No.438   広海 さん



コスプレ考察
シャンファーの武闘着です。女性用のカンフー着という感じでしょうか。
衣装の構成はカンフー着の上着とパンツ、スパッツ、冠、カンフーシューズとなっているようです。
カンフー着の上着は袖が分離した形になっています。素材は白のサテン系の布地で裏地に薄紫のサテン地が使われているようです。縁の部分は金色のサテン地(薄手のレザー地?)で縁取りされているようです。胸元には羽根のような模様が付けられ、銀色のサテン地に模様の部分は黒の糸で縫い取りしてあるようです。手縫いなのかミシン縫いなのか解りませんがうまく曲線に仕上げられています。袖の部分は肘の上辺りでスナップボタンかマジックテープでしょうか、オレンジのビニールレザー地を絞るようにして留めてあるようです。
パンツは紫のニット地でしょうか、柔らかい布地にオレンジ色の同種の布地で裾のところが縁取りされています。わざわざポケットも付けられて丁寧に仕上げられています。模様については下記参照。
カンフーシューズはレザー系のパンプス(?)を紫で塗装し青のラインを書き込み、オレンジ色のラインは立体にペイントできるペンで書かれ、オレンジ色のリボンが取り付けられています。

この衣装の複雑なラインの模様をどうするかと部分が特に工夫されています。布地の張り付けなどでも作れそうですが、立体にペイントできるペンで書くことで衣装の柔軟性を残されています。胸元の模様もかなりの手間で大変だったでしょう。私だったらマジックで書いておしまいにするかも。


帽子というか冠の飾りです。
古い中国の宮廷女官風の大きな冠といった感じです。
土台になる部分は芯地やライオンボード、堅紙といった辺りでしょうか。髪に固定する部分を曲げてヘアピンか何かで留めてあるようです(もしかしたらヘアバンドに貼り付けてあるのかも)。
表面には上着と同じ白のサテン地を貼り付け、縁の部分時はオレンジのビニールレザーを切り抜いたものを貼り付けてあると思われます。土台部分付近の紺色の部分は別珍のような布地を貼り付けてあるようです。
袖の縁の部分にも冠の縁の部分と同じビニールレザー地で中華な模様が付けられています。
ビニールレザー地を使うことでブレードでは出来ない幅の広い縁の模様を作ることが出来、その光沢がちょっと豪華な雰囲気を醸し出している感じです。

フロントの金色の飾りは下記参照。

上着の袖の部分の模様です。
曲線を組み合わせたような模様です。何の模様でしょうか、スパッツの太股の部分にも同様の模様が付けられています。
この素材は最近よく使われている素材で、ペン状もしくはボトルに入っているペイント材。これを厚く盛り上げるように布などに塗りつけるとそのまま固まるというもの。
袖とスパッツ(短パン?)の部分では薄く塗りつけた後、縁の部分に厚く盛り上げるように塗りつけられています。帽子の部分は厚くライン状に盛りつけられているようです。

この素材のメリットはどんな模様でも浮き彫り風に出来ること。キルティングなどでは難しいでしょう。
ネックはフリーハンドで描いていかなければならないのでラインがゆがんだりしかねないこと。あらかじめ薄いプラスティックの板やビニールに模様の形を切り抜いておき、切り抜いた部分に塗りつけ乾いた後余分を削って型を取り外せればきれいに出来るかもしれません。


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