3画面筐体製作記


ダライアスでデビューしたタイトーの3画面筐体
初めてプレイした時は鳥肌モノでした。
皆さんも初めて目にした時は衝撃的だったのではないでしょうか。
なぜ3画面筐体を製作しようかと思ったかと言いますと
単に欲しいという欲望もありましたが
それよりも・・・

純正レバー&ボタンが苦手

当時プレイしたくても、どうもあのレバー&ボタンが馴染めなくて
納得できないやられ方をしてあまりやる気が起こりませんでした。
その時から

いつかコイツを作ってやろう!

そして

思う存分遊んでやる!

と思うようになった訳です。
本物の購入も考えましたが流石に置き場所が確保できませんので
仕方なく?小型の筐体を自作する事に決定。


必要な物
おおまかな物の紹介


ダライアスの基板
これが無ければ全てが始まりません。
まずダライアスIIの基板を入手しました。
その後ダライアス・忍者ウォーリアーズを入手。


モニター(3台)
5〜6インチの小型モニターを使用します。

電源
+5V +12V -5V出力の電源
純正筐体では+5Vが15Aの電源が使われています。
ダライアスII・忍者ウォーリアーズは15A無くても動作しますが
ダライアスは15A以上必須です!

このスペックを満たす電源を物色していますと
5Vが32A単一の電源を格安で発見しましてすかさず入手
その後+12V 14A単一の電源を購入(14Aも要らないと思いますが)
-5Vは部屋に転がっていた7A電源を使用
結果電源をトリプルで使用する事になりましたが
こうする事により各電源の電圧調整が出来る利点が生まれました。

電源でもう1つ
モニターの電源がAC24Vでしたので
AC24V 1Aのトランスを3個使用します。

ハーフミラー
3画面の要となる重要なパーツ。
アクリル製の物が入手しやすいです。

木材
筐体全体は「コンパネ」と呼ばれる
12ミリ厚の合板を使用する事にしました。


製作開始!
配線作業(主に映像系)


まず基板を動作させる為にハーネスを製作し
用意した電源3個に接続します。

コントロールBOXの上に乗っているのが3個の電源
右から+5V +12V -5Vの電源

モニターは同期信号を分離しなければ映りませんでしたので
同期分離回路を3画面分製作しました。
(コントロールBOXの真中辺りにある小さな基板が同期分離回路)

次はモニターを改造します
3画面筐体のモニターの中央はハーフミラーを透過して映っていますので
改造の必要がないのですが左右のモニターはハーフミラーに反射させますので
そのままでは画像が反転してしまいますので改造が必要になってきます。
改造個所はブラウン管のコイル部分になります。
いわゆる“床屋仕様”ってヤツですね。


モニター改造後の様子
取り合えず実際にモニターを配置して
ハーフミラーを置いて上手く映るか確認。
(両手でハーフミラーを支えていましたのでこの時の撮影画像はありません)


筐体製作
主に木材加工


普通は図面でも書いてそれに従って作るのが普通かと思いますが
そんなモノは・・・

ありません!(ぉ

頭に浮かんだイメージを行き当たりばったりで作って行きました。

ひとまずモニターを配置出来るようになったので
モニターを配置してハーフミラーを画鋲で仮止めしてと・・・

Power ON!

ちゃんと映っていますねぇ〜
嬉しくてしばらく遊んでしまいました。


カタチになってきました!

  

図面無しで作っている割には様になっていると自負しておりますが
如何でしょう?


音響周りの製作


スピーカーパネル製作

おや?何か顔みたいだ・・・



スピーカーボックス製作

何やら水道のパイプのようなモノがありますが、
水道のパイプです(笑)
これでも効果は馬鹿にできないんですよ〜



スピーカーネット取り付け

こ〜んな感じの現場で作ってます。(ぐちゃぐちゃ)


ハッチの製作


リアのメンテナンス用ハッチの製作

動作中は熱気が凄いのでファンは必須!
ハッチには業務用マシンのように鍵(八方ロック)が付いています。



基板収納スペース部分のハッチ製作

リアと同様に鍵(八方ロック)が付いています。

基板収納スペース部分のハッチを開けた状態



ひとまずココまで・・

かなりカタチになってきました♪

前面下部にモニターが剥き出しになっている部分がありますが
ココはちゃんとパネルを製作しましてヘッドホン端子等を取り付けます。
やっぱ3画面筐体はヘッドホン端子がないとねっ!