礼文島
9時15分 スコトン岬
9時25分 鮑古丹分岐
9時33分 ゴロタ岬分岐
10時03分 登山道
10時19分 ゴロタ岬
11時20分 鉄府
12時00分
13時00分
スカイ岬〔昼飯〕
13時11分 西上泊
14時30分 浜中バス停
15時00分 キャンプ場

スコトン岬には出張郵便局があった。そこで、はがきを1枚買い、知り合いに手紙を書きポストに投函する。

北海道の最北限で、はがきを書く。なんかドラマに出てきそうなワンシーン。思わず笑みがこぼれてしまう。

ハイキングコースは少し戻るような形で始まる。

水難諸霊之碑があるところで右に折れ丘へと続く道に入る。道の両端にはかわいらしい花がいくつか咲いていたが、ちょっと時季が遅かったみたいで、お花畑とまではいかなかった。しばらく歩くと車道から分かれ、尾根道が一本延びていた。尾根づたいに登って行くとゴロタ岬にでた。ここから観る海はすばらしい!透明度が抜群で岬のてっぺんから海底が透けて見える。自宅近くの湘南の海とは、同じ海でもエライ違いだ。湘南の海だったら30センチ先のくらげを見つけるのさえ大変だと言うのに…

ゴロタ岬を後にして砂浜まで降りていく。さぞかしきれいな海辺かと思ったら今度はがっかり。波で打ち上げられたのか、地元の人が捨てたのか分からないがゴミがいっぱい落ちていた。砂浜自体はきれいなのにもったいない。

海岸線を歩いて行くと鉄府の集落があり、その先の岬を登ったところで昼飯にすることにした。そこにはおばさん二人組がすでに昼飯を食べていたので御一緒させてもらう事にした。

雄大な景色の前での昼飯とは贅沢この上ない。飯後、西上泊でソフトクリーム買い食べながら帰路につく。舗装路をしばらく歩いているとレブンアツモリソウの群生地があったが、残念ながら時季はずれで閉園していた。そばにいたおじさんに話しを聞くと、アツモリソウの時季は5月25日〜6月20日頃までだそうだ。おじさんはその時期以外でも昼夜を問わず監視しているとのことだ。なぜかというと、その貴重な植物を盗掘する悪い奴がいるからだそうだ。おじさん曰く
「この花を盗んでも花が付くことはない。この花は砂地にしか生息しないから、やたら持っていってもだめなんだけどねー」
とのこと。

ここでやっと解かった。さっきまで丘の上に張りめぐりされていたバラセンの訳が。僕らはてっきり放牧かなんかをやっているものだと思っていたが、実は盗掘者が入らないように囲んであったのだ。
おじさんが

「時間があるなら珍しいものを見せてあげるよ」
と言うので、別段急ぎでもない僕らに断る理由もなく、カミサンは花好き人間なのでお言葉に甘えることにした。

見せてくれたのは「はまうつぼ」と「はまぼうふ」。両方とも、うっかりすると見落としてしまいそうな小さな花である。

僕のあいまいな記憶をたどると、「はまうつぼ」の方は別名「根無し草」と言って根っこがなく、おとこよもぎに寄生する草花で、「はまぼうふ」は花が咲く前の芽が出始めたときに食べるとおいしいとのこと。

おじさんにお礼を言い、バスでキャンプ場所に戻りハイキングを終えた。
礼文島の最北端、スコトン岬にて
丘から見る海はとてもきれい!
ゴロタ岬にて
昼飯後の一服。ここは最高のレストラン
ハマウツボ
ハマボウフ
2000.7.19 礼文島4時間コース