サウンドテストのプロテクトを外す!

ゲーム基板のテストモードにあるサウンドテストでBGMを聞こうとしたが
数秒で勝手に番地が進んだり,数秒で止まったりした事は無いでしょうか?
しかしこれらはホンのチョットしたことで解決できることがあります
注意!
これから紹介する内容は失敗すると基板が故障する可能性があるものがありますので
万一基板が故障してもこちらで責任はとれませんので自己責任で行って下さい


コナミ編


その1

コナミのサウンドテストは数秒で勝手に番地が変わってしまうので
曲の頭部分しか聞けませんが,曲が鳴っている時に1Pのスタートボタンを押して
他のテストメニューに移ると曲が鳴り続けます
しかしコレが通用しない基板もあります

その2

サウンドCPUにZ80を使っている基板に有効な方法です
まず
このような物を作ります

ICクリップにリード線を繋いでスイッチと繋げます
スイッチはONの状態をキープできる物でしたら何でも構いません


出来ましたらZ80に繋ぎます

ICクリップをZ80の20番ピンと29番ピンに繋ぎます
ICクリップに付いているスイッチをOFFの状態でサウンドテストにして
聞きたい曲が流れたらICクリップに付いているスイッチをONにします
この状態では音関係の割り込みを一切受け付けませんので
番地が勝手に進んでも曲が鳴り続けます
他の曲に変えるときはスイッチをOFFにして
希望の曲が流れたら再びスイッチをONにすればOK!

ちなみにゲーム中にスイッチをONにすると
効果音が一切鳴らなくなりますよ
お試しアレ!


ナムコ編

その1

ナムコのマザーボードである
システムIとシステムIIではサウンドテストで数秒しか流れません
しかし
システムIでは妖怪道中記・ドラゴンスピリット
システムIIではワルキューレの伝説
にはプロテクトが掛かっていませんので
聞きたいゲームのサウンド関係のROMと載せ変えると聞く事ができます

その2

システムIIではROMを載せ変えずに聞く方法があります

で囲ってあるロケーションナンバー「8A」のICを外すといくらでも聞く事が可能です
しかしこのICはマザーボードに半田で直付けされていることが多く(初期の頃はソケットだった)
それなりの工具を使わないとこのICを外すのは難しいと思います
下手に外そうとすると基板のパターンの剥離やスルーホールが破壊しますので
自信が無い場合はやらないほうが賢明です
ちなみに私は電動の半田吸取器を使って外し,ソケットを付けました


あと後期のゲームではこれらの方法が通用しないようです