FAR EAST
JAPAN (Radio Japan)
NHK の国際放送、ラジオ日本の英語、日本語によるジェネラル・サービスは、かつてはISとテーマ音楽で開始していました。番組は ニュースとニュース解説で、日 英あわせて３０分送信の時間帯と、１時間送信の時間帯がありました。
ジェネラル・サービスの開始音楽は、古関裕而氏作曲、NHK交響楽団演奏の名曲です。しかし、タイトルは「無題」とされています。私の周囲の友人の間では「和風」なんぞといったタイトルを勝手につけておりまし
たが。
Listen to: Radio
Japan (General Service in English)
CHINA（Radio Peking）
北京放送のISは「東方紅」。革命歌劇「白毛女」の中で歌われた歌で
した。文化大革命の末期にあった70年代前半の放送は、毛沢東礼讃、反日宣伝にあふれていました。放送終了は「国際歌（The International）」でした。
Listen to：R.Peking in Japanese
Ｅスポが出たときには、中国のＦＭ放送を聴くことができました。ときには放送開始部分を聴くチャンスもありました。1982年の夏に録音した中国のFM放送の開始部分を３局分UPします。当時ステレオ放送があまり行われていなかった中国のFM放送の中で、上海PBSは「立体声」放送を100MHzで実施していて、クラシック音楽番組など、垢抜けした編成で異彩を放っていました。
Listen to: Shangton PBS opening with "The East is Red"
Listen to: Liaonin PBS opening with "The East is
Red"
Listen to: Shanghai PBS Stereo Music channel
opening
KOREA DPR (Korean Central
Broadcasting Station)
朝鮮中央放送の日本語には独特のアクセントがあり、中学校時代には「物まね」が大流行しまし
た。ISの原曲は「金日成将軍の歌」。ISに続く重厚な演奏の国歌が印象的でした。現在は異なる演奏の国歌が流されていま
す。局名もVoice of Koreaに変わりました。
Listen to：KCBS in Japanese
KOREA, REPUBLIC OF(Radio Korea)
韓国の国際放送は、73年当時は有名な「アリラン」を開始音楽に使っていました。
放送が始まる前に国楽のISが流されていましたが、残念ながら録音が残っていません。私は1000JSTからの 9640kHzをよく聞いていました。
Listen to：Radio Korea in Japanese
MONGOLIA (Radio Ulan-Bator)
モンゴルの海外向け放送は、75年当時は受信が今ほど簡単ではありませんでした。送信機のクセで、信号は強くても変調が浅くて内容が聞き取れないということが頻発していました。6383kHzという中途半端な周波数、2120JSTからと いう中途半端な放送時間（英語）が懐かしいです。開始音楽は風情があって好きです。
Listen to：Radio Ulan-Bator in English
案外知られていない（というか、受信の記録があまりない）のですが、Radio Ulan-Batorはかつてアフリカ向けにフランス語の放送を実施していました。1977年に日本時間の 深夜に偶然に受信したのがこの音源です。当時のモンゴルの国際放送は、放送開始は音がきちんと聞こえているのに、しばらくすると音が聞こえなくなるという現象がよくありました。この録音のときも、IS〜開始音楽・アナウンスまではよく聞こえていた のですが、ニュースになると突然蚊の鳴くような音になり、その後音声が聞こえなくなってしまいました。
Listen to: Radio Ulan-Bator in French to Africa with IS＆TM
TAIWAN (The Voice of Free China)
70年代半ばごろの「自由中国の声」の放送は、過変調で何を言っているのかがわからないことが
多かった記憶があります。放送の冒頭に延々と周波数とコールサインのアナウンスを行いました。当時は今と違って15以上の周波数を使用していました。チャイムのISのあと、中華民国国歌「三民主義」の合唱が流れました。
Listen to：Voice of Free China in Japanese
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