業員を雇用すべく,準備を進めている。

この工場プロジェクトの建設費は,22億ルピー,約50百万ドル相当,で,タービンと発電機の設計,製造,市場開拓,維持管理を包含する。JIBIC(注8)のローンは,日本政府が,2009年3月に起案した,環境投資支援イニシアティブ,LIFEに基づくものだが,東芝JSW(注5)は,インドの急激な電源開発を支えたい,としている。

東芝JSW(注5)は,2008年9月,大規模及び中規模,即ち,500〜1,000MWで,効率を大幅に改善できる超臨界火力機器の製造と市場開拓を狙って,合弁,設立されたものだ。資本は,東芝(注7)が75%,JSW(注6)が20%,日本製鋼(注12)が5%,となっている。東芝JSW(注5)は,2009年7月,タミルナド州政府と覚書を交わし,チェンナイ(注10)に敷地を確保して,準備を開始している。

(注)C (1) 091023C India, machinist,(2) title: Toshiba JSW gets US$90 million loan from JBIC for Chennai facility,(3) http://machinist.in/index.php?option=com_content&task=view&id=2403&Itemid=2,(4) Written by Krishna Kumar,Friday, 23 October 2009,Chennai,(5) Toshiba JSW Turbine and Generator Pvt. Ltd. (Toshiba JSW),(6) JSW Group,(7) Toshiba Corporation,(8) Japan Bank for International Cooperation (JBIC),(9) Japan Finance Corporation,(10) Chennai, Tamil Nadu,(11) LIFE (Leading Investment to Future Environment) Initiatives,(12) JSW Steel,(13) table source: http://www.jbic.go.jp/ja/about/news/2008/0316-01/1.pdf,(14)

今日の参考資料

●091023C India, machinist
インドのチェンナイに建設する東芝の重電工場へJBICが90百万ドル
Toshiba JSW gets US$90 million loan from JBIC for Chennai facility
http://my.reset.jp/adachihayao/index091023C.htm

http://machinist.in/index.php?option=com_content&task=view&id=2403&Itemid=2

最近の関連資料

●091022C India, business-standard
インドの大規模火力開発UMPPで2010年初頭までに4地点審査
Request for qualification for UMPPs likely by Jan '10
http://my.reset.jp/adachihayao/index091022C.htm
○091016I India, blog.taragana
インドのシンディ電力相がエネルギー効率向上で100億KWhを節約可能と
India saved 10.7 billion kilowatt of power, says Shinde
http://blog.taragana.com/n/india-saved-107-billion-kilowatt-of-power-says-shinde-197008/
●091010J India, thepeninsulaqatar
インドの原子力公社は8サイトで2032年までに63,000MW開発の計画
Nuclear Power Corp targets 63,000 MW of atomic energy by 2032
http://my.reset.jp/adachihayao/index091010J.htm
●091006E India, sify
インドのチャティスガール州は豊富な石炭で50,000MW開発構想
Chhattisgarh to add 50,000 MW thermal power
http://my.reset.jp/adachihayao/index091006E.htm
○090918E India, thehindubusinessline
インドのNTPCが2017年までに30,000MWの倍に
NTPC to expand power generation capacity
http://www.thehindubusinessline.com/businessline/blnus/02171191.htm
●090917E India, industrialinfo
インドの電力公社がGE日立に6原子力発電所9000MWを協議
India's NPCIL in Talks with GE-Hitachi Nuclear on Six Nuclear Reactors of 9,000 Megawatts
http://my.reset.jp/adachihayao/index090917E.htm
○090905A India, in.reuters
インドの重電メーカーBHELは数週間内に25億ドルの受注の見込み
India's BHEL eyes $2.5 bln orders in 4-6 wks
http://in.reuters.com/article/domesticNews/idINBOM45180920090904
○090831C India, mydigitalfc
インド政府は石炭火力の超臨界機器について関税優遇措置を提案
Tax sop for supercritical power gear on cards
http://www.mydigitalfc.com/government-finance/tax-sop-supercritical-power-gear-cards-810
●090708C India, Economic Times
インドのジンダール系企業がマハラシュトラで3,200MWの超臨界
JSW Energy plans 3,200 MW power plant, to invest Rs 15,000 cr
http://my.reset.jp/adachihayao/index090708C.htm


2009年10月22日 ー インドと中国の紛争の中で温暖化は合意 ー

インドと中国の間の空気が先鋭化している。我がマンモハン・シン首相が,選挙中に与党党首として,北東端,中国との間で国境紛争を持つアルンチャルプラデシュ州を訪問したことに対して,中国外務省が抗議,今度は,ブラマプトラ河の上流で中国がダム建設を行って,水を分流しようとしているとしてインドが硬化,序でに,中国がインダス上流でパキスタンのダム計画に協力していることに,強い抗議を行った。

今日の報道の中には,今,何らかの対策を打たなければ,両国関係は大変なことになる,と心配しているものもある。我がマンモハン・シン首相は,デリー空港を発ってバンコクに向かったが,同時に中国の温家宝首相もバンコクを向いて飛び立つ。インドの世論は,新首相に温家宝首相と会談して,ブラマプトラ河のダム工事を中止させるよう,要請している。中国のダムは流れ込み,大丈夫だ,と冷静な意見も出てきた。

このような厳しい雰囲気の中で,インドと中国が唯一協力出来るのは,気候変動問題である。ヒマラヤはインドと中国の水資源に大きな影響を持っており,インドと中国から見れば,米国や日本の温暖化ガス排出で被害を受けている,という共通認識がある。将来はともかくも,温暖化問題をここまで深刻化したのは先進国で,先進国は40%削減せよ,途上国の対策はそれからだ,という点で,完全に一致している。

インドと中国は立場は同じである,との共通の認識から,コペンハーゲンでは,協力して行く,との合意で,数値的なものは盛られていない。コペンハーゲンの結果は,1992年のリオ,1997年の京都議定書,2007年のバリ行動計画,の合意を踏まえる,という点が強調されている。また,定期的に閣僚会議を持つことも合意された。協力の分野については,エネルギー節約,クリーンコール,造林,,運輸交通,などである。

さて,インドの電源拡充の目玉,大規模石炭火力計画UMPPは,各州で9地点に亘り推進されているが,外から見ていると,足が遅いなあ,と言う感じ。先日は,インドネシアが,石炭輸出を1.5億トンに制限,との衝撃的な報道が流れて,UMPPも一部,問題になっている。輸入石炭を使う計画は,グジャラートのムンドラ火力,アンデラプラデシュのクリシュナパットナム火力などである。

今回新たに,資格審査要請RSQが2010年1月までに行われる4地点が報道になっている。具体的な地点名は出ていないが,オリッサ州に2地点,アンデラプラデシュ及びタミルナドにそれぞれ1地点,となっている。推定すると,オリッサ州の1地点はサンダガル地点タミルナド州はチェイユール地点と考えられる。全部で9地点が当初の計画であるが,その後,追加になっている可能性がある。

インドネシアのニュースで,世界銀行が1,000MWのアッパー・チソカン揚水の支援に踏み切ったようである。850百万ドルのプロジェクトと書いてあるだけで名前はないが,これは長年,ニュージェックが固執してきたプロジェクトに間違いなかろう。第2次クラッシュ・プログラムの先陣を切ることになるのか。プロジェクトが発想されたのは,私もインドネシアにいる頃で,30年近く立っている,遅きに失した感もある,頑張れ。


今日の主題

●091022C India, business-standard
インドの大規模火力開発UMPPで2010年初頭までに4地点審査
Request for qualification for UMPPs likely by Jan '10

http://my.reset.jp/adachihayao/index091022C.htm
http://www.business-standard.com/india/news/request-for-qualification-for-umpps-likely-by-jan-%5C10/76383/on
●091022H India, thaindian
インドと中国は気候変動問題の諸問題で合意書を交わした
India- China sign agreement to address climate change
http://my.reset.jp/adachihayao/index091022H.htm

http://www.thaindian.com/newsportal/india-news/india-china-sign-agreement-to-address-climate-change_100263606.html#ixzz0UaA5UqIg


その他の今日のアジアのエネルギー関連ニュース

○091022A Vietnam, english.vietnamnet
ベトナムの原子力は日本をとるのかなどトップがインタービュに応ずる
Nuclear power and unanswered questions
http://english.vietnamnet.vn/reports/200910/Nuclear-power-and-unanswered-questions-874811/
○091022B Pakistan, thenews
パキスタンのギルギット-バルティスタンには40,000MWの水力包蔵
Gilgit-Baltistan offers big hydropower potential
http://www.thenews.com.pk/print1.asp?id=204422
○091022D India, business-standard
インドの原油探査NELP-8の入札は関心高く13億ドルの応札見込み
NELP-VIII attracts $1.34 bn investment, says govt
http://www.business-standard.com/india/news/nelp-viii-attracts-134-bn-investment-says-govt/76377/on
○091022E India, thaindian
インドのマンモハン・シン首相がASEANや中国などと会談のためバンコクへ
Manmohan leaves for Thailand Friday, likely to meet China PM
http://www.thaindian.com/newsportal/business/manmohan-leaves-for-thailand-friday-likely-to-meet-china-pm_100263720.html
○091022F India, business-standard
インドのムンドラ石炭火力でタタ電力がテキサス籍企業から技術支援
Invensys to provide technology for Tata Power's Mundra project
http://www.business-standard.com/india/news/invensys-to-provide-technology-for-tata-power%5Cs-mundra-project/76432/on
○091022G India, beta.thehindu
インドは中国のブラマプトラ河開発に着手したが分水は行わないと言っている
India, China and water security
http://beta.thehindu.com/opinion/op-ed/article36468.ece
○091022I India, dailyindia
インドと中国の間で飛び交って言葉の戦争は危険で両サイドの危機管理が必要
China, India rivalry could spin out of control, warn experts
http://www.dailyindia.com/show/340265.php
○091022J Indonesia, forbes
インドネシアの1000MWアッパーチソカン揚水に世界銀行が750百万ドル支援
Indonesia to borrow $750 mln from World Bank for power plant
http://www.forbes.com/feeds/afx/2009/10/21/afx7024820.html
○091022K Indonesia, reuters
インドネシアのPLNが2009年運開の石炭火力で熱量問題から石炭供給契約を遅らす
Indonesia power firm seeks to defer coal supplies
http://www.reuters.com/article/rbssEnergyNews/idUSJAK37004720091021
○091022L China, cadcamnews
中国の水力発電大手CHIFDIがダッソーの3Dシステムを採用へ
Chinese Hydropower major - CHIDI implements Dassault Systemes PLM Solution
http://www.cadcamnews.in/2009/10/chinese-hydropower-major-chidi.html
○091022M China, xinhuanet
中国の温家宝首相のバンコク訪問は協力と信頼と開発の旅
Chinese diplomat: Wen's East Asia visit to be "journey of cooperation, confidence, development
http://news.xinhuanet.com/english/2009-10/21/content_12291959.htm
○091022N Zambia, southerntimesafrica
ザンビアとジンバブエがカリバ水力の増設など世界銀行を頼っている
Zambia looking for more power
http://www.southerntimesafrica.com/article.php?title=Zambia%20looking%20for%20more%20power&id=1989


今日の日本語エネルギー関連ニュース


○NY原油82ドルまで上昇,ドル安で1年ぶり高値水準
http://www.zakzak.co.jp/economy/investment/news/20091022/inv0910221219000-n2.htm
○中国の7〜9月GDP,8.9%増に,回復傾向強まる
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20091022D2M2104O22.html
○インドネシア外相に46歳マルティ氏,経済調整相はハッタ氏
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20091021D2M2104E21.html
○希少金属・希土類,日本とカザフの官民で生産・販売
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091022AT3S2101O21102009.html
○中央日報社説,戦略的協力パートナーになった韓国とベトナム
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=121864&servcode=100&sectcode=110
○ミャンマー,米国務次官補が数週間以内に訪問
http://mainichi.jp/select/world/news/20091022k0000e030071000c.html
○ASEAN,関連会合に向け実質討議を開始
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091021AT2M2103221102009.html
○シャープ,太陽電池セルで変換効率35.8%を実現
http://japan.cnet.com/clip/domestic/story/0,3800097352,20402102,00.htm


本文

●インドの大規模火力開発UMPPで2010年初頭までに4地点審査

The government today said the request for qualification for four upcoming ultra mega power projects (UMPP) of 4,000 mega watt each in Orissa, Andhra Pradesh and Tamil Nadu can be expected by January 2010. The request for qualification (RSQ) for two UMPP in Orissa, one in Andhra Pradesh and one in Tamil Nadu is expected by January 2010, Power Secretary H S Brahma told reporters on the sidelines of a Ficci event here.

インドの電源拡充の目玉,大規模石炭火力計画UMPP(注5)は,各州で9地点に亘り推進されているが,外から見ていると,足が遅いなあ,と言う感じ。先日は,インドネシアが,石炭輸出を1.5億トンに制限,との衝撃的な報道が流れて,UMPP(注5)も一部,問題になっている。輸入石炭を使う計画は,グジャラートのムンドラ火力(注13),アンデラプラデシュのクリシュナパットナム火力(注16)などである。

現在発進中のUMPP(注5)は,リライアンス(注11)が請けた3地点,タタ電力(注12)が請けたグジャラート州のムンドラ火力(注13)がある。リライアンス(注11)の3地点は,マディアプラデシュのササン火力(注15),アンデラプラデシュのクリシュナパットナム火力(注16),ジャッカンド州のティラヤ火力(注17)である。ムンドラ火力(注13)は,2012〜2017年の第11次五カ年計画(注14)に入っている。

今回新たに,資格審査要請RSQ(注9)が2010年1月までに行われる4地点が報道になっている。具体的な地点名は出ていないが,オリッサ州に2地点,アンデラプラデシュ及びタミルナドにそれぞれ1地点,となっている。推定すると,オリッサ州の1地点はサンダガル地点(注6),タミルナド州はチェイユール地点(注8)と考えられる。全部で9地点が当初の計画であるが,その後,追加になっている可能性がある。

電力省の目標は,2007〜2012年で,78,577MWの開発を行う。殆どのUMPP(注5)は,2012〜2017年の第11次五カ年計画(注14)に入っている。この総事業費は,1,800億ルピーで,PFC(注18)によると,資本と債務の比率は,30対70である。今後,石炭供給とどの様に整合をとるのか,また土地手配など,如何に円滑に進めるか,などが問題となって来る。

(注)C (1) 091022C India, business-standard,(2) title: Request for qualification for UMPPs likely by Jan '10,(3) http://www.business-standard.com/india/news/request-for-qualification-for-umpps-likely-by-jan-%5C10/76383/on,(4) Press Trust of India / New Delhi October 21, 2009, 14:55 IST,(5) ultra mega power projects (UMPP),(6) Sundergarh,Orissa,(7) Andhra Pradesh,(8) Cheyyur,Tamil Nadu,(9) request for qualification (RSQ),(10) Power Secretary H S Brahma,(11) Reliance Power,(12) Tata Power,(13) Mundra UMPP in Gujarat,(14) XIIth Five-Year Plan Period (2012-17),(15) Sasan in Madhya Pradesh,(16) Krishnapatnam (Andhra Pradesh),(17) Tilaiya (Jharkhand),(18) Power Finance Corp,(18)

今日の参考資料

●091022C India, business-standard
インドの大規模火力開発UMPPで2010年初頭までに4地点審査
Request for qualification for UMPPs likely by Jan '10

http://my.reset.jp/adachihayao/index091022C.htm
http://www.business-standard.com/india/news/request-for-qualification-for-umpps-likely-by-jan-%5C10/76383/on

最近の関連資料

○091021F India, business-standard
インドのこの先7年間で18,000MW開発計画もインドネシア石炭制限で衝撃
Indonesian shock for Indian power plants
http://www.business-standard.com/india/news/indonesian-shock-for-indian-power-plants/373835/
●091006E India, sify
インドのチャティスガール州は豊富な石炭で50,000MW開発構想
Chhattisgarh to add 50,000 MW thermal power
http://my.reset.jp/adachihayao/index091006E.htm
●090913E India, Economic Times
インドでの石炭への盛り上がりは温暖化の中でどうなっているか
Investment in coal suddenly becomes hot favourite
http://my.reset.jp/adachihayao/index090913E.htm
●090910L India, tradingmarkets
インドに対してインドネシアが石炭年1600万トン供給合意
INDIA TO IMPORT MORE COAL FROM INDONESIA
http://my.reset.jp/adachihayao/index090910L.htm
●090708A India, Economic Times
インドの大規模火力で政府が一企業へのプロジェクト数制限否定
Govt rules out putting cap on number of UMPP alloted to a firm
http://my.reset.jp/adachihayao/index090708A.htm


●インドと中国は気候変動問題の諸問題で合意書を交わした

India and China signed a major agreement on cooperation in addressing climate change issues here on Wednesday. The five-year agreement was signed by Environment and Forest Minister Jairam Ramesh and China’s Minister for National Development and Reforms Xie Zhehua. It calls for cooperation on various issues related to climate change at various levels.

インドと中国は今,開発問題を中心に対立が続いており,報道の中には,今対策を打たねば大変なことになる,と心配している向きもある。インドのシン首相が選挙中にアルンチャルプラデシュに入ったことに中国が抗議,今度はインドが,ブラマプトラ河のダム計画を非難,その返す刀でパキスタンと国境問題を持つアザドカシミールの水力の中国支援,ネパールの中国センター問題,と一挙に吹き出している。

今,インドのマモハン・シン首相はデリーから,温家宝首相が北京から,それぞれバンコクを目指して飛んでいる。この緊張の中,インドのラメシュ環境相(注5)は,中国の発改委の環境担当相(注6)と,巧みに,インド-中国のコペンハーゲン(注7)への協力で合意し,発表した。あれはあれ,これはこれか。両者の会談はデリーで行われたようである。

インドと中国は立場は同じである,との共通の認識から,コペンハーゲン(注7)では,協力して行く,との合意で,数値的なものは盛られていない。コペンハーゲン(注7)の結果は,1992年のリオ(注8),1997年の京都議定書(注9),2007年のバリ行動計画(注10)の合意を踏まえる,という点が強調されている。また,定期的に閣僚会議を持つことも合意された。

協力の分野については,温暖化ガス排出削減において,エネルギー節約(注13),クリーンコール(注14),造林(注15),運輸交通(注16)が盛り込まれている。

(注)H (1) 091022H India, thaindian,(2) title: India- China sign agreement to address climate change,(3)
http://www.thaindian.com/newsportal/india-news/india-china-sign-agreement-to-address-climate-change_100263606.html#ixzz0UaA5UqIg,(4) October 21st, 2009 - 5:25 pm ICT by ANI,New Delhi, Oct 21 (ANI),(5) Environment and Forest Minister Jairam Ramesh,(6) Minister for National Development and Reforms Xie Zhehua,(7) Copenhagen Summit.,(8) Rio Convention of 1992,(9) Kyoto Protocol of 1997,(10) Bali Action Plan of 2007,(11) India -China Working Group,(12) green house gas emission,(13) energy conservation,(14) clean coal,(15) afforestation,(16) sustainable habitat and transportation among other issues,(17) Ramesh,photo source: http://www.timescontent.com/tss/photos/preview/153399/Hillary%20Rodham%20Clinton-Jairam%20Ramesh.jpg,(18) Himalaya glacier,photo source: http://www.treehugger.com/himalaya-glacier-mountains-photo-001.jpg,(19)

今日の参考資料

●091022H India, thaindian
インドと中国は気候変動問題の諸問題で合意書を交わした
India- China sign agreement to address climate change
http://my.reset.jp/adachihayao/index091022H.htm

http://www.thaindian.com/newsportal/india-news/india-china-sign-agreement-to-address-climate-change_100263606.html#ixzz0UaA5UqIg

最近の関連資料

○091012C India, gulfnews
インドのラメシュ環境相が気候変動問題に立ち上がる
Standing up for environmental responsibility
http://gulfnews.com/news/world/india/standing-up-for-environmental-responsibility-1.512524
○091006B India, edition cnn
インドなどを取り巻くヒマラヤ氷河は予想以上に早く2035年には消滅
The high stakes of melting Himalayan glaciers
http://edition.cnn.com/2009/TECH/science/10/05/himalayas.glacier.conflict/
○090926G India, home.kyodo
インドの気候変動との戦いに鳩山首相が協力を表明
Japan ready to offer support on climate change to India: Hatoyama
http://home.kyodo.co.jp/modules/fstStory/index.php?storyid=461910
○090924B India, Economic Times
インドのラメシュ環境相が中国の湖錦濤演説を評価してインドも見習うと
India can learn lessons from China, says Jairam Ramesh
http://timesofindia.indiatimes.com/news/india/Climate-Change-India-can-learn-lessons-from-China-says-Jairam-Ramesh/articleshow/5045898.cms
●090922F India, cfr.org
インドの気候変動対策でラメシュ大臣が先進国の義務は40%削減と
India's Climate Change Forecast
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm
○090830E India, thaindian
インドのラメシュ環境相がヒマラヤ氷河の影響で中国と協力と
India, China to join hands on studying climate change in Tibet
http://www.thaindian.com/newsportal/enviornment/india-china-to-join-hands-on-studying-climate-change-in-tibet_100239992.html
○090829G India, samaylive
インドのラメシュ環境相は中国のシンクタンクの提案である2030年ピークに慎重対応
India concerned over China think tank's proposal on emissions
http://www.samaylive.com/news/india-concerned-over-china-think-tanks-proposal-on-emissions/651965.html
○090828E India, en.cop15
インドのラメシュ環境相が北京で温暖化削減で怪気炎
India to rich nations Call our bluff
http://en.cop15.dk/news/view+news?newsid=1972


2009年10月21日 ー 中国のアンゴラを拠点としたアフリカ資源戦争 ー

今日初めて知ったが,エクスクロリエイションという英語がある,意味は,「表皮剥離」,だとか。中国企業が世界の世論に抗して資源獲得に乗り出しているのは,中国政府本体から剥がれた,「表皮剥離」,だと評している。私に言わせれば,関東軍の陰謀,みたいな感じだが,中国政府本体が,最近,それは政府の本体ではない,民間企業のやっていることだ,と言い始めた。オランダの蘭領インド会社,みたいな感じである。

私もかって一度訪問して,世界最悪の国,との印象を持ったのが,アフリカ西北部に位置するギニアである。首都のコナクリにあったフランス系のホテルだけは立派だが,そこから一歩も外へ出る気がしないほど。そうでもないのか,ボーキサイトの輸出は世界の30%を占め,オーストラリアに次いで世界第2位,国土面積は,24万5,857平方km,人口は980万人で,2007年のGDPは,37億ドルである。

昨年,2008年12月23日に,20年以上君臨したコンテ大統領の死去を政府が発表した数時間後,カマラ大尉らがクーデターを起こし,軍事政権を樹立させている。たかが大尉という感じだが,国民の支持は薄く,つい最近,2009年9月28日,数千人規模のデモが発生,治安部隊がデモ参加者に発砲し,150人以上の犠牲者が出て,国際社会から非難を浴びている。中国はダルフールの悪夢が蘇ってきた。

どうして中国は,このような紛争国を狙って進出して行くのだろうか,ミャンマーにしても,政権がひっくり返ったらどうなるのか,絶対に政権などひっくり返させない,という世界政治の自信みたいなものが中国にはある。徹底的に政権を支持して行くわけだ。北朝鮮だって,ミャンマーだって,一旦民衆が立ち上がったら,と思うが,そうはさせない,そう言う意味では,国内政治と同じレベルである。

今回の「表皮剥離」は,アンゴラの国家石油ソナンゴールと合弁を組む,中国国際基金有限公司CIFが,この問題のギニアに乗り込んで,クーデターを起こしたカマラ大尉と組んで,70〜90億ドルの投資,GDP総額37億ドルの2倍以上の投資を仕掛け,国家経済を殆ど乗っ取らんばかりの勢いなのである。この投資契約の署名は,カマラ大尉の親友,ティアム鉱業相らがシンガポールに出かけて行われた。

なぜ,コナクリでなくシンガポールで署名を,と鉱業省の官僚は批判しているという。この投資契約は,ギニア国家石油と中国・アンゴラ合弁の企業,シノ・セナンゴールが,合弁を組んで,ギニアの原油天然ガスも含めたすべての鉱業権を有することになり,中国は75%のマジョリティの資本を所有することになる。三菱商事が既得権を持っているようだが,新たな権益は,この中国の合弁企業が,権利を有することになる。

この,アンゴラのソナンゴールと中国国際基金CIFの合弁企業,CSIは,今やビジネスで世界帝国を築こうとしている。タンザニア航空の49%資本買収の合意が2008年8月に発表されているが,まだ具体的には動いていない。ダレサレムの国際空港の改良も,CSIが実施することになっている。タンザニア航空は,CSIに対して,508百万ドルで,9機の飛行機と乗員訓練を要請している。

CSIは,このタンザニア航空の要請に,既に契約が成立している原油探査権を譲渡するよう迫っている。2009年1月に,タンザニア国家石油TPDCは,大統領の命令と称して,一部の探査権を,CSIに渡している。この時期は,2007年に遡るという。また,コートジボアールでは,その国家石油PETROCIが,中国の投資を探っており,ナイジェリアでは,2008年に石油企業デボンを買収している。

結局,日本と何処が違うのか,と思ってしまう。日本は,今までは,資源というものは国際市場の中の取引で手に入って来ると思っている。中国は,資源は自分の手で開発しなければ,円滑に手に入らないかも知れない,と思っているのだろう。今日の中国外務省の会見で,インド洋で乗っ取られた中国船を奪回するのに,最大の措置を執る,と言っている。空母が必要,との発想に繋がるわけか。


今日の主題

●091021H Africa, allafrica
中国はギニアの軍事政権と70億ドルに上る鉱山事業投資から距離を取り始めた
China's Business Ties to the Loathed Camara Junta Could Quickly Backfire
http://my.reset.jp/adachihayao/index091021H.htm

http://allafrica.com/stories/200910201249.html


その他の今日のアジアのエネルギー関連ニュース

○091021A Venezela, hydroworld
ベネズエラの2,320MWマニュエルピアル水力にIADBが17.5億ドル
Bank loans Venezuela US$1.75 billion for hydro project
http://www.hydroworld.com/index/display/article-display/9557443164/articles/hrhrw/hydroindustrynews/newdevelopment/2009/10/bank-loans_venezuela.html
○091021B Power geneal, commodityonline
石炭価格は石炭産出国の通貨上昇で在庫豊富にも係わらず上昇へ
Coal prices to surge in 2010 despite ample supply
http://www.commodityonline.com/news/Coal-prices-to-surge-in-2010-despite-ample-supply-22154-3-1.html
○091021C Malaysia, biz.thestar
マレーシアのサラワクが2020年までに10,000MW水力開発へ
Privatisation of Sarawak Energy to ease plans for aggressive expansion
http://biz.thestar.com.my/news/story.asp?file=/2009/10/21/business/4941767&sec=business
○091021D India, morungexpress
インドのアッサム州などがブラマプトラ河上流の中国ダム計画で脅威と
UPA under pressure to act fast on China
http://www.morungexpress.com/regional/35795.html
○091021E India, hindustantimes
インドの州政府首相などが中国はブラマプトラ河にダムは造っていないと説得
No Chinese dam over Brahmaputra PM assures Arunachal
http://www.hindustantimes.com/News/northeastindia/No-Chinese-dam-over-Brahmaputra-PM-assures-Arunachal/Article1-467150.aspx
○091021F India, business-standard
インドのこの先7年間で18,000MW開発計画もインドネシア石炭制限で衝撃
Indonesian shock for Indian power plants
http://www.business-standard.com/india/news/indonesian-shock-for-indian-power-plants/373835/
○091021G China, probeinternational
中国の南水北調プロジェクトで湖北・湖南の住民33万人が移住を強いられる
Another Chinese government mega-project forces mega-relocation of citizens
http://www.probeinternational.org/three-gorges-probe/another-chinese-government-mega-project-forces-mega-relocation-citizens


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○中国,インド洋で,「全力を挙げて乗っ取られた貨物船を救出する」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1021&f=national_1021_004.shtml
○中国,11月に国内石油価格引き上げか,バレル80ドルで
http://www.chinapress.jp/economy/18754/
○中国石油天然気,親会社の1−9月業績が予想上回る
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1021&f=stockname_1021_041.shtml
○中国とASEAN,双方の投資を全面的に推進
http://japanese.cri.cn/881/2009/10/21/1s148901.htm


本文

●中国はギニアの軍事政権と70億ドルに上る鉱山事業投資から距離を取り始めた

Beijing's Foreign Ministry officials are energetically distancing themselves from a US$7 billion minerals deal announced on 9 October by the increasingly isolated military regime in Guinea with the Hong-Kong based China International Fund. Without some fast diplomatic footwork, China could again face excoriation for helping to finance a murderous regime, five years after an international campaign began pressuring Beijing over military and financial links to the Sudanese regime and massacres in Darfur.

世界ではこのようなことが起こっているのか,という思いで今日の記事を読んだ。ギニアはアフリカ西部の国で,私も一度,首都のコナクリ周辺を訪ねたことがある。私の概念では,世界最貧国,と頭の中で位置づけたけれども,そうでもないみたい,ボーキサイトの輸出は世界の30%を占め,オーストラリアに次いで世界第2位,国土面積は,24万5857平方km,人口は980万人で,2007年のGDPは,37億ドルである。

昨年,2008年12月23日に,20年以上君臨したコンテ大統領の死去を政府が発表した数時間後,カマラ大尉らがクーデターを起こし,軍事政権を樹立させている。たかが大尉という感じだが,国民の支持は薄く,つい最近,2009年9月28日,数千人規模のデモが発生,治安部隊がデモ参加者に発砲し,100人以上の犠牲者が出て,国際社会から非難を浴びている。

2009年10月9日に発表された中国国際基金有限公司CIF(注4)の,ギニアに対する70億ドルの投資計画について,中国政府は距離を置く姿勢である。このCIF(注4)の活動は激しい,記事を読んでいくと,まさしくかってオランダが,企業に名を借りてインドネシアを植民地化していった過程を彷彿とさせるが,時代は変わって,今度は中国の豊富な開発資金が,ギニアを飲み込もうとしている。

エクスクロリエイション(注5)というのは,「表皮剥離」,の意味だが,中国政府の本体から表皮が剥がれるように,金融機関がアフリカの問題国に深く潜り込んで行く様が描かれている。中国政府は,スーダンのダルフール事件の悪夢を見始めている。中国外務省は,CIF(注4)は中国政府とは関係がない,と言っているが,世論は疑わしい目で見ている。アンゴラでは,シノペック(注6)がCIFの関連企業(注7)と手を組んできた。

世界の世論の非難の中で,ギニアのティアム鉱業相(注12)は,CIF(注4)が原油関連への70〜90億ドルに上る投資を望んでおり,それに伴って,道路や鉄道の建設などの建設も含むものだ,とし,世紀の投資契約,と発言している。西欧が手を引く中,その代役を中国が引き受けてくれる,と言う分けである。これは,ギニア全体の原油を含む鉱業権を,シノペック(注6)と合同で設立する国家企業に任せようと言う発想だ。

アンゴラの国家石油ソナンゴル(注13)とCIF(注4)の合弁企業,CSI(注14)も,ギニアのプロジェクトに参入する。この契約の中には,当面,ギニア軍事政権が生き伸びるための短期の支援が含まれており,同時に,未開発のギニアのすべての金属,原油,ガスの権益が含まれているという。関係者によると,この内容は,2009年6月に,北京のギニア大使ママディ(注16)が提案した内容という。資本75%はCIF(注4)が有するという。

ギニアの鉱業省の中には激高している官僚もおり,2009年6月12日の署名式が,なぜコナクリ(注11)でなくてシンガポールで行われたのか,疑問を呈している。この署名は,大統領の親友である,ティアム鉱業相(注12)らによって行われたと言う。まさに,赤道ギニアに於けるGEPEROL(注24),アンゴラのサノンゴール(注13),ブラジルに発するバルドセ(注25),などと同じ発想である。

ティアム鉱業相(注12)によると,協議は始まっているという。70億ドル投資の方式は,2005年にCIF(注4)がアンゴラで行った110億ドルの投資と同じである。この発表と同時に,カマル軍事政権(注8)は,30MW火力の緊急投入(注28),コナクリ(注11)市内の地上メトロ建設,ギニア国際航空(注27)の設立,などを公表している。6月12日には,ダムの建設など,8項目(注29)のインフラ建設の見通しを発表している。

もしこの構想が動くならば,ギニアの経済活動はすべてCIF(注4)に握られることになる。しかし既に資金調達に遅れがでており,45日以内のバス100台の供与は,2ヶ月経ても現地に到達していない。CIF(注4)からの当面50百万ドルの資金は,西欧の銀行(注31)によってブロックされているという。CIF(注4)から独立記念日に送られた数台の豪華乗用車は,CIF(注4)職員によって,コナクリ(注11)市内で乗り回されている。

アンゴラのソナンゴール(注13)とCIF(注4)の合弁企業,CSI(注14)は,今やビジネスで世界帝国を築こうとしている。タンザニア航空の49%資本買収の合意が2008年8月に発表されているが,まだ具体的には動いていない。ダレサレムの国際空港の改良も,CSI(注14)が実施することになっている。タンザニア航空は,CSI(注14)に対して,508百万ドルで,9機の飛行機と乗員訓練を要請している。

CSI(注14)は,このタンザニア航空の要請に,既に契約が成立している原油探査権を譲渡するよう迫っている。2009年1月に,タンザニア国家石油TPDCは,大統領の命令と称して,一部の探査権を,CSI(注14)に渡している。この時期は,2007年に遡るという。CIF(注4)は,タンザニア空港の買収で,中国開発銀行と交渉を開始している。

また,コートジボアールでは,その国家石油PETROCIが,中国の投資を探っており,石油精製工場など,協議が始まっている。ナイジェリアでは,CSI(注14)が,2008年に石油企業デボンを買収して,深海ボーリングを行う。その他,CIF(注4)の関連企業(注7)は,ポルトガルの銀行,ECOMと組んで,今後の石油産業に参入している,などなど。

(注)H (1) 091021H Africa, allafrica,(2) title: China's Business Ties to the Loathed Camara Junta Could Quickly Backfire,(3) http://allafrica.com/stories/200910201249.html,(4) China International Fund中国国際基金有限公司,(5) excoriation,表皮剥離,(6) Sinopec,(7) Dayuan International Development,(8) Captain Moussa Dadis Camara's junta,(9) International Criminal Court,(10) United Nations Secretary General Ban Ki-moon,(11) Conakry,(12) Mines Minister Mohamed Thiam,(13) Sonangol,(14) China Sonangol International,(15) dossier,関係書類,(16) Mamady Diare, Conakry's Ambassador to Beijing,(17) Africa-Asia Confidential,(18) Societe Sino-Guineenne de Developpement,(19) Ministry of Mines,(20) Guinean Development Corporation (GDC) Mining, Oil and Gas,(21) infuriated,激高させた,(22) Deputy Minister for Construction Boubacar Barry,(23) Finance Minister Mamadou Sande,(24) GE Petrol in Equatorial Guinea,(25) Vale Doce at its origins in Brazil,(26) $11 bn. invested by the Chinese in Angola since 2005,(27) Air Guinea International,(28) emergency 30 megawatt thermal power station,(29) a new thermal power station and rehabilitation of installations ($75 mn.),water projects at Badi ($215 mn.) and low-cost housing ($250 mn.),electricity improvements for Conakry, Tinkisso and Kinkon ($30 mn.),construction of government offices at Koloma ($650 mn.),construction of an industrial zone,dams at Foumi ($350 mn.), Cogon ($350 mn.) and Kaleta ($290 mn.),Air Guinea International ($216 mn.), urban bus and train services,the Trans-Guineen railway to evacuate ore from the Nimba Mountains and an integrated port development (costed at $4.1 bn. in 2003),(30) Extractive Industries Transparency Initiative,(31) BNP Paribas and Citibank,(32) Julius Nyerere International Airport in Dar es Salaam,(33) Tanzania Petroleum Development Corporation,(34) Rukwa,(35) China Sonangol,(36) President Jakaya Kikwete,(37) China Development Bank,(38) Petroci,(39) Devon,(40) deepwater block OPL 256,(41) Portuguese bank Escom,(42) Societe Nationale des Petroles du Congo,(43) Lo Fong Hung, Veronica Fung and allies of President Denis Sassou-Nguesso, Denis Gokana and Blaise Elenga,(44) photo source: http://image.blog.livedoor.jp/sol_invictus/imgs/8/d/8daa0e42.jpg,(45)

今日の参考資料

●091021H Africa, allafrica
中国はギニアの軍事政権と70億ドルに上る鉱山事業投資から距離を取り始めた
China's Business Ties to the Loathed Camara Junta Could Quickly Backfire
http://my.reset.jp/adachihayao/index091021H.htm

http://allafrica.com/stories/200910201249.html

最近の関連資料

●091020D China, tehrantimes
中国にとってイランの原油資源と大きな市場は強い関心
Iran is helping China to achieve energy independence
http://my.reset.jp/adachihayao/index091020D.htm
○091020A Srilanka, dailynews
スリランカの首相が成都で温家宝首相と会談して中国の支援を要請
China will continue to support Sri Lanka - Chinese Prime Minister
http://www.dailynews.lk/2009/10/20/news25.asp
○091020G Zambia, lusakatimes
ザンビア大統領が中国のCCSプラントなどインフラ支援に感謝
Government appreciates Chinese investments ? RB
http://www.lusakatimes.com/?p=19041
○091014N China, bloomberg
中国が電力などを含む90億ドルの投資を行うとギニア側が発表
China to Invest as Much as $9 Billion in Guinea, Minister Says
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601087&sid=akzk9.ar00X0
○091007B Equador, google
エクアドルの1,500MW水力にシノハイドロが85%資本参入
Ecuador, Sinohydro in 2 bln dlr power plant deal
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5jtG39NFFUqDmh4HM4msyuv3bTlJg
○091002F China, english.eastday
中国の政府系ファンドCICがカザフスタンの原油ガスへ投資
CIC buys stake in Kazakh oil and gas
http://english.eastday.com/e/1001/u1a4701494.html
○090930H China, chinaknowledge
中国企業がエチオピア南部の225MW水力開発で協定に署名
China Gezhouba inks US$451.06-mln deal with Ethiopia
http://www.chinaknowledge.com/Newswires/News_Detail.aspx?type=1&NewsID=27520
●090925G China, business.asiaone
中国の政府系ファンドが世界の資源への投資を拡大
China sovereign fund boosts resource interests
http://my.reset.jp/adachihayao/index090925G.htm
●090923B Philippines, ap.mysinchew
フィリッピンの南沙諸島で中国は策なく共同開発すべし
China no solution in sight to Spratlys dispute
http://my.reset.jp/adachihayao/index090923B.htm
○090918J China, upstreamonline
中国のCNOOCが南シナ海で深海ドリリングを計画
CNOOC plans deep-water wells
http://www.upstreamonline.com/live/article188976.ece
●090911I China, chinadaily
中国の国家石油CNPCが海外資源のための300億ドル獲得
CNPC gets $30b to fund acquisitions
http://my.reset.jp/adachihayao/index090911I.htm
●090911C Myanmar, ipsnews
ミャンマーのパイプラインで世論を押し切り中国は推進
CHINA Dual Pipelines in Burma to Push Ahead Amid Criticism
http://my.reset.jp/adachihayao/index090911C.htm
○090903B China, businessdailyafrica
中国が東アフリカ諸国に1,000億ドル通商プランを提案
China sets $100bn trade goal with EAC
http://www.businessdailyafrica.com/-/539552/652006/-/582mj1/-/
●090829L China, contrarianprofits
中国は資源を漁る中で今や二つの大きなLNGプロジェクトに着手
China Landing Natural Gas Deals as Prices Plummet
http://my.reset.jp/adachihayao/index090829L.htm
○090826K China, shreveporttimes
中国は経済成長に伴う原油需要で危機感
China hungry for oil deals for growing economy
http://www.shreveporttimes.com/article/20090825/NEWS05/908250323/1064
●090815A China, reuters
中国輸銀がスリランカの港湾整備に350百万ドル
Sri Lanka, China sign $350 mln oil, highway deals
http://my.reset.jp/adachihayao/index090815A.htm
●090815B China, pepei.pennnet
中国がタンザニアの石炭火力に4億ドルを支援
China to invest $400m in Tanzanian coal fired plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090815B.htm
●090815C China, miningweekly
中国の海外石炭の輸入が飛躍的に伸びている
Chinese demand for foreign coal soars
http://my.reset.jp/adachihayao/index090815C.htm
●090624A Myanmar, news.xinhuanet
ミャンマーのマウンアイ将軍の北京訪問は成果が多かった
Myanmar 2nd top leader's China visit brings about new success in bilateral relations
http://my.reset.jp/adachihayao/index090624A.htm
●090605A Myanmar, atimes
ミャンマーの内戦の中に中国が引き込まれつつある
China drawn into Myanmar's border strife
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm
●090401A Myanmar, news.alibaba
ミャンマーのイラワジ川の水力とパイプラインに中国が支援へ
Myanmar gets China's help for hydropower project
http://my.reset.jp/adachihayao/index090401A.htm
●090829C Pakistan, rediff
パキスタンのカシミール開発への中国の貢献はグワダル港軍港化に繋がる
China's growing role in Pakistan-occupied Kashmir
http://my.reset.jp/adachihayao/index090829C.htm
●090701A Srilanka, dailynews
スリランカのノロッチョライ石炭火力建設が進展
The significance of Norochcholai power plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090701A.htm


2009年10月20日 ー 中国のシェールガスは重要な国内資源 ー

地球というのはどれほどのエネルギー資源を埋蔵しているのだろうか,人類の歴史にとって,無限とも思えるほどのポテンシャルがある。それもここ2,30年で様相が一変したのではなかろうか。昭和48年,1973年,石油危機に見舞われた時代は,我々は石油は後30年,と聞かされていた。中東危機が去ったとしても,石油の枯渇で,原油価格はこのままどんどん上がって行く,というのが我々が信じていたストーリーだった。

タイ湾やベトナム南部の沖合から天然ガスが出てきたときは,少なくとも我々周辺は驚いた,何だ,掘れば何処でも天然ガスが出てくるではないか,と思って,私は天然ガスは何処でもある,その発見に見合う経済成長があるかないかの違いだ,今でも実はそうではないか,と思っている。フィリッピンの全く資源のない国のパラワン島にまで天然ガスが出たときは,これは間違いなく,天然ガス無機説を信じてしまった,今でもそうだが。

私も,ここ10年,このエネルギー最前線シリーズを書いていて,ベトナムの紅河デルタの皮を剥げば,2000億トンもの石炭が出てくるとか,南沙諸島には,2000億バレルの原油が眠っているとか,インドネシアは石炭包蔵が600億トンと言われているが,実は,東のイリアンジャヤまで行くと,全く調査が出来ていないので,どれほどの石炭が眠っているのか分からないと言う。

そこに今日の記事では,シェールガスの話になってきた。中国には100TCFのシェールガスが眠っているという。ミャンマー沖のガスが80TCFと言われているが,それ以上だ。また,シェールガスを既に実用化している米国の包蔵は,数100から1000TCFだと言うし,世界全部では何と,数千億TCFだと言っている。これではまるで地球は化石燃料の塊ではないか,人類が使い切れる量ではない。

シェールガスとは,JOGMECを引用する。「泥岩に含まれる天然ガス,非在来型天然ガスの一種,在来型との違いは,貯留層が砂岩でなく泥岩(頁岩)である点にある。泥岩の中で,特に固く薄片状に剥がれやすい性質をもつシェール(頁岩)に含まれることから,シェールガスと呼ばれる。商業的生産は米国でのみ行われており,1970年代末,東部のアパラチア山脈などから始まった。

シェールガスは,米国における非在来型天然ガスの生産において,タイトサンドガス,コール・ベッド・メタンに次ぎ第3位である。シェールガスの原始埋蔵量はきわめて大きく、米国で数百から1,000,世界では数千億TCF(兆立方フィート)との推定がある。」。天然ガスは幾らでもある,と言うことで,問題はその抽出方法だ。米国には技術がある。これを踏まえて,今日の記事は,中国の今後の天然ガス問題を論じたものだ。

中国は,石炭主体ではあるが,石炭生産の困難や環境問題を考えて,天然ガスを増やす計画を進めている。国内の従来型のガス包蔵は少なく,海外の資源に大きく依存する時代が近づいている。しかし,中国は,このシェールガスや石炭ガス化によって,将来は国内資源で賄える方向で検討すべきだ,と言う考えである。中国には,米国と同様に,100TCF以上のシェールガスの埋蔵が推定されている。

もし炭酸ガスによる地球温暖化なんて誰も言わなかったら,人類は幸せそのものであったのに,これらの化石燃料が実は温暖化のために使えない,というのが本当なら,神様はなぜ地球を化石燃料の塊にしたのか,聞いてみたくなる。最近はすぐ神様が出てくるけれど,実際に神様の造ったような水力地点があるし,ブラマプトラのように,神様が曲げたとしか思えない大河,石炭火力のために造ったとしか思えないココン島,など。


今日の主題

●091020D China, tehrantimes
中国にとってイランの原油資源と大きな市場は強い関心
Iran is helping China to achieve energy independence
http://my.reset.jp/adachihayao/index091020D.htm

http://www.tehrantimes.com/index_View.asp?code=205946
●091020F China, glgroup
中国の海外ガス依存の将来は国内のシェールガスなどにより変化が期待される
An Unconventional Source May Change Conventional View of China Energy Strategy
http://my.reset.jp/adachihayao/index091020F.htm

http://www.glgroup.com/News/An-Unconventional-Source-May-Change-Conventional-View-of-China-Energy-Strategy-44247.html


その他の今日のアジアのエネルギー関連ユース

○091020A Srilanka, dailynews
スリランカの首相が成都で温家宝首相と会談して中国の支援を要請
China will continue to support Sri Lanka - Chinese Prime Minister
http://www.dailynews.lk/2009/10/20/news25.asp
○091020B Pakistan, dailytimes
パキスタンは350MWラクラ石炭火力の調査実施を決定
Lakhra coal power plant
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009%5C10%5C20%5Cstory_20-10-2009_pg12_5
○091020C Mekong, voanews
メコンの環境市民グループがフォーラムでメコン下流のダム開発を否定
Civic Groups Press to End Hydropower Development on Lower Mekong River
http://www.voanews.com/english/2009-10-19-voa14.cfm
○091020E China, english.people
中国の湖錦濤主席が現場を視察して再生可能エネルギー開発を激励
Chinese president stresses development of renewable energy
http://english.people.com.cn/90001/90776/90785/6787552.html
○091020G Zambia, lusakatimes
ザンビア大統領が中国のCCSプラントなどインフラ支援に感謝
Government appreciates Chinese investments ? RB
http://www.lusakatimes.com/?p=19041
○091020H Africa, greeninc.blogs.nytimes
ザンベジ川のムハンダ・クワ水力ダム・プロジェクトで環境団体が反対
Debate Over Dams on Africa’s Zambezi River
http://greeninc.blogs.nytimes.com/2009/10/19/debate-over-dams-on-africas-zambezi-river/


今日の日本語エネルギー関連ユース

○NY原油,1年ぶり高値,時間外で一時80ドル台
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091020AT2M2001J20102009.html
○米国,対スーダン新政策,強硬姿勢を転換 圧力と見返り
http://mainichi.jp/select/world/news/20091020ddm007030063000c.html
○主要国経済フォーラムMEF閉幕,温暖化対策、途上国の支援強化 
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091020AT2M2000S20102009.html
○インドネシアのユドヨノ大統領が2期目の宣誓式
http://www.afpbb.com/article/politics/2654458/4785054
○中国,CO2減少は2035年,北京のシンクタンク報告
http://mainichi.jp/select/world/news/20091020dde007030039000c.html


本文

●中国にとってイランの原油資源と大きな市場は強い関心

China views Iran as a crucial partner in helping to achieve energy independence. China is investing in massive joint exploration, extraction and refining projects in Iran. Beijing is seen as unwilling to turn its back on opportunities to develop China’s own refining and extraction capabilities. Iran’s natural resources, large population, and strategic position are all important to China.

西欧の経済制裁の中,中国は着々とイランとの関係を深めている。中国としては,イランのエネルギー資源と,人口の大きさから来る市場としての魅力が,イランとの関係を深めようとさせている。日本とインドは,その意味では決定的に不利である。中国は現在,日70万バレルの原油をイランから輸入している。170億バレルの埋蔵量を持つヤダバラン油田(注5)開発の第1及び第2フェースは中国(注8)とイラン(注4)の協力プロジェクトだ。

このプロジェクトに中国(注8)は,700億ドルを投じている。340億バレルのアザデガン油田(注13)の小規模,北アザガデン油田(注6)の開発も協定を交わしている。世界の天然ガスの8%を包蔵すると言われているペルシャ湾の南パース・ガス田(注10)では,フランスのTOTAL(注9)を追い出して,中国国家石油(注8)が,第11フェースについて,イランと合意している。

イランからパキスタンに向かうガス・パイプライン・プロジェクトは,中国まで延伸する話も出ている。現在西側の制裁を受けているが,特にイランはガソリンを40%外国に依存する必要がある。中国はこれに対して,イラン南部のホルモス精製工場(注12)に400億ドルを投じて,ガソリンの精製能力を日30万バレルに高める計画である。また,アバダン精製工場(注13)の近代化にも手を貸している。


(注)D (1) 091020D China, tehrantimes,(2) title: Iran is helping China to achieve energy independence,(3) http://www.tehrantimes.com/index_View.asp?code=205946,(4) National Iranian Oil Company,(5) Yadavaran oil field,(6) North Azadegan oil field, (7) Azadegan oil field,(8) China National Petroleum Company,(9) Total,(10) South Pars field,(11) Ministry of Oil,(12) Hormoz refinery,(13) Abadan refinery,(14) photo source: http://www.japanfocus.org/data/A.oil.field.jpg,(15) map source: http://clabedan.typepad.com/photos/uncategorized/azadegan.gif,(16)

今日の参考資料

●091020D China, tehrantimes
中国にとってイランの原油資源と大きな市場は強い関心
Iran is helping China to achieve energy independence
http://my.reset.jp/adachihayao/index091020D.htm

http://www.tehrantimes.com/index_View.asp?code=205946

最近の関連資料

●091011D India, beta.thehindu
インドはイランのアザデガン油田開発などで中国との競争で不利な状況
Iran opts for China to develop Azadegan oilfield
http://my.reset.jp/adachihayao/index091011D.htm


●中国の海外ガス依存の将来は国内のシェールガスなどにより変化が期待される

China is becoming a big natural gas consumer. Much dwarfed domestic gas production has driven a common expectation that China has to increasingly rely on international resources for its gas supply for the next decade or so just like the situation of oil. Will the emergency of unconventional shale gas overturn the conventional view, placing substantial influences on China's energy strategy?

シェールガス(注5)とは,JOGMEC(注9)を引用する。「泥岩に含まれる天然ガス,非在来型天然ガスの一種,在来型との違いは,貯留層が砂岩でなく泥岩(頁岩)である点にある。泥岩の中で,特に固く薄片状に剥がれやすい性質をもつシェール(頁岩)に含まれることから,シェールガスと呼ばれる。商業的生産は米国でのみ行われており,1970年代末,東部のアパラチア山脈などから始まった。

シェールガス(注5)は,米国における非在来型天然ガスの生産において,タイトサンドガス,コール・ベッド・メタンに次ぎ第3位である。シェールガスの原始埋蔵量はきわめて大きく、米国で数百から1,000,世界では数千億TCF(兆立方フィート)との推定がある。」。天然ガスは幾らでもある,と言うことで,問題はその抽出方法だ。米国には技術がある。これを踏まえて,中国の今後の天然ガス問題を論じたものだ。

中国は,石炭主体ではあるが,石炭生産の困難や環境問題を考えて,天然ガスを増やす計画を進めている。国内の従来型のガス包蔵は少なく,海外の資源に大きく依存する時代が近づいている。しかし,中国は,このシェールガス(注9)や石炭ガス化によって,将来は国内資源で賄える方向で検討すべきだ,と言う考えである。中国には,米国と同様に,100TCF以上のシェールガス(注9)の埋蔵が推定されている。

(注)F (1) 091020F China, glgroup,(2) title: An Unconventional Source May Change Conventional View of China Energy Strategy,(3) http://www.glgroup.com/News/An-Unconventional-Source-May-Change-Conventional-View-of-China-Energy-Strategy-44247.html,(4) October 19, 2009,Analysis by: GLG Expert Contributor,Analysis of: Natural Gas from Shale: Emerging Plays,Published at: seekingalpha.com,(5) shale gas,(7) non-conventional gas resources,(8) high-pressure fracturing technologies,(9) シェールガス,(10) map source: http://kaznak.web.infoseek.co.jp/china/gas-pipeline.jpg,(11) picture spurce: http://www.irvineenergy.com/images/production.gif,(12)

今日の参考資料

●091020F China, glgroup
中国の海外ガス依存の将来は国内のシェールガスなどにより変化が期待される
An Unconventional Source May Change Conventional View of China Energy Strategy
http://my.reset.jp/adachihayao/index091020F.htm

http://www.glgroup.com/News/An-Unconventional-Source-May-Change-Conventional-View-of-China-Energy-Strategy-44247.html

最近の関連資料

●091005E China, steelguru
中国四川省の中米協力ガスプロジェクトは2010年に開始
PetroChina Sino US gas project to start production from 2010
http://my.reset.jp/adachihayao/index091005E.htm
●090927D China, chinapost
中国の石炭への依存は長期に亘って続くだろう
China to remain reliant on coal for the long term: gov't official
http://my.reset.jp/adachihayao/index090927D.htm
●090925G China, business.asiaone
中国の政府系ファンドが世界の資源への投資を拡大
China sovereign fund boosts resource interests
http://my.reset.jp/adachihayao/index090925G.htm
○090925F China, reuters
中国のオーストラリア資源への投資
Chinese investments in Australian resources
http://www.reuters.com/article/rbssIndustryMaterialsUtilitiesNews/idUSSYD53769220090924
●090923B Philippines, ap.mysinchew
フィリッピンの南沙諸島で中国は策なく共同開発すべし
China no solution in sight to Spratlys dispute
http://my.reset.jp/adachihayao/index090923B.htm
●090911I China, chinadaily
中国の国家石油CNPCが海外資源のための300億ドル獲得
CNPC gets $30b to fund acquisitions
http://my.reset.jp/adachihayao/index090911I.htm
●090911C Myanmar, ipsnews
ミャンマーのパイプラインで世論を押し切り中国は推進
CHINA Dual Pipelines in Burma to Push Ahead Amid Criticism
http://my.reset.jp/adachihayao/index090911C.htm
●090905B China, examiner
中国は発電燃料として天然ガスを増加する方向
China to increase natural gas usage for electric power production
http://my.reset.jp/adachihayao/index090905B.htm
●090831G China, english.cctv
中国の内モンゴルで初めての石炭ガス化プロジェクトが発進
1st large coal-to-gas project launches
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm


2009年10月19日 ー フィリッピンの中小水力に資金援助が必要 ー

私は,フィリッピンの小水力に非常に関心を持っている。小水力と言っても,30MWとか50MWで,1,000MWクラスの水力プロジェクトばかり見てきた日本の海外技術者から見ればミニ水力だが,日本の国内では,50MWと言えば大プロジェクトで,部長以上の現場所長が赴任して行く。日本人はこのようにして,きめ細かく,水力を開発してきた,木曽川然り,庄川然り,神通川然り,黒部川然り。

フィリッピンもそうなるべきだと思っている。国家石油PNOCの子会社,PNOC再生可能エネルギー,PNOC-RCが,国内,特にルソンのバンクエット,パラワン島,ネグロス・オリエンタルで,11水力プロジェクト,合計出力300MW,一つ一つは,20〜40MWの小規模水力で,共同出資者を募っている。これは,フィリッピンの進める再生可能エネルギー推進の政策に乗ったものだ。

他の東南アジア諸国,ラオスやベトナム,ミャンマーなどの豊富な水力資源を持つ国では,まだそこまで肌理の細かい考え方をするまでには至っていない。まだまだ,ダム式で,1,000MW,2,000MWはおろか,インドではブンジ水力の7,000MWがあるし,昨日問題となったブラマプトラの大屈曲点では,40,000MWと言っているから,彼等に50MWを,と言っても通じない,大いに大型水力で頑張って欲しい。

しかし,日本ではもう30MWも50MWの水力もない,と言えるほど開発してしまったし,タイでさへもこのクラスの水力はないだろう。これからは,フィリッピンやインドネシアが,日本方式の細かい開発に移って行くことになるが,彼等にそのきめの細かさを求めることが出来るかどうか。例えば,木曽川や庄川など,一つの落差も無駄にせず,一滴も無効に流さないようにと,実に詳細に計画され,開発されてきた。

これからフィリッピンに期待したいのはその点だがフィリッピンの国有石油公社PNOCは,民営化を通じてその優良資産を手放しながら,そのPNOC帝国を再建する過程にあるが,今や,再生可能エネルギーへの投資にその戦略を変えてきている。PNOCの投資の方向を聞かれたカイラオ総裁は,今年の我々の目標は,再生可能エネルギーだ,と言い切っている。地熱と水力だ。

アグノ川の氾濫は,我々にも大きなショックで,これからのフィリッピンのダム開発,フィリッピンならず東南アジアにも飛び火しないか,懸念しているが,今日の記事にある流れ込み式である,と言うのは,最近の環境専門家の決まり文句になっている。流れ込み式というのは誠に厄介で,小さい川では渇水期に水がなくなるし,大きな川では洪水で発電所が吹き飛ばされる。

フィリッピンも,ミンダナオのアグス川のように,計画的な階段状開発を心がけて欲しい。勿論,いいとこ取りで開発はして行くのだが,それは水系一貫の計画があっての上での,いいとこ取りであるべきで,望むらくは,最上流に一つ,大きな貯水池を持たせるべきだと思っている。その様な,大きな立場からの水力計画が,是非とも日本の技術者から伝えて欲しい。流れ込み式の中には,日調整も入る,という考え方も当然必要だ。


今日の主題

●091019A Philippines, business.inquirer
フィリッピンの国家石油PNOCが11水力300MWで投資協力企業を捜している
PNOC unit seeks partners for hydro projects
http://my.reset.jp/adachihayao/index091019A.htm

http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20091018-230765/PNOC-unit-seeks-partners-for-hydro-projects
●091019B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンは2010年にアンガット・ダムなど6水力を売却入札へ
6 power plants to be privatized next year
http://my.reset.jp/adachihayao/index091019B.htm

http://www.mb.com.ph/articles/225262/6-power-plants-be-privatized-next-year


その他の今日のアジアのエネルギー関連ニュース

○091019C India, Economic Times
インドの水力開発に呼応して米国のヘッジファンドが立ち上がる
US hedge fund plans to invest Rs 500 cr in hydropower cos
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/banking/finance-/finance/US-hedge-fund-plans-to-invest-Rs-500-cr-in-hydropower-cos/articleshow/5137406.cms
○091019D India, business-standard
インドのNTPCが石炭価格11%上げなどを受け売電単価を上げることを考慮中
Power tariff hike likely as NTPC mulls passing on cost burden
http://www.business-standard.com/india/news/power-tariff-hike-likely-as-ntpc-mulls-passingcost-burden/76205/on
○091019E India, etaiwannews
インドの天然ガスは170億ドルにまつわる一家族の確執に密接に連動
India's natural gas tied up in $17B family feud
http://www.etaiwannews.com/etn/news_content.php?id=1084645&lang=eng_news&cate_img=35.jpg&cate_rss=news_Business


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○日本オープン,無法地帯,プレー中の遼を携帯カメラで“ピピッ”
http://www.zakzak.co.jp/sports/golf/news/20091019/glf0910191202000-n2.htm
○日本オープン,石川遼新たな課題,海外試合翌週は成績がイマイチ
http://www.zakzak.co.jp/sports/golf/news/20091017/glf0910171419000-n2.htm
○直嶋経産相,UAEに油田の権益更新要請,先方好意的
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091019AT2M1900E19102009.html
○スマートエナジーが排出枠の取得,東南アジアで参入 
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091019AT1D1700N18102009.html
○日経社説,25%削減をいかに実現するか,公平な排出量取引目指せ
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20091018AS1K1700117102009.html
○パキスタン軍発表,タリバーン掃討作戦で60人を殺害 
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200910190005.html
○東証,東電が安値更新,温暖化ガス削減重荷で電力株が安い
http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/chumoku.aspx?id=AS3L19046%2019102009
○国連食糧農業機関(FAO)がチャド湖の面積9割減,20年後消滅も−
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009101900452
○東芝が後場一段高で高値を更新,日本市場の指標銘柄との見方
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1019&f=business_1019_077.shtml
○三峡ダムの推移が順調に上がって10月末には175mまで
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/238591/


本文

●フィリッピンの国家石油PNOCが11水力300MWで投資協力企業を捜している

STATE-run PNOC-Renewables Corp. IS seeking local and foreign investors for 11 hydro power projects with a combined capacity of 300 megawatts (MW), as these may require substantial investments, according to a company official. PNOC-RC president Pedro Maniego Jr. said the 11 projects on the pipeline were located mostly in Luzon and Visayas, particularly in Benguet, Palawan and Negros Oriental. These are mini hydro power projects, with capacities ranging from 20 to 40 MW.

私は,フィリッピンの小水力に非常に関心を持っている。小水力と言っても,30MWとか50MWで,1,000MWクラスの水力プロジェクトばかり見てきた日本の海外技術者から見ればミニ水力だが,日本の国内では,50MWと言えば大プロジェクトで,部長以上の現場所長が赴任して行く。日本人はこのようにして,きめ細かく,水力を開発してきた,木曽川然り,庄川然り,神通川然り,黒部川然り。

フィリッピンもそうなるべきだと思っている。国家石油PNOC(注18)の子会社,PNOC再生可能エネルギー,PNOC-RC(注5)が,国内,特にルソンのバンクエット(注7),パラワン島(注8),ネグロス・オリエンタル(注9)で,11水力プロジェクト,合計出力300MW,一つ一つは,20〜40MWの小規模水力で,共同出資者を募っている。これは,フィリッピンの進める再生可能エネルギー推進の政策に乗ったものだ。

PNOC-RCのペドロ社長(注6)は,自分たちで始めたプロジェクトだが,水力は資本インテンシブで,国内または海外企業の協力を必要としている,と語っている。少し,彼の言う費用のオーダーは小さすぎるが,750百万ドルを必要としている,と言っている。11プロジェクトはすべて流れ込み式である。調査は進めているが,エネルギー省(注11)の許認可はこれからだ。

当面,パラワン(注8)の68MWプロジェクト(注13),ネグロス・オリエンタル(注9)の7MWプロジェクトを急いでいる。報告書は出来ているが,水利認可(注15),環境認可(注16),地方政府の同意書(注17)が必要になる。


(注)A (1) 091019A Philippines, business.inquirer,(2) title: PNOC unit seeks partners for hydro projects,(3) http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20091018-230765/PNOC-unit-seeks-partners-for-hydro-projects,(4) By Amy R. Remo,Philippine Daily Inquirer,First Posted 18:47:00 10/18/2009,Filed Under: Economy and Business and Finance, Energy,(5) PNOC-Renewables Corp.,PNOC-RC,(6) PNOC-RC president Pedro Maniego Jr.,(7) Benguet,(8) Palawan,(9) Negros Oriental,(10) run-of-the-river type,(11) Department of Energy,(12) Renewable Energy Law,(13) 6.8-MW project in Palawan,(14) 7-MW project in Negros Oriental,(15) water permits,(16) environment compliance certificates,(17) local and municipal government endorsements,(18) Philippine National Oil Co.,(19) table source: http://www.scribd.com/doc/18545900/Philippine-Renewable-Energy-Briefer,(20)

今日の参考資料

●091019A Philippines, business.inquirer
フィリッピンの国家石油PNOCが11水力300MWで投資協力企業を捜している
PNOC unit seeks partners for hydro projects
http://my.reset.jp/adachihayao/index091019A.htm

http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20091018-230765/PNOC-unit-seeks-partners-for-hydro-projects

最近の関連資料

○090921C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの地元企業がビサヤス系統に25億ペソの水力投入を計画
Oriental Energy lines up P2.5-B hydropower plant
http://www.mb.com.ph/articles/221481/oriental-energy-lines-p25b-hydropower-plant
○090907A Philippines, bworldonline
フィリッピンのHEDORがベングットで120MW水力群建設へ
Hedcor to build hydroelectric plant in Benguet
http://www.bworldonline.com/BW090709/content.php?id=042
○090825D Philippiness, business.inquirer
フィリッピンのミンドロ島の19.8MW水力に資金の目処
Mindoro hydro project gets funding
http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20090822-221413/Mindoro-hydro-project-gets-funding
●090718D Philippines, manila bulletin
フィリッピンのエネルギーも米国のクリーンエネルギーの影響
Changing the way we use energy
http://my.reset.jp/adachihayao/index090718D.htm
●090526A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンは再生可能エネルギーを新法で倍増へ
Manila to double renewable energy capacity with new law
http://my.reset.jp/adachihayao/index090526A.htm
●090526B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの再生可能エネルギー法実施細則が施行される
IRR of Renewable Energy Act of 2008 to be signed Monday
http://my.reset.jp/adachihayao/index090526B.htm
●090427B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのビサヤス州で2,3年内の電力危機に水力で
Visayas governors to fast-track building of alternative power sources
http://my.reset.jp/adachihayao/index090427B.htm
●090404B Philippines, pia.gov
フィリッピン政府は再生可能エネルギーへの投資を推進
Gov't pushes investments in renewable energy projects
http://my.reset.jp/adachihayao/index090404B.htm
●090310D Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのパラワンの電力供給で民間との再契約に慎重
Interim extension of supply contract sought to avert Palawan power shortage
http://my.reset.jp/adachihayao/index090310D.htm
●090301A Philippines, pia.gov.ph
フィリッピンの電力の10%は水力で賄うことが可能である
Hydropower can supply 10% of RP's electricity requirements, say
http://my.reset.jp/adachihayao/index090301A.htm
●090301B Philippines, newsinfo.inquirer
アロヨ大統領が水力現場を視察してクリーエネルギーに関心表明
Arroyo favors clean energy sources
http://my.reset.jp/adachihayao/index090301B.htm


●フィリッピンは2010年にアンガット・ダムなど6水力を売却入札へ

The Power Sector Assets and Liabilities Management Corporation (PSALM), the firm tasked with selling the assets of the National Power Corporation, is planning to privatize up to six power plants next year. Documents showed that the 246 megawatt (MW) Angat power plant in February 2010 will be the first privatization effort by PSALM next year.

ゼロサムゲームである発電施設の売却にうつつを抜かして,電源開発を怠るフィリッピンだが,今回のアグノ川氾濫で,サンロケ(注19)のIPPA入札(注18)など,影響を受けるのではないかと心配していたが,少なくともPSALM(注5)は,淡々とゼロサムゲームを続けて行くようだ。来年,2010年の売却予定はNPC(注6)所有の6発電所,特に,246MWのアンガット発電所(注7)は,2010年2月の入札を予定している。

他に具体的な入札時期を明示していないもので,150MWのバコン・マニト地熱(注8),235MWのバウアン(注9),310MWのナボタス地熱(注10),114MWのイリガン第1及び第2(注11),850MWの停止済みのスキャット(注12)がある。2011〜2013年には7つの発電所の売却を予定している。9821MWのアグス1〜7水力とプランギ水力(注13),650MWのマラヤ(注14),

更に,バージ型発電所101,102,103,104(注15),149MWのセブ石炭火力1及び2,セブ・ディーゼル1(注16)なども含まれる。2009年ではPSALM(注5)は既に,ナガランソ・ガスタービン(注17)を先週末に交渉成立している。IPPA(注18)の第2波,サンロケ,バクン,バングエット各水力(注19)を進めている。最近,カラカ火力(注20)とパロインピノン-トンゴナン地熱(注21)売却で,ルソンとビサヤスの81%を完了した。

この結果,政府は,29.9億ドルの現金を得ている。また,BOT(注22)であった,620MWのリマイ複合火力(注23),ミンダナオのバージ,117と118(注24)の民営化も果たしている。スワル及びパグビラオ火力(注25)の運営権の入札,契約も完了,これがルソンとビサヤスの34.3%に匹敵するが,その売値は,17.7億ドルであった。

(注)B (1) 091019B Philippines, Manila Bulletin,(2) title: 6 power plants to be privatized next year,(3) http://www.mb.com.ph/articles/225262/6-power-plants-be-privatized-next-year,(4) By JAMES A. LOYOLAOctober 18, 2009, 2:02pm,(5) Power Sector Assets and Liabilities Management Corporation (PSALM),(6) National Power Corporation,(7) 246 megawatt (MW) Angat power plant,(8) 150-MW Bacon Manito,(9) 235 MW Bauang,(10) 310 MW Navotas,(11) 114 MW Iligan I and II,(12) 850 MW decommissioned Sucat,(13) 982.1 MW Agus 1-7 and Pulangi,(14) 650 MW Malaya,(15) Power Barges 101, 102,103, 104 with 32 MW each,(16) 149 MW Cebu Coal I and II and Cebu Diesel I,(17) Naga Land Base Gas Turbine,(18) independent power producer administrator (IPPA),(19) San Roque, Bakun and Benguet hydro electric plants,(20) Calaca coal-fired power plant,(21) Palinpinon-Tongonan geothermal plants,(22) build-operate-transfer scheme,(23) 620-MW Limay combined cycle power plant in Luzon,(24) Power Barges 117 and 118 in Mindanao,(25) Sual and Pagbilao coal-fired power plants,(26)

今日の参考資料

●091019B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンは2010年にアンガット・ダムなど6水力を売却入札へ
6 power plants to be privatized next year
http://my.reset.jp/adachihayao/index091019B.htm

http://www.mb.com.ph/articles/225262/6-power-plants-be-privatized-next-year

最近の関連資料

○091003B Philippines, pia.gov
フィリッピンのサンロケなどのIPPA入札が関心を呼んでいる
IPP hydro plants pique interest of bidders
http://www.pia.gov.ph/?m=12&r=&y=&mo=&fi=p091002.htm&no=35
○090923F Philippines, bworldonline
フィリッピンのサンロケ水力などのIPPA入札に東電丸紅など参入
Listed holding company to join Aboitiz Power, TeaM Energy in bid for hydropower contracts
http://www.bworldonline.com/BW092309/content.php?id=045
●090914B Philippines, business.inquirer
フィリッピンのサンロケ水力のIPPAに東電グループが関心
Team Energy eyes San Roque IPPA contract
http://my.reset.jp/adachihayao/index090914B.htm
●090914C Philippines, bworldonline
フィリッピンの水力発電所群に東電グループが関心
TeaM Energy to join bids for hydropower plants
http://my.reset.jp/adachihayao/index090914C.htm
○090829D Philippines, business.inquirer
フィリッピンの石炭火力のIPPA入札結果でスワルはサンミゲールへ,アボイテスも
San Miguel wins Sual power deal
http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20090828-222473/San-Miguel-wins-Sual-power-deal
○090828C Philippines, tradingmarkets
フィリッピンのサンミゲールが230MWのリマイ複合火力を取得へ
Philippine co San Miguel wins bidding for Limay Plant
http://www.tradingmarkets.com/.site/news/Stock%20News/2498527/
●090728A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの石炭火力のIPPAでアボイテスが新提案
Aboitiz Power reviews pricing strategy for Sual, Pagbilao IPPAs
http://my.reset.jp/adachihayao/index090728A.htm


2009年10月17日 ー 中国のブラマプトラ河開発は510MWの流れ込み ー

日本オープンを見ていて熱くなって筆進まず,石川遼のパットが2度カップに蹴飛ばされて,あれはもう神様が,つい,よそ見していた,と言う感じですね。さて,今日もアジアは,フィリッピンのサンロケとブラマプトラ河のザンム水力で,記事が飛び交っている。メコン下流の国々とは民族性が異なるのか,ブラマプトラの下流国インドは,国を挙げて,マンモハン・シン首相を押して,中国との対抗心をむき出しにしている。

しかしインドのこの怒りは,中国によって軽くいなされそうな情勢になってきた。あのチベットの奥で何が行われているのか,よく分からない,と言うのが何とも前時代的だが,インドは衛星写真で,中国の動きを監視しているようだ。今日の記事で,私は大体分かってきたが,中国がコンクリートを打ち始めたのは,ブラマプトラ河の大屈曲点ではなくて,大屈曲点から250km西へ行った地点,ラサから東へ140kmのブラマプトラ本流上だ。

中国はここに高さ30mの滝を発見したようで,そこにダムを造って510MWを,流れ込み式,即ち,河川の水の状況を全く変えない開発方式で,既に着工し,2015年に運転開始するという。インドに言わせれば,この開発方式であれば,国際慣習上も,インドは抗議できない,との見方である。なぜこのような辺境に510MWの発電所を造るのかに,若干疑問を覚えるが,ラサを中心としたチベットの電力だろう。

ただ,このダムを造っているのが,葛州覇水利水電工程集団であるところが面白い。葛州覇水利水電工程集団は,三峡ダムを造る前に,まるでモデルテストをやるように,長江最下流に葛州覇ダムを造った集団だからだ。考えてみれば,葛州覇水利水電工程集団は,大規模開発の先兵の役割を担わされる運命にあるのではないか,と思うわけである。

と言うのは,中国の本当の狙いは,今回のザンム水力の下流250km,ブラマプトラ河が南へ向かって回転する,世界の奇形,大屈曲点に大規模ダムを造って,ブラマプトラ河の水を,四川省から黄河に流そう,という野望を持っている。野望というのは,おそらく技術者を中心とした水利グループが考えている構想だが,誰が見てもこれはやってみたい事業の一つだ。

あの川の形を見ると,大昔はあのチベットの水は,本当は中国大陸に流れていたのではないか,それを神様が巨大な岩石を,エイやっとあの河に放り込んで水を止め,流れを南に変えたのに間違いないように見える。その神様が投げつけた石の角っこが,海抜7,756mのナムチャバルワ峰,中国名で南迦巴瓦峰,に相違あるまい。そうだとすれば,元々,中国の長江に流れ込んでいた水ではないか,と言う妄想に襲われそう。

電力危機に苦しむベトナムだが,再び電源開発の遅れが報じられている。EVNによると,2009年に2,969MWの運転開始を予定しているが,9つのプロジェクトが,1年以上遅れる見通しだ。この中には,2010〜2015年に予定されている北部の,300MWクワンニン第1及び丸紅の参加する300MWハイフォン第2石炭火力が含まれている。2009年予定の1,100MW運転開始は不可能である。資金問題だという。


今日の主題

●091017A Vietnam, vietnamnews
ベトナムの2009年内2,969MW新規運転開始に赤信号
to bring on line an additional 2,969MW of capacity this year
http://my.reset.jp/adachihayao/index091017A.htm

http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=01IND161009
●091017L India, sify
インドは中国のブラマプトラ本流ダム開発に打つ手がないかも知れない
Northeast frets, but India can do little on China's Brahmaputra dam
http://my.reset.jp/adachihayao/index091017L.htm

http://sify.com/news/Northeast-frets-but-India-can-do-little-on-China-039-s-Brahmaputra-dam-news-jkrk9yaddha.html


その他のアジアのエネルギー関連ニュース

○091017B Brazil, prnewswire
ブラジルがギアナの800MWタートルーバ水力で協力
Brazilian Involvement in Guyana Hydropower Project Opens Up New Opportunities
http://www.prnewswire.com/news-releases/brazilian-involvement-in-guyana-hydropower-project-opens-up-new-opportunities-64607042.html
○091017C Pakistan, steelguru
パキスタンのジラニ首相が中国企業がタール石炭開発に熱意
China keen to invest in Thar Coal Project
http://steelguru.com/news/index/2009/10/17/MTE2NDc4/China_keen_to_invest_in_Thar_Coal_Project.html
○091017D Philippines, indybay
フィリッピンのサンロケ問題でNGOがNAPOCORを非難
The US-Arroyo’s NAPOCOR, Guilty of Criminal Neglect in Recklessly Opening San Roque Dam
http://www.indybay.org/newsitems/2009/10/16/18625753.php
○091017E Philippines, bulatlat
フィリッピンのサンロケダムで効用優先か被害かで論陣
Closure of ‘Destructive Dams’ Urged
http://www.bulatlat.com/main/2009/10/17/closure-of-%E2%80%98destructive-dams%E2%80%99-urged/
○091017F Nepal, telegraphnepal
ネパールの中国研究センターはインドが警戒している
China Study Centers could cement Nepal-India-China ties
http://www.telegraphnepal.com/news_det.php?news_id=6466
○091017G Mynmar, irrawaddy
ミャンマーのシュウエ・ガス田の拡張で探査を開始へ
Further Exploration of Rich Shwe Gas Field Set to Begin
http://www.irrawaddy.org/article.php?art_id=17012
○091017H Inia, mangalorean
インドの外務省のラオ外務次官が中国との緊張を冷静にと
We need to resolve boundary issue with China: Nirupama Rao
http://mangalorean.com/news.php?newstype=broadcast&broadcastid=150644
○091017I India, mizzima
インドがミャンマーの軍事政権に対する姿勢は沈黙は金
Silence is Golden: Has India’s silence finally paid-off?
http://www.mizzima.com/edop/anslysis/2920-silence-is-golden-has-indias-silence-finally-paid-off-.html
○091017J India,dnaindia
インドのトリプーラ発電所の機器を初めてバングラデシュに陸揚げ
First transit access to India a 'test case': Bangladesh
http://www.dnaindia.com/world/report_first-transit-access-to-india-a-test-case-bangladesh_1300049
○091017L India, sify
インドは中国のブラマプトラ本流ダム開発に打つ手がないかも知れない
Northeast frets, but India can do little on China's Brahmaputra dam
http://sify.com/news/Northeast-frets-but-India-can-do-little-on-China-039-s-Brahmaputra-dam-news-jkrk9yaddha.html
○091017K Bhutan, Kuensel
ブータンの首都付近で20MWの水力プロジェクトが給水も兼ねて進行中
Begana power project proposed
http://www.kuenselonline.com/modules.php?name=News&file=article&sid=13733


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○パキスタン軍,過激派拠点に地上攻撃,テロ続発受け掃討作戦
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20091017D2M1701O17.html
○タイ国王の健康悪化説流布,当局が「市場操作」調査
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20091017D2M1604017.html
○九州電力,玄海原発3号機へのMOX燃料装てん終了
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091018AT3K1800A18102009.html
○世銀融資最高5.3兆円,2009事業年度,アジアや東欧,危機対応で急増
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091018AT3S1700Z17102009.html
○中国,農民向け年金整備,政府,年9,000億円を拠出
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091018AT2M1701C17102009.html
○インド気候問題特使,米国の態度を批判
http://japanese.cri.cn/881/2009/10/18/1s148770.htm
○柏崎刈羽原発,県技術委,6号機の営業運転を了承,3首長最終判断へ
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20091018ddlk15040083000c.html


本文

●ベトナムの2009年内2,969MW新規運転開始に赤信号

Construction on at least nine new power projects has fallen behind schedule by a year or more, threatening plans of Electricity of Viet Nam (EVN) to bring on line an additional 2,969MW of capacity this year. Delayed projects originally slated for completion between 2010 and 2015 include the coal-fired 300MW Quang Ninh 1 and 300MW Hai Phong 2 facilities in the north, said Ho Manh Tuan, EVN’s public relations head.

電力危機に苦しむベトナムだが,再び電源開発の遅れが報じられている。EVN(注6)によると,2009年に2,969MWの運転開始を予定しているが,9つのプロジェクトが,1年以上遅れる見通しだ。この中には,2010〜2015年に予定されている北部の,300MWクワンニン第1(注7)及び丸紅の参加する300MWハイフォン第2(注8)石炭火力が含まれている。2009年予定の1,100MW運転開始は不可能である。

資金調達の遅れという。EVN(注6)資金によるモンドウオン石炭火力(注11)はADBの資金が9月末までには,出来そうにない。他の障害は,買電交渉の困難,土地手配の遅れ,悪天候,だと言う。フーミー3とフーミー1(注12),合計1,805MWが定期検査に入った9月からは,予備力がぎりぎりまで落ちてきている。3月,4月には予備力がなくなる。フーミーの5発電所,3,815MW,全体の30%が一時止まる。

カマウのガス火力(注14),合計1,500MW,全体の15〜20%を占めるが,ガス供給が不安定である。8月時点の年間供給量は,550億KWhで年11%の伸びである。この中で,371億KWhがEVN,179億KWhはIPP,25.5KWhは中国から輸入,となっている。

(注)A (1) 091017A Vietnam, vietnamnews,(2) title: to bring on line an additional 2,969MW of capacity this year,(3) http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=01IND161009,(4) VNA/VNS Photo,Thermal Power Plant No1 in Hai Phong, constructed and equipped by China’s DEC and Japan’s Marubeni Corporation, began operations in June.,(5) HA NOI,(6) Electricity of Viet Nam (EVN),(7) coal-fired 300MW Quang Ninh 1,(8) 300MW Hai Phong 2,(9) Ho Manh Tuan, EVN’s public relations head,(10) EVN’s deputy head of utilities, Dinh Quang Tri,(11) Mong Duong coal-fired plant,(12) Phu My 3 and Phu My 1 plants,(13) Phu My complex,(14) gas-fired plants in Ca Mau,(15)
.
今日の参考資料

●091017A Vietnam, vietnamnews
ベトナムの2009年内2,969MW新規運転開始に赤信号
to bring on line an additional 2,969MW of capacity this year
http://my.reset.jp/adachihayao/index091017A.htm

http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=01IND161009

最近の関連資料

○090910D Vietnam, english.vietnamnet
ベトナムのEVNが再び電源開発の遅れを報告
EVN reports delay in power generation projects, again
http://english.vietnamnet.vn/biz/2009/09/867677/
○090830B Vietnam, english.vovnews
ベトナムのEVNが2010年の電力供給に向けて全力を尽くすと
EVN ensures power to fuel development
http://english.vovnews.vn/Home/EVN-ensures-power-to-fuel-development/20098/107334.vov
●090803B Vietnam, thanhniennews
ベトナム北部の石炭火力を中国企業が430百万ドルで受注
China’s Wuhan Kaidi to build Vietnam power plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090803B.htm
●090712A Vietnam, vietnamnews
ベトナムの停電でEVNの能力に疑問の声が広がる
Power cuts raise questions over EVN’s ability to meet demand
http://my.reset.jp/adachihayao/index090712A.htm
●090619A Vietnam, thanhniennews
ベトナムのEVNが2009年内に1,100MWの6発電所を投入へ
Six new plants set for national power grid link
http://my.reset.jp/adachihayao/index090619A.htm


●インドは中国のブラマプトラ本流ダム開発に打つ手がないかも知れない

While concerned officials of Assam and Arunachal Pradesh have asked for Prime Minister Manmohan Singh's intervention, India may not be able to make much noise over China's hydro project on the Brahamaputra in Tibet, said officials. Sources said Friday that it was India's assessment that the Zangmu hydropower project would be a "run of the river" hydro project, which will not violate any international laws.

アジアの大河,ブラマプトラ河(注12)でここ数日,インドと中国の間で火花が散っている。ブラマプトラ河(注12)は,全長2,906kmであるが,水源から最初の上流1,625kmは中国のチベットを西から東に流れて,南方向に大屈曲して,918kmがインド領内を流れ下り,更に363kmをバングラデシュ領内を流れて,最後はベンガル湾(注14)に注ぎ,下流のインドとバングラデシュは,灌漑など恩恵を受けている。

昨日までの記事は,中国がこのブラマプトラ河(注12)本流上でダム工事を開始しており,既にコンクリート工事に着手している,中国は東部の黄河(注16)や陝西省,河北省,更には北京や天津まで(注17),このブラマプトラ河(注12)の水を分水するつもりだろう,インドにとっては死活問題だ,すぐにマンモハン・シン首相(注7)に乗り出して貰って,中国に対抗して貰う必要あり,と風雲急を告げていた。

今日の記事では,どうも中国の考えている計画は大きなダムを造らない流込式水力のようだ,抗議してもインドは国際法上,勝てないかも知れない,と少しトーンダウンしている。私も少し調べてみたが,ブラマプトラ河(注12)本流ではあるが,工事を始めたザンム水力(注9)というのは,ラサ(注22)から南東へ140km,と言うから,大屈曲点からは西へ250kmの,相当上流の地点になるようだ。

他の資料を見たところ,中国はこの地点に30mの高さの滝を発見し,ここに流れ込み式水力を造る気になったようだ。だから,今回の工事では,中国がブラマプトラ河(注12)の水を東方に分水する可能性はないと見てよいだろう。このザンム水力(注9)は,85MW機6台で,510MWの出力で,
葛州覇水利水電工程集団(注19)が請け負い,2015年末に完成する,とされている。

(注)L (1) 091017L India, sify,(2) title: Northeast frets, but India can do little on China's Brahmaputra dam,(3) http://sify.com/news/Northeast-frets-but-India-can-do-little-on-China-039-s-Brahmaputra-dam-news-jkrk9yaddha.html,(4) 2009-10-17,10:35:24,New Delhi,(5) Assam,(6) Arunachal Pradesh,(7) Prime Minister Manmohan Singh,(8) Brahamaputra in Tibet,(9) Zangmu hydropower project,(10) run of the river,(11) External Affairs Ministry spokesperson Vishnu Prakash,(12) Brahmaputra river,(13) Assam Chief Minister Tarun Gogoi,(14) Bay of Bengal,(15) Congress MP from Arunachal Pradesh Takam Sanjay,(16) Yellow River,(17) Shaanxi, 陝西,Hebel, 河北,Beijing and Tianjin,天津,(18) photo source: http://www.skyscrapercity.com/showthread.php?t=685352&page=17,(19) China Gezhouba (Group) Corp,中国葛州覇水利水電工程集団有限公司,(20) Tibet Power Generation Co Ltd of China Huaneng Group,中国華能集団公司,(21) Lhokha (Shannan) Prefecture of Tibet Autonomous Region,(22) 140 km southeast from Lhasa, between Zangs-Ri (Sangri) and rGya-Tsha (Jiacha) counties,(23) Great Bend photo source: http://upload.17u.com/uploadfile/2008/07/25/21/2008072509344631844.jpg,(24)

今日の参考資料

●091017L India, sify
インドは中国のブラマプトラ本流ダム開発に打つ手がないかも知れない
Northeast frets, but India can do little on China's Brahmaputra dam
http://my.reset.jp/adachihayao/index091017L.htm

http://sify.com/news/Northeast-frets-but-India-can-do-little-on-China-039-s-Brahmaputra-dam-news-jkrk9yaddha.html

最近の関連資料

○091016B India, indiatoday.intoday
インドのシン首相がバンコクで温家宝首相とアルンチャルプラデシュの国境問題
Chinese PM to meet Manmohan in Thailand
http://indiatoday.intoday.in/site/Story/66458/LATEST%20NEWS/Chinese+PM+to+meet+Manmohan+in+Thailand.html
●091016D China, zeenews
中国はインドとの問題を孕みながらブラムプトラ河ダムの工事に入る
China building dam on Brahmputra River
http://my.reset.jp/adachihayao/index091016D.htm
●091016H India, expressindia
インドのシン首相のアルンチャル訪問で中国が緊張したがインドは正しいと
India to take Arunachal to right fora
http://my.reset.jp/adachihayao/index091016H.htm
○091016J India, thaindian
インド政府は中国がブラマプトラ河上流でダム建設を行うのかどうか確認中
India to ask China if it is building dam on Brahmaputra
http://www.thaindian.com/newsportal/uncategorized/india-to-ask-china-if-it-is-building-dam-on-brahmaputra-lead_100261253.html
○090928O China, themalaysianinsider
中国を源流とするアジアの各河川の上流でのダム建設に東南アジア諸国が懸念
China’s dams worrying S-E Asia ? Michael Richardson
http://www.themalaysianinsider.com/index.php/opinion/breaking-views/38754-chinas-dams-worrying-s-e-asia--michael-richardson
●090906I Nepal, kashmirwatch
ネパールと中国チベットとの地政学的位置と開発への影響
Geopolitical Dimension of Nepal-China Relation
http://my.reset.jp/adachihayao/index090906I.htm
●090612B China, tibetanreview
中国政府がチベット南部のブラマプトラ上流から黄河へ分流する計画はない
China says no plan to divert Tsangpo river
http://my.reset.jp/adachihayao/index090612B.htm
●090305B China, chinaknowledge
中国建設大手企業がチベットのブラマプトラで水力開発
Gezhouba gains a record RMB 1.14 bln hydropower contract
http://my.reset.jp/adachihayao/index090305B.htm
●090220E China, tradingmarkets
中国のCRパワーが中国南部で火力発電所建設
CR Power to Build Thermal Power Plant in South China
http://my.reset.jp/adachihayao/index090220E.htm



2009年10月16日 ー インドと中国がチベットの水力などで激しく対立 ー

北京で開かれていた上海協力機構SCO首相会議,閉幕して,パキスタンのジラニ首相は,中国企業の幹部達に囲まれて悠々と晩餐を楽しんでいる写真,そのすぐ後の報道写真で,インドのデオラ石油相が記者団にもみくちゃにされている,私も何か起こっているのかな,とニュースを見ていると,来週,間もなく開催されるバンコクでのASEAN首脳会議で,急遽,インドのマンモハン・シン首相と温家宝首相が会談するという。

いろいろ調べてみると,中国政府が,前のインドの総選挙中に,与党を率いるマンモハン・シン首相が,インドの北東端,アルンチャル・プラデシュ州を訪問したことについて,中国の領土に無断で入って貰っては困る,との発言が切っ掛けのようだ。これに対して,インド側が激しく反発し,デオラ石油相の抗議に続いて,デリーで,ムケルジ財務相が,アルンチャル・プラデシュ州はインドの政治体制に組み込まれている,と強く反発。

インドの反発は更にエスカレートして,湖錦濤主席が,パキスタンの開発に全面的に手を貸す,と発言したこと,それは,パキスタンとインドが領土問題で争っているアザド・カシミールのインダス河上流のパキスタンのプロジェクト,4,500MWのニールム-ジェルム水力,日本工営も関係している最上流の7,000MWのブンジ水力,その下流のディアマ-バシャ・ダムプロジェクトへの中国の介入を意味する。これにインドが強く反発。

それだけならよいが,ブラマプトラ河に飛び火する。アジアの大河,ブラマプトラ河,源流はヒマラヤ山脈の北側で,チベット高原南部を東進した後,ヒマラヤ山脈東端をかすめ南下,インドのアッサム州を西へ向け横断,ガンジスに合流する。この東進から南下に向きを変えるポイントが,大屈曲点,と呼ばれる地点である。この大屈曲点を振り回すように位置する,海抜7,756mのナムチャバルワ峰,中国名で南迦巴瓦峰,がある。

中国政府は,このナムチャバルワ峰の麓のブラマプトラ河本流上にダム計画を持っており,ザンム(樟木)水力プロジェクトと呼んで,その規模は,水車26台を並べる出力40,000MWで,三峡ダムの規模を越える。このダム計画によって,ブラマプトラ河の水を流域の外へ分水することはない,と明言しているが,ゴビ砂漠の緑化計画や,甘粛省から黄河への分水の可能性など,憶測が絶えない。

今日の記事はニューデリーで書かれたもので,中国がこのダム工事に着工した,との情報を確認すべきである,とインド側が騒いでいる。情報によると,このザンム(樟木)水力プロジェクトは,今年,2009年3月16日に起工式を行い,4月2日にはコンクリート工事が始まった,というものだ。中国の5つの企業が参加し,総事業費は,1兆1,380億元と報じられている。

このブラマプトラ河は,インドの水資源の30%,水力資源の40%を生み出している重要な河川だ。かって一度,2006年に着工の噂が流れてニューデリーに閃光が走った。この時,北京政府は着工を否定した。中国の水利大臣は,このザンム(樟木)水力プロジェクトは,不必要で可能性がなく非科学的だ,と発言している。インド側の大騒ぎを抑えようとした政治的な発言,と見られた。それが再現したわけである。

しかし中国の技術者達は,このザンム(樟木)水力プロジェクトは,中国ばかりでなく,インド,ネパール,バングラデシュへの経済的な電力供給に繋がるばかりでなく,ブラマプトラ-ガンジス流域の洪水調節にも繋がる,と主張している。別報では,インド外務省が,正式に中国に対して,その確認を求める,と報道されている。しばらくヒマラヤ周辺から目を離している間に,トンでもない紛争が,来週はバンコクに飛び火する。


今日の主題

●091016D China, zeenews
中国はインドとの問題を孕みながらブラムプトラ河ダムの工事に入る
China building dam on Brahmputra River
http://my.reset.jp/adachihayao/index091016D.htm

http://www.zeenews.com/news570993.htmll
●091016H India, expressindia
インドのシン首相のアルンチャル訪問で中国が緊張したがインドは正しいと
India to take Arunachal to right fora
http://my.reset.jp/adachihayao/index091016H.htm

http://www.expressindia.com/latest-news/india-to-take-arunachal-to-right-fora/529252/


その他の今日の世界のエネルギー関連ニュース

○091016A Pakistan, dawn
パキスタンのジラニ首相が中国で投資企業と意気投合
Gilani seeks Chinese investment in energy sector
http://www.dawn.com/wps/wcm/connect/dawn-content-library/dawn/news/world/13+gilani+seeks+chinese+investment+for+building+dams-za-04
○091016G Pakistan, dailytimes
パキスタンの非難に対してインドがキシャンガンガ水力現地へ招待
India invites Pakistan for talks on Kishanganga
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009%5C10%5C16%5Cstory_16-10-2009_pg7_6
○091016B India, indiatoday.intoday
インドのシン首相がバンコクで温家宝首相とアルンチャルプラデシュの国境問題
Chinese PM to meet Manmohan in Thailand
http://indiatoday.intoday.in/site/Story/66458/LATEST%20NEWS/Chinese+PM+to+meet+Manmohan+in+Thailand.html
○091016I India, blog.taragana
インドのシンディ電力相がエネルギー効率向上で100億KWhを節約可能と
India saved 10.7 billion kilowatt of power, says Shinde
http://blog.taragana.com/n/india-saved-107-billion-kilowatt-of-power-says-shinde-197008/
○091016J India, thaindian
インド政府は中国がブラマプトラ河上流でダム建設を行うのかどうか確認中
India to ask China if it is building dam on Brahmaputra
http://www.thaindian.com/newsportal/uncategorized/india-to-ask-china-if-it-is-building-dam-on-brahmaputra-lead_100261253.html
○091016C Indonesia, reuters
インドネシアのガス下流ガス企業PGNがスマトラ北でLNG
Indonesia state gas firm seeks LNG for new terminal
http://www.reuters.com/article/rbssEnergyNews/idUSJAK42705620091015
○091016E Cambodia, phnompenhpost
カンボジアの325MWのセサンクロム第3ダムで韓国企業が参入
South Korea's KTC Cable weighs $700m Ratanakkiri dam project
http://www.phnompenhpost.com/index.php/2009101528977/Business/south-koreas-ktc-cable-weighs-700m-ratanakkiri-dam-project.html
○091016F Bhutan, Kuensel
ブータンの208MWのニカチュ水力プロジェクトで国内企業が着手
Power to the people
http://www.kuenselonline.com/modules.php?name=News&file=article&sid=13718


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○ミス・インドネシア代表,批判に負けずベール脱ぐ,インドネシア大学に通う、コリーさん(18)
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20091016/frn0910161224002-n2.htm
○パキスタンでテロ5件,30人超死亡,過激派組織,広域で連携か
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20091015D2M1504315.html
○シーメンス,風力発電機工場を欧米中に,世界シェア3位内めざす
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091016AT1D1507K15102009.html
○知的送電網,スマートグリッド,EUも構築,環境産業で先行狙う
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091016AT2M1200V15102009.html
○鳩山首相,途上国の温暖化ガス削減検証でルール作り
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20091016AT3S1600Q1610
○20歳井山が囲碁名人位,七大タイトルで最年少
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20091016AT1G1502F15102009.html
○日本オープンゴルフ,好天の中,熱戦が続く,石川遼は前半39
http://www.jga.or.jp/jga/jsp/2009/08-0/news_detail_3699.html
○オバマ氏に平和賞,ノーベル賞委員長が独断か,批判相次ぐ
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091016-OYT1T00135.htm
○IEAの閣僚理事会,省エネ協力で前進,温暖化は新興国となお溝
http://mainichi.jp/select/world/news/20091016ddm008030053000c.html
○英研究機関,CO2回収・貯蔵の検証プロジェクトを開始
http://www.ecool.jp/foreign/2009/10/eng07-381.html


本文

●中国はインドとの問題を孕みながらブラムプトラ河ダムの工事に入る

After staking claims over Arunachal Pradesh, reports now claim that China has started constructing a huge dam on its side of the Brahmputra River ? known as Tsangpo River in Tibet. According to reports, the dam is being constructed at a place called Namcha Barwa on the eastern plateau of Tibet. It is at this point in Tibet that China is reportedly building the world's largest dam, with 26 turbines, expected to generate 40 million kilowatts per hour of hydroelectricity.

アジアの大河,ブラマプトラ河(注6),源流はヒマラヤ山脈の北側で,チベット高原南部を東進した後ヒマラヤ山脈東端をかすめ南下,インドのアッサム州を西へ向け横断,ガンジスに合流する。この東進から南下に向きを変えるポイントが,大屈曲点,と呼ばれる地点である。この大屈曲点を振り回すように位置する,海抜7,756mのナムチャバルワ峰(注8),中国名で南迦巴瓦峰,がある。

中国政府は,このナムチャバルワ峰の麓のブラマプトラ河(注6)本流上にダム計画を持っており,ザンム(樟木)水力プロジェクト(注9)と呼んで,その規模は,水車26台を並べる出力40,000MWで,三峡ダムの規模を越える。このダム計画によって,ブラマプトラ河(注6)の水を流域の外へ分水することはない,と明言しているが,ゴビ砂漠(注14)の緑化計画や,甘粛省(注15)から黄河への分水の可能性など,憶測が絶えない。

今日の記事はニューデリーで書かれたもので,中国がこのダム工事に着工した,との情報を確認すべきである,とインド側が騒いでいる。情報によると,このザンム(樟木)水力プロジェクト(注9)は,今年,2009年3月16日に起工式を行い,4月2日にはコンクリート工事が始まった,というものだ。中国の5つの企業が参加し,総事業費は,1兆1,380億元(注18)と報じられている。

このブラマプトラ河(注6)は,インドの水資源の30%,水力資源の40%を生み出している重要な河川だ。かって一度,2006年に着工の噂が流れてニューデリーに閃光が走った。この時,北京政府は着工を否定した。中国の水利大臣(注12)は,このザンム(樟木)水力プロジェクト(注9)は,不必要で可能性がなく非科学的だ,と発言している。インド側の大騒ぎを抑えようとした政治的な発言,と見られた。

しかし中国の技術者達は,このザンム(樟木)水力プロジェクト(注9)は,中国ばかりでなく,インド,ネパール,バングラデシュへの経済的な電力供給に繋がるばかりでなく,ブラマプトラ-ガンジス流域の洪水調節にも繋がる,と主張している。別報では,インド外務省が,正式に中国に対して,その確認を求める,と報道されている。


(注)D (1) 091016D China, zeenews,(2) title: China building dam on Brahmputra River,(3) http://www.zeenews.com/news570993.html,(4) Zeenews Bureau,New Delhi,(5) Arunachal Pradesh,(6) Brahmputra River,(7) Tsangpo River in Tibet雅魯藏布江,(8) Namcha Barwa南迦巴瓦峰,(9) Zangmu hydroelectrical project,樟木,(10) Yarlong Tsangpo River,(11) Three Gorges Dam,(12) China's Minister for Water Resources, Wang Shucheng,(13) Brahmaputra-Ganges basin,(14) China's Gobi desert in Xinjiang,(15) Gansu甘粛省,(16) Yellow River黄河,(17) Namcha Barwa photo source: http://j.peopledaily.com.cn/94475/94700/6535253.html,(18) 1.138 bn Yuan project,(19)

今日の参考資料

●091016D China, zeenews
中国はインドとの問題を孕みながらブラムプトラ河ダムの工事に入る
China building dam on Brahmputra River
http://my.reset.jp/adachihayao/index091016D.htm

http://www.zeenews.com/news570993.htmll

最近の関連資料

○091015I China, china-briefing
中国が西部開発で更に刺激策4,689億元を送電線などに注入
China to Invest RMB468.9 Billion for Western Region Development
http://www.china-briefing.com/news/2009/10/14/china-to-invest-rmb468-9-billion-for-westernregion-development.html
○090928O China, themalaysianinsider
中国を源流とするアジアの各河川の上流でのダム建設に東南アジア諸国が懸念
China’s dams worrying S-E Asia ? Michael Richardson
http://www.themalaysianinsider.com/index.php/opinion/breaking-views/38754-chinas-dams-worrying-s-e-asia--michael-richardson
●090906I Nepal, kashmirwatch
ネパールと中国チベットとの地政学的位置と開発への影響
Geopolitical Dimension of Nepal-China Relation
http://my.reset.jp/adachihayao/index090906I.htm
●090612B China, tibetanreview
中国政府がチベット南部のブラマプトラ上流から黄河へ分流する計画はない
China says no plan to divert Tsangpo river
http://my.reset.jp/adachihayao/index090612B.htm
●090223B China, dailymailnews
中国はチベットの牧草地減退で2030年までに回復を計画
China aims to curb pasture degradation in Tibet by 2030
http://my.reset.jp/adachihayao/index090223B.htm
●090117B China, ndiainfoline.com
中国,チベットのヤールン水力建設へ
China may build power plants on Yarlung Tsangpo: report
http://my.reset.jp/adachihayao/index090117B.htm
○091006B India, edition cnn
インドなどを取り巻くヒマラヤ氷河は予想以上に早く2035年には消滅
The high stakes of melting Himalayan glaciers
http://edition.cnn.com/2009/TECH/science/10/05/himalayas.glacier.conflict/
○091006D India, scoop
インドと中国の領土争いはいつ起こってもおかしくないとメディアが騒ぐ
When media propagates a China-India war
http://www.scoop.co.nz/stories/WO0910/S00066.htm
●090812A India, gulfnews
インドと中国は氷河湖決壊問題で同じテーブルに着かざるを得ない
Melting glaciers bring Delhi and Beijing to table
http://my.reset.jp/adachihayao/index090812A.htm
●090723B India, assamtribune
インドの北東地域の開発遅れで世界銀行が分析報告
WB report blames geographical isolation
http://my.reset.jp/adachihayao/index090723B.htm


●インドのシン首相のアルンチャル訪問で中国が緊張したがインドは正しいと

Finance Minister Pranab Mukherjee on Wednesday hit back strongly at the Chinese statement objecting to Prime Minister Manmohan Singh’s visit to Arunachal Pradesh, stressing the state’s inalienability from India and announcing it would raise the issue in “appropriate forums”.
In New Delhi, the Ministry of External Affairs reminded Beijing of India’s concerns about its activities in parts of Kashmir that are under the illegal occupation of Pakistan, and asked it to stop in the interest of long-term relations.

インドと中国に火花が散ったのは,中国政府が,インドの総選挙中に現職のマンモハン・シン首相(注6)が国境紛争地域の最前線,インドのアルンチャルプラデシュ州(注7)訪問を非難したことに始まるようだ。これを切っ掛けに,インド側の主要閣僚,ムケルジ財務相(注5),デオラ石油相(注12),それにインド外務省(注8)の激しい反発が始まった。

インド側の言い分は,アルンチャルプラデシュ(注7)は,完全にインドの政治体制の中に組み込まれており,選挙期間中に与党党首であるマンモハン・シン首相(注6)が訪問するのは当然で,それを中国に非難される理由がない,と反発している。反発は更にエスカレートし,中国が,インドとパキスタンで国境紛争の中にあるパキスタン実効支配カシミール(注15)のプロジェクトを支援するのは許せない,と主張している。

パキスタン実効支配カシミール(注15)のプロジェクトとは,いずれもインダス河上流,4,500MWのニールム-ジェルム水力(注19),7,000MWの
ブンジ水力(注21),ディアマ-バシャ・ダム・プロジェクト(注22),更に,カラコルム・ハイウエー改良プロジェクト(注20)への中国の湖錦濤主席による支援発表にある。別報道で,ブラマプトラ河上流の中国の40,000MW水力開発も,火種となっている。

(注)H (1) 091016H India, expressindia,(2) title: India to take Arunachal to right fora,(3) http://www.expressindia.com/latest-news/india-to-take-arunachal-to-right-fora/529252/,(4) Express News Service,Posted: Oct 15, 2009 at 0259 hrs IS,Kolkata,(5) Finance Minister Pranab Mukherjee,(6) Prime Minister Manmohan Singh,(7) Arunachal Pradesh,(8) Ministry of External Affairs,(9) Kashmir,(10) Kolkata,(11) appropriate forums,(12) Petroleum Minister Murli Deora,(13) Shanghai Cooperation Organisation,(14) Premier Wen Jiabao,(15) Pakistan-occupied-Kashmir (PoK),(16) Chinese President Hu Jintao,(17) Ministry of External Affairs spokesperson Vishnu Prakash,(18) Pakistan Prime Minister Yousaf Raza Gilani,(19) Neelam-Jhelum hydro-electric project (4,500 MW),(20) Karakoram Highway upgrading project,(21) Bunji power project (7,000 MW),(22) Diamir Basha power project,(23) former foreign secretary Shiv Shankar Menon,(24)

今日の参考資料

●091016H India, expressindia
インドのシン首相のアルンチャル訪問で中国が緊張したがインドは正しいと
India to take Arunachal to right fora
http://my.reset.jp/adachihayao/index091016H.htm

http://www.expressindia.com/latest-news/india-to-take-arunachal-to-right-fora/529252/

最近の関連資料

●090906I Nepal, kashmirwatch
ネパールと中国チベットとの地政学的位置と開発への影響
Geopolitical Dimension of Nepal-China Relation
http://my.reset.jp/adachihayao/index090906I.htm
○091006D India, scoop
インドと中国の領土争いはいつ起こってもおかしくないとメディアが騒ぐ
When media propagates a China-India war
http://www.scoop.co.nz/stories/WO0910/S00066.htm
●090812A India, gulfnews
インドと中国は氷河湖決壊問題で同じテーブルに着かざるを得ない
Melting glaciers bring Delhi and Beijing to table
http://my.reset.jp/adachihayao/index090812A.htm
●090723B India, assamtribune
インドの北東地域の開発遅れで世界銀行が分析報告
WB report blames geographical isolation
http://my.reset.jp/adachihayao/index090723B.htm
○091014H Pakistan,thenews
パキスタンのジラニ首相の北京訪問に併せ中国側資金支援で協力提案
Pakistan eyes Chinese cooperation for robust economy, says Gilani
http://www.thenews.com.pk/print1.asp?id=203109
●090912I India, bombaynews
パキスタンの中国支援のブンジ・ダムにインドが反対
India protests Pakistan's Gilgit order, China-aided dam
http://my.reset.jp/adachihayao/index090912I.htm
●090908A Pakistan, dailytimes
パキスタンと中国が7,000MWブンジ水力など覚書を締結
MoUs signed between Pakistan and China
http://my.reset.jp/adachihayao/index090908A.htm
●090829C Pakistan, rediff
パキスタンのカシミール開発への中国の貢献はグワダル港軍港化に繋がる
China's growing role in Pakistan-occupied Kashmir
http://my.reset.jp/adachihayao/index090829C.htm
●090824A Pakistan, onlinenews
パキスタンのザルダリ大統領が早急な開発に中国の支援をと
President declares Pakistan痴 immense development as his priority dream
http://my.reset.jp/adachihayao/index090824A.htm



2009年10月15日 ー インドネシアは石炭輸出を年1.5億トンに制限 ー

世界の石炭問題は,しばらくの重要なエネルギー資源であるという立場と,地球温暖化の切り口から抑制せよ,という二つの立場が激しく交錯している。当面の電力危機を救おうと懸命に石炭火力開発に取り組むインドネシア,インドなどがあるが,アジアの多くの国はインドネシアの石炭輸出に注目している。インドネシアの石炭は決して豊富なわけではないが,どうしてインドネシアがアジアの輸出石炭を支えているのか,よく分からない。

インドネシアの石炭確認埋蔵量は,約614億トンで,南アフリカやオーストラリアの900億トンレベルよりも小さい。そのうちの72%は,南スマトラと東カリマンタンに偏って存在する。パプアでは地質的に大きなポテンシャルを持っていると考えられているが,調査が進んでいない。石炭生産については,年間約1億5,000万トン程度,考えていたが,今日の記事では,2009年の見込みとして,2.3億トンとされている。

インドネシア政府は,石炭火力による第1次クラッシュ・プログラムが進んでいることで,石炭の将来の需給に神経質で,2008年に通過した新しい石炭ガス法の実施規則の策定に当たって,石炭の輸出制限を,年間1.5億トンに制限することを考えている。中国やインドの急激な需要増が,国内需要へ影響を与えることを懸念しているようだ。今年の2.3億トンのうち,0.685億トンを国内需要へ,1.615億トンを輸出に回す,としている。

それにしても,石炭の埋蔵量というのは,この地球上,もの凄く多いと言うことに改めて気が付く。余り埋蔵量が多くないインドネシアでも,このまま掘って300年近くは,現在の確認埋蔵量で持ちこたえることが出来る。300年経てば人類はもう完全に海水から無限にエネルギーを取り出す段階に到達しているだろう,もし人類が滅びていなければだが。そう言う意味では,炭酸ガス閉じこめの技術開発,と言うのは,結構大切なのか。

インドネシアが,輸出を1.5億トンでシーリングした場合の石炭価格への跳ね返りが心配されている。今日の原油価格は11ヶ月ぶりの高値で,バレル74ドルと言っている。そう言う意味では,今日のインドネシア政府のこの石炭発言は,タイミングが悪いと思われるが,プルノモ・エネルギー大臣以下,国内需要が低迷していて,急激な価格変動には至らない,と説明している。

特に,2010年に予定していた石炭火力による第1次クラッシュ・プログラムが,資金難から,2011年にずれ込むことが,石炭国内需要の伸び悩みに繋がっていると。1,000万KWの石炭火力開発で,総事業費80ドルのうち,60億ドルを中国が出したが,その後,残りの20億ドルの調達にインドネシア政府は四苦八苦している。中国がインドネシアに対して,少しブレーキをかけた感じだが,今回,10億ドルに目処が付いた。

昨日のフィリッピンのルソン島北部,アグノ川の氾濫で,何通かのメールを貰ったが,今日のニュースでも,強硬派がNAPOCORの責任回避,を追求している。昨日の記事で,10月8日にゲート全開し毎秒2,500トン,更に水位は上がり続けて,深夜3時に至って水位が更に上がり,放流量が,5071トンに達した,と書いてある。と言うことは,明らかに上流からの流入が,5,000トン以上あったと言うことで,流域に比べ洪水が大きすぎる。


今日の主題

●091015G Indonesia, forbes
インドネシアが石炭輸出に関し国内需要から年1.5億トンに制限する政策を視野
Indonesia plans to cap coal exports, official says
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm

http://www.forbes.com/feeds/afx/2009/10/14/afx6999180.html
●091015H Indonesia, reuters
インドネシアのPLNが石炭火力開発で中国の銀行などから10億ドル確保
Indonesia power firm signs loan agreements for over $1 bln
http://my.reset.jp/adachihayao/index091015H.htm

http://www.reuters.com/article/rbssFinancialServicesAndRealEstateNews/idUSJAK54822220091014


その他のアジアのエネルギー関連ニュース

○091015A Vietnam, nhandan
ベトナムの南西端,カマウの農村電化に世界銀行が190万ドル
WB lends US$ 1.9 million to Ca Mau power project
http://www.nhandan.com.vn/english/business/141009/business_w.htm
○091015B Vietnam, english.vietnamnet
ベトナムの石炭価格30%値上げに肥料などの産業界が不満
Big coal consumers complain about higher prices
http://english.vietnamnet.vn/biz/200910/Big-coal-consumers-complain-about-higher-prices-873655/
○091015C Philippines, officialwire
フィリッピンのパナイ島でファーストGENが地熱開発へ
Philippines Expands Geothermal Power Use To Panay
http://www.officialwire.com/main.php?action=posted_news&rid=31144&catid=7
○091015D Philippines, newsinfo.inquirer
フィリッピンのアグノ川氾濫で強硬派がNAPOCORの責任回避を追求
Napocor, San Roque dam execs dodging blame, militants say
http://newsinfo.inquirer.net/breakingnews/nation/view/20091014-230031/Napocor-San-Roque-dam-execs-dodging-blame-militants-say
○091015E India, trak.in
インドのアンデラプラデシュ州が民間火力の一部を自由市場へ買電を許可
Andhra allows private power producers to sell in open market
http://trak.in/news/andhra-allows-private-power-producers-to-sell-in-open-market/13942/
○091015F Indonesia, energy-business-review
インドネシアのPLNが第1次クラッシュプログラムの一部10億ドルを確保
PLN Inks Loan Agreements For Coal-fired Plants
http://www.energy-business-review.com/News/pln_inks_loan_agreements_for_coalfired_plants_091014/
○091015I China, china-briefing
中国が西部開発で更に刺激策4,689億元を送電線などに注入
China to Invest RMB468.9 Billion for Western Region Development
http://www.china-briefing.com/news/2009/10/14/china-to-invest-rmb468-9-billion-for-westernregion-development.html
○091015J Cambodia, earthtimes
カンボジアのカンポットでダム工事従事の中国人に警官暴行の嫌疑
Police seek Chinese dam workers after attack on traffic police
http://www.earthtimes.org/articles/show/290053,police-seek-chinese-dam-workers-after-attack-on-traffic-police.html


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○石川遼,賞金王へ足固め,日本オープン開幕
http://www.zakzak.co.jp/sports/golf/news/20091015/glf0910151241000-n2.htm
○上海協力機構,保護主義を相互監視,首相会議が閉幕
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20091014D2M1402G14.html
○原油や金が騰勢強める,国際商品指数11カ月ぶり高水準
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091015AT1J1500515102009.html
○九州電力,MOX燃料1体目を玄海原発に装てん
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091015AT6C1500N15102009.html
○東証,東芝が年初来高値,JPモルガンが投資判断引き上げ
http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/chumoku.aspx?id=AS3L15041%2015102009
○中国とカザフスタンの政府・企業は14日,一連の原油・天然ガス協定に調印
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/238353/


本文

●インドネシアが石炭輸出に関し国内需要から年1.5億トンに制限する政策を視野

Indonesia plans to cap coal exports at 150 million tonnes a year to ensure domestic supply, an official said on Wednesday, in a move that could eventually curb supply from the world's top thermal coal exporter. The export cap, which could take effect as early as 2010, is not expected to affect coal prices immediately since industry officials see output outpacing growth in local demand for now.

インドネシアは世界最大の発電用石炭の輸出国である。インドネシアの石炭は,世界的にも余り大きいとは言えない。確認埋蔵量は,約614億トンで,南アフリカやオーストラリアの900億トンレベルよりも小さい。そのうちの72%は,南スマトラと東カリマンタンに偏って存在する。パプアでは地質的に大きなポテンシャルを持っていると考えられているが,調査が進んでいない。石炭生産については,年間約1億5,000万トン程度と考えられる。

さて今日の記事。インドネシア政府は,石炭火力による第1次クラッシュ・プログラム(注7)が進んでいることで,石炭の将来の需給に神経質で,2008年に通過した新しい石炭ガス法の実施規則の策定に当たって,石炭の輸出制限を,年間1.5億トンに制限することを考えている。中国やインドの急激な需要増が,国内需要へ影響を与えることを懸念しているようだ。

記事によると,2009年のインドネシアの石炭生産量予想は,2.3億トンとされており,0.685億トンを国内需要へ,1.615億トンを輸出に回す,としているが,石炭企業側は強気で,生産量は,2.5億〜2.58億トンとなる,と予測している。また,国内石炭需要は,2016年時点で,1.2億トンと予想され,特に,現時点の発電需要,0.36億トンが,2018年には,1.07億トンに達する,としている。

問題は,今回の輸出量1.5億トンのシーリング政策によって,世界の石炭価格の急上昇を呼ぶのではないか,との懸念について,インドネシアのプルノモ・エネルギー大臣以下,国内需要が低迷していて,急激な価格変動には至らない,と説明している。特に,2010年に予定していた石炭火力による第1次クラッシュ・プログラムが,資金難から,2011年にずれ込むことが,石炭国内需要の伸び悩みに繋がっていると。

(注)G (1) 091015G Indonesia, forbes,(2) title: Indonesia plans to cap coal exports, official says,(3) http://www.forbes.com/feeds/afx/2009/10/14/afx6999180.html,(4) 10.14.09, 09:09 AM EDT,By Fitri Wulandari,JAKARTA, Oct 14 (Reuters),(5) Bambang Setiawan, director general for mining at the energy and mining ministry,(6) Singgih Widagdo, director of the Indonesia Coal Society,(7) first phase of the government's crash programme,(8) Indonesia Coal Producers' Association,(9) graph source: http://graphics.thomsonreuters.com/109/ID_CLEXP1009.gif,(10) Energy and Mining Minister Purnomo Yusgiantoro,(11) PT Perusahaan Listrik Negara,PLN,(12) Scott Merrillees, head of the natural resources group at PT ANZ Panin Bank, a unit of Australia & New Zealand Banking Group,(13)

今日の参考資料

●091015G Indonesia, forbes
インドネシアが石炭輸出に関し国内需要から年1.5億トンに制限する政策を視野
Indonesia plans to cap coal exports, official says
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm

http://www.forbes.com/feeds/afx/2009/10/14/afx6999180.html

最近の関連資料

●091011F Indonesia, news.alibaba
インドネシアのPTブミによると石炭価格は需要回復で2010年は40%上昇へ
PT Bumi Resources to expect 2010 electric and coal price up to US$100t
http://my.reset.jp/adachihayao/index091011F.htm
○090929D Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの発電企業IPが石炭企業アダロと石炭購入で交渉中
Indonesia Power Eyeing Adaro's Coal
http://en.vivanews.com/news/read/92747-indonesia_power_eyeing_adaro_s_coal
●090924E Indonesia, reuters
インドネシアの石炭企業の債務に中国投資基金が19億ドル借款供与
Indonesia's Bumi says China's CIC lends $1.9 bln
http://my.reset.jp/adachihayao/index090924E.htm
○090912G Indonesia, news.alibaba
インドネシアの石炭企業が在庫調整でトン66ドルまで値下げ
Indonesia Coal-Prices at $66, suppliers offer at bargain prices
http://news.alibaba.com/article/detail/energy/100169759-1-indonesia-coal-prices-%252466%252C-suppliers-offer.html
○090906E Indonesia, steelguru
インドネシアのパイトン石炭火力が300トン石炭購入契約
Indonesia Paiton Energy buys coal from Adaro and Kideco
http://steelguru.com/news/index/2009/09/05/MTEwMzg1/Indonesia_Paiton_Energy_buys_coal_from_Adaro_and_Kideco.html
090828F Indonesia, reuters
インドネシアのPLNが190万トンの亜瀝青炭を購入
Indonesia's PLN buys 1.9 mln T/year coal for new power plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090828F.htm
●090714A Indonesia, thejakartapost
インドネシアのPLNが国内石炭火力で石炭入札へ
PLN holds tenders to buy coal
http://my.reset.jp/adachihayao/index090714A.htm


●インドネシアのPLNが石炭火力開発で中国の銀行などから10億ドル確保

Indonesia's state electricity firm PT Perusahaan Listrik Negara (PLN) has raised more than $1 billion from a group of banks as part of the financing for its fast track power projects, a PLN official said on Wednesday. PLN previously said it needed to raise a total of $8 billion to finance the first phase of the government's crash programme, which will add 10,000 megawatts with the construction of several coal-fired power plants.

インドネシアの第1次クラッシュ・プログラム(注6)は,石炭火力によって主としてジャワバリ系統の電力需給を一挙に解決しようとした意欲的な電源開発計画であるが,石炭火力に熱心な中国が積極的に協力して,総事業費80億ドルのうちの60億ドルをコミットしたが,その後は金融情勢や政治的な問題から,最後の20億ドルについて調達がままならず,2010年完成予定は,2011年に延期されていた。

このたび,10億ドル,即ち,中国開発銀行(注7)が,中部ジャワの660MWプロジェクト(注8)の625百万ドル,及び西スマトラの224MWプロジェクト(注9)の138百万ドルを支援することになり,更に,329百万ドルをインドネシア銀行(注10,11,12)が支援して,調達が達成できた。しかしPLN(注5)は,更に4億ドルの外貨と2136百万ドル相当のルピアを必要としている。

20010年末までに完成予定の発電所は,中部ジャワの315MW機2機のレンバン発電所(注8),西ジャワ州の350MW機3台のインドラマユ発電所(注9)である。PLN(注5)は現在,25,000MWの設備を有しているが,多くの発電所が老朽化し,効率が極端に落ちている。需要は年10%の大きな伸びを示している。

(注)H (1) 091015H Indonesia, reuters,(2) title: Indonesia power firm signs loan agreements for over $1 bln,(3) http://www.reuters.com/article/rbssFinancialServicesAndRealEstateNews/idUSJAK54822220091014,(4) Wed Oct 14, 2009 4:42am EDT,JAKARTA, Oct 14 (Reuters),(5) PT Perusahaan Listrik Negara (PLN),(6) first phase crash programme,(7) China Development Bank,(8) 660-MW coal-fired power plant in Central Java,(9) 224-MW plant in West Sumatra,(10) BRI,(11) Bank Mandiri,(12) BNI,(13) PLN's president director, Fahmi Mochtar,(14) President Susilo Bambang Yudhoyono,(15) second phase of 10,000 MW power plants,,(16) Rembang power plant in Central Java, with two units of 315 MW capacity,(17) Labuan plant in Banten province, western Java, with two units of 300 MW capacity,(18) Indramayu in West Java province, with three units of 350 MW capacity,(19)

今日の参考資料

●091015H Indonesia, reuters
インドネシアのPLNが石炭火力開発で中国の銀行などから10億ドル確保
Indonesia power firm signs loan agreements for over $1 bln
http://my.reset.jp/adachihayao/index091015H.htm

http://www.reuters.com/article/rbssFinancialServicesAndRealEstateNews/idUSJAK54822220091014

最近の関連資料

○091010P Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLNが第1次クラッシュプログラムの資金65%を確保
PLN secures 65% of financing for first 10,000 MW program
http://www.thejakartapost.com/news/2009/01/31/pln-secures-65-financing-first-10000-mw-program.html
●090909H Indonesia, tehrantimes
インドネシアのPLNは発電所建設で更に20億ドルの資金が不足
Indonesia’s PLN still seeking $2b in loans for power plants
http://my.reset.jp/adachihayao/index090909H.htm
●090822A Indonesia, energy-business-review
インドネシアのPLNは第2次10,000MW開発プログラムを発進
PT PLN Plans Second 10,000MW Power Program In Indonesia
http://my.reset.jp/adachihayao/index090822A.htm
●090822B Indonesia, asiasentinel
インドネシアでは人口の3分の一が電気がなく大統領に期待
Starved for Power in Indonesia
http://my.reset.jp/adachihayao/index090822B.htm
●090714B Indonesia, thejakartapost
インドネシアのジャワバリ系統に1,535MW新規電源投入へ
Java-Bali grid set for increased power supply
http://my.reset.jp/adachihayao/index090714B.htm
●090225D Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの航空機中国契約問題がPLN開発計画に影響
Merpati row may delay PLN 10,000 MW program
http://my.reset.jp/adachihayao/index090225D.htm


2009年10月14日 ー フィリッピンがエクソンと深海ボーリングへ ー

昨日は泉南の測量現場で地面の傾きを測ろうとしたときに電話で,フィリッピンのルソン北部,アグノ川の7kmに亘る堤防決壊と,38の市町村の浸水を知らされた。台風ペペンが,2009年10月3日に通過していったところだから,変だなあ,と思ったら,帰宅して調べてみたら,アグノ川の3ダムの洪水操作が問題になっているので驚いた。最下流のサンロケ・ダムは丸紅や関西電力などが関係しているし,日本の資金も入っている。

10月7日の記事で,2003年にサンロケダムが完成してから,初めて常時満水位280mを越えたが,対応は冷静で,設計洪水位290mまでまだ余裕があり,ゲート放流もまだ始めていない,大丈夫だ,と書いてあった。サンロケダムが放流を開始したのは,記事によると,10月7日の深夜,ダム水位が遂に,287.65mに達した時点であった。その後水位は上がり続け,10月9日午前3時,水位は289.05m,毎秒5,072トン放流を記録した。

微妙な問題を含んでいるので,推測は困難だが,サーチャージを初めてからの放流については,厳しい規則とルールに守られているはずだが,洪水時という状況で,流入量より多く放流しなければならないのは,相当の緊急時に限られる。今後のフィリッピンばかりでなく,東南アジアの彼方此方でプロジェクト推進上,難しい議論を呼びそうだ。ただ,インクイアリだけが大々的に取り上げているのが気になるところ。

さて,エクソンモビルは,インドネシアのセプ油田やナツナ・ガス田では,随分いじめに遭っているが,フィリッピンでは頼りにされているようだ。フィリッピンのパラワン島の西,150kmに,一説によると2000億バレルの原油が眠る,という南沙諸島があるが,中国,ベトナム,マレーシア,台湾が手を伸ばして来そうな中,フィリッピンはこれを自国領として,硬く固執する姿勢である。誰が早く南沙に辿り着くのか。

その様な地政的状況の中,フィリッピンは,そのパラワン島の東,スル海の南部,サンダカン海盆で,エクソンモビルによる深海ボーリングを開始した。ここはマレーシアのサラワクの鼻先ではあるが,フィリッピンとしては静かに探査が実施できる領海だ。深海ボーリングは,3,000mから10,000mまでの掘削を見込んでいる。この海盆はそんなに大きくないが,フィリッピンとしては,パラワンの西への進出の重要な技術的足がかりだろう。

今日はその他,インドネシアの東部,アバディ・ガス田で海上LNG基地を提案していた日本石油開発INPEXの計画を,更に煮詰めるために,近くの島嶼を利用する陸上基地案も検討することになった,と報じられている。海上のLNG基地案,FLNGと称されているが,これからの世界のエネルギー資源開発では,おそらく欠かせない技術だと思う,積極的な推進を期待している。


今日の主題

●091014B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの西南沖でエクソンモビルが初の深海ボーリング開始
ExxonMobil starts first deepwater exploration
http://my.reset.jp/adachihayao/index091014B.htm

http://www.mb.com.ph/articles/224512/exxonmobil-starts-first-deepwater-exploration
●091014E Philippines, newsinfo.inquirer
フィリッピンのサンロケダム下流被害関しダム操作に問題はなかったか
Dam spill came too late SRMP execs accused of not following procedures
http://my.reset.jp/adachihayao/index091014E.htm

http://newsinfo.inquirer.net/inquirerheadlines/nation/view/20091014-229934/Dam-spill-came-too-late


その他の今日のアジアのエネルギー関連ニュース

○091014G Srilanka, dailymirror
スリランカのCEBが石炭火力などの影響で電気料金が下がるのは2012年
Cheap power supply by year 2012 says CEB
http://www.dailymirror.lk/DM_BLOG/Sections/frmNewsDetailView.aspx?ARTID=64605
○091014A Philippines, newsinfo.inquirer
フィリッピンのダバオのアビテスの水力が地方庁から立ち入り拒否
Protected river ‘off limits’ to Aboitiz power firm, Davao water district
http://newsinfo.inquirer.net/breakingnews/regions/view/20091013-229851/Protected-river-off-limits-to-Aboitiz-power-firm-Davao-water-district
○091014C Philippines, businessmirror
フィリッピンのサンロケダムなどの洪水処理問題を議論すべき
Dams’ flood-control use checked
http://businessmirror.com.ph/home/top-news/17148-dams-flood-control-use-checked.html
○091014F Philippines, newsinfo.inquirer
フィリッピンのサンロケダムの下流被害で強硬派がダム廃棄を主張
Militant group calls for San Roque dam shutdown
http://newsinfo.inquirer.net/breakingnews/nation/view/20091013-229894/Militant-group-calls-for-San-Roque-dam-shutdown
○091014H Pakistan,thenews
パキスタンのジラニ首相の北京訪問に併せ中国側資金支援で協力提案
Pakistan eyes Chinese cooperation for robust economy, says Gilani
http://www.thenews.com.pk/print1.asp?id=203109
○091014D India, mydigitalfc
インドの原油ガス探査プロジェクトで棄権が出たが十分の応札があった
Nelp-VIII ends in a whimper, RIL abstains
http://www.mydigitalfc.com/petroleum/nelp-viii-ends-whimper-ril-abstains-996
○091014I India, worldpoliticsreview
インドの原子力開発で国産の220MW加圧重水型炉で新しい道が
India Set to Emerge on Global Nuclear Stage
http://www.worldpoliticsreview.com/article.aspx?id=4436
○091014J Indonesia, upstreamonline
インドネシアのスノロLNGでプルタミナなどが4〜6.16ドルの価格で国内供給同意
Senoro duo may settle for less
http://www.upstreamonline.com/live/article195707.ece
○091014K Indonesia, upstreamonline
インドネシアは東部のアバディ・ガス田で海上LNG基地の他島嶼利用検討
Jakarta mulls onshore options for Abadi
http://www.upstreamonline.com/live/article195709.ece
○091014L Indonesia, in.reuters
インドネシア政府はドンギ-スノロLNGの価格問題決定時期を2009年末目処
Indonesia eyes end-yr Donggi gas price decision
http://in.reuters.com/article/oilRpt/idINSP33389120091013
○091014M China, google
中国はプティン首相の訪中に併せロシアとの間で35億ドルに上る通商合意
Russia, China seal trade ties with $3.5 bln in deals
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5ifWSGeYbTSO2NAnYr18CDodoLayg
○091014N China, bloomberg
中国が電力などを含む90億ドルの投資を行うとギニア側が発表
China to Invest as Much as $9 Billion in Guinea, Minister Says
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601087&sid=akzk9.ar00X0


日本語今日のエネルギー関連ニュース

○中ロ首相会談,天然ガスの対中供給を2014年にも開始
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20091013D2M1302D13.html
○中国,高級鋼板で攻勢,年産1割相当,5,800万トンの設備新設
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091014AT1D130AI13102009.html
○日経社説 やはり「小切手外交」を繰り返すのか,アフガン支援
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20091013AS1K1300313102009.html
○岡田外相,インドネシア訪問,共同体構想,具体化へ協力要請
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091014ddm007010067000c.html
○燃料電池車,米で黄信号,インフラ整備に米政府が消極的
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/091014/fnc0910141442014-n1.htm
○インドで東芝JSWの発電設備製造合弁,12月までに着工
http://www.asiax.biz/news/2009/10/14-132802.php
○インドで仏アレバとインド原子力発電公社,ジャイプールの事業で契約締結も
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=a0_L8TLmV6YI
○日産の篠原技術開発本部長,スマートグリッドの実現にはEVの蓄電池が重要と語る
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/news/20091013/102384/
○中国原油輸入はこの9月,プラス14%,日量で過去2カ月から減少
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-11931920091014
○イラク油田開発,この前の月入札での未決定案件は合意間近,石油相
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=51236


本文

●フィリッピンの西南沖でエクソンモビルが初の深海ボーリング開始

ExxonMobil Exploration and Production Philippines B.V., an affiliate of ExxonMobil Corporation, has started drilling its first deepwater exploration well in the Philippines last October 11. The firm said the Dabakan-1 well is being drilled under Philippine Department of Energy Service Contract 56 (SC-56).

エクソンモビル(注6)は,インドネシアでは随分政府にいじめられているが,フィリッピンにとっては重要なパートナーである。一説には原油包蔵2,000億バレルとも言われる南沙諸島,中国を初めマレーシア,ベトナム,台湾,などが狙う東南アジアの有望なエネルギー資源だが,ここにと立つするためには,政治的バリアの他,深海ボーリングと言う技術問題がある。ここにエクソンのフィリッピンへの忠誠が重要になって来る。

南沙諸島は,フィリッピンのパラワン島の西,約250kmの南シナ海にあるが,フィリッピンはここに進出する前に,パラワン島の東,南スル海(注12)のサンダカン海盆(注11)で,エクソンモビル(注5)を前面に押し立てて,深海ボーリングに取りかかる。推定埋蔵量はフィリッピン需要の7年分,と言っているから大きくはないが,深海ボーリングをここで行う意味は決して小さくはない。エクソンも,その意気込みを語っている。

(注)B (1) 091014B Philippines, Manila Bulletin,(2) title: ExxonMobil starts first deepwater exploration,(3) http://www.mb.com.ph/articles/224512/exxonmobil-starts-first-deepwater-exploration,(4) By JAMES A. LOYOLAOctober 13, 2009, 3:58pm, (5) ExxonMobil Exploration and Production Philippines B.V.,(6) ExxonMobil Corporation,(7) Dabakan-1 well,(8) Philippine Department of Energy Service Contract 56 (SC-56),(9) Bongao, the capital of Tawi-Tawi province,(10) Seadrill West Aquarius deepwater semi-submersible rig,(11) Sandakan Basin,(12) South Sulu Sea,(13) ExxonMobil Philippines managing director Ian A. Fischer,(14) SC56 location map source: http://images.energy365dino.co.uk/standard/109496_15b68e10dfd24de488ba.JPG,(15) Philippines block map map source: http://www.doe.gov.ph/FAQ%27S/image002.gif,(16) Seadrill deepwater rig,photo source: http://www.miningtopnews.com/wp-content/uploads/2009/01/seadrill-west-aquarius.jpg,(17)

今日の参考資料

●091014B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの西南沖でエクソンモビルが初の深海ボーリング開始
ExxonMobil starts first deepwater exploration
http://my.reset.jp/adachihayao/index091014B.htm

http://www.mb.com.ph/articles/224512/exxonmobil-starts-first-deepwater-exploration

最近の関連資料

●090923B Philippines, ap.mysinchew
フィリッピンの南沙諸島で中国は策なく共同開発すべし
China no solution in sight to Spratlys dispute
http://my.reset.jp/adachihayao/index090923B.htm
●090902F Philippines, abs-cbnnews
フィリッピンのマランパヤ問題は他の油田開発に大きな影響
'Malampaya case affects other oil fields, Spratlys claim'
http://my.reset.jp/adachihayao/index090902F.htm
○090902A Philippines, businessmirror
フィリッピンのパラワンのガスは州の外で州に権利はない
NG Palawan has no share in gas deal
http://businessmirror.com.ph/home/top-news/15452-ng-palawan-has-no-share-in-gas-deal.html
●090728C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのマランパヤ・ガスで新規300MW発電所を計画
PNOC-EC plans to secure Malampaya gas for new plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090728C.htm
●090718F Philippines, businessmirror
フィリッピンのマランパヤ・ガス田もいよいよ限界になってきた
Malampaya output tweaked
http://my.reset.jp/adachihayao/index090718F.htm


●フィリッピンのサンロケダム下流被害に関しダム操作に問題はなかったか

Did officials of the San Roque Dam follow their operations manual in regulating its water level amid the incessant rain and flooding triggered by Tropical Storm “Pepeng”? The officials say they did. But based on the extent of the flooding that hit Pangasinan and the magnitude of the devastation, a Dagupan-based environmentalist doesn’t think so.

フィリッピンのルソン島北部,パンガシナ県のサンロケ多目的ダム(注5)は,ダムをNAPOCOR(注15)が所有し,IPPである丸紅や関西電力が参加するサンロケ会社によって運用されているが,昨日,泉南で測量作業中に,ダム放流に問題が起こったことを知らされた。非常に微妙な問題で,情報が十分でない外部から解説を加えることは難しいが,新聞記事を見ると,刻一刻,緊迫した状況が読みとれる。

まず,2009年10月6日火曜日12時55分に発信された情報では,月曜日,10月5日に,サンロケ・ダムの常時満水位280mを,2003年竣工以来,初めて突破し,284.7mに達したことを報じている。台風ペペンは土曜日,10月3日に付近を通過して,河川流量が増大し,流域の3ダム,アンブクラオ,ビンガ,サンロケは,警戒に当たっていたようだ。更に火曜日,朝6時には,水位は,285.4mに達している。

ただこの時点では,サンロケダムから,非常に冷静な分析が伝えられている。常時満水位280mに対して,設計洪水位は290mで,まだゲートは開けていないが,担当者は眠らずに警戒に当たっている,ゲートを開けると下流16の町村が被害を受ける可能性があり,見守っている状態だ,と。これ以上降雨が続き60mmに達し,まだ天候が回復しないようなら,対応をとる,と。

ダム容量は8.35億トンあり,水位280mから290mの間の貯水容量は,1.4億トンあり,土曜日,10月3日の時点で,0.69億トンの洪水をため込んだが,容量にはまだ余裕がある。ダムが壊れると言うデマが下流に流れたが,ダムが壊れるのは,ダムが満水で,マグチュード9.5以上の自身が来ない限り,その様な事態は起こらない,とダム担当者は,新聞記者に答えている。

ダムのゲートを開け始めたのは,10月7日の深夜,ダム水位が遂に,287.65mに達した時点であった。地元の災害対策部が,放流を確認したのは,10月7日午前0時3分で,その時の水位は286.5mで,ゲート1門を1m開けて,毎秒181.5トンを放流したという。引き続き,他のゲートも開けて,放流量は毎秒650トンに達している。10月8日に至ってゲート6門を全開し,放流量は毎秒2,500トンに達した。

その後,水位の上昇に従って放流量が増え,10月8日の夜11時には,水位が,288.55mに達して,放流量は,毎秒3,600トンに達している。更に,10月9日になって午前3時の時点で,水位は289.05mに達して,放流量は,毎秒5,072トンを記録した。この時点で下流の堤防が7kmに亘って決壊し,38の市町村が,浸水に見舞われた。以上は,ニュースから読みとったものだが,緊迫した状況が伝えられている。

(注)E (1) 091014E Philippines, newsinfo.inquirer,(2) title: Dam spill came too late SRMP execs accused of not following procedures,(3) http://newsinfo.inquirer.net/inquirerheadlines/nation/view/20091014-229934/Dam-spill-came-too-late,(4) By Gabriel Cardinoza, Gil C. Cabacungan Jr., Amy R. Remo, Leila Salaverria,Philippine Daily Inquirer,First Posted 01:26:00 10/14/2009,Filed Under: Pepeng, Flood, Disasters (general),MANILA, Philippines,(5) San Roque Dam,(6) Tropical Storm “Pepeng”,(7) incessant,絶え間ない,(8) Pangasinan,(9) Dagupan,(10) Nicanor Melecio, president of the NGO Pangasinan Institute for Land and Aquatic Research,(10) Melecio, a former member of the San Roque Dam multipartte monitoring team,(11) Pangasinan Rep. Mark Cojuangco,(12) Ambuklao and Binga hydroelectric dams,(13) Agno River in Benguet province,(14) San Roque Multipurpose Project (SRMP),(15) National Power Corp. (Napocor),(16) Cagayan Valley,(17) Provincial Disaster Coordinating Council (PDCC) in Pangasinan,(18) Barangay San Vicente in San Manuel,(19) Bagong Alyansang Makabayan (Bayan),(20) Bayan secretary general Renato Reyes,(21)

今日の参考資料

●091014E Philippines, newsinfo.inquirer
フィリッピンのサンロケダム下流被害関しダム操作に問題はなかったか
Dam spill came too late SRMP execs accused of not following procedures
http://my.reset.jp/adachihayao/index091014E.htm

http://newsinfo.inquirer.net/inquirerheadlines/nation/view/20091014-229934/Dam-spill-came-too-late

最近の関連資料

○091014C Philippines, businessmirror
フィリッピンのサンロケダムなどの洪水処理問題を議論すべき
Dams’ flood-control use checked
http://businessmirror.com.ph/home/top-news/17148-dams-flood-control-use-checked.html
○091014F Philippines, newsinfo.inquirer
フィリッピンのサンロケダムの下流被害で強硬派がダム廃棄を主張
Militant group calls for San Roque dam shutdown
http://newsinfo.inquirer.net/breakingnews/nation/view/20091013-229894/Militant-group-calls-for-San-Roque-dam-shutdown
○091007C Philippines, newsinfo.inquirer
フィリッピンのサンロケダムが初めて常時満水位を越えている
San Roque dam breaches normal level
http://newsinfo.inquirer.net/breakingnews/regions/view/20091006-228671/San-Roque-dam-breaches-normal-level
○091003B Philippines, pia.gov
フィリッピンのサンロケなどのIPPA入札が関心を呼んでいる
IPP hydro plants pique interest of bidders
http://www.pia.gov.ph/?m=12&r=&y=&mo=&fi=p091002.htm&no=35
○090926D Philippines, business.inquirer
フィリッピンのサンロケ水力などのIPPA入札に9社が応札へ
Nine firms eye Napocor contracts
http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20090925-226917/Nine-firms-eye-Napocor-contracts
○090923F Philippines, bworldonline
フィリッピンのサンロケ水力などのIPPA入札に東電丸紅など参入
Listed holding company to join Aboitiz Power, TeaM Energy in bid for hydropower contracts
http://www.bworldonline.com/BW092309/content.php?id=045
●090914B Philippines, business.inquirer
フィリッピンのサンロケ水力のIPPAに東電グループが関心
Team Energy eyes San Roque IPPA contract
http://my.reset.jp/adachihayao/index090914B.htm
●090914C Philippines, bworldonline
フィリッピンの水力発電所群に東電グループが関心
TeaM Energy to join bids for hydropower plants
http://my.reset.jp/adachihayao/index090914C.htm


2009年10月12日 ー ベトナムは石炭価格と電気料金の狭間で苦慮 ー

明日は泉南で測量作業のため更新遅れます。岡田外相がアフガニスタンで大統領と協議中に,アフガニスタン側は電気を止めて停電させ,アフガンに必要なのは電力などのインフラだ,と主張した。よくある手で,昔のビルマなど,先方の電力と協議していると,よく電気を消された。イラクの戦争直後に,東京電力が危険を冒してイラクに乗り込んだのを思い出す,まさに電力先兵論が,アフガニスタンでも始まった。

JICAの緒方理事長も,今,イラクにあって,電力の復興を促されている。昔,カンボジアやベトナムなどでよく言われたのは,ODAはまず空港設備を直す,危なくて人を送り込めない,そうして電気を直し,水道を整備し,それからODA本隊を送り込むと。それにしても,給油での貢献はもっとも安全な策だったと思うが,給油作戦を中止するために,多くのODA要員が危険な最前線に赴く,国民は何のために自衛隊を,50年間養っているのか。

さて,今日の主題だが,ベトナムの電力の悩みは,考え方によってはとても単純だ,要するに,電気料金を上げれば殆どすべての電力の問題点は解決される。それが難しいのだ,と言うことになるが,最初から国産燃料がなくてKWh当たり20セント近い高額の電気料金を押しつけられたのは,日本,フィリッピン,カンボジアである。これに対して,安い石炭で経済を押し上げてきたのは,タイ,中国,インド,それにベトナムだ。

タイも,中国も,インドも,ベトナムも,いずれも日本などの5分の一に近い,KWh当たり4セントのレベルから出発している。ところがタイは,あの得意の政治センスで,選挙が終わるとちょっと上げてみたり,国民が他の政治問題に気をとられている間に,原油価格連動分調整などとよく分からない方式を導入して,7セントレベルまで上げてきた。中国やインドは,豊富な国庫からの補助金で,今でも旨く泳いでいるが,問題は潜在している。

その点,不器用なのはベトナムである,今でも4セントのレベルから脱却できていない。インフレへの懸念は,即ち政治的な政権への国民の不安を引き起こさないために,まず電気料金から抑えにかかっている。インドや中国,或いはインドネシアのような,多額の補助金を支出するだけの財政力がないから,そのしわ寄せは,送電,配電を一手に握る国家電力公社EVNに押しつけられる。EVNはこのため,ひどく士気が低下している。

国内石炭は,トン30ドルという安さでEVNに供給され,EVN自体の発電所は,それなりにバランスよく運転されているが,この国際価格の半分以下の石炭の値段がいつまで持つか分からない。石炭も包蔵は大きいが,生産力は小さく,今後は輸入に頼らなければならに事情は,後の本文を見て頂きたい。発電分野が自由化されているので,石炭火力の分野に,国家石炭ビナコミン,国家石油ペトロベトナムなどが参入してくる。

これらの企業はトン30ドルという厚遇を受けた石炭を使えないから,海外,特にインドネシアのトン70ドル近い石炭を使うので,電気の引き取り手であるEVNとの間で厳しい交渉が待っている。最近のビナコミンの北部の220MWのソンドン石炭火力における買電交渉では,ビナコミンは,KWh当たり710ドン,約3.98セント相当,を主張したが,EVNは,上限678.4ドン,約3.80セント相当,として,合意に達していない。

ベトナムの電力料金を,何とかして7セントのレベル,タイと同じぐらいまで持って行くには,80%ぐらいの値上げが必要になる,これには国民感情も,また実質的なベトナム経済も持たないことになる。成熟していない電力市場に,民営化を持ち込んだ付けではあるが,この電気料金の問題を解決しなければ,ベトナムの今後に発展に大きく阻害する。民間企業が電力投資を行わないと言うことは,電力危機はまだまだ続く。

インドネシアの外国企業いびりが続く。中部ジャワと東部ジャワの境界にあって,原油包蔵6億バレル,ガス包蔵1.7兆立方フィート,と言われるセプ油田は,2009年に入ってから生産を開始した,エクソンモビルとプルタミナがそれぞれ45%の資本を持ち,10%を地元州が持っている。運転は,エクソンモビルを主体としたモビルセプが行っている。プルタミナの権限を大きくしようとするインドネシア政府の強圧的な交渉が続いている。


今日の主題

●091012A Vietnam, vietnamnews.vnagency
ベトナムの電力企業が輸入石炭の価格で料金制度を問題に
Power giants seek pricing deal
http://my.reset.jp/adachihayao/index091012A.htm

http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=05ECO101009
●091012E Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのセプ油田でプルタミナの立場強化へ交渉
Exxon and Pertamina in talks to revise Cepu deal
http://my.reset.jp/adachihayao/index091012E.htm

http://www.thejakartapost.com/news/2009/10/10/exxon-and-pertamina-talks-revise-cepu-deal.html


その他の今日のアジアのエネルギー関連ニュース

○091012B Thailand, reuters
タイのボンコット・ガス田のパイプラインが故障で供給不能
Thai PTTEP's Bongkot field halted for repair - PTT
http://www.reuters.com/article/rbssEnergyNews/idUSBKK46485520091011
○091012C India, gulfnews
インドのラメシュ環境相が気候変動問題に立ち上がる
Standing up for environmental responsibility
http://gulfnews.com/news/world/india/standing-up-for-environmental-responsibility-1.512524
○091012D India, steelguru
インドのグジャラート州のカクラパール原子力は700MW2機追加
Capacity expansion plans for Kakrapar Atomic Power Station
http://steelguru.com/news/index/2009/10/11/MTE1NTYz/Capacity_expansion_plans_for_Kakrapar_Atomic_Power_Station.html


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○アフガニスタン,岡田外相会談中に停電,電力不足の深刻さ示す
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20091012AT3S1101711102009.html
○岡田外相,10月13,14日にインドネシア訪問,地震被災地を視察
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20091012AT3S1101211102009.html
○日経社説,経済成長と両立させる政策に知恵絞れ,温暖化対策など
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20091011AS1K0900111102009.html
○JICA緒方貞子理事長イラク訪問,自立支援強化狙う
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091012-OYT1T00099.htm
○中国の広東省と,貴州・雲南・広西の西南3省とエネルギー連携
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/237989/
○石炭は米国の力だと主張,苦境の業界が規制阻止へ全力
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20091012-OYT1T00157.htm
○CO2貯留,調査始まる,苫小牧沖の実験地選定へ
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/193901.html
○気象庁など,温暖化進めば真夏日2倍,熱帯夜3倍に,今世紀末予測
http://www.asahi.com/eco/TKY200910090403.html


本文

●ベトナムの電力企業が輸入石炭の価格で料金制度を問題に

Viet Nam’s three energy heavyweights have suggested the Ministry of Industry and Trade (MoIT) work out a specific pricing structure for them to negotiate with coal-fired power stations as coal prices are expected to rise, while the State continues regulating consumer electricity prices.

最初に,これまでの資料を見ておく。最近のベトナムが,石炭に悩んでいることは分かっていて,海外の石炭を買いに走ったベトナムが,彼方此方で中国に買い占められた跡で,海外調査団が殆ど成果を上げていない。2010年時点で見ると,ベトナムの石炭生産量は年間4,500〜4,700万トンで,需要は,2500〜2600万トンだから,2,000万トンは輸出に回せるが,2012年には,輸出を500万トンまで縮小する必要がある。

この石炭需要が2015年になると,9,400万トンに跳ね上がる。石炭火力発電所だけで,6700万トンを必要とするが,生産は,6000万トンまでしか上がらない。更に,2020年になると,発電が1億5000万トンで,全体では,1億8400万トンを必要としているのに,国内生産は,7000万トンである。現状の炭坑開発では,どうしても将来の需要とのギャップが大きいが,海外の石炭は,ベトナムとしては高価で手が出ない。

紅河デルタの地下には,実に2,100億トンの石炭が埋蔵していることが分かっている。可採埋蔵量で,中国が,約1,000億トン,インドが980億トン,オーストラリアと南アフリカがそれぞれ900億トン,インドネシアは600億トンだから,この紅河デルタの石炭埋蔵がいかに大きいかが分かる。しかし問題は,問題はどうしてこれを掘るか,という問題である。この紅河デルタの石炭では,丸紅などが,ガス化プロジェクトを計画している。

さて今日の記事だが,産業通商省MOIT(注6)が電力行政を担当する中,ベトナム電力公社EVN(注7)が,電力供給の全般を担っており,最近では,ベトナム石炭鉱業公社ビナコミン(注8)と,ベトナム石油ガス公社ペトロベトナム(注9)が発電分野に進出している。ビナコミン(注8)とペトロベトナム(注9)などの電力は,EVN(注7)が買電することになっている。最近は,石炭価格の問題で,この交渉が難航する。

EVN(注7)自身の石炭火力は,従来まで国内石炭を使用,トン当たり30ドルで調達してきた。2008年になってインドネシアからの輸入石炭が入り,これが国内石炭の4倍,120ドルとなったが,世界景気の落ち込みと共に価格を下げた。しかしそれでも,輸入石炭は国内石炭の倍はしている。一方,EVN(注7)の電気料金は低く抑えられており,他社から高い電力は買えない。他社は主として輸入石炭を燃やしている。

最近のビナコミン(注8)の220MWのソンドン石炭火力(注11)における買電交渉では,ビナコミン(注8)は,KWh当たり710ドン,約3.98セント相当,を主張したが,EVN(注7)は,上限678.4ドン,約3.80セント相当,として,合意に達していない。ビナコミン(注8)の価格だと,EVN(注7)は年間,1,730億ドン,約9.6百万ドル相当,を失うことになると言う。

一方,ペトロベトナム(注9)は,2013〜2016年に3つの火力発電所を建設することになっているが,現状では経済性が保てない,と言っている。国内石炭はトン30ドルだが,これも政府から規制されたもので,本質的には近い将来,価格を上げる必要がある。国内石炭は,国際価格の90%が妥当と考えられている。石炭火力が大きな部分を占めるので,このままだと,電力需給システムが壊れてしまう。

この石炭問題で,産業通商省MOIT(注6)は,特別調査チームを組織する計画だ。EVN(注7)によると,2010年時点での石炭火力発電は,121億KWh,全体の19%を占め,更に2015年には,34%を占めることになる。ビナコミン(注8)によると,ベトナムの石炭バランスは,2013年に920万トンが不足し,更に2015年には2,500万トンが不足すると見られている。

(注)A (1) 091012A Vietnam, vietnamnews.vnagency,(2) title: Power giants seek pricing deal,(3) http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=05ECO101009,(4) photo source: Electricity of Viet Nam’s Pha Lai 2 Thermal Power Company in Hai Duong Province.? VNA/VNS Photo Ngoc Ha.,(5) (10-10-2009),HA NOI,(6) Ministry of Industry and Trade (MoIT),(7) Electricity of Viet Nam (EVN),(8) Viet Nam National Coal and Mineral Industries Group (Vinacomin),(9) Viet Nam National Oil and Gas Group (PetroVietnam),(10) Deputy general director of EVN, Dau Duc Khoi,(11) 220MW Son Dong power plant,(12) 710 dong per kilowatt,3.98 cents,(13) 678.4 dong per kilowatt,3.80 cents,(14) Phung Dinh Thuc, deputy general director of PetroVietnam,(15) Vinacomin Deputy General Director Tran Xuan Hoa,(16) Director of the MoIT’s Energy Department Ta Van Huong,(17) mine map source: http://map.infomine.com/map.asp?open_section=PROP,WORL&cmd=MAP&location_id=,(18)

今日の参考資料

●091012A Vietnam, vietnamnews.vnagency
ベトナムの電力企業が輸入石炭の価格で料金制度を問題に
Power giants seek pricing deal
http://my.reset.jp/adachihayao/index091012A.htm

http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=05ECO101009

最近の関連資料

○090926A Vietnam, english.vietnamnet
ベトナムの紅河デルタの石炭について環境上の問題で意見飛び交う
Readers skeptical of huge Red River basin coal-mining project
http://english.vietnamnet.vn/reports/2009/09/870596/
●090917B Vietnam, english.vietnamnet
ベトナム紅河デルタの石炭開発は包蔵も大きいがリスクもある
Exploring 210-billion-tonne coal basin: big potential, high risk
http://my.reset.jp/adachihayao/index090917B.htm
●090823B Vietnam, english.vietnamnet
ベトナムの電力の石炭不足と輸出増強策は明らかな矛盾である
Apparent paradox: Vietnam running short of coal, but pushing exports
http://my.reset.jp/adachihayao/index090823B.htm
●090803A Vietnam, thanhniennews
ベトナム北部の600MWの石炭火力で東芝などが機器受注
Toshiba, Sojitz win $115 million Vietnam contract
http://my.reset.jp/adachihayao/index090803A.htm
●090803B Vietnam, thanhniennews
ベトナム北部の石炭火力を中国企業が430百万ドルで受注
China’s Wuhan Kaidi to build Vietnam power plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090803B.htm
●090803C Vietnam, online.wsj
ベトナムが1200MW石炭火力企業に政府保証を供与
Vietnam To Guarantee Loans For Itaco's 1,200MW Power Plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090803C.htm
●090803D Vietnam, thanhniennews
ベトナム中部の1200MWのブンアン石炭火力でEPC契約
WorleyParson win consulting contract for Vietnam power plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090803D.htm
●090803E Vietnam, english.vovnews
ベトナムの2009年の石炭生産は4300万トンに達する
Coal sector targets 43 million tonnes this year
http://my.reset.jp/adachihayao/index090803E.htm


●インドネシアのセプ油田でプルタミナの立場強化へ交渉

PT Pertamina is in talks with US oil producer Exxon Mobil Corp over the possibility to revise their joint venture agreement on the Cepu oil and gas block following a complaint from upstream oil and gas regulator BPMigas. BPMigas said Pertamina’s position in the agreement was “weak”, but refused to elaborate on the perceived weakness. Priyono, chairman of BPMigas, said the regulatory body would further study the agreement in a bid to improve it.

インドネシアのセプ油田(注7)は,2009年に入ってから生産を開始した,インドネシアにとっては新しい原油ガス田である。中部ジャワと東部ジャワの丁度境界付近,北岸に位置して,エクソンモビル(注6)とプルタミナ(注5)がそれぞれ45%の資本を持ち,10%を地元州が持っている。運転は,エクソンモビル(注6)を主体としたモビルセプ(注11)が行っている。原油包蔵6億バレル,ガス包蔵1.7兆立方フィートの中規模油田だ。

カラ全副大統領が,インドネシアの資源を外国企業の好きなようにはさせない,との一言から,インドネシアのエクソンモビルいじめが激しくなっている。それも,どんどん落ちて行く国内原油生産に,インドネシア国会が敏感になっているからである。海外企業は生産の向上に熱心ではない,その点プルタミナ(注5)は計画の生産量を増やしている,というのである。

セプ油田(注7)の生産計画は,日量2万バレルであるが,2009年4月以来,一向に上向かず,日5,000バレルに留まっていた,最近では1万8000バレルを出すこともあるが,不安定である。調整機関であるBPミガス(注8)の指示で,現在,エクソンモビル(注6)とプルタミナ(注5)が,契約更改の交渉に当たっているが,インドネシアとしては,プルタミナ(注5)のコントロールを増やす交渉で,強気に出ている。

(注)E (1) 091012E Indonesia, The Jakarta Post,(2) title: Exxon and Pertamina in talks to revise Cepu deal,(3) http://www.thejakartapost.com/news/2009/10/10/exxon-and-pertamina-talks-revise-cepu-deal.html,(4) Alfian , The Jakarta Post , Jakarta | Sat, 10/10/2009 11:20 AM | Business,(5) PT Pertamina,(6) Exxon Mobil Corp,(7) Cepu oil and gas block,(8) BPMigas,(9) Priyono, chairman of BPMigas,(10) Spokesperson for Exxon, Maman Budiman,(11) Mobil Cepu Ltd (MCL),(12) East Java Governor Soekarwo,(13) photo source: http://media.vivanews.com/thumbs/54537_lapangan_minyak_thumb_300_225.jpg,(14)

今日の参考資料

●091012E Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのセプ油田でプルタミナの立場強化へ交渉
Exxon and Pertamina in talks to revise Cepu deal
http://my.reset.jp/adachihayao/index091012E.htm

http://www.thejakartapost.com/news/2009/10/10/exxon-and-pertamina-talks-revise-cepu-deal.html

最近の関連資料

●091002D Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのプルタミナがセプ油田で契約更改も辞せずと
Pertamina runs short of patience on Cepu
http://my.reset.jp/adachihayao/index091002D.htm
●091002E Indonesia, upstreamonline
インドネシアのBPミガスは4ブロックの探査契約延長を決定
BPMigas backs block extensions
http://my.reset.jp/adachihayao/index091002E.htm
●090828G Indonesia, reuters
インドネシア政府がセプ油田の生産落ちでエクソンに警告
Indonesia warns Exxon on failing Cepu oil output
http://my.reset.jp/adachihayao/index090828G.htm
○090827C Indonesia, upstreamonline
インドネシアのプルタミナが原油生産を大幅アップ
Pertamina cranks up Java outputs
http://www.upstreamonline.com/live/article186509.ece
●090528C Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのセプ油田でパイプラインの許認可に見通し
Cepu block row over pipeline licence to be settled soon
http://my.reset.jp/adachihayao/index090528C.htm


2009年10月11日 ー インドは原油ガス資源で中国の後塵を拝している ー

この,アジアのエネルギー最前線,のサイトの運営をしていて気になるのは,この既に4年近く経過したレッツノートに,完全に依存していることだ。少し遅いので気にしていると,ハードディスクが危ないのではない,とか言われて,心配でかなわない。再現は可能ではあるが,これだけの複雑なシステムの再構築は,考えただけでもぞっとする。昔,ペルーからの帰りに,鞄をぎゅっと押さえ込んで液晶が潰れたことがあった。

東京の下宿に帰り着いて,早速秋葉原に出かけて,別置きの液晶を買ってきてパソコンに繋ぎ,その日の作業は何とかこなした。そこで最近気になっている言葉は,「クラウド」,だ。クラウドとは,自分のパソコンが空っぽでも,ネットに繋いで作業が出来るシステムを言うが,私もその準備段階で,徐々に作業の一部をクラウドに預けるように,漸次,改訂して言っている。

「クラウド」とは,雲の中がどうなっているか分からないが,その様なことは知らないでも,生活できる,という意味だろう。昔よく言った,ブラックボックスの中はどうなっていてもよい,見たいな,そんな感じかな。今日の日本語の記事の中に,「クラウドは魔法の言葉」,という記事があるが,電力に例えて,昔は電力供給が不安定で自分で発電機を持たねばやっていけなかったが,今は電力会社に任せておけばよいと。なるほど。

これを書いている最中に,昔のダムの戦友からメール,50年前,「黒四ダムが完成間近」,は相当な記憶違い!「本格的工事の開始の年」,ぐらいは書いて欲しかった,と怒ってきた。彼は,私と同年入社で黒四に行った。彼による,ダム基礎掘削が終了しかけた7月に豪雨で出水,仮締め切りを
オーバーして,河床は土砂で埋まってしまう。再掘削のバリエーションオーダー。「満之助洪水」,という声が工事課からあがりました。

昭和34年の年だが,9月27日には伊勢湾台風の襲来,鉄道,道路が寸断され,セメント輸送が大危機に直面。そのほか1年後の世銀勧告で「ダム高36メートルカット」,など、きわどい場面があり,やっと4年後にめでたく完成したのでした,と。伊勢湾台風は,私も木曽川のダム現場で遭遇して,その辺の家屋の屋根は吹っ飛び,多くの社員が,名古屋市の死体置き場に,同僚の安否を心配して駆けつけた。

さて,イランについては私は昔,研修生によく講義をしていたが,余りエネルギー的な関心を払ってこなかった。最近の外交的な摩擦で,日本もアザデガン油田の75%権益を一挙に10%に減らされて,「君たち日本はニューヨークの安保理で何をやっているのか分かっているのか」,と冷たい言葉を投げつけられたのは,2006年か。ここでインドの国家石油が,ひどいいじめに遭っている。

インドは米国と原子力協定で,完全に西欧のグループに入ってきた。イランには,1976年発見の,賦存量332億バレル,可採埋蔵量52億バレル,と言われるアザデガン油田があるが,イラン政府はここの権益を,インドの懸命の工作にもかかわらず,中国の国家石油CNPCにその権益を与えることを選択した。ONGCとヒンドウジャの合弁によって進めてきた南パース・ガス田の第12フェースでも権益を減らされる。

イランからのガスパイプラインも,決断しないなら,イラン-パキスタン-中国,の組み合わせで実施する,と冷たく言い渡されている。明後日,2009年10月13日に北京で,上海協力機構SCOが開かれ,ここでインドのデオラ石油相は,出席予定のイランのラヒミ副大統領と会うべく機会を狙っている。サハリン3でも,ロシアと中国の策略に遭って,商機を逃した。アフリカの資源戦争でも,中国の後塵を拝している。インドを助けよう。


今日の主題

●091011D India, beta.thehindu
インドはイランのアザデガン油田開発などで中国との競争で不利な状況
Iran opts for China to develop Azadegan oilfield
http://my.reset.jp/adachihayao/index091011D.htm

http://beta.thehindu.com/news/article32147.ece?homepage=true
●091011F Indonesia, news.alibaba
インドネシアのPTブミによると石炭価格は需要回復で2010年は40%上昇へ
PT Bumi Resources to expect 2010 electric and coal price up to US$100t
http://my.reset.jp/adachihayao/index091011F.htm

http://news.alibaba.com/article/detail/metalworking/100181644-1-pt-bumi-resources-expect-2010.html


その他の今日の世界のエネルギー関連ニュース

○091011A Srilanka, sundayobserver
スリランカの500MWのサンプル石炭火力がNTPC支援で着工へ
Sampur coal power plant agreement
http://www.sundayobserver.lk/2009/10/11/new30.asp
○091011B South America, ipsnews
ブラジルは再生可能エネルギーのリーダーだが他の南米諸国は問題山積
Crisis Has Hurt Investment in Renewables
http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=48798
○091011C Philippines, newsinfo.inquirer
フィリッピンの送電公社の変圧器トラブルでマニラ電力管内で計画停電続く
Brownouts to ease after partial repairs
http://newsinfo.inquirer.net/inquirerheadlines/nation/view/20091011-229449/Brownouts-to-ease-after-partial-repairs
○091011E India, domain-b
インドの国有重電BHELは再び海上油田リグの製造分野に進出へ
BHEL to reboot offshore equipment business
http://www.domain-b.com/companies/companies_b/Bharat_Heavy_Electricals/20091010_bharat_heavy.html
○091011G Climate Change, axcessnews
バンコクの気候変動会議は終わったが先進国と後進国の溝は埋まらず
UN climate talks rich and poor countries spar on their roles
http://www.axcessnews.com/index.php/articles/show/id/18851


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○パキスタンの武装集団,パキスタン軍総司令部を襲撃
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20091010D2M1002B10.html
○ゴルフ,プレジデンツ杯第3日石川遼組,ウッズ組に敗れ1勝1敗 
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091011STXKA004911102009.html
○パキスタン軍が人質25人救出,死者数は17人に,立てこもりで
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009101101000111.html
○魔法の言葉,「クラウド」,との正しいつき合い方
http://japan.zdnet.com/blog/netcommerce/2009/10/11/entry_27034948/
○米著名投資家ソロス氏,クリーンエネルギーに10億ドル投資へ
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11895520091011


本文

●インドはイランのアザデガン油田開発などで中国との競争で不利な状況

India’s quest for energy security and its oil diplomacy efforts suffered a serious setback, with Iran not only opting for China for the development of the South Azadegan oilfield, but also trimming India’s share in the Phase-12 of the South Pars gas field in the Persian Gulf. With India already trailing China in its quest for global hydrocarbon resources in major African nations, the recent setback has further added to the worries of the Petroleum and Natural Gas Ministry, which is likely to take damage-control measures.

明後日,2009年10月13日に北京で,上海協力機構SCO(注11)が開かれ,ここでインドのデオラ石油相(注10)は,出席予定のイランのラヒミ副大統領(注16)と会うべく機会を狙っている。2006年に,日本石油開発INPEXが,イランの南アザデガン油田(注4)の75%権益を,突然10%に減らされたときは,イラン側は,「君たち日本はニューヨークの安保理で何をやっているのか分かっているのか」,と冷たい言葉を投げつけられた。

インドも同じ欧米連合の中にいると判断されているのか,イランからは冷たい仕打ちを受けている。イラクとの国境近く,アバスから西へ80kmの地点に,1976年に発見された,900平方kmの面積に亘って,賦存量332億バレル,可採埋蔵量52億バレル,と言われるアザデガン油田(注4)があるが,イラン政府はここの権益を,インドの懸命の工作にもかかわらず,中国の国家石油CNPC(注12)にその権益を与えることを選択した。

イランは,インドに対してそれだけではなく,ONGCとヒンドウジャの合弁(注13)によって進めてきた南パース・ガス田の第12フェース(注5)でも権益を減らされて,まさにサハリン3(注18)で,ロシアから受けた冷遇の二の舞を演じている。アフリカの資源戦争でも,中国の後塵を拝しており,インドの石油省は,何らかの対策を講ずる必要に迫られている。

また,正式には決定していないが,イランへのガスパイプラインIPIプロジェクト(注15)へのインドの参画問題で,インドが決定に手間取るようなら,パキスタンと中国の組み合わせに変更する,との脅かしを受けている。先週,2009年10月初め,イランは,南アザデガン油田(注4)の日量26万バレルを中国の国家石油CNPC(注12)に供給する協定に署名している。

75億ドルの南パース・ガス田(注5)のインド側への60%権益についても,その3分の一を,アンゴラのソナンゴール(注17)に引き渡すことも決定している。インドのデオラ石油相(注10)は,出来るだけ早い機会に,イランのミルカゼミ石油相と面会すべく,検討中である。

(注)D (1) 091011D India, beta.thehindu,(2) title: Iran opts for China to develop Azadegan oilfield,(3) http://beta.thehindu.com/news/article32147.ece?homepage=true,(4) South Azadegan oilfield,(5) Phase-12 of the South Pars gas field,(6) Persian Gulf,(9) Petroleum and Natural Gas Ministry,(10) Minister Murli Deora,(11) Shanghai Cooperation Organisation (SCO),(12) China National Petroleum Company (CNPC),(13) ONGC-Hinduja joint venture,(14) United Progressive Alliance government,(15) India-Pakistan-Iran (IPI) pipeline,(16) Iranian Vice-President Mohammad Reza Rahimi,(17) Sonangol,(18) Sakhalin III oilfields,(19) Iran Oil Minister Masoud Mirkazemi,(20) map source: http://clabedan.typepad.com/photos/uncategorized/azadegan.gif,(21) photo source: http://i.telegraph.co.uk/telegraph/multimedia/archive/00871/money-graphics-2008_871870a.jpg,(22) South pars map source: http://www.petropars.com/tabid/64/Default.aspx,(23) IPI map source: http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c6/Iran-Pakistan-India.JPG,(24)

今日の参考資料

●091011D India, beta.thehindu
インドはイランのアザデガン油田開発などで中国との競争で不利な状況
Iran opts for China to develop Azadegan oilfield
http://my.reset.jp/adachihayao/index091011D.htm

http://beta.thehindu.com/news/article32147.ece?homepage=true

最近の関連資料

○091007H India, steelguru
インドのデオラ石油相がイランのパイプラインから撤退はしていないと
India denies reports on quitting gas pipeline deal with Iran
http://steelguru.com/news/index/2009/10/06/MTE0ODI0/India_denies_reports_on_quitting_gas_pipeline_deal_with_Iran.html
○090826F India, reuters
インドがイランで51億ドルの5,000MWガス火力建設へ
India may build $5.1 bln power station in Iran - govt
http://in.reuters.com/article/businessNews/idINIndia-41960220090825
○090917C Pakistan, indiatoday.intoday
パキスタンのガスパイプラインから中国はインドを除く策
China may replace India in IPI pipeline project
http://indiatoday.intoday.in/site/Story/61956/LATEST%20NEWS/China+may+replace+India+in+IPI+pipeline+project.html


●インドネシアのPTブミによると石炭価格は需要回復で2010年は40%上昇へ

Indonesia coal producer, PT Bumi Resources recently stated that the revival of the global economy pushes up the demand from power plants and steel manufacturers, the electric and coal price in 2010 may rise by over 40%.

インドネシアの石炭企業大手,PTブミ(注5)のディリープ副社長(注6)が,石炭価格の先行きについて語っている。世界景気の回復で,石炭需要を後押しし,2010年には40%の価格上昇が期待される。特に日本の発電所需要の高まりで,トン当たり100ドルになるだろう。先進国は余り動かないが,中国,インド,インドネシアの価格は,高止まりであろう。

2008年の平均価格はトン73.3ドルであったが,フレイト抜きで,61〜62ドルで動いている。2010年の粗鋼生産は12%の伸びで14億トンになり,材料炭は,トン155ドルの予想が,2009年10月6日の報告書では,180ドルとなる。PTブミ(注5)は,2012年には,中国とインド向けの輸出を増やす計画で,昨年,2008年の5300万トンから,1億トンに増やす計画である。

(注)F (1) 091011F Indonesia, news.alibaba,(2) title: PT Bumi Resources to expect 2010 electric and coal price up to US$100t,(3)
http://news.alibaba.com/article/detail/metalworking/100181644-1-pt-bumi-resources-expect-2010.html,(4) Published: 09 Oct 2009 23:43:05,PST,Oct. 10 MetalBiz,(5) PT Bumi Resources,(6) Dileep Srivastava, senior deputy chief executive officer of PT Bumi Resources,(7) photo source: http://www.hurriyetdailynews.com/images/2009_09_24/china-fund-boosts-resource-interests-2009-09-24_l.jpg,(8)

今日の参考資料

●091011F Indonesia, news.alibaba
インドネシアのPTブミによると石炭価格は需要回復で2010年は40%上昇へ
PT Bumi Resources to expect 2010 electric and coal price up to US$100t
http://my.reset.jp/adachihayao/index091011F.htm

http://news.alibaba.com/article/detail/metalworking/100181644-1-pt-bumi-resources-expect-2010.html

最近の関連資料

●091010M Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLNがスンダ海峡の70km海底送電線を2011年に着工と
PLN to invest big for new power grid
http://my.reset.jp/adachihayao/index091010M.htm
●090924E Indonesia, reuters
インドネシアの石炭企業の債務に中国投資基金が19億ドル借款供与
Indonesia's Bumi says China's CIC lends $1.9 bln
http://my.reset.jp/adachihayao/index090924E.htm
○090912G Indonesia, news.alibaba
インドネシアの石炭企業が在庫調整でトン66ドルまで値下げ
Indonesia Coal-Prices at $66, suppliers offer at bargain prices
http://news.alibaba.com/article/detail/energy/100169759-1-indonesia-coal-prices-%252466%252C-suppliers-offer.html
○090906E Indonesia, steelguru
インドネシアのパイトン石炭火力が300トン石炭購入契約
Indonesia Paiton Energy buys coal from Adaro and Kideco
http://steelguru.com/news/index/2009/09/05/MTEwMzg1/Indonesia_Paiton_Energy_buys_coal_from_Adaro_and_Kideco.html
●090714A Indonesia, thejakartapost
インドネシアのPLNが国内石炭火力で石炭入札へ
PLN holds tenders to buy coal
http://my.reset.jp/adachihayao/index090714A.htm



2009年10月10日 ー インドネシアのスンダ海峡にJICAが海底送電線 ー

オバマ大統領はベッドで飛び上ったとか。世界の情報はすべて集まっているはずのホワイトハウスに穴があった。CIAがノーベル委員会にはスパイを入れていなかった。オリンピックでシカゴが落選したときに,オバマ大統領は,どの様な読みで出席したのか,鳩山さんにしてもオバマさんにしても,落選は分かっていたけれど,落選の理由にされるのがまずい,と言うことか。授賞式はコペンハーゲンではないだろうなあ,と,悪夢は一度でよいと。

核廃絶はしかし,人類永遠の叫び声になるだろう,最後はどうするのか,想像も出来ない。旧ソ連の経済崩壊の時は,かなりの核廃絶の可能性があったのではなかろうか。と言うことは,一国以外がすべて経済崩壊して,核武装を維持できなくなった場合で,かつその残った一カ国が自ら核を廃棄するとき,と言うことか。考えただけでも頭が混乱する。米国内の拳銃保持禁止も出来ない地球だのに。

インドネシアのスマトラからジャワ島へ送電線が出来れば,どれほど便利か,と何度も思った。西ジャワ沖で随伴ガスがどんどん少なくなっていったとき,ガスパイプラインが,このスンダ海峡を渡ればよい,と考えたが,日本のOECFの支援で,これはある程度完成している。送電線,即ち海底ケーブルは,昔のJICAが,石炭を送るべきか,送電線を造るべきか,随分検討した時期があった。

結局,OECFがJICAに合流したから,今日の報道のような,スマトラ-ジャワの送電連携の実現まで漕ぎ着けたのであろうか。日本側からの裏はとれていないが,インドネシア側の発表は相当に詳細が述べられているので,JICAは円借款を合意しているのだろう。全体で700kmの送電線だが,海底部分は40kmだという。サラワク-マレー半島に比べれば,非常に短い。

スマトラ南部には石炭埋蔵が豊富で,中国やインドが石炭火力の開発を申し込んでいる。6カ所の石炭火力で3,600MWが計画されており,このうち3,000MWをジャワに送るという。電力不足に苦しむスマトラ南部だが,自分の地域だけでは経済的な大規模計画は出来ず,ジャワに送って初めて南部スマトラにも石炭火力の恩恵が来る,ということだ。カンボジアのココンの石炭火力と同じ考えだ。

インドの原子力は,その進行が誠に早い。今日の記事では,ハリヤナ州のクムハリア地点(注10),グジャラート州のカクラパール地点(注11)及びチュチャヤ地点(注12),アンデラプラデシュ州のコバダ地点(注13),西ベンガルのハリプール地点(注14),タミルナドウ州のクダンクラム地点(注15),マハラシュトラ州のジャイタプール地点(注16),が既に挙げられて,アレバはマハラシュトラで,着工態勢にある。

それにしてもよく分からないのは,開発方式だ。今日の記事を読む限りでは,少なくとも60,000MWの2032年までの計画は,あくまで公社のNPCILが企業主か。そうすると,海外企業のGEやウエスティングハウスはあくまでコントラクターで,そこで合弁を組む相手が,インド側公社のNTPCとなるのか,NTPCがコントラクターの役割を行うのは難しい,もう一つ,インドの考える原子力開発方式が分からない。


今日の主題

●091010J India, thepeninsulaqatar
インドの原子力公社は8サイトで2032年までに63,000MW開発の計画
Nuclear Power Corp targets 63,000 MW of atomic energy by 2032
http://my.reset.jp/adachihayao/index091010J.htm

http://www.thepeninsulaqatar.com/Display_news.asp?section=World_News&subsection=India&month=October2009&file=World_News200910098365.xml
●091010M Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLNがスンダ海峡の70km海底送電線を2011年に着工と
PLN to invest big for new power grid
http://my.reset.jp/adachihayao/index091010M.htm

http://www.thejakartapost.com/news/2009/10/09/pln-invest-big-new-power-grid.html


その他の今日の世界のエネルギー関連ニュース

○091010A Vietnam, news.xinhuanet
ベトナムのハイ副首相が原子力開発では安全を優先せよと
Vietnam Deputy PM urges safety in construction of its 1st nuclear power plant
http://news.xinhuanet.com/english/2009-10/09/content_12199065.htm
○091010B reuters
タイの国家石油PTTが裁判所の76の工業団地差し止めなら72億ドル投資を見直し
Thai PTT to review investment if estate case delayed
http://www.reuters.com/article/rbssEnergyNews/idUSBKK50423120091009
○091010C Srilanka, lankabusinessonline
スリランカのCEBとNTPCが11月にも500MW石炭火力で協定
Sri Lanka, India coal plant deal to be inked in November
http://www.lankabusinessonline.com/fullstory.php?nid=1299218741
○091010D Renewable Energy,renewableenergyworld
中国の発改委が再生可能エネルギー開発に向けて景気刺激対策策定
A New Revolution China Hikes Wind and Solar Power Targets
http://www.renewableenergyworld.com/rea/news/article/2009/10/a-new-revolution-china-hikes-wind-and-solar-power-targets
○091010E Power General, pr
LNGは1964年に始まってから今やガスの7%を占めるまでに成長
RNCOS Releases a New Report - Global LNG Market Analysis
http://www.pr.com/press-release/184113
○091010F Pakistan, thenews
パキスタンのWAPDAがバシャ・ダム・プロジェクトの効用を喧伝
New dams to generate surplus income
http://www.thenews.com.pk/print1.asp?id=202400
○091010G Philippines, istockanalyst
フィリッピンのABACUSがバタンガスからマニラへのパイプライン建設に関心
Abacus Eyes Batangas-Manila Gas Pipeline
http://www.istockanalyst.com/article/viewiStockNews/articleid/3540437
○091010H Laso, google
ラオスのナムテン2水力は水車の問題が起きて運転開始は2010年に
Largest Lao dam to open later than planned: company
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5gJ3De4N4Xk0lCHX89KAd2yhj6Fvw
○091010I India, rttnews
インドと米国の原子力協定でオバマ大統領が6ヶ月毎の報告書を議会説明へ
Obama Transmits Report On Indo-U.S. N-Deal To Congress
http://www.rttnews.com/Content/GeneralNews.aspx?Node=B1&Id=1089510
○091010K India, sify
インドのタタ電力がマハラシュトラの1,000MWの25年買電に同意
Indiabulls to supply 1,000 Mw to Tata Power
http://sify.com/finance/fullstory.php?a=jkjbu7icbah&title=Indiabulls_to_supply_1_000_Mw_to_Tata_Power
○091010L India, steelguru
インドのヒマチャルプラデシュの高裁がオランダ企業の2水力を差し止め
Brakel hydel projects in Himachal Pradesh cancelled
http://steelguru.com/news/index/2009/10/09/MTE1Mjc3/Brakel_hydel_projects_in_Himachal_Pradesh_cancelled.html
○091010N Central Asia, ogj
カザフスタンのカリンスコイ天然ガスの開発には50億ドルを要すと
Kazakhs peg Khvalynskoye development at $5 billion
http://www.ogj.com/index/article-display/2235974120/s-articles/s-oil-gas-journal/s-drilling-production-2/s-production-operations/s-regional-production/s-2009/s-10/s-kazakhs-peg_khvalynskoye.html
○091010O Climate Change,mathaba
バンコク会議で国連側が気候変動対策合意への時間は残されていないと
`Time running out` on climate pact
http://mathaba.net/news/?x=621810
○091010P Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLNが第1次クラッシュプログラムの資金65%を確保
PLN secures 65% of financing for first 10,000 MW program
http://www.thejakartapost.com/news/2009/01/31/pln-secures-65-financing-first-10000-mw-program.html


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○フィリピンで土砂崩れ,100人以上が死亡,ルソン北部ベンゲット州
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20091009D2M0903E09.html
○増子経産副大臣,温暖化ガス25%削減,2010年春までに制度設計
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091010AT3S0902Q09102009.html
○バンコク会議,温暖化対策枠組み交渉,先進国と途上国の対立続く
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091010AT3S0902409102009.html
○ラオスで三井物産がアルミ原料探査,英豪リオと組む
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091010AT1D0806S09102009.html
○ベッドで飛び上がる,平和賞受賞,時差に配慮,オバマ氏事前に知らされず
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091010AT2M1000X10102009.html
○アフリカODA最前線,日本の「お家芸」のインフラに脚光,広域回廊整備で成長促進
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009101000189
○日中韓首脳会談,「開発に関する共同声明」の要旨,エネルギー協力に関する国際枠組み 
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2009101001000299_Detail.html
○ブラジル,バイオ燃料産業の巨額投資,財政難,供給過剰,有望市場への試練
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200910100009o.nwc


本文

●インドの原子力公社は8サイトで2032年までに63,000MW開発の計画

With India having recently approved eight sites for new nuclear power plants, the state-run Nuclear Power Corp has set itself a target of 63,000 MW of atomic energy over the next 25 years, its top official has said. 釘y 2032, we will be able to generate 63,000 MW of power. This will be done with a mixture of indigenous technology and foreign collaboration,・SK Jain, chairman of the energy major, told IANS in an interview.

インドのシン首相が原子力発電所を2050年までに470,000MWへ,と大きな目標を示して,米国などの企業が大いに期待を示す一方,少しでも石炭火力削減に貢献して地球を救う,という面での期待も大きい。日本の,日立,東芝,三菱重工など関連企業も多いので,活躍が期待される。国家電力公社NPCIL(注5)のジェイン総裁(注6)が,次の25年,2032年までに,63,000MW原子力開発の見通しを語った。

ジェイン総裁(注6)は,出来るだけ国産技術も用いたいが,海外技術との協力になる,としている。短期的には,ラジャスタン原子力発電所(注7)の第5,第6号機について,必要な認可を得て20010年1月には運転を開始したい,まず,IAEA(注8)の承認を,今月中,2009年10月中にとり,100%運転を11月に達成,第6号機は,2020年1月を目指す,としている。輸入核燃料使用の然るべき認可を得たいと。

また,国産技術による高速増殖原型炉(注9)の建設工事の進捗にも触れている。政府は,全国で15の新規サイトを認可しており,この中には,ハリヤナ州のクムハリア地点(注10),グジャラート州のカクラパール地点(注11)及びチュチャヤ地点(注12),アンデラプラデシュ州のコバダ地点(注13),西ベンガルのハリプール地点(注14),タミルナドウ州のクダンクラム地点(注15),マハラシュトラ州のジャイタプール地点(注16),などがある。

フランス,米国,ロシアの企業への振り分けも決まっている。これらの地点で,新規50,000MWを計画しており,これが既設の17地点,4,120MWに追加されることになる。フランスのアレバ(注17)は,マハラシュトラ州のジャイタプール地点(注16)に1,650MW機を据え付ける予定で,またロシア企業は,西ベンガルに土地準備中,米国のGE(注18)とウエスティングハウス(注19)は,グジャラートとアンデラプラデシュに準備中である。

NPCIL(注5)のジェイン総裁(注6)は,当面,海外企業が資本過半数を得る可能性を否定,少なくとも第1号機は,インドの公社と海外企業の協力になるだろう,と言っている。NPCIL(注5)は最近,インド石油(注20),NALCO(注21),NTPC(注22)と,合意書を交わしている。タミルナドウ州のクダンクラム地点(注15)の2機はロシア企業により2010年に運転開始,また3号機もロシアで,2009末には着工する。

また2ヶ月後,2010年2月には,マハラシュトラ州でアレバ(注17)が,手続きを終了して着工の見込みである。問題は経済性で,前年の原子力発電の単価は,KWh当たり2.28ルピー,約4.91セント相当,であったので,タミルナドウ州のクダンクラム地点(注15)もこの値に近いと見ている。ジェイン総裁(注6)はまた,事業費の問題に触れ,内部留保が,3,000億ルピー,約60億ドル相当はあるとしている。

10,000〜12,000MWまでは,大丈夫で,企業としての信頼度も,AAAにランクされている,と言っている。実際,本質的な問題は核燃料で,我々は長期的な観点から核燃料処理の合意を求めており,また海外のウラン鉱山の確保も視野に入れていると。

(注)J (1) 091010J India, thepeninsulaqatar,(2) title: Nuclear Power Corp targets 63,000 MW of atomic energy by 2032,(3) http://www.thepeninsulaqatar.com/Display_news.asp?section=World_News&subsection=India&month=October2009&file=World_News200910098365.xml
,(4) Web posted at: 10/9/2009 8:36:5,Source ::: IANS,New Delhi,(5) Nuclear Power Corp,NPCIL,(6) SK Jain, chairman of NPCIL,(7) Rajasthan Atomic Power Station,(8) International Atomic Energy Agency,(9) prototype fast breeder reactor高速増殖原型炉,(10) Kumharia in Haryana,(11) Kakrapar,(12) Chchaya in Gujarat,(13) Kovvada in Andhra Pradesh,(14) Haripur in West Bengal,(15) Kudankulam in Tamil Nadu,(16) Jaitapur in Maharashtra,(17) Areva,(18) General Electric,(19) Westinghouse,(20) Indian Oil Corp,(21) National Aluminium Co,(22) NTPC,(23) photo source: http://www.npcil.nic.in/main/CmdPage.aspx,Dr. SK Jain,(24)

今日の参考資料

●091010J India, thepeninsulaqatar
インドの原子力公社は8サイトで2032年までに63,000MW開発の計画
Nuclear Power Corp targets 63,000 MW of atomic energy by 2032
http://my.reset.jp/adachihayao/index091010J.htm

http://www.thepeninsulaqatar.com/Display_news.asp?section=World_News&subsection=India&month=October2009&file=World_News200910098365.xml

最近の関連資料

●091005D India, newstoday
インドと米国の核燃料に関する協議に決着をつける公算
India, US hope to clinch agreement
http://my.reset.jp/adachihayao/index091005D.htm
●091003E India, business-standard
インドの電力ビジネスでGEは次の3,4年で10億ドルの売り上げを期待
GE aims $6 billion revenues from India in 3-4 years
http://my.reset.jp/adachihayao/index091003E.htm
○090930C India, blog.taragana
インドのジェネコンL&Tが原子力で3,000〜4,000MW開発可能と
We can build n-plants up to 3,000-4,000 MW: L&T
http://blog.taragana.com/n/we-can-build-n-plants-up-to-3000-4000-mw-lt-180666/
●090930D India, businesswire
インドの原子力発電地点の選定に米印ビジネス委員会が賞賛
USIBC Applauds India’s Allotment of Nuclear Sites for U.S. Technology
http://my.reset.jp/adachihayao/index090930D.htm
●090930E India, telegraphindia
インドのシン首相が原子力発電所を2050年までに470,000MWへと
PM bets on nuke power potential
http://my.reset.jp/adachihayao/index090930E.htm
○090930F India, english.chosun
インドは原子力発電開発を電力不足と気候変動への対策を位置づける
India Poised for Major Expansion of Nuclear Power
http://english.chosun.com/site/data/html_dir/2009/09/30/2009093000277.html
●090917E India, industrialinfo
インドの電力公社がGE日立に6原子力発電所9000MWを協議
India's NPCIL in Talks with GE-Hitachi Nuclear on Six Nuclear Reactors of 9,000 Megawatts
http://my.reset.jp/adachihayao/index090917E.htm
●090912E India, online.wsj
インドの原子力発電量の伸びで2009年度目標は190億KWh
India Nuclear Power This FY Pwr Generation Target 19,000M Units
http://my.reset.jp/adachihayao/index090912E.htm


●インドネシアのPLNがスンダ海峡の70km海底送電線を2011年に着工と

State power company PT PLN plans to invest US$2.2 billion for a 700-kilometer power grid linking Sumatra to Java in a project that could kick off in 2011. The grid will include 40 kilometers of underwater power cables passing through the Sunda Strait, PLN planning and technology director Bambang Praptono said Thursday. “The grid will be used to transmit power from Sumatra to Java so that, in future, we won’t need to build big power plants in Java,” Bambang said.

JICAなどの支援で10数年前からの懸案であるスンダ海峡の送電線,やっと具体化してきたのか。PLN(注5)は,2011年にも,22億ドルの事業費で,700kmのスマトラとジャワ島を繋ぐ送電網の建設に取りかかるという。このうち,40kmは海底電線になる。スマトラに建設予定の6石炭火力発電所,3,600MWのうち,3,000MWをジャワ島に送るという。入札は2010年の半ばで,完成予定は,2016年である。

事業費の80%はJICA(注8)の円借款で,返済猶予期間10年,返済期間40年,利率は0.3%と言うソフトローンだ。残りの20%はPLNが負担する。インドネシアの現状は,65%がPLNの送電網に繋がっていないが,その殆どはスマトラだ。東部は,45%がグリッドに繋がっている。PLN(注5)は現在,1次,2次にわたるそれぞれ10,000MWの電源開発計画を進めている(注9,10)。

第1次10,000MW計画(注9,12)では,35の発電所建設が見込まれ,そのうち10発電所,4,337MWはジャワ島で,残りの,5,626MWは外島で,これらはすべて石炭火力である。第2次10,000MW計画(注10)は,83発電所のうち65発電所は外島で,12%が水力,48%が地熱,14%が天然ガスで残りは石炭。今年のPLN販売電力量は,1,445.2億KWh,2008年は,1,274.2億KWhであった。

(注)M (1) 091010M Indonesia, The Jakarta Post,(2) title: PLN to invest big for new power grid,(3) http://www.thejakartapost.com/news/2009/10/09/pln-invest-big-new-power-grid.html,(4) Alfian , The Jakarta Post , Jakarta | Fri, 10/09/2009 11:35 AM | Business,(5) PLN,(6) Sunda Strait,(7) PLN planning and technology director Bambang Praptono,(8) Japan International Cooperation Agency (JICA),(9) first 10,000-MW program,(10) second 10,000-MW program,(11) map source: http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/34/Sunda_strait_map_v3.png,(12) http://www.thejakartapost.com/news/2009/01/31/pln-secures-65-financing-first-10000-mw-program.html,(13)

今日の参考資料

●091010M Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLNがスンダ海峡の70km海底送電線を2011年に着工と
PLN to invest big for new power grid
http://my.reset.jp/adachihayao/index091010M.htm

http://www.thejakartapost.com/news/2009/10/09/pln-invest-big-new-power-grid.html

最近の関連資料

●090909H Indonesia, tehrantimes
インドネシアのPLNは発電所建設で更に20億ドルの資金が不足
Indonesia’s PLN still seeking $2b in loans for power plants
http://my.reset.jp/adachihayao/index090909H.htm
●090822A Indonesia, energy-business-review
インドネシアのPLNは第2次10,000MW開発プログラムを発進
PT PLN Plans Second 10,000MW Power Program In Indonesia
http://my.reset.jp/adachihayao/index090822A.htm
●090822B Indonesia, asiasentinel
インドネシアでは人口の3分の一が電気がなく大統領に期待
Starved for Power in Indonesia
http://my.reset.jp/adachihayao/index090822B.htm
●090714B Indonesia, thejakartapost
インドネシアのジャワバリ系統に1,535MW新規電源投入へ
Java-Bali grid set for increased power supply
http://my.reset.jp/adachihayao/index090714B.htm


2009年10月9日 ー タイの原子力へ住民反対でEGAT戦略練り直し ー

昨日,2009年10月8日に,大学の50年記念同窓会を京都で開催したが,40名近くが集まった。前日に台風18号が間近に迫って,私は台風は必ずスライスする,フックはあり得ない,と信じながらも,8日早朝に名神高速道路が止まった場合の格好悪さを懸念して,孫に,この台風の中,自分だけ安全なところに逃げるのか,と非難されながら,前夜にゴルフのグループと京都で合流して夕食を共にした。

東京方向から駆けつけた友人達と食事をしながら,明日のゴルフは駄目だ,と大多数が否定する中,幹事の私は,台風スライス論を展開して抵抗した。結果は私の勝ちで,台風一過のすがすがしいゴルフ日和となった。比較的名門の京都ゴルフ場,上賀茂コースの箱庭を思わせる見事な景色の中,測量作業を満喫した。私のメールを読んでいる人も何人かいて,お前の測量の話は,結果が書いてないから駄目だ,と言われながら。

昭和34年卒業だから,黒4ダムが完成間近の状態,東京オリンピックが近づいて,名神高速道路や新幹線が続々誕生し,それから京都や名古屋でも都市計画が進んで,路面電車が廃止されて地下鉄網が形成され,昭和45年には原子力発電が始まり,更に四国と本州の間に大きな橋が架かって,多くの同級生が,それらの大プロジェクトに係わり,そうして50年,もうプロジェクトがなくなって,再び京都に集ったわけだ。

私のメールを読んでいてくれる友人も何人かいて,日本ではダムも橋も道路も出来てしまったが,ベトナムはこれからだ,と言う話に共鳴してくれる友人も少なくなかった。前原誠司国土交通相は今朝,9日の閣議後の記者会見で,48のダムを事実上凍結,と宣言していた。沢山ダムを造ってくれて有り難う,と同窓会の席に祝電が来て,と言うようなことを期待していたが,なかった。八場ダムは,キャサリン台風が計画の切っ掛けだったとか。

その様な先人の努力を頭に置きながら,政治を行って欲しいものだ。今日は,タイの原子力発電所の記事が出ている。タイは大変だろう。これから発電所をどんどん造って行かなくてはならないときに,国民の自我が前面に出てしまって,石炭火力も出来ない国に,果たして原子力発電所が出来るのだろうか。64%の国民は原子力賛成だが,59%が自分の町に来るのは反対だ,と言っている。


今日の主題

●091009A Thailand, Bangkok Post
タイのEGATの調査で59%の住民が原子力発電所に反対
Egat revises nuclear marketing
http://my.reset.jp/adachihayao/index091009A.htm

http://www.bangkokpost.com/business/telecom/25179/egat-revises-nuclear-marketing


その他の世界のエネルギー関連ニュース

○091009B Power, online.wsj
石油大手シェルがオーストラリア北部沖で海上LNG基地の建設を計画
Shell Plans to Build Floating Gas Plant
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704882404574461321132480810.html?mod=googlenews_wsj
○091009C Philippines, upi.
フィリッピンの再生可能エネルギー開発についてドイツが支援へ
Germany to aid Filipino renewable energy sector
http://www.upi.com/Science_News/Resource-Wars/2009/10/08/Germany-to-aid-Filipino-renewable-energy-sector/UPI-80151255037594/
○091009D Nepal, ekantipur
ネパールに対して世界銀行が100〜300MWの水力開発支援を表明
WB wants to fuel hydel project
http://www.ekantipur.com/tkp/news/news-detail.php?news_id=864
○091009E Laos, renewableenergyworld
ラオスのナムトウン2水力は出力の技術的問題で遅れそう
Engineering Problems Delay Hydropower Project in Laos
http://www.renewableenergyworld.com/rea/news/article/2009/10/engineering-problems-delay-hydropower-project-in-laos
○091009F India, timesofindia.indiatimes
インドのムンバイで燃料不足による停電に対して燃料インフラ整備
Natural gas unit planned to fight industrial power crisis
http://timesofindia.indiatimes.com/city/thane/Natural-gas-unit-planned-to-fight-industrial-power-crisis/articleshow/5104140.cms
○091009G India, kseboa
インドのマハラシュトラのラタナギリが出力1,840MWへ縮小で値上げ
Capacity reduced to 1844MW - RGPPL increases power tariff from to Rs.4.40 unit
http://kseboa.org/news/capacity-reduced-to-1844mw-rgppl-increases-power-tariff-from-to-rs440unit.html
○091009H Indonesia, reuters
インドネシアのタングーLNGでBPが価格低迷から全稼働時期を遅らせる
BP says slows Tangguh LNG rampup amid weak market
http://www.reuters.com/article/marketsNews/idUSN0853466920091008


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○国交相表明,国直轄の48ダム,2009年度内の事業凍結
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091009AT3S0900X09102009.html
○石油資源機構,南アフリカでプラチナ権益獲得へ,燃料電池向け需要増
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091009AT3S0802R08102009.html
○鳩山首相が計画を表明,脱温暖化へ新エネ技術開発を加速
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091009AT3S0803A08102009.html
○ミャンマーのスー・チーさんが米代理大使と会談,制裁解除に関係か
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009100901000430.html
○エネルギー研究所,「北東アジア石油フォーラム 2009」開催のご案内
http://eneken.ieej.or.jp/seminar/hokuto/hokuto0910.html


本文

●タイのEGATの調査で59%の住民が原子力発電所に反対

The Electricity Generating Authority of Thailand (Egat) is adjusting its strategic plan on marketing a nuclear power plant after most of a sample group rejected the idea. Egat, which has been tasked with developing nuclear power plants, said two-thirds of respondents reacted negatively to nuclear fuel. "They said no to a plant being built if it was near their neighbourhood for fear of their safety," said Somboon Arayakul, an Egat deputy governor.

ベトナムが原子力開発計画に対して,既に地点まで設定して,精力的に推進しているが,タイの原子力発電所は,国民の啓蒙の段階で足踏みしている。EGAT(注5)は,世論調査の結果で,戦略の練り直しを迫られる可能性がある,2万人の国民を対象として調査を実施した結果では,その64%が,クリーンな電源,と言う意味で指示しているが,自分の住居の近くという点では,59%が反対している。

反対の理由は安全への懸念である。EGAT(注5)は,プラジャディポック王研究所(注7)に委託して,全国に亘って安全の問題の啓蒙を始めている。安全の問題と共に,現在の70%もの天然ガスへの依存は,価格と共に,停電の危険性が高いことも説明の中に入っている。EGAT(注5)の計画では,2012年及び2022年,それぞれ1,000MW,合計2,000MWの原子力開発を目指している。

米国籍のコンサルタント,BARA(注8)が,原子力発電プロジェクトの可能性調査を実施している。また,EGAT(注5)は,来年,2010年にも,3地点の候補を決定する予定である。チュラロンコン大学(注7)は,原子力工学の学部講座及びマスターコースを設置する計画を進めているが,これはいつに架かって,政府の今後の方針によるものである。

(注)A (1) 091009A Thailand, Bangkok Post,(2) title: Egat revises nuclear marketing,(3) http://www.bangkokpost.com/business/telecom/25179/egat-revises-nuclear-marketing,(4) Published: 7/10/2009 at 12:00 AM,Newspaper section: Business,(5) Electricity Generating Authority of Thailand (Egat),(6) Somboon Arayakul, an Egat deputy governor,(7) King Prajadhipok's Institute,(8) Burns and Roe Asia Co,(9) Chulalongkorn University,(10)

今日の参考資料

●091009A Thailand, Bangkok Post
タイのEGATの調査で59%の住民が原子力発電所に反対
Egat revises nuclear marketing
http://my.reset.jp/adachihayao/index091009A.htm

http://www.bangkokpost.com/business/telecom/25179/egat-revises-nuclear-marketing

最近の関連資料

●090921A Thailand, Bangkok Post
タイのEGATは2010年以降に天然ガス不足で停電の可能性
Egat warns of more blackouts
http://my.reset.jp/adachihayao/index090921A.htm
●090912A Thailand, Bangkok Post
タイのEGATは2つの原子力発電所を計画している
Egat plans two nuclear power plants
http://my.reset.jp/adachihayao/index090912A.htm


2009年10月7日 ー 世界のLNG価格低迷でエクソンなど疲労気味 ー

台風18号が近づいてきて,この作業を続けながら,ウエッブの台風進路予想をに注意を払っている。実は,明日,2009年10月8日は,数年来計画を進めてきた大学の同級生との最後の50年記念同窓会を,測量作業込みで,京都で行うことで,幹事の一端を担っている。殆どの同級生は東京に住んでいるので,東京からわざわざ大型台風の中に来てくれるかな,と心配。会費は集めたからよいが,返せと言われると困るなあ。

台風の進路だが,私はある予想を持っている,おそらく台風18号は,南の海上を走るだろうと。気象庁は,昨夜から微妙に進路を修正している。いや,大変な仕事で,最後は誰かが線を引くのだろうか,エイやっと我々がよくやるように。昨夜寝る前には,確かに中心線は京都の北を走っていたのに,今朝起きると,よく観察しなくては分からないほど,南にずれている。現時点では紀州の長峰山脈の上だ,旨く修正している。

気象庁の原則があって,危険な方向を予測では,採用することにしているのではないか。本当は,私でも分かるように,紀州の南方沖を通るのだろうが,それでは本州への警戒にならず,もし近畿直撃なら,後で何を言われるか分からない,だから,よく注意していないと分からないぐらい,連続的に中心線を南にずらしてきて,おそらく近畿は,明日は大したことないのではないか,と同窓生達を騙して,京都へ呼び集めている。

世界の多国籍メジャー,エクソンモビルは,アフリカのガーナ沖にある海底油田の権益を,新興石油会社のコスモス・エナジーから買収したと報じられ,買収額は明らかになっていないが,20億〜30億ドル,と予想されている。今日の記事にあるように,一時,百万Btu当たり20ドルもしていたLNGが,4ドル,5ドルで低迷していて,エクソンモビルがいらいらしている状況が,報告されている。

私のHPのグラフ,米国のエネルギー情報機関EIAの最新のデーターは,天然ガス百万Btu当たり4.61ドル(2009年6月)となっている。本HPの2009年8月19日付(注15)では,現在世界のLNGは供給過剰に陥っており,価格が崩れてきている,新規のLNGプロジェクト,特に,カタール,イエメン,インドネシアでは,プロジェクトが来年,2009年には稼働に入り,供給過剰となって,そのピークは2011年に訪れる,と書いている。

台風の進路ではないが,エクソンモビルは,LNG価格が少し上向いてきている事実があるが,それが将来の値上がりを示すものかどうか,非常に迷っているようだ。エクソンモビルは,もう既に,この先2,3年で,250億〜300億ドルの投資を行うことで走っている。2030年までは年率4%の需要増を続ける,との強気の見通しに立っている。いずれにしても,これからのLNGの成長市場は,明らかに,インドと中国である,と見ている。

その中国は,二酸化炭素(CO2)排出量が,2007年に米国を上回り世界一だったことが,IEAから発表された。2007年の世界全体のCO2排出量は288億トン。このうち,中国は61億トンと全体の21%を占め,米国の20%(57億トン)を上回り,世界最大の排出国であることが分かった。因みに日本は12億トンで,中国と同じGDPでありながら,6倍近く違うというのは,これから中国は言い訳が大変だ。

今日はこの他,ベトナム南西部,メコンデルタのカマウとオモンの発電所への,ガスパイプラインの話が出てくる。ベトナム北部の紅河デルタでは,膨大な石炭埋蔵が話題になっているが,メコンデルタは天然ガスである。同じ大陸からの川のデルタで,一方は石炭,他方は天然ガス,というのはよく分からないですね。紅河にもおそらく天然ガスは出るのではないか,ただ石炭は,上流に大森林があったか,なかったか,その違いかな。
明日は,このHP,休刊にします,台風でホテルに閉じこもりの場合は,頑張ります。


今日の主題

●091007A Vietnam, steelguru
ベトナムの国家石油が400kmのメコンデルタのパイプラインに参入
PetroVietnam may join gas pipeline project in Mekong Delta
http://my.reset.jp/adachihayao/index091007A.htm

http://steelguru.com/news/index/2009/10/06/MTE0ODgz/PetroVietnam_may_join_gas_pipeline_project_in_Mekong_Delta.html
●091007C Power, upstreamonline
エクソンモビルが天然ガス需要の低迷に困り果てている
ExxonMobil weary of global gas appetite
http://my.reset.jp/adachihayao/index091007C.htm

http://www.upstreamonline.com/live/article194908.ece


その他の世界のエネルギー関連ニュース

○091007B Equador, google
エクアドルの1,500MW水力にシノハイドロが85%資本参入
Ecuador, Sinohydro in 2 bln dlr power plant deal
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5jtG39NFFUqDmh4HM4msyuv3bTlJg
○091007C Philippines, newsinfo.inquirer
フィリッピンのサンロケダムが初めて常時満水位を越えている
San Roque dam breaches normal level
http://newsinfo.inquirer.net/breakingnews/regions/view/20091006-228671/San-Roque-dam-breaches-normal-level
○091007D Philippines, reuters
フィリッピンの発電企業FGが323百万ドル相当の株式権利を提示
Manila's First Gen plans $323 mln stock rights offer
http://www.reuters.com/article/rbssIndustryMaterialsUtilitiesNews/idUSMNA00240420091006
○091007E India, steelguru
インドの電力改革で大規模電源に伴う州の配電業務の民営化は除外
Transmission privatization clause removed from power policy
http://steelguru.com/news/index/2009/10/06/MTE0ODAz/Transmission_privatization_clause_removed_from_power_policy.html
○091007F India, steelguru
インドのトレントがグジャラートのスゲンガス火力を4,500MWに計画拡大
Torrent Power to increase Sugen project capacity to 4,500 MW
http://steelguru.com/news/index/2009/10/06/MTE0Nzk0/Torrent_Power_to_increase_Sugen_project_capacity_to_4%252C500_MW.html
○091007G India, steelguru
インドの石油省が探査事業のNELPVIIIは条件がよく投資企業の関心高い
NELP VIII presents many opportunities in upstream hydrocarbons
http://steelguru.com/news/index/2009/10/06/MTE0ODE4/NELP_VIII_presents_many_opportunities_in_upstream_hydrocarbons.html
○091007H India, steelguru
インドのデオラ石油相がイランのパイプラインから撤退はしていないと
India denies reports on quitting gas pipeline deal with Iran
http://steelguru.com/news/index/2009/10/06/MTE0ODI0/India_denies_reports_on_quitting_gas_pipeline_deal_with_Iran.html


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○米貿易委,トヨタのハイブリッド技術を調査,米企業の訴え受け
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091007AT2M0700O07102009.html
○IEA報告,世界の化石燃料の需要は2020年に減少転じると
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091007AT3S0601T06102009.html
○東ソーや昭和電工,リチウムイオン電池材料,環境車向け参入相次ぐ
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091007AT1D060B206102009.html
○エクソン・モービル,ガーナの油田権益を買収,米メディア報道
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091007AT2N0602C07102009.html
○中国,CO2排出で世界一に,2007年に米国上回る,IEA報告
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2009100700221&j1
○ワールドウオッチ,25%削減は挑戦的だが実現可能,日本は強い政策で技術伸ばせ
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20091005/102326/
○経団連が要望,温室ガス削減目標,対応慎重に
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20091007-OYT1T00549.htm
○グーグルのウェブアプリ,家庭用電力消費監視装置と連携
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/cnet/20091007-OYT8T00537.htm


本文

●ベトナムの国家石油が400kmのメコンデルタのパイプラインで軍と協定

Vietnam News Agency reported that Viet Nam National Oil and Gas Group will join Military Zone 9 to build a 400 kilometers long gas pipeline project in the Cuu Long (Mekong) Delta. Under the MoU, the Military Zone 9 Command will provide services to protect the pipeline in areas under its management during the time of construction and after completion.

ベトナム西南部の天然ガスについて,2009年3月4日の記事(注19)を参考にまとめておく。ブロックBで知られているベトナム南部沿岸の西南部の沖合ガス田は,4〜7兆立方フィートTCFのガス埋蔵量を持っていて,25年以上の発電所の運転に耐えられる量である。シェブロンが事業運用に当たっており,ペトロベトナムと政府を相手に,ガス配分量,パイプラインの所有権とそのルート,他の技術的な仕様について,協議を進めている。

2006〜2015年の間に,30,000MWの新規電源を開発することになっているが,この30,000MWの新規電源のうち,15,000MWは火力発電で,またそのうちの,8,000MWは天然ガス火力である。2,760MWのオモン発電設備(注15)はその天然ガスを使う計画の一つで,4つの発電所群で構成され,300MW2台のオモン第1は,JBICの資金が充てられ,その第1期は現在工事中である。

このオモン第1(注15)の第1期の設備(三菱重工)は,2種類の燃料で設計されていて,2010年にガスが送られてくるまでは石油燃料で運転される。750MWのオモン第2は,2009年末にIPPとして入札に付され,2012年に運転開始の予定である。660MWのオモン第3は,ガスタービンで,最初は石油燃料,2010年以降天然ガスに切り替えられる。750MWのオモン第4は,EVNの発電所で,ADBによって融資される。

カマウ・ガス火力肥料工場コンプレックス(注16)は,メコンデルタの最南西端のカマウ県(注8)のウミン地区(注20),カンアン村(注21)に位置し,ペトロベトナム(注13)による投資で,2機のシーメンスによる合計1,500MWの発電所,330kmのガスパイプライン,年間80万トン生産の肥料工場より成り立っている。その他詳しくは,注16を参照のこと。発電所は,2008年12月27日に完成している。

今回は,400kmに及ぶ長大なメコンデルタ内のガスパイプラインを,ベトナム軍第9軍司令部(注7)がその警護に当たることで,ペトロベトナム(注13)と協定を交わした。工事の一部も軍によって実施される。このパイプラインは8億ドルで,プクオック島沖のロットBガス田(注14)から,カマウ発電所(注16)及びカントー(注12)のオモン発電所(注15)に,天然ガスを送る。年間200万〜250万トンの容量である。

パイプラインのうち,246kmは海底で,160kmが陸上になる。今年,2009年第4四半期に着工となっている。完成予定は,2011年7月である。

(注)A (1) 091007A Vietnam, steelguru,(2) title: PetroVietnam may join gas pipeline project in Mekong Delta,(3) http://steelguru.com/news/index/2009/10/06/MTE0ODgz/PetroVietnam_may_join_gas_pipeline_project_in_Mekong_Delta.html,(4) Tuesday, 06 Oct 2009,(5) Viet Nam National Oil and Gas Group,(6) Cuu Long (Mekong) Delta,(7) Military Zone 9,(8) Ca Mau province,(9) Kien Giang province,(10) Bac Lieu province,(11) Hau Giang province,(12) Can Tho City,(13) PetroVietnam,(14) Lot B oilfield offshore Phu Quoc Island,(15) O Mon Electricity Centre in Can Tho City,(16) Ca Mau Province based gas electricity fertilizer complex,(17) PetroVietnam Finance Corporation,(18) Camau map source: http://www.chem-t.com/link/knak/kn/vietnam-longson1.gif,(19) http://my.reset.jp/adachihayao/index090304.htm,(20) U Minh District,(21) commune of Khanh An,(22)

今日の参考資料

●091007A Vietnam, steelguru
ベトナムの国家石油が400kmのメコンデルタのパイプラインに参入
PetroVietnam may join gas pipeline project in Mekong Delta
http://my.reset.jp/adachihayao/index091007A.htm

http://steelguru.com/news/index/2009/10/06/MTE0ODgz/PetroVietnam_may_join_gas_pipeline_project_in_Mekong_Delta.html


最近の関連資料

○090922A Vietnam, msnbc.msn
ベトナムのメコンデルタなど世界のデルタに人口集中などで沈下が起きている
Most major river deltas are sinking, study finds
http://www.msnbc.msn.com/id/32957136/ns/us_news-environment/
●090830A Vietnam, english.vovnews
ベトナムの沖合ガス探査などでロシア石油企業がペトロベトナムの協力
PetroVietnam, Russia’s oil company ink new deals
http://my.reset.jp/adachihayao/index090830A.htm
●090830C Vietnam, english.vovnews
ベトナムのガス探査に向けてシェブロンが全面協力を表明
Chevron wants to be Vietnam’s reliable partner
http://my.reset.jp/adachihayao/index090830C.htm
●090621A Vietnam, thanhniennews
ベトナムの沖合ガス田にシェブロンが40億ドル投入
Chevron may begin work on $4 bln Vietnam project by August
http://my.reset.jp/adachihayao/index090621A.htm
●090619A Vietnam, thanhniennews
ベトナムのEVNが2009年内に1,100MWの6発電所を投入へ
Six new plants set for national power grid link
http://my.reset.jp/adachihayao/index090619A.htm


●エクソンモビルが天然ガス需要の低迷に困り果てている

ExxonMobil's president of gas and power marketing said there were signs of a rebound in global gas demand, but added there were question marks over a recovery's sustainability. "Things have started to turn up, but the question is will it be a sustainable turn-up or will we get to a point when we go down again or stay flat for a period of time," Tom Walters, president of gas & power marketing at ExxonMobil, said yesterday, reported Reuters.

米国のエネルギー情報機関EIAの最新のデーターは,天然ガス百万Btu当たり4.61ドル(2009年6月)となっている。本HPの2009年8月19日付(注15)では,現在世界のLNGは供給過剰に陥っており,価格が崩れてきている,新規のLNGプロジェクト,特に,カタール,イエメン,インドネシア)では,プロジェクトが来年,2009年には稼働に入り,供給過剰となって,そのピークは2011年に訪れる,と書いている。

2012年以降は,現在,新しいプロジェクトが認可されていない状況なので,供給過剰は収まってくる見通しだ。LNGの計画生産能力は,年1億3,000万トンに対して,太平洋地区での長期計画に基づかないLNG需要は,年8,000万トン,価格は一時,百万Btu当たり20ドルしていたものが,急激に値が崩れて,5ドルまでも落ち込んでいる。アジアのバイヤーは,契約の20%引きで交渉に入っている。

LNG最大の生産国であるカタールは,オーストラリアの新しいプロジェクトとの競合もあり,年3,800万トンのLNGを,アジア向けに切り替える方向にある。一時,20ドルまで値上がりしたのは,新規承認されるLNGプロジェクトが,500万トンであったのに対し,需要増分が,1,500〜2,000万トンと見積もり誤りをしていた,と続いている。今日の記事は,エクソンモビル(注5)が,この見込み違いに喘いでいる,とのこと。

エクソンモビル(注5)は,LNG価格が少し上向いてきている事実があるが,それが将来の値上がりを示すものかどうか,非常に迷っているようだ。エクソンモビル(注5)は,もう既に,この策2,3年で,250億〜300億ドルの投資を行うことで走っている。2030年までは年率4%の需要増を続ける,との強気の見通しに立っている。カタールから英国のサウスフック(注7),米国湾岸のゴールデンパス(注8)への流れをみている。これからのLNGの成長市場は,明らかに,インドと中国である,と見ている。

(注)C (1) 091007C Power, upstreamonline,(2) title: ExxonMobil weary of global gas appetite,(3) http://www.upstreamonline.com/live/article194908.ece,(4) Wire services,(5) ExxonMobil,(6) Tom Walters, president of gas & power marketing at ExxonMobil,(7) new South Hook terminal in the UK,(8) Golden Pass,(9) TransCanada gas pipeline,(10) BP,(11) Conoco Phillips,(12) photo source: http://www.southhooklng.co.uk/cds-web/view.do,(13) world map source: http://www.lngpedia.com/wp-content/uploads/2009/06/world-lng-trade-routes.jpg,(14) world gas production map source: http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/2005/image/22204020.png,(15) http://my.reset.jp/adachihayao/index090819A.htm,(16)

今日の参考資料

●091007C Power, upstreamonline
エクソンモビルが天然ガス需要の低迷に困り果てている
ExxonMobil weary of global gas appetite
http://my.reset.jp/adachihayao/index091007C.htm

http://www.upstreamonline.com/live/article194908.ece


最近の関連資料

●090903E Indonesia, online.wsj
インドネシアのタングLNGは2009年に56船から16船に削減
Tangguh Must Cut 2009 LNG Shipments To 16 Cargoes From 56 -BP
http://my.reset.jp/adachihayao/index090903E.htm
●090903F Indonesia, in.reuters
インドネシアは日本企業提案の海上LNGプラントを承認
Indonesia energy ministry approves Japan's Inpex LNG plan
http://my.reset.jp/adachihayao/index090903F.htm
●090901C Indonesia, upstreamonline
インドネシアのスノロLNGを国内に供給するには高すぎる
'Senoro LNG too expensive for Indonesians'
http://my.reset.jp/adachihayao/index090901C.htm
○090826P Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLNがドンギ-スノロLNGを6.16ドルで購入合意
PLN Agrees to Pertamina’s Price for Donggi-Senoro Gas
http://thejakartaglobe.com/business/pln-agrees-to-pertaminas-price-for-donggi-senoro-gas/326033
●090623C Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのドンギ-スレノLNGで三菱は輸出にこだわる
Consortium insists on need to export Donggi-Senoro's LNG
http://my.reset.jp/adachihayao/index090623C.htm
●090801C India, domain-b
インドのペトロネットが2011年までに1450億ルピーのLNG投資
Petronet LNG to invest Rs14,500 crore by 2011 news
http://my.reset.jp/adachihayao/index090801C.htm
●090905B China, examiner
中国は発電燃料として天然ガスを増加する方向
China to increase natural gas usage for electric power production
http://my.reset.jp/adachihayao/index090905B.htm
●090829L China, contrarianprofits
中国は資源を漁る中で今や二つの大きなLNGプロジェクトに着手
China Landing Natural Gas Deals as Prices Plummet
http://my.reset.jp/adachihayao/index090829L.htm
●090819A LNG,tehrantimes
世界のLNGは記録的な余剰と価格下げに遭遇している
LNG surplus to reach a record, Wood Mackenzie says
http://my.reset.jp/adachihayao/index090819A.htm


2009年10月6日 ー インドの石炭不足は深刻で海外炭に走る ー

前原国土交通大臣が,ジェネコンの海外進出を支援する政策に着手,と報ぜられている。日本国内のダム撤退で,ジェネコンへ手を差し伸べた格好だが,今の日本のジェネコンから海外プロジェクトへの活気を取り戻して貰うのは大変だ。もっとも,中東などではジェネコンも大活躍と聞いているが,プロジェクトの内容的に,アジアのプロジェクトへの主体性を取り戻せるかどうか。

アジアではいろいろな民間プロジェクトが進捗しているが,結局最後はジェネコンに頼らざるを得ない事実に度々遭遇する。ジェネコンが態勢を整えて待ってくれる間はよいけれど,突然に,この工事を引き受けて欲しいと言っても,そう簡単ではない。私は,コンサルタントが前面に出てこない状況では,ジェネコンの中に強力なプロジェクト形成,牽引部隊を創るべきではないかと思っている。今やEPCコントラクターの時代なのだから。

さて,昨日はインドの原子力を大いに喧伝しながら,今日はインドの石炭火力を扱わなければならない現実に,少し忸怩たるものあり。しかし,インドと中国は,これからも石炭火力が中心で,それを原子力発電や水力発電で,如何にしてその石炭火力新設を削減して行くか,と言う問題だろう。中国は石炭火力が設備としては,そろそろ下降線だが,インドの石炭火力はこれからの状態である。

しかし,石炭王国のインドと中国が,なぜ海外の石炭に手を出さなければならないのか,不思議であるが,おそらく,中国は炭坑事故の煽りで自国の石炭生産量拡大に自信が持てなくなってきたこと,インドの場合は,石炭の質の問題で,少なくとも原料炭については,その殆どを輸入にた頼らざるを得ない,そのとばっちりで,発電用石炭も生産が円滑に動いていない,という感じなのか。

インドの石炭総量問題を復習。インドの石炭の確認埋蔵量は世界の約1兆トンに対して,2,573.8億トンで世界第4位,2007年実績で一次エネルギーの51%を石炭に頼っている。インドの石炭は強く政府の管理下にあり,政府所有の2社,インド国家石炭CIL(注5)とSCCの2社で,全体の92%を扱っている。2008年の石炭輸入量は,5,000万トンであるが,その57%は原料炭である。

電力,製鉄,セメントなどは大きく石炭に依存しており,近い将来での他の燃料への転換は困難である。一方,炭坑は困難を極めていて環境への影響も大きい。2008年の石炭生産量,4億5,640万トンの83%は,原料炭にはならない。石炭消費量は,電力が77%,製鉄が4%,セメントが3%であった。この5年間,電力は年率6.70%の使用増,セメントは4.03%増,に対して,製鉄は,年率2.03%の減となっている。

2007年に制定された石炭供給方針では,電力,肥料,軍隊,鉄道については,価格は既定である。2008年の石炭輸入量は,5,000万トンであるが,その57%は原料炭であると説明した。原料炭は主としてオーストラリアから,電力用石炭はインドネシアからの輸入である。2012年末の時点で,発電用石炭は1億トンの不足が予想されている。この対策として,海外炭坑の開発,手続きの簡素化,技術革新,などを目指している。

今日の記事は,インド国家石炭CIL(注5)がオーストラリアの炭坑買収を,年度末,2010年3月31日までに完了したいとの期待を述べている。CIL(注5)のバタチャリア会長は,米国,オーストラリア,南アフリカ,インドネシアで炭坑契約を進めており,52企業が成約に関心を示している,としている。2009年8月27日時点の予想で,15億ドルを準備して,海外石炭に対応する,としている。

インドの国内石炭も勿論重要で,インドの東部,チャティスガル州が,その豊富な石炭埋蔵量を活かして,50,000MWの石炭火力開発に乗り出す。すべてはIPPによる民間開発を期待しているわけだが,事業費は4兆円相当に近い規模だ。これから,石炭火力のクリーン化が重要な要素となるので,日本の重電メーカーの役割は,大いに増すだろう。


今日の主題

●091006C India, bloomberg
インドの国家石炭は世界の52企業と石炭関連契約を年末目処に完了
Coal India May Complete Mine Acquisition This Year
http://my.reset.jp/adachihayao/index091006C.htm

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601091&sid=axNZMWp0OOto
●091006E India, sify
インドのチャティスガール州は豊富な石炭で50,000MW開発構想
Chhattisgarh to add 50,000 MW thermal power
http://my.reset.jp/adachihayao/index091006E.htm

http://sify.com/finance/fullstory.php?a=jkfoubeacce&title=Chhattisgarh_to_add_50%2C000_MW_thermal_power


その他の世界のエネルギー関連ニュース

○091006A Japan, foreignpolicy
日本は25%削減を約束したが再生可能エネルギーは僅か0.7%
The Japanese Greenwash
http://www.foreignpolicy.com/articles/2009/10/05/the_japanese_greenwash
○091006B India, edition cnn
インドなどを取り巻くヒマラヤ氷河は予想以上に早く2035年には消滅
The high stakes of melting Himalayan glaciers
http://edition.cnn.com/2009/TECH/science/10/05/himalayas.glacier.conflict/
○091006D India, scoop
インドと中国の領土争いはいつ起こってもおかしくないとメディアが騒ぐ
When media propagates a China-India war
http://www.scoop.co.nz/stories/WO0910/S00066.htm
○091006F Indonesia, bloomberg
インドネシアの経済は電気料金30%値上げなどでインフレが続く
Bank Indonesia Keeps Rate Unchanged as Inflation Risks Increase
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601087&sid=amiLy6gsSGUE


今日の日本語のエネルギー関連ニュース

○環境省などが,ラトビアから排出枠購入,150万トン分
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091006AT2G0600506102009.html
○パキスタンの国連施設に自爆攻撃,職員5人死亡
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-11813220091006
○湾岸諸国などが石油取引でドルに代わる通貨バスケットの使用を模索
http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=120717
○前原国交相が「成長戦略会議」発足へ,ゼネコンの海外進出など議論
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091006/plc0910061310010-n1.htm
○川崎重工,大塚製薬のインドネシア向けコージェネ受注,6MW
http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200910/06/03301_2121.html
○環境省が,環境税について,来月にも具体案
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20091006-OYT8T00346.htm
○米大統領が全省庁に温暖化ガス削減目標指示,90日以内に策定
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091006AT2M0600V06102009.html
○丸紅と大阪ガスがオーストラリアの風力発電買収,356億円
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/enterprises/manda/20091006-OYT8T00304.htm
○水力発電に脚光,関西電力など電力各社,小型の水力発電所建設など
http://osaka.yomiuri.co.jp/eco/news/20091006-OYO8T00241.htm


本文

●インドの国家石炭は世界の52企業と石炭関連契約を年末目処に完了

Coal India Ltd., the nation’s monopoly producer of the fuel, said it expects to complete a mine acquisition in the year ending March 31, and has hired Royal Bank of Canada to carry out due diligence on a deposit in Australia. The state-owned company is seeking mines in the U.S., Australia, South Africa and Indonesia and as many as 52 companies want to be its partners, Chairman Partha S. Bhattacharyya told reporters in New Delhi today.

まず,インドの石炭総量問題を復習する。インドの石炭の確認埋蔵量は世界の約1兆トンに対して,2,573.8億トンで世界第4位,2007年実績で一次エネルギーの51%を石炭に頼っている。インドの石炭は強く政府の管理下にあり,政府所有の2社,インド国家石炭CIL(注5)とSCCの2社で,全体の92%を扱っている。2008年の石炭輸入量は,5,000万トンであるが,その57%は原料炭である。

電力,製鉄,セメントなどは大きく石炭に依存しており,近い将来での他の燃料への転換は困難である。一方,炭坑は困難を極めていて環境への影響も大きい。2008年の石炭生産量,4億5,640万トンの83%は,原料炭にはならない。石炭消費量は,電力が77%,製鉄が4%,セメントが3%であった。この5年間,電力は年率670%の使用増,セメントは403%増,に対して,製鉄は,年率2.03%の減となっている。

2007年に制定された石炭供給方針では,電力,肥料,軍隊,鉄道については,価格は既定である。2008年の石炭輸入量は,5,000万トンであるが,その57%は原料炭である。原料炭は主としてオーストラリアから,電力用石炭はインドネシアからの輸入である。2012年末の時点で,発電用石炭は1億トンの不足が予想されている。この対策として,海外炭坑の開発,手続きの簡素化,技術革新,などを目指している。

インドの発電企業は,政府の進める大規模石炭火力計画UMPPの推進などで,新設発電所への石炭供給の目処が立たなくなってきて,海外石炭を輸入できるかどうかが,まさに発電企業の死活問題となってきた。もし一括契約が出来なければ,自分自身で海外に炭坑を持つより他に方法がなくなってきたのである。金融危機で需要が冷え込み,海外の炭坑も苦しんでいる中,インド企業のもチャンス到来,という分けである。

前置きが長くなったが,今日の記事は,インド国家石炭CIL(注5)がオーストラリアの炭坑買収を,年度末,2010年3月31日までに完了したいとの期待を述べている。CIL(注5)のバタチャリア会長(注8)は,米国,オーストラリア,南アフリカ,インドネシアで炭坑契約を進めており,52企業が成約に関心を示している,としている。2009年8月27日時点の予想で,15億ドルを準備して,海外石炭に対応する,としてきた。

2012年末には,発電能力が倍増する計画で,この計画に従えば,2012年3月までに,2.28億トンの不足が生ずることになる。CIL(注5)のバタチャリア会長(注8)らは,2009年9月にオーストラリアを訪問したが,15の石炭企業がインドとの契約に関心を示したという。2009年6月4日には,バタチャリア会長(注8)は,モザンビークで10億トンの石炭を確保した,と発表している。

この,2009年2月24日の発表では,2012年3月時点で,年間石炭需要は,7.31億トンに達するとされている。CIL(注5)は,国内石炭の生産量アップにも努力している。この世界第2の新興国の経済を支えるために,NTPC(注12),リライアンス(注13),タタ電力(注14)などの発電企業は,発電所の建設に邁進している。

(注)C (1) 091006C India, bloomberg,(2) title: Coal India May Complete Mine Acquisition This Year,(3) http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601091&sid=axNZMWp0OOto,(4) By Rakteem Katakey,Oct. 5 (Bloomberg),(5) Coal India Ltd,(6) Royal Bank of Canada,(7) due diligence,適正評価,(8) Chairman Partha S. Bhattacharyya,(9) Sriprakash Jaiswal, India’s junior coal minister,(10) Partha Sen, a business development manager for the Australian Trade Commission,(11) J. Goel, chief general manager of sales and marketing at Coal India,(12) NTPC Ltd.,(13) Reliance Power Ltd.,(14) Tata Power Co.,(15) To contact the reporter on this story: Rakteem Katakey in New Delhi at rkatakey@bloomberg.net,(16) map source: http://www.mapsofindia.com/maps/india/india-map-coalreserves.jpg,(17) photo source: http://coalindia.nic.in/profile%20Chairmancil.html,(18) map source: http://www.erdene.com/assets/imgs/projects/Map_WorldCoalMarket.gif,(19)

今日の参考資料

●091006C India, bloomberg
インドの国家石炭は世界の52企業と石炭関連契約を年末目処に完了
Coal India May Complete Mine Acquisition This Year
http://my.reset.jp/adachihayao/index091006C.htm

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601091&sid=axNZMWp0OOto

最近の関連資料

○090929C India, Economic Times
インドのタタ電力がインドネシアなどの炭坑を買収へ
Tata Power scouts for coal blocks abroad
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/indl-goods-/-svs/metals-mining/Tata-Power-scouts-for-coal-blocks-abroad-/articleshow/5064720.cms
○090921E India, dnaindia
インドの国家石炭CILが世界の石炭鉱山の選別で強力な委員会を組織
Coal India vets EoIs from 52 global firms
http://www.dnaindia.com/money/report_coal-india-vets-eois-from-52-global-firms_1291838
●090918I India, prminds
インドの石炭需要はこの2年間に7.58%伸びる
Indian Coal Industry
http://my.reset.jp/adachihayao/index090918I.htm
●090913E India, Economic Times
インドでの石炭への盛り上がりは温暖化の中でどうなっているか
Investment in coal suddenly becomes hot favourite
http://my.reset.jp/adachihayao/index090913E.htm
●090913F India, steelguru
インドは南アフリカの石炭の最大の購入国へ130万トン
India buys 1.3 million tonnes of SA thermal coal in August
http://my.reset.jp/adachihayao/index090913F.htm
●090910K India, bloomberg
インドのNTPCがインドネシア炭坑開発でコンサルタントを指名
NTPC Hires Macquarie for Indonesia Coal Mine Purchase
http://my.reset.jp/adachihayao/index090910K.htm
●090910L India, tradingmarkets
インドに対してインドネシアが石炭年1600万トン供給合意
INDIA TO IMPORT MORE COAL FROM INDONESIA
http://my.reset.jp/adachihayao/index090910L.htm


●インドのチャティスガール州は豊富な石炭で50,000MW開発構想

Chhattisgarh has embarked on a plan to become a leading power producer in India, signing 61 deals with independent power producers (IPPs) to generate about 50,000 MW of electricity, an official said Monday. The coal-fired power projects will come up in northern Chhattisgarh, a coal-rich belt, on a total investment of around Rs.250,000 crore. 'The government has signed 61 MoUs (memoranda of understanding),' said Special Secretary (energy) Aman Singh.

インドのチャティスガル州(注5)は,まさにインドの石炭埋蔵地域の中心に位置する。インド東部,マディアプラデシュの一地区であったが,2000年11月1日に州として独立した。州都はライプール,州面積は,135,195平方kmで,インドの第10番目の大きさの州である。その豊富な石炭埋蔵量を背景に,大規模な石炭火力開発の推進を決意した。61のIPP(注6)との覚書締結で,50,000MWの開発を行うという。

総事業費は,2兆5,000億ルピーに達する。この50,000MWのうち,少なくとも30,000MWは,1兆5000億ルピーで,7年内に運転開始する予定である。既に発電企業が土地などの準備に入っており,州政府は,石炭連携(注8),水供給などで協力の予定である。IPP企業との契約では,7.5%の電力を燃料費だけで州が取得することになっている。州の石炭埋蔵量は,インド全体の18〜20%を占めている。

NTPC(注10)は既に,2,000億ルピーで,4,000MWの発電所の準備に入っている。敷地は3万ヘクタールで,ユニットは800MW,リガール地区(注11)に位置する。現在のチャティスガル州(注5)の発電設備は,1,923.85MWである。また,農業優遇政策を実施して,2009年10月2日より,5馬力以上の灌漑用ポンプは,電気料金無料で,年間15億ルピーの州政府の負担となる。

(注)E (1) 091006E India, sify,(2) title: Chhattisgarh to add 50,000 MW thermal power,(3) http://sify.com/finance/fullstory.php?a=jkfoubeacce&title=Chhattisgarh_to_add_50%2C000_MW_thermal_power,(4) 2009-10-05 14:20:00,Last Updated: 2009-10-05 14:21:07,(5) Chhattisgarh,(6) independent power producers (IPPs),(7) Special Secretary (energy) Aman Singh,(8) coal-linkages,(9) energy charges,(10) NTPC,(11) Raigarh district,(12) Chhattisgarh map source: http://www.mapsofindia.com/maps/chhatisgarh/chhattisgarh.gif,(13)

今日の参考資料

●091006E India, sify
インドのチャティスガール州は豊富な石炭で50,000MW開発構想
Chhattisgarh to add 50,000 MW thermal power
http://my.reset.jp/adachihayao/index091006E.htm

http://sify.com/finance/fullstory.php?a=jkfoubeacce&title=Chhattisgarh_to_add_50%2C000_MW_thermal_power

最近の関連資料

●090918I India, prminds
インドの石炭需要はこの2年間に7.58%伸びる
Indian Coal Industry
http://my.reset.jp/adachihayao/index090918I.htm
○090918E India, thehindubusinessline
インドのNTPCが2017年までに30,000MWの倍に
NTPC to expand power generation capacity
http://www.thehindubusinessline.com/businessline/blnus/02171191.htm
●090913E India, Economic Times
インドでの石炭への盛り上がりは温暖化の中でどうなっているか
Investment in coal suddenly becomes hot favourite
http://my.reset.jp/adachihayao/index090913E.htm
●090708A India, Economic Times
インドの大規模火力で政府が一企業へのプロジェクト数制限否定
Govt rules out putting cap on number of UMPP alloted to a firm
http://my.reset.jp/adachihayao/index090708A.htm


2009年10月5日 ー インドの原子力へ世界が総力を挙げて協力 ー

今日のニュースの中に,先日,岡田外務大臣が主宰した,カンボジアのシアムリアップでのメコン沿岸諸国の外相会議の概要が記録された英文の資料がある。日本政府は,いつまで経ってもメコン河に対する具体論がなく,貧困削減や文化的交流の美辞麗句を並べるだけで,全く進歩がない。やっと100億円の供与の具体的な数字が出てくるが,ダムを造り,高速道路を造り,新幹線を造っていくのに,これでは情けない。

これからのメコンは,中国と競い,米国と競って行くわけであるが,中国の200兆ドルに及ぶ外貨準備高にものを言わせてのインフラ進出,米国の多国籍企業を先頭に立てて押しまくる商業化の外交政策をみていると,今度11月に東京に招待されるメコン諸国の首脳陣も,時間の無駄,みたいな感じが出てきそう。何処に問題があるのだろうか,外務省主導のODAに問題はないのだろうか。20年この方,殆ど進歩がない。

まさに岡田メコンと対照的なのが,米印原子力協力協定だ。つい先日,2008年の半ばにブッシュ政権が,インドとの原子力協力に踏み切ってから僅かに1年,もう既に4カ所の原子力発電団地が,インドの海岸周辺に設定されて,ウイーンでは,インドの使用済み核燃料の再処理工場の計画が話し合われており,またインド政府は,ナミビヤやカザフスタンと,核燃料確保の協定を結んでいる。

既に,ウエスティングハウス-東芝とGE-日立は,インド原子力公社NPCILと協定を交わしており,インド側は,グジャラート州のミティビルディとアンデラプラデシュ州のコバダの二つの地点を準備している。インドはこの米国企業を中心とする協議の他,ロシア,フランス,ナミビア,カザフスタンとも,ウラン確保を含めた協定を結んでいる。

ロシアとフランスは,米国企業の原子力開発プロジェクトの他,6〜8基の原子炉建設を計画しており,ロシアは,タミルナドウ州のクダンクラム,フランスのアレバは,マハラシュトラ州のジャイタプール地点で計画を進めている。今日の記事には書かれていないが,フランスのアレバは三菱重工と原子力技術で提携関係にあり,日本企業の活躍が期待されている。

先日,カンボジアのプノンペンで,米国キャロル大使が,メコン協力の必要性を説き,それはエネルギーが基本であり,大使の傍に座っていたのは,シェブロンとジェネラルエレクトリックの幹部達である。インドの原子力協定を推し進めたのは,米国商工会議所である,と言われている。政府の公的資金だけでは,アフリカの貧困救済まではよいとして,アジアの開発は無理,というのは,既に10年前に,日本でも指摘されていたところだ。

これは日本の外務省だけの責任ではないだろう,メコンに対する日本企業の無関心が生んでいることだからだ。インドの原子力は,おそらく地球を救う大事業だから,そこに,米国企業と共に,東芝,日立,三菱重工も参入の態勢だ。日本は,どの企業がアジアの開発を牽引すればよいのか,大いに議論する必要がある。30年前は,まさに日本工営やニュージェック,電発など,コンサルタントが先兵の役割を果たしたが,今は面影がない。

インドの場合も,考えてみればいろいろ問題もある。メーカー主導でプロジェクトが進むのか,あるところまで行き着いたときに,はったと壁に当たらないか。インド政府は,原子力開発も民間へ,と言っているが,そう簡単ではなかろう。では,2050年までの457,000MWの原子力への資金調達はどうなっているのか。当面,メーカーのサプライヤーズクレジットを頼みにしているのか,JBICの国際金融が,そこまで考えているのか。

私の想像するところ,東芝,日立,三菱重工にしてみれば,資金は当然インド政府,と考えていても,頭の痛いところがあるのではないか。日本企業が出るからJBIC国際金融,と簡単には繋がらないのが,原子力問題だ。ここで日本のJBICや他の大きな政府系ファンドを動かそうとするならば,原子力に気候変動対策のお墨付きを与えなければならない,原子力でCDM,当然あってよい話だと思う。


今日の主要な話題

●091005D India, newstoday
インドと米国の核燃料に関する協議に決着をつける公算
India, US hope to clinch agreement
http://my.reset.jp/adachihayao/index091005D.htm

http://newstodaynet.com/newsindex.php?id=19667%20&%20section=5
●091005E China, steelguru
中国四川省の中米協力ガスプロジェクトは2010年に開始
PetroChina Sino US gas project to start production from 2010
http://my.reset.jp/adachihayao/index091005E.htm

http://steelguru.com/news/index/2009/10/04/MTE0NTYy/PetroChina_Sino_US_gas_project_to_start_production_from_2010.html


その他の世界のエネルギー関連ニュース

○091005A Pakistan, gulf-times
パキスタンに対する米国の支援パッケージが5年で75億ドル
Islamabad welcomes US aid package
http://www.gulf-times.com/site/topics/article.asp?cu_no=2&item_no=318018&version=1&template_id=41&parent_id=23
○091005B Pakistan, thenews
パキスタンのWAPDAは流れ込み式など26,000MW調査開始
Country can produce 100,000MW of hydropower WAPDA
http://www.thenews.com.pk/daily_detail.asp?id=201404
○091005C India, trak.in
インドのJ&Kのバギリハールダムの第2フェース着工へ6ヶ月
Second phase of Baglihar hydel project to start in six months
http://trak.in/news/second-phase-of-baglihar-hydel-project-to-start-in-six-months/10077/
○091005F China, english.cctv
中国の2008年の結果は再生可能エネルギーが9%で石炭が69%
New energy 9% of China's structure
http://english.cctv.com/program/worldwidewatch/20091004/101275.shtml
○091005G China, upi
中国の山西省の炭坑事故で引き続き石炭不足で輸入増へ
China safety crackdown boosts coal imports
http://www.upi.com/Top_News/2009/10/03/China-safety-crackdown-boosts-coal-imports/UPI-76721254610421/
○091005H Mekong, isria
メコン外相会議がシアムリアップで開かれ岡田外相が主導
Japan - Chair's Statement of the Second Mekong-Japan Foreign Ministers' Meeting
http://www.isria.com/pages/4_October_2009_10.php


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○ベトナム人の経営者育成で日越政府機関が講座
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20091005D2M0401805.html
○世界銀行試算,温暖化対策で最大年8.9兆円必要,海面上昇など回避
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091005AT3S0301J04102009.html
○藤井財務相,低所得国支援に27億ドル引き受け,IMFCで表明
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091005AT3S0400Z04102009.html
○インド南部襲った豪雨による洪水,少なくとも200人死亡
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-11793820091005
○日本政府,温暖化対策の試算でチーム設置
http://www.ecology.or.jp/w-topics/wtp11-0910.html
○ベトナムのODA実行額17億ドル超,計画値の90%達成
http://www.viet-jo.com/news/economy/091004050041.html


本文

●インドと米国の核燃料に関する協議に決着をつける公算

India and the US may clinch the much-awaited arrangements and procedures agreement on reprocessing the spent nuclear fuel of American origin when they meet in Vienna soon. The talks between officials of the nuclear establishments of the two countries are expected to take place within the next fortnight and will be observed very closely by US companies which are keen to set up nuclear power plants in India.

インドの原子力発電所開発は,ヒマラヤの水力と共に,もし地球温暖化が真実とすれば,人類にとってこれほど重要な戦いはない。尊敬するインドのシン首相は,2050年までにインドは,470,000MWの原子力を開発するという。米印原子力協力協定の上に成り立つ話だが,日本の東芝,日立,三菱重工など,系列に繋がる日本企業は,中国の原子力開発と共に,大きな将来性を得た,と言うことだ。

米国とインドの間では,使用済み核燃料(注5)の再処理について,ウイーンで協議を行っているようだ。2009年7月の協議を受けて,この先2週間内にも,再びこの問題について協議が行われるが,先行きは明るいという。この話がまとまれば,IAEA(注9)の監視の元で,インドが自ら再処理工場を建設,運営を行うことになり,インドの原子力開発に弾みがつく。

既に,ウエスティングハウス-東芝(注11)とGE-日立(注12)は,インド原子力公社NPCIL(注13)と協定を交わしており,インド側は,グジャラート州のミティビルディ(注14)とアンデラプラデシュ州のコバダ(注15)の二つの地点を準備している。インドはこの米国企業を中心とする協議の他,ロシア,フランス,ナミビア,カザフスタンとも,ウラン確保を含めた協定を結んでいる。

ロシアとフランスは,米国企業の原子力開発プロジェクトの他,6〜8基の原子炉建設を計画しており,ロシアは,タミルナドウ州のクダンクラム(注18),フランスのアレバ(注19)は,マハラシュトラ州のジャイタプール(注20)地点で計画を進めている。今日の記事には書かれていないが,フランスのアレバ(注19)は三菱重工と原子力技術で提携関係にあり,日本企業の活躍が期待されている。

(注)D (1) 091005D India, newstoday,(2) title: India, US hope to clinch agreement,(3) http://newstodaynet.com/newsindex.php?id=19667%20&%20section=5,(4) PTI | Sun, 04 Oct, 2009,10:09 AM,(5) spent nuclear fuel使用済み核燃料,(6) fortnight,二週間,(7) Department of Atomic Energy,(8) Indo-US nuclear deal,(9) International Atomic Energy Agency (IAEA),(10) Article 6 (III) of the 123 agreement between India and the US,(11) Westinghouse-Toshiba,(12) GE-Hitachi,(13) Nuclear Power Corporation,(14) Mithi Virdi in Gujarat,(15) Kovada in Andhra Pradesh,(16) US-India Business Council (USIBC),(17) 45-nation Nuclear Suppliers Group,(18) Kudankulam in Tamil Nadu,(19) Areva,(20) Jaitapur site in Maharashtra,(21) Westinghouse-Toshiba picture spurce: http://www.toshiba.co.jp/about/ir/en/library/pr/pdf/tpr20060208e.pdf,(22) GE-Hitchi picture source: http://www.gepower.com/prod_serv/products/nuclear_energy/en/downloads/abwr_callouts.pdf

今日の参考資料

●091005D India, newstoday
インドと米国の核燃料に関する協議に決着をつける公算
India, US hope to clinch agreement
http://my.reset.jp/adachihayao/index091005D.htm

http://newstodaynet.com/newsindex.php?id=19667%20&%20section=5

最近の関連資料

●091003E India, business-standard
インドの電力ビジネスでGEは次の3,4年で10億ドルの売り上げを期待
GE aims $6 billion revenues from India in 3-4 years
http://my.reset.jp/adachihayao/index091003E.htm
●090930D India, businesswire
インドの原子力発電地点の選定に米印ビジネス委員会が賞賛
USIBC Applauds India’s Allotment of Nuclear Sites for U.S. Technology
http://my.reset.jp/adachihayao/index090930D.htm
●090930E India, telegraphindia
インドのシン首相が原子力発電所を2050年までに470,000MWへと
PM bets on nuke power potential
http://my.reset.jp/adachihayao/index090930E.htm
○090930F India, english.chosun
インドは原子力発電開発を電力不足と気候変動への対策を位置づける
India Poised for Major Expansion of Nuclear Power
http://english.chosun.com/site/data/html_dir/2009/09/30/2009093000277.html
●090917E India, industrialinfo
インドの電力公社がGE日立に6原子力発電所9000MWを協議
India's NPCIL in Talks with GE-Hitachi Nuclear on Six Nuclear Reactors of 9,000 Megawatts
http://my.reset.jp/adachihayao/index090917E.htm
●090912E India, online.wsj
インドの原子力発電量の伸びで2009年度目標は190億KWh
India Nuclear Power This FY Pwr Generation Target 19,000M Units
http://my.reset.jp/adachihayao/index090912E.htm
○090909G India, indiainfoline
インドの原子力は燃料の供給で発電量が50%の増
Nuclear Power Corp may increase generation by 50% report
http://www.indiainfoline.com/news/innernews.asp?storyId=113651&lmn=1
●090715A India, bloomberg
インドの原子力問題についてクリントン長官が挑む
Clinton Seeks to Resolve India Nuclear Arms Dispute
http://my.reset.jp/adachihayao/index090715A.htm
●090715C India,steelguru
インド政府は原子力発電への民間参入を認める方向を視野に
Open up nuclear sector in India for private players
http://my.reset.jp/adachihayao/index090715C.htm
●090625B India, Economic Times
インドは原子力開発に関して経済性を考えて国産技術開発を
'India should look at generating cheaper power'
http://my.reset.jp/adachihayao/index090625B.htm
●090525A India, Economic Times
インドでGEと日立がインド企業と原子力ABWR開発で協力
GE Hitachi Nuclear Energy, L&T to develop nuclear power plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index090525A.htm
●090324B India, Economic Times
インドの原子力セクターにGE-日立が参入へ
GE-Hitachi to build nuclear reactors for NPCIL, BHEL
http://my.reset.jp/adachihayao/index090324B.htm


●中国四川省の中米協力ガスプロジェクトは2010年に開始

It is reported that the Sino US natural gas project of PetroChina Co Ltd in Sichuan Province will start production from 2010. Chevron Corporation participated in the construction of the project, in which it takes a 49% stake. Both sides signed a product-sharing contract in 2007 under which PetroChina will exploit a high sulfur gas field by using the latter's technology.

中国四川省の羅家賽付近の天然ガスは,地形が複雑で,また硫黄分を多く含んでいることから,中国は海外企業の支援を受ける決意で2007年に入札を行い,既にシェブロン(注8)に決定し,米中協力天然ガスプロジェクト(注5)として準備が進められてきた。中国側は,ペトロチャイナ(注6)で,生産開始は2010年とみられている。シェブロンの資本持ち分は,49%である。CNPC(注10)が運転を担当する。

コンも四川省の天然ガス埋蔵量は,1,760億立方m,約6.6兆立方フィート相当,と見積もられており,計画では年間,76億立方m,約2,830億立方フィート相当と発表されている。またこれとは別に,探査事業がフランスのトータル(注11)と協力することで,発改委(注10)に許認可申請中で,これは2012〜2016年に年間,30億立方m,約1,180億立方フィートと見積もられている。

(注)E (1) 091005E China, steelguru,(2) title: PetroChina Sino US gas project to start production from 2010,(3) http://steelguru.com/news/index/2009/10/04/MTE0NTYy/PetroChina_Sino_US_gas_project_to_start_production_from_2010.html,(4) Sunday, 04 Oct 2009,(5) Sino US natural gas project,(6) PetroChina Co Ltd,(7) Sichuan Province四川省,四川省羅家賽,(8) Chevron Corporation,(9) China National Petroleum Corporation,(10) National Development and Reform Commission,(11) Total,(12) map source: http://kaznak.web.infoseek.co.jp/china/gas-pipeline.jpg,(13) photo source: http://www.petrochina.com.cn/Ptr/About_PetroChina/,(14)

今日の参考資料

●091005E China, steelguru
中国四川省の中米協力ガスプロジェクトは2010年に開始
PetroChina Sino US gas project to start production from 2010
http://my.reset.jp/adachihayao/index091005E.htm

http://steelguru.com/news/index/2009/10/04/MTE0NTYy/PetroChina_Sino_US_gas_project_to_start_production_from_2010.html

最近の関連資料

●090905B China, examiner
中国は発電燃料として天然ガスを増加する方向
China to increase natural gas usage for electric power production
http://my.reset.jp/adachihayao/index090905B.htm
●090831G China, english.cctv
中国の内モンゴルで初めての石炭ガス化プロジェクトが発進
1st large coal-to-gas project launches
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm


2009年10月3日 ー メコンやインドで米国企業GEなどの動き ー

オバマ大統領の最初の国賓は,インドのシン首相に決まった。9,000MWに及び原子力発電所の大規模開発を,米国のGEと進めるインドのシン首相であるが,米国としては,中国とインドの間を盛んにバランスをとって外交政策を展開している。今回のイスタンブールでのG7金融経済相会議の前に,オバマ大統領が,G4構想を持っている,との情報を流した。G20で納得しているインドとしては,少しショックだ。

また,オバマ大統領の北京訪問が決まっており,今回のインドのシン首相の国賓待遇は,シン首相の人柄もあるけれども,おそらくG4構想の中では,インドは完全に米国と手を組んで進む,との共通の理解を生み出すものだろう。G4とは,米国,中国,日本,EUだから,中国包囲網の中には,インドが入ってくる。この間に,日本の日立と連携を組むジェネラル・エレクトリック,GEなどの米国有力エネルギー企業が活躍する。

最近のクリントン国務長官の動きの中には,ミャンマー軍事政権との新たな外交枠組みや,米国が殆ど関心を示さなかった,と言うよりは,ベトナム戦争以来,トラウマの残るメコン沿岸諸国への働きかけがある。米国がメコン開発に参入する,と言う言葉を聞いたのは,まさにベトナム戦争以来初めてである。カンボジアのプノンペンのエネルギー関連会議で,突然,米国大使,キャロル・ロッドリー女史が発言をした。

キャロル・ロッドリー女史の発言は,今や大メコン圏,GSMは,新たな時代に移りつつある,農村から都市化へ,農業から工業化へ,というのである。少し時代感覚がずれているような気がするが,キャロル・ロッドリー女史が言いたかったのは,都市化,工業化の道のりで必要なものは,エネルギーの地域としての総合化,と言うことであったようだ。それは,会議に居並ぶ米国エネルギー企業,シェブロンやGEを意識している。

一方の米国企業の雄,東芝傘下のウエスティングハウスは,中国の海陽原子力発電所での活躍が報じられている。一方,日立と組むGEは,1902年にインドのカルナタカで最初の水力発電所を造ってから,インド西岸のタラポール原子力発電所に至るまで,インドに於ける長い歴史を誇っている。GEはインドを相手に,この3,4年で60億ドルの売り上げを狙っている,とGEのインメルト社長が語っている。

カンボジアのプノンペンの会議に,キャロル米国大使,シェブロン首脳,GE首脳が顔を揃えたのは,何を見ているのか。それは,カンボジア,ベトナム沖から南沙諸島へ繋がる原油天然ガス資源への米国企業の進出であり,更に,タイ,ベトナムで進む原子力発電所開発プロジェクトを,視野に入れているのであろう。資源には中国が南下の姿勢であるし,原子力にはロシアの関心もある。

岡田外相がカンボジアのシアムリアップでのASEAN会議に出席したが,何を発言したのか,判然としない。岡田外相が日本を留守がちにして,閣議の情報が入らない,程度のニュースしかない。日本は,ミャンマーの問題と,メコン流域への変わらぬ関心と支援,を表明したようだが,米国に比べると,全くその意図が絞られていない,甚だ観念的で,具体策に乏しい。ベトナム,カンボジア,ラオスには,まずインフラ支援の表明が必要だろう。


今日の主要テーマー

●091003D Mekong, greeninc.blogs.nytimes
メコン流域の発展はエネルギー開発の必要を促すと米国大使
Rising Energy Needs Along the Mekong
http://my.reset.jp/adachihayao/index091003D.htm

http://greeninc.blogs.nytimes.com/2009/10/02/rising-energy-needs-along-the-mekong/
●091003E India, business-standard
インドの電力ビジネスでGEは次の3,4年で10億ドルの売り上げを期待
GE aims $6 billion revenues from India in 3-4 years
http://my.reset.jp/adachihayao/index091003E.htm

http://www.business-standard.com/india/news/ge-aims-6-billion-revenuesindia-in-3-4-years/74879/on


その他の世界のエネルギー関連ユース

○091003A Pakistan, app
パキスタンのジラニ首相が上院でタール石炭から3,000MW可能と
Over 3,000 MW electricity to be generated from Thar coal
http://www.app.com.pk/en_/index.php?option=com_content&task=view&id=86971&Itemid=1
○091003B Philippines, pia.gov
フィリッピンのサンロケなどのIPPA入札が関心を呼んでいる
IPP hydro plants pique interest of bidders
http://www.pia.gov.ph/?m=12&r=&y=&mo=&fi=p091002.htm&no=35
○091003C Philippines, tankstoragemag
フィリッピンのシェブロンがバタンガスの設備を拡張して300MWガス火力を視野
Chevron eyes Philippines terminal expansion
http://www.tankstoragemag.com/industry_news.php?item_id=1296
○091003F India, steelguru
インドのグジャラートでABBがガス遮断機を導入した開閉所機器を受注
ABB India bags major order from PGCIL
http://steelguru.com/news/index/2009/10/02/MTE0Mjgx/ABB_India_bags_major_order_from_PGCIL.html
○091003G Indonesia, in.reuters
インドネシアの石炭をドバイ企業がインドの需要増で年500万トンから20%増へ
C&O sees Indonesia coal purchases up 20 pct in 2010
http://in.reuters.com/article/domesticNews/idINJAK38409520091002
○091003H Bangladesh, thaindian
バングラデシュのガス探査の目的は輸出は第3のオプション
Export only third option in Dhaka’s gas exploration policy
http://www.thaindian.com/newsportal/business/export-only-third-option-in-dhakas-gas-exploration-policy_100255154.html


今日の日本語エネルギー関連ニュース

○スー・チー氏が軍事政権閣僚と会談,議長あて書簡巡り
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20091003D2M0303103.html
○イスタンブールのG7で,「G4構想」は議論せず,G7の役割を模索
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091004AT3S0301003102009.html
○藤井財務相,世銀総裁と会談,途上国支援など議論
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091004AT3S0301203102009.html
○トヨタ社長,CO2削減「アクセル踏む」,あらゆる種類の環境対応車の開発・普及を加速
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091004AT1D0205O02102009.html
○オバマ政権,初の国賓はインド首相,「異例の厚遇」と驚きの声
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091004AT2M0301A03102009.html
○米の温暖化対策法案,成立は12月,コペンハーゲン以降,大統領補佐官
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091004AT2M0300X03102009.html
○社民・福島氏,「脱原子力強める」,反原発集会に出席
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20091004AT3S0300Y03102009.html
○温室効果ガスの25%削減,コスト再試算,福山副外相「経済効果織り込む」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091004ddm003010120000c.html


本文

●メコン流域の発展はエネルギー開発の必要を促すと米国大使

Speaking at an energy conference in the Cambodian capital of Phnom Penh this week, Carol Rodley, the American ambassador, noted that economies in the Greater Mekong Sub-region, or G.M.S., are undergoing multiple transitions ? from rural to urban, and agriculture to industry. As such, she said, they will need to significantly up their investment in energy supply.

米国が,ミャンマーやメコン河沿岸諸国に,新たな政策を仕掛けようとしている雰囲気がある。それは,南下してくる中国の経済勢力への対抗もあるだろうが,カンボジア,ベトナムのエネルギー資源を,中国に一挙に抑えられては堪らない,という面と,それが南シナ海進出への足がかりを意味してくるからであろう。これに呼応して,日本の岡田外務大臣も,カンボジアのシアムリアップに飛んでいる。

先週,2009年9月末,プノンペンのエネルギー関係会議に,プノンペン駐在の米国大使,キャロル・ロッドリー女史(注4)が出席して,演説を行った。この会議には,米国エネルギー企業,シェブロン(注6)や,インドで動いているGE(注7)も参加していた。ロッドリー女史(注4)は,メコン経済圏GMS(注5)を取り上げ,それがまさに,農村から都市化への移り変わりの状態にある,と表現している。

メコン圏の話でこのような指摘の仕方をしたことは少ないが,これは即ち,農業から工業への移り変わりで,それに伴って大量のエネルギーが必要になる,というのが,キャロル・ロッドリー女史(注4)の論旨である。ちょっと時代感覚がずれ得ているような気もするが,米国エネルギー企業を目の前にして,メコン圏,特にカンボジア,ベトナムでの活動を促した意味があるのであろう。

(注)D (1) 091003D Mekong, greeninc.blogs.nytimes,(2) title: Rising Energy Needs Along the Mekong,(3) http://greeninc.blogs.nytimes.com/2009/10/02/rising-energy-needs-along-the-mekong/,(4) Carol Rodley, the American ambassador,(5) Greater Mekong Sub-region,G.M.S,(6) Chevron,(7) General Electric,(8) Phalla Phan, deputy secretary-general of Cambodia’s Supreme National Economic Council,(9) Chhith Sam Ath, executive director of NGO Forum for Cambodia,(10) Mekong River,(11) Porametee Vimolsiri, a senior adviser at the National Economic and Social Development Board in Thailand,(12) map source: http://4.bp.blogspot.com/_hk_cayNIONo/R8OaH5szjBI/AAAAAAAAH18/XPKlYenMOUc/s400/mekong-river-map.jpg,(13)

今日の参考資料

●091003D Mekong, greeninc.blogs.nytimes
メコン流域の発展はエネルギー開発の必要を促すと米国大使
Rising Energy Needs Along the Mekong
http://my.reset.jp/adachihayao/index091003D.htm

http://greeninc.blogs.nytimes.com/2009/10/02/rising-energy-needs-along-the-mekong/

最近の関連資料

●090730A Mekong, The Nation
メコン圏への大国の介入にタイなどはどの様に対処すべきか
As superpowers eye the Mekong, Thailand should act
http://my.reset.jp/adachihayao/index090730A.htm
●090730C Mekong, saigon-gpdaily
メコン沿岸諸国が環境問題で米国と会合
Mekong countries, US meet for environment
http://www.saigon-gpdaily.com.vn/International/2009/7/72786/
●090702B Mekong, ipsnews
メコン川本流のダム開発は水戦争を勃発させる
Dams Across the Mekong Could Trigger a ‘Water War’
http://my.reset.jp/adachihayao/index090702B.htm


●インドの電力ビジネスでGEは次の3,4年で10億ドルの売り上げを期待

GE Chairman and CEO Jeffery Immelt said that the firm's overall business in India is around $3 billion and has been growing substantially despite difficult global economic environment. "I would be disappointed if we don't double it (revenue) in the next three or four years and that is my expectation from the team here," he told reporters here.

GE(注5)のインメルト社長(注5)がニューデリーで語る,インドのこの発展の状況を見れば,この3,4年で売り上げが倍増できなければ,大きな失望を呼ぶだろう,と言って,60億ドルの売り上げの予測をしている。先日も,GE-日立については,2009年1月から原子力発電所に関する協議を始めていて,改良型沸騰水型原子炉ABWR6基で,全部の出力は,9,000MWとなる大型の商談,と言われている。

インメルト社長(注5)によると,GE(注5)はインドとは長い歴史があり,1902年にカルナタカ州(注6)の最初の水力発電所に係わったようだ。その後,インド西岸のタラポール原子力発電所は,GE(注5)の手になると言う。また,BHEL(注8),インド中央銀行SBI(注9)とも深い繋がりを持っている。今日初めて知ったが,GEヘルスケアーというのは,医療機器の画像処理で,世界に大きな影響力を持っているという。

(注)E (1) 091003E India, business-standard,(2) title: GE aims $6 billion revenues from India in 3-4 years,(3) http://www.business-standard.com/india/news/ge-aims-6-billion-revenuesindia-in-3-4-years/74879/on,(4) Press Trust of India / New Delhi October 2, 2009, 13:36 IST,(5) GE Chairman and CEO Jeffery Immelt,(6) Karnataka,(7) nuclear reactors at Tarapore,(8) BHEL,(9) SBI,(10) Eureka Forbes,(11) photo source: http://www.ge.com/company/leadership/ceo.html,(12) map source: http://www.brynmawr.edu/geology/206/bose_files/image010.jpg,(13)

今日の参考資料

●091003E India, business-standard
インドの電力ビジネスでGEは次の3,4年で10億ドルの売り上げを期待
GE aims $6 billion revenues from India in 3-4 years
http://my.reset.jp/adachihayao/index091003E.htm

http://www.business-standard.com/india/news/ge-aims-6-billion-revenuesindia-in-3-4-years/74879/on

最近の関連資料

●090930D India, businesswire
インドの原子力発電地点の選定に米印ビジネス委員会が賞賛
USIBC Applauds India’s Allotment of Nuclear Sites for U.S. Technology
http://my.reset.jp/adachihayao/index090930D.htm
●090930E India, telegraphindia
インドのシン首相が原子力発電所を2050年までに470,000MWへと
PM bets on nuke power potential
http://my.reset.jp/adachihayao/index090930E.htm
●090917E India, industrialinfo
インドの電力公社がGE日立に6原子力発電所9000MWを協議
India's NPCIL in Talks with GE-Hitachi Nuclear on Six Nuclear Reactors of 9,000 Megawatts
http://my.reset.jp/adachihayao/index090917E.htm



2009年10月2日 ー インドネシアの原油ガス探査への取り組み ー

東南アジアは大荒れである。フィリッピンのマニラで洪水被害をもたらした台風は,ベトナムを北上し,ベトナム北部の電力供給に被害を与え,カンボジアとベトナムとを併せて数百人の犠牲者を出している。インドネシアは台風は来ないが,地震に襲われて,スマトラを中心に1,000人以上の犠牲者が出ている。地震まで温暖化のせいにされては地球が泣くが,マニラの突然の洪水は,気候変動の影響だ,と真剣に論じる人もいる。

昔,インドのエンジニアーと話していたときに,彼が言うには,インドには古くから北東部にダムを造って,洪水が来たらビルマやバングラデシュに流し込む計画があったそうだ。今日の話題になっているインド東部,マニプール州やミゾラム州の話だと思うが,インパールからガンジス河に流れ込む水をダムで止めて,洪水の向きを東方向に変えて,ビルマに流そうというもの。そう簡単な話ではないが,ダム計画は昔からあった。

そのダムサイトである,1,500MWのティパイマック水力の地図を眺めていると,その上流にはインパールがある。日本軍が攻めて陥せなかった悲劇の町だが,インパールが落ちれば,日本でも一家に一台,車が持てるようになる,と父親が言っていた,何のことか分からなかったが,あれから60年以上経って,日本では車が一家に一台,の時代になっている。戦争に勝ったらそうなる,と当時の日本人は言われていたのだろうか。

繁栄を極めた原油生産国のインドネシアに,少なくとも原油に関しては,落日が訪れようとしている。我々年代のインドネシア人にとっては,我慢が出来ないことなのだろう。特にうるさいのは,インドネシアの国会議員で,今や,日量100万バレル生産の線を保持せよ,とMPミガスやプルタミナを叱咤激励している。彼等の攻撃の矛先は,外国石油メジャーに向かう。今,やり玉に挙がっているのは,エクソンモビルだ。

地元企業のプルタミナは,将来予測として高い数字を出してくるが,海外企業は軒並み低い数字を出してくる。外国企業はインドネシアのために働いていない,と攻撃されている。プルタミナの総裁であるカレン女史は,ジャワ島東北部のセプ油田について,エクソンが本気を出さないなら,その資本を取り上げる,と息巻いている。2009年4月に運転開始して,日量2万バレルの目標が,未だに5,000バレルしか出ていない。

おそらく,パイプラインの地権者との紛争など,主として地元問題が障害になっているようだが,プルタミナならもっと円滑に行くだろう,との思いがるのか。インドネシア領最北端のナツナ・ガス田でも,エクソンモビルは,追い出されそうになっている。前任のカラ副大統領が,原油ガスについては外国企業に自由にさせない,と大見得を切ってから,スラウエシ東のドンギでも,日本企業がとばっちりを受けている。

インドネシアは,2009年9月半ばに,原油ガス探査を16鉱区に亘って入札を行ったが,5鉱区の落札が発表されたのみで,残りの鉱区については応札がなかったという。インドネシア政府は,金融危機,探査費用支援制度の見直し,鉱区周辺の資源枯渇,が原因と見ているが,ここまで不調が続くと,その将来性に大きな問題が生ずる。ガスについては,今後深海の度合いが,1200mから2000mに達してくる。技術的な問題もあるのだろう。


今日の主たるテーマー

●091002B India, Economic Times
インドのマニプールの1,500MWティパイマック水力準備始まる
Satluj Jal Vidyut, NHPC to set up power project in Manipur
http://my.reset.jp/adachihayao/index091002B.htm

http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/Satluj-Jal-Vidyut-NHPC-to-set-up-power-project-in-Manipur/articleshow/5072239.cms
●091002C Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアと中国の通商関係は新しい発展へ
RI, China relations take a new turn
http://my.reset.jp/adachihayao/index091002C.htm

http://www.thejakartapost.com/news/2009/10/01/ri-china-relations-take-a-new-turn.html-0
●091002D Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのプルタミナがセプ油田で契約更改も辞せずと
Pertamina runs short of patience on Cepu
http://my.reset.jp/adachihayao/index091002D.htm

http://www.upstreamonline.com/live/article194194.ece
●091002E Indonesia, upstreamonline
インドネシアのBPミガスは4ブロックの探査契約延長を決定
BPMigas backs block extensions
http://my.reset.jp/adachihayao/index091002E.htm

http://www.upstreamonline.com/live/article194177.eceNews wire


その他の世界のエネルギー関連ニュース

○091002A Pakistan, groundreport
パキスタンとインドの水戦争は一触即発
Water War Possible Between India and Pakistan
http://www.groundreport.com/World/Water-War-Possible-Between-India-and-Pakistan/2908564
○091002F China, english.eastday
中国の政府系ファンドCICがカザフスタンの原油ガスへ投資
CIC buys stake in Kazakh oil and gas
http://english.eastday.com/e/1001/u1a4701494.html
○091002G India, livemint
インドの中央政府が大規模水力開発に対する優遇制度を実施
Govt eases eligibility norms in revised mega power policy
http://www.livemint.com/2009/10/01221508/Govt-eases-eligibility-norms-i.html


日本語のエネルギー関連ニュース

○CO2削減で新日鉄が中国に先進技術を提供し排出枠取得めざす
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091002AT1D3003201102009.html
○台風16号による死者380人超に,東南アジア3カ国
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/091001/asi0910012137003-n1.htm
○スマトラ地震,パダンルポ,がれきの下に友が,死者1100人に
http://mainichi.jp/select/world/news/20091002dde041040011000c.html
○中国,新エネルギー・再生可能エネルギーのシェアは9%
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1002&f=business_1002_128.shtml
○メコン地域への支援で積極姿勢,中国にらみ巻き返し狙う
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009100201000531.html


本文

●インドのマニプールの1,500MWティパイマック水力準備始まる

Hydropower majors Satluj Jal Vidyut Nigam Ltd (SJVNL) and NHPC Ltd will jointly set up a mega power project in Manipur at an investment of
Rs 9,000 crore. "SJVNL is executing the 1,500-MW Tipaimukh hydropower project in Manipur in partnership with NHPC and the Manipur government," H.K. Sharma, chairman and managing director of SJVNL, told media on Wednesday.

インドの北東部,マニプール州(注7)とミゾラム州(注16)の境界上に,1,500MWのティパイマック水力プロジェクト(注8)がある。このミゾラム州(注16)は,かって当時の電力大臣,ラメシュが,ミャンマーからのガスパイプラインなど通商ルートを開こうとした,インドの最南東端の州であり,マニプール州(注7)は日本軍がインパールを攻めたときの,ガンジス川支流の川がある。

この1,500MWのティパイマック水力プロジェクト(注8)は,最近何度もニュースを賑わせていたのは,このガンジス河の下流がバングラデシュで,バングラデシュは何度もインドに対して,このティパイマック水力プロジェクト(注8)を中止するよう,要請しているが,インドは耳を貸さない。一時中止になっていたこのプロジェクトを,NHPC(注6)とSJVNL(注5)が推進することになった。SJVNL(注5)は,ナトパ-ジャクリ水力(注10)の運営者。

(注)B (1) 091002B India, Economic Times,(2) title: Satluj Jal Vidyut, NHPC to set up power project in Manipur,(3) http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/Satluj-Jal-Vidyut-NHPC-to-set-up-power-project-in-Manipur/articleshow/5072239.cms,(4) 30 Sep 2009, 1614 hrs IST, IANS,SHIMLA,(5) Satluj Jal Vidyut Nigam Ltd (SJVNL),(6) NHPC Ltd,(7) Manipur,(8) 1,500-MW Tipaimukh hydropower project,(9) H.K. Sharma, chairman and managing director of SJVNL,(10) 1,500-MW Nathpa-Jhakri project,(11) Himachal Pradesh,(12) Kinnaur district,(13) North Eastern Electric Power Corp,(14) Tuivai river,(15) Barak river,(16) Mizoram,(17) photo source: http://ganggam.com/wp-content/uploads/2009/08/tipaimukh.jpg,(18)

今日の参考資料

●091002B India, Economic Times
インドのマニプールの1,500MWティパイマック水力準備始まる
Satluj Jal Vidyut, NHPC to set up power project in Manipur
http://my.reset.jp/adachihayao/index091002B.htm

http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/Satluj-Jal-Vidyut-NHPC-to-set-up-power-project-in-Manipur/articleshow/5072239.cms

最近の関連資料

○090901B India, in.reuters
インドのNHPCの株式上場は十分な活況ではなかった
India's state-run NHPC makes tepid debut
http://in.reuters.com/article/domesticNews/idINBOM34151620090901
●090801B India, thehindubusinessline
インドのNHPCが世界で標高が最も高い水力プロジェクト工事たけなわ
NHPC rises to new highs to light up Leh, Kargil
http://my.reset.jp/adachihayao/index090801B.htm
●090723B India, assamtribune
インドの北東地域の開発遅れで世界銀行が分析報告
WB report blames geographical isolation
http://my.reset.jp/adachihayao/index090723B.htm
●090703C India, himachal
インドのヒマチャルの1,500MWナフタジャカリ水力が順調運転
Nathpa-Jhakri 1500 MW plant in Himachal achieves record generation in June
http://my.reset.jp/adachihayao/index090703C.htm
●090616B India, bloomberg
インドのNHPC新総裁指名と株式上場の9月日程
India to Name NHPC Director, Paving Way for IPO by September
http://my.reset.jp/adachihayao/index090616B.htm


●インドネシアと中国の通商関係は新しい発展へ

When Jakarta decided to break relations with Beijing in 1967 over the latter’s alleged involvement in a coup attempt by the Indonesian Communist Party (PKI), China was a poor communist country. Indonesia was then set to embark on a market-driven development run, and saw the communist China as an ideological threat to its fledgling economy. That suspicion brought immense misery for Chinese-Indonesians for decades, further complicating the already troubled relations.

インドネシアへの新任の中国大使,章后月女史(注7)が信任状を提出した後で,中国とインドネシアの最近の接近について,ジャカルタポストが解説したものである。1950年4月13日のスカルノ大統領当時の緊迫した両国の関係から解説し,中国の経済的発展と共に,関係が密になっていった過程を簡潔にまとめている。最近の貿易摩擦のようなものにも触れており,章后月女史の努力も評価されている。

中国銀行(注9)と中国輸出入銀行(注10)によるPLN(注11)の石炭火力への融資,10.6億ドルが強調されているが,インドネシアとしてはなお,1000MWの石炭火力推進計画,クラッシュプログラムには,更なる融資が必要な状況である。また,中国が推進したい中国とASEANのFTA問題(注8)があり交渉中,また中国元とルピアの間の通貨スワップ合意(注12)も両国の通商に貢献していることが取り上げられている。

(注)C (1) 091002C Indonesia, The Jakarta Post,(2) title: RI, China relations take a new turn,(3) http://www.thejakartapost.com/news/2009/10/01/ri-china-relations-take-a-new-turn.html-0,(4) Ary Hermawan and Veeramalla Anjaiah , The Jakarta Post , Jakarta | Thu, 10/01/2009 11:27 AM | World,JP/Irma,(5) President Susilo Bambang Yudhoyono,(6) Chinese President Hu Jintao,(7) Chinese Ambassador to Indonesia Zhang Qiyue,章后月,(8) Sino-ASEAN Free Trade Area,(9) Bank of China,(10) China Export Import Bank,(11) PT PLN,(12) currency swap agreement,(13)

今日の参考資料

●091002C Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアと中国の通商関係は新しい発展へ
RI, China relations take a new turn
http://my.reset.jp/adachihayao/index091002C.htm

http://www.thejakartapost.com/news/2009/10/01/ri-china-relations-take-a-new-turn.html-0

最近の関連資料

●090822A Indonesia, energy-business-review
インドネシアのPLNは第2次10,000MW開発プログラムを発進
PT PLN Plans Second 10,000MW Power Program In Indonesia
http://my.reset.jp/adachihayao/index090822A.htm
●090225D Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの航空機中国契約問題がPLN開発計画に影響
Merpati row may delay PLN 10,000 MW program
http://my.reset.jp/adachihayao/index090225D.htm
●090213D Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア,中国が資金支援で,利子率上げを主張
China wants higher interest for PLN projects
http://my.reset.jp/adachihayao/index090213D.htm
●090211B Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLN,電源で中国の支援が必要
PLN should negotiate with China on funds, or local banks
http://my.reset.jp/adachihayao/index090211B.htm


●インドネシアのプルタミナがセプ油田で契約更改も辞せずと

State-owned Pertamina said ExxonMobil has been given ‘enough time’ to lift oil flow from Cepu, hinting it may push for changes in a contract to operate the oil and gas block. In an interview with Dow Jones, Karen Agustiawan said "this is the time [Cepu] needs to be on stream".

インドネシアの資源ナショナリズムと密接な関係がある,プルタミナ(注6)総裁のカレン女史(注5)が,インドネシア国会と連携して,外国企業に猛烈なプレッシャーをかけている。実際どうなのか分からないが,インドネシア国会は,海外企業が怠けているために,インドネシアの原油生産が落ち込んでいる,と信じている節がある。プルタミナ(注6)が,楽観的な見通しを挙げてくるため,地元企業の期待をかける構図だ。

今日の記事は,プルタミナ(注6)総裁のカレン女史(注5)が,東ジャワ北岸のセプ油田(注8)の運営権を,エクソンモビル(注7)から取り上げないばかりの鼻息である。日量2万バレルの生産計画が,2009年4月以来,一向に上向かず,日5,000バレルに留まっているという。トータルが運営する東カリマンタンのマカカム油田(注9)とも絡み,エクソンモビルはインドネシアから追い出されそうな雰囲気である。

(注)D (1) 091002D Indonesia, The Jakarta Post,(2) title: Pertamina runs short of patience on Cepu,(3) http://www.upstreamonline.com/live/article194194.ece,(4) Wire service,(5) photo: Pertamina's chief: Karen Agustiawan,(6) Pertamina,(7) ExxonMobil,(8) Cepu oil field,(9) Total’s South Mahakam,(10) upside potential,上限能力,(11)

今日の参考資料

●091002D Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのプルタミナがセプ油田で契約更改も辞せずと
Pertamina runs short of patience on Cepu
http://my.reset.jp/adachihayao/index091002D.htm

http://www.upstreamonline.com/live/article194194.ece

最近の関連資料

●090828G Indonesia, reuters
インドネシア政府がセプ油田の生産落ちでエクソンに警告
Indonesia warns Exxon on failing Cepu oil output
http://my.reset.jp/adachihayao/index090828G.htm
●090528A Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア政府の見通しは2010年も原油生産伸びず
Govt unable to boost oil output next year
http://my.reset.jp/adachihayao/index090528A.htm
●090528C Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのセプ油田でパイプラインの許認可に見通し
Cepu block row over pipeline licence to be settled soon
http://my.reset.jp/adachihayao/index090528C.htm
●090211A Indonesia, The Jakarta Post
カラ副大統領,原油ガスで海外企業に支配させない
RI may prefer lead role in oil, gas: Kalla
http://my.reset.jp/adachihayao/index090211A.htm
●090209C Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア,エクソンがセプ油田で,から副大統領に直訴
Exxon asks for permission from Kalla on Cepu Block
http://my.reset.jp/adachihayao/index090209C.htm
●081203B Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア国会,セプの原油ガス探査に疑問
Exploration schedules in Cepu put into doubt
http://my.reset.jp/adachihayao/index081203B.htm


●インドネシアのBPミガスは4ブロックの探査契約延長を決定

Indonesia’s upstream watchdog BPMigas has voiced support for the contract extension of four out of six exploration blocks now pending government approval. The four blocks include China National Offshore Oil Corporation’s (CNOOC) Madura BD field and Camar Resources’ Camar block in East Java Sea, Medco E&P’s Block A and Southeast Sumatra Extension in South Sumatra.

インドネシアの原油及びガスの探査について,2009年9月14日に記事がある(注16)。インドネシア政府は,原油日量100万バレルの目標を目指して,探査事業の活性化を図るが,金融危機の影響もあって,関心は高いが実際の入札は低調だという。最近は特にカナダ企業の活躍が目立っているという。今日の記事は,既に権益を持っている各企業の権益延長を認可したもので,他のブロックにも影響は及ぶと見られている。

BPミガス(注4)は,6つの鉱区のうち4つについて,権益を延長する。それは,中国のCNOOC(注5)のマドウラBD油田(注6),カナダのカマール(注7)の東ジャワ海のカマール・ブロック(注8),MEDECO(注9)の南スマトラのブロックA(注10),である。いずれも,2010年から2013年に至る間に建機が失効するものであった。なお,プルタミナは,漸次,権益の資本持ち分を増大する意図を持っている。

(注)E (1) 091002E Indonesia, upstreamonline,(2) title: BPMigas backs block extensions,(3) http://www.upstreamonline.com/live/article194177.eceNews wire,(4) BPMigas,(5) China National Offshore Oil Corporation (CNOOC),(6) Madura BD field,(7) Camar Resources,(8) Camar block in East Java Sea,(9) Medco E&P,(10) Block A,Southeast Sumatra Extension in South Sumatra,(11) planning deputy, Achmad Luthfi,(12) Pupuk Iskandar Muda,(13) Total’s South Mahakam,(14) Kodeco Energy’s West Madura,(15) Madura block map source: http://www.santos.com/library/east_java.gif,(16) http://news.nna.jp/free/news/20090914idr002A.html,(17)

今日の参考資料

●091002E Indonesia, upstreamonline
インドネシアのBPミガスは4ブロックの探査契約延長を決定
BPMigas backs block extensions
http://my.reset.jp/adachihayao/index091002E.htm

http://www.upstreamonline.com/live/article194177.eceNews wire

最近の関連資料

●090623A Indonesia, thejakartapost
インドネシア政府は原油ガスの免許で56.5百万ドル歳入を期待
Govt expects $56.5m from new oil blocks
http://my.reset.jp/adachihayao/index090623A.htm
●090528B Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア政府は東アチェのMEDCOのガス契約を延長へ
Govt to extend Medco's contract in Aceh gas field
http://my.reset.jp/adachihayao/index090528B.htm
●090508B Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのプルタミナが上流事業に20億ドル投資へ
Pertamina plans to invest $2b to boost upstream operations
http://my.reset.jp/adachihayao/index090508B.htm
●090217B Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの原油ガス企業が2009年に140億ドル投資
Oil, gas firms to invest $14b in 2009
http://my.reset.jp/adachihayao/index090217B.htm
●090211A Indonesia, The Jakarta Post
カラ副大統領,原油ガスで海外企業に支配させない
RI may prefer lead role in oil, gas: Kalla
http://my.reset.jp/adachihayao/index090211A.htm
●090205B Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの天然ガス生産,僅かに上向き
Gas output to rise slightly
http://my.reset.jp/adachihayao/index090205B.htm





アジアのエネルギー最前線 0902