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製作時に苦労した点・上手く出来た点: 10/2からTVアニメがWOWWOWで始まる「闇の末裔」です。少女まんが「花とゆめ」で連載中(といっても時々休みになる)の漫画です。 少女漫画のせいかあまりメジャーでないようです。 このキャラクターの騰蛇は「闇の末裔」の主人公 都築麻斗が使役する式神12体の1つ。現実世界では黒き蛇神ですが幻想界みにおいてはこのような人間の形態をとります(他の式神も大体そう)。 主人である都築に恩義があり忠実(でもどやしつけることはある)で命令をちゃんとこなそうとします、たとえ「自分(都築)を殺せ」という命令でも。彼なりに都築のことを思い実行しようとしますが他の式神には理解されません。その上女の扱いを知らないので朱雀の姐さんををいつも怒らせています。 衣装についてです。 今回の衣装も作り物が好評でした。作り物については下記参照ということで・・・ 布地部分はインナー、パンツ、コート(?)、手袋となっています。 インナーと手袋は同じ素材で水着やレオタードなどに使われる伸縮性の高い布地を使用。インナーは背中にファスナーを付け少し小さめに作って身体にフィットするように作りました。手袋は少し小さすぎたためしばらく跡が残るし血行が悪くなって少し寒かったりします(笑)。 パンツはツイルという綿系の素材(柊沢エリオルを作ったときの余り)を使用し、靴に両面テープで接着しています。こういう形の物は初めてだったので足首辺りがだぶつき、突っ張って足が曲げにくいのが難点。 コートはサテン地で作りました。工夫した部分は下記参照。 今回の衣装は黒と白というコントラストの激しいもののせいで写真の作り物の部分が白飛びして見にくいかもしれません。これでも3度取り直したのですがこれが一番見やすいので掲載しました。 下記の作り物の写真は別に撮影した物を掲載します。 |
肩の肩当てです。 本来は蛇の頭蓋骨のようなイメージのパーツになるのですが力量不足と固定の仕方の不備で今ひとつ。 作り方はここのところの作り物で行っている方法。発泡スチロールで土台を作り粘土を貼り付け削って整形しています。今回は牙の部分を別パーツにして接着しています。 粘土の貼り付け方などは黄飛虎の衣装のところを参照してください。 今回使った粘土は白い樹脂粘土。軽いと聞いて使ってみましたが、軽いのはいいけど硬度と乾燥に時間がかかるのが難点。作業が進まないし硬めのゴムのようで削りにくかったです。 あと、装着し移動する時に。牙の部分に誰かにぶつかると壊れやすいのも難点。 |
籠手と爪です。 こちらは樹脂粘土だけで形を作っています。 籠手の部分は鱗みたい(上手くないけど)に削り込んでいます。爪の部分は指に粘土を巻き付け何度も粘土を付け足しながら削りを繰り返して整形しました。 上手く出来るように何度も繰り返せば出来ると思われます。 赤い円形のパーツは塩ビのホットボンドを溶かしクレヨン(赤)を溶かし込んで半球の方に流し込み作りました。本当はろうそく(実際はポリエステル)で作ろうと思っていたのですが間違えてしまいました(笑)。融点が高かったのかなかなか融けなかった・・・・ |
バイザーです。 ベルト部分はライオンボードにファンタリーナシールになっている合成皮革を貼り付け、鞄などに使われるプラスティックの部品で脱着できるようにしています。 アイマスク部分は0.5mmの透明のプラ板に車のリアガラスに貼り付けるフィルムを貼り付けています。このフィルムは近くに寄れば反対側が見えますが離れると見えなくなるようになっています(透過光5%のため)。カー用品の店などで入手可能です。前に別のコスプレ(高屋敷 昴)のオプションに使おうと銀色の物を購入して使わなかったのですが、そのアイディアを使ってみました。 その他の飾り部分は樹脂粘土を整形しています。 |
コートの裾です。 原画では広がるように浮いた感じになっているのですが布だけではどうしてもそうならないので一工夫してます。 金属のワイヤーを通しているのですが、「自由自在」というビニールコーティングされたワイヤーの3mmのものではやはり柔らかすぎて形を維持できなかったのでアルミの2.6mmのワイヤーを使っています。アルミのワイヤーだと自重ろサテン地の重さにも耐えられしたので急遽これに変更しました。釣り糸で吊すという方法も考えましたが目立たないように細いものを使うと絡まりやすいので断念しました。 ワイヤーは2本に分かれている裾の外と外、内と内を1本にして繋ぐことでぶらぶらしないように安定います。 |