日本の思想を考へる

芥屋塾

私こと芥屋が教へる塾ではなくて、教はる塾です。

『大方の宗(しゅう)に、伝来の趣を載せたり。極めて誤り多く侍(はべ)らん。
ただし、君としては、
いづれの宗をも大概知ろしめして、捨てられざらん事こそ、国家攘災の御計りなるべき。
菩薩大士も掌る宗あり。わが朝の神明も取り分き擁護し給ふ教(おしへ)もあり。
一宗に志ある人、余宗を譏(そし)り賤しむ、大きな誤りなり。
人の根機品々なれば、教法も無尽なり。況(いはん)や、
わが信ずる宗をだに明らめずして、未だ知らざる教を譏らんは、極めたる罪業にや。
我はこの宗に帰すれども、人はまた彼の宗に志す、共に随分の益有るべし。
これ皆、今生一世の値遇にあらず。
国の主ともなり、輔政の人ともなりなば、
諸教を捨てず機を漏らさずして、得益の広からんことを思ひ給ふべきなり。
且(かつ)は仏教に限らず儒道の二教の至り、諸々の道、賤しき芸までも、興し用いるを、
聖道と云ふべきなり。
およそ、男夫は稼穡(かしょく)を務めて己も食し、人に与へても飢ゑざらしめ、
女子は紡績を事として、自らも衣(き)、人をも温かならしむ。賤しきに似たれども、
人倫の大本なり。』

北畠親房『神皇正統記(じんのうしょうとうき)』より


語 録
先賢の語録集。掲示板『新あずき屋』での討論とリンクした資料室でもあります。 

新あずき屋
座談風の掲示板。思想とか憲法とか哲学とか。ナショナリズムにフェミニズムなど。

旧サイト 
過去ログなど。


平成十六年九月一日設置