この川は「フジタ」でよく通った川の一つ。
いつも行くツアーコースは「烏山」よりちょっと下流の「下の大橋」から「新那珂川橋」で、距離的に17キロぐらい。
その下の「那珂川大橋」まで下る時もあるけどそうするとプラス10キロかな。
初めて訪れた時は、自分の家から「フジタ」を担ぎ朝早く出て行った記憶がある。電車を乗り継ぎ「烏山駅」で降りタクシーで川まで行きスタートした。
その時のスタート地点が悪かった。「宮境橋」からスタートしたが、そのすぐ下にいやらしい堰があり、みんなでそれを超えるのに悪戦苦闘。かなりの時間を費やしてしまった。友達は無理に突破しようとして沈(「ちん」と読む。ひっくりかえること)して昼飯は流されるは、スプレーカバーをしてなかったからカヌーの中に水が入るはで大変だった。カヌーの中に水が入るととてつもない重さになり、おとな1人ぐらいでは岸にあげられなくなる。
なんだかんだで、やっとの思いで着いたゴールが新那珂川橋だった。まさに「道中」とはこのことかな。(笑い)
川下りの鉄則その2「川を下る時は面倒くさくてもスプレーカバーはする」

最近は行ってないが、那珂川に通い始めた時はあまり護岸がされてなく、人口物がほとんどなかったけど、行く度にあっちも工事、こっちも工事とだんだん人の手が入り始めて風情がなくなってきてしまった。今はどうなっているかわからない。何年か前に大洪水があって氾濫したりしたからだいぶ変わっちゃったかなぁ?今度行って確かめてきますね。

あっ、そうそう!那珂川大橋まで行く時は、5時間くらい下るようだから朝は早く出ましょうね。先輩家族といった時、前の晩飲み過ぎて朝起きれず(僕だけ)、スタートが昼近くになってしまい、ゴールしたのが夕闇の中だったことがあったから、、、
川下りの鉄則その3「前の晩は酒を絶つ」
(俺には無理か!ハッハッハ。)
上の2枚は分解して乾かしているところ
休憩中
先輩の子供「あらた」を乗せて(3歳くらい)
スタート地点となる下野大橋
珍入者「おいかわさん」
3年前の傷跡か?崖崩れ現場
本日のメニュー。棒ラーメンとソーセージ
ゴールとなる新那珂川橋
ゴールの川原の上にある「なかのや」さん。あゆ、酒、お菓子などを売っている
2001年5月17日の旅
この日は雲ひとつない快晴だったが、前の日の晩は雷雨がすごく、川原でのキャンプを撤収して「なかのや」さんの前の駐車場に避難した。こういう天気だとどうしても「玄倉の惨事」を思い出し、いくら自分の居るところまで水が来ないと分かっていても落ち着いて眠れないからね。
久しぶりの那珂川で「あゆ踊る清流」を期待していたが、昨晩の雨の影響で残念ながらコーヒーブラウンの中の川下りとなった。今回はタクシーを使わずチャリンコで車を取りに行く計画を立てた。
朝の9時半、新那珂川橋のベースキャンプにチャリを置き、15キロほど上流にある下野大橋に向かった。そこに車をデポし、10時川下りスタート。スタート地点に居た漁協のおじさんに「すぐ下左カーブのところに抗があるから気をつけなよ。こないだそこにカヌーが引っ掛かり救助したんだ。後は危ないところはないから大丈夫だ。」とのこと。有難い助言をいただいた。
5分くらいでおじさんが行ってた場所に着いた。するとカヌーが「ブルブル」と小刻みな振動をした。思わず「あっ」と叫んでしまった。てっきり濁って見えないが坑に引っかかったと思ったからだ。が、すぐ音の主が判明した。「オイカワ」君だった。魚がジャンプしてカヌーの中に飛び込んできたのだ。おじさんが言ってた「危ない坑」を探すため目を凝らして前方しか見てなかった僕は、魚が飛び込んできたことにぜんぜんきがつかなかった。「那珂川はやっぱり自然がまだ残っているなぁ〜」と思いながら幸先の良いスタートを切った。
スタートの橋から大きく左カーブ、右カーブと蛇行すると今まであったコンクリートの護岸がなくなって自然の姿が現れてきた。やっぱり那珂川はこうでなくては。3年前に大水が出て川が氾濫したから、那珂川も「コンクリートの護岸の嵐」かと思っていたが、まだまだ本来の姿が残っていることに胸をなでおろした。
そう言えばおじさんの言ってた危ないところはなかった。たぶん、水かさが40センチ上がっている為に水面下に消えてしまったのだろう。
川が澄んでいたら申し分ないが、天気はいいし、自然は残っているし最高のツーリングだ。
しばらく行くと崖が崩れていた。多分3年前の爪あとだろう。水の勢いとはすごいものだと、あらためて思う。
そうこうする内に橋が見えてきた。大瀬橋だ。ここの右岸には「ヤナ場」がある。そこに入ってしまったら「鮎のつかみ取り」ならぬ「カヌーのつかみ取り」になってしまう。それはそれで楽しいかもしれないが、今日はやめておきたいので左岸へとルートを取った。「あれー、ヤナないね〜」とカミサンが言った。多分ヤナ漁の時期以外は外してあるのだろう。とりあえず一安心。
ここまで来るとゴールまで全行程の3分の1、距離にすると5キロぐらいだ。時計に目をやると11時半。このペースだと昼過ぎにベースキャンプ到着だ。でもせっかく、ガスコンロと食材を持ってきているので誰もいない川原で昼飯を摂ることにした。本日のメニューは、魚肉ソーセージ入りマルタイの棒ラーメン&おにぎり。このマルタイの棒ラーメンはよくキャンプで使う食材の一つだ。インスタントラーメンの割には生麺風でおいしいし、なんていってもコンパクトで(写真の左手に持っているやつ)川旅には最適である。
食後、川原でゴロゴロ食休みを取った。人もいないし、人工物もないし、腹は満腹だし、このまま2,3時間寝たい気分だったが今回はチャリでデポしてある車を取りに行かなくてはならない。重い腰を上げ12時半再スタートした。
スタートして間もなくすると大藤橋が見えてきた。ここから後3キロほどでゴールだ。のんびり川の流れにまかせ下っていく。あ〜贅沢な時間だ。都会の雑踏を忘れて・・・
再スタートから1時間あまりでゴールの新那珂川橋に着いた。
レースじゃないんだから2人とものんびり着替えればいいのに、トライアスロンの選手みたいに即行で着替えMTB(マウンテンバイク)にまたがった。
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その2

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2001年5月
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