モニター

ゲーム基板で使うことの出来るモニターはこの様なものがあります


普通のTV

コントロールBOXでビデオ端子やS端子を使って普通のTVに映すことができますが
RGB接続と比べるとどうしても画質が落ちてしまいます
また一部の基板で画面が流れたり白黒になる等,相性が良くない事もあります
その他にゲーム基板によって画面の大きさが違いますので
場合によってはスコアやゲージ等が画面からハミ出る事があります
特に最近のTVは昔と違い画面を調整できる項目が色合いや色の濃さ程度しかありません
リモコンでサービスモードに入って調整する事
も出来るようですが一般的でないのでオススメ出来ません

パソコン用モニター

パソコン用のモニターはRGB接続で映り,筐体のモニターよりピッチが細かい為非常に美しく映ります
パソコン用のモニターは水平同期周波数が15KHのモードを持ったSHARPのX68000等のモニターだと
ゲーム基板のRGB信号を入力してやれば映ります
しかし機種によっては同期信号を分離しないと映らないモニターがあるので注意!
現在主流の31KHz以上に対応しているモニターはそのままでは映りませんが
アップスキャンコンバーターを使うことにより映す事が可能です

業務用モニター

業務用のモニターは元々筐体で使われるものですので
基本的にゲーム基板との相性問題はありませんし
画面の調整も自由に行えますのでオススメです
しかしコレは筐体の中に入っているモニターで外観は剥き出し状態のシロモノです
モニターには高電圧が掛かっている個所がありますので取り扱いには十分注意する必要があります
しかしショップによっては独自のケースに収めて販売している所もありますので
扱いが不安な方は検討されてみてはいかがでしょうか?



周波数のお話

ゲーム基板は現在,一部を除き水平同期周波数が15KHzのモニターで映ります
水平同期周波数というのは解像度の事です (普通のTVも15KHz)
まれに24KHzで映るゲームがありこの場合は24KHzに対応したモニターが必要になります
(セガのシステム24.モデル2.モデル3等)
そして最近では31KHzの物も出てきました
この場合コントロールBOX内蔵のコンバーターで普通のTVに映す事は不可能です
パソコン用のモニターで24KHzモードを持っている機種だと大抵映るようです (ダメな場合もある)
業務用モニターは最近の物ですと大抵24KHzにも対応していますが
15KHzしか対応していないモニターもあります
購入の際には念の為に確認しておきましょう

縦置き&横置き

ゲーセンのゲームで縦スクロールのシューティングだと大抵モニターは縦ですよね?
自宅でこの様なゲームで遊ぶ場合は当然モニターを縦にする必要があるのですが
一般のTVやパソコン用のモニターは縦向きで使用することは想定されておりませんので
縦向きで使用することは保証外になると思われます
「モニターなんぞ縦向けて使っても大丈夫!」と思われるかもしれませんが
私の知人がパソコン用のモニターを縦向きに使っていたら約一時間後
いきなり故障したという実例があるんですよ
ちなみに修理の見積もりは何と!12万9千8百円(爆)
当然ですが業務用モニターはこの点も全く問題ありません

業務用モニターの注意点

いい事ずくめの業務用モニターですが扱う上での注意点があります
上の方でも書きましたが業務用モニターは元々筐体に組み込んで使う物なので
家庭のモニターの様にキャビネットに収まった状態ではありません
モニターは高電圧が掛かっている部分があり,調整等で触る場合は細心の注意を払ってください
特に危険なのがブラウン管の横に付いているアノードキャップという吸盤状の所は
電源を切っても非常に高電圧の電気が溜まっていますので絶対に触らない様に!
アノードキャップから出ているコードの太さが電圧の高さを物語っています
あと周波数の変更や画面の上下変更をする場合はモニター基板のコネクターを差しかえるのですが
必ずモニターの電源を落としてから行ってくださいね (故障の原因になります)


ちなみにアノードキャップを外すと,この様になります

注意!

これはアノードキャップに溜まった電気を放電させた状態で行っています
放電をせずにこの様な事をすると大変危険ですので絶対マネをしないように!
なお,放電させる方法はかなり危険ですのでやり方の説明は致しません