製作時に苦労した点・上手く出来た点: 「アンジェリーク」で女性ゲーマーを増やしたKOEIの「遙かなる時空の中で」の藤原 鷹通です。 「遙かなる時空の中で」はメディアミックスで展開されていて、キャラクターデザインの水野十子さんが少女漫画「LaLa」で連載しています。 内容は現代から平安時代(らしい)にタイムスリップしてしまった主人公の「あかね」は龍神の神子ということされてしまい、「八葉」という宿命を帯びた8人の男達と京をねらう鬼の首領と闘うRPG。 藤原 鷹通はその「八葉」の宿命を帯びた男の1人で貴族の戸籍を管理する部署に勤めていて、かなり有能な男であり部下にも宮中の女房達にも受けがいいできた男のようである。 真面目で温厚で腹黒さ全くなしの性格の良さ。たとえ敵といえども女性にはとても優しいというこれまでにないくらいの性格美人です。 衣装についてです。 今回初めての和装です。資料は無く、漫画の絵と記憶にある和装の服の形状を思い浮かべ作りました。インターネットで型紙を購入した方がいるとの情報を得、HPに大まかな型がないかと探してみましたが全然だめでした、探し方が悪かったようで・・・ とりあえず苦心惨憺した作品です。 さて、構成は上着と内着(白と緑)、袴、帯、飾り少々となっています。 内着はほとんど見えませんが、緑のは綿系の布地のツイル、白のは綿系の布地を使ってます。形は袖の部分以外は同じで、一番内側の白がいつもより少し広めで、緑のは腰の辺りまでの広さになっています。 上着(なんていうんでしょう?)はサテン地を使ってます。ただ表側は光沢がありすぎてこの衣装にしては下品な感じになるかと思い裏側の方を使用しています。丈は足首くらいまであるのを腰のところでたくし上げ、袖丈は膝くらいまで(振り袖で言うところの「中振り」らしい)にしてみました。襟の部分は襟芯でなるべく輪になるようにし、マジックテープでフロント部分の左右を留めてあります。 帯は余ってた黒の合成皮革のファンタリーナを使用しています。写真では見えませんが一定間隔で白のスナップボタンを取り付けて飾りにし、マジックテープで締め付けを調整できるようにしてあります。 袴は赤紫の綿系のツイルという布地を使用しました。作りはまぁ適当にというところで・・・(黄飛虎やエリオルのと変わらない)。ほんとは紫らしいんですけどオカダヤには必要な寸法分無かったので赤紫にしてみました。 |
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肩に付けられた飾りです。 オレンジの半球体と襟をつなぐ数珠状の飾りで構成されています。 オレンジの半球体は直径50mmの薄いアクリルの半球体(東急ハンズにて2つで90円)の内側に少し薄めた塗料を流し込み、乾かした後同じ半球体を内側に被せ補強に同じ直径の発泡スチロールの半球体を入れています。 縁の部分は銀色のシールの合成皮革を5mm幅で帯状に切り巻き付けています。後は数珠状の飾りを取り付けるシルバーの輪を取り付けています。下の布地は輪ゴムで半球体の方へ止め付けています。 数珠状の飾りは模造の真珠のようなプラスティックのビーズを釣り糸(6号)に通し、両側にシルバーの引っかけるための金具を結びつけ瞬間接着剤で固定して完成。 今回初めてシルバー類を探しに行ってみましたがちょっとした飾りの作り方の載ったリーフレットがありました。結構突き詰めていくと面白いのかも。 |
袖の部分の飾り模様です。 飾り模様は3種類あってピックアップしたのはそのうちの1つ。左右上下すべてに対称になっていない模様です。 もようはに使った素材はファンタリーナといういつも使うシール状の合成皮革の金色のもの。 あらかじめ別の模様を切り抜いたときの直径14cmの円に模様を描き、それをプラスティックの板に描き写し不要な部分を切り抜きこれをテンプレートとします。 後は切り抜く素材に模様を描き写しアートナイフで切り抜いて貼り付けています。もう一つの模様も同じように模様の部分をテンプレート化して模様を量産し貼り付けています。 |
本です。 藤原 鷹通の職業上の書類としてこういった本当を持つためこの和綴じの本を作ってみました。 本はケント紙、A4コピー用紙、緑と白の布地で作っています。 表紙部分はケント紙に緑の布地を貼り付け、中身はコピー用紙を半分に折り曲げています。 白い布を片方の端に被せるようにした上から糸で纏めているわけですが、針でそのまま通すことは出来ないのであらかじめ糸を通す箇所に穴を開けて通しやすいようにしています(それでもなかなか通らないけど)。 ちなみに表紙にあるタイトルは「最遊記」(笑)。 |