2010年1月31日更新
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2010年1月31日 ー フィリッピンのアンガットダム争奪戦 ー

フィリッピンのエネルギー省のレイエス長官は,電力分野の主要な機関,企業に招集をかけて,会議を持った。2010年1月25日に起こったルソン全域に亘る電力供給力不足,それに伴う7時間に亘る輪番制の計画停電である。12,493MWの設備を持ちながら,約6,500MWのピーク需要に耐えられなかったルソン系統の危機的状況に,長官は衝撃を受けたわけである。

呼び出されたのは,直接の引き金となったルソン中西部,パンガシナン県にある1,294MWのスアル石炭火力を運営するTEAMエナージを始め,送電公社NGCPのブラウン博士,NPCのタンピンコ総裁,フィリッピン電力市場機構PEMCのオカンポ総裁,PSALMのカミネロ弁護士,ERCの二人の弁護士,サンミゲールのブエノ氏,である。改めて,スアル石炭火力の石炭不足を確認したのだが,本質に触れていない。

フィリッピンの電気事業法は,発電設備の30%以上を一つの企業が所有することを禁じている。現在,この法律に従って発電公社NPCが所有していた発電設備を売却中で,火力発電所は殆ど売却済みだ。この結果,これらの発電所を統合して定期補修の年間計画を調整する機関がなくなってしまった。5月の大統領選挙を無事に済ませるために,集中的に定期点検の実施を指示したのは,何を隠そう,レイエス長官その人だった。

さて,火力発電所の始末を付けてしまった資産売却担当のPSALMは,これから主要な水力発電所の分散,売却に手を付けるわけである。水力発電所を国の財産から手放してしまってよいのか,と言う議論も,先日,メディアの間で行われていたが,PSALMは,法律に則って売却を強行する。いつまでもNPCが資産を抱えていたのでは,法律の目指すオープンアクセスが出来ないからである。

マニラ首都圏から東北方向約40kmの地点に,アンガット貯水池がある。246MWの水力発電と,マニラ首都圏への水道用水を供給する多目的ダムだが,運用は電力セクターが受け持っている。このアンガット貯水池を含めたアンガット発電設備を,4月28日に売却,入札の予定なのである。既に関心表明は締め切られて,PSALMの情報では,関心表明を提出したのは12社に上るという。

私は,アンガット・ダムは,まさにマニラ首都圏の中枢を握る重要な施設だと思っている。電力と水道を一手に握るわけだから,これを一企業に手渡すと言うことは,マニラ市民の命を一つの企業に任したと言っても言いすぎではない。最近の再生可能エネルギー法によると,配電企業は買電量の10%を再生可能エネルギーにしなければならないから,その意味でもこの246MWの水力エネルギーの価値は大きい。

今,この入札予定企業の中で注目されているのが,ロペス財閥傘下の発電企業,ファーストGENと,投資企業MPICである。このMPICを率いるのがパンガリアン氏で,彼は最近,マニラ電力の資本買収に打って出て,既に経営の主導権を握っている。記事によると,元々ロペス財閥が主導していたマニラ電力の資本にサンミゲールが買収を仕掛け,これに,白馬の騎士,として登場したのがパンガリアンだと書いてある。

しかし実際には,ロペス財閥はマニラ電力の支配権を失っていて,今はその系列にあるファーストGENを通じて,水力など再生可能エネルギーの開発に力を入れている。アンガットダムを利用する揚水発電などをエネルギー省に申請している。一方パンガリアンは,MPICを通じてマニラの水道を握っており,マニラ電力を合わせて,一挙にマニラ首都圏の水と電気を制したいところで,この2社がメディアの注目を浴びている。

このような財閥の間のライバル関係について第3者は,電気や水は決して争いの道具ではなく,国民共通の財産だから,両者共に自制するだろう,と好意的な見方をしているが,実情はかなり厳しい。私は,フィリッピンのアジアで先進的に進める電力改革,電気事業の分割民営化が,一部の資本の戦場となることに懸念を持っている。もっと政府が主導した電源開発の基本方針を,併せて取り入れるべきだろう。


Today's subject

●100131A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの246MWアンガット・ダム売却にマニラ電力を握るパンガリアンが参戦
Water concession holders team up for Angat auction
http://my.reset.jp/adachihayao/index100131A.htm

http://www.bworldonline.com/main/content.php?id=5429
●100131C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのエネルギー長官が関係事業体を集めて供給力不足の善後策
Power players meet to prevent brownouts
http://my.reset.jp/adachihayao/index100131C.htm

http://www.mb.com.ph/articles/240699/power-players-meet-prevent-brownouts


Other world energy news today

○100131B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのスアル石炭火力の石炭不足は起こさせないとIPPAのサンミゲール
Sual IPPA pledges no more outages as imported coal deliveries assured
http://www.mb.com.ph/articles/240850/sual-ippa-pledges-no-more-outages-imported-coal-deliveries-assured
○100131D Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの1200MWイリジャン火力のIPPA入札で2分論
Investors seek splitting Ilijan plant volume
http://www.mb.com.ph/articles/240693/investors-seek-splitting-ilijan-plant-volume
○100131E Laos, kpl.net
ラオスのボケオとチェンライを結ぶメコン第4架橋が2月着工
One month to go for 4th Mekong Bridge construction
http://www.kpl.net.la/english/news/edn2.htm
○100131F India, Economic Times
インドのNTPCは2017年までに17プロジェクトを手がけて設備75,000MWに
NTPC undertakes 17 projects to have 75,000 MW capacity by 2017
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/NTPC-undertakes-17-projects-to-have-75000-MW-capacity-by-2017/articleshow/5513092.cms
○100131G Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア政府は自家発150で1,000MW開発を期待
Govt hopes for big expansion of small private power plants
http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/29/govt-hopes-big-expansion-small-private-power-plants.html
○100131H Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのBPミガスは南スラウエシのセンカンLNG開発拒否
BPMigas rejects development plan for Sengkang LNG project
http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/29/bpmigas-rejects-development-plan-sengkang-lng-project.html
○100131I Cambodia, phnompenhpost
カンボジアの南西沖のブロックAのガス探査をシェブロンが同意
Oil firm agrees deal on Block A
http://www.phnompenhpost.com/index.php/2010012931247/Business/oil-firm-agrees-deal-on-block-a.html


Japanese energy news today

○関電、愛知に風力発電所 新エネ導入、適地探し域外進出
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100131ATDD2603U30012010.html
○タイのPTTEP、石油プラットフォーム火災の損害100億バーツ超
http://www.newsclip.be/news/2010131_026489.html
○経済産業省,ITで送電調整,知的送電網,スマートグリッドの国際標準化狙う
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100130-OYT1T00909.htm


Main contents

●フィリッピンの246MWアンガット・ダム売却にマニラ電力を握るパンガリアンが参戦

PANGILINAN-led Metro Pacific Investments Corp. (MPIC) has partnered with Ayala Corp. to bid for the Angat Hydroelectric Power Plant in Batangas on April 28. Metro Pacific and Ayala Corp. -- whose units hold the two water service concessions of Metro Manila -- yesterday disclosed separately to the Philippine Stock Exchange that they have formally agreed to jointly bid for the 246-megawatt Angat Hydroelectric

先日も,フィリッピン政府はもうこれ以上水力発電所を売却すべきでない,系統運用が困難となる,と言う論評が出たばかりであるが,それでもいよいよ,246MWのアンガット水力発電所の売却入札が,この4月28日に行われる。この発電所はアンガット貯水池を持っていて,発電のみならずマニラ首都圏の飲料水も一手に握ることになる。権謀術策が渦巻くフィリッピンの財閥の餌食となるインフラの物語だ。

パンガリアン率いる投資企業MPIC(注5)は,アヤラ(注6)と組んで,4月28日のアンガット水力発電所(注7)の入札に打って出る。この2社は,マニラ首都圏の水供給の権益を持っているが,マニラ証券市場への届けによると,この2社が,ミシガン電力MPI(注8)を通じて,246MWのアンガット水力発電所(ノルザガライ,ブラカン)(注7)の入札に,合弁を以て臨むことを合意したと発表された。ミシガン電力はアヤラの子会社である。

このアンガット発電所の入札を意図しているのは他に,ロペス率いるファーストGEN,アボイテス,サンミゲールなど(注10)などの他7社になる。PSALM(注11)によると,締め切りのこの水曜日夕方5時までに関心表明したのは,12社に及ぶ。今年,PSALMによって売却が予定されているのは他に,150MWバコンマニト地熱,235MWブアン・ディーゼル,310MWナボタス・ディーゼル,114MWイリジャン,850MWスキャット(注12)。

今回の行動は,主としてアヤラの再生可能エネルギー分野への参入の希望に基づくものだ。他の企業(注13)によると,これは当然の成り行きで,両者ともマニラ首都圏への水道権益を持っており(注14),アンガット貯水池は,それらの水源となっているからだと。MPIC(注5)にとっては一石二鳥で,それはパンガリアン氏が,マニラ電力MERALCO(注15)の大株主であることだ,即ち,水と電力である。

この2社が参入する電力分野には,既にロペス財閥率いるファーストGENとその一部EDC(注16)が一つの位置を占めている。ある筋によると,この分野に足を踏み入れることは,パンガリアンの関連企業がマニラ電力の最大の株主である。パンガリアンのMPIC(注5)は,その関連企業フィリッピンテレフォン(注17)を通じてマニラ電力の株の34.7%を持っていて,年内には41.4%に増やす見通しだ。

マニラ電力の株はその他,ロペス財閥はその持株会社(注18)を通じて6.7%,サンミゲールは27%を維持している。マニラ電力は,20年の契約で,ファーストGENの所有する1,000MWのサンタリタ火力,500MWのサンロレエンソ火力(注20)の買電を行っている。ロペス財閥(注21)に言わせると,パンガリアンがアンガットに入札参入するのは当然成り行きで,ロペス側もアンガットには参戦すると。

パンガリアンとロペス財閥の水と電気の分野でのライバル関係については,第3者(注13)の見方は,電気は決して争いの道具ではなく,国民共通の財産だから,その様なことにはならない,と言っている。サンミゲールがマニラ電力の株を27%買い占めたとき,パンガリアンはロペスの,白馬の騎士,と見なされてきた。もし問題が起こるとすれば,マニラ電力への電力供給者の誰かであろうと。MPICは,PLDT(注24)も資本所有している。

私は,アンガット貯水池とその発電所は,マニラ首都圏のフィリッピンの人々にとって,極めて重要な公共財だと見ている。マニラ電力は単なる配電機能を持つだけだから,財閥間の資本争いになっても問題はないだろうが,アンガットについては,4月28日に入札が迫っているものの,何らかの公共的な措置が執られてもおかしくない,と言う気がする。

(注)A (1) 100131A Philippines, Manila Bulletin,(2) title: Water concession holders team up for Angat auction,(3) http://www.bworldonline.com/main/content.php?id=5429,(4) Posted on 10:58 PM, January 28, 2010,(5) PANGILINAN-led Metro Pacific Investments Corp. (MPIC),(6) Ayala Corp.,(7) 246-megawatt Angat Hydroelectric Power Plant in Norzagaray, Bulacan,(8) Ayala subsidiary Michigan Power Inc. (MPI),(9) Power Sector Assets & Liabilities Management Corp. (PSALM),(10) Lopez-led First Gen Corp., Aboitiz Power Corp., San Miguel Corp.,(11) PSALM Vice-President Conrad S. Tolentino,(12) 150-MW Bacon Manito geothermal complex, the 235.2-MW Bauang diesel fired plant, the 310-MW Navotas diesel plant, the 114-MW Iligan diesel power plant, and the 850-MW decomissioned Sucat thermal power plant,(13) Joseph Y. Roxas, president of Eagle Equities, Inc.,(14) Ayala’s Manila Water Co. and Metro Pacific’s Maynilad Water Services, Inc.,(15) Manila Electric Co. (Meralco),(16) Energy Development Corp.,(17) Pilipino Telephone Co.,(18) First Philippine Holdings Corp.,(19) San Miguel,(20) 1,000-megawatt (MW) Santa Rita power plant and the 500-MW San Lorenzo power plant,(21) Benjamin R. Lopez, vice-president of First Philippine Holdings,(22) Metro Pacific Chairman Manuel V. Pangilinan,(23) Hong Kong-based First Pacific Co. Ltd.,(24) Philippine Long Distance Telephone Company (PLDT),(25) Angat dam,photo source: http://www.philippinebusiness.com.ph/archives/magazine/vol13-2006/13-6/photoessay.htm,(26)

今日の参考資料

●100131A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの246MWアンガット・ダム売却にマニラ電力を握るパンガリアンが参戦
Water concession holders team up for Angat auction
http://my.reset.jp/adachihayao/index100131A.htm

http://www.bworldonline.com/main/content.php?id=5429

最近の関連資料

○100129C Philippines, bworldonline
フィリッピンの246MWアンガットダム売却入札でサンミゲールなど
Big players competing for Angat dam
http://www.bworldonline.com/main/content.php?id=5313
○100126B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの送電網資本参入の企業が発電に参加できないことで懸念
NGCP equity takers cautioned on EPIRA’s ‘cross ownership’ ban
http://www.mb.com.ph/articles/240004/ngcp-equity-takers-cautioned-epira-s-cross-ownership-ban
○100126C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのMERALCOの6.7%資本について関心企業が買い付け期間延長
Metro Pacific, FPHC agree to extend Call Option on Meralco buy
http://www.mb.com.ph/articles/240010/metro-pacific-fphc-agree-extend-call-option-meralco-buy
○100117C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのMERALCOのロペスは5%資本で役員一人に縮小
Lopezes may keep only 5% interest, 1 seat in Meralco
http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20100114-247363/Lopezes-may-keep-only-5-interest-1-seat-in-Meralco
○100114D Philippines, manila standard today
フィリッピンの246MWアンガット水力の資産売却入札を4月28日に実施
PSALM to auction Angat power plant on April 28
http://www.manilastandardtoday.com/insideBusiness.htm?f=2010/january/12/business3.isx&d=2010/january/12
○100105C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンで系統の調整力不足の恐れで水力の資産売却中止要請
PSALM asked to stop selling hydro plants
http://www.mb.com.ph/articles/236708/psalm-asked-stop-selling-hydro-plants


●フィリッピンのエネルギー長官が関係事業体を集めて供給力不足の善後策

To prevent a repeat of the wittily-considered election dry-run of power outages, the Department of Energy (DoE) has called on power industry players for comprehensive discussions on what measures must be set in place to prevent recurrence of the rolling brownouts that hit Luzon grid this week. The meeting presided by Energy secretary Angelo T. Reyes was attended.....

2010年1月25日,ルソン系統を襲った供給力不足,ルソン中部西岸のスアル石炭火力のトリップを引き金にして,7時間に及んだ輪番の計画停電は,自信を持って電力民営化を進めてきたフィリッピンのエネルギー省に大きな衝撃を与えた。何しろ,12,493MWもある設備出力に対して,僅か約6500MWの需要に絶えられなかったのだから。慌てたエネルギー省のレイエス長官は,急遽関係者を集めることになる。

レイエス長官が自ら主宰した会合に集められたのは,関係機関及び企業のトップ(注9),送電公社NGCPのブラウン博士,NPCのタンピンコ総裁,フィリッピン電力市場機構PEMCのオカンポ総裁,PSALMのカミネロ弁護士,ERCの二人の弁護士,TEAMエネージのプノ社長,サンミゲールのブエノ氏,である。一致したのは,引き金はスアル発電所の石炭不足とトリップで,これに続いたのが,リマイ,カラカ,イリジャンだと。

スアル発電所のIPPAのサンミゲールは,緊急の石炭供給と維持管理のレベルの維持を約束したが,供給された石炭が,運転企業であるTEAMエナージによって,品質が仕様に合わないことを理由に受け取りを拒否されていたことを,明らかにした。サンミゲールは,620MWのリマイ発電所の買い手でもあるが,スアル発電所の速やかな復旧も約束した。PSALMは,新規オーナーの運営能力の確認を約束した。

発電資産の買い手企業の技術的適格性が問題で,今後も再びこのような事態は生じるだろう。レイエス長官は,来る2月4日に他の関係企業にも会い,その責任と義務を再確認する,と言明した。私に言わせれば,何一つ本質に触れる議論が行われていないと思う。分割民営化,しかも発電資産を分散してしまったために,発電所の補修計画も統一できなくなってしまった制度設計の誤りにあると言うのに。

(注)C (1) 100131C Philippines, Manila Bulletin,(2) title: Power players meet to prevent brownouts,(3) http://www.mb.com.ph/articles/240699/power-players-meet-prevent-brownouts,(4) January 28, 2010, 4:30pm,(5) Department of Energy (DoE),(6) rolling brownouts,(7) Luzon grid,(8) Energy secretary Angelo T. Reyes,(9) Dr. Walter Brown of the National Grid Corporation of the Philippines (NGCP), President Froilan Tampinco of the National Power Corporation (NPC), President Melinda Ocampo of the Philippine Electricity Market Corporation (PEMC), Atty. Ma. Luz Caminero of the Power Sector Assets and Liabilities Management Corporation (PSALM), Atty. Debra Layugan and Atty. Florsinda Baldo of the Energy Regulatory Commission (ERC), President Federico Puno of TeaM Energy, and Mr. Rafael Bueno Jr. of San Miguel Energy Corporation (SMEC),(10) Sual plant,(11) Limay, Calaca and Ilijan facilities.,(12) 620-megawatt Limay combined cycle power facility,(13)

今日の参考資料

●100131C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのエネルギー長官が関係事業体を集めて供給力不足の善後策
Power players meet to prevent brownouts
http://my.reset.jp/adachihayao/index100131C.htm

http://www.mb.com.ph/articles/240699/power-players-meet-prevent-brownouts

最近の関連資料

●100128D Philippines, gmanews
フィリッピンのルソン系統の供給不足は渇水と定期補修が重なってまだ続く
Power supply uncertain due to dry spell, plant maintenance
http://my.reset.jp/adachihayao/index100128D.htm
○100128E Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのルソンの供給不安定で発電企業FGがパンタバンガン水力で周波数調整
First Gen offers Pantabangan plant for NGCP’s ancillary service needs
http://www.mb.com.ph/articles/240357/first-gen-offers-pantabangan-plant-ngcp-s-ancillary-service-needs
●100127B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのルソンで1200MWスワル石炭火力の原因で停電
Sual plant outage triggers brownouts
http://my.reset.jp/adachihayao/index100127B.htm
○100118A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの360MWマガット水力はルソン送電網の安定に貢献
SNAP Magat’s capacity earmarking to keep power grid stability
http://www.mb.com.ph/articles/238765/snap-magat-s-capacity-earmarking-keep-power-grid-stability
○100106B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンでIPPA契約された電力は暫定オープンアクセスで自由に売れると
IPPAs allowed to trade under interim open access
http://www.mb.com.ph/articles/236865/ippas-allowed-trade-under-interim-open-access
○100105C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンで系統の調整力不足の恐れで水力の資産売却中止要請
PSALM asked to stop selling hydro plants
http://www.mb.com.ph/articles/236708/psalm-asked-stop-selling-hydro-plants
●100104B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのルソン系統の電源拡充は2014年にずれ込む
Power capacity addition fo Luzon grid seen deferred to year 2014
http://my.reset.jp/adachihayao/index100104B.htm


2010年1月29日 ー ネパールのウエストセティにADB参入 ー

ツイッター,単につぶやきと呼ぶには,利用価値が大きいと思う。つぶやき,と思って馬鹿にしているが,情報発信,情報交換の面では極めて手軽で,ブログなどは駆逐されそうな勢いである。私のサイトを見てくれましたかね,ツイッターをウイジェットでサイトに取り込めるところが気に入った。サイトがダイナミックに変化してきた。ただ,ウイジェットでの検索機能は英語に限られる,というのは何とも黎明期としか言いようがない。さてネパール。

ネパールの地政,ネパール,ヒマラヤを背景としたネパールはどの様にして今の位置を確保してきたのだろうか。大国,中国とインドに挟まれて,今でもその行動は如何に両大国の狭間で国家的威信を保持するか,経済を開発するか,一生懸命である。インドの英国の植民地時代,ネパールはその険しい山岳地帯を利用して戦った。相当部分をインドにもぎちぎられたが,当時の中国は,この隣人の苦境に対して,支援する力はなかった。

インドと中国の国境の大部分をネパールが緩衝していることは,今の時代でも極めて特徴的な事実である。インドと中国が直接国境を接している東のアルナチャルプラデシュや西のダクダルでは,かって中国とインドの激しい戦争が繰り返されたが,ネパールを挟む国境地域は静かに過ぎてきた。しかし問題は,そこに秘められた中国とインドの静かな戦いであり,それはネパールの政治的安定と共に,再び激化している。

ネパールの西端に位置する750MWウエストセティ水力プロジェクトは,構想されてから12年の月日が流れているという。これをしっかりと保持してきたオーストラリアのSMECは偉いですね。SMECは,ニュージェックと同じで,オーストラリアのスノウイマウンテンの水力開発に当たったエンジニアー達が結成したコンサルタントだが,自ら資本を以て,プロジェクトを死守している。

過去の記録を紐解くと,このプロジェクトは揺れに揺れてきた。SMECがもっとも苦労したのは,勿論資金調達だが,その他に,ネパールの毛派の妨害や,資源をインドへ売り渡すことへのネパール国会の根強い資源ナショナリズム,王制から共和制への意向と,プラチャンダーの政権投げだし,など,幾多の変遷の中でプロジェクトを保持してきたコンサルタント魂には,頭が下がる。

今日のウエストセティの記事には,いろいろ考えさせられるところがある。勿論,このプロジェクトで発生する電力は,インドしか買い手がなく,またネパールの西端に位置するために,インドにとっては,需要地に極めて近い。しかしなしにしろ,2,900億ルピーの資金調達は容易ではなかった。結局,中国が動き出すまで,SMECも待つしかなかった。

今日の話題の中国企業CIMECは,早くから15%の資本を持つことを申し出ていたが,今年になって,51%のマジョリティを申し出てきたのである。中国企業がマジョリティでよいのか,との思いはあるが,この意志決定がADBを突き動かして,新たな資本振り分けに向かって動き始めた。中国企業の動きとADBの動きは連動している。ネパールを訪問中のADBの副総裁は,中国人である。

中国が主導権をとることに,SMECは特に異議を挟んでいない。寧ろ自分たちの持つ26%資本を,そちらに振り向けてもよい,と言っている。12年間も我慢してきたのだから,中国企業でもマジョリティをとってくれる企業があることは,SMECにとっては有り難いだろう。でもインドにとっては,まさに目と鼻の先に強大な中国の出城を築かれたようなもので,決して心穏やかではなかろう。でも,人類にとっては,出来ることが先決だ。

Today's subject

●100129E Nepal, myrepublica
ネパールの750MWウエストセティ水力でADBが参入へ
ADB shows interests in West Seti, again
http://my.reset.jp/adachihayao/index100129E.htm

http://www.myrepublica.com/portal/index.php?action=news_details&news_id=14542


Other world energy news today

○100129A Pakistan, thenews
パキスタンの北西辺境州が米国に対して水力開発支援を要請
NWFP talking to US for massive hydel power projects
http://www.thenews.com.pk/daily_detail.asp?id=221137
○100129B Philippines, business.inquirer
フィリッピンのPNOCは20億ペソを準備して11水力など開発へ
PNOC earmarking P2B for RE projects
http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20100127-249805/PNOC-earmarking-P2B-for-RE-projects
○100129C Philippines, bworldonline
フィリッピンの246MWアンガットダム売却入札でサンミゲールなど
Big players competing for Angat dam
http://www.bworldonline.com/main/content.php?id=5313
○100129D Nepal, myrepublica
ネパールのマオイストがダム反対運動でインド企業が逃げ腰
Leave GMR alone
http://www.myrepublica.com/portal/index.php?action=news_details&news_id=14562
○100129F India, Economic Times
インドの国家石油ONGCがアンゴラの石油分野に参入
ONGC in pact with Angola's Sonangol
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/oil-gas/ONGC-in-pact-with-Angolas-Sonangol/articleshow/5505472.cms
○100129G India, Economic Times
インドのBTPCが2011年度に2900億ルピーを電源へ
NTPC plans capex of over Rs 29,000 cr in FY 2011
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/NTPC-plans-capex-of-over-Rs-29000-cr-in-FY-2011/articleshow/5506442.cms
○100129H Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのセプ油田でガス開発のエクソンが国内重油へ
Exxon to sell gas from the Cepu block to domestic buyers
http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/28/exxon-sell-gas-cepu-block-domestic-buyers.html-0


Japanese energy news today

○中国勝利油田第二陣の新規埋蔵量が国土資源部により確認
http://www.xinhua.jp/industry/245443/
○内モンゴル自治区の石炭生産量は6億3700万トンとなり中国の首位
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/245444/
○米大統領:原発向け融資保証の3倍増を提案へ、予算教書で−関係者
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aFO3VGDJim68
○山東省の発電用石炭在庫は、現時点でわずか8日分の265万トン
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/245441/
○NEDO、日米知的送電網スマートグリッド実証事業の事前調査委託
http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201001/29/04101_4238.html


Main contents

●ネパールの750MWウエストセティ水力でADBが参入へ

The Asian Development Bank (ADB) has again shown interest to invest in the 750 MW Westi Seti Hydropower Project after the Chinese state-owned company, China National Machinery and Export Corporation (CIMEC), signed a deal to own 51 percent equity shares in the project nearly a month ago.

ネパールの西部,750MWのウエストセティ水力プロジェクト(注6)については,長い歴史がある。オーストラリアのSMEC(注15)がねばり強く進めてきたプロジェクトであるが,ネパールの政変,マオイストの台頭と政権からの退場,中国資金の参戦,と変遷を続け,ここに再びADB(注5)の再登場で,新たな節目を向かえた。環境グループの動き,下野したマオイストの地元介入,根強いネパール国会の資源ナショナリズム,など。

先月,2010年1月,この750MWのウエストセティ水力プロジェクト(注6)に中国企業CIMEC(注7)が,51%の資本配分で参入する協定が成立して直後,ADB(注5)が再び関心を示してきた。この水曜日,2010年1月27日,ADB(注5)の中国人副総裁ザオ・シアオユ氏(注8)が,ネパール首相(注9)との会談の席上で,ADB(注5)はプロジェクト(注6)に対して15%の資本参入の用意がある,と語った。

ADB(注5)は当初から,15%資本参入の意向を示していたが,最近はこの問題に沈黙を守ってきた。ネパールのバッタライ首相顧問(注10)は,ザオ・シアオユADB副総裁(注8)が,ネパール首相(注9)に対して,当初のADB(注5)の15%コミットは,まだ活きていると確認した。このネパール西のドティ及びダデルドウラ地区(注11)に跨る1,200億ルピーのプロジェクト(注6)の経済性に,ADB(注5)は疑義を持っていたと言われている。

昨年,2009年12月28日,北京で,中国企業CIMEC(注7)とウエストセティ水力会社WSHL(注12)が,覚書に署名した直後,パンディWHSL社長(注13)はメディアに対して,ADB(注5)は既にプロジェクト(注6)への投資を拒否してきた,と語っていた。ADB(注5)が関心を失ったために,資金調達は暗礁に乗り上げていた。今回,シアオユADB副総裁(注8)は,マハット・エネルギー大臣(注14)に対しても,コミットの発言をした。

ウエストセティ水力会社WSHL(注12)は,シアオユADB副総裁(注8)のこの関心発言で,プロジェクト(注6)の実現に大きく近づいた,と述べている。プロジェクト(注6)を進めてきたオーストラリア籍のSMEC(注15)は,現在,ウエストセティ水力会社WSHL(注12)の資本26%を有しているが,これまで懸命に資本参加の企業を捜してきた。ここに来て,中国企業CIMEC(注7)の参入で,自己の資本を下げてもよい,としている。

ウエストセティ水力会社WSHL(注12)は,中国企業CIMEC(注7)との正式な署名は,2010年2月の第一週と見ている。WSHL(注12)のパンディ社長(注13)は現在,CIMEC(注7)との調整のため,北京滞在中である。資金調達が遅れたために,プロジェクト(注6)はその構想が発表されてから,12年の月日が過ぎている。プロジェクト(注6)は,その電力の90%をインドへ輸出,10%の75MW分をネパール国内で消費する計画だ。

この中国企業CIMEC(注7)の51%資本参入により,資本構成は基本的に変更されることになる。当初の計画では,ネパール政府が15%,インド企業のIL&FS(注16)が15%,ADBが15%,SMEC26%,CIMEC15%,ネパールの金融機関が15%であった。中国企業のマジョリティ参入の決意と,中国人のADB副総裁の動きで,プロジェクトはどの様に変質してゆくのであろうか。

(注)E (1) 100129E Nepal, myrepublica,(2) title: ADB shows interests in West Seti, again,(3) http://www.myrepublica.com/portal/index.php?action=news_details&news_id=14542,(4) DINESH KARKI,KATHMANDU, Jan 27,(5) Asian Development Bank (ADB),(6) 750 MW Westi Seti Hydropower Project,(7) China National Machinery and Export Corporation (CIMEC),(8) Vice President of Asian Development Bank (ADB) Zhao Xiaoyu,(9) Prime Minister Madhav Nepal,(10) PM´s advisor Rajan Bhattarai,(11) Doti and Dadeldhura districts,(12) West Seti Hydro Ltd (WSHL),(13) director of WHSL Himalaya Bahadur Pande,(14) Energy Minister Prakash Sharan Mahat,(15) Snowy Mountain Engineering Corporation (SMEC),(16) Indian company Infrastructure Leasing and Financial Services (IL&FS),(17) dam site, photo source: http://www.internationalrivers.org/en/south-asia/nepal/seti-river-western-nepal-site-planned-750mw-west-seti-hydropower-project?size=_original,(18) location, map source: http://www.nicci.org/index.php?nav=hydropowers,(19)

今日の参考資料

●100129E Nepal, myrepublica
ネパールの750MWウエストセティ水力でADBが参入へ
ADB shows interests in West Seti, again
http://my.reset.jp/adachihayao/index100129E.htm

http://www.myrepublica.com/portal/index.php?action=news_details&news_id=14542

最近の関連資料

○100127C Nepal, telegraphindia
ネパールのマオイストがインド企業の水力プロジェクトに反対指令
Indian firm in Maoist sights
http://www.telegraphindia.com/1100126/jsp/frontpage/story_12029525.jsp
○091224D Nepal, nepalnews
ネパールの首相が北京で中国との連携強化を目指す
PM Nepal's visit to strengthen Nepal-China ties
http://www.nepalnews.com/main/index.php/news-archive/2-political/3047-pm-nepals-visit-to-strengthen-nepal-china-ties.html
○091223B Nepal, the himalayan times
ネパール首相が北京へ中国の水力などへの投資を促進へ
PM to visit China on Dec 26
http://www.thehimalayantimes.com/fullNews.php?headline=PM+to+visit+China+on+Dec+26&NewsID=215999
○091129J Nepal, myrepublica
ネパールの法務大臣が750MWウエストセティ水力の合意書変更は主権に係わると
Law Ministry opposes West Seti renewal, advises against new clauses
http://www.myrepublica.com/portal/index.php?action=news_details&news_id=12313
●091109B Nepal, thaindian
ネパールの水力開発参入で中国企業もインドと同じく地元企業と協力
China follows Indian cue, enters Nepal’s hydropower sector
http://my.reset.jp/adachihayao/index091109B.
●090902B Nepal, myrepublica
ネパールのマオイストがウエストセティ水力で条件闘争
Maoists want new deal on West Seti
http://my.reset.jp/adachihayao/index090902B.htm
●090731B Nepal, kantipuronline
ネパール政府は750MWのウエストセティ水力で最終決断へ
Govt mulls new West Seti pact
http://my.reset.jp/adachihayao/index090731B.htm


2010年1月28日 ー フィリッピンの需給不安定は未だ黄色信号 ー

今日,2010年1月28日のフィリッピン送電公社NGCPの,ルソン系統に於ける電力の需給予測は,供給可能が6,552MWに対して,おそらく夕方7時と思われるピーク需要予測値は6,272MWで,予備力は僅かに230MWである。この月曜日に,スアル石炭火力の落ちを引き金とする計画停電の実施は,まだまだ尾を引いていると言わなければならない。

ルソン系統の発電設備を調べてみよう。石炭火力が10,197MW(1,294MWのスアル,764MWのパグビラオ,600MWのカラカ,600MWのマシンロック,511MWのケソン),ガス火力が2,763MW(1,200MWのイリジャン,1,060MWのサンタリタなど),水力が2,247MW(684MWのカラヤーン,360MWのマガット,345MWのサンロケ,246MWのアンガットなど),

その他,地熱が954MW,ガスタービンが900MW,ディーゼルが783MW,石油火力が654MW,すべての設備を合計すると,ルソン系統に繋がる全発電設備の設備出力は実に,12,493MWあるのですよ。今年のピーク需要が約6,500MWとしても,倍以上の設備出力を持っているのに,今日の供給力は,その半分の6,552MWだ,と言うのは驚きですね。

フィリッピンの雨期は5月から始まるから,これから3ヶ月近くは殆ど雨が降らないのに,すべての貯水池で,ルールカーブの下限を割ってしまっている状況である。今日の記事で私は読めたけれども,この整備の悪さ,ダムの渇水の影響の他に,これだけの供給力不足を招いた原因は,まさしく政治にあると思われる。勿論,政治に給電を自由にされる電力システムの設計にも責任はある。

おそらく,レイエス・エネルギー長官は,発電企業に,今から直ちに定期点検に入ってくれ,5月の大統領期間中の定期点検は許さない,と指示したに違いない。大統領選挙の正常な執行こそが,今の政府にとっての至上命令なのだ。電子投票も行われるので,停電になれば一瞬にして投票場が混乱に陥り,大統領の正常な選出もままならない,というわけだ。予備力を無視して,多くの火力,特に石炭火力が,点検に入ったのだろう。

日本などでは,春と秋に需要のピークが落ちるので,その間を狙って火力などの定期点検を行う。どの様なシーケンスで火力補修を行うかは,電力会社にとっては重要な計画の条件で,緻密な作業が行われる。日本では予備力は8%程度と言われているが,フィリッピンなどは春秋の需要の落ちがないので,補修引きの前の設備予備力は,システムの大きさにもよるが,20%から30%を必要としている。

フィリッピンはその意味では,50%の設備予備力を持っているはずだが,分割民営化によって個々の発電所の所有者が別れてしまったために,日本のような緻密な補修計画が立てられなくなってしまったのではないか。市場に任せておけばよい,と言う発想が,ここでも破綻を来している。その上に,エネルギー長官が直接,補修を指令したのでは,適正な運転予備力の確保など,望むべきもない。改善が必要だ。


Today's subject

●100128D Philippines, gmanews
フィリッピンのルソン系統の供給不足は渇水と定期補修が重なってまだ続く
Power supply uncertain due to dry spell, plant maintenance
http://my.reset.jp/adachihayao/index100128D.htm

http://www.gmanews.tv/story/182574/power-supply-uncertain-due-to-dry-spell-plant-maintenance


Other world energy news today

○100128A Vietnam, saigon-gpdaily
ベトナムの原子力開発に伴って三菱がハノイ工科大学に専門家を派遣へ
Mitsubishi experts to teach nuclear technology at Hanoi university
http://www.saigon-gpdaily.com.vn/Education/2010/1/78657/
○100128B Vietnam, english.vietnamnet
ベトナムの電気料金値上げに関して産業省が4.9%上げが妥当と
Ministry says 4.9 percent electricity price increase is the best option
http://english.vietnamnet.vn/biz/201001/Ministry-says-49-percent-electricity-price-increase-is-the-best-option-891714/
○100128C Thailand, easybourse
タイでインターナショナルパワーが110MW複合ガス火力建設の準備完了と
International Power Announces 110MW Project in Thailand
http://www.easybourse.com/bourse/actualite/international-power-announces-110mw-project-in-thailand-789551
○100128E Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのルソンの供給不安定で発電企業FGがパンタバンガン水力で周波数調整
First Gen offers Pantabangan plant for NGCP’s ancillary service needs
http://www.mb.com.ph/articles/240357/first-gen-offers-pantabangan-plant-ngcp-s-ancillary-service-needs
○100128F Bhutan, ecoseed
ブータンの水力開発と環境保護へ70万ドルのADBの日本政府基金
A.D.B. and Japan aid Bhutan’s hydropower initiatives
http://www.ecoseed.org/en/general-green-news/green-politics/green-policies/asia-pacific/5995


Japanese energy news today

○JOGMEC法改正で資源獲得支援へ−立ちはだかる巨象「中国」
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920018&sid=awkai.t0mB.Q
○日本、グアテマラの小規模水力発電所の建設などを支援
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0128&f=business_0128_074.shtml


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●フィリッピンのルソン系統の供給不足は渇水と定期補修が重なってまだ続く

Luzon's power supply situation remains uncertain since many of the grid's coal-fired plants are on "preventive maintenance" and hydropower facilities deal with below normal water levels. Power outages hit Metro Manila and nearby provinces on Monday after a unit of the 1,000-megawatt (MW) Sual plant in Pangasinan conked out due to a technical problem.

昨日,1月27日,フィリッピンのルソン系統(注10)が,パンガシナン(注7)のスアル石炭火力(注6)の停止を引き金に,計画停電に入った,と報じられたが,一体この事態は,全く一時的なものなのか,まだこれからも続くのか,多くの設備を持ちながらどうしてこのような事態に至るのか,関係者は大いに議論すべきだと思う。政府は,5月の大統領選挙への影響を懸念する。

ルソン系統の電力供給状況は,更に不安定な状況が続く。それは,数カ所の石炭火力発電所が予防点検(注5)に入っていることと,乾期のために多くの水力発電所のダム水位が低下しているからである。1,000MWのスアル石炭火力(注6)が技術的な問題で停止した直後,月曜日,2010年1月25日,マニラ首都圏や近郊の地域を,停電が襲った。月曜遅くには回復に向かったが,送電公社NGCP(注9)は,予備力ゼロで赤色点灯。

回復した今もなお,ルソン系統の需給は,黄色信号から脱していない,それは予備力が危険なまでに低い,と言うことである。半導体電子産業企業SEIPI(注11)の幹部は,この状態を懸念しており,フィリッピンの主要輸出産品であるだけに,電力が落ちたときの生産のダウンは大きいとしている。送電を扱うNGCP(注9)は,月曜夕6時半にはスアル発電所は回復し225MWで供給を開始,後に531MWに増加した,と説明している。

昨日,1月26日午後の時点で予備力は201MWであり,通常要求される1,000MWより遙かに低い。供給力は6,521MWに対し,ピーク需要予想は6,320MWである。政府筋によると,この小さい予備力の原因は,石炭火力の予防点検だという。460MWのケソン,600MWのイリジャンBブロック,620MWのリマイ(注12),がそれに当たり,他に,600MWのカラカ(注13)の200MWが,ボイラーチューブの漏水で止まっている。

スワル石炭火力(注6)では,1号機の故障の前に,647MWの2号機が石炭不足で,1月8日から停止している。レイエス・エネルギー長官(注14)によると,5月の大統領選挙に備えて,多くの機器が予防点検に入っていたという。長官(注14)は,選挙期間中の点検による停電だけは避けたかったが,更に,ダム水位の低下が事態を悪くした,と語っている。

NPC(注15)の資料によると,200MWのアンガット,75MWのアンブクラオ,100MWのビンガ,23.5MWのカリラヤ,360MWのマガット,100MWのパンタバンガン,345MWのサンロケ(注16)など,いずれもルールカーブの下限を割っている。詳細な現状については説明されなかったが,貯水池は期待通りには使えなくなっている,とNPC(注15)は言っている。そこには,アンガットのように,飲料水や農業用水の優先の問題もある。

NGCP(注9)によると,黄色信号の警戒レベルは,2月9日に,スアル第2号機への石炭が到着した段階で,緩和される,と言っている。黄色信号の警戒レベルというのは,残りの発電所がトリップした場合,需要家への電力供給が途絶える,ことを意味する。NGCP(注9)によると,200MW2機のイリジャン・ガスタービンが1月29日に稼働,2日遅れで200MWの蒸気タービンが稼働するので,1月末には安定すると。

半導体電子企業SEIPI(注11)は,現在MERALCO(注21)と協議中だが,自分たちとしては自家用設備をいつでも稼働できるようにしておく必要がある,と語っている。今日の記事全体を読んでみて感ずることは,石炭火力の予防点検を輪番で行うような調整機関がないことの上に,政府が5月の選挙への対策を至上命令として,需給バランスに配慮することなく,現時点に於ける運転停止点検を求めたのではないか,と疑われる。

(注)D (1) 100128D Philippines, gmanews,(2) title: Power supply uncertain due to dry spell, plant maintenance,(3) http://www.gmanews.tv/story/182574/power-supply-uncertain-due-to-dry-spell-plant-maintenance,(4) 01/27/2010 | 11:17 AM,(5) preventive maintenance,(6) 1,000-megawatt Sual coal-fired power facility,(7) Pangasinan,(8) conked out,故障して止まる,(9) National Grid Corporation of the Philippines,(10) Luzon grid,(11) Semiconductor and Electronics Industry of the Philippines Inc. (SEIPI) chairman Arthur J. Young Jr.,(12) 460-MW Quezon power plant, Ilijan's 600-MW Block B unit, and the 620-MW Limay plant,(13) 600-MW Calaca plant,(14) Energy secretary Angelo T. Reyes,(15) National Power Corp. (Napocor),(16) 200-MW Angat, 75-MW Ambuklao, 100-MW Binga, 23.50-MW Caliraya, 360-MW Magat, 100-MW Pantabangan, and the 345-MW San Roque,(17) Napocor spokesman Dennis S. Gana,(18) Carlito C. Claudio, deputy assistant chief technical officer of NGCP,(19) Jesusito H. Sulit, senior adviser to the NGCP president,(20) Ilijan's two 200-MW gas turbines,(21) Manila Electric Company (Meralco),(22) Sual coal-fired plant,photo source: http://www.arup.com/_assets/_download/download48.pdf,(23) Sual plant location,map source: http://www.arup.com/_assets/_download/download48.pdf,(24) daily power outlook,picture source: http://www.ngcp.ph/,(25)


今日の参考資料

●100128D Philippines, gmanews
フィリッピンのルソン系統の供給不足は渇水と定期補修が重なってまだ続く
Power supply uncertain due to dry spell, plant maintenance
http://my.reset.jp/adachihayao/index100128D.htm

http://www.gmanews.tv/story/182574/power-supply-uncertain-due-to-dry-spell-plant-maintenance

最近の参考資料

○100128E Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのルソンの供給不安定で発電企業FGがパンタバンガン水力で周波数調整
First Gen offers Pantabangan plant for NGCP’s ancillary service needs
http://www.mb.com.ph/articles/240357/first-gen-offers-pantabangan-plant-ngcp-s-ancillary-service-needs
●100127B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのルソンで1200MWスワル石炭火力の原因で停電
Sual plant outage triggers brownouts
http://my.reset.jp/adachihayao/index100127B.htm

http://www.mb.com.ph/articles/240274/luzon-hit-rotating-brownouts
○100118A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの360MWマガット水力はルソン送電網の安定に貢献
SNAP Magat’s capacity earmarking to keep power grid stability
http://www.mb.com.ph/articles/238765/snap-magat-s-capacity-earmarking-keep-power-grid-stability
○100106B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンでIPPA契約された電力は暫定オープンアクセスで自由に売れると
IPPAs allowed to trade under interim open access
http://www.mb.com.ph/articles/236865/ippas-allowed-trade-under-interim-open-access
○100105C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンで系統の調整力不足の恐れで水力の資産売却中止要請
PSALM asked to stop selling hydro plants
http://www.mb.com.ph/articles/236708/psalm-asked-stop-selling-hydro-plants
●100104B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのルソン系統の電源拡充は2014年にずれ込む
Power capacity addition fo Luzon grid seen deferred to year 2014
http://my.reset.jp/adachihayao/index100104B.htm


2010年1月27日 ー フィリッピンのルソン系統で供給力不足 ー

スリランカの大統領選挙は今日,2010年1月27日に結果が判明する。現職のマヒンダ・ラジャパクサ大統領は,北部の反乱グループを制圧して人気が高いが,主要対立候補のサラス・フォンセカ前参謀長の肉薄が伝えられていた。今,国際政治の中でスリランカの位置づけは高い。特に中国がスリランカのハンバントタ港を空母の基地とするために,石炭火力の工事を急いでいる。いずれにしても,安定を望む。現職有利の情報。

ネパールでは,共和制になってマオイストのプラチャンダーが首相の座に着いたときは,これはネパールのエネルギー開発の進展に拍車がかかると思った途端,大統領と仲違いして落胆させられた。その後の動きが気になっていたが,今日の記事では,マオイストの反対で,インド企業による300MWアッパーカルナリ水力の行くへに暗雲。マオイストの軍隊の問題が解決しなければ,ネパールの開発は無理なようだ,落胆。

さて,月曜日,2010年1月25日に起きたフィリッピンのルソン系統の,7時間に及ぶ輪番制計画停電,ブラウンアウトの問題だが,結構深刻なことが分かる。5月の大統領選挙は電子投票だが,停電したら大変な混乱。それよりも,ここしばらく,供給力不足の問題はない,と見られていたのに,急に供給力不足が起こるとは,私は,フィリッピンの電力自由化が,地に足がついていない,と思う。

今回の停電は,東京電力や丸紅が関係するルソン中西部,パンガシナンの1,200MWスワル石炭火力に発するだけに,関心が高い。それぞれの言い分があるだろうが,一つには,スワル発電所が,国家石油から受け取るべき石炭の質が悪くて,受け取りを拒否して,フル稼働できていなかった。そこに冷却水のポンプの問題で,出力が落ちたことが,引き金になった,と書かれている。

MERALCO(注8)によると,月曜日午後1時38分に手動で負荷軽減を始動したが,これはスワル石炭火力(注5)の第1号機が遮断されたことによる電源不足によるものだ,と。スワル石炭火力(注5)の発電事業体によると,発電所は当時540MWの発電能力を持っていたが,停止直前には,一つのユニットが350MWまで落ちていたと。停止したのは,その出力落ちに続く,冷却水ポンプのトラブルが続いたことによる。

600MWのマシンロック石炭火力(注15)も,ボイラーの漏れで停止しており,供給力不足に輪をかけた。また,460MWのケソン火力(注16)は,年定期検査に入って停止していた。また近く,マランパヤ発電設備(注17)も定期検査に入る予定で,ルソン系統(注7)の需給は,ますます苦しくなる。シェル・フィリッピン(注18)の文書によると,マランパヤ発電設備(注17)は2月10日より,30日間の定期検査に入ることになっている。

ルソンの発電設備は30,000MW近くあるのですよ,それが今朝の送電公社のサイトを見てみると,供給可能は僅かに,6,595MW,昨日のピーク需要が,6,232MW,余剰は僅かに313MWなのですよ,誰がこのようなことにした,と叫びたいですね。すべてがバラバラで,供給責任を誰も持っていないと言う,我々がよく指摘してきたことが,現実となって現れている。

発電は,石炭が悪いと言って引き取りを拒否して石炭不足,大規模化火力が,それぞれ,勝手に定期検査を行う。産業界は,エネルギー省がもっと責任を持って需給を考えろ,という。好戦的なグループが,大統領選で停電させたら許さない,と言っている。これでは結局,エネルギー省そのものが,長期的なバランスもさることながら,日々の給電指令までやらなければならない。見えざる手は,電力には働かない,と言うことだ。


Today's subject

●100127B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのルソンで1200MWスワル石炭火力の原因で停電
Sual plant outage triggers brownouts
http://my.reset.jp/adachihayao/index100127B.htm

http://www.mb.com.ph/articles/240274/luzon-hit-rotating-brownouts


Other world energy news today

○100127A Vietnam, english.vietnamnet
ベトナムの10%電気料金値上げでテトの物価を見て検討せよ
Expert says 10 percent electricity price increase is unreasonable
http://english.vietnamnet.vn/biz/201001/Expert-says-10-percent-electricity-price-increase-is-unreasonable-891534/
○100127C Nepal, telegraphindia
ネパールのマオイストがインド企業の水力プロジェクトに反対指令
Indian firm in Maoist sights
http://www.telegraphindia.com/1100126/jsp/frontpage/story_12029525.jsp
○100127D Myanmar, The New Light of Myanmar
ミャンマーのエネルギー大臣が沖合パイプラインの工事状況視察
Energy Minister inspects progress in laying 24-inch gas pipelines offshore
http://www.myanmar.com/newspaper/nlm/index.html
○100127E Mekong, asiasecurity.macfound.
メコンに米国が新外交政策を掲げて帰ってきた
THE US RETURNS TO THE MEKONG: RESOURCES FOR A NEW POLICY
http://asiasecurity.macfound.org/blog/entry/111the_us_returns_to_the_mekong_resources_for_a_new_policy/
○100127F Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのスラウエシの195MWセンカン火力が未だフル稼働できず
Sengkang still operating below capacity
http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/26/sengkang-still-operating-below-capacity.html
○100127G Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの環境省はカリマンタンの炭鉱開発を厳しく監督と
No Amdal, no coal mining in Kalimantan
http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/26/no-amdal-no-coal-mining-kalimantan-ministry.html
○100127H China, chinaknowledge
中国南部電網CSGは2009年に915億元の設備投資を実施
China Southern Power invests RMB 91.49 bln in grid in 2009
http://www.chinaknowledge.com/Newswires/News_Detail.aspx?type=1&NewsID=30799


Japanese energy news today

○知的送電網、国際規格へ26技術提案 経産省、10年まず6項目
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20100127ATFS2602026012010.html
○スリランカ大統領選現職がリード 前参謀長は都市部で善戦
http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012701000189.html
○住友金属と住友商事、バルト海パイプラインの鋼管を受注
http://response.jp/article/2010/01/27/135452.html
○パナソニック、電気自動車にノートパソコン用標準リチウムイオン電池を応用
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20100122/103030/
○日本、モロッコの太陽光発電設備の導入で無償資金協力
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/100126/49109.html


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●フィリッピンのルソンで1,200MWスワル石炭火力の原因で停電

The forced outage of the 1,200-megawatt Sual coal-fired power facility in Pangasinan triggered rotating brownouts of about seven hours that affected large areas in the Luzon grid on Monday, industry officials said. In a media advisory sent by utility firm Manila Electric Company (Meralco), it cited “generation deficiency” as the cause of the rolling power outages.

フィリッピンのルソンに於ける今回の供給力不足,それによる7時間に亘る輪番制の計画停電実施,と言う,思わぬ危機的状態を味わっている。記事を読んでみると,すべてがバラバラで,供給責任を誰も持っていないと言う,我々がよく指摘してきたことが,現実となって現れている。発電は,石炭が悪いと言って引き取りを拒否して石炭不足,大規模化火力が,それぞれ,勝手に定期検査を行う。電子投票の大統領選が危ぶまれている。

フィリッピンの産業関連政府関係者によると,月曜日,2010年1月25日,パンガシナン(注6)の1,200MW,スワル石炭火力(注5)が緊急停止し,これが引き金となって,ルソン系統(注7)の全範囲に亘って,7時間に亘る輪番制計画停電(注10)を行う事態となった。マニラ配電MERALCO(注8)の広報担当者も,輪番制計画停電(注10)の原因となったのは,「電源不足(注9)」,と言う言葉を使っている。

MERALCO(注8)によると,月曜日午後1時38分に手動で負荷軽減を始動したが,これはスワル石炭火力(注5)の第1号機が遮断されたことによる電源不足によるものだ,と。スワル石炭火力(注5)の発電事業体によると,発電所は当時540MWの発電能力を持っていたが,停止直前には,一つのユニットが350MWまで落ちていたと。停止したのは,その出力落ちに続く,冷却水ポンプのトラブルが続いたことによる。

MERALCO(注8)によると,供給力不足で,輪番計画停電(注10)は,午後9時まで継続した。マニラ首都圏の数地域が,この計画停電の影響を受けた。送電網を運用するフィリッピン国家送電公社NGCP(注11)によると,スワル石炭火力(注5)の1ユニットは,数日前から既に系統から落ちていたが,その理由は石炭供給不足によると。他のユニットは,当の月曜日に強制停止し,送電停止の引き金となった。

また,IPPA,即ち,NPCに替わって電力引き取り手(注20)になったサンミゲールのアン社長(注12)は,スワル石炭火力(注5)を所有運転するTEAMエナージ(注13)が,早くから,PNOC−EC(注14)の石炭供給を拒否してきた,と証言している。サンミゲール(注12)によると,PNOC−EC(注14)は,石炭供給契約を交わしていたと。TEAMエナージ(注13)は,石炭の質が仕様に合わず,機械が故障する恐れがあったと主張している。

また,600MWのマシンロック石炭火力(注15)も,ボイラーの漏れで停止しており,供給力不足に輪をかけた。また,460MWのケソン火力(注16)は,年定期検査に入って停止していた。また近く,マランパヤ発電設備(注17)も定期検査に入る予定で,ルソン系統(注7)の需給は,ますます苦しくなる。シェル・フィリッピン(注18)の文書によると,マランパヤ発電設備(注17)は2月10日より,30日間の定期検査に入ることになっている。

このような石炭火力の供給力不足は,エルニーニョの影響による水力発電の低下によって,供給力不足に拍車がかかっている。このような供給力不足の危機的状態に対して,産業界は,政府,特にエネルギー省(注19)の,事前の警戒措置を要求している。フィリッピンの電力供給システムは,分割民営化という美しい言葉で改革を進めてきたが,需給バランスへの配慮を直接政府が行う,という落ちになってきた。

(注)B (1) 100127B Philippines, Manila Bulletin,(2) title: Sual plant outage triggers brownouts,(3) http://www.mb.com.ph/articles/240274/luzon-hit-rotating-brownouts,(4) By MYRNA M. VELASCOJanuary 25, 2010, 5:29pm,(5) 1,200-megawatt Sual coal-fired power facility,(6) Pangasinan,(7) Luzon grid,(8) Manila Electric Company (Meralco),(9) generation deficiency,(10) rotating brownouts,(11) National Grid Corporation of the Philippines,(12) San Miguel Corporation President Ramon S. Ang,(13) Team Energy,(14) PNOC-EC,(15) 600-MW Masinloc coal plant,(16) 460-MW Quezon power plant,(17) Malampaya facility,(18) Shell Philippines Exploration B.V.,(19) Department of Energy,(20) independent power producer administrator,IPPA,(21) Sual coal-fired plant,photo source: http://www.arup.com/_assets/_download/download48.pdf,(22) Sual plant location,map source: http://www.arup.com/_assets/_download/download48.pdf,(23) daily power outlook,picture source: http://www.ngcp.ph/,(24)

今日の参考資料

●100127B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのルソンで1200MWスワル石炭火力の原因で停電
Sual plant outage triggers brownouts
http://my.reset.jp/adachihayao/index100127B.htm

http://www.mb.com.ph/articles/240274/luzon-hit-rotating-brownouts

最近の関連資料

○100118A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの360MWマガット水力はルソン送電網の安定に貢献
SNAP Magat’s capacity earmarking to keep power grid stability
http://www.mb.com.ph/articles/238765/snap-magat-s-capacity-earmarking-keep-power-grid-stability
○100106B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンでIPPA契約された電力は暫定オープンアクセスで自由に売れると
IPPAs allowed to trade under interim open access
http://www.mb.com.ph/articles/236865/ippas-allowed-trade-under-interim-open-access
○100105C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンで系統の調整力不足の恐れで水力の資産売却中止要請
PSALM asked to stop selling hydro plants
http://www.mb.com.ph/articles/236708/psalm-asked-stop-selling-hydro-plants
●100104B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのルソン系統の電源拡充は2014年にずれ込む
Power capacity addition fo Luzon grid seen deferred to year 2014
http://my.reset.jp/adachihayao/index100104B.htm


2010年1月26日 ー インドネシアの海上LNG受入基地 ー

ツイッターが好調に動き始めて,読者との間がまた一段と近づいたような気がします。まだフォロワーとの関係などよく分からないところがあることと,そのツイッターの空間が大きいことから,どこで何が動いているのか,私には難しいところがあるけれど,サイトにツイッターのガゼットを貼り付けれると言うところが気に入った。サイトがダイナミックになってきた。時々,私のサイトを覗いて下さいね,まあ,猫に小判,の可能性も。

李明博韓国大統領が現在ニューデリーを訪問中だが,日本の鳩山首相のインド訪問の時と違って,李明博大統領には原子力の足かせがないから有利ですね,原子力協定に署名してしまった。最近の韓国の原子力の海外進出には,目を見張るものがある。中東で成約し,一躍世界の原子力業界に躍り出た。日本の東芝や日立は,しばらくは米国企業についていかなければならないのか,ハンディが残念ですね。

今日はインドネシア,ジャカルタ湾上に計画されている,海上LNG受入施設を取り上げた。海上LNG生産基地は,日本の技術が先行し,先日もインドネシアの東方沖で日本のIMPEXが提案したプロジェクトを,インドネシア政府が推し進めることに同意したとの記事を取り上げたところだ。この受け入れを特化した施設については,私は余り知らなかったが,米国を中心に,相当進んでいるようだ。

8年ぐらい前に,専門家達に可能性を聞き回った経験がある。当時,LNGが使えるのはアジアでは日本や台湾など,ごく限られた国だけで,資源のない,カンボジア,フィリッピン,スリランカなどで簡便にLNGが使えるようにならないか,そうしたら中規模のガスタービンなど,簡単に使えるようになるから,と考えたことがある。価格の面で無理だろう,との感触だった。

今日のインドネシアの海上LNG生産基地構想に関連して,日本語の資料を紐解くと,2005年の解説で,千代田化工の小島正則さんが,JOGMECと共同で書かれたものの中に,次の表現がある。洋上LNG受入基地が建設可能なレベルまで到達していると考えられる,LNG洋上受入基地に関する各社の技術的な検討・開発が進んで、静穏な洋上であれば今すぐにでも,実用に向けて検討を進めるべきだ,と。

現在インドネシアでは,ジャカルタ湾内の他,北スマトラ,東ジャワなどで計画が進んでおり,2012年には運用開始の模様。日500百万立方フィートの容量で2億ドル,と書いてある。どの程度の発電所の規模に適用可能か,計算してみる必要があるが,2億ドルならば,2,000MWぐらいの規模であれば,余り経済性に影響はなさそう。海上を移動できるような空母のような設備にならないのか,期待。


Today's subject

●100126F Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLNがプルタミナの海上基地からのLNGを買い取る意志
Pertamina finds local buyers for LNG
http://my.reset.jp/adachihayao/index100126F.htm

http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/23/pertamina-finds-local-buyers-lng.html


Other world energy news today

○100126A Vietnam, saigon-gpdaily
ベトナムのEVNが紅河の下流の渇水に対しホアビン貯水池の放流開始
EVN releasing water into Red River delta
http://www.saigon-gpdaily.com.vn/National/Society/2010/1/78513/
○100126B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの送電網資本参入の企業が発電に参加できないことで懸念
NGCP equity takers cautioned on EPIRA’s ‘cross ownership’ ban
http://www.mb.com.ph/articles/240004/ngcp-equity-takers-cautioned-epira-s-cross-ownership-ban
○100126C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのMERALCOの6.7%資本について関心企業が買い付け期間延長
Metro Pacific, FPHC agree to extend Call Option on Meralco buy
http://www.mb.com.ph/articles/240010/metro-pacific-fphc-agree-extend-call-option-meralco-buy
○100126D Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンで係争中のIPPの固定資産税問題で妥協案が俎上に
Compromise scheme on IPPs’ property tax payments explored
http://www.mb.com.ph/articles/239906/compromise-scheme-ipps-property-tax-payments-explored
○100126E India, Economic Times
インドのNTPCの炭鉱開発遅れに対して政府が処罰の可能性
NTPC faces penalty for failing to fire up coal mines
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/NTPC-faces-penalty-for-failing-to-fire-up-coal-mines/articleshow/5490704.cms


Japanese energy news today

○中国経済、成長が一段と加速 不動産市場は投機的に
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20100125/ecn1001251619000-n1.htm
○韓印首脳、原子力協定締結へ交渉で一致 宇宙の平和利用で覚書
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20100125DGM2503725.html
○東芝、100億円営業黒字 09年10〜12月、半導体が回復
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100126ATDD2505325012010.html
○「国の借金」、過去最大の973兆円に 10年度末、1人あたり763万円
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20100126ATFS2500O25012010.html
○タイ・カンボジア 国境付近で一時交戦
http://mainichi.jp/select/world/news/20100126ddm007030043000c.html
○スー・チーさん、11月に解放か ミャンマー軍政内相が言及
http://www.afpbb.com/article/politics/2686928/5236985
○中国済南の石炭企業が豪買収で生産アップ
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/245206/
○出光興産、中国で石炭火力発電所向け省エネ事業
http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201001/26/01201_2121.htm
○米エネルギー省、医療用アイソトープ開発でGE日立などに助成金
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-13516720100126


Main contents

●インドネシアのPLNがプルタミナの海上基地からのLNGを買い取る意志

State oil producer PT Pertamina has found buyers for liquefied natural gas (LNG) that will be channeled through a planned floating terminal in Teluk Jakarta bay, which is scheduled for construction this year. Dahlan Iskan, the newly appointed president director for state power company PT Perusahaan Listrik Negara (PLN), said Friday his company would be the biggest buyer of LNG from the terminal.

カンボジア,スリランカ,フィリッピンなど,小規模な電力需要の国で資源のないところで,LNGを使う方法はないのか,と8年ぐらい前に,私も専門家達に聞いて回っていたことがあった。先日は,INPEXがインドネシア東方沖で,LNGの海上施設を提案して,インドネシア政府が受け入れる記事があった。このLNG受け入れ専用施設,しかも海上の案は,既に米国企業が特許を持っているとか。

インドネシアの国家石油プルタミナ(注5)は,今年,2010年中に設備したいとしているジャカルタ湾(注6)上の海上LNG受入施設(注11)計画に伴うLNGの受け入れ先の見通しを得たようだ。新任のPLNイスカン総裁(注7)は,金曜日,2010年1月22日,このジャカルタ湾(注6)上の海上LNG受入施設(注11)のLNGの主要な受け入れ先となることを表明した。総裁(注7)は,2011年には大きな需要があり,80%の受け入れ先になると。

政府のエビタ総局長(注9)は,残りの18%は,国内肥料企業PTPK(注8)が受け入れる,と説明している。このジャカルタ湾(注6)上の海上LNG受入施設(注11)は,プルタミナ(注5)が70%,国内ガス販売公社PGN(注10)が資本を受け持つ。この施設の能力は,日500百万立方フィート(mmscfd(注13))の能力を持ち,事業費は2億ドルである。この計画は,特に電力向けに政府が進めているガスインフラ計画の一環である。

インドネシア政府は,ジャカルタ湾と同様の設備を,東部ジャワの海上にも計画していて,2011年9月に稼働を開始する予定である。PLNイスカン総裁(注7)は,この取引を,カレン・プルタミナ総裁(注12)と交渉している。PLNイスカン総裁(注7)は,プルタミナ総裁(注12)に対して,建設を急ぐよう促している。この計画が進まなければ,PLNの15兆ルピア削減対策に齟齬を来すと。即ち,高価なガソリンを使わなければならなくなると。

昨年,2009年のPLNの見通しでは,PLNは2010年に,2,233mmscfd(注13)のガスを必要としているが,調達済みは僅かに900mmscfd(注13)である。2012年の予測では,必要量2,474mmscfd(注13)に対して,供給予定量は1,781mmscfd(注13)である。インドネシアは世界第3のLNG輸出国で,中央統計局(注14)によると,2009年の輸出額は,475百万ドルで,年1.3%の伸びであった。

インドネシアのガスの主たる受け入れ先は,日本と韓国である。インドネシア政府は,国内需要の高まりで,契約の見直しを計画している。既にスラウエシのドンギ-スロノLNGで,問題が起こっているのは,我々も見てきたとおりである。この海上LNG受入施設(注11)の構想は,LNGの需要に大きく貢献しそうだが,目についた資料では,米国企業が特許を持っているのか。2億ドルの施設費でどの程度の規模の電力が可能か,研究に要あり。

(注)F (1) 100126F Indonesia, The Jakarta Post,(2) title: Pertamina finds local buyers for LNG,(3) http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/23/pertamina-finds-local-buyers-lng.html,(4) Monday, January 25, 2010 3:01 PM,(5) PT Pertamina,(6) Teluk Jakarta bay,(7) Dahlan Iskan, the newly appointed president director for state power company PT Perusahaan Listrik Negara (PLN),(8) PT Pupuk Kujang,(9) Evita H. Legowo, director general for oil and gas at the Energy and Mineral Resources Ministry,(10) PT Perusahaan Gas Negara (PGN),(11) floating LNG receiving terminal,(12) Pertamina president director Karen Agustiawan,(13) mmscfd,(14) Central Statistics Agency (BPS),(15) Teluk Jakarta bay,photo source: http://farm3.static.flickr.com/2190/2287032987_4e71a692e9.jpg,(16) photo source: http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm,(17) floatng LNG receiving terminal,photo source: http://3.bp.blogspot.com/_b5hcKABPlGI/R5AxxjCiZPI/AAAAAAAAG7E/26LRE0dQnaY/s400/11-05a.jpg,(18) Indonesia LNG,map source: http://ramlishiame.files.wordpress.com/2009/10/indonesia-lng-map.jpg,(19)

今日の参考資料

●100126F Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLNがプルタミナの海上基地からのLNGを買い取る意志
Pertamina finds local buyers for LNG
http://my.reset.jp/adachihayao/index100126F.htm

http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/23/pertamina-finds-local-buyers-lng.html

最近の関連資料

○100120E Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの東ジャワで更にLNGターミナルを2億ドルで計画
Pertamina to build a $200m LNG terminal in East Java
http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/19/pertamina-build-a-200m-lng-terminal-east-java.html
○091229G Indonesia, en.vivanews
インドネシアの新任イスカンPLN総裁が外島の電力危機で小規模電源を急ぐと
PLN to Accelerate Building of Power Plants
http://en.vivanews.com/news/read/116469-pln_accelerates_building_of_power_plants
○091207E Indonesia, thejakartaglobe
インドネシアのPLNのガス燃料は2010年に不足の見込み
Indonesia's PLN Still Looking For Next Year’s Gas
http://thejakartaglobe.com/home/indonesias-pln-still-looking-for-next-years-gas/345888
●091202G Indonesia, upstreamonline
インドネシアのドンギ-スロノLNGで大統領が輸出について判断すると
Yudhoyono calling Senoro shots
http://my.reset.jp/adachihayao/index091202G.htm


2010年1月24日 ー インドがブラマプトラ河で特別委員会設置 ー

ツイッターを始めて,何かに有効に使えないかなあ,と昨夜から思い悩んでいる。一つ言えることは速報性で,例えば私からエネルギーのニュースを発信するときに,私が把握してから流すまでに数時間,場合によっては一日かかることになる。特に親しく情報をやりとりしている仲間とは,メールでもよいのだが,メールって結構うるさいから,ツイッターで流しておけば,誰かが取捨選択して見てくれる,というようなことを今日中には実現するぞ。

私が今気になっているのは,フィリッピン,ルソンのディドヨン水力ですね。フィリッピンが再生可能エネルギー法を成立させてから,開発のエースはディドヨンだと思っていたから,友人に相談すると,地元が難しい,と言うので放ってあった。しかし既に地元企業が動いて,中国企業が現地に入っている。日本工営,JICA,ニュージェックなどが育ててきたプロジェクトで,ここで見捨てるわけにはいかない,と言う感じですね。

これこそ堂々たる再生可能エネルギーだから,今,弱小規模の水力プロジェクトがうごめいている中で,これほどの規模の水力は,もうルソン島には残されていない。税制面の優遇措置が採算には大きく貢献するであろうことは勿論,電力供給の20%は再生可能エネルギーであることを義務づけられているフィリッピンの事業者にとっては,買電の必然性がある。地元問題も含め,調査の上,吟味の必要性がある。

私にとって,まだ見ぬブラマプトラ河,正確に言えば,バングラデシュで見ているわけだが,全く未知である。インドは執拗に,ブラマプトラ河上流の中国のダム・プロジェクトについて,追求を続けている。メコン川の上流とは違って,ブラマプトラ河には,大屈曲点を利用した,分水の可能性があるからだろう。分水については,中国は否定しているが,中国にとっては魅力的な構想だけに,インドの疑惑は深まるばかり。

インドの国家リモート・センシング庁が,ブラマプトラ河上のダム工事を報告したときも,インドのラオ外務次官は,中国側は否定している,と語っている。しかし,中国側のメディアは,ブラマプトラ河,即ち中国名で,ヤールン-ツアンポ河上には5つのダム計画があって,これに伴う水力発電所は,2015年までに完成する,と報じている。また事実,華能国際電力や葛州覇集団が,資金面など,支援しているという。

アジアの大河,ブラマプトラ河は,中国領,チベット自治区を流れ下って,大屈曲点を経て,インド領に入り,最後はバングラデシュに至る。インドは,上流で中国がダムを造り,分流するのではないかと懸念している。また,インド領に入る地域のアルンチャルプラデシュ州は,中国との国境未確定地域があって,両国にとって極めて微妙な,アジアの大河川なのである。

インド中央政府は,ブラマプトラ河のインドの主張を維持強化するために,その河水の優先使用を確立する目的で,高官レベルのパネルを組織することを決意した。このパネルは,チャンドラスカール官房長官に率いられ,ブラマプトラ河のインドの主張を,様々な国際フォーラムで強調して行くための理論武装を行う任務が与えれれる。この中には,ダム建設,水力発電,舟運など,沿岸国の権利を対象とする。

このブラマプトラ河の問題は,メコン河よりも更に複雑な問題を含んでいる。メコン河は,上下流に於いて,一応政治的な平和を維持しているが,中国とインドの間には,国境未確定地域が存在して,ブラマプトラ河の水を議論すると,この国境の問題に触れざるを得ない。インドはとにかく水力を建設して既定事実を造れ,としているが,そうなると,ダムの建設の競争が始まることになる。


Today's subject

●100124D India, assamtribune
インドがブラマプトラ河の水資源問題で国際討議のためのパネルを組織
Use of Brahmaputra water Panel to examine prior use claim
http://my.reset.jp/adachihayao/index100124D.htm

http://www.assamtribune.com/scripts/details.asp?id=jan2310/at07


Other world energy news today

○100124A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの75MWアンブクラオ水力でSNPがCDM登録に挑戦
SN Aboitiz hurdles major step for Ambuklao plant’s CDM enlistment
http://www.mb.com.ph/articles/239790/sn-aboitiz-hurdles-major-step-ambuklao-plant-s-cdm-enlistment
○100124B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのバクン-ベングエット水力のIPPA候補が電気引き取り手は組合
Bakun-Benguet IPPA to corner Luzon coops as prospective off-takers
http://www.mb.com.ph/articles/239792/bakunbenguet-ippa-corner-luzon-coops-prospective-offtakers
○100124C Myanmar, The New Light of Myanmar
ミャンマーのタウチェガット水力の建設工事で中国企業との契約が成立
Contract signed between EP-1 and CNMEIEC
http://www.myanmar.com/newspaper/nlm/index.html
○100124E Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLN新総裁が約8億ドルの年間予算で中国資金に言及
PLN allocates Rp 74t for capex this year
http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/22/pln-allocates-rp-74t-capex-year.html


Japanese energy news today

○「できることは何でもやる」中部電力の三田敏雄社長
http://www.zakzak.co.jp/economy/company/news/20100122/cmp1001221615001-n2.htm
○世界粗鋼生産、09年は8%減 中国のシェア、半分近くに
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100124ATGM2301A23012010.html
○インド道路整備、日本企業に商機 道路交通・高速道路相
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100124ATGM2301O23012010.html
○中国共産党の機関メディア、「グーグル事件は米国の戦略」と批判
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0123&f=politics_0123_003.shtml
○海外人脈幅広く 経団連会長になる米倉氏とは
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20100124ATDC2300923012010.html
○太陽光買い取り料金引き上げ見送り 電力各社
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20100124ATDD2206G22012010.html


Main contents

●インドがブラマプトラ河の水資源問題で国際討議のためのパネルを組織

In keeping with its strategy to strengthen its claim over Brahmaputra river, the Centre after waiting for months, has decided to constitute a high level panel to establish prior use claim over the river water. The panel to be headed by Cabinet Secretary, K M Chandrasekhar is mandated to examine ways of strengthening India’s claim over Brahmaputra river in international forums.

アジアの大河,ブラマプトラ河(注5)は,中国領,チベット自治区(注17)を流れ下って,大屈曲点(注15)を経て,インド領に入り,最後はバングラデシュに至る。インドは,上流で中国がダムを造り,分流するのではないかと懸念している。また,インド領に入る地域のアルンチャルプラデシュ州(注13)は,中国との国境未確定地域があって,両国にとって極めて微妙な,アジアの大河川なのである。

インド中央政府は,ブラマプトラ河(注5)のインドの主張を維持強化するために,その河水の優先使用を確立する目的で,高官レベルのパネルを組織することを決意した。このパネルは,チャンドラスカール官房長官(注6)に率いられ,ブラマプトラ河(注5)のインドの主張を,様々な国際フォーラムで強調して行くための理論武装を行う任務が与えれれる。この中には,ダム建設,水力発電,舟運など,沿岸国の権利を対象とする。

昨年,2009年にこの問題が発生した直後,マンモハンシン首相(注9)が,内閣官房(注7)に検討を指示していたものだ。この内閣官房(注7)は,外務省に北京政府との接触を要請すると同時に,中国側の行動をモニターする高官レベルのパネルの設置を決定した。国家リモートセンシングNRSA(注8)が,中国領内での中国側のダム建設の行動を報告して,インド政府内は揺れ動いた。

昨年,2009年10月,バンコクに於けるASEAN首脳会議の中で,マンモハンシン首相(注9)と温家宝首相(注10)が会談して,一応落ちついた。インドとしては,水使用の先行実施によってその優先権を確保したいという戦略を持っている。水資源省(注11)は,インドが年間790億トンを中国領から受け取る実績を持てば,中国としては殆ど分流などのオプションは残されていないことになる,としている。

インドの戦略に一環として計画委員会(注12)は,アルンチャルプラデシュ州(注13)と電力省(注14)に対して,水力開発を急ぐよう促している。推定によると,大屈曲点(注15)でインドが790億トンを受け取れば,バングラデシュで6,290億トンが可能である。バンサル水資源大臣(注16)は,今のところ水量は減っていないし,分流されたという事実もない,と言っている。

しかしバンサル水資源大臣(注16)は注意深く,790億トンを割れば問題であるし,例え50億トンでも分流されれば,それは大問題だ,としている。インド政府にとって問題は,この件で中国政府との間に条約がないことである。現在は洪水に関して,3ヶ月毎に情報のやりとりが行われているだけだ。現在中国のダム建設は,大屈曲点(注15)から上流,1,100kmの地点で行われている。

中国は既に,チベット自治区(注17)で15のダムを有している。バンサル水資源大臣(注16)は,中国が小規模ダムで流れ込み式水力(注18)を建設している間は問題ないが,ダムの高さは一応問題にはなる,もし分流するならばそれは警報段階だ,と。即ち,大規模ダムを建設せず,分流しないこと,がインドの条件だと。インドの疑惑は,昨年,2009年1月19日に,人民日報がダム建設を発表して始まった。

中国は,世界第2のエネルギー消費国で,チベットのヤールン・ツアンポ川(注19)に水力発電所を建設する,と報じた。中国国家電網の副総裁(注20)は,ヤールン・ツアンポ川(注19)が,150kmの間で,70,000MWの包蔵を持っており,これは全中国の電力の10%に相当する,と言っている。この川は,標高4,000mの中国の中でも貧困な地域を流れ下っている。UHV(注21)でこの電力を東送する構想だ。

このブラマプトラ河(注5)の問題は,メコン河よりも更に複雑な問題を含んでいる。メコン河は,上下流に於いて,一応政治的な平和を維持しているが,中国とインドの間には,国境未確定地域が存在して,ブラマプトラ河(注5)の水を議論すると,この国境の問題に触れざるを得ない。インドはとにかく水力を建設して既定事実を造れ,としているが,そうなると,ダムの建設の競争が始まることになる。

(注)D (1) 100124D India, assamtribune,(2) title: Use of Brahmaputra water Panel to examine prior use claim,(3) http://www.assamtribune.com/scripts/details.asp?id=jan2310/at07,(4) alyan Barooah,NEW DELHI, Jan 22 ? ,(5) Brahmaputra river,(6) Cabinet Secretary, K M Chandrasekhar,(7) Committee of Secretary (CoS),(8) National Remote Sensing Agency,(9) Prime Minister Dr Manmohan Singh,(10) Chinese Premier Wen Jiabao,(11) Ministry of Water Resources,(12) Planning Commission,(13) Arunachal Pradesh,(14) Union Power Ministry,(15) Great Bend,(16) Union Minister for Water Resources, Paban Kumar Bansal,(17) Tibet Autonomous Region (TAR),(18) run-of-the-river hydro-power projects,(19) Tibet’s Yarlung Tsangpo,(20) vice-president of State Grid Corp of China, Shu Yinbiao,(21) ultra-high voltage lines,(22) Bramaputra in Tibet,photo source: http://www.travelxz.com/admin/epic_jingqu/file/2008-7-29_8-57-1_72499520.jpg,(23)

今日の参考資料

●100124D India, assamtribune
インドがブラマプトラ河の水資源問題で国際討議のためのパネルを組織
Use of Brahmaputra water Panel to examine prior use claim
http://my.reset.jp/adachihayao/index100124D.htm

http://www.assamtribune.com/scripts/details.asp?id=jan2310/at07

最近の関連資料

○091113H India, livemint
インド高官が中国はブラマプトラ河上流で複数のダムを造っていると
China dams may hit plans in Arunachal
http://www.livemint.com/2009/11/13002743/China-dams-may-hit-plans-in-Ar.html?h=A1
○091106I China, hindu
中国政府がブラマプトラ河上流のザンム水力は下流に影響がないと
China reassures India on dam projects
http://www.hindu.com/2009/11/06/stories/2009110660071000.htm
●091105I India, Economic Times
インドの疑いに対して中国はブラマプトラ河でのダム建設を否定
China denies building dams on Brahmaputra: Foreign secretary
http://my.reset.jp/adachihayao/index091105I.htm
○091022G India, beta.thehindu
インドは中国のブラマプトラ河開発に着手したが分水は行わないと言っている
India, China and water security
http://beta.thehindu.com/opinion/op-ed/article36468.ece


2010年1月22日 ー インドネシアの2次電源の資金調達進展 ー

騰勢にあった原油価格が一夜にして下降線に入り,円が急進して,東京市場が大幅に下落している。どうして一夜にしてこようなことが起こるのか。原因は,米国エネルギー省が,石油需要の減退と米国内での在庫の増加を発表したためという。じわじわと上がってきた原油価格には,私も懸念を持っていて,また2008年のようなことになれば,プロジェクトの事業費に影響する,と心配していたが,時々はこのように下げて欲しい。

1990年代後半に,アジアのインフラ開発は公的資金では支えきれない,民間資金が出動すべし,と当時の通産省が号令を下し,郵便貯金に支えられた財政投融資のアジアへの振り向けで,民間企業,特に電力の海外進出の切っ掛けとなった。今日また,野村證券が主導して,日本の企業年金や保険などの運用資金を,タイの港湾プロジェクトへ投資するための基金を造るという。2020年までのアジアのインフラの資金需要は300兆円。

日本の民間資金の投資意欲は旺盛でも,日本の借金漬けは深刻で純債務のGDP比が先進国で最悪水準,と言われ,間もなくGDP総額で中国に抜かれると報じられると,何か元気が出ない,と言う感じもする。財政赤字の問題は,その時その時の政府が,とにかく,嘘でもよいから,この先50年ぐらいの見通しと対策を掲げて見せてくれなければ,ODAも民間も,胸を張って海外に出て行けない。

インドネシア政府が,苦労した第1次10,000MWクラッシュ・プログラムの資金調達に目処を付けて,第2次10,000MWクラッシュ・プログラムを発進させようとしている。第1次は石炭火力中心であったので,中国が主体になって,資金調達を行ったが,第2次は,水力や地熱が大きな部分を占めるので,資金調達は容易だ,とPLN側は楽観している。もっとも,政府保証の問題が障害とはなっている。

2009年8月の時点で,PLNの当時モクタール総裁は,第1次10,000MWクラッシュ・プログラムに続く第2次10,000MW開発プログラムについて会見を行い,第1次10,000MWクラッシュ・プログラムが石炭火力中心であったのに対し,第2次10,000MW開発プログラムでは,地熱と水力を多く取り込み,12%が水力,48%が地熱,14%がガス火力,26%が石炭火力で,2012年の完成を目指す,と発表している。

またPLNは,この第2次10,000MW開発プログラムの約半分をPLN自身が実施するプロジェクトに関して,その必要資金の85%を確保したことを確認した。今年,2010年にも開始するこのプログラムは,全部で10,677MWを予定しているにに対し,その半分をPLNが実施し,残りをIPPにより行う計画である。PLNの必要資金は60億ドル,送電線回りが4億ドルとしている。

この第2次10,000MW開発プログラムの先陣を切るのは,ジャワ島の1,000MWアッパー・チソカン揚水と,北スマトラの348MWアサハン第3水力のようだ。チソカン揚水については世界銀行が支援し,アサハンについてはJBIC,と言うか円借款が支援する,との趣旨の説明が,PLNから話されているようだ。必ずしもPLNの言うように,円滑に話が進んでいるのかどうか,情報からは不明である。

チソカンについては,インドネシアが6億ドルの借款を世界銀行に申請し,2006年に,1.35百万ドルでエンジニアリングについて,日本のニュージェックとコレンコ,更に地元企業2社を含む合弁に,発注を終えた,との記録がある。世界銀行も,6億ドルの枠について,既に融資候補に上げて検討している記録があるので,この点はPLNの言うとおり,資金調達に目処がついているのだろう。

ただ,チソカンについての私の懸念は,ジャカルタの,というかジャワバリ系統のピークが,なかなか先鋭に立ってこないことがある。この系統のピークは今でも夕方の7時で,日本やタイが,既に中間の8時間帯のピークを持っているのに,どうしてジャカルタは昼間のピークが弱いのか,理解できないところがある。チソカンの計画では,その運用について,検討が求められるであろう。チラタの4時間ピーク供給があるだけに心配。

またアサハンだが,PLNがJBICの借款に目処がついた,とコメントしているのは,何か最近の動きがあったのであろうか。確かに,2006年に当時のJBIC,即ち円借款部門で,アサハン第3に匹敵する円借款協定が,両国の間で結ばれているが,あれから4年近くが立って,JBICも組織を変えている。それに,アサハン第3は中国企業が工事を受けるとの情報もあり,PLNの言うJBICの支援が活きているのかどうか,情報不足である。


Today's subject

●100122F Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLNは第2次10000MWで自己分資金85%確保
PLN secures 85% of funds for its part of 10,000 MW
http://my.reset.jp/adachihayao/index100122F.htm

http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/21/pln-secures-85-funds-its-part-10000-mw.html


Other world energy news today

○100122A Pakistan, dawn
パキスタンのシェナブ川の水力が6割の毎秒6,000トンに落ちている
Drastic decline in Chenab water flows
http://www.dawn.com/wps/wcm/connect/dawn-content-library/dawn/the-newspaper/front-page/13+drastic-decline-in-chenab-water-flows-110-za-09
○100122B Laos, kpl
ラオスの70MWナムソン第3水力をベトナム企業が建設へ
Vietnam company to build hydro power plant in Laos
http://www.kpl.net.la/english/news/edn7.htm
○100122C India, stockwatch
インドのタタ電力が250MW設備追加で第3四半期決算好調
Tata Power sees growth with under construction Project
http://www.stockwatch.in/tata-power-sees-growth-under-construction-project-24457
○100122D India, Economic Times
インドの電力消費量は年6000億KWhから10年後は倍に
Power consumption set to double by next decade
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/Power-consumption-set-to-double-by-next-decade-KPMG-survey/articleshow/5477453.cms
○100122E India, Economic Times
インドのダボールの近くにNTPCが2,000MWを計画中
Dabhol may house NTPC's 2000 mw gas-based plant
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/Dabhol-may-house-NTPCs-2000-mw-gas-based-plant/articleshow/5478750.cms
○100122G Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの原油ガスの6プロジェクトが9億ドル予算で間もなくスタート
$900m of projects to commence soon
http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/21/900m-projects-commence-soon-bpmigas.html
○100122H China, chinadaily
中国の三峡ダムで更に30万人の移住が必要
Dam forces relocations of 300,000 more
http://www.chinadaily.com.cn/china/2010-01/21/content_9353013.htm
○100122I China, news.xinhuanet
中国の華能電力は2010年に発電で11%と石炭生産で29%増を狙う
China's energy firms gear up to meet demand
http://news.xinhuanet.com/english2010/business/2010-01/21/c_13144873.htm


Japanese energy news today

○石川ゲロった!?小沢がけっぷち 共犯で立件の可能性も
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20100121/dms1001211619015-n2.htm
「2035年に氷河消失…しない」IPCC報告書に誤り
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20100121/dms1001211619015-n2.htm
年金マネー、アジア投資 インフラ整備800兆円に的
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20100122ATFS2102G21012010.html
日本、借金漬け深刻 純債務のGDP比、先進国で最悪水準
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20100122ATFS0803X21012010.html
「人民元の議論要請せず」 財務省、中国とカナダに説明へ
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20100122ATFS2102D21012010.html
日経社説 GDPで日本に肉薄する中国の責任
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20100121ASDK2100721012010.html
○クリントン長官、ネット規制に反対表明 グーグル問題受け
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN201001220002.html
○NY原油、エネルギー省による石油需要の下方修正により軟調
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0122&f=business_0122_009.shtml


Main contents

●インドネシアのPLNは第2次10000MWで自己分資金85%確保

State power utility PT PLN says it has secured about 85 percent of the financing requirement for its own contribution to the second 10,000 megawatt (MW) power program, covering the cost of about half of the overall program, a director said. The program, expected to begin this year, will construct power plants with a total capacity of 10,677 MW. Of this total capacity, PLN will be responsible to build half of them, .....

2009年8月の時点で,PLN(注5)の当時モクタール総裁は,第1次10,000MWクラッシュ・プログラム(注8)に続く第2次10,000MW開発プログラム(注6)について会見を行い,第1次10,000MWクラッシュ・プログラム(注8)が石炭火力中心であったのに対し,第2次10,000MW開発プログラム(注6)では,地熱と水力を多く取り込み,12%が水力,48%が地熱,14%がガス火力,26%が石炭火力で,2012年の完成を目指す。

今回PLN(注5)は,この第2次10,000MW開発プログラム(注6)の約半分をPLN(注5)自身が実施するプロジェクトに関して,その必要資金の85%を確保したことを確認した。今年,2010年にも開始するこのプログラムは,全部で10,677MWを予定しているにに対し,その半分をPLN(注5)が実施し,残りをIPPにより行う計画である。PLN(注5)の必要資金は60億ドル,送電線回りが4億ドルとしている。

PLN(注5)によると,発電施設分の80〜85%を確保しており,送電線については資金調達は難しくない,と語っている。第1次10,000MWクラッシュ・プログラム(注8)のケースでは,その融資に対して無条件に政府保証を供与したが,第2次10,000MW開発プログラム(注6)では,2010年の大統領令に書いてあるのは,政府はPLN(注5)に補助金を供与する,と言うことだけである。PLN(注5)は,資金調達に問題はない,としている。

一般に融資機関は,PLNの保証だけで了解されると思うが,特に今回の第2次10,000MW開発プログラム(注6)では,地熱や水力の再生可能エネルギーが多いので,資金調達には,PLN(注5)は自信を持っているようだ。全部で10,677MWのうち,11%が水力で,34%が地熱である。また,既設の石油を燃料とする発電所は,コスト削減の見地から,天然ガスへの転換を進めている。

PLN(注5)への天然ガス供給については,プルタミナ(注12)とPGN(注13)からの供給を約束されている。プルタミナ(注12)の供給量は,日4000億Btu,400bbtud,で,PGN(注13)は,150bbtudであり,2011年からの供給が約束されている。PLN(注5)はこれだけでなく,更にガス供給源を求めている。現在のPLN(注5)の石油消費は19%であるが,2012年にはこれを8%に減らす計画である。

PLN(注5)は,第1次10,000MWクラッシュ・プログラム(注8)では,石炭火力であっただけに,資金調達に苦慮し,ほぼ全面的に中国の公的資金の支援を得ることとなったが,政府保証の問題や金融危機を受けての利子率の再交渉など,最後まで交渉が難航し,完全に妥結したのはつい先日である。第2次10,000MW開発プログラム(注6)は,世界銀行やJBICの支援もあって,PLN(注5)は自信を持っているようだ。

(注)F (1) 100122F Indonesia, The Jakarta Post,(2) title: PLN secures 85% of funds for its part of 10,000 MW,(3) http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/21/pln-secures-85-funds-its-part-10000-mw.html,(4) Thursday, January 21, 2010 11:07 AM,(5) PT PLN,(6) second 10,000 megawatt (MW) power program,(7) PLN’s director for planning and technology Nasri Sebayang,(8) first 10,000 MW program,(9) 2010 presidential decree,(10) guarantee on the viability of PLN,(11) PLN’s primary energy director Nur Pamudji,(12) PT Pertamina,(13) PT Perusahaan Gas Negara (PGN),'14)

今日の参考資料

●100122F Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLNは第2次10000MWで自己分資金85%確保
PLN secures 85% of funds for its part of 10,000 MW
http://my.reset.jp/adachihayao/index100122F.htm

http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/21/pln-secures-85-funds-its-part-10000-mw.html

最近の参考資料

●100115G Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの第2次クラッシュプログラムで大統領令でIPP投資可能へ
Indonesia Opens ‘Fast-Track’ Door To Private Energy Producers
http://my.reset.jp/adachihayao/index100115G.htm
●100110G Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの180MWアサハン第3水力にJBICが230百万ドル支援
PLN to secure $230m loan from JBIC
http://my.reset.jp/adachihayao/index100110G.htm
●091224F Indonesia, uk.reuters
インドネシアの第2次クラッシュ・プログラムで地熱の民間開発を急ぐ
Indonesia province offers $1.4 bln geothermal projects
http://my.reset.jp/adachihayao/index091224F.htm
●091211G Indonesia, thejakartaglobe
インドネシアのPLNの第2次クラッシュプログラムには76億ドルが必要
PLN Needs at Least $7.6b to Finance Second Phase of ‘Fast-Track’ Program
http://my.reset.jp/adachihayao/index091211G.htm


2010年1月21日 ー インドネシアのPLN民営化で動き ー

インドネシアの国有電力公社PLNの分割民営化については,2004年,民間投資の拡大を目指してこれを推進しようとしていたエネルギー官僚に対して,憲法裁判所が,PLNの分割民営化は違憲である,との判断を下して,大混乱を来した。憲法第33条に,公益に関する事業は国がこれを取り扱う,と決められていることを,裁判所は盾にとったわけである。

背後にどの様な政治的な意図があったか分からないが,インドネシア国会も,この憲法判断を一つの曲がり角にして,それまで民営化の方向に進んでいた電力についてPLNの独占を支持し,更に踏み込んで,エネルギー資源に遡ってのインドネシアの資源ナショナリズムに火を付けた。原油やガスの生産についても,海外企業を非難し,更にスラウエシのLNGの国内使用や,石炭の輸出上限の設定などと進んできた。

しかし今日の記事を読むと,エネルギー官僚の間には根強く,PLNの分割民営化が検討されているようだ。それは一つには,電力への投資環境の整備,と言う命題があって,これを推し進めるためには,PLNの解体は必至,と見ているのだろう。2009年の第30号電気事業法改革案で,その第10条に,公益的な電力供給は総合的な手法でこれを行う,と書かれている。これに,PLNの従業員組合が噛みついたわけだ。

この,総合的な手法,と言う意味は,従業員組合の解釈によると,将来のPLNの分割民営化を想定した上での,電力供給事業の,国営事業体,地方事業体,更に民間事業体など,これらを総合的に運用する,と言うことだ,というのである。PLN従業員組合は,この条項の憲法33条への違反との理由で,訂正を求めて憲法裁判所に訴えた。タイでもそうだが,民営化に真っ先に反対するのは,国営事業体の従業員である。

インドネシアもタイも,アジアでは典型的な自由主義,民主主義国家である。本来ならば率先して電力の自由化に邁進しなければならないのであるが,電力供給の不安定化の元で,これを阻止する勢力が力を持っている。今日の新華社電の中で,中国は,2010年に企業が発電会社から電力を直接調達できる制度を拡大する方針を明らかにした,という国家電力監督管理委員会の決定を伝えている。

社会主義の中国が,電力改革については,自由主義諸国を越えて先を走っている様は,驚異に値する。10年ぐらい前に,当時の李鵬首相が東京電力を訪ねて,日本の電力自由化を質問したときに,東京電力の首脳部は,まともに対応することが出来なかったと聞いている。東京電力との対話を終わって帰国した李鵬首相は,直ちに電力の分割を指令した,既に李鵬さんは構想を持って日本に来ていたのだ。

今回の報道では,企業と発電会社が直接契約を結び,供給量や価格を決定,送電会社には送電線の使用料のみを支払う,これまで送電会社が独占してきた電力取引に市場競争原理を導入するのが狙い,と書かれている。中国には既にその素地は,当時の李鵬さんの電力組織の分割で,出来上がっているわけだ。事実,その時に分割された発電企業の,内外での活躍は,我々も見てきたとおりである。

また,知的送電網,スマートグリッドの問題だが,日本の電力には緊迫感はない。日本のシステムは立派に動いている,と言う自負があるわけで,将来の海外進出に備えて,離島で実験でもやっておくか,と言う程度の認識である。私も,知的送電網の基礎は,即ちバッテリーの能力如何で,バッテリーの機能が十分でない状態で知的送電網を論じても,あまり効果はない,とは思っている。しかし中国の取り組みは違う。

これも新華社電の報道であるが,中国送電最大手の国家電網公司は2020年までに,太陽光や風力など再生可能エネルギーの利用拡大に不可欠な知的送電網,「スマートグリッド」,のインフラを整備する,総投資額は4,000億元,モデルケースとして西部地域を中心に建設を進め,その後,全国に拡大する,と報じている。これは,中国が最近熱心なUHV,超高圧送電網技術との連携,と構想は大きい。

本来,自由主義経済,民主主義政治の元で発展すべき最先端の電力自由化の精神や技術が,社会主義政治体制下の中国でどんどんと進展し,インドネシアやタイが,資源ナショナリズムや公益事業国家所有論に縛られて,発展を阻害されている,というかその目的である民間投資の拡大が十分に]行われていない現状を憂うものである,日本の固定化した現状も,決して例外ではない。


Other world energy news today

○100121A Vietnam, english.vovnews
ベトナム北部のソンラ県の少数民族はダムの移住に備えて訓練が必要
Son La urged to focus on training ethnic officials
http://english.vovnews.vn/Home/Son-La-urged-to-focus-on-training-ethnic-officials/20101/111877.vov
○100121B India, littleabout
インドのHP州の1000MWカルチャム水力で農民が反対の動き
Himachal farmers protest against hydropower dam project
http://www.littleabout.com/news/59725,himachal-farmers-protest-hydropower-dam-project.html
○100121C Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアのPLNの民営化反対で従業員組合が立ち上がる
PLN labor union to challenge new law on electricity
http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/20/pln-labor-union-challenge-new-law-electricity.html
○100121D China, english.people
中国のエネルギー・セクターは金融危機を如何にチャンスに変えるか
How China's energy sector turns "adversity into opportunity
http://english.people.com.cn/90001/90780/91344/6874104.html


Japanese energy news today

○タブー“小沢の妻”も聴取へ 特捜「徹底的にやる」
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100120/plt1001201612006-n2.htm
○G7で人民元を議論 カナダ財務相「菅財務相が要請」
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100121AT2N2003Z21012010.html
○海外経済の判断、インドを追加 月例報告
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20100121AT1EE1H0120012010.html
○中国、09年8%成長達成へ GDP、日本と差縮小
http://www.47news.jp/news/2010/01/post_20100121091420.html
○<中華経済>企業の電力直接調達拡大、電力市場に競争原理―中国
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=39053&type=2
○<中華経済>中国送電最大手が知的送電網スマートグリッド整備へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100119-00000002-rcdc-cn


2010年1月20日 ー インドと中国のアフリカ資源戦争 ー

最近のアフリカの資源開発については,中国の進出ばかりが目につく。つい先日も,大々的なアフリカ-中国会議がエジプトで行われたが,実はインドも2008年にアフリカ首脳をニューデリーに招いて,会議を行っている。インドは,石炭の問題でアフリカへの関心が高いが,それだけではなく,コンゴ共和国のダム建設にも参入している。ガーナについては中国が,ブイダムの建設協力で,先日もこのサイトで取り上げたばかりだ。

実に面白いのは,インドが現在ガーナ(注5)で国会議事堂を建設中で,これに対して中国は,マラウイ(注6)とレソト(注7)で同じく国会議事堂を建設しており,更に第3のジンバブエ(注8)の国会議事堂の建設に資金協力することで合意している。まさにこのライバル同士の中国とインドは,資源とエネルギー資産を巡って,国境を越えた新しい次元の支援争いの様相を呈してきている。

そう言えば日本も,1990年代初期に,エジプトのカイロやタイのバンコクに,壮大な音楽堂を無償で建設して,いろいろ国内でも批判を浴びていた。その後,中国がまだ海外進出を果たしていない頃,ラオスや彼方此方で,中国が建設した実に壮大な音楽堂や記念堂にお目にかかった。ビエンチャンで,これが中国が寄付した建物,と紹介されて,中国は一体何をやっているんだ,と会話したことがあった。

インドとガーナの国会議事堂建設,全然ぴたりと来ないが,考えてみれば,タジマハールを擁するインドは,このような記念の建築物では,世界一流,と言ってもいいかも知れない。国会議事堂というのは,国の主権を代表するもので,海外支援によって建設されつつあるアフリカについて,全く知らなかった。それでも,これはなかなかのアイディア,インドが造った議事堂の中で,インドとの協力案件を否決できるだろうか,無理だろう。

今日の新華網の一面を飾る写真は,ハイチで犠牲となった中国のPKO警察官の8人の遺体の北京空港到着である。第一級の国の英雄として迎え入れられている。朝日新聞によると,中国の福建省の人々はまずハイチに渡り,そこで米国への入国を探るという。そのため,相当規模の不法滞在の中国人が,ハイチで犠牲になっているが,中国政府はそれを公式に取り上げられないと言う。中国人のしたたかさが,ここでも見られる。


Today's subject

●100120C India, livemint
インドと中国はアフリカのガーナなどで資源を狙って議事堂作りを競っている
India, China build parliaments for better Africa ties
http://my.reset.jp/adachihayao/index100120C.htm

http://www.livemint.com/2010/01/18233907/India-China-build-parliaments.html


Other world energy news today

○100120B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのビサヤスの246MWトレド発電所が運転開始
Toledo plan capacity starts easing power supply in Visayas
http://www.mb.com.ph/articles/239200/toledo-plan-capacity-starts-easing-power-supply-visayas
○100120C India, livemint
インドと中国はアフリカのガーナなどで資源を狙って議事堂作りを競っている
India, China build parliaments for better Africa ties
http://www.livemint.com/2010/01/18233907/India-China-build-parliaments.html
○100120D India, Economic Times
インドのGAILは中国ミャンマーのパイプラインに4%資本参加
Gail to buy 4% in Myanmar-China project
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/oil-gas/Gail-to-buy-4-in-Myanmar-China-project/articleshow/5474959.cms
○100120E Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの東ジャワで更にLNGターミナルを2億ドルで計画
Pertamina to build a $200m LNG terminal in East Java
http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/19/pertamina-build-a-200m-lng-terminal-east-java.html
○100120F China, news.xinhuanet
中国の福建省のニントー原子力の第3号機の建設に着手
East China's Fujian builds new nuclear generator
http://news.xinhuanet.com/english2010/photo/2010-01/08/c_13133085.htm
○100120G China, news.xinhuanet
中国の2010年の電力消費は7%の伸び
China's power consumption to grow 7 pct in 2010
http://news.xinhuanet.com/english2010/business/2010-01/18/c_13141404.htm


Japanese energy news today

○検察大増員「小沢まで行く」側近元秘書は号泣“完落ち”
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20100119/dms1001191627009-n2.htm
○ナイジェリアで宗教衝突、死者150人以上・負傷者多数
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-13422620100120
○ベトナム,外国からの買電量、今年は330億kW時
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0120&f=stockname_0120_066.shtml
○山西焦煤集団が石炭不足に対処し、供給を確保するための措置
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/244916/
○三菱重工業、原子力タービンの鍛造翼専用工場が竣工
http://www.asahi.com/business/pressrelease/JCN201001200004.html
○小沢氏口座記録、20年分を分析 地検、銀行から入手
http://www.asahi.com/seikenkotai2009/TKY201001200257.html
○中国中煤能源集団公司「2009年中煤集団の石炭生産高は1億2500万トン
http://www.xinhua.jp/industry/244908/
○豊田通商、リチウム権益取得=アルゼンチンで、環境車増産に対応
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2010012000380


Main contents

●インドと中国はアフリカのガーナなどで資源を狙って議事堂作りを競っている

Rivalry between India and China for control of natural resources and energy assets beyond their borders has acquired a new dimension. The Asian giants are now competing to build parliaments in African countries deemed to be of strategic importance as they seek to gain an extra edge in their quest for energy resources. India is building Ghana’s parliament. China is constructing parliaments in Malawi and Lesotho, and ...

最近のアフリカの資源開発については,中国の進出ばかりが目につく。つい先日も,大々的なアフリカ-中国会議がエジプトで行われたが,実はインドも2008年にアフリカ首脳をニューデリーに招いて,会議を行っている。インドは,石炭の問題でアフリカへの関心が高いが,それだけではなく,コンゴ共和国のダム建設にも参入している。ガーナについては中国(注5)が,ブイダムの建設協力で,先日もこのサイトで取り上げたばかりだ。

実に面白いのは,インドが現在ガーナ(注5)で国会議事堂を建設中で,これに対して中国は,マラウイ(注6)とレソト(注7)で同じく国会議事堂を建設しており,更に第3のジンバブエ(注8)の国会議事堂の建設に資金協力することで合意している。まさにこのライバル同士の中国とインドは,資源とエネルギー資産を巡って,国境を越えた新しい次元の様相を呈してきている。

今,中国とインドが,アフリカ諸国の国会議事堂の建設で競争しているのは,両国のエネルギー資源獲得競争の重要な戦略になってきていると言うことだ。インドは,アフリカの他に,アフガニスタンの国会議事堂建設にも乗り出している。ガーナ(注5),マラウイ(注6),レソト(注7),ジンバブエ(注8)はいずれもかって英国の植民地であったが,民族意識の高まりで,英国から距離を置いて,新しい議事堂を求めているのである。

中国とインドにとっては,経済外交の好機で,アフリカ大陸のエネルギー資産から取り残されてきた状態を,一気に好意を植え付けるチャンスである。インド外務省の高官は,国会議事堂の建設に招待されるほど大きな出来事はない,これは普通のアプローチではない,我々は喜んで駆けつける,と言っている。この数十年,大陸諸国の独立気運から,インドはアフリカとの強固な関係を保ち続けてきた。

しかし最近では,中国の経済外交が活発で,インドはその影に隠れがちであった。インドは,中国がインドの活動を小さく見せていることに気がついてきた。中国企業は,アンゴラとナイジェリアで,インド企業を打ち負かしてきた。インド企業はアンゴラで,中国の20億ドルに上るソフトローンの申し出に対応することが出来なかった。インドのアフリカとの通商量は年390億ドルに対して,中国は1,000億ドルである。

分析専門家は,インドの中国に対する遅れた反応を批判している。デリー籍のシンクタンク(注10)は,中国がこの50〜60年,中国の貢献を直接に思い出させる国家的建築物に集中してきて,これが長期に亘る投資の便益のシンボルとして印象を強めてきた,と評している。インドは中国から学んできたようだ。インドは推されるまで動かないが,中国はアフリカへの行動が敏速で,インドは中国の跡を追っかけていると。

インドも中国も,その経済成長に必要な油田やガス田に目を付けてきたので,エネルギー資源が豊富なアフリカ諸国のインフラ建設のための融資限度を引き揚げてきた。2008年のインド-アフリカ首脳会議(注11)で,2012年までのアフリカへの融資限度を54億ドルと発表した。現時点では10億ドルで,間もなく更に5億ドルを追加する。面白いことに,中国は,国会議事堂と資源の関連は否定している。

マラウイ(注6)駐在の中国大使館書記官(注12)は,資源のために我々はここにいるのではない,と言っている。今年,マラウイ(注6)の国会議事堂の竣工式に,温家宝首相が来訪する可能性について,報道されている。マラウイ(注6)は,水力は別として,ウラン,石炭,ボーキサイトの資源に恵まれている。ニューデリーの中国大使館から,この件についての確認はとれなかった。

インドの石油は,その78%を輸入に頼っており,特に原油の価格動向に敏感である。コンサルタント企業(注15)は,インドのアフリカ外交は,資源,特に原油とガスの確保に的を絞っており,国会議事堂建設はそれへの第一歩であり,インドがその国の経済に関心がある,との表現である,と説明している。インドは現在,石油輸入の第5番目で,世界の3.5%を占めているが,2025年には第3位,2030年には倍増,とIEA(注16)の見方。

我々も,アフリカの資源戦争には,これまで中国だけに焦点を当てて見てきたが,インドがガーナ(注5)から国会議事堂の建設を要請されたことを知って,インドも頑張っているのだな,と感じたわけであるが,今のところは,量的な援助体制で,中国がインドを押さえている。アフリカ諸国は,インド人と中国人と,どちらにより親近感を持つのか,長い目で見ると,このことが両国のアフリカとの関係に影響してくるとも感じている。

(注)C (1) 100120C India, livemint,(2) title: India, China build parliaments for better Africa ties,(3) http://www.livemint.com/2010/01/18233907/India-China-build-parliaments.html,(4) New Delhi,(5) Ghana,(6) Malawi,(7) Lesotho,(8) Zimbabwe,(9) dwarfed,小さく見せる,(10) Brahma Chellaney, professor of strategic studies at the Centre for Policy Research,(11) India-Africa Forum summit held in India in 2008,(12) Zhou Haihong, first secretary and deputy head of mission at the Chinese embassy in Malawi.,(13) Chinese Premier Wen Jiabao,(14) uranium, coal and bauxite deposits,(15) Anish De, chief executive at Mercados Asia,(16) International Energy Agency,(17) China-Africa trade,map source: http://blackmaps.files.wordpress.com/2009/11/china_africa-trade_2006.jpg,(18) Africa-India summit,photo source: http://news.xinhuanet.com/english/2008-04/08/content_7939210.htm,(19)

今日の参考資料

●100120C India, livemint
インドと中国はアフリカのガーナなどで資源を狙って議事堂作りを競っている
India, China build parliaments for better Africa ties
http://my.reset.jp/adachihayao/index100120C.htm

http://www.livemint.com/2010/01/18233907/India-China-build-parliaments.html

最近の関連資料

●091126G India, steelguru
インドの石炭不足は深刻で2012年には8,000万トンの輸入が必要
Acute coal shortage to push up import
http://my.reset.jp/adachihayao/index091126G.htm
●091101H Congo,in.reuters
コンゴ共和国の水力開発などでインドが263百万ドルの借款を供与
India grants Congo $263 mln in infrastructure loans
http://my.reset.jp/adachihayao/index091101H.htm
●100107F China, ips europe
中国の企業による無軌道な海外投資に北京の体面を汚し反動が
BACKLASH AGAINST ROGUE CHINESE INVESTORS ALARMS BEIJING
http://my.reset.jp/adachihayao/index100107F.htm
○100104G China, thenational.ae
中国の海軍基地の拡張が国際的な疑いを呼んでいる
China’s naval base proposal may raise suspicion
http://www.thenational.ae/apps/pbcs.dll/article?AID=/20100103/FOREIGN/701029871/1140
●100101G China, upi
中国海軍は資源の確保に向けてアデン湾にも海軍基地を確保へ
China's navy mulls push into Arabian Sea
http://my.reset.jp/adachihayao/index100101G.htm
●091204G Ghana, graphicghana
ガーナのブイダムは中国企業によって順調に進捗
Bui Power Project On Course
http://my.reset.jp/adachihayao/index091204G.htm
●091122E China, www.ogj
中国の国家石油CNPCがスーダン政府と石油精製などで協定を締結
CNPC signs new agreements with Sudan
http://my.reset.jp/adachihayao/index091122E.htm
●091117F China, wsws
中国のアフリカ会議は米国などの牽制にもかかわらずその進出に歯止め効かず
China continues its aggressive pursuit of Africa’s resources
http://my.reset.jp/adachihayao/index091117F.htm


2009年1月19日 ー インドのNTPCは2017年に70,000MWへ ー

ハイチの地震では私も,日本は遅い,と言ったけれど,岡田外相の記者会見でも,記者側から遅いと問いつめていた。遠くから真っ先に駆けつけたのは中国だが,後で中国人の犠牲が判明してそれなりの納得が得られたが,米国は空母と病院船を派遣し,更に治安の悪化と共に,国連のPKOを助けるために1万人の海兵隊を送っている。ベネズエラのチャベス大統領は,米国はハイチ占領の意図だ,と攻撃している。

ハイチの資源はよく分からないが,問題国に援助の手を差し伸べて資源を求める中国の方式を,今度は米国がこれを阻止すべく,クリントン長官を送り込んで,長期に亘る米国のハイチ駐留を明言している。生き残ったハイチの大統領は,9,000億円の支援を要請し,この地震災害を機会に,今まで世界から無視されてきたタヒチの経済開発を目指している。現地は悲惨な状況であるが,そこを舞台に新たな外交戦が進んでいる。

「自由市場と独裁は両立しない」,と言って中国国内での活動論争に一気に火を付けたグーグルは,中国の自己組織内のハッカー侵入の可能性が出てきて調査を行っている。中国の2009年の財政収入は91兆円相当だという。同じGDP総額で,日本は37兆円,どうしてこのような3倍もの差が出るのであろうか。これは少しマクロに比較してみる必要がある。法人税収の違いとすれば,日本は個人所得が多いからなのか。

岡田外相が,中国の楊外相に,東シナ海のガス田を勝手に開発するならば適切な処置を執る,と言ったことに対して中国の報道官は,共同開発などと言う約束はない,中国の事業に日本が資本参入を望むならどうぞ,と言っただけだという。私の感じは,日本が少しみっともないような気がするのだがどうだろうか。日本は必要ならば傍で掘ればよいと思う。必要ないから掘らないだけ。必要ならばもっと前,バブルの頃に掘るべきだっただろう。

今日も昨日に続いてインドの石炭火力を取り上げている。インドの国有火力発電公社NTPCは,間もなく株式上場するが資本の5%を売り出すという。現在のNTPCの電力設備は,30,000MWで,相当大規模な企業になってきたが,2017年,インドの第12次五カ年計画の最終年には,倍以上の,70,000MWになるという計画だ。毎年6,000MWの開発を行うという。水力開発への参入も始まっている。

インドの火力開発には,最近は日本企業など外国企業の主体的な参入の可能性はなくなってきたが,インドの火力開発の問題は,機器製作能力と石炭などの燃料確保だ。機器については,今後すべて超臨界機器で行くと決めているようだ。数年前は超臨界は日本の技術であったが,今や中国のメーカーも売り込みに走っている。ジェネコンや商社の参入に変わって,重電メーカー,東芝や日立の活躍を期待したい。


Today's subject

●100119D India, steelguru
インドのNTPCは石炭不足を乗り越え2017年には倍の70,000MWへ
NTPC to double capacity by 2017
http://my.reset.jp/adachihayao/index100119D.htm

http://steelguru.com/news/index/MTI5MDk0/NTPC_to_double_capacity_by_2017.html


Other world energy news today

○100119A Vietnam, english.vietnamnet
ベトナム北部の紅河のライチャウ付近の美しい景色
The beauty of Da River
http://english.vietnamnet.vn/photogal/201001/The-beauty-of-Da-River-890037/
○100119B Vietnam, steelguru
ベトナムの石炭グループがEVNに対する価格の値上げを提案
Vietnamese state run coal supplier defends price hike proposal
http://steelguru.com/news/index/MTI5MjA5/Vietnamese_state_run_coal_supplier_defends_price_hike_proposal.html
○100119C Vietnam, foxbusiness
ベトナムのEVNが2010年の売電量目標は1388%増の851億KWh
Vietnam Electricity Group Targets Output Of 85.14 Billion KWh In 2010
http://www.foxbusiness.com/story/markets/industries/utilities/vietnam-electricity-group-targets-output--billion-kwh/
○100119E India, businessweek
インドのL&Tは5000MW開発のため44億ドルの債券を発行へ
L&T to Borrow $4.4 Billion for Indian Power Plants
http://www.businessweek.com/news/2010-01-18/l-t-to-borrow-4-4-billion-for-indian-power-plants-update1-.html
○100119F Indonesia, steelguru
インドネシアのスララヤ火力への石炭供給が減量されて550万トンへ
Indonesia Power reduces coal supply to utilities
http://steelguru.com/news/index/MTI5MjE1/Indonesia_Power_reduces_coal_supply_to_utilities.html


Japanese energy news today

○小沢、3人逮捕で露呈 検察に暴かれた“3つのウソ”
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100118/plt1001181621003-n2.htm
○中国の財政収入、11.7%増の91兆円 09年、年後半の景気回復映す
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100119ATGM1803A18012010.html
○ハイチ復興支援へ9000億円基金提案 ドミニカ大統領
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100119ATGM1900L19012010.html
○グーグルvs中国、衝突の結末は
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=125270&servcode=100&sectcode=120
○白樺ガス田の主権強調=中国外相
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010011900237
○ハイチ支援…中国「100万ドル出す」、台湾「それなら500万ドル」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=125272&servcode=A00&sectcode=A00
○東芝、沖電から太陽光発電システムなど「マイクログリッドシステム」を一括受注
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/100118/48514.html
○中国,新たな発電用石炭交渉,石炭の価格が1トンあたり30〜50元値上
http://www.xinhua.jp/industry/energy/244790/
○中国政府「ガス田、共同開発と言っていない」…岡田外相発言に反発
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0119&f=politics_0119_003.shtml
○ヒマラヤ氷河:35年までに消滅との国連報告見直しへ−IPCC議長
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=aiYiRFB2Lax0
○2009年10月末時点、カンボジア進出の中国企業は3,366社
http://www.asiax.biz/news/2010/01/19-084848.php


Main contents

●インドのNTPCは石炭不足を乗り越え2017年には倍の70,000MWへ

It is reported that NTPC which will launch its follow on public offer on February 3rd 2010 plans to more than double its generating capacity to over 70,000 MW by 2017 from 30,644 MW now.

インドの石炭火力は,今や大規模石炭火力計画UMPPの話題で持ちきりだが,従来の開発の主役は,国家火力発電公社NTPC(注5)である。世界的な規模にまで成長し,第12次五カ年計画でも主導的な役割を果たす。最近では,水力発電の分野にも進出している。記事によると,2010年2月3日に株式上場を予定しているNTPC(注5)は,現在の設備30,644MWを2017年末までに,倍以上の70,000MWとする計画である。

NTPC(注5)の幹部によると,2013〜2017年に毎年6,000MWを新設する計画で,第11次五カ年計画(注6)の終わり,2011年までに,8,000MWを運転開始するが,現在,16地点で,18プロジェクト,合計出力17,930MWを工事中である。これだけの需要は十分に存在するが,NTPC(注5)にとっての問題は,時宜を得た実施と,石炭や天然ガスの十分な供給であろう。

従来は,このような国有企業に対しては,MMTC(注7)のような企業を通して石炭供給を受けてきたが,来年度からは国有企業でも,直接石炭を輸入することが視野に入っている。また同時に,オーストラリア,インドネシア,南アフリカなどの炭鉱の資本参入も考慮中である。株式上場については,2010年2月5日締め切り,初期値設定はその1日前,政府はNTPC株の5%を売り出して,1,100億ルピーを得たいとしている。

この記事と同時に,インドのL&Tが,5,000MW開発のため44億ドルの債券を発行することが報じられており,昨日のUMPPのリライアンスなどの活動と共に,第12次五カ年計画の78,000MW達成に向かって走るわけだが,燃料確保が重要でこれに関心を持って見守ることと,機器製作能力に問題があると報じられる中,超臨界機器に於ける優位性を持つ,東芝や日立の活躍が期待される

(注)D (1) 100119D India, steelguru,(2) title: NTPC to double capacity by 2017,(3) http://steelguru.com/news/index/MTI5MDk0/NTPC_to_double_capacity_by_2017.html,(4) Monday, 18 Jan 2010,(5) NTPC,(6) Eleventh Five Year Plan,(7) MMTC India Limited. ,(8) NTPC coal-fired plants, table source: https://www.ntpc.co.in/index.php?option=com_content&view=article&id=21&Itemid=83⟨=en,(9) photo source: https://www.ntpc.co.in/,(10) map source: http://www.osc.edu/research/archive/pcrm/emissions/thermalemissions.shtml,(11) table for map: http://www.osc.edu/research/archive/pcrm/emissions/thermal.shtml,(12)

今日の参考資料

●100119D India, steelguru
インドのNTPCは石炭不足を乗り越え2017年には倍の70,000MWへ
NTPC to double capacity by 2017
http://my.reset.jp/adachihayao/index100119D.htm

http://steelguru.com/news/index/MTI5MDk0/NTPC_to_double_capacity_by_2017.html

最近の関連資料

●100118C India, Economic Times
インドの大規模石炭火力UMPPは一企業に3プロジェクトまで
UMPPs to single co capped at 3
http://my.reset.jp/adachihayao/index100118C.htm
●100111E India, Economic Times
インドの電力フォーラムで電力大臣が電源開発遅れの対策に言及
UPA to meet power target
http://my.reset.jp/adachihayao/index100111E.htm
○100105D India, Economic Times
インドの第13次五ヶ年計画からは石炭火力はすべて超臨界方式が義務と
Power cos may be told to tread green path
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/Power-cos-may-be-told-to-tread-green-path/articleshow/5408388.cms
○091222F India, livemint
インドのNTPCの炭鉱確保の推進で環境省の承認が難航
NTPCs mining plan held up over approvals
http://m.livemint.com/s/6608/2?htmlUrl=http%3A%2F%2Fwww.livemint.com%2F2009%2F12%2F22002551%2FNTPC8217s-mining-plan-held.html&itemPos=2
○091214D India, financialexpress
インドのNTPCは2014年までに21%シェアーを目指し水力にも参入
Major upsides for NTPC
http://www.financialexpress.com/news/Major-upsides-for-NTPC/553615/
○091211C India, livemint
インドの石炭火力と温暖化ガスで世界銀行が報告書
Analyse cost-benefit carefully: World Bank
http://www.livemint.com/2009/12/10003135/Analyse-costbenefit-carefully.html


2010年1月18日 ー インドの大規模火力UMPPは企業3つまで ー

小沢疑惑で心に響くのは,逮捕された石川議員のお父さんが電話で石川議員に,「死ぬなよ」,と言った言葉ですね。函館ラサールを出て早稲田に進み,36歳で代議士になった息子に,「死ぬなよ」,と言わなければならない父親の心情に心を痛めますね。検察も,自殺の可能性も逮捕の一因,と認めていたし,私でも早くから,危ないなあ,と思っていた。検察から見れば,自殺も立派な証拠隠滅の行為,と言えるのでしょう。

鳩山首相が,「戦って下さい」,と言ったときに,私でさへも,おかしいなあ,と思うのに,鳩山さんは何の躊躇もなく,「戦って下さい」,と言ったのですかね。もっとも,時の総理大臣が検察と対立することはよくある話だが,それはそれなりの覚悟が必要で,総理大臣としては後戻りできない種類の発言でしょうね。前原さんは序でに,胆沢ダム中止,を宣言したらよいのに。本当に,悪の摘発,という形で終われば,日本も立派だと思う。

石炭火力で電力の供給力不足と戦うインドとインドネシアは,極めて対照的。インドネシアは,完全に政府が発電所を建設すると言う方式をとって,政府が資金調達を行っているが,インドはあくまで民間資金が頼りである。インドネシアは,苦労したけれども,とりあえず第1次の10,000MWについては,中国の公的資金の支援を主体に目処がついてきた。後は燃料としての石炭供給の問題だ。

インドは,大規模石炭火力計画UMPPとして,政府がお膳立てした地点に民間企業が競争で入札に応ずる,と言う形をとる。一つの地点の規模が4,000MWとされ,今のところ全土で9つの地点を準備中だから,最終的に36,000MWを予定している。一つの地点に約4,000億円が必要で,民間企業としては資金調達が大変である。ADBが,少し規模を小さくしたらどうか,と提言したが,インド政府は耳を貸さない。

リライアンス電力がすごい勢いで落札していったために,インド政府は資金調達面で心配になってきて,リライアンスはここまで,と言うことで,UMPPについては一企業が3地点まで,と言う方針を,関係閣僚会議で確認したようだ。1,000MWが運転開始したら,次の地点に入札できる,というような条件が,閣僚会議では話し合われたようだ。タタ電力のムンダ火力を含め,4地点が現在,具体的な民間企業によって進められている。

しかし,この大規模火力計画UMPPの進捗は,確かに遅いという感じがする。シンディ電力大臣は,機器製作能力の不足,と説明しているけれども,私はそうではない,と見ている。機器製作よりはおそらく,土地の手当てと石炭絡みではなかろうか。4つの地点の入札は何とか終わったが,これに続く地点の入札が始まらない。土地の手当ては州政府が担当しているのだが,おそらく難航しているのではなかろうか。

現在のインドの発電設備は,150,000MWだが,2017年までに倍の,330,000MWを目指している。このうちの30%は,民間企業によることになろう。相変わらず石炭火力であることは変わらず,炭酸ガス排出で世界の注目が集まるところだ。しかし,国連気候変動会議IPCCの委員の一人であるインド人のパチョリの言葉,インド人の4億の国民が電気を受けていないと言うことを信じられるか,と言う問題に帰するのだ。


Today's subject

●100118C India, Economic Times
インドの大規模石炭火力UMPPは一企業に3プロジェクトまで
UMPPs to single co capped at 3
http://my.reset.jp/adachihayao/index100118C.htm

http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/oil-gas/UMPPs-to-single-co-capped-at-3/articleshow/5451195.cms


Other world energy news today

○100118A Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの360MWマガット水力はルソン送電網の安定に貢献
SNAP Magat’s capacity earmarking to keep power grid stability
http://www.mb.com.ph/articles/238765/snap-magat-s-capacity-earmarking-keep-power-grid-stability
○100118B Malaysia, ipsnews
マレーシアのサラワクのバクンダムは恵みか破壊か
Sarawak Dams: Boon or Bane to Development
http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=50005
○100118D China, news.xinhuanet
中国で内蒙古が最大の石炭生産地域に発展
Inner Mongolia becomes China's largest coal producer
http://news.xinhuanet.com/english/2010-01/15/content_12815390.htm
○100118E China, news.xinhuanet
中国の華能電力が新疆ウイグル自治区に600MW2台の開発へ
Huaneng to build $703 mln power generators in Xinjiang
http://news.xinhuanet.com/english/2010-01/16/content_12820785.htm


Japanese energy news today

○産油国、対中シフト鮮明 イラク倍増、サウジ3割増
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100118ATGM1505017012010.html
○EU、温暖化ガス「20〜30%削減」堅持 国連提出へ
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100118ATGM1602P17012010.html
○東シナ海ガス田「合意違反なら対抗措置」 外相、中国をけん制
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100118ATFS1700D17012010.html
○東京電力 小水力発電で比の棚田復活
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100118/mca1001180503003-n1.htm
○イラクの巨大油田 シェル連合が最終契約
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/100118/env1001180127000-n1.htm
○東芝の佐々木則夫社長が語る,原発は有力かつリアルな解である
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20100114/212136/
○ベトナム新幹線支援へ調査団=岡田外相
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010011700221


Main contents

●インドの大規模石炭火力UMPPは一企業に3プロジェクトまで

The government has decided that one company can only implement up to three ultra mega power projects or UMPPs at any point in time in an
attempt to ensure that these large projects , typically around 4000 MW, achieve financial closure and start generating electricity at the earliest. The move is likely to impact Reliance Power that has already bagged three out of four UMPPS bid out so far. ......

インドの大規模火力電源開発計画UMPP(注5)は,意欲的な構想として,インドの恒久的な供給力不足の救世主として華々しくスタートしたが,規模が大きく,世界金融危機にも見舞われて,その資金調達が懸念されている。一カ所4,000MW,インド全土で既に9地点が設定されているが,今のところ4地点の契約が終了し,リライアンス電力(注6)が3地点を占めていている状況である。

インド政府は,UMPP(注5)に関して,資金調達を速やかに完了して完成を急ぐため,一企業で受け持てるUMPPプロジェクトを,3地点までと決定した。この動きは,リライアンス電力(注6)が既にUMPPプロジェクト(注5)を3地点落札していることが影響している。関係閣僚会議GOM(注8)が終わった今夜,ブラマ次官(注7)は,ある特定の時間断面で3地点以下,と表現している。1地点でも終わらなければ次に入札できない。

しかしブラマ次官(注7)は,第4番目の地点に入札できる具体的な条件には触れなかった。実際には,その時の政府の解釈が大きな要素になるだろう,と見られている。一部の人は,少なくとも1,000MW分が運転開始した時点で,第4番目の地点に入札参加できる,と示唆している。 リライアンス電力(注6)は,入札が終わった4地点のうち,3地点を落札している。

リライアンス(注6)が開発義務を負ったのは,マディアプラデッシュ州のササン(注9),アンデラプラデシュ州のクリシュナパットナム(注10),ジャカンド州のティラヤ(注10)の各プロジェクトで,グジャラート州のムンダ(注12)は,タタ電力(注13)が落札している。UMPPプロジェクトは(注5)は一地点で出力4,000MW,2000億ルピー以上の資金が必要で,銀行の融資基準(注14)を充足しなければならない。

インド政府は,9地点のUMPPプロジェクト(注5)を準備しているが,そのうち4地点は炭鉱に近く,5地点は沿岸部に位置している。4地点は既に入札が終わって契約が発効しており,次の入札は,タミルナド州のチェイユール(注15),オリッサ州のベダバハール(注16),チャティスガール州のアカルターラ(注17)が予定されている。更に3地点が検討されている。

それは,グジャラート州とオリッサ州,それにマハラシュトラ州に検討中である。閣僚会議は,更に地点数を増やすべく考えているが,マハラシュトラ州の地点は,第10番目のUMPPプロジェクト(注5)になろう。インドネシアのクラッシュ・プログラムに比べれば,地点の規模が大きく,一時,ADBも,資金調達の面から,地点の規模を縮小することを提案したことがあった。

(注)C (1) 100118C India, Economic Times,(2) title: UMPPs to single co capped at 3,(3) http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/oil-gas/UMPPs-to-single-co-capped-at-3/articleshow/5451195.cms,(4) 16 Jan 2010, 0517 hrs IST, ET Bureau,NEW DELHI,(5) ultra mega power projects or UMPPs,(6) Reliance Power,(7) power secretary HS Brahma,(8) empowered group of ministers (eGOM),(9) Sasan (Madhya Pradesh),(10) Krishnapatnam (Andhra Pradesh),(11) Tilaiya (Jharkhand),(12) Mundra in Gujarat,(13) Tata Power,(14) RBI norms,(15) Cheyyur (Tamil Nadu),(6) Bedabahal (Orissa),(7) Akaltara (Chhattisgarh),(8) UMPPs table source: http://www.thehindubusinessline.com/2008/04/26/stories/2008042650780800.htm,(9) photo source: http://www.projectsmonitor.com/ENERGY/sasan-umpp-achieves-financial-closure,(10) Mundra,map source: http://www.ifc.org/ifcext/southasia.nsf/AttachmentsByTitle/TATA_Mundra_Presentation/$FILE/Tata+Mundra+Project+04-04.ppt#499,2,Tata Mundra Project, India,(11)

今日の参考資料

●100118C India, Economic Times
インドの大規模石炭火力UMPPは一企業に3プロジェクトまで
UMPPs to single co capped at 3
http://my.reset.jp/adachihayao/index100118C.htm

http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/oil-gas/UMPPs-to-single-co-capped-at-3/articleshow/5451195.cms

最近の関連資料

●100111E India, Economic Times
インドの電力フォーラムで電力大臣が電源開発遅れの対策に言及
UPA to meet power target
http://my.reset.jp/adachihayao/index100111E.htm
○100105D India, Economic Times
インドの第13次五ヶ年計画からは石炭火力はすべて超臨界方式が義務と
Power cos may be told to tread green path
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/Power-cos-may-be-told-to-tread-green-path/articleshow/5408388.cms
●091207D India, uk.reuters
インドでの石炭は環境は問題でも経済成長の原動力である
Coal throbs at the heart of India growth engine
http://my.reset.jp/adachihayao/index091207D.htm
●091126G India, steelguru
インドの石炭不足は深刻で2012年には8,000万トンの輸入が必要
Acute coal shortage to push up import
http://my.reset.jp/adachihayao/index091126G.htm
●091110D India, steelguru
インドの電力セクターについて将来8〜9年で2,500億ドル必要
USD 250 billion investments needed in power sector - Study
http://my.reset.jp/adachihayao/index091110D.htm
○091109D India, steelguru
インドのシンディ電力相が第11次五カ年計画の78,000MW開発可能と
11th Plan target of 78000 MW is achievable - Me Shinde
http://steelguru.com/news/index/2009/11/08/MTE5MzY2/11th_Plan_target_of_78000_MW_is_achievable_-_Me_Shinde.html
●091101F India, energytribune
インドの石炭火力開発UMPPなどは今後民間企業が大きな役割を果たす
India Opening Power Sector to Private Investment, Coal Still the Fuel of Choice
http://my.reset.jp/adachihayao/index091101F.htm


2009年1月17日 ー インドネシアの石炭に国内配分義務 ー

日本の海上自衛隊がインド洋での給油活動から撤収を開始した。待っていたかの如く,中国海軍がこれを引き継ぐ方向で準備中という。既に中国は,民主党政権になる頃から,引き継ぎを目指して訓練を行っていたという。ソマリア沖など,中東やアフリカからの資源輸送のために,真珠の首飾り作戦を展開する中国海軍にとっては,願ってもない好機だ。「中国にむざむざ国益を引き渡すことになる」と懸念する声も出ている,と報じている。

インドネシアの巻き起こる資源ナショナリズムの嵐は,ますます激しさを増して行く。産油国から原油輸入国に陥ってから,インドネシアは焦り始めている。国家電力公社PLNの民営化が,憲法裁判所に拒否されてから,インドネシア国会がこの資源ナショナリズムの前面に出てきた。原油の生産高の落ち込みへの追求は厳しいものがある。LNGもドンギで爆発した。今のインドネシア政府の関心は,高まる国内石炭需要である。

インドネシアは世界最大の発電用石炭の輸出国である。インドネシアの石炭は,確認埋蔵量は,約614億トンで,南アフリカやオーストラリアの900億トンレベルよりも小さい。そのうちの72%は,南スマトラと東カリマンタンに偏って存在する。パプアでは地質的に大きなポテンシャルを持っていると考えられているが,調査が進んでいない。石炭生産については,毎年2000万トンのペースで伸びてきている。

今年,2010年の石炭国内需要は,全生産量2億5000万トンの30%にあたる7,500万トンと予想されている。2009年の実績では,生産量が,2億5400万トンで,国内需要は,5600万トンであった。製造業では,石炭やガスの不足を訴えているが,これは,国内価格と国際市場価格の差から来る生産企業の輸出指向から来ていると思われる。現在でも,殆どの契約は,国内優先と書かれているという。

インドネシアは,国内需要の増大を理由に,石炭輸出を,年1.5億トンに制限する決定を行ったが,少なくとも5年間,即ち現在建設中の石炭火力が完全に稼働するまでは,このインドネシアの決定が,世界の石炭市場に大きな混乱を与えるとは考えられない,と言うのである。最近,巨大な石炭輸入国に変身してきた中国やインドは,特にこのインドネシアの新しい決定に,懸念を示している。

今回,インドネシアのエネルギー鉱業資源省(注5)は,省令を出して,石炭その他の鉱業産品について,年間国内市場割り当て制限を課すこととし,これに対する罰則も設けることとした。2009年12月31日の布令により,年間国内市場義務量DMO(注6)は,年初の石炭購入予定企業が提出する年間需要予想量を基本に,これに比例させる形で決定する。問題は,国内の市場価格であり,政府の考える調整機能が未知数である。

これを考えると,若干波乱含みではある。生産企業が市場価格と呼んでいるものは,おそらく国際市場価格のことであり,政府はこれを国内向けには調整する,と言っているので,今後,インドネシアの国内的には,波乱があるだろう。しかし,インドネシアの石炭生産量は,年ごとに増えてきており,インドネシアから輸入を考えるアジア諸国,中国,インド,などへの影響は少ないとも言われている。今後の成り行きに関心あり。


Today's subject

●100117F Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア政府の鉱業法施行規則で国内石炭需要量義務化へ
Govt brings in domestic coal market obligation
http://my.reset.jp/adachihayao/index100117F.htm

http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/15/govt-brings-domestic-coal-market-obligation.html


Other world energy news today

○100117A Turkey, hydroworld
トルコのムラット川の4ダム1,000MWの調査をフィンランド企業受注
Poyry gets engineering contract for hydroelectric projects in Turkey
http://www.hydroworld.com/index/display/article-display/2758138828/articles/hrhrw/hydroindustrynews/newdevelopment/2010/01/poyry-gets_engineering.html
○100117B Philippines, business.inquirer
フィリッピンの水道局MWSSがライバンダムでサンミゲールと合弁へ
P52-B Laiban contract seen sealed by March
http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20100115-247506/P52-B-Laiban-contract-seen-sealed-by-March
○100117C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのMERALCOのロペスは5%資本で役員一人に縮小
Lopezes may keep only 5% interest, 1 seat in Meralco
http://business.inquirer.net/money/topstories/view/20100114-247363/Lopezes-may-keep-only-5-interest-1-seat-in-Meralco
○100117D India, telegraphindia
インドのマガラヤ州の126MWミンドウ水力事故で需給急迫
Project delay to trigger power cut
http://www.telegraphindia.com/1100116/jsp/northeast/story_11979114.jsp
○100117E Indonesia, uk.reuters
インドネシアで新鉱業法が発効するが石炭輸出の縮小が懸念される
Indonesia imposes coal, minerals domestic sales rule
http://uk.reuters.com/article/idUKJAK27183120100115
○100117G Ethiopia, afrol
エチオピアの420MWギルゲルギベ第2水力着工で自給に明るい希望
Ethiopia launches hydro-power plant
http://www.afrol.com/articles/35099
○100117H China, uk.reuters
中国は石炭や天然ガスの輸入増大で危機へ対処へ
China encourages coal,gas imports in power shortage
http://uk.reuters.com/article/idUKSGE60E02620100115
○100117I Bhutan, kuenselonline
ブータンの氷河湖決壊の警報システムが緊急に必要
Towards a synergy among concerned agencies
http://www.kuenselonline.com/modules.php?name=News&file=article&sid=14489


Japanese energy news today

○小沢冷酷、秘書“見殺し”に 特捜、本丸攻略へ自信あり
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100116/plt1001161345004-n2.htm
○グーグル攻撃元は中国政府関係者か 米政府、正式に懸念伝達へ
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20100116/frn1001161339002-n1.htm
○丸紅、ブラジルの大型製油所計画出資へ調整,総額200億ドル規模
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20100117ATDD150AW15012010.html
○中国当局、グーグル問題の報道内容を制限 メディアに指示
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100117ATGM1602416012010.html
○インド洋での給油活動、中国が引き継ぎ検討
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100116-OYT1T00043.htm
○中国の外貨準備、23%増 09年末、2.4兆ドル
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100116ATGM1503F15012010.html
○【書評】『排出権商人』黒木亮著
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/100117/bks1001170811000-n2.htm
http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/0b4b32f0.b60fb229.0b4b32f1.2dfbb6c4/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f6232004%2f&m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fbook%2fi%2f13315618%2f
○ベトナム、原発導入急ぐ 東南アジア初、受注狙う日仏
http://www.asahi.com/business/topics/economy/TKY201001160416.html
○熱帯雨林伐採の監視協力を拡大 岡田外相
http://www.asahi.com/international/update/0116/TKY201001160404.html


Main contents

●インドネシア政府の鉱業法施行規則で国内石炭需要量義務化へ

The Energy and Mineral Resources Ministry has issued a ministerial decree requiring producers of coal and other minerals to allocate a proportion of their annual production output to the domestic market, or face sanctions. The decree, signed on Dec. 31, 2009, states that the proportion for the so called annual domestic market obligation (DMO) will be equal to the estimate of annual demand proposed by potential domestic buyers a year earlier.

インドネシアは,原油,天然ガス,それに石炭についても,国内需要が急増していることと,国会を中心とした資源ナショナリズムの急激な台頭で,国内供給優先の方針を打ち出している。石炭も例外ではない。特に石炭は,世界有数の輸出国であるだけに,輸入国への影響も懸念されている。市場価格の圧力が,政府にとっては最も気にかかるところであるが,国内石炭需要量義務化へと走った。

インドネシアのエネルギー鉱業資源省(注5)は,省令を出して,石炭その他の鉱業産品について,年間国内市場割り当て制限を課すこととし,これに対する罰則も設けることとした。2009年12月31日の布令により,年間国内市場義務量DMO(注6)は,年初の石炭購入予定企業が提出する年間需要予想量を基本に,これに比例させる形で決定する。

石炭生産企業も国内需要企業も,この年間国内市場義務量DMO(注6)に拘束されることになり,違反した場合は罰則が科される。予想購入契約に違反した場合は,生産企業には50%の生産カット,需要企業には次年度以降50%カットが,書面で処分が言い渡される。この年間国内市場義務量DMO(注6)は,新鉱業法に施行と共に開始される。

今年,2010年の石炭国内需要は,全生産量2億5000万トンの30%にあたる7,500万トンと予想されている。2009年の実績では,生産量が,2億5400万トンで,国内需要は,5600万トンであった。製造業では,石炭やガスの不足を訴えているが,これは,国内価格と国際市場価格の差から来る生産企業の輸出志向から来ていると思われる。現在でも,殆どの契約は,国内優先と書かれているという。

しかし,年間国内市場義務量DMO(注6)について,詳細は説明されていないので,実施の際に解釈の違いが出てくる可能性があるが,これから出される法令で,より確実な法的根拠が明確にされるものと期待されている。インドネシア鉱業協会IMA(注10)の幹部は,価格がシーリングされていない限り問題はない,としている。国内価格も新たな市場価格として考えていけばよいと。

しかし,政府に対しては,国内需要企業がその計画に失敗した場合は,再度配分をやり直すような保証をするべきだ,と言っている。インドネシア石炭生産協会(注11)の幹部も同じ意見で,国内でも市場価格が適用されるなら,輸送の手間がかからず有利だと言っている。しかし政府は,国内価格については,改めて別の法令で,調整されるものだ,と言っている。

以上の議論を聞くと,若干波乱含みではある。生産企業が市場価格と呼んでいるものは,おそらく国際市場価格のことであり,政府はこれを国内向けには調整する,と言っているので,今後,インドネシアの国内的には,波乱があるだろう。しかし,インドネシアの石炭生産量は,年ごとに増えてきており,インドネシアから輸入を考えるアジア諸国,中国などへの影響は少ないとも考えられる。

(注)F (1) 100117F Indonesia, The Jakarta Post,(2) title: Govt brings in domestic coal market obligation,(3) http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/15/govt-brings-domestic-coal-market-obligation.html,(4) Alfian | Fri, 01/15/2010 10:18 AM,(5) Energy and Mineral Resources Ministry,(6) annual domestic market obligation (DMO),(7) Mining Law,(8) the director general for coal, minerals and geothermal at the ministry Bambang Setiawan,(9) Witoro Soelarno, the secretary to the directorate general for minerals, coal and geotherma,(10) Indonesia Mining Association (IMA) executive director Priyo Pribadi Soemarno,(11) Bob Kamandanu, chairman of the Indonesian Coal Producers Association (APBI),(12) reources, map source: http://rovicky.wordpress.com/2006/04/11/ini-energi-bukan-sekedar-komoditi-2/,(13) coal production,picture source: http://graphics.thomsonreuters.com/119/ID_CLEXP1109.gif,(14) photo source: http://image.ec21.com/image/w4ceworld/oimg_GC00695919_CA00695920/Steam_Coal_Thermal_Coal_Coal.jpg,(15)

今日の参考資料

●100117F Indonesia, The Jakarta Post
インドネシア政府の鉱業法施行規則で国内石炭需要量義務化へ
Govt brings in domestic coal market obligation
http://my.reset.jp/adachihayao/index100117F.htm

http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/15/govt-brings-domestic-coal-market-obligation.html

最近の関連資料

○100117E Indonesia, uk.reuters
インドネシアで新鉱業法が発効するが石炭輸出の縮小が懸念される
Indonesia imposes coal, minerals domestic sales rule
http://uk.reuters.com/article/idUKJAK27183120100115
○091211D Indonesia, en.vivanews
インドネシアのクラッシュプログラムの石炭2700万トン確保
PLN Coal Contract Closing End
http://en.vivanews.com/news/read/112819-pln_coal_contract_closing_end
○091201D Indonesia, news.alibaba
インドネシアの石炭生産は需要の伸びで2010年に280百万トン
Indonesia 2010 coal output seen up to 280 mln T-industry
http://news.alibaba.com/article/detail/energy/100208585-1-indonesia-2010-coal-output-seen.html
●091124M Indonesia, forexyard
インドネシアの新鉱業法は外国資本投資にとって脅威となる可能性
ANALYSIS-Indonesia mining rule threatens investment drive
http://my.reset.jp/adachihayao/index091124M.htm
●091120D Indonesia, in.reuters
インドネシアの石炭輸出制限は実際の行動は5年後だろう
Indonesia coal exports curb will take time to bite
http://my.reset.jp/adachihayao/index091120D.htm


2010年1月15日 ー インドネシアの電源民間参入へ大統領令 ー

私は,1990年2月に,ドミニカ共和国のサントドミンゴに入っている。車で地下水を捜しながら西へ走って,ハイチとの国境の町に入った。ドミニカ側から見たハイチは,まさに異星の人々,という感じで,半裸の埃にまみれた人々がこちらに向けて手を出してきた。今回の地震の悲惨な結果を見るに付け,救いの手が遅い,と思ってしまう。米国と中国が真っ先に救援隊を到着させた頃,日本はやっと,それも調査団が成田を出発していた。

中国当局とグーグルの争いは,私は軽視できない,どの様に結末を付けるのか,非常に関心を持って見守っている。グーグルが開き直って情報公開に踏み切ったが,中国政府はどの様に収拾すべきか迷っているようだ。情報統制に反対する中国の国民の中にも,政府への反発を強めているグループもあり,グーグルを中国から放逐するだけでことが終わるとは思えない。オバマ政権も,グーグル支援の姿勢を明確にしている。

インドネシアの電源開発だが,政府主導の第1次10,000MWクラッシュ・プログラムの印象が,我々には強い。しかし私の記憶によると,1996年頃に,インドネシアは大々的な民間主導に舵を切るべく政策転換にかかった。しかし,1997年の経済危機もあったが,憲法裁判所が,国有電力公社PLNの民営化を違憲と判断した。民間開発もあるけれども,インドネシアは基本は,政府主導による電源開発が原則なのだ。

しかし,インドネシアもそうは言っておれない。これから始動する第2次10,000MWクラッシュ・プログラムでは,PLNが,6,415MWを開発し,民間のIPPが,4,262MWを開発することになっている。また,第1次が石炭火力中心であったのに対し,第2次は,地熱と水力を多く取り込み,12%が水力,48%が地熱,14%がガス火力,26%が石炭火力で,2013年から2014年の完成を目指す。

このように,IPPを正式に取り上げるに際しては,インドネシア政権として,その方向転換を明確にしておく必要があったのだろう,先週金曜日,2010年1月8日に,民間開発を許可する正式な大統領令が署名されたという。インドネシアの民間開発の問題点は,その売電単価にある。電気料金は低く抑えられているから,民間投資を促すためには,どうしても政府補助金が必要であり,これらの細則の整備に追われているという。

今年間もなく,2010年2月に予定されているプロジェクトの入札には,1,000MWのチソカン揚水,348MWのアサハン第3水力,200MWの新北スマトラ,100MWの西カリマンタンのパリット・バルが上げられている。チソカン揚水は,ニュージェックが実に20年以上に亘って温めてきたプロジェクトで,報道によると,世界銀行がローンを提供するという。既に詳細設計は終わって,本工事の入札になるのだろうか,期待される。

アサハン第3水力については,最近も取り上げた。一連のアサハンのプロジェクトは,東京電力など日本企業が主導してきた一環計画であるが,締めくくりのアサハン第3水力は,2005年に円借款による詳細設計が行われ,地元企業がCDM申請などを行っている。2006年の円借款は活きているようだが,入札前でありながら,既に中国企業の葛州覇集団が有力との情報だ。日本企業は,もう活力なしか,無念。


Today's subject

●100115G Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの第2次クラッシュプログラムで大統領令でIPP投資可能へ
Indonesia Opens ‘Fast-Track’ Door To Private Energy Producers
http://my.reset.jp/adachihayao/index100115G.htm

http://thejakartaglobe.com/business/indonesia-opens-fast-track-door-to-private-energy-producers/352537


Other world energy news today

○100115A Thailand, Bangkok Post
タイの国家石油PTTの国際展開でオーストラリアについて強気
PTT bullish on Australia
http://www.bangkokpost.com/business/economics/30974/ptt-bullish-on-australia
○100115B Thailand, Bangkok Post
タイの電気料金は原油価格安定で少なくと2010年内は上がらない
Power-bill cap prolonged
http://www.bangkokpost.com/business/economics/30973/power-bill-cap-prolonged
○100115C Pakistan, nation
パキスタンへの米国特使がタルベラダム増設など支援を約束
US to give $1b for six energy projects
http://www.nation.com.pk/pakistan-news-newspaper-daily-english-online/Politics/14-Jan-2010/US-to-give-1b-for-six-energy-projects
○100115D Pakistan, dawn
パキスタンが米国特使に短期対策としてLNG設備への投資を要望
Pakistan seeks US investment in LNG
http://www.dawn.com/wps/wcm/connect/dawn-content-library/dawn/the-newspaper/business/13+pakistan-seeks-us-investment-in-lng-410-za-07
○100115E Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのイリジャン火力のIPPA入札でサンミゲールが韓国電力の強力な競争相手
SMC unit to bid as IPPA for Ilijan plant
http://www.mb.com.ph/articles/238384/smc-unit-bid-ippa-ilijan-plant
○100115F Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの電力需要家は再生可能エネルギーの上積み料金の可能性
RE charge proposed as new line item in electricity bills
http://www.mb.com.ph/articles/238368/re-charge-proposed-new-line-item-electricity-bills
○100115H Ethiopia, afriquejet
エチオピアの420MWギルベル2水力完成で電力輸出が現実に
Ethiopia moves closer to electricity export
http://www.afriquejet.com/news/africa-news/ethiopia-moves-closer-to-electricity-export-2010011341987.html
○100115I China, lloydslistdcn
中国北部の石炭供給が困難な状況下で石炭価格が高騰
Thermal coal demand spikes as Chinese power disrupted
http://www.lloydslistdcn.com.au/archive/2010/january/14/thermal-coal-demand-spikes-as-chinese-power-disrupted


Japanese energy news today

○グーグル、中国で民主化運動などの検索結果を表示 制限解除
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100114ATGM1402014012010.html
○「個人」装い企業献金 都内の建設会社、小沢氏側に
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100114ATDG1306A14012010.html
○日経社説 いつになれば小沢氏は説明をするのか
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20100113AS1K1300413012010.html
○小沢の“金庫番”石川議員2度目の聴取 悪質性高く逮捕も
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100113/plt1001131619004-n2.htm
○特捜部ついにキレた! 小沢聴取拒否に「バカヤロー!」
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100114/plt1001141637007-n2.htm
○ハイチ救援、輸送網の壁 空港機能停止、路上には市民
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100115ATGM1501I15012010.html
○ハイチ大地震、各国の救援隊到着
http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2010011502000150.html?ref=rank
○グーグル、「再生可能エネルギー」新技術発掘のための人材を募集
http://www.ciojp.com/contents/?id=00006133;t=1
○元秘書爆弾発言「小沢の指示」で証拠隠滅
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20100115-585906.html


Main contents

●インドネシアの第2次クラッシュプログラムで大統領令でIPP投資可能へ

A presidential decree signed on Friday has formalized a plan for private-sector power producers to supply power under the second phase of the government’s “fast-track” generating program , a senior Energy Ministry official said on Wednesday. A copy of the decree was still unavailable, but Jacobus Purwono, the ministry’s director general of electricity and energy utilization, said it would permit state utility .......

インドネシアのPLN(注6)は,現在,第1次10,000MWクラッシュ・プログラムとして,ジャワ-バリ系統の増強を目指して,鋭意,石炭火力を中心とした電源開発を,中国の資金支援を中心に,進めている。35のプロジェクトの内,10プロジェクトがジャワ-バリ系統,4,337MWであり,その他の系統は,5,626MWである。遅れ気味ながら,2009年から2010年の完成を目指している。

2009年8月,PLN(注6)のモクタール総裁は,この第1次10,000MWクラッシュ・プログラムに続く第2次10,000MW開発プログラム(注14)について会見を行った。第1次10,000MWクラッシュ・プログラムが石炭火力中心であったのに対し,第2次10,000MW開発プログラム(注14)では,地熱と水力を多く取り込み,12%が水力,48%が地熱,14%がガス火力,26%が石炭火力で,2012年の完成を目指す。

この水曜日,2009年1月13日,エネルギー関係高官筋によると,第2次クラッシュ・プログラム(注6)の元での民間開発を許可する正式な大統領令は,金曜日,2009年1月8日に署名された。内容は明らかになっていないが,プルオノ・エネルギー総局長(注7)によると,PLN(注8)が,石炭火力,地熱,水力の発電所開発に於いて,IPPの民間企業と協力することを許可する内容という。

PLN(注8)は,既に,供給を確保するために,IPPから電力を買っている。第1次クラッシュ・プログラム(注9)は,増大する需要に対処するため,2013年を期して,主として石炭火力からなる10,000MWを開発する計画である。これに続く第2次クラッシュ・プログラム(注6)は,石炭からやや離れて,更に10,000MWを,2013年から2014年を目指して開発するものである。

プルオノ・エネルギー総局長(注7)によると,今回の大統領令は,プログラムの中にIPPを参画させるための,多くの諸規定を補強する意味があると。政府は,IPPからの売電に際して,補助金を供与することを計画している。多くの公共及び民間のプロジェクトが滞っているが,それはPLN(注8)が発電側の要求する売電単価を,容易に合意しない点にある。発電単価は様々で,発電所の場所,容量,タイプによって変わってくる。

2008年12月に政府は,省令として,地熱発電所のPLN(注8)への標準の売電単価を示したが,これが今回の大統領令に盛り込まれたのかどうかは,まだ明らかになっていない。第2次クラッシュ・プログラム(注6)では,PLN(注8)が,6,415MWを開発し,民間のIPPが,4,262MWを開発することになっている。PLN(注8)はこの6,415MWのために,2014年までに,76億ドルが必要とされている。

国内エネルギー開発企業WIKA(注10)の幹部の幹部によると,民間の参入の最大の障害は,PLN(注8)への売電単価とその資金調達である,と言っている。その幹部は,民間参入対する政府の強い意志を明らかにする必要がある,もし政府が幾分かでも買電単価を上げるならば,民間参入の可能性は,大きく増える,と語っている。

この国内エネルギー開発企業WIKA(注10)は,合計で40MWとなる地熱発電所に1億ドルを投じて,プロジェクトを推進している。プルオノ・エネルギー総局長(注7)は,現在,政府はこの件に必要な諸規定を準備中であり,PLN(注8)は,今年,2010年2月にも,第2次クラッシュ・プログラム(注6)の入札を行うべく,鋭意,入札と書類を準備中である。

2009年12月の記事の中には,2010年2月を期して入札に付されるプロジェクトとして,1,000MWのチソカン揚水,348MWのアサハン第3水力,200MWの新北スマトラ,100MWの西カリマンタンのパリット・バル(注10)を上げている。チソカンとアサハン第3は,PLN(注8)のプロジェクトで,チソカンは世界銀行,アサハンはJBICとの報道もなされているが,正確な情報ではない。

(注)G (1) 100115G Indonesia, The Jakarta Post,(2) title: Indonesia Opens ‘Fast-Track’ Door To Private Energy Producers,(3) http://thejakartaglobe.com/business/indonesia-opens-fast-track-door-to-private-energy-producers/352537,(4) January 13, 2010,(5) photo source: Vapor billowing from a Chevron geothermal plant in Sukabumi, West Java. (Antara Photo/Yudhi Mahatma),(6) second phase of the government’s “fast-track” generating program,(7) Jacobus Purwono, the ministry’s director general of electricity and energy utilization,(8) PT Perusahaan Listrik Negara,PLN,(9) first phase of the “fast-track” generating program,(10) Natal Argawan Pardede, corporate secretary of state-owned infrastructure firm PT Wijaya Karya (Wika),(11) 1,000 MW Cisokan power plant in West Java; the 2x100 MW New North Sumatra power plant in North Sumatra; the 2x174 MW Asahan III power plant in North Sumatra; and the 2x50 MW Parit Baru power plant in West Kalimantan,(12) 120 MW Lahendong IV geothermal power plant in North Sulawesi,(13)

今日の参考資料

●100115G Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの第2次クラッシュプログラムで大統領令でIPP投資可能へ
Indonesia Opens ‘Fast-Track’ Door To Private Energy Producers
http://my.reset.jp/adachihayao/index100115G.htm

http://thejakartaglobe.com/business/indonesia-opens-fast-track-door-to-private-energy-producers/352537

最近の関連資料

●100110G Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの180MWアサハン第3水力にJBICが230百万ドル支援
PLN to secure $230m loan from JBIC
http://my.reset.jp/adachihayao/index100110G.htm
○100101F Indonesia, steelguru
インドネシアのPLNは2010年初めの電気料金値上げは見送る構え
Indonesia unlikely to hike electricity tariff early next year
http://steelguru.com/news/index/MTI3MDg3/Indonesia_unlikely_to_hike_electricity_tariff_early_next_year.html
○091229G Indonesia, en.vivanews
インドネシアの新任イスカンPLN総裁が外島の電力危機で小規模電源を急ぐと
PLN to Accelerate Building of Power Plants
http://en.vivanews.com/news/read/116469-pln_accelerates_building_of_power_plants
●091224F Indonesia, uk.reuters
インドネシアの第2次クラッシュ・プログラムで地熱の民間開発を急ぐ
Indonesia province offers $1.4 bln geothermal projects
http://my.reset.jp/adachihayao/index091224F.htm
●091216G Indonesia, thejakartapost
インドネシアのPLNが10000MWクラッシュプログラムで資金最終的確保
PLN secures final financing needed for first 10,000 MW power plant crash program
http://my.reset.jp/adachihayao/index091216G.htm
○091216I Indonesia, tradingmarkets
インドネシアのワヤンウインドウ地熱にスターエナージが3億ドル投資へ
INDONESIA'S STAR ENERGY TO INVEST US$300 MLN IN GEOTHERMAL POWER PROJECT
http://www.tradingmarkets.com/.site/news/Stock%20News/2724306/
●091211G Indonesia, thejakartaglobe
インドネシアのPLNの第2次クラッシュプログラムには76億ドルが必要
PLN Needs at Least $7.6b to Finance Second Phase of ‘Fast-Track’ Program
http://my.reset.jp/adachihayao/index091211G.htm


2010年1月14日 ー カンボジアの386MW水力を中国企業が建設へ ー

カンボジアのコーコン地区の中国企業によるダム開発計画については,何度か記事なっており,本サイトでも紹介している。先日は,中国の習近平副主席のプノンペン訪問に際しては,フンセン首相が慌ててウイグル族の亡命者を,強制送還した話があった。この訪問で中国は,カンボジアの全国送電網支援のために9億ドル近い借款を約束している。今日のコーコン地区のダム開発は,この送電線が基本となる。

中国の大規模発電企業,中国華電集団公司(注5)は,この火曜日,2009年1月12日,幾つかのカンボジアに於けるプロジェクトの一つ,558百万ドルの水力プロジェクトの建設計画を発表した。手持ちの資料から推定すると,このプロジェクトは,338MWのラッセイ・チュルム・コルム水力プロジェクト(注10)と考えられ,カンボジア政府の計画では,2013年に完成するIPPプロジェクトである。

今日の日本語のニュースの中で,グーグルと中国政府の厳しい対立が目を惹く。中国には,「百度」,と言う中国独自の検索サイトがあって,百度が66%のシャーを誇り,グーグルは33%程度という。それでもグーグルファンは多いが,グーグルの検索に関して,例えば少数民族問題など,政府が規制をかけているという。最近では,グーグルに対する中国側からのサイバー攻撃が激しいという。

今までは中国政府とグーグルとの水面下の争いであったが,遂に正面切ってグーグルが,中国政府に対して検閲の廃止を正式に申し出たようだ。中国語のサイトではこの問題で白熱した議論が行われており,百度の支持者とグーグルの支持者が,対立しているという。グーグルは単なる一つの検索サイトに過ぎないのだが,国際化してきたグーグルの実力を考えると,中国政府がどの様な姿勢で臨むか,関心のあるところだ。


Today's subject

●100114F Cambodia, .etaiwannews
カンボジアの西の338MW水力と50MW石炭火力を中国の華電集団が建設へ
Huadian Power plans Cambodia hydroelectric plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index100114F.htm

http://www.etaiwannews.com/etn/news_content.php?id=1153568&lang=eng_news


Other world energy news today

○100114A Vietnam, thanhniennews
ベトナムの電力セクター競争のため石炭企業が電力に参入
New power firm to make sector more competitive
http://www.thanhniennews.com/business/?catid=2&newsid=54632
○100114B Vietnam, english.vietnamnet
ベトナムのEVNが電気料金改定で最高14%から最低6%の値上げ案を提案
EVN proposes four options for electricity price increases
http://english.vietnamnet.vn/biz/201001/EVN-proposes-four-options-for-electricity-price-increases-889171/
○100114C Thailand, Bangkok Post
タイの2009年度投資申請は再生可能エネルギー709件など総額で過去最高
Investment applications at 40yr record
http://www.bangkokpost.com/business/economics/165068/investment-applications-reach-40yr-record
○100114D Philippines, manila standard today
フィリッピンの246MWアンガット水力の資産売却入札を4月28日に実施
PSALM to auction Angat power plant on April 28
http://www.manilastandardtoday.com/insideBusiness.htm?f=2010/january/12/business3.isx&d=2010/january/12
○100114E India, Economic Times
インドのラジャスタン州の企業がチャブラなどの大規模火力を受注
RRVUPN bags mega power status for its projects
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/RRVUPN-bags-mega-power-status-for-its-projects/articleshow/5433959.cms
○100114G Bangladesh, business-standard
バングラデシュとインドの系統を繋ぐ送電線建設でインド送電公社が協定へ
PowerGrid to ink pact with Bangladesh
http://www.business-standard.com/india/news/powergrid-to-ink-pactbangladesh/82885/on


Japanese energy news today

○小沢“剛腕ダンマリ”会見 疑惑の核心は一切説明せず
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100113/plt1001131233000-n2.htm
○2009年のタイ投資申請額62%増
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20100112DGM1203012.html
○グーグル、検閲撤廃求める 中国当局と交渉へ、決裂なら撤退も
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100113ATGM1301713012010.html
○国際協力銀、温暖化対策支援も=通常国会に改正法案−財務省
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010011300407
○中国江西省,石炭資源埋蔵量2億トンほどの中規模炭鉱を発見
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/244442/
○知的送電網,スマートグリッド構築に向けた世界の動き
http://4510plan.jp/360/newscolumn/13910/


Main contents

●カンボジアの西の338MW水力と50MW石炭火力を中国の華電集団が建設へ

China Huadian Corp., one of the country's biggest power companies, said Tuesday it plans to build a $558 million hydropower plant in Cambodia, one of several major projects it has launched there. The announcement followed the signing last week of a financing agreement with the Export-Import Bank of China during a regional gathering in the southwestern city of Nanning.

カンボジアのコーコン地区の中国企業によるダム開発計画については,何度か記事なっており,本サイトでも紹介している。先日は,中国の習近平副主席のプノンペン訪問に際しては,フンセン首相が慌ててウイグル族の亡命者を,強制送還した話があった。この訪問で中国は,カンボジアの全国送電網支援のために9億ドル近い借款を約束している。今日のコーコン地区のダム開発は,この送電線が基本となる。

中国の大規模発電企業,中国華電集団公司(注5)は,この火曜日,2009年1月12日,幾つかのカンボジアに於けるプロジェクトの一つ,558百万ドルの水力プロジェクトの建設計画を発表した。手持ちの資料から推定すると,このプロジェクトは,338MWのラッセイ・チュルム・コルム水力プロジェクト(注10)と考えられ,カンボジア政府の計画では,2013年に完成するIPPプロジェクトである。

またこの件で続いて,先週,南寧(注7)での会議の際に,中国輸出入銀行(注6)の融資契約同意と共に,明らかにされている。また,中国電力企業連合会(注8)のサイトでも報じられた。338MWのラッセイ・チュルム・コルム水力プロジェクト(注10)は,プノンペンの西180kmに位置する。カンボジアの経済成長は急激で,また中国華電集団公司(注5)は同時に,地元企業(注9)と協力して,50MWの石炭火力を計画している。

この50MWの石炭火力がどこに位置するのか,明確でないが,おそらくコーコン地区の発電力補完に使われるものだろう。50MW規模の石炭火力が経済的に成り立つのかどうか,問題がある。なお,以前の記事(注10)によると,カンボジア政府は閣議で,このラッセイ・チュルム・コルム水力プロジェクト(注10)と,246MWのスタン・タタイ水力プロジェクト(注12)の計画を中国企業によって建設する決定を,昨年,行っている。

(注)F (1) 100114F Cambodia, .etaiwannews,(2) title: Huadian Power plans Cambodia hydroelectric plant,(3) http://www.etaiwannews.com/etn/news_content.php?id=1153568&lang=eng_news,(4) Associated Press,2010-01-12 04:24 PM ,(5) China Huadian Corp,中国華電集団公司,(6) Export-Import Bank of China,(7) Nanning,南寧,(8) China Electricity Council,中国電力企業連合会,(9) Cambodia Energy Ltd.,(10) 338MW Russey Churum Krom dam,(11) photo source: http://mesplaisirs.files.wordpress.com/2009/02/koh-kong.jpg,(12) Stung Tatay,(13)

今日の参考資料

●100114F Cambodia, .etaiwannews
カンボジアの西の338MW水力と50MW石炭火力を中国の華能電力が建設へ
Huadian Power plans Cambodia hydroelectric plant
http://my.reset.jp/adachihayao/index100114F.htm

http://www.etaiwannews.com/etn/news_content.php?id=1153568&lang=eng_news

最近の関連資料

●091227G Cambodia, ipsnews
カンボジアも強大になって行く中国の力に屈する
China Seen as Flaunting Growing Clout in Asia
http://my.reset.jp/adachihayao/index091227G.htm
○091222H Cambodia, phnompenhpost
カンボジアへの中国習副主席の訪問で送電線など14項目の支援
China's Xi to sign 14 economic deals today
http://www.phnompenhpost.com/index.php/2009122130332/Business/chinas-xi-to-sign-14-economic-deals-today.html
○091215C Mekong, hydroworld
メコンフォーラムで中国に対して強大な支援者と大ダム建設者の2面のイメージ
China's PR Problem Rears Head at Mekong Forum
http://www.hydroworld.com/index/display/news_display/138826048.html
●091213E Thailand, ipsnews
メコン・フォーラムに於ける中国の評価は投資とダム建設で2分
China’s PR Problem Rears Head at Mekong Forum
http://my.reset.jp/adachihayao/index091213E.htm
○091208E Cambodia, news.xinhuanet
カンボジアのフンセン首相が193MWカムチャイ水力で中国企業を賞賛
Hun Sen praises China for building hydropower plants in Cambodia
http://news.xinhuanet.com/english/2009-12/07/content_12606903.htm
○091126K Cambodia, greeninc.blogs.nytimes
カンボジアの100MW石炭火力プロジェクトで議論沸騰
Coal Plant Stirs Passions in Cambodia
http://greeninc.blogs.nytimes.com/2009/11/25/coal-plant-stirs-passions-in-cambodia/
○091029E Cambodia, phnompenhpost
カンボジアの水力ダムへの依存にNGOグループが反対
Groups say reliance on hydro may be harmful
http://www.phnompenhpost.com/index.php/2009102829244/National-news/groups-say-reliance-on-hydro-may-be-harmful.html
○091015J Cambodia, earthtimes
カンボジアのカンポットでダム工事従事の中国人に警官暴行の嫌疑
Police seek Chinese dam workers after attack on traffic police
http://www.earthtimes.org/articles/show/290053,police-seek-chinese-dam-workers-after-attack-on-traffic-police.html
○090925H Cambodia, phnompenhpost
カンボジアのカムチャイなどのダム開発に地元民が首都集合
Villagers gather to express dam concerns
http://www.phnompenhpost.com/index.php/2009092428554/National-news/villagers-gather-to-express-dam-concerns.html


2010年1月12日 ー フィリッピンの再生可能エネルギーの実施細則 ー

今日の泉南の測量作業は冷たい雨の中だった。インドで寒冷化のために,300人近くが死亡している,防寒具のない路上生活者が犠牲になった。欧州も寒冷化の影響を受けており,中国に至っては,寒さのために需要が急増する中,雪のために石炭供給がままならず,電力使用制限に踏み切った。地球は寒冷化のサイクルに入ったのではないか,とも言われている。

フィリッピンは何故再生可能エネルギーの開発に熱心なのであろうか。隣りのインドネシアでは,石炭火力10,000MW計画,と称して一生懸命石炭火力を建設しているのに,フィリッピンは自分たちが温暖化ガス排出抑制に努力すれば,フィリッピンの上空だけ炭酸ガス層に穴が空いて,自国の温暖化が防げると勘違いしているのではなかろうか。フィリッピンなどの努力は,量的に見て,地球にとって全く無意味な努力のように見える。

フィリッピンの電力の最大の問題点は,高い電気料金だったはずだ。再生可能エネルギーを開発すればするほど,電気料金は高くなる。そのことに対する説明は全くなされていない。再生可能エネルギー理事会が出来て,電力事業者はすべて一定量の再生可能エネ宇ギー使用が,強制的に義務づけられる,2013年と言えば,新たな再生可能エネルギーのプロジェクトは,殆ど完成していないと思うが。

でも,フィリッピンの一つの狙いは,国産エネルギー開発にある。今でこそ天然ガスを算出しているが,石炭や原油がなかったから電気料金が高くなってしまったのだ。これからもLNGや原油など,国際エネルギー資源の価格が高騰するたびに,大きな影響を受ける,それを嫌って国産再生可能エネルギーに賭けることにしたのだろう,地球温暖化対策というのは,かけ声だけだろう。

それにしても,フィリッピンでは,地熱と水力の開発に大きなうねりが出てきている。どこまで実現するか分からないが,国内のエネルギー企業が乱立して,20MW程度の水力や地熱の開発にしのぎを削っている。ルソンで残された唯一のディドヨン水力は,中国企業が開発すると報じられている。元々日本工営,JICA,ニュージェック,などが手がけたもので,惜しい気がする。地元が大変だ,と言う話も聞いてはいるが。


Today's subject

●100112F Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの再生可能エネルギー法の厳守を徹底へ
All power suppliers required to set up RE projects by law
http://my.reset.jp/adachihayao/index100112F.htm

http://www.mb.com.ph/articles/237801/all-power-suppliers-required-set-re-projects-law


Other world energy news today

○100112A Vietnam, english.vietnamnet
ベトナムのAESのモンドウオン2石炭火力など外国投資を推進
Energy projects to power up FDI figures
http://english.vietnamnet.vn/biz/201001/Energy-projects-to-power-up-FDI-figures-888809/
○100112B Vietnam, english.vovnews
ベトナムの石炭グループが発電分野で2025年までに20%
Coal group launches electricity firm
http://english.vovnews.vn/Home/Coal-group-launches-electricity-firm/20101/111612.vov
○100112C Thailand, Bangkok Post
タイの原油生産は探査努力の結果で日4,000バレルの増加
Local crude exploration revives as costs decline
http://www.bangkokpost.com/business/economics/30826/local-crude-exploration-revives-as-costs-decline
○100112D Thailand, Bangkok Post
タイのエネルギー節約プロジェクトにADBが3億ドルローン供与
ADB sets aside B9.94bn loan for green projects in Thailand
http://www.bangkokpost.com/business/economics/30821/adb-sets-aside-b9-94bn-loan-for-green-projects-in-thailand
○100112E Philippins, manilatimes
フィリッピンのNPCが韓国電力など再生エネルギー開発でタイアップ
Renewable energy firms keen on off-grid areas
http://www.manilatimes.net/index.php/business-columns/9391-renewable-energy-firms-keen-on-off-grid-areas
○100112G Kyrgyzstan,eng.24
キルギスタンの360MWカンバラタ第2水力が5月までに運転開始へ
Kyrgyz Hydropower Station To Be Operational By May
http://eng.24.kg/digest/278/


Japanese energy news today

○三菱重工、インドで火力発電向け設備受注 100億円超す規模
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20100112ATFK1200F12012010.html
○インド寒波で死者288人 防寒具などを持たない路上生活者ら
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100112ATGM1200J12012010.html
○Googleが電力売買に進出か 当局に認可申請
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1001/12/news052.html
○中国企業、サラワク州でエネルギー事業推進へ
http://www.newsclip.be/news/2010112_026318.html
○世界の排出権取引、1360億ドル規模に/前年比68%増
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/100110/47986.html


Main contents

●フィリッピンの再生可能エネルギー法の厳守を徹底へ

By edict, all power suppliers in the country will eventually need to set up their own renewable energy (RE) projects to comply with the proposed Renewable Portfolio Standard (RPS) sanctioned by law. Based on documents detailing discussions of the National Renewable Energy Board (NREB), it was indicated that the entities covered by the RPS will be “all electricity suppliers.”

フィリッピンは何故このように再生可能エネルギーにこだわるのだろうか。地球温暖化のためならば,フィリッピンのきびしい努力も,殆ど地球に影響しないだろう。フィリッピンの最大の問題は,高い電気料金だから,再生可能エネルギーは,ますます電気料金の高騰に繋がってくる,寧ろ石炭火力が電気料金にはもっとも効果的だろう。フィリッピンの狙いは,国際価格に影響されない国産エネルギーの確保にある,と考える。

フィリッピンは間もなく布告によって,すべての電力供給企業が,法律によって規制される再生可能エネルギー資産基準RPS(注5)に従って,再生可能エネルギーのプロジェクトを設定する義務が生ずる。国家再生可能エネルギー理事会NREB(注6)の議事録によると,RPS(注5)は,すべての発電供給者に課されるものだ。

提案によると,再生可能エネルギー政策の枠組み決定の期限は,2010年6月12日で,RPS(注5)への遵守期限は,2013年1月30日,となっており,これは,再生可能エネルギー法(注7)が発行してから3年に相当する。問題は,RPS(注5)が要求する再生可能エネルギーのパーセンテージだが,理事会NREB(注6)の当初の考えは,10年内に100%か,2020年までに倍増,というものである。

基準RPS(注5)の算定の基礎は,電力供給者の電力量GWhで,最初は主たるグリッドに限られるようだが,オフグリッドも続いて適用することになる。理事会NREB(注6)の会議は既に6回行われており,そのうち一回は,レイエス・エネルギー長官(注6)が加わっている。この会議の中で,ERC(注9)によって既設の地熱と大容量の水力は権利放棄することと,ハイブリッドは,厳正に再生可能分を明確にすること,が話し合われた。

これらの点については,再生可能エネルギーへの投資への関心はまだ明確ではないが,既存の企業もこれからの参入企業も,いずれも法律によって,再生可能エネルギー容量の増大に貢献すべきことが規定されている。既存の企業は,理事会NREB(注6)による新しい基準RPS(注5)の発表を待っており,それを見て発電資産の計画は,その発表以降と考えている。

いずれにしても,基本となるのは,10年後に全国の再生可能エネルギーを倍増することにある。幾つかの企業は既に,構想を発表している。独占を解体中のNPC(注10)でさへも,再生可能エネルギーの時代に向けて,これまでの大規模発電事業から,オフグリッドの小規模事業体に焦点を移している。NPCのタンピンコ総裁(注11)は,韓国電力など5企業(注12)との連携を語っている。

フィリッピンで大いに再生可能エネルギーの投資の雰囲気が盛り上がっている。しかし,電気料金はどう考えているのかとか,2013年の期限が再生可能エネルギーの開発のタイミングと合うのかどうか,開発企業と電力の引き取り手の契約はどの様に進むのか,不透明な部分がある。私は,国産再生可能エネルギーの定義の中で,国産に重点が置かれているものと理解している。

(注)F (1) 100112F Philippines, Manila Bulletin,(2) title: All power suppliers required to set up RE projects by law,(3) http://www.mb.com.ph/articles/237801/all-power-suppliers-required-set-re-projects-law,(4) By MYRNA M. VELASCOJanuary 10, 2010, 3:55pm,(5) Renewable Portfolio Standard (RPS),(6) National Renewable Energy Board (NREB),(7) Renewable Energy Law,(8) Energy Secretary Angelo T. Reyes,(9) ERC (Energy Regulatory Commission),(10) National Power Corporation (NPC),(11) NPC president Froilan Tampinco,(12) Korea Electric Power Corporation, Philippine National Oil Company-Renewables Corporation, Sta. Clara Power Corporation, Pamatec and Clenergen,(13) geothermal, photo source: http://farm3.static.flickr.com/2359/2659168995_edc9d8583e_b.jpg,(14) geothermal map, map source: http://www.doe.gov.ph/PECR2005/geothermal/Geothermal%20sc.jpg,(15)

今日の参考資料

●100112F Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの再生可能エネルギー法の厳守を徹底へ
All power suppliers required to set up RE projects by law
http://my.reset.jp/adachihayao/index100112F.htm

http://www.mb.com.ph/articles/237801/all-power-suppliers-required-set-re-projects-law

最近の関連資料

○100111D Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのレイテで新規参入企業が50MW地熱開発で配電契約
Geothermal project developer inks supply deals with 5 electric coops
http://www.mb.com.ph/articles/237658/geothermal-project-developer-inks-supply-deals-with-5-electric-coops
○100105C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンで系統の調整力不足の恐れで水力の資産売却中止要請
PSALM asked to stop selling hydro plants
http://www.mb.com.ph/articles/236708/psalm-asked-stop-selling-hydro-plants
●100104B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのルソン系統の電源拡充は2014年にずれ込む
Power capacity addition fo Luzon grid seen deferred to year 2014
http://my.reset.jp/adachihayao/index100104B.htm
○091207A Philippines, philstar
フィリッピンのNPCが小規模事業運営のための40億ペソの融資機関選定中
Napocor set to pick financing firm to handle P4-billion bridge loan
http://www.philstar.com/Article.aspx?articleId=530007&publicationSubCategoryId=66


2010年1月11日 ー インドの連立与党が電源遅れを懸念 ー

中国の新華社電が報ずるところによると,中国の発電所の最大出力は2009年末時点で2008年同期比10.23%増の874,000MW,8億7400万キロワットに達したという。年間で80,000MW以上を開発していることになる。1989年,天安門事件の直後に80,000MWであったことが頭に残っている。20年で10倍と言うことだが,想像を絶する設備の伸びである。

しかし,昨今の報道は,地球寒冷化と共に進む中国の連日の大雪と寒さで,中国の多くの地区で電気とガスが不足し,相次いで停電を引き起こしていると言う。報道では,需要の伸びに発電設備がついていかない,と書いてあるものもあるが,事実でなかろう。中国は発電設備は十分にあるが,燃料供給,特に石炭の流通が問題なのである。海外のエネルギー調達,と言っているが,問題は国内炭の流通問題だと思う。

これに比べてインドの電源開発のお粗末さは目に余る。中国は,政府が一旦電源開発の重要さを示唆すると,地方が競い合って燃料不足も顧みず,あっという間に発電所を造ってしまうが,インドは,政府が方針を示しても,地方が殆ど動かない,議論が延々と続くわけである。インドの政府連立与党が,遂にしびれを切らして,電力省を糾弾すると同時に,対策を求めてきた。

インドの第10次五カ年計画における2009〜2010年の開発目標は,14,500MWであるが,達成率は70%と言われている。現在の設備は約150,000MWだが,設備としての供給力不足は,12.6%に達すると言われている。中国と比較して見て頂きたい,中国が2009年に約87,000MWを開発したのに比べると,インドはその10%に足りない,どうしてこういうことになるのか。

インドのマハラシュトラ州のナグプールで,国内のエネルギーサミットが開催された席上で,シンディ電力大臣が演説して,連立与党のきびしい責任追及に対しての電力省の対策を縷々説明している。確実に手を打っている,と言っているのだが,これが実際の発電企業や州政府の行動となって現れるかどうか,疑問であるのがインドの行政の実態である。

第11次五カ年計画で予定されている78,500MWの中には,第10次五カ年計画からずれ込んできた7,000MWが含まれている。電力省(注10)の希望は,自家発電企業が10,000MW,再生可能エネルギーが14,000MWを開発することだ。この15年間で僅か56,000MWしか開発していない。理由は三つで,機器発注が遅れていること,BHEL(注8)に生産能力がないこと,電力セクター全体のモニタリングが出来ていないこと。

シンディ電力大臣によると,電源開発遅れの主たる理由は,発電機器の納期遅れだという。確かにインドでは,国有企業のBHELがその供給責任を負ってきた,と言う特殊性があるが,発電機器の製作は,手を打とうと思えばいろいろな方法があるはずだ。日本の日立や東芝も手ぐすね引いて待っているし,国内でも民間企業が販路を拡大している,果たして納期遅れが主因なのかどうか,私は疑問を持つ。

海電調も報じているが,もっとも大きな原因は石炭不足だ,と言っている。インドも,行政が電力と石炭が独立していて,その連携に苦慮している。火力発電所の開発に於いて,石炭連携,コール・リンケージの手続きが伴わなければ,開発プロジェクトは認可されない。この点は中国よりは相当に厳格なのではないだろうか。この手続きの遅れが,機器発注の遅れを呼び,納期の遅れに繋がっている,とも言える。


Today's subject

●100111E India, Economic Times
インドの電力フォーラムで電力大臣が電源開発遅れの対策に言及
UPA to meet power target
http://my.reset.jp/adachihayao/index100111E.htm

http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/UPA-to-meet-power-target/articleshow/5425906.cms


Other world energy news today

○100111A Pakistan, nation
パキスタンのWAPDAがバシャダムは2010年10月着工の目標と
Construction of Diamer-Basha Dam to start this year
http://www.nation.com.pk/pakistan-news-newspaper-daily-english-online/Business/10-Jan-2010/Construction-of-DiamerBasha-Dam-to-start-this-year
○100111B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの裁判所がNAPOCORに土地代など3600万ペソ支払い命令
Napocor told to pay landowner
http://www.mb.com.ph/articles/237709/napocor-told-pay-landowner
○100111C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのマニラ配電が12億ペソを損失8.5%まで軽減に投入へ
Meralco invests P1.2 B to cut system losses
http://www.mb.com.ph/articles/237662/meralco-invests-p12-b-cut-system-losses
○100111D Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのレイテで新規参入企業が50MW地熱開発で配電契約
Geothermal project developer inks supply deals with 5 electric coops
http://www.mb.com.ph/articles/237658/geothermal-project-developer-inks-supply-deals-with-5-electric-coops
○100111F China, news.xinhuanet
中国の三峡ダムの地下発電所の運転開始は2011年
Three Gorges' underground power station to start operation in 2011
http://news.xinhuanet.com/english/2010-01/10/content_12784577.htm


Japanese energy news today

○中国、輸出世界一へ 09年1.2兆ドル
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20100110D2M1000H10.html
○陸山会土地問題、融資当日に小沢氏が署名 石川議員、銀行に持参
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100111AT1G1000U10012010.html
○石炭火力の省エネ発電へ協力 日本、インドネシアに
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20100111AT3S0802K09012010.html
○中国、10年の公共投資は前年並みの13兆円
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100110AT2M1000O10012010.html
○中国最大の天然ガス主産区である中国石油天然気股有限公司,新記録
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/244254/
○陽泉煤業集団陽煤集団)は原炭生産量は初めて5000万トンを突破
http://www.xinhua.jp/industry/244253/
○中国の発電所の最大出力は2009年末時点で8億7400万キロワット
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/244252/
○「小沢氏側が金額提示」 水谷建設の経営トップ説明
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2010011102000142.html
○大雪で中国のエネルギー不足の問題が突出
http://www.zaikei.co.jp/article/biznews/100110/42691.html
○東京新聞社説 油田開発は資源小国のロマンか
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2010011102000057.html


Main contents

●インドの電力フォーラムで電力大臣が電源開発遅れの対策に言及

The United Progressive Alliance (UPA) government had examined the causes for large scale slippages in meeting the power generation targets
during eighth, ninth and tenth plans and taken remedial steps to ensure that the target set for eleventh and twelfth plans were met, union power minister Sushilkumar Shinde said on Friday here.

インドの電源開発は確かに遅い。何が原因なのか,いろいろと言い訳をしているけれど,中央政府の指導力の欠如は,一番大きいだろうと思う。それと,土地の手当てと地元対策の苦労が見られるのは,中国と違うところだろう。インドネシアのクラッシュ・プログラムとインドの大規模火力計画UMPPとの違いは,政府主導のプロジェクトか民間依存かの違いだろう。

インドの連立与党UPA(注5)は,第8次,第9次,第10次五カ年計画を通じての電源開発の遅れを取り上げて,その原因究明を要請している。マハラシュトラ州のナグプール(注4)で行われたフォーラム(注7)で,シンディ電力大臣(注6)は,電力省(注10)の見方について,諸点を上げて説明している。これから続く第11次,第12次五ヶ年計画に,この反省を取り込みということのようだ。

第11次五カ年計画で予定されている78,500MWの中には,第10次五カ年計画からずれ込んできた7,000MWが含まれている。電力省(注10)の希望は,自家発電企業が10,000MW,再生可能エネルギーが14,000MWを開発することだ。この15年間で僅か56,000MWしか開発していない。理由は三つで,機器発注が遅れていること,BHEL(注8)に生産能力がないこと,電力セクター全体のモニタリングが出来ていないこと。

対策を講じているが,BHEL(注8)に依存している分野で,他の民間企業を動員することを進めている。第10次では発注目標42,000MWのところ実績は21,000MWであるが,第12次では,100,000MW目標に対して,既に30,000MWが発注済みである。BHEL(注8)は,生産能力を5,000MWから7,000MWに増強しており,2012年にはこれを10,000MWに持って行く。

これでは足りないので,民間企業の参入,L&T,アルストム,BF,JSW(注9)の4企業,を進めており,既に2企業が戦列に入っている。また発電企業は,日本,中国,韓国など海外企業への発注も進めている。また土地調達の問題について,州政府を通さずに発電企業が直接交渉を出来るようにして,NTPC(注11)は成果を上げている。政府の既定の価格より高いレベルでの決着を進めている。

水力プロジェクトで土地を提供した場合,一家族当たり月100KWhを10年間無償で供与し,余剰は売電出来ることになっている。また発電企業は,その40%を商業ベースで販売できる,その対象は大規模水力の15%に上っている。また,34%に上る送配電損失は大問題で,改革プログラムAPDRP(注13)を投入して改革に努めている。農業用ポンプの取り替えで,マハラシュトラやグジャラートで,10,000MW節約の見込みである。

人材不足にも訓練計画など,対策を立てている。送電容量の増強にも努めている。ブータンを含め北東地域からの送電容量は現在10,000MWである。年末までにはこれを27,000MWに増強する。民間企業の参入も進めており,北東回廊で3回線増設が発注済みで,更に3回線が準備中である。石炭火力の公害問題では,フライアッシュの利用をセメント工場と連携して進めている。

LNG燃料の不足は,リライアンスのKGガス(注14)の生産開始で,ある程度改善された。しかし,アンデラプラデシュのガス需要は膨大で,国営企業の発電所は,不足の危機にある。窮地に追い込まれている2100MWのダボール発電所(注15)は,現在900MWしか発電できていないが,年末にはフル稼働を予定している。電力省(注10)は,NTPC(注11)にこの対策を立てるよう支持している。

今問題となっている,ナガプール(注4)から150kmの位置にある1,980MWのアダニ火力に対する石炭リンケージ(注16)について,環境省が処理に当たっている。この記事で具体的にどの様な問題があるのか示され,我々の理解の助けになるが,どうも根本的な問題に触れていないような感じがある。果たして機器製造能力の問題なのか,それよりもは発注手続きなどを含めた,政府の管理態勢にあるのではないか。

(注)E (1) 100111E India, Economic Times,(2) title; UPA to meet power target,(3) http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/UPA-to-meet-power-target/articleshow/5425906.cms,(4) 9 Jan 2010, 0250 hrs IST, Ashish Roy, TNN,NAGPUR,(5) United Progressive Alliance (UPA),(6) union power minister Sushilkumar Shinde,(7) Energy Summit organised by The Economic Times and Vidarbha Industries Association (VIA),(8) BHEL,(9) Larsen & Toubro, Alstrom, Bharat Forge and JSW,(10) union ministry of power (UMoP),(11) NTPC,(12) Mouda (near Nagpur) and Solapur,(13) accelerated power development and reforms programme (APDRP),(14) Reliance' Krishna Godavari gas field,(15) 2100 MW Dabhol power plant,(16) coal linkage problem,(17) 1980 MW Adani power plant (150 km from Nagpur),(18) Union minister of state for coal Sriprakash Jaiswal, national president of BJP Nitin Gadkari, CERC chairman Pramod Deo, Pravin Tapadia and Suresh Agrawal of VIA, Manoj Jayaswal of Abhijit Group, Padmesh Gupta of Gupta Group of Companies, D C Garg of Western Coalfields Limited, Rajeev Batra of KPMG,(19) BHEL cpacity,table source: http://www.bhel.com/product_services/range.php?rangeid=123&productid=35&categoryid=62,(20) several maps. map source: http://www.powermin.nic.in/indian_electricity_scenario/pdf/Annual_Report_2008-09_English.pdf,(21)

今日の参考資料

●100111E India, Economic Times
インドの電力フォーラムで電力大臣が電源開発遅れの対策に言及
UPA to meet power target
http://my.reset.jp/adachihayao/index100111E.htm

http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/UPA-to-meet-power-target/articleshow/5425906.cms

最近の関連資料

○100105D India, Economic Times
インドの第13次五ヶ年計画からは石炭火力はすべて超臨界方式が義務と
Power cos may be told to tread green path
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/Power-cos-may-be-told-to-tread-green-path/articleshow/5408388.cms
○100101D India, assam tribune
インドの北東地域の水力で開発側が土地手当など手続き簡素化を要請
Power producers seek prompt clearances
http://www.assamtribune.com/scripts/details.asp?id=dec3109/at09
○091225D India, tradingmarkets
インドのKG-D6ガス供給増加で電力供給が改善へ
Gas supply from KG-D6 basin has improved power supply
http://www.tradingmarkets.com/.site/news/Stock%20News/2747241/
○091222F India, livemint
インドのNTPCの炭鉱確保の推進で環境省の承認が難航
NTPCs mining plan held up over approvals
http://m.livemint.com/s/6608/2?htmlUrl=http%3A%2F%2Fwww.livemint.com%2F2009%2F12%2F22002551%2FNTPC8217s-mining-plan-held.html&itemPos=2


2010年1月10日 ー インドネシアのアサハン第3をJBIC支援 ー

インドネシアの北スマトラ,トバ湖の水を利用したアサハン計画は,私にとっては一つ前の先輩達の仕事で,余りよく知らなかった。しかし,アジアで,神が創り賜うた水力発電のための地形,で言えば,サグリン,ナムトウン2,ナムグム,などと勝るとも劣らない神の創作だろう。残念ながら,ジャカルタやバンコクのような需要地がなかったために,アルミ工場と言う産業を興す必要があった。日本が深く関わってきたプロジェクトである。

東京電力の尾嶋晃さんの手記なども拝見したが,まさに日本の電力会社が,日本工営の久保田社長に引っ張られて足を踏み入れたプロジェクトの一つだ。スマトラ北部のトバ湖は,標高905mの位置にあり,面積1,260平方km,琵琶湖の2倍もあるカルデラ湖である。流域面積は,3450平方kmで,唯一の流出川がマラッカ海峡へのアサハン川。急流で,タンガの滝とシグラグラの滝は落差100mにもなる。

1980年代に完成した上流の二つの発電所に続いて,アサハン第3水力プロジェクトが計画されて,特に最近はスマトラ島の電力不足の折から,関係者の間でその推進が図られてきたようである。いろいろ調べてみたが,どうもよく分からないところがある。突然にPLNのナスリ局長が,JBICのローンがついて,2011年1月にも着工し,2014年に完成したい,と,先週木曜日に記者団に語っている。180MW規模である,大きい。

手が届く範囲の情報では,2005年にJBICが詳細設計のローンを出して,2006年3月に署名された円借款協定の中に,このアサハン第3水力の本工事の借款が含まれているようである。いずれもアンタイドだから,日本の企業が関係した影がない。2006年8月に,地元企業からCDMの申請がなされた痕跡があり,PLNの発注で,この地元企業,バジラダヤが詳細設計を行ったような感じである。

最近,環境グループであるIRNが,世界で中国企業が手がけるダムプロジェクトのリストがあって,その中にアサハン第3水力が出ているが,その企業は,先日もフィリッピンのディドヨン水力の工事を行うことになったとされる葛州覇集団の名前が出ており,既にプロジェクトの主導権は中国企業に渡っている可能性を示唆している。また,2007年8月23日の中国華電集団公司の社長が現地を視察して関係者を励ましている。

日本側の円借款の情報も見てみたが,2006年3月の円借款の記録のみで,少なくともPLNナスリ局長の言うような,最近のJBICまたはJICAの動きはない。2006年3月の円借款の支出が可能になった,と言うことかも知れないが,ナスリ局長は,コントラクターについては,少なくとも記事では何も触れていない。アンタイドローンだから,中国企業でもよいのだろうが,入札の状況などが報じられていないような気がする。

今日のその他のニュース。中国の電力危機のニュースが度重なって報じられている。地球寒冷化の影響を受けて,中国の北部と中央部は大雪に見舞われつつあり,水力発電所の渇水,石炭調達輸送の困難,更に寒さによる電力需要の増加で,国家電力網が,この地域の電力供給に警戒警報を発している。中国の発電設備が870,740MWに達した報道の中,燃料供給の脆弱を露呈している。

インド南部とスリランカの電力連携が動き始めた。インド国家電網PGCILがスリランカのセイロン電力公社CEBと覚え書きを交換したもので,全長285km,そのうち50kmが海底ケーブルとなり,これによって余剰電力の市場取引システムが可能になると言う。PGCILによると,2011年2月から3月にかけて着工して,3年程度で連携を完成させるという,2015年完成か。


Today's subject

●100110G Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの180MWアサハン第3水力にJBICが230百万ドル支援
PLN to secure $230m loan from JBIC
http://my.reset.jp/adachihayao/index100110G.htm

http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/08/pln-secure-230m-loan-jbic.html


Other world energy news today

○100110A Vietnam, thanhniennews
ベトナム国家石油ペトロベトナムの2010年原油価格は65ドル想定
PetroVietnam sees 2010 crude price at average $65/bbl
http://www.thanhniennews.com/business/?catid=2&newsid=54539
○100110B Tanzania, allafrica
タンザニアのムチュチュマ炭鉱開発に15企業が関心を示している
15 Investors Show Interest in Mchuchuma Coal Mine
http://allafrica.com/stories/201001070998.html
○100110C Sudan, circle of blue
スダンの水問題と渇水及び戦争と平和の問題
Sudan ? Land of Water and Thirst; War and Peace
http://www.circleofblue.org/waternews/2010/world/perspective-sudan-land-of-water-and-thirst-war-and-peace/
○100110D Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのERCが発電免許の発行に関する規則の改定で更に検討中
ERC seeks more comments on revised rules for issuance of COCs
http://www.mb.com.ph/articles/237510/erc-seeks-more-comments-revised-rules-issuance-cocs
○100110E Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンの東ビサヤスが北サマールの水力開発を申請
Eastern Visayas dev’t planners eye hydro plant in N. Samar
http://www.gmanews.tv/story/181078/eastern-visayas-devt-planners-eye-hydro-plant-in-n-samar
○100110F India, Economic Times
インドの送電公社PGCILがスリランカ連携線で協定を締結
PGCIL to ink MoU for India and Sri Lanka power link
http://steelguru.com/news/index/MTI3ODc3/PGCIL_to_ink_MoU_for_India_and_Sri_Lanka_power_link.html
○100110H China, chinaeconomicreview
中国国家電網が電力制限が全国に及びことを警告
State Grid warns of widespread power cuts
http://www.chinaeconomicreview.com/dailybriefing/2010_01_08/State_Grid_warns_of_widespread_power_cuts.html
○100110I China, chinaknowledge
中国の発電設備は2009年に89,700MW増えて87,4070MWに達した
China adds 89.7 mln kW of power generation capacity in 2009
http://www.chinaknowledge.com/Newswires/News_Detail.aspx?type=1&NewsID=30309
○100110J China, china.org
中国の北部及び中部で地球寒冷化の影響を受け吹雪で電力危機
Blizzard-induced coal shortages lead to power rationing
http://www.china.org.cn/business/2010-01/08/content_19203730.htm


Japanese energy news today

○裏献金で土地購入 小沢「はぁ?」恫喝気味にはぐらかし
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100109/plt1001091342004-n2.htm


Main contents

●インドネシアの180MWアサハン第3水力にJBICが230百万ドル支援

State power utility PT PLN will secure a loan worth US$230 million from the Japan Bank for International Cooperation (JBIC) to finance the construction of a hydro-power plant in North Sumatra. The power plant is the third Asahan Power Plant with a total power capacity of 180 megawatts (MW), PLN’s director for planning and technology Nasri Sebayang told reporters Thursday.

インドネシア,北スマトラのアサハン計画,この計画は私たちより一世代前の先人の仕事であった。東京電力の尾嶋さんの手記なども拝見したが,まさに日本の電力会社が,日本工営の久保田社長に引っ張られて足を踏み入れたプロジェクトの一つだ。スマトラ北部のトバ湖は,標高905mの位置にあり,面積1,260平方km,琵琶湖の2倍もあるカルデラ湖である。流域面積は,3450平方kで,唯一の流出川がマラッカ海峡へのアサハン川。

今日の記事のアサハン第3水力(注8)は,この下流のプロジェクトである。PLN(注5)のスバヤン計画局長(注9)が,この木曜日,記者団に語ったところによると,日本のJBIC(注6)が,このプロジェクトに対して,230百万ドルの借款を行う方向である,と語った。出力は180MWである。土地調達と環境対策については,このJBICローンの中には含まれていない。

スバヤン計画局長(注9)によれば,PLN(注5)が現在詳細設計中で,着工は2011年1月,運転開始は2014年である。このプロジェクトは,1998年以来始められた10,000MWクラッシュ・プログラム(注10)には入っていない。2010年のPLN(注5)の見込みは,売り上げが103兆ルピア,政府補助金が37.8兆ルピアである。なお,ジャワ島の送電線整備で,21兆ルピアが必要で,現在,内外の融資機関と折衝中だ。

現在のPLNの設備出力は,24,451MWであるが,今年の需要の伸びは7〜9%で,緊急に3,000MWの新規電源を必要としている。このアサハン第3水力(注8)への円借款は,記録によると2005年度の調印の中に含まれているようだが,その後,地元企業によるCDMの申請や,中国の葛州覇集団が工事を引き受けた(注12)などの資料があり,現状がよく理解できない。

(注)G (1) 100110G Indonesia, The Jakarta Post,(2) title: PLN to secure $230m loan from JBIC,(3) http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/08/pln-secure-230m-loan-jbic.html,(4) Friday, January 8, 2010 2:54 PM,(5) PT PLN,(6) Japan Bank for International Cooperation (JBIC),(7) North Sumatra,(8) 180MW third Asahan Power Plant,(9) PLN’s director for planning and technology Nasri Sebayang,(10) 10,000 MW electricity accelerated program,(11) PLN’s finance director Setio Anggoro Dewo,(12) http://www.internationalrivers.org/files/ChineseOverseasDams0409.xls,(13) map and photo source: http://dokokyo.or.jp/ce/ce0407/aruku_01.html,(14) spectacular view on the road : the 250 m high SIGURA-GURA falls ( foreground ) only have seldom that much water...,photo source: http://playak.net/profiles/blogs/asahan-indonesias-wildest,(15) location map,map source: http://www.inalum.co.id/eng/index.php/company-overview/location-map.html,(16) regulation dam,photo source: http://www.inalum.co.id/eng/images/stories/regulating_dam_large.jpg,(17) Siguragura Intake Dam,photo source: http://www.inalum.co.id/eng/index.php/production-process/power-plant/siguragura-power-plant.html,(18)

今日の参考資料

●100110G Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの180MWアサハン第3水力にJBICが230百万ドル支援
PLN to secure $230m loan from JBIC
http://my.reset.jp/adachihayao/index100110G.htm

http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/08/pln-secure-230m-loan-jbic.html

最近の関連資料

○091229G Indonesia, en.vivanews
インドネシアの新任イスカンPLN総裁が外島の電力危機で小規模電源を急ぐと
PLN to Accelerate Building of Power Plants
http://en.vivanews.com/news/read/116469-pln_accelerates_building_of_power_plants
●091224F Indonesia, uk.reuters
インドネシアの第2次クラッシュ・プログラムで地熱の民間開発を急ぐ
Indonesia province offers $1.4 bln geothermal projects
http://my.reset.jp/adachihayao/index091224F.htm
●091216G Indonesia, thejakartapost
インドネシアのPLNが10000MWクラッシュプログラムで資金最終的確保
PLN secures final financing needed for first 10,000 MW power plant crash program
http://my.reset.jp/adachihayao/index091216G.htm
○091216J Indonesia, news.xinhua
インドネシアのPLNが10000MWのための81億ドルの調達完了
Indonesia's power firm bags $8.1 bln to commence fast-track power plant projects
http://news.xinhuanet.com/english/2009-12/15/content_12649806.htm


2009年1月8日 ー インドネシアのカリマンタンにUAEが52億ドル ー

今朝の朝日新聞報道,日本とインドネシア両政府は,インドネシアの高速道路網の整備に共同で乗り出す。直嶋正行経済産業相が来る1月11日にジャカルタを訪問する。経済産業省が乗り出すが,インドに仕掛けたムンバイとデリーを繋ぐ高速道路,それに絡む工業開発を視野に入れた構想と軌を一にしている。スマトラとジャワ島を貫いて,周辺では港湾や発電所などの整備も進めると言う。

道路は無難,というのが最近の日本の援助の底流にあって,ベトナムからバンコクに至るメコン回廊も日本政府の力を入れているもので,これで,インドシナとインドとインドネシア,3つの回廊を提案して行くことになる。構想の発想者は,インドの言葉がつくところを拾っていったのか。このインドネシア経済回廊は,なかなか効果が大きいような気がする。この線の経済の流れは極めて悪いから。

ただ,スマトラとジャワの間は,そう簡単には結ばれないから,インドネシアとしては一つのボトルネックだ。ガスパイプラインは通っているが,送電線は話題になるものの,まだ見通しは立っていない。橋梁も話は出ているが,そう簡単に実現できないだろう。どうしても,ジャワ島の外,スマトラ,スラウエシ,カリマンタンは開発から取り残されて行く。

1980年代に,過密化するジャワ島の人口集中を抑えるために,半強制的な外島への移民政策がとられた。評判は悪かった。当時一緒に働いていたアメリカ人は,あの移住計画がある限り,インドネシアは民主主義国家とは言えないな,と呟いていたことがある。そう言えば,今余りこの外島移住計画は聞かなくなってきた。このときの移住の対象地が,カリマンタンであった。

私は,1996年に2度,東カリマンタンを訪ねている。バリクパパンからタラカンに飛んで,そこから小型飛行機でタンジュンデデップに引き返し,それより建設中のカリマンタンハイウェーでベラウ川の橋梁まで走った。カリマンタンは散在する町が,厚く覆われた熱帯林の中に点在する点の世界だが,これを道路の線で結び,一つの繋がりにしようと言う計画だ。その後,この道路はどこまで進んだのか,当時,オランウータンが問題だった。

この東カリマンタンに,アラブ首長国連邦UAEに設立された中東石炭公社MECが52億ドルを投じてインフラ開発を行うという。鉄道140km,石炭火力1,400MW,それにアルミ精錬を含むものだ。唐突だが,既に鉄道の沿線は土地手当も終わって,伐採も終了して,この3月には着工するという。1,400MWの石炭火力は,規模が極めて大きいが,アルミ産業の目処は立っているのであろうか。

インドネシアはモスレムの繋がりで,中東からの投資を求めている。しかし,ここには書かれていないが,私は最近の中東諸国の動きに,共通した新しいものがあると感じている。緑のない中東諸国は,多雨の東南アジアに一種の憧れを持っており,そこに一定の自分たちの楽園を想像していると思う。経済的には食糧問題であるが,カンボジアに農地を求めるクウエートの動きなど,オイルマネーの投下場所を探している。


Today's subject

●100108C Indonesia, uk.reuters
インドネシアの東カリマンタンにUAEが52億ドルの投資を計画
Indonesia says UAE fund plans to invest $5.2 bln
http://my.reset.jp/adachihayao/index100108C.htm

http://uk.reuters.com/article/idUKJAK33929120100107


Other world energy news today

○100108A India, Economic Times
インドのONGCはジャムカシミールでの石油ガス探査が国境問題で難航
Border tensions hit ONGC’s exploration work in J&K
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/oil-gas/Border-tensions-hit-ONGCs-exploration-work-in-JK/articleshow/5411604.cms
○100108B India, littleabout
インドのアンサリ大統領がザンビアで水力など二国間協力協定
Ansari meets Zambian leaders, two countries sign bilateral pact
http://www.littleabout.com/news/54728,ansari-meets-zambian-leaders-countries-sign-bilateral-pact.html
○100108D China, uk.reuters
中国の中央部各省で水力渇水と石炭供給問題で電力使用制限広がる
Central China power supply in jeopardy on coal,weather
http://uk.reuters.com/article/idUKTOE60600U20100107


Japanese energy news today

○小沢氏「用意できた」、4億円を台車で運搬 陸山会土地問題
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100108AT1G0701I07012010.html
○三井物産、メキシコで世界最大の下水処理事業に参加
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20100108AT1D0705H07012010.html
○新日石、LNG輸入基地建設を発表 青森・八戸、15年に稼働
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20100108AT1D0707307012010.html
○ベトナム高速鉄道、試験線12年着工 国際空港直結に
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100108AT2M2801O07012010.html
○日経社説 小沢氏は国民に説明を
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20100107AS1K0700207012010.html
○中国軍大佐 空母計画に言及 200億ドル 訓練開始
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010010802000069.html
○原油高騰を予測したルービン氏:年末までに100ドル−新興国需要で
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=ag.LLvNv7LZg
○低炭素時代の電力関連ビジネス,WiMAX網とスマートメーターの連携
http://www.nsjournal.jp/news/news_detail.php?id=192688
○インドネシアの高速道路、日本と共同整備 11日合意へ
http://www.asahi.com/international/update/0108/TKY201001070488.html


Main contents

●インドネシアの東カリマンタンにUAEが52億ドルの投資を計画

The UAE's Middle East Coal (MEC) plans to invest $5.2 billion in infrastructure in Indonesia's East Kalimantan including a power plant, a railway and a smelter, the head of Indonesia's investment agency (BKPM) said. The projects in the province on Borneo island include an around 140-km railway, a 1,400 megawatt coal-fired power plant and an alumina smelter, Gita Wirjawan said late on Wednesday.

東カリマンタンにはベラウ川があり,ここに水力発電ダムを造るべく,JICAが力を入れた時期があった。かってインドネシア政府は,人口稠密なジャワ島からカリマンタンへの移民の計画を進めたが,多くの批判を招いた。ここに中東の大規模な資金が注入される。これは最近の」中東諸国の動きの一環で,砂漠に囲まれた彼等は,食糧問題から東南アジアに目を向けている。

インドネシア政府の投資計画調整庁BKPM(注8)によると,アラブ首長国連邦UAE(注5)の中東石炭公社MEC(注6)が,インドネシアの東カリマンタン(注7)に,発電所,鉄道,アルミ精錬所を含め,総額52億ドルに上る大規模なインフラ建設計画を持っていることを明らかにした。この地方行政区画東カリマンタン(注7)に,鉄道140km,石炭火力1,400MW,それにアルミ試練を含むものだ。

BKPM(注8)によると,鉄道に関しては,既に土地の調達や伐採などは終了して,2010年3月にも着工の見込みという。中東石炭公社MEC(注6)は,UAE(注5)のラスアルカイマ(注10)に根拠を置き,UAE投資基金RMMI(注11)とUAE(注5)の鉱山企業トリメックス(注12)による合弁企業である。プロジェクトは,この先3〜4年で完成の見込みである。資金の目処は中東の銀行から得ており,技術も問題はないと。

資源に恵まれた東カリマンタン(注7)は,石炭と金属資源が豊富である。インドネシアはモスレムの国であり,中東からの投資を強く望んできた。インドネシアに対する海外資金による投資は,2009年は100億ドルであり,インドネシア政府は,2010年には更に15%増大すると期待している。この中東からの投資で,インドネシアへの海外投資地図に,大きな変化が現れそうだ。

(注)C (1) 100108C Indonesia, uk.reuters,(2) title: Indonesia says UAE fund plans to invest $5.2 bln,(3) http://uk.reuters.com/article/idUKJAK33929120100107,(4) Thu Jan 7, 2010 3:16am GMT,JAKARTA, Jan 7 (Reuters),(5) UAE,(6) Middle East Coal (MEC),(7) East Kalimantan,(8) BKPM,(9) Gita Wirjawan,(10) emirate of Ras Al Khaimah,(11) UAE investment fund RAK Minerals and Metals Investments (RMMI),(12) Trimex.,(13) MEC map, map source: http://www.middleeastcoal.com/projects.asp,(14)

今日の参考資料

●100108C Indonesia, uk.reuters
インドネシアの東カリマンタンにUAEが52億ドルの投資を計画
Indonesia says UAE fund plans to invest $5.2 bln
http://my.reset.jp/adachihayao/index100108C.htm

http://uk.reuters.com/article/idUKJAK33929120100107

最近の関連資料

○091229G Indonesia, en.vivanews
インドネシアの新任イスカンPLN総裁が外島の電力危機で小規模電源を急ぐと
PLN to Accelerate Building of Power Plants
http://en.vivanews.com/news/read/116469-pln_accelerates_building_of_power_plants
○091203A Indonesia, upstreamonline
インドネシアの東カリマンタンのマハカム油田でTOTALが20億ドル投入
Total plans $2bn Mahakam spend
http://www.upstreamonline.com/live/article200484.ece


2010年1月7日 ー 中国の海外進出への関係国の反動 ー

中国の海外進出を考えるときに,どうしても日本の1980年代の海外進出と比較して考えてしまう。外貨準備高が増えると言うことは,通貨切り上げの圧力が強まるということだから,これを押さえるために海外進出を行うが,日本の場合はやたらと目についたのは,外国不動産の購入であった。バブルがはじけて数千億円の赤字を抱えた個人は,余り下がらなかった欧州の不動産を売り抜いて,この赤字に耐えたという。

結局,日本の海外進出では,何も残らなかったのではないか,とも言える。中国は今,2008年末で1.8兆ドルの外貨準備高を持っており,その70%が米国ドルだという。今日の報道にも出ているが,発展改革委員会は,「人民元は値上げの圧力を受け,大量のホットマネー流入が起こる可能性があり,中国がこの流れを管理するのが困難になっている」,とその危機感を語っている。

中国は日本の場合と違って,海外進出も国家の意志が働き,中国国内の企業に積極的に,海外の石油,ガス田,鉱物資源に集中することを奨めている。中国の小規模な企業による不動産への進出があるが,基本は資源である。日本の場合は,国策で海外進出を図ったというよりは,個々の企業がその利益追求の意志で不動産に走ったのだろう,中国との大きな違いがある。

今,中国の資源獲得への海外進出に,世界の多くのメディアが注目し,監視しているが,私がもっとも知りたいと思うのは,世界の資源に対する日本と中国の違いである。日本人が本当に将来の資源が危ないと思っていれば,国を挙げて資源獲得競争に出撃するだろうが,少なくとも鳩山内閣が,資源を獲得せよ,と企業やJIBICに号令をかけたという印象はない。日本は,資源はマーケットで買える,と信じている。

今日の発展改革委員会の記事では,中国企業の海外進出に関して,積極的に国内の企業に海外の石油,ガス田,鉱物資源に足を踏み入れることや,海外の投資に対する関連法規を定めることを打ち出している,と書かれている。問題は,中国企業の海外進出に於ける基準についてで,今日の欧州系の記者の焦点も,中国企業の投資プロジェクトの環境や労務などの基準を問題にしている。

ザンビアのコバルト鉱山の例では,現地労務者に事故による犠牲者が多発して反乱が起こり,その反乱がまた犠牲者を生んで混乱に陥り,来訪した湖錦濤主席の鉱山現地への訪問予定を中止した。またトルコのイリス・ダム・プロジェクト(注15)では,6万人の水没移住で欧州系の銀行は融資を断り,中国の保険企業にお鉢が回ってきて,中国は,移住の問題はトルコ政府の責任で,中国はその様なことには無関心,と言っている。

ベトナムでは,最近のインフラ工事に中国系の企業の参入が相次ぎ,国会の有力者が政党に文書を発して,ベトナムとしての国家主権に影響が出る,中国企業の進出に歯止めをかける立法措置が必要だ,と問題になっている。海外進出の基準については,欧米系の企業が厳しく自制している中で,中国がそこに割り込もうとすると,どうしても,ミャンマー,スーダンなどの問題国家の隙間に入り込むことになる。

まさに現在,産経新聞に連載中の,「巨竜むさぼる」,の「問題国家」で活躍する中国企業そのままの描写である。特に,スーダン,ミャンマー,コンゴ共和国,アンゴラなど,カンボジアもそうかな,では,殆ど中国企業の思うとおりであるが,既に西欧諸国が一定の基礎を持っている国,ナイジェリア,トルコ,ベトナム,スリランカ,インドネシアなどは,中国企業のこれからの試金石だろう。


Today's subject

●100107F China, ips europe
中国の企業による無軌道な海外投資に北京の体面を汚し反動が
BACKLASH AGAINST ROGUE CHINESE INVESTORS ALARMS BEIJING
http://my.reset.jp/adachihayao/index100107F.htm

http://www.ipseurope.org/news/news.php?key1=2010-01-05%2020:02:20&key2=1


Other world energy news today

○100107A Vietnam, english.vietnamnet
ベトナムのペトロベトナムが製油施設の規模は年1,000万トン以上にする
Vietnam not to invest in small oil refineries
http://english.vietnamnet.vn/biz/201001/Vietnam-not-to-invest-in-small-oil-refineries-888017/
○100107B Vietnam, biz.thestar
ベトナムの25億ドルドウエンハイ第3石炭火力にマレーシア企業が投資へ
Toyo Ink mulls rights issue for proposed US$2.5bil plant
http://biz.thestar.com.my/news/story.asp?file=/2010/1/6/business/5416803&sec=business
○100107C Kyrgyzstan,rferl
キルギスタンの360MWのカムバラタ第2水力は2010年5月運転開始
Kyrgyz Hydropower Station To Be Operational By May
http://www.rferl.org/content/Kyrgyz_Hydropower_Station_To_Be_Operational_By_May/1921875.html
○100107D China, news.xinhuanet
中国の長江流域が渇水に見舞われ三峡ダム周辺の住民に危機
Yangtze River drought poses a risk to Three Gorges reservoir and people
http://news.xinhuanet.com/english/2010-01/06/content_12763842.htm
○100107E China, chinadaily
中国は寒冷化のために7省で電力制限で北京は燃料不足
Cold weather sparks energy shortage in China
http://www.chinadaily.com.cn/china/2010-01/06/content_9274034.htm


Japanese energy news today

○特捜部が小沢に“出頭要請” 不明「17億円」追及へ
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100106/plt1001061618006-n2.htm
○【日本の実力】巨大な鋼に挑む職人技 世界中の原発に納品
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20100106/ecn1001061610003-n2.htm
○ドバイ原油、1年3カ月ぶり80ドル超す
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100107AT1J0700607012010.html
○中ロ、モンゴルの資源狙い綱引き ウランや石炭
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100107AT2M0603J106012010.html
○中国の電力消費、09年は5.9%増 刺激策で製造業回復
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100107AT2M0603O06012010.html
○NY天然ガス:1年ぶり高値、6ドル台−気温低下で暖房用需要が拡大
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aJk7TfG61Mdg
○発展改革委員会:中国は人民元の切り上げ圧力とホットマネーの危険に直面している
http://www.zaikei.co.jp/article/biznews/100106/42562.html


Main contents

●中国の企業による無軌道な海外投資に北京の体面を汚し反動が

As China moves up in the world and the need for investment in its own infrastructure declines, Chinese investors and financiers are eyeing lucrative contracts in less developed countries, winning bids to build dams, power plants and highways from Burma to Uzbekistan and Angola. However welcome by local governments this influx of fresh Chinese financing may be, the wave of cheap Chinese labour and investors? lack of concern for local communities are creating ripples of resentment in recipient countries, and gradually becoming a PR problem for image-conscious Beijing.

中国の海外進出について,批判が飛び交っている。この記事は,欧州の記者が北京で書いたものだが,中国企業の問題から中国政府の問題に張ってしているという見方である。数年前から北京政府も,海外進出に関して一定の拘束をかけようとした動きがあったが,企業の活力には打ち勝てないと思われる雰囲気がある。少なくとも資源獲得に関しては,北京政府としても,一歩も譲れないところがあるのだろう。

中国国内のインフラ投資のかげりが中国企業の海外進出と結ぶついていると思われるが,中国企業は,後進国を目指して,そのダム,発電所,道路などのインフラの入札を狙って,ミャンマーからウズベキスタン,更にアンゴラまで,その進出には歯止めがかからない。この中国の資金の流入は歓迎さえているとは言え,安価な中国人労務者や企業の引き起こす地元社会の敵意は,北京政府そのもののイメージにも悪影響を与えている。

北京の歴史経済学者(注7)に言わせると,この中国のインフラ投資への関わりは,東南アジア,特にラオスやカンボジアから見て、新しい西欧勢力,と映ってしまう。メコンと繋がりのある昆明では,中国企業は最低レベルの基準を持ち込む傾向にあり,地元の基準は中国より低いものと思いこみ,地元基準に合わせればよい,としている。このことが中国企業に対する不満となって吹き出している。

北京大学の関係者(注8)もこれは間違っているとして,中国企業は自分たちの儲けだけに気をとられて,地元への配慮に欠けていると言っている。北京政府はこのことを厳しく監督せず,ただ企業に海外に向かえ,とけしかけているだけだ。アジアで活動している中国企業は規模の小さいものもあるが,問題は国営企業群で,それらは政府と国有銀行の強い支持を背景にしている。

2009年の最初の10ヶ月で中国企業が完成したプロジェクトは580億ドルに達し,2008年のそれの33%増加となっている。政府の海外進出の方針に支えられて,リスクの伴うミャンマーやスーダンなど,中国企業は極めて大胆である。しかし,ある国,例えばザンビアや中国と同じ政治体制のベトナムでも反動が起きており,北京政府に警鐘を鳴らしており,全人代のメンバーにも疑問の声が向けられている。

中国企業がコバルト鉱山を運営しているザンビアでは,2006年,事故による地元労働者の死亡事故で反乱が起き,更に死傷者が出た。これがザンビアの大統領選挙の争点になった直後,ザンビアを訪問した湖錦濤主席は,銅鉱山の視察を中止させられた。またベトナムでは,同じ共産党政権であるが,指導者達が,国内資源の多くの契約を中国企業に与えて,国家主権に影響する,と国会で問題になっている。

驚くべきことに,ハノイでは,著名な政治家や将軍(注10)まで,環境派や反対派に加わって抗議した。この将軍(注10)は過去に共産主義の教育を受け,中国のリーダー達からゲリラの軍事訓練を受けた経歴にもかかわらず,ベトナムへの中国企業の進出を制限すよう,政党に文書を発している。これらの事実は北京でも時には気にしている事件である。中国の指導者達は,特に東南アジアでの行動には,気を遣っている。

特にメコン河の水資源の問題は,中国と下流沿岸国との間で問題化してきている。メコン河上流には,既に3つのダムが完成し,4つ目の雲南省の小湾ダム(注1)が工事中である。更に中国企業は,ラオス,カンボジア,ミャンマーで,ダムに投資を行っている。ラオスで開発中の34のダムの40%が中国企業によるものであり,ミャンマーの20の発電プロジェクトもすべて中国企業による。

北京の環境省と商務省は,その国の基準が弱い場合は,中国の基準を適用するよう海外の中国企業に強制する,環境や労務のガイドラインを作成中と聞いている。しかし,環境団体(注14)は,中国の国営企業は本国からのコントロールから遠く離れて,利益優先の場合はしばしば北京の指令を無視している,と言っている。また彼は,もし中国の資金援助がなければ,ミャンマーでもラオスでもスーダンでも,ダムは進まない,と。

問題になっているトルコの大規模ダム,イリス・ダム・プロジェクト(注15)では,中国の専門家は,中国の基準を持ち込むことなど出来ない,と言っている。例えば,水没移住について,これはトルコ政府の責任で,開発企業も資金支援者も,何も口出しできない,と言っている。イリス・ダム・プロジェクト(注15)は欧州の資金を2度にわたり断られ,中国の資金(注16)に支援を求めている。水没移住は,6万人である。

しかし中国の融資機関も,現在,独自の基準を策定中という。香港大学の教授(注18)は,中国企業に責任を押しつけるのは余りにも簡単だが,問題は両国政府の協定にある,と主張している。責任の大半は,ホスト国の政府にあると。西欧諸国が支援を嫌うアジアの問題国家には,中国企業にとって多くのチャンスが残っており,いずれにしても,その行動を改善すべきプレッシャーもないことは事実であると。

まさに現在,産経新聞に連載中の,「巨竜むさぼる」,の「問題国家」で活躍する中国企業そのままの描写である。特に,スーダン,ミャンマー,コンゴ共和国,アンゴラなど,カンボジアもそうかな,では,殆ど中国企業の思うとおりであるが,既に西欧諸国が一定の基礎を持っている国,ナイジェリア,トルコ,ベトナム,スリランカ,インドネシアなどは,中国企業のこれからの試金石だろう。

(注)F (1) 100107F China, ips europe,(2) title: BACKLASH AGAINST ROGUE CHINESE INVESTORS ALARMS BEIJING,(3)
http://www.ipseurope.org/news/news.php?key1=2010-01-05%2020:02:20&key2=1,(4) Antoaneta Bezlova,BEIJING (IPS),(5) ripples,さざ波のような,(6) resentment,憤慨,(7) Qin Hui,(8) Zhang Xizhen of the School for International Studies at Beijing University,(9) Zambia,(10) general Vo Nguyen Giap,(11) Xiaowan,小湾,(12) Hu Jintao,(13) vice-president Xi Jinping,(14) Peter Bosshard, policy director of International Rivers,(15) Shi Guoqing, a resettlement expert who had been studying the Ilisu Dam project in Turkey,(16) Sinosure,(17) Huaxia bank,(18) Ding Xueliang, a social scientist with the Hong Kong University of Science and Technology,(19) big bullies,(20) Xiaowan,photo source: http://www.gzbgj.com/english/img_Achievement/Xiaowan06.gif,(21) Ilisu Dam project, map source: http://en.wikipedia.org/wiki/File:Il%C4%B1su_dam_map.png,(22) Ilisu Dam project ,photo source: http://www.treehugger.com/coruh-river-yusufeli-turkey.jpg,(23)

今日の参考資料

●100107F China, ips europe
中国の企業による無軌道な海外投資に北京の体面を汚し反動が
BACKLASH AGAINST ROGUE CHINESE INVESTORS ALARMS BEIJING
http://my.reset.jp/adachihayao/index100107F.htm

http://www.ipseurope.org/news/news.php?key1=2010-01-05%2020:02:20&key2=1

最近の関連資料

○100104G China, thenational.ae
中国の海軍基地の拡張が国際的な疑いを呼んでいる
China’s naval base proposal may raise suspicion
http://www.thenational.ae/apps/pbcs.dll/article?AID=/20100103/FOREIGN/701029871/1140
●100101G China, upi
中国海軍は資源の確保に向けてアデン湾にも海軍基地を確保へ
China's navy mulls push into Arabian Sea
http://my.reset.jp/adachihayao/index100101G.htm
●091227G Cambodia, ipsnews
カンボジアも強大になって行く中国の力に屈する
China Seen as Flaunting Growing Clout in Asia
http://my.reset.jp/adachihayao/index091227G.htm
●091222E Myanmar, ca.reuters
ミャンマー軍事政権は中国に対してパイプラインの安全を保障
China gets Myanmar assurances on pipeline, border
http://my.reset.jp/adachihayao/index091222E.htm
○091222H Cambodia, phnompenhpost
カンボジアへの中国習副主席の訪問で送電線など14項目の支援
China's Xi to sign 14 economic deals today
http://www.phnompenhpost.com/index.php/2009122130332/Business/chinas-xi-to-sign-14-economic-deals-today.html
●091213E Thailand, ipsnews
メコン・フォーラムに於ける中国の評価は投資とダム建設で2分
China’s PR Problem Rears Head at Mekong Forum
http://my.reset.jp/adachihayao/index091213E.htm


2010年1月6日 ー ミャンマーが水力に民間開発を誘致 ー

私のサイトに石油価格の変動が自動的に表示されるガゼットがある。毎朝起きてから最初に見ているが,最近,じわりじわりと上がってきているのが気にかかる。今朝はバレル81.61ドルで,年末の底値から10ドル近く上げている。2008年7月の147ドルの悪夢があるだけに,気持ちが悪い。原油の値上がりは,即ち建設物価の上がりに繋がり,エネルギー開発プロジェクトの採算を,危機に陥れる。電気料金はなかなかついてこない。

今日の新聞を見ていると,北半球の寒冷化が原油価格に大きく影響しているという。温暖化ではなかったのか,と言いたいところだが,地球がある程度,寒冷化のサイクルに入っていると言う意見もある。温暖化の理屈はあるのだろうが,そう言う大きな地球のサイクルの中で考えると,温暖化問題も埋没してしまうと私は感ずる。欧州の排出権取引で,トン13ユーローで低迷,小説,「排出権商人」,の最後の場面が思い出される。

産経新聞,「巨竜むさぼる」,の特集記事が今朝で第5編である。現地を歩く記者の,それこそ最前線の報告なので,現地に行ったつもりで読んでいる。今日はスーダンのハルツームの中国企業による製油所であるが,中国企業にとっての大きな問題は現地の中国への反応であろう。15年前ぐらいから,アフリカでは中国人は余り歓迎されず,日本人も区別が付かないので苦労した話があった。

中国人にとって,やはりアジアとアフリカでは,反応が違うことに気づいているだろう。アジアでは,カンボジアにしても,ラオスにしても,パキスタンにしても,中国企業は大歓迎である。日本政府が一生懸命援助を行ってきたことは,既に彼等には忘却の彼方にある。今日は再びミャンマーの水力を取り上げているが,今の中国の支援は,日本が行ってきたこととは天と地の差がある。

日本が間違っていたとは思わないが,援助の考え方は,その時の援助側の国情に大きく支配される。昭和30年代に日本がODAの最盛期を迎えていたならば,おそらく,メコンやサルウイーン河の開発は,もっともっと進んでいただろう,日本の国内だって黒部川や佐久間で大規模電源開発をしていた頃だから。1980年代後半に日本のODAは伸びてきたが,その時は日本の世論は,途上国の実情を理解できなかった。

その点に於いて,中国の動きは早い,時代のスピードの違いだろうが,中国国内のダムを含めたインフラ開発が最盛期の間に,大規模な海外進出が始まって,ミャンマーのダム開発にあれだけの巨費を注ぎ込んでも,中国の世論はこれを批判する段階にはない。鉄道に加えて,ダムと石炭火力が中国の売り物だから。Jパワーがダムと石炭火力から撤退した背景もここにあるのだろう。

先日,2010年1月2日にも,ミャンマーのダム開発を取り上げており,今日の記事と余り違わないのだが,ただ今日の記事のタイトルは,ミャンマー軍事政権が,民間企業によるダム開発を誘致していると言うもので,新しい動きかと目に止まった。ミャンマーにも幾つか民間企業が育ってきているが,何となく元麻薬の親分の匂いがして危なつかしい。BOTと言っているけれども,売電単価はどうなっているのだろうか。

ミャンマー政府は,全国の電力需要の伸びに対応するための政府の努力に強調する形で,民間企業が水力プロジェクトに投資する政策を進めることとした。第一電力省(注5)によると,最近では,新たにBOT(注6)で水力を開発する。先週には,国内企業トー商事(注7)が,20MWのアッパーセドウジ水力(注8)とタカ水力(注9)を,初めて民間企業が開発することとなった。

その他のニュース。パキスタンの最近独立したギルギット-バルチスタンが水力などへの投資をと。フィリッピンでIPPA契約された電力は暫定オープンアクセスで自由に売れると。フィリッピンのエネルギー省は天然ガスの設備投資で海外企業と協議開始。インドのJSWが4000億ルピーを準備して8,000MW火力開発へ。中国の気候の寒冷化が石炭価格の上昇圧力になっている。中国の2009年12月の電力使用はUHV拡大と共に前年比30%の伸び。


Today's subject

●100106D Myanamr, news.xinhuanet
ミャンマー政府が民間企業に水力発電への投資を呼びかけ
Myanmar encourages private companies to implement hydropower projects
http://my.reset.jp/adachihayao/index100106D.htm

http://news.xinhuanet.com/english/2010-01/05/content_12757356.htm


Other world energy news today

○100106A Pakistan, the news
パキスタンの最近独立したギルギット-バルチスタンが水力などへの投資をと
Governor invites investment in Gilgit-Baltistan
http://www.thenews.com.pk/daily_detail.asp?id=216887
○100106B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンでIPPA契約された電力は暫定オープンアクセスで自由に売れると
IPPAs allowed to trade under interim open access
http://www.mb.com.ph/articles/236865/ippas-allowed-trade-under-interim-open-access
○100106C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのエネルギー省は天然ガスの設備投資で海外企業と協議開始
DoE plans to revive natgas talks with foreign investors
http://www.mb.com.ph/articles/236868/doe-plans-revive-natgas-talks-with-foreign-investors
○100106E India, Economic Times
インドのJSWが4000億ルピーを準備して8,000MW火力開発へ
JSW Energy plans Rs 40,000 cr investment to develop 8,000 MW
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/JSW-Energy-plans-Rs-40000-cr-investment-to-develop-8000-MW/articleshow/5409167.cms
○100106F China, news.alibaba
中国の気候の寒冷化が石炭価格の上昇圧力になっている
Winter weather spikes coal prices
http://news.alibaba.com/article/detail/business-in-china/100226514-1-winter-weather-spikes-coal-prices.html
○100106G China, news.alibaba
中国の2009年12月の電力使用はUHV拡大と共に前年比30%の伸び
China Dec power use up about 30 pct on yr
http://news.alibaba.com/article/detail/energy/100226811-1-update-1-china-dec-power-use.html


Japanese energy news today

○小沢vs特捜部、いよいよ大詰め!?ゼネコン一斉聴取へ
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100105/plt1001051618002-n2.htm
○駐日中国大使に程氏 現韓国大使、日本政財界にパイプ
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100106AT2M0503R05012010.html
○小沢,陸山会問題 捜査態勢を大幅拡大
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010010602000049.html?ref=rank
○巨竜むさぼる 中国式「資源」獲得術】第1部 問題国家(5)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100106/chn1001060731001-n3.htm
○NY原油、寒冷気候のため、在庫減少見通しで堅調
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0106&f=business_0106_008.shtml
○欧州の排出量相場、低迷続く 09年は21%下落
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100106AT2M0502W05012010.html


Main contents

●ミャンマー政府が民間企業に水力発電への投資を呼びかけ

Myanmar is encouraging private companies to invest in hydropower projects to share the government's efforts in fulfilling the country's growing electric power demand. Recently, the Myanmar authorities granted one more company to implement hydropower projects under a build, operate and transfer (BOT) system, according to the Ministry of Electric Power-1 Tuesday.

ミャンマーの水力開発については,2009年1月2日に詳しい報告をしており,今日の記事の内容も余り変わりないが,ただ,民間企業によるBOTを受け入れていることが述べられている。いずれも国内企業で小規模の水力であるが,これからどこまで民間開発を受け入れるのか,注目したい。一体幾らで買ってくれるのか,問題だ。今までの大規模な水力は,中国の借款だったのだろう。さて今日の記事は何と中国から。

ミャンマー政府は,全国の電力需要の伸びに対応するための政府の努力に強調する形で,民間企業が水力プロジェクトに投資する政策を進めることとした。第一電力省(注5)によると,最近では,新たにBOT(注6)で水力を開発する。先週には,国内企業トー商事(注7)が,20MWのアッパーセドウジ水力(注8)とタカ水力(注9)を,初めて民間企業が開発することとなった。

昨年,2008年11月には,二つの企業,FPC(注10)とMACG(注11)が,サイディン水力(注12)とアッパーバルチャン水力(注13)の実施を,同様のシステムで認可されている。一方,シャン州北部の600MWのシュエリ第1水力(注14)が竣工している。場所は,ナムカムの南西27.2kmのマンテット村(注15)で,年間発生電力量は,40.22億KWhである。

また,マンダレーの南西50kmのミトンゲ川に位置する6億ドルの790MW,イエイワ水力(注16)は,完成すれば35億KWhの年間電力量を発生する。5年後には,設備出力3478MWとなって,需要を完全に満たすことが出来る。現在工事中の16水力プロジェクトのうち,4つは2010年,5つは2011年,3つは2012年,4つは1025年に,それぞれ完成する。

今年,2010年に完成するのは,75MWのバゴ県のシュエジン水力(注17),マンダレー県の790MWのイエイワ水力(注16),ランキン州の10MWのアン水力(注18),マグウエイ県の74MWのキーオンキーワ水力(注19)である。これに続くものは,140MWのアッパーパウンラン,240MWのタペイン第1,120MWタウチャイチャット第2,1200MWのタマンティ,380MWのマニプール(注20〜24)である。

更に続く27の計画地点は,合計で,30,661MWの出力である。全国のピーク需要は,1,555MWで,このうちヤンゴンが666.78MW,マンダレーが141.64MW,その他が746.83MWとなっている。過去20年に開発された水力は,セドウジなど12発電所(注25),現在工事中のものは,709MWイエイワなど8地点(注25)である。

調査中で大規模なプロジェクトは,タルウインなど4地点(注27)で,ミカ-マリカ峡谷の7プロジェクト(注28)のうち,4,100MWのミトソネ水力(注29),2,800MWのチブウエ水力(注30)は,2009年に着工しており,2016年には完成の予定である。水力の他,ヤダナのガスをヤンゴンに運んで発電する287kmのパイプライン(注30)も,2010年には完成する予定である。

(注)D (1) 100106D Myanamr, news.xinhuanet,(2) title: 100106D Myanmar encourages private companies to implement hydropower projects,(3)
http://news.xinhuanet.com/english/2010-01/05/content_12757356.htm,(4) www.chinaview.cn 2010-01-05 11:11:34,YANGON, Jan. 5 (Xinhua), (5) Ministry of Electric Power-1,(6) build, operate and transfer (BOT) system,(7) Htoo Trading Company,(8) 20MW Upper Hsedawgyi project,(9) Thaka project,(10) Future Power Company,(11) Min Anawyahtar Company Group,(12) Sai Din hydropower project,(13) Upper Beluchaung hydropower project,(14) 600MW Shweli-1 hydropower station,(15) Manthet Village, 27.2 kilometers southwest of Namkham,(16) 790MW Yeywa project, (17) 75-mw Shwegyin in Bago division,(18) 10-mw An in Rakhine state,(19) 74-mw Kyeeohn Kyeewa in Magway division,(20) 140-mw Upper Paunglaung in Mandalay division,(21) 240-mw Tapein-1 in Kachin state,(22) 120-mw Thaukyaykhat-2 in Bago division,(23) 1,200-mw Htamanthi,(24) 380-mw Manipu in Sagaing division,(25) Hsedawgyi, Biluchaung-1, Zawgyi-1,Zawgyi-2, Zaungtu, Thaphanseik, Paunglaung, Mone, Pathi, Yenwe, Khabaung and Kengtawng,(26) Yeywa, upper Paunglaung, Nacho, Shwegyin, Htamanthi, Pyuchaung, Kunchaung and Thahtaychaung,lying,(27) Thanlwin, Ayeyawaddy Myitsone andTarhsan,(28) seven Maykha-Malikha valley projects of the confluence of the Ayeyawaddy River,(29) 4,100-mw Myitsone project and the 2,800-mw Chibwe project,(30) 24-inch wide 287-kilometer pipeline offshore and onshore from the Yadana natural gas platform to Yangon,(31) 20MW Upper Hsedawgyi project photo source: http://www.burmalibrary.org/docs07/NLM2009-04-23.pdf,(32) Chinese projects, map source: http://www.burmalibrary.org/docs5/China_in_Burma-ERI.pdf,(33) table source : http://www.burmalibrary.org/docs5/China_in_Burma-ERI.pdf


今日の参考資料

●100106D Myanamr, news.xinhuanet
ミャンマー政府が民間企業に水力発電への投資を呼びかけ
Myanmar encourages private companies to implement hydropower projects
http://my.reset.jp/adachihayao/index100106D.htm

http://news.xinhuanet.com/english/2010-01/05/content_12757356.htm

最近の関連資料

●100102B Myanmar, english.cri.cn
ミャンマーの発電設備の総量が2,256MWに達した
Myanmar's Electric Power Generating Capacity Reaches 2,256 mw
http://my.reset.jp/adachihayao/index100102B.htm
○091214C Myanmar, businessghana
ミャンマーのヤンゴンでの電力供給不足が続いている
Residents in Yangon get intermittent power supply
http://www.businessghana.com/portal/news/index.php?op=getNews&news_cat_id=1&id=118274
●091208B Myanmar, narinjara
ミャンマー軍事政権がアラカン州で3水力687MW開発へ準備
Burmese Junta Invests $800 Million in Three Hydropower Projects in Arakan
http://my.reset.jp/adachihayao/index091208B.htm
○091208A Myanmar, news.xinhuanet
ミャンマー西部のランキン州で4水力687MW推進へ
Myanmar adds more hydropower plants in western state
<http://news.xinhuanet.com/english/2009-12/07/content_12603866.htm
●091123F Myanmar, news.xinhuanet
ミャンマーの最大規模790MWのイエイワ水力が試験運転へ
Myanmar biggest hydropower plant to be put on test run
http://my.reset.jp/adachihayao/index091123F.htm


200年1月5日 ー 中国はLNG輸入拡大を推進 ー

今朝のニュースは,知的送電網,スマートグリッドで埋めつくされている。年末に電力を含む大手企業がフォーラムを立ち上げたことと,知的送電網狙いのメガチップスの株価が伸びていることなどを切っ掛けに,世界的には,知的送電網,スマートグリッドの国際標準化の競争が激化したことなどが,火を付けたようだ。日本の電力は必ずしも積極的ではなかったが,国際舞台での話は,またUHV,超高圧送電網の二の舞を心配したか。

電力は送電線を電力会社の予算で造って送電しているが,自動車は売るだけでそれを走らす道路はすべて税金で賄っている,と言うところに着目してメールを呉れた友人がいた。バンコクの1990年代で,余りの交通混雑にタイ人は,日本は車を売るだけで混乱を持ち込んでいる,車を持ち込むなら,まずバンコクの道路を整備してくれ,叫んでいた,もっともな話だ。事実日本政府は,円借款で道路に重点を置いた。

日本の国家予算の総額は92兆円で,収入は40兆円しかない,政府は40兆円規模の政府であるべきだ,とした時に,40兆円と言うのは,防衛・教育・社会保障だけで40兆円になる。だから,他の国土交通省,農林省,経済産業省,地方交付税などはすべて国家予算から外へ放り出すべきだ,と考える人がいる。その時に,道路・空港・海港,みな民間に払い下げて,電力の送電線のように,インフラはすべてそれを使う企業に任せるべき。

道路はすべてトヨタ自動車に払い下げて,道路の維持管理や新設もすべてトヨタに任せる。公共事業費は10兆円で,トヨタの売る上げは10兆円だから,新車販売を少し高くすれば,トヨタは,車と道路の面倒をすべて見れることになる。後のこともすべて右に習え。電力の売り上げは16兆円だから,電気料金を税金と考えれば,地方交付税はすべて電力が面倒を見る。年金は郵政公社,農林省やその他の省は,銀行グループ,云々。

さて,中国のGDP総額が2009年にも日本を抜いたのではないか,中国の首脳部は冷静な発言をしているが,中国人の社会はこの問題で沸き立っている,と産経新聞が報じている。世界第2位,という肩書きは,中国の人々にとっては,大変な事件であるし,事実国際社会でも,GDP総額というのは国の格を表すかのように使われる。日本のGDP世界第2位で,日本人も長い間,意識の中で高揚感があった。

世界第2位に象徴されるような経済の国の品格の中で,中国首脳部が非常に気にしているのが,石炭の問題である。電力の80%が石炭,という状況は,常に中国の経済的品位を傷つける原因になっている。品位だけではなくて,実際に経済に大きなマイナス要因となっている。温暖化の問題は勿論として,局地的な大気汚染,冬季などの石炭輸送の問題からの停電,それに炭坑に於ける大きな犠牲者の数である。

中国の湖錦濤主席が,2009年12月半ば,トルクメニスタンの7,000kmのガス・パイプラインの竣工式に出席して,中国が如何に天然ガスの輸入に力を入れているか,が窺い知れたが,とにかく,中国の産業全般の近代化には,燃料としての石炭を減らし,これを天然ガスに切り替えて行くことが,温暖化対策ばかりでなく,炭鉱での事故の多さを考慮したものだろう。今日の記事は,その中国の力点を,ロイターが解説している。

今年,2010年は,LNGの輸入拡大,それに対応するLNG基地及びパイプラインの整備が大きな課題となっている。このため,積極的に海外のLNG企業との交渉を精力的に行い,特にLNG基地については,珠海(注8),深セン(注9),山東(注10)を重点的に整備する。国内の中央部,西部,沖合などのガス田の更なる開発も行う。

フィリッピンの発電資産売却に興味ある考え方が出てきた。水力発電所設備を手放しすぎたというのである。そのために,系統全体の立場に立って動くべき調整力の不足が問題になりそうだ,と心配している。民間の手に渡った水力発電所は,高く売れる電力取引市場WESMに出てしまって,ピークや負荷変動への対応が出来ないと。しかし,残っている水力発電所は少ないのではないか,アンガットなどか。


Today's subject

●100105F China, uk.reuters
中国は石炭を押さえるために民間企業も含めLNG輸入を拡大へ
China eyes LNG import deals, private oil stockpiles
http://my.reset.jp/adachihayao/index100105F.htm

http://uk.reuters.com/article/idUKTOE60303L20100104


Other world energy news today

○100105A Vietnam, chinaknowledge
ベトナムの440MWマオケ石炭火力を中国の武漢の企業が197百万ドル参入
Wuhan Kaidi Electric inks US$197-mln contract with Vietnam firm
http://www.chinaknowledge.com/Newswires/News_Detail.aspx?type=1&NewsID=30145
○100105B Vietnam, steelguru
ベトナムのEVNが石炭公社の値上げを考え13.8%の電気料金値上げを視野に
Vietnamese power utilities seek higher prices in anticipation of coal hike
http://steelguru.com/news/index/MTI3NDY3/Vietnamese_power_utilities_seek_higher_prices_in_anticipation_of_coal_hike.html
○100105C Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンで系統の調整力不足の恐れで水力の資産売却中止要請
PSALM asked to stop selling hydro plants
http://www.mb.com.ph/articles/236708/psalm-asked-stop-selling-hydro-plants
○100105D India, Economic Times
インドの第13次五ヶ年計画からは石炭火力はすべて超臨界方式が義務と
Power cos may be told to tread green path
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/Power-cos-may-be-told-to-tread-green-path/articleshow/5408388.cms
○100105E Indonesia, The Jakarta Post
インドネシアの原油ガスへの投資の減少で国家収入が影響受け64億ドル弱の減収
Energy and mining revenue expected to drop in 2010
http://www.thejakartapost.com/news/2010/01/04/energy-and-mining-revenue-expected-drop-2010.html


Japanese energy news today

○知的送電網、スマートグリッド,世界で整備加速 米欧、国際標準狙う
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100105AT2M2700504012010.html
○NY原油、2月物は81.51ドルで終了 一時2カ月ぶり高値
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100105ATQ2INYPC05012010.html
○第2のインターネット,知的送電網に乗り遅れるな、2010年に始まる社会インフラ変革
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20100104/342841/?ST=ep
○メガチップスが続伸、知的送電網,スマートグリッド関連としてにわかに注目
http://www.stockstation.jp/stocknews/24068


Main contents

●中国は石炭を押さえるために民間企業も含めLNG輸入を拡大へ

China hopes to clinch more deals on liquefied natural gas (LNG) imports and speed up construction of LNG receiving terminals, gas pipeline and storage facilities this year, the country's energy head said. The country will take advantage of excess supply in the international LNG market now to speed up negotiations of overseas gas purchases, Zhang Guobao said in remarks published on Monday in the China Energy News, a newspaper run by the official People's Daily.

中国の湖錦濤主席が,2009年12月半ば,トルクメニスタンの7,000kmのガス・パイプラインの竣工式に出席して,中国が如何に天然ガスの輸入に力を入れているか,が窺い知れたが,とにかく,中国の産業全般の近代化には,燃料としての石炭を減らし,これを天然ガスに切り替えて行くことが,温暖化対策ばかりでなく,炭鉱での事故の多さを考慮したものだろう。今日の記事は,その中国の力点を,ロイターが解説している。

中国政府のエネルギー管理機関NEA(注7)総裁は,今年,2010年は,LNG(注5)の輸入拡大,それに対応するLNG基地及びパイプラインの整備が大きな課題だ,と語った。このため,積極的に海外のLNG企業との交渉を精力的に行うと。特にLNG基地については,珠海(注8),深セン(注9),山東(注10)を重点的に整備する。国内の中央部,西部,沖合などのガス田の更なる開発も行う。

パイプラインは,第3次セン西省・北京間パイプライン(注11),新規の河北省泰皇島と遼寧省審陽間パイプライン(注12)を政府が承認する予定だ。また国有備蓄基地に加え,民間備蓄基地も整備して,備蓄容量を拡大する。精油施設は,ベネズエラと合同の日40万バレルの掲陽(注13),クウエートと合同の日30万バレル広東(注15),ロシアと合同の日20万バレルの天津(注16)の3カ所を推進する。

総裁(注7)は,今年の政府の重要な業務として,2015年までの5カ年エネルギー開発計画の推進,2020年までのエネルギー需要想定,の二つをあげている。2020年までに15%を非化石燃料から得るという目標実現のため,3億KWの水力,7,000万KWの原子力,それに1億5000万トン石炭等価の風力,太陽光などの再生可能エネルギー,を開発する必要がある。石炭は環境と事故の面から,生産が規制される。

また,石炭ガス化,石炭液化,のアプローチには慎重な姿勢である。中国は,COP15で2020年までにGDP当たり温暖化ガス排出45%削減を打ち出しているので,そのための天然ガス拡大という意味もあるであろうが,それよりも何よりも,石炭の非近代性が気にくわないのであろう。石炭を掘ることと運ぶこと,これほど中国の産業の成長を阻害しているものはない,という認識なのだろう。

(注)F (1) 100105F China, uk.reuters,(2) title; China eyes LNG import deals, private oil stockpiles,(3) http://uk.reuters.com/article/idUKTOE60303L20100104,(4) Mon Jan 4, 2010 5:19am GMT,BEIJING, Jan 4 (Reuters),(5) liquefied natural gas (LNG),(6) China Energy News,(7) Zhang Guobao,head of the National Energy Administration,(8) Zhuhai,珠海,(9) Shenzhen,深川,(10) Shandong,山東,(11) third gas pipeline linking Shaanxi セン西 and Beijing,(12) new pipe connecting Qinghuangdao 泰皇島 city in Hebei 河北 province to Shenyang 審陽, capital of northeastern Liaoning province,遼寧省,(13) Jieyang refinery掲陽,(14) Venezuela,(15) Guangdong refinery,(16) Tianjin refinery天津,(17) Inner Mongolia by Huineng Group,(18) Fuxin 阜新 project in Liaoning by Datang,(19) Yitai and Lu'an,(20) Qinghuangdao,photo source: http://lh5.ggpht.com/_cdhpdTO7A-Q/RRTO2Ly4ABI/AAAAAAAAAYc/atUVWJFHxyc/100_2373.JPG,(21) Jieyang refinery,photo source: http://www.chinadaily.com.cn/bizchina/2009-02/27/content_7519670.htm,(22) picture source: http://kaznak.web.infoseek.co.jp/china/refinery.GIF,(23) Guangdong refinery,photo source: http://www.lifeofguangzhou.com/node_10/node_37/node_84/2008/09/02/122032148450470.shtml,(24) Tianjin refinery,photo source: http://www.chinaeconomicreview.com/china-eye/images/industrial-zones/2009/03/pipeline.jpg,(25)

今日の参考資料

●100105F China, uk.reuters
中国は石炭を押さえるために民間企業も含めLNG輸入を拡大へ
China eyes LNG import deals, private oil stockpiles
http://my.reset.jp/adachihayao/index100105F.htm

http://uk.reuters.com/article/idUKTOE60303L20100104

最近の関連資料

●100101G China, upi
中国海軍は資源の確保に向けてアデン湾にも海軍基地を確保へ
China's navy mulls push into Arabian Sea
http://my.reset.jp/adachihayao/index100101G.htm
○091228G China, english.cctv
中国は中国電網が再生可能エネルギーを買うべく政治が動き始めた
Grids required to buy renewable energy
http://english.cctv.com/program/bizchina/20091227/100718.shtml
●091223C China, istock analyst
中国は2020年までに50MW以下の水力を75GWまで開発
China targets 75 GW of small-scale hydropower capacity by 2020
http://my.reset.jp/adachihayao/index091223C.htm
●091217B China, online.wsj
中国は冬に向かって石炭供給問題に本格的に取り組む態勢
Beijing Tries to Ease Coal Shipments
http://my.reset.jp/adachihayao/index091217B.htm
○091216K China, thisisderbyshire
中国の大唐電力と3年間の交渉の末に欧米企業が石炭火力効率化で契約へ
Engineers unveil breakthrough order from Chinese power giant
http://www.thisisderbyshire.co.uk/news/Engineers-unveil-breakthrough-order-Chinese-power-giant/article-1603834-detail/article.html
○091215G China, google
中国の湖錦濤主席がトルクメニスタンの7,000kmガスパイプライン開通式
China's Hu to unveil key Turkmenistan gas pipeline
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5jyp-qCRWnn6BSOlI-gyZJdqZVrhw


2010年1月4日 ー フィリッピンのルソンは2014年に電源不足 ー

フィリッピンの電源は今後どの様に展開して行くのか,発電資産売却にうつつを抜かして新規電源の開発を忘れている,と散々悪口を言ってきたが,いろいろな新しい動きが出てきている。当初,エネルギー省は,一旦入札になれば世界の開発資金がマニラに向かう,と豪語してきたが,資産売却が円滑に行かず苦慮した。更に,アジア諸国の先陣を切って再生可能エネルギー法を成立させて,その一歩を踏み出した。

アロヨ政権の悩みは電気料金が東南アジアでもっとも高いことだが,開発側から見れば,電気料金が高止まりしているから,開発へのインセンティブが高いとも言える。フィリッピンの電力計画のマスタープランの基礎は,JICAと中部電力が絵を描いたものだが,その後の手入れが全くといいっていいほどされていない。今日の記事でも,政府が開発目標を示さないから,投資企業が自ら絵を描かざるを得ない,と言っている。

ただ,ルソン系統については,一時考えられていたほど需給が切迫している状況ではなさそうだ。経済の沈滞がその原因だが,例えば,2009年に於ける設備出力は,12,016MWで,2009年のピーク需要は,6,400MWである。2005年に策定された需給計画では,2009年の需要は,7,552MWであった。ただ,設備出力12,016MWのうち,同時にピークに耐えられるのは,約9,000MW弱とも見られている。

今日の記事は,政府に基本方針がないから我々が,と言っているのはアボイテスなど投資企業側で,電源に対する政府の主導を期待していない。実は,政府が推し進めた民営化の基本的な考え方は,需給の関係から,市場の見えざる手が電源開発を進めて行く,というものであったから,それはそれで成功しかけている,と見ることも出来るが,ただ見えざる手が,10年先き,まで見て手当が出来るかどうか,そこに問題があるだろう。

先ほど,大晦日の,「朝まで生テレビ」,を見ていた友人がメールを呉れて,「JICAが調査した水力7地点はすべて中国などが開発している」,と田原総一郎氏が発言していたらしい。それはそれでいいんだ,とJICAは言うかも知れないが,開発企業から見れば残念な話。一にも二にも,国の投資支援に依存しなければならないインフラ事業ではあるが,やはり開発企業もまだ頑張る余地がある。フィリッピンのディドヨンなど,など。

インドの火力発電公社NTPCが水力開発に乗り出し,ブータンのプンツオリンの近くのインドとの国境付近,ブータン最西端の600MWのアモチュ貯水池水力を開発することになって,インドの水力開発に火がつく,と報じられているが,ブータン,ネパールも含めてインド北辺の水力は,人類最後の壮絶な戦いであるにもかかわらず,火の付き方が遅い。数千万KWの開発は,やはり困難の連続なのであろう。

産経新聞の特集,「巨竜むさぼる」,中国企業の資源争奪作戦の現地ルポが,今朝で第3集目,アフガンの29億ドルの銅鉱山買収の現地の生々しい状況を伝えている。時も時,アフガンの新政権が産みの苦しみの中にある。明日の産経新聞は,銅鉱山現地のルポになるのだろう。引き続き,スーダンに続いて,アンゴラなどのアフリカの現地報告がなされるものと期待している。


Today's subject

●100104B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのルソン系統の電源拡充は2014年にずれ込む
Power capacity addition fo Luzon grid seen deferred to year 2014
http://my.reset.jp/adachihayao/index100104B.htm

http://www.mb.com.ph/articles/236538/power-capacity-addition-luzon-grid-seen-deferred-year-2014
●100104D India, Economic Times
インドのNTPCのブータンの600MWアモチュ水力で開発に拍車
Good news on hydel
http://my.reset.jp/adachihayao/index100104D.htm

http://economictimes.indiatimes.com/opinion/editorial/Good-news-on-hydel/articleshow/5403314.cms


Other world energy news today

○100104A Vietnam, steelguru
ベトナムの電力の伸びで石炭輸入は2012年には開始する必要
Vietnam may need to start importing coal as early as 2012
http://steelguru.com/news/index/MTI3MjU3/Vietnam_may_need_to_start_importing_coal_as_early_as_2012.html
○100104C Malaysia, independent
マレーシアのボルネオの22億ドルバクンダムの湛水も間近
Borneo mega-dams proposal raises fears for tribes, wildlife
http://www.independent.co.uk/environment/borneo-megadams-proposal-raises-fears-for-tribes-wildlife-1855847.html
○100104F Indonesia, the jakarta post
インドネシアの原油とガスへの2010年の上流企業の投資額は160億ドル
Contractors to spend nearly $16b in 2010
http://www.thejakartapost.com/news/2009/12/31/contractors-spend-nearly-16b-2010.html
○100104G China, thenational.ae
中国の海軍基地の拡張が国際的な疑いを呼んでいる
China’s naval base proposal may raise suspicion
http://www.thenational.ae/apps/pbcs.dll/article?AID=/20100103/FOREIGN/701029871/1140


Japanese energy news today

○岡田外相、トルコの海峡横断地下鉄を視察 円借款事業
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100103AT3S0300B03012010.html
○濃霧で列車事故3件、10人死亡 インド北部
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2678965/5113417
○巨竜むさぼる 中国式「資源」獲得術】第1部 問題国家(1)テロ支援国に翻る五星紅旗
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100101/mds1001011251000-n1.htm
○巨竜むさぼる 中国式「資源」獲得術】第1部 問題国家(2) (1/4ページ)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100103/chn1001031509001-n1.htm
○巨竜むさぼる 中国式「資源」獲得術】第1部 問題国家(3)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100104/chn1001040812002-n1.htm
○中国の華能国際電力:発電設備や鉱山資産などを約1340億円で購入
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=azi5an89Gz5g


Main contents

●フィリッピンのルソン系統の電源拡充は2014年にずれ込む

Power project sponsors eyeing to add up capacity for Luzon can gain more leeway planning and bringing their proposed facilities into fruition given forecasts that the need for additional supply in the grid may still be stretched until 2014. Nevertheless, given the long gestation period for power projects before they can be set on stream, it has been noted that processes leading to the project’s implementation may already start between this 2010 to 2011.

フィリッピンもいよいよ電源の問題が火を噴いてきたが,政府はまだまだ危機感を持っていない,心配しているのは,寧ろまだ民間企業である。ルソン系統(注5)の新規電源を狙う企業は,2014年までは,まだ動き出すプロジェクトはなく,しばらく計画段階を保持せざるを得ない。しかし,2010年から2011年にかけては,いよいよ実施に向けて推進しなければならないと自覚している。

とりあえずは,NPC(注6)から民間に委譲された発電所の出力増加や修復のために,2,3年を費やさなければならない。本来はエネルギー省(注8)が創るべきである新しい電源開発計画(注7)がないために,企業自身がその自己の調査結果に頼って,それぞれの投資計画に沿って進めざるを得ない。アボイテス(注9)は,自分たちの予測では,2014年には新規電源が必要である,との意見を持っている。

同じような考え方で,ミンダナオ系統(注10)の新規電源も,2014年と考えられる。また,ビサヤス系統(注11)は,現在進行中の3つの石炭火力プロジェクトで,系統は安定すると考えられる。アボイテス(注9)も,ビサヤス系統(注11)について,NPC(注7)の発電所の民間委譲と,ビサヤス系統(注11)の取引市場,WESM(注12)の創設が必要と考えている。

またルソン系統(注5)の需給について,PIPPA(注12)のパンタンコ総裁は,現在は電力不足は生じてないが,2012年から2013年にかけて不足が起こると考えている。2009年の最大ピークが,6,400MWであることで,まだ余裕があると考えている。しかし彼は,政府は今すぐ,備叔父ネス環境の改善と,資金の流れを円滑にする政策の導入に,手を付けなければならないとしている。

パンタンコ総裁は,今必要なのは,政府の認可手続きの改善と,投資行動と地元地方政府との調整だ,としている。また,ミンダナオ系統(注10)では,西北部のカガヤンデオロと経済拠点であるダバオ及びジェネラルサントス地区(注14)の間の送電線の信頼度向上が欠かせない,としている。

(注)B (1) 100104B Philippines, Manila Bulletin,(2) title: Power capacity addition fo Luzon grid seen deferred to year 2014,(3) http://www.mb.com.ph/articles/236538/power-capacity-addition-luzon-grid-seen-deferred-year-2014,(4) By MYRNA M. VELASCOJanuary 1, 2010, 7:41pm,(5) Luzon grid,(6) National Power Corporation (NPC),(7) Power Development Plan,(8) Department of Energy (DOE),(9) Aboitiz Power senior vice president Luis Miguel Aboitiz,(10) Mindanao grid,(11) Visayas grid,(12) Wholesale Electricity Spot Market (WESM) in the Visayas,(12) Philippine Independent Power Producers Association (PIPPA) president Ernesto Pantangco,(13) Cagayan de Oro,(14) Davao and General Santos areas,(15) Luzon grid study by JICA, picture source: http://www.doe.gov.ph/Downloads/TDP.pdf,(16) Visayas grid study by JICA, picture source: http://www.doe.gov.ph/Downloads/TDP.pdf,(17) Mindanao grid study by JICA, picture source: http://www.doe.gov.ph/Downloads/TDP.pdf,(18) whole grid, map source: http://www.erc.gov.ph/pdf/A%20-%20Market%20Simulation%20Luzon%20Grid.pdf,(19) peak demand, table sources: http://www.napocor.gov.ph/PEP2006/annexes/Annual%20Targets/A.1.5%20Systems%20Peak%20Demand,%20Main%20Grid.pdf,(20) installed capacity,table sources: http://www.napocor.gov.ph/PEP2006/annexes/Annual%20Targets/A.1.5%20Systems%20Peak%20Demand,%20Main%20Grid.pdf,(21)

今日の参考資料

●100104B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのルソン系統の電源拡充は2014年にずれ込む
Power capacity addition fo Luzon grid seen deferred to year 2014
http://my.reset.jp/adachihayao/index100104B.htm

http://www.mb.com.ph/articles/236538/power-capacity-addition-luzon-grid-seen-deferred-year-2014

最近の関連資料

●091229E Philippines, business.inquirer
フィリッピンのエネルギー省は更に37企業の水力900MWなどを認可の方針
DOE seen awarding more energy service contracts
http://my.reset.jp/adachihayao/index091229E.htm
○091228C Philippines, philstar
フィリッピンのマランパヤ・ガスによる300MW発電所入札で4グループ関心
Malampaya group to award contract in 2010
http://www.philstar.com/Article.aspx?articleId=535849&publicationSubCategoryId=66
○091207C Philippines, philstar
フィリッピンの発電企業アボイテスがビサヤス系統のWESM創設を視野
Aboitiz sees need for WESM in Visayas
http://www.philstar.com/Article.aspx?articleId=530012&publicationSubCategoryId=66
○091109G Philippines, malaya
フィリッピンのエネルギー省は再生可能エネルギーを更に100以上審査中
DOE to award more RE contracts
http://www.malaya.com.ph/11092009/busi8.html


●インドのNTPCのブータンの600MWアモチュ水力で開発に拍車

There’s welcome action on the power front. NTPC, our main thermal generator, has inked a pact with Bhutan to construct a 600 mw reservoir-based hydel project on the Amo Chhu river, for cross-border sale of power. The move promises to shore up hydro-electric potential in this decade, and so arrest the falling hydel-thermal ratio that has been dropping for years. India, after all, is committed to building hydel projects aggregating a capacity of 10,000 mw by 2020 in Bhutan

インド北辺の水力開発は,人類最後の壮大な戦いである。インドの火力公社NTPC(注5)が,国境に近いブータンのアモチュ川(注6)に600MWの貯水池式水力プロジェクトを建設する契約を完了した,画期的なイベントである。このことは,この先10年間の水力開発に拍車をかけるもので,落ちかけていた水力設備の火力設備に対する割合を,再び回復するものだ。インドは,ブータンとの間で,2020年までに10,000MWを開発する。

系統の安定上から,水力と火力の割合は,40対60が望ましいが,2005年までインドは水力が26%であり,ピーク需要対応の意味から,更に水力の開発が重要である。ブータンのような山岳地帯では,水没が少なく水力開発は理想的である。水力公社NHPC(注7)は,AP州(注8)で6地点10,000MWのプロジェクトを手がけ,そのうち2,000MWは,既に工事段階にある。AP州(注8)の包蔵は50,000MWで,400MWが既開発だ。

またNHPC(注7)は,ウッタルカンド(注9),ジャムカシミール(注10),シッキム(注11),マニプール(注12)の各州でも,水力プロジェクトを計画中である。水力発電は,再生可能であり,公害をもたらさず,インフレーションに強い。そのためには,積極的な政策と資金調達で,建設工事を迅速に進める必要がある。これに並行して,送電容量を確保するために,知的送電網(注15)の拡大が要求される。

インドの国土の殆どは平原であり,人多く住み着いていて,最近完成したナルマダダム(注17)のように,経済性が優れたプロジェクトを除いて,貯水池建設は困難である。しかし,地下水が枯渇している現状では,経済性を押し上げてもいる。25MW以下の小水力は,インド全土で15,000MWの包蔵で,原電力設備に比べて10%である。

北東の大規模水力については,計画委員会ベースでの,その実施に於いて,密接なモニタリングが欠かせない。水力プロジェクトにとって,工期の遅れは致命的である。また,これと並行して,配電分野の改革を通じて,電力の技術的損失と,盗電を防止しなければならないことは,言うまでもない。

(注)D (1) 100104D India, Economic Times,(2) title: Good news on hydel,(3) http://economictimes.indiatimes.com/opinion/editorial/Good-news-on-hydel/articleshow/5403314.cms,(4) 2 Jan 2010, 0202 hrs IST, ET Bureau,(5) NTPC,(6) Amo Chhu river,(7) NHPC,(8) Arunachal Pradesh,(9) Uttarakhand,(10) Jammu & Kashmir,(11) Sikkim,(12) Manipur,(13) proactive,革新的な,(14) coagulate,固める,(15) smart grid,(16) teeming,豊富な,(17) Narmada project,(18) NTPC hysropower,photo source: https://www.ntpc.co.in/index.php?option=com_content&view=article&id=35&Itemid=85⟨=en,(19) river from Paro to Phuntsholing,photo source: http://www.anitabora.com/blog/2008/01/24/passage-to-bhutan/,(20) Sardar Sarovar Dam partially completed,photo source: http://en.wikipedia.org/wiki/File:Sardar_Sarovar_Dam_partially_completed.JPG,(21)

今日の参考資料

●100104D India, Economic Times
インドのNTPCのブータンの600MWアモチュ水力で開発に拍車
Good news on hydel
http://my.reset.jp/adachihayao/index100104D.htm

http://economictimes.indiatimes.com/opinion/editorial/Good-news-on-hydel/articleshow/5403314.cms

最近の関連資料

○100101D India, assam tribune
インドの北東地域の水力で開発側が土地手当など手続き簡素化を要請
Power producers seek prompt clearances
http://www.assamtribune.com/scripts/details.asp?id=dec3109/at09
○091231C India, Economic Times
インドのNTPCがブータンの600MW水力で開発合意
NTPC Inks Deal With Bhutan For 600 MW Hydel Project
http://www.rttnews.com/ArticleView.aspx?Id=1167181&SMap=1
○091229F India, Economic Times
インドのジャムカシミールはバグリハールなど6水力6,760MWを第12次末までに開発
J&K to tap 6760 MW hydel power in 12th plan
http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/energy/power/JK-to-tap-6760-MW-hydel-power-in-12th-plan-Minister/articleshow/5385591.cms
○091223D Bhutan, tha indian
ブータン国王とインドの首相が水力調査を含む12項目の協力に署名
India-Bhutan ink 12 agreements
http://www.thaindian.com/newsportal/uncategorized/india-bhutan-ink-12-agreements-lead_100293225.html
○091224I Bhutan, waterpowermagazine
ブータンとインドの開発協力は1,800MWクリゴングリなど4地点
India and Bhutan in hydro deal
http://www.waterpowermagazine.com/story.asp?sectioncode=130&storyCode=2055041
○091223D Bhutan, tha indian
ブータン国王とインドの首相が水力調査を含む12項目の協力に署名
India-Bhutan ink 12 agreements
http://www.thaindian.com/newsportal/uncategorized/india-bhutan-ink-12-agreements-lead_100293225.html
●091112I Bhutan, kuenselonline
ブータンとインドの10,000MW水力開発プロジェクトに資金難の問題
Misgivings on inter-govt. model
http://my.reset.jp/adachihayao/index091112I.htm


2010年1月2日 ー ミャンマーの設備は2,256MW ー

ミャンマーの水力開発が,もの凄いスピードで進んでいる。天然ガスなどの収益を注ぎ込んだと思われるミャンマー独自の20MWから30MWぐらいの小規模水力もあるが,殆どは中国の支援によるものである。地点を全部整理する積もりで昨日から取りかかっているが,余りに地点が多いことと,位置の特定がなかなか難しいので,地点名を上げるに留めて,またゆっくり整理していこうと思う。

インドなど,東アジア周辺の水力開発がもたもたしている間に,ベトナム,ミャンマーで急速に水力開発が進んできた。ミャンマーなどは環境調査もさることながら,技術的な調査や設計も十分に出来ないほどのスピードである。国内の水力資源は出来るだけ開発して,それから国際資源に手を付けるべきだ,と言っているが,ミャンマーの水力開発は,この先,政治がどうなるのかは別にして,中国が意欲を持っている間に開発すべきだろう。

ミャンマーの第一電力省の発表によると,最近の21年間で1,726.8MWを開発し,全部で発電設備は,2,255.9MWとなった。この最近の電源は,セドウジ,ビルチャウン第1,ゾウジ第1,ゾウジ第2,ザウント,タパンセイク,パウンラン,モネ,パティ,イエンヌエ,30MWのカバウン,54MWのケンタウンの各発電所で,石炭,天然ガス,水力などである。

黒木亮さんの,「排出権商人」,を読んでみた。これが小説か,と思うぐらいCDMの詳細な制度を織り込んでのストーリーで,CDMは何か,を知ろうとする人には,まさに実習を兼ねた読書になりそう。最後の数頁はインパクトがありますね,温暖化は本当か,と言うことで,どんどん膨らんでくるCDM市場がはじける場面を想像させるところがある。私も,太陽と地球の関係から見ると,人の力なんて,斧の蟷螂,ではないかと思う。

2030年頃になると,おそらく地球温暖化など忘れてしまって,昔そんなことが言われていたなあ,と言いながら,人類は地球の寒冷化で食糧不足の地獄を味わっているのではないかという気がする。それよりも,2036年に地球に衝突する小惑星アポフィスを避けれるかどうか,温暖化対策よりも惑星対策に力を入れるべきだった,と反省しているだろう。原子爆弾を使わずに惑星の方向が変えられるであろうか。


Today's subject

●100102B Myanmar, english.cri.cn
ミャンマーの発電設備の総量が2,256MWに達した
Myanmar's Electric Power Generating Capacity Reaches 2,256 mw
http://my.reset.jp/adachihayao/index100102B.htm

http://english.cri.cn/6826/2010/01/01/1601s539484.htm


Other world energy news today

○100102A Vietnam, english.vietnamnet
ベトナム北部の紅河の河川水位が歴史的な低い状態
New low-level record for Red River
http://english.vietnamnet.vn/tech/201001/New-lowlevel-record-for-Red-River-887275/


Japanese energy news today

○パキスタンで自爆テロ、88人死亡 メディア報道
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100102ATFK0200402012010.html
○アジア自由貿易圏へ弾み 32億人市場、一体化進む
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100102AT2M3000N31122009.html


Main contents

●ミャンマーの発電設備の総量が2,256MWに達した

The total electric power generating capacity in the power grid system of Myanmar has reached 2,255.9 megawatts (mw) including the 1,726.8 mw added over the past 21 years, the Ministry of Electric Power-1 disclosed Friday

ミャンマーの電源開発の状態の最新情報。この金曜日,第一電力省(注5)の発表によると,最近の21年間で1,726.8MWを開発し,全部で発電設備は,2,255.9MWとなった。この最近の電源は,セドウジ,ビルチャウン第1,ゾウジ第1,ゾウジ第2,ザウント,タパンセイク,パウンラン,モネ,パティ,イエンヌエ,30MWのカバウン,54MWのケンタウン(注6)の各発電所で,石炭,天然ガス,水力などである。

また現在工事中の発電所として,マンダレー(注7),マグウエイ(注8),バゴ(注9)の各省,ランキン州(注10),チンドウイン川渓谷(注11)で,イエンヌエ,アッパー・パウンラン,ナチョ,シュエジン,タマンティ,ピュチャウン,クンチャウン,タタイチャウン(注12)などが建設中である。更にFS中の大規模プロジェクトとして,タンルウイン,イラワジ,ミトソネ,タルサン(注12)などがある。

イラワジ河(注14)のマイカ-マリカ渓谷(注13)の7つのプロジェクトのうち,4,100MWのミトソネ・プロジェクト(注15),2,800MWのチブウエ・プロジェクト(注16)は,2009年12月に着工,2016年の完成が見込まれている。この間,現在最大規模の790MWのイエイワ・プロジェクト(注17)は最終段階に入っており,4台の最初の機械が間もなく完成の予定である。このダムはRCCタイプで世界最大規模である。

イエイワ・プロジェクト(注17)は,ミトンゲ川(注18)にあり,マンダレー(注7)から50kmの位置にあリ,工事費は6億ドル,年間発生電力量は355億KWhで,15発電所からの50億KWhの70%にも達する。調査中のプロジェクトは302で,46,300MWの出力がある。電力省は,30年長期開発計画を持っており,5年ごとに区切って開発を行っている。

(注)B (1) 100102B Myanmar, english.cri.cn,(2) title: Myanmar's Electric Power Generating Capacity Reaches 2,256 mw,(3) http://english.cri.cn/6826/2010/01/01/1601s539484.htm,(4) 2010-01-01 11:26:16 Xinhua Web Editor: Hu Weiwei,(5) Ministry of Electric Power-1,(6) Hsedawgyi, 28MW Biluchaung-1, 18MW Zawgyi-1, 12MW Zawgyi-2, 20MW Zaungtu, 30MW Thaphanseik, 280MW Paunglaung, 75MW Mone, 2.2MW Pathi, 25MW Yenwe, 30MW Khabaung and 54MW Kengtawng.,(7) Mandalay,(8) Magway,(9) Bago division,(10) Rakhine state,(11) Chindwin river valley,(12) 790MW Yeywa, 140MW upper Paunglaung, 30MW Nacho, 75MW Shwegyin, 1,200MW Htamanthi, Pyuchaung, Kunchaung and Thahtaychaung,(12) Thanlwin, Ayeyawaddy Myitsone and Tarhsan,(13) Maykha-Malikha valley projects,(14) Ayeyawaddy River,(15) 4,100-mw Myitsone project,(16) 2,800-mw Chibwe project,(17) 790MW Yeywa project,(18) Myitnge River,(19) photo source: http://www.burmalibrary.org/docs2/MMpresentation.pdf,(20) hydropower under implementation,photo source: http://www.burmalibrary.org/docs2/MMpresentation.pdf,(21) hydropower under operation,photo source: http://www.burmalibrary.org/docs2/MMpresentation.pdf,(22) Kunchaung,photo source: http://myanmargeneva.org/NLM2009/eng/4Apr/n090424.pdf,(23) Khabaung,photo source: http://moep1.blogspot.com/2008/01/minister-on-inspection-tour-of-khabaung.html,(24) Chinese projects, map source: http://www.burmalibrary.org/docs5/China_in_Burma-ERI.pdf,(25) table source : http://www.burmalibrary.org/docs5/China_in_Burma-ERI.pdf,(26)

今日の参考資料

●100102B Myanmar, english.cri.cn
ミャンマーの発電設備の総量が2,256MWに達した
Myanmar's Electric Power Generating Capacity Reaches 2,256 mw
http://my.reset.jp/adachihayao/index100102B.htm

http://english.cri.cn/6826/2010/01/01/1601s539484.htm

最近の関連資料

●091208B Myanmar, narinjara
ミャンマー軍事政権がアラカン州で3水力687MW開発へ準備
Burmese Junta Invests $800 Million in Three Hydropower Projects in Arakan
http://my.reset.jp/adachihayao/index091208B.htm
○091208A Myanmar, news.xinhuanet
ミャンマー西部のランキン州で4水力687MW推進へ
Myanmar adds more hydropower plants in western state
http://news.xinhuanet.com/english/2009-12/07/content_12603866.htm
●091123F Myanmar, news.xinhuanet
ミャンマーの最大規模790MWのイエイワ水力が試験運転へ
Myanmar biggest hydropower plant to be put on test run
http://my.reset.jp/adachihayao/index091123F.htm
●090818A Myanmar, mizzima
ミャンマーのサルウイーン河ダム開発を巡る外交戦
The politics of dam construction along the Salween
http://my.reset.jp/adachihayao/index090818A.htm


2010年1月1日 ー 中国海軍のインド洋でのプレゼンス ー

「巨竜むさぼる」,今日,元旦の産経新聞の一面を飾る記事と写真は,アフリカのスーダンで現地取材に当たる産経記者の特集記事である。アフリカと中国の問題は,エネルギー資源の問題としてこれまでもこのサイトで度々取り上げてきたが,まだ見ぬカルツームの生々しい状況を写真と共に見ると,より臨場感が浮かび上がる。それにしても,この大変な異境に派遣される中国軍の兵士の心情はどの様なものか。(注参照)

さて,今日も中国の,「真珠の首飾り」,のUPIの記事が出ている。これまでのものよりも,より軍事的な角度から書かれている。インド洋でインド海軍と中国海軍が戦う日が来るとは思えないが,少なくとも一方が何らかの政治的な問題から海運を妨害するようなことが起これば,,エネルギーの問題だから,それはそれで事件となるだろう。20世紀は太平洋戦争,21世紀はインド洋戦争,などと言わないようにして欲しいものだ。

新たな視点から見ると,インド海軍は,インド洋南西部のマダカスガルと南東部のモルディブに何らかの海軍基地,情報基地を持っていて,これらの地点の情報は,インド本国のムンバイとコチの海軍司令部と結ばれ,中国艦船の動きを刻一刻見守っているという。それと,インド洋北東部のインド領,ベンガル湾のアンダマン諸島やニコバル諸島には,インド海軍のミサイル基地もあると言うから驚く。

現在,ソマリアの海賊退治に派遣されている中国艦隊は,補給に苦労しているようで,アデン湾のフランス海軍の基地ジブチを補給に利用しているという。時には127日間も補給なしで海賊の警戒に当たっているようだ。中国本土では,中国海軍の幹部が,アデン湾に中国の寄港地を確保すべき,と提案している。パキスタンのグワダール港は,既に中国の手によって整備が急がれている。

このパキスタンのグワダール港の確保の観点から,イランから中国西部へのガスパイプラインを敷設する案が,俄然現実味を帯びてきているようだ。インドが,このイランからのパイプラインに難色を示しているためにパキスタンは困っているが,そこに中国が救いの手を伸ばし,グワダール港の確保を確実にしようという意図が見える。パキスタンのダムの支援にも,パキスタンの海港との繋がりがあるだろう。

ベンガル湾のインド領,アンダマン諸島やニコバル諸島は,天然ガスの探査でも話題になっているが,インド海軍のミサイルが置かれていることから,中国はミャンマー沖のココ諸島を,その監視のために確保している,と記事に書かれているが,このココ諸島というのは分からない。インド洋南東部にあるオーストラリア領のココ諸島とは別物だろう,どこかミャンマー沖の小さい島かも知れない。

中国がミャンマーのルートを確保して,米国海軍が日本のエネルギー確保のために監視に当たっているマラッカ海峡にことあるときは,中東やアフリカの資源をミャンマーの港に上げて,そこからパイプラインを通じて雲南省の昆明に送る,と言う話は何度も出てきているが,今日の記事でも,中国の二面作戦を書いている。鳩山さんが米国と仲が悪くなると,日本はこの中国のパイプラインを通して,広東で原油を受け取る,とは行かないか。

なお,先日は,中国の習近平副主席がカンボジアを訪問したとき,フンセン首相が慌ててウイグル族難民をチャーター機で北京に強制送還し,9億ドルの送電線支援を確保したが,中国はカンボジアにどの様な意図があるのか,私は疑問を呈したが,今日のUPIの記事では,中国海軍は,タイやカンボジアにも,軍港を求めているという。南シナ海の天然ガスの問題もあるのだろうか。

さて,ロシアの記事で,現在地球に接近中の小惑星アポフィスは,2036年に地球の傍を通過するという,衝突の可能性も問題にされており,その直径が360mなので,衝突すればフランス領土ぐらいが砂漠化するという。26年後だから,私の孫が40ぐらいか。ロシアは今から,地球温暖化の費用をすべてこの衝突回避対策に回すことにした,と言うことが良策ではないかと私が思っている。

その他の今日の主なニュース。ベトナム北部の140MWバトウオック水力が国内企業により着工で2011年完成。パキスタンの電力不足でPEPCOが設備1,6316MWで不足3,983MWと。ネパールに対して中国が水力など15億ルピー相当の支援を約束。インドの北東地域の水力で開発側が土地手当など手続き簡素化を要請。インドネシアのPLNが需要の伸びから当初の倍の債券発行を計画。インドネシアのPLNは2010年初めの電気料金値上げは見送る構え。中国の湖北省の電力危機は特に省都武漢で深刻さをます。

(注)産経新聞電子版
http://www.sankei.co.jp/netview/login.html


Today's subject

●100101G China, upi
中国海軍は資源の確保に向けてアデン湾にも海軍基地を確保へ
China's navy mulls push into Arabian Sea
http://my.reset.jp/adachihayao/index100101G.htm

http://www.upi.com/Science_News/Resource-Wars/2009/12/30/Chinas-navy-mulls-push-into-Arabian-Sea/UPI-24731262213319/


Other world energy news today

○100101A Vietnam, english.vietnamnet
ベトナム北部の140MWバトウオック水力が国内企業により着工で2011年完成
HAGL begins work on hydropower plants in Thanh Hoa
http://english.vietnamnet.vn/biz/200912/HAGL-begins-work-on-hydropower-plants-in-Thanh-Hoa-887132/
○100101B Pakistan, the news
パキスタンの電力不足でPEPCOが設備16316MWで不足3,983MW
Pepco shortfall reaches 3,983 MW
http://www.thenews.com.pk/print1.asp?id=216104
○100101C Nepal, asiantribune
ネパールに対して中国が水力など15億ルピー相当の支援を約束
China pledges to increase aid to Nepal
http://www.asiantribune.com/news/2009/12/31/china-pledges-increase-aid-nepal
○100101D India, assam tribune
インドの北東地域の水力で開発側が土地手当など手続き簡素化を要請
Power producers seek prompt clearances
http://www.assamtribune.com/scripts/details.asp?id=dec3109/at09
○100101E Indonesia, the jakarta post
インドネシアのPLNが需要の伸びから当初の倍の債券発行を計画
PLN to double the size of bond issue on higher demand
http://www.thejakartapost.com/news/2009/12/31/pln-double-size-bond-issue-higher-demand.html
○100101F Indonesia, steelguru
インドネシアのPLNは2010年初めの電気料金値上げは見送る構え
Indonesia unlikely to hike electricity tariff early next year
http://steelguru.com/news/index/MTI3MDg3/Indonesia_unlikely_to_hike_electricity_tariff_early_next_year.html
○100101H China, business.globaltimes
中国の湖北省の電力危機は特に省都武漢で深刻さをます
Power shortages worsen in Wuhan
http://business.globaltimes.cn/china-economy/2009-12/495588.html


Japanese energy news today

○環境車の安全に日本案 国連採用、世界標準に
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100101AT2M3100U31122009.html
○中国人民元、対ドル相場初の下落 09年、政府の輸出重視鮮明
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20100101AT2M3101931122009.html
○中国、ASEANのFTA発効 19億人の自由貿易圏始動
http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010010101000070.html
○ロシア、小惑星の地球衝突を避けるため専門委立ち上げへ
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2678580/5104547


Main contents

●中国海軍は資源の確保に向けてアデン湾にも海軍基地を確保へ

A Chinese admiral's proposal to build a naval base in the Gulf of Aden, ostensibly to supports Beijing's anti-piracy flotilla off Somalia, has alarm bells ringing in the region. China's growing naval encroachment in the Arabian Sea and Indian Ocean to protect its Middle Eastern oil supplies threatens eventual conflict with India, its longtime rival and Asia's other economic titan that is also flexing its muscles in its regional quest for oil.

中国のシーレーン,今日の記事は軍事的ニュウアンスの大きな記事になった。アデン湾(注5)に海軍基地を造る,という中国の提督の提案は,表向きはソマリア(注7)の海賊への対応であるが,地域を震撼とさせている。中東の石油確保を狙う中国海軍のひたひた多し寄せるアラビア海(注9)とインド洋への浸食は,同じ意図で準備怠りなりアジアの一方の雄,インドにとって脅威となっている。

中国海軍はソマリア海賊への国際的な対応に,一年前から参加してきた。これは中国にとっては,600年前以来の広域な海軍力誇示の舞台である。しかし中国海軍にとっては,遠く本国から離れての補給活動は困難を極めている。本国から現場まで,この小艦隊で127日間も補給なしで海上にある。中国海軍の戦艦はその補給に,フランスが持っているジブチ軍港(注10)を使っている。

先日,中国海軍の海軍少将(注11)がサイト上に,補給を確実にするため域内に中国海軍の基地を造る,と説明している。基地の場所は明らかにしていないが,既にインドに対抗して,インド洋に基地の設定を行っている。世界最大の石油輸入国となって,中東やアフリカからの海上輸送路確保のため,既に,バングラデシュ,カンボジア,ミャンマー,パキスタン,タイに海軍基地を持ちたいと,関心を持っていると報じられている。

中国は既に,「真珠の首飾り」と称される,インド洋を横断する海軍基地の鎖を構築中である。既に1990年代からミャンマーからの借地で,ココ諸島(注14)に海上の情報基地を設定して,インドの動揺を誘ってきた。この位置は,ベンガル湾のアンダマン諸島やニコバル諸島(注15)のインド海軍の海軍基地,ミサイル基地を監視するに格好の位置にある。中国は,海上ルートとパイプラインの2本立ての戦略を考えている。

また中国は,アラビア海(注9)に面した,パキスタンのグワダール港(注17)を,拡張する中国海軍の潜水艦基地として構築中だ。また,中国西部への石油及びガスパイプラインも検討中である。また,深海港として中国は,スリランカのハンバントタ(注18)に港を建設中である。2009年3月27日には,ミャンマー政府と二つのパイプラインについて,協定を締結している。26億ドルだが,マラッカ海峡の輸送を軽減できる。

現在,中国の石油の80%はマラッカ海峡を経由している。中国は最近,空母を建設中であることを明らかにし,また長距離可能な原子力潜水艦の存在も明らかにしている。インドは,既に空母を持っており,更に2,3年中にロシアから供与される。2009年8月には,初めての原子力潜水艦を国産で建造している。また,モルジブを利用して,インド洋とアラビア海をレーダーでカバーして,中国の動きを監視している。

またインド政府は,モルジブに,情報基地を設けようとしている。また,東アフリカのマダカスガル北端に,探索基地を設け,ムンバイとコチの情報8基地と連携運用し,コチを総司令部として,運用しているのである。

(注)G (1) 100101G China, upi,(2) title: China's navy mulls push into Arabian Sea,(3) http://www.upi.com/Science_News/Resource-Wars/2009/12/30/Chinas-navy-mulls-push-into-Arabian-Sea/UPI-24731262213319/,(4) Published: Dec. 30, 2009 at 5:48 PM,BEIRUT, Lebanon, Dec. 30 (UPI),(5) Gulf of Aden,(6) flotilla,小艦隊,(7) Somalia,(8) encroachment,浸食,(9) Arabian Sea,(10) Djibouti,photo source: http://wardheernews.com/articles_08/August/Roob_Doon/Djibouti_Port2.jpg,(11) Rear Adm,海軍少将,(12) Rear Adm. Yin Zhou, a senior official at the navy's Equipment Research Center,(13) "string of pearls" strategy,(14) Coco Islands,(15) Andaman and Nicobar Islands,(16) Jane's Intelligence Review,(17) Gwadar in Pakistan,photo source: http://en.wikipedia.org/wiki/File:Gwadar_Port.jpg,(18) Hambantota on the southern coast of Sri Lanka,photo source: http://blog.oregonlive.com/business_impact/2008/06/Asia%20Indian%20Ocean%20Int_Hays.JPG,(19) Arakan coast,(20) Malacca Strait,(21) Maldives,(22) Madagascar,(23) Mumbai,(24) Kochi,(25)

今日の参考資料

●100101G China, upi
中国海軍は資源の確保に向けてアデン湾にも海軍基地を確保へ
China's navy mulls push into Arabian Sea
http://my.reset.jp/adachihayao/index100101G.htm

http://www.upi.com/Science_News/Resource-Wars/2009/12/30/Chinas-navy-mulls-push-into-Arabian-Sea/UPI-24731262213319/

最近の関連資料

●091227G Cambodia, ipsnews
カンボジアも強大になって行く中国の力に屈する
China Seen as Flaunting Growing Clout in Asia
http://my.reset.jp/adachihayao/index091227G.htm
●091222E Myanmar, ca.reuters
ミャンマー軍事政権は中国に対してパイプラインの安全を保障
China gets Myanmar assurances on pipeline, border
http://my.reset.jp/adachihayao/index091222E.htm
●091213E Thailand, ipsnews
メコン・フォーラムに於ける中国の評価は投資とダム建設で2分
China’s PR Problem Rears Head at Mekong Forum
http://my.reset.jp/adachihayao/index091213E.htm
●091108F China, chinadigitaltimes
中国の世界資源獲得戦略は温家宝のエジプト会議で進行中
China’s Africa Investments Under Harsh Spotlight
http://my.reset.jp/adachihayao/index091108F.htm
○091105F China, reuters
中国のアフリカの資源及び通商との関わり合いの歴史
China's oil and mineral deals in Africa
http://www.reuters.com/article/marketsNews/idUSPEK30076220091104
●091030B Rwanda, defenceweb
ルワンダへの投資について中国企業がコンゴとの関連で高く評価
China praises Rwanda's investment potential
http://my.reset.jp/adachihayao/index091030B.htm
●091029D Ethiopia, af.reuters
エチオピアの道路や水力ダム建設に中国企業が進出
Ethiopia earmarks almost $1 billion for roads
http://my.reset.jp/adachihayao/index091029D.htm
●091028G China, finfacts
中国の海外の新興市場への進出についてドイツ連銀がその対応を提言
China's growing ties with emerging markets: What it means for geopolitics
http://my.reset.jp/adachihayao/index091028G.htm
●091028H Angola, 234next
アンゴラの原油生産でシェブロンが中国との関係など見通しで2011年25%増
Chevron’s Angola output to see a 25% rise by 2011
http://my.reset.jp/adachihayao/index091028H.htm
●091027E China, ngrguardiannews
中国とアフリカの関係でナイジェリアの原油などその眞の意図は何か
The truth about China-Africa relations
http://my.reset.jp/adachihayao/index091027E.htm
●091025E China, business-standard
中国のアジア,アフリカ,南米を目指すグローバルな経済政策
ND Batra: China's economic diplomacy
http://my.reset.jp/adachihayao/index091025E.htm




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