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2001.7.16
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本日は斜里岳登山である。朝六時前、目覚し時計より先に目が覚めた。タバコに火をつけコーヒーをすすりながら外に出ると、斜里岳がダーンと目に飛び込んできた。天気は良く絶好の登山日和だ。朝飯を食べ七時すぎに宿を出た。 斜里岳は標高1547メートルあり、途中の標高680メートルにある山小屋『清岳荘』までは林道がある。本当は自転車で清岳荘まで漕ぎ(我輩たちは、チャリで旅をしていた)、この山小屋に泊まりたかった。なぜかと言うと、ここのご主人の人柄がとてもいいと知人から聞いていたからだ。しかし日程的にも体力的にもちょっと無理そうなので、今回はYHのツアー(1人2100円おにぎり付き)に参加することにした。 YHを出てしばらくすると車はダートの道へと入って行った。最初はそんなでもなかったが、だんだん進むにつれ勾配がきつくなり、砂利も深くなってきた。思わずカミサンに、 「やー、やっぱりチャリで来なくて良かったね」 と言うとカミサンも頷いていた。 YHを出てから40分くらいで清岳荘に着いた。小屋のご主人はお会いした事がなかったが一目でその人だとわかった。何とも落ち着いた雰囲気、ひげをたくわえた風貌、一見怖そうだが実は優しそうな風格。知人が好きになると言うのが頷ける。声をかけようとしたが忙しそうだったので下山してからゆっくり話そうと思い、登山名簿に記入し斜里岳山頂を目指した。 スタートして間もなくすると一回目の沢を渡る。この後「下二俣」までは右岸左岸を行ったり来たりと忙しく沢を渡る。 「さーて、ここまで来れば山頂までは目と鼻の先、あそこが頂上だからもう少しだ。がんばろう」 とカミサンに言うと、 「コースタイムは30分だけど30分で着くかな?」 「おー、着くだろ」 と、内心は僕も30分で着かないような気がしたが、希望的観測で言葉を返した。 「馬の背」からは尾根道なのだがこれがまたきつい。
「沢を下るんですか?」 と尋ねると、 「新道コースは巻き道で長いからねー」 と言って行ってしまった。健脚である。思わずカミサンと目を丸くしてしまった。僕達はもちろん新道コースに行く予定。おっかなくてとてもあの沢(滝)を下る気にはならない。「熊見峠」までは軽いアップダウンがあるものの最後は尾根道となりとても快適である。たまに振り向くと先ほどまでいた頂きが見え「あそこに登ったんだー」と思うと感慨もひとしおだ。 「あっ!」 気が着くとカミサンが逆さまに見える。上からはカミサンが、 「だいじょうぶー?」 とこちらに向かって叫んでいる。 僕は泥に足をとられ滑落(そんな大げさなものではないかな?)してしまったのだ。幸い落ちたところが熊笹の密集したところだったのでケガはなかった。カミサンに、 「大丈夫だよー」 と言うと、カミサンは安心したのかゲラゲラと笑い始めた。多分カミサンは「体が硬いのに良くそんなカッコウが出来るな」と思っているに違いない。僕のほうはと言うと「くもの巣」ならぬ「熊笹の巣」に引っ掛かり思うように動けない。逆さまの状態で「く」の字になり足が熊笹に捕らえられている状態。必死になって足を外そうとするがなかなか外れない。そのうち僕もゲラゲラ笑い始め余計に力が入らない。やっとの事で「熊笹の巣」から生還し登山道に戻ると、カミサンが 「カメラを持っていたら撮ってあげたかったよー、さっきのカッコウを。ウフフ」 だって。落ちるのが分かっていたら渡しておいたのにね。残念、残念。(本当は撮られなくて安心しているけどね) そんな事をしていたものだから「下二俣」に着くのが少々遅れてしまった。そこに着くと小堀さんがYHに迎えの電話を入れてくれていた。「下二俣」は電波の通りも良く、電話を受けてYHの人が迎えにかかる時間と僕達が下山する時間もちょうどいいらしい。ここから先は行きと同じ道。来る時とは逆に沢を右左と渡り15時すぎに無事(?)清岳荘に到着した。「さーて山小屋のご主人と話そう」と思ったら、送迎の車が来ていて小堀さんの電車の時間がぎりぎりらしく、結局何も話せず未練たらたらで清岳荘を後にした。あー残念。今度は清岳荘に泊まるぞー! |