久々のZepp Tokyo。現地で一緒に見に行く人と合流。
とにかく凄い人。


行列の中にエレ友さんを見つけて話してみる、と今回のアルバムは買ったけど
「エレカシ断ち」をして、ライブで初聞きとのこと。
今回はアルバムリリースからライブまでの間が短いのでそれもありかもしれないですね
みたいな話をする。かくいう僕も全体で30周も聞いていないと思う。
これだけアルバム聞いてないでライブに参戦するのは初めてだと思います。


入場すると大杉漣さんの花輪が見えた。
もう東京のライブがあると何年も送って下さってる、義理堅い方ですよね。


ドリンク選択では勿論ビールを選ぶ。
さっきまで14時間連続睡眠ということをしていてローテンションだったのですが
これだけの「エレカシファン大集合」っぷりを見て、またビールを飲んでると
俄然テンションが上がってくる。


今日は整理番号も後ろの方なので、PA卓前での観戦。
相変わらず後ろを見るとPA卓内に事務所社長さんが居てちょっと居づらい(笑)。
隣に居た若い男の人は、YouTubeで宮本の暴れてる映像を見たそうで
「宮本さんに文句言われたりしないかな」といたく心配してました。


18時15分ごろ開演、というかメンバー登場。
五人、何度も確認したけれど五人。成ちゃんの横にキーボードはない。
蔦谷好位置さん不参加、ヒラマミキオさんは参加。
蔦谷さんは会場に居たという話も聞いたので(未確認です)、恐らくは
「蔦谷さんに頼らないライブ」というのをしたかったんじゃないかと推測。
でも蔦谷さんもサニーさんも居ないエレカシライブは本当に久方ぶりなんじゃ
ないでしょうか。成ちゃんの横にキーボードがないのに違和感を感じてしまう。


宮本は白シャツに黒ジャケット。緊張の瞬間。


M1 脱コミュニケーション
アルバムからいきなり来ました。
イントロから骨太メロディが流れて「何だろう」と一瞬思ったのですが
セッションが始まり、『脱コミュニケーション!』と宮本が力強く宣言し
タイトルが分かる。でもその後の『脱コミュニケーション』は落ち着いた流れ。
宮本の声は普通といった印象。
この曲のセリフ部分が格好いい。『愚か者に幸あれ』は低く呟くような感じで
でもその後の「叫び」は一気に強烈になる。そのギャップに強く惹かれる。


M2 新しい季節へキミと
これはさすがにイントロのメロディだけで分かる。華やかな曲。
今日はバンドの音がハッキリ出ているというか(特にドラム)
やっぱりエレカシはライブだよな、と当たり前のことを思い出す。


M3 俺の道
ここ最近宮本が気に入っているようで、今日もやってくれるかな、と
思ってたのですが、前の曲が華やかな曲だったので一気に落ち着いた空気になる。
ここでの『おいオレ、オマエ一体どこ行くの?オレか?』の部分は少し
神がかっていたというか、まさしく「俺の道を行く」というセリフに感じました。


今日は後ろの方だったので、セットリストや気になったことをメモしてたんですが
ここでそのメモには「ジャケット脱ぎ」と書いてあるので、ここでジャケットを
脱いだものと思われます(笑)。


M4 今はここが真ん中さ!
これもある種「新しい季節へキミと」と同じような華やかな曲。
間に「俺の道」が挟まって逆に緊張感が出て、その後にこの華やかな曲なので
一気に会場全体が弾けることが出来たような気がします。
多分「今はZeppTokyoがド真ん中!」とも言ってたと思います。
この曲恒例の「ミキオさーん!」も飛び出してました。


M5 始まりはいつも
イントロだけ聴いてたら、「まさかこの曲」と思ってしまった。
DATかどうか分かりませんが、機械的な声が流れていたと思います。


M6 good morning
曲の前に「免許を取って嬉しくて首都高を走ってた頃の曲です」のようなことを。
それを聞いて、はてさてなんだろう、It's my lifeは割と最近だしな、と思っていたら
これでした。この曲も不意を突かれた感じです。
またコーラスが石君でしたね、石君が持っている高音を全部使ったかのような
必死のコーラスでした。
途中で宮本は「100キロ、150キロ、200キロ!」とか叫んでいました。
あとは照明の点滅っぷりが凄かったです。ピカピカピカっと。


メンバー紹介、成ちゃん、トミ、石君、ヒラマさんを紹介。
また先生、自分を忘れる(笑)。ここ数年の恒例行事になってる気がする。
ここで「総合司会!」と言ってたうるさいお客さんは僕です、ゴメンナサイ。
宮本もそれで思い出したのか「総合司会の宮本です、エブリバディ」。


M7 悲しみの果て
一緒に行った方は今日がエレカシライブ初めてだったので、この曲が始まる前に
「悲しみの果てっていう曲ですけど聞いたことあります?」と小声で聞いたら
演奏が始まると「あ、聞いたことある」。さすが昔からの定番曲だ。


宮本「散歩の歌です」というようなことを言っていた気がする。


M8 彼女は買い物の帰り道

イントロの初期の時点でこの曲だと分かり、僕は心の中で「ヤバイ」と思ってしまった。
勿論初めてライブで聞いたのですが、始まりはCDよりも力強かった。
けれど演奏もボーカルも本当に丁寧に出ていて、僕の中でのカノカイのイメージのまま
でもライブでのエレカシの持ち味である緊張感も兼ね備えている数分間で
至福のひとときでした。終わった後も会場が静まりかえっていたのが印象的。
これは何度でも聞いてみたい。


M9 幸せよ、この指にとまれ
これはライブでも何回も聞いている曲なのですが、今日は宮本の声が良く出ていて
またドラムの演奏がめっちゃ輝いていて、良かった。
この曲はイントロから「昨日今日明日喜びよオーライ この胸に咲け!」と
一気にテンションが駆け上がるところが魅力だと思うのですが、宮本の声の良さも
相まって、その良さがさらに出てたと思います。
個人的には今日のベストアクトでした。ヴォーカルも演奏も(特にドラム)
素晴らしくて、今まで聞いた「幸せよ、この指にとまれ」の中でも断トツに良かった。


その後アルバムについて。
「悪魔のささやきってレコード会社のみんなに反対されたんですよ(会場笑い)
 でも何度も会議して・・・」(その後聞き取れず)。


M10 明日への記憶
全曲の声の出方の良さがこの曲でもそのまま活かされていて、CDより断然に
「ライブ映え」するので(勿論いい意味で)驚きました。
前に書いたとおりシングルで出てきた時には正直どうなんだろう、と思っていたのですが
アルバムを通して聞くと、またライブで生で聞くと印象が違ってくるかも知れません。
少なくとも今日の演奏、声はCDで聞いた印象を変えてくれるような素晴らしいものでした。


M11 何度でも立ち上がれ
これは選曲自体が嬉しかった。DEAD OR ALIVEから一曲でもやってくれると凄く嬉しい。
イントロの時点でもうノリノリで、一人で拳を上げてハイテンションでした(笑)
中盤のコーラス部分は石君が担当してました。
ただ終盤の方に宮本が歌詞を間違ってたのが惜しかった。
それさえ無ければほぼパーフェクトな曲だったと思います。
明日もDEAD OR ALIVEから一曲でもやってくれると嬉しい。
「クレッシェンド・デミネンド」や「未来の生命体」なんかやられた日には
僕自身どうにかなりますね(笑)。


M12 歩く男
最初イントロの時点では何だか分からなくて、最初に思い浮かんだのが
今年の日比谷野音での格好いい変形Verの「人間って何だ」なんですよ。
お、あれをやるのか、と思って聞いてるとなんだか違う。
そして始まってみれば「歩く男」でした。
僕が大好きなコーラス部分、蔦谷さんも居ないしどうなるんだろう。
今日の流れからすると石君担当かな、と聞いていると、コーラスなし。
代わりに宮本自身が「秋の夕暮れ!」と歌っていました。
つまりコーラスと言うよりは構造をバラしたセルフコーラスというか。
なので曲自体は長くなっています。
CDの通り演奏して、コーラスは石君でもいいんじゃないかな、とは思いました。
ただ大好きな曲なので嬉しかったことは間違いないです。

M13 星の砂
おお、ここでいきなり1stからですか。
サビの「星の砂」部分では会場全体があの「星の砂」の動きをやるも
冒頭出てきた初エレカシらしき男の人は勿論出来てませんでした(笑)。


M14 旅
これはイントロから「この野郎!」ってな感じで歌い出していた。
こちらは「旅か!」と期待が高まる。
昨日書こうとして、でも寝ちゃって(笑)書けなかった記事が
『旅』はライブでどう化けるのか、みたいな内容だったのですが、今日のライブでの
『旅』は格好良かったなあ、想像以上だった。
この曲は半分くらいで転調するのですが、そこの心地よさがライブでも再現どころか
上手く演奏で引き出されていて、ライブ映えしていました。
これは明日も多いに期待したいです。そしてこの先ライブでの定番曲になって
くれることも期待したいです。とにかく骨太で格好いい。


M15 いつか見た夢を
この曲もイントロなしで突然始まるパターンなのですが、驚いたのは演奏の豪華さ。
メモにも「バンドサウンドが豪華!」って書いてます(笑)。
CDでもその豪華さ、豪快さは垣間見えるのですが、今日のは迫力が違った。
日比谷野音での初披露から成長しているのかもしれませんが、野音と同じ曲とは
思えないほどホンットにいい演奏でした。
ちょっとだけ残念だったのは、ドラムが忙しいところで少しもたついた所でしょうか。
ただ「幸せよ、この指にとまれ」に次いでいい演奏と個人的に思いました。


M16 さよならパーティー
これはもう僕がめちゃくちゃ好きな曲なので、宮本が「消えないココロの古傷に・・・」の
部分で拳突き上げてました(笑)。
ただ反面宮本が歌詞間違えたりリズムに乗り遅れがちな曲なので、そこを心配してたのですが
特に間違えることなく、無事に乗り切っていました。
うーん、けれどこの曲は蔦谷さんのキーボードがあった方がいいかな、と思ったのも事実。


M17 so many people
盛り上がりましたねえ。爽快かつ激烈なロックナンバーなので、今日がエレカシライブ
初めてという人でも全然乗れる曲だったと思います。
殆どの人が拳を突き上げていて会場全体がハイテンションでした。
ここで正式な(?)メンバー紹介。
このメンバー紹介では先生ちゃんと自分のことも「総合司会の宮本です」と忘れていませんでした。


M18 男は行く
檄渋骨太男ナンバー。
「男よ行け!」の所で本当に宮本が「男は行けよ!ほら行けよ!」のような怒りに近い感じで
叫んでいたのが印象的。
本編終了。


アンコール、宮本浩次白シャツで登場。


en1 デーデ
文句なく盛り上がる。
昔、デーデを演奏すると宮本がよくやっていた「お尻ペンペン」が再現されそうな所も
ありましたが、ペンペンまではやらなかったような、って何見てるんでしょうか(笑)。


en2 習わぬ経を読む男
またまた1stから来ました。
この曲もドラムが良かった、トミがいい意味でとんがって自己主張してました。
特に間奏の部分で、宮本が意識的かどうかは分かりませんがトミのドラムを
目立たせようとしていて、それにトミがドカンと応えていて、映えてました。
僕的には今日のベストメンバー賞(今日作った)はトミでした。


この曲のあと、なんだかメンバーやスタッフとぼそぼそと話す、打ち合わせ。
僕は後ろの方で聞こえなかったのですが、前の方では笑い声が出てきたので
軽い冗談みたいなことも言ってたのかもしれません。
そして何回もギターを交換していました。


en3 寒き夜
これが出だし二、三回間違えて、でも会場は「寒き夜」と知って沸き上がって
微妙な状態。
最初の「寒き夜 寒き夜」の部分が声が出ていて伸びやかで驚いた。
ただ途中で間違えまくりで全然歌えてなかった。
終わった後「練習していなかった」「プロとしてあるまじき行為」とか
宮本自身が言っていました。季節的には全然合うし、最初の声も本当に
良く出ていたので、明日のリベンジ(?)に期待したいです。


en4 ガストロンジャー
ハイテンション激烈ロックナンバー来ました。
演奏の途中か終わりで宮本が白シャツのボタンを外して乳首丸見え状態に(笑)。
これは文句なく盛り上がります。発売以来10年だけれどこのテンションというか
攻撃力は衰えないなあ。こんな曲歌うバンドもそう居ないですしね。


en5 今宵の月のように
「俺たちも輝こうぜ!」という定番MCもありました。
ただガストロンジャーで白シャツのボタンが全部外れた状態を直さないまま
始まったので、白シャツがはだけたまま演奏しきるという状態で
僕の中の「今宵の月のように」歴の中でも圧倒的にセクシーな曲でした(笑)
この曲では宮本浩次の声がかすれがちでした、後半部分は苦しい状況。


en6 ファイティングマン
冒頭宮本が「ファイティングマン!フィティングウーマン!!」と発言。
これも盛り上がったなあ、今宵の月のようにのかすれがち状態よりは
声が復活してました。こちらの方が歌いやすいというのもあるんでしょうが。


メンバー退場。


アルバムから未演奏曲をやってくれないかな、と期待をしていたのですが
スタッフの方が機材を直す様子が全く無いので嫌な予感、と思ったら無念の客電ON。
曲数数えてみると24曲なのでツアー初日としてはこのぐらいなのかもしれません。



全体的にはツアー初日としては素直にいいライブだったと思います。
アルバム中心のセットリストかと思いきや、良くも悪くも期待を裏切られ
エピックからの檄渋骨太ナンバーを演奏したりと、好きなようにやっていました。
宮本の声もツアー初日としては出ていた印象です(酷い時は酷いので)。
蔦谷さんがいないのは気になりますが、脱コミュニケーションならぬ
脱蔦谷さん(少なくともライブでは)ということなのかもしれません。
もちろんこれからのツアーではどうなるか分かりませんが。


今日はトミがとにかく良かったです。ドラムがめちゃくちゃ映えていた。
初日でこの出来なので、明日の東京二日目は勿論、これからのツアーは
多いに期待出来ると思います。


あとはアルバム収録曲がどうなるか。
moonlight magic、九月の雨、夜の道、悪魔メフィストはいつ「解禁」されるのか
興味は尽きない想いですね、byリッスントゥザミュージック。


本当は一曲一曲もっとガッシリ書きたいのですが、さすがに疲れた・・・。
もう夜中三時過ぎてるので寝よう、明日もライブが待っているのだ。