FORMER USSR

 

RUSSIA Radio Moscow

 

 あまりにも有名なISです。あんなに嫌いだったこのISも、いまではとても懐かしく思われます。ドゥナエフスキー作曲の「祖国の歌」の一節です。

Listen to: Radio Moscow Japanese service

 

 一方、英語によるワールドサー ビスは、「モスクワ郊外の夕べ」のメロディーとクレムリンの鐘の音が毎正時に流れていました。1990年 から91年 にかけてのソ連でのクーデター騒ぎ、そしてソ連崩壊といった一連の流れの中で、この放送を結構 頻繁に聴いていました。

 

Listen to: Radio Moscow World Service



RUSSIA Radio st.Peace & Progress

 

 ノーボスチ通信社のラジオ局ですが、モスクワ放送とどこが違ったので しょう?「平和と進歩」という名称とは裏腹に「対立と退廃」を世界に放送し続けた局でした。ろくに内容を聞いたこともないのに、ISだけはしっかりと覚えていました。うるさい ISで、とてもうっとうしい思いをしました。クラリネットの演奏は「生活よおまえを愛す」というソビエト歌謡の一節。のち に新ヴァージョン(軽めの演奏) が使われるようになりました。ここでお聴きいただけるのは、古いほうの演奏です。

 

Listen to: Radio Station Peace and Progress in English

Listen to: Radio Station Peace and Progress in Arabic (IS with new arrangement)  

 

RUSSIA Radio st.Thikhy Oean

 

 「R.st.Thikhy Ochean=太平洋放送」は、文字通り太平洋地域で操業する漁船などにむけた放送です。受信状態は良好でした。電子オルガンによるISは、ソビエト革命 歌「パルチザンの歌(邦題:野越え山越え)」の一節。でも、この手の放送は独立した「放送」といえるのか、はたまた「番組」として扱うのか、悩んだもので す。

 

Listen to: R.St.Thikhy Okean in Russian

 

RUSSIA Radio st.Atlantika

 

 「R.st.Atlantika=大西洋放送」は、太平洋放送の大西洋版です。ISはこちらのほうが美しいと思います。

 

Listen to: R.St.Atlantika in Russian



RUSSIA
Radio st.Rodina

 

 R.st.Rodina= 祖国放送」も、様々な時間帯に受信できましたが、IS 以外はロシア語番組の内容がわかるでもなく、腰を落ち着けて聞いた記憶がありません。

 

Listen to: R.St. Rodina in Russian



RUSSIA
Radio Leningrad

 

 レニングラード (現在のサンクトペテルブルグ)からの放送が、毎週末に13メー ターバンドで受信できました。もっとも、これは本当はレニングラードからの送信ではなかったようです。受信報告をおくったものの、なしのつぶてでした。

 

Listen to: Radio Leningrad in Russian



RUSSIA Mayak

 

 この放送局も正直かなりうっとうしい局でした。ダイヤルをどこに回しても聞こえましたから。でも今では懐かしいISです。ある時期まではISには2種類あって、正時用と30分用が聞かれました。どちらも「モスクワ郊外の夕べ」の一節です。

 

Listen to: Mayak (Ident Signal at every hour on the hour)

Listen to: Mayak (Ident Signal at 30 minutes past every hour)

 

 

UKRAINE Radio Kiev

 

 ウクライナの国際放送は、極東中継による北米向け英語放送が11001230JSTから強 力に受信できました。内容はきわめて退屈だった記憶があります。DX番組も放送されていたのですが、熱心に聞いた記憶がありません。ISはピアノ演奏によるウクライナ民謡(Реве та стогне Дніпр широкий = 邦題「広きドニエプルの嵐」)の一節。「平和と進歩放送」同様、この局のISも後にヴァージョンが変わって(テンポが速くなった)今日のものになり ました。

 

Listen to: Radio Kiev in English

 

 

BYELORUSSIA Radio Minsk

 

 電子オルガンで演奏されるISは、70年代半ばからずっと変わって いません。78年当時は受 信が難しい局でしたが、偶然ISが聞こえてきて、それも受信状態が良好だったのでとても驚いた記憶があります。ダメモトで書いた受信報告書に英語タイプ打ちのべリカードが送られてきたのにも驚きました。その後、この局もロシア極東中継所を経由して北米向けに放送されるようになったため、受信が容易になりました。

 

Listen to: Radio Minsk in Byelorussian



LITHUANIA Radio Vilnius

 

 ソビエト15共和国の中で、もっとも早く独立を宣言したリトアニアの国際放送、 R.Vilniusです。1960年に英語放送が開始されました。78年になって極東中継所を経由した北米向け番組が放送されるようになったため、日本で も良好に聴けるようになりました。ソビエト崩壊後は中継所を借りられなくなったので再び受信が困難な局になってしまいました。ソビエト時代のISはホルン の演奏でリトアニアSSRの国歌(15共和国がそれぞれ国歌を持っていたのです)の一節をモチーフにしたものでした。このISですが、リトアニアがソ連から独立する数年前に演奏が変わっています。テンポが少し速くなり、演奏も若干軽めになりました。同時期にR.KievR.Tashkent、平和と進歩放送などが一斉にISのアレンジを変えて、テンポアップした上で軽めの演奏に変わったことと関係があるのでしょうか。

 

Listen to: Radio Vilnius External Service of Lithuanian SSR in English

 

 90年にリトアニアが一方的に行ったソ連からの独立宣言以降、しばらくの間は愛国歌 「愛しきリトアニア」の一節を弦楽器カンクレスで。さらに91113日の「血の日曜日事件」でソビエト軍が放送局を占拠し、R.Vilniusが仮設スタジオ(リトアニアのライトハウス←視覚 障害者のための施設 のスタジオ)から放送を余儀なくされて以降は、愛国歌「リトアニア人に生まれて」の合唱ヴァージョンで放送を開始するようになりました。なお、世界中のリスナーにとても人気がある、カンクレス(竪琴のよ うな楽器)の演奏による開始音楽は、R.Vilnius国際放送独自の曲で「A Song=ひとつの歌」というタイトルがつけられています。こ の曲は、1980年代半ばまではカンクレスの独奏ヴァージョンが使われていましたが、後に弦 楽器との協奏ヴァージョンに変更されました。このHPでは、前者のヴァージョン (私としては、前者の方が演奏が美しいと思います)を紹介しています。

 

Listen to: Radio Vilnius External Service in English (After the independence)

 

 番外編で、1995年にヴィリニュスを訪れる機会があり、早起きして国内向け第一放送のオープニングを録音しました。ISから国歌、開始アナウンスが聞けます。

 

Listen to: Lithuanian Radio I in Lithuanian

 

 

ARMENIA Radio Yerevan

 

 北米向けアルメニア語放送が1200JSTから15180kHzで強力に受信で きました。鉄琴のISに続いてハチャトゥーリアン作曲、組曲ガヤネー(ガイーヌ)から「ばらの乙女たちの踊り」で放送を開始。休日のお昼は いつもこの音楽を聞いていたような気がします。番組の後半に短い英語ニュースが放送されていて、受信報告を出しました。小さな紙の切れ端に確認事項が記されたシンプルなベリ・カードが届きました。

 

Listen to: Radio Yerevan in Armenian

      

AZERBAIJAN Radio Baku

 

 いつもビートがかかっていたので聴きにくい放送でした。でも9840kHz75年当時のオ フバンドだったので信号さえ強力なら受信自体は容易でした。英語放送がなく、アゼルバイジャン語の放送を聴いて受信報告を出したところ、わら半紙にカーボンタイプ打ちのべリカードが送られてきたのには驚きました。開始音楽が好きだったのですが、タイトルはわからずじまいでした。

 

Listen to: Radio Baku in Azerbaijani

 

 

UZBEK Radio Tashkent

 

 民族楽器の音色が実に印象的なR.TashkentのISは、これまでに一度演奏が変わった (テンポが遅くなり、柔らかな演奏になった)ものの、Radio Tashkentの海外向け放送が廃止される2006年まで基本的には同じものが使用されていました。76年頃は受信が容易で、し かも受信状態が安定していました。2100JSTからの英語放送を時々聞いていました。

 

Listen to: Radio Tashkent in English

 

 

KAZAKH (Radio Alma-Ata

 

 現在のカザフスタン、アルマトイ(かつての首都)からの放送です。70年代後半には60mbで受信できまし た。ISに続いて開始音楽。英語放送がなかったので受信報告も出さずじまいでした。

 

Listen to: Radio Alma-Ata in Kazakh

 

 

TAJIK R.Dushanbe

 

 この局のISも実に印象深い音色です。民族楽器系のISは聴いているだけで楽しいも のです。 R.Dushanbe7375kHzで深夜受信できました。当時は英語放送は行われておらず、ISと開始音楽以外は内容がさっぱりわかりませんでした。

 

Listen to: Radio Dushanbe in Tajik

 

 ソビエト崩壊後、タジキスタン共和国として独立した後、放送局名をRadio Tajikistanと改め、英語放送も始まりました。ISも変更になりました。個人的にはソビエト時代から独立後しばらくまで使用されていたISのほうが趣があって好きだったので、ちょっと残念です。7245kHzの受信は日本で はあまり芳しくなく、こちらも残念です。

 

Listen to: Radio Tajikistan in English

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