ハーネス

JAMMAハーネス

ゲーム基板と筐体(コントロールBOX含)の接続にはハーネスを使います
大抵は筐体と基板を買えばサービスしてくれる店がが多く
店でハーネス単品の価格は3千円前後が相場のようです
ハーネスは1986年頃から「JAMMA」という規格が作られましたので
1986年以降の基板はJAMMAハーネス1本あればいいのですが
1986年以前の基板はメーカーやゲームタイトルごとに違いますし
まれに1986年以降でもJAMMA規格では無い基板があります
(セガのシステム16A・16B システム24等)
それらの基板は専用のハーネスが必要ですので
基板屋で作ってもらうか自分で作るかしましょう
間違ってもピン数が同じだからといって適当なハーネスを使うことは絶対に避けてください
最悪の場合は基板が故障します

新しい規格JVS

最近「JVS」という新しい規格が出来ました
それに合わせて従来のJAMMAは「JS」と呼ぶようになったようです
JVS対応の基板は今までの物と違い
「電源」「モニター」「音声」「I/O」の端子が独立して付いています
電源は従来だと+5V -5V +12V 1部の基板では-12Vが必要でしたが
JVSでは従来の+5V +12Vに加え+3.3Vが必要になっています
モニターはパソコンでお馴染みのミニD-SUB15ピンです(配列も同じ)
音声はライン出力で外部アンプと接続します
レバーやボタンのI/Oは基板にUSB端子が付いており
そこからレバーやボタンが繋がった専用のI/O基板に接続するようになっています


JVS対応基板(グラディウスIV)


各端子の解説


A
I/Oの端子です
コネクターはパソコンでお馴染みのUSB
ここから専用のI/O基板に繋がります

B
サウンドの端子です
ライン出力になっており外部アンプと接続

C
RGBの端子です
コネクターはパソコンと同じのミニD-SUB15ピンで
周波数が合えばパソコン用モニターを繋げても映ります


電源の端子です
+5V +12V +2.5V +3.3Vを入力します

参考資料
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筐体ではJVS対応の物が出ていますが
JVSに対応していない筐体やコントロールBOXの場合は
JVSを従来のJAMMAに変換するハーネスが出ていますので
これらを利用するといいでしょう

NAOMIの場合

今の所JVS基板でも従来のJAMMAでも接続できる事が多いですが
セガのシステム基板「NAOMI」はJVSのみですので動作させるには
JVSの環境を揃える必要があります

JVSで必要になるのは
I/Oボード
電源(3.3V)
電源ケーブル
音声アンプ
・・・等を揃える必要があります

これらを単品で揃えるのはかなり手間が掛かりますが
セガからこの様なものが出ています
品番:XKT-0497  通称:NAOMIコンバータ

これはNAOMIを従来のJAMMAに変換する為に必要な物がセットになっていますので
これを入手するだけでNAOMIを動作させる環境が出来上ります
値段は3万円程です

このNAOMIコンバータでNAOMI以外のJVS基板を動作させることも一応可能ですが
多少の対策が必要になる事があります

例えばグラディウスIVですと
クレジットが入らない
同期が取れず画面が流れる
画面が白っぽい

これらの問題は簡単に回避出来ます
方法は近い内に掲載致します

ハーネスを作ってみよう

ハーネスは筐体やコントロールBOX側の接続端子とゲーム基板側の接続端子の
配列の違いを吸収するもので配線図を見れば比較的簡単に作ることが出来ますので
本格的に基板を始めるなら是非マスタ-しておきましょう

ここではタイトー式配列とJAMMA配列を例にして説明します
下にある2つの配列図を見ればわかると思いますが要は同じ者同士を繋いでやれば良い訳です
JAMMA配列ので書いてある所は特に配線する必要はありません
ここで注意して欲しいのはウッカリ上下逆に配線してしまう事がありますので気をつけてくださいね

タイトー式配列(筐体やコントロールBOX側)

上面 下面
GND 1 A GND
GND 2 B GND
GND 3 C GND
SPEKER + 4 D SPEKER -
+12V 5 E +12V
-5V 6 F -5V
1P PUSH 3 7 H 1P UP
2P PUSH 3 8 J 2P UP
+5V 9 K +5V
1P DOWN 10 L 1P PUSH 2
2P DOWN 11 M 2P PUSH 2
12 N 2P START
CREDIT 13 P 1P START
1P PUSH 1 14 R 1P RIGHT
VIDEO R 15 S 1P LEFT
2P RIGHT 16 T VIDEO B
2P LEFT 17 U VIDEO G
2P PUSH 1 18 V VIDEO SYNC



JAMMA配列(基板側)

半田面 部品面
GND A 1 GND
GND B 2 GND
+5V C 3 +5V
+5V D 4 +5V
-5V E 5 -5V
+12V F 6 +12V
H 7
COIN COUNTER 2 J 8 COIN COUNTER 1
CoinLockOut 2 K 9 CoinLockOut 1
SPEKER - L 10 SPEKER +
AOUDIO GND M 11 AOUDIO +
VIDEO G N 12 VIDEO R
VIDEO SYNC P 13 VIDEO B
SERVICE R 14 VIDEO GND
TILT S 15 TEST
COIN 2 T 16 COIN 1
2P START U 17 1P START
2P UP V 18 1P UP
2P DOWN W 19 1P DOWN
2P LEFT X 20 1P LEFT
2P RIGHT Y 21 1P RIGHT
2P PUSH 1 Z 22 1P PUSH 1
2P PUSH 2 a 23 1P PUSH 2
2P PUSH 3 b 24 1P PUSH 3
c 25
d 26
GND e 27 GND
GND f 28 GND


各端子の解説

+5 +12 -5 GND
電源端子です
配線の時は太めのコードで全ての端子を結線してください
これを怠ると動作が不安定になったり
電気食いの基板では電圧降下やコネクターが発熱します
一般的に
GNDは黒
+5は
-5は
+12は
の色のコードが使われる事が多いです

SPEKER
スピーカー端子です
ゲーム基板上のアンプで増幅された音声信号が出ています
使用するスピーカーは8Ω5W前後の物を使います
CREDIT COIN
クレジットスイッチです

1P・2P START
スタートスイッチです

1P・2P UP DOWN LEFT RIGHT
ジョイスティックを繋ぐ為の端子です

1P・2P PUSH 1〜3
ショットボタンに繋ぐ為の端子です
VIDEO R・G・B
アナログRGB信号です
モニターに繋がります

VIDEO SYNC
同期信号です
RGB信号を入力していても同期信号を繋がないと画面が崩れます